JP2000007605A - インダニル誘導体 - Google Patents
インダニル誘導体Info
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- JP2000007605A JP2000007605A JP17456598A JP17456598A JP2000007605A JP 2000007605 A JP2000007605 A JP 2000007605A JP 17456598 A JP17456598 A JP 17456598A JP 17456598 A JP17456598 A JP 17456598A JP 2000007605 A JP2000007605 A JP 2000007605A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】2、2−ジメチル−5、6−ベンゾスピロ−
[2、4]ヘプテン−1−カルボン酸誘導体を工業的にも
有利に製造すること。 【解決手段】一般式 化1 【化1】 〔式中、R1,R2,R3及びR4は同一もしくは相異な
り、水素原子、メチル基、フッ素原子、塩素原子または
臭素原子を表す。〕で示されるインダニル誘導体。
[2、4]ヘプテン−1−カルボン酸誘導体を工業的にも
有利に製造すること。 【解決手段】一般式 化1 【化1】 〔式中、R1,R2,R3及びR4は同一もしくは相異な
り、水素原子、メチル基、フッ素原子、塩素原子または
臭素原子を表す。〕で示されるインダニル誘導体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インダニル誘導体
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ある種の2、2−ジメチル−5、6−ベンゾスピロ−
[2、4]ヘプテン−1−カルボン酸エステルが優れた殺
虫効果を有することが知られている(特開昭57−11
8537号公報)。また、該化合物の2、2−ジメチル
−5、6−ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−1−カル
ボン酸誘導体部分の具体的な製造法として、下記、スキ
−ム化2に示されるような方法が知られている。(Iupa
c Pesticide Chemistry-Human Welfare and the Enviro
nment 91-94頁,Pergamon Press1983.参照)
ある種の2、2−ジメチル−5、6−ベンゾスピロ−
[2、4]ヘプテン−1−カルボン酸エステルが優れた殺
虫効果を有することが知られている(特開昭57−11
8537号公報)。また、該化合物の2、2−ジメチル
−5、6−ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−1−カル
ボン酸誘導体部分の具体的な製造法として、下記、スキ
−ム化2に示されるような方法が知られている。(Iupa
c Pesticide Chemistry-Human Welfare and the Enviro
nment 91-94頁,Pergamon Press1983.参照)
【化2】 [式中、各工程にて使用される反応試剤は以下の通りで
ある。 工程a:炭酸カリウム;工程b:メチルトリフェニルフ
ォスフォニウムブロマイド、ノルマルブチルリチウム;
工程c:リチウムアルミニウムハイドライド;工程d:
トシルクロライド;工程e:シアン化ナトリウム;工程
f:塩化水素;工程g:リチウムジイソプロピルアミ
ド;工程h:水酸化カリウム] しかし、該製造法は、多くの工程を要し、危険な金属試
薬を使用したり、工業的に取り扱いが困難な試剤を使用
する等、工業的規模での製造法としては十分とは言い難
く、2、2−ジメチル−5、6−ベンゾスピロ−[2、
4]ヘプテン−1−カルボン酸誘導体の工業的にも有利
な製造法の開発が切望されている。
ある。 工程a:炭酸カリウム;工程b:メチルトリフェニルフ
ォスフォニウムブロマイド、ノルマルブチルリチウム;
工程c:リチウムアルミニウムハイドライド;工程d:
トシルクロライド;工程e:シアン化ナトリウム;工程
f:塩化水素;工程g:リチウムジイソプロピルアミ
ド;工程h:水酸化カリウム] しかし、該製造法は、多くの工程を要し、危険な金属試
薬を使用したり、工業的に取り扱いが困難な試剤を使用
する等、工業的規模での製造法としては十分とは言い難
く、2、2−ジメチル−5、6−ベンゾスピロ−[2、
4]ヘプテン−1−カルボン酸誘導体の工業的にも有利
な製造法の開発が切望されている。
【0003】
【課題を解決するための手段】このような状況下で、本
