JP4105683B2 - 画像表示システム - Google Patents
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Description
本方式は、PC又はワークステーションの拡張スロット(標準バス)に、自然画対応の処理回路、メモリ、表示制御回路等を搭載した自然画メモリ基板を追加することによって実現する方式である。この方式は、例えば、下記非特許文献1に開示されている。
(2)自然画メモリユニット入出力インターフェース接続方式
本方式は、PCとは別の独立した筐体として、自然画対応の処理回路、メモリ、表示制御回路を内蔵した自然画メモリユニットを設け、両者の間を標準的な入出力インターフェース(RS232−C,SCSI等)で接続することによって実現する方式である。この方式は、例えば、下記特許文献1、非特許文献2に開示されている。
前記画像表示装置とネットワークを介して接続され、前記画像表示装置とコマンドの通信を行う再生管理装置と、を備える。
そして、前記再生管理装置は、
シナリオを実行するためのシナリオ実行処理部と、
前記複数の画像表示装置毎に対応して設けられ、前記ネットワークを介して、対応する前記画像表示装置から該画像表示装置の状態を示す状態報告コマンドを取得して各画像表示装置のファイル情報を管理する複数の状態管理処理部と、を含み、
前記シナリオ実行処理部は、前記状態管理処理部の前記ファイル情報を用いて、前記複数の画像表示装置が前記シナリオの実行に必要なファイルの有無を調査し、該ファイルの無い画像表示装置に対応する前記状態管理部に当該ファイルを送信し、
前記状態管理部は、前記シナリオ実行処理部から受信した前記ファイルを、前記ネットワークを介して前記ファイルを有していない画像表示装置に転送して書き込むことを特徴とするものである。
(1)複数の画像表示装置の持つファイルを管理し、シナリオを実行する前にシナリオで使用しているファイルと比較し、足らないファイルは事前に転送しておくことにより、シナリオを問題無く実行することができる。
(2)運用シナリオを作成実行することで、複数の画像表示装置で決められた画像や音声やシナリオを再生することができる。
(3)同期実行シナリオを作成実行することで、複数の画像表示装置で同時に画像を表示したり効果を実行したりできる。
(4)同期実行シナリオを作成実行することで、複数の画像表示装置間を移動するカーソルを表示することができる。
図1は本発明の画像表示装置の一実施例のシステム構成を示すブロック図である。
全体を符号1で示す本発明の画像表示装置は、コンピュータシステム100と、画像処理部500を備え、大画面ディスプレイ700に画像を表示する。コンピュータシステム100は、例えば、ワークステーション、ディスクトップ型パソコンその他の小型コンピュータをコンピュータ本体として有するコンピュータシステムである。
大画面ディスプレイ700としては、分解能1280×1024ドット、1600×1200ドット及び1920×1035ドットなどを有する高精細ディスプレイがあるが、本実施例においては、分解能1280×1024ドットの表示画像を毎秒72回のノンインターレースを行うことで、ちらつきのない高精細のフルカラー画像を得ている。なお、この大画面ディスプレイ700は、直視型ディスプレイはもちろんのこと、ちらつきの発生を許すならばインターレース方式のものであってもよい。
コンピュータシステム100は、中央処理部として機能する、例えばパソコンからなるコンピュータ本体200を有し、コンピュータシステム100の全体は、コンピュータの入出力バスであるシステムバス150で結ばれる。コンピュータ本体200と、インターフェース310,350と画像処理部500は、同一の筐体に収納される。さらに、コンピュータ本体200と、インターフェース310,350と画像処理部500と、磁気ディスク260と、光磁気ディスク装置300と、CD−ROM装置360を同一の筐体に収納して、コンピュータシステム100で情報再生に必要なメディアを同一筐体に挿入できる構成をとってもかまわない。
磁気ディスク260は、入出力インタフェース250を介してシステムバス150に接続される。
入力手段としては、キーボード又はマウス280を有し、これはインターフェース285を介してシステムバス150に接続される。また、図示しないリモコンユニットからの信号を受ける赤外受光ユニット270を有し、これはインターフェース275を介してシステムバス150に接続される。
