JP4105683B2 - 画像表示システム - Google Patents

画像表示システム Download PDF

Info

Publication number
JP4105683B2
JP4105683B2 JP2004373188A JP2004373188A JP4105683B2 JP 4105683 B2 JP4105683 B2 JP 4105683B2 JP 2004373188 A JP2004373188 A JP 2004373188A JP 2004373188 A JP2004373188 A JP 2004373188A JP 4105683 B2 JP4105683 B2 JP 4105683B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image display
scenario
command
processing unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004373188A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005151592A (ja
Inventor
長晴 浜田
俊郎 神内
郁夫 樋川
高志 中杉
高嗣 東
千春 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US08/854,837 external-priority patent/US5826035A/en
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Advanced Digital Inc filed Critical Hitachi Ltd
Publication of JP2005151592A publication Critical patent/JP2005151592A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4105683B2 publication Critical patent/JP4105683B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Color Television Systems (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Description

本発明は、画像の表示装置に関し、特に、美術館、博物館、放送局、出版社、映像プロダクション、写真スタジオ、官公庁及び一般企業の広報部門等のように写真、イラスト、絵画等の自然画像を制作、保管、再利用する業務に適した画像の表示装置に関する。
従来は、写真、絵画等の自然画像を計算機の中に取り込み、必要に応じて再生表示する手段として、光や磁気を利用した大容量記録媒体を中心にした専用装置が多かったが、最近は、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンもしくはPCと称する)の処理能力や表示能力の向上にともない、PCと光磁気ディスクを組み合わせたシステムが用いられ始めている。本発明の画像表示装置の公知技術としては、「展示型ハイビジョン静止画システムの技術ガイドライン」(HVC規格)として普及している静止画システムがあり、このシステムにあっては、予め3画面(A面,B面,C面)の静止画データをメモリ内に用意しておき、表示画面の切り換え(ディゾルブ、ワイプ等)、2画面の同時表示等を行うことによってプレゼンテーション効果を高めることができる。このような画像システムは、大別すると以下の2種類に区分される。
(1)自然画メモリ基板標準バス接続方式
本方式は、PC又はワークステーションの拡張スロット(標準バス)に、自然画対応の処理回路、メモリ、表示制御回路等を搭載した自然画メモリ基板を追加することによって実現する方式である。この方式は、例えば、下記非特許文献1に開示されている。
(2)自然画メモリユニット入出力インターフェース接続方式
本方式は、PCとは別の独立した筐体として、自然画対応の処理回路、メモリ、表示制御回路を内蔵した自然画メモリユニットを設け、両者の間を標準的な入出力インターフェース(RS232−C,SCSI等)で接続することによって実現する方式である。この方式は、例えば、下記特許文献1、非特許文献2に開示されている。
特開昭63−179493号公報 "Presention System using High Definition Still Picture System"、byH.Okamoto et al,テレビジョン学会誌,vol.47,No.12,pp.1669-1672,1993 "Moring Picture Storage & Pisplay System for Super-High-Definition Images",by O.Tanno et al,テレビジョン学会誌,vol.47, No.6, pp.909-910,1993
記従来技術では、複数の画像表示装置を、ネットワークを介して接続する場合において、該複数の画像表示装置にシナリオを好適に実行させることについて考慮されていなかった。
本発明の画像表示システムは、基本的な手段として、コンピュータシステムを含む複数の画像表示装置と、
前記画像表示装置とネットワークを介して接続され、前記画像表示装置とコマンドの通信を行う再生管理装置と、を備える。
そして、前記再生管理装置は、
シナリオを実行するためのシナリオ実行処理部と、
前記複数の画像表示装置毎に対応して設けられ、前記ネットワークを介して、対応する前記画像表示装置から該画像表示装置の状態を示す状態報告コマンドを取得して各画像表示装置のファイル情報を管理する複数の状態管理処理部と、を含み、
前記シナリオ実行処理部は、前記状態管理処理部の前記ファイル情報を用いて、前記複数の画像表示装置が前記シナリオの実行に必要なファイルの有無を調査し、該ファイルの無い画像表示装置に対応する前記状態管理部に当該ファイルを送信し、
前記状態管理部は、前記シナリオ実行処理部から受信した前記ファイルを、前記ネットワークを介して前記ファイルを有していない画像表示装置に転送して書き込むことを特徴とするものである
本発明によれば、下記の効果を得ることができる。
(1)複数の画像表示装置の持つファイルを管理し、シナリオを実行する前にシナリオで使用しているファイルと比較し、足らないファイルは事前に転送しておくことにより、シナリオを問題無く実行することができる。
(2)運用シナリオを作成実行することで、複数の画像表示装置で決められた画像や音声やシナリオを再生することができる。
(3)同期実行シナリオを作成実行することで、複数の画像表示装置で同時に画像を表示したり効果を実行したりできる。
(4)同期実行シナリオを作成実行することで、複数の画像表示装置間を移動するカーソルを表示することができる。