発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、下記一般式 化3
で示されるインダニル誘導体を2、2−ジメチル−5、
6−ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−1−カルボン酸
誘導体の製造中間体として用いることにより、上述のよ
うな問題点を解消でき、2、2−ジメチル−5、6−ベ
ンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−1−カルボン酸誘導体
が工業的にも有利に製造し得ることを見出し本発明に至
った。即ち、本発明は、一般式 化3
発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、下記一般式 化3
で示されるインダニル誘導体を2、2−ジメチル−5、
6−ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−1−カルボン酸
誘導体の製造中間体として用いることにより、上述のよ
うな問題点を解消でき、2、2−ジメチル−5、6−ベ
ンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−1−カルボン酸誘導体
が工業的にも有利に製造し得ることを見出し本発明に至
った。即ち、本発明は、一般式 化3
【化3】 〔式中、R1,R2,R3及びR4は同一もしくは相異な
り、水素原子、メチル基、フッ素原子、塩素原子または
臭素原子を表す。〕で示されるインダニル誘導体(以
下、本発明化合物と記す)を提供する。
り、水素原子、メチル基、フッ素原子、塩素原子または
臭素原子を表す。〕で示されるインダニル誘導体(以
下、本発明化合物と記す)を提供する。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明化合物は、式 化4
【化4】 で示されるメシチルオキシドと一般式 化5
【化5】 〔式中、R1,R2,R3及びR4は前記と同じ意味を表
す。〕で示される塩素化合物とを、相関移動触媒及びア
ルカリ金属水酸化物の存在下に反応させることにより製
造することができる。通常、該反応は、溶媒の存在下で
行なわれ、反応時間の範囲は通常3〜48時間であり、
反応温度の範囲は通常20℃から反応に使用する溶媒の
沸点の範囲であり、40℃〜80℃の範囲が好ましい。
反応に供される試剤の量は、式 化4で示されるメシチ
ルオキシドと一般式 化5で示される塩素化合物及びア
ルカリ金属水酸化物の使用モル比は任意に設定できる
が、式 化4で示されるメシチルオキシド1モルに対
し、一般式 化5で示される塩素化合物は1モル〜1.
5モルの割合を用いるのが好ましく、アルカリ金属水酸
化物は2モル〜4モルの割合を用いるのが好ましい。ま
た、式 化4で示されるメシチルオキシド1モルに対
し、相関移動触媒の量は1モル%〜10モル%の割合で
ある。相関移動触媒としては、テトラブチルアンモニウ
ムブロマイド、ベンジルトリエチルアンモニウムクロラ
イド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロマイド
等の4級アンモニウム塩、ヘキサデシルトリブチルフォ
スフォニウムブロマイド等のフォスフォニウム塩、トリ
ス(3、6−ジオキサヘプチル)アミン等のアミン、1
8−クラウン−6等のクラウンエ−テル等があげられ
る。アルカリ金属水酸化物としては、例えば、水酸化カ
リウム、水酸化ナトリウム等があげられる。該アルカリ
金属水酸化物は、これをそのまま用いるか、20〜50
重量%水溶液の形態で用いてもよい。溶媒としては、ベ
ンゼン、トルエン、ノルマルヘプタン等の炭化水素類、
クロルベンゼン等のハロゲン化炭化水素類があげられ
る。反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通
常の後処理操作を行うことにより、本発明化合物を得る
ことができる。該化合物はクロマトグラフィ−、蒸留等
の操作によって精製することもできる。
す。〕で示される塩素化合物とを、相関移動触媒及びア
ルカリ金属水酸化物の存在下に反応させることにより製
造することができる。通常、該反応は、溶媒の存在下で
行なわれ、反応時間の範囲は通常3〜48時間であり、
反応温度の範囲は通常20℃から反応に使用する溶媒の
沸点の範囲であり、40℃〜80℃の範囲が好ましい。
反応に供される試剤の量は、式 化4で示されるメシチ
ルオキシドと一般式 化5で示される塩素化合物及びア
ルカリ金属水酸化物の使用モル比は任意に設定できる
が、式 化4で示されるメシチルオキシド1モルに対
し、一般式 化5で示される塩素化合物は1モル〜1.
