JP4106383B2 - 遅延比率調整回路、遅延パルス生成回路及びパルス幅変調パルス信号発生装置。 - Google Patents

遅延比率調整回路、遅延パルス生成回路及びパルス幅変調パルス信号発生装置。 Download PDF

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Description

本発明はパルス幅変調(PWM)によるパルス信号出力を供給するための装置に関し、具体的には高精度で安定した動作を行う高解像度対応のPWMパルス信号発生装置に関する。
レーザー・プリンターなどに用いられるレーザー・ダイオードなどの発光素子の点灯、消灯期間を細かく制御することによりレーザーの照射量の精度を上げることができ、一定の期間で点灯と消灯をしている期間を細かく制御できればできるほど、即ちパルス幅変調(Pulse Width Modulator)で行う場合には、各種パルス幅の組み合わせが多いほど照射時刻と照射量の精度を上げることが可能となる。
一般的にパルス幅変調(PWM)パルス信号は、図1に示すカウンタを用いるPWMパルス信号発生装置100のように、基本クロック発振器10からの基本クロックをカウンタ回路20でカウントして、予め設定された値が入力されたセレクタ回路30において、PWM値設定による規定値に達したら、セレクタ回路の出力をオン/オフ(1/0)反転させ、PWMパルス波形生成回路40でオン/オフの組み合わせによりパルス波形を発生することができる。この方法は簡単な方法であるが基本クロック周波数で規定される1周期の中で、各種パルス幅の組み合わせ数が制限され解像度を上げることが困難である。たとえば、10ビットのパルス幅変調のパルス波形生成の場合、基本クロック周波数は200MHz程度が限界であり、基本期間は200MHz/1024 より0.2MHz程度となり、実際のレーザー・プリンターなどのアプリケーションで必要な周波数には不十分である。
カウンタ回路を用いるPWMパルス信号発生装置には、基本クロックをカウンタでカウントする構造上、複数のロジック回路でできたカウンタの動作上限周波数がさらに高速化できないという制約がある。さらに解像度を上げるためには長い桁数のカウンタを作成しなければならないためロジック回路が複雑で半導体基板上でのサイズが大きくなりさらに高速化を阻むこととなる。
高速化する方法として、複数のインバータを直列につなぎリングをつくり発振をさせる、リング発振器を用いるPWMパルス信号発生装置がある。これはロジック回路の遅延を用いる方法で、発振周波数はインバータである遅延素子の信号遅延速度によって決まるが、このままでは温度、電圧などに周波数が左右されてパルス幅変調の精度が出ないため、一般にリング発振器はPLL(位相ロック・ループ)により周波数の変化がおきないように制御される。
図2(a)にリング発振器によるPWMパルス信号発生装置200の構成例を示す。複数の遅延素子211〜214が直列接続され、最終段の遅延素子の出力端子がインバータ(反転素子)216を介して初段の遅延素子の入力端子に接続されている。遅延素子(D)211〜214によって起きる信号伝播遅延を用いて、所望の基本周波数を等分に分割できるようにリング発振器220を形成する。各遅延素子211〜214の出力パルス幅は印加される制御電圧V1によって制御される。リング発振器220の発振周波数は遅延素子(D)の遅延時間で決定されるが、この遅延時間は外乱の影響を受けるために、リング発振器220をVCO(voltage controlled oscillator:電圧制御発振器)として動作させ、位相比較器232とローパスフィルタ(LPF)234と電圧制御回路236から構成されるPLL制御回路230でPLL(phase lock loop:位相同期ループ)を形成して外部発振回路240から入力される外部クロックパルスにロックすることで安定化させる。リング発振器220の各遅延素子から出力されるパルス信号をセレクタ回路250入力し、正転パルスと反転パルスのどちらかを選択した後、パルス波形生成回路260で各種パルス幅のPWMパルス波形を生成する。図2(b)に遅延素子が4個の場合の各遅延素子からの出力パルス波形とパルス幅変調(PWM)したPWM出力パルスの例を示す。各遅延素子(D)211〜214の1周目の出力はD0(t0)、D1(t1)、D2(t2)、D3(t3)、D4(t4)であり、2周目の出力をD0*、D1*、・・・で表す。2周目は図のように反転したパルス波形となる。PWM出力パルスの例として、D1−D3(減算)の演算によりPWM出力1が、D2−D1*(減算)の演算によりPWM出力2が得られる。
この方法では、たとえ512段のリング発振器を用いた場合でも、基本期間(基本周波数を解像度で除した値)は約15MHz程度に留まる。高速度PWMパルス信号発生方式は現在では一般的にこの方法が使用されるが基本期間を短くするためには解像度を下げることで対応している。即ち、遅延素子がもつ遅延時間以下の期間を基本期間とするパルス幅を生成することは難しく、そのために解像度が制約される。
任意の画素クロックに対して一様なパルス幅を持った出力を発生でき、1チップ化が可能なパルス幅変調(PWM)回路が特開平4−151968号公報に開示されている。これには、複数のリング発振器からなる電圧制御型発振器VCOと、VCOの各遅延素子の出力からディテクト信号に最も近い波形を選択して画像クロックを出力するタップ選択回路と、VCOと同じ遅延素子を備え、かつVCOの制御信号が同じく制御信号として供給され、画素クロックを一定時間だけ遅延した信号を出力する遅延回路と、この遅延回路からの出力に応じたパルス幅を有する信号を形成する波形成形回路と、この波形成形回路からの出力信号から入力画像データに応じた出力信号を選択する波形選択回路と、からなるパルス幅変調回路が開示されている。たとえばT/8だけ位相のずれたクロックを波形成形回路に入力して、パルス幅が1/8T、1/4T、・・・7/8Tとなる波形のクロック信号PWM1〜PWM7が生成される、即ち任意の周波数Tに対して常に一定時間ずつパルス幅の異なる波形を得ることできる。そして多値画像データが波形選択回路に入力されることにより、対応するPWM信号が選択されることが記載されている。しかしながら、このPWM回路では、遅延素子で決まる遅延素子がもつ遅延量(遅延時間)以下の遅延量とすることは出来ず、解像度をあげることにはつながらない。
特開平4−151968号公報
レーザー・プリンターなどの用途において、レーザー・ダイオードのような発光素子を規定期間内で点灯と消灯の期間を細かく制御する必要がある。この制御は一般に、複数の遅延素子を有するリング発振器を用いて、パルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulator)を行うことで、各種のパルス幅を生成することで行われる。この場合遅延素子が持つ遅延時間以下の期間にパルス幅を調整できないために、高精度化の制約となっている。本発明はこの問題を解決するために、外部発振回路の基本周波数をあげることなく、高解像度対応可能な遅延時間を調整するための回路、さらに遅延時間の調整された遅延パルスを発生する回路を提供することを目的とする。
さらに、レーザー・ダイオードなどの点灯、消灯の制御において、外部発振回路の基本周波数をあげることなく高解像度の画像処理を可能にする、高精度で安定化したパルス幅変調(PWM)パルス信号発生装置を実現することを目的とする。
