JP4109078B2 - 空調制御装置および空調装置の運転制御方法 - Google Patents

空調制御装置および空調装置の運転制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内を快適な状態に維持する空気調和の制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、室内の快適性を維持するため、設定された温度(設定温度)に基づき冷房運転または暖房運転を行い、空調制御を行っていた。この場合には室温のみに基づいて制御が行われるため、例えば室内の温度が適温であっても、湿度が高い場合には、人に不快感を与えるという問題があった。
そこで、室内の温度および湿度から、その環境の快適性を示す指数、例えば不快指数を算出して、算出された不快指数に基づいて運転制御を行う空調制御装置が開発されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)
【0003】
さらに、不快度合に基づいて快適となる温度および湿度の範囲(以下、快適範囲という)を予め決めておき、この快適範囲になるように、温度および湿度を設定する空調システムが開発されている。この空調システムでは、温度、および湿度を決定する際に、空調装置における加湿運転、加熱運転、除湿運転および冷却運転の4つの運転形態のそれぞれのエネルギー効率を考え、空調装置の運転負荷が最も少なくなるように決定する(例えば、特許文献3参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−180137
【特許文献2】
特開平6−147585
【特許文献3】
特開平11−108418
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の技術には以下のような問題があった。
上述の不快指数の変動に基づいて運転制御を行う空調制御装置では、設定温度を一定とし、不快指数に基づいて、空調制御を行った場合には、図8に示すように、室内温度(還気温度)の上昇、下降に追随して、室内温度を設定温度に近づけるように制御が行われるため、室内温度の下降、上昇が繰り返され、室内温度の変動幅が広くなる。このため、体感温度変化も大きくなり、快適な状態を維持できない。
さらに、室内温度の上昇、下降に対して、還気温度を設定温度に近づけるように、冷温水弁開度も頻繁に変更されるため、空調装置の運転負荷が大きくなり、省エネルギー(省エネ)を実現することができない。
【0006】
また、空調装置の運転負荷が最も少なくなるように設定温度および設定湿度を決定する空調システムでは、空調装置における加湿運転、加熱運転、除湿運転および冷却運転の4つの運転形態のそれぞれのエネルギー効率から、空調装置の運転負荷が最も少なくなるように決定するための演算が複雑となるという問題がある。
そこで、本発明は、前述した従来技術の問題点や課題を解決するためになされたものであり、その目的は、室内の快適性を確保し、省エネルギー(省エネ)を実現することができる空調制御装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明にかかる空調制御装置は、空調制御対象環境の温度および湿度を検出する温度湿度検出手段と、この温度湿度検出手段により検出された温度および湿度から求められる環境の快適性を示す指数が予め用意された複数の指数範囲から選択された所定の範囲となるように、温度湿度検出手段により検出された温度または湿度の一方を一定にした場合に、温度または湿度の他方を決定する運転設定手段と、運転設定手段により決定された温度または湿度に基づき、空調装置の運転制御を行う制御手段と備えるようにしたものである。
このようにすることにより、環境の快適性を示す指数が所定の範囲(予め用意された複数の指数範囲から選択された所定の範囲)となるように、例えば、温度湿度検出手段により検出された湿度を一定にした場合、他方の温度が決定され、この決定された温度に基づいて空調装置の運転制御が行われる。
【0008】
本発明において、指数範囲は、省エネと快適性のバランスに応じて運転制御を行う場合の指数範囲を選択するとよい。例えば、本発明では、通常モード、省エネモード、快適モードを設け、通常モードは普通の快適性となる指数範囲、省エネモードは快適性は低いが省エネを実現できる指数範囲、快適モードは快適性が高くなる指数範囲とする。また、指数は、不快指数とする。また、本発明は、空調制御装置の運転制御方法としても実現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態を示す空調システムの構成図である。この空調制御システムは、図示しない熱源で作成された熱を、制御対象に移し、冷/暖房を行う空調装置1と、空調装置1を制御する空調制御装置2とから構成されている。
