JP4104121B2 - 再分散性の改良された水性懸濁製剤 - Google Patents

再分散性の改良された水性懸濁製剤 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、殺虫活性成分、殺菌活性成分、除草活性成分などの農薬活性成分、工業用・家庭用防腐防かび活性成分から選ばれた1種の活性成分を含有する水性懸濁製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より水性懸濁製剤の再分散性または保存安定性を改良する目的としてシリカを含有することは知られている。例えば、
(1)硫黄を有効成分として含有し、これにナフタレンスルホン酸系陰イオン性界面活性剤、不飽和カルボン酸重合物系陰イオン性界面活性剤、コロイド性含水ケイ酸アルミニウムおよび水を配合したことを特徴とする懸濁状農薬用殺菌剤組成物(特許文献1参照)、
(2)20乃至50重量%の有効物質含有率を有する水性懸濁液の形の1−フェニル−4−アミノ−5−クロルピリダゾン(6)又は1−フェニル−4−アミノ−5−ブロムピリダゾン(6)をベースとする除草剤に於いて、珪酸及びプロピレングリコール、及び50重量%のプロピレンオキシドと50重量%のエチレンオキシドから作られた総合分子量が6000〜7000であるブロックポリマーを含有することを特徴とする除草剤(特許文献2参照)、
(3)1種または2種以上の水難溶性の農薬活性成分、ベントナイト鉱物質およびコロイド性酸化ケイ素を含有してなることを特徴とする懸濁状農薬組成物(特許文献3参照)。
【0003】
また、本発明に使用するシリカとしては、次のものが知られている。
(4)非晶質シリカで、その最大dVp/dRp(但し、Rpは細孔半径、Vpは細孔容積を示す)が100mm/nm・g以上の明確な細孔ピークを有し、かつ細孔ピーク半径が1〜20nmであることを特徴とする農薬製剤用シリカ担体(特許文献4参照)。
【0004】
また、本発明に使用する水溶性セルロースエーテルとしては次のものが知られている。
(5)活性成分として、殺虫活性成分、殺菌活性成分および防ばい活性成分から選ばれた1種以上、水溶性セルロースエーテルおよび水よりなることを特徴とする水性懸濁製剤(特許文献5参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平4−9307号公報
【特許文献2】
特公昭60−30281号公報
【特許文献3】
特公平7−116001号公報
【特許文献4】
特開2002−226302号公報
【特許文献5】
特開平10−306001号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
水を分散媒として用いられる殺虫活性成分、殺菌活性成分、除草活性成分、防ばい活性成分などを含有する水性懸濁製剤は、これまで様々な改良技術が提供されてきたが、長時間の保存安定性及び分離沈降した際の再分散性の点でいまだ十分とはいいがたく、さらに改良が必要であり、保存安定性に優れ、再分散性に優れたものが要望されている。したがって、本発明は、貯蔵中の分離沈降がなく、仮に分離沈降した際にも再分散性の改良された水性懸濁製剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、これらの課題を解決すべく鋭意研究した。その結果次の発明を完成した。すなわち、殺虫活性成分、殺菌活性成分、除草活性成分などの農薬活性成分、工業用・家庭用防腐防かび活性成分から選ばれた少なくとも1種の活性成分、水溶性セルロースエーテル、シリカおよび水を含有することを特徴とする再分散性の改良された水性懸濁製剤が上記の目的に合致したものであることが分った。
【0008】
また、好ましくは、水溶性セルロースエーテルがメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースまたはヒドロキシプロピルセルロースであり、シリカがアルカリ金属ケイ酸塩水溶液と鉱酸とを反応させることにより得られるBET法による比表面積が200〜500m/gであるシリカを含有することを特徴とする水性懸濁製剤が上記した目的達成に有効であるとの知見を得た。
【0009】