本発明の別の目的は、高精度で安定した動作を行う高解像度対応のPWMパルス信号発生装置を含む集積回路を形成することにある。
上記目的を達成する本発明は次の遅延比率調整回路を含む。この遅延比率調整回路は、直列接続した複数の基本遅延素子からなるリング発振器を用いて生成される基準クロックパルスを用いて、基本遅延素子に対する遅延比率を調整するための回路であり、直列接続した第1の個数の基本遅延素子からなる第1の遅延素子列であって、当該第1の遅延素子列の最初の基本遅延素子に基準クロックパルスが入力され、最後の基本遅延素子から出力される、第1の遅延素子列と、直列接続した第2の個数の調整遅延素子からなる第2の遅延素子列であって、当該第2の遅延素子列の最初の前記調整遅延素子に基準クロックパルスが入力され、最後の調整遅延素子から出力される、第2の遅延素子列と、調整遅延素子の遅延量が基本遅延素子の遅延量に対して一定の遅延比率Rを得るように、第1の遅延素子列の出力パルスの位相と第2の遅延素子列の出力パルスの位相を合わせるためのPLL制御回路であって、2つの入力端子を有する位相比較器を有し、一方の該入力端子に第1の遅延素子列の出力パルスを入力し、他方の該入力端子に第2の遅延素子列の出力パルスを入力し、位相比較器で検出する位相差に応じて制御電圧を生成し、調整遅延素子のそれぞれに印加する、PLL制御回路と、を含む。
好適には、遅延比率調整回路において、前記リング発振器に接続される別のPLL制御回路が生成する別の制御電圧を前記基本遅延素子のそれぞれに印加する。
さらに好適には、PLL制御回路は位相比較器と、ローパスフィルタと、電圧制御回路とを含み、位相比較器は第1の遅延素子列の出力パルスと第2の遅延素子列の出力パルスの位相差を検出し、電圧制御回路はローパスフィルタを介して位相差に基づいて制御電圧を生成する。
また好適には、別のPLL制御回路は、リング発振器の出力パルスを外部発振回路の外部クロックパルスの位相にループ制御を行いロックして基準クロックパルスを生成し、基準クロックパルスと外部クロックパルスの位相差に基づいて別の制御電圧を生成する。
また好適には、遅延比率調整回路において、遅延比率Rは第1の個数mを第2の個数nで除した値(m/n)で決められる。さらに第1の個数mは、第2の個数nより大きく、(n+1)から(2n−1)の間のいずれかの個数であって、nは2以上の整数であることを特徴とする。
上記目的を達成する本発明は次の遅延パルス発生回路を含む。この遅延パルス発生回路は、直列接続した複数の基本遅延素子からなるリング発振器の出力パルスを外部発振回路の外部クロックパルスの位相にロックして生成される基準クロックパルスを用いて遅延パルスを発生する回路であって、少なくとも1つの遅延比率調整回路と少なくとも1つの遅延回路とを含む。遅延比率調整回路は、直列接続した第1の個数の基本遅延素子からなる第1の遅延素子列であって、当該第1の遅延素子列の最初の基本遅延素子に基準クロックパルスが入力され、最後の基本遅延素子から出力される、第1の遅延素子列と、直列接続した第2の個数の調整遅延素子からなる第2の遅延素子列であって、当該第2の遅延素子列の最初の調整遅延素子に基準クロックパルスが入力され、最後の調整遅延素子から出力される、第2の遅延素子列と、調整遅延素子の遅延量が基本遅延素子の遅延量に対して一定の遅延比率Rを得るように、第1の遅延素子列の出力パルスの位相と第2の遅延素子列の出力パルスの位相を合わせるためのPLL制御回路であって、2つの入力端子を有する位相比較器を有し、一方の該入力端子に第1の遅延素子列の出力パルスを入力し、他方の該入力端子に第2の遅延素子列の出力パルスを入力し、位相比較器で検出する位相差に応じて制御電圧を生成し調整遅延素子のそれぞれに印加する、PLL制御回路とを含む。さらに遅延回路は、基準クロックパルスが入力され該制御電圧が印加される、調整遅延素子と同じ特性の1つの遅延素子と、該遅延素子に直列接続される基本遅延素子と同じ特性の複数の遅延素子と、を含む遅延回路であって、遅延回路の各遅延素子からの出力パルスの遅延量が、遅延比率Rによって決定され、基本遅延素子の遅延量の整数倍でないことを特徴とする。
さらに、上記目的を達成する本発明は次のパルス幅変調(PWM)を行うパルス信号発生装置を含む。このパルス信号発生装置は、a)外部発振回路からの外部クロックパルスが入力され、第1の制御電圧を生成する第1のPLL制御回路と、b)直列接続した複数の基本遅延素子からなるリング発振器あって、基本遅延素子のそれぞれに第1の制御電圧を印加し、第1のPLL制御回路によりリング発振器の出力パルスと外部クロックパルスの位相にループ制御を行いロックして、基準クロックパルスを生成する、リング発振器と、c)基準クロックパルスを用いて、基本遅延素子に対する遅延比率を調整するための回路であって、直列接続した第1の個数の基本遅延素子からなる第1の遅延素子列であって、当該第1の遅延素子列の最初の基本遅延素子に基準クロックパルスが入力され、最後の基本遅延素子から出力される、第1の遅延素子列と、直列接続した第2の個数の調整遅延素子からなる第2の遅延素子列であって、当該第2の遅延素子列の最初の調整遅延素子に基準クロックパルスが入力され、最後の調整遅延素子から出力される、第2の遅延素子列と、調整遅延素子の遅延量が基本遅延素子の遅延量に対して一定の遅延比率Rを得るように、第1の遅延素子列の出力パルスの位相と第2の遅延素子列の出力パルスの位相を合わせるための第2のPLL制御回路であって、2つの入力端子を有する位相比較器を有し、一方の該入力端子に第1の遅延素子列の出力パルスを入力し、他方の該入力端子に第2の遅延素子列の出力パルスを入力し、位相比較器で検出する位相差に応じて調整遅延素子のそれぞれに印加する第2の制御電圧を生成する、第2のPLL制御回路とを含む、少なくとも1つの遅延比率調整回路と、d)前記基準クロックパルスが入力され前記第2の制御電圧が印加される、前記調整遅延素子と同じ特性の1つの遅延素子と、該遅延素子に直列接続され前記第1の制御電圧が印加される、前記基本遅延素子と同じ特性の複数の遅延素子と、を含む遅延回路であって、遅延回路の各遅延素子からの出力パルスの遅延量が、遅延比率Rによって決定され、基本遅延素子の遅延量の整数倍でないことを特徴とする、すくなくとも1つの遅延回路と、を含み、リング発振器の各遅延素子の出力パルスと、前記少なくとも1つの遅延回路の各遅延素子の出力パルスを用いてパルス幅変調(PWM)を行う。
好適には、パルス信号発生装置は、第2の個数がn個(nは2以上の整数)の調整遅延素子を直列接続した第2の遅延素子列と、第1の個数mが(n+1)個から(2n−1)個のいずれかの個数の基本遅延素子を直列接続した第1の遅延素子列とをそれぞれ組み合わせて、遅延比率調整回路によって(n−1)個の異なる遅延比率(n+1)/n、(n+2)/n、・・・(2n−1)/nを有する調整遅延素子を生成し、調整遅延素子のそれぞれと同じ特性の遅延素子が遅延回路のそれぞれの最初の遅延素子として用いられる、(n−1)個の遅延回路から構成される。
また好適には、パルス信号発生装置はリング発振器の各遅延素子からの出力パルス及び少なくとも1つの遅延回路の各遅延素子からの出力パルスを選択する、セレクタ回路をさらに含む。
さらに好適には、パルス信号発生装置はセレクタ回路で選択された出力パルスから各種パルス幅を生成する、パルス波形生成回路をさらに含む。
さらに、上記目的を達成する本発明は、第1の遅延素子列と、第2の遅延素子列と、PLL制御回路とを隣接して配置することを特徴とする、遅延比率調整回路を含む集積回路を含む。