まず、空調装置1について説明する。
空調装置1は、室内5と給気(S.A)ダクト13および還気(R.A)ダクト14により接続されており、エアフィルタ1−1、冷水コイル1−2、温水コイル1−3、加湿器1−4、FAN(送風機)1−5を備え、外気O.A11と室内5からの還気R.Aとの混合空気を取り込み空気として、この取り込み空気の温湿度を調節し、給気S.Aとして、室内5へ供給する。ここで、還気R.Aはダンパ8−1により、外気O.A11はダンパ8−2、8−3、8−4、およびFAN10−1により、取り込み量の調節を行う。
【0013】
また、冷水コイル1−2への冷水の供給経路に冷水弁6−1が設けられ、また、温水コイル1−3への温水の供給経路に温水弁6−2が設けられ、加湿器1−4への蒸気の供給経路に加湿器制御弁7が設けられている。これらの弁の開度を制御することにより、給気S.Aの温湿度の制御を行う。
また、還気ダクト14内には、温度センサ3および湿度センサ4が設けられ、還気ダクト14内の温度および湿度が測定される。測定された温度および湿度は、空調制御装置2に入力される。
【0014】
また、室内5には、排気ダクト15が接続されており、ダンパ8−5、8−6、8−7、8−8、およびFAN10−2、10−3により、排気することができる。
例えば、外気冷房制御を行う場合、すなわち外気O.A11を取り入れて冷房を行う場合、排気EX.A12との熱交換を行う必要がないので全熱交換器(HEX)9をオフとし、ダンパ8−4,8−5を全閉として、ダンパ8−3,8−6,8−8の開度制御により空調制御を行う。
外気冷房制御を行わない場合には、ダンパ8−4,8−5を全開、ダンパ8−3,8−6を全閉とし、FAN10−1、10−2、10−3を動作させ、全熱交換器9に外気O.A11を通して排気EX.A12との熱交換を行う。このようにすることで省エネを図る。
【0015】
次に、空調制御装置2について、図2を参照して説明する。図2は、温度センサ3および湿度センサ4により検出された還気ダクト14の温度情報および湿度情報を入力として、設定温度を決定し、決定された設定温度に基づいて冷水弁6−1または温水弁6−2の開度制御を行う空調制御装置2の機能を説明するための機能ブロック図である。
空調制御装置2は、温度入力部2−1と、湿度入力部2−2と、指数演算部2−3と、設定温度決定部2−4、選択設定部2−5と、制御部2−6と、表示部2−7とにより構成される。
【0016】
ここで、温度入力部2−1は、温度センサ3からの還気ダクト14の温度情報を入力とし、入力された還気ダクト14の温度情報を後述する指数演算部2−3および後述する制御部2−6に入力する。
湿度入力部2−2は、湿度センサ4からの還気ダクト14の湿度情報を入力とし、入力された還気ダクト14の湿度情報を後述する指数演算部2−3および後述する設定温度決定部2−4に入力する。
【0017】
指数演算部2−3は、入力された還気ダクト14の温度情報および湿度情報から環境の快適性を示す指数(以下、指数という)を計算する。指数として、例えば不快指数を用いる。以下、この不快指数を快適性を示す指数として用いた場合を例に説明する。
不快指数は、温度と湿度とから式(1)により求められる。
指数=0.81T+0.01H(0.99T−14.3)+46.3(1)
ここで、Tは還気温度(還気ダクト14の温度情報)、Hは還気湿度(還気ダクト14の湿度情報)である。
【0018】
図3に、式(1)に基づく演算を実行する処理フローを示す。図3において、PT2は温度入力部2−1から入力された還気ダクト14の温度情報、PT4は湿度入力部2−2から入力された還気ダクト14の湿度情報である。ここで、MULは入力された数値の乗算を行うことを、SUBは入力された数値の減算を行うことを、ADDは入力された数値の加算行うことを意味する。
指数演算部2−3では、この処理フローによって不快指数を算出する。
なお、還気ダクト14の温度情報および還気ダクト14の湿度情報から指数を求めるために、図4に示すような指数換算表を備え、この指数換算表を用いて、指数を求めるようにしてもよい。
ここでは、還気ダクト14の温度および湿度から指数を求めているが、室内温度および湿度から求めるようにしてもよい。
【0019】
設定温度決定部2−4は、入力された還気ダクト14の湿度情報に基づいて、指数が所定の範囲となるために要求される還気ダクト14の温度(以下、要求温度という)を決定する。