本発明において使用しうる活性成分とは、例えば、殺虫活性成分としては、CYAP、MPP、MEP、ECP、ピリミホスメチル、ダイアジノン、キナルホス、イソキサチオン、ピリダフェンチオン、クロルピリホスメチル、クロルピリホス、ESP、パミドチオン、マラソン、PAP、ジメトエート、ホルモチオン、チオメトン、エチルチオメトン、ホサロン、PMP、DMTP、プロチオホス、スルプロホス、プロフェノホス、ビラクロホス、DDVP、モノクロトホス、BRP、CVMP、ジメチルビンホス、CVP、プロパホス、アセフェート、イソフェンホス、DEP、EPN、エチオン、NAC、MTMC、MIPC、BPMC、PHC、XMC、エチオフェンカルブ、ベンダイオカルブ、ピリミカーブ、カルボスルファン、ベンフラカルブ、メソミル、オキサミル、チオジカルブ、アラニカルブ、アレスリン、レスメトリン、テフルトリン、ビフエントリン、ペルメトリン、シペルメトリン、シハロトリン、シフルトリン、フェンプロパトリン、トラロメトリン、シクロブロトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルパリネート、エトフェンプロックス、カルタップ、チオシクラム、ベンスルタップ、ジフルベンズロン、テフルベンズロン、クロルフルアズロン、フルフェノクスロン、テプフェノジド、ブプロフニジン、フェノキシカルブ、ベンゾエビン、イミダクロプリド、メタアルデヒド、除虫菊、デリス、硫酸ニコチン、マシン油、DCV、BT、CPCBS、ケルセン、フェニソブロモレート、テトラジホン、BPPS、キノメチオネート、アミトラズ、ベンゾメート、フェノチオカルブ、へキシチアゾクス、酸化フェンブタスズ、ジエノクロル、フェンピロキシメート、デブフェンピラド、ピリダペン、クロフェンテジン、ポリナクチン複合体、ミルべメクチン、DCIP、メチルイソチオシアネート、メスルフェンホス、ホスチアゼート、カーバム、カーバムナトリウム、などがある。
【0010】
殺菌活性成分としては、硫酸銅、生石灰、塩基性硫酸銅カルシウム、塩基性硫酸銅、塩基性塩化銅、水酸化第二銅、銅アンモニウム錯塩、有機銅、ノニルフェノールスルホン酸銅、DBEDC、テレフタル酸銅、硫黄、多硫化石灰、硫酸亜鉛、ジネブ、マンネブ、マンゼブ、アンバム、ポリカーバメート、有機硫黄ニッケル塩、プロピネブ、ジラム、チクラム、チアジアジン、キャプタン、スルフェン酸系、TPN、フサライド、IBP、EDDP、トルクロホスメチル、ビラゾホス、ホセチル、チオファネートメチル、べノミル、カルベンダゾール、イプロジオン、ピンクロゾリン、プロシミドン、フルオルイミド、オキシカルボキシン、メプロニル、フルトラニル、テクロフタラム、ペンシクロン、メタラキシル、オキサジキシル、トリアジメホン、ビテルタノール、ミクロブタニル、へキサコナゾール、プロピコナゾール、ジフェノコナゾール、イプコナゾール、イミベンコナゾール、トリフルミゾール、プロクロラズ、ペフラゾエート、フェナリモル、ピリフェノックス、トリホリン、MAF、MAFA、ジチアノン、キノキサリン系、DPC、ジメチリモール、フルスルファミド、ベンチアゾール、ジクロメジン、トリアジン、フェリムゾン、フルアジナム、ジエトフェンカルブ、プロベナゾール、イソプロチオラン、トリシクラゾール、ピロキロン、オキソリニツク酸、イミノクタジン酢酸塩、プロパモカルブ塩酸塩、ブラストサイジンS、カスガマイシン、ポリオキシン、バリダマイシンA、ストレプトマイシン、オキシテトラサイクリン、ミルディオマイシン、PCNB、ヒドロキシイソキサゾール、エクロメゾール、ダゾメット、クロロネブ、メタスルホカルブ、などがある。
【0011】
防腐防かび活性成分としては、チアベンダゾール、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルへキシジン、グルコン酸クロルへキシジン、ブチル−p−ヒドロキシベンゾエート、p−クロロ−m−キシレノール、などが挙げられる。
【0012】
このような除草活性成分として、例えば、シメトリン、MCPB、フェノチオール、クロメプロップ、ナプロアニド、CNP、クロメトキシニル、ビフェノックス、ベンチオカーブ、エスプロカルブ、ジメピペレート、ブタクロール、プレチラクロール、テニルクロール、ブロモブチド、メフェナセット、ダイムロン、ベンスルフロンメチル、ピラゾスルフロンエチル、イマゾスルフロン、ジメタメトリン、オキサジアゾン、ピラゾレート、ピラゾキシフェン、ベンゾフェナップ、ジチオピル、ピペロホス、ACN、シンメチリン、ピリブチカルプ、1H−ピラゾールー5−スルフォンアマイド,N−(((4,6一ジメトキシピリミジンー2−イル)アミノカルボニル))−1−メチルー4−(2−メチルー2H−テトラゾールー5−イル)(アジムスルフロン)、1−([o−(シクロプロピルカルボニル)フェニル]スルファモイル)−3−(