JP4109636B2 - スライドファスナー用スライダー - Google Patents

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Description

この発明は、スポーツウェアまたキャスター付きバッグなどの衣服またバッグに用いるスライドファスナーのスライダーで、引手は弾性体から形成し、安全で妄りに揺動することがなく、引手による接触音の発生が防げるスライダーに関するものである。
従来、図16に示すように、スライダーの引手は勝手に起立状態に揺動し、アイロン掛けなどの場合に引手が邪魔にならないように、把手状の引手杆を胴体の上翼板上の長手方向に隆起する膨出部を形成し、この膨出部の両端面に穿設した孔部に引手杆の端部を挿入し、引手杆が倒伏したとき、膨出部の端面に設けた外方へ突出する突起に引手杆が係止し、引手杆が起立できないように形成したスライダーの引手が知られている。
また、図17に示すように、スライダー胴体の上部に柔軟で弾力のある弾性素材から形成した引手を有し、引手は常時胴体の上翼板上で自立する形に突出させ、胴体の前後左右に弾性的に屈曲できるように形成し、引手を掴み易く形成し衝突時に衝撃を緩和し弾性復元力を備えたスライダーの引手が知られている。
実公昭62−27142号公報 特開2002−209612号公報
前述の図16に示したスライダーの引手は、引手の起立姿勢と倒伏姿勢を維持するため、スライダーの胴体に特別な構造の引手杆の起立を抑制できる構造に形成する必要があり、構造が複雑であり簡易に作製できない。また図17に示したスライダーの引手は、胴体に装備した引手が常時起立姿勢であり、倒伏させることができないので、引手が邪魔になるなど問題点がある。
この発明は、上述の問題点を考慮して発明されたものであり、請求項1記載の発明は、スポーツウェア、キャスター付きバッグなど衣服またバッグに用いるスライドファスナーのスライダーで、金属のダイカスト製の胴体に対して柔軟性のある熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、ゴムなどを胴体へ直接一体成形して引手を取り付けたスライダーにおいて、引手が妄りに揺動することがなく、スライダーの引手取付部または引手に設ける軸部が、他方の引手または引手取付部に設けた孔部内を回動することができ、引手が起立姿勢また倒伏姿勢を維持することができ、胴体に対して任意かつ適宜の位置で保持することができ、引手がぶらぶら揺動して胴体や他物に接触して接触音を発生することを未然に防ぎ、消音機能を的確に発揮できるスライドファスナー用スライダーを提供することが主たる目的である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に加え、スライダーの胴体における上翼板の上面に前後方向へ延び隆起する引手取付部を設け、この引手取付部に胴体の前後方向を指向する孔部を設けて、引手を胴体に対して摺動方向に引手を取り付け、スライダーの操作を簡便に行うことができ、かつ消音機能を的確に発揮できるスライドファスナー用スライダーを提供することが目的である。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、スライダーの胴体における上翼板の上面に左右方向へ延び隆起する引手取付部を設け、この引手取付部に胴体の左右方向を指向する孔部を設けて、引手を胴体に対して横方向に引手を取り付け、スライダーの引手を容易に掴持でき、摺動操作を簡便に行え、かつ消音機能を的確に発揮できるスライドファスナー用スライダーを提供することが目的である。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、スライダーの胴体における上翼板の上面両側に引手取付部を対向状に起立する形に設け、この引手取付部に孔部を横方向に設けて、引手を胴体に対して横方向に取り付け、スライダーの引手を容易に掴持でき、摺動操作を簡便に行え、かつ作製が容易なスライドファスナー用スライダーを提供することが目的である。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、スライダーの胴体における上翼板の上面中央に両側へ突出する軸部を備えた引手取付部を起立する形に設け、引手の基部に二叉の腕部を設け、この腕部に孔部を設けて、引手を胴体に対して左右方向に取り付け、スライダーの引手を容易に掴持でき、摺動操作を簡便に行え、かつ作製が容易なスライドファスナー用スライダーを提供することが目的である。