JP4100873B2 - 汚水処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被処理水を好気的に生物処理する好気処理槽から、複数の濾過片を内部に沈降、堆積させた状態で堆積濾過層を形成した濾過槽へと被処理水を移流自在に構成してある汚水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の汚水処理装置は、最も典型的なものとして、家庭用の浄化槽に適用されている。つまり、流入汚水である被処理水を沈殿分離槽や嫌気濾床槽で受けて嫌気処理を行った後、担体流動槽や接触ばっ気槽等の好気処理槽に流入させ、その好気処理槽内で十分生物処理させることができる構成の浄化槽は、種々の汚水を浄化するのに適したものとして利用されているのである。
【0003】
このような浄化槽として、図6及び図7に示すように上流側から嫌気処理槽N、担体流動槽E1、担体濾過槽E2、処理水槽T1、沈殿槽T2等を備え、前記嫌気処理槽Nは、嫌気濾床槽第一室N1及び嫌気濾床槽第二室N2からなる浄化槽が提案されている。
【0004】
被処理水の原水は、原水流入部Iから嫌気濾床槽第一室N1に流入するとともに、嫌気濾床槽第二室N2、好気処理槽としての担体流動槽E1、担体濾過槽E2、処理水槽T1の順に下流へ移送されつつ分解処理され、処理水槽T2の上方に設けた消毒槽Qを経た後、放流口Zから槽外に放流される。
【0005】
前記嫌気濾床槽第一室N1は、流入する被処理水の原水を貯留可能に構成してあり、その内部に嫌気性微生物を育成可能にしてある。嫌気濾床槽第一室N1に流入する被処理水の原水は、嫌気濾床槽第一室N1にて貯留されるとともに、嫌気分解され、主に、粗大な有機物の細分化が行われる。前記嫌気濾床槽第一室N1は、比較的大きな貯留容量を備えており、LWL〜HWLの範囲で流量を調節可能な流量調整部Rを有する。これにより、朝夕の特定時間等に集中する流入処理水量のピーク量を吸収する構成としてある。
【0006】
前記嫌気濾床槽第二室N2は、嫌気濾床Fを備えるとともに、その嫌気濾床Fに嫌気性微生物を定着保持させて育成する構成としてある。嫌気濾床槽第二室N2に流入した被処理水は、さらに嫌気処理を受け、固形物のほとんどない状態にまで分解された後、スリット状部2を設けてあるオーバーフロー部1により担体流動槽E1にオーバーフローで送られる。
【0007】
前記担体流動槽E1は、微生物を担持させた状態で、被処理水とともに流動可能に形成してある担体C1を収容保持するとともに、気泡供給により前記担体を流動させるためにエア供給管D1aに連接した散気管D1を内装して散気部を設けてあり、前記散気部からの気泡供給により前記担体C1を前記担体流動槽E1内で流動させられる構成としてある。このような構成により、担体流動槽E1内に流入した被処理水は、好気性微生物による好気分解で浄化される。このような処理を受けた被処理水は、前記担体流動槽E1と、隣接する前記担体濾過槽とを仕切る第一隔壁W1に設けた移流壁部3を通じて、前記担体濾過槽E2に移流させられる。
【0008】
前記担体濾過槽E2は、水よりも比重の大きな担体C2を所定高さまで高密度に充填して構成してある。また、前記担体濾過槽E2とその担体濾過槽E2に隣接して設けられる第二隔壁W2の前記所定高さよりも低位置には、被処理水を流通自在にする濾過壁部4を形成してある。これにより、前記濾過槽E2に移流する固形分を含んだ被処理水は、前記担体C2の堆積した堆積濾過層Bを通過して濾過され、固形分をほとんど含まない状態となって、隣接する処理水槽T1に移流される。
さらに、構成される前記堆積濾過層の下部には前記担体C2に散気して前記濾過槽内を攪拌する攪拌装置としての散気管D2を設けてあり、夜間等浄化槽内への負荷の流入が少ない時間帯に、前記散気管D2からの散気を行い、担体の再生を行える構成としてある。
【0009】
前記処理水槽T1は、前記濾過槽E2を通過した清浄な上澄み部のみを外部に放流可能にし前記沈殿槽T2の上部に設けられた消毒槽Qに流入し、固形消毒剤Q1と接触して消毒された後槽外へ放流される。
【0010】
