JP4111475B2 - 複数系統用直列ユニット及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建屋壁面等に設置されてテレビ受像機に複数系統のテレビ信号を伝送する複数系統用直列ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
共聴施設等においてCATVやCS放送等の複数系統のTV信号をテレビ受像機に伝送するための複数系統用直列ユニットが従来より提案されている。以下、2系統のTV信号を伝送する2系統用直列ユニットの場合を例にとって説明する。図1は従来及び後述する本発明の一実施形態に共通の2系統用直列ユニットの側面図、図2は図1の2系統用直列ユニットの背面図である(なお複数系統用直列ユニットが建屋壁面等に設置された場合において、室内側に対向する複数系統用直列ユニットの面を正面、該正面の反対側の面を背面とする。また図1の符号正視方向における上下方向を複数系統用直列ユニットの上下方向とする。以下同じ)。
【0003】
この図1に示すように2系統用直列ユニットは、2対の入力端子10a、10b及び出力端子11a、11bを有するユニット本体1を備え、該ユニット本体1の内部には各対の入力端子10a、10b及び出力端子11a、11bを相互に接続する2本の接続線路を有する回路基板(図1,2において図示せず)が納められている。またユニット本体1の背面側には本体カバー4が設けられており、該本体カバー4によって回路基板がユニット本体1の外部に対して非露出状に覆われている。
そしてユニット本体1及び本体カバー4は建屋壁面5に設けたアウトレットボックス(図示せず)内に納められ、ユニット本体1の上下両端に突設した取付耳部12、12が建屋壁面5にネジ止めされることにより、ユニット本体1等が建屋に固定される。ユニット本体1の背面の入力端子10a、10bにはアウトレットボックス内に引き込まれた同軸ケーブル6a、6bが、ユニット本体1の正面の出力端子11a、11bにはテレビ受像機(図示せず)に至る同軸ケーブル7a、7bが、それぞれF型接栓(図示せず)を介して接続される。なお、ユニット本体1の表面には出力端子11a、11bを囲むプレートが取り付けられるが、出力端子11a、11bを見せるために図示を省略する。
【0004】
図9は従来の回路基板の接続線路の概念図である。この図9に示すように、入力端子10aから入力されたTV信号は接続線路20aを介して出力端子11aへ(この経路を以下、a系統とする)、入力端子10bから入力されたTV信号は接続線路20bを介して出力端子11bへ(この経路を以下、b系統とする)、それぞれ出力される。この回路基板は直列ユニット内に収まるような小さいものであり、接続線路20a、20bは相互に近接して回路基板上に配置されている。そのため、入力端子10a、10bから入力されたTV信号はそれぞれの出力端子11a、11bから出力されるだけではなく、他方の系統の出力端子11a、11bに漏れて出力されることがある。この漏れの度合を表す値として端子間分離度があり、この端子間分離度は「a系統又はb系統のいずれか一方の系統の入力端子に入力されたTV信号のレベル」―「該一方の系統から他方の系統の出力端子に漏れたTV信号のレベル」と定義される。またSNは「a系統又はb系統のいずれか一方の系統の出力端子に出力されたTV信号のレベル」―「該一方の系統に対し、他方の系統から漏れたTV信号のレベル」と定義される。この定義から分かるように、端子間分離度が大きい程、a系統とb系統の相互間に漏れる信号レベルは小さくなると共にSNが大きくなる。
【0005】
