JP4105620B2 - ウインドウガラスの挟み込み検出装置 - Google Patents
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この特許文献1に記載されるウインドウガラスの挟持有無検出装置は、ウインドウガラスを昇降駆動するモータと、同モータの回転速度に対応したパルス信号を生成して出力するパルスセンサと、同モータ及びパルスセンサと接続された車両用ECU(車両用電子制御装置)とを備えている。車両用ECUは、パルスセンサからパルス信号が入力されると、その入力毎に現在のパルス周期を演算し、その現在のパルス周期よりも過去のパルス信号のパルス周期を演算する。そして、車両用ECUは、現在のパルス周期と過去のパルス周期とに基づいてウインドウガラスと窓枠との間に物体が挟まれたか否かを検出する。
請求項3に記載の発明では、前記記録手段は、車両の固有振動数とドアの固有振動数とのうち少なくとも一方を含む振動数成分に対応して設定された前記誤検出判定閾値を記録することを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、ウインドウガラスの挟み込みを誤検出する要因となる外乱が車両に加わると、閾値変更手段は、ウインドウガラスと窓枠との間に物体が挟み込まれたことを検出するための指標となる挟み込み判定閾値を、異なる値に変更する。すなわち、挟み込み判定閾値は、車両に外乱が加わった場合と加わっていない場合とで異なった値になる。一般に、車両に外乱が加わるとウインドウガラスの閉動作の速度は(以下、「閉動作速度」という)変化し、この変化により閉動作速度が低下した場合には、ウインドウガラスに何ら物体が挟み込まれていないにも拘わらず、物体が挟み込まれていると誤判定されてしまうおそれがある。これとは反対に、車両に外乱が加わっていない場合、こうした挟み込みの誤判定が生じる確率は低くなるため、挟み込み判定閾値を低く設定することができる。つまり、比較的小さな力で物体が挟まれた時点で挟み込みを検出することができるようになる。従って、挟み込みの誤判定を生じることなく該挟み込みの検出荷重を低く設定することができる。
図1に示すように、パワーウインドウ装置11は、振動数算出手段及び閾値変更手段としての制御部12と、モータドライバ13と、モータ14とを備えている。パワーウインドウ装置11は、図示しないイグニッションリレーを介してバッテリから電力が供給される。
制御部12は、通常、両出力端子OUT1,OUT2からLレベルの信号を出力した状態となっている。そして、操作スイッチ15から前記操作信号が入力されると、制御部12は、ウインドウ駆動制御を行う。詳しくは、操作スイッチ15からオート上昇操作信号または手動上昇操作信号が入力されると、制御部12は、第1出力端子OUT1からHレベルの信号を出力して第1スイッチング素子TR1を作動させる。これにより、第1リレー16がON状態となり、モータ14が正回転駆動してウインドウガラスが上昇される。
ウインドウガラスの閉動作時には、制御部12は、図3に示すフローチャートに従って振動数算出制御のための処理を行う。なお、この処理は、ウインドウガラスの閉動作時において所定時間毎に行われる。
ステップ104において制御部12は、ステップ103において算出した各振動数成分における振動の強度が誤検出判定閾値SH未満であるか否かを判断する。つまり、制御部12は、車両に外乱が加わっている状態か否かを判断する。
ウインドウガラスの閉動作時には、制御部12は、図4に示すフローチャートに従って検出制御のための処理を行う。なお、この処理は、ウインドウガラスの閉動作時において所定時間毎に行われる。
(1)車両が悪路を走行している場合やドアが強く閉められた場合、制御部12は、ウインドウガラスと窓枠との間に物体が挟み込まれたことを検出するための指標となる第1挟み込み判定閾値PH1を第2挟み込み判定閾値PH2に補正する。すなわち、挟み込み判定閾値は、車両に外乱が加わっている場合と加わっていない場合とで異なった値になる。一般に、車両に外乱が加わると、ウインドウガラスの閉動作速度は変化し、閉動作速度が低下した場合には、制御部12はウインドウガラスの挟み込みを誤検出するおそれがある。これとは反対に、車両に外乱が加わっていない場合、制御部12がウインドウガラスの物体の挟み込みを誤検出する確率は低くなるため、第1挟み込み判定閾値PH1を低く設定することができる。つまり、比較的小さな力で物体が挟まれた時点で挟み込みを検出することができる。従って、挟み込みの誤判定を生じることなく該挟み込みの検出荷重を低く設定することができる。
