JP2976608B2 - 導波路形光スイッチ - Google Patents

導波路形光スイッチ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は導波路形光スイッチに係
わり、特に入力光の偏光状態に特性が依存しない無偏光
形の導波路形光スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ伝送回線や端末装置等の切換
えに用いられる光スイッチは、光伝送路中に挿入される
光路を切換えるためのデバイスであり、光ファイバ通信
システムを拡張し多様化する上で不可欠な光デバイスで
ある。従来、この光スイッチのうち特性が入力光の偏光
状態によって変化しない偏光無依存形の導波路形光スイ
ッチとしては、導波路のTEおよびTM偏光に対する屈
折率差が一致するTi膜厚で導波路を形成する構造と
か、制御電極を分割し、1つの導波路に印加する電界の
向きが反転する領域を設ける(反転Δβ形)構造が知ら
れている。
【0003】前者の導波路形光スイッチについて図2を
用いて説明する。図2には、Ti膜厚(Ti拡散量)に
対するTEおよびTMの完全結合長の変化を示してお
り、あるTi膜厚(Ti(c))で両者の完全結合長が
一致する。したがって、精度良くTi膜厚を形成してや
れば偏光無依存化が図れる。
【0004】一方、後者の導波路形光スイッチについて
図3および図4を用いて説明する。図3は導波路形光ス
イッチの斜視図であり、導波路1の上に絶縁膜2を介し
て制御電極3が設けられており、この制御電極3は伝播
方向に2分割されている。図4はこの構成での方向性結
合器を形成する近接した2本の導波路の各々の規格化し
た伝播定数の差(ΔβL/π)に対するクロス状態
(X)および直進状態(=)を得る結合長(完全結合長
Lcで規格化)を示したもので、スイッチング・ダイア
グラムと呼ばれている。ここで、クロス状態とは光パワ
ーが完全に近接する他の導波路へ移行する状態で、直進
状態とは光パワーが完全に入力した導波路と同じ導波路
から出力される状態を言う。
【0005】TM偏光に対する完全結合長がTEのそれ
より若干長くなるようにTi膜厚が設定されている。図
4で破線はTM偏光に対するスイッチング・ダイアグラ
ムで、実線はTEに対するものである。破線と実線の交
わるA点では共にクロス状態であり、B点では直進状態
が得られる。Tiの設定膜厚がずれると、A点、B点共
に横軸方向にずれる。しかし、電圧を調整すれば、この
ずれ量を補償できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た2つの従来例によれば次のような問題点があった。す
なわち、前者の構成では、Ti膜厚を精度良く形成しな
ければならず、しかもTi拡散後(Ti膜厚形成後)に
特性を簡単に調整することができなっかた。また、後者
の構成では、電圧調整で特性が改善できるものの、クロ
ス状態から直進状態へ移行させる電圧(スイッチング電
圧)が前者の2倍必要であり、高い電圧を必要とする等
の問題があった。
【0007】本発明の目的は上述した問題に鑑みなされ
たもので、Ti膜厚形成後、Ti膜厚の設定量からのず
れを補償できるようにした導波路形光スイッチを提供す
るにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
電気光学効果を有する基板に形成された一対の導波路が
互いに近接する部分と、この導波路上に絶縁膜を介して
設けられた一対の制御電極とから成る導波路形光スイッ
チにおいて、前記した導波路が互いに近接する部分の一
方側の一部分の上に前記した絶縁膜を介さずに導電性膜
を直接設けた構成としたものである。
【0009】請求項2記載の発明は、導波路がLiNb
3 基板にTiを拡散して形成され、Ti膜厚を入力光
のTE偏光とTM偏光とに対する完全結合長が一致する
Ti膜厚より若干薄く設定した構成としたものである。
【0010】請求項3記載の発明は、導電性膜が導波路
の一方側の上にその一部を除去可能にして設けられてい
ことを特徴としている
【0011】
【作用】このように本発明によれば、方向性結合部の一
部分に導波路と接した導電性膜を設けることにより、T
M偏光に対する結合長を等価的に短くすることができ
る。また、この導電性膜を一部除去してその長さを調整
することにより、Ti膜厚形成後、Ti膜厚の設定量か
らのずれを簡単に補償することができる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。
【0013】図1は本発明に係わる導波路形光スイッチ
の一実施例を示す斜視図である。電気光学効果を有する
LiNbO3 基板10にはTiを拡散することにより一
対の導波路11、12が形成されている。この導波路1