光磁気ディスクに記録された静止画像データを大画面ディスプレイ700に表示する際には、画面に同期した説明や音楽等を出力してプレゼンテーション効果を高める。これらの音声データはCD−ROMで用意され、CD−ROM装置360で再生される。CD−ROM装置360はインターフェース310を介してシステムバス150に接続されて制御される。再生された音声データは図示しないアンプに送られ、図示しないスピーカから出力される。
インターフェース350を介してシステムバス150に接続されるスキャナ330は、例えば400DPIの分解能を有し、後述する原画から画像データを入力する際に使用され、フルカラープリンタ340は、静止画像をフルカラー(1677万色)でプリントする。
例えば、画像メモリ610,620,630に格納されて大画面ディスプレイ700に表示された画像をプリントする場合には、画像メモリ610,620,630からのデータは、イメージバス550、画像メモリリード/ライト制御装置520、システムバス150を介して主メモリ220へ送られる。この主メモリ220へ送られた画像データは、R,G,Bに分解されたデータであるので、このデータはプリント用のY,M,C,K(イエロー,マゼンダ,シアン、ブラック)のデータに変換され、システムバス150、SCSI350を介してフルカラープリンタ340へ送られてプリントが実行される。
図2は光磁気ディスクに記録される画像表示データの作成プロセスを示す説明図である。
まず、素材となる原画800を例えば4×5インチのポジフィルムの形式で用意する。この原画800は、例えば、シワ801、キズ802、シミ803等を含む場合がある。つぎに、この原画800を分解能の高いスキャナー810により入力し、磁気テープ820又は光磁気ディスク825に記録する。スキャナー810としては、例えば1000dpiの分解能を有するスキャナーが利用される。そして、磁気テープ820又は光磁気ディスク825内には、例えば、60MB/原画1枚の容量でディジタル化された画像の一次データが記録される。
一次データの処理としては、圧縮処理の他に、画像の輪郭強調、色補正、原画上の汚れやシミの除去等、画像品質の向上や画像表示の目的に応じて種々の処理ソフトが使用できる。
修正の方法としては、例えば原画800上のシワ801、キズ802、シミ803を除去する修正等、原画像の一部を変更することもできる。
以上の処理を施された画像の二次データは、光磁気ディスク850内に記録される。画像の二次データは、例えば1280×1024ドットの表示画面の場合に、例えば、0.6MB/原画1枚の容量となり、一次データに比べて1/100に圧縮される。
画像ファイル860には、原画の一次データを処理したいくつかのデータが記録される。第1の画像データ861は、原画の一次データを1/100に圧縮したデータであり、第2の画像データ862は、原画の一部分を拡大した部分拡大データ(A)であり、第3の画像データ863は原画の他の部分を拡大した部分拡大データ(B)である。第4の画像データ864は原画の背景色を変更したデータであり、第5の画像データ865は原画を部分的に修正したデータである。
また、第6のデータ866はシナリオデータ(制御データ)であって、画像データや音声データをいつ再生するか、また、この再生をどれだけの時間続けるか、さらにその切り換え方式等を再生シーケンスとして指定するための制御プログラムである。
以上のプロセスにより、予め処理された画像データを記録した光磁気ディスク850が、本発明の画像表示装置1の光磁気ディスク装置300に装填される。
図1の破線で囲んで示す画像処理部500は、コンピュータ本体200の主メモリ220に格納された画像処理プログラム920(本発明による画像表示装置用に別途作成される)により全体の動作が制御されるもので、システムバス150に接続される圧縮/伸長器510と、画像メモリリード/ライト制御器520を備える。
画像処理プログラム920は、スキャナからの画像データ読み込み、読み込んだ画像データの加工処理/記録、画像データと音声データによる再生シナリオ作成/編集/記録、記録シナリオによる画像/音声の再生/表示など、画像処理応用プログラム910によって起動され、画像処理部500を制御するプログラムである。