また、上記目的を達成する本発明は、第1のPLL制御回路と、リング発振器と、少なくとも1つの遅延比率調整回路と、少なくとも1つの遅延回路とを隣接して配置することを特徴とする、パルス幅変調(PWM)パルス信号発生装置を含む集積回路を含む。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
画像処理対応の解像度を高めるため、即ち各種パルス幅の種類を最大化するためにパルス幅変調方式において、基本クロック周波数を高くする、即ちクロック速度を高くすることが一般に行われてきた。この方法では、クロック自体の動作限界が制約となる。本発明はクロック自体の動作限界あるいは素子の動作限界を超えない、即ち基本クロック周波数を増やすことなく、画像処理のために高解像度を達成できるパルス幅変調のパルス信号発生装置を実現する方法を提供する。
本発明は安定化した基準クロックパルスを用いる。この基準クロックパルスは、水晶発振器を含む外部発振回路からクロックパルスと一種の電圧制御発振器(VCO)として機能するリング発振器の出力パルスの位相差を検出し、リング発振器の遅延素子に流す電流を調整することで、リング発振器の周波数、位相を変化させ、外部発振回路の水晶発振器の位相にロックさせる、即ちPLL(Phase Locked Loop:位相同期ループ)を用いて、安定化した基準クロックパルスを生成する。さらに、2種類以上の遅延回路を同じ周波数で同期させる方法により、各遅延回路において基準クロックパルスに対して位相がずれ、遅延した出力パルスを生成し、これらの出力パルスを重畳させることによりパルス幅変調を行う。たとえば、n個の同期した遅延回路を同じ周波数で作成し、互いの位相を360/2n度ずらし、それらの出力パルスを重ね合わせることでパルス幅変調を実現する。
PLLは一般に基本クロック(たとえば外部発振回路からの外部クロックパルス)に対して位相差検出によって位相が0度になるように調整されるが、基本クロックと同じ周波数でありながらたとえば90度位相のずれた状態を必要とする。一般に4倍のクロック周波数のクロックをカウントして90度位相をずらすことは可能であるが、半導体素子などの限界速度を超えるレベルでは実現が難しい。また、乗算器を用いて位相比較を行うことにより、90度の位相差を持った位相比較器を形成できるが、高速の乗算器を作成することは非常に難しく、クロック速度は1/10程度に低下する可能性がある。これに対して、本発明は2つの遅延素子列の遅延時間を比較し、PLLでロックし、各遅延素子列の出力パルスの位相を合わせることを用いる。画像の解像度は選択可能なパルス幅の数に対応する。たとえば、出力パルスの遅延ステップ数を2倍にし、論理演算を行うことにより、対応可能な解像度を2倍にすることが可能となる。
本発明による遅延パルス発生回路は、基本遅延素子の基本遅延時間と異なり、基本遅延時間の整数倍でない遅延時間(以下の説明で遅延量とも呼ぶ)を有する調整遅延素子を生成するための遅延比率調整回路と、1つの調整遅延素子(別個に配置され、遅延比率調整回路の調整遅延素子と同じ特性を有する遅延素子についても調整遅延素子と呼び、以下の図でも同じ表記を用いる)を最初の遅延素子とし、該調整遅延素子に複数個の基本遅延素子(別個に配置され、リング発振器の基本遅延素子と同じ特性を有する遅延素子についても基本遅延素子と呼び、以下の図でも同じ表記を用いる)を接続して構成される遅延回路と、を含む。基本遅延素子のみで構成される、たとえば従来技術である図2のリング発振器220の各遅延素子からの出力パルスに対して、位相差を有する出力パルスを生成することが可能である。
本発明による遅延パルス発生回路300を図3(a)に示す。遅延パルス発生回路300は遅延比率調整回路330と遅延回路350から構成される。たとえば図2に示す従来技術の回路を用いて、即ち、直列接続した複数の基本遅延素子(D)を有するリング発振器220とPLL制御回路230(以降の説明で、第1のPLL制御回路と呼ぶ)とを用いて、外部発振回路240の外部クロックパルスにロックすることで生成される、安定化された基準クロックパルスT0を用いる。基準クロックパルスT0は遅延素子列の最初の遅延素子に入力される。図2に示すPLL制御回路230は制御電圧V1を生成し、この制御電圧V1が図2(a)のリング発振器220の各遅延素子(D)211〜214および図3の各基本遅延素子(D)に印加される。遅延回路はたとえば図3のように開放型遅延回路で構成することができるが、この回路構成に限定されるわけではない。遅延比率調整回路330は、2つの遅延素子列310,320と遅延比率調整用PLL制御回路(以降の説明で第2のPLL制御回路340と呼ぶ)340から構成され、第2のPLL制御回路340は位相比較器342、ローパスフィルタ(LPF)344、電圧制御回路346から構成される。第1のPLL制御回路230が生成する制御電圧V1が印加される基本遅延素子Dを3個直列に接続した第1の遅延素子列(基本遅延素子列)310と、第2のPLL制御回路340が生成する制御電圧V2が印加される調整遅延素子Daを2個直列に接続した第2の遅延素子列(調整遅延素子列)320とに対して、同じ周波数の基準クロックパルスT0がそれぞれの遅延素子列の最初の遅延素子、即ち初段の遅延素子に入力される。それぞれの遅延素子列の出力を第2のPLL制御回路340の位相比較器342で位相差を検出し、ローパスフィルタ(LPF)344を介して、対応する制御電圧V2が電圧制御回路346によって生成される。この制御電圧V2が各調整遅延素子Daに印加される。ここで、基本遅延素子Dと調整遅延素子Daは同じ遅延素子、すなわち同じ回路構成、同じサイズで形成することも可能であるが、同じ遅延素子での形成に限定されるわけではないことに留意されたい。
第1の遅延素子列の1個の遅延素子(D)の遅延量は、図2のリング発振器220の遅延素子(D)211〜214に対して、集積回路(LSI)内の近接した位置に形成することで特性をそろえることが可能となり、図2(a)のリング発振器の遅延素子211〜214の1個の遅延量と合わせることが可能である。図3(a)のように、第2の(遅延比率調整用)PLL制御回路340を用いて、第2の遅延素子列320の2個(2段)の遅延素子(Da)に対して、第1の遅延素子列310の3個(3段)の遅延素子(D)(好適には、図2(a)のリング発振器の遅延素子の遅延量を有する)と位相をあわすようにPLLをかけ、ロックする。これにより、第1の遅延素子列310の3個の遅延素子による遅延時間と第2の遅延素子列320の2個の遅延素子による遅延時間は等しくなるように調整遅延素子(Da)の遅延量を調整することができる。すなわち、遅延比率調整回路330において、第2のPLL制御回路340を用いて各遅延素子列の出力パルスの位相をロックさせることにより、調整遅延素子Da2個分の遅延が基本遅延素子Dの3個分の遅延と等しくなるため、1個の調整遅延素子Daが1個の基本遅延素子Dの1.5倍の遅延量を持つこととなる。
本発明に用いる遅延素子の1実施形態を図9に示す。CMOSトランジスタで形成されるインバータを2段接続したものを遅延素子900として使用可能である。図9は、pチャネルMOSトランジスタ910とnチャネルMOSトランジスタ920でインバータを構成し、これらのインバータを2段接続して、形成される遅延素子900の回路例を示している。pチャネル・トランジスタに制御電圧Vが与えられ、制御電圧Vの入力によって、入力(I)から出力(O)への遅延時間が制御され得る。遅延素子の回路構成は図9に示す回路に限定されるものではなく各種の回路構成が可能である。
