JP4192922B2 - ステアリングコラム装置 - Google Patents
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Description
第1番目の発明の解決手段は、車体に取り付けるための車体取付部を備えた固定コラム部材、中心軸回りに回転不能且つ中心軸方向に移動可能に上記固定コラム部材に支持された移動コラム部材、上記移動コラム部材の一端側にチルト可能に支持されたチルトヘッド、上記チルトヘッドに回転可能に支持され、一端にステアリングホィールを固定するためのホィールシャフト、上記プッシャーロッドの動作に連動して上記移動コラム部材を上記固定コラム部材に対してクランプ/アンクランプ状態にするためのコラムクランプ、上記チルトヘッドに揺動支軸を有する操作レバー、上記移動コラム部材に摺動可能に備えられたプッシャーロッド、及び、上記操作レバーの動作に連動することで上記プッシャーロッドに当接して上記操作レバーの動作を伝動するプッシャープレート、上記操作レバーの動作に連動して上記チルトヘッドを上記移動コラム部材に対してクランプ/アンクランプするためのチルトヘッドクランプを備えることを特徴とするステアリングコラム装置である。
を特徴とするステアリングコラム装置である。
図1は、本発明の実施例1にかかるステアリングコラム装置1の外観図である。ステアリングコラム装置1は、固定コラム部材2、移動コラム部材3、コラムヘッド31、チルトヘッド4、ホィールシャフト5、コラムクランプ21、チルトヘッドクランプ41(図2参照)、操作レバー7、及び、機械的伝動装置を備えている。
図2は、ステアリングコラム装置1の一部を切り欠いた図1の要部拡大図である。図3は、ステアリングコラム装置1を図2の上から(P方向)から見たときの一部切り欠き上面図である。図4は、ステアリングコラム装置1を図2の下から(Q方向から)見たときの、下面図である。図5、図6及び図7は、それぞれ図2におけるA−A、B−B及びC−C断面図である。
図3に示されるように、上中間軸941の端部とホィールシャフト5の端部との間には、上側のユニバーサルジョイント931が構成されている。ユニバーサルジョイント931の中心はチルト中心軸43の軸線上にあるため、チルトヘッド4がチルトしてもその影響を受けないようになっている。
図2に示すように、移動コラム部材3の円筒部には、軸方向に沿った長穴32が形成されており、この長穴32内に固定コラム部材2に設けられたストッパ部材22が係合している。移動コラム部材3は、長穴32とストッパ部材22によって、固定コラム部材2からの抜け出しとこれに対する回転が防止されているため、固定コラム部材2内を長穴32の範囲で軸方向に移動可能となっている。
コラムクランプ21の構成を図7、図8、及び、図9を用いて説明する。図7は、既述のように図2におけるC−C断面図、図8、図9は図7における一部拡大図であって、コラムクランプシャフト6の回転位置とクランプ/アンクランプ状態の関係を示している。コラムクランプ21は、固定コラム部材2に設けられており、第1ウェッジ211、第2ウェッジ212、クランプバー213、及び、反力部材2141、2142を備えている。固定コラム部材2には横方向からウェッジ穴215があけられており、このウェッジ穴215の一部は固定コラム部材2の空洞に開口している。第1ウェッジ211、及び、第2ウェッジ212は、それぞれが傾斜面2111、2112を備えており、この傾斜面2111、2112の側を向かい合わせるようにウェッジ穴215内に納められている。2つのウェッジの傾斜面2111、2112は移動コラム部材3の円筒部外周と向き合うことになる。
次に操作レバー7の動きによって連動する各部材について説明する。操作レバー7はステアリングコラム装置1の下側にあり、図3には、この操作レバー7、この揺動の中心となるレバー中心軸72、操作レバー7に固定されたプッシャープレート73、及びプッシャーロッド74が部分的に見えている。これを下から見たときの図4には、操作レバー7の全体、及び、高さ及び傾き調整するために操作レバー7が操作されたとき(つまり、操作レバー7の操作端701がステアリングホィール92に向けて引きつけられたとき)の状態が実線で示されている(点線は非操作時)。
チルトヘッド4は、コラムヘッド31上をチルトするため、チルトの量(角度)に応じて、プッシャープレート73に対するプッシャーロッド74の位置関係が変化する。図11には、チルトヘッド4をチルトさせた2つの位置を点線と実線で示す。プッシャーロッド74はコラムヘッドに支持されているためチルトによって位置を変えないが、プッシャープレート73はチルト中心軸43から離れているため、チルトヘッド4をチルトさせるときプッシャーロッド74との相対位置が変化する。このため、どの角度位置でもプッシャーロッド74がプッシャープレート73に当接するようにプッシャープレート73にはホッケーのスティックのように曲がった広い当接面形状を持たせている。
