JP4099765B2 - 摩擦駆動搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行経路に沿って走行可能に支持された搬送用走行体を走行経路脇の摩擦駆動輪で推進させる摩擦駆動搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の摩擦駆動搬送装置は、走行経路に沿って走行可能に支持された搬送用走行体に走行方向に沿ってロードバーが設けられ、走行経路側には、ロードバーの摩擦面に当接して回転する摩擦駆動輪を備えた駆動手段が配設されたものであって、例えば特許文献1に示されるように、従来周知である。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−54731号公報
【0004】
而して、特許文献1に示されるように、この種の摩擦駆動搬送装置は、前記摩擦駆動輪と、当該摩擦駆動輪とロードバーの摩擦面との当接を検出するセンサーとを備えた駆動手段が、例えば前記ロードバーの摩擦面の全長とほぼ等しい等間隔で配設され、各駆動手段の前記センサーのON・OFF状態と、下手側の駆動手段の前記センサーのON・OFF状態とに基づいて、1つ下手側の摩擦駆動輪が空き状態になったときに搬送用走行体を前進させるように、各駆動手段の摩擦駆動輪を制御するように構成されている。
【0005】
上記のような摩擦駆動搬送装置においては、各駆動手段の前記センサーは、スプリングでロードバー移動経路側に付勢された摩擦駆動輪がロードバーの進入により前記スプリングに抗して移動したことを検出するリミットスイッチなどを、摩擦駆動輪やその駆動用モーターを支持する駆動手段のフレームに取り付けて構成され、このセンサーの正常な機能のみを残して摩擦駆動輪やその駆動用モーターを取り外すことができない構成であるから、駆動手段の1つが故障して使用できない状態になったとき、その故障が直されるまで、摩擦駆動走行経路全体が使用できなくなるものであった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記のような従来の問題点を解消し得る摩擦駆動搬送装置を提供することを目的とするものであって、その手段を後述する実施形態の参照符号を付して示すと、搬送用走行体1の走行経路が所定長さごとに区画され、各区画ごとに駆動手段23と当該駆動手段23と対をなす制御手段24とが配設され、各駆動手段23は、搬送用走行体1の摩擦面15に当接して回転する摩擦駆動輪30、当該摩擦駆動輪30を駆動するモーター29、及び各区画ごとの搬送用走行体検出センサー32を備え、各区画の制御手段24間には、前記センサー32のON・OFF状態に基づく制御信号を上手側区画の制御手段24に送信するケーブル41が張設され、各区画の制御手段24は、対をなす駆動手段23の前記センサー32のON・OFF状態と、前記ケーブル41を介して下手側区画の制御手段24から与えられる制御信号とに基づいて、対をなす駆動手段23の前記モーター29を制御するようにした摩擦駆動搬送装置であって、各区画の制御手段24に接続された下手側区画の制御手段24からの前記ケーブル41と上手側区画の制御手段24への前記ケーブル41とを、下手側から上手側へ制御信号を直接伝達できる直接接続状態に切り換える手段(41a,41b,42a,42b)が設けられた構成となっている。
【0007】
上記構成の本発明を実施する場合、具体的には、前記ケーブル41は、その端部の接続具(雄型プラグ41a及び雌型プラグ41b)と制御手段24側の接続具(雌型コネクター42a及び雄型コネクター42b)とによって、制御手段24に対して離脱自在に構成すると共に、制御手段24から離脱させた下手側区画の制御手段24からの前記ケーブル41と上手側区画の制御手段24への前記ケーブル41とを、その端部の前記接続具(雄型プラグ41a及び雌型プラグ41b)を利用して直接接続させるように構成することができる。
【0008】
