JP4111673B2 - 3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオンの製造法 - Google Patents
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Description
本発明は、3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオンを容易に収率よく製造する方法に関する。
背景技術
3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン(慣用名squaric acid=スクアリン酸)は、医薬品、または電子写真用感光体、追記型光ディスク用記録材料、光増感剤等の機能性材料の原料として有用であることが知られている[ケミカル・レビューズ(Chem.Rev.),93,449(1993年);特開平4−106400号公報;特開平2−306247号公報;特開平2−48665号公報;特開平5−5005号公報;特開平5−96173号公報等]。
これまで、この3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオンに関して、多くの製造法が知られている。しかしながら、いずれの方法も、プロセスが長い、原料合成が困難、反応条件が厳しい、収率が低い、製造に特殊な設備を必要とする等の問題点を有している。
例えば、▲1▼トリケテンを原料とする方法[ジャクソン(B.Jackson)ら、EP442431等]、▲2▼4−ヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオンを原料とする方法[ベラス(D.Bellus)ら、ヘルベチカ・キミカ・アクタ(Helv.Chim.Acta),61,1784(1978年)]、▲3▼テトラアルコキシエチレンを原料とする方法[ベラス(D.Bellus)、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.),44,1208(1979年)]、▲4▼ジアルコキシアセチレンを原料とする方法[ペリカス(M.A.Pericas)、テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Letters),4437(1977年)]、▲5▼テトラハロゲノエチレンを原料とする方法[ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ(J.Amer.Chem.Soc.),81,3480(1959年)等]、▲6▼ヘキサクロロブタジエンを原料とする方法 [ハーゲンバーグ(P.Hagenberg)ら、ドイツ公開特許公報(Ger.Offen).1568291号等]、▲7▼一酸化炭素を原料とする方法[シルベストリ(G.Silvestri)ら、エレクトロキミカ・アクタ(Electrochim.Acta),23,413(1978年)]等が知られている。
しかしながら、▲1▼の方法は、原料であるトリケテンがジケテン製造時の副生成物として得られるものであるため、多量の原料を確保するのが困難である、▲2▼の方法は、原料を得る方法が生産性の低い固体培養法あるいはプロセスの長い合成法である、▲3▼の方法は、原料合成が困難、かつ収率が低い、▲4▼の方法は、原料合成が困難、▲5▼の方法は、原料合成が困難、かつプロセスが長い、▲6▼の方法は、収率が低い、▲7▼の方法は、製造に特殊な設備を必要とする等の問題点をそれぞれ有している。
また、リービッヒス・アナーレン・デア・ケミー(Liebigs Ann.Chem.),686,55(1965年)には、1,1,2,3,4,4−ヘキサクロロ−1,3−ブタジエンより3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオンを製造する方法が開示されているが、この方法には最終目的物の収率が低いという問題点がある。
また、ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ(J.Amer.Chem.Soc.),84,2919(1962年)には、2−クロロ−3−エトキシ−4,4−ジフルオロ−2−シクロブテン−1−オンを経由して3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオンを製造する方法が開示されているが、この方法には原料として用いる1−クロロ−2,4,4−トリエトキシ−3,3−ジフルオロシクロブテンの合成収率及び最終目的物の収率が低いという問題点がある。