1、12は互いに近接しており、方向性結合が生ずるよ
うになっている。また、導波路11、12上にはそれぞ
れ絶縁膜13を介して制御電極14が形成されている。
この制御電極14は導波路11、12上の全面にわたっ
て形成されておらず、基板10の右側端部から左側端部
近傍位置まで所定量延在した構成となっている。また、
導波路11の光入力端15の反対側端部上の絶縁膜13
は切り欠かれた構造となっており、この導波路11の光
入力端15の反対側端部上には絶縁膜13を介さずに導
電性膜16が直接設けられた構成となっている。
【0014】次に、Ti膜厚と導波路結合長について図
2を用いて説明する。TE偏光とTM偏光のTi膜厚に
対する完全結合長を図2に示す。図から明らかなよう
に、Ti膜厚Ti(c)で、TE、TM両偏光の完全結
合長が一致し、この時導波路11の光入力端15から入
射した光は全て導波路12の光出力端17から出射され
る。
【0015】一方、本実施例では、Ti膜厚はTi
(c)から若干薄いTi(1)に設定されている。この
ようにすると、完全結合長は、TEに対しLc1(T
E)、TMに対しLc1 (TM)、Lc1 (TM)<L
1 (TE)となる。この設定膜厚でTEとTM偏光の
光入力を共に光出力端17から出射させるために、導電
性膜16を導波路11と接して形成する。これは導電性
膜16を導波路11に接して設けると、この部分でのT
M偏光に対する伝播定数だけが大きく変化し、TE偏光
の伝播定数は変化しないことを利用したものである。な
お、ここでは説明を単純にするため、導電性膜16が付
加された導波路11のTMの伝播定数、変化量は大きく
その部分での方向性結合が無視できる程小さいものとす
る。この状態において、TM偏光に対する結合長は、L
1 (TE)ではなくLc1 (TM)となり、光入力端
15からのTM偏光は光出力端17に出射される。一
方、TE偏光に対しての完全結合長はLc1 (TE)で
あり、同じく光出力端17に光パワーが移行する。
【0016】次に、形成後のTi膜厚が所定の値からず
れた場合を考える。図2に示すようにTi膜厚がTi
(2)に形成された場合、導電性膜16をエッチング手
段によりLc2 (TM)になるように調整すればよい。
一方、TEに対してはTi膜厚による完全結合長の変化
量は小さくLc1 (TE)でもLc2 (TE)でも特性
は変化しない。以上の原理でTi膜厚の設定値からのず
れ量を導電性膜16を削除することにより簡単に実現で
きる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように請求項1〜請求項3
記載の発明に係わる導波路形光スイッチによれば、導波
路が互いに近接する部分の一方側の一部分の上に絶縁膜
を介さずに導電性膜を直接設けた構成としたことによ
り、TM偏光に対する結合長を等価的に短くすることが
可能となった。また、請求項3記載の発明によればこの
導電性膜を一部除去してその長さを調整することによ
り、Ti膜厚形成後、このTi膜厚の設定量からのずれ
を簡単に補償できるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる導波路形光スイッチの一実施例
を示す斜視図である。
【図2】Ti膜厚と完全結合長との関係を示す図であ
る。
【図3】従来の導波路形光スイッチの一例を示す斜視図
である。
【図4】反転Δβ構成の原理を示す説明図である。
【符号の説明】
10 基板 11、12 導波路 13 絶縁膜 14 制御電極 15 導電性膜

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気光学効果を有する基板に形成された
    一対の導波路が互いに近接する部分と、この導波路上に
    絶縁膜を介して設けられた一対の制御電極とから成る導
    波路形光スイッチにおいて、前記導波路が互いに近接す
    る部分の一方側の一部分の上に前記絶縁膜を介さずに導
    電性膜を直接設けたことを特徴とする導波路形光スイッ
    チ。
  2. 【請求項2】 導波路がLiNbO3 基板にTiを拡散
    して形成され、Ti膜厚が入力光のTE偏光とTM偏光
    とに対する完全結合長が一致するTi膜厚より若干薄く
    設定されていることを特徴とする請求項1記載の導波路
    形光スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記導電性膜は前記導波路の前記一方側
    の上にその一部を除去可能にして設けられていることを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の導波路形光ス
    イッチ。
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