ここで、2系統の相互間でTV信号の周波数帯域が重なる場合において(例えばa系統への入力信号がVHF、UHF及びBSのTV信号70〜1895MHz、b系統への入力信号がCATVのTV信号10〜770MHzの場合)、SNが小さいと重複周波数帯域の信号に対して種々の問題が生じることが知られている。具体的には、両系統への入力信号がいずれもアナログ信号である場合や、一方がアナログで他方がデジタルである場合には、アナログ信号側にデジタル信号が漏れて、アナログ側の出力信号にノイズが発生する。また入力信号がいずれもデジタル信号である場合には、漏れ信号を受けた出力信号にブロックノイズが発生し、さらにSNが小さくなるとテレビ受像機の画面が真っ黒になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の複数系統用直列ユニットにおいては、入力端子及び出力端子を接続するための回路基板に単に複数の接続線路のみが設けられていたので、端子間分離度が小さいために大きなレベルの信号が漏れ、SNが小さくなって出力信号に悪影響を及ぼすおそれがあった。
具体的測定値を例示すると、両系統への入力信号がいずれもVHF信号・UHF信号である場合において、端子間分離度は50dBであり、入力レベル差が10dBある場合にはSNが40dBとなって出力信号にノイズが発生した。また両系統への入力信号がいずれもCS放送用信号(デジタル信号)である場合において、端子間分離度は40dBであり、入力レベル差が31dBある場合にはSNが9dBとなって出力信号にノイズが発生した。また一方の系統への入力信号がCS放送用信号、他方の系統への入力信号がBS放送用信号(アナログ信号)である場合において、端子間分離度は40dBであり、入力レベル差が29dBある場合にはSNが11dBとなって出力信号にノイズが発生した。これら測定値、及び余裕分や標準的な入力レベル差等を考慮すると、VHF・UHF帯の信号を伝送する場合には端子間分離度が70dB以上、BS・CS帯の信号を伝送する場合には端子間分離度が40dB以上あることが望ましく、いずれにしても従来の複数系統用直列ユニットの端子間分離度を向上させてSNを大きくする必要があった。
【0007】
本発明は、従来のこのような複数系統用直列ユニットにおける問題点に鑑みてなされたもので、端子間分離度を向上させSNが大きくノイズ発生等のない信号伝送を行うことのできる複数系統用直列ユニット及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記従来の複数系統用直列ユニットにおける問題点を解決するために請求項1に記載の本発明は、複数対の入力端子及び出力端子を有するユニット本体と、各対の前記入力端子及び前記出力端子を相互に接続する複数の接続線路を有する回路基板と、を備える複数系統用直列ユニットにおいて、前記回路基板の前記複数の接続線路の相互間に、該相互間における漏れ信号を遮蔽する遮蔽板を備え、前記ユニット本体に固定され前記回路基板及び前記遮蔽板を前記ユニット本体の外部に対して非露出状とする本体カバーを備え、前記遮蔽板は前記ユニット本体及び本体カバーに当接して該ユニット本体及び本体カバーにて形成される空間部を分割し、前記遮蔽板の前記本体カバーに対する接触端部を前記本体カバーに対して非直交状となる湾曲形状としたことを特徴として構成されている。
【0012】
また請求項に記載の本発明は、複数対の入力端子及び出力端子を有するユニット本体と、各対の前記入力端子及び前記出力端子を相互に接続する複数の接続線路を有する回路基板と、を備える複数系統用直列ユニットにおいて、前記回路基板の前記複数の接続線路の相互間に、該相互間における漏れ信号を遮蔽する遮蔽板を備え、前記ユニット本体に固定され前記回路基板及び前記遮蔽板を前記ユニット本体の外部に対して非露出状とする本体カバーを備え、該本体カバーには前記回路基板における前記複数の接続線路の相互間に向けて突出する第1の分割板を設け、前記ユニット本体には前記回路基板における前記複数の接続線路の相互間に向けて突出する第2の分割板を設け、これら第1の分割板と第2の分割板にて前記回路基板を挟持することにより前記遮蔽板を形成することを特徴として構成されている。
【0013】
