JP4109432B2 - 携帯電話にメールが入るゲーム機のゲームプログラムとその記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネットなどの通信ネットワークを用いて相互に通信可能な携帯電話機などの通信端末機を用いたゲームを可能とするサーバ、ゲーム機、記憶媒体及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゲームプログラムなどのプログラムやゲームデータが格納されたCD−ROMをゲーム機に装着させ、テレビ画面などでゲームに登場するキャラクタなどを表示させ、この表示画面を見ながらプレーヤがコントローラーを操作しゲームを進行させていた。
【0003】
一方、インターネットの通信ネットワークなどの普及により通信ネットワーク上に設けられた各種のサーバにアクセスしたゲーム端末機器において、ゲームに関するデータやプログラムをサーバよりダウンロードさせ、インタラクティブにそしてリアルータイムに表示部にゲームに関する情報を表示させつつゲームを進行させる場合もある。
【0004】
また、インターネットにアクセスできる携帯電話機などの通信端末機の普及により、携帯電話を用いてサーバからゲームのプログラムをダウンロードさせて簡単なゲームを行う場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらのゲームは、インターネットでサーバにアクセスしている時のみゲームが進行しており、その他のときにはゲームの進行が停止してしまう。従って、プレーヤにとっては、架空のゲーム空間は非常にリアリティーの無いものに感じられやすく、ゲームの熱意も薄くなりがちである。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決し、ゲーム機のプレー環境において、通信ネットワークを用いて、ゲーム機におけるゲームの進行と、通信ネットワーク上でのゲームの進行とが平行に進行が可能で、相互にゲームの進行が関係し合っているが、架空ではなく実際の時空間におけるゲーム空間を通信ネットワーク規模に広げ、今までに無い面白味のあるゲーム展開を行うことを可能とする事を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為に、本発明は、ゲームを進行させるゲーム機に、携帯電話などの通信端末機を装着させ、ゲームに対する特別のサービスを行うサーバとメールの送受信を可能とするゲームに関連したメールの送受信に関するアプリケーションデータに基づく送信メールデータや、通信端末機で実行されるミニゲームのためのミニゲームプログラムやゲーム機本体でのゲームに関連したミニゲームデータなどをゲーム機から通信端末機へ転送し、使用者が自身の意志を問わずに通信端末機はミニゲームデータや送信メールデータに基づいて送信メールを作成しその作成した送信メールを、通信端機を用いて前記サーバとメールの送受信を行った結果、当該サーバから通信端末機に対して前記送信メールの返信として、ゲームに関連した返信メールデータを含む返信メールを返信し、この返信メールを受けた当該通信端末機をゲーム機に装着したさせた際に、返信メールデータを当該ゲーム機に転送させることにより、当該ゲーム機はその返信メールの含まれる返信メールデータを用いて新たなゲーム展開を進行させるといったゲームシステムにおけるサーバ、ゲーム機、記憶媒体およびプログラムを提供する。
【0008】
より具体体には、本発明は、以下のものを提供する。
【0009】
(1) ゲーム機本体に対してゲームを進行させ、当該ゲーム機本体に装着可能な通信端末機へ第1の情報データを転送し送信させた後に、当該通信端末機が外部のサーバと送受信して得た第2の情報データを前記通信端末機からゲーム機本体に転送させ、当該ゲーム機本体に前記第2の情報データに基づく新たなゲーム展開を進行させるゲーム制御プログラムを格納した記憶媒体。
【0010】
(2) 前記第1の情報データは、前記ゲーム機本体から前記通信端末機への「メールの送受信に関するアプリケーションデータ」に基づく「送信メールデータ」と、前記通信端末機のみにおいて展開される前記ゲーム機本体でのゲームに関連した「ミニゲームデータ」とを有し、前記第2の情報は、前記「送信メールデータ」や「ミニゲームデータ」に基づいて、前記通信端末機から前記サーバへ「送信メール」を送信した結果、前記サーバから前記通信端末機へ「返信メール」を受信することにより得られ、前記ゲーム機本体に新たなゲーム展開を進行させる「返信メールデータ」を有することを特徴とする上記(1)記載の記憶媒体。
【0011】
(3) ゲーム機本体に対してゲームを進行させ、 当該ゲーム機本体に装着可能な通信端末機へ第1の情報データを転送し送信させた後に、当該通信端末機が外部のサーバと送受信して得た第2の情報データを前記通信端末機からゲーム機本体に転送させ、当該ゲーム機本体に前記第2の情報データに基づく新たなゲーム展開を進行させることを特徴とするゲームプログラム。
【0012】
(4) 前記「ミニゲームデータ」には、前記「アプリケーションデータ」に基づいて通信端末機がミニゲームを進行させる為の「ミニゲームプログラム」を含むことを特徴とする上記(2)記載の記憶媒体。
【0013】
上記(1)乃至(4)の発明によれば、前記ゲームプログラムを格納した記憶媒体をゲーム機に装着させてゲーム行う事により、ゲーム機を用いてゲームを行った後またはそのゲームの進行の課程で当該ゲーム機に通信端末機を装着させた際または装着した状態において、ゲーム機本体から前記通信端末機へ第1の情報データであるゲーム機本体でのゲームに関連したミニゲームデータやメールの送受信に関連したアプリケーションデータに基づいた送信メールデータを含む送信メールを、前記通信端末機において展開される前記ゲーム機本体でのゲームに関連したミニゲームデータに含まれるミニゲームプログラムの実行の課程で作成されるようにする事が可能となる。
【0014】
そして、プレーヤは、ゲーム機本体におけるゲームの進行と通信端末機におけるミニゲームの進行の関係について知ることもなくまた必ずしも知る必要も無く平行してゲームを進行させる事が可能である。従って作成された前記送信メールをミニゲームの進行の過程でプレーヤの知らない内にサーバに対して発信し送る事も出来る。
【0015】
また、サーバはその送信メールを受信しその送信メールに基づいて返信メールデータを含む返信メールを作製し通信端末機宛に返信メールを返信するのでプレーヤの知らない内にゲームに関連したメールの送受信を行っていることになる。
【0016】
従って、その返信メールを受信した通信端末機をゲーム機本体に再度接続した際に、第2の情報であるその返信された返信メールに含まれる返信メールデータをゲーム機本体に転送する事が可能となる。また、その返信メールデータは前記送信メールデータに基づいたデータであるので、本体ゲーム機におけるゲームに関連したデータを含める事が可能であるので、その第2の情報である返信メールデータを転送されたゲーム機本体は、その返信メールデータに基づいてゲーム機本体における新たなゲーム展開を進行させる事が出来るようになる。
