JP4101247B2 - 電子ビーム描画方法、リソグラフィマスクの製造方法及び電子ビーム描画装置 - Google Patents
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Description
このような再計算手法における初回計算、すなわち、前世代の描画装置における補正方法は、以下のようにして行われる。
ただし、実際の描画装置においては、電子ビームの径と描画パターンの寸法とを一致させるとの建前より、以下の〔式2〕が成立すると仮定している。
すると、Ds0は、以下の〔式3〕で表現される。
ところが、〔式2〕が実際のプロセスで成立しているとは限らないので、〔式3〕中のηepは、単なる装置制御パラメータということになる。
再計算においても、後方散乱の蓄積エネルギー比率Ebpを計算する。まず、再計算1回目について説明する。再計算においては、計算対象とその周囲の全てが同一の露光量により描画されるという仮定は用いない。再計算1回目で用いる後方散乱の蓄積エネルギー比率Ebp(Ebp1)は、初回計算結果の露光量を用いて計算する。
ただし、初回計算と同様の理由により、実際の描画装置では、以下の〔式5〕を用いている。
当然ながら、再計算により露光量が変化すると、実際の後方散乱も影響を受ける。この影響については、再計算を複数回行うことにより、正しい値に収束させていく。すなわち、再計算法は、一種のフィードバック回路と言える。
フォギー効果によるかぶりの補正としては、基本的には、計算メッシュを1mm程度まで拡張して、前述した初回計算を行っている。
=〔基準ドーズ〕×〔近接効果補正の変調量〕×〔フォギー効果補正の変調量〕
・・・・・・(式6)
なお、フォトマスク等のリソグラフィマスクの製造においては、まず、透明基板上に遮光膜を有するフォトマスクブランクに遮光膜パターンを形成するために塗布されたレジス卜層に対し、前述したように、パターン描画を施す。次いで、レジス卜層を現像してレジストパターンを形成し、このレジス卜パターンをマスクとして遮光膜をエッチングし、残存したレジストパターンを剥離することによって、フォトマスクの製造が行われる。
透明基板上に遮光膜を有するフォトマスクブランクに遮光膜パターンを形成するための電子ビーム描画方法であって、該遮光膜上に塗布されたレジスト層に対してパターンの寸法補正を含む電子ビーム描画を行った後、該レジスト層を現像してレジストパターンを形成し、該レジストパターンをマスクとして遮光膜をエッチングすることによって、該遮光膜パターンを形成するための電子ビーム描画方法において、補正の対象となる描画パターン領域を、フォギー効果補正用のメッシュと、該フォギー効果補正用メッシュより細かい近接効果補正用のメッシュで分割し、各メッシュに対して、描画パターンの面積占有率を求め、各メッシュに対する補正を全く行わない状態で露光した場合のフォギー効果及び近接効果による蓄積エネルギーを計算し、求められた蓄積エネルギーに基づき、フォギー効果及び近接効果の影響が無視できるパターンに対して寸法が一致するような近接効果補正用のメッシュにおける露光量を求める初回計算を行い、前回の計算によって求められた露光量に基づいてフォギー効果及び近接効果による蓄積エネルギーを計算し、求められた蓄積エネルギーに基づき、フォギー効果及び近接効果の影響が無視できるパターンに対して寸法が一致するような近接効果補正用のメッシュにおける露光量を求める再計算を行い、再計算を、所望の寸法精度に達するまで繰り返すことにより、近接効果及びフォギー効果による描画パターンの寸法誤差を補正する補正露光量を求め、補正露光量を用いてパターンを描画する工程を有し、初回計算及び再計算において、各メッシュ毎に、現像しきい値及びエッチング変換差の面内分布から算出したレジスト寸法補正値を指定することにより、描画パターンの粗密依存特性を面内で一定に保ちつつ、現像の面内均一性を補正し、エッチング後の面内均一性を向上させることを特徴とするものである。
構成1を有する電子ビーム描画方法において、補正露光量を求める際、初回計算による補正露光量Ds0 m,nを以下の第1式により求め、再計算(k回目)は、以下の第2式によって行うことを特徴とするものである。
第1式:Ds0 m,n=Da/{1+(Da/Eth)(ηe・Ebp0 m,n+ηf・Fbp0 k,l)}
第2式:Dsk m,n=Da{1−(Da/Eth)(ηe・Ebpk m,n+ηf・Fbpk k,l))}
ただし、第1式及び第2式においては、以下の(a)、(b)を適用する。
(a):Ebpk m,n=ΣΣDsk-1 n+i,m+j・Sdn+i,m+j・Eidi,j/ΣΣDa・Eidi,j
(b):Fbpk k,l=ΣΣEk-1 n+i,m+j・Fidi,j/ΣΣDa・Fidi,j
