JP4110927B2 - ステアリングコラム装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はステアリングコラム装置、特にテレスコピック機構、及び、チルティング機構を備えた車両のためのステアリングコラム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレスコピック機構及びチルティング機構は、それぞれ運転者の体型及び好みにあわせて最も運転しやすい位置にステアリングホィールの前後方向位置、及び、傾斜角度を調整するための機構である。
【0003】
テレスコピック機構及びチルティング機構には、ステアリングホィールの前後方向位置、及び、傾斜角度を調整するときに操作されるクランプ/アンクランプ機構が備えられており、この調整時には、一旦、それぞれのためのクランプ/アンクランプ機構が解除され、その状態で前後方向位置、及び、傾斜角度を調整したのち、再度クランプ状態にされる。
【0004】
ステアリングホィールの前後方向位置、及び、傾斜角度の調整は、ステアリングホィールを手で操作することによって行うため、ステアリングホィールから手を離すことなくクランプ/アンクランプ機構を操作できる方が好ましい。英国特許出願公開2281375号には、ステアリングホィールに手をかけたまま操作できる単一の操作ハンドルを設けたステアリングコラム装置が開示されている。
【0005】
上記英国特許のステアリングコラム装置においては、操作ハンドルの動きはフレキシブルチューブ内を移動可能なケーブルを介して前後方向位置調整用のクランプ装置に伝達される。このケーブルとそのチューブはステアリングホィールの全調整範囲においてケーブルが自由に移動できる充分小さな曲率を与えるため、大きなたわみが与えられている。このため、一部がステアリングコラム装置の外側に向かって飛び出すようになり見苦しいだけでなく、トラブルの原因ともなる。更に、ケーブルとそのチューブからなる伝動機構は信頼性に乏しいだけでなく、ケーブルが伸び縮みするため操作性が良好とはいえないものである。
【0006】
このような問題に対処するため、ステアリングホィールの近傍に設けられた単一のレバーによってテレスコピック機構及びチルティング機構の各クランプ/アンクランプ機構を操作できるようにし、ステアリングコラム装置からはみ出す部分が無く、信頼性が高く、操作性が良好なクランプ/アンクランプ機構を備えたステアリングコラム装置が提案(特願2002−273484号)されている。
【0007】
ステアリングホィールの前後方向位置、及び、傾斜角度の調整機能は運転時だけでなく、乗降のためにも使用される。これは、特に肥満あるいは妊婦運転者にとって、ステアリングホィールは腹部にぶつかり乗降の障害となるため、乗降時にこれを退避させることにより乗降を容易にするためである。ステアリングをこのような目的のために退避させる場合には、チルティング(傾斜)機構によってステアリングホィールを車両上方に押しやれば十分である。ところが、上記英国特許あるいは上記日本出願のステアリングコラム装置においては、チルティング機構だけでなくテレスコピック機構のアンクランプがレバーの操作によって平行、同時に行われる構造となっている。そのため、レバーを操作するために大きい力や複雑な多くの操作が必要となるばかりでなく、アンクランプされたテレスコピック機構が動きやすいため動いたときには運転開始前に再度調整することが必要となる。
【0008】
【特許文献1】
英国特許出願公開2281375号明細書
【特許文献2】
米国特許第6237438号明細書
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ステアリングホィールの近傍に設けられた単一のレバーによってテレスコピック機構及びチルティング機構の各クランプ/アンクランプ機構を操作できるようにしたステアリングコラム装置において、レバー操作を2段階とし、最初の第1段階でチルティング機構をアンクランプしてステアリングホィールを車輌上方に押しやることができ、続く第2段階でチルティング機構に加えてテレスコピック機構との両方をアンクランプ状態にして前後方向と傾斜角度の両方を同時に調整できるようにし、乗降と位置調整の操作をわかりやすく分けるようにしたステアリングコラム装置を提供することを課題とする。