又、上記のように制御手段24からケーブル41を離脱させるのではなく、制御手段24に、下手側区画の制御手段24からの前記ケーブル41の制御信号を制御回路43に入力させると共に前記制御回路43からの制御信号を上手側区画の制御手段24への前記ケーブル41に出力させる第一状態と、下手側区画の制御手段24からの前記ケーブル41の制御信号を制御回路43に入力させないで上手側区画の制御手段24への前記ケーブル41に直接出力させる第二状態とに切り換える切換回路44を設けることも可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の好適実施形態を添付図に基づいて説明すると、図1〜図3において、1は床上走行台車型の搬送用走行体であって、2は当該搬送用走行体1を支持案内するガイドレールである。搬送用走行体1は、走行方向と平行なロードバー3とこのロードバー3上に設けられた被搬送物Wの支持台部4、及びロードバー3を支持案内する4つのトロリー5a〜5dを備えている。
【0010】
ロードバー3は、被搬送物Wの支持台部4の前後両端を支持する中央前後2つのロードトロリー5a,5b間をつなぐ中央ロードバー6と、前端ガイドトロリー5cと前側ロードトロリー5aとをつなぐ前側ロードバー7と、後端ガイドトロリー5dと後側ロードトロリー5bとをつなぐ後側ロードバー8とから構成され、水平カーブ経路部や垂直カーブ経路部での走行を可能にするために、各ロードバー6,7間及び6,8間に介在された水平方向折曲関節部9a,9b、中央ロードバー6の両端近傍に介在された垂直方向折曲関節部10a,10b、前側ロードバー7の両端近傍に介在された垂直方向折曲関節部11aと水平方向折曲関節部11b、及び後側ロードバー8の両端近傍に介在された垂直方向折曲関節部12aと水平方向折曲関節部12bを備えている。
【0011】
ロードバー3の前後両端、即ち、前側ロードバー7の前端と後側ロードバー8の後端には、搬送用走行体1が前後に最接近したときに互いに上下に重なるように、平面形状が先窄まり状の先端部13,14が設けられ、この先窄まり状先端部13,14を除くロードバー3の左右両側面によって、このロードバー3が直線経路部にあるときに直線状になる摩擦面15が構成されている。
【0012】
尚、ロードトロリー5a,5bは、ロードバー3とは別に独立して設けられたもので、左右一対前後2組の支持用水平軸ホイール16と前後一対の振れ止め用垂直軸ローラー17とを備えており、前後両端のガイドトロリー5c,5dは、ロードバー3の前後両端部(前側ロードバー7の水平方向折曲関節部11bから遊端までの部分、及び後側ロードバー8の水平方向折曲関節部12bから遊端までの部分)に、左右一対の支持用水平軸ホイール18と前後一対の振れ止め用垂直軸ローラー19とを軸支して構成したものである。
【0013】
図1及び図2に示すように、ガイドレール2は、各トロリー5a〜5dの左右一対の支持用水平軸ホイール16,18を支持案内すると共に、各トロリー5a〜5dの振れ止め用垂直軸ローラー17,19を挟む左右一対の対向溝形レールを適当間隔おきに配置されたヨーク20によって一体化したものであり、各ヨーク20を左右一対の高さ調整用アジャスターボルト21を介して床面上所定高さに支持している。そしてガイドレール2の下側には、前記ヨーク20に支持させる状態でケーブルラック22がガイドレール2の全長にわたって架設されている。而して、搬送用走行体1の走行経路中には、前記ヨーク20を介して駆動手段23が配設され、基本的には、各駆動手段23ごとに制御手段(制御BOX)24が各駆動手段23に隣接するようにガイドレール2の側面に取り付けられている。
【0014】
駆動手段23は、図3に示すように、ヨーク20に取り付けられた支持部材25、この支持部材25に垂直支軸26の周りで水平揺動自在に支承され且つ揺動限規制ボルト27で揺動範囲を規制された揺動部材28、この揺動部材28に出力軸29aが垂直上向きになるように取り付けられた減速機(例えばサイクロ減速機)付きブレーキレスモーター29、その出力軸29aに取り付けられた摩擦駆動輪30、及び揺動部材28を介して摩擦駆動輪30をロードバー3の移動経路側へ付勢するように当該揺動部材27と支持部材25との間で揺動限規制ボルト27に遊嵌された圧縮コイルスプリング31から構成されている。
【0015】
