JP4107830B2 - TiAl金属間化合物基合金、及び鋳造部品の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、TiAl金属間化合物基合金、及び、鋳造部品製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガスタービンのタービンホイールやガスタービン動翼のように、高温、且つ、高周速で長時間使用される鋳造部品の材料として、TiAl金属間化合物基合金(以下、「TiAl基合金」という。)の適用が検討されている。TiAl基合金は、実用上充分な耐熱性を有し、更に、軽量である観点から、有望な材料である。このようなTiAl基合金の一が公開特許公報(特開平9−143599)に開示されている。公知のそのTiAl基合金は、Ti、Al、Ni、Nb、W、及びMnからなり、Al濃度が45〜48原子%、Ni濃度が0.5〜2原子%、Nb濃度が1〜3原子%、W濃度が0.2〜1原子%、Mn濃度が1〜2原子%であり、残部がTiからなる。公知のそのTiAl基合金は、内部摩擦の向上のために適量のNiが添加されている。
【0003】
TiAl基合金により鋳造部品を製造する製造方法として、TiAl基合金を鋳造した後に、HIP(熱間静水圧プレス)処理を行う製造方法が知られている。HIP処理とは、高温の不活性ガス雰囲気において高い圧力を加える処理のことである。鋳造により作製されたTiAl基合金の鋳造部品には、ボイドなどの鋳造欠陥が存在する。鋳造欠陥の存在は、部品の強度を低下させるため、好ましくない。HIP処理は、高温の不活性ガス雰囲気において高い圧力を加えることにより、鋳造欠陥を消滅させる。
【0004】
しかし、HIP処理は、TiAl基合金の強度の源であるラメラ組織のラメラ間隔を大きくするため、クリープ強度の低下をもたらす。高温、且つ、高周速で長時間使用される鋳造部品には、高いクリープ強度が必要不可欠である。
【0005】
また、TiAl基合金は、延性に乏しいため、低サイクル強度を確保するためには、一般の金属と比べると結晶粒を小さくする必要がある。しかしながら、鋳造したTiAl基合金の結晶粒は通常大きくなるため、低サイクル疲労強度が小さい。このような鋳造部品が組み込まれた装置の始動及び停止が頻繁に行われる場合には、装置の始動時に発生する温度分布により、装置の始動毎に熱応力が印加されるため、高い低サイクル疲労強度が必要である。ガスタービンのタービンホイールやガスタービン動翼のように鋳造部品が大型である場合には、温度分布が大きくなるため、一層高い低サイクル疲労強度が要求される。
【0006】
このように、HIP処理によるクリープ強度の低下と、結晶粒が粗大であることによる低サイクル強度の低下とは、TiAl基合金で形成された鋳造部品の実用化の上で問題である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、TiAl基合金で形成されている鋳造部品のクリープ強度を向上する技術を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、TiAl基合金で形成されている鋳造部品の低サイクル強度を向上する技術を提供することにある。
【0009】
本発明の更に他の目的は、TiAl基合金で形成されている鋳造部品のクリープ強度と低サイクル疲労強度との両者を同時に向上する技術を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明によるTiAl金属間化合物基合金は、その非ラメラ組織の体積比率が3%以下であり、ラメラ粒径が200μm以下であり、ラメラ間隔が2μm以下である。非ラメラ組織の体積比率が3%以下であり、且つ、ラメラ間隔が2μm以下であることにより、高いクリープ強度が実現される。更に、ラメラ粒径が200μm以下であることにより、高い低サイクル疲労強度が実現される。
【0011】
当該TiAl金属間化合物基合金は、ボロン(B)を含むことが好ましい。ボロンは、TiAl金属間化合物基合金のラメラ粒径を微細化して200μm以下にすることを可能にする。
【0012】
ボロン(B)のB濃度は、0.2〜1.2原子%であることが好ましい。
【0013】