設定温度決定部2−4は、省エネと快適性とのバランスに応じて運転制御を行うように、省エネモード設定温度決定部2−41、通常モード設定温度決定部2−42、および快適モード設定温度決定部2−43を備える。これらについて説明するために、まず省エネモード、通常モード、快適モードについて、図5、図6を参照して、説明する。
【0020】
図5は、還気温度および還気湿度と、不快指数との関係を示す図である。
X軸は還気温度、Y軸は還気湿度である。図5によれば、不快指数が70以下では全員が快適であるが、不快指数が70から75となると不快と感じる人が出始め、不快指数が75から80となると半数以上が不快と感じ、不快指数が80から86となると全員が不快と感じ、不快指数が86以上となると我慢できなくなる。
【0021】
本実施の形態においては、図5の不快指数を示す曲線に合わせて、還気ダクト14の温度の制御を行う。ここで、不快と感じる人が出始める不快指数に注目し、半数以上の人が不快と感じる不快指数75を境界として、不快指数が72から75の範囲となるように空調装置1を制御することにより、還気ダクト14の温度の制御を行う。
本実施の形態においては、省エネモード、通常モード、快適モードの3パターンの運転モードを設けることにより、不快指数を72から75の範囲となるように制御を行った。
【0022】
省エネモードでは、不快指数が74から75となるように要求温度が決定される。
また、通常モードでは、不快指数が73から74となるように要求温度が決定される。言い換えれば、図4の太線で囲まれた領域内に入るように要求温度が決定される。
また、快適モードでは、不快指数が72から73となるように要求温度が決定される。
【0023】
図6は、上述した運転モードの境界を、還気ダクト14における湿度情報をX軸、温度情報をY軸としてプロットした図である。図6によれば、例えば、省エネモードで、湿度60%の場合には要求温度が26.0℃であるが、湿度が5%下がれば26.5℃に要求温度を上げることができる。
【0024】
省エネモード設定温度決定部2−41は、入力された還気ダクト14の湿度情報から、図4に示すような指数換算表を参照して、不快指数を74から75に維持するための要求温度を求め、この要求温度を省エネ要求温度として選択設定部2−5に入力する。
通常モード設定温度決定部2−42は、入力された還気ダクト14の湿度情報から、図4に示すような指数換算表を参照して、不快指数を74から75に維持するための要求温度を求め、この要求温度を通常要求温度として選択設定部2−5に入力する。
快適モード設定温度決定部2−43は、入力された還気ダクト14の湿度情報から、図4に示すような指数換算表を参照して、不快指数を74から75に維持するための要求温度を求め、この要求温度を快適要求温度として選択設定部2−5に入力する。
【0025】
選択設定部2−5は、設定されている運転モードに基づいて、省エネ要求温度、通常要求温度、および快適要求温度のなかから1つを選択し、設定温度として、制御部2−6に入力する。
ここで、運転モードは、例えば、BAS(Building Automation System)により予め設定するようにしてもよい。
また、手動/自動切替部(図示なし)を設け、さらに手動に切替が行われた場合に運転モードの選択を行う運転モード選択部(図示なし)を設けることにより、手動により運転モードの選択を行うようにしてもよい。
【0026】
制御部2−6は、温度入力部2−1により入力された還気ダクト14の温度情報および選択設定部2−5により入力された設定温度に基づいて、空調装置1の運転制御を行うことにより、還気ダクト14内の温度が設定温度となるように制御することにより、室内5が快適となるように制御する。
例えば、還気ダクト14の温度情報と、冷水弁6−1および温水弁6−2の開度との関係のテーブルを予め備え、このテーブルを参照することにより、現在の還気ダクト14の温度情報における開度と設定温度における開度とを求め、開度の差に応じた量だけ、冷水弁6−1または温水弁6−2を開閉する。このようにすることにより、冷水コイル1−2に冷水が、または温水コイル1−3に温水が供給され、混合空気が冷却または熱せられる。
【0027】
表示部2−7は、例えばBASの画面により現在の指数などを表示する。
また、例えば、図示しない通信IF(インターフェース)(図示なし)を備え、BAS専用の端末装置、例えばPC(パーソナルコンピュータ)と通信できるようにすることにより、指数をビルの環境状況と共に表示するようにしてもよい。
【0028】
また、上述した空調制御装置2は、メモリ装置と、中央演算処理装置と、IF装置とにより構成され、さらにキーボード、プリンターなどの入出力装置と、ディスプレイなどの表示装置と、CD−ROMドライブなどのドライブ装置と、補助記憶装置を備えていてもよい。