従って、この駆動手段23の位置に搬送用走行体1のロードバー3が進入してくると、当該ロードバー3の前端側の先窄まり状先端部13によって摩擦駆動輪30がスプリング31の付勢力に抗して外側へ押し退けられ、当該摩擦駆動輪30がロードバー3の摩擦面15にスプリング31の付勢力で圧接することになる。この状態を検出するロードバーセンサー32が、支持部材25上に取り付けられたリミットスイッチ33aと、揺動部材28に取り付けられたリミットスイッチ操作片33bとで構成されている。
【0016】
駆動手段23の構成は上記図3に示すものに限定されない。例えば、摩擦駆動輪30との間でロードバー3を挟むバックアップローラーを備えたものなど、従来周知の各種のものが利用できる。
【0017】
搬送用走行体1の走行経路を構成する前記ガイドレール2は、図4に示すように適当長さ(例えば駆動手段23が設置される間隔とほぼ等しい長さ)ごとに分割されたガイドレールユニット34を接続することにより構成されている。各ガイドレールユニット34には、その両端と中間適当箇所とに前記ヨーク20が配置されており、ガイドレールユニット34どうしの接続は、両端のヨーク20を互いに重ねてボルトナットなどで結合することにより行われる。又、各ガイドレールユニット34には、その全長にわたって前記ケーブルラック22が取り付けられており、ガイドレールユニット34どうしの接続により、ケーブルラック22どうしも連続することになる。
【0018】
各ガイドレールユニット34のケーブルラック22には、その全長より若干長いモーター用電源ケーブル35が配置されている。このモーター用電源ケーブル35は、その両端に、各ガイドレールユニット34を接続したときに各ガイドレールユニット34に付属のモーター用電源ケーブル35どうしを互いに接続するための雄型コネクター36aと雌型コネクター36bとが取り付けられ、更に、中間適当箇所(図示例では1箇所であるが複数箇所であっても良い)には、電源取り出し用コネクター37が介装されている。従って、各ガイドレールユニット34を接続して床面状に据え付けることにより、搬送用走行体1の走行経路を構成したとき、各ガイドレールユニット34に付属のモーター用電源ケーブル35どうしを両端のコネクター36a,36bで互いに接続することにより、当該搬送用走行体1の走行経路に沿って連続するモーター用電源ケーブルの敷設も完了する。
【0019】
上記のようにガイドレールユニット34の接続により搬送用走行体1の走行経路を構成すると共に、モーター用電源ケーブル35どうしの接続が完了したならば、駆動手段23が所定の等間隔、例えば図5に示すようにロードバー3の摩擦面15の全長Lより若干短い一定間隔Dおきにヨーク20を利用して配設される。即ち、この一定間隔Dおきに駆動手段23をヨーク20に取り付けることができるように、ヨーク20が配置されている。又、各駆動手段23に隣接して制御手段(制御BOX)24がガイドレール2の側面に取り付けられる。換言すれば、この実施形態では、搬送用走行体1の走行経路が一定長さDごとに区画され、各区画ごとに駆動手段23と制御手段24とが配設され、駆動手段23が備えるロードバーセンサー32は、各区画ごとに配設された搬送用走行体検出センサーに相当することになる。
【0020】
図4Bに示すように、各制御手段24には、ケーブルラック22に収納装備されたモーター用電源ケーブル35の電源取り出し用コネクター37に接続された電源取り入れ用ケーブル38と、駆動手段23のモーター29に接続される給電用ケーブル39と、駆動手段23のロードバーセンサー32(リミットスイッチ33a)に接続されるロードバーセンサーON・OFF信号取り入れ用ケーブル40と、1つ上手側の制御手段24への起動信号送信用制御ケーブル41と、1つ下手側の制御手段24からの前記制御ケーブル41とがそれぞれコネクターを介して脱着自在に接続される。尚、各ケーブル38〜41の内、長さに余裕のあるケーブルは、ケーブルラック22に収納支持し、必要に応じて固定することができる。前記制御ケーブル41は、各制御手段24への制御回路用DC電源供給用ケーブルを兼用している。
【0021】