図3(a)に示すように、遅延回路350は、調整遅延素子Daと同じ特性の1個の遅延素子(調整遅延素子Daと呼ぶ)を初段(最初の遅延素子)とし、これに基本遅延素子Dと同じ特性の複数の遅延素子(基本遅延素子Dと呼ぶ)を直列に接続した開放型遅延回路であり得る。同じ特性の遅延素子同士は同じ名称、すなわち基本遅延素子あるいは調整遅延素子とする。初段の調整遅延素子Daには第2のPLL制御回路340が生成する制御電圧V2を、各基本遅延素子Dには、制御電圧V1を印加し、初段の調整遅延素子Daに基準クロックパルスT0を入力する。遅延パルス発生回路300の出力は遅延回路350の各遅延素子の出力パルス群td1〜td4である。図3(a)では、2次側と表記し、従来技術であるたとえば図2の回路で生成される出力パルス群t0、t1〜t4を1次側と表記して区別した。遅延回路350の各遅延素子から出力パルスの例を図3(b)に示す。図3(b)のように、各遅延素子からの出力パルス群td1〜td4(点線の波形、2次側)は、基本遅延素子のみを4個直列接続した遅延回路の遅延素子からの出力パルス群t1〜t4(実線の波形、1次側)に対して、90度位相がずれている。これは、調整比率調整回路330において、1個の調整遅延素子Daが1個の基本遅延素子Dの1.5倍の遅延量を持つように遅延量が調整される。これは、クロックの1周期(360度の位相)は2個の基本遅延素子(D)で得られるため1個の調整遅延素子(Da)と2個の基本遅延素子(D)の間には90度の位相差を生じるために可能となる。即ち、基本遅延素子のみを直列接続して構成される遅延回路(たとえば図2のリング発振器220)の各遅延素子(211〜214)の最小遅延量を1とすると、該最小遅延量の1/2(半分)の遅れを有する遅延ステップとなる。後述するように、これらの2つの出力パルス群t0〜t4(1次側)とtd1〜td4(2次側)を重畳し、セレクタ回路370で選択することによって基本遅延素子1個の最小遅延量に対して1/2だけ位相がずれた遅延量を刻みとする遅延ステップが生成される。本発明において、遅延回路350は図3(a)に示すような開放型遅延回路に限定されるわけではなく、さらに遅延回路の遅延素子列の各遅延素子の個数は一般には数100個の遅延素子で構成することが可能であるが、遅延素子列の各遅延素子の個数も限定されるわけではないことに留意されたい。
遅延比率調整回路330は、遅延比率調整用の第2のPLL制御回路340を有し、第1の個数の基本遅延素子(D)を直列接続した基本(第1の)遅延素子列310の出力と第2の個数の調整遅延素子(Da)を直列接続した調整(第2の)遅延素子列320の出力をPLL制御回路340でロックして、調整遅延素子(Da)の遅延量が前記基本遅延素子の遅延量に対して一定の遅延比率Rを有するように構成される。遅延比率Rは第1の個数mを第2の個数nで除した値(第1の個数/第2の個数)で決まり、好適には前記第1の個数mは、前記第2の個数nより大きく、(n+1)個から(2n−1)個の間のいずれかの個数であり得る。ここで、nは2以上の整数である。
また、遅延回路350において、初段の遅延素子として配置される調整遅延素子(Da)に基本遅延素子(D)が直列に接続される。基本遅延素子列310と調整遅延素子列320と遅延回路350の初段の遅延素子(Da)には基準クロックパルスT0が入力され、基本遅延素子Dのそれぞれには第1のPLL制御回路(図2の230)で生成される第1の制御電圧V1が印加され、調整遅延素子Daのそれぞれには第2のPLL制御回路340で生成される第2の制御電圧V2が印加され、遅延回路350の各遅延素子からの出力パルスは、基本遅延素子Dの遅延量(遅延時間)を1とすると、遅延比率Rから1を減じた遅延量(R−1)を刻みとする遅延ステップとなる。一組の遅延比率調整回路330と遅延回路350から1つの遅延パルス発生回路300が構成される。
図3(a)の遅延比率調整回路330において、基準クロックパルスT0は、好ましくは図2に示すように、複数の基本遅延素子を直列接続したリング発振器220を用い、第1のPLL制御回路230によって外部発振回路240からの外部クロックパルスに位相ロックされた安定化したパルスである。さらに第1のPLL制御回路230が生成する制御電圧V1が図2のリング発振器220の基本遅延素子(D)に印加されるとともに第1の遅延素子列310の各基本遅延素子Dに印加される。
次に、外部発振回路の基本周波数をかえずに解像度を上げることが可能な、パルス幅変調(PWM)パルス信号発生装置400の一実施形態のブロック図を図4に示す。このパルス信号発生装置400は図3(a)の遅延パルス発生回路300を含む。より具体的には、図4に示すように、1)水晶発振器404などを含む外部発振回路402から外部クロックパルスが入力され、位相比較器412とローパスフィルタ(LPF)414と電圧制御回路416から構成される、第1のPLL制御回路(PLL−1)410と、2)第1のPLL制御回路410と接続された、複数の基本遅延素子(第1の遅延素子)Dを直列接続したリング発振器420と、3)位相比較器342とLPF344と電圧制御回路346から構成される第2のPLL制御回路(PLL−2)340と、3個の基本遅延素子(第1の遅延素子)Dを直列接続した第1の遅延素子列310と、2個の調整遅延素子(第2の遅延素子)Daを直列接続した第2の遅延素子列320とを含み、調整遅延素子(Da)が基本遅延素子(D)に対して一定の遅延比率Rの遅延量をもつように構成された、遅延比率調整回路330と、4)第2のPLL制御回路340に接続され、調整遅延素子(Da)と同じ特性の遅延素子(調整遅延素子Daと表記)を初段に有し、第2段目以降に基本遅延素子(D)と同じ特性の複数の遅延素子(基本遅延素子Dと表記)を直列に接続した遅延回路350と、を含む。また、基本遅延素子のそれぞれは第1のPLL制御回路410で生成される第1の制御電圧(V1)が印加され、調整遅延素子のそれぞれは第2のPLL制御回路340で生成される第2の制御電圧(V2)が印加される。第1のPLL制御回路410で外部発振回路402の外部クロックパルスにロックして生成される、基準クロックパルスT0を遅延比率調整回路330の第1の遅延素子列310および第2の遅延素子列320と、リング発振器420と、遅延回路350のそれぞれの初段の遅延素子に入力する。
前述したように、遅延回路350において、遅延比率調整回路330によって一定の遅延比率Rを有するように構成された調整遅延素子(Da)を1個と、この調整遅延素子に直列に基本遅延素子(D)を複数個接続する。これにより、リング発振器420の遅延素子(D)421〜424で生成されたクロックパルス信号(1次側)と遅延回路350で生成されたクロックパルス信号(2次側)は、前述したように90度の位相差を持ち、これらの信号を重ね合わせることにより、2倍の解像度に対応可能なクロックパルスを生成することが可能となる。ここでは位相差を90度の場合で説明したが、後述するように、遅延比率調整回路330の第1の遅延素子列310の基本遅延素子(D)の個数と、第2の遅延素子列320の調整遅延素子(Da)の個数との組み合わせ、およびリング発振器(たとえば図2のリング発振器)を構成する基本遅延素子(D)の直列接続する個数により、さらに高解像度対応可能なクロックパルス信号を作成することが可能である。また、図4の遅延比率調整回路330において、第1のPLL制御回路410の最大周波数での動作を保証するために、第2の遅延素子列320の調整遅延素子(Da)の遅延量を第1の遅延素子列310の基本遅延素子(D)の遅延量より大きくすることが好ましい。
