JP4104027B2 - 方向性結合型電気光学素子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は光導波路を利用した方向性結合型電気光学素子、すなわち、電気光学効果を有する基板に互いに近接した部分を有する2本のチャンネル光導波路を形成し、両光導波路間の導波光の乗り移りを、光導波路に電圧を印加して制御するようにした方向性結合型電気光学素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、画像信号等に基づいて光を変調する光変調素子や、光の進路を切り換える光スイッチ等を構成するために、光導波路を利用した方向性結合型電気光学素子が広く適用されている(例えば特開平4−3338351号参照)。
【0003】
この方向性結合型電気光学素子は、一例として図12に示すように、電気光学効果を有するLiNbx Ta1-x O3 (0≦x≦1)結晶等からなる基板1に、例えば数μm程度の間隔を置いて互いに近接する部分を有する2本のチャンネル光導波路2、3を形成し、両光導波路間の導波光の乗り移りを、光導波路2、3への印加電圧を変えて制御するようにしたものである。
【0004】
つまり、チャンネル光導波路2、3の相近接した部分(結合部)の側方には電極4、5、6が形成され、光導波路2のポートAから入力されてそこを導波する光は、電極4、5、6による印加電圧が0の場合は、上記結合部において他方の光導波路3に完全に乗り移る状態(完全結合状態)となってクロスポートつまりポートB’から出力され、電極4、5、6によって光導波路2、3に所定電圧が印加されると乗り移りが抑制されて、ポートA’から出力されるようになる。
【0005】
なお、チャンネル光導波路2、3の互いに大きく離間して平行に延びる部分 (分離部)は、間隔が数10μm程度とされるので、この部分では光波分布の重なりが全くなく、2本のチャンネル光導波路2、3は互いに独立したものとなる。またこのようなチャンネル光導波路2、3は、一般にプロトン交換後にアニールして形成され、従来それらの幅は全長に亘って一定とされていた。
【0006】
原理的には、上記分離部を形成せずに結合部のみとしても、方向性結合型電気光学素子としての基本機能は得られるが、実際上は以下の理由により、分離部も形成する必要がある。すなわち、チャンネル光導波路の両端面は光学研磨されて光入出力部とされるが、研磨ロットに応じて結合部の長さが異なる素子が形成されることになる。そうであると特性バラツキが顕著になり、完全結合を果たし得ない素子も作製されてしまう。
【0007】
また分離部が無い場合、2つのポートから出力される光は空間的に十分に分離せず、特定のポートから出力される光のみを利用光として使うことが極めて困難となる。
【0008】
なお上記図12の例はXあるいはYカットの基板1を用いたものであるが、図13に示すようにZカットの基板1’を用いた上で、各チャンネル光導波路2、3の直上部分に電極7および8を配設してもよい。要するに電極は、基板のZ軸方向に電界が加わるように配置される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこの従来の方向性結合型電気光学素子においては、特性バラツキが大きくて、上記印加電圧が0のときに完全結合状態が得られないような特性の不良品も多く形成され、作製の歩留まりがかなり低いという問題が認められていた。このような不良品は、作製時にプロセス条件が僅かに変動しただけで発生する。
【0010】
そこで本発明は、作製容易にして完全結合状態が得られる、特性バラツキの少ない方向性結合型電気光学素子を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明による方向性結合型電気光学素子は、
電気光学効果を有する基板と、
前述したような結合部およびこの結合部よりも互いに大きく離間して互いに平行に延びる分離部を有する、上記基板に形成された2本のチャンネル光導波路と、
上記結合部において光導波路に電圧を印加する手段とを備えてなる方向性結合型電気光学素子において、