【0017】
(5) 前記通信端末機から前記サーバへ送る送信メールには、ミニゲームを行った結果のデータに「キャラクタ名」や「プレーヤ名」などを含む事を特徴とした上記(4)記載の記憶媒体。
【0018】
(6) 前記通信端末機から前記サーバへ送る送信メールには、メールの返信の「時間指定データ」を含むことを特徴とした上記(4)記載の記憶媒体。
【0019】
(7) 前記通信端末機において前記サーバから受信する返信メールは、前記キャラクタ名を発信者として受信された形態をとる事を特徴とした上記(5)記載の記憶媒体。
【0020】
(8) 上記(7)記載の記憶媒体を搭載したゲーム機において、返信メールを受信した通信端末機は、その返信メールに含まれる返信メールデータに基づいて、発信者であるキャラクタが、ゲーム制御グラムにより登録されたプレーヤ自信の名前を呼ぶように構成されたことを特徴とするゲームプログラム。
【0021】
上記(5)乃至(8)の発明によれば、ゲームに関連したミニゲームデータやメールの送受信に関するアプリケーションデータに、ゲーム機本体で行っているゲームキャラクタ名や、別途登録したプレーヤの名前や、返信メールを返信する時間指定データや、新たなゲーム展開の進捗に関連したミニゲームデータを含めるようにゲームプログラムによりプログラムされることにより、そのミニゲームデータやアプリケーションデータに基づいて作成された送信メールデータとその送信メールデータに基づいて通信端末機から前記サーバに送る送信メールには、ゲーム機本体で行ったゲームキャラクタ名や、プレーヤ名や、メールの返信時間指定データを含めることが可能となる。
【0022】
したがって、この送信メールを受信したサーバはこの送信メールに基づいて返信メールを作成することにより、返信メールは前記指定された時刻にまたは時間経過後に、ゲームキャラクタ名を発信者としてプレーヤ宛の返信メールを作成することが可能となり、この返信メールをサーバから通信端末機に送信した結果、通信端末機ではあたかも、ゲームキャラクタからメールが送られて来たかのごとく奇妙ではあるが面白みのある状況と作り出す。
【0023】
さらに、その返信メールデータに含まれるプレーヤの名前を用いて通信端末機に着信時時点や、ミニゲームの過程や、またはゲーム機本体における本体ゲームの過程において音声合成手段などを使用してそのプレーヤの名前を呼ぶようにする事も可能となり、プレーヤにとっては突然のプレーヤ名の呼びかけに驚くといった趣向十分な不思議な状況を演出する効果があり、面白みのあるゲームとなる。
【0024】
[用語の定義]
[アプリケーションデータ]
サーバとメールの送受信を行わせるルータに必要なデータであり、例えば、作成された送信メール内容をサーバ機が受信可能であり且つメール内容を解読可能に送信させ、さらに、サーバ機から送信された返信メールをその内容が解読可能に受信させるデータを示す。
【0025】
[ミニゲームデータ]
ゲーム機本体でのゲームに関連したデータであり、アプリケーションデータに基づいて通信端末機がミニゲームを進行させルータにミニゲームプログラムや、返信メールに再添付して返信してもらうべきゲームの進行制御に関連した情報データなどを含むデータ。
【0026】
[送信メールデータ]
アプリケーションデーやミニゲームデータに基づいて作製された送信メールに含まれるデータ。返信メールに再添付して返信してもらうべきゲームの進行制御に関連した情報データなどを含むデータ。
【0027】
[返信メールデータ]
サーバへ送信された送信メール基づいてサーバで作製された返信メールに含まれるデータで、送信メールに含まれている再添付データなどが含まれている。
【0028】
[新たなゲーム展開]
ゲーム機に着脱自在に装着可能な記憶媒体などに予め記憶されているゲーム制御プログラムであって、通常、ゲーム機のみでゲームを進行させていても展開されず、上述したように、サーバ機とのメールの送受信及び別の通信端末機とのメールの送受信を経た後に、装着された一の通信端末機を通じて返信メールを受信することにより始めて展開されるゲーム内容を示す。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の「携帯電話にメールが入るゲームシステム」のゲーム機に用いる記憶媒体、および記憶媒体に格納されるゲームプログラムについて、そのゲームの制御の流れとその機能および制御手段を制御の流れに沿って説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明のシステム構成の例は、上記課題を達成する為に、以下のような構成となっている。
【0030】
本発明の実施形態のゲーム機Aは、図1に示すように、ゲーム機本体10と、このゲーム機本体10に接続された表示部11及び操作入力部12とを備え、記憶媒体13を装着させる第1の装着部15と、通信端末機Bを装着させる第2の装着部14とを備えたものである。詳細については後述する。そして、このゲーム機Aを用いたゲームシステムは、1台以上のゲーム機本体10と、そのゲーム機本体10の第1の装着部15を介して着脱自在なように接続して用いる、ゲームを制御実行する為のゲームに関するゲームプログラム32が格納された記憶媒体13と、そのゲーム機本体10に着脱自在なように第2の装着部14を介して接続可能な無線の携帯電話などの通信端末機Bと、その通信端末機Bがログインできるインターネットなどの通信ネットワーク1と、通信端末機Bを用いてその通信ネットワーク1を介してゲームに関するメールの送受信を行うことにより通信端末機Bに接続されたゲーム機本体10に対しゲームに関する情報などのサービスを提供するゲームサーバ6とにより構成される通信ゲームシステムである。
【0031】
尚、通信ネットワーク1には、通信端末機B(無線の携帯電話機)は無線の基地局5を経由して各通信端末機B相互間やその他のサーバ(ゲームサーバ6)との間でメールの送受信の配信サービスを行うために、通信端末機B(携帯電話)専用のメールサーバ2を備えている。
【0032】
また、通信ネットワーク1に接続されたゲームサーバ6には、ゲームサーバ本体8と、ゲームサーバ本体8宛てのメールの受信サービスやゲームサーバ本体8から発信されるメールの配信サービスを行う為のゲームサーバ本体8専用のメールサーバ7を備えて構成される。
【0033】
そして、メールを通信端末機B(携帯電話機)とゲームサーバ本体8間で送受信するために、各メールサーバ2、7が発信したメールは通信ネットワーク1上の通信経路に配置された複数のルータ4により転送されルーティングされて通信相手のメールサーバの当該メールボックスに送信されるように構成されている。例えば、ゲームサーバ本体8のメールボックス9はメールサーバ7に設けられている。
【0034】
そして、無線の携帯電話の場合は、当該メールサーバ2の当該メールボックスに着信したメールを、無線の基地局5を経由して通信端末機Bに転送され着信するように構成されている。尚、インターネット等の通信ネットワーク1上にはその他のネットワーク上のサービスを行うWEBサーバ3が存在するが、その詳細は本発明の本題では無いので省略する。