【0010】
更に、これにより乗降のたび毎に改めてテレスコピック機構を調整しなければならないような煩わしさを無くすとともに、乗降毎に頻繁に行われる第1段階のレバー操作を小さな力でもって操作できるようにしたステアリングコラム装置を提供することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、以下の手段によって解決される。すなわち、
第1番目の発明の解決手段は、車体に取り付けるための車体取付部を備えた固定コラム部材、中心軸回りに回転不能且つ中心軸方向に移動可能に上記固定コラム部材に支持された移動コラム部材、上記移動コラム部材の一端側に備えられたコラムヘッド、上記コラムヘッドにチルト可能に支持されたチルトヘッド、上記チルトヘッドに回転可能に支持され、一端にステアリングホィールを固定するためのホィールシャフト、上記コラムヘッドに備えられ、上記移動コラム部材の中心軸と平行な軸のまわりに回転可能なコラムクランプシャフト、上記コラムクランプシャフトに対して移動可能であり、このコラムクランプシャフトの回転によって、上記移動コラム部材を上記固定コラム部材に対してクランプ/アンクランプ状態にするためのコラムクランプ、上記チルトヘッドを上記コラムヘッドに対してクランプ/アンクランプするためのチルトヘッドクランプ、上記チルトヘッドに揺動支軸を有する操作レバー、及び、上記操作レバーの揺動を、上記チルトヘッドクランプに伝動するとともに、上記コラムクランプシャフトの回転に変換して上記コラムクランプに伝動するための機械的伝動装置を備えたステアリングコラム装置において、上記機械的伝動装置は、上記操作レバーがチルトアンクランプ角度以上揺動したとき、上記チルトヘッドクランプをアンクランプ状態にし、上記操作レバーが上記チルトアンクランプ角度よりも大きい移動コラムアンクランプ角度まで揺動したとき、上記コラムクランプをアンクランプ状態にする2段動作を行うものであることを特徴とするステアリングコラム装置である。
【0012】
第2番目の発明の解決手段は、第1番目の発明のステアリングコラム装置において、上記機械的伝動装置は、プッシャープレート、プッシャーロッド、及び、揺動アームを備えており、上記プッシャープレートは上記操作レバーに設けられて、上記プッシャーロッドの一端に当接可能であり、上記プッシャーロッドは、上記チルトヘッドのチルト中心軸と 平行な方向に摺動可能であって、上記コラムヘッドに支持されており、上記揺動アームは、上記プッシャーロッドに一端が係合し他端が上記コラムクランプシャフトに固定されており、上記操作レバーを操作して上記チルトアンクランプ角度以上揺動させたとき、上記チルトヘッドクランプがアンクランプ状態にされ、更に移動コラムアンクランプ角度まで揺動を続けると、この操作レバーの揺動は、上記プッシャープレートの揺動運動、上記プッシャーロッドの軸方向運動、上記揺動アームの揺動運動、及び上記コラムクランプシャフトの回転運動へと順次変換されることを特徴とするステアリングコラム装置である。
【0013】
第3番目の発明の解決手段は、第2番目の発明のステアリングコラム装置において、上記チルトヘッドクランプにクランプ力を付与するため、上記チルトヘッドには上記操作レバーを付勢する第1の付勢バネが設けられており、上記コラムクランプにクランプ力を付与するため、上記コラムヘッドには上記プッシャーロッドを付勢する第2の付勢バネが設けられていることを特徴とするステアリングコラム装置である。
【0014】
第4番目の発明の解決手段は、第3番目の発明のステアリングコラム装置において、上記操作レバーが操作されないとき、上記プッシャーロッドと上記プッシャープレートとの間には上記2段動作を行わせるための間隙が存在していることを特徴とするステアリングコラム装置である。
【0015】
第5番目の発明の解決手段は、第1番目から第4番目までのいずれかの発明のステアリングコラム装置において、上記操作レバーは、ステアリングホィールに手を掛けたまま操作可能であることを特徴とするステアリングコラム装置である。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。図1は、本発明実施例にかかるステアリングコラム装置1の外観図である。
【0020】
* 全体概要