以下に、図1から図20を用いて本発明の実施例について説明する。
図1は本発明の画像表示装置の一実施例のシステム構成を示すブロック図である。
全体を符号1で示す本発明の画像表示装置は、コンピュータシステム100と、画像処理部500を備え、大画面ディスプレイ700に画像を表示する。コンピュータシステム100は、例えば、ワークステーション、ディスクトップ型パソコンその他の小型コンピュータをコンピュータ本体として有するコンピュータシステムである。
大画面ディスプレイ700としては、分解能1280×1024ドット、1600×1200ドット及び1920×1035ドットなどを有する高精細ディスプレイがあるが、本実施例においては、分解能1280×1024ドットの表示画像を毎秒72回のノンインターレースを行うことで、ちらつきのない高精細のフルカラー画像を得ている。なお、この大画面ディスプレイ700は、直視型ディスプレイはもちろんのこと、ちらつきの発生を許すならばインターレース方式のものであってもよい。
次にコンピュータシステム100の構成を以下に説明する。
コンピュータシステム100は、中央処理部として機能する、例えばパソコンからなるコンピュータ本体200を有し、コンピュータシステム100の全体は、コンピュータの入出力バスであるシステムバス150で結ばれる。コンピュータ本体200と、インターフェース310,350と画像処理部500は、同一の筐体に収納される。さらに、コンピュータ本体200と、インターフェース310,350と画像処理部500と、磁気ディスク260と、光磁気ディスク装置300と、CD−ROM装置360を同一の筐体に収納して、コンピュータシステム100で情報再生に必要なメディアを同一筐体に挿入できる構成をとってもかまわない。
コンピュータ本体200は、高速なメモリバス215を介して相互接続されたCPU210と主メモリ220を有し、CPU210はシステムバス150に接続される。システムバス150に接続されるグラフィックメモリ230は、グラフィックデータを格納し、グラフィックメモリ230に接続されるグラフィックディスプレイ240(例えば、17インチのディスプレイ)に対して、図示しないD/Aコンバータを介してグラフィックデータを転送し、表示する。
磁気ディスク260は、入出力インタフェース250を介してシステムバス150に接続される。
入力手段としては、キーボード又はマウス280を有し、これはインターフェース285を介してシステムバス150に接続される。また、図示しないリモコンユニットからの信号を受ける赤外受光ユニット270を有し、これはインターフェース275を介してシステムバス150に接続される。
光磁気ディスク装置300は、光磁気ディスクに記録された静止画もしくは動画の画像データをインターフェース310を介してシステムバス150に供給する。
光磁気ディスクに記録された静止画像データを大画面ディスプレイ700に表示する際には、画面に同期した説明や音楽等を出力してプレゼンテーション効果を高める。これらの音声データはCD−ROMで用意され、CD−ROM装置360で再生される。CD−ROM装置360はインターフェース310を介してシステムバス150に接続されて制御される。再生された音声データは図示しないアンプに送られ、図示しないスピーカから出力される。
インターフェース350を介してシステムバス150に接続されるスキャナ330は、例えば400DPIの分解能を有し、後述する原画から画像データを入力する際に使用され、フルカラープリンタ340は、静止画像をフルカラー(1677万色)でプリントする。
例えば、画像メモリ610,620,630に格納されて大画面ディスプレイ700に表示された画像をプリントする場合には、画像メモリ610,620,630からのデータは、イメージバス550、画像メモリリード/ライト制御装置520、システムバス150を介して主メモリ220へ送られる。この主メモリ220へ送られた画像データは、R,G,Bに分解されたデータであるので、このデータはプリント用のY,M,C,K(イエロー,マゼンダ,シアン、ブラック)のデータに変換され、システムバス150、SCSI350を介してフルカラープリンタ340へ送られてプリントが実行される。
次に原画から光磁気ディスクに画像データを記録するまでのプロセスについて、図2と図3を用いて説明する。
図2は光磁気ディスクに記録される画像表示データの作成プロセスを示す説明図である。
まず、素材となる原画800を例えば4×5インチのポジフィルムの形式で用意する。この原画800は、例えば、シワ801、キズ802、シミ803等を含む場合がある。つぎに、この原画800を分解能の高いスキャナー810により入力し、磁気テープ820又は光磁気ディスク825に記録する。スキャナー810としては、例えば1000dpiの分解能を有するスキャナーが利用される。そして、磁気テープ820又は光磁気ディスク825内には、例えば、60MB/原画1枚の容量でディジタル化された画像の一次データが記録される。
次に、画像の一次データが記録された磁気テープ820又は光磁気ディスク825をパソコン又はワークステーション830の磁気テープデッキ832又は光磁気ディスクドライブ835に搭載して一次データの処理を実行する。
一次データの処理としては、圧縮処理の他に、画像の輪郭強調、色補正、原画上の汚れやシミの除去等、画像品質の向上や画像表示の目的に応じて種々の処理ソフトが使用できる。
修正の方法としては、例えば原画800上のシワ801、キズ802、シミ803を除去する修正等、原画像の一部を変更することもできる。
以上の処理を施された画像の二次データは、光磁気ディスク850内に記録される。画像の二次データは、例えば1280×1024ドットの表示画面の場合に、例えば、0.6MB/原画1枚の容量となり、一次データに比べて1/100に圧縮される。
図3は、光磁気ディスク850内に記録される画像ファイルのデータ内容を示す説明図である。
画像ファイル860には、原画の一次データを処理したいくつかのデータが記録される。第1の画像データ861は、原画の一次データを1/100に圧縮したデータであり、第2の画像データ862は、原画の一部分を拡大した部分拡大データ(A)であり、第3の画像データ863は原画の他の部分を拡大した部分拡大データ(B)である。第4の画像データ864は原画の背景色を変更したデータであり、第5の画像データ865は原画を部分的に修正したデータである。
また、第6のデータ866はシナリオデータ(制御データ)であって、画像データや音声データをいつ再生するか、また、この再生をどれだけの時間続けるか、さらにその切り換え方式等を再生シーケンスとして指定するための制御プログラムである。
各画像データのレコード長は、それぞれ異なるが、平均して1枚の画像データが0.6MBの容量をとるものとすると、600MBの容量をもつ光磁気ディスク1枚に約1000枚の二次画像データを収容することができる。
以上のプロセスにより、予め処理された画像データを記録した光磁気ディスク850が、本発明の画像表示装置1の光磁気ディスク装置300に装填される。
次に本発明の主要構成要素である画像処理部について図1,図3,図4,図5,図8を用いて説明する。
図1の破線で囲んで示す画像処理部500は、コンピュータ本体200の主メモリ220に格納された画像処理プログラム920(本発明による画像表示装置用に別途作成される)により全体の動作が制御されるもので、システムバス150に接続される圧縮/伸長器510と、画像メモリリード/ライト制御器520を備える。
図8は、画像処理装置500を機能させるための画像処理プログラム920の機能構成図である。
画像処理プログラム920は、スキャナからの画像データ読み込み、読み込んだ画像データの加工処理/記録、画像データと音声データによる再生シナリオ作成/編集/記録、記録シナリオによる画像/音声の再生/表示など、画像処理応用プログラム910によって起動され、画像処理部500を制御するプログラムである。
画像処理プログラム920は、圧縮/伸長制御部930、画像メモリ制御部940及びビデオ制御部950からなり、更に、それぞれの制御部は、コマンド判定部931,941,951、機能単位の処理部932〜933、942〜943、952〜953、及びそれぞれのハードウェアに対するドライバ934,944,954からなっている。
圧縮/伸長制御部930は、画像処理応用プログラム910からの画像データの圧縮又は伸長処理の要求によって起動され、圧/伸コマンド判定部931によって圧縮伸長処理モジュール932〜933の中の該当する処理プログラムが選択され、圧縮伸長ドライバ934を介して画像処理部500の圧縮/伸長部510を駆動する。
画像メモリ制御部940は、画像処理応用プログラム910からの画像メモリ610〜630の中にある画像データの読み出し又は書き込み要求によって起動され、メモリR/Wコマンド判定部941によって処理モジュール942〜943の中の該当する処理プログラムが選択され、画像メモリドライバ944を介して画像処理部500の画像メモリR/W制御器520を駆動する。
ビデオ制御部950は、画像処理応用プログラム910からのビデオ処理部650における表示画像データへの加工処理要求によって起動され、ビデオ制御コマンド判定部951によって処理モジュール952〜953の中の該当する処理プログラムが選択され、ビデオ処理ドライバ954を介して画像処理部500のビデオ処理部650を駆動する。
圧縮/伸長器510は、コンピュータ本体200の主メモリ220に格納された画像処理プログラムによって動作が制御され、光磁気ディスクに記録された圧縮された画像データを伸長して画像メモリに格納する機能と、この逆の画像メモリからの画像データを光磁気ディスクに記録するための圧縮機能を有する。
伸長機能については、例えば、0.6MB/原画1枚を3MB/原画1枚に伸長し、圧縮機能については、この逆となる。
また、この圧縮/伸長器510は、システムバス150とイメージバス55を直結すべく圧縮/伸長を行わないスルー機能を有する。
この画像処理部500は、システムバス150とは分離され、かつ、そのデータ転送レート(例えば、16MB/S,32MB/S)よりも高速のデータ転送レート(例えば、システムバス150の転送レートの約2〜4倍の60MB/S)を有する画像データ用の専用バス(イメージバスと称する)550を備え、圧縮/伸長器510と、画像メモリリード/ライト制御器520は、このイメージバス550に接続される。
イメージバス550に対して、それぞれデュアルポート型のビデオRAM素子から構成される3個の画像メモリ610,620,630が接続されている。各画像メモリ610,620,630は12MBの容量を有しており、例えば、1280×1024ドット/1画面のディスプレイの場合、3バイト/1ドットを割当てることにより、4画面分の画像データを格納できる。この4画面分の画像データとしては、原画の4つ切りの部分図を図3のような部分拡大データとして格納したり、あるいは掛け軸のような細長い原画を複数枚に区切って格納することができる。
図4は、画像メモリリード/ライト制御器520の具体的な回路構成を示すブロック図である。
画像メモリリード/ライト制御器520はパソコンバスインターフェース522と、リード/ライトアドレスコントローラ530と、ライトデータバッファ524と、リードデータバッファ526と、イメージバスインターフェース532と、表示アドレス発生回路540を有する。
この画像メモリリード/ライト制御器520は、コンピュータ本体200内の主メモリ220に格納された画像処理プログラムによって動作が制御される。
コンピュータ本体用バスインターフェース522は、システムバス150に接続されており、画像処理プログラムによって主メモリ220のデータを、ライトデータバッファ524、イメージバスインターフェース532を介して、イメージバス550へ出力され、画像メモリ610,620,630へ格納される。
画像メモリ610,620,630から読み出された画像データは、イメージバス550、イメージバスインターフェース532へ入力し、リードデータバッファ526を介してコンピュータ本体用バスインターフェース522へ送られる。このリードデータは、主メモリ220に格納される。
一方、リード/ライトアドレスコントローラ530は、画像メモリ610,620,630の所定の領域に対して、リード/ライトするアドレスを連続的に発生する機能を有する。さらに、リード/ライトアドレスコントローラ530は、画像メモリ610,620,630をコンピュータシステム100の主メモリ220の拡張メモリとして利用するための図示しないアドレス変換器(アドレス変換機能)を備える。即ち、このアドレス変換機能によって、画像メモリ610,620,630は主メモリ220と同じアドレス空間に配置される。この拡張メモリとしての利用は、全体で36MBの容量を備える画像メモリのうちの画像データを格納しないメモリエリアを有効利用することができるため、画像メモリの利用率を向上させ、画像表示装置全体の利用効率が向上する。