ここで、Ek-1は、前回計算の露光量より計算メッシュ内の総露光量を算出し、該計算メッシュの面積で割った結果である計算メッシュ内の平均露光密度であり、Sdは、該メッシュに対して描画されるパターンが占める面積の割合である。
また、第1式及び第2式において、フォギーメッシュk,lに対する、基準ドーズDaとしては、以下の(c)により求めたDak,lを適用する。
(c):Dak,l=2・Eth k,l{X0/(X0−ΔL)}
ここで、Eth k,lは、各フォギーメッシュk,lにおける現像しきい値であり、X0は、レジスト性能を織り込んだ、ビーム周縁部の露光量減少量であり、ηeは、前方散乱に対する後方散乱の割合であり、ηfは、前方散乱に対するフォギーの割合である。
構成1を有する電子ビーム描画方法において、補正露光量を求める際、初回計算による補正露光量Ds0 m,nを以下の第1式により求め、1回目の再計算は、以下の第3式及び第4式によって行い、再計算2回目以降は、以下の第5式によって行うことを特徴とするものである。
第1式:Ds0 m,n=Da/{1+(Da/Eth)(ηe・Ebp0 m,n+ηf・Fbp0 k,l)}
第3式:
Ds1 m,n=Da{1−(Da/Eth)(ηe・Ebp1 m,n+ηf・Fbp1 k,l))}
DsF1 m,n=Ds1−C(Ds0−Ds1)
(ここで、Cは、0以上1未満のフィードバック係数)
第4式:
Ebp1 m,n=ΣΣDs0 n+i,m+j・Sdn+i,m+j・Eidi,j/ΣΣDa・Eidi,j
Fbp1 k,l=ΣΣE0 n+i,m+j・Fidi,j/ΣΣDa・Fidi,j
第5式:
Dsk m,n=Da{1−(Da/Eth)(ηe・EbpFk m,n+ηf・FbpFk k,l))}
DsFk m,n=DsFk-1−C(DsFk-1−Dsk)
EbpFk m,n=ΣΣDsFk-1 n+i,m+j・Sdn+i,m+j・Eidi,j/ΣΣDa・Eidi,j
FbpFk k,l=ΣΣEFk-1 n+i,m+j・Fidi,j/ΣΣDa・Fidi,j
(EbpFk m,n、FbpFk k,lはフィードバック方式用蓄積エネルギー密度)
ここで、Ek-1は、前回計算の露光量より計算メッシュ内の総露光量を算出し、該計算メッシュの面積で割った結果である計算メッシュ内の平均露光密度であり、Sdは、該メッシュに対して描画されるパターンが占める面積の割合である。
また、第3式、第4式及び第5式において、フォギーメッシュk,lに対する、基準ドーズDaとしては、以下の(c)により求めたDak,lを適用する。
(c):Dak,l=2・Eth k,l{X0/(X0−ΔL)}
ここで、Eth k,lは、各フォギーメッシュk,lにおける現像しきい値であり、X0は、レジスト性能を織り込んだ、ビーム周縁部の露光量減少量であり、ηeは、前方散乱に対する後方散乱の割合であり、ηfは、前方散乱に対するフォギーの割合である。
構成1乃至構成3のいずれか一を有する電子ビーム描画方法において、初回計算においては、各メッシュに対する補正を全く行わない状態で露光した場合のフォギー効果及び近接効果による蓄積エネルギーから、フォギー効果及び近接効果の影響による蓄積エネルギーを縮小して用い、再計算においては、前回の計算で求められた露光量に基づいたフォギー効果及び近接効果の影響による蓄積エネルギーを固定して計算することを特徴とするものである。
構成1乃至構成3のいずれか一を有する電子ビーム描画方法において、初回計算により求められる露光量は、近接効果もフォギー効果もない場合において所望の寸法の描画パターンが形成される基準ドーズに、近接効果補正の変調量を乗じ、さらに、フォギー補正の変調量を乗じたものであることを特徴とするものである。
基板上にマスクパターンが形成されたリソグラフィマスクを製造するリソグラフィマスクの製造方法であって、構成1乃至構成5のいずれか一を有する電子ビーム描画方法を用いて、マスクパターンを形成するためのレジスト層にパターン描画を施す工程を有することを特徴とするものである。
透明基板上に遮光膜を有するフォトマスクブランクに遮光膜パターンを形成する電子ビーム描画装置であって、該遮光膜上に塗布されたレジスト層に対してパターンの寸法補正を含む電子ビーム描画を行った後、該レジスト層を現像してレジストパターンを形成し、該レジストパターンをマスクとして遮光膜をエッチングすることによって、該遮光膜パターンを形成するための電子ビーム描画装置において、補正の対象となる描画パターン領域を、フォギー効果補正用のメッシュと、該フォギー効果補正用メッシュより細かい近接効果補正用のメッシュで分割し、各メッシュに対して、描画パターンの面積占有率を求め、各メッシュに対する補正を全く行わない状態で露光した場合のフォギー効果及び近接