ステアリングコラム装置1は、固定コラム部材2、移動コラム部材3、コラムヘッド31、チルトヘッド4、ホィールシャフト5、コラムクランプ21、チルトヘッドクランプ41(図2参照)、操作レバー7、及び、機械的伝動装置を備えている。
【0021】
固定コラム部材2には、車体取付部221、222が備えられており、この車体取付部221、222によって車体91に取り付けられる。上記固定コラム部材2には、移動コラム部材3が中心軸回りに回転不能且つ中心軸方向に移動可能に支持されている。上記移動コラム部材3の一端側にはコラムヘッド31が備えられており、このコラムヘッド31にはチルトヘッド4がチルト中心軸43を中心としてチルト可能に支持されている。このチルトヘッド4にはホィールシャフト5が回転可能に支持されており、その一端にはステアリングホィール92が固定される。
【0022】
上記コラムヘッド31には、上記移動コラム部材3の中心軸と平行な軸のまわりに回転可能にコラムクランプシャフト6が設けられている。固定コラム部材2には、コラムクランプ21が備えられており、このコラムクランプ21は、上記コラムクランプシャフト6に対して移動可能であり、このコラムクランプシャフト6の回転によって、上記移動コラム部材3をクランプ/アンクランプ状態にすることができる。
【0023】
また、上記コラムヘッド31には、チルトヘッドクランプ41が設けられており、上記チルトヘッド4をコラムヘッド31に対してクランプ/アンクランプする。上記チルトヘッド4には、揺動支軸によって操作レバー7が支持されており、この操作レバー7はステアリングホィール92に手をかけたまま操作可能となっている。操作レバー7の揺動は、機械的伝動装置を介して上記コラムクランプシャフト6の回転に変換され、この回転は上記コラムクランプ21に伝動され、移動コラム部材3のクランプ/アンクランプが行われる。更に、この操作レバー7の揺動は上記チルトヘッドクランプ41にも伝動され、チルトヘッド4のクランプ/アンクランプが行われる。
【0024】
ホィールシャフト5の一端は、ステアリングコラム装置1内でユニバーサルジョイント931に接続され、更に、スプライン結合された一対の上中間軸941と下中間軸942(図3)、及び下側のユニバーサルジョイント932を介して、前車輪の方向を操作する機構へと接続されている。なお、図1中の点線は調整によってステアリングホィール92が取りうる位置と姿勢の幾例かを示している。
【0025】
* チルトヘッドクランプ
図2は、ステアリングコラム装置1の一部を切り欠いた図1の要部拡大図である。図3は、ステアリングコラム装置1を図2の上から(P方向)から見たときの一部切り欠き上面図である。図4、図5は、ステアリングコラム装置1を図2の下から(Q方向から)見たときの、下面図である。ここで、図4、図5における実線は、それぞれ操作レバー7が第1段階(チルトアンクランプ角度、b)まで引かれた状態、及び、第2段階(移動コラムアンクランプ角度、c)まで引かれた状態を示している。図6、図7及び図8は、それぞれ図2におけるA−A、B−B及びC−C断面図である。
【0026】
チルトヘッドクランプ41は次のような構成を備える。移動コラム部材3には、チルト中心軸43にその中心を持つセグメントギヤ33がボルト34によって固定されており、セグメントギヤ33との間に空間を置いて背当部材341が設けられている。一方、上記空間内には、チルトヘッド4に軸441を中心として回動可能に支持されたギヤアーム44のギヤ部分442と、操作レバー7に設けられた突出部71が入り込んでいる。
【0027】
上記ギヤアーム44は2本の脚からなるL字形状(図2)をなしており、一方の脚には上記ギヤ部分442が形成されている。上記ギヤアーム44の他方の脚443と上記突出部71の背部との間には付勢バネ711が介在し、突出部71の背部と脚443との間隔を押し広げるようなバイアスを与えている。
【0028】
このバイアスによって、突出部71が左方向に押され、ギヤ部分442を背後から押すため、ギヤ部分442がセグメントギヤ33に向けて押し付けられ、それぞれの歯が相互に噛合する。なお、ギヤ部分442をセグメントギヤ33を押すとき、突出部71にかかる反力は背当部材341が受ける(図2、図6、図7)。これにより、操作レバー7が位置aにあるときチルトヘッド4が固定される。チルトヘッド4は、ギヤ部分442とセグメントギヤ33が噛合可能な角度位置において段階的な位置で固定される。