画像メモリ610,620,630を拡張メモリとして使用する場合には、ライト時のデータは、CPU210からシステムバス150、画像メモリリード/ライト制御手段520、イメージバス550を介して画像メモリ610,620,630へ送られる。リード時のデータは、この逆の経路を介してCPU210へ送られる。
表示アドレス発生回路540は、画像メモリ610,620,630に格納された画像データに対し所定の矩形領域の画像データを読み出して、ディスプレイ表示させるための連続したアドレスを発生させる機能を有する。このため、矩形領域の指定によっては、複数画面の領域にまたがったディスプレイ表示も可能であり、原画の任意領域をウィンド表示させたり、スクロール表示させたりすることができる。なお、この表示アドレスは信号線541,542,543を介して画像メモリ610,620,630に供給される。
図5は、ビデオ処理器650の具体的な回路構成を示すブロック図である。
ビデオ処理器650は、ウインド制御回路652と、画面選択回路654と、画面混合回路656と、D/Aコンバータ658と、カラールックアップテーブル(LUT)660を有する。
このビデオ処理器650は、コンピュータ本体200内の主メモリ220に格納された画像処理プログラムによって動作が制御される。
画像メモリ610,620,630の画像データは、各々専用の信号線612,622,632を介して画面選択回路654へ転送される。画面選択回路654は、3画面のうちから2画面を選択して、画像データP,Qとして画面混合回路656へ転送する。この際にウインド制御回路652は、コンピュータ本体200の画像処理プログラムによって発生し、システムバス150、画像メモリリード/ライト制御器520、イメージバス550を介して送られてくる制御データ670によって画面の表示領域の指定を行なう。また、ウインド制御回路652で表示領域を指定することによって、画面を連続して切り換えるロール機能を実現することができる。
以上が画面切り換えのロール機能であるが、もう一方の画面切り換えであるディゾルブ機能に関し説明する。
画面混合回路656は、入力される画像データPと画像データQを混合して、次式により画像データXを作成する。
X=P・α+Q(1−α)
ウインド制御回路652は、制御データ670により指令されるタイミングでαの値を0から1の間で変更する。
混合された画像データXは、D/Aコンバータ658でアナログビデオ信号659に変換され、大画面ディスプレイ700に表示される。
このとき、αの値が1の状態では、X=Pであり、画像Pが表示されるが、αを1から0に向けて減少させると、画像Pの輝度が減少し、画像Qの輝度が増加する。この作用により、画像Pはフェードアウトし、画像Qがフェードインするので、画像は連続的に切り換えられてディゾルブ機能が達成できる。
なお、カラールックアップテーブル660は、表示色の色調パラメータをD/Aコンバータ658に送り、色調の良いフルカラー表示を達成する。
以上が本発明の主要構成要素である画像処理部500の詳細であるが、コンピュータシステム100と相俟って以下の効果を奏する。
画像メモリ610は、専用の信号線612を介してビデオ処理部650に接続され、また画像メモリ620は、専用の信号線622を介してビデオ処理部650に接続され、同様に画像メモリ630は専用の信号線632を介してビデオ処理部650に接続されている。そして各信号線612,622,632は、例えば、イメージバス550の転送レートの8倍の480MB/Sの転送レートを有しており、イメージバス550側からのアクセスに並行して、各画像メモリ610,620,630のデータをビデオ処理器650に高速転送することができる。
ビデオ処理部650は、各画像メモリから送られくる画像のディジタルデータをアナログデータに変換し、大画面ディスプレイ700上に表示する。
以上の説明は、画像ソフトウェアを予め別のシステムで用意する場合である。
次に、この画像表示装置に装備される図1のスキャナ330を利用して、画像データを作成するプロセスを説明する。
スキャナ330は供給された原画を入力し、圧縮/伸長器510を介して、画像メモリ610,620,630に格納する。このプロセスでは、圧縮/伸長器510は、この画像データをスルーさせ、データの圧縮/伸長は実行しない。入力された画像データは、大画面ディスプレイ700上で確認され、その後、圧縮/伸長器510により圧縮されて、システムバス150を介して光磁気ディスク装置300に用意された光磁気ディスクに記録される。以上の動作は、コンピュータ本体200内の主メモリ220に格納された画像処理プログラムにより制御される。尚、画像メモリからの画像データをもとに、必要に応じてシワ、キズ、シミ等を除去する処理を画像処理プログラムで行なうことができ、さらに圧縮/伸長器510の圧縮機能を用いることなく、画像処理プログラムのソフトウエア圧縮機能を使うこともできる。この場合には、画像メモリからの画像データを圧縮/伸長器510をスルーさせ、システムバス150を介してコンピュータ本体200に送る。コンピュータ本体200で処理された画像データは、システムバス150を介して光磁気ディスク装置300に送られる。このようにして記録された画像データは、図3で示した画像ファイルのデータ内容と同様のデータ内容となる。
以上のプロセスで作成された光磁気ディスクは、光磁気ディスク装置300に装着することによって画像データとして読みだされ、この画像データは、コンピュータシステム100に装備されるインターフェース310、システムバス150を介し、画像処理部500に装備される圧縮/伸長器510、イメージバス550、画像メモリ610,620,630、専用信号線612,622,632、ビデオ処理器650へ供給され、大画面ディスプレイ700に表示される。
上記実施例では、光磁気ディスクに画像データや、シナリオデータ(制御データ)を記録しているが、画像データやシナリオデータ(制御データ)をCD−ROMに記録して、CD−ROM装置360から読み出すようにしてもかなわない。また、光磁気ディスクに記録した画像データやシナリオデータ(制御データ)を磁気ディスク26に複写して、磁気ディスク72から読み出すようにしてもかまわない。
図6は本発明の画像装置の他の実施例を示すブロック図である。
この画像表示装置1Aは図1の画像表示装置1に比べて、以下の構成、及び、効果が異なる。
(1)圧縮/伸長器510、画像メモリリード/ライト制御器520をプログラマブルな画像処理プロセッサ510Aと、ビデオ処理器650をプログラマブルなビデオ処理プロセッサ650Aに置き換える。さらに、画像メモリ610,620,630に与える表示アドレスを、画像メモリリード/ライト制御器520から信号線541,542,543で供給しているのに対して、ビデオ処理プロセッサ650Aから信号線616,626,636を介して供給する。これにより、画像処理プロセッサ510Aの画像処理手順をCPU210で変更することにより、処理アルゴリズムの違う複数の圧縮/伸長動作を行わせたり、画像メモリリード/ライト処理をダイナミックに変更することが可能になる。
(2)画像メモリ610,620,630に対して、システムバス150から直接にアクセスするための信号線614,624,634を設け、主メモリと同じアドレス空間に画像メモリを配置している。これにより、画像メモリ610,620,630が主メモリ220と同じようにCPU210から利用できるようになり、各画像メモリの画像データを直接変更したり、画像データを格納しないメモリエリアを別の用途に利用することができる。
図7は本発明の画像表示の更に他の実施例を示すブロック図である。
この画像表示装置1Bは、図1の画像表示装置1に比べて、以下の構成が異なる。
(1)コンピュータのCPU210と主メモリ220とを接続する高速なメモリバス215とイメージバス550と、を連結する信号線552を設けたこと。この信号線552及びイメージバス550も又高速なものであるから、メモリバス215、信号線552及びイメージバス550の信号伝達路は全体として高速なデータ転送レートを有する。
(2)大画面ディスプレイ700をグラフィックディスプレイと兼用することで、コンピュータ本体200´では図1,6のグラフィックディスプレイ240をなくし、大画面ディスプレイ700でグラフィックディスプレイ240の機能を実現したり、または大画面ディスプレイ700の画面の中にグラフィックディスプレイ240の子画面を表示等をさせたりすること。
(3)図1の実施例では、画像メモリ610,620,630に与える表示アドレスを、画像メモリリード/ライト制御器520から供給していたのに対して、本実施例ではビデオ処理プロセッサ650A´から信号線616,626,636を介して供給すること(なお、ビデオ処理プロセッサ650A´はイメージバス550と信号線552を介しメモリバス215に接続されている)。これにより、コンピュータの主メモリ220と同じアドレス空間に画像メモリを配置することができる。
以上の構成により、画像メモリを主メモリの拡張メモリとして使用する場合等において、画像メモリに対する高速アクセスが可能となる。また、ディスプレイを1個に集約することができるため、ユーザの操作性が向上すると共にコストパフォーマンスが向上する。
次に本発明の画像表示装置の使い方を図1と図3を用いて説明する。
コンピュータ本体220´に画像処理プログラムをロードすると、グラフィックディスプレイ700に初期画面が表示されるので、大画面ディスプレイ700の分解能(例えば、1280×1024ドット)、HVC規格か否か、自動モード、対話モード等の指示を行なう。
先ず対話モードについて説明する。初期画面で対話モードが指示されると、光磁気ディスク装置300に装着された光磁気ディスクから、図3に示すメニュー表示データ867が読み出され、大画面ディスプレイ700にメニューが表示される。
このメニューから、例えば図示しないリモコンユニットで、赤外受光ユニット270へ指示を送り、浮世絵や風景画、古文書などのいずれの種類を表示させるかのシナリオを選択する。この選択によって、光磁気ディスクから、シナリオデータ866が読みだされ、シナリオデータに対応する画像データが画像メモリ610,620,630に格納される。この画像データはビデオ処理器650によって、大画面ディスプレイ700に表示される。一方、シナリオ選択と同時に上記画像データに対応した音声データがCD−ROM装置360にセットされたCD−ROMから読み出され、音声が図示しないアンプを経由して、図示しないスピーカから出力される。1シナリオは複数の画像データを有しており、リモコンユニットの操作によって画面を順次切り換え表示させることができる。
この際に、シナリオデータ866は、光磁気ディスク装置300からSCSI310を通り、システムバス150を介して主メモリ220へ送られ、CPU210でシナリオの内容が順次実行される。
次に自動モードについて説明する。
初期画面で自動モードが選択されると、図3に示す光磁気ディスクから、シナリオデータ(制御データ)866を読み出し、これに基づいて該当する画像データが画像メモリ610,620,630に格納され、この画像データはビデオ処理器650によって、大画面ディスプレイ700に表示される。一方、シナリオ選択と同時に上記画像データに対応した音声データがCD−ROM装置360にセットされたCD−ROMから読み出され、音声が図示しないアンプを経由して、図示しないスピーカから出力される。1シナリオは複数の画像データを有しており、シナリオデータの再生シーケンスに従って、自動的に画面を順次切り換え表示させることができる。
尚、コンピュータ本体200に画像処理プログラムをロードせずに、通常のアプリケーションプログラムをロードさせる場合には、上記画像表示装置1は、当然通常のパソコンとして動作し、上記画像メモリ全体は、主メモリ220の拡張メモリとして利用できる。
また、上記シナリオデータ866は、画像ファイル860を作成する時、図3に示すように、画像データ861−865とともに光磁気ディスクに記録されるものである。
図9は本発明の画像表示装置の他の実施例を示すブロック図である。本実施例による画像表示装置1Cは図6の画像表示装置1Aに比べて、以下の構成、動作、及び、効果が異なる。
構成の違いは、図1のパソコンシステム100のシステムバス150に、通信装置1000と、コマンド処理装置1010、音声処理プロセッサ1020が新たに追加されている。さらに、通信装置1000はネットワーク1030を介して、ファイルサーバ装置1040に接続されている。