効果による蓄積エネルギーを計算し、求められた蓄積エネルギーに基づき、フォギー効果及び近接効果の影響が無視できるパターンに対して寸法が一致するような近接効果補正用のメッシュにおける露光量を求める初回計算を行い、前回の計算によって求められた露光量に基づいてフォギー効果及び近接効果による蓄積エネルギーを計算し、求められた蓄積エネルギーに基づき、フォギー効果及び近接効果の影響が無視できるパターンに対して寸法が一致するような近接効果補正用のメッシュにおける露光量を求める再計算を行い、再計算を、所望の寸法精度に達するまで繰り返すことにより、近接効果及びフォギー効果による描画パターンの寸法誤差を補正する補正露光量を求め、補正露光情報を記憶する補正情報記憶部と、描画パターン情報を記憶するパターン情報記憶部と、描画パターン情報のうちの補正の対象となる描画領域のパターン情報と、補正露光情報とを用い、近接効果及びフォギー効果による描画パターンの寸法誤差を補正したパターンを電子線描画する描画機本体とを有し、初回計算及び再計算において、各メッシュ毎に、現像しきい値及びエッチング変換差の面内分布から算出したレジスト寸法補正値を指定することにより、描画パターンの粗密依存特性を面内で一定に保ちつつ、現像の面内均一性を補正し、エッチング後の面内均一性を向上させることを特徴とするものである。
構成7を有する電子ビーム描画装置において、補正露光量を求める際、初回計算による補正露光量Ds0 m,nを以下の第1式により求め、再計算(k回目)は、以下の第2式によって行うことを特徴とするものである。
第1式:Ds0 m,n=Da/{1+(Da/Eth)(ηe・Ebp0 m,n+ηf・Fbp0 k,l)}
第2式:Dsk m,n=Da{1−(Da/Eth)(ηe・Ebpk m,n+ηf・Fbpk k,l))}
ただし、第1式及び第2式においては、以下の(a)、(b)を適用する。
(a):Ebpk m,n=ΣΣDsk-1 n+i,m+j・Sdn+i,m+j・Eidi,j/ΣΣDa・Eidi,j
(b):Fbpk k,l=ΣΣEk-1 n+i,m+j・Fidi,j/ΣΣDa・Fidi,j
ここで、Ek-1は、前回計算の露光量より計算メッシュ内の総露光量を算出し、該計算メッシュの面積で割った結果である計算メッシュ内の平均露光密度であり、Sdは、該メッシュに対して描画されるパターンが占める面積の割合である。
また、第1式及び第2式において、フォギーメッシュk,lに対する、基準ドーズDaとしては、以下の(c)により求めたDak,lを適用する。
(c):Dak,l=2・Eth k,l{X0/(X0−ΔL)}
ここで、Eth k,lは、各フォギーメッシュk,lにおける現像しきい値であり、X0は、レジスト性能を織り込んだ、ビーム周縁部の露光量減少量であり、ηeは、前方散乱に対する後方散乱の割合であり、ηfは、前方散乱に対するフォギーの割合である。
構成7を有する電子ビーム描画装置において、補正露光量を求める際、初回計算による補正露光量Ds0 m,nを以下の第1式により求め、1回目の再計算は、以下の第3式及び第4式によって行い、再計算2回目以降は、以下の第5式によって行うことを特徴とするものである。
第1式:Ds0 m,n=Da/{1+(Da/Eth)(ηe・Ebp0 m,n+ηf・Fbp0 k,l)}
第3式:
Ds1 m,n=Da{1−(Da/Eth)(ηe・Ebp1 m,n+ηf・Fbp1 k,l))}
DsF1 m,n=Ds1−C(Ds0−Ds1)
(ここで、Cは、0以上1未満のフィードバック係数)
第4式:
Ebp1 m,n=ΣΣDs0 n+i,m+j・Sdn+i,m+j・Eidi,j/ΣΣDa・Eidi,j
Fbp1 k,l=ΣΣE0 n+i,m+j・Fidi,j/ΣΣDa・Fidi,j
第5式:
Dsk m,n=Da{1−(Da/Eth)(ηe・EbpFk m,n+ηf・FbpFk k,l))}
DsFk m,n=DsFk-1−C(DsFk-1−Dsk)
EbpFk m,n=ΣΣDsFk-1 n+i,m+j・Sdn+i,m+j・Eidi,j/ΣΣDa・Eidi,j
FbpFk k,l=ΣΣEFk-1 n+i,m+j・Fidi,j/ΣΣDa・Fidi,j
(EbpFk m,n、FbpFk k,lはフィードバック方式用蓄積エネルギー密度)
ここで、Ek-1は、前回計算の露光量より計算メッシュ内の総露光量を算出し、該計算メッシュの面積で割った結果である計算メッシュ内の平均露光密度であり、Sdは、該メッシュに対して描画されるパターンが占める面積の割合である。
また、第3式、第4式及び第5式において、フォギーメッシュk,lに対する、基準ドーズDaとしては、以下の(c)により求めたDak,lを適用する。
(c):Dak,l=2・Eth k,l{X0/(X0−ΔL)}