【0029】
操作レバー7の突出部71が図2中で右方向(bの位置、図3)に動くとき、付勢バネ711の押圧力によってギヤアーム44は図2において反時計回りに回転するため、これらの歯の噛合が外れる。したがって、チルト位置の調整時に操作レバー7を位置bまで引くと、突出部71が右方向に動き、チルトヘッドクランプ41がアンクランプ状態に入る。
【0030】
* ユニバーサルジョイント及び中間軸
図3に示されるように、上中間軸941の端部とホィールシャフト5の端部との間には、上側のユニバーサルジョイント931が構成されている。ユニバーサルジョイント931の中心はチルト中心軸43の軸線上にあるため、チルトヘッド4がチルトしてもその影響を受けないようになっている。
【0031】
下中間軸942は固定コラム部材2に回転自在に支持されており、下中間軸942と上中間軸941がスプライン結合しているため、移動コラム部材3は図3の左右方向に移動可能になっている。スプライン結合によって移動位置に関わらず上中間軸941の回転は下中間軸942に伝達することが可能であり、ステアリングホィール92の前後方向位置を調整しても、ステアリングホィール92の回転を下中間軸942に伝達することができる。
【0032】
* 固定コラム部材と移動コラム部材
図2に示すように、移動コラム部材3の円筒部には、軸方向に沿った長穴32が形成されており、この長穴32内に固定コラム部材2に設けられたストッパ部材22が係合している。移動コラム部材3は、長穴32とストッパ部材22によって、固定コラム部材2からの抜け出しとこれに対する回転が防止されているため、固定コラム部材2内を長穴32の範囲で軸方向に移動可能となっている。
【0033】
固定コラム部材2は円筒状部231を備えており、円筒状部231の内部の2箇所にはリング状の摺動案内部232が設けられている(図3)。移動コラム部材3の円筒部外面はこの摺動案内部232によって移動コラム部材3の軸方向にがたつき無く移動可能になっている。コラムヘッド31の端面に設けられた緩衝ストッパ311は、調整時に移動コラム部材3が固定コラム部材2の端面に衝突したとき、金属同士の衝撃的な衝突を防止するために設けられた、ゴム、合成樹脂等でできた緩衝材である。
【0034】
* コラムクランプ
コラムクランプ21の構成を図8、図9、及び、図10を用いて説明する。図8は、既述のように図2におけるC−C断面図、図9、図10は図8における一部拡大図であって、コラムクランプシャフト6の回転位置とクランプ/アンクランプ状態の関係を示している。コラムクランプ21は、固定コラム部材2に設けられており、第1ウェッジ211、第2ウェッジ212、クランプバー213、及び、反力部材2141、2142を備えている。固定コラム部材2には横方向からウェッジ穴215があけられており、このウェッジ穴215の一部は固定コラム部材2の空洞に開口している。第1ウェッジ211、及び、第2ウェッジ212は、それぞれが傾斜面2111、2112を備えており、この傾斜面2111、2112の側を向かい合わせるようにウェッジ穴215内に納められている。2つのウェッジの傾斜面2111、2112は移動コラム部材3の円筒部外周と向き合うことになる。
【0035】
第1ウェッジ211、及び、第2ウェッジ212には、それぞれクランプバー穴2113、2114があけられており、この穴にクランプバー213が貫通している。クランプバー213の両端にはクランプバー穴2113、2114よりも外径の大きな反力部材2141、2142が固定されている。クランプバー213には一方の反力部材2142に接するようにコラムクランプシャフト穴216があけられており、この穴にコラムクランプシャフト6の実質的に楕円をなす非円形形状断面部が貫通している。
【0036】