以下、ステアリングホィール92の高さ、及び、傾斜角度を調整するときの操作と各部材の動作について説明する。運転者はステアリングホィール92に手(親指)を掛けたまま、例えば人差し指から小指までを伸ばして操作レバー7を手前に引く(図3)。これにより操作レバー7は、図4(図4は下から見た図であるため左右逆転している。)に示すようにレバー中心軸72を中心として揺動する。
図12は、本発明の実施例2にかかるステアリングコラム装置1の外観図である。ステアリングコラム装置1は、固定コラム部材2、移動コラム部材3、コラムヘッド31、チルトヘッド4、ホィールシャフト5、コラムクランプ21、チルトヘッドクランプ41(図2参照)、操作レバー7、及び、機械的伝動装置を備えている。
実施例1と共通の図2は、ステアリングコラム装置1の一部を切り欠いた図12の要部拡大図である。図13は、ステアリングコラム装置1を図2の上から(P方向)から見たときの一部切り欠き上面図である。図14は、ステアリングコラム装置1を図2の下から(Q方向から)見たときの、下面図である。
図13に示されるように、上中間軸941の端部とホィールシャフト5の端部との間には、上側のユニバーサルジョイント931が構成されている。ユニバーサルジョイント931の中心はチルト中心軸43の軸線上にあるため、チルトヘッド4がチルトしてもその影響を受けないようになっている。
図2に示すように、移動コラム部材3の円筒部には、軸方向に沿った長穴32が形成されており、この長穴32内に固定コラム部材2に設けられたストッパ部材22が係合している。移動コラム部材3は、長穴32とストッパ部材22によって、固定コラム部材2からの抜け出しとこれに対する回転が防止されているため、固定コラム部材2内を長穴32の範囲で軸方向に移動可能となっている。
コラムクランプ21の構成を実施例1と共通の図7、図8、及び、図9を用いて説明する。図7は、既述のように図2におけるC−C断面図、図8、図9は図7における一部拡大図であって、コラムクランプシャフト6の回転位置とクランプ/アンクランプ状態の関係を示している。コラムクランプ21は、固定コラム部材2に設けられており、第1ウェッジ211、第2ウェッジ212、クランプバー213、及び、反力部材2141、2142を備えている。固定コラム部材2には横方向からウェッジ穴215があけられており、このウェッジ穴215の一部は固定コラム部材2の空洞に開口している。第1ウェッジ211、及び、第2ウェッジ212は、それぞれが傾斜面2111、2112を備えており、この傾斜面2111、2112の側を向かい合わせるようにウェッジ穴215内に納められている。2つのウェッジの傾斜面2111、2112は移動コラム部材3の円筒部外周と向き合うことになる。
次に操作レバー7の動きによって連動する各部材について説明する。操作レバー7はステアリングコラム装置1の下側にあり、図13には、この操作レバー7、この揺動の中心となるレバー中心軸72、操作レバー7に固定されたプッシャープレート73、及びプッシャーロッド74が部分的に見えている。これを下から見たときの図14には、操作レバー7の全体、及び、高さ及び傾き調整するために操作レバー7が操作されたとき(つまり、操作レバー7の操作端701がステアリングホィール92に向けて引きつけられたとき)の状態が実線で示されている(点線は非操作時)。
チルトヘッド4は、コラムヘッド31上をチルトするため、チルトの量(角度)に応じて、プッシャープレート73に対するプッシャーロッド74の位置関係が変化する。図16には、チルトヘッド4をチルトさせた2つの位置を点線と実線で示す。プッシャーロッド74はコラムヘッドに支持されているためチルトによって位置を変えないが、プッシャープレート73はチルト中心軸43から離れているため、チルトヘッド4をチルトさせるときプッシャーロッド74との相対位置が変化する。このため、どの角度位置でもプッシャーロッド74がプッシャープレート73に当接するようにプッシャープレート73にはホッケーのスティックのように曲がった広い当接面形状を持たせている。
操作レバー7は、実施例1と異なり、操作レバー本体部705とこれに軸支された操作端701とを備えており、操作端701はステアリングホィール92に手を掛けたままこの手で操作可能な操作位置とステアリングホィール92から離隔した退避位置との間で折り畳み可能である。更に、操作端部701は、操作レバー本体部705の端部に軸ピン702によって軸支されており、この軸ピン702にはバネ(例えば、コイルばね703)が嵌合している。コイルばね703の2つの鈎状端は操作レバー本体部705と操作端部701とにそれぞれ掛止されているため、コイルばね703のバイアス力によって操作端部701は通常では退避位置つまり操作レバー本体部705に向けて折り畳まれている。