ネットワーク1030は複数のコンピュータ装置を相互に接続する通信網で、各コンピュータ装置にユニークなアドレス(以後、ネットワークIDと称す)を付けて管理することで、各コンピュータ装置間のデータ送受信を可能にしている。ネットワークの標準規格として、イーサネット(登録商標)やFDDI(Fiber Distributed Data InterFace)やATM(Asynchronous Transfef Mode)があり、通信プロトコルとしてはTCP/IP等が知られている。また、ネットワーク1030に接続される装置が少ない場合や通信容量が少なくてもよい場合は、RS−232Cやモデム等を用いてネットワークを構成しても構わない。
通信装置1000は、送信先のネットワークIDとデータを受け取ると、ネットワーク1030用のネットワークプロトコルに合わせて、データを送信する。逆に、ネットワーク1030に自分宛ての(自分と同じネットワークIDの付いた)データが送られてきた場合は、ネットワーク1030用のネットワークプロトコルに従って元のデータに復元し、コマンド処理装置1010や画像処理プロセッサ510Aや音声処理プロセッサ1020に転送する。
コマンド処理装置1010は、キーボード、マウス280からの入力や通信装置1000からのコマンド入力を解釈して、画像処理プロセッサ510A、ビデオ処理プロセッサ650A、通信装置1000、音声処理プロセッサ1020を制御して、入力されたコマンドを実行する。さらに、コマンド処理装置1010は、複数のコマンドを組み合わして、プログラム化した制御データ(以後、シナリオと称す)を読み込んで、シナリオ内の各コマンドを順番に解釈実行することで、画像表示装置1Cの一連の動作をシナリオにより制御することができる。
図10に画像表示装置1Cの制御コマンドの一例を示す。各コマンドの動作は、以後の明細で行う。
ファイルサーバ装置1040の構成を図11に示す。ファイルサーバ装置1040は、パソコン200Cと通信装置1000とコマンド処理装置1010で構成される。パソコン200Cは図1のパソコン200からシリアルIF275と赤外受光ユニット270を除いたものである。コマンド処理装置1010は図10に示したファイル操作に関するコマンド(C19,C20,C21、C22、C23等)を解釈実行する。ファイルサーバ装置1040の磁気ディスク260には、画像、音声、シナリオのデータがファイルとして記録されており、画像表示装置1Cからファイル送信C20のコマンドを受け付けると、指定されたファイルを磁気ディスク260から読み出して、画像表示装置1Cへ送信する。
画像表示装置1Cからファイル書込みC19のコマンドを受け付けると、送られてきたデータをファイルとして、磁気ディスク260に記録する。さらに、画像表示装置1Cからメディア報告C21やディレクトリ報告C22やファイル報告C23を受け付けると、磁気ディスク260のドライブ情報やディレクトリ情報やファイル情報を報告する。ファイルサーバ装置1040が画像表示装置1Cから送られてきたコマンドに対して以上の動作を行うことで、画像表示装置1Cからはネットワーク1030に接続されたファイルサーバ装置1040が内蔵している光磁気ディスク装置300等のファイル記録装置と同等に扱える。
以上、説明したように画像表示装置1Cが通信装置1000やコマンド処理装置1010や音声処理プロセッサ1020等を搭載することによって、以下の効果を実現する。
(1) ネットワーク1030に接続され通信装置1000とコマンド処理装置1010を備えたファイルサーバ装置1040等の他の装置の画像や音声やシナリオ等のファイルを自由に取り出して、画像表示装置C1で実行再生することができる。
(2) ネットワーク1030に接続された通信装置1000とコマンド処理装置1010を備えた他の装置からコマンドやシナリオを送信することで、画像表示装置C1の動作や機能をコントロールしたり利用することができる。
次に、本発明による画像表示装置を複数ネットワークに接続して、利用する場合の実施例を図12に示す。
図12は、本発明による画像表示装置を用いて、画像、音声、シナリオを格納したデータベースの操作やデータベースから取り出した画像、音声、シナリオの再生管理を行うマルチメディアネットワークシステム2である。ネットワーク1100は図9のネットワーク1030と同等のネットワークである。画像表示装置1Dとマルチメディア編集装置1Eは、それぞれ図9の画像表示装置1Cにデータベース処理やマルチメディア編集処理を追加したものである。画像表示装置1F、1G、1H、1J、1Kは図9の画像表示装置1Cと同等の画像表示装置である。また、再生管理装置1110は図11のファイルサーバ装置1040に再生管理処理を追加したものである。大画面ディスプレイ710、730は図1の大画面ディスプレイ700と同等の大画面ディスプレイで、マルチ画面ディスプレイ720は、大画面ディスプレイ700を3台つなげたマルチ画面ディスプレイで、画像表示装置1G,1H,1Jの表示信号をそれぞれ、1G、1H、1J表示範囲に表示する。
まず、図13は図9の画像表示装置1Cにデータベース処理を追加したブロック図である。この画像表示装置1Dは図9の画像表示装置1Cに比べて、以下の構成、動作、及び、効果が異なる。
構成の違いは、図9のパソコンシステム100Cのシステムバス150に、データベース処理1300が新たに追加され、ビデオ処理プロセッサ650Aと音声処理プロセッサ1020が画像メモリ610、620、630上の画像データの比較演算処理する画像比較演算プロセッサ1310と音声データの比較演算を行う音声比較演算プロセッサ1320に置き換える。また、パソコンシステム100CからSCSI350とスキャナ330とフルカラープリンタ340を削除している。
次に、データベース処理1300の動作を図14を用いて説明する。コマンド処理装置1010は、通信装置1000で受け取ったコマンドが、新規データベース作成C24、データベース検索C25、データベース編集C26、データベース登録C27の場合は、データベース処理1300へそれぞれ新規データベース作成要求1600、データベース検索要求1601、データベース編集要求1602、データベース登録要求1603を出す。データベース処理1300は新規データベース作成要求1600やデータベース検索要求1601やデータベース編集要求1602やデータベース登録要求1603を受け取ると、それぞれ新規データベース作成処理1400やデータベース検索処理1401やデータベース編集処理1402やデータベース登録処理1403を実行し、その実行結果を処理結果情報1420としてコマンド処理装置1010に返す。
データベース処理1300で実行される処理の動作を、以下に説明する。
(1) 新規データベース作成処理1400は新規の空のデータベース1410を磁気ディスク260上に作成し、その結果を返す。
(2) データベース検索処理1401は、与えられた検索条件が画像の場合は、与えられた画像を画像形式や検索方法に合わせて画像処理プロセッサ510Aで伸長、変換等の画像処理を行って画像メモリ610に書き込む。さらに、検索対象となる画像をデータベース1410からを読み出して、画像形式や検索方法に合わせて画像処理プロセッサ510Aで伸長、変換等の画像処理を行って、あいている画像メモリ620、630へ順次書き込む。次に、画像比較演算プロセッサ1310は、検索条件となる画像とデータベース1410から読み出された画像の画素比較やパターマッチングや距離計算等の比較演算処理を行い検索条件に合うかどうかを判定して結果を返す。また、与えられた検索条件が音声の場合は、与えられた音声を音声比較演算プロセッサ1320へ転送し、次に検索対象となる音声をデータベース1410から読み出して、音声比較演算プロセッサ1320へ順次転送する。音声比較演算プロセッサ1320は転送された検索条件となる音声とデータベース1410から読み出された音声を比較して検索条件に合うかどうかを判定して結果を返す。されに、与えられた検索条件がテキストの場合は、図示しないテキスト比較処理で検索条件とデータベース1410の検索対象となるテキストやシナリオを比較して検索条件にあうかどうか判定して結果を返す。ここで、シナリオはテキストで記述してあるものとする。
(3) データベース編集処理1402は、与えられた編集条件に従って、データベース1410を編集して再構成しその結果を返す。
(4) データベース登録処理1403は、登録条件に従って、画像や音声やシナリオ等のデータをデータベース1410に登録する。また、すでに登録されている場合は、変更属性を検証した後、変更が可能であれば、そのデータを変更しその結果を返す。
ここで、画像処理プロセッサ510Aを画像処理だけでなく音声処理やテキスト処理等をプログラムし、画像メモリ610、620、630に処理したデータを書き込み、画像比較演算プロセッサ1310を音声データやテキストデータを比較演算できるようにプログラムすることにより、画像処理部500Dで画像、音声、シナリオ等のマルチメディアデータの検索処理を行うようにしてもよい。この場合、音声比較演算プロセッサ1320は不要になる。
以上、説明したように画像表示装置1Dがデータベース処理1300や画像比較演算プロセッサ1310や音声比較演算プロセッサ1320等を搭載することによって、以下の効果を実現する。
(1) ネットワーク1100に接続され通信装置1000とコマンド処理装置1010を備えた他の装置からデータベース1410があたかも自分の装置内にあるようにデータベースの作成や検索や編集や登録を行うことができる。
(2) 複数の画像メモリを用いることで2枚の画像を比較している間に、他の画像を読み出すことで高速に検索を進めることができる。また、2枚以上の画像の比較を同時に行うことができる。
(3) 圧縮画像を用いてそのまま検索できるので、ネットワーク負荷とデータベースのサイズを軽減することができる。
次に、図15は図9の画像表示装置1Cにマルチメディア編集処理を追加したブロック図である。マルチメディア編集装置1Eは図9の画像表示装置1Cに比べて、以下の構成、動作、及び、効果が異なる。
構成の違いは、図9のパソコンシステム100Cのシステムバス150に、マルチメディア編集処理1500が新たに追加され、ビデオ処理プロセッサ650Aと音声処理プロセッサ1020が画像メモリ610、620、630上の画像データを編集する画像編集処理プロセッサ1510と音声データの編集を行う音声編集処理プロセッサ1520に置き換える。さらに、音声編集処理プロセッサ1520には、音声を入力するマイクが追加されている。
次に、マルチメディア編集処理1500の動作を図16を用いて説明する。操作者はキーボード、マウス280を使ってマルチメディア編集処理に指示を与える。マルチメディア編集装置1500は、シリアルIF285経由で送られてきた操作者の指示を判定して、以下の処理を行う。
(1) 新規画像を入力編集登録する場合は、操作者は写真等の原稿をスキャナ330にセットし、画像入力操作を行う。マルチメディア編集装置1500は画像入力指示を受け付けると、画像入力処理1610でスキャナ330にセットされた原稿を読み取り、使用していない画像メモリ610、620、630の一つに書き込む。次に操作者が画像編集操作を行うと、画像編集処理1612は画像編集処理プロセッサ1510を制御して、サイズ変換調整、輪郭強調、色補正、汚れやシミの除去等の操作者が指示した画像編集処理を行う。最後に、操作者が画像登録操作を行うと編集された画像データ1611は、画像登録処理1613で画像登録に必要な検索情報や属性情報等を付加して、データベース登録要求1603を、コマンド処理装置1010と通信装置1000を経由して、データベース装置1Dに送信する。データベース装置1Dは、データベース登録要求1603を処理して編集された画像データ1611が登録される。
(2) 新規音声を入力編集登録する場合は、操作者はマイク1530やCD−ROM装置360を用いて、音声入力操作を行う。マルチメディア編集装置1500は音声入力指示を受け付けると、音声入力処理1620で、マイク1530やCD−ROM装置360から入力された音声データ1621を取り込む。次に操作者が音声編集操作を行うと、音声編集処理1622は音声編集処理プロセッサ1520を制御して、音量や音質や再生時間等の操作者が指示した音声編集処理を行う。最後に、操作者が音声登録操作を行うと編集された音声データ1621は、音声登録処理1623で音声登録に必要な検索情報や属性情報等を付加して、データベース登録要求1603を、コマンド処理装置1010と通信装置1000を経由して、データベース装置1Dに送信する。データベース装置1Dは、データベース登録要求1603を処理して編集された音声データ1621が登録される。