コラムクランプシャフト6の一端には揺動アーム61が固定されている。コラムクランプシャフト6の非円形形状断面部は、アンクランプ時には図9のように楕円長径方向が大きく傾斜し、クランプ時には図10に示すように長径方向がクランプバー213の軸方向ではないがそれにほぼ近い方向を向く。この構成により、図9の状態から揺動アーム61に揺動回転を与えると、コラムクランプシャフト6が回転し、図10の状態になる。このとき、楕円長径部の一方の近傍が反力部材2142が左方向に押されることにより、クランプバー213が左方に引っ張られ、更に反力部材2141が第1ウェッジを左方に押すことになる。一方、第2ウェッジは楕円長径部の他方の近傍によって右方に押される。この結果2つのウェッジが相互に接近するため、それぞれの傾斜面2111、2112が移動コラム部材3の円筒部外周を押圧することになり、移動コラム部材3が固定コラム部材2に対してクランプされる。なお、第1ウェッジ211、及び、第2ウェッジ212は一体となってわずかながら左右に移動可能なため、一方のウェッジのみが移動コラム部材3を強く押圧するようなアンバランスは生じない。
【0037】
揺動アーム61を反対方向に揺動回転すると、上とは逆の動きによって第1ウェッジ211、及び、第2ウェッジ212が離反し、移動コラム部材3のクランプが解除される。
【0038】
* 操作レバーと連動運動
次に操作レバー7の動きによって連動する各部材について説明する。操作レバー7はステアリングコラム装置1の下側にあり、図3には、この操作レバー7、この揺動の中心となるレバー中心軸72、操作レバー7に固定されたプッシャープレート73、及びプッシャーロッド74が部分的に見えている。これを下から見たときの図4、図5には、操作レバー7の全体、及び、前後方向位置及び傾き調整するために操作レバー7が操作されたとき(つまり、操作レバー7の操作端701がステアリングホィール92に向けて引きつけられたとき)の2つの状態が実線で示されている。
【0039】
鍔742を備えているプッシャーロッド74は、コラムヘッド31上にチルト中心軸43と平行な方向に摺動自在に支持されている。プッシャーロッド74には鍔742を図11において左方向に付勢する付勢バネ741を貫通しており、その端部にはその直角方向に長い小さな長穴743が設けられている。プッシャーロッド74の端部は、この長穴743を介して揺動アーム61(図11)の一端と軸係合している。長穴743はプッシャーロッド74が軸方向に移動したときに揺動アーム61との関係位置がずれる量を吸収するためのものである。
【0040】
付勢バネ741がプッシャーロッド74を左方向(図11)に付勢している。その右側先端で軸係合する揺動アーム61は時計方向の回転付勢力が付与されている。揺動アーム61に与えられた揺動付勢力はコラムクランプシャフト6をクランプ位置(図10、なお、図10と図11では向きが異なるため左右が反転している点に注意)に維持する。このときの揺動アーム61の位置がそれぞれ実線で示されている。
【0041】
* プッシャープレート
チルトヘッド4は、コラムヘッド31上をチルトするため、チルトの量(角度)に応じて、プッシャープレート73に対するプッシャーロッド74の位置関係が変化する。図12には、チルトヘッド4をチルトさせた2つの位置を点線と実線で示す。プッシャーロッド74はコラムヘッドに支持されているためチルトによって位置を変えないが、プッシャープレート73はチルト中心軸43から離れているため、チルトヘッド4をチルトさせるときプッシャーロッド74との相対位置が変化する。このため、図12上で見てどの角度位置でもプッシャーロッド74がプッシャープレート73に当接可能なようにプッシャープレート73にはホッケーのスティックのように曲がった広い当接面形状を持たせている。
【0042】
既述のようにプッシャーロッド74は付勢バネ741によって図11左方向に付勢されている。しかしながらクランプ状態にあるときこの付勢力の全てをコラムクランプ21が受けるので、プッシャーロッド74の先端は図11の位置bで停止している。したがって、プッシャープレート73とプッシャーロッド74の先端との間には間隙gが形成されている。
【0043】
チルトヘッド4をアンクランプするとき、つまり、操作レバー7を位置aから位置b(図3、図4)まで引く間には、間隙gがあるためプッシャープレート73はプッシャーロッド74を押さない。プッシャープレート73がプッシャーロッド74を押すのは、更に操作レバー7が位置cまで揺動するときのみである。
【0044】
換言すれば、操作レバー7を操作してチルトアンクランプ角度以上揺動(位置a−b間)させたとき、チルトヘッドクランプ41がアンクランプ状態にされ、更に移動コラムアンクランプ角度(位置c)まで揺動を続けると、コラムクランプ21がアンクランプ状態にされる。また、クランプに関しては、チルトヘッド4は付勢バネ711の付勢力によってクランプされ、移動コラム部材3は付勢バネ741によってクランプされることになる。