ここで、Eth k,lは、各フォギーメッシュk,lにおける現像しきい値であり、X0は、レジスト性能を織り込んだ、ビーム周縁部の露光量減少量であり、ηeは、前方散乱に対する後方散乱の割合であり、ηfは、前方散乱に対するフォギーの割合である。
構成7乃至構成9のいずれか一を有する電子ビーム描画装置において、初回計算においては、各メッシュに対する補正を全く行わない状態で露光した場合のフォギー効果及び近接効果による蓄積エネルギーから、フォギー効果及び近接効果の影響による蓄積エネルギーを縮小して用い、再計算においては、前回の計算で求められた露光量に基づいたフォギー効果及び近接効果の影響による蓄積エネルギーを固定して計算することを特徴とするものである。
構成7乃至構成9のいずれか一を有する電子ビーム描画装置において、初回計算により求められる露光量は、近接効果もフォギー効果もない場合において所望の寸法の描画パターンが形成される基準ドーズに、近接効果補正の変調量を乗じ、さらに、フォギー補正の変調量を乗じたものであることを特徴とするものである。
以下、本発明に係る電子ビーム描画方法の第1の実施の形態として、近接効果補正(PEC)とフォギー効果補正とを統合した描画パターンの寸法補正の基本部分について説明する。これは、近接効果及びフォギー効果の両者を考慮した多重計算手法に関するものである。
Ebp0 m,n=ΣΣ(DaSdPm+i,n+j・Eidi,j)/ΣΣDa・Eidi,j
・・・・・・(式7)
ここで、計算範囲(I,jの範囲)は、フォギーや近接効果の影響範囲が十分に含まれるように設定する。
・・・・・・(式8)
ここで、Ds0 m,nは、補正露光量であり、Daは、〔式7〕と同じく基準ドーズであり、Ethは、現像しきい値である。また、ηeは、後方散乱計数(前方散乱と後方散乱のエネルギー比)であり、ηfは、前方散乱とフォギー効果とのエネルギー比である。
Ebpk m,n=ΣΣDsk-1 n+i,m+j・Sdn+i,m+j・Eidi,j/ΣΣDa・Eidi,j
Fbpk k,l=ΣΣEk-1 n+i,m+j・Fidi,j/ΣΣDa・Fidi,j
・・・・・・(式9)
ただし、Fpbk k,lについては、前回計算の露光量より計算メッシュ内の総露光量を算出し、次にこれを計算メッシュの面積で割った結果である計算メッシュ内の平均露光密度Ek-1を用いる必要がある。
本実施の形態においては、フォギー効果と近接効果との両者を考慮した高精度の補正が可能である。そして、後述する第2の実施の形態に比較すると、計算に必要となる記憶素子の記憶容量が小さくて済み、計算機資源を節約することができる。
この第2の実施の形態において、初回計算までについては、前述した第1の実施の形態と同様である。
DsF1 m,n=Ds1−C(Ds0−Ds1)
・・・・・・(式10)
ここで、Cは、フィードバック係数であり、通常は0.7である。
Fbp1 k,l=ΣΣE0 n+i,m+j・Fidi,j/ΣΣDa・Fidi,j
・・・・・・(式11)
ここで、Fpb1 k,lについては、初回計算の露光量より計算メッシュ内の総露光量を算出し、次に、これを計算メッシュの面積で割った結果である計算メッシュ内の平均露光密度E0 k,lを用いる必要がある。
DsFk m,n=DsFk-1−C(DsFk-1−Dsk)
EbpFk m,n=ΣΣDsFk-1 n+i,m+j・Sdn+i,m+j・Eidi,j/ΣΣDa・Eidi,j
FbpFk k,l=ΣΣEFk-1 n+i,m+j・Fidi,j/ΣΣDa・Fidi,j
・・・・・・(式12)
この再計算を、所望の寸法精度に達するまで繰り返す。なお、この方式では、前回の露光量を記憶しておく必要がある。
本実施の形態においては、フォギー効果と近接効果との両者を考慮した高精度の補正が可能であり、前述した第1の実施の形態に比較して、解の収束性に優れている。同程度の精度を得るために、第1の実施の形態の1/3程度の再計算回数で済むこととなる。
第3の実施の形態は、前述した第1の実施の形態、または、第2の実施の形態の使用を前提として、現像均一性の補正を組み込む方法である。描画装置としては、50kVの電子ビームにより描画を行う装置を用いているものとして説明する。
Ebp0 m,n=ΣΣ(Dak,l・SdP m+i,n+j・Eidi,j)/ΣΣDak,l・Eidi,j
・・・・・・(式13)
ここで、Fbp0 k,lは、初回計算用フォギー効果による蓄積エネルギー密度であり、Ebp0 m,nは、初回計算用近接効果による蓄積エネルギー密度であり、Dak,lは、フォギーメッシュk,lの基準露光量である。また、Fidi,jは、入射電子が周辺区画(i,j)に与えるフォギー電子エネルギー強度の分布であり、Eidi,jは、入射電子が周辺区画(i,j)に与える近接効果電子エネルギー強度の分布である。