本発明によるTiAl金属間化合物基合金は、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)及びボロン(B)を含む。ボロンは、当該TiAl金属間化合物基合金の粒径を小さくし、高い低サイクル疲労強度を実現する。このとき、ボロン(B)のB濃度は、0.2〜1.2原子%であることが好ましい。
【0014】
本発明によるTiAl金属間化合物基合金は、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、及びボロン(B)を含む。アルミニウムのAl濃度は、43〜48原子%であり、ニオブのNb濃度は、2.0〜5.0原子%であり、タングステンのW濃度は、0.2〜1.2原子%であり、ニッケルのNi濃度は、0.1〜1.0原子%であり、ボロンのB濃度は、0.2〜1.2原子%である。
【0015】
当該TiAl金属間化合物基合金は、更に、マンガン(Mn)を含むことが好ましい。このとき、マンガンのMn濃度は、0.2〜1.2原子%であることが好ましい。
【0016】
また、当該TiAl金属間化合物基合金は、更に、クロム(Cr)を含むことが好ましい。クロムのCr濃度は、0.2〜1.2原子%であることが好ましい。
【0017】
また、当該TiAl金属間化合物基合金は、更に、シリコン(Si)を含むことが好ましい。このとき、シリコンのSi濃度は、0.1〜1.0原子%であることが好ましい。
【0018】
また、当該TiAl金属間化合物基合金は、更に、炭素(C)を含むことが好ましい。このとき、炭素のC濃度は、0.1〜0.5原子%であることが好ましい。
【0019】
本発明による鋳造部品の製造方法は、
TiAl金属間化合物基合金を鋳造して鋳造部品を作製する鋳造工程と、
前記鋳造部品にHIP処理を行うHIP工程と、
前記HIP工程の後、前記鋳造部品を非酸化雰囲気で加熱する加熱工程と、
前記加熱工程の後、前記鋳造部品を急冷する急冷工程
とを備えている。鋳造部品を非酸化雰囲気で加熱し、その後、鋳造部品を急冷することにより、HIP工程で損なわれたラメラ組織が再構築され、クリープ強度が向上される。
【0020】
鋳造部品は、加熱工程において、1320〜1370℃に加熱されることが好ましい。また、急冷工程において、鋳造部品が1000℃まで冷却される間の冷却速度は、30〜100℃/minであることが好ましい。
【0021】
当該鋳造部品の製造方法は、更に、
前記急冷工程の後、前記鋳造部品を加熱する他の加熱工程と、
前記他の加熱工程の後、前記鋳造部品を徐冷する徐冷工程
とを備えていることが好ましい。急冷工程により鋳造部品の粒界に残された残留応力は、他の加熱工程と徐冷工程とにより開放され、クリープ強度が一層向上される。
【0022】
前記鋳造部品は、前記他の加熱工程において、900〜1050℃に加熱されることが好ましい。また、前記徐冷工程において、前記鋳造部品が冷却される冷却速度は、10℃/min以下であることが好ましい。
【0023】
また、当該鋳造部品の製造方法で使用されるTiAl金属間化合物基合金は、ボロンを含むことが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明によるTiAl基合金、及び鋳造部品の製造方法の実施の一形態を説明する。
【0025】
本発明によるTiAl基合金の実施の一形態は、粒界に存在する非ラメラ組織の体積比率が3%以下であり、ラメラ粒径が50μm以上200μm以下であり、ラメラ間隔が2μm以下であるTiAl基合金である。TiAl基合金には、一般に、ラメラ組織を有するラメラ粒が形成されている。TiAl基合金の非ラメラ組織の体積比率が3%以下であることと、ラメラ間隔が2μm以下であることとにより、当該TiAl基合金のクリープ強度が向上されている。更に、ラメラ粒径が200μm以下であることにより、当該TiAl基合金の低サイクル疲労強度が向上されている。
【0026】
当該TiAl基合金は、チタン(Ti)及びアルミニウム(Al)を主相とし、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)及びボロン(B)が添加されている。各元素の濃度は、
Al濃度:43〜48原子%
Nb濃度:2.0〜5.0原子%
W濃度:0.2〜1.2原子%
Ni濃度:0.1〜1.0原子%
Mn濃度:0.2〜1.2原子%
B濃度:0.2〜1.2原子%