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)尿素(AC−140)、1−(2−クロロベンジル)−3−(α,α−ジメチルーベンジル)ウレア(JC−940)、3−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−1−[2−(2−メトキシエトキシ)フェニルスルホニル〕−ウレア(シノスルフロン)、3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−1−(2−エトキシフエノキシスルホニル)ウレア(エトキシスルフロン)、3−〔4−クロロ−5−(シクロペンチルオキシ)−2−フルオロフェニル]−5−イソプロピリデンーオキサゾリジン−2,4−ジオン(KPP−314)、ブチル(R)−2−〔4−(4一シアノ−2−フルオロフェノキシ)フェノキシ]プロピオネート(シハロホップブチル)、N,N一ジエチル−3−メシテルスルホニル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−カルボキサミド(CH−900)、S−(N−(4−クロロフェニル)−N−イソプロピルカルバモイルメチル)−O,O−ジメチルジチオフォスファート(アニロホス)、メチル=2−〔(4,6−ジメトキシビリミジン−2−イル)オキシ〕−6−〔1−(メトキシイミノ)エチル]ベンゾエート(KUH−920)、2−〔2−(3−クロロフェニル)−2,3−エポキシプロピル]−2−エチルインダン−1,3−ジオン(MK−243)、4−(2−クロロフェニル)−N−シクロへキシル−4,5−ジヒドロ−N−エチル−5−オキソ−1H−テトラゾール−1−カルボキシアミド(NBA−061)、3−[1−(3,5−ジクロルフェニル)−1−メチルエチル]−2,3−ジヒドロ−6−メチル−5−フェニルー4H−1,3−オキサジン−4−オン(MY−100)、3−〔2,4{ジクロル−5一(2−プロポニルオキシ)フェニル]−5−1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)一オン(オキサジアルギル)、などがある。
【0013】
なお、これらの化合物名は「農薬ハンドブック2001年版」(社団法人 日本植物防疫協会発行)に記載のものである。
【0014】
本発明で使用するシリカは、一般式SiO・nHOで表わされる気相あるいは液相のケイ酸源を急速に分解することにより得られる二酸化ケイ素、または、ケイ酸ナトリウムとアルカリ領域で反応させることにより得られる二酸化ケイ素、あるいは、ケイ酸ナトリウムなどのアルカリ金属ケイ酸塩水溶液と硫酸、塩酸等の鉱酸とを反応させて得られる二酸化ケイ素である。
【0015】
その中でも特に、反応時のアルカリ金属ケイ酸塩水溶液中のケイ酸濃度が20w/v%以下であることが望ましい。
【0016】
また、シリカのBET法による比表面積(窒素吸着法)は200〜500m/gであることが望ましく、比表面積が200m/g以下では、製剤安定性の効果が悪くなる。
【0017】
この条件を満たすものとして、例えば塩野義製薬株式会社製の商品名、「カープレックスBS−304」(比表面積420m/g)、「カープレックスBS−306」(比表面積325m/g)、「カープレックスBS−304N」(比表面積418m/g)、「カープレックスBS−304F」(比表面積441m/g)、などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0018】
シリカの製剤中の含有量が0.1%以下のときには、再分散性の効果が悪くなり、また10%以上のときには、再分散性はそれ以上向上せず、コスト高となる。したがって、シリカの製剤中の含有量は、0.1〜10重量%、好ましくは0.1〜8重量%、より好ましくは0.5〜5重量%である。
【0019】
本発明に使用できる水溶性セルロースエーテルとしては、セルロース中に含まれる1つのグルコース残基中の3個のOH基のうち2個がメトキシ基で置換され、その分子中にメトキシ基を27〜32重量%含有しているメチルセルロース、あるいはメチルセルロースのメトキシ基の一部が更にヒドロキシプロポキシ基で置換されたヒドロキシプロピルメチルセルロースが挙げられる。