JP4102542B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、カラー画像が形成可能な複写機、プリンタ等の画像形成装置においては、像担持体である感光体から中間転写体の同じ位置に順次異なる色のトナー像が重ね合わされることにより、カラー画像を作成し、転写部材(転写手段)により転写紙に転写する。転写部材は接離機構(接離手段)により中間転写体に接離可能となっており、感光体から中間転写体にトナー像が転写されている間においては、転写部材は中間転写体から離間しており、中間転写体から転写紙にトナー像を転写するときには、中間転写体に接してトナー像を転写紙に転写する。
【0003】
接離機構は、回転により転写部材を中間転写体に接離させるカム及びカムの回転軸を駆動する駆動部材とを備えており、スプリングクラッチのスプリングが回転軸と駆動部材とを締め付けることにより(スプリングの締め付けトルクにより)カムが回転するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、スプリングクラッチを用いた場合において、スプリングの締め付け開始時に駆動部材及び回転軸にかかる衝撃により、駆動部材に急激な負荷変動が発生して瞬間的な振動が発生してしまう。このため、感光体に静電潜像を形成しているときや、静電潜像をトナー像として現像しているときに、スプリングによる衝撃があると、静電潜像の乱れや現像むらが発生し、異常画像が発生してしまうという課題がある。
【0005】
そこで、本発明は、異常画像の発生を防止できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、像担持体から異なる色のトナー像を順次重ね合わせて形成した中間転写体のフルカラー画像を転写材に一括転写する転写手段と、転写手段を中間転写体に接離させる接離手段とを備え、接離手段は、回転軸に固定されたカムと、回転軸を間欠に駆動する間欠駆動部とを備え、間欠駆動部は、回転軸を駆動する駆動部材と、スプリングを締付けて回転軸と駆動部材とを接続し且つスプリングを緩めて回転軸と駆動部材との接続を解除するスプリングクラッチとを備え、転写手段が回転しているカムに押されて移動することにより、転写手段が中間転写体に対して接離する画像形成装置であって、駆動部材に所定の負荷を付与する負荷付与手段を備え、負荷付与手段は、スプリングクラッチにより回転軸と駆動部材とが接続される前に駆動部材に負荷を与え、スプリングクラッチにより回転軸と駆動部材とが接続されている間には、駆動部材に対する負荷を解除していることを特徴とする。
【0007】
この請求項1に記載の発明では、負荷付与手段が駆動部材に所定の負荷を与えた後、スプリングクラッチのスプリングが回転軸及び駆動部材を締め付けて回転軸及び駆動部材を接続する。回転軸及び駆動部材が接続されると、負荷付与手段は駆動部材に与えていた負荷を解除し、カムは駆動部材からの駆動により回転軸と一緒に回転する。
【0008】
負荷付与手段は、回転軸と駆動部材とが接続する前に、駆動部材に所定の負荷を与えていることにより、スプリングの締付け時の衝撃による駆動部材の急激な負荷変動(トルク変動)を抑えることができるので、急激な負荷変動に起因する振動を防止でき、この振動による異常画像の発生を防止できる。また、負荷付与手段は、回転軸と駆動部材とが接続すると、駆動部材に与えていた負荷を解除するので、駆動部材にかかる負荷トルクを低減することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、回転軸と駆動部材とが接続される前に、負荷付与手段は、駆動部材に段階的に大きくなる負荷を与えることを特徴とする。
【0010】
この請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明と同様な作用効果を奏するとともに、負荷付与手段が、駆動部材に対して段階的に大きくなる負荷を与えることにより、回転軸と駆動軸とが接続されたときにおける駆動部材の急激な負荷変動を更に防止できる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、負荷付与手段は、スプリングクラッチにより回転軸と駆動部材との接続が解除された後に、駆動部材に負荷を与えることを特徴とする。
【0012】
この請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明と同様な作用効果を奏するとともに、回転軸と駆動部材との接続が解除された後に、負荷付与手段が駆動部材に負荷を与えることにより、回転軸と駆動部材との接続が解除された後の駆動部材の急激な負荷変動を抑えることができるので、急激な負荷変動に起因して発生する振動を防止でき、異常画像の発生を更に防止できる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、回転軸と駆動部材との接続が解除された後に、負荷付与手段は段階的に小さくなる負荷を駆動部材に与えることを特徴とする。