このような構成により、被処理水を浄化処理することができるものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の浄化槽において、前記嫌気濾床槽第一室N1は、LWL〜HWLの範囲で流量を調節可能な流量調整部Rを有し、朝夕の特定時間等に集中する流入処理水量のピーク量を吸収する構成としてあるが、前記流量調整部Rの許容量以上の被処理水が流入することが考えられる。例えば、複数の家庭の浴槽から同時に大量の浴槽排水が浄化槽内へ流入する場合等があり、この時、前記嫌気濾床槽第一室N1、前記担体流動槽E1を経て前記担体濾過槽E2内に勢いよく被処理水が流入する可能性がある。すると、前記担体濾過槽E2内で堆積濾過層Bを形成している前記担体C2が流動して前記担体濾過槽E2内で偏在し、前記担体濾過槽E2内で前記担体C2密度に偏りが生じることになる。つまり、前記担体C2密度の小さい所は濾過性能が劣っており、そのため、この前記担体C2密度の小さい所を通過した被処理水は濾過不十分な状態で下流槽に移流するという問題点があった。
【0012】
また、前述したように、前記担体流動槽E1と隣接する前記担体濾過槽E2とは、前記担体C1〜2を通さない格子状又はスリット状の移流壁部3を設けた第一隔壁W1により隔てられていた。この移流壁部3により、前記担体C1〜2の移流は阻止するが、汚泥や被処理水の移流を許容する構成となっている。
そのため、前記担体流動槽E1においてばっ気を行うことにより、前記移流壁部3を通じて前記担体濾過槽E2に気泡が流入し、この気泡が前記担体濾過槽E2内の前記担体C2を流動させ、さらに、前記担体C2に付着した汚泥を剥離させる可能性があった。そのため、濾過効率が低下するという問題点があった。
【0013】
従って、本発明の目的は、濾過槽における濾過性能を向上させた汚水処理装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
の目的を達成するための本発明の第一特徴構成は、被処理水を好気的に生物処理する好気処理槽から、複数の濾過片を内部に沈降・堆積させた状態で所定高さまで堆積濾過層を形成した濾過槽へと被処理水を移流自在に構成してある汚水処理装置において、前記好気処理槽と前記濾過槽との間に、前記濾過槽への移流被処理水の流入速度を調節する緩衝槽を設け、前記緩衝槽は、前記好気処理槽から被処理水の移流を許容する流入開口部と、前記濾過槽への被処理水の移流を許容するが前記濾過片の移流を阻止する流出開口部とを設け、前記濾過槽は当該濾過槽から被処理水を移流させる濾過壁部を設け、前記流出開口部および前記濾過壁部を、前記堆積濾過層の所定高さより低位置に設けた点にある。
【0015】
まり、前記好気処理槽と前記濾過槽との間に、前記濾過槽への移流被処理水の流入速度を調節する緩衝槽を設けてあれば、前記好気処理槽から流出した被処理水は、前記緩衝槽を経由した後前記濾過槽に流入するため、浄化槽内に許容量以上の被処理水が流入し、被処理水が勢いよく前記好気処理槽から流出したとしても、前記緩衝槽がクッションの役割を果たすため、前記濾過槽に流入する被処理水の流速は減速されたものとなる。そのため、前記濾過槽内で所定高さまで堆積濾過層を形成している前記濾過片(担体)が流動して前記濾過槽内で偏在することが起こり難いため前記濾過槽内で前記担体密度に偏りが生じることは殆ど無くなる。そのため、被処理水が濾過不十分な状態で下流槽に移流することも殆ど無くなるため、濾過効率の向上が期待される。
【0016】
また、前記緩衝槽は流入開口部と流出開口部とを設け、前記流出開口部および前記濾過槽から被処理水を移流させる濾過壁部を、前記堆積濾過層の所定高さより低位置に設けたことにより、前記濾過槽に移流する汚泥を含んだ被処理水は前記堆積濾過層を通過して濾過され、固形分をほとんど含まない状態となって移流される。
【0017】
また、被処理水は、前記緩衝槽を経由した後、前記濾過槽に流入することになるため、前記好気処理槽でばっ気を行うことにより拡散した気泡は、前記濾過槽に直接流入することがほとんどなく、前記気泡は前記緩衝槽で上昇して被処理水と分離するため、前記気泡が前記濾過槽に流入し難くなる。そのため、前記気泡が前記濾過槽内の前記担体を流動させ、さらに、前記担体に付着した汚泥を剥離させることはほとんどなくなり、濾過効率の向上が期待される。
