JP4110810B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の排気を触媒を用いて浄化する排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から内燃機関の排気通路に触媒を配置して、排気を浄化する装置が知られている。こうした触媒は所定の温度特性を有し、活性化温度以上に加熱されてはじめて機能を発揮する。一方で、温度が上がりすぎると劣化する可能性があるため、所定の温度範囲内で運転を行う必要がある。
【0003】
特開平11−294151号公報に開示されている技術は、こうした技術の一例であって、流量感応型の排気温度調整路を有しており、この温度調整路は、低質量流量においては比較的小さい流れ抵抗を持ち、高質量流量では比較的大きい流れ抵抗を持つ少なくとも1本の断熱性の排気通路と、低質量流量においては比較的大きい流れ抵抗を持ち、高質量流量では比較的小さい流れ抵抗を持つ少なくとも1本の放熱性の排気通路と、を組み合わせたものである。これにより、低質量流量のときには、排気が主として断熱性の排気通路を流れ、高質量流量のときには、排気は主として放熱性の排気通路を流れることで、弁を用いることなく排気通路を切り替えて、排気による触媒の過熱を抑制するものである。これにより、弁を用いて排気通路を切り替えるシステムに比べて信頼性が向上すると記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この技術では、弁を用いることなく断熱性の排気通路と放熱性の排気通路を流れる流量比を代えることが可能であるが、流量の増加に応じて流動抵抗が増加するため、内燃機関の体積効率が低下してしまう。
【0005】
そこで、本発明は、弁を用いることなく、また、内燃機関の体積効率の低下を招くことなく排気による触媒の過熱を抑制しうる機構を備えた排気浄化装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は、排気系内に配置された触媒によって排気を浄化する内燃機関の排気浄化装置において、触媒が配置される主排気通路の触媒配置位置より上流側から分岐され、その下流側の触媒配置位置上流側で主排気通路と再び合流し、主排気通路より大きな排気熱損失を有している副排気通路と、主排気通路上の副排気通路の分岐位置と合流位置の間に配置されている絞り部と、を備えるものである。
【0007】
絞り部が配置されていても、ガス流量が少ないときには、分岐部と合流部との圧力が略一定となるため、排気は主排気通路を流れる。ガス流量が多くなると、主排気通路では絞り部分における流速が速くなり、合流部の圧力が低下する。一方、絞り部分の上流側(分岐部)では、流れの淀み点となるため、圧力が上昇する。この結果、副排気通路の入口と出口との圧力差が生じ、排気は副排気通路を流れる。副排気通路は主排気通路より熱損失が大きいため、排気は冷却される。これにより、弁等の可動部を設けることなく主排気通路と副排気通路とを切り替えることが可能となり、また、流動抵抗の増大を避けられるので、内燃機関の体積効率の低下も回避できる。
【0008】
この絞り部は、副排気通路の分岐位置直近に設けられていてもよく、副排気通路が主排気通路に合流する開口に略対向して設けられていてもよい。あるいは、両方の条件を満たす位置に絞り部が配置されるよう、分岐部と合流部とを近接させて配置してもよい。このように配置することで、装置のコンパクト化が図れる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の参照番号を附し、重複する説明は省略する。
【0010】
図1は、本発明に係る排気浄化装置の全体構成図であり、図2は、副排気通路の合流・分岐部分の拡大断面図である。排気管(主排気通路)1には、略円筒状で多孔質の触媒4が配置されており、この触媒4は、主排気通路1の断面積が拡大された部分に配置されている。
【0011】
副排気通路2は、主排気通路1から分岐して、主排気通路1へ再度合流するバイパス通路であって、分岐部2A、合流部2Bは、いずれも触媒4より上流側に位置しており、分岐部2Aと合流部2Bとは主排気通路1上では近接して配置されている。そして、副排気通路2は、分岐部2A−合流部2B間のの通路長を、主排気通路1の分岐部2A−合流部2Bの通路長より長くすることで、内部を流れる排気の熱損失を主排気通路1における排気の熱損失より大きくなるよう設定している。ここで、副排気通路2を主排気通路1を取り巻くように配置することで排気浄化装置1の占める体積をコンパクト化することができる。