5モルの割合を用いるのが好ましく、アルカリ金属水酸
化物は2モル〜4モルの割合を用いるのが好ましい。ま
た、式 化4で示されるメシチルオキシド1モルに対
し、相関移動触媒の量は1モル%〜10モル%の割合で
ある。相関移動触媒としては、テトラブチルアンモニウ
ムブロマイド、ベンジルトリエチルアンモニウムクロラ
イド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロマイド
等の4級アンモニウム塩、ヘキサデシルトリブチルフォ
スフォニウムブロマイド等のフォスフォニウム塩、トリ
ス(3、6−ジオキサヘプチル)アミン等のアミン、1
8−クラウン−6等のクラウンエ−テル等があげられ
る。アルカリ金属水酸化物としては、例えば、水酸化カ
リウム、水酸化ナトリウム等があげられる。該アルカリ
金属水酸化物は、これをそのまま用いるか、20〜50
重量%水溶液の形態で用いてもよい。溶媒としては、ベ
ンゼン、トルエン、ノルマルヘプタン等の炭化水素類、
クロルベンゼン等のハロゲン化炭化水素類があげられ
る。反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通
常の後処理操作を行うことにより、本発明化合物を得る
ことができる。該化合物はクロマトグラフィ−、蒸留等
の操作によって精製することもできる。
【0005】一般式 化5で示される塩素化合物は、例
えばオルトキシレン誘導体を塩素化することにより製造
することができる。(ドイツ特許DE1568607号参
照)一般式 化5で示される塩素化合物としては、例え
ば、α、α’−ジクロルオルトシレン、4、α、α’−
トリクロルオルトキシレン、4−ブロモ−α、α’−ジ
クロルオルトキシレン、4−フルオロ−α、α’−ジク
ロルオルトキシレン、4−メチル−α、α’−ジクロル
オルトキシレン、4、5−ジメチル−α、α’−ジクロ
ルオルトキシレン、3、4、5、6、α、α’−ヘキサ
クロルオルトキシレン、3、4、5、6―テトラフルオ
ローα、α’−ジクロルオルトキシレン等があげられる
が、これらの例には限定されない。
えばオルトキシレン誘導体を塩素化することにより製造
することができる。(ドイツ特許DE1568607号参
照)一般式 化5で示される塩素化合物としては、例え
ば、α、α’−ジクロルオルトシレン、4、α、α’−
トリクロルオルトキシレン、4−ブロモ−α、α’−ジ
クロルオルトキシレン、4−フルオロ−α、α’−ジク
ロルオルトキシレン、4−メチル−α、α’−ジクロル
オルトキシレン、4、5−ジメチル−α、α’−ジクロ
ルオルトキシレン、3、4、5、6、α、α’−ヘキサ
クロルオルトキシレン、3、4、5、6―テトラフルオ
ローα、α’−ジクロルオルトキシレン等があげられる
が、これらの例には限定されない。
【0006】次に、本発明化合物から、2、2−ジメチ
ル−5、6−ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−1−カ
ルボン酸誘導体(下記、スキ−ム 化6の化合物
(1))を製造する方法を記す。
ル−5、6−ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−1−カ
ルボン酸誘導体(下記、スキ−ム 化6の化合物
(1))を製造する方法を記す。
【化6】 〔式中、R1,R2,R3及びR4は前記と同じ意味を表
し、Xは塩素原子または臭素原子を表す。〕 工程1(塩化水素付加反応)は、通常、本発明化合物の
溶液中に塩化水素ガスを吹き込むことにより行われる。
溶媒としては、ベンゼン、トルエン、ヘキサン等の炭化
水素類、酢酸、メタノ−ル、エタノ−ル等の極性溶媒等
があげられる。反応時間の範囲は通常6〜72時間であ
り、反応温度の範囲は通常−50℃〜30℃の範囲であ
り、−20℃〜20℃の範囲が好ましい。反応終了後の
反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理操作を
行うことにより、塩化水素付加化合物を得ることができ
る。該化合物はクロマトグラフィ−等の操作によって精
製することもできる。
し、Xは塩素原子または臭素原子を表す。〕 工程1(塩化水素付加反応)は、通常、本発明化合物の
溶液中に塩化水素ガスを吹き込むことにより行われる。
溶媒としては、ベンゼン、トルエン、ヘキサン等の炭化
水素類、酢酸、メタノ−ル、エタノ−ル等の極性溶媒等
があげられる。反応時間の範囲は通常6〜72時間であ
り、反応温度の範囲は通常−50℃〜30℃の範囲であ
り、−20℃〜20℃の範囲が好ましい。反応終了後の
反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理操作を
行うことにより、塩化水素付加化合物を得ることができ
る。該化合物はクロマトグラフィ−等の操作によって精
製することもできる。
【0007】工程2(ハロゲン化反応)は、通常、上記