画像処理プログラム920は、圧縮/伸長制御部930、画像メモリ制御部940及びビデオ制御部950からなり、更に、それぞれの制御部は、コマンド判定部931,941,951、機能単位の処理部932〜933、942〜943、952〜953、及びそれぞれのハードウェアに対するドライバ934,944,954からなっている。
画像メモリ制御部940は、画像処理応用プログラム910からの画像メモリ610〜630の中にある画像データの読み出し又は書き込み要求によって起動され、メモリR/Wコマンド判定部941によって処理モジュール942〜943の中の該当する処理プログラムが選択され、画像メモリドライバ944を介して画像処理部500の画像メモリR/W制御器520を駆動する。
圧縮/伸長器510は、コンピュータ本体200の主メモリ220に格納された画像処理プログラムによって動作が制御され、光磁気ディスクに記録された圧縮された画像データを伸長して画像メモリに格納する機能と、この逆の画像メモリからの画像データを光磁気ディスクに記録するための圧縮機能を有する。
伸長機能については、例えば、0.6MB/原画1枚を3MB/原画1枚に伸長し、圧縮機能については、この逆となる。
また、この圧縮/伸長器510は、システムバス150とイメージバス55を直結すべく圧縮/伸長を行わないスルー機能を有する。
イメージバス550に対して、それぞれデュアルポート型のビデオRAM素子から構成される3個の画像メモリ610,620,630が接続されている。各画像メモリ610,620,630は12MBの容量を有しており、例えば、1280×1024ドット/1画面のディスプレイの場合、3バイト/1ドットを割当てることにより、4画面分の画像データを格納できる。この4画面分の画像データとしては、原画の4つ切りの部分図を図3のような部分拡大データとして格納したり、あるいは掛け軸のような細長い原画を複数枚に区切って格納することができる。
画像メモリリード/ライト制御器520はパソコンバスインターフェース522と、リード/ライトアドレスコントローラ530と、ライトデータバッファ524と、リードデータバッファ526と、イメージバスインターフェース532と、表示アドレス発生回路540を有する。
この画像メモリリード/ライト制御器520は、コンピュータ本体200内の主メモリ220に格納された画像処理プログラムによって動作が制御される。
画像メモリ610,620,630から読み出された画像データは、イメージバス550、イメージバスインターフェース532へ入力し、リードデータバッファ526を介してコンピュータ本体用バスインターフェース522へ送られる。このリードデータは、主メモリ220に格納される。
画像メモリ610,620,630を拡張メモリとして使用する場合には、ライト時のデータは、CPU210からシステムバス150、画像メモリリード/ライト制御手段520、イメージバス550を介して画像メモリ610,620,630へ送られる。リード時のデータは、この逆の経路を介してCPU210へ送られる。
ビデオ処理器650は、ウインド制御回路652と、画面選択回路654と、画面混合回路656と、D/Aコンバータ658と、カラールックアップテーブル(LUT)660を有する。
このビデオ処理器650は、コンピュータ本体200内の主メモリ220に格納された画像処理プログラムによって動作が制御される。
以上が画面切り換えのロール機能であるが、もう一方の画面切り換えであるディゾルブ機能に関し説明する。
X=P・α+Q(1−α)
ウインド制御回路652は、制御データ670により指令されるタイミングでαの値を0から1の間で変更する。
このとき、αの値が1の状態では、X=Pであり、画像Pが表示されるが、αを1から0に向けて減少させると、画像Pの輝度が減少し、画像Qの輝度が増加する。この作用により、画像Pはフェードアウトし、画像Qがフェードインするので、画像は連続的に切り換えられてディゾルブ機能が達成できる。
なお、カラールックアップテーブル660は、表示色の色調パラメータをD/Aコンバータ658に送り、色調の良いフルカラー表示を達成する。
画像メモリ610は、専用の信号線612を介してビデオ処理部650に接続され、また画像メモリ620は、専用の信号線622を介してビデオ処理部650に接続され、同様に画像メモリ630は専用の信号線632を介してビデオ処理部650に接続されている。そして各信号線612,622,632は、例えば、イメージバス550の転送レートの8倍の480MB/Sの転送レートを有しており、イメージバス550側からのアクセスに並行して、各画像メモリ610,620,630のデータをビデオ処理器650に高速転送することができる。