・前記実施形態において制御部12は、ウインドウガラスの閉動作速度の変化を示す擬似的な曲線に対してフーリエ変換を行った後、そのフーリエ変換によって求められた全ての振動数成分と対応する誤検出判定閾値SHを設定するようになっている。しかし、制御部12は、フーリエ変換によって求められた各振動数成分のうちの一部の振動数成分に対してのみ誤検出判定閾値SHを設定するように変更されてもよい。例えば、制御部12は、第1振動数f1近傍の振動数帯域及び第2振動数f2近傍の振動数帯域のみに対して、誤検出判定閾値SHを設定するようになっていてもよい。このようにすれば、誤検出判定閾値SHを記録するためのメモリ12aの記録容量を減少させることができる。また、制御部12の処理上の負担を軽減することができ、ウインドウガラスに物体が挟み込まれたか否かの判断をより早期に行うことができる。
・前記実施形態において、非対応箇所での誤検出判定閾値SHの値は、同一の値に設定されている。しかし、非対応箇所での誤検出判定閾値SHの値は、同一の値に限られない。例えば、図2(a)に示すように、振動数f3近辺において誤検出判定閾値SHの値は、車両に外乱が加わっていない場合(2点鎖線)での振動の強度よりも高く、且つ、車両に外乱が加わった場合(実線)での振動の強度よりも低い値(1点鎖線L)となるように設定されてもよい。この場合、制御部12は、第1振動数f1近辺の振動の強度のピークが誤検出判定閾値SH以上の場合、または、振動数f3近辺の振動の強度のピークが誤検出判定閾値SH以上の場合のいずれかの場合に補正フラグFGに「1」を設定するように変更されてもよい。また、制御部12は、第1振動数f1近辺の振動の強度のピークが誤検出判定閾値SH以上の場合、且つ、振動数f3近辺の振動の強度のピークが誤検出判定閾値SH以上の場合に補正フラグFGに「1」を設定するように変更されてもよい。このようにすれば、車両に外乱が加わったか否かを精度よく検出することができる。
(1)請求項1〜3に記載の発明において、前記挟み込み判定閾値は、第1挟み込み判定閾値と、該第1挟み込み判定閾値よりも高い値に設定された第2挟み込み判定閾値とから構成され、前記閾値変更手段は、前記振動数算出手段により算出された前記振動の強度が前記誤検出判定閾値よりも大きい場合、前記第1挟み込み判定閾値を前記第2挟み込み判定閾値に変更すること。
Claims (3)
- 車両に備えられたウインドウガラスを閉動作させるモータの回転状態に応じて出力されるパルス信号に基づいて判定値を算出し、該判定値が挟み込み判定閾値を超えたことによりウインドウガラスと窓枠との間に物体が挟み込まれたことを検出するウインドウガラスの挟み込み検出装置であって、
前記ウインドウガラスが全開から全閉するまでの時間よりも短い所定期間毎に前記パルス信号のパルス長の変化に基づく各振動数成分における振動の強度を算出する振動数算出手段と、
前記車両に外乱が加わっていない状態での各振動数成分における振動の強度よりも高く設定されるとともに、前記車両に外乱が加わった状態での各振動数成分における振動の強度のうち、その外乱に特有の外乱振動数成分と対応する振動数成分における振動の強度よりも低く設定された誤検出判定閾値を記録する記録手段と、
前記振動数算出手段により算出された各振動数成分における振動の強度のうち、前記外乱振動数と対応する振動数成分における振動の強度が、前記誤検出判定閾値よりも高い場合に、前記挟み込み判定閾値を異なる値に変更する閾値変更手段とを備えたことを特徴とするウインドウガラスの挟み込み検出装置。 - 前記振動数算出手段は、フーリエ変換のアルゴリズムにより前記パルス信号の前記振動数及びその強度を算出することを特徴とする請求項1に記載のウインドウガラスの挟み込み検出装置。
- 前記記録手段は、車両の固有振動数とドアの固有振動数とのうち少なくとも一方を含む振動数成分に対応して設定された前記誤検出判定閾値を記録することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のウインドウガラスの挟み込み検出装置。
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