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、スライダーにおける引手取付部に設ける孔部は貫通状に形成し、この貫通状の孔部内を軸部が挿通する形状で引手本体と一体に成形し、引手が孔部から絶対に抜脱することがない頑丈な引手を備えたスライドファスナー用スライダーを提供することが目的である。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、スライダーにおける引手取付部に設ける孔部は、孔部の径方向へ突出する突条を設け、また引手に設ける軸部は外周面に凹溝を設けて両者を密着させ、スライダーの引手が取付部分で取付方向に滑動できず、引手を頑丈に取り付け、摺動操作を円滑に行えるスライドファスナー用スライダーを提供することが目的である。
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、スライダーにおける引手取付部に装着する引手の軸部は露出する接続部位に孔部と段差がある段部を設け、軸部を孔部に密着させ、スライダーの引手が取付部分で取付方向に滑動できず、引手を頑丈に取り付け、摺動操作を円滑に行えるスライドファスナー用スライダーを提供することが目的である。
前記の目的を達成するため、この発明のうち請求項1記載の発明は、スライダーの胴体1はアルミニウム合金、亜鉛合金のダイカスト製から形成し、引手取付部6に取り付ける引手12は軟質素材例えば柔軟性のある熱可塑性樹脂、、熱可塑性エラストマー、ゴムなどの素材を引手取付部6に直接射出成形して取り付けたスライダーにおいて、引手取付部6と引手12のいずれか一方に軸部14を設け、他方に軸部14が挿通できる孔部7を設け、この孔部7の内周面8と軸部14の外周面15とが密着するとともに、軸部14は孔部7内を自由に回動することができ、引手12は胴体1に対して任意かつ適宜の位置で保持できるスライドファスナー用スライダーを主な構成とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、スライダーの胴体1の上翼板2における上面に前後方向へ延び隆起する引手取付部6を設け、この引手取付部6に胴体1の前後方向を指向する孔部7を設け、引手12を胴体1に対し長手方向に取り付けたスライドファスナー用スライダーである。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、スライダーの胴体1の上翼板2における上面に左右方向へ延び隆起する引手取付部6を設け、この引手取付部6に胴体1の左右方向を指向する孔部7を設け、引手12を胴体1に対し前後に回動可能に取り付けたスライドファスナー用スライダーである。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、スライダーの胴体1の上翼板2における上面の両側に対向状に起立する引手取付部6を設け、この引手取付部6に胴体1の左右方向を指向する孔部7を設け、引手12を胴体1に対し前後に回動可能に取り付けたスライドファスナー用スライダーである。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、スライダーの胴体1の上翼板2における上面の中央に、両側へ突出する軸部14を備えた引手取付部6を起立状に設け、引手12は、その基部に対向する二叉状の腕部20を設け、この腕部20に孔部7を設けて軸部14に密接する形に引手12を取り付けたスライドファスナー用スライダーである。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、引手取付部6に設ける孔部7は、引手取付部6を貫通する形に形成し、この貫通する孔部7内を引手12の軸部14が挿通し連結される形で引手本体13と一体に成形したスライドファスナー用スライダーである。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、スライダーにおける引手取付部6に設ける孔部7は、孔部7の径方向へ突出する突条9を設け、また引手12に設ける軸部14は外周面15に突条9と合致する凹溝16を設けて密着させたスライドファスナー用スライダーである。
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、スライダーにおける引手取付部6に装着する引手12の軸部14は、露出する接続部位に孔部7と段差がある段部17を形成して孔部7に密着させたスライドファスナー用スライダーである。
