JP4112695B2 - ボート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車などにより容易に搬送することができるボートに係り、特に船本体の両側に浮力体を着脱自在に装着する組立式のボートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、レジャーなどのために自動車に搭載して海や湖などに搬送し、現場において組み立てて使用する組立式のボートが各種提案されている。例えば、実公平6−35894号公報には、一対の浮力体である筏体のそれぞれに支持フレームを設け、支持フレームに設けた四角形スリーブに角パイプ状の連結材を挿入するとともに、一対の筏体の間に人や荷物を乗せるための布を張って連結材がスリーブから抜けるのを防止し、ナットなどの締結材を使用せずに組み立てることができるようにしたものがある。また、特開平6−191468号公報には、船体の左右両側壁の上端部にフロート(浮力体)の取付具を設け、この取付具を介して船体の左右両側壁部にフロートを固定する構造のボートが開示してある。そして、この特開平6−191468号公報に記載のボートは、フロートを船体内、すなわち乗員および荷物を収容する凹部に収納できるように形成している。
【0003】
さらに、特開平8−72784号公報には、メインボートの両側に浮力体であるサブボートを配置するとともに、これらメインボートとサブボートとを取付アームによって相互に連結したボートが開示してある。また、特開平1−192375号公報には、ボート状デッキの両側に支脚を介してフロートを配置、固定したものが開示されており、ボート状デッキの内部にフロートや支脚を収納できるようにしている。そして、特開平1−116791号公報には、船体の左右両側壁に、側壁の上端より低い位置にフロートを固定した組立式のボートが開示してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記実公平6−35894号公報に記載されたものは、乗員や荷物を載せる部分が布によって形成してあるために浮力を有しておらず、また布の前端部と後端部とを一対の筏体を連結している連結材に支持させているため、乗員および荷物の荷重のすべてが筏体と連結材とにかかり、連結材を支持している支持フレームと連結材との強度を非常に大きくする必要がある。また、特開平6−191468号公報に記載のものは、船体の左右両側壁の上端部に外方に突設したフロート取付具を介してフロートを取り付けるようにしており、船体の側壁にフロートの浮力による上向きの大きな曲げモーメントが作用し、船体の耐久性を維持するために船体の側壁の構造を強化する必要がある。さらに、特開平8−72784号公報に記載のものは、取付アームをボルトによってメインボートとサブボートとに固定して相互に連結するようにしており、メインボートにねじ孔の加工が必要であるばかりでなく、ねじ孔加工部に左右のサブボートの浮力による上方への曲げモーメントによる応力が集中するため、取付アーム自体の強度を上げるなどの対策が必要となる。このため、部品点数の増加とあいまってコストが増加する上、組立作業の際の工数が増加する。
【0005】
一方、特開平1−192375号公報に記載のものは、フロートや支脚などをボート状デッキに収納できるようにしているが、フロートや支脚さらには前後の支脚を接続する連接棒や棒状の支脚要素などのを単にボート状デッキに雑然と投入するだけであり、連接棒や支脚要素などの部品を紛失しやすく、また組立部品が整理された状態で収納されていないため、組立時に部品を探したりする手間がかかる。
【0006】
そして、特開平6−191468号公報に記載のものは、フロートを船体内に収納できるようにしているが、船体の外形形状と、乗員および荷物を収容する凹部とが前後方向で対称となっていないため、前後方向いずれの向きにも進めるような構造となっておらず、迅速な方向変換を行うことができない。
【0007】
また、特開平1−116791号公報に記載のものは、船体に固定したフロートの位置が船体の側壁の上端より低くなっているが、船体の側面から乗船する際に、船体の側壁自体が高いために邪魔となって乗船しずらい。
また、前記各公報に記載のものは、船体の両側に固定するフロート(浮力体)の上部が平坦または横断面形状が円形に形成してあって、荷物などを保持させることができず、フロートの充分な有効利用が図られていなかった。
【0008】
そして、前記各公報に記載のものは、複数の船体を相互に直列に固定状態に連結することができないため、例えば乗員や荷物が多い場合、これらを複数の船体に分けて乗せ、これらを直列に連結して航行する場合、最後尾の船体に取り付けた船外機などによってこれを推進することができず、先頭の船体によって牽引するしかなく、操作が容易でない。
【0009】
本発明は、前記従来の欠点を解消するためになされたもので、浮力体の浮力による船本体に作用する曲げモーメントを軽減することを目的としている。
また、本発明は、浮力体を船本体に固定する部材の紛失を防止できるようにすることを目的としている。