また請求項に記載の本発明は、請求項に記載の本発明において、前記回路基板にはアースパターンを設け、前記第1の分割板及び又は前記第2の分割板には前記回路基板を貫通する突出片を設け、前記第1の分割板又は前記第2の分割板のいずれか一方を前記アースパターンに直接的に接触させると共に、いずれか他方を前記突出片を介して前記アースパターンに間接的に接触させることを特徴として構成されている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明たる複数系統用直列ユニット及びその製造方法の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお本実施形態においては2系統のTV信号を伝送する2系統用直列ユニットの場合を例にとって説明するが、本発明は3以上の複数系統のTV信号を伝送する直列ユニットにも同様に適用できるものである。図1は本実施形態における2系統用直列ユニットの側面図、図2は図1の2系統用直列ユニットの背面図、図3は本実施形態における2系統用直列ユニットの分解斜視図である。
【0016】
図1〜3に示すように本実施形態の2系統用直列ユニットは、ユニット本体1、回路基板2、遮蔽板3、及び本体カバー4を備えて構成されている。
ユニット本体1は、正面形状を略T字状とすると共に背面側を開放された中空箱体として形成されている。このユニット本体1の背面には入力端子10a、10b、正面には出力端子11a、11bが設けられおり、入力端子10aと出力端子11a、入力端子10bと出力端子11bとがそれぞれ対となってTV信号の伝送を行う。なおユニット本体1の内部には、回路基板2を載置固定するための複数の固定ピン13、13が設けられている。なおこれらユニット本体1、入力端子10a、10b、出力端子11a、11b、及び固定ピン13、13は、ダイカスト合金にて一体にダイカスト成形されている。
【0017】
回路基板2は、ユニット本体1の内部に配置されるもので、ユニット本体1に対応して正面形状をT字状に形成されている。この回路基板2の表面には、各対の入力端子10a、10b及び出力端子11a、11bに半田付けにて電気的に接続されてこれら端子を相互に接続する2本の接続線路20a、20bが設けられており、また接続線路20a、20bの周囲のほぼ全面にはアースを行うためのアースパターン20cが露出している。この回路基板2の周囲には、上記ユニット本体1の複数の固定ピン13、13に対応する位置及び形状にて複数の切欠部21、21が形成されている。また回路基板2には、接続線路20aと接続線路20bとの間に延びるスリット22が形成されている。
【0018】
遮蔽板3は、回路基板2と共にユニット本体1の内部に配置される金属製の板体で、回路基板2の接続線路20a、20bの相互間における漏れ信号を遮蔽する。この遮蔽板3の形状及び回路基板2との関係については後述する。
本体カバー4は、ユニット本体1の背面側に固定されて回路基板2及び遮蔽板3をユニット本体1の外部に対して非露出状に覆うもので、ユニット本体1に対応して正面形状をT字状に形成されている。この本体カバー4もダイカスト合金にて形成されている。
【0019】
このように構成された直列ユニットは、建屋壁面5に設けたアウトレットボックス(図示せず)内に納められ、図1、2に示すユニット本体1の上下両端に突設した取付耳部12が建屋壁面5にネジ止めされることにより、ユニット本体1が建屋に固定される。ユニット本体1の背面の入力端子10a、10bにはアウトレットボックス内に引き込まれた同軸ケーブル6a、6bが、ユニット本体1の正面の出力端子11a、11bにはテレビ受像機(図示せず)に至る同軸ケーブル7a、7bが、それぞれF型接栓(図示せず)を介して接続される。すなわち同軸ケーブル6aから伝送されたTV信号は入力端子10a、接続線路20a、及び出力端子11aを介して同軸ケーブル7aに伝送され、同軸ケーブル6bから伝送されたTV信号は入力端子10b、接続線路20b、及び出力端子11bを介して同軸ケーブル7bに伝送される。
【0020】
次に、遮蔽板3の形状及び回路基板2との関係について説明する。図4は遮蔽板3を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図を示し、また図5には回路基板2と遮蔽板3を相互に組合わせた状態を斜視図として示す。また図6にはユニット本体1内部に回路基板2及び遮蔽板3を配置すると共に回路基板2をユニット本体1に対して固定した状態を斜視図として示し、図7には遮蔽板3を回路基板2に対して固定した状態を斜視図として示す。