【0035】
また、ゲーム機Aは、液晶表示タイプの携帯ゲーム機や、テレビを用いた家庭用のゲーム機や、CRTディスプレーを用いた業務用のゲーム機など各種あるが、いずれの構成であっても良い。
【0036】
ゲーム機Aは、図1、図2に示すように、記憶媒体13がゲーム機本体10に着脱自在に接続可能なように第1の装着部15を備え、また前記通信端末機Bがゲーム機本体10に着脱自在に接続可能なように第2の装着部14を備えて構成されている。
【0037】
そして、ゲーム機本体10は、ゲーム画面を表示する為の表示部11と、その表示部11にゲームのキャラクタやその背景のキャラクタなどの表示の制御をする為の表示制御部19と、プレーヤがゲームの操作をする為の操作入力を行う為の操作入力部12と、ゲーム全体の進行の制御をするためのマイクロプロセッサを備えたゲーム制御部18と、第2の装着部14を介して携帯電話機等の通信端末機Bと接続するためのインターフェースとして働きをする転送制御部20を備えている。尚、転送制御部20はゲーム機本体10のゲーム制御部18と通信端末機B間において各種のデータを転送するための制御を行い、その制御信号は第2の装着部14と通信端末機Bの外部接続端子17を経由して接続されている。
【0038】
前記ゲーム制御部18は、マイクロプロセッサを備え、そのマイクロプロセッサにより実行されるプログラムによってゲームに関する制御が処理実行される。そのプログラムは、第1の装着部15を介して接続された記憶媒体13に格納されたゲームに関する制御を行うゲームプログラム32を読み出して実行される。尚、ゲームプログラム32の実行によって、ゲーム制御部18のマイクロプロセッサからの制御信号であるCPUバス信号23が出力され、CPUバス信号23は、記憶媒体13のメモリーのプログラムやデータの読み出しや書き込みの制御や、表示制御部19の制御や、操作入力部12の操作信号の入力制御や、転送制御部の転送制御等を行うために各々接続され、ゲームプログラム32の実行の基にCPUバス信号23により制御されるようになっている。
【0039】
前記記憶媒体13は、リードライトできる半導体メモリー等によって構成され、この半導体メモリーには、前記ゲームプログラム32が記憶されて格納されている。このゲームに関する制御を行うための前記ゲームプログラム32とは、図3に示すように、例えばゲーム全体の流れを制御する為のゲーム制御プログラム24や、ゲーム制御プログラム24の制御の基に表示画面におけるゲームキャラクタなどの表示の動きの制御を行う為の表示制御部19の制御を行う為の表示制御プログラム25や、ゲーム機Aと通信端末機Bとにより通信ネットワーク1上のゲームサーバ6と交信するためのメールの送受信の為の通信制御を行う通信制御プログラム(メールの送信のためのメール送信プログラム28およびメールの受信の為のメール受信プログラム29を含む)や、操作入力部12よりの操作信号をゲーム機本体10に取り込む為の入力制御プログラム27や、転送制御部20を用いてゲーム機本体10と通信端末機B間において、ゲームに関連したメールを作成するためとそのメールの送受信の発信とに関する「アプリケーションデータ21」や、又は「送信メール」や「受信メール」や、通信制御プログラム31等のメールソフトなどを転送制御部20の転送制御手段の制御により転送する為の転送制御プログラム26などにより構成され、これらのプログラムによりゲーム機Aにおけるゲーム全体の進行の制御と通信端末機Bの制御をするように構成されている。
【0040】
尚、図2や図3に示すように、これらの、ゲーム制御プログラム24や、表示制御プログラム25や、通信制御プログラム31や、転送制御プログラム26や、入力制御プログラム27や、その他のアプリケーションデータ21やミニゲームプログラム54は、記憶媒体13であるメモリーに記憶されて格納されているが、その記憶媒体13はゲーム機本体10に備えられた第1の装着部15に着脱自在に接続され、第1の装着部15を経由して、ゲーム機本体10のCPUバス23による制御の基に読み出されてマイクロプロセッサにより実行制御される。
【0041】
このCPUバス23は図2には記載していないが、記憶媒体13であるICメモリーをアクセスするためのアドレスバス信号や、データバス信号や、メモリーをリードライトする為の制御信号やなどにより構成され、これらのCPUバス23信号は、ICメモリーのアドレスバス信号、データバス信号、メモリー制御信号に各々接続されている。
【0042】
そして、マイクロプロセッサからのCPUバス23の制御信号によりICメモリーからプログラム内容や、「アプリケーションデータ21」などの各種データ内容が読み出されて、マイクロプロセッサによりプログラムの命令の実行処理が行われてゲーム機本体10の表示制御部19の表示制御や操作入力部12の入力制御や通信端末機Bの通信制御を行い、ゲーム全体の進行制御が行われるように構成されている。
【0043】
また、ゲーム機本体10と通信端末機Bも互いに着脱自在なように、第2の装着部14を備えている。そして、通信端末機Bを外部よりコントロールするために設けられた通信端末機Bの外部接続端子17からの各種の信号を、第2の装着部14を経由して転送制御部20と接続されて、ゲーム機本体10のゲーム制御部18に接続されている。ゲーム機本体10には、第2の装着部14を経て通信端末機Bとゲーム機本体10の間で、通信端末機Bによって送受信メールなどの送受信の制御を行う通信制御の為の通信制御プログラム31(メールソフトと言う)や「アプリケーションデータ21」を転送するためにインターフェースが設けられている。そのインターフェースの制御をする為に転送制御部20が備えられており、この転送制御部20は、マイクロプロセッサの制御の基で前記転送制御プログラム26により制御され相互のインターフェースの制御が行われるように構成されている。
【0044】
そして、ゲーム機Aは、ゲーム機本体10に接続された通信端末機Bを用いて、通信プログラムであるメール送信プログラム28やメール受信プログラム29が起動することにより、通信ネットワーク1にログインした際に通信ネットワーク1を通して、前記ゲームサーバ6にアクセスしゲームサーバ6と相互にメールの送受信を行うようになっている。
【0045】
尚、携帯電話などの無線の通信端末機Bは、図1に示すように無線で最寄りの無線の基地局5を経由して、メールの転送サービスを行う携帯電話専用のメールサーバ2へ接続され、そのメールサーバ2を経由して、インターネットなどの通信ネットワーク1へログインしゲームサーバ6へアクセスできるようになっており、このゲームサーバ6とメールの送受信を行う通信端末機Bは、電子メールを送受信するための制御を行う一般にメールソフト(メーラー)と呼ばれている通信端末機B側のソフトウエアーであるところのメール送信プログラム28やメール受信プログラム29によって制御される。これらのメールソフト(メーラー)を予め備えている通信端末機Bを用いても良いが、ゲーム機本体10よりこれらのメールソフトを通信端末機Bへダウンロードして通信端末機Bにインストールしてから用いるようにしても良いし、又はダイヤルアップ接続機能しか無い通信端末機Bについては、ゲーム機本体10がメールソフトを備えていて、ゲーム機本体10のゲーム制御部18におけるメールソフトの実行制御の基で、ゲーム機本体10からの通信制御の基で通信端末機Bを経てメールの送受信を行うようにしてもよい。