【0045】
* ステアリングホィールの調整操作
以下、ステアリングホィール92の前後方向位置、及び、傾斜角度を調整するときの操作と各部材の動作について説明する。運転者はステアリングホィール92に手(親指)を掛けたまま、人差し指から小指までを伸ばして操作レバー7を手前に引く(図3)。これにより操作レバー7は、図4(図4は下から見た図であるため左右逆転している。)に示すようにレバー中心軸72を中心として揺動する。
【0046】
最初、操作レバー7が位置aから位置bまで揺動することによって、突出部71が図2における右側に移動しギヤアーム44が反時計方向に回動する。ギヤアーム44の回動によって、セグメントギヤ33の歯とギヤアーム44のギヤ部分の歯との噛合が外れ、チルトヘッド4はチルト調整可能になる(図2、図4)。この段階では、移動コラム部材3は未だクランプ状態であるため、チルティング機構のみの調整を行うことができる。単に乗降のためだけの場合はステアリングホィールを車両上方に押して退避させて容易に降車することができ、更に操作レバー7はまだ小さい力で操作できるため、頻繁に行われる乗降は非常に楽に行うことができる。
【0047】
続く第2段階で、更に操作レバー7を揺動させると、プッシャープレート73が更に揺動し、付勢バネ741にうち勝ってプッシャーロッド74を位置cにまで押す(図5))。上記動きは図11ではプッシャーロッド74の右方向の動きとなる。
【0048】
プッシャーロッド74の右方向の動きは、揺動アーム61の揺動を、したがって、コラムクランプシャフト6の回動を起こす。コラムクランプシャフト6が回動すると、それまで図10に示すように長径部が水平の状態であったコラムクランプシャフト6は図9に示すように傾斜した状態になる。これによって図8のように接近していた第1ウェッジ211と第2ウェッジ212は、互いに離間するため移動コラム部材のクランプが解除される。
【0049】
こうして、チルトヘッド4はチルト可能に、コラムヘッド31は前後方向に移動可能になるので、運転者はステアリングホィール92及び操作レバー7から手を離すことなくステアリングホィール92の前後方向位置とチルト位置の両方を調整することができる。なお、チルトヘッドクランプ41が解除されたとき、チルトヘッド4には、その重量によりあたかも人が首をうなだれるときのような下向きの力が働く。このため、カウンターバランス用の強めのバネ45(図4、図5)が設けられており、このような力を相殺し、あるいは、さらに乗降を容易にするためステアリングホィール92を最も上側の傾斜位置に維持するような力をチルトヘッド4に与えるようにすることができる。
【0050】
調整が終わり、操作レバー7に掛けた指を離すと、付勢バネ711及び付勢バネ741の力によって、操作レバー7はもとの位置(図3の実線の位置)に戻る。操作レバー7が元の位置に戻るとき、上と逆の動作により最初にコラムヘッド31(移動コラム部材3)がクランプされ、次いでチルトヘッド4がクランプされる。付勢バネ711は、上記操作レバー7が操作されないとき、この操作レバー7をステアリングホィール92から離れた位置に維持するための力も付与している。また、付勢バネ741はコラムクランプ21をクランプ位置に維持するための力を付与している。
【0051】
操作レバー7を操作するための力について考えたとき、位置bから位置cまでの間(移動コラム部材をアンクランプするとき)では2つの付勢バネ(付勢バネ711と付勢バネ741)にうち勝つ力が必要であるのに対し、位置aから位置bまでの間(チルトヘッド4をアンクランプするとき)では、付勢バネ711一つだけにうち勝つ力で充分であり、また、この間では付勢バネ711自体の変形量も少ないことから、チルティングの調整には軽い操作力でレバー操作可能であることが分かる。
【0052】
なお、操作レバー7の操作部(先端部分)をステアリングホィール92に過度に接近させると干渉により運転時のハンドル操作の妨げとなる可能性がある。このためステアリングホィールの前後方向位置・角度を調整しないときには、この操作部がステアリングホィールから適宜の距離だけ離れた位置をとるようにする。更に、このような干渉をより確実に防止するため、操作レバー7を折り畳み可能、あるいは、伸縮可能な構造としてもよい。