ビデオ処理部650は、各画像メモリから送られくる画像のディジタルデータをアナログデータに変換し、大画面ディスプレイ700上に表示する。
次に、この画像表示装置に装備される図1のスキャナ330を利用して、画像データを作成するプロセスを説明する。
スキャナ330は供給された原画を入力し、圧縮/伸長器510を介して、画像メモリ610,620,630に格納する。このプロセスでは、圧縮/伸長器510は、この画像データをスルーさせ、データの圧縮/伸長は実行しない。入力された画像データは、大画面ディスプレイ700上で確認され、その後、圧縮/伸長器510により圧縮されて、システムバス150を介して光磁気ディスク装置300に用意された光磁気ディスクに記録される。以上の動作は、コンピュータ本体200内の主メモリ220に格納された画像処理プログラムにより制御される。尚、画像メモリからの画像データをもとに、必要に応じてシワ、キズ、シミ等を除去する処理を画像処理プログラムで行なうことができ、さらに圧縮/伸長器510の圧縮機能を用いることなく、画像処理プログラムのソフトウエア圧縮機能を使うこともできる。この場合には、画像メモリからの画像データを圧縮/伸長器510をスルーさせ、システムバス150を介してコンピュータ本体200に送る。コンピュータ本体200で処理された画像データは、システムバス150を介して光磁気ディスク装置300に送られる。このようにして記録された画像データは、図3で示した画像ファイルのデータ内容と同様のデータ内容となる。
上記実施例では、光磁気ディスクに画像データや、シナリオデータ(制御データ)を記録しているが、画像データやシナリオデータ(制御データ)をCD−ROMに記録して、CD−ROM装置360から読み出すようにしてもかなわない。また、光磁気ディスクに記録した画像データやシナリオデータ(制御データ)を磁気ディスク26に複写して、磁気ディスク72から読み出すようにしてもかまわない。
この画像表示装置1Aは図1の画像表示装置1に比べて、以下の構成、及び、効果が異なる。
(1)圧縮/伸長器510、画像メモリリード/ライト制御器520をプログラマブルな画像処理プロセッサ510Aと、ビデオ処理器650をプログラマブルなビデオ処理プロセッサ650Aに置き換える。さらに、画像メモリ610,620,630に与える表示アドレスを、画像メモリリード/ライト制御器520から信号線541,542,543で供給しているのに対して、ビデオ処理プロセッサ650Aから信号線616,626,636を介して供給する。これにより、画像処理プロセッサ510Aの画像処理手順をCPU210で変更することにより、処理アルゴリズムの違う複数の圧縮/伸長動作を行わせたり、画像メモリリード/ライト処理をダイナミックに変更することが可能になる。
(2)画像メモリ610,620,630に対して、システムバス150から直接にアクセスするための信号線614,624,634を設け、主メモリと同じアドレス空間に画像メモリを配置している。これにより、画像メモリ610,620,630が主メモリ220と同じようにCPU210から利用できるようになり、各画像メモリの画像データを直接変更したり、画像データを格納しないメモリエリアを別の用途に利用することができる。
この画像表示装置1Bは、図1の画像表示装置1に比べて、以下の構成が異なる。
(1)コンピュータのCPU210と主メモリ220とを接続する高速なメモリバス215とイメージバス550と、を連結する信号線552を設けたこと。この信号線552及びイメージバス550も又高速なものであるから、メモリバス215、信号線552及びイメージバス550の信号伝達路は全体として高速なデータ転送レートを有する。
(2)大画面ディスプレイ700をグラフィックディスプレイと兼用することで、コンピュータ本体200´では図1,6のグラフィックディスプレイ240をなくし、大画面ディスプレイ700でグラフィックディスプレイ240の機能を実現したり、または大画面ディスプレイ700の画面の中にグラフィックディスプレイ240の子画面を表示等をさせたりすること。