【0046】
そして、本発明のゲーム機本体10に接続された携帯電話などの通信端末機Bとゲームに関連したサービスを行ってくれるネットワーク上のゲームサーバ6とが相互にゲームに関連した情報の交信を行う手段として、メールの送受信による交信の形態をとる。以下にメールの送受信の例で実施の形態を説明する。
【0047】
本発明のゲーム機本体10に接続可能な通信端末機Bを、例えば携帯電話などの無線の通信端末機Bを用いてゲームサーバ6宛てにメールを送信する場合、送りたいメール(「送信メール」と言う)に送信元アドレス(ゲーム機本体10に接続された通信端末機Bのメールアドレス)と送信先アドレス(ゲームサーバ6のメールアドレス)を付して、無線の通信端末機Bの無線通信経路である最寄りの無線の基地局5を経由して携帯電話専用のメールサーバ(送信サーバ)に対してアクセスして、「送信メール」の送信転送の依頼をする。そしてその送信サーバはその「送信メール」を、そのメールの送信先アドレスを参照して送信先であるゲームサーバ6を兼ねた(ゲームサーバ6に接続された)受信用のメールサーバ(受信サーバ)へ転送し送信する。
【0048】
転送されたその送信先の受信サーバはその「送信メール」を、受信サーバ内のゲームサーバ6宛てのメールボックス9内に一旦記憶保存する。ゲームサーバ6はゲームサーバ6宛ての「送信メール」の着信を常時確認するようになっており、即ち当該メールボックス9が存在する受信用のメールサーバへ常時アクセスして着信していればその「送信メール」を引き取る形態を取る。
【0049】
逆に、通信端末機Bから受信した前記「送信メール」に対してゲームサーバ6が当該通信端末機B宛てに「返信メール」を返信する場合、ゲームサーバ6は、受信した前記「送信メール」の内容に基づいて「返信メール」を作成し、前記「送信メール」に付されていた送信元のアドレスを参照してその送信元アドレスを付してそのゲームサーバ6を兼ねた(ゲームサーバ6に接続された)送信用のメールサーバ(送信サーバ)にアクセスして「返信メール」の返信の依頼をして一旦預ける。
【0050】
そして、その送信サーバはその「返信メール」を受け取り、その「返信メール」の送信元アドレスを元に送信先である通信端末機Bの最寄りの受信サーバ宛てに転送送信する。転送されたその当該受信メールサーバはそのメールをそのサーバ内の当該通信端末機B宛てのメールボックス9内に一旦記憶保存する。
【0051】
ただし、ここで通信端末が携帯電話のような無線通信機で常時受信できる体勢になっている通信端末機Bの場合は、当該メールボックス9内の「返信メール」の着信を確認することなく、またその「返信メール」の引き取りを要求する受信要求を発することなく、受信メールサーバ2が別途無線送信手段経路を用いて通信端末機B宛てに無線で自動的に転送してくれるようになっている形態をとるものとする。
【0052】
本発明では、このようなメールサーバ2が働くことが前提で、多数の携帯無線電話などの通信端末機Bは前記メールサーバのサービスを受けながら、ゲームサーバ6と相互にメールの交換(送受信)をする事が可能となっていることが前提である。
【0053】
従ってゲーム機Aは、既存の携帯電話機などの通信端末機Bを用いて、例えばインターネットなどの通信ネットワーク1にログインできる事が前提であり、そのネットワーク上に各種のサービスを提供するサーバが配置されているが、このサーバの一つが本発明の通信ゲームのサービスを行う特定のゲームに関するゲームサーバ6である。
【0054】
上記説明で、本発明の実施の形態でのゲームサーバ6とは、図4に示すようにゲームサーバ6宛てに配送された前記「送信メール」の着信用のメールボックス9内に受信を行うメールサーバとしての役割をするとともに、その配送された前記「送信メール」をゲームサーバ6により着信確認をして前記「送信メール」をゲームサーバ6に引き取る(受信させる)働きと、その引き取ったその「送信メール」に基づいてゲームに関連する情報を提供する為の「返信メール」を作成するいわゆる本来のゲームサーバ6の役割と兼ね、さらにその作成した「返信メール」を前記送信元へネットワークを通じて転送送信するために配送を行うメールサーバとを兼ねたサーバである。
【0055】
しかし、ゲームサーバ6宛てに配送された「送信メール」を受信するサーバと、ゲームサーバ6から「返信メール」を送信元のメールサーバへ返信するために配送するサーバとは兼用の同一のサーバであってもよいし、または個別のサーバであってもよい。
【0056】
図1では、図4のゲームサーバ6を、ゲームサーバ6宛てのメールの送受信を行うメールサーバとゲームサーバ6とを別々の個別のサーバとして設けた例で示してある。尚、図1の点線で記されたように、ゲームサーバ6とメールサーバとは一体となって構成されたゲームサーバ6であっても良い。
【0057】
図1と図4に示すような通信ゲームシステムにおいて、本発明は、ゲーム機本体10を携帯電話機などの通信端末機Bと接続して、この携帯電話機はインターネットのようなネットワークに接続可能なように携帯電話機専用のメールサーバを介してネットワークに接続可能なように構成されている。
【0058】
ゲーム機本体10は、通信端末機Bである携帯電話機を介して、間接的にネットワークと接続されるようになっている。
【0059】
そして前記ゲームサーバ6は、本通信ゲームシステムの通信の中心的な役割をする通信センターともいえるネットワーク上に存在する特定のサーバであり、通信端末機Bとゲームサーバ6間におけるメールの送受信の配送を行う通信サーバの一つである。
【0060】
尚、このゲームサーバ6は、本通信ゲームを行う本体ゲーム機本体10に接続された全ての通信端末機Bが発信する「送信メール」を受けてその各々に「返信メール」を返してくれる通信のお相手をしてくれる専用の通信サーバでもある。
【0061】
すなわち、この通信サーバは、ゲーム機本体10に接続された全ての携帯電話機が発信する「送信メール」を全て受信すること、そしてその受信した各「送信メール」に対してゲームに関連した情報を含む「返信メール」を、発信元である前記通信端末機Bへ各々返信する処理を行う。
【0062】
尚、ゲーム機本体10に接続された記憶媒体13に格納されたゲーム制御プログラム24は、各ゲーム機本体10の進行の過程でゲームに関連したメールの送受信とその発信に関する「アプリケーションデータ21」(第1の情報データの1例である)を生成し、その第1の情報データである「アプリケーションデータ21」に基づいて「送信メール」(第1の情報データの1例である)が作成され、各通信端末機Bは各ゲーム機本体10からのこの「送信メール」をネットワーク上のメールサーバを介して送信転送して前記送信先であるゲームサーバ6宛てに対して送信する。