(3) 新規シナリオを作成編集登録する場合は、操作者は大画面ディスプレイ700、又は、グラフィックディスプレイ240に表示されるシナリオ編集画面を用いて、シナリオ編集操作を行う。マルチメディア編集装置1500は新規シナリオ作成指示を受け付けると、新規シナリオ作成処理1630に新規シナリオ編集画面を表示する制御を行う。新規シナリオ作成処理1630は、新規シナリオ編集画面を表示する。次に操作者がシナリオ編集画面に対してシナリオ編集操作を行うと、シナリオ編集処理1632はシナリオ編集処理を行う。最後に、操作者がシナリオ登録操作を行うと編集されたシナリオデータ1631は、シナリオ登録処理1633でシナリオ登録に必要な検索情報や属性情報等を付加して、データベース登録要求1603を、コマンド処理装置1010と通信装置1000を経由して、データベース装置1Dに送信する。データベース装置1Dは、データベース登録要求1603を処理して編集されたシナリオデータ1631が登録される。
(4) データベース1410に登録された画像、音声、シナリオを編集する場合は、操作者は大画面ディスプレイ700、又は、グラフィックディスプレイ240に表示されるデータベース検索画面を用いて、編集したい画像や音声やシナリオを検索する。マルチメディア編集装置1500は検索指示を受け付けると、データベース装置1Dに対して、データベース検索要求1601を送信する。データベース装置1Dから検索結果として、画像データ、音声データ、シナリオデータが送られてくると、それぞれ対応する画像編集処理1612、音声編集処理1622、シナリオ編集処理1632が処理を開始し、操作者は編集操作を行う。最後に、操作者が登録操作を行うと編集された画像データ1611、音声データ1621、シナリオデータ1631が画像登録処理1613、音声登録処理1623、シナリオ登録処理1633を経てデータベース1410に変更登録される。
(5) データベースを作成する場合は、操作者は新規データベース作成の指示を行う。マルチメディア編集装置1500は新規データベース作成指示を受け付けると、データベース装置1Dに対して新規データベース作成要求1600を送信する。データベース装置1Dに新規データベース作成され、結果が報告されると新規のデータベース編集画面を表示する。さらに、データベース編集画面に対してデータベース編集操作を行と、データベース編集要求1602がデータベース装置1Dに対して送信され、データベースの編集が行われる。
以上、説明したようにマルチメディア編集装置1Eがマルチメディア編集処理1500や画像編集処理プロセッサ1510や音声編集処理プロセッサ1520等を搭載することによって、以下の効果を実現する。
(1) ネットワーク1100に接続されたデータベース装置1Dのデータベース1410があたかも自分の装置内にあるように操作でき、データベース1410への画像、音声、シナリオの新規登録やすでに登録されている画像、音声、シナリオの編集ができる。
(2) 複数の画像メモリを用いることで2枚以上の画像間での編集処理を高速に行うことができる。
次に、図17は図11のファイルサーバ装置1040に再生管理処理1700を追加したブロック図である。再生管理装置1110は図11のファイルサーバ装置1040に比べて、以下の構成、動作、及び、効果が異なる。
構成の違いは、図11のパソコンシステム100Cのシステムバス150に、再生管理処理1700が新たに追加さている。
次に、再生管理処理1700の動作を図18を用いて説明する。
まず最初に再生管理処理1700は、ネットワーク1100に接続されている画像表示装置を検索する。図12の場合では、画像表示装置1F、1G、1H、1J、1Kの5台の画像表示装置が検索され、各画像表示装置に対応する状態管理処理1850、1860、1870、1880、1890を生成する。並列処理選択1840は、複数生成された状態管理処理1850、1860、1870、1880、1890やシナリオ実行処理1810等を順番に選択して、各処理に自分の処理を実行する処理時間を与えることで、複数の処理の並列実行と各処理間のデータの交換を可能にする。状態管理処理1850、1860、1870、1880、1890は、生成されると並列処理選択1840に選択されたタイミングで、コマンド処理装置1010を通して、自分の担当する画像表示装置に対して、ネットワーク接続コマンドC1を使ってネットワーク接続を行う。
次に、状態報告コマンドC18を使って、接続先の画像表示装置の状態を取得し、各表示画像表示装置の状態と各表示画像表示装置が実行できるファイルの情報を装置状態情報1851、1861、1871、1881、1891とファイル情報1852、1862、1872、1882、1892として管理する。ここで、状態管理処理1850、1860、1870、1880、1890と接続した画像表示装置1F、1G、1H、1J、1Kは、自分の状態が変化した時に状態報告コマンドC17を使って、自分の変化した状態を接続先の状態管理処理1850、1860、1870、1880、1890に報告する。これにより、状態管理処理1850、1860、1870、1880、1890は接続先の画像表示装置の最新の情報を保持することができる。また、シナリオ実行処理1810等の他の処理が、状態管理処理1850、1860、1870、1880、1890にコマンドやシナリオを与えると、与えられたコマンドやシナリオを自分の接続している画像表示装置に転送する。これにより、状態管理処理1850、1860、1870、1880、1890を使って画像表示装置1F、1G、1H、1J、1Kを制御することができる。
次に、シナリオ実行処理1810の説明を行う。ここで、シナリオ実行処理1810で実行するシナリオは、図10に示したコマンドとそのコマンドを実行する画像表示装置のネットワークIDが対応付けられて記述されているものとする。操作者の指示で再生管理処理がシナリオを受け取ると、シナリオ解析処理1800が受け取ったシナリオを解析して、シナリオの中で使用されているすべてのファイルとそのファイルを再生する画像表示装置のネットワークIDとを抜き出したファイルリンク情報1801と、コマンドと対応付けられている画像再生装置のネットワークIDを抜き出した実行リンク情報1802をシナリオ実行処理1810に報告する。
シナリオ実行処理1810は、ファイルリンク情報1801の中の画像表示装置のネットワークIDと対応する状態管理処理のファイル情報を取得して、ファイルリンク情報1801の中の対応するファイルと比較して、シナリオ再生に必要なファイルが画像表示装置に存在するか調べる。もし、必要なファイルが無い場合は、必要なファイルを対応する状態管理処理に渡す。状態管理装置は、受け取ったファイルをファイル書込みコマンドC19等を用いて接続された画像表示装置に書き込む。これにより、シナリオ解析処理1800が受け取ったシナリオが対応する状態管理処理に接続された画像表示装置で問題無く再生できるようになる。
さらに、シナリオ実行処理1810は、実行リンク情報1802を調べて、画像表示装置のネットワークIDが一つのみの場合は、受け取ったシナリオから画像表示装置のネットワークIDの記述を取り除いて、対応する画像表示装置に接続された状態管理処理へ渡す。これにより、シナリオ実行処理1810で受け取ったシナリオがネットワークIDで指定された画像表示装置で実行される。画像表示装置のネットワークIDが二つ以上の場合は、シナリオ管理1811へ受け取ったシナリオを登録して、以後シナリオに記述されているコマンドを実行する。
次に、シナリオ実行処理1810でシナリオ管理1811に登録されたシナリオを実行する場合の動作を説明する。シナリオ実行処理1810は、シナリオ管理1811に登録されているシナリオのコマンドとそのコマンドを実行する画像表示装置のネットワークIDを順次読み出して、ネットワークIDに対応する状態管理処理に読み出したコマンドを渡す。状態処理は受け取ったコマンドを接続された画像表示装置に転送する。これにより、シナリオ管理1811に登録されているシナリオをシナリオ実行処理1810が順次実行することで、画像表示装置1F、1G、1H、1J、1Kを制御できる。
ここで、図12に示した再生管理装置1110がシナリオを実行することによって、画像表示装置1F、1G、1H、1J、1Kをどのようにして制御するか、画像表示装置1F、1Kを運用管理する場合と画像表示装置1G、1H、1Jを同期再生させる場合の説明を行う。シナリオ記述は、図10に示したコマンドを用いて行う。また、画像表示装置1F、1G、1H、1J、1KのネットワークIDをそれぞれ1F、1G、1H、1J、1Kとする。
まず、複数の画像表示装置の運用管理を制御する運用管理シナリオの例を図19に示す。この運用管理シナリオは、指定された時間にシナリオや画像や音声を画像表示装置1F、1Kで再生させる場合の例である。
(1) 再生管理装置1110で図19の運用シナリオが読み込まれると、シナリオ解析処理1800で運用シナリオが解析され、ファイルリンク情報1801と実行リンク情報1802が作成される。シナリオ実行処理1810は、ファイルリンク情報1801から画像表示装置1Fに画像A、シナリオA、音声Aが画像表示装置1Kに画像B、シナリオB、音声Bが存在するか調べる。無い場合は、それぞれの画像表示装置に必要な画像を書き込む。更に、実行リンク情報1802を調べて、この運用シナリオは2台の画像表示装置1F、1Kを制御しているので、読み込んだシナリオをシナリオ管理1811に登録する。
(2) シナリオ実行処理1810は、シナリオ管理1811に登録された運用シナリオのL1(1行目)を読み込んで実行する。L1は、8時になったらアクションAを実行するコマンドなので、シナリオ実行処理1810は、時間管理処理1820に8時になったらアクションAを実行するように登録する。次にL2、L3を読み込んで同じように時間管理処理1820にアクションB、アクションCを時間といっしょに登録する。L4以降は、アクションA、B、Cの関数なので関数呼び出しされるまで実行されない。以後、シナリオ実行処理1810は、実行するコマンドが無いので待機する。
(3) 時間が8時になったら、時間管理処理1820は、アクションAを実行する様にシナリオ実行処理1810を呼び出す。シナリオ実行処理1810は、呼び出されるとアクションAの中にあるコマンドを順に実行する。L5は画像表示装置1Fに画像Aを表示するコマンドで、シナリオ実行処理1810は、状態管理処理1850に対して画像Aを表示するコマンドC6を発行する。状態管理処理1850は、受け取ったコマンドを接続された画像表示装置1Fに転送する。これにより画像表示装置1Fで画像Aが表示される。次に、L6のコマンドを読み出して、同じように実行され、画像表示装置1Kに画像Bが表示される。
(4) 時間が12時になったら、時間管理処理1820は、アクションBを実行する様にシナリオ実行処理1810を呼び出す。シナリオ実行処理1810は、呼び出されるとアクションBの中にあるコマンドを順に実行する。L9は画像表示装置1FでシナリオAを再生するコマンドで、シナリオ実行処理1810は、状態管理処理1850に対してシナリオAを実行するコマンドC3を発行する。状態管理処理1850は、受け取ったコマンドを接続された画像表示装置1Fに転送する。これにより画像表示装置1FでシナリオAが再生される。次に、L10のコマンドを読み出して、同じように実行され、画像表示装置1KにシナリオBが再生される。
(5) 時間が17時になったら、時間管理処理1820は、アクションCを実行する様にシナリオ実行処理1810を呼び出す。シナリオ実行処理1810は、呼び出されるとアクションCの中にあるコマンドを順に実行する。L13は画像表示装置1Fで音声Aを再生するコマンドで、シナリオ実行処理1810は、状態管理処理1850に対して音声Aを実行するコマンドC9を発行する。状態管理処理1850は、受け取ったコマンドを接続された画像表示装置1Fに転送する。これにより画像表示装置1Fで音声Aが再生される。次に、L10のコマンドを読み出して、同じように実行され、画像表示装置1Kに音声Bが再生される。シナリオ実行処理1810が以上の動作を行うことで、画像表示装置1F、1Kを制御する運用シナリオを作成して、再生管理装置1110の再生管理処理1700が実行することにより、複数の画像表示装置で決められた時間に決められた画像や音声やシナリオを再生することができる。
次に、複数の画像表示装置の同期して再生制御する同期再生シナリオの例を図20に示す。この同期再生シナリオは、図12の画像表示装置1G、1H、1Jで画像の表示を同期させたりユーザの操作を3台の画像表示装置に反映させる場合の例である。