図4に示すように、パルス幅変調(PWM)を行うパルス信号発生装置400において、リング発振器420は、電圧制御発振器(VCO)として機能する。好適には、セレクタ回路470において、このリング発振器420の各遅延素子D及び前述の遅延回路350の各遅延素子Da,Dからの出力パルス信号が選択される。次に、パルス波形生成回路480によって、セレクタ回路470で選択された各遅延素子からの出力パルスから各種パルス幅のPWMパルス信号波形を生成することが可能となる。
リング発振器420において基本遅延素子(D)421〜424は4個、直列に接続され、最終段の遅延素子424に論理反転素子426が接続される。論理反転素子426の出力は初段の遅延素子421にフィードバックされる。このフィードバックされた出力パルスと外部発振回路402の基本クロックパルスとが第1のPLL制御回路410の位相比較器412の2つの入力端子に入力され、ループ制御を行いロックして安定化された基準クロックパルスT0が生成される。遅延回路350の初段には調整遅延素子(Da)351が、2段目乃至5段目には基本遅延素子(D)352〜355が直列に接続される。
図5にリング発振器420と遅延回路350の各遅延素子の出力パルス波形を重畳した結果及びパルス波形生成回路480で生成されるPWM出力パルス波形の一例を示す。遅延回路350の遅延素子はリング発振器420の遅延素子Dの遅延量を1とすると、0.5だけ遅延量が大きく、位相差が90度ずれているので、図5のように、リング発振器420の遅延量に対して半分遅れた状態で串刺し状に遅延パルスが発生し得る。すなわち、図5のように、リング発振器420の入力段及び各遅延素子Dの出力パルスは実線の波形、D0(t0),D2(t1),D4(t3),D6(t3),D8(t4)となる。また、遅延回路350の各遅延素子Da,Dの出力パルスは点線の波形、D3(td1),D5(td2),D7(td3),D9(td4),D1(td5)となり実線の波形すなわちリング発振器の各遅延素子の出力パルス遅延量の1/2(半分)だけ遅れている。図4のセレクタ回路470によってリング発振器420の各遅延素子D及び遅延回路350の各遅延素子Da,Dからの出力パルス信号を選択する。さらにセレクタ回路470で選択された出力パルス波形に対して、パルス波形生成回路480によってたとえば波形D4−波形D6(減算)の演算を行うことで、PWM出力1の波形が、波形D4−波形D5(減算)の演算を行うことで、PWM出力2の波形が、波形D1+波形D2(加算)の演算を行うことで、PWM出力3の波形が得られる。このように、パルス波形生成回路480での論理演算を行うことで各種のパルス幅の選択が可能となる。
図4のセレクタ回路470の簡略化した構成例を図10に示す。セレクタ回路470はアンド(AND)ゲートおよびオア(OR)ゲートから構成される基本構成1010を組み合わせることで形成できる。図10のアンド(AND)ゲート(1020,1040)およびオア(OR)ゲート(1030,1050)の中の1,2,3,4の数字は段数を表している。遅延パルス信号が通過するパスを太線で示しているが、遅延が一定になるように段数を合わせて基本構成1010を組み合わせることによりセレクタ回路470を形成する。セレクト信号S0、S1はどの信号を通過させるかを選択するために用いられ、通常セレクタ制御回路(図12の1210,1220)に接続される。図4のセレクタ回路470は、好適には図4のリング発振器420の各遅延素子からの信号を選択するためのセレクタ回路1(図11の参照番号1120)及び遅延回路350の遅延素子からの信号を選択するためのセレクタ回路2(図11の参照番号1130)を含む。
図4のパルス波形生成回路480の簡略化した構成例を図11に示す。パルス波形生成回路480は、セレクタ回路からの出力パルス波形の立ち上がりでSet、Resetできるフリップ・フロップ回路1110で構成することが可能である。フリップ・フロップ回路のSetにたとえば図4のリング発振器420の各遅延素子からの信号を選択するためのセレクタ回路1 1120を接続し、Resetに遅延回路350の遅延素子からの信号を選択するためのセレクタ回路2 1130が接続され得る。
図6に、パルス幅変調(PWM)パルス信号発生装置400の簡略化したブロック図を示す。このパルス信号発生装置400は、大別して基本パルス発生回路425と遅延パルス発生回路435とから構成される。遅延パルス発生回路435において、基本遅延素子列(D1列)と調整遅延素子列(Da列)のそれぞれの出力パルスを第2のPLL制御回路440でロックして、遅延比率調整回路430によって調整遅延素子の遅延比率Rを生成し、調整遅延素子Daと同じ特性の調整遅延素子(図6ではDaと表記)をD1列の初段に挿入した遅延回路450から遅延パルス群を発生させる。この遅延パルス群を基本パルス発生回路425で発生したパルス群と重畳させて、基本遅延素子の最小遅延量より小さい遅延量をステップとするパルス波形が生成される(たとえば図5の実線と点線の波形)。なお、調整遅延素子Daは、リング発振器420で発生する、基本遅延素子(D)1個分の遅延量より大きな遅延量、即ち、遅延比率Rは1より大きく設定することが好ましい。これは外部発振回路からの基本周波数にロックされたリング発振器420の発振周波数の上限での高速動作を可能とするためである。
図6のブロック図を参照すると、遅延比率Rの異なる調整遅延素子Daを用いて、複数の遅延パルス発生回路を形成し、これをセレクタ回路470に接続することによって、さらに高解像度の画像に対応できるPWMパルス信号発生回路を実現可能であることが理解できよう。
図6の構成を拡張して、解像度4倍を達成可能なPWMパルス信号発生装置700を図7に示す。2つの遅延素子列の直列接続された各遅延素子の個数の組み合わせを変えること、即ち基本遅延素子Dの個数と、調整遅延素子Da1,Da2,Da3の個数を適当に選択する。図7において、各遅延比率調整用のPLL制御回路735(PLL−2),745(PLL−3),755(PLL−4)で、2つの遅延素子列の出力パルスをロックすることによって、基本遅延素子Dの遅延量に対して調整遅延素子Da1,Da2,Da3の遅延量の遅延比率Rを変化させることが可能となる。図7に示すように、遅延比率調整回路730,740,750のそれぞれにおいて、基本遅延素子Dを6個、5個、7個(第1の個数に相当)有する第1の遅延素子列(D列)に対して、それぞれ調整遅延素子Da1,Da2,Da3を4個(第2の個数に相当)有する第2の遅延素子列(Da1列,Da2列,Da3列)を形成し、該第1の遅延素子列(D列)の出力パルスと該第2の遅延素子列(Da1列,Da2列,Da3列)の出力パルスを各PLL制御回路(PLL−2,PLL−3,PLL−4)735,745,755でロックすることにより、各調整遅延素子Da1,Da2,Da3の遅延量は基本遅延素子Dの6/4倍、5/4倍、7/4倍(第1の個数/第2の個数に相当)、即ち遅延比率R=1.5(図3における、基本遅延素子3個/調整遅延素子2個による3/2倍と結果は同じ)、R=1.25、R=1.75の遅延量と得ることができる。そして、これら調整遅延素子Da1,Da2,Da3と同じ特性の調整遅延素子(Da1,Da2,Da3)1個をそれぞれ最初の遅延素子(初段)にして、これに直列に複数の基本遅延素子(図7では4個)を接続して形成される各遅延回路760,770,780によって、基本遅延素子の遅延量を1とするとそれぞれ0.5,0.25,0.75(R−1に相当)だけ位相がずれた、換言すれば、最小遅延量ステップが1,0.5,0.25,0.75の4種類の遅延パルス群を生成することができる。これらの遅延回路760,770,780の各遅延素子からの3つの出力パルス群と、基本遅延素子Dのみから構成されるリング発振器720の各遅延素子からの出力パルス群、即ち4種類の出力パルス群をセレクタ回路790に入力し、パルス波形生成回路795を介して、パルス幅変調を行うことにより、たとえは図2に示すリング発振器を用いる単純な回路の場合に比較して、4倍の解像度を達成可能なパルス波形出力を得ることができる。