【0018】
また、前記濾過槽に流入する被処理水の流速が減速されることにより、前記濾過槽内での濾過速度が低下するため、さらに、偏流(被処理水の流れが一様でなく片寄ること)も生じにくくなるため、前記濾過槽内で十分に濾過処理を行うことが可能となる。
【0019】
本発明の第二特徴構成は、前記流入開口部と前記流出開口部とを、高さ方向において異なる位置に設けた点にある。
【0020】
本構成によれば、前記好気処理槽より前記緩衝槽に流入した被処理水は、前記緩衝槽と前記濾過槽とを仕切る隔壁により流速が緩衝されるため、前記濾過槽へ流入する被処理水の流速をさらに減速できる。そのため、前記濾過槽内でより十分な濾過処理を行うことが可能となる。
【0021】
本発明の第三特徴構成は、前記流入開口部を前記流出開口部より高位置に設けた点にある。
【0022】
本構成によれば、前記好気処理槽から前記緩衝槽に被処理水と共に流入した気泡の分離性能を向上させることができるため、前記気泡が前記濾過槽に流入することは殆どなくなり、そのため、前記気泡が前記濾過槽内の前記担体を流動させ、前記担体に付着した汚泥を剥離させることはほとんどなくなり、さらなる濾過効率の向上が期待される。
【0023】
本発明の第四特徴構成は、前記流入開口部と前記流出開口部との間に、流入被処理水の流速を調節する緩衝板を設けた点にある。
【0024】
本構成によれば、前記好気処理槽より前記緩衝槽に流入した被処理水は、前記緩衝板により流速が緩衝されるため、前記濾過槽へ流入する被処理水の流速をさらに減速させるのに好ましい構成となる。そのため、前記濾過槽内でより十分な濾過処理を行うことが可能となり、濾過効率の向上が期待される。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、これらによって限定されるものではない。
本発明の汚水処理装置を構成する浄化槽は、図1〜3に示したように、上流側から嫌気処理槽N、担体流動槽E1、濾過槽E2、処理水槽T3を備え、前記嫌気処理槽Nは、嫌気濾床槽第一室N1及び嫌気濾床槽第二室N2からなり、前記担体流動槽E1と前記濾過槽E2を横方向に併設し、かつ、前記担体流動槽E1と前記濾過槽E2との間に緩衝槽Kを設けた構成からなる。
【0026】
被処理水の原水は、原水流入部Iから嫌気濾床槽第一室N1に流入するとともに、嫌気濾床槽第二室N2、担体流動槽E1、緩衝槽K、濾過槽E2、処理水槽T3の順に下流へ移送されつつ分解処理され、消毒槽Qを経た後放流口Zから槽外に放流される。
【0027】
前記嫌気濾床槽第一室N1は、流入する被処理水の原水を貯留可能に構成してあり、その内部に嫌気性微生物を育成可能にしてある。嫌気濾床槽第一室N1に流入する被処理水の原水は、嫌気濾床槽第一室N1にて貯留されるとともに、嫌気分解され、主に、粗大な有機物の細分化が行われる。また容易に分解されない汚泥等の固形分は嫌気濾床槽第一室N1下部に沈殿として、あるいは、嫌気濾床槽第一室N1上部にスカムとして貯留される。沈殿した汚泥は、汚泥引抜管Gにより適宜引き抜くことが可能である。
また、前記嫌気濾床槽第一室N1は、比較的大きな貯留容量を備えており、LWL〜HWLの範囲で流量を調節可能な流量調整部Rを有する。これにより、朝夕の特定時間等に集中する流入処理水量のピーク量を吸収する構成としてある。嫌気分解を受けた被処理水は、流量調整用エアリフトポンプA1を経て嫌気濾床槽第二室N2に移流する。
【0028】
嫌気濾床槽第二室N2は、嫌気濾床Fを備えるとともに、その嫌気濾床Fに嫌気性微生物を定着保持して育成させられる構成としてある。前記嫌気濾床槽N2に流入した被処理水は、さらに嫌気処理を受け、固形物のほとんどない状態にまで分解された後、担体流動槽E1にオーバーフローで送られる。前記嫌気濾床槽Nと、前記担体流動槽E1との間はオーバーフロー部1によって被処理水を自然移流自在に構成されるとともに、そのオーバーフロー部1はスリット状部2を設けて、被処理水に移流可能に、かつ前記担体流動槽E1内の担体や汚泥が逆流するのを防止可能に構成してある。