【0010】
さらに、本発明は、前後方向のいずれにも安定して進め、迅速な方向変換が行えるようにすることを目的としている。
また、本発明は、乗員が船本体の側方から容易に乗船できるようにすることを目的としている。
【0011】
さらに、本発明は、浮力体を荷物の収納部として有効利用できるようにすることを目的としている。
また、本発明は、複数の船本体を位置ずれしないように前後方向に相互に連結できるようにすることを目的としている。
そして、本発明は、船本体の側壁を中空に形成した場合に、外側壁分の厚さを、大きな外力の作用しない内側壁部の強度を基準にした厚さとほぼ同じできるようにすることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の第1に係るボートは、浮力を有する船本体の左右両側部のそれぞれに浮力体を配置する組立式ボートであって、前記船本体の左右両側壁に形成した孔部と、これら孔部を貫通して配置され、両端部に前記浮力体を着脱自在に固定する棒体とを有する構成となっている。孔部は、船本体の前後方向に位置する前側孔部と後側孔部とを設け、前側孔部と後側孔部とのいずれか一方を船本体の前後方向に長い長孔に形成することが望ましい。
【0013】
また、本発明の第2に係るボートは、浮力を有する船本体の左右両側部のそれぞれに浮力体を配置する組立式ボートであって、前記船本体は乗員および荷物を収容する凹部を有し、前記浮力体は前記船本体の前記凹部に収納可能に形成してあるとともに、前記浮力体を前記船本体に固定する棒体の収納部が底部に設けてある構成となっている。
【0014】
そして、本発明の第3に係るボートは、浮力を有する船本体の左右両側部のそれぞれに浮力体を配置する組立式ボートであって、前記船本体は乗員および荷物を収容する凹部が形成してあるとともに、外周形状および前記凹部が前後対称に形成され、前記浮力体は外周形状が前後対称に、かつ一対を前記凹部に嵌め込み収納可能に形成された構成である。
【0015】
さらに、本発明の第4に係るボートは、浮力を有する船本体の左右両側部のそれぞれに浮力体を配置する組立式ボートであって、前記船本体は左右両側壁の前後方向中央部が他より低く形成してあるとともに、前記浮力体は前記船本体に固定された状態において、少なくとも前記船本体の左右両側壁の前後方向中央部と対応した部分の上端面が船本体の前後部側壁より低く位置する構成にした。
【0016】
また、本発明の第5に係るボートは、浮力を有する船本体の左右両側部のそれぞれに浮力体を配置する組立式ボートであって、前記浮力体は上部に荷物を保持可能な収容凹部を有する構成となっている。
さらに、本発明の第6に係るボートは、乗員が乗船可能な船本体と、この船本体の前端部または後端部の少なくともいずれか一方に設けられ、他の船本体の前端部または後端部を接触させる突き当て面と、前記船本体と前記他の船本体とを相互に結合する船体連結手段とを有する構成になっている。
【0017】
そして、本発明の第7に係るボートは、側壁が中空に形成してある船本体と、この船本体の外側壁部の前後方向に形成した溝部と、この溝部の底部に設けられて溝部底部に変形力が作用した際に、その変形力を内側壁部に伝達するとともに、前記溝部底部の変形を阻止する変形防止凹部とを有する構成となっている。
【0018】
【作用】
上記のごとく構成下本発明の第1においては、船本体を貫通させた棒体を介して浮力体を船本体に固定するようになっているため、船本体の側壁に直接浮力体を固定した場合に比較して、浮力体の浮力による船本体に作用する曲げモーメントを小さくすることができ、船本体の側壁に特別な補強をしなくても、船本体の耐久性が低下するようなことがない。また、棒体は、船本体の側壁に設けた孔部を貫通させて端部に浮力体を固定するようになっているため、折り曲げ加工等の必要もなく、安価に製造することができる。
【0019】
そして、孔部を左右の側壁に一対ずつ設けて前側孔部と後側孔部とのいずれか一方の前後方向に長い長孔とすることにより、船本体の前後方向に設けた孔部間のピッチと浮力体の前後方向に設けた棒体との接続部間のピッチとの製造誤差や、船本体と浮力体との熱膨張率の相違等に基づく孔部間のピッチと接続部間のピッチとに相違が生じたとしても、長孔によってこれを吸収することができ、容易、確実に組み立てることができる。また、他方の孔部の径を棒体の外径に応じた寸法とすることにより、船本体と浮力体との間に前後方向の力が作用したとしても、他方の孔部に挿入した棒体がガタツクようなことがない。
【0020】
本発明の第2においては、浮力体を船本体の凹部に収納できるとともに、浮力体の底部に設けた収納部に、浮力体を船本体に固定する棒体を浮力体の底部に収納できるようにしているため、非使用時における体積を大幅に減少させることが可能であり、保管、運搬を効率的に行えるとともに、組立部品の紛失を防止することができる。
【0021】