また、本発明において3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオンを製造する際の中間体として用いられる3−アルコキシ−2−ハロゲノシクロブタノン誘導体の製造法が、[アブラモーバ(N.M.Abramova)ら、イズベスチア・アカデミー・ナウク・エスエスエスアール・セリヤ・キミケスカヤ(Izv.Akad.Nauk SSSR,Ser.Khim.)2,439(1981年)]に開示されている。しかし、この方法では目的物の収率は35%と低く、実用上、満足のいくものではない。
本発明の目的は、容易に収率良く3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオンを製造する方法を提供することにある。
発明の開示
本発明の方法は、下記一般式(I)で表される3−アルコキシ−2,2,4,4−テトラハロゲノシクロブタノン誘導体を脱ハロゲン化水素剤存在下に処理し、下記一般式(II)で表される3−アルコキシ−2,4,4−トリハロゲノ−2−シクロブテン−1−オン誘導体を得た後、これを加水分解することを特徴とする下記一般式(III)で表される3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオンの製造法である。
(式中、R1はアルキル基を表し、R2、R3およびXは同一のもしくは異なるハロゲンを表す。)
(式中、R1、R2、R3およびXは前記と同義である。)
上記一般式(I)で表される3−アルコキシ−2,2,4,4−テトラハロゲノシクロブタノン誘導体は、下記一般式(IV)で表される3−アルコキシ−2−ハロゲノシクロブタノン誘導体をハロゲン化剤と反応させることによって得られる。
(式中、R1およびR2は前記と同義である。)
また、上記一般式(IV)で表される3−アルコキシ−2−ハロゲノシクロブタノン誘導体は、下記一般式(V)で表されるビニルエーテル類と下記一般式(VI)で表されるハロゲノアセチルハロゲン化物とを、pKa約6.0〜約8.0(25℃の水溶液中)のアミン化合物存在下に反応させることによって得られる。
(式中、R1はアルキル基を表す。)
(式中、R2およびR4は同一のもしくは異なるハロゲンを表す。)
すなわち、上記一般式(V)で表されるビニルエーテル類と上記一般式(VI)で表されるハロゲノアセチルハロゲン化物を、pKa約6.0〜約8.0(25℃の水溶液中)のアミン化合物存在下に反応させ、上記一般式(IV)で表される3−アルコキシ−2−ハロゲノシクロブタノン誘導体を得、これをハロゲン化剤と反応させ、上記一般式(I)で表される3−アルコキシ−2,2,4,4−テトラハロゲノシクロブタノン誘導体を得、これを脱ハロゲン化水素剤存在下に処理し、上記一般式(II)で表される3−アルコキシ−2,4,4−トリハロゲノ−2−シクロブテン−1−オン誘導体を得、これを加水分解することによって上記一般式(III)で表される3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオンが得られる。
また前記pKa約6.0〜約8.0(25℃の水溶液中)のアミン化合物として、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、N,N−ジエチルアニリン、および2,4,6−トリメチルピリジンからなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましく用いられる。
発明を実施するための最良の形態
上記一般式(I)、(II)、(IV)、(V)および(VI)の各基の定義において、アルキル基は、直鎖または分枝状の炭素数1〜18のアルキル基であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソアミル基、ネオペンチル基、2−ペンチル基、3−ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノエル基、デシル基、ドデシル基、ペンタデシル基、オクタデシル基等があげられる。ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の各原子等を表す。
以下に、本発明の製造法を説明する。
一般式(III)で表される化合物(以下、化合物(III)という。他の式番号の化合物についても同様に表記する)は、次の反応工程に従い製造することができる。
(式中、R1、R2、R3、R4およびXは前記と同義である。)
以下、上記の工程1〜4についてそれぞれ説明する。
工程1 化合物(IV)(3−アルコキシ−2−ハロゲノシクロブタノン誘導体)の製造
原料である化合物(V)(ビニルエーテル類)および化合物(VI)(ハロゲノアセチルハロゲン化物)は、市販品として購入することができる。