・・・・・・(式14)
ここで、Daは、補正無しの露光量の平均値(基準ドーズ)であり、Ethは、基準ドーズDaにより所望の寸法のパターンが得られる現像しきい値である。
・・・・・・(式15)
ここで、Ds0 m,nは、近接効果補正メッシュm,nにおける補正露光量であり、Dak,lは、フォギーメッシュk,lにおける基準ドーズであり、Eth k,lは、フォギーメッシュk,lでの現像しきい値である。また、ηeは、後方散乱計数(前方散乱と後方散乱とのエネルギー比)であり、ηfは、前方散乱とフォギー効果とのエネルギー比である。
Ebpk m,n=ΣΣDsk-1 n+i,m+j・Sdn+i,m+j・Eidi,j/ΣΣDak,l・Eidi,j
Fbpk k,l=ΣΣEk-1 n+i,m+j・Fidi,j/ΣΣDa・Fidi,j
・・・・・・(式16)
ただし、Fpbk k,lについては、前回計算の露光量より計算メッシュ内の総露光量を算出し、次に、これを計算メッシュの面積で割った結果である計算メッシュ内の平均露光密度Ek-1を用いる必要がある。
本実施の形態においては、フォギー効果と近接効果との両者を考慮した高精度の補正が可能であり、さらに、感度の面内補正のみでは変動してしまうパターンの粗密等による寸法特性を変動させないようにすることができる。したがって、レジスト段階での面内均一性を向上させることができる。
第4の実施の形態は、各フォギーメッシュ毎に露光パラメータを入力できる描画装置の使用を前提として、前述の第3の実施の形態において、エッチング均一性の補正を組み込む方法である。
ηep k,l=ηe{X0/(X0−ΔL)}
ηfp k,l=ηf{X0/(X0−ΔL)}
・・・・・・(式17)
ここで、Dak,lは、各フォギーメッシュk,lにおける基準ドーズであり、Eth k,lは、各フォギーメッシュk,lにおける現像しきい値であり、X0は、レジスト性能込みのビームだれを示し、ηep k,lは、各フォギーメッシュk,lにおける後方散乱パラメータ(装置入力値)であり、ηeは、前方散乱に対する後方散乱の割合であり、ηfp k,lは、各フォギーメッシュk,lにおけるフォギーパラメータ(装置入力値)であり、ηfは、前方散乱に対するフォギーの割合である。
Ebp0 m,n=ΣΣ(Dak,l・SdP m+i,n+j・Eidi,j)/ΣΣDak,l・Eidi,j
・・・・・・(式18)
ここで、Dak,lは、フォギーメッシュk,lにおける基準ドーズであり、Fbp0 k,lは、初回計算用のフォギー効果による蓄積エネルギー密度であり、Ebp0 m,nは、初回計算用の近接効果による蓄積エネルギー密度であり、Fidi,jは、入射電子が周辺区画(i,j)に与えるフォギー電子エネルギー強度の分布であり、Eidi,jは、入射電子が周辺区画(i,j)に与える近接効果電子エネルギー強度の分布である。
・・・・・・(式19)
ここで、Ds0 m,nは、補正露光量であり、ηeは、後方散乱計数(前方散乱と後方散乱とのエネルギー比)であり、ηfは、前方散乱とフォギー効果とのエネルギー比である。
Ebpk m,n=ΣΣDsk-1 n+i,m+j・Sdn+i,m+j・Eidi,j/ΣΣDak,l・Eidi,j
Fbpk k,l=ΣΣEk-1 n+i,m+j・Fidi,j/ΣΣDa・Fidi,j
・・・・・・(式20)
ただし、Fpbk k,lについては、前回計算の露光量より計算メッシュ内の総露光量を算出し、次に、これを計算メッシュの面積で割った結果である計算メッシュ内の平均露光密度Ek-1を用いる必要がある。
本実施の形態においては、フォギー効果と近接効果との両者を考慮した高精度の補正が可能であり、さらに、感度の面内補正のみでは変動してしまうパターンの粗密等による寸法特性を変動させないようにすることができる。したがって、レジスト段階での面内均一性を向上させることができる。
第5の実施の形態は、各フォギーメッシュ毎に露光パラメータを入力できる描画装置の使用を前提として、前述の第3の実施の形態において、エッチング均一性の補正を組み込む方法である。
本実施の形態においては、フォギー効果と近接効果の両者を考慮した高精度の補正が可能であり、さらに、感度の面内補正のみでは変動してしまうパターンの粗密等による寸法特性を変動させないようにすることができる。そして、エッチング段階での面内均一性を向上させることができる。
前述の第1の実施の形態及び第2の実施の形態における初回計算式については、初期値であるので、精度をあまり高くせずとも、その後の計算回数が多ければ収束する。
=〔基準ドーズ〕×〔近接効果補正の変調量〕×〔フォギー効果補正の変調量〕
・・・・・・(式21)
〔第7の実施の形態〕