以下、ステアリングホィール92の高さ、及び、傾斜角度を調整するときの操作と各部材の動作について説明する。運転者はステアリングホィール92から一旦手を離して操作端部701を引き出した後は、ステアリングホィール92に手(親指)を掛けたまま、例えば人差し指から小指までを伸ばして操作レバー7を手前に引く(図13)。これにより操作レバー7は、図14(図14は下から見た図であるため左右逆転している。)に示すようにレバー中心軸72を中心として揺動する。
2 固定コラム部材
21 コラムクランプ
211 第1ウェッジ
2111、2112 傾斜面
2113、2114 クランプバー穴
212 第2ウェッジ
213 クランプバー
2141、2142 反力部材
215 ウェッジ穴
216 コラムクランプシャフト穴
22 ストッパ部材
221、222 車体取付部
231 円筒状部
232 摺動案内部
3 移動コラム部材
31 コラムヘッド
311 緩衝ストッパ
32 長穴
33 セグメントギヤ
34 ボルト
341 背当部材
35 カウル
351 シャフト穴
352 レバー穴
354 係止穴
4 チルトヘッド
41 チルトヘッドクランプ
43 チルト中心軸
44 ギヤアーム
441 軸
442 ギヤ部分
443 脚
45 バネ
5 ホィールシャフト
6 コラムクランプシャフト
61 揺動アーム
7 操作レバー
701 操作端、操作端部
702 軸ピン
703 コイルばね
704 係止突起
705 操作レバー本体部
706 係止面
71 突出部
711 バネ
72 レバー中心軸
73 プッシャープレート
74 プッシャーロッド
741 付勢バネ
742 鍔
743 長穴
91 車体
92 ステアリングホィール
931、932 ユニバーサルジョイント
941 上中間軸
942 下中間軸
Claims (5)
- 車体に取り付けるための車体取付部を備えた固定コラム部材、
中心軸回りに回転不能且つ中心軸方向に移動可能に上記固定コラム部材に支持された移動コラム部材、
上記移動コラム部材の一端側にチルト可能に支持されたチルトヘッド、
上記チルトヘッドに回転可能に支持され、一端にステアリングホィールを固定するためのホィールシャフト、
上記チルトヘッドに揺動支軸を有する操作レバー、
上記移動コラム部材に摺動可能に備えられたプッシャーロッド、
上記プッシャーロッドの動作に連動して上記移動コラム部材を上記固定コラム部材に対してクランプ/アンクランプ状態にするためのコラムクランプ、及び、
上記操作レバーの動作に連動することで上記プッシャーロッドに当接して上記操作レバーの動作を伝動するプッシャープレート、
上記操作レバーの動作に連動して上記チルトヘッドを上記移動コラム部材に対してクランプ/アンクランプするためのチルトヘッドクランプ
を備えることを特徴とするステアリングコラム装置。 - 請求項1に記載されたステアリングコラム装置において、
上記プッシャープレートは、上記チルトヘッドの全チルト範囲において上記プッシャーロッドと常に当接することが可能な充分に広い当接面を有していること
を特徴とするステアリングコラム装置。 - 請求項1に記載されたステアリングコラム装置において、
上記プッシャーロッドには、上記プッシャープレートに向けて付勢するための付勢バネが設けられていること
を特徴とするステアリングコラム装置。 - 請求項3に記載されたステアリングコラム装置において、
上記付勢バネは、上記操作レバーが操作されないとき、この操作レバーをステアリングホィールから離れた位置に、また、上記コラムクランプ及び上記チルトヘッドクランプをそれぞれのクランプ位置に維持するための力を付与するものであること
を特徴とするステアリングコラム装置。 - 請求項1に記載されたステアリングコラム装置において、
このステアリングコラム装置は、更に、
上記移動コラム部材に備えられ、この移動コラム部材の中心軸と平行な軸のまわりに回転可能なコラムクランプシャフト、
上記プッシャーロッドに一端が係合し他端が上記コラムクランプシャフトに固定された揺動アームを備え、
上記操作レバーを操作するとき、この操作レバーの揺動は、上記プッシャープレートの揺動運動、上記プッシャーロッドの軸方向運動、上記揺動アームの揺動運動、及び上記コラムクランプシャフトの回転運動へと順次変換されること
を特徴とするステアリングコラム装置。
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Family Applications (1)
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- 2005-07-20 JP JP2005210248A patent/JP4192922B2/ja not_active Expired - Fee Related
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