まず、化合物(VI)と、化合物(VI)の0.8〜2当量、好ましくは1〜1.5当量の化合物(V)と、反応溶媒との混合物中に、化合物(VI)の0.8〜1.2当量、好ましくは1.0〜1.2当量のアミン化合物を滴下して、反応を行うことにより化合物(IV)を得る。ここで用いられるアミン化合物はpKa約6.0〜約8.0(25℃水溶液中)のものであり、必要であれば、上記反応溶媒と同一のまたは異なる溶媒で希釈して用いることができる。また必要であれば、アミン化合物を滴下後、熟成する。
上記化合物(VI)であるハロゲノアセチルハロゲン化物としては、フルオロアセチルフルオリド、フルオロアセチルクロリド、フルオロアセチルブロミド、フルオロアセチルヨージド、クロロアセチルフルオリド、クロロアセチルクロリド、クロロアセチルブロミド、クロロアセチルヨージド、ブロモアセチルフルオリド、ブロモアセチルクロリド、ブロモアセチルブロミド、ブロモアセチルヨージド、ヨードアセチルフルオリド、ヨードアセチルクロリド、ヨードアセチルブロミド、ヨードアセチルヨージド等が例示される。
上記化合物(V)であるアルキルビニルエーテル類としては、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、sec−ブチルビニルエーテル、tert−ブチルビニルエーテル、ペンチルビニルエーテル、イソアミルビニルエーテル、ネオペンチルビニルエーテル、2−ペンチルビニルエーテル、3−ペンチルビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテル、オクチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、ノニルビニルエーテル、デシルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、ペンタデシルビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル等があげられる。
また上記pKa約6.0〜約8.0のアミン化合物(25℃水溶液中)としては、好ましくは、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、N,N−ジエチルアニリン、2,4,6−トリメチルピリジン等があげられ、これらは、単独または2種類以上混合して用いられる。
上記反応溶媒としては、反応に不活性なものであればよく、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドがあげられ、単独または2種類以上混合して用いられる。
この工程1の反応は、通常、0〜100℃、好ましくは30〜70℃で行われる。また、熟成は、0〜100℃の間の温度で、30分〜5時間行われる。
また、この反応で得られる化合物(IV)は、下記一般式(VII)および(VIII)で表される4種類のジアステレオマー化合物(VII)および(VIII)として生成する。
(式中、R1およびR2は前記と同義である。)
これらのジアステレオマー化合物(VII)および(VIII)は、どちらも次の工程2における原料として使用することができる。また、化合物(VIII)は、加熱処理、またはアミン化合物による処理により定量的に化合物(VII)となる。
工程2 化合物(I)(3−アルコキシ−2,2,4,4−テトラハロゲノシクロブタノン誘導体)の製造
化合物(IV)を、必要により、3〜6当量、好ましくは3〜4当量の塩基性化合物もしくは1〜3当量のりん化合物の存在下、反応溶媒中もしくは無溶媒で、化合物(IV)の3〜6当量、好ましくは3〜4当量のハロゲン化剤と反応させ、必要であれば、熟成することにより化合物(I)を得る。この反応は、原料化合物(IV)が上述した2種類のジアステレオマーのうちどちらか一方であっても、もしくは混合物であっても同様に進行する。
上記ハロゲン化剤としては、塩素、臭素、ヨウ素、五塩化りん、塩化スルフリル、N−ブロモスクシンイミド、N−クロロスクシンイミド等があげられる。
上記塩基性化合物としては、ピリジン、トリエチルアミン、キノリン等の有機塩基性化合物、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基性化合物、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等の塩基性有機酸塩類があげられ、これらは単独または2種類以上混合して使用される。
上記リン化合物としては、三臭化りん、三塩化りん等があげられる。
このリン化合物と上記塩基性化合物は、混合して使用してもよい。
この工程2で用いられる反応溶媒としては、この工程における反応に不活性なものが使用され、例えば前記工程1で用いられる反応溶媒と同様のもの、および水が挙げられ、これらは単独または2種類以上混合して使用される。
