JP4109820B2 - ガスメータ及び磁気発生器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部の磁気発生器から受ける特定の大きさの磁力を感知してテストモードの回路を作動させるガスメータ及び当該ガスメータに対して特定の大きさの磁力を与える磁気発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、マイコンを内蔵した多機能なマイコンガスメータでは、マイコンの機能が正常に動作するかどうかを確認するためのテスト機能を備え、テストモードへ移行するためのテストスイッチが設けられている。このテストスイッチは、外部から永久磁石を近づけて磁力を加えることによってテストモードの回路を閉じるリードスイッチである。そしてこのテストスイッチをオンさせると、マイコンがガス流路をテスト遮断させる制御を行い、また監視センターに自動的にガス遮断を通報するためのテスト発呼を行なう設定にしてある。
【0003】
そこで技術者は、永久磁石をガスメータに近づけてテストスイッチをオンさせ、上記のテスト動作が正常に実行されるかどうかによって、マイコンが正常に動作するかどうかを判断するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようなテスト機能を備えたガスメータの場合、部外者でも市販されているある程度の強さの磁力を持つ永久磁石によってテストスイッチを容易に作動させることができ、いたずらによって不必要に遮断や発呼動作が発生し、セキュリティ面で問題があった。また、いたずらによってテストスイッチが何度もガス遮断や発呼動作すれば、電源としての内蔵電池の消耗が早まり、実用面でも問題があった。
【0005】
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたもので、特定の磁力を外部から与えないとテストモードの回路を作動させることがなく、いたずらによるテスト動作を排除することができるガスメータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明のガスメータは、あらかじめ判定基準が設定された警報・遮断事由の発生を検知してガスの供給を遮断する遮断手段と、外部からの磁力によって作動するテストスイッチと、前記各部を制御する制御手段とを備え、前記テストスイッチは、外部からの磁力に感応して当該磁力に対応した電圧信号を出力する磁気センス手段と、前記磁気センス手段が出力する電圧信号が第1の範囲にあれば第1の判定出力を出し、前記磁気センス手段が出力する信号が第2の範囲にあれば第2の判定出力を出す判定手段とを含み、前記制御手段は、前記判定手段が前記第1の判定出力を出した場合には遮断履歴内容を読出し、前記判定手段が前記第2の判定出力を出した場合には前記遮断手段に対してテスト遮断させるものである。
【0008】
請求項1の発明のガスメータでは、通常市販されている永久磁石程度の磁力では作動せず、さらに強力な磁力によってはじめて作動するテストスイッチを設けることにより、技術者が持参している磁気発生器により特定の大きさの磁力を与えない限り、テストモードの回路を作動させることができない。このため、部外者が永久磁石を近づけるだけではテストモードの動作をすることがなく、いたずらによるテスト遮断やテスト発呼を防止することができる。
加えて、テストスイッチが外部からの磁力の強さに対応した第1と第2の判定出力を出し、制御手段が第1の判定出力の場合には遮断履歴内容を読出し、第2の判定出力の場合には遮断手段に対してテスト遮断させることができ、いたずら防止のみならず、よりきめ細かな運用が可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。図1は、ガスメータの全体的な構成を示している。ガス流量を検出する流量センサ1、この流量センサ1の出力する信号を受けてA/D変換等の処理を行なう信号変換部2、感震器3、ガス圧を検出する圧力センサ4、特定の大きさの磁力によって作動するテストスイッチ5、復帰ボタン6、監視センター20と通信するための通信インタフェース回路部7、回線網21を通じて監視センター20と通信するためのモデム8、LCD表示器9、この表示器9に対するドライバ10、ガス流路を遮断する遮断弁11、この遮断弁11を開閉駆動する駆動回路12、マイコンで構成され、各部を制御する制御回路部13、電源としての電池14を備えている。
【0012】
制御回路部13を構成するマイコンは、CPU、ROM、RAM、タイマ、不揮発性メモリなど、本ガスメータの諸機能を制御するために必要な要素を備えている。
【0013】
テストスイッチ5は図2に示す内部構成であり、永久磁石Mgからの磁力Gに感応してその磁力Gの大きさにほぼ比例した電圧信号を出力する磁気抵抗素子その他の磁電変換素子による磁気センサ5−1、この磁気センサ5−1の信号を増幅する増幅回路5−2、増幅回路5−2の出力を波形整形する波形成形回路5−3、そして図3に示す出力特性を備えた判定回路5−4から構成されている。
【0014】
図3に示すように、判定回路5−4は、永久磁石Mgから受ける磁力の強さGが基準レベルGaaを越える強さGaであれば判定レベルAを越えているので判定出力Aを出力し、磁力の強さGが基準レベルGbbを越える強さGbであれば判定レベルBを越えているので判定出力Bを出力する特性を有している。
【0015】
そしてこの磁気センサ5−1が受ける磁力の強さGは、外部の磁石Mgの磁力によって決まることから、当該テストスイッチ5では、通常、市販されている永久磁石の単体では磁力がGaa以上Gbb未満となり、Gbb以上の磁力を与えようとするときには、図4に示すような構造の磁気発生器15を用いる必要がある設定にしてある。
【0016】