本実施の形態は、前述の第1乃至第6の実施の形態に係る電子ビーム描画方法を、半導体製造用のフォトマスクの製造方法に適用したものである。
本実施の形態は、前述の第1乃至第6の実施の形態に係る電子ビーム描画方法を実施するための電子ビーム描画装置である。なお、図6は、本実施の形態の電子ビーム描画装置の模式図である。
2 コンピュータ
3 ストレージ
4 補正情報記憶部
5 描画コントローラ
6 電子線
7 露光ヘッド
8 被露光体
9 ステージ
10 露光機本体
Claims (11)
- 透明基板上に遮光膜を有するフォトマスクブランクに遮光膜パターンを形成するための電子ビーム描画方法であって、
該遮光膜上に塗布されたレジスト層に対して前記パターンの寸法補正を含む電子ビーム描画を行った後、該レジスト層を現像してレジストパターンを形成し、該レジストパターンをマスクとして遮光膜をエッチングすることによって、該遮光膜パターンを形成するための電子ビーム描画方法において、前記補正の対象となる描画パターン領域を、フォギー効果補正用のメッシュと、該フォギー効果補正用メッシュより細かい近接効果補正用のメッシュで分割し、
前記各メッシュに対して、描画パターンの面積占有率を求め、前記各メッシュに対する補正を全く行わない状態で露光した場合のフォギー効果及び近接効果による蓄積エネルギーを計算し、求められた蓄積エネルギーに基づき、フォギー効果及び近接効果の影響が無視できるパターンに対して寸法が一致するような近接効果補正用のメッシュにおける露光量を求める初回計算を行い、
前回の計算によって求められた露光量に基づいてフォギー効果及び近接効果による蓄積エネルギーを計算し、求められた蓄積エネルギーに基づき、フォギー効果及び近接効果の影響が無視できるパターンに対して寸法が一致するような近接効果補正用のメッシュにおける露光量を求める再計算を行い、
前記再計算を、所望の寸法精度に達するまで繰り返すことにより、近接効果及びフォギー効果による描画パターンの寸法誤差を補正する補正露光量を求め、
前記補正露光量を用いてパターンを描画する工程を有し、
前記初回計算及び前記再計算において、前記各メッシュ毎に、現像しきい値及びエッチング変換差の面内分布から算出したレジスト寸法補正値を指定することにより、描画パターンの粗密依存特性を面内で一定に保ちつつ、現像の面内均一性を補正し、エッチング後の面内均一性を向上させる
ことを特徴とする電子ビーム描画方法。 - 前記補正露光量を求める際、初回計算による補正露光量Ds0 m,nを以下の第1式により求め、
再計算(k回目)は、以下の第2式によって行う
ことを特徴とする請求項1記載の電子ビーム描画方法。
第1式:Ds0 m,n=Da/{1+(Da/Eth)(ηe・Ebp0 m,n+ηf・Fbp0 k,l)}
第2式:Dsk m,n=Da{1−(Da/Eth)(ηe・Ebpk m,n+ηf・Fbpk k,l))}
ただし、前記第1式及び第2式においては、以下の(a)、(b)を適用する。
(a):Ebpk m,n=ΣΣDsk-1 n+i,m+j・Sdn+i,m+j・Eidi,j/ΣΣDa・Eidi,j
(b):Fbpk k,l=ΣΣEk-1 n+i,m+j・Fidi,j/ΣΣDa・Fidi,j
ここで、Ek-1は、前回計算の露光量より計算メッシュ内の総露光量を算出し、該計算メッシュの面積で割った結果である計算メッシュ内の平均露光密度であり、Sdは、該メッシュに対して描画されるパターンが占める面積の割合である。
また、前記第1式及び第2式において、フォギーメッシュk,lに対する、基準ドーズDaとしては、以下の(c)により求めたDak,lを適用する。
(c):Dak,l=2・Eth k,l{X0/(X0−ΔL)}
ここで、Eth k,lは、各フォギーメッシュk,lにおける現像しきい値であり、X0は、レジスト性能を織り込んだ、ビーム周縁部の露光量減少量であり、ηeは、前方散乱に対する後方散乱の割合であり、ηfは、前方散乱に対するフォギーの割合である。 - 前記補正露光量を求める際、初回計算による補正露光量Ds0 m,nを以下の第1式により求め、
1回目の再計算は、以下の第3式及び第4式によって行い、
再計算2回目以降は、以下の第5式によって行う
ことを特徴とする請求項1記載の電子ビーム描画方法。
第1式:Ds0 m,n=Da/{1+(Da/Eth)(ηe・Ebp0 m,n+ηf・Fbp0 k,l)}
第3式:
Ds1 m,n=Da{1−(Da/Eth)(ηe・Ebp1 m,n+ηf・Fbp1 k,l))}
DsF1 m,n=Ds1−C(Ds0−Ds1)
(ここで、Cは、0以上1未満のフィードバック係数)
第4式:
Ebp1 m,n=ΣΣDs0 n+i,m+j・Sdn+i,m+j・Eidi,j/ΣΣDa・Eidi,j