この工程2におけるハロゲン化剤添加時の温度は、0〜100℃、好ましくは0〜50℃であり、熟成は0〜100℃で、10分〜3時間行う。
工程3 化合物(II)(3−アルコキシ−2,4,4−トリハロゲノ−2−シクロブテン−1−オン誘導体)の製造
化合物(I)を、反応溶媒中または無溶媒で、脱ハロゲン化水素剤で処理することにより化合物(II)を得る。
この工程3で用いられる反応溶媒としては、この工程における反応に不活性な溶媒が使用でき、例えば前記工程1で用いられる反応溶媒と同様のものに加えて、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等のアルコール類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソプロピルケトン、ジエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類があげられ、これらは単独または2種類以上混合して使用される。
上記脱ハロゲン化水素剤としては、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、キノリン等の有機塩基性化合物、塩化リチウム、臭化リチウム、ヨウ化リチウム、酢酸リチウム、炭酸リチウム等の無機もしくは有機リチウム塩、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等の極性アミド系化合物等、があげられ、これらは単独または2種類以上混合して使用される。この脱ハロゲン化水素剤の使用量は、化合物(I)に対して、好ましくは0.5当量以上、より好ましくは、0.8当量以上である。
この工程3における反応は、室温〜120℃で、30分〜12時間行う。
工程4 化合物(III)(3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン)の製造
工程4では、化合物(II)を、反応溶媒中もしくは無溶媒で、酸性水溶液と共に加熱して加水分解することにより化合物(III)を得る。
この工程4で用いられる反応溶媒としては、この工程における反応に不活性な溶媒が使用でき、例えば前記工程1で用いられる反応溶媒と同様のものに加えて、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等のアルコール類、および酢酸があげられ、これらは単独または2種類以上混合して使用される。
上記酸性水溶液としては、硫酸水溶液、塩化水素水溶液、酢酸水溶液、硝酸水溶液、りん酸水溶液等、あるいはこれらの混合物等があげられる。酸性水溶液濃度は1〜90重量%、好ましくは10〜60重量%とされる。酸性水溶液の使用量は、特には限定されないが、好ましくは、酸として化合物(II)の1倍モル以上になるように使用される。
この工程における反応温度は、80〜120℃、好ましくは90〜110℃であり、反応時間は好ましくは1〜48時間の範囲とされる。
なお、上記工程1〜4で得られる中間体(化合物(I)、(II)、(IV))および目的化合物(化合物(III))は、有機合成化学で常用される精製法、例えば、蒸留、濾過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグラフィー等によって単離精製することができる。また、中間体においては、特に精製することなく、次の反応に供することもできる。
また化合物(I)、化合物(II)、化合物(III)および化合物(IV)は、水あるいは各種溶媒との付加物の形で存在することもあるが、これらの付加物も本発明の概念に包含される。
実施例
以下に、本発明の実施例を示すが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
実施例1;2−クロロ−3−イソブトキシシクロブタノン(化合物(IV))の合成(工程1)
tert−ブチルメチルエーテル135mlに、化合物(V)としてイソブチルビニルエーテル30.0g(0.3mol)および化合物(VI)としてクロロアセチルクロライド34.9g(0.3mol)を溶解した溶液を攪拌しながら50〜55℃に加熱し、その中にN−メチルモルホリン(pKa7.4)30.3g(0.3mol)をtert−ブチルメチルエーテル45mlに溶解した溶液を2時間かけて滴下した。滴下が終了してから4時間後に、水40mlを加え分液し、水層を除去した。有機層を下記の分析条件でガスクロマトグラフィー分析した結果、化合物(IV)である2−クロロ−3−イソブトキシシクロブタノンの収率は75.8%であった。さらに、上記有機層を濃縮後、蒸留により分析用のサンプルを得て、これを元素分析、NMR(核磁気共鳴)で分析した。