そして、本発明の第3においては、船本体および浮力体の外周形状を前後方向において対称に形成することにより、前方、後方のいずれの方向にも安定して進むことができる。このため、90度以内の旋回でボーとの向きを所望の進行方向に向けることができ、迅速な移動が可能となる。また、本発明の場合、例えば船本体に船外機を取り付けて使用するときと、オールを使用するするときとで乗船者が向きを変える必要がない。さらに、船本体の乗員や荷物を収容する凹部を前後方向で対称に形成するとともに、一対の浮力体を船本体の凹部に嵌め込み収納可能に形成してあるため、非使用時に船本体の凹部に無駄な空間を生ぜず、浮力体を効率的に収納することができ、船本体をコンパクトにできる。しかも、組立部品を整理した状態で収納できるため、組立時に部品を探すような手間が省け、組立作業を手際よく迅速に行うことができる。そして、浮力体は、外周形状が前後方向で対称となっているため、左右の浮力体を同一部品とすることができ、部品点数の削減および金型代を軽減することができる。
【0022】
また、本発明の第4においては、船本体の側壁の前後方向中央部を他より低くするとともに、船本体に固定した浮力体の上端位置を船本体の前後部の側壁より低くしているため、船本体の側方から容易に乗船、下船することができる。しかも、乗船する際に前後方向の中央部から乗船するようにしてあるため、乗員が船本体の前端部や後端部に乗船することがなく、船本体の全長が比較的短くてバランスを崩しやすい場合であっても、安全に乗船することができる。
【0023】
さらに、本発明の第5においては、浮力体の上部に荷物を保持可能な収納凹部を形成したことにより、荷物が多い場合に荷物の一部を浮力体に収納することができ、浮力体を有効利用することができる。
そして、上記各発明においては、船本体の両側に浮力体が配置してあるため、左右方向に対する安定度が高まるとともに、乗員は一対の浮力体の間に位置する船本体に乗船するため、ボート全体の重心の移動も少なく、安定した航行が行え、浸水、転覆転落などの危険を防止することができる。
【0024】
また、本発明の第6においては、船本体の前端部と後端部との少なくとも一方に突き当て面を設けて他の船本体の前端部または後端部を接触させ、両者を船体連結手段によって相互に結合できるようにしたことにより、複数の船本体を前後方向に直列にかつ位置ずれを生じないように連結することができ、連結した船本体の最後尾の船本体に船外機などを装着して全体を推進することが可能で、多くの人や荷物を効率的に運搬することができる。
【0025】
そして、本発明の第7においては、溝部底部に変形防止凹部を形成して溝部底部の変形を防止する用にしているため、内側壁部より強度、剛性を必要とする外側壁部の肉厚を、大きな外力が作用しない内側壁部の強度を基準とした肉厚とほぼ同じすることができ、船本体の軽量化とコスト低減とを図ることができる。
【0026】
すなわち、側壁が中空である船本体をプラスチックによって形成する場合、一般に中空体を形成するのに適したブロー成形法によって形成される。このブロー成形法においては、ダイスから吐出されて下降する溶融樹脂からなる筒状のパリソンを金型キャビティに受けて空気を吹き込んで成形するために、強度を必要とする部分を選択的に肉厚とすることが困難である。このため、ブロー成形品は、最も強度を必要とする部分の肉厚によって全体の肉厚が決定されるため、強度をそれほど必要としない部分においては、余分な肉厚を有することとなり、無駄な重量増加と材料代の増加とを招く。しかし、本発明の第7の場合、外側壁部に設けた前後方向の溝部が船本体の前後方向に作用する曲げモーメントに対して大きな剛性を示すとともに、溝部の底部に設けた変形防止凹部が溝部底部に作用する変形力を内側壁部に伝達して溝部底部に作用する変形力を軽減し、変形を防止するため、外側壁部の厚さを、内側壁部の強度を基準とした厚さとほぼ同じにすることができ、軽量化とコストの低減とが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明に係るボートの好ましい実施の形態を、添付図面に従って詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るボートの組み立てた状態の平面図であり、図2は同じく浮力体を船本体に収納した状態の平面図であり、図3は同じく組み立てた状態の底面図である。
【0028】
これらの図において、ボート10は、船本体12と、その左右両側部に配置した浮力体14a、14bとから構成してある。船本体12は、硬質ポリエチレンなどの樹脂をブロー成形法によって形成してあって、中空の側壁16によって囲った中央部が乗員や荷物を収容する凹部18となっている。そして、船本体12は、左右対称に形成してあるとともに、外周形状と凹部18とが前後対称に形成してある。また、浮力体14a、14bは、船本体12の中心に対して対称の形状をなしているとともに、それぞれが前後対称となっている。このため、ボート10は、組み立てた状態において前後対称形状となり、前方向(図1の上方向)と後方向とに同じように安定して進むことができ、船首の向きを90度以内の変更で任意の進行方向にボート10を向けることができ、迅速な方向変換が可能となる。