前記制御ケーブル41は、一端に雄型プラグ41aを、他端に雌型プラグ41bを備えたもので、制御手段(制御BOX)24には、1つ上手側の制御手段24への制御ケーブル41の雄型プラグ41aを接続するための雌型コネクター42aと、1つ下手側の制御手段24からの制御ケーブル41の雌型プラグ41bを接続するための雄型コネクター42bとが設けられ、1つの制御手段24から外した2本の制御ケーブル41を、その制御手段24から外された雄型プラグ41aと雌型プラグ41bとを利用して互いに直接接続できるように構成されている。
【0022】
而して、図5に示ように各駆動手段23ごとに併設された制御手段24は、それぞれに給電用ケーブル39で接続された1つの駆動手段23のモーター29のみを、同一駆動手段23におけるロードバーセンサー32のON・OFF状態と下手側に隣接する駆動手段23におけるロードバーセンサー32のON・OFF状態とに基づいて、ON・OFF制御するものであり、その制御回路の構成を、図6のフローチャートに基づいて説明する。
【0023】
各制御手段24は、ケーブル40で接続されているロードバーセンサー32(リミットスイッチ33a)がOFFのときのみ、ケーブル41で接続されている1つ上手側の制御手段24への起動信号をONする(当該ケーブル41を介して起動信号を1つ上手側の制御手段24へ送信する)ものである。而して、各制御手段24は、ケーブル40で接続されているロードバーセンサー32がONのとき(S1)、即ち、ロードバー3の摩擦面15に摩擦駆動輪30が圧接しているとき、ケーブル41で接続されている1つ上手側の制御手段24への起動信号をOFFし(S2)、当該ロードバーセンサー32がOFFのとき(S1)、即ち、ロードバー3が摩擦駆動輪30から離れているとき、給電用ケーブル39で接続されたモーター29への給電をOFFする(S5)と共に、ケーブル41で接続されている1つ上手側の制御手段24への起動信号をONする(S6)ものである。又、ケーブル40で接続されているロードバーセンサー32がON(S1)で且つ1つ下手側の制御手段24からの起動信号がONのとき(S3)、給電用ケーブル39で接続されたモーター29への給電をONする(S4)。
【0024】
上記の制御から明らかなように、各駆動手段23は、進入しているロードバー3(搬送用走行体1)が存在する場合、1つ下手側の駆動手段23が空いているときのみ、当該ロードバー3(搬送用走行体1)を摩擦駆動輪30で下手側へ送り出すと共に、当該ロードバー3が摩擦駆動輪30から下手側へ離れるまでの間、1つ上手側の駆動手段23の摩擦駆動輪30を停止状態に維持させることになる。そして、1つ下手側の摩擦駆動輪30の位置まで送られて停止したロードバー3(搬送用走行体1)は、更に1つ下手側の摩擦駆動輪30が空き状態になったとき、当該ロードバー3の摩擦面15の前端部付近に圧接状態の摩擦駆動輪30の起動に伴って、下手側へ送り出される。以下、この作用を繰り返し受けることにより、各ロードバー3(搬送用走行体1)は、先行ロードバー3(搬送用走行体1)に衝突することなく、順次下手側へ推進される。
【0025】
以上のように使用できる摩擦駆動搬送装置において、故障などで所期通りの摩擦駆動作用が行われなくなった駆動手段23が発生したときは、図7及び図8に仮想線で示すように、当該駆動手段23と対をなす制御手段24(制御BOX)に接続されている下手側及び上手側2本の制御ケーブル41を外した状態で、当該駆動手段と制御手段24の1セットをヨーク20及びガイドレール2から取り外し、外された下手側制御ケーブル41と上手側制御ケーブル41とを、それぞれの雄型プラグ41aと雌型プラグ41bとを利用して直接接続する。
【0026】
この結果、図8に示すように、取り外された駆動手段23及び制御手段24の位置Aに対し1つ上手側位置Bの制御手段24Aには、前記位置Aに対し1つ下手側位置Cの制御手段24から直接接続された2本の制御ケーブル41を経由して、前記1つ下手側位置Cの駆動手段23のロードバーセンサー32のON・OFF状態に基づき起動信号が与えられることになる。即ち、前記位置Aに対し1つ下手側位置Cの駆動手段23及び制御手段24と前記位置Aに対し1つ上手側位置Bの駆動手段23及び制御手段24とが正規の一定間隔Dの2倍の間隔で配置されている状況で、図6のフローチャートに示す制御が行われることになる。
【0027】