【0063】
この「送信メール」を送信させるためのメール送信プログラム28は、ゲームプログラム32の一つでありゲーム機本体10に接続された気憶媒体13に格納されており、このメール送信プログラム28の実行により「送信メール」は発信される。
【0064】
そして、「アプリケーションデータ21」に基づいて、通信端末機Bからゲームサーバ6へ「送信メール」を送信した結果、ゲームサーバ6では、その「送信メール」を受信し、その「送信メール」の内容を分析又は解析した結果のデータ、すなわちゲーム機本体10において進行するゲームに関連した内容の「返信メール」を生成作成し、メールサーバ7を介して送信元の通信端末機Bに対して「返信メール」(第2の情報データの1例である)を返信するようになっている。
【0065】
そして、通信端末機Bにおいて、ゲームサーバ6からのゲーム機本体10において進行するゲームに関連した内容の「返信メール」を受信することになるが、通信端末機Bにおいてメールサーバ7からのその「返信メール」を受信させる実行処理をする為のメール受信プログラム29は、前記記憶媒体13に格納されたプログラムの実行により処理される。
【0066】
そしてメールの送受信に関する「アプリケーションデータ21」に基づいて作成された「送信メール」を通信端末機Bからゲームサーバ6へ送信するために、ゲーム機本体10から通信端末機Bへ転送し、そしてその「送信メール」の送信の結果、前記通信端末機Bにおいてゲームサーバ6より返信された「返信メール」を通信端末機Bよりゲーム機本体10へ転送する為に、ゲーム機本体10に設けられた通信端末機Bを着脱自在に装着させる第2の装着部14を介してゲーム機本体10に設けられた転送制御部20(図2参照)によりゲーム機本体10と通信端末機B相互間の転送を行わせるようになっている。
【0067】
この転送制御部20により、通信端末機Bとゲーム機本体10間で、通信端末機Bが外部のゲームサーバ6と「送信メール」や「返信メール」の送受信の交信をして得た情報を通信端末機Bからゲーム機本体10へ転送させる事ができる。尚、この、通信端末機Bとゲーム機A間で、通信端末機Bが外部のゲームサーバ6と「送信メール」や「返信メール」の送受信の交信をして得た情報を第2の情報データと言う。そして、この各「送信メール」に対する返事のメールである各々の「返信メール」に含まれた第2の情報データを、各々の発信元のゲーム機本体10が受信することにより、各ゲーム機本体10のゲーム制御プログラム24ではこの第2の情報データに基づいて新たなゲーム展開を進行させ、別途異なったゲームの進捗が進むように制御されるように構成されている。
【0068】
例えば、ゲームのシナリオが変化したり、新たなキャラクタが登場したり、ゲーム本編の特定の個所で発生する追加イベントなどの新たな展開分岐を発生させたりするようにプログラムされている。
【0069】
以下に、本発明の実施の形態における制御の流れを、フローチャートを用いて説明する。本フローチャートは、ゲーム機本体10の制御の流れと、通信端末機Bの制御の流れと、ゲームサーバ6の制御の流れを、制御の時間の経過とともに並列的に併記してある。そして3つの制御の流れにおいて、相互に制御信号や、データや、送受信メールの受け渡しを、点線の矢印で示してある。尚、フローのステップをF1、F2、等のステップで示してある。
【0070】
F1):まず、図3に記したゲームプログラム32などが格納された記憶媒体13をゲーム機本体10に、第2の装着部14を介して接続する。そしてプレーヤはゲームの操作部を用いて操作を行いゲームを開始する。
【0071】
F2):ゲーム機本体10は、ゲーム制御部18によって記憶媒体13のゲーム制御プログラム24実行制御の元にゲームの制御を進行させる。
【0072】
F3):記憶媒体13に格納されたゲームソフトは、プレーヤが、本体ゲーム機本体10を用いてゲームをプレーしている際に、ゲームの進行過程の途中などにおいてゲームの進行上非常に重要な情報データを得なければならない場面などや、又はゲームのステップの区切り時点などや、又はゲーム上苦戦をしている場面などにおいてそのゲーム制御プログラム24からプレーヤに対して何がしかの特別な行為を行うような指令を発するようにプログラムされている。
【0073】
F4):例えばその指令がゲーム機本体10の表示部11などに文字で表示されたり、音声を用いてプレーヤに対して「通信端末機Bにおいてミニゲームを行うように」とか「通信端末機Bと交信するように」のように「本体ゲーム機本体10と通信端末機Bとを接続するように」との意図の指令が発せられた場合に、この指令を受けたプレーヤはゲーム機本体10の第2の装着部14に携帯電話などの前記通信端末機B器を接続(装着)するように促される。ゲーム機Aは、第2の装着部14の転送制御部20のインターフェース信号を介して、通信端末機Bが接続された事を検知するようになっている。
【0074】
F5):そしてプレーヤが通信端末機Bをゲーム機Aの第2の装着部14に接続した場合、まず、ゲーム機本体10のゲーム制御プログラム24は、ゲームに関連したメールの送受信の発信に関する「アプリケーションデータ21」を生成する。
この「アプリケーションデータ21」とは例えば図5に示すように、通信端末機Bやゲームサーバ6に対する各種の指令コマンド45や、ゲームに登場するキャラクタの特性情報を含む例えば「ゲームキャラクタ名46」や、前記予めゲーム機本体10に登録された「プレーヤの名前47」や、ゲームサーバ6からゲームの進行に関連したヒント情報を得る為に「送信メール」に添付する現在のゲームの進行状況データ48や、「送信メール」を送信する際の送信時刻を指定する場合に用いる「送信メール」の発信タイムアウトデータ49や、ゲームサーバ6から「返信メール」を返信してもらう際にその返信時刻を指定する場合に用いる「返信メール」の発信タイムアウトデータ50や、前記予め登録されたゲームサーバ6のメールアドレス51や、前記予め登録されたプレーヤ自身のゲーム機本体10に接続された前記通信端末機Bのメールアドレス52や、ゲームサーバ6に「返信メール」を返信してもらう際に再度添付して返信してもらうべく「送信メール」に添付する「ゲームの進行制御に関連した情報データ53」:例えばゲームの進展に必要な情報であるところの例えばそのゲームのヒント情報や、キーワード情報などや、別途通信端末機Bにおいてミニゲームを行う場合にはそのミニゲームに用いるミニゲームプログラム54を含む、ミニゲームデータなど、である。
【0075】
F6):図3に記した記憶媒体13に格納されたゲーム制御プログラム24は、ネットワーク上において本ゲームがゲームの進行上でゲームに関する各種サービスが必要になったときに、ゲーム機本体10に接続された通信端末機B同士又はメールサーバ7と相互にメールの通信を行い交信したりするために、ゲーム機本体10がゲームサーバ6に対してゲームに関する「送信メール」を発信するためのメール送信プログラム28や、そのメール送信プログラム28によりゲームサーバ6宛てに「送信メール」が送信された後、ゲームサーバ6でその受信した「送信メール」に対して、ゲームサーバ6が「返信メール」を返信することになっているが、その「返信メール」を受信するためのメール受信プログラム29を通信端末機Bへダウンロードする。