塩化水素付加化合物の溶液中に、塩素ガスを吹き込む
か、または、臭素を添加することにより行なわれる。溶
媒としては、ベンゼン、トルエン、ヘキサン、ヘプタン
等の炭化水素類、酢酸、メタノ−ル、エタノ−ル等の極
性溶媒等があげられる。反応時間の範囲は、通常1〜7
2時間であり、反応温度の範囲は通常0℃〜50℃の範
囲であり、0℃〜30℃の範囲が好ましい。塩素ガスま
たは臭素は塩化水素付加化合物に対して、過剰量を用い
ることができ、等モル〜1.3モルを用いることが好ま
しい。反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の
通常の後処理操作を行うことにより、ハロゲン化化合物
を得ることができる。該化合物はクロマトグラフィ−等
の操作によって精製することもできる。
塩化水素付加化合物の溶液中に、塩素ガスを吹き込む
か、または、臭素を添加することにより行なわれる。溶
媒としては、ベンゼン、トルエン、ヘキサン、ヘプタン
等の炭化水素類、酢酸、メタノ−ル、エタノ−ル等の極
性溶媒等があげられる。反応時間の範囲は、通常1〜7
2時間であり、反応温度の範囲は通常0℃〜50℃の範
囲であり、0℃〜30℃の範囲が好ましい。塩素ガスま
たは臭素は塩化水素付加化合物に対して、過剰量を用い
ることができ、等モル〜1.3モルを用いることが好ま
しい。反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、濃縮等の
通常の後処理操作を行うことにより、ハロゲン化化合物
を得ることができる。該化合物はクロマトグラフィ−等
の操作によって精製することもできる。
【0008】工程3(閉環反応)は、通常、溶媒中で上
記ハロゲン化化合物に塩基を作用させることにより行な
われる。溶媒としては、通常、水が用いられ、更に、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、メタノ−ル、エタノ−
ル等の極性溶媒を添加して行うことが好ましい。反応時
間の範囲は、通常1〜24時間であり、反応温度の範囲
は、通常0℃〜50℃の範囲であり、0℃〜30℃の範
囲が好ましい。塩基としては水酸化カリウム、水酸化ナ
トリウム等のアルカリ金属水酸化物があげられる。該塩
基の使用量はハロゲン化化合物1モルに対して、通常2
モル以上の過剰量の割合であり、2モル〜4モルを用い
ることが好ましい。反応終了後の反応液は、液性を酸性
にした後、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理操作を
行うことにより、化合物(1)を得ることができる。該
化合物はクロマトグラフィ−、再結晶等の操作によって
精製することもできる。
記ハロゲン化化合物に塩基を作用させることにより行な
われる。溶媒としては、通常、水が用いられ、更に、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、メタノ−ル、エタノ−
ル等の極性溶媒を添加して行うことが好ましい。反応時
間の範囲は、通常1〜24時間であり、反応温度の範囲
は、通常0℃〜50℃の範囲であり、0℃〜30℃の範
囲が好ましい。塩基としては水酸化カリウム、水酸化ナ
トリウム等のアルカリ金属水酸化物があげられる。該塩
基の使用量はハロゲン化化合物1モルに対して、通常2
モル以上の過剰量の割合であり、2モル〜4モルを用い
ることが好ましい。反応終了後の反応液は、液性を酸性
にした後、有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理操作を
行うことにより、化合物(1)を得ることができる。該
化合物はクロマトグラフィ−、再結晶等の操作によって
精製することもできる。
【0009】化合物(1)としては、例えば、2、2−
ジメチル−5、6−ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−
1−カルボン酸、2、2−ジメチル−9−クロル−5、
6−ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−1−カルボン
酸、9−ブロモ−2、2−ジメチル−5、6−ベンゾス
ピロ−[2、4]ヘプテン−1−カルボン酸、2、2−ジ
メチル−9−フルオロ−5、6−ベンゾスピロ−[2、
4]ヘプテン−1−カルボン酸、2、2−ジメチル−9
−メチル−5、6−ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−
1−カルボン酸、2、2、9、10−テトラメチル−
5、6− ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−1−カル
ボン酸、9、10−ジクロル−2、2−ジメチル−5、
6−ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−1−カルボン