遮蔽板3は図4(a)(b)に示すように薄厚状に形成され、回路基板2のスリット22に対応する位置に、回路基板2の厚みより若干広い幅のスリット31が形成されている。そしてこれらスリット22、31を互いに入れ込むことによって、図5に示すように回路基板2と遮蔽板3とが相互に組合わせられている。
【0021】
ここで、回路基板2と遮蔽板3を組合せ、かつ遮蔽板3を回路基板2に対して直交させた状態において、遮蔽板3のスリット31から上端に至る高さH1及び遮蔽板3のスリット31から下端に至る高さH2はそれぞれ、回路基板2から本体カバー4の内部上面に至る高さ、回路基板2からユニット本体1の内部底面に至る高さにほぼ等しくなるように決定されている。また遮蔽板3の全長Lは、図7に示すように遮蔽板3の長手方向(図4の全長Lの方向)の両端部がユニット本体1の壁面内部に当接する程度の長さに決定されている。すなわち遮蔽板3によって、ユニット本体1及び本体カバー4にて形成される空間部が、接続線路20aの位置する空間部と接続線路20bの位置する空間部とに2分割されている。
【0022】
また遮蔽板3の周囲には、図4に示すように、ユニット本体1の内部底面及び本体カバー4の内部上面に形成した複数のリブ14、14に対応する位置及び形状にて、方形状及び斜め形状の複数の切欠部32、32が形成されている。したがってリブ14が障害となることなく、遮蔽板3をユニット本体1及び本体カバー4に密接させることができる。なお図4(b)に示すように遮蔽板3の本体カバー4に対する接触端部33は湾曲状とされているが、この形状及び意義については後述する。
【0023】
次に回路基板2と遮蔽板3との電気的関係について説明する。
まず回路基板2は、図3に示すユニット本体1の固定ピン13、13上に載置された状態において、該固定ピン13、13の先端部が回路基板2周囲の切欠部21、21を介して該回路基板2の反対側に突出する。そして図6に示すように、このように突出した固定ピン13、13の先端部を回路基板2に対して半田付けすることにより(この半田を符号8にて示す)、回路基板2がユニット本体1に対して固定されると共に回路基板2のアースパターン20cが固定ピン13に接続される。
また遮蔽板3は、図7に示すように、回路基板2との接続部周辺を半田付けされることにより(この半田を符号9にて示す)、回路基板2に対して固定されると共に回路基板2のアースパターン20cに接続される。したがって遮蔽板3からアースパターン20c及び固定ピン13を介してユニット本体1に至るアース経路が確立される。
【0024】
さて、これまで説明したように遮蔽板3を設けたことから、接続線路20a、20bの相互間の漏れ信号が遮蔽板3にて遮蔽され、端子間分離度を向上させることができる。具体的測定値を例示すると、両系統への入力信号がいずれもVHF信号・UHF信号である場合において、端子間分離度は50dBから80dBに向上した。また両系統への入力信号がいずれもCS信号である場合や、一方の系統への入力信号がBS信号であって他方の系統への入力信号がCS信号である場合において、端子間分離度は40dBから60dBに向上した。したがってノイズ発生のない十分な端子間分離度を得られることが確認された。
【0025】
次に、これまで説明した2系統直列ユニットの製造方法の一実施形態について説明する。まず図5に示すように、回路基板2のスリット22と遮蔽板3のスリット31とを互いに入れ込むことによって、これら回路基板2と遮蔽板3とを相互に組合わせる。ここでスリット22、31の形状は、回路基板2に対して遮蔽板3を非直交状に傾けることができるような余裕を持つように決定されている。そしてこの段階においては回路基板2に対して遮蔽板3は非直交状に組合わせられる(このように組合わせることを以下、仮組みと称する)。
【0026】
その後図6に示すように、別工程にてダイカスト成形したユニット本体1の内部に対して、仮組みした回路基板2及び遮蔽板3を配置する。この状態において回路基板2はユニット本体1の固定ピン13、13上に載置されると共に、該固定ピン13、13の先端部が回路基板2の反対側に突出する。そしてこのように突出した固定ピン13、13の先端部を回路基板2に対して半田付けする。
【0027】