【0076】
このメールの送受信の交信をするためのいわゆるメールソフトであるメール送受信プログラム(通信制御プログラム31)を通信端末機Bが予め事前に備えている場合と、備えていない場合とがあるが、備えていない場合には通信端末機Bに対してこれらのメールソフトである「通信制御プログラム31」を通信端末機Bへダウンロードしてインストールする必要がある。
【0077】
尚、そのインストールする際に、これらの通信制御プログラム31や前述した「アプリケーションデータ21」や、「送信メール」や、受信メールのデータなどをゲーム機本体10と通信端末機B間で相互に転送制御するためにゲーム機本体10では転送制御部20を用いて転送する。尚、必要であれば通信端末機B側でこれらの転送を制御するための転送制御プログラム26をも通信端末機Bへダウンロードしてインストールを行う。
【0078】
尚、フローのステップF12において後述するように、ゲーム機本体10側でこれらの送受信メールの通信制御を行う場合には、本ゲームがゲームの進行上でゲームに関する各種サービスが必要になったときに、ゲーム機本体10側で前記通信制御プログラム31が起動し前記生成した「アプリケーションデータ21」に基づいて「送信メール」を作成し「送信メール」の発信制御を通信端末機Bを介して行い前記ゲームサーバ6に対して発信し送信するようにしても良い。
【0079】
F7):前記ゲーム制御プログラム24が生成したゲームに関連したメールの送受信の発信に関する「アプリケーションデータ21」を前記転送制御部20と転送制御プログラム26の制御の基で通信端末機B側へ転送する。
【0080】
F8):またゲーム機本体10のゲーム制御プログラム24がゲームの過程で通信端末機Bにおいてミニゲームを行わせる必要がある場面において、ゲーム制御プログラム24は、ゲーム機本体10より通信端末機Bに対して「ミニゲームプログラム54」を通信端末機Bに対してダウンロードさせて通信端末機Bに「ミニゲーム」をインスツールするようにプログラムされている。
【0081】
F9):尚、ゲーム制御プログラム24はミニゲームを行う必要のないときは、ミニゲームプログラム54のダウンロードは行われず、これらの「アプリケーションデータ21」は、ミニゲームプログラム54を含まず単独でダウンロードされるようにプログラムされている。
【0082】
F10):また、この「アプリケーションデータ21」の指令コマンド45に「ミニゲームを行うように」との指令コマンド45が含まれている場合には、通信端末機Bにおいてミニゲームを行うことができる状態となる。
そして通信端末機Bに「ミニゲームプログラム54」をダウンロードが終了した後は、プレーヤはこの通信端末機Bを用いてミニゲームをプレーするか本体ゲームのゲームソフトを続行するかはプレーヤ次第である。
すなわち、通信端末機Bを本体ゲーム機本体10と第2の装着部14で切り離して、本体ゲームとは無関係に通信端末機Bにおいてミニゲームを別途に行えるので、プレーヤの都合で本体ゲーム機本体10におけるゲームを行いながら通信端末機Bにおいて別途ミニゲームをプレーする事も可能となる。
【0083】
F11):「アプリケーションデータ21」を受け取った通信端末機Bは、その「アプリケーションデータ21」の指令コマンド45に「送信メール」を発信するようにとの指令コマンド45があれば、その「アプリケーションデータ21」に基づいて図6に示すような内容の「送信メール」を作成する。この「送信メール」のデータには、「アプリケーションデータ21」に含まれる、プレーヤの名前47や、ゲームに登場する「ゲームキャラクタ名46」や、「返信メール」の発信時間を指定するための発信タイムアウトデータ50や、ゲームサーバ6に対する指令コマンド45や、ゲームの進行状況データ48や、通信端末機Bのメールアドレスや、「返信メール」を作成時に添付すべきデータ53などを含み、又、指令コマンド45の中に、「送信メール」の発信する時間の指定のコマンドが含まれていれば、発信タイムアウトデータ49を用いて、指定時間の経過後において「送信メール」をゲームサーバ6のメールアドレス宛てに発信する。
【0084】
以上のように「アプリケーションデータ21」に含まれる「指令コマンド45」に基づいて、「メール送信プログラム28」が解釈実行することにより、自動的に、前記通信ネットワーク1上に設けられたゲームに関係する特定のゲームサーバ6に対してメールを発信するようにプログラムされている。すなわちプレーヤの関与無しにプレーヤが気づかないうちに、前記特定のゲームサーバ6に対して発信するようにプログラムされている。
【0085】
F12):尚点線で記したフローチャートのステップF12において、この「送信メール」の作成は、ゲーム機本体10のゲーム制御プログラム24によって作成してもよい。そして作成した「送信メール」を転送制御手段を用いて通信端末機Bに転送し発信のみ通信端末機Bから発信するようにしても良い。
【0086】
すなわち、例えば、図4の33、34、35、36に示すように、ゲーム機本体10でのゲームの進行の過程で送信メールを発進する必用がある場面で、ゲーム制御プログラム24は第1の情報データの一つであるメールの送受信に関するアプリケーションデータ21や、通信端末機で実行されるミニゲームのミニゲームプログラム54を含むミニゲームデータ(例えば図5に示す再添付データ53なども含む)を生成し、これらのアプリケーションデータ21やミニゲームデータに基づいて送信メールデータを生成する。そして送信メールデータ、または送信メールデータに基づいた送信メールを作製し、その送信メールデータ、または送信メールを通信端末機Bへ転送する。通信端末機Bは転送された送信メールデータ、または送信メールに基づいて送信メールを発進するようにしてもよい。
【0087】
F13):そして、上記「送信メール」は携帯電話の通信ネットワーク1のメールサーバ2を介して、通信相手であるゲームサーバ6へ転送配送されゲームサーバ本体8に着信する。
【0088】
F14):そして、ゲームサーバ6では、前記通信端末機Bよりのサーバに対する「指令コマンド45」や「その他のデータ」などを含む「送信メール」を受信することになるが、ゲームサーバ6においては、「返信メール」の返信指示の指令コマンド45が含まれる場合は、「ゲームサーバ6」のメールソフトのプログラムは、自動的に図7に示すような「返信メール」を作成し発信するようにプログラムされている。
【0089】