【0053】
以上の実施例によれば、ステアリングホィールの近傍に設けられた単一のレバーによってテレスコピック機構及びチルティング機構の各クランプ/アンクランプ機構を操作できるとともに、ケーブルを用いていないためステアリングコラム装置から見苦しくはみ出す部分が無く、トラブルの発生も抑制でき、信頼性、操作性も向上させることができる。
【0054】
また、このようなステアリングコラム装置において、レバー操作を2段階とし、最初の第1段階でチルティング機構をアンクランプし、続く第2段階でテレスコピック機構をアンクランプするようにしているため、乗降のたび毎に改めてテレスコピック機構を調整しなければならないような煩わしさを無くすとともに、乗降毎に頻繁に行われる第1段階のレバー操作を小さな力でもって操作できるようにすることができる。更にこのように第1段階と第2段階とではレバー操作のための力が異なることから、運転者はチルティング機構のみがアンクランプ状態にあるのか、更にこれとテレスコピック機構とがともにアンクランプ状態にあるのか、あるいは、その境界について、手(指)から受ける感触によって容易に知ることができ、特に視覚に頼る必要がない。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、ステアリングホィールの近傍に設けられた単一のレバーによってテレスコピック機構及びチルティング機構の各クランプ/アンクランプ機構を操作できるとともに、ケーブルを用いていないためステアリングコラム装置から見苦しくはみ出す部分が無く、トラブルの発生も抑制でき、信頼性、操作性も向上させることができるという効果を奏する。更に、このようなステアリングコラム装置において、レバー操作を2段階とし、最初の第1段階でチルティング機構をアンクランプし、続く第2段階でテレスコピック機構をアンクランプするようにしているため、乗降のたび毎に改めてテレスコピック機構を調整しなければならないような煩わしさを無くすとともに、乗降毎に頻繁に行われる第1段階のレバー操作は小さな力でもって操作できるという効果を奏する。更にこのように第1段階と第2段階とではレバー操作のための力が異なることから、運転者はチルティング機構のみがアンクランプ状態にあるのか、更にこれとテレスコピック機構とがともにアンクランプ状態にあるのか、あるいは、その境界について、手(指)から受ける感触によって容易に知ることができ、特に視覚に頼る必要がないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施例にかかるステアリングコラム装置1の外観図である。
【図2】 ステアリングコラム装置1の一部を切り欠いた図1の要部拡大図である。
【図3】 ステアリングコラム装置1を図2の上から(P方向)から見たときの一部切り欠き上面図である。
【図4】 ステアリングコラム装置1を図2の下から(Q方向から)見たときの、下面図である。
【図5】 ステアリングコラム装置1を図2の下から(Q方向から)見たときの、下面図である。
【図6】 図2におけるA−A断面図である。
【図7】 図2におけるB−B断面図である。
【図8】 図2におけるC−C断面図である。
【図9】 図8における一部拡大図であって、アンクランプ状態のときのコラムクランプシャフト6の回転位置を示している。
【図10】 図8における一部拡大図であって、クランプ状態のときのコラムクランプシャフト6の回転位置を示している。
【図11】 図2におけるD−D断面図である。
【図12】 チルトヘッド4をチルトさせたときの2つの位置を点線と実線で示す説明図である。
【符号の説明】
1 ステアリングコラム装置
2 固定コラム部材
21 コラムクランプ
211 第1ウェッジ
2111、2112 傾斜面
2113、2114 クランプバー穴
212 第2ウェッジ
213 クランプバー
2141、2142 反力部材
215 ウェッジ穴
216 コラムクランプシャフト穴
22 ストッパ部材
221、222 車体取付部
231 円筒状部
232 摺動案内部
3 移動コラム部材
31 コラムヘッド
311 緩衝ストッパ
32 長穴
33 セグメントギヤ
34 ボルト
341 背当部材
4 チルトヘッド
41 チルトヘッドクランプ
43 チルト中心軸
44 ギヤアーム
441 軸