この出願の発明の効果として、請求項1記載の発明は、胴体の引手取付部に軟質素材の引手を一体成形で取り付けたスライダーにおいて、引手取付部と引手のいずれか一方に軸部、他方に軸部が挿通する孔部を設け、孔部の内周面と軸部の外周面とが密着し、軸部は孔部内を回動可能に形成し、引手を任意かつ適宜の位置に保持可能に形成したことによって、下記の効果を奏する。
引手取付部と引手のいずれかに軸部、他方に孔部を設け、孔部の内周面と軸部の外周面とを密着させ、かつ軸部が回動できるから、引手が起立姿勢または倒伏姿勢を維持し、妄りに揺動することがなく、引手を任意の位置に保持でき、スライダーの取り扱いおよび操作上において利便性があり、消音機能も十分に発揮できる効果がある。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、胴体の上翼板の上面に前後方向へ延び隆起する引手取付部を設け、該引手取付部に胴体の前後方向を指向する孔部を配設したことによって、引手をスライダーの摺動方向に向けた形状で安定した状態に固定することができ、また各種多彩な引手を容易に作製でき、デザイン上優れたスライダーに仕上げられ、かつ消音機能も充分発揮できる効果がある。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、胴体の上翼板の上面に左右方向へ延び隆起する引手取付部を設け、該引手取付部に胴体の左右方向を指向する孔部を配設したことによって、スライダーの引手を横方向に向けた形状で安定した状態に固定することができ、かつ引手を容易に掴持することができ、スライダーの摺動操作を円滑かつ簡便に行え、消音機能も充分発揮できる効果がある。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、胴体の上翼板の上面両側に対向状に引手取付部を立設し、該引手取付部に孔部を横設したことによって、スライダーの引手を横方向に向けた形状で固定することができ、引手を容易に掴持し円滑な摺動操作を行うことができ、消音機能のあるスライダーを簡易に作製できる効果がある。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、胴体の上翼板の上面に両側へ軸部を突設した引手取付部を立設し、引手の基部に対向する腕部を設け、該腕部に孔部を設けたことによって、スライダーの引手を横方向に向けた形状で固定するスライダーを簡単に作成でき、しかも摺動操作を円滑かつ簡易に作製でき、しかも摺動操作を円滑かつ簡易に行うことができ、十分に消音機能を発揮できる効果がある。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、引手取付部に設置する孔部は、引手取付部を貫通して形成し、該孔部内を引手の軸部が挿通して引手本体と一体に成形したことによって、引手は引手本体と軸部とが連結され一体化されているので、絶対に引手取付部から引手は抜脱することがなく、強靭で消音機能を備えた引手に仕上げられる効果がある。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、引手取付部に設置する孔部は、内周面に径方向へ突出する突条を設け、引手の軸部は外周面に突条と合致する凹溝を設けたことによって、引手の軸部が取付部分で取付方向に滑動するのを積極的に阻止し、しかも軸部と孔部との接触面を大きく採り、引手の回動を抑制して引手を任意の位置で確実に維持できる効果がある。
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、引手に設置する軸部は、引手取付部に設置する孔部から露出する個所の外周面に孔部より大きな段差のある段部を形成したことによって、引手の軸部が取付部分で取付方向に滑動するのを積極的に阻止し、しかも軸部と孔部との接触面を大きく採り、引手の回動を抑制して引手を任意の位置で確実に維持し、かつスライダーの作製が簡易である効果があるなど、この発明が奏する効果は顕著である。
この発明におけるスライドファスナー用スライダーは、図1に示すように、内部にファスナーエレメントが通過可能なエレメント案内通路を備えた胴体1と、胴体1の上面に回動可能に取り付けられた引手12とから形成され、胴体1は、金属、例えば亜鉛合金、アルミニウム合金を用いてダイカスト成形により作製され、上翼板2と下翼板3とを案内柱4で連結し、上翼板2の上面に隆起する引手取付部6を設け、この引手取付部6を貫通して引手12の軸部14が挿通できる孔部7を穿設し、引手12は、柔軟性のある熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーあるいはゴムなどの軟質素材を用いて胴体1に直接射出成形し、胴体1の引手取付部6に設けた孔部7内に挿通する軸部14と、軸部14の両端と連結して摘み部となる引手本体13とから形成する。