【0029】
前記担体流動槽E1は、微生物を担持させた状態で、被処理水とともに流動可能に形成してある担体C1を収容保持するとともに、気泡供給により前記担体を流動させる散気管D1を内装して散気部を設けてあり、前記散気部からの気泡供給により前記担体C1を前記担体流動槽E1内で流動させられる構成としてある。このような構成により、担体流動槽E1内に流入した被処理水は、好気性微生物による好気分解で浄化される。
【0030】
前記担体流動槽E1の代わりに、接触ばっ気槽のような好気処理槽を用いることも可能である。
【0031】
このような処理を受けた被処理水は、前記担体流動槽E1と、隣接する緩衝槽Kとを仕切る隔壁W3に設けた流入開口部K1を通じて、前記緩衝槽Kに移流させられる。前記流入開口部K1は、スリット状に形成してあるが、前記担体C1の移流を阻止するが汚泥や被処理水の移流を許容する構成にしてあればよい。
【0032】
前記緩衝槽Kは、前記担体流動槽E1より流入した被処理水の流速を減速させるクッションの役割を果たすのである。また、前記緩衝槽Kに流入した被処理水に含まれる気泡は、前記緩衝槽K内で上昇して被処理水と分離する。そのため、前記気泡が前記濾過槽E2に流入し難くなるのである。
前記緩衝槽Kに流入した被処理水は、前記緩衝槽Kと隣接する前記濾過槽E2とを仕切る隔壁W4に設けた流出開口部K2を通じて、前記濾過槽E2に移流させられる。前記流出開口部K2は、格子状に形成してあるが、後述の担体C2の移流を阻止するが汚泥や被処理水の移流を許容する構成にしてあればよい。
【0033】
前記濾過槽E2は、水よりも比重の大きな担体C2を所定高さまで高密度に充填して構成してある。また、前記濾過槽E2とその濾過槽E2に隣接して設けられる隔壁W5の前記所定高さよりも低位置には、被処理水を流通自在にする濾過壁部5を形成してある。これにより、前記濾過槽E2に移流する汚泥を含んだ被処理水は、前記担体C2の堆積した堆積濾過層Bを通過して濾過され、固形分をほとんど含まない状態となって、隣接する処理水槽T3に移流される。
前記濾過壁部5は格子状に形成してあるが、前記担体C2の移流を阻止するが汚泥や被処理水の移流を許容する構成にしてあればよい。
さらに、構成される前記堆積濾過層Bの下部には前記担体C2に散気して前記濾過槽内を攪拌する攪拌装置としての散気管D2を設けてあり、夜間等浄化槽内への負荷の流入が少ない時間帯に、前記散気管D2からの散気を行い、担体の再生を行える構成としてある。
前記担体C2は、通常、微生物を担持した担体を濾過片として用いるものであるが、被処理水の移流により濾過性能を発揮するものであればよく、微生物を担持した担体に限定するものではない。
【0034】
前記処理水槽T3は、前記濾過槽E2を通過した清浄な上澄み部のみを外部に放流可能にし、上部に設けられた消毒槽Qに流入し、固形消毒剤と接触して消毒された後、放流口Z より槽外へ放流される。
また、前記処理水槽T3には、前記嫌気濾床槽第一室N1に被処理水を移送する循環用エアリフトポンプA2を設けてあり、沈殿処理によって生じた汚泥を被処理水とともに前記嫌気濾床槽第一室N1に移送可能に構成してある。
【0035】
このように、浄化槽内に許容量以上の被処理水が流入し、被処理水が勢いよく前記担体流動槽E1から流出したとしても、前記緩衝槽Kがクッションの役割を果たすため、前記濾過槽E2に流入する被処理水の流速は減速されたものとなる。そのため、前記濾過槽E2内で堆積濾過層Bを形成している前記担体C2が流動して前記濾過槽E2内で偏在することが起こり難いため前記濾過槽E2内で前記担体C2密度に偏りが生じることは殆ど無くなる。そのため、被処理水が濾過不十分な状態で下流槽に移流することも殆ど無くなるため、濾過効率の向上が期待される。
【0036】