(3)図1の実施例では、画像メモリ610,620,630に与える表示アドレスを、画像メモリリード/ライト制御器520から供給していたのに対して、本実施例ではビデオ処理プロセッサ650A´から信号線616,626,636を介して供給すること(なお、ビデオ処理プロセッサ650A´はイメージバス550と信号線552を介しメモリバス215に接続されている)。これにより、コンピュータの主メモリ220と同じアドレス空間に画像メモリを配置することができる。
以上の構成により、画像メモリを主メモリの拡張メモリとして使用する場合等において、画像メモリに対する高速アクセスが可能となる。また、ディスプレイを1個に集約することができるため、ユーザの操作性が向上すると共にコストパフォーマンスが向上する。
コンピュータ本体220´に画像処理プログラムをロードすると、グラフィックディスプレイ700に初期画面が表示されるので、大画面ディスプレイ700の分解能(例えば、1280×1024ドット)、HVC規格か否か、自動モード、対話モード等の指示を行なう。
先ず対話モードについて説明する。初期画面で対話モードが指示されると、光磁気ディスク装置300に装着された光磁気ディスクから、図3に示すメニュー表示データ867が読み出され、大画面ディスプレイ700にメニューが表示される。
この際に、シナリオデータ866は、光磁気ディスク装置300からSCSI310を通り、システムバス150を介して主メモリ220へ送られ、CPU210でシナリオの内容が順次実行される。
初期画面で自動モードが選択されると、図3に示す光磁気ディスクから、シナリオデータ(制御データ)866を読み出し、これに基づいて該当する画像データが画像メモリ610,620,630に格納され、この画像データはビデオ処理器650によって、大画面ディスプレイ700に表示される。一方、シナリオ選択と同時に上記画像データに対応した音声データがCD−ROM装置360にセットされたCD−ROMから読み出され、音声が図示しないアンプを経由して、図示しないスピーカから出力される。1シナリオは複数の画像データを有しており、シナリオデータの再生シーケンスに従って、自動的に画面を順次切り換え表示させることができる。
構成の違いは、図1のパソコンシステム100のシステムバス150に、通信装置1000と、コマンド処理装置1010、音声処理プロセッサ1020が新たに追加されている。さらに、通信装置1000はネットワーク1030を介して、ファイルサーバ装置1040に接続されている。
ファイルサーバ装置1040の構成を図11に示す。ファイルサーバ装置1040は、パソコン200Cと通信装置1000とコマンド処理装置1010で構成される。パソコン200Cは図1のパソコン200からシリアルIF275と赤外受光ユニット270を除いたものである。コマンド処理装置1010は図10に示したファイル操作に関するコマンド(C19,C20,C21、C22、C23等)を解釈実行する。ファイルサーバ装置1040の磁気ディスク260には、画像、音声、シナリオのデータがファイルとして記録されており、画像表示装置1Cからファイル送信C20のコマンドを受け付けると、指定されたファイルを磁気ディスク260から読み出して、画像表示装置1Cへ送信する。
(1) ネットワーク1030に接続され通信装置1000とコマンド処理装置1010を備えたファイルサーバ装置1040等の他の装置の画像や音声やシナリオ等のファイルを自由に取り出して、画像表示装置C1で実行再生することができる。
(2) ネットワーク1030に接続された通信装置1000とコマンド処理装置1010を備えた他の装置からコマンドやシナリオを送信することで、画像表示装置C1の動作や機能をコントロールしたり利用することができる。
図12は、本発明による画像表示装置を用いて、画像、音声、シナリオを格納したデータベースの操作やデータベースから取り出した画像、音声、シナリオの再生管理を行うマルチメディアネットワークシステム2である。ネットワーク1100は図9のネットワーク1030と同等のネットワークである。画像表示装置1Dとマルチメディア編集装置1Eは、それぞれ図9の画像表示装置1Cにデータベース処理やマルチメディア編集処理を追加したものである。画像表示装置1F、1G、1H、1J、1Kは図9の画像表示装置1Cと同等の画像表示装置である。また、再生管理装置1110は図11のファイルサーバ装置1040に再生管理処理を追加したものである。大画面ディスプレイ710、730は図1の大画面ディスプレイ700と同等の大画面ディスプレイで、マルチ画面ディスプレイ720は、大画面ディスプレイ700を3台つなげたマルチ画面ディスプレイで、画像表示装置1G,1H,1Jの表示信号をそれぞれ、1G、1H、1J表示範囲に表示する。