残部:Ti及び不可避的不純物
である。
【0027】
アルミニウムは、当該TiAl基合金の主相の一である。Al濃度が43原子%未満になることは、靭性低下を招き、望ましくない。一方、Al濃度が48原子%を超えることは、ラメラ組織中のα2相の割合が過度に減少し、高温における強度が低下するため望ましくない。
【0028】
ニオブの添加は、当該TiAl基合金の耐酸化性を向上する。Nb濃度が2.0原子%未満では、耐酸化性の向上の効果が充分に得られない。一方、Nb濃度が5.0原子%を超えることは、比重の増加とコストの上昇とを招き、望ましくない。
【0029】
タングステンは、当該TiAl基合金の高温における強度を向上する。W濃度が0.2原子%未満では、高温強度の向上の効果が充分に得られない。一方、W濃度が1.0原子%を超えることは、比重の増加とコストの上昇とを招き、望ましくない。
【0030】
ニッケルは、当該TiAl基合金の内部摩擦を増加する。内部摩擦の増加は、振動の減衰能を増加し、当該TiAl基合金で形成された部品の耐共振性を向上する点で好ましい。Ni濃度が0.1原子%未満では、内部摩擦の増加の効果が充分に得られない。一方、Ni濃度が1.0原子%を超えることは、ラーベル相などの有害相の生成による常温延性の低下を招き、望ましくない。
【0031】
マンガンは、当該TiAl基合金の低サイクル疲労強度を向上する。Mn濃度が0.2原子%未満では、低サイクル疲労強度の向上の効果が充分に得られない。一方、Mn濃度が1.2原子%を超えることは、耐酸化性の低下を招き、望ましくない。
【0032】
ボロンは、当該TiAl基合金のラメラ粒径の調整のために添加されている。より具体的には、ボロンの添加は、当該TiAl基合金のラメラ粒径を小さくする。B濃度が0.2原子%未満では、ラメラ粒径の減少の効果が充分に得られない。一方、B濃度が1.2原子%を超えることは、ボロンの析出による脆性の劣化を招き、望ましくない。
【0033】
低サイクル疲労強度の更なる向上のためには、0.2〜1.2原子%のクロム(Cr)が、当該TiAl基合金に添加されることが好ましい。Cr濃度が0.2原子%未満では、低サイクル疲労強度の向上の効果が充分に得られない。一方、Cr濃度が1.2原子%を超えることは、β相の生成によってクリープ強度の低下を招き、望ましくない。
【0034】
また、クリープ強度の更なる向上のためには、0.1〜1.0原子%のシリコン(Si)、又は、0.1〜0.5原子%の炭素(C)が、当該TiAl基合金に添加されることが好ましい。Si濃度が0.1原子%未満では、クリープ強度の向上の効果が充分に得られない。一方、Si濃度が1.0原子%を超えることは、低サイクル疲労強度の低下を招き、望ましくない。また、C濃度が0.1原子%未満では、クリープ強度の向上の効果が充分に得られない。一方、C濃度が0.5原子%を超えることは、低サイクル疲労強度の低下を招き、望ましくない。
【0035】
続いて、上述のTiAl基合金により、クリープ強度、及び/又は、低サイクル疲労強度が高い鋳造部品を製造する製造方法を説明する。
【0036】
まず、上述の組成を有するTiAl基合金が溶解され、更に、鋳造されて鋳造部品が成型される。成型された鋳造部品の結晶粒は、TiAl基合金にボロンが添加されていることにより微細化される。これは、鋳造部品のラメラ粒径が微細化されることと同義である。結晶粒の微細化は、鋳造部品の低サイクル疲労強度を向上する。
【0037】
続いて、成型された鋳造部品にHIP処理が行われ、鋳造部品に含まれる鋳造欠陥が消滅される。HIP処理の条件は下記のとおりである。
温度:1200〜1300℃
加熱時間:1〜3h
圧力:100MPa以上
雰囲気:Arガス
Arガス雰囲気でHIP処理が行われるのは、鋳造部品の酸化を防止するためである。HIP処理の温度は、1200〜1300℃であることが好ましい。温度が1200℃未満であると、TiAl基合金の流動性が充分に得られないため、鋳造欠陥が充分に消滅できない。一方、温度が1300℃を超えることはArガスに不純物として含まれる酸素によって鋳造部品が酸化されるため、望ましくない。Arガスに不純物として含まれる酸素のモル比は極めて小さくすることが可能であるが、100MPaのような高圧の条件の下では、不純物として含まれる酸素の分圧は、鋳造部品の酸化を招くのに充分な大きさである。従って、HIP処理の温度は1300℃以下であることが好ましい。