442 ギヤ部分
443 脚
45 バネ
5 ホィールシャフト
6 コラムクランプシャフト
61 揺動アーム
7 操作レバー
701 操作端
71 突出部
711 付勢バネ
72 レバー中心軸
73 プッシャープレート
74 プッシャーロッド
741 付勢バネ
742 鍔
743 長穴
91 車体
92 ステアリングホィール
931、932 ユニバーサルジョイント
941 上中間軸
942 下中間軸
g 間隙

Claims (5)

  1. 車体に取り付けるための車体取付部を備えた固定コラム部材、
    中心軸回りに回転不能且つ中心軸方向に移動可能に上記固定コラム部材に支持された移動コラム部材、
    上記移動コラム部材の一端側に備えられたコラムヘッド、
    上記コラムヘッドにチルト可能に支持されたチルトヘッド、
    上記チルトヘッドに回転可能に支持され、一端にステアリングホィールを固定するためのホィールシャフト、
    上記コラムヘッドに備えられ、上記移動コラム部材の中心軸と平行な軸のまわりに回転可能なコラムクランプシャフト、
    上記コラムクランプシャフトに対して移動可能であり、このコラムクランプシャフトの回転によって、上記移動コラム部材を上記固定コラム部材に対してクランプ/アンクランプ状態にするためのコラムクランプ、
    上記チルトヘッドを上記コラムヘッドに対してクランプ/アンクランプするためのチルトヘッドクランプ、
    上記チルトヘッドに揺動支軸を有する操作レバー、及び、
    上記操作レバーの揺動を、上記チルトヘッドクランプに伝動するとともに、上記コラムクランプシャフトの回転に変換して上記コラムクランプに伝動するための機械的伝動装置
    を備えたステアリングコラム装置において、
    上記機械的伝動装置は、上記操作レバーがチルトアンクランプ角度以上揺動したとき、上記チルトヘッドクランプをアンクランプ状態にし、
    上記操作レバーが上記チルトアンクランプ角度よりも大きい移動コラムアンクランプ角度まで揺動したとき、上記コラムクランプをアンクランプ状態にする2段動作を行うものであること
    を特徴とするステアリングコラム装置。
  2. 請求項に記載されたステアリングコラム装置において、
    上記機械的伝動装置は、
    プッシャープレート、プッシャーロッド、及び、揺動アームを備えており、
    上記プッシャープレートは上記操作レバーに設けられて、上記プッシャーロッドの一端に当接可能であり、
    上記プッシャーロッドは、上記チルトヘッドのチルト中心軸と平行な方向に摺動可能であって、上記コラムヘッドに支持されており、
    上記揺動アームは、上記プッシャーロッドに一端が係合し他端が上記コラムクランプシャフトに固定されており、
    上記操作レバーを操作して上記チルトアンクランプ角度以上揺動させたとき、上記チルトヘッドクランプがアンクランプ状態にされ、更に移動コラムアンクランプ角度まで揺動を続けると、この操作レバーの揺動は、上記プッシャープレートの揺動運動、上記プッシャーロッドの軸方向運動、上記揺動アームの揺動運動、及び上記コラムクランプシャフトの回転運動へと順次変換されること
    を特徴とするステアリングコラム装置。
  3. 請求項に記載されたステアリングコラム装置において、
    上記チルトヘッドクランプにクランプ力を付与するため、上記チルトヘッドには上記操作レバーを付勢する第1の付勢バネが設けられており、
    上記コラムクランプにクランプ力を付与するため、上記コラムヘッドには上記プッシャーロッドを付勢する第2の付勢バネが設けられていること
    を特徴とするステアリングコラム装置。
  4. 請求項に記載されたステアリングコラム装置において、
    上記操作レバーが操作されないとき、上記プッシャーロッドと上記プッシャープレートとの間には上記2段動作を行わせるための間隙が存在していること
    を特徴とするステアリングコラム装置。
  5. 請求項1から請求項までのいずれかに記載されたステアリングコラム装置において、
    上記操作レバーは、ステアリングホィールに手を掛けたまま操作可能であること
    を特徴とするステアリングコラム装置。
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