構成の違いは、図9のパソコンシステム100Cのシステムバス150に、データベース処理1300が新たに追加され、ビデオ処理プロセッサ650Aと音声処理プロセッサ1020が画像メモリ610、620、630上の画像データの比較演算処理する画像比較演算プロセッサ1310と音声データの比較演算を行う音声比較演算プロセッサ1320に置き換える。また、パソコンシステム100CからSCSI350とスキャナ330とフルカラープリンタ340を削除している。
(1) 新規データベース作成処理1400は新規の空のデータベース1410を磁気ディスク260上に作成し、その結果を返す。
(2) データベース検索処理1401は、与えられた検索条件が画像の場合は、与えられた画像を画像形式や検索方法に合わせて画像処理プロセッサ510Aで伸長、変換等の画像処理を行って画像メモリ610に書き込む。さらに、検索対象となる画像をデータベース1410からを読み出して、画像形式や検索方法に合わせて画像処理プロセッサ510Aで伸長、変換等の画像処理を行って、あいている画像メモリ620、630へ順次書き込む。次に、画像比較演算プロセッサ1310は、検索条件となる画像とデータベース1410から読み出された画像の画素比較やパターマッチングや距離計算等の比較演算処理を行い検索条件に合うかどうかを判定して結果を返す。また、与えられた検索条件が音声の場合は、与えられた音声を音声比較演算プロセッサ1320へ転送し、次に検索対象となる音声をデータベース1410から読み出して、音声比較演算プロセッサ1320へ順次転送する。音声比較演算プロセッサ1320は転送された検索条件となる音声とデータベース1410から読み出された音声を比較して検索条件に合うかどうかを判定して結果を返す。されに、与えられた検索条件がテキストの場合は、図示しないテキスト比較処理で検索条件とデータベース1410の検索対象となるテキストやシナリオを比較して検索条件にあうかどうか判定して結果を返す。ここで、シナリオはテキストで記述してあるものとする。
(4) データベース登録処理1403は、登録条件に従って、画像や音声やシナリオ等のデータをデータベース1410に登録する。また、すでに登録されている場合は、変更属性を検証した後、変更が可能であれば、そのデータを変更しその結果を返す。
ここで、画像処理プロセッサ510Aを画像処理だけでなく音声処理やテキスト処理等をプログラムし、画像メモリ610、620、630に処理したデータを書き込み、画像比較演算プロセッサ1310を音声データやテキストデータを比較演算できるようにプログラムすることにより、画像処理部500Dで画像、音声、シナリオ等のマルチメディアデータの検索処理を行うようにしてもよい。この場合、音声比較演算プロセッサ1320は不要になる。
(1) ネットワーク1100に接続され通信装置1000とコマンド処理装置1010を備えた他の装置からデータベース1410があたかも自分の装置内にあるようにデータベースの作成や検索や編集や登録を行うことができる。
(2) 複数の画像メモリを用いることで2枚の画像を比較している間に、他の画像を読み出すことで高速に検索を進めることができる。また、2枚以上の画像の比較を同時に行うことができる。
(3) 圧縮画像を用いてそのまま検索できるので、ネットワーク負荷とデータベースのサイズを軽減することができる。
構成の違いは、図9のパソコンシステム100Cのシステムバス150に、マルチメディア編集処理1500が新たに追加され、ビデオ処理プロセッサ650Aと音声処理プロセッサ1020が画像メモリ610、620、630上の画像データを編集する画像編集処理プロセッサ1510と音声データの編集を行う音声編集処理プロセッサ1520に置き換える。さらに、音声編集処理プロセッサ1520には、音声を入力するマイクが追加されている。