【0012】
主排気通路1上の分岐部2Aの直近下流で、合流部2Bの副排気通路2の合流開口に対向する位置には、主排気通路1の流路断面積を絞る絞り部3が配置されている。絞りの形状は例えばドラバル形状とすることが好ましい。
【0013】
この排気浄化装置1においては、排気流量に応じて流れが自動的に切り替えられる。まず、内燃機関が軽負荷、低回転の場合には、排気流量が少ないため、絞り部3における流速も低く、分岐部2A、合流部2Bの圧力は略一定となる。その結果、排気は主排気通路1をそのまま流れ、触媒4へと導かれる。主排気通路1の触媒上流側の長さは短く、熱損失も小さくため、排気は高温のまま触媒4へと導かれるので、低負荷でも触媒4の温度を活性化温度以上に維持でき、所望の排気浄化性能が発揮できる。このため、暖機性能を確保することができる。
【0014】
一方、高負荷、高回転の場合には、排気流量が多くなり、絞り部3における流速も速くなるため、絞り部3の出口となる合流部2Bにおいては圧力降下が発生する。一方、絞り部3の入口となる分岐部2Aにおいては下流側に絞り部3があることにより流れの淀み点となるため、圧力上昇が発生する。この結果、副排気通路2の入口と出口とで圧力差ができるため、副排気通路2内に流れが発生し、排気は副排気通路2へと導かれる。副排気通路2は、上述したように主排気通路1より長く、排気熱損失が大きくなるよう設定されているため、排気は副排気通路2を流動する際に冷却され、その後に触媒4へと導かれる。このようにして、触媒に供給されるガス温度を低下させることで触媒4の過熱を抑制することができる。
【0015】
このように、弁を用いることなく、排気通路を切り替えることができるため、信頼性が向上するとともに、流量が増加したときの排気の流動抵抗の増大を抑制できるので、内燃機関の体積効率の低下を招くことがない。
【0016】
以上の説明では、副排気通路2を主排気通路1から分岐させた位置の近傍で再度合流させる構成としたが、分岐位置と合流位置とを離してもよい。この場合の絞り部3の配置位置としては、図3(a)に示されるように、分岐位置と合流位置の中間付近に配置してもよいが、図3(b)に示されるように、分岐位置の直近下流に配置するか、図3(c)に示されるように、合流位置における副排気通路2の開口に対向する位置に設けることが好ましい。図3(b)に示される位置に配置すると、分岐部2Aの圧力を合流部2Bより高める効果が増大する。図3(c)に示される位置に配置すると、合流部2Bの圧力を分岐部2Aより低下させる効果が増大する。
【0017】
さらに、主排気通路1と副排気通路2の断熱、冷却構造等に違いを持たせて、その熱損失を大きく異ならせることが好ましい。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、絞りによる圧力上昇あるいは圧力低下を利用することで、弁を用いることなく排気流量に応じて排気が流動する通路を切り替えることができ、信頼性が向上するとともに、流量が増加したときの排気の流動抵抗の増大を抑制できるので、内燃機関の体積効率の低下を招くことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排気浄化装置の全体構成図である。
【図2】図1の副排気通路の合流・分岐部分の拡大断面図である。
【図3】図2部分の変形例のいくつかを示す図である。
【符号の説明】
1…排気管(主排気通路)、2…副排気通路、2A…分岐部、2B…合流部、3…絞り部、4…排気浄化触媒、10…排気浄化装置。
Claims (3)
- 排気系内に配置された触媒によって排気を浄化する内燃機関の排気浄化装置において、
触媒が配置される主排気通路の触媒配置位置より上流側から分岐され、その下流側の触媒配置位置上流側で前記主排気通路と再び合流し、前記主排気通路より大きな排気熱損失を有している副排気通路と、
前記主排気通路上の前記副排気通路の分岐位置と合流位置の間に配置されている絞り部と、
を備える内燃機関の排気浄化装置。 - 前記絞り部は、前記副排気通路の分岐位置直近に設けられている請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
- 前記絞り部は、前記副排気通路が前記主排気通路に合流する開口に略対向して設けられている請求項1または2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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