例えば、メチルセルロースとして松本油脂製薬株式会社製の商品名「マーポローズM」(メトキシ基置換率27.5〜31.5%、熱ゲル化温度50〜55℃)、信越化学工業株式会社製の商品名「メトローズSM」(メトキシ基置換率27.5〜31.5%、熱ゲル化温度約52℃)などがあり、ヒドロキシプロピルメチルセルロースとして松本油脂製薬株式会社製の商品名「マーポローズ60MP」(メトキシ基置換率28〜30%、ヒドロキシプロポキシ基置換率7〜12%、熱ゲル化温度58〜64℃)、商品名「マーポローズ65MP」(メトキシ基置換率27〜30%、ヒドロキシプロポキシ基置換率4〜7.5%、熱ゲル化温度62〜68℃)、商品名「マーポローズ90MP」(メトキシ基置換率19〜25%、ヒドロキシプロポキシ基置換率4〜1.2%、熱ゲル化温度70〜90℃)、商品名「マーポローズMP」(メトキシ基置換率16.5〜20%、ヒドロキシプロポキシ基置換率60〜70%、熱ゲル化温度60〜70℃)、信越化学工業株式会社製の商品名「メトローズ60SH」(メトキシ基置換率28〜30%、ヒドロキシプロポキシ基置換率7〜12%、熱ゲル化温度約60℃)、商品名「メトローズ65SH」(メトキシ基置換率27〜29%、ヒドロキシプロポキシ基置換率4〜7.5%、熱ゲル化温度約65℃)、商品名「メトローズ90SH」(メトキシ基置換率19〜24%、ヒドロキシプロポキシ基置換率4〜12%、熱ゲル化温度約85℃)などが挙げられる。
【0020】
また、これら以外の水溶性セルロースエーテルとしては次のものが挙げられる。すなわち、セルロースに酸化エチレンを反応させて得られるヒドロキシエチルセルロース、セルロースに酸化プロピレンを反応させて得られるヒドロキシプロピルセルロース、セルロースに苛性ソーダを反応させて得られたアルカリセルロースにモノクロル酢酸を反応させ、セルロースの水酸基の一部をカルボキシル基で置換したカルボキシメチルセルロースなどであるが、これらに限定されるものではなく、これらの1種または2種以上を併用しても何ら問題ない。これら水溶性セルロースエーテルの市販品は、例えば、ヒドロキシエチルセルロースとしては、HECダイセル(ダイセル化学工業株式会社製の商品名)、フジヘック(フジケミカル株式会社製の商品名)、NATROSOL(日商岩井株式会社製の商品名)などがあり、ヒドロキシプロピルセルロースとしては、日曹HPC(日本曹達株式会社製の商品名)などがあり、カルボキシメチルセルロースとしては、サンローズ(日本製紙株式会社製の商品名)、CMCニッポン(日本CMC株式会社製の商品名)、セロゲン(第一工業製薬株式会社製の商品名)、CMCダイセル(ダイセル化学工業株式会社製の商品名)などが挙げられる。
【0021】
これらの水溶性セルロースエーテルの製剤中の含有量は、0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜15重量%、より好ましくは1〜5重量%である。
【0022】
また、本発明では高沸点溶剤を併用することができ、例えば、融点の低い活性成分の場合、これを高沸点溶剤に溶解することにより、活性成分が液体化したり、結晶化したり、製剤の懸濁安定性が悪くなったりすることがない。また、常温で液体の活性成分の場合、液体活性成分を高沸点溶剤に溶かして乳化分散させたり、別々に水中に乳化分散させることにより、該活性成分の分解を防止し、製剤の懸濁安定性が良好な製剤を得ることができる。
【0023】
本発明に使用できる高沸点溶剤としては、例えば、ソルべッソ150(エクソン化学株式会社製の商品名)、ハイゾールE、ハイゾールF(日本石油化学株式会社製の商品名)、カクタスソルベントPlOO、カクタスソルベントP150、カクタスソルベントP187、カクタスソルベントP200(日本鉱業株式会社製の商品名)、アルケン56N、アルケン60NH、アルケンL(日本石油化学株式会社製の商品名)などのアルキルベンゼン系溶剤、カクタスソルベント220、カクタスソルベントP240(日本鉱業株式会社製の商品名)、ソルべッソ200(エクソン化学株式会社製の商品名)、精製メチルナフタレン(住金化工株式会社製)、ジイソプロピルナフタレンなどのアルキルナフタレン系溶剤、イソパラフィン、流動パラフィン、n−パラフィンなどのパラフィン系溶剤、ナフテノール(日本石油化学株式会社製の商品名)、Exssol(エクソン化学株式会社製の商品名)などのナフテン系溶剤、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレンクリコールモノ−n−ブチルエーテルなどのエーテル系溶剤、3−メチル−3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−1,3−ブタンジオールなどのアルコール系溶剤、N−メチルピロリドン、n−オクチルピロリドン、n−ドデシルピロリドンなどのアルキルピロリドン系溶剤、デュポンDBE(デュポン株式会社製の商品名)、フタル酸ジトリデシル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジイソデシル、フタル酸ジデシル、フタル酸ジアルキル(ClO〜C12)、トリメリット酸トリノルマルアルキル(C8〜ClO)、トリメリット酸トリ−2−エチルへキシル、トリメリット酸トリイソデシル、アジピン酸ジオレイルなどの多塩基酸エステル系溶剤、オレイン酸イソブチル、ヤシ脂肪酸メチル、ラウリン酸メチル、パーム脂肪酸メチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソトリデシル、ステアリン酸−2−エチルへキシル、オレイン酸メチル、オレイン酸オクチル、オレイン酸ラウリル、オレイン酸デシルなどの脂肪酸エステル、ハイゾールSAS−296、ハイゾールSAS−LH(日本石油化学株式会社製の商品名)など、米ヌカ油脂肪酸メチルエステル、大豆油脂肪酸メチルエステルなどの植物油脂肪酸エステル、ナタネ油、大豆油、ヒマシ油、綿実油、コーン油などの植物油を挙げることができる。
【0024】
本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、また、これらの1種または2種以上を併用しても何ら問題はない。
【0025】
また、高沸点溶剤を併用する場合の製剤中の含有量は、1〜60重量%、好ましくは3〜50重量%がよい。
【0026】
また、必要に応じて助剤として、例えば増粘剤、消泡剤、凍結防止剤、防腐防バイ剤、活性成分の安定化剤などを用いることができる。 ‘
【0027】
この場合、増粘剤としては、−般に使用されるものであればよく、例えば、キサンタンガム、ラムザンガム、プルラン、トラガントガム、アラビアガム、ローカストビーンガム、水溶性大豆多糖類(ソヤファイブ)、カゼイン、デキストリン、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム、コロイド性含水ケイ酸マグネシウム、コロイド性含水ケイ酸アルミニウムマグネシウム、などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく、これらの1種または2種以上を併用しても何ら問題ない。
【0028】
また、消泡剤としては、シリコン系、脂肪酸系物質など、凍結防止剤としてはエチレングリコール、プロピレンクリコール、グリセリンなど、防腐防バイ剤としては、ソルビン酸カリウム、p−クロロ−メタキシレノール、p−オキシ安息香酸ブチルなど、活性成分の安定化剤としては、酸化防止剤、紫外線防止剤、結晶析出防止剤などを添加してもよいが、ここに例示した補助剤に限定されるものではない。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明の水性懸濁製剤の調製方法は特に限定されないが、例えば次の方法によって調製できる。すなわち、水に水溶性セルロースエーテルを溶解し、殺菌活性成分、殺虫活性成分、除草活性成分、防腐・防かび活性成分およびシリカを添加する。粉砕用メディアとして直径0.7〜1.2mmのガラスビーズを用い、4筒式サンドグラインダー(アイメックス株式会社製の商品名)にて湿式粉砕し、必要であればその他補助剤を添加し、水を加えて100部とし、スリーワンモーターを用いて均一に混合して、水性懸濁製剤を得た。
【0030】
本発明の水性懸濁製剤は、通常の方法によって施用することができる。
【0031】
例えば、農業場面においては水性懸濁製剤を原液そのまま、あるいは水で適当濃度(通常は約8倍〜3000倍程度)に希釈して、噴霧器を用いて対象作物に噴霧散布すればよい。このとき、地上においてのみならず、有人の航空機、ヘリコプターや無人のRCヘリコプターを使用して空中から散布することもできる。水田においては、原液のまま、あるいは水で2〜5倍程度に高濃度希釈した液を畦畔より水田へ直接滴下、又は噴霧することにより省力的に散布施用することもできる。
【0032】
また、工業及び家庭内における処理場面においては、タンク内壁や工場、家庭の壁、天井、床などに対し、原液そのまま、あるいは水で適当濃度に希釈して、噴霧器等を用いて処理すればよい。このとき、紙布、不織布などに含浸させて、対象物を拭く、こするなどして処理することも可能である。
【0033】
【実施例】
次に、実施例で本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。また、部とあるのは、すべて重量部を示す。