F15):即ちその「送信メール」を受信した通信相手であるゲームサーバ6は、「送信メール」に含まれる指令コマンド45やその他のデータを参照し分析し、そして例えば、その「返信メール」を送るようにとの返信依頼をする「指令コマンド45」が含まれていれば、その「送信メール」に含まれる前記データを参照し図7の様な「返信メール」を作成する。その「返信メール」の発信者名がゲームに登場する「ゲームキャラクタ名46」であり、宛名がプレーヤ名47であり、返信すべきアドレスが通信端末機Bのメールアドレス52であり、また、添付されたゲームの進行制御に関連したゲームのヒント情報データである「添付データ53」をそのままコピーして「返信メール」データに添付して返信するようにとの再添付の指令コマンド45が含まれている場合、その添付データを再添付して作成する。
【0090】
F16):尚、そのゲームサーバ6における「返信メール」を発信するメールソフトのプログラムにおいて、前記「送信メール」に含まれる指令コマンド45やゲームの進行状況データ48を分析しその結果、例えばヒントを得たい状況である場合ゲームのヒント情報を含む添付データ53を再添付する。しかし、ゲームの隠しモードへの切り替えや、ゲームのシナリオが分岐するように設定されたゲームシナリオにおいて分岐や切り替えをするために秘密のヒントデータなどを要求するものである場合、そのゲームサーバ6は、それらの要求に答えるべき予め準備したヒントデータ55を返信メールデータとして通信端末機B宛へ送信すべく「返信メール」を作成して送信するようにプログラムしてもよい。
【0091】
従って、その「返信メール」に含まれる情報データには、今後のゲームの進行展開に必要なデータや情報が含まれることになる。そして、返信時刻などを指定するコマンド45と返信時間を指定する「タイムアウトデータ50」が含まれていれば、指定時間または時刻になるのを待って前記作成した「返信メール」を通信端末機B宛てに返信すべく発信する。
【0092】
F17):この「返信メール」を通信端末機Bにおいて受信する。そしてこの「返信メール」を通信端末機Bでその「返信メール」データの内容を表示した際に、その返信された「返信メール」は、ゲームに登場する予定の前記「ゲームキャラクタ名46」が発信者名となりプレーヤの名前47宛てにメールが届くといった形態をとる。従ってその「返信メール」があたかもゲームキャラクタからそのプレーヤに対して届いたかのようになる。また、その「返信メール」に含まれる返信メールデータの内容は前記再添付された「ゲームの進行制御に関連した添付データ53」などにゲーム上の操作指示などのヒント情報を元々含むので、ゲームキャラクタからあたかもヒント情報をもらったかのごとく状況となる。尚、携帯電話が備える音声合成手段などを用いてプレーヤ名を音声合成することにより、ゲームキャラクタがプレーヤの名前47を音声で呼びかけるようにする事も可能となる。
【0093】
F18):この「返信メール」の内容を見たプレーヤは、ここでゲームの再開をするかしないかは自由であるが、再開をした場合、ゲーム機本体10が通信端末機Bに接続されていない場合には、プレーヤが「返信メール」を読んで得た情報を基に操作を行う事もできるし、また接続されている場合または接続をした時は、その「返信メール」に含まれる返信メールデータを通信端末機Bからゲーム機本体10へ転送制御手段や転送制御プログラム26を用いて自動的に転送する事によりゲーム機本体10のゲーム制御プログラム24は「返信メール」に含まれる返信メールデータを受け取る事ができる。
【0094】
F19): ゲーム機本体10のゲーム制御プログラム24では、その「返信メール」に含まれる返信メールデータに含まれるゲームに関連した再添付された情報データ53(ヒント情報)やゲームサーバ6で付加したヒントデータ55など(第2の情報データという)を得ることができたのでその第2の情報データに含まれるヒント情報に基づいて新たなゲーム展開を進行させることができる。
【0095】
F20):また、メールサーバ6においては、同一のゲームを行っているその他の複数の通信端末機Bと上記同様の交信を行っている場合、その交信中であるその他の通信端末機Bの内、同一のゲームを行っている通信端末機Bのメールアドレス52を当該通信端末機Bに配信するようにプログラムする。例えば前記「返信メール」の「返信メール」データの中にその他のプレーヤの通信端末機Bのメールアドレス52を添付して含むように返信する。
【0096】
F21):前記通信端末機B同士で相互にメールの送受信の交信を行うようにとの指令コマンド45を含む前記ミニゲームプログラム54を転送された通信端末機Bにおいては、未知の他のプレーヤとゲームに関する情報の交換をするために交信をして遊ぶミニゲームである。従って、このミニゲームプログラム54がインストールされている場合には、プレーヤの意志次第はあるが、前記他のプレーヤのメールアドレス52を用いて交信をする事ができる。この交信をすることにより、各プレーヤが所有している前記「返信メール」に含まれるデータやミニゲームプログラム54に含まれるデータなど(ミニゲームデータという)の交換や、その他の情報を相互交換することにより前記ミニゲームデータが相互に補完されてミニゲームデータの中に含まれる情報データがより強力なヒント情報に変化するようになるとか、又は相互に交換し合った回数をミニゲームプログラム54がカウントすることにより、そのカウントデータの多少がゲームの進展に有利に働く情報データに変化するといったように作用させる事が可能となる。
【0097】
この情報データをゲーム機本体10に転送することにより、ゲーム機本体10のゲーム制御プログラム24は、新たなゲーム展開を進行させるように作用する。従ってこの変化したミニゲームデータを「送信メール」の添付データとして用いて、ゲームサーバ6に送信し、この変化したミニゲームデータが再添付された「返信メール」をゲーム機本体10に転送して用いるようにすることもできる。
【0098】
F22):また、ゲームサーバ6のメールソフトは、同一のゲームを行っている全ての通信端末機Bに対して、ゲームサーバ6より一斉にまたは個別のゲームに関連した情報データをメールとして一斉に同時に配信される「同報配信メール」として配信され、通信端末機Bにおいて受信される。
【0099】
F23):これらの「同報配信メール」のメール内容に含まれるゲーム情報は、ゲーム機本体10のゲームの進行上に必要な「緊急作戦指令書」といった形態を取りながら、プレーヤに対してゲーム上の特殊な操作指示であったり、ゲーム上のヒントを教示する内容であったりする。
【0100】
F24):そして、前記「緊急作戦指令書」の表示文面内容が通信端末機Bをゲーム機本体10に接続するよう促す指示である場合に、プレーヤは通信端末機Bをゲーム機本体10に接続していない場合には再度接続する行為を促され、そしてその教示を受けたプレーヤは、通信端末機Bをゲーム機本体10に接続した際に、通信端末機Bからゲーム機本体10に対して、前記配信メールに含まれていた各種の情報データを転送する。
【0101】
F25):ゲーム機本体10では、この情報を受けて、ゲームの制御の流れを変更する。
【0102】