【0038】
HIP処理は、鋳造部品の鋳造欠陥を消滅させる一方で、クリープ強度の低下を招く。HIP処理は、ラメラ間隔を増大し、更に、粒界において非ラメラ組織を生成してラメラ粒の粒界の整合性を低下させる。ラメラ間隔の増大と粒界の整合性の低下とは、クリープ強度を低下させる。
【0039】
HIP処理により低下したクリープ強度を向上するために、下記の工程が行われる。まず、真空中において鋳造部品を高温で熱処理し、続いて急冷する真空ガスファンクーリング処理が行われる。真空ガスファンクーリング処理の熱処理が真空中で行われるのは、鋳造部品の表面の酸化を防止するためである。真空ガスファンクーリング処理の熱処理の条件は、下記のとおりである。
温度:1320〜1370℃
時間:20分〜1時間
続いて、熱処理が行われる炉に常温のArガスが吹き込まれて、鋳造部品が急冷される。
【0040】
この真空ガスファンクーリング処理により、ラメラ組織が再構築され、クリープ強度が向上する。より詳細には、ラメラ間隔が減少し、更に、粒界の非ラメラ組織が実質的に消失されて粒界の整合性が向上し、これにより、クリープ強度が向上する。
【0041】
真空ガスファンクーリング処理の熱処理の温度は、1320〜1370℃であることが好ましい。過度の高温が鋳造部品に加えられることは好ましくない一方で、温度が1320℃未満であると、ラメラ組織の再構築の効果が充分に得られないためである。
【0042】
また、鋳造部品が1000℃まで冷却される間の冷却速度は、30〜100℃/minであることが好ましい。
【0043】
上述の真空ガスファンクーリング処理は、ラメラ組織の再構築によるクリープ強度の向上をもたらす一方で、急冷が行われることによってラメラ粒界に残留応力が残る。例えば、TiAl鋳造部品をタービンホイールとして高温で使用する時には、回転によって遠心力が内部に負荷される。このように、外部から応力が鋳造部品に印加されると、ラメラ粒界の残留応力は動的再結晶を引き起こし、非ラメラ組織を生成する。非ラメラ組織の生成は、クリープ強度の低下の要因になる。
【0044】
残留応力による動的再結晶を防止するために、真空ガスファンクーリング処理の後、下記条件による応力緩和熱処理が行われる。
温度:900〜1050℃
時間:3〜50時間
冷却方法:徐冷(10℃/min以下)
雰囲気:大気
900〜1050℃で熱処理された後、徐冷が行われることにより、残留応力が開放される。このとき、温度が900℃よりも低いと応力が充分に緩和されず、また、温度が1050℃よりも高いと、再構築されたラメラ組織を破壊するため、熱処理の温度は、900〜1050℃に選ばれることが好ましい。また、酸化雰囲気中における900〜1050℃での熱処理では、TiAl基合金の酸化は許容できる程度にしか生じないため、応力緩和熱処理は、不活性雰囲気で行われる必要はない。
【0045】
以上に説明されたように、本実施の形態では、TiAl基合金で鋳造された鋳造部品のクリープ強度の向上と、低サイクル疲労強度の向上とが実現される。以下、本発明の実施例について説明する。
【0046】
【実施例】
TiAl基合金により、直径150mmのタービンホイールが7つ鋳造された。図1は、鋳造されたタービンホイールの外観を示す。TiAl基合金の組成は、下記の5種類である。
・成分1(比較成分、ボロン無添加)
Al濃度:45%、Nb濃度:3.0%、W濃度:0.6%、Ni濃度:0.4%、Mn濃度:0.6%、残部:Ti及び不可避的不純物
・成分2(本発明の基本成分)
Al濃度:45%、Nb濃度:3.0%、W濃度:0.6%、Ni濃度:0.4%、Mn濃度:0.6%、B濃度:0.6%、残部:Ti及び不可避的不純物
・成分3(本発明の基本成分:Cr添加有り)
Al濃度:45%、Nb濃度:3.0%、W濃度:0.6%、Ni濃度:0.4%、Mn濃度:0.6%、B濃度:0.6%、Cr濃度:0.6%、残部:Ti及び不可避的不純物
・成分4(本発明の基本成分:Si添加有り)
Al濃度:45%、Nb濃度:3.0%、W濃度:0.6%、Ni濃度:0.4%、Mn濃度:0.6%、B濃度:0.6%、Si濃度:0.6%、残部:Ti及び不可避的不純物
・成分5(本発明の基本成分:C添加有り)