(1) 再生管理装置1110で図20の同期再生シナリオが読み込まれると、シナリオ解析処理1800で同期再生シナリオが解析され、ファイルリンク情報1801と実行リンク情報1802が作成される。シナリオ実行処理1810は、ファイルリンク情報1801から画像表示装置1Gに画像Aと画像Dが、画像表示装置1Hに画像Bと画像Eが、画像表示装置1Jに画像Cと画像Fが存在するか調べる。無い場合は、それぞれの画像表示装置に必要な画像を書き込む。更に、実行リンク情報1802を調べて、この運用シナリオは3台の画像表示装置1G、1H、1Jを制御しているので、読み込んだシナリオをシナリオ管理1811に登録する。
(2) シナリオ実行処理1810は、シナリオ管理1811に登録された同期再生シナリオのL1(1行目)を読み込んで実行する。L1は、画像Aを表示するコマンドC6を画像表示装置1Gに設定するコマンドなので、シナリオ実行処理1810は、状態管理処理1860にコマンドC6を設定するようにコマンドを発行する。状態管理処理1860は、受け取ったコマンドを接続された画像表示装置1Gに設定する。次にL2、L3と読み込んで同じように実行され、画像表示装置1H、1JにコマンドC6が設定される。
(3) シナリオ実行処理1810は、次にシナリオ管理1811からL4を読み込んで実行する。L4は、画像表示装置1G、1H、1Jに対して設定されたコマンドを同時に実行させるコマンドで、シナリオ実行処理1810は、状態管理処理1860、1870、1880に対して同時に同時実行コマンドC30を発行する。状態管理処理1860、1870、1880は、コマンドを受け取ると接続された画像表示装置1G,1H、1Jに同時実行コマンドを転送する。これにより、画像表示装置1G,1H、1Jに画像A、B、Cが同時に表示される。
ここで、完全に画像表示装置1G、1H、1Jの同時実行を行う場合は、状態管理処理1860、1870、1880を通さずに、シナリオ実行処理1810が直接コマンド処理装置1010に対して、直接同時実行コマンドC30を発行する。コマンド処理装置1010は、同時実行コマンド30がくると、画像表示装置1G,1H、1JのネットワークIDである1G、1H、1Jを通信データに含めて、ネットワーク1100に対して宛先をグローバルにして一斉通信を行う。すると、ネットワーク上のすべての画像表示装置に同じコマンドが同時に届く。この時、画像表示装置側で自分のネットワークIDが含まれている場合は、受け取ったコマンドを実行する。これにより、完全に同期してコマンドを実行できる。このように、同じコマンドをネットワーク1上に同時に発行する通信プロトコルとして、UDP(User Datagram Protocol)によるネットワークIDをグローバルにした一斉通信がよく知られている。
(4) シナリオ実行処理1810は、次にシナリオ管理1811からL5を読み込んで実行する。L5は画像Dを裏画面(表示されていない画面)読み込むコマンドC6を画像表示装置1G実行するコマンドなので、シナリオ実行処理1810は、状態管理処理1860にコマンドC6を発行する。状態管理処理1860は、受け取ったコマンドを接続された画像表示装置1Gに転送する。これにより画像表示装置1Gで画像Dが裏画面に読み込まれる。次に、L6、L7のコマンドを読み出して、同じように実行され、画像表示装置1H、1Jに画像E、Fが裏画面に読み込まれる。
(5) シナリオ実行処理1810は、次にシナリオ管理1811からL8を読み込んで実行する。L8は、効果Aを3秒で実行するコマンドC8を画像表示装置1Gに設定するコマンドなので、シナリオ実行処理1810は、状態管理処理1860にコマンドC8を設定するようにコマンドを発行する。状態管理処理1860は、受け取ったコマンドを接続された画像表示装置1Gに設定する。次にL9、L10と読み込んで同じように実行され、画像表示装置1H、1JにコマンドC8が設定される。
(6) シナリオ実行処理1810は、次にシナリオ管理1811にL11を読み込んで実行する。L11は、操作者が再生管理装置1110のマウス280を操作してマウス280を範囲Aを移動したらアクションAを実行するコマンドなので、シナリオ実行処理1810は、入力管理処理1830にマウス280が範囲Aを移動したらアクションAを実行するように登録する。次にL12、L13を読み込んで同じように入力管理処理1830にアクションB、アクションCを範囲B、Cをマウスが移動した場合といっしょに登録する。
(7) シナリオ実行処理1810は、次にシナリオ管理1811にL14を読み込んで実行する。L14は、操作者が再生管理装置1110のマウス280を操作してマウス280を範囲AでクリックしたらアクションDを実行するコマンドなので、シナリオ実行処理1810は、入力管理処理1830にマウス280が範囲AでクリックされたらアクションAを実行するように登録する。次にL15、L16を読み込んで同じように入力管理処理1830にアクションE、アクションFを範囲B、Cをマウスがクリックされた場合といっしょに登録する。L17以降は、アクションA、B、C、D、E、Fの関数なので関数呼び出しされるまで実行されない。以後、シナリオ実行処理1810は、実行するコマンドが無いので待機する。
(8) マウス280は範囲Aを移動したら、入力管理処理1830は、アクションAを実行する様にシナリオ実行処理1810を呼び出す。シナリオ実行処理1810は、呼び出されるとアクションAの中にあるコマンドを順に実行する。L29はカーソルを移動位置に表示するコマンドC15を画像表示装置1Gに設定するコマンドなので、シナリオ実行処理1810は、状態管理処理1860にコマンドC15を設定するようにコマンドを発行する。状態管理処理1860は、受け取ったコマンドC15を接続された画像表示装置1Gに転送する。これにより、マウス280を範囲Aの中で移動させると、それに合わせて画像表示装置1Gでカーソルが移動する。同じく、マウス280が範囲B、Cを移動したら、アクションB、Cが実行され、画像表示装置1H、1Jでマウス280の移動に合わせてカーソルが移動する。以上の動作で、範囲A、B、Cが、図12のマルチ画面ディスプレイ720の1G、1H、1J表示範囲と同じにレイアウトされていれば、マウス280をA,B、C範囲を順に移動させると、マルチ画面ディスプレイ720の1G、1H、1J表示範囲を順にカーソルが移動する。すなわち、再生管理装置1110でマウスを移動操作すると、それに合わせてマルチ画面ディスプレイ720上でカーソルが移動する動作となる。
(9) マウス280が範囲Aでクリックされたら、入力管理処理1830は、アクションDを実行する様にシナリオ実行処理1810を呼び出す。シナリオ実行処理1810は、呼び出されるとアクションDの中にあるコマンドを順に実行する。L37は、画像表示装置1Gに対して設定されたコマンドを同時に実行させるコマンドで、シナリオ実行処理1810は、状態管理処理1860に対して同時実行コマンドC30を発行する。状態管理処理1860は、コマンドを受け取ると接続された画像表示装置1Gに同時実行コマンドを転送する。これにより、マルチ画面ディスプレイ720の1G表示範囲で効果Aが3秒実行され、画像Dが表示される。同じく、マウス280が範囲Bでクリックされたら、アクションEが実行され、マルチ画面ディスプレイ720の1G、1H表示範囲で効果A、Bが3秒実行され画像D、Eが表示される。同じく、マウス280が範囲Cでクリックされたら、マルチ画面画面ディスプレイ720の1G、1H、1J表示範囲で効果A、B、Cが3秒で実行され画像D、E、Fが表示される。
以上、説明したように再生管理装置1110が複数の画像表示装置1F、1G、1H、1J、1Kを監視し、各画像表示装置にコマンド発行して再生管理することによって、以下の効果を実現する。
(1) 複数の画像表示装置の持つファイルを管理し、シナリオを実行する前にシナリオで使用しているファイルと比較し、足らないファイルは事前に転送しておくことにより、シナリオを問題無く実行することができる。
(2) 運用シナリオを作成実行することで、複数の画像表示装置で決められた時間に決められた画像や音声やシナリオを再生することができる。
(3) 同期実行シナリオを作成実行することで、複数の画像表示装置で同時に画像を表示したり効果を実行したりできる。
(4) 同期実行シナリオを作成実行することで、複数の画像表示装置間を移動するカーソルを表示することができる。
上記実施例では、シナリオを画像表示装置で実行する前にファイルの存在を調べて、足らないファイルをシナリオ実行前に転送しているが、ネットワークの転送能力とシナリオの再生時間を判定して、いちいち転送しても問題無い場合は、ファイルの事前転送は必要ない。
また、シナリオ実行前にファイルの事前転送を行うとシナリオ実行開始に時間がかかるのが問題になる場合は、図10に示したシナリオテストコマンドC31を用いて、シナリオを実行する前に足らないファイルの転送を済ましておく。シナリオテストコマンドC31は、指定されたシナリオを問題無く実行できるか調査して、足らないファイルがあるとそのファイルを実行する画像表示装置に転送記録するコマンドである。
また、上記実施例では、シナリオを作成して再生管理装置1110で複数の画像表示装置の再生を管理しているが、画像表示装置に限らずネットワーク1100上の他の装置、データベース装置1Dやマルチメディア編集装置1E等を制御しても構わない。この時、図10に示したコマンド報告コマンドC32を用いて、制御する装置で実行できるコマンドを調べて適応的に制御を行う。コマンド報告コマンドC32は、未知の装置で実行できるすべてのコマンドを調べることができる。
また、画像表示装置(たとえば1F)に再生管理処理1700を搭載して、画像表示装置1Fが自分用のコマンドを実行すると共に、他の画像表示装置の再生管理を行うことで、ネットワーク1100上に再生管理装置1110はなくても構わない。
さらに、図10に示した画像転送コマンドC7を用いて、ネットワーク1100上の画像表示装置間で、画像をやり取りするコミュニケーションシステムを構築してもよい。たとえば、画像表示装置1Fで表示している画像を画像表示装置1Kへ転送して表示する場合、画像表示装置1Fで操作者が画像表示装置1Kへ画像メモリ610の範囲Dの画像を画像表示装置1Kへ転送する指示を受けると、画像表示装置1Fのコマンド処理装置1010は、画像メモリ610の範囲Dの画像を画像処理プロセッサ510Aで画像圧縮して取り出すように処理し、取り出された画像を画像転送コマンドC7で画像表示装置1Kへ転送する。画像表示装置1Kは、画像転送コマンドC7を受け取ると、転送されてきた圧縮画像データを画像表示装置1Kの画像プロセッサ510Aで伸長して、表示されている画像メモリ(たとえば画像メモリ610)に書き込み表示する。これにより、画像の圧縮伸長を専用のプロセッサが行い、ネットワーク上を圧縮された画像データが転送されるので、高速でレスポンスのよい画像を用いたコミュニケーションを行うことができる。
本発明の画像表示装置の一実施例のシステム構成を示すブロック図。 画像表示データの作成プロセスを示す説明図。 画像ファイルのデータ内容を示す説明図。 図1のシステム内で使われた画像メモリリード/ライト制御器の回路構成を示すブロック図。 図1のシステム内で使われたビデオ処理器の回路構成を示すブロック図。 本発明の画像表示装置の他の実施例のシステム構成を示すブロック図。 本発明の画像表示装置の更に他の実施例のシステム構成を示すブロック図。 図1の画像処理部を機能させるための画図処理プログラムの機能構成図。 本発明の画像表示装置の更に他の実施例のシステム構成を示すブロック図。 図9の画像表示装置の制御コマンドを示す説明図。 ファイルサーバの構成図。 マルチメディアネットワークシステムの構成図。 図9の画像表示装置にデータベース処理を追加したブロック図。 データベース処理の作動を示す説明図。 図9の画像表示装置にマルチメディア編集処理を追加したブロック図。 マルチメディア編集処理の作動を示す説明図。 図11のファイルサーバに再生管理処理を追加したブロック図。 再生管理処理の作動を示す説明図。 複数の画像表示装置を管理するシナリオの説明図。 複数の画像表示装置を同時に再生管理処理するシナリオの説明図。
符号の説明
1,1A,1B 画像表示装置
100 パソコンシステム
150 システムバス
200 パソコン
210 CPU
220 主メモリ
240 グラフィックディスプレイ
300 光磁気ディスク装置
330 スキャナ
340 フルカラープリンタ
500,500A,500B 画像処理部
510 画像データ圧縮/伸長手段
510A 画像処理プロセッサ
520 画像メモリリード/ライト制御手段
550 イメージバス
610,620,630 画像メモリ
650 ビデオ処理手段
650A ビデオ処理プロセッサ
700 大画面ディスプレイ
800 原画
860 画像ファイル
1000 通信装置
1010 コマンド処理装置
1020 音声処理装置
1030 ネットワーク
1040 ファイルサーバ装置