Fbp1 k,l=ΣΣE0 n+i,m+j・Fidi,j/ΣΣDa・Fidi,j
第5式:
Dsk m,n=Da{1−(Da/Eth)(ηe・EbpFk m,n+ηf・FbpFk k,l))}
DsFk m,n=DsFk-1−C(DsFk-1−Dsk)
EbpFk m,n=ΣΣDsFk-1 n+i,m+j・Sdn+i,m+j・Eidi,j/ΣΣDa・Eidi,j
FbpFk k,l=ΣΣEFk-1 n+i,m+j・Fidi,j/ΣΣDa・Fidi,j
(EbpFk m,n、FbpFk k,lはフィードバック方式用蓄積エネルギー密度)
ここで、Ek-1は、前回計算の露光量より計算メッシュ内の総露光量を算出し、該計算メッシュの面積で割った結果である計算メッシュ内の平均露光密度であり、Sdは、該メッシュに対して描画されるパターンが占める面積の割合である。
また、前記第3式、第4式及び第5式において、フォギーメッシュk,lに対する、基準ドーズDaとしては、以下の(c)により求めたDak,lを適用する。
(c):Dak,l=2・Eth k,l{X0/(X0−ΔL)}
ここで、Eth k,lは、各フォギーメッシュk,lにおける現像しきい値であり、X0は、レジスト性能を織り込んだ、ビーム周縁部の露光量減少量であり、ηeは、前方散乱に対する後方散乱の割合であり、ηfは、前方散乱に対するフォギーの割合である。 - 前記初回計算においては、前記各メッシュに対する補正を全く行わない状態で露光した場合のフォギー効果及び近接効果による蓄積エネルギーから、フォギー効果及び近接効果の影響による蓄積エネルギーを縮小して用い、前記再計算においては、前回の計算で求められた露光量に基づいたフォギー効果及び近接効果の影響による蓄積エネルギーを固定して計算することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の電子ビーム描画方法。
- 前記初回計算により求められる露光量は、近接効果もフォギー効果もない場合において所望の寸法の描画パターンが形成される基準ドーズに、近接効果補正の変調量を乗じ、さらに、フォギー補正の変調量を乗じたものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の電子ビーム描画方法。
- 基板上にマスクパターンが形成されたリソグラフィマスクを製造するリソグラフィマスクの製造方法であって、請求項1乃至請求項5のいずれか一に記載の電子ビーム描画方法を用いて、マスクパターンを形成するためのレジスト層にパターン描画を施す工程を有することを特徴とするリソグラフィマスクの製造方法。
- 透明基板上に遮光膜を有するフォトマスクブランクに遮光膜パターンを形成する電子ビーム描画装置であって、
該遮光膜上に塗布されたレジスト層に対して前記パターンの寸法補正を含む電子ビーム描画を行った後、該レジスト層を現像してレジストパターンを形成し、該レジストパターンをマスクとして遮光膜をエッチングすることによって、該遮光膜パターンを形成するための電子ビーム描画装置において、前記補正の対象となる描画パターン領域を、フォギー効果補正用のメッシュと、該フォギー効果補正用メッシュより細かい近接効果補正用のメッシュで分割し、
前記各メッシュに対して、描画パターンの面積占有率を求め、前記各メッシュに対する補正を全く行わない状態で露光した場合のフォギー効果及び近接効果による蓄積エネルギーを計算し、求められた蓄積エネルギーに基づき、フォギー効果及び近接効果の影響が無視できるパターンに対して寸法が一致するような近接効果補正用のメッシュにおける露光量を求める初回計算を行い、
前回の計算によって求められた露光量に基づいてフォギー効果及び近接効果による蓄積エネルギーを計算し、求められた蓄積エネルギーに基づき、フォギー効果及び近接効果の影響が無視できるパターンに対して寸法が一致するような近接効果補正用のメッシュにおける露光量を求める再計算を行い、
前記再計算を、所望の寸法精度に達するまで繰り返すことにより、近接効果及びフォギー効果による描画パターンの寸法誤差を補正する補正露光量を求め、前記補正露光情報を記憶する補正情報記憶部と、
描画パターン情報を記憶するパターン情報記憶部と、
前記描画パターン情報のうちの前記補正の対象となる描画領域のパターン情報と、前記補正露光情報とを用い、近接効果及びフォギー効果による描画パターンの寸法誤差を補正したパターンを電子線描画する描画機本体と
を有し、
前記初回計算及び前記再計算において、前記各メッシュ毎に、現像しきい値及びエッチング変換差の面内分布から算出したレジスト寸法補正値を指定することにより、描画パターンの粗密依存特性を面内で一定に保ちつつ、現像の面内均一性を補正し、エッチング後の面内均一性を向上させる