(1) 新規画像を入力編集登録する場合は、操作者は写真等の原稿をスキャナ330にセットし、画像入力操作を行う。マルチメディア編集装置1500は画像入力指示を受け付けると、画像入力処理1610でスキャナ330にセットされた原稿を読み取り、使用していない画像メモリ610、620、630の一つに書き込む。次に操作者が画像編集操作を行うと、画像編集処理1612は画像編集処理プロセッサ1510を制御して、サイズ変換調整、輪郭強調、色補正、汚れやシミの除去等の操作者が指示した画像編集処理を行う。最後に、操作者が画像登録操作を行うと編集された画像データ1611は、画像登録処理1613で画像登録に必要な検索情報や属性情報等を付加して、データベース登録要求1603を、コマンド処理装置1010と通信装置1000を経由して、データベース装置1Dに送信する。データベース装置1Dは、データベース登録要求1603を処理して編集された画像データ1611が登録される。
(1) ネットワーク1100に接続されたデータベース装置1Dのデータベース1410があたかも自分の装置内にあるように操作でき、データベース1410への画像、音声、シナリオの新規登録やすでに登録されている画像、音声、シナリオの編集ができる。
(2) 複数の画像メモリを用いることで2枚以上の画像間での編集処理を高速に行うことができる。
構成の違いは、図11のパソコンシステム100Cのシステムバス150に、再生管理処理1700が新たに追加さている。
まず最初に再生管理処理1700は、ネットワーク1100に接続されている画像表示装置を検索する。図12の場合では、画像表示装置1F、1G、1H、1J、1Kの5台の画像表示装置が検索され、各画像表示装置に対応する状態管理処理1850、1860、1870、1880、1890を生成する。並列処理選択1840は、複数生成された状態管理処理1850、1860、1870、1880、1890やシナリオ実行処理1810等を順番に選択して、各処理に自分の処理を実行する処理時間を与えることで、複数の処理の並列実行と各処理間のデータの交換を可能にする。状態管理処理1850、1860、1870、1880、1890は、生成されると並列処理選択1840に選択されたタイミングで、コマンド処理装置1010を通して、自分の担当する画像表示装置に対して、ネットワーク接続コマンドC1を使ってネットワーク接続を行う。
(1) 再生管理装置1110で図19の運用シナリオが読み込まれると、シナリオ解析処理1800で運用シナリオが解析され、ファイルリンク情報1801と実行リンク情報1802が作成される。シナリオ実行処理1810は、ファイルリンク情報1801から画像表示装置1Fに画像A、シナリオA、音声Aが画像表示装置1Kに画像B、シナリオB、音声Bが存在するか調べる。無い場合は、それぞれの画像表示装置に必要な画像を書き込む。更に、実行リンク情報1802を調べて、この運用シナリオは2台の画像表示装置1F、1Kを制御しているので、読み込んだシナリオをシナリオ管理1811に登録する。
(1) 再生管理装置1110で図20の同期再生シナリオが読み込まれると、シナリオ解析処理1800で同期再生シナリオが解析され、ファイルリンク情報1801と実行リンク情報1802が作成される。シナリオ実行処理1810は、ファイルリンク情報1801から画像表示装置1Gに画像Aと画像Dが、画像表示装置1Hに画像Bと画像Eが、画像表示装置1Jに画像Cと画像Fが存在するか調べる。無い場合は、それぞれの画像表示装置に必要な画像を書き込む。更に、実行リンク情報1802を調べて、この運用シナリオは3台の画像表示装置1G、1H、1Jを制御しているので、読み込んだシナリオをシナリオ管理1811に登録する。
(1) 複数の画像表示装置の持つファイルを管理し、シナリオを実行する前にシナリオで使用しているファイルと比較し、足らないファイルは事前に転送しておくことにより、シナリオを問題無く実行することができる。
(2) 運用シナリオを作成実行することで、複数の画像表示装置で決められた時間に決められた画像や音声やシナリオを再生することができる。
(3) 同期実行シナリオを作成実行することで、複数の画像表示装置で同時に画像を表示したり効果を実行したりできる。
(4) 同期実行シナリオを作成実行することで、複数の画像表示装置間を移動するカーソルを表示することができる。
上記実施例では、シナリオを画像表示装置で実行する前にファイルの存在を調べて、足らないファイルをシナリオ実行前に転送しているが、ネットワークの転送能力とシナリオの再生時間を判定して、いちいち転送しても問題無い場合は、ファイルの事前転送は必要ない。