中央演算処理装置は、メモリ装置に記憶された空調制御プログラムにより、空調制御装置2の各装置を統括して制御することにより、上述した各部の機能を実現する。インターフェース(IF)装置は、ネットワークを介して、端末装置等に接続される。
【0029】
空調制御プログラムは、ソフトウエアパッケージ、例えばCD−ROM、ROM、RAM、フレキシブルディスク、メモリカードなどの情報記憶媒体によって提供される。空調制御プログラムを記憶した記憶媒体は、ドライブ装置にセットされ、プログラムが記憶媒体からドライブ装置を介して補助記憶装置にインストールされる。
補助記憶装置は、インストールされた空調制御プログラムを格納するとともに、必要なファイル、データ等を格納する。
メモリ装置は、空調制御装置2の起動時に補助記憶装置から空調制御プログラムを読み出し、格納する。
また、空調制御プログラムは、電気通信によって、例えばサーバによって、提供されるものであってもよい。
【0030】
次に、空調制御装置2の動作について説明する。
まず、例えば、BASにより運転モードが省エネモード/通常モード/快適モードのいずれかに設定される。
次に、温度入力部2−1および湿度入力部2−2は、所定の周期、例えば30分周期で、温度センサ3および湿度センサ4を参照し、還気ダクト14の温度情報および湿度情報を収集する。
温度入力部2−1によって収集された還気ダクト14の温度情報は指数演算部2−3および制御部2−6に入力され、また湿度入力部2−2によって収集された還気ダクト14の湿度情報は、指数演算部2−3、設定温度決定部2−4に入力される。
【0031】
指数演算部2−3では、指数換算表を参照し、入力された還気ダクト14の温度情報および湿度情報から指数が求められる。
また、設定温度決定部2−4に入力された還気ダクト14の湿度情報は、この設定温度決定部2−4の省エネモード設定温度決定部2−41、通常モード設定温度決定部2−42、および快適モード設定温度決定部2−43に入力される。
【0032】
省エネモード設定温度決定部2−41では、図4に示すような指数換算表を参照して、入力された還気ダクト14の湿度情報から、省エネ要求温度が求められる。この求められた省エネ要求温度は選択設定部2−5に入力される。
通常モード設定温度決定部2−42では、図4に示すような指数換算表を参照して、入力された還気ダクト14の湿度情報から、通常要求温度が求められ、この求められた通常要求温度は選択設定部2−5に入力される。
快適モード設定温度決定部2−43では、図4に示すような指数換算表を参照して、入力された還気ダクト14の湿度情報から、快適要求温度が求められ、この求められた快適要求温度は選択設定部2−5に入力される。
【0033】
選択設定部2−5では、BASにより設定されている運転モードに基づいて、省エネ要求温度、通常要求温度、および快適要求温度のなかから1つが選択される。選択された要求温度は、設定温度として、制御部2−6に入力される。
制御部2−6では、温度入力部2−1により入力された還気ダクト14の温度情報および選択設定部2−5により入力された設定温度に基づいて、冷却弁6−1または温水弁6−2の開度が計算される。計算された開度は、空調装置1に対して、運転制御命令として出される。
空調装置1では、制御部2−6からの運転制御命令により、冷却弁6−1または温水弁6−2の開度の制御が行われ、還気ダクト14内の温度が設定温度となるように制御が行われる。この制御により室内5が快適となるように制御される。
【0034】
上述した空調制御装置2の動作では、指数換算表により、還気ダクト14の温度情報および湿度情報から指数が求められる場合について説明したが、図3に示した処理フローにより求められるようにしてもよい。
また、上述した空調制御装置2の動作では、BASにより運転モードが設定される場合について説明したが、手動/自動切替部(図示なし)により手動に設定され、さらに設定値選択部(図示なし)により運転モードの選択が行われるようにしてもよい。
【0035】
本実施の形態において説明した空調制御装置2を用いて、空調制御を行った結果を図7に示す。図7では、省エネモードにより空調装置1の制御を行ったため、指数が74から75となるように制御される。
図7によれば、指数に基づいて、設定温度(自動温度設定値)が一定周期で変更されるのが分かる。このため、従来のように、設定温度となるように還気温度を制御する場合と比較して、還気温度の変化が小さくなるため、体感温度変化を小さくでき、より快適な環境を実現でき、さらに省エネを実現できる。