【0029】
浮力体14a、14bは、船本体12と同様に硬質ポリエチレンなどの樹脂によって中空に形成してあり、詳細を後述するように、一側(内側)部を船本体12の左右側壁に接して船本体12に固定される。そして、浮力体14a、14bは、内側部を相互に接触させて並べると、外周縁が船本体12の凹部18にほぼ内接する形状となり、図2に示したように、並べた状態で凹部18に嵌め込み収納可能となっている。凹部18に収納された浮力体14(14a、14b)は、図4に示したように、底部が凹部18の底面に接触する。従って、ボート10は、船本体12内に浮力体14を無駄なスペースを生ずることなく効率的に収納することができる。
【0030】
浮力体14は、図1に示したように、アルミなどの金属からなる円筒状の一対の棒体20を介して船本体12に固定される。そして、船本体12には、図5に示したように、左右の両側壁16に前側孔部22と後側孔部24とが形成してあり、これらの孔部22、24に棒体20を貫通させて配置するようにしてある。前側孔部22は、後側孔部24が棒体20の外径に対応した直径Dを有するのに対して、前後方向の長さLが前記の直径Dより大きい長孔となっていて、製造誤差や船本体12と浮力体14との熱膨張率の相違などによる孔部22、24間のピッチと、浮力体14の前後方向に形成される一対の棒体接続部54間のピッチとの相違を吸収し、容易、確実に浮力体14を船本体12に固定できるようにしている。ただし、長孔である前側孔部22は、上下方向の幅が後側孔部24の直径Dと同じ寸法となっていて、船本体12と浮力体14との間に作用する上下方向の力を後側孔部24と同様に支持できるようになっている。
【0031】
後側孔部24は、図6に詳細を示したように、外方に向けて拡開した形状をなし、船本体12の側方から棒体20を容易に挿入できるようにしてある。また、側壁16は、外側壁部26と内側壁部28とを有する中空に形成してある。そして、左右両側の側壁16の外側壁部26には、船本体12の前後方向に溝部30が設けてあって(図6、図7参照)、外側壁部26の剛性を高めるようにしてある。さらに、溝部30の底部32には、変形防止凹部34が溝部30に沿って一定間隔で複数設けてある。この変形防止凹部34は、図5のD−D線に沿った断面図である図8(1)と、図7のD部分の拡大図である図8(2)とに示してあるように、底部36が内側壁部28に近接していて、溝部底部32に変形力が作用して溝部底部32が変形しようとすると、変形防止凹部34の底部36が内側壁部28の内面に当接し、溝部底部32に作用する変形力の一部を内側壁部28に伝達して変形力の緩和を図るとともに、溝部底部32の変形を阻止する。このため、外側壁部32は、変形防止凹部34によって剛性が高められて強度が補強され、大きな外力が作用する外側壁部32の肉厚を、大きな外力が作用しない内側壁部28の耐久強度を基準とした肉厚と同じ厚さに形成しても外力に耐えることができ、ブロー成形した場合であっても、船本体12の軽量化と材料代の低減とを図ることができる。また、溝部30の底部32と内側壁部28との間に間隙が形成してあるため、ブロー成形時の吹き込み空気の回りを良くでき、良好なブロー成形を行うことができて成形不良を起こすおそれがない。
【0032】
さらに、変形防止凹部34の底部36を内側壁部28に接触させて変形防止凹部34と内側壁部28とを接続し、両者の接続部の密着を良好にする場合、接続部の厚さを「溝部底部32の厚さ」+「内側壁部28の厚さ」より薄くする必要があるため、外部からこの部分に光があたった際に、光の透過量が異なって接続部の色調が他の部分と異なって見え、外観が悪くなる不具合を生ずるが、実施形態においては、変形防止凹部34が内側壁部28と密着していないため、このような不都合をなくすことができる。しかし、図8(3)に示したように、変形防止凹部34を内側壁部28に接続して形成し、外側壁部26の強度を向上してもよい。。また、外側壁部26と内側壁部28とを別々に形成して両者を貼り合わせて側壁16を形成してもよい。
【0033】
船本体12は、図5に示したように、左右両側壁16の前後方向中央部が他の部分より低い乗船部38となっていて、乗員が乗船部38を介して容易に乗船したり下船したりできるようにしてある。そして、浮力体14は、棒体20を介して船本体12に固定したときに、図9に示したように、上端面40の少なくとも乗船部38と対応した部分が船本体12の前部および後部の側壁16上端より低く位置するようになっており、乗員が容易に乗船できるようになっている。また、船本体12の底面には、図10に示したように、前後方向に沿って溝42が複数形成してあって(図3参照)、ボート10の良好な直進性が得られるようにしてある。
【0034】