その後図7に示すように、遮蔽板3が回路基板2に対して直交するように、遮蔽板3を治具(図示せず)を介して立て起こし、これら回路基板2と遮蔽板3との接触部周辺を半田付けすることにより、遮蔽板3を回路基板2に対して固定する。
このように回路基板2をユニット本体1に対して固定した後、遮蔽板3を回路基板2に対して固定するのは次の理由による。すなわち遮蔽板3を回路基板2に対して固定した後でこれらをユニット本体1内部に配置しようとすると、遮蔽板3は上述のようにユニット本体1の内部に密接するように形成されているため、実際には遮蔽板3の弾性力に抗して回路基板2をユニット本体1側に押圧する必要が生じる。したがってこの押圧のための機構が必要となり、また押圧によって回路基板2に負荷が加わり好ましくない。さらにはユニット本体1に対する回路基板2の取付け精度が低下することも考えられる。このような問題点を解決するため本実施形態においては、上述のように回路基板2と遮蔽板3を固定することなく仮組した状態でユニット本体1に配置し、回路基板2の固定後に遮蔽板3の立て起こしを行っているのである。
【0028】
このように遮蔽板3の立て起こしを行った後(または可能であればその前に)、入力端子10a、10b及び出力端子11a、11bの内部ピース15をこれら入力端子等の内部に差し込み、その接続線を回路基板2の接続線路20a、20bに半田付けする。
その後、本体カバー4をユニット本体1に対してネジ止め固定する。ここで本体カバー4を取付ける際、遮蔽板3は上述のように本体カバー4の内部等に密接するように形成されているため、実際には遮蔽板3の弾性力に抗して本体カバー4をユニット本体1側に押圧する必要が生じる。しかしながら遮蔽板3の端部を本体カバー4に対して直交させた場合には本体カバー4の押圧が困難になり、また遮蔽板3を不用意に変形させるおそれがある。したがって本実施形態においては図4(b)に示すように、遮蔽板3の本体カバー4に対する接触端部33を本体カバー4に対して非直交状となる湾曲形状とし、遮蔽板3に加わる押圧力を非直交方向へ逃がしている。このようにして本体カバー4を固定することにより直列ユニットの製造が完了する。
【0029】
次に本発明たる複数系統用直列ユニットの第2の実施形態について説明する。ただし特に説明なき構成については第1の実施形態と同じであり、また同じ構成要素を同符号にて示す。図8は本実施形態における2系統用直列ユニットの分解斜視図である(本体カバーの一部を破断して示す)。この図8に示すように、本体カバー4には回路基板2の接続線路20a、20bの相互間に向けて突出する第1の分割板34が予め一体に設けられており、またユニット本体1には回路基板2の接続線路20a、20bの相互間に向けて突出する第2の分割板35が予め一体に設けられている。ここで第1の分割板34は図4(a)に示す高さH1より若干高めに形成され、また回路基板2に対して直交するような角度に配置されている。また第2の分割板35は図4(a)に示す高さH2より若干高めに形成され、やはり回路基板2に対して直交するような角度に配置されている。したがって回路基板2及び本体カバー4をユニット本体1に対して固定した状態において、第1の分割板34がその下面において回路基板2の上面に接触し、また第2の分割板35がその上面において回路基板2の下面に接触して、これら第1の分割板34と第2の分割板35にて回路基板2が上下から挟持され、これによって接続線路20a、20bの相互間における漏れ信号を遮蔽する遮蔽板が形成される。
【0030】
このように本実施形態においては遮蔽板を分割構成し、回路基板を挟持することにより一体となるようにしているので、本体カバー4をユニット本体1に対して固定するだけで遮蔽板を構成してその取付けを行うことができる。特に第1の分割板34と第2の分割板35それぞれを本体カバー4又はユニット本体1に一体に設けているので、遮蔽板を取付ける手間を完全に省略することができる。なお本実施形態における遮蔽板は回路基板2に対して半田付けされないが、回路基板2における第1の分割板34との(接続線路2a、2bの相互間に位置する)接触面には、第1の実施形態と同様のアースパターン20cが予め設けられている。そして上述の挟持構造によってこれら第1の分割板34がアースパターン20cに接触するため、第1の分割板34をアースパターン20cに直接的に接続することができ、漏れ信号をアースすることができる。