Al濃度:45%、Nb濃度:3.0%、W濃度:0.6%、Ni濃度:0.4%、Mn濃度:0.6%、B濃度:0.6%、C濃度:0.3%、残部:Ti及び不可避的不純物
【0047】
図2に示されているように、タービンホイール1(比較例1)は、成分1を有するTiAl基合金で鋳造された。タービンホイール2〜4(比較例2、及び実施例3〜4)は、成分2を有するTiAl基合金で鋳造された。タービンホイール5(実施例5)は、成分3を有するTiAl基合金で鋳造された。タービンホイール6(実施例6)は、成分4を有するTiAl基合金で鋳造された。タービンホイール7(実施例7)は、成分5を有するTiAl基合金で鋳造された。
【0048】
鋳造されたタービンホイール1〜7に対し、HIP処理が行われた。HIP処理における熱処理の条件は、1250℃、3時間、150MPaであった。更に、HIP処理が行われたタービンホイールのうち、タービンホイール1、3〜7に対し、真空ガスファンクーリング処理が行われた。真空ガスファンクーリング処理における熱処理の条件は、1340℃、30分であった。更に、真空ガスファンクーリング処理が行われたタービンホイールのうち、タービンホイール1、4〜7に対し、応力緩和熱処理が行われた。即ち、タービンホイール2は、真空ガスファンクーリング処理と応力緩和熱処理とが行われず、タービンホイール3は、応力緩和熱処理が行われなかった。
【0049】
タービンホイール1〜7のそれぞれの中心から試験片が切り出され、低サイクル疲労試験とクリープ破断試験とが行われた。低サイクル疲労試験では、試験対象の部分が、直径3mm、長さ8mmの丸棒である試験片が使用された。試験片には、750℃の温度で、0.7%のひずみが印加され、破断までのサイクル数が計測された。一方、クリープ破断試験では、直径6mm、長さ30mmの丸棒の試験片が使用された。試験片には、900℃の温度で、100MPaの引っ張り応力が印加され、破断時間が測定された。
【0050】
図2は、試料の成分及び試料作製のプロセスと試験結果とを示している。
【0051】
比較例1の試料は、成分1(比較成分)を有し、且つ、HIP処理、真空ガスファンクーリング処理、及び応力緩和熱処理が行われている試料である。比較例1の試料には、他の試料とは異なり、ボロンは含まれていない。図2に示されているように、比較例1の試料は、高いクリープ強度を示した。これは、真空ガスファンクーリング処理、及び応力緩和熱処理の効果である。しかし、比較例1の試料は、低サイクル疲労試験の破断回数は最も小さい。図3は、比較例1の試料の断面の光学顕微鏡像である。図3に示されているように、ボロンが添加されていない比較例1の試料は結晶粒が大きく、その粒径は200μmを超えている。結晶粒が大きいことが、比較例1の試料の低サイクル疲労強度が低い原因であると考えられる。
【0052】
比較例2の試料は、成分2(本発明の基本成分)を有し、且つ、HIP処理のみが行われている試料である。比較例2の試料には、真空ガスファンクーリング処理、及び応力緩和熱処理が行われていない試料である。
【0053】
比較例2の試料は、図2に示されているように、良好な低サイクル疲労強度を示した。図4は、比較例2の試料の断面の光学顕微鏡像である。図4に示されているように、比較例2の試料の結晶粒の粒径(即ち、ラメラ粒径)は、比較例1の試料の結晶粒の粒径よりもはるかに小さく、200μm以下である。比較例2の試料は、ボロンの添加による結晶粒の微細化の効果によって低サイクル疲労強度が向上したと考えられる。
【0054】
一方、比較例2の試料は、図2に示されているように、クリープ強度が低かった。図5は、比較例2の試料の粒界近傍の電子顕微鏡像である。図5に示されているように、比較例2の試料のラメラ間隔は大きく、2μmを超えていた。更に、比較例2の試料は、粒界に非ラメラ組織が存在し、非ラメラ組織の体積比率は、全体積の3%を超えていた。大きいラメラ間隔、及び、多量の非ラメラ組織の存在が、低いクリープ強度の原因であると考えられる。
【0055】
実施例3の試料は、図2に示されているように、成分2(本発明の基本成分)を有し、且つ、HIP処理と真空ガスファンクーリング処理とが行われている試料である。実施例3の試料には、応力緩和熱処理が行われていない。実施例3の試料は、比較例2の試料と同様に、比較例1の試料よりも良好な低サイクル疲労強度を示した。これは、ボロンの添加による結晶粒の微細化の効果によると考えられる。