F26):尚、ゲームサーバ6において、同一のゲームを行う他のプレーヤからゲームの進捗状況データの「送信メール」を受信している場合などには、前記「返信メール」のデータの中に、その他のプレーヤのメールアドレス52をいくつか列記したデータをも添付するようにプログラムされていて、その場合に前記「緊急作戦指令書」の指令文面内容は、その他のプレーヤとメールの交信をするようにプレーヤに対して促す文面を表示するようにプログラムされる。この文面を読んだプレーヤは、添付されたメールアドレス52を用いて他のプレーヤとメールの交信をすることとなる。
【0103】
F27):その交信内容は、単なる交信をした事の事実であったり、お互いのプレーヤがサーバより受信して得たところの例えばゲームに関するヒントを含む情報データであったり、暗号化された情報データであったりするが、これらの情報データをより多くのプレーヤ同士で交換し合うことにより、プレーヤはより多くの情報データを取得することになる。例えば、交信回数などの情報データが交信のたびに増加し変化する。このように同一のゲームを行うプレーヤ同士が相互に交信をすることにより、取得したゲームに関する新しい多くのゲームに関する情報データは、ゲームの進行展開をさせる上でプレーヤに対して有利に働くようにプログラムされる。
【0104】
F28):従って、ゲームサーバ6より「返信メール」で取得したゲーム情報データのみならず他のプレーヤと交信をして得たゲームに関する情報データを保有する通信端末機Bを、ゲーム機本体10に接続することにより、ゲーム機本体10へ情報データを転送され、ゲーム制御プログラム24は、ゲームのシナリオの変更などに変化を与えるようにプログラムされている。
【0105】
【発明の効果】
本発明は、ゲーム機のプレー環境において、通信ネットワークを用いてゲームを行うが、ゲーム機におけるゲームの進行と、通信ネットワーク上でのゲームの進行とが平行に進行が可能で、相互にゲームの進行が関係し合っているが、必要不可欠な密な関係では無く、関係が無くてもゲームの進行が可能であるような疎な関係であるような関係でゲームが進行可能なように構成されている。しかしながら架空ではなく実際の時空間におけるゲーム空間をネットワーク規模に広げることにより、ゲームキャラクタからメールが入るといった意外性を持ち、時には他のプレーヤと交信を必要とするといった展開を可能とするゲームシステムであり、そのことにより今までに無い面白味のあるゲーム展開を行うことを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に用いる通信ゲームシステムにおけるシステム全体の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明に用いるゲーム機本体10と記憶媒体13と通信端末機Bの構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明に用いる記憶媒体13のメモリーに格納されたゲームプログラム32の構成を示す図である。
【図4】 本発明に用いるゲームサーバ6と携帯電話機とゲーム機本体10と携帯電話機専用のメールサーバとの制御の流れの関係の概要をあらわしたブロック図である。
【図5】 本発明に用いるゲームに関連したメールの送受信の発信に関する「アプリケーションデータ21」やミニゲームプログラム54などの「アプリケーションデータ21」の構成例を示す図である。
【図6】 本発明の、第1の情報データの例である「送信メール」に含まれるデータの構成例を示す図である。
【図7】 本発明の、第2の情報データの例である「返信メール」に含まれるデータの構成例を示す図である。
【図8】 本発明の実施の形態における制御の流れを示すフローチャートである。
【図9】 本発明の実施の形態における制御の流れを示すフローチャートである。
【図10】 本発明の実施の形態における制御の流れを示すフローチャートである。
【図11】 本発明の実施の形態における制御の流れを示すフローチャートである。
【図12】 本発明の実施の形態における制御の流れを示すフローチャートである。
【図13】 本発明の実施の形態における制御の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:通信ネットワーク,2:メールサーバ,3:WEBサーバ,4:ルータ,5:基地局,6:ゲームサーバ,7:メールサーバB,8:ゲームサーバ本体,9:メールボックス,10:ゲーム機,11:表示部,12:操作入力部,13:記憶媒体,14:第2の装着部,15:第1の装着部,17:接続端子,18:ゲーム制御部,19:表示制御部,20:転送制御部,21:アプリケーションデータ、22:ゲームの名称,23:CPUバス,24:ゲーム制御プログラム,25:表示制御プログラム,26:転送制御プログラム,27:入力制御プログラム,28:メール送信プログラム,29:メール受信プログラム,31:通信制御プログラム(メールソフト),32:ゲームプログラム,45:指令コマンド,46:ゲームキャラクタ名,47:プレーヤの名称,48:ゲームの進行状況データ,49:送信メールの発信タイムアウトデータ,50:返信メールの発信タイムアウトデータ,51:ゲームサーバ機のメールアドレス,52:通信端末機のメールアドレス,53:ゲームのヒント情報(添付データ),54:ミニゲームプログラム
Claims (2)
- プログラムに基づいてゲームを進行させる複数のゲーム機と、
前記ゲーム機と着脱可能であって、当該ゲームの進行過程の中で当該プログラムによりあらかじめ決められた場面において、前記ゲーム機とは切り離した状態で行うミニゲームを進行させる通信端末機と、
前記通信端末機とメールの送受信を行うことが可能なゲームサーバと、を含むシステムにおけるゲームの進行方法であって、
前記通信端末機は、
前記ゲームのヒント情報からなり前記ゲーム機から転送された情報データと前記通信端末機のメールアドレスとを含む送信メールを生成し、前記ゲームサーバへ送信する第1ステップと、
前記ゲームと同一のゲームを行っている他のプレーヤの通信端末機のメールアドレスを含む返信メールであって、前記情報データを再添付した返信メールを前記ゲームサーバから受信する第2ステップと、
受信した前記返信メールに含まれる前記メールアドレスを用いて、前記ゲームと同一のゲームを行う他のプレーヤとメールの交信をして遊ぶ前記ミニゲームを進行させ、前記情報データを補完するために、前記交信により前記返信メールに再添付された前記情報データを交換する第3ステップと、
を実行し、
前記ゲーム機は、
前記通信端末機を装着したことに応じて、前記返信メールに再添付された前記情報データと、前記ミニゲームに基づくメールの交信により得られた他のプレーヤの情報データとに基づいて、新たなゲーム展開を進展させる第4ステップ、を実行することを特徴とするゲームの進行方法。 - 前記送信メールには、メールの返信の時間指定データが含まれ、
前記返信メールは、前記時間指定データにより指定された時間になるのを待って前記ゲームサーバから前記通信端末機へ返信されることを特徴とする請求項1に記載のゲームの進行方法。
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