図4に示すように、磁気発生回路15は、永久磁石16と、これを取り巻くように巻き付けられた巻線17と、巻線17に通電するための電池18、そして発生する磁力の大きさを切替えるためのスイッチ19によって構成されている。この磁気発生器15は、スイッチ19を投入しない状態では、電池18から巻線17に電流が流れず、永久磁石16の単体の磁力Gaを発生するが、スイッチ19を投入すると電池18から巻線17に電流が流れて電磁石となって磁力が発生し、永久磁石16の磁力と重畳して全体でGb(>Ga)の磁力を発生する。
【0017】
テストスイッチ5における判定回路5−4から出力される判定信号A,Bにより、制御回路部14は次のように異なったテストモードの動作をする設定にしてある。判定信号Aを受けたときには、正常動作の判定信号と見なし、LCD表示器11に正常動作を知らせるマークを表示させたり、表示器11の特定のマークや表示画面全体を一定時間点滅させたりすることにより正常動作を知らせることにし、特に電池14の電力を極端に消耗させる動作はしない。そして判定信号Bを受けたときには、電池14を消耗させるテスト動作、例えば、遮断弁11をテスト遮断させ、また通信インタフェース回路7、モデム8を通して監視センター20にテスト発呼させる。
【0018】
これにより、本実施の形態のガスメータでは、部外者がいたずらしようとして市販品の永久磁石をガスメータに近づけたとしても、単にテストスイッチ5から制御回路部13に判定信号Aが入力されるだけであるので、マイコンの正常作動を確認できるだけとなり、特殊な磁気発生器15を持って強い磁力をガスメータに近づけない限り遮断弁11を駆動し、またテスト発呼させることができない。したがって、不必要なテスト遮断やテスト発呼を行なうことがなくなり、マイコンの駆動電源である電池14の消耗を最小に抑えることができる。
【0019】
なお、磁気発生器15は上記では2段としたが、図5に示すような3段以上の切換ができる構造にすることもできる。この図5の構造の磁気発生器15′は、ロータリスイッチ19′により、巻線17に流れる電流を大小に切り替える構造である。すなわち、offポジションは「切」、aポジションは抵抗raが大きくて流れる電流が小さく、bポジションは抵抗rbが小さくて流れる電流が大きいという設定である。
【0020】
これにより、ロータリスイッチ19′をoffポジションに設定しておけば、永久磁石16の磁力Gaのみが発生し、aポジションに切り替えれば永久磁石16の磁力と巻線17に流れる小さい電流による電磁石による小さい磁力とが重畳して全体として磁力Gbが発生し、bポジションに切り替えればさらに大きな磁力Gc(>Gb>Ga)が発生する。
【0021】
これに対して、図2に示したテストスイッチ5の判定回路5−4からは、図6に示すように3段階の判定出力A,B,Cが得られる。そしてこのような3段階の出力に対して、マイコンで成る制御回路部13は、判定出力Bの場合には遮断履歴内容読出し起動信号とし、判定出力Cの場合にはテスト遮断、自動発呼動作するように設定すれば、いたずら防止のみならず、よりきめ細かな運用が可能となる。
【0022】
【発明の効果】
以上のように本発明のガスメータによれば、テストスイッチ部分に磁気センサを用いており、可動部分がないために高信頼性を持たせることができる。また外部からの特定の大きさの磁力によりテスト動作するようにしているので、この特定の大きさの磁力として、通常の市販の永久磁石では得られないように大きさの磁力に設定することにより、いたずらによってテスト動作されることがなく、いたずらの防止が図れる。
加えて、テストスイッチが外部からの磁力の強さに対応した第1と第2の判定出力を出し、制御手段が第1の判定出力の場合には遮断履歴内容を読出し、第2の判定出力の場合には遮断手段に対してテスト遮断させ、通信インタフェース手段に対して監視センターへのテスト発呼動作させることができて、いたずら防止のみならず、よりきめ細かな運用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスメータの1つの実施の形態のブロック図。
【図2】上記の実施の形態におけるテストスイッチの内部構成を示すブロック図。
【図3】上記のテストスイッチの動作特性を示すグラフ。
【図4】本発明の磁気発生器の1つの実施の形態を示すブロック図。
【図5】本発明の磁気発生器の他の実施の形態を示すブロック図。
【図6】本発明のガスメータの他の実施の形態におけるテストスイッチの動作特性を示すグラフ。
【符号の説明】
1 流量センサ
3 感震器
4 圧力センサ
5 テストスイッチ
5−1 磁気センサ
5−2 増幅回路
5−3 波形整形回路
5−4 判定回路
6 復帰ボタン
7 通信インタフェース回路部
9 表示器
11 遮断弁
13 制御回路部
14 電池
15,15′ 磁気発生器
16 永久磁石
17 巻線
18 電池
19 スイッチ
19′ ロータリスイッチ
Claims (1)
- あらかじめ判定基準が設定された警報・遮断事由の発生を検知してガスの供給を遮断する遮断手段と、
外部からの磁力によって作動するテストスイッチと、
前記各部を制御する制御手段とを備え、
前記テストスイッチは、外部からの磁力に感応して当該磁力に対応した電圧信号を出力する磁気センス手段と、前記磁気センス手段が出力する電圧信号が第1の範囲にあれば第1の判定出力を出し、前記磁気センス手段が出力する信号が第2の範囲にあれば第2の判定出力を出す判定手段とを含み、
前記制御手段は、前記判定手段が前記第1の判定出力を出した場合には遮断履歴内容を読出し、前記判定手段が前記第2の判定出力を出した場合には前記遮断手段に対してテスト遮断させることを特徴とするガスメータ。
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