【0056】
また、実施例3の試料は、比較例2の試料よりも高いクリープ強度を示した。図6は、クリープ試験が行われていない状態での、実施例3の試料の粒界近傍の電子顕微鏡像である。図6に示されているように、実施例3の試料のラメラ間隔は小さく、2μm以下であった。更に、実施例3の試料は、粒界に非ラメラ組織が実質的に存在しなかった。即ち、実施例3の試料は、クリープ強度の向上に望ましい組織を有していた。
【0057】
その一方で、実施例3の試料は、クリープ試験の間に動的再結晶が発生していた。図7は、クリープ試験により破断した実施例3の試料の断面の光学顕微鏡像を示す。図7に示されているように、実施例3の試料には、ラメラ粒の粒界に動的再結晶により生成された再結晶粒が多く認められ、再結晶粒が多く認められる部分にクリープボイドが生じている。実施例3の試料は、真空ガスファンクーリング処理で行われる急冷により、ラメラ粒界に大きな残留応力が残り、この残留応力が原因でクリープ試験中に動的再結晶が発生したものと考えられる。動的再結晶は、クリープ強度の低下の要因となるから、動的再結晶がなければ、更に高いクリープ強度が実現されていたと考えられる。
【0058】
実施例4の試料は、成分2(本発明の基本成分)を有し、且つ、HIP処理、真空ガスファンクーリング処理、及び応力緩和熱処理が行われている試料である。実施例4の試料では、ボロン添加によって高い低サイクル疲労強度が実現されるとともに、実施例3の試料よりも更に高いクリープ強度が実現されている。実施例3の試料では、残留応力による動的再結晶が発生していたが、実施例4の試料では、応力緩和熱処理によって残留応力による動的再結晶が抑制され、これによりクリープ強度が向上したと考えられる。
【0059】
実施例5の試料は、成分3(本発明の基本成分:Cr添加有り)を有し、且つ、HIP処理、真空ガスファンクーリング処理、及び応力緩和熱処理が行われている試料である。実施例5の試料は、実施例4の試料と比較すると、低サイクル疲労強度が向上され、クリープ強度が低下した。これは、クロムの添加によって、延性が向上された一方で、強度が低下したためと考えられる。クロムの添加は、高い低サイクル疲労強度が要求される用途でTiAl基合金が使用される場合に有効である。
【0060】
実施例6の試料は、成分4(本発明の基本成分:Si添加有り)を有し、且つ、HIP処理、真空ガスファンクーリング処理、及び応力緩和熱処理が行われている試料である。実施例6の試料は、実施例4の試料と比較すると、クリープ強度が向上され、低サイクル疲労強度が低下した。これは、シリコンの添加によって、強度が向上された一方で、延性が低下したためと考えられる。Siの添加は、高いクリープ強度が要求される用途でTiAl基合金が使用される場合に有効である。
【0061】
実施例7の試料は、成分5(本発明の基本成分:C添加有り)を有し、且つ、HIP処理、真空ガスファンクーリング処理、及び応力緩和熱処理が行われている試料である。実施例7の試料は、実施例4の試料と比較すると、クリープ強度が向上され、低サイクル疲労強度が低下した。これは、炭素の添加によって、強度が向上された一方で、延性が低下したためと考えられる。炭素の添加は、高いクリープ強度が要求される用途でTiAl基合金が使用される場合に有効である。
【0062】
【発明の効果】
本発明により、TiAl基合金で形成されている鋳造部品のクリープ強度を向上する技術が提供される。
【0063】
また、本発明により、TiAl基合金で形成されている鋳造部品の低サイクル強度を向上する技術が提供される。
【0064】
また、本発明により、TiAl基合金で形成されている鋳造部品のクリープ強度と低サイクル疲労強度との両者を同時に向上する技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、作製されたタービンホイールの外観を示す。
【図2】 図2は、作製された試料の成分及び試料作製のプロセス、並びに試験結果を示している。
【図3】 図3は、比較例1の試料の断面の光学顕微鏡像である。
【図4】 図4は、比較例2の試料の断面の光学顕微鏡像である。
【図5】 図5は、比較例2の試料の粒界近傍の電子顕微鏡像である。
【図6】 図6は、クリープ試験が行われていない状態での、実施例3の試料の粒界近傍の電子顕微鏡像である。