さらに、前記緩衝槽Kを前記担体流動槽E1等の好気処理槽と前記濾過槽E2との間に設けることにより、前記担体流動槽E1で槽でばっ気を行うことにより拡散した気泡は、前記濾過槽E2に直接流入することがほとんどなく、前記気泡は前記緩衝槽Kで上昇して被処理水と分離することができるため、前記気泡が前記濾過槽E2に流入し難くなる。そのため、前記気泡が前記濾過槽E2内の前記担体C2を流動させ、さらに、前記担体C2に付着した汚泥を剥離させることはほとんどなくなるため、濾過効率の向上が期待される。
【0037】
〔別実施例1〕
以下に別実施形態を説明する。
前記緩衝槽Kにおいて、前記流入開口部K1と前記流出開口部K2とを、高さ方向において異なる位置に設けることも可能である。
図4においては、前記流入開口部K1が前記流出開口部K2より高位置に設けられている例を示した。
このように設けることにより、前記担体流動槽E1等の好気処理槽より前記緩衝槽Kに流入した被処理水は、前記緩衝槽Kと前記濾過槽E2とを仕切る隔壁W4により流速が緩衝されるため、前記濾過槽E2へ流入する被処理水の流速を上記実施例のものよりさらに減速することが可能となる。そのため、前記濾過槽内でより十分な濾過処理を行うことが可能となる。
【0038】
また、前記流入開口部K1が前記流出開口部K2より高位置に設ける構成とすれば、前記担体流動槽E1等の好気処理槽から前記緩衝槽Kに被処理水と共に流入した気泡の分離性能を上記実施例のものより向上させることができるため、前記気泡が前記濾過槽E2に流入することは殆どなくなり、そのため、前記気泡が前記濾過槽E2内の前記担体C2を流動させ、前記担体C2に付着した汚泥を剥離させることはほとんどなくなり、さらなる濾過効率の向上が期待される。
【0039】
〔別実施例2〕
また、図5に示したように、前記流入開口部K1と前記流出開口部K2との間に、流入被処理水の流速を調節する緩衝板K3を設けることも可能である。
このように設けることにより、前記担体流動槽E1等の好気処理槽より前記緩衝槽Kに流入した被処理水は、前記緩衝板K3により流速が緩衝されるため、前記濾過槽E2へ流入する被処理水の流速をさらに減速させるのに好ましい構成となる。そのため、前記濾過槽E2内でより十分な濾過処理を行うことが可能となり、濾過効率の向上が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の汚水処理装置を構成する浄化槽の側面概略図
【図2】本発明の汚水処理装置を構成する浄化槽の断面図
【図3】本発明の汚水処理装置を構成する浄化槽の要部斜視図
【図4】本発明の汚水処理装置を構成する浄化槽の緩衝槽における別実施形態の概略図
【図5】本発明の汚水処理装置を構成する浄化槽の緩衝槽における別実施形態の概略図
【図6】従来の浄化槽の側面概略図
【図7】従来の浄化槽の要部斜視図
【符号の説明】
N1 嫌気濾床槽第一室
N2 嫌気濾床槽第二室
E1 担体流動槽
K 緩衝槽
K1 流入開口部
K2 流出開口部
K3 緩衝板
E2 濾過槽
T3 処理水槽
C1〜2 担体
B 堆積濾過層

Claims (4)

  1. 被処理水を好気的に生物処理する好気処理槽から、複数の濾過片を内部に沈降・堆積させた状態で所定高さまで堆積濾過層を形成した濾過槽へと被処理水を移流自在に構成してある汚水処理装置において、
    前記好気処理槽と前記濾過槽との間に、前記濾過槽への移流被処理水の流入速度を調節する緩衝槽を設け、
    前記緩衝槽は、前記好気処理槽から被処理水の移流を許容する流入開口部と、前記濾過槽への被処理水の移流を許容するが前記濾過片の移流を阻止する流出開口部とを設け、前記濾過槽は当該濾過槽から被処理水を移流させる濾過壁部を設け、
    前記流出開口部および前記濾過壁部を、前記堆積濾過層の所定高さより低位置に設けてある汚水処理装置。
  2. 記流入開口部と前記流出開口部とが、高さ方向において異なる位置に設けられている請求項1に記載の汚水処理装置。
  3. 前記流入開口部が前記流出開口部より高位置に設けられている請求項2に記載の汚水処理装置。
  4. 前記流入開口部と前記流出開口部との間に、流入被処理水の流速を調節する緩衝板を設けた請求項1〜3の何れか一項に記載の汚水処理装置
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