浮力体14の外側の側部には、組み立てた状態のボート10を手によって運搬するための把手部44が設けてある。この把手部44は、ブロー成形時の金型から食み出したいわゆるバリを利用して形成してあって、基部において容易に折曲できるようになっている。このため、浮力体14を船本体12の内部に収納したときに、図2に示したように、把手部44が上方に屈曲して浮力体14の収納が妨げられないようになっている。さらに、浮力体14の底面の中央部には、断面U字状の溝からなる棒体収納部46が前後方向に沿って形成してあって、棒体20を棒体収納部46に収納した状態で浮力体14を船本体12の内部に収納できるようにしてある(図11参照)。このため、実施形態に係るボート10は、組立部品である棒体20の紛失を防止することができるばかりでなく、組立部品を整理して船本体12の内部に収納することができ、見た目がよいとともに組立作業を手際よく行うことができ、迅速な組立が可能となる。また、溝状の棒体収納部46は、ボート10を組み立てた航行する際、キールとして作用し、ボート10の直進性の向上に寄与する。
【0035】
なお、棒体収納部46には、図12または図13に示したように、開口側の適宜の個所に脱落防止凸部48が設けてある。この脱落防止凸部48は、詳細を図14に示したように、棒体収納部46の開口部を狭めるように形成してあって、棒体収納部46に収納した棒体20が容易に脱落しないようにしてある。また、棒体収納部46の両端部には、エンドストッパ50が設けてあり、収納した棒体20が浮力体14の前後方向に突出しないようにしてある。
【0036】
一方、浮力体14の上面には、図13に示したように、収容凹部52が形成してあり、この収納凹部に図示しない荷物を保持させることができるようになっている。また、浮力体14の上部には、収容凹部52の前後方向両側に、船本体12の孔部22、24に対応した棒体接続部54が設けてある。この棒体接続部54は、詳細を図15に示したように、フロート本体56に射出成形法によるインサート成形によって形成した一対の接続部材58(58a、58b)から構成してある。各接続部材58は、同形に形成してあって、棒体20の端部を挿入する挿入孔60を有していて、適宜の間隔をおいて同軸に配置してある。また、挿入孔60は、図15(2)に明示されているように、船本体12側がやや拡開したテーパを有しており、棒体20を容易に挿入することができるようにしてある。そして、接続部材58の上部には、係合孔62が設けてあって、船本体12側の接続部材58aの係合孔62に棒体20に設けた固定部材64の係合凸部66を係合させ(図15(2)参照)、浮力体14を棒体20に固定できるようになっている。
【0037】
固定部材64は、図16に詳細を示したように、ばね材を楔状に折曲して形成してあって、一片(図16(1)の下側片)側が押上げばね部68となっており、他片側に係合凸部66が絞り成形によって形成してある。そして、固定部材64は、幅Bが棒体20の内径より小さく形成してあって、図15(1)に示したように、棒体20の内部に挿入され、係合凸部66が棒体20に設けた突出孔70から外部に突出するようになっている。また、係合凸部66の頂部には、図16(3)に示したように、その作用を後述する修正凹部(または孔)72が形成してある。
【0038】
棒体接続部54を構成する外側接続部材58bの外側(図15の右側)には、射出成形法によるインサート成形によって形成したクラッチ支持部74が設けてある。このクラッチ支持部74は、クラッチ挿入孔76が形成してあり、図17に示したように、オール78のクラッチ80を挿入できるようにしてある。そして、クラッチ挿入孔76の下部には、掛止凸部82が設けてあって、この掛止凸部82をクラッチ80の嵌合凹部と嵌合させることにより、クラッチ80が容易に抜けないようにしている。また、クラッチ支持部74は、接続部材58bの挿入孔60に嵌入させたリング状の位置決め嵌合部84を有していて、この位置決め嵌合部84の端面によって棒体20の挿入深さを規制し、浮力体14を確実に棒体20に固定できるようになっている。
【0039】
このように、接続部材58bとクラッチ支持部74とをお互いに連結したインサート部品として形成することにより、それぞれを単独でインサート成形した場合と比較してインサート部の強度を向上することができる。また、通常、浮力体14に管状の棒体20を貫通させて両者を結合する場合、外観上および固定部材64の腐食を防止するため、棒体20の端部にキャップを被せる必要がある。しかし、実施の形態においては、棒体20の端部がクラッチ支持部74によって被覆されるため、キャップが不要となり、コストの低減が図れ、キャップの紛失を防止できる。
【0040】
船本体12の側壁16の上部前端部と後端部とには、図1に示したように平滑に形成した平面状の突き当て面86、88が設けてある。また、各突き当て面86、88の両端部の側壁16には、連結孔90が設けてあり、この連結孔90を介して突き当て面86、88に接触させた他のボートを前後方向に直列に接続できるようにしてある。すなわち、例えば図18に示したように、船本体12の後端側の突き当て面88に他のボート10aを構成する船本体12aの前端側突き当て面86aを当接させ、船体連結手段92を各船本体12、12aの連結孔90に通すことにより、ボート10、10aを相互に位置ずれを生ずることなく連結できるようにしてある。
【0041】