酸、2、2−ジメチル−8、9、10、11−テトラフ
ルオロ−5、6−ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−1
−カルボン酸等があげられるが、これらの例には限定さ
れない。
ジメチル−5、6−ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−
1−カルボン酸、2、2−ジメチル−9−クロル−5、
6−ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−1−カルボン
酸、9−ブロモ−2、2−ジメチル−5、6−ベンゾス
ピロ−[2、4]ヘプテン−1−カルボン酸、2、2−ジ
メチル−9−フルオロ−5、6−ベンゾスピロ−[2、
4]ヘプテン−1−カルボン酸、2、2−ジメチル−9
−メチル−5、6−ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−
1−カルボン酸、2、2、9、10−テトラメチル−
5、6− ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−1−カル
ボン酸、9、10−ジクロル−2、2−ジメチル−5、
6−ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−1−カルボン
酸、2、2−ジメチル−8、9、10、11−テトラフ
ルオロ−5、6−ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−1
−カルボン酸等があげられるが、これらの例には限定さ
れない。
【0010】
【実施例】以下、製造例及び参考例をあげて、本発明を
さらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例のみに限
定されない。 製造例(本発明化合物の製造例) メシチルオキシド10.0g、α、α’−ジクロルオル
トキシレン19.6g、テトラブチルアンモニウムブロ
マイド0.5gをn−ヘプタン150mlに溶解し、内
温60℃にて攪拌しつつ、48%水酸化ナトリウム水溶
液34gを1時間かけて滴下した。滴下終了後、60℃
にて21時間攪拌した。反応で生じた固形部分を濾過に
より除去した後、濾液を、食塩水50mlで洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧下に濃縮した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィ−(展開溶媒:ノル
マルヘキサン:酢酸エチル=30:1)に付し、2−ア
セチル−2−(1−メチルビニル)インダン7.7g
(収率38%)を得た。 屈折率 1.5447(23.5℃)1 H−NMR(CDCl3,TMS内部標準)δ値(pp
m):1.75(s,3H)、2.15(s,3H)、3.10
(d,2H),3.50(d,2H)、5.03(d,2H)、
7.1(m,4H)
さらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例のみに限
定されない。 製造例(本発明化合物の製造例) メシチルオキシド10.0g、α、α’−ジクロルオル
トキシレン19.6g、テトラブチルアンモニウムブロ
マイド0.5gをn−ヘプタン150mlに溶解し、内
温60℃にて攪拌しつつ、48%水酸化ナトリウム水溶
液34gを1時間かけて滴下した。滴下終了後、60℃
にて21時間攪拌した。反応で生じた固形部分を濾過に
より除去した後、濾液を、食塩水50mlで洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧下に濃縮した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィ−(展開溶媒:ノル
マルヘキサン:酢酸エチル=30:1)に付し、2−ア
セチル−2−(1−メチルビニル)インダン7.7g
(収率38%)を得た。 屈折率 1.5447(23.5℃)1 H−NMR(CDCl3,TMS内部標準)δ値(pp
m):1.75(s,3H)、2.15(s,3H)、3.10
(d,2H),3.50(d,2H)、5.03(d,2H)、
7.1(m,4H)
【0011】次に、本発明化合物の例を以下に記すが、
本発明化合物はこれらの例に限定されない。2−アセチ
ル−2−(1−メチルビニル)インダン、2−アセチル
−5−クロル−2−(1−メチルビニル)インダン、2
−アセチル−5−ブロモ−2−(1−メチルビニル)イ
ンダン、2−アセチル−5−フルオロ−2−(1−メチ
ルビニル)インダン、2−アセチル−5−メチル−2−
(1−メチルビニル)インダン、2−アセチル−5、6
−ジメチル−2−(1−メチルビニル)インダン、2−
アセチル−4、5、6、7−テトラクロル−2−(1−