スライダーの形態は、引手12の軸部14の外周面15と引手取付部6の孔部7の内周面8とが密接し、軸部14が孔部7内を回動した時に、軸部14の外周面15と孔部7の内周面8との間に摩擦が生じ、この摩擦力によって引手12を任意かつ適宜の位置に起立させ、また倒伏させた姿勢を安定した状態で保持することができるようにする。また、引手取付部6を胴体1の前後方向に延設し、孔部7を引手取付部6の前後方向に貫通させ、この孔部7に引手12の軸部14が挿通している。胴体1の前後方向の寸法は、胴体1の左右方向の寸法に比べ長尺に設定されているため、孔部7と軸部14の設置方向が胴体1の前後方向に向く形態とすることで、軸部14の外周面15と孔部7の内周面8との接触面積を大きく確保し、摩擦力を増加させることができる。
引手12は、軸部14が孔部7内で回動した時に、引手本体13と引手取付部6とが接触することを回避するために、引手本体13と軸部14との間に開口部18を設け、さらに、引手取付部6の孔部7の内周面8に、図5,6に示すように、孔部7の径方向へ突出する突条9を設け、引手12の軸部14の外周面15に突条9と合致する凹溝16を刻設して密着させることにより、軸部14が軸方向へ滑動することを阻止することができる。上述した構成によって、引手12がぶらつかず、かつ他物との接触による接触音の発生を阻止し、消音機能を備えたスライダーに仕上げることができる。
図1〜6に示す実施例1のスライドファスナー用スライダーについて説明する。スライダーの胴体1は上翼板2と下翼板3とを案内柱4で連結し、上翼板2と下翼板3との間にファスナーエレメントが通過できるエレメント案内通路を形成する。上翼板2と下翼板3の対向面の両側にエレメント案内通路内を通過するファスナーエレメントをガイドするフランジ5を突設する。この胴体1の上翼板2における上面の中央に胴体1の前後方向の略全長にわたって、倒角柱状あるいは断面台形に隆起する引手取付部6を設け、この引手取付部6の中心に断面円形の孔部7を胴体1の前後方向を向く形で貫設し、この孔部7の長手方向の中央に図3,5,6に示すように、径方向すなわち孔部7の中心へ向けて突出する突条9を設ける。この突条9の断面形状は三角状であっても円弧状であってもよく、孔部7の内周面8に沿って連続状に突出し、突出高さは0.3mm〜0.5mm程度が好適である。このように形成されたスライダーの胴体1は、亜鉛合金またはアルミニウム合金などを用いてダイカスト成形により作製する。
このダイカスト製の胴体1に対し、軟質素材例えばポリアセタール、ポリアミド、ポリプロピレンなどの柔軟性のある熱可塑性樹脂、また熱可塑性エラストマー、さらにゴムなどの素材を用いて、直接引手取付部6の孔部7に対して射出成形して引手12を成形する。成形される引手12は、孔部7を貫通する軸部14と、この軸部14の両端に連接した摘みになる板状体の引手本体13を形成する。引手12は引手取付部6を中心に回動できるようにするため、引手取付部6と引手本体13との間に空隙を介在した開口部18を設けて、引手取付部6と引手本体13とが接触しないようにし、引手12の軸部14が孔部7を中心に回動可能に形成する。
胴体1に引手12を取り付けたスライダーは、図2に示すように引手本体13を摘んで胴体1の上方へ直立する状態に起立させると引手12は軸部14の外周面15と孔部7の内周面8とが密着しているため、摩擦力が生じて起立姿勢を保持する。また引手本体13を摘んで胴体1の側方に向く水平な状態に倒したときも、軸部14の外周面15と孔部7の内周面8とが密着しているため、摩擦力が生じて倒伏姿勢を保持する。また、引手2の起立姿勢は直立状態に限らず、斜め上方に向けて立ち上る状態であってもよく、この状態においても軸部14の外周面15と孔部7の内周面8とが密着しているため摩擦力が生じ、引手2は軸部14が回動する範囲内で任意の姿勢を保持することができる。さらに引手12は軸部14の中央に設けた凹溝16と孔部7の中央に設けた突条9とが嵌合することにより、軸部14が胴体1の前後方向すなわち軸部14の軸方向にずれ動くことができない。なお引手本体13の形状は多種多様な形状で板状体であったり、また線条体すなわち2本の指先が嵌め込むことができるB型形状またはD型形状であってもよく、引手取付部6が胴体1上で長尺であるため、安定した状態で引手12を取り付けることができ、しかもデザイン的にも優れた引手12を成形することができる。