さらに、PWMパルス信号発生装置は、図8(a)に示すように、複数の遅延パルス発生回路820,830,840と基本パルス発生回路810を組み合わせることで4倍以上の高解像度化に対応することが可能である。遅延パルス発生回路820,830,840はそれぞれ遅延比率調整回路822,832,842と遅延回路824,834,844とから構成される。遅延比率調整回路822,832,842内の基本遅延素子列(図8では第1遅延素子Dの列)の基本遅延素子の数(第1の個数)は、調整遅延素子列(図8では第2遅延素子Da1、第3遅延素子Da2、第n遅延素子Dan−1の列)の調整遅延素子の個数(第2の個数)をn個とすると、(n+1)個から(2n−1)個の間のいずれかの個数であり得る。ここで、nは2以上の整数である。すなわち、第1の個数と第2の個数の組み合わせることによって、各調整遅延素子Da1〜Dan−1は基本遅延素子Dに対して遅延比率Rが互いに異なる値を取り得る。遅延回路824,834,844は該調整遅延素子をそれぞれ初段に用いることで、基本遅延素子Dの遅延量の整数倍でない遅延量を有する出力パルスを生成することが可能となる。このとき遅延比率Rは一般に(基本遅延素子の数)/(調整遅延素子の個数)で決まり、(n+1)/n,(n+2)/n,(n+3)/n ・・・(2n−1)/nの値をとり得る。さらに、前述の除算で約分できる場合、たとえば、6/4は約分すると3/2となり、この場合はそれぞれの遅延素子の数を6個/4個の代わりに3個/2個とすることも可能である。即ち、n個の調整遅延素子Daの素子列を用いる場合、遅延比率Rは(n−1)個の異なる値をとり、この遅延比率Rが異なる調整遅延素子1個を初段とし、これに複数の基本遅延素子(図8では第1遅延素子D)を直列に接続することで、それぞれの遅延量の異なる遅延パルスを発生できる遅延回路が(n−1)個形成できる。これらの遅延回路824,834,844の各遅延素子からの出力パルス信号及び複数個の基本遅延素子(図8の第1遅延素子D)のみ直列接続したリング発振器810の各遅延素子からの出力パルス信号をセレクタ回路880で選択し、該セレクタ回路880で選択された出力パルスからパルス波形生成回路890によって各種パルス幅のパルス信号を生成することが可能となる。
具体的には、図8(b)に示すように、対応可能な解像度を2倍、4倍、8倍とするために、(基本遅延素子の数)/(調整遅延素子の個数)で決まる、遅延比率Rはそれぞれ(3/2)、(5/4,6/4,7/4)、(9/8,10/8,11/8,・・・14/8,15/8)の値を取りえる。これらの組み合わせに対応する2つの遅延素子列を有する遅延比率調整回路を用いて、それぞれ1つ、4つ、7つの遅延パルス発生回路を形成し得る。そして各遅延パルス発生回路820,830,840の出力パルスと基本パルス発生回路810の出力パルスを用いてパルス幅変調を行うことが可能である。このとき可能となる最小遅延量ステップは基本遅延素子の最小遅延量のステップを1とすると、それぞれ0.5、0.25、0.125となる。
本発明はさらに、以下の高解像度対応のパルス幅変調(PWM)パルス信号発生装置を形成可能な集積回路を含む。本発明は集積回路、たとえば大規模集積回路(LSI)において、内部に隣接した素子(MOSトランジスタなど)は電気特性がほぼ等しいもしくは特性が極めて近似することを利用する。この集積回路は、直列接続した複数の基本遅延素子からなるリング発振器を用いて生成される基準クロックパルスを用いる、基本遅延素子の遅延比率を調整するための回路を含む。より具体的には、この集積回路は第1の個数の基本遅延素子を直列接続した第1の遅延素子列と、第2の個数の調整遅延素子を直列接続した第2の遅延素子列と、位相比較器とローパスフィルタと電圧制御回路とを有する遅延比率調整用のPLL制御回路と、リング発振器を構成する複数の基本遅延素子とを隣接して配置して、各遅延素子の特性がそろった遅延比率調整回路を含むことを特徴とする。
この集積回路はさらに好適には、遅延比率調整回路と、初段の遅延素子として配置される1つの調整遅延素子に複数の基本遅延素子が直列接続される遅延素子列とを有し、遅延比率調整回路に対応する遅延回路とを隣接して配置する遅延パルス発生回路を含む。さらに図8に示すように、高解像度対応のために、複数の遅延パルス発生回路820,830,840を近接して配置することを含む。
本発明による集積回路の1実施形態を図12に示す。この集積回路1200において、1)外部発振回路からの外部クロックパルスが入力される第1のPLL制御回路(PLL−1)410と、2)第1のPLL制御回路と接続される、複数の基本遅延素子(第1の遅延素子)を直列に連結したリング発振器420と、3)第2のPLL制御回路(PLL−2)340と、4)m個の基本遅延素子(第1の遅延素子)を直列接続した第1の遅延素子列310と、n個の調整遅延素子(第2の遅延素子)を直列接続した第2の遅延素子列320とを近接して配置する。遅延比率調整回路は、第2のPLL制御回路(PLL−2)340と2つの遅延素子列310,320から構成される。好ましくは第2のPLL制御回路に接続され、前記第2の遅延素子を初段に有し、第2段目以降に複数の前記第1の遅延素子を直列接続した遅延回路350を隣接して配置する。ここで前記第1の遅延素子のそれぞれは前記第1のPLL制御回路410で生成される第1の制御電圧(V1)が印加され、前記第2の遅延素子のそれぞれは前記第2のPLL制御回路で生成される第2の制御電圧(V2)が印加される。第1のPLL制御回路によって、リング発振器420の出力パルスを外部発振回路からの外部クロックパルスにロックして基準クロックパルスを生成する。この基準クロックパルスを遅延比率調整回路の第1の遅延素子列310および第2の遅延素子列320と、遅延回路350とに入力する回路構成を集積回路1200上に形成する。
図12には、図4に示すパルス幅変調(PWM)パルス信号発生装置の集積回路1200上へのレイアウト例を示す。図6に簡略化して示すように基本遅延素子D、調整用遅延素子Daなどの遅延素子から構成される、リング発振器420、遅延回路350、及び遅延素子列310、320は集積回路上で近傍に配置することにより、各遅延素子の特性をそろえることが可能となる。また、セレクタ回路470へのセレクト信号を制御するセレクタ制御回路1210、1220も集積回路に配置することが可能である。さらに図8に簡略化して示す、高解像度の画像処理に対応可能なパルス信号発生装置を構成する、複数の遅延比率調整回路822,832,842と複数の遅延回路824,834,844と基本パルス発生回路810を集積回路上で近傍に配置することも可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されることはない。その他、本発明は、主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