Claims (4)

  1. 画像表示システムにおいて、
    コンピュータシステムを含む複数の画像表示装置と、
    前記画像表示装置とネットワークを介して接続され、前記画像表示装置とコマンドの通信を行う再生管理装置と、を備え、
    前記再生管理装置は、
    シナリオを実行するためのシナリオ実行処理部と、
    前記複数の画像表示装置毎に対応して設けられ、前記ネットワークを介して、対応する前記画像表示装置から該画像表示装置の状態を示す状態報告コマンドを取得して各画像表示装置のファイル情報を管理する複数の状態管理処理部と、を含み、
    前記シナリオ実行処理部は、前記状態管理処理部の前記ファイル情報を用いて、前記複数の画像表示装置が前記シナリオの実行に必要なファイルの有無を調査し、該ファイルの無い画像表示装置に対応する前記状態管理部に当該ファイルを送信し、
    前記状態管理部は、前記シナリオ実行処理部から受信した前記ファイルを、前記ネットワークを介して前記ファイルを有していない画像表示装置に転送して書き込むことを特徴とする画像表示システム。
  2. 請求項1記載の画像表示システムであって、前記シナリオ実行処理部にシナリオの内容を解析するシナリオ解析処理部を接続し、前記シナリオ解析処理部は、シナリオの内容を解析して、前記シナリオで使用しているファイルがどの前記画像表示装置で再生されるか抜き出して、前記状態管理処理部の管理するファイルの状態と比較して、シナリオ実行に必要なファイルが無い場合は、対応する画像表示装置に必要なファイルを通信線を通して与えることを特徴とする画像表示システム
  3. 請求項1記載の画像表示システムであって、前記シナリオ実行処理部にコマンドを実行する時間を管理する時間管理処理部を接続し、前記シナリオ実行処理部は、前記時間管理処理部にコマンドを実行する時間とその時実行するコマンドを設定し、設定された時間になると、前記時間管理処理部は前記設定されたコマンドを実行する要求を前記シナリオ実行処理部に報告し、前記シナリオ実行処理部は、前記時間管理処理部で報告されたコマンドを実行することで、複数の画像表示装置の動作を時間通りに制御することを特徴とする画像表示システム
  4. 請求項1記載の画像表示システムであって、前記シナリオ実行処理部に操作者の入力を管理する入力管理処理部を接続し、前記シナリオ実行処理部は、前記入力管理処理部に、操作者の入力条件とその時実行するコマンドを設定し、前記シナリオ実行処理部で指示されたコマンドに対応する入力があると、前記入力管理処理部は前記設定されたコマンドを実行する要求を前記シナリオ実行処理部に報告し、前記シナリオ実行処理部は、前記時間管理処理部で報告されたコマンドを実行することで、複数の画像表示装置の動作を操作者の入力に合わせて制御することを特徴とする画像表示システム
JP2004373188A 1997-05-12 2004-12-24 画像表示システム Expired - Lifetime JP4105683B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/854,837 US5826035A (en) 1994-06-10 1997-05-12 Image display apparatus