スライダーの使用態様は、衣服またはバッグなどに取り付けたファスナーチエンに装着されたスライダーは、ファスナーエレメントを噛合または分離可能で、ファスナーチエンを開閉するとき、引手12の引手本体13を摘んで起立させた状態で開離方向または閉鎖方向に胴体1を摺動させて使用する。ファスナーチエンを開離または閉鎖した後、胴体1に回動可能に軸支された引手12は、起立させた状態でもよいが、引手12が邪魔になるようであれば、軸部14を回動させて引手本体13を倒伏させた状態にすれば、引手12は倒伏姿勢を維持する。従って引手12は胴体1に対して一定の姿勢を保持し、ぶらつきまたは揺動はしないので、引手12が他物と接触して接触音を発生することがない。また引手12は軟質素材から成形されているので、弾力性があり手触りがよく引手12および使用製品を損傷する恐れがない。
図7に示すスライダーの変形例は、胴体1の上翼板2の上面に設置した倒角柱状または断面台形の引手取付部6に穿設した孔部7は、断面円形で中央に突条9は存在しない。この孔部7に対して軟質素材を射出成形した引手12の軸部14は、孔部7の両端で、孔部7の径よりも大きく段差を付けて段部17を形成したものであり、引手12の軸部14が軸方向へずれ動くのを防止したスライダーである。
図8に示すスライダーの変形例は、胴体1の上翼板2の上面に設置した倒角柱状または断面台形の引手取付部6に穿設した孔部7は、断面円形で中央に突条9を突設する。この孔部7に対して軟質素材を射出成形した引手12の軸部14は、孔部7の両端で孔部7の径よりも大きく段部17を形成した軸部14に成形するとともに、軸部14の中央に突条9と嵌合する凹溝16を設けたものであり、引手12の軸部14は段部17と凹溝16により軸方向へのずれ動きを的確に防止したスライダーである。
図9〜11に示す実施例2のスライドファスナー用スライダーは、胴体1の上翼板2における上面の中央に隆起する引手取付部6を胴体1の左右方向の幅一杯に横設し、この引手取付部6の中心に断面円形の孔部7を胴体1の左右方向へ向けて穿設し、この引手取付部6に穿設した孔部7に軟質素材を射出成形して、孔部7内に挿通する軸部14と、円弧状板の引手本体13とから形成される引手12を成形する。また引手本体13は、短冊形、円板状など自由に成形できる。
このタイプのスライダーは、引手12が胴体1の前後に回動するため、引手12には胴体1との接触を回避する開口部18が設けられている。また前例と同様に、引手12は引手本体13を摘んで前後に起立または倒伏させると、孔部7の内周面8と軸部14の外周面15とが密着しているので摩擦力が生じ、掴持状態のままで保持できるように形成したスライダーである。なお孔部7、軸部14に突条9、凹溝16を形成することは随意である。
図12に示す実施例3のスライドファスナー用スライダーは、前記各例と異なる構成は、引手12を取り付ける引手取付部6が胴体1の上面の1個所に設置するのでなく、胴体1の上面における左右両側縁に引手取付部6を対向状に立設した構成で異なる。引手取付部6には円形の孔部7が穿設され、引手取付部6間に軟質素材から形成される引手12を一体に成形する。引手12は引手本体13の下端に引手取付部6の孔部に充填し挿入状態にある軸部14を一体に設けることによって、引手12を任意に起立または倒伏させることができるスライダーである。
図13に示すスライダーの変形例は、胴体1の上面の両側縁に立設した引手取付部6に穿設した孔部7に対し、軟質素材の引手12を射出成形する際、引手12は軸部14の外端を延出して引手本体13と連接し、引手取付部6との接触を回避する透孔19を設けて、引手本体13を前後に回動し任意の位置で保持できるように形成したスライダーである。
図14に示す実施例4のスライドファスナー用スライダーは、前記各例と異なる構成は、引手12を取り付ける引手取付部6に孔部7を設けずに引手12を軸支するための軸部14を設け、また引手12には軸部14を設けずに孔部7を設けた構成で異なる。胴体1の上翼板2の中央に角柱状の引手取付部6を立設し、この引手取付部6の先端側に両側へ突出する軸部14を設けて胴体1を形成し、これに対し引手12は引手取付部6に設置した軸部14を内装する形で軟質素材を射出成形して引手本体13を成形するとともに、引手取付部6を逃避するための切欠部21を設けて腕部20を形成する。この引手12は腕部20部分を分厚く形成し、引手12の起立および倒伏操作を簡便に行うことができるスライダーである。なお、孔部7、軸部14に突条9、凹溝16を形成することは随意である。