【0014】
この請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の発明と同様な作用効果を奏するとともに、負荷付与手段が、駆動部材に対して段階的に小さくなる負荷を与えることにより、回転軸と駆動軸との接続が解除された後における駆動部材の急激な負荷変動を更に防止できる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、負荷付与手段が駆動部材に対する負荷を解除している時間は、スプリングクラッチが半回転する時間であることを特徴とする。
【0016】
この請求項5に記載の発明では、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明と同様な作用効果を奏するとともに、例えば、半回転する度に転写手段が中間転写体に接離するカムを用いた場合においては、スプリングクラッチの半回転とカムの半回転とが一致しており、このような場合(カムの動作時間が予めわかっている場合)、負荷付与手段は、スプリングクラッチが半回転する時間だけ、駆動部材に負荷を与えれば良く、駆動部材に負荷を与える時間の設定が容易である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付した図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明を適用した画像形成装置を概略的に示す構成図である。図1に示すように、カラー画像が作成可能なプリンタである画像形成装置40は、ベルト状感光体(像担持体)1を備え、ベルト状感光体1は回転ロ−ラ2、3により回転可能に支持され、矢印Aの方向に回転される。
【0018】
感光体1の外周部には帯電装置4、除電ランプL、感光体用1のクリ−ニングブレ−ド15Aが配置されている。帯電装置4の下流位置には、レ−ザ書き込みユニット5とを有している。書き込みユニット5は、図示しないレーザ発光部と、レーザ発光部の発光を制御する発光駆動制御部(図示せず)と、ポリゴンミラー5Bと、ポリゴンミラー5Bの回転用モータ5Aと、f/θレンズ5Cと、反射ミラー5Fとから主に構成されている。
【0019】
この光書き込みユニット5は、この構成によって、カラースキャナからのカラー画像データを光信号に変換して、原稿画像に対応した光書き込みを行い、感光体1の表面上に静電潜像を形成する。即ち、レーザ発光部からのレーザ光5Dは、モータ5Aにより回転駆動されるポリゴンミラー5Bにより走査され、f/θレンズ5C及び反射ミラー5Fなどを経て、感光体1に至り、帯電された感光体1上に書き込み情報に対応した静電潜像を成形する。
【0020】
光書込ユニット5より下流の位置には、複数の現像器が切り替え自在に支持された多色現像装置6が配置されている。多色現像装置6は、収容するトナ−の色毎に、イエロ−現像ユニットY、マゼンタ現像ユニットM、シアン現像ユニットCを備えている。多色現像装置6の上部には黒色トナ−を収容した黒現像ユニット7が備えられている。上記の現像ユニットのいずれか一つが、対応する色の現像タイミングに同期し、現像可能な位置に移動する。
【0021】
多色現像装置6は本実施例では、円周上120度の回転により、上記現像ユニットY、M、Cの選択を行う機構を有している。そしてこれらの現像ユニットが稼動するときには、黒現像ユニット7は、感光体1より離間した位置に移動する。その移動は、カム45の回転により制御される。
【0022】
感光体1上の静電潜像は前述の多色現像装置6、黒色現像ユニット7で現像され、トナ−による顕像が感光体1表面に形成・保持される。この感光体1はその上部が、中間転写体である中間転写ベルト10に接している。
【0023】
中間転写ベルト10は回転ロ−ラ11、12に回転可能に支持されている。感光体1上のトナー像は、中間転写ベルト10の裏側にあるバイアス印加部13により、中間転写ベルト10表面に転写される。一方、感光体1は1色毎にクリ−ニングされ、所定の色のトナ−像が順次感光体1上に形成され、その都度中間転写ベルト10の1回転毎に中間転写ベルト10上の同じ位置に転写されて、中間転写ベルト10上で複数色重ねられたカラ−トナ−像が形成される。この中間転写ベルト10上で複数色重ねられたカラ−トナ−像は、紙やプラスチック等の転写材17Aに転写される
転写材17Aへの転写に際しては、給紙装置(給紙カセット)17に収容されれている転写材が給紙ロ−ラ18、搬送ロ−ラ対19、レジストロ−ラ対20を経て中間転写ベルト10と転写ロ−ラ(転写手段)14のニップに、転写材17Aと画像の位置が正規のものとなるよう、タイミングがとられて搬送される。
【0024】