また、上記実施例では、シナリオを作成して再生管理装置1110で複数の画像表示装置の再生を管理しているが、画像表示装置に限らずネットワーク1100上の他の装置、データベース装置1Dやマルチメディア編集装置1E等を制御しても構わない。この時、図10に示したコマンド報告コマンドC32を用いて、制御する装置で実行できるコマンドを調べて適応的に制御を行う。コマンド報告コマンドC32は、未知の装置で実行できるすべてのコマンドを調べることができる。
また、画像表示装置(たとえば1F)に再生管理処理1700を搭載して、画像表示装置1Fが自分用のコマンドを実行すると共に、他の画像表示装置の再生管理を行うことで、ネットワーク1100上に再生管理装置1110はなくても構わない。
100 パソコンシステム
150 システムバス
200 パソコン
210 CPU
220 主メモリ
240 グラフィックディスプレイ
300 光磁気ディスク装置
330 スキャナ
340 フルカラープリンタ
500,500A,500B 画像処理部
510 画像データ圧縮/伸長手段
510A 画像処理プロセッサ
520 画像メモリリード/ライト制御手段
550 イメージバス
610,620,630 画像メモリ
650 ビデオ処理手段
650A ビデオ処理プロセッサ
700 大画面ディスプレイ
800 原画
860 画像ファイル
1000 通信装置
1010 コマンド処理装置
1020 音声処理装置
1030 ネットワーク
1040 ファイルサーバ装置
Claims (4)
- 画像表示システムにおいて、
コンピュータシステムを含む複数の画像表示装置と、
前記画像表示装置とネットワークを介して接続され、前記画像表示装置とコマンドの通信を行う再生管理装置と、を備え、
前記再生管理装置は、
シナリオを実行するためのシナリオ実行処理部と、
前記複数の画像表示装置毎に対応して設けられ、前記ネットワークを介して、対応する前記画像表示装置から該画像表示装置の状態を示す状態報告コマンドを取得して各画像表示装置のファイル情報を管理する複数の状態管理処理部と、を含み、
前記シナリオ実行処理部は、前記状態管理処理部の前記ファイル情報を用いて、前記複数の画像表示装置が前記シナリオの実行に必要なファイルの有無を調査し、該ファイルの無い画像表示装置に対応する前記状態管理部に当該ファイルを送信し、
前記状態管理部は、前記シナリオ実行処理部から受信した前記ファイルを、前記ネットワークを介して前記ファイルを有していない画像表示装置に転送して書き込むことを特徴とする画像表示システム。 - 請求項1記載の画像表示システムであって、前記シナリオ実行処理部にシナリオの内容を解析するシナリオ解析処理部を接続し、前記シナリオ解析処理部は、シナリオの内容を解析して、前記シナリオで使用しているファイルがどの前記画像表示装置で再生されるか抜き出して、前記状態管理処理部の管理するファイルの状態と比較して、シナリオ実行に必要なファイルが無い場合は、対応する画像表示装置に必要なファイルを通信線を通して与えることを特徴とする画像表示システム。
- 請求項1記載の画像表示システムであって、前記シナリオ実行処理部にコマンドを実行する時間を管理する時間管理処理部を接続し、前記シナリオ実行処理部は、前記時間管理処理部にコマンドを実行する時間とその時実行するコマンドを設定し、設定された時間になると、前記時間管理処理部は前記設定されたコマンドを実行する要求を前記シナリオ実行処理部に報告し、前記シナリオ実行処理部は、前記時間管理処理部で報告されたコマンドを実行することで、複数の画像表示装置の動作を時間通りに制御することを特徴とする画像表示システム。
- 請求項1記載の画像表示システムであって、前記シナリオ実行処理部に操作者の入力を管理する入力管理処理部を接続し、前記シナリオ実行処理部は、前記入力管理処理部に、操作者の入力条件とその時実行するコマンドを設定し、前記シナリオ実行処理部で指示されたコマンドに対応する入力があると、前記入力管理処理部は前記設定されたコマンドを実行する要求を前記シナリオ実行処理部に報告し、前記シナリオ実行処理部は、前記時間管理処理部で報告されたコマンドを実行することで、複数の画像表示装置の動作を操作者の入力に合わせて制御することを特徴とする画像表示システム。
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