基板が、LiNbx Ta1-x O3 (0≦x≦1)基板またはそれにMgOあるいはZnOがドープされた基板であり、
前記2本のチャンネル光導波路がプロトン交換後にアニールして形成されたものであり、
前記2本のチャンネル光導波路の前記結合部における導波路幅が、上記分離部における導波路幅よりも小さくされ、かつ、
前記2本のチャンネル光導波路のそれぞれの前記結合部と分離部とが、結合部から離れるのに従って他方の光導波路との距離が次第に大きくなる中間部によって接続され、
前記中間部が、前記結合部から離れるのに従って次第に拡幅するテーパ形状とされたことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の効果】
本発明者の研究によると、上述した従来の方向性結合型電気光学素子における特性バラツキは、2本のチャンネル光導波路の結合部における間隔(以下、これをギャップGという)のバラツキに起因していることが判明した。そこで、図12に示したタイプの方向性結合型電気光学素子を、チャンネル光導波路2、3の幅Wを7、8、9および10μmに変え、そして各光導波路幅W毎にギャップGを1、2、3、4、5、6および7μmに変えたもの28通りを作製し、各素子において印加電圧が0のときの導波光の乗り移りを調べた。
【0013】
なおこの場合、基板1としてはXカットのMgOドープLiNbO3 結晶基板を用い、プロトン交換条件は150 ℃で64分、アニール条件は350 ℃で60分とし、両光導波路2、3の結合長(結合部の長さ)は8mmとした。そして、半導体レーザから発せられた波長850 nmの光をポートAから入力させ、クロスポートつまりポートB’から出力される光パワーを測定した。
【0014】
その結果を図14に示す。なおこの図14中でクロスポートの光パワーは、入力光のパワーに対する比で示してある。ここに示されるように、光導波路幅W=7μmの場合はギャップG=4、5、6μmとすると完全結合状態が得られる。一方光導波路幅W=8μmの場合はギャップG=1、2μmのときのみ、また光導波路幅W=9μmの場合はギャップG=2μmのときのみ完全結合状態が得られ、そして光導波路幅W=10μmの場合はギャップGの値に拘らず完全結合状態が得られない。
【0015】
ここでギャップGは、プロトン交換を行なう際に基板表面に形成されるマスクパターンの線幅(2本のチャンネル光導波路に対応する2つの開口間の線幅)、光導波路幅Wはマスクパターンの上記開口の幅で定義する設計値であるが、通常の紫外線露光によるフォトリソグラフィ技術では、2μm以下の線幅のパターンを正確に安定して作製するのは困難である。
【0016】
そこで、光導波路幅Wをできるだけ小さくして、つまり上記例の範囲ではW=7μmとして方向性結合型電気光学素子を形成すれば、ギャップGの許容幅すなわちプロセス条件の許容幅が大きくなり、また線幅の点からも素子作製が容易になると考えられる。
【0017】
しかしここで、周知の通りチャンネル光導波路の分散曲線は大略図15に示すようになっており、光導波路をシングルモード化するためには光導波路幅Wをある一定範囲内に設定する必要がある。光導波路幅Wがこの範囲よりも小さいと導波不能のカットオフ導波路となり、反対にこの範囲よりも大きいとマルチモード導波路となってしまう。なお通常、光変調等に方向性結合型電気光学素子を適用する場合は、光導波路がシングルモード導波路であることが必須となる。
【0018】
そして本発明者の研究によると、方向性結合型電気光学素子におけるシングルモード領域は、図16に示すように結合部と分離部とで相異なり、シングル導波路となる光導波路幅Wの下限値は、結合部より分離部の方が大である。また光導波路幅Wがシングルモード領域にあっても、それが上記の下限値に近付くほど、導波光のビームプロファイルはガウスビームのプロファイルから大きくかけ離れたものとなってしまう。
【0019】
結合部においては、このようなビームプロファイルの乱れは特に問題にならないが、光導波路外の光学系と結合する分離部においては、このビームプロファイルの乱れが大きいと、各種収差が大きくなる等の問題を招く。
【0020】