また、図7と図8とを比較すると、還気温度(還気ダクト14の温度情報)は26.67℃と、従来の26.1℃に比較して、0.5℃程度高くなるが、冷温水弁開度は15.21%と、従来の49.1%の3分の1程度となる。このため、冷水および温水の量の削減ができ、省エネを実現できる。
【0036】
本実施の形態においては、温度センサ3および湿度センサ4を還気ダクト14内に設置した場合について説明したが、例えば室内5等、快適な環境を実現したい場所に設けるようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、設定温度のみを変更することにより、指数を所定の範囲となるように制御する場合について説明したが、必要に応じて、湿度を変更することにより指数を所定の範囲となるように制御するようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、省エネモード、通常モード、および快適モードのなかから1つを選択して、指数を所定の範囲となるように制御する場合について説明したが、1つの運転モードのみを設け、制御を行うようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、環境の快適性を示す指数が所定の範囲(予め用意された複数の指数範囲から選択された所定の範囲)となるように、例えば、温度湿度検出手段により検出された湿度を一定にした場合、他方の温度が決定され、この決定された温度に基づいて空調装置の運転制御が行われ、還気温度の変化を小さくできるため、体感温度の変化を小さくでき、より快適な環境を実現でき、さらに省エネを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態にかかる空調システムの概略を説明するための構成図である。
【図2】 本実施の形態にかかる空調制御装置の機能を説明するための機能ブロック図である。
【図3】 指数の計算を説明するためのフロー図である。
【図4】 温度および湿度から指数を求めるための指数換算表である。
【図5】 不快指数を説明するための図である。
【図6】 各運転モードで設定される指数範囲における温度および湿度を説明するための図である。
【図7】 本実施の形態にかかる空調システムを用いた空調制御の効果を説明するための図である。
【図8】 従来の空調システムを用いた空調制御を説明するための図である。
【符号の説明】
1…空調装置、1−1…エアフィルタ、1−2…冷水コイル、1−3…温水コイル、1−4…加湿器、1−5…FAN(送風機)、2…空調制御装置、2−4…設定温度決定部、3…温度センサ、4…湿度センサ、5…室内、6−1…冷水弁、6−2…温水弁、7…加湿器制御弁、8−1、8−2、8−3、8−4、8−5、8−6、8−7、8−8…ダンパ、9…全熱交換機、10−1、10−2、10−3…FAN(送風機)、11…外気O.A、12…排気EX.A、13…給気(S.A)ダクト、14…還気(R.A)ダクト、15…排気(EX.A)ダクト。

Claims (4)

  1. 空調制御対象環境の温度および湿度を検出する温度湿度検出手段と、
    前記温度湿度検出手段により検出された前記温度および前記湿度から求められる環境の快適性を示す指数が予め用意された複数の指数範囲から選択された所定の範囲となるように、前記温度湿度検出手段により検出された前記温度または前記湿度の一方を一定にした場合に、前記温度または前記湿度の他方を決定する運転設定手段と、
    前記運転設定手段により決定された前記温度または前記湿度に基づき、空調装置の運転制御を行う制御手段と
    を備えることを特徴とする空調制御装置。
  2. 請求項1に記載の空調制御装置において、
    前記指数は不快指数であることを特徴とする空調制御装置。
  3. 空調制御対象環境の温度および湿度を検出する温度湿度検出ステップと、
    前記温度湿度検出ステップにより検出された前記温度および前記湿度から求められる環境の快適性を示す指数が予め用意された複数の指数範囲から選択された所定の範囲となるように、前記温度湿度検出ステップにより検出された前記温度または前記湿度の一方を一定にした場合に、前記温度または前記湿度の他方を決定する温度湿度決定ステップと、
    前記温度湿度決定ステップにより決定された前記温度または前記湿度に基づいて、空調装置の運転制御を行う運転制御ステップと
    を有することを特徴とする空調装置の運転制御方法。
  4. 請求項3に記載の空調装置の運転制御方法において、
    前記指数は不快指数であることを特徴とする空調装置の運転制御方法。
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