転写ロ−ラ14の作用で、中間転写ベルト10上の複数色のトナー像を一括して受け渡された転写材17Aは、定着装置50に送られ、転写材17A上のトナー像が定着され、排紙ロ−ラ対51により本体フレ−ム9の上部の排紙スタック部52に排出される。尚、図1では転写ロ−ラ14は接触状態にある。
【0025】
中間転写ベルト10には、回転ロ−ラ11の部位に中間転写ベルト用クリ−ニング装置16が設けられ、クリ−ニングブレ−ド16Aがクリ−ニングブレ−ド接離用ア−ム16Cを介して接離自在の構成となっている。このクリ−ニングブレ−ド16Aは、感光体1からトナー像(トナ−画像)を受け取る工程では、中間転写ベルト10から離れ、中間転写ベルト10より転写材17Aにトナー画像を転写した後に接触するようになっていて、転写材17Aにトナー画像を転写した後の残留トナーを掻き取る。
【0026】
クリーニングブレード15A、16Aはすでに記したように、感光体1用と中間転写ベルト10用とが有る。これらのブレード15A、16Aが掻き取った廃トナー(残留トナー)は、本実施の形態では、回収容器15に収納し、その容器を適宜交換するようになっている。即ち、中間転写ベルト用クリ−ニング装置16の内部に設けたオ−ガ16Bが、ブレード15Aがかきとった廃トナ−を搬送し、不図示の搬送手段で回収容器15に送るようになっている。
【0027】
図2に示すように、ユニット化されたプロセスカ−トリッジ31は、感光体1、帯電装置4、中間転写ベルト10、クリ−ニング装置16、用紙搬送路を形成する搬送ガイド30などを一体に組み込み、寿命到来時に交換可能な構成になっている。また、プロセスカ−トリッジ31の交換のほかに、多色現像器6、黒現像器7なども寿命到来時に交換するが、その交換性やジャムした転写材の処理を容易にする為、本体の一部の前フレ−ム8は、支軸9Aを回転中心として回動・開放が可能な構成にしてある。
【0028】
なお、装置本体内には、図中左側に、電送・制御装置Eが収納されている。その上方には、ファンFが備えられており機内の温度過昇防止の為に排風する。また、装置本体内には、図中右側に比較的小規模の別の給紙装置MFが備えられている。図中OPはオペレーションパネルである。
【0029】
図4は、転写ロ−ラの接離動作を行う接離機構を概略的に示す構成図である。図4に示すように、転写ローラ14は、離接機構(接離手段)85により中間転写ベルト10に離接可能になっている。離接機構は、装置本体に支持された回転軸70に回転自在に支持されたブラケット71と、カム65と、カム65の回転軸を駆動元からの駆動力を伝達する伝達ギヤ74に歯合する入力ギヤ(駆動部材)61と、負荷付与装置80とを備えている。
【0030】
転写ローラ14は、ブラケット71に回転自在に支持されている。ブラケット71は、カム軸60に固定されたカム65に支持されており、カム65の回転により転写ローラ14は、中間転写ベルト10に接する転写位置と、中間転写ベルト10から離れる離間位置とに移動するようになっている。
【0031】
即ち、カム65が図中実線の位置にあるときには、転写ローラ14は離間位置に位置しており、カム65が実線の位置から一点鎖線の位置にまで回転したとき、ブラケット71が矢印Z方向(重力方向)に回動することにより、転写ローラ14が転写位置に位置する。尚、カム65が一点鎖線の位置から実線の位置にまで回動した場合には、反重力方向の移動となるので、カム65が実線の位置から一点鎖線の位置まで回転する場合に比べて必要動作力が大となり、必要とする負荷トルクも大となる。
【0032】
図3に示すように、カム65が固定されたカム軸60には、本体駆動系からの駆動を伝達する伝達ギヤ74より回転力を受ける入力ギヤ(駆動部材)61が、カム軸60に対して回転自在に支持されており、入力ギヤ61とカム軸60とはスプリングクラッチ81により接続されることにより、入力ギヤ61の駆動がカム軸60に伝わるようになっている。尚、本実施の形態では、入力ギヤ61とスプリングクラッチ81とで間欠駆動部83を構成している。
【0033】
入力ギヤ61のボス部61aには、スプリングクラッチ81のスプリング62がセットされており、通常、スプリング62の凸部63は、図示しないラチェット状の爪がかかり、この爪がストッパとなってスプリング62が緩んで入力ギヤ61とカム軸60とはフリー状態となる。このスプリング62は、カム軸60の出力ボズ64とは食いつき状態となって一体となっている。また、出力ボス64はカム軸60とは回転止めがなされ、一体構造となっている。
【0034】
ここで、スプリング62の凸部63にかかっていたストッパが、この凸部63から離れると、スプリング62が入力ギヤ61のボス部61aに食いつき、入力ギヤ61の回転力が、スプリング62を介してカム軸60に伝達され、カム65が回転するようになっている。
【0035】