そこで本発明の方向性結合型電気光学素子において、チャンネル光導波路の結合部の幅を分離部の幅よりも小さくすれば、結合部においては光導波路幅をできるだけ小さくして前述のようにプロセス条件の許容幅を大きくし、また線幅の点からも素子作製を容易にして歩留まりを高めることができ、その一方分離部においては光導波路幅をできるだけ大きくして、ビームプロファイルの乱れを抑えることができる。
【0021】
なお、結合部と分離部において導波路条件が異なるのは、以下の理由によるものと推察される。プロトン交換アニール導波路は、まず基板を構成するLiNbO3 等の結晶の表面のLi+ とH+ (プロトン)とをイオン交換するプロトン交換処理と、その後、結晶中に取り込まれたH+ を基板内部に拡散するアニール処理とによって形成される。図17の(1)と(2)はそれぞれ、結合部と分離部におけるH+ 拡散の様子を模式的に示すものであるが、ここに示される通り、結合部では2本のチャンネル光導波路2、3が近接しているため、各光導波路のH+ 拡散領域が重なるのに対し、分離部ではチャンネル光導波路が比較的大きく離れているため、各光導波路のH+ 拡散領域が重なっていないものと考えられる。
【0022】
実際に、LiNbO3 結晶基板を用いたプロトン交換アニール導波路のH+ 濃度分布を、SIMS(2次イオン質量分析法)により分析した。プロトン交換処理のみでは、交換厚つまりH+ の厚さは概ね0.1 〜0.3 μmであった。その後アニール処理を行なうと、H+ がLiNbO3 結晶基板内に拡散し、拡散深さは数μm〜10μmとなった。
【0023】
このことから、数μm程度の小さいギャップGを置いて近接している結合部の各光導波路では、アニールしたときのH+ の拡散領域が相互に交わることが分かった。それに対して分離部では、2本のチャンネル光導波路が数10μm程度離れているので、このようなことが起こらず、1本のチャンネル光導波路を形成した場合と同様に各光導波路が形成されるものと推定される。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一つの実施形態による方向性結合型電気光学素子の平面形状を示すものである。図示されるようにこの方向性結合型電気光学素子は、MgOが5 mol%ドープされたLiNbO3 (以下、MgO−LNと称する)の結晶基板10上に形成された2本のチャンネル光導波路11、12と、結合部においてこれらの光導波路11、12の各々の側方に形成された平板状電極13、14、15とを有している。
【0025】
基板10としてはXカットのMgO−LN結晶基板が用いられ、その縦横寸法は16mm×4mmである。チャンネル光導波路11、12は、基板10の表面にフォトリソグラフィにより該光導波路11、12の形状に対応した開口を有するマスクを形成し、このマスクの開口から露出している基板部分をプロトン交換、アニール処理して形成される。本例では、プロトン交換条件は150 ℃で64分、アニール条件は350 ℃で60分とした。
【0026】
また両光導波路11、12の結合長、つまり互いに平行で近接した結合部の長さは8mm、分離部の長さは2mm、中間部(結合部と分離部との間の部分)の長さは2mmである。一方各光導波路11、12の幅は、分離部においては9μm、結合部においてはそれよりも小さい7μmとされ、上記中間部においては7μmから9μmにテーパ状に変化するように設定されている。
【0027】
そして両光導波路11、12のギャップは、結合部においては5μm、分離部においては数10μmとされ、上記中間部においては5μmから数10μmに連続的に変化するように設定されている。
【0028】
また本実施形態において、一方の光導波路11は出力ポートA’側の中間部において折れ曲がった形状とされ、他方の光導波路12はそれと反対側の中間部において折れ曲がった形状とされている。この折れ曲がり部で光導波路11、12の中心線が互いになす角度(分離角)は、一例として0.5 °とされている。
【0029】