【図7】 図7は、クリープ試験により破断した実施例3の試料の断面の光学顕微鏡像を示す。
Claims (15)
- チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、ボロン(B)及びマンガン(Mn)からなり、
前記アルミニウムのAl濃度が、43〜48原子%であり、
前記ニオブのNb濃度が、2.0〜5.0原子%であり、
前記タングステンのW濃度が、0.2〜1.2原子%であり、
前記ニッケルのNi濃度が、0.1〜1.0原子%であり、
前記ボロンのB濃度が、0.2〜1.2原子%であり、
前記マンガンのMn濃度が、0.2〜1.2原子%
であるTiAl金属間化合物基合金であって、
非ラメラ組織の体積比率が3%以下であり、ラメラ粒径が200μm以下であり、ラメラ間隔が2μm以下である
TiAl金属間化合物基合金。 - 請求項1に記載のTiAl金属間化合物基合金において、
更に、クロム(Cr)を含む
TiAl金属間化合物基合金。 - 請求項2に記載のTiAl金属間化合物基合金において、
前記クロムのCr濃度は、0.2〜1.2原子%である
TiAl金属間化合物基合金。 - 請求項1に記載のTiAl金属間化合物基合金において、
更に、シリコン(Si)を含む
TiAl金属間化合物基合金。 - 請求項4に記載のTiAl金属間化合物基合金において、
前記シリコンのSi濃度は、0.1〜1.0原子%である
TiAl金属間化合物基合金。 - 請求項1に記載のTiAl金属間化合物基合金において、
更に、炭素(C)を含む
TiAl金属間化合物基合金。 - 請求項6に記載のTiAl金属間化合物基合金において、
前記炭素のC濃度は、0.1〜0.5原子%である
TiAl金属間化合物基合金。 - チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、ボロン(B)及びマンガン(Mn)からなり、
前記アルミニウムのAl濃度が、43〜48原子%であり、
前記ニオブのNb濃度が、2.0〜5.0原子%であり、
前記タングステンのW濃度が、0.2〜1.2原子%であり、
前記ニッケルのNi濃度が、0.1〜1.0原子%であり、
前記ボロンのB濃度が、0.2〜1.2原子%であり、
前記マンガンのMn濃度が、0.2〜1.2原子%
であり、非ラメラ組織の体積比率が3%以下であり、ラメラ粒径が200μm以下であり、且つ、ラメラ間隔が2μm以下であるTiAl金属間化合物基合金でできた鋳造部品の製造方法であって、
上記成分組成のTiAl金属間化合物基合金を鋳造して鋳造部品を作製する鋳造工程と、
前記鋳造部品にHIP処理を行うHIP工程と、
前記HIP工程の後、前記鋳造部品を非酸化雰囲気で1320〜1370℃で加熱する加熱工程と、
前記加熱工程の後、前記鋳造部品を、1000℃まで冷却される間の冷却速度が30〜100℃/minであるように急冷する急冷工程
とを備えた
鋳造部品の製造方法。 - 請求項8に記載の鋳造部品の製造方法において、
更に、
前記急冷工程の後、前記鋳造部品を900〜1050℃に加熱する他の加熱工程と、
前記他の加熱工程の後、前記鋳造部品を10℃/min以下の冷却速度で徐冷する徐冷工程
とを備えた
鋳造部品の製造方法。 - 請求項8又は9に記載の鋳造部品の製造方法において、
前記TiAl金属間化合物基合金が、更に、クロム(Cr)を含む
鋳造部品の製造方法。 - 請求項10に記載の鋳造部品の製造方法において、
前記クロムのCr濃度は、0.2〜1.2原子%である
TiAl金属間化合物基合金。 - 請求項8又は9に記載の鋳造部品の製造方法において、
前記TiAl金属間化合物基合金が、更に、シリコン(Si)を含む
TiAl金属間化合物基合金。 - 請求項12に記載の鋳造部品の製造方法において、
前記シリコンのSi濃度は、0.1〜1.0原子%である
TiAl金属間化合物基合金。 - 請求項8又は9に記載の鋳造部品の製造方法において、
前記TiAl金属間化合物基合金が、更に、炭素(C)を含む
TiAl金属間化合物基合金。 - 請求項14に記載の鋳造部品の製造方法において、
前記炭素のC濃度は、0.1〜0.5原子%である
TiAl金属間化合物基合金。
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