また、入力ギヤ61には、入力ギヤ61に所定の負荷を与える負荷付与装置(負荷付与手段)80が設けられている。負荷付与装置80は、入力ギヤ61に歯合する負荷付与ギヤ76と、負荷付与ギヤ67を駆動する負荷駆動部73と、負荷駆動部73に電流を流す電源75とを備えており、負荷駆動部73と負荷付与ギヤ76とは同軸上に設けられている。
【0036】
本実施の形態では、負荷駆動部73として、電源73からの電流値に応じて、ブレーキ力が異なるパウダーブレーキを用いていており、入力ギヤ61のボス部61aに対してスプリング62が食いついたとき(ストッパがONのとき)及びスプリング62の食いつきが解除されたとき(ストッパがOFFのとき)にタイミングを合わせて、電源75から駆動部73に電流を流すようになっている。
【0037】
次に、上述した構成に基づき、本実施の形態の作用を説明する。中間転写ベルト10に感光体1からトナー像が転写されている間において、カム65は図4の実線の位置に位置しており、転写ローラ14が中間転写ベルト10から離れている。
【0038】
感光体1から中間転写ベルト10へのトナー像の転写が終了し、中間転写ベルト10から転写材にトナー像を一括転写するときにおいて、図5に示すように、スプリングクラッチ81のスプリング62が入力ギヤ61のボス部61aを締め付けるタイミング(ストッパがOFFするタイミング)よりも、Δt1早く負荷駆動部73に電源75から段階的に大きくなる電流i1が流れ始め、スプリング62がボス部61aを締め付けたときに、電流をOFFする。スプリング62がボス部61aを締め付けることにより、入力ギヤ61の駆動力が回転軸60に伝達し、カム65は図4の実線の位置から一点鎖線の位置に向けて(重力方向に向けて)回転する。
【0039】
このように、負荷付与装置80は、回転軸60と入力ギヤ61とが接続する前に、入力ギヤ61に所定の負荷を与えていることにより、スプリング62の締付け時の衝撃による入力ギヤ61の急激な負荷変動(トルク変動)を抑えることができるので、急激な負荷変動に起因する振動を防止でき、この振動による異常画像の発生を防止できる。
【0040】
本実施の形態では、カム65がスプリングクラッチ81と一緒に、図4の実線の位置から一点鎖線の位置に向けて回転する時間(カム65が半回転する時間)はΔt2である。このΔt2を過ぎてから、即ち、転写ローラ14が中間転写ベルト10に接したとき、スプリング62が緩んで(ストッパがON)回転軸60と入力ギヤ61の接続が解除されるとともに、電源75をONして(通電を開始して)負荷駆動部73に段階的に小さくなる電流i1を流す。これによって、入力ギヤ61に負荷が与えられ、回転軸60と入力ギヤ61との接続が解除された後の入力ギヤ61の急激な負荷変動を抑える。
【0041】
そして、中間転写ベルト10のトナー像は、転写ローラ14により転写材に転写され、転写終了後、再び感光体1から中間転写ベルト10へのトナー像転写が始まる。感光体1から中間転写ベルト10へのトナー像転写が開始する前において、スプリングクラッチ81のスプリング62が入力ギヤ61のボス部61aを締め付けるタイミングよりも、Δt1早く負荷駆動部73に電源75から段階的に大きくなる電流i2が段階的に流れ始め、スプリング62がボス部61aを締め付けたときに、電源75をOFFする。尚、本実施の形態では、カム65が重力方向に向けて回転するときに負荷駆動部73に流れる電流i1よりも、カム65が反重力方向に向けて回転するときに負荷駆動部73に流れる電流i2を大きく設定している(i1<i2に設定している)。
【0042】
その後、カム65が図4の一点鎖線の位置から実線の位置に向けて回転している間(Δt2間)には、電源75がOFF状態であり、カム65が実線の位置に位置して、回転軸60と入力ギヤ61の接続が解除されるとともに、電源75をONにして段階的に小さくなる電流i2を流し、入力ギヤ61に負荷を与える。
【0043】
本発明は、上述した実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形が可能である。例えば、本実施の形態では、負荷駆動部73への通電を停止している時間、即ち、入力ギヤ61に負荷を与えていない時間は、図5に示すΔt2(カム65が半回転する時間)であったが、これに限定されず、カム65の形状等に応じて適宜変更可能である。
【0044】
本発明は、画像形成装置40としてプリンタを用いたが、これに限定されず、例えば、複写機、ファクシミリ、或いはこれらの複合機に適用しても同様な作用効果を得る。
【0045】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明では、負荷付与手段は、回転軸と駆動部材とが接続する前に、駆動部材に所定の負荷を与えていることにより、スプリングの締付け時の衝撃による駆動部材の急激な負荷変動(トルク変動)を抑えることができるので、急激な負荷変動に起因する振動を防止でき、この振動による異常画像の発生を防止できる。また、負荷付与手段は、回転軸と駆動部材とが接続すると、駆動部材に与えていた負荷を解除するので、駆動部材にかかる負荷トルクを低減することができる。