連結手段92は、この実施の形態の場合、図19に示したように、ベルと94と、ベルと94の両端に取り付けたバックル部材96とからなっていて、図20に示したように、ベルト94を連結孔90に通し、その両端部に設けたバックル部材96を結合してベルト94に張力をかけることにより、船本体12、12aの突き当て面88、86aを接触させた(突き当てた)状態で船本体12、12aを相互に連結することができる。
【0042】
なお、突き当て面は、船本体12の前端部または後端部のいずれかに形成してもよい。この場合、2隻のボートを接続するときには、波等によって2隻のボートに相対的に上下方向に移動する力が作用した場合、船本体同士の上下移動が妨げられないように、それぞれの平滑な突き当て面を接触させて連結する。
【0043】
船本体12の後端部には、一対の連結孔90の間に金属板などから構成した設置部98が設けてあり、この設置部98に図示しない船外機を固定することができるようにしてある。そして、実施の形態においては、ボート10が前後対称に形成してあるため、船外機を使用した航行と、オール78による航行とで乗船者の向きを変える必要がない。なお、側壁16の上部には、船本体12を手によって運搬するための把手部100が適宜の個所に複数設けてある。この実施の形態においては、船本体12の左右両側の前部と後部とに一対ずつ設けてある。
【0044】
このように構成した実施の形態においては、ボート10の非使用時においては、図2に示したように、一対の浮力体14a、14bを並べた状態で船本体12の凹部10内収納しておく。このとき、浮力体14を船本体12に連結、固定する棒体20は、図11に示したように、浮力体14の底部に形成した収納部46に収納し、浮力体14とともに船本体12内に収納され、紛失が防止される。
【0045】
ボート10を組み立てる場合、浮力体14を船本体12から取り出したのち、棒体20を浮力体14の底部から取り出し、船本体12の側方から孔部22、24を貫通させて配置する。次に、棒体20に設けた固定部材64の係止凸部66を棒体20の突出孔70の内部に指で押し下げ、棒体20の端部を浮力体14に設けた接続部材58の挿入孔60に挿入する。これにより、固定部材64の係止凸部66は、船本体12側の接続部材58aに設けた係合孔62から押上げばね部68の押し上げ力により、係合孔62から外部に突出し、浮力体14が棒体20に固定される。そして、船本体12の両側の浮力体14a、14bを棒体20の両端部に固定すると、浮力体14は船本体12と接触した状態で固定されるため、船本体12は、自動的に両浮力体14a、14b間の中央部に位置する。従って、船本体12と棒体20との間に特別な固定部材を介在させることなく船本体12と浮力体14との位置調整ができ、安価で強固な組立状態を完成することができる。
【0046】
また、乗員は、船本体12の前部と後部とに配置される一対の棒体20の間に乗船するようになるため、ボート10の前後方向における重心の移動を小さくすることができ、可能で浸水や転覆、転落等の事故を防止できて安定した安全な航行が可能となる。しかも、乗員や荷物を収容する船本体12は、一対の浮力体14の間に位置するため、左右方向に対する安定性が向上し、乗船、下船する際の重心の移動も少なく、安定した航行が行え、浸水、転覆、転落等の危険を防止できる。
【0047】
浮力体14を棒体20に固定する際に、例えば図21(1)に示したように、固定部材64の係止凸部66を押し込みすぎて係止凸部66が棒体20に形成した突出孔70に対して位置ずれし、浮力体14を固定できない場合を生ずることがある。このような場合、図21(1)のように係止凸部66の頂部に修正凹部72が設けられていないときには、棒体20を接続部材58から引き抜いて固定部材64の位置を調整してやりなおす必要がある。しかし、実施の形態においては、係止凸部66の頂部に修正凹部72が形成してあるため、係止凸部66が棒体20の突出孔70に対して位置ずれを生じた場合、図21(2)に示したように、プラスドライバなどの先細部材102の先端を修正凹部72に挿入し、矢印104のように先細部材102を移動させて係止凸部66を突出孔70から突出させることができ、浮力体14の固定作業を容易に行うことができる。
【0048】
ボート10を分解する場合、接続部材58aの係合孔62から突出している固定部材64の係止凸部66を指によって係合孔62の内部に押し込み、浮力体14または棒体20を組立時と反対方向に引いて浮力体14を棒体20とを分離する。この際、実施の形態においては、接続部材58に形成した係合孔62が係止凸部66の外径より大きく形成してあるため、係止凸部66を容易、確実に押し込むことができる。その後、棒体20を船本体12から引き抜き、浮力体14の底部に形成した棒体収納部46に収納したのち、一対の浮力体14を並べて船本体12内に収納する。
【0049】