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12723298A Division JP3690916B2 (ja) 1997-05-12 1998-05-11 画像表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005151592A JP2005151592A (ja) 2005-06-09
JP4105683B2 true JP4105683B2 (ja) 2008-06-25

Family

ID=25319645

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12723298A Expired - Fee Related JP3690916B2 (ja) 1997-05-12 1998-05-11 画像表示装置
JP2004373188A Expired - Lifetime JP4105683B2 (ja) 1997-05-12 2004-12-24 画像表示システム

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12723298A Expired - Fee Related JP3690916B2 (ja) 1997-05-12 1998-05-11 画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP3690916B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4513851B2 (ja) * 2007-10-31 2010-07-28 ソニー株式会社 画像処理装置および画像処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10320545A (ja) 1998-12-04
JP3690916B2 (ja) 2005-08-31
JP2005151592A (ja) 2005-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5826035A (en) Image display apparatus
US9405768B2 (en) Creation of image designating file and reproduction of image using same
US8306399B1 (en) Real-time video editing architecture
JPH07184160A (ja) 画像データ及び音声データを処理する装置
JP4105683B2 (ja) 画像表示システム
US5657248A (en) Image display apparatus
JPH05137103A (ja) プレゼンテーシヨン装置
US20020084999A1 (en) Information recording and replaying apparatus and method of controlling same
JP2007221673A (ja) 動画像ファイル生成プログラムおよび電子カメラ
JP4613930B2 (ja) 画像指定ファイルの作成およびこれを用いた画像の再生
JP4103878B2 (ja) 画像指定ファイルの作成およびこれを用いた画像の再生
JP2003037830A (ja) 情報配信システム、情報配信方法、サーバ装置、クライアント端末、配信元端末、プログラム、記憶媒体
JP2000324103A (ja) ミーティングシステムおよび情報記憶媒体
JPH05101118A (ja) マルチメデイア・フアイリング・システム
JP2000324461A (ja) ミーティングシステムおよび情報記憶媒体
JP3330181B2 (ja) 画像情報処理装置および方法
JPH0435478A (ja) 映像信号処理装置
JPH1195781A (ja) カラオケ装置及びカラオケ装置制御プログラムの記録された記録媒体
JP4138720B2 (ja) プロジェクタ
JP2000324331A (ja) 画像処理装置及びその方法
JPH02285872A (ja) 静止画フィイル装置
JP2008131380A (ja) 画像記憶再生装置
JP2007011737A (ja) デモ画像作成装置およびデモ画像作成方法およびプログラムおよび記録媒体
JP2000224558A (ja) 画像送信装置、画像処理装置、画像表示システムおよびそれらの方法
JPH08294049A (ja) 編集装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061114

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080325

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080327

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140404

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term