【0046】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、負荷付与手段が、駆動部材に対して段階的に大きくなる負荷を与えることにより、回転軸と駆動軸とが接続されたときにおける駆動部材の急激な負荷変動を更に防止できる。
【0047】
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、負荷付与手段が回転軸と駆動部材との接続が解除された後に、駆動部材に負荷を与えることにより、回転軸と駆動部材との接続が解除された後の駆動部材の急激な負荷変動を抑えることができるので、急激な負荷変動に起因して発生する振動を防止でき、異常画像の発生を更に防止できる。
【0048】
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、負荷付与手段が、駆動部材に対して段階的に小さくなる負荷を与えることにより、回転軸と駆動軸との接続が解除された後における駆動部材の急激な負荷変動を更に防止できる。
【0049】
請求項5に記載の発明では、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏するとともに、半回転する度に転写手段が中間転写体に接離するカムを用いた場合においては、スプリングクラッチの半回転とカムの半回転とが一致しており、カムの動作時間が予めわかっている場合、負荷付与手段は、スプリングクラッチが半回転する時間だけ駆動部材に負荷を与えれば良く、駆動部材に負荷を与える時間の設定が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したプリンタを概略的に示す構成図である。
【図2】図1のプリンタからプロセスカートリッジを取り外した状態を示す図である。
【図3】接離機構を概略的に示す構成図である。
【図4】カムと転写ローラを支持するブラケットと関係を示す図である。
【図5】電源から負荷駆動部への電流が流れるタイミングを説明するグラフであり、(a)はストッパのON、0FFを示し、(b)は電源からの電流と時間との関係を示している。
【符号の説明】
1 感光体(像担持体)
10 中間転写ベルト(中間転写体)
14 転写ローラ(転写手段)
40 プリンタ(画像形成装置)
60 カムの回転軸
61 入力ギヤ(駆動部材)
62 スプリング
65 カム
80 負荷付与装置(負荷付与手段)
81 スプリングクラッチ
83 間欠駆動部
Claims (5)
- 像担持体から異なる色のトナー像を順次重ね合わせて形成した中間転写体のフルカラー画像を転写材に一括転写する転写手段と、転写手段を中間転写体に接離させる接離手段とを備え、接離手段は、回転軸に固定されたカムと、回転軸を間欠に駆動する間欠駆動部とを備え、間欠駆動部は、回転軸を駆動する駆動部材と、スプリングを締付けて回転軸と駆動部材とを接続し且つスプリングを緩めて回転軸と駆動部材との接続を解除するスプリングクラッチとを備え、転写手段が回転しているカムに押されて移動することにより、転写手段が中間転写体に対して接離する画像形成装置であって、
駆動部材に所定の負荷を付与する負荷付与手段を備え、負荷付与手段は、スプリングクラッチにより回転軸と駆動部材とが接続される前に駆動部材に負荷を与え、スプリングクラッチにより回転軸と駆動部材とが接続されている間には、駆動部材に対する負荷を解除しており、
負荷付与手段が駆動部材に与える負荷は、カムが重力方向に向けて回転するときよりも、カムが反重力方向に向けて回転するときの方が大きいことを特徴とする画像形成装置。 - 回転軸と駆動部材とが接続される前に、負荷付与手段は、駆動部材に段階的に大きくなる負荷を与えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 負荷付与手段は、スプリングクラッチにより回転軸と駆動部材との接続が解除された後に、駆動部材に負荷を与えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 回転軸と駆動部材との接続が解除された後に、負荷付与手段は段階的に小さくなる負荷を駆動部材に与えることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 負荷付与手段が駆動部材に対する負荷を解除している時間は、スプリングクラッチが半回転する時間であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
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