ことを特徴とする電子ビーム描画装置。 - 前記補正露光量を求める際、初回計算による補正露光量Ds0 m,nを以下の第1式により求め、
再計算(k回目)は、以下の第2式によって行う
ことを特徴とする請求項7記載の電子ビーム描画装置。
第1式:Ds0 m,n=Da/{1+(Da/Eth)(ηe・Ebp0 m,n+ηf・Fbp0 k,l)}
第2式:Dsk m,n=Da{1−(Da/Eth)(ηe・Ebpk m,n+ηf・Fbpk k,l))}
ただし、前記第1式及び第2式においては、以下の(a)、(b)を適用する。
(a):Ebpk m,n=ΣΣDsk-1 n+i,m+j・Sdn+i,m+j・Eidi,j/ΣΣDa・Eidi,j
(b):Fbpk k,l=ΣΣEk-1 n+i,m+j・Fidi,j/ΣΣDa・Fidi,j
ここで、Ek-1は、前回計算の露光量より計算メッシュ内の総露光量を算出し、該計算メッシュの面積で割った結果である計算メッシュ内の平均露光密度であり、Sdは、該メッシュに対して描画されるパターンが占める面積の割合である。
また、前記第1式及び第2式において、フォギーメッシュk,lに対する、基準ドーズDaとしては、以下の(c)により求めたDak,lを適用する。
(c):Dak,l=2・Eth k,l{X0/(X0−ΔL)}
ここで、Eth k,lは、各フォギーメッシュk,lにおける現像しきい値であり、X0は、レジスト性能を織り込んだ、ビーム周縁部の露光量減少量であり、ηeは、前方散乱に対する後方散乱の割合であり、ηfは、前方散乱に対するフォギーの割合である。 - 前記補正露光量を求める際、初回計算による補正露光量Ds0 m,nを以下の第1式により求め、
1回目の再計算は、以下の第3式及び第4式によって行い、
再計算2回目以降は、以下の第5式によって行う
ことを特徴とする請求項7記載の電子ビーム描画装置。
第1式:Ds0 m,n=Da/{1+(Da/Eth)(ηe・Ebp0 m,n+ηf・Fbp0 k,l)}
第3式:
Ds1 m,n=Da{1−(Da/Eth)(ηe・Ebp1 m,n+ηf・Fbp1 k,l))}
DsF1 m,n=Ds1−C(Ds0−Ds1)
(ここで、Cは、0以上1未満のフィードバック係数)
第4式:
Ebp1 m,n=ΣΣDs0 n+i,m+j・Sdn+i,m+j・Eidi,j/ΣΣDa・Eidi,j
Fbp1 k,l=ΣΣE0 n+i,m+j・Fidi,j/ΣΣDa・Fidi,j
第5式:
Dsk m,n=Da{1−(Da/Eth)(ηe・EbpFk m,n+ηf・FbpFk k,l))}
DsFk m,n=DsFk-1−C(DsFk-1−Dsk)
EbpFk m,n=ΣΣDsFk-1 n+i,m+j・Sdn+i,m+j・Eidi,j/ΣΣDa・Eidi,j
FbpFk k,l=ΣΣEFk-1 n+i,m+j・Fidi,j/ΣΣDa・Fidi,j
(EbpFk m,n、FbpFk k,lはフィードバック方式用蓄積エネルギー密度)
ここで、Ek-1は、前回計算の露光量より計算メッシュ内の総露光量を算出し、該計算メッシュの面積で割った結果である計算メッシュ内の平均露光密度であり、Sdは、該メッシュに対して描画されるパターンが占める面積の割合である。
また、前記第3式、第4式及び第5式において、フォギーメッシュk,lに対する、基準ドーズDaとしては、以下の(c)により求めたDak,lを適用する。
(c):Dak,l=2・Eth k,l{X0/(X0−ΔL)}
ここで、Eth k,lは、各フォギーメッシュk,lにおける現像しきい値であり、X0は、レジスト性能を織り込んだ、ビーム周縁部の露光量減少量であり、ηeは、前方散乱に対する後方散乱の割合であり、ηfは、前方散乱に対するフォギーの割合である。 - 前記初回計算においては、前記各メッシュに対する補正を全く行わない状態で露光した場合のフォギー効果及び近接効果による蓄積エネルギーから、フォギー効果及び近接効果の影響による蓄積エネルギーを縮小して用い、前記再計算においては、前回の計算で求められた露光量に基づいたフォギー効果及び近接効果の影響による蓄積エネルギーを固定して計算することを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれか一に記載の電子ビーム描画装置。
- 前記初回計算により求められる露光量は、近接効果もフォギー効果もない場合において所望の寸法の描画パターンが形成される基準ドーズに、近接効果補正の変調量を乗じ、さらに、フォギー補正の変調量を乗じたものであることを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれか一に記載の電子ビーム描画装置。
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