【0034】
また、シリカは異なるケイ酸濃度のケイ酸ナトリウムと硫酸を反応させ、pHを調整することで比表面積の異なる次のシリカを得て、下記の実施例に供した。
シリカ1 比表面積 630m/g
シリカ2 比表面積 420m/g
シリカ3 比表面積 170m/g
【0035】
実施例1
イミベンコナゾール原体 15.0部、
メチルセルロース(メトローズ SM−100 信越化学工業株式会社の商品名) 2.0部、
カープレックス#67(塩野義製薬株式会社の商品名) 2.0部、
水 81.0部
計100.0部
上記組成成分を湿式粉砕して、本発明の水性懸濁製剤を得た。
【0036】
実施例2
イミベンコナゾール原体 15.0部、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース(メトローズ 65SH−50 信越化学工業株式会社の商品名) 2.0部、
シリカ2 2.0部
プロピレングリコール 5.0部、
水 77.0部
計100.0部
上記組成成分を湿式粉砕して、本発明の水性懸濁製剤を得た。
【0037】
実施例3
ブプロフェジン原体 15.0部、
ヒドロキシエチルセルロース(HECダイセルSP600) 3.0部、
シリカ2 1.0部、
キサンタンガム 0.1部
水 80.9部
計100.0部
上記組成成分を湿式粉砕して、本発明の水性懸濁製剤を得た。
【0038】
試験例1 製剤安定性試験
調製した水性懸濁製剤を容量30ml(φ17mm×長さ180mm)の試験管に30ml入れ、密栓をし、20℃または40℃の恒温室に静置する。そして、それぞれ20℃で3か月後、40℃で3か月後の製剤の分離状態を、試験管中の懸濁剤が下層に沈降し、上層に生じた水層(上スキ層)と全層の高さ(cm)を測定して、下記式により算出した。
【0039】
【数1】
Figure 0004104121
【0040】
その結果を表1、2に示した。
【0041】
なお、前述の実施例1は表中のNo.1に、実施例2は表中のNo.9に、実施例3は表中のNo.11にそれぞれ対応している。
【0042】
なお、試験例2でも同じである。また、比較例は実施例に準じて調製し、供試した。
【0043】
試験例2
調製した水性懸濁製剤を容量500mlポリびんに450ml入れ、20℃または40℃の恒温室に静置する。そして、それぞれ90日後にポリびんを倒立させ、沈降物が完全に分散するまでの倒立回数を測定した。再分散回数が20回以下であれば、散布時に問題がなく散布できる。
【0044】
【表1】
Figure 0004104121
【0045】
【表2】
Figure 0004104121
【0046】
【発明の効果】
本発明の水性懸濁製剤を実施すると、次のような効果がもたらされる。すなわち、▲1▼長期間にわたり貯蔵しても活性成分などの水中に懸濁している成分が分離沈降することがなく安定性が保たれる。▲2▼仮に分離沈降した際にも、ハードケーキングすることがないため、容器を振ることで簡単に沈降物がなくなり再分散する。▲3▼農薬活性成分、工業用・家庭用防腐防かび活性成分の水性懸濁製剤化ができ、優れた効果を損なうことなく広範囲の分野に使用できるようになる。

Claims (6)

  1. 農薬活性成分、工業用・家庭用防腐防かび活性成分から選ばれた少なくとも1種の活性成分、水溶性セルロースエーテル、シリカおよび水を含有することを特徴とする再分散性の改良された水性懸濁製剤。
  2. 水溶性セルロースエーテルが、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースまたはヒドロキシプロピルセルロースであることを特徴とする、請求項1に記載の再分散性の改良された水性懸濁製剤。
  3. シリカが、アルカリ金属ケイ酸塩水溶液と鉱酸とを反応させることにより得られた二酸化ケイ素であることを特徴とする、請求項1、請求項2に記載の再分散性の改良された水性懸濁製剤。
  4. 活性成分が農薬活性成分であることを特徴とする、請求項1〜に記載の再分散性の改良された水性懸濁製剤。
  5. 活性成分が工業用・家庭用防腐防かび剤であることを特徴とする、請求項1〜に記載の再分散性の改良された水性懸濁製剤。
  6. リカと水溶性セルロースエーテルの併用からなる、農薬活性成分、工業用・家庭用防腐防かび活性成分の少なくとも1種を含有してなる、請求項1〜に記載の水性懸濁製剤の再分散改良剤。
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