メチルビニル)インダン、2−アセチル−4、5、6、
7−テトラフルオロ−2−(1−メチルビニル)インダ
ン
本発明化合物はこれらの例に限定されない。2−アセチ
ル−2−(1−メチルビニル)インダン、2−アセチル
−5−クロル−2−(1−メチルビニル)インダン、2
−アセチル−5−ブロモ−2−(1−メチルビニル)イ
ンダン、2−アセチル−5−フルオロ−2−(1−メチ
ルビニル)インダン、2−アセチル−5−メチル−2−
(1−メチルビニル)インダン、2−アセチル−5、6
−ジメチル−2−(1−メチルビニル)インダン、2−
アセチル−4、5、6、7−テトラクロル−2−(1−
メチルビニル)インダン、2−アセチル−4、5、6、
7−テトラフルオロ−2−(1−メチルビニル)インダ
ン
【0012】次に、本発明化合物から、2、2−ジメチ
ル−5、6−ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−1−カ
ルボン酸誘導体を製造する参考例を記す。 参考例1 −10℃に冷却した2−アセチル−2−(1−メチルビ
ニル)インダン7.1gのメタノ−ル155ml溶液中
に、塩化水素ガスを30分吹き込み、12時間放置し
た。減圧下にメタノ−ルを留去後、残渣に水50ml及
び酢酸エチル100mlを加えた。酢酸エチル層を水、
食塩水で順次洗浄の後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、
減圧下に濃縮し、2−アセチル−2−(1−クロル−1
−メチルエチル)インダン7.8g(収率94%)を得
た。1 H−NMR(CDCl3,TMS内部標準)δ値(pp
m):1.70(s,6H)、2.22(s,3H)、3.50
(dd,4H),7.15(m,4H)
ル−5、6−ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−1−カ
ルボン酸誘導体を製造する参考例を記す。 参考例1 −10℃に冷却した2−アセチル−2−(1−メチルビ
ニル)インダン7.1gのメタノ−ル155ml溶液中
に、塩化水素ガスを30分吹き込み、12時間放置し
た。減圧下にメタノ−ルを留去後、残渣に水50ml及
び酢酸エチル100mlを加えた。酢酸エチル層を水、
食塩水で順次洗浄の後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、
減圧下に濃縮し、2−アセチル−2−(1−クロル−1
−メチルエチル)インダン7.8g(収率94%)を得
た。1 H−NMR(CDCl3,TMS内部標準)δ値(pp
m):1.70(s,6H)、2.22(s,3H)、3.50
(dd,4H),7.15(m,4H)
【0013】参考例2 氷冷下、2−アセチル−2−(1−クロル−1−メチル
エチル)インダン7.3gのメタノ−ル70ml溶液
に、臭素5.7gを滴下した。滴下終了後、20℃にて
12時間攪拌した。反応液に氷水100mlを注加し、
これを酢酸エチル60mlで2回抽出した。酢酸エチル
層を併せ、水40mlで2回洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥、減圧下に濃縮し、2−ブロムアセチル−2
−(1−クロル−1−メチルエチル)インダン9.5g
(収率98%)を得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS内部標準)δ値(pp
m):1.67(s,6H)、3.5(m,4H)、4.2(s,2
H)、7.18(s,4H)
エチル)インダン7.3gのメタノ−ル70ml溶液
に、臭素5.7gを滴下した。滴下終了後、20℃にて
12時間攪拌した。反応液に氷水100mlを注加し、
これを酢酸エチル60mlで2回抽出した。酢酸エチル
層を併せ、水40mlで2回洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥、減圧下に濃縮し、2−ブロムアセチル−2
−(1−クロル−1−メチルエチル)インダン9.5g
(収率98%)を得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS内部標準)δ値(pp
m):1.67(s,6H)、3.5(m,4H)、4.2(s,2
H)、7.18(s,4H)
【0014】参考例3 水酸化ナトリウム3.85gの水70ml及びテトラヒ
ドロフラン40ml溶液を攪拌中に、20℃にて2−ブ
ロムアセチル−2−(1−クロル−1−メチルエチル)
インダン9.5gのテトラヒドロフラン溶液30mlを
5時間かけて滴下した。反応液をさらに12時間攪拌し
た後、テトラヒドロフランを減圧下に留去し、残渣を5
%塩酸水により酸析後、ジエチルエ−テル50mlで2
回抽出した。ジエチルエ−テル層を併せ、これを水40