【0031】
ここで、第1の分割板34の下面には、第2の分割板35に向けて突出する2つの突出片37、37が形成されている。また回路基板2には、突出片37、37に対応する位置及び形状にて、該突出片37、37を貫通させる貫通孔23が設けられている。そして回路基板2及び本体カバー4をユニット本体1に対して固定した状態において、第1の分割板34の突出片37、37が貫通孔23を貫通し、第2の分割板35に接触する。したがって第1の分割板34と第2の分割板35とが相互に電気的に接続されるため、第2の分割板35を突出片37及び第1の分割板34を介してアースパターン20cに間接的に接続することができ、漏れ信号をアースすることができる。
【0032】
ただし回路基板2を両面基板としてその両面にアースパターン20cを設けた場合には、第2の分割板35を回路基板の裏面のアースパターン20cに直接接触させてアースを行うことができるため、第1の分割板34と第2の分割板35とを相互に接触させる必要はなく、突出片37や貫通孔23は不要である。また突出片37や貫通孔23の数及び位置は図示のものに限られず、例えば突出片37を第1の分割板34の長手方向の中心に一つだけ設けてもよく、あるいは貫通孔23を第1の実施形態のようなスリット形状とすると共に突出片37を第1の分割板34の長手方向に沿って長手形状としてもよい。また突出片37は第2の分割板35側に設けてもよく、あるいは複数の突出片37を第1の分割板34と第2の分割板35とに一つおきに設けてもよく、あるいは半分の高さの突出片37を第1の分割板34と第2の分割板35の両方に設けてもよい。また第1の分割板34と第2の分割板35との相互の電気的接続を突出片37以外にて行ってもよい。
【0033】
さてこれまで本発明の第1及び第2の実施形態について説明したが、本発明は上記に示した実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいものであり、以下、これら異なる形態について説明する。
まずユニット本体、回路基板、及び本体カバーの構造は上記実施形態に示した構造以外に任意の構造が採用されてよい。
また遮蔽板は上記条件を満たす種々の金属にて形成することができ、例えば弾性に優れた燐青銅にて形成してもよい。また上述の仮組みを考慮しない場合には回路基板や遮蔽板のスリットを省略でき、例えば遮蔽板を高さH1とH2の部分に分割して構成し、それぞれを別途に回路基板に固定することも可能である。また本体カバーの押圧力が無視できる場合には、本体カバーに対する接触端部を単なる直線状にしてもよい。さらに回路基板と遮蔽板との仮組は、スリットを介して行われなくともよく、互いの交差角度を非直交状にした状態で組合わせられる構造であればよい。
【0034】
【発明の効果】
これまで説明したように請求項1に記載の本発明は、回路基板の複数の接続線路の相互間に、該相互間における漏れ信号を遮蔽する遮蔽板を備えたことにより、接続線路の相互間の端子間分離度を向上させることができ、ノイズを生じさせることなくTV信号の伝送を行うことができる。
【0037】
しかも本発明は、ユニット本体に固定され回路基板及び遮蔽板をユニット本体の外部に対して非露出状とする本体カバーを備え、遮蔽板の本体カバーに対する接触端部を本体カバーに対して非直交状となる湾曲形状としたことにより、遮蔽板に加わる押圧力を非直交方向へ逃がすことができ、本体カバーの取付けを容易に行うことができると共に、遮蔽板を不用意に変形させることがない。
【0038】
また請求項に記載の本発明は、本体カバーには回路基板における複数の接続線路の相互間に向けて突出する第1の分割板を設け、ユニット本体には回路基板における複数の接続線路の相互間に向けて突出する第2の分割板を設け、これら第1の分割板と第2の分割板にて回路基板を挟持することにより遮蔽板を形成することにより、本体カバーをユニット本体に対して固定するだけで遮蔽板を構成してその取付けを行うことができる。
【0039】