このように、実施の形態においては、棒体20から出没自在な係止凸部66によって棒体20と浮力体14とを接続するようにしているため、ボート10の組立、分解を容易に行うことができる。しかも、ねじなどの締結部材を使用しないために、振動等による緩みの心配がなく、組立時に部品が落下して紛失するおそれもない。また、係止凸部66を接続部材58の係合孔62から突出させて棒体20と浮力体14との接続を行っているため、係止凸部66が係合孔62から突出したか否かを目視によって確認することができ、組立状態を容易に書く民することができる。
【0050】
乗員や荷物が多く、複数のボート10に分乗させて航行する場合、または複数のボートを水面上で一度に移動させたい場合には、必要数のボート10を図18のように前後方向に直列に接続する。これにより、必要に応じた船体(船本体)の大きさを任意に選択することができ、また必要な船本体のみを効率的に運搬、使用することができる。しかも、平滑な平面状の突き当て面86、88を接触させて相互に位置ずれしないように連結しているため、例えば最後尾のボートに船外機を装着して全体を推進するようにしたとしても、すべてのボートが同じ方向を向くため、安定して航行することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の第1によれば、船本体を貫通させた棒体を介して浮力体を船本体に固定するようになっているため、船本体の側壁に直接浮力体を固定した場合に比較して、浮力体の浮力による船本体に作用する曲げモーメントを小さくすることができ、船本体の側壁に特別な補強をしなくても、船本体の耐久性が低下するようなことがない。そして、孔部を左右の側壁に一対ずつ設けて前側孔部と後側孔部とのいずれか一方の前後方向に長い長孔とすることにより、船本体の前後方向に設けた孔部間のピッチと浮力体の前後方向に設けた棒体との接続部間のピッチとの製造誤差や、船本体と浮力体との熱膨張率の相違等に基づく孔部間のピッチと接続部間のピッチとに相違が生じたとしても、長孔によってこれを吸収することができ、容易、確実に組み立てることができる。
【0052】
また、本発明の第2においては、浮力体を船本体の凹部に収納できるとともに、浮力体の底部に設けた収納部に、浮力体を船本体に固定する棒体を浮力体の底部に収納できるようにしているため、非使用時における体積を大幅に減少させることが可能であり、保管、運搬を効率的に行えるとともに、組立部品の紛失を防止することができる。
【0053】
そして、本発明の第3においては、船本体および浮力体の外周形状を前後方向において対称に形成することにより、前方、後方のいずれの方向にも安定して進むことができ、90度以内の旋回でボートの向きを所望の進行方向に向けられ、迅速な移動が可能となる。さらに、船本体の乗員や荷物を収容する凹部を前後方向で対称に形成するとともに、一対の浮力体を船本体の凹部に嵌め込み収納可能に形成してあるため、非使用時に船本体の凹部に無駄な空間を生ぜず、浮力体を効率的に収納することができ、船本体をコンパクトにできる。しかも、組立部品を整理した状態で収納できるため、組立時に部品を探すような手間が省け、組立作業を手際よく迅速に行うことができる。
【0054】
また、本発明の第4においては、船本体の側壁の前後方向中央部を他より低くするとともに、船本体に固定した浮力体の上端位置を船本体の前後部の側壁より低くしているため、船本体の側方から容易に乗船、下船することができる。しかも、乗船する際に前後方向の中央部から乗船するようにしてあるため、乗員が船本体の前端部や後端部に乗船することがなく、船本体の全長が比較的短くてバランスを崩しやすい場合であっても、安全に乗船することができる。
【0055】
さらに、本発明の第5においては、浮力体の上部に荷物を保持可能な収納凹部を形成したことにより、荷物が多い場合に荷物の一部を浮力体に収納することができ、浮力体を有効利用することができる。
そして、上記各発明においては、船本体の両側に浮力体が配置してあるため、左右方向に対する安定度が高まるとともに、乗員は一対の浮力体の間に位置する船本体に乗船するため、ボート全体の重心の移動も少なく、安定した航行が行え、浸水、転覆転落などの危険を防止することができる。
【0056】
また、本発明の第6においては、船本体の前端部と後端部との少なくとも一方に突き当て面を設けて他の船本体の前端部または後端部を接触させ、両者を船体連結手段によって相互に結合できるようにしたことにより、複数の船本体を前後方向に直列にかつ位置ずれを生じないように連結することができ、連結した船本体の最後尾の船本体に船外機などを装着して全体を推進することが可能で、多くの人や荷物を効率的に運搬することができる。
【0057】
そして、本発明の第7においては、溝部底部に変形防止凹部を形成して溝部底部の変形を防止する用にしているため、内側壁部より強度、剛性を必要とする外側壁部の肉厚を、大きな外力が作用しない内側壁部の強度を基準とした肉厚とほぼ同じすることができ、船本体の軽量化とコスト低減とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るボートの組み立てた状態の平面図である。
【図2】実施の形態に係るボートの浮力体を船本体に収納した状態の平面図である。