従来のパルス幅変調(PWM)を行うパルス信号発生装置の図である。 リング発振器を用いたパルス幅変調(PWM)パルス信号発生装置の図である。 本発明に従った実施形態による遅延パルス発生回路を示す図であり、(a)は全体構成を、(b)は遅延パルスの出力波形を示す図である。 本発明に従った実施形態による、高解像度対応のパルス幅変調(PWM)パルス信号発生装置を示す図である。 図4の2つの遅延回路の各遅延素子からの出力パルスとPWM出力の一例を示す図である。 本発明に従った実施形態による、パルス幅変調(PWM)パルス信号発生装置の簡略化したブロック図である。 本発明に従った別の実施形態による、高解像度対応のパルス幅変調(PWM)パルス信号発生装置の全体構成を示す図である。 本発明に従ったさらに別の実施形態による、高解像度対応のパルス幅変調(PWM)パルス信号発生装置であり、(a)は概念図を、(b)は高解像度化のため具体例を示す。 遅延素子の一実施形態を示す図である。 セレクタ回路の一実施形態を示す図である。 パルス波形生成回路の一実施形態を示す図である。 図4に示すパルス信号発生装置の集積回路上へのレイアウト例を示す図である。
符号の説明
10:基本クロック発振器
20:カウンタ回路
30:セレクタ回路
40:パルス波形生成回路
100:PWMパルス信号発生装置
200:PWMパルス信号発生装置
220:リング発振器
230:PLL制御回路
240:外部発振回路
250:セレクタ回路
260:パルス波形生成回路
300:遅延パルス発生回路
310:第1の遅延素子列
320:第2の遅延素子列
330:遅延比率調整回路
340:遅延比率調整用PLL制御回路
350:遅延回路
370:セレクタ回路
400:パルス幅変調(PWM)パルス信号発生装置
402:外部発振回路
410:第1のPLL制御回路
420:リング発振器
470:セレクタ回路
480:パルス波形生成回路

Claims (15)

  1. 直列接続した複数の基本遅延素子からなるリング発振器を用いて生成される基準クロックパルスを用いて、前記基本遅延素子に対する遅延比率を調整するための回路であって、
    直列接続した第1の個数の基本遅延素子からなる第1の遅延素子列であって、当該第1の遅延素子列の最初の前記基本遅延素子に前記基準クロックパルスが入力され、最後の前記基本遅延素子から出力される、前記第1の遅延素子列と、
    直列接続した第2の個数の調整遅延素子からなる第2の遅延素子列であって、当該第2の遅延素子列の最初の前記調整遅延素子に前記基準クロックパルスが入力され、最後の前記調整遅延素子から出力される、前記第2の遅延素子列と、
    前記調整遅延素子の遅延量が前記基本遅延素子の遅延量に対して一定の遅延比率Rを得るように、前記第1の遅延素子列の出力パルスの位相と前記第2の遅延素子列の出力パルスの位相を合わせるためのPLL制御回路であって、2つの入力端子を有する位相比較器を有し、一方の該入力端子に前記第1の遅延素子列の出力パルスを入力し、他方の該入力端子に前記第2の遅延素子列の出力パルスを入力し、前記位相比較器で検出する位相差に応じて制御電圧を生成し前記調整遅延素子のそれぞれに印加する、前記PLL制御回路と、
    を含み、
    前記リング発振器に接続される別のPLL制御回路が生成する別の制御電圧を前記基本遅延素子のそれぞれに印加する、遅延比率調整回路。
  2. 前記PLL制御回路は前記位相比較器と、ローパスフィルタと、電圧制御回路とを含み、前記電圧制御回路は前記ローパスフィルタを介して前記位相比較器で検出する前記位相差に基づいて前記制御電圧を生成する、請求項1に記載の遅延比率調整回路。
  3. 前記別のPLL制御回路は、前記リング発振器の出力パルスを外部発振回路の外部クロックパルスの位相にループ制御を行いロックして前記基準クロックパルスを生成し、前記基準クロックパルスと前記外部クロックパルスの位相差に基づいて前記別の制御電圧を生成する、請求項に記載の遅延比率調整回路。
  4. 前記遅延比率Rは前記第1の個数mを前記第2の個数nで除した値(m/n)で決められる、請求項1に記載の遅延比率調整回路。
  5. 前記第1の個数mは、前記第2の個数nより大きく、(n+1)から(2n−1)の間のいずれかの個数であって、nは2以上の整数であることを特徴とする、請求項1に記載の遅延比率調整回路。
  6. 直列接続した複数の基本遅延素子からなるリング発振器の出力パルスを外部発振回路の外部クロックパルスの位相にロックして生成される基準クロックパルスを用いて、遅延パルスを発生する回路であって、
    直列接続した第1の個数の基本遅延素子からなる第1の遅延素子列であって、当該第1の遅延素子列の最初の前記基本遅延素子に前記基準クロックパルスが入力され、最後の前記基本遅延素子から出力される、前記第1の遅延素子列と、
    直列接続した第2の個数の調整遅延素子からなる第2の遅延素子列であって、当該第2の遅延素子列の最初の前記調整遅延素子に前記基準クロックパルスが入力され、最後の前記調整遅延素子から出力される、前記第2の遅延素子列と、
    前記調整遅延素子の遅延量が前記基本遅延素子の遅延量に対して一定の遅延比率Rを得るように、前記第1の遅延素子列の出力パルスの位相と前記第2の遅延素子列の出力パルスの位相を合わせるためのPLL制御回路であって、2つの入力端子を有する位相比較器を有し、一方の該入力端子に前記第1の遅延素子列の出力パルスを入力し、他方の該入力端子に前記第2の遅延素子列の出力パルスを入力し、前記位相比較器で検出する位相差に応じて制御電圧を生成し、前記調整遅延素子のそれぞれに印加する、前記PLL制御回路と、
    を含む、遅延比率調整回路と、
    前記基準クロックパルスが入力され前記制御電圧が印加される、前記調整遅延素子と同じ特性の1つの遅延素子と、該遅延素子に直列接続される前記基本遅延素子と同じ特性の複数の遅延素子と、を含む遅延回路であって、前記遅延回路の各遅延素子からの出力パルスの遅延量が、前記遅延比率Rによって決定され、前記基本遅延素子の遅延量の整数倍でないことを特徴とする、前記遅延回路と、
    を含み、
    前記リング発振器に接続される別のPLL制御回路が、別の制御電圧を生成し、それぞれの前記基本遅延素子および前記基本遅延素子と同じ特性の前記複数の遅延素子に印加する、遅延パルス発生回路。
  7. 前記遅延比率Rは前記第1の個数mを前記第2の個数nで除した値(m/n)で決められ、前記遅延回路の各遅延素子からの前記出力パルスの最小遅延量のステップが、前記遅延比率Rから1を引いた値(R−1)であることを特徴とする、請求項に記載の遅延パルス発生回路。
  8. a)外部発振回路からの外部クロックパルスが入力され、第1の制御電圧を生成する第1のPLL制御回路と、
    b)直列接続した複数の基本遅延素子からなるリング発振器あって、前記基本遅延素子のそれぞれに前記第1の制御電圧を印加し、前記第1のPLL制御回路により前記リング発振器の出力パルスと前記外部クロックパルスの位相にループ制御を行いロックして、基準クロックパルスを生成する、前記リング発振器と、
    c)前記基準クロックパルスを用いて、前記基本遅延素子に対する遅延比率を調整するための回路であって、
    直列接続した第1の個数の基本遅延素子からなる第1の遅延素子列であって、当該第1の遅延素子列の最初の前記基本遅延素子に前記基準クロックパルスが入力され、最後の前記基本遅延素子から出力される、前記第1の遅延素子列と、