さらにまた請求項に記載の本発明は、回路基板にはアースパターンを設け、第1の分割板又は第2の分割板の少なくともいずれか一方にはいずれか他方に向けて突出する突出片を設け、回路基板には突出片を略貫通させる貫通部を設け、該貫通部に略貫通させた突出片を介して第1の分割板と第2の分割板とを相互に接触させたことにより、回路基板の片面にのみアースパターンを設けた場合であっても第1の分割板と第2の分割板とを直接的又は間接的にアースパターンに接続することができ、漏れ信号を確実に遮蔽することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来及び本発明の第1の実施形態に共通の2系統用直列ユニットの側面図である。
【図2】図1の2系統用直列ユニットの背面図である。
【図3】本実施形態における2系統用直列ユニットの分解斜視図である。
【図4】遮蔽板を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図5】回路基板と遮蔽板を相互に組合わせた状態の斜視図である。
【図6】ユニット本体内部に回路基板及び遮蔽板を配置すると共に回路基板をユニット本体に対して固定した状態の斜視図である。
【図7】遮蔽板を回路基板に対して固定した状態の斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施形態における2系統用直列ユニットの分解斜視図である(本体カバーの一部を破断して示す)。
【図9】従来の回路基板の接続線路の概念図である。
【符号の説明】
1 ユニット本体
2 回路基板
3 遮蔽板
4 本体カバー
5 建屋壁面
6a、6b、7a、7b 同軸ケーブル
8、9 半田
10a、10b 入力端子
11a、11b 出力端子
12 固定ピン
13 取付耳部
14 リブ
15 内部ピース
20a、20b 接続線路
20c アースパターン
21、32 切欠部
22、31 スリット
23 貫通孔
33 接触端部
34 第1の分割板
35 第2の分割板
37 突出片

Claims (3)

  1. 複数対の入力端子及び出力端子を有するユニット本体と、各対の前記入力端子及び前記出力端子を相互に接続する複数の接続線路を有する回路基板と、を備える複数系統用直列ユニットにおいて、
    前記回路基板の前記複数の接続線路の相互間に、該相互間における漏れ信号を遮蔽する遮蔽板を備え
    前記ユニット本体に固定され前記回路基板及び前記遮蔽板を前記ユニット本体の外部に対して非露出状とする本体カバーを備え、前記遮蔽板は前記ユニット本体及び本体カバーに当接して該ユニット本体及び本体カバーにて形成される空間部を分割し、前記遮蔽板の前記本体カバーに対する接触端部を前記本体カバーに対して非直交状となる湾曲形状としたことを特徴とする複数系統用直列ユニット。
  2. 複数対の入力端子及び出力端子を有するユニット本体と、各対の前記入力端子及び前記出力端子を相互に接続する複数の接続線路を有する回路基板と、を備える複数系統用直列ユニットにおいて、
    前記回路基板の前記複数の接続線路の相互間に、該相互間における漏れ信号を遮蔽する遮蔽板を備え、
    前記ユニット本体に固定され前記回路基板及び前記遮蔽板を前記ユニット本体の外部に対して非露出状とする本体カバーを備え、該本体カバーには前記回路基板における前記複数の接続線路の相互間に向けて突出する第1の分割板を設け、前記ユニット本体には前記回路基板における前記複数の接続線路の相互間に向けて突出する第2の分割板を設け、これら第1の分割板と第2の分割板にて前記回路基板を挟持することにより前記遮蔽板を形成することを特徴とする複数系統用直列ユニット。
  3. 前記回路基板にはアースパターンを設け、前記第1の分割板及び又は前記第2の分割板には前記回路基板を貫通する突出片を設け、前記第1の分割板又は前記第2の分割板のいずれか一方を前記アースパターンに直接的に接触させると共に、いずれか他方を前記突出片を介して前記アースパターンに間接的に接触させることを特徴とする請求項に記載の複数系統用直列ユニット。
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