【図3】実施の形態に係るボートの組み立てた状態の底面図である。
【図4】図2のA−A線に沿った断面図である。
【図5】実施の形態に係る船本体の側面図である。
【図6】図5のB−B線に沿った断面図である。
【図7】図5のC−C線に沿った断面図である。
【図8】船本体の側壁の断面図であって、(1)は図5のD−D線に沿った断面図、(2)は図7のE部分の拡大図、(3)は変形防止凹部の他の実施形態を示す図である。
【図9】実施の形態に係るボートの組み立てた状態の側面図である。
【図10】実施の形態に係るボートの組み立てた状態の正面図である。
【図11】図2のF−F線に沿った断面図である。
【図12】図9のG−G線に沿った断面図である。
【図13】実施の形態に係る浮力体の縦断面図である
【図14】図12のH部分の拡大図である。
【図15】実施の形態に係る浮力体に設けた棒体接続部の断面図であって、(1)は棒体と浮力体とが分離した状態の断面図、(2)は浮力体を棒体に接続した状態の断面図である。
【図16】棒体に設ける実施の形態に係る固定部材の詳細説明図であって、(1)は側面図、(2)は平面図、(3)は(2)のI−I線に沿った断面図である。
【図17】(1)実施の形態に係る浮力体に設けたクラッチ支持部にオールのクラッチを挿入した状態を示す詳細断面図であり(2)は実施の形態に係るボートにオールを装着した状態の断面図である。
【図18】実施の形態に係る2つの船本体を連結した状態を示す平面図である。
【図19】実施の形態に係る船本体の連結部の詳細を示す図である。
【図20】図19のJ−J線に沿った断面図である。
【図21】棒体に対する実施の形態に係る固定部材の係止凸部の位置ずれを修正する方法の説明図である。
【符号の説明】
10 ボート
12 船本体
14、14a、14b 浮力体
16 側壁
18 凹部
20 棒体
22 前側孔部
24 後側孔部
26 外側壁部
28 内側壁部
30 溝部
34 変形防止凹部
38 乗船部
46 棒体収納部
52 収容凹部
54 棒体接続部
58a、58b 接続部材
64 固定部材
66 係止凸部
68 押上げばね部
74 クラッチ支持部
86、88 突き当て面
92 船体連結手段

Claims (7)

  1. 浮力を有する船本体の左右両側部のそれぞれに浮力体を配置する組立式ボートであって、
    前記船本体の左右両側壁に形成した孔部と、これら孔部を貫通して配置され、両端部に前記浮力体を着脱自在に固定する棒体とを有し、
    前記孔部は、前記左右両側壁のそれぞれにおいて、前記船本体の前後方向に位置する前側孔部と後側孔部とからなるとともに、前側孔部と後側孔部とのいずれか一方が前後方向に長い長孔に形成してあることを特徴とするボート。
  2. 前記船本体は乗員および荷物を収容する凹部を有し、前記浮力体は前記船本体の前記凹部に収納可能に形成してあるとともに、前記浮力体を前記船本体に固定する棒体の収納部が底部に設けてあることを特徴とする請求項1記載のボート。
  3. 前記船本体は乗員および荷物を収容する凹部が形成してあるとともに、外周形状および前記凹部が前後対称に形成され、前記浮力体は外周形状が前後対称に、かつ一対を前記凹部に嵌め込み収納可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載のボート。
  4. 前記船本体は左右両側壁の前後方向中央部が他より低く形成してあるとともに、前記浮力体は前記船本体に固定された状態において、少なくとも前記船本体の左右両側壁の前後方向中央部と対応した部分の上端面が船本体の前後部側壁より低く位置することを特徴とする請求項1記載のボート。
  5. 浮力を有する船本体の左右両側部のそれぞれに浮力体を配置する組立式ボートであって、前記浮力体は上部に荷物を保持可能な収容凹部を有していることを特徴とする請求項1記載のボート。
  6. 浮力を有する船本体の左右両側部のそれぞれに浮力体を配置する組立式ボートであって、
    前記船本体の左右両側壁に形成した孔部と、これら孔部を貫通して配置され、両端部に前記浮力体を着脱自在に固定する棒体とを有し、
    乗員が乗船可能な船本体と、この船本体の先端部または後端部の少なくともいずれか一方に設けられ、他の船本体の前端部または後端部を接触させる突き当て面と、前記船本体と前記他の船本体とを相互に結合する船体連結手段とを有することを特徴とするボート
  7. 浮力を有する船本体の左右両側部のそれぞれに浮力体を配置する組立式ボートであって、
    前記船本体の左右両側壁に形成した孔部と、これら孔部を貫通して配置され、両端部に前記浮力体を着脱自在に固定する棒体とを有し、
    側壁が中空に形成してある船本体と、この船本体の外側壁部の前後方向に形成した溝部と、この溝部の底部に設けられて溝部底部に変形力が作用した際に、その変形力を内側壁部に伝達するとともに、前記溝部底部の変形を阻止する変形防止凹部とを有することを特徴とするボート
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