上記構成の方向性結合型電気光学素子において、入力ポートAから光導波路11に光を入力させたとき、平板状電極13、14、15を介して光導波路11、12に電圧を印加しなければ、光導波路11を導波する光は結合部において光導波路12に完全に乗り移り、出力ポートB’から出射する。また平板状電極13、14、15を介して光導波路11、12に所定の電圧を印加すると、光導波路11を導波する光は結合部において光導波路12に乗り移ることなく、出力ポートA’から出射する。
【0030】
以上のようにして、入力ポートAから入力させた光を、出力ポートB’とA’のいずれかから選択的に出射するようにスイッチングすることができる。また、出力ポートB’あるいはA’のいずれか一方のみから出射する光を利用光とする場合、上記電圧の印加を画像信号等に基づいて制御することにより、その利用光を変調することができる。
【0031】
そしてこの方向性結合型電気光学素子においては、各光導波路11、12の幅を結合部においては十分に小さい7μmとしているので、光導波路11、12を形成する際のフォトリソグラフィのプロセス条件が変動する等して両光導波路11、12間のギャップGが設計値の5μmからある程度外れても、電圧非印加時に光導波路11を導波する光が結合部において完全に光導波路12に乗り移る完全結合状態が得られるようになる。その詳しい理由は、先に図14を参照して説明した通りである。それによりこの方向性結合型電気光学素子は、高い歩留まりで作製され得るものとなる。
【0032】
また各光導波路11、12の幅を、分離部においては上記7μmよりも大きい9μmとしているので、出力ポートB’あるいはA’から出射する光のビームプロファイルの乱れを防止できる。その理由も、先に説明した通りである。
【0033】
次に図2〜図11を参照して、本発明において採用され得る光導波路11、12の形状例を説明する。なおこれらの図においては、電圧印加用の電極は省略して、光導波路11、12の形状のみを示してある。
【0034】
まず図2の(1)は、上記実施形態における光導波路11、12の形状を示すものである。また同図の(2)の例では、(1)におけるように光導波路11、12の各一部を比較的大きな角度で折り曲げる代わりに、光導波路11、12を結合部の前と後の双方において折り曲げ、折り曲げの角度は比較的小さく抑えるようにしている。同図の(3)の例では、一方の光導波路12のみを結合部の前と後の双方において折り曲げ、他方の光導波路11は折り曲げないようにしている。
【0035】
図3の(1)、(2)および(3)の例はそれぞれ、図2の(1)、(2)および(3)に示したものから、光導波路11、12の光入力側の分離部を取り除いた形に構成されたものである。そこでこれら光導波路11、12は、結合部よりも光入力側では前述の中間部のみを有する形状となっているが、この中間部においても光導波路11、12は、結合部から離れるのにつれて該結合部よりも拡幅しているので、上記実施形態におけるのと同様の効果が得られる。
【0036】
また図4の(1)、(2)および(3)の例はそれぞれ、図2の(1)、(2)および(3)に示したものから、光導波路11、12の光入力側および光出力側の分離部を取り除いた形に構成されたものである。この図4あるいは図3に示したものは、素子長を短くする上で効果的である。この光導波路形状を採用する場合も、光導波路11、12の中心線が互いになす角度(分離角)を数°以内と小さくすれば、特に問題も無く上記実施形態におけるのと同様の効果が得られる。
【0037】
以上説明した例は、光入力ポートと光出力ポートがともに2つのものであるが、図5〜図10には、光入力ポートが1つで光出力ポートが2つとされたものを示す。
【0038】
まず図5の(1)、(2)および(3)の例はそれぞれ、図2の(1)、(2)および(3)に示したものから、一方の光導波路12の光入力側の分離部の一部を取り除いた形に構成されたものである。
【0039】
図6の(1)、(2)および(3)の例はそれぞれ、図2の(1)、(2)および(3)に示したものから、一方の光導波路12の光入力側の分離部を全て取り除いた形に構成されたものである。
【0040】
図7の(1)、(2)および(3)の例はそれぞれ、図2の(1)、(2)および(3)に示したものから、一方の光導波路12の光入力側の分離部並びに中間部を取り除いた形に構成されたものである。