mlで2回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧
下に濃縮し、残渣を(ノルマルヘキサン:酢酸エチル=
3:1)混合溶媒にて再結晶し、2、2−ジメチル−
5、6−ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−1−カルボ
ン酸3.2gを得た(収率50%)。融点 212.8
℃1 H−NMR(CDCl3,TMS内部標準)δ値(pp
m):1.30(s,3H)、31(s,3H)、1.40(s,1
H)、2.9(dd,2H)、3.3(dd,2H)、7.18
(m,4H)
ドロフラン40ml溶液を攪拌中に、20℃にて2−ブ
ロムアセチル−2−(1−クロル−1−メチルエチル)
インダン9.5gのテトラヒドロフラン溶液30mlを
5時間かけて滴下した。反応液をさらに12時間攪拌し
た後、テトラヒドロフランを減圧下に留去し、残渣を5
%塩酸水により酸析後、ジエチルエ−テル50mlで2
回抽出した。ジエチルエ−テル層を併せ、これを水40
mlで2回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧
下に濃縮し、残渣を(ノルマルヘキサン:酢酸エチル=
3:1)混合溶媒にて再結晶し、2、2−ジメチル−
5、6−ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテン−1−カルボ
ン酸3.2gを得た(収率50%)。融点 212.8
℃1 H−NMR(CDCl3,TMS内部標準)δ値(pp
m):1.30(s,3H)、31(s,3H)、1.40(s,1
H)、2.9(dd,2H)、3.3(dd,2H)、7.18
(m,4H)
【0015】
【発明の効果】本発明化合物を用いることにより、2、
2−ジメチル−5、6−ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテ
ン−1−カルボン酸誘導体を工業的にも有利に製造でき
る。
2−ジメチル−5、6−ベンゾスピロ−[2、4]ヘプテ
ン−1−カルボン酸誘導体を工業的にも有利に製造でき
る。
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 化1 【化1】 〔式中、R1,R2,R3及びR4は同一もしくは相異な
り、水素原子、メチル基、フッ素原子、塩素原子または
臭素原子を表す。〕で示されるインダニル誘導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17456598A JP2000007605A (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | インダニル誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17456598A JP2000007605A (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | インダニル誘導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000007605A true JP2000007605A (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=15980793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17456598A Pending JP2000007605A (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | インダニル誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000007605A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013200713A (ja) * | 2012-03-26 | 2013-10-03 | Kobelco Contstruction Machinery Ltd | 稼動情報送信装置及びこれを備えた建設機械並びにこれを備えた情報管理システム |
-
1998
- 1998-06-22 JP JP17456598A patent/JP2000007605A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013200713A (ja) * | 2012-03-26 | 2013-10-03 | Kobelco Contstruction Machinery Ltd | 稼動情報送信装置及びこれを備えた建設機械並びにこれを備えた情報管理システム |
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