(ガスクロマトグラフィー分析条件)
以下の実施例、比較例についても同様の条件で分析した。
カラム:TC−17(GLサイエンス社製)、内径0.25mm×長さ30m
温度条件:50℃で0.5分保持後、10℃/分で昇温し、240℃で4分保持する。
キャリアーガス:窒素ガス
検出器:FID(Flame Ionization Detector;水素炎イオン化検出器)
元素分析値:(組成式C8H13O2Cl)
沸点:61〜64℃/1.6〜1.7mmHg
NMR分析値:
1H−NMR(CDCl3):δ(ppm)0.94(3H,dd,J=1.0,6.6Hz),0.96(3H,dd,J=1.0,6.6Hz),1.92(1H,septet,J=6.6Hz),3.13(1H,ddd,J=3.7,6.6,18.0Hz),3.28(1H,ddd,J=2.2,7.8,18.0Hz),3.33(1H,dd,J=6.6,9.0Hz),3.41(1H,dd,J=6.6,9.0Hz),4.17(1H,ddd,J=5.1,6.6,7.8Hz),4.79(1H,ddd,J=2.2,3.7,5.1Hz)13C−NMR(CDCl3):δ(ppm)19.2,28.4,49.4,66.7,73.4,77.3,196.9
異性体(ジアステレオマー:化合物(VIII)に相当)のNMR分析値
1H−NMR(CDCl3):δ(ppm)0.93(3H,dd,J=2.3,6.6Hz),0.95(3H,dd,J=2.3,6.6Hz),1.93(1H,septet,J=6.6Hz),3.06(1H,ddd,J=1.9,3.6,17.8Hz),3.31(1H,ddd,J=4.5,6.6,17.8Hz),3.41(1H,dd,J=6.6,8.8Hz),3.48(1H,dd,J=6.6,8.8Hz),4.37(1H,dt,J=3.6,6.6Hz),4.87(1H,ddd,J=1.9,4.5,6.6Hz)実施例2、3、4、比較例1〜8
N−メチルモルホリン30.3g(0.3mol)の代わりに、下記表1に示したアミン化合物を等モル使用し、実施例1と同様に反応を行った。反応終了後の2−クロロ−3−イソブトキシシクロブタノンの収率をガスクロマトグラフィーで分析した。その結果を下記表1に示す。
実施例5;2,2,4,4−テトラクロロ−3−イソブトキシシクロブタノン(化合物(I))の合成(工程2)
20℃以下の温度に保たれた2−クロロ−3−イソブトキシシクロブタノン(化合物(IV))1.8gと20重量%酢酸ナトリウム水溶液6.2gとピリジン1.2gの混合物に、塩素ガス672mlを45分かけて吹きこんだ。塩素ガスの吹きこみ終了後、反応液の温度を40〜50℃に昇温し、2時間熟成した。その後、室温まで冷却し10重量%チオ硫酸ナトリウム2mlとジクロロメタン10mlを加え攪拌し、分液した。有機層をガスクロマトグラフィー分析したところ、化合物(I)である2,2,4,4−テトラクロロ−3−イソブトキシシクロブタノンの収率は92.5%であった。上記の有機層を濃縮後、蒸留により分析用のサンプルを得た。分析結果を下記に示す。
元素分析値:(組成式C8H10O2Cl4)
沸点:50〜60℃/30〜40mmHg
NMR分析値:
1H−NMR(CDCl3):δ(ppm)1.03(6H,d,J=6.6),2.08(1H,quintet,J=6.6),3.64(2H,d,J=6.6),4.64(1H,s)
13C−NMR(CDCl3):δ(ppm)19.1,28.7,79.2,84.3,90.3,184.3
実施例6;2,4,4−トリクロロ−3−イソブトキシ−2−シクロブテン−1−オン(化合物(II))の合成(工程3)
2,2,4−テトラクロロ−3−イソブトキシシクロブタノン(化合物(I))5.0gとトリエチルアミン3.6gをtert−ブチルメチルエーテル50mlに溶解した溶液を4時間還流した。室温まで冷却後、1N塩酸50mlで洗浄し、有機層を濃縮した。濃縮残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離(展開液組成:n−ヘキサン/酢酸エチル=100/1)し、化合物(II)である2,4,4−トリクロロ−3−イソブトキシ−2−シクロブテン−1−オン3.3gを得た(収率77%)。
実施例7;3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン(化合物(III))の合成(工程4)
2,4,4−トリクロロ−3−イソブトキシ−2−シクロブテン−1−オン(化合物(II))2.54gを33重量%硫酸水溶液3.89gとイソプロパノール8gの混合溶液に加え、6時間還流した。常圧加熱により揮発分を留去した後、析出物を濾過することにより、3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン(化合物(III))1.0gを得た(収率88%)。