【0041】
次に図8の(1)、(2)および(3)の例はそれぞれ、図5の(1)、(2)および(3)に示したものから、光導波路11、12の光出力側の分離部を取り除いた形に構成されたものである。
【0042】
図9の(1)、(2)および(3)の例はそれぞれ、図6の(1)、(2)および(3)に示したものから、光導波路11、12の光出力側の分離部を取り除いた形に構成されたものである。
【0043】
図10の(1)、(2)および(3)の例はそれぞれ、図7の(1)、(2)および(3)に示したものから、光導波路11、12の光出力側の分離部を取り除いた形に構成されたものである。
【0044】
なお光導波路11、12を折り曲げた形状とする場合は、図11に示すように、弧を描いて滑らかに曲がる導波路形状を採用することもできる。
【0045】
また光導波路を形成する基板は、前述のMgOがドープされたLiNbO3 基板に限らず、その他ZnOがドープされたLiNbO3 基板、LiNbO3 基板、LiTaO3 基板、MgOがドープされたLiTaO3 基板、ZnOがドープされたLiTaO3 基板等を利用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態である方向性結合型電気光学素子の平面図
【図2】本発明の方向性結合型電気光学素子における光導波路の別の形状例を示す平面図
【図3】本発明の方向性結合型電気光学素子における光導波路のさらに別の形状例を示す平面図
【図4】本発明の方向性結合型電気光学素子における光導波路のさらに別の形状例を示す平面図
【図5】本発明の方向性結合型電気光学素子における光導波路のさらに別の形状例を示す平面図
【図6】本発明の方向性結合型電気光学素子における光導波路のさらに別の形状例を示す平面図
【図7】本発明の方向性結合型電気光学素子における光導波路のさらに別の形状例を示す平面図
【図8】本発明の方向性結合型電気光学素子における光導波路のさらに別の形状例を示す平面図
【図9】本発明の方向性結合型電気光学素子における光導波路のさらに別の形状例を示す平面図
【図10】本発明の方向性結合型電気光学素子における光導波路のさらに別の形状例を示す平面図
【図11】本発明の方向性結合型電気光学素子における光導波路のさらに別の形状例を示す平面図
【図12】従来の方向性結合型電気光学素子の例を示す平面図
【図13】従来の方向性結合型電気光学素子の別の例を示す平面図
【図14】方向性結合型電気光学素子における、光導波路の結合部のギャップと光結合の程度との関係を説明するグラフ
【図15】チャンネル光導波路の分散曲線を示すグラフ
【図16】方向性結合型電気光学素子における、光導波路幅とシングルモード領域との関係を示す概略図
【図17】方向性結合型電気光学素子における、光導波路の結合部と分離部でのプロトン拡散の様子を説明する概略図
【符号の説明】
10 MgOドープLiNbO3 基板
11、12 チャンネル光導波路
13、14、15 電極
Claims (1)
- 電気光学効果を有する基板と、
互いにほぼ平行で近接した結合部および、この結合部よりも互いに大きく離間して互いに平行に延びる分離部を有する、前記基板に形成された2本のチャンネル光導波路と、
前記結合部において前記光導波路に電圧を印加する手段とを備えてなる方向性結合型電気光学素子において、
前記基板が、LiNbx Ta1-x O3 (0≦x≦1)基板またはそれにMgOあるいはZnOがドープされた基板であり、
前記2本のチャンネル光導波路が、プロトン交換後にアニールして形成されたものであり、
前記2本のチャンネル光導波路の前記結合部における導波路幅が、前記分離部における導波路幅よりも小さくされ、かつ、
前記2本のチャンネル光導波路のそれぞれの前記結合部と分離部とが、結合部から離れるのに従って他方の光導波路との距離が次第に大きくなる中間部によって接続され、
前記中間部が、前記結合部から離れるのに従って次第に拡幅するテーパ形状とされていることを特徴とする方向性結合型電気光学素子。
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