    直列接続した第2の個数の調整遅延素子からなる第2の遅延素子列であって、当該第2の遅延素子列の最初の前記調整遅延素子に前記基準クロックパルスが入力され、最後の前記調整遅延素子から出力される、前記第2の遅延素子列と、
    前記調整遅延素子の遅延量が前記基本遅延素子の遅延量に対して一定の遅延比率Rを得るように、前記第1の遅延素子列の出力パルスの位相と前記第2の遅延素子列の出力パルスの位相を合わせるための第2のPLL制御回路であって、2つの入力端子を有する位相比較器を有し、一方の該入力端子に前記第1の遅延素子列の出力パルスを入力し、他方の該入力端子に前記第2の遅延素子列の出力パルスを入力し、前記位相比較器で検出する位相差に応じて第2の制御電圧を生成し、前記調整遅延素子のそれぞれに印加する、前記第2のPLL制御回路と、を含む、少なくとも1つの遅延比率調整回路と、
    d)前記基準クロックパルスが入力され前記第2の制御電圧が印加される、前記調整遅延素子と同じ特性の1つの遅延素子と、該遅延素子に直列接続され前記第1の制御電圧が印加される、前記基本遅延素子と同じ特性の複数の遅延素子と、を含む遅延回路であって、
    前記遅延回路の各遅延素子からの出力パルスの遅延量が、前記遅延比率Rによって決定され、前記基本遅延素子の遅延量の整数倍でないことを特徴とする、少なくとも1つの前記遅延回路と、
    を含み、前記リング発振器の各遅延素子の出力パルスと、前記少なくとも1つの遅延回路の各遅延素子の前記出力パルスを用いてパルス幅変調(PWM)を行うパルス信号発生装置。
  9. 前記第2のPLL制御回路は前記位相比較器と、ローパスフィルタと、電圧制御回路とを含み、前記電圧制御回路は前記ローパスフィルタを介して前記位相比較器で検出する前記位相差に基づいて前記第2の制御電圧を生成する、請求項に記載のパルス信号発生装置。
  10. 前記リング発振器の各遅延素子からの出力パルス及び前記少なくとも1つの遅延回路の各遅延素子からの出力パルスを選択する、セレクタ回路をさらに含む、請求項に記載のパルス信号発生装置。
  11. 前記セレクタ回路で選択された出力パルスから各種パルス幅を生成する、パルス波形生成回路をさらに含む、請求項10に記載のパルス信号発生装置。
  12. 前記遅延比率Rは前記第1の個数mを前記第2の個数nで除した値(m/n)で決められ、前記遅延回路の各遅延素子からの前記出力パルスの最小遅延量のステップが、前記遅延比率Rから1を引いた値(R−1)であることを特徴とする、請求項に記載のパルス信号発生装置。
  13. 前記第2の個数がn個(nは2以上の整数)の前記調整遅延素子を直列接続した前記第2の遅延素子列と、前記第1の個数mが(n+1)個から(2n−1)個のいずれかの個数の前記基本遅延素子を直列接続した前記第1の遅延素子列とをそれぞれ組み合わせて、前記遅延比率調整回路によって(n−1)個の異なる遅延比率(n+1)/n、(n+2)/n、・・・(2n−1)/nを有する前記調整遅延素子を生成し、前記調整遅延素子のそれぞれと同じ特性の遅延素子が前記遅延回路のそれぞれの最初の遅延素子として用いられる、(n−1)個の前記遅延回路から構成される、請求項8乃至12のいずれかに記載のパルス信号発生装置。
  14. 遅延比率調整回路を含む集積回路であって、前記遅延比率調整回路は
    直列接続した複数の基本遅延素子からなるリング発振器を用いて生成される基準クロックパルスを用いて、前記基本遅延素子に対する遅延比率を調整するための回路であって、 直列接続した第1の個数の基本遅延素子からなる第1の遅延素子列であって、当該第1の遅延素子列の最初の前記基本遅延素子に前記基準クロックパルスが入力され、最後の前記基本遅延素子から出力される、前記第1の遅延素子列と、
    直列接続した第2の個数の調整遅延素子からなる第2の遅延素子列であって、当該第2の遅延素子列の最初の前記調整遅延素子に前記基準クロックパルスが入力され、最後の前記調整遅延素子から出力される、前記第2の遅延素子列と、
    前記調整遅延素子の遅延量が前記基本遅延素子の遅延量に対して一定の遅延比率Rを得るように、前記第1の遅延素子列の出力パルスの位相と前記第2の遅延素子列の出力パルスの位相を合わせるためのPLL制御回路であって、該PLL制御回路は2つの入力端子を有する位相比較器を有し、一方の該入力端子に前記第1の遅延素子列の出力パルスを入力し、他方の該入力端子に前記第2の遅延素子列の出力パルスを入力し、前記位相比較器で検出する位相差に応じて制御電圧を生成し前記調整遅延素子のそれぞれに印加する、前記PLL制御回路と、を含み、前記リング発振器に接続される別のPLL制御回路が生成する別の制御電圧を前記基本遅延素子のそれぞれに印加する、前記集積回路。
  15. パルス幅変調(PWM)を行うパルス信号発生装置を含む集積回路であって、前記パルス信号発生装置は、
    a)外部発振回路からの外部クロックパルスが入力され、第1の制御電圧を生成する第1のPLL制御回路と、
    b)直列接続した複数の基本遅延素子からなるリング発振器あって、前記基本遅延素子のそれぞれに前記第1の制御電圧を印加し、前記第1のPLL制御回路により前記リング発振器の出力パルスと前記外部クロックパルスの位相にループ制御を行いロックして、基準クロックパルスを生成する、前記リング発振器と、
    c)前記基準クロックパルスを用いて、前記基本遅延素子に対する遅延比率を調整するための回路であって、
    直列接続した第1の個数の基本遅延素子からなる第1の遅延素子列であって、当該第1の遅延素子列の最初の前記基本遅延素子に前記基準クロックパルスが入力され、最後の前記基本遅延素子から出力される、前記第1の遅延素子列と、
    直列接続した第2の個数の調整遅延素子からなる第2の遅延素子列であって、当該第2の遅延素子列の最初の前記調整遅延素子に前記基準クロックパルスが入力され、最後の前記調整遅延素子から出力される、前記第2の遅延素子列と、
    前記調整遅延素子の遅延量が前記基本遅延素子の遅延量に対して一定の遅延比率Rを得るように、前記第1の遅延素子列の出力パルスの位相と前記第2の遅延素子列の出力パルスの位相を合わせるための第2のPLL制御回路であって、2つの入力端子を有する位相比較器を有し、一方の該入力端子に前記第1の遅延素子列の出力パルスを入力し、他方の該入力端子に前記第2の遅延素子列の出力パルスを入力し、前記位相比較器で検出する位相差に応じて第2の制御電圧を生成し、前記調整遅延素子のそれぞれに印加する、前記第2のPLL制御回路と、を含む、少なくとも1つの遅延比率調整回路と、
    d)前記基準クロックパルスが入力され前記第2の制御電圧が印加される、前記調整遅延素子と同じ特性の1つの遅延素子と、該遅延素子に直列接続され前記第1の制御電圧が印加される、前記基本遅延素子と同じ特性の複数の遅延素子と、を含む遅延回路であって、
    前記遅延回路の各遅延素子からの出力パルスの遅延量が、前記遅延比率Rによって決定され、前記基本遅延素子の遅延量の整数倍でないことを特徴とする、少なくとも1つの前記遅延回路と、
    を含み、前記リング発振器の各遅延素子の出力パルスと、前記少なくとも1つの遅延回路の各遅延素子の前記出力パルスを用いてパルス幅変調(PWM)を行うことを特徴とする、
    前記集積回路。
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