図15に示すスライダーの変形例は、上翼板2の上面に立設した引手取付部6に設けた左右に突出する軸部14に軟質素材の引手12を射出成形する際、軸部14が完全に埋装される形に成形したもので、引手12は引手取付部6に頑丈に取り付けられ、引手12の起立および倒伏操作を簡便に行うことができるスライダーである。
この発明のスライドファスナー用スライダーは、スライダーの胴体を亜鉛合金、アルミニウム合金などを用いてダイカストにより作製し、この胴体に柔軟性のある熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーあるいは合成ゴムの軟質素材を用いて、胴体に直接射出成形して引手を取り付け、スライドファスナーを衣服、バッグなどに使用したとき、引手がぶらついて他物に接触して接触音を発生するのを防ぎ、かつ引手が柔軟性があるから、使用製品およびスライダーを損傷することがなく、スポーツウェア、キャスター付きバッグなどに好適である。
スライドファスナー用スライダーの第1実施例を示す斜視図である。 同上スライダーの正面図である。 同上スライダーの要部拡大断面図である。 同上スライダーの図3のA−A断面図である。 同上スライダーの胴体の要部拡大断面図である。 同上スライダーの胴体の図5のB−B断面図である。 同上スライダーの変形例を示す要部の拡大断面図である。 同上スライダーの他の変形例を示す要部の拡大断面図である。 スライダーの第2実施例を示す斜視図である。 同上スライダーの側面図である。 同上スライダーの要部の拡大断面図である。 スライダーの第3実施例を示す要部の断面図である。 同上スライダーの変形例を示す要部の拡大断面図である。 スライダーの第4実施例を示す要部の断面図である。 同上スライダーの変形例を示す要部の拡大断面図である。 公知のスライダーの斜視図である。 他の公知のスライダーの斜視図である。
符号の説明
1 胴体
2 上翼板
6 引手取付部
7 孔部
8 内周面
9 突条
12 引手
13 引手本体
14 軸部
15 外周面
16 凹溝
17 段部
20 腕部

Claims (8)

  1. 胴体1の引手取付部6に軟質素材の引手12を一体成形で取り付けたスライダーにおいて、引手取付部6と引手12のいずれか一方に軸部14、他方に軸部14が挿通する孔部7を設け、孔部7の内周面8と軸部14の外周面15とが密着し、軸部14は孔部7内を回動可能に形成し、引手12を任意かつ適宜の位置に保持可能に形成してなることを特徴とするスライドファスナー用スライダー。
  2. 胴体1の上翼板2の上面に前後方向へ延び隆起する引手取付部6を設け、該引手取付部6に胴体1の前後方向を指向する孔部7を配設してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダー。
  3. 胴体1の上翼板2の上面に左右方向へ延び隆起する引手取付部6を設け、該引手取付部6に胴体1の左右方向を指向する孔部7を配設してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダー。
  4. 胴体1の上翼板2の上面両側に対向状に引手取付部6を立設し、該引手取付部6に孔部7を横設してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダー。
  5. 胴体1の上翼板2の上面に両側へ軸部14を突設した引手取付部6を立設し、引手12の基部に対向する腕部20を設け、該腕部20に孔部7を設けてなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダー。
  6. 引手取付部6に設置する孔部7は、引手取付部6を貫通して形成し、該孔部7内を引手12の軸部14が挿通して引手本体13と一体に成形してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダー。
  7. 引手取付部6に設置する孔部7は、内周面8に径方向へ突出する突条9を設け、引手12の軸部14は外周面15に突条9と合致する凹溝16を設けてなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダー。
  8. 引手12に設置する軸部14は、引手取付部6に設置する孔部7から露出する個所の外周面15に孔部7より大きな段差のある段部17を形成してなる請求項1記載のスライドファスナー用スライダー。
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