実施例8;イソブチルビニルエーテル(化合物(V))とクロロアセチルクロライド(化合物(VI))から3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン(化合物(III))の合成
tert−ブチルメチルエーテル1080mlにイソブチルビニルエーテル(化合物(V))360.6g(3.6mol)およびクロロアセチルクロライド(化合物(VI))271.3g(2.4mol)を溶解した溶液を攪拌しながら40〜45℃に加熱し、その中にN−メチルモルホリン242.8g(2.4mol)をtert−ブチルメチルエーテル360mlに溶解した溶液を2時間かけて滴下した。滴下が終了してから1時間後に、5%炭酸水素ナトリウム水溶液300mlを加え分液し、水層を除去した。これにより得られた有機層から、tert−ブチルメチルエーテルを含む揮発分を減圧除去し、得られた残さと20重量%酢酸ナトリウム水溶液1387.5gとピリジン267.6gの混合物に、反応温度5℃で塩素ガス133.7lを7.5時間かけて吹きこんだ。塩素ガスの吹きこみ終了後、反応液の温度を20〜25℃に昇温し、1時間熟成した。その後、トルエン1lと10重量%チオ硫酸ナトリウム400mlを加え分液し、有機層をさらに6重量%塩酸200mlで洗浄し、分液した。得られた有機層にN,N−ジメチルホルムアミド483mlと塩化リチウム73.3gを加え、3.5時間、80〜100℃に加熱した。反応終了後、冷却し、40重量%硫酸水溶液1934gを加え、5.5時間、80〜100℃に加熱した。反応終了後10℃まで冷却し、ろ過により3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン(化合物(III))166.2gを得た。
産業上の利用可能性
本発明の製造法は、原料の入手が容易であること、汎用合成設備を使用することができること、工程数が少ないこと、反応条件が穏和であること、および目的物を収率良く得られることを特徴とし、工業的生産に適した方法である。したがって医薬品、または電子写真用感光体、追記型光ディスク用記録材料、光増感剤等の機能性材料の原料として有用な3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン(慣用名;スクアリン酸)を製造する方法として有効である。
Claims (6)
- 前記pKa6.0〜8.0(25℃の水溶液中)のアミン化合物が、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、N,N−ジエチルアニリン、および2,4,6−トリメチルピリジンからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項3記載の3−アルコキシ−2−ハロゲノシクロブタノン誘導体の製造法。
- 下記一般式(V)で表されるビニルエーテル類と下記一般式(VI)で表されるハロゲノアセチルハロゲン化物を、pKa6.0〜8.0(25℃の水溶液中)のアミン化合物存在下に反応させ、下記一般式(IV)で表される3−アルコキシ−2−ハロゲノシクロブタノン誘導体を得、これをハロゲン化剤と反応させ、下記一般式(I)で表される3−アルコキシ−2,2,4,4−テトラハロゲノシクロブタノン誘導体を得、これを脱ハロゲン化水素剤存在下に処理し、下記一般式(II)で表される3−アルコキシ−2,4,4−トリハロゲノ−2−シクロブテン−1−オン誘導体を得、これを加水分解することを特徴とする、下記一般式(III)で表される3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオンの製造法。
(式中、R1はアルキル基を表す。)
(式中、R2およびR4は同一のもしくは異なるハロゲンを表す。)
(式中、R1およびR2は前記と同義である。)
(式中、R1はアルキル基を表し、R2、R3およびXは同一のもしくは異なるハロゲンを表す。)
(式中、R1、R2、R3およびXは前記と同義である。)
- 前記pKa6.0〜8.0(25℃の水溶液中)のアミン化合物が、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、N,N−ジエチルアニリン、および2,4,6−トリメチルピリジンからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項5記載の3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオンの製造法。
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