従って、図8において、位置Bの駆動手段23の摩擦駆動輪30に摩擦面15の前端部が当接状態で停止した搬送用走行体1(ロードバー3)は、位置Cの摩擦駆動輪30が空き状態のとき、当該位置Bの摩擦駆動輪30によって下手側へ送り出されるが、当該搬送用走行体1(ロードバー3)が位置Bの摩擦駆動輪30から下手側へ離れた状態で停止してしまう。そこで、当該停止搬送用走行体1を手押し作業などの人為的操作で、そのロードバー3の摩擦面15の前端部が位置Cの摩擦駆動輪30に当接する位置まで下手側へ移動させる。勿論、そのまま放置しておいても、位置Cの駆動手段23のロードバーセンサー32がON状態になるまでは、位置Bまで送られてきた後続の搬送用走行体1が上記のように位置Cに向けて送り出されるので、この後続の搬送用走行体1によって位置Bから下手側へ離れた状態で停止している搬送用走行体1を後押しすることになり、この後続搬送用走行体1による後押し作用で位置Bから下手側へ離れた状態で停止した搬送用走行体1は、何れは位置Cまで送られることになる。このように人手による送り出し作業又は後続搬送用走行体1による後押し作用により搬送用走行体1が位置Cまで送られると、当該位置Cの駆動手段23のロードバーセンサー32はON状態になるから、当該位置Cの制御手段24から位置Bの制御手段24へ送られていた起動信号がONからOFFに切り換えられ、この位置Cで停止した搬送用走行体1が更に1つ下手側へ送り出されて、当該位置Cの摩擦駆動輪30が空き状態になるまで、上手側の位置Bの摩擦駆動輪30が起動されることはなく、位置Cに搬送用走行体1が在席している状態で上手側の位置Bから搬送用走行体1が下手側へ送り出されることは無い。
【0028】
取り外された駆動手段23及び制御手段24が点検修理によって正常に機能する状態に戻れば、これらを元の位置Aに戻すと共に、雄型プラグ41aと雌型プラグ41bとを利用して直接接続していた制御ケーブル41を分離し、戻された位置Aの制御手段24に元通りに接続し直せば、図6のフローチャートに示す所期通りの制御を行わせることができる。
【0029】
本発明の別の実施形態を図9に基づいて説明すると、各制御手段24には、図6のフローチャートに示す制御を実現するための制御回路43が設けられるが、この制御回路43とは別に切換回路44を内装させることができる。この切換回路44は、下手側制御手段24からの制御ケーブル41の制御信号を制御回路43に入力させると共に当該制御回路43からの制御信号を上手側制御手段24への制御ケーブル41に出力させる第一状態と、下手側制御手段24からの制御ケーブル41の制御信号を制御回路43に入力させないで上手側制御手段24への制御ケーブル41に直接出力させる第二状態とに切り換えるものであり、その切換操作を行う切換スイッチ45が制御手段24の外側に配設されている。
【0030】
この図9に示す実施形態では、故障などで取り外さなければならない対象が駆動手段23だけであることが明らかな場合、制御ケーブル41を制御手段24からは外さないで駆動手段23のみを取り外し、切換スイッチ45で切換回路44を、下手側制御ケーブル41の制御信号を上手側制御ケーブル41に直接伝送させる第二状態に切り換えることにより、先に説明した実施形態と同様に使用することができる。この場合、図示のように、下手側制御ケーブル41と上手側制御ケーブル41とを制御手段24から外して、両ケーブル41をそれぞれの雄型プラグ41aと雌型プラグ41bとで互いに直接接続できるように構成しておけば、制御手段24を取り外さなければならない場合に便利である。
【0031】
図9の実施形態において、切換回路44は電子的に切換作用するものであっても良いし、機械的に切換作用するものであって良い。尚、本発明の摩擦駆動搬送装置は、上記実施形態に示した床上走行台車型の搬送用走行体1を使用する搬送装置に限定されるものではなく、摩擦駆動形式のあらゆる搬送装置、例えば天井走行型のトロリーコンベヤ形式の摩擦駆動搬送装置や、次に説明するようなパワーローラーベット形式の摩擦駆動搬送装置としても実施することができるものである。
【0032】
即ち、パワーローラーベット形式の摩擦駆動搬送装置とは、車輪を持たない搬送用走行体をモーター駆動の多数の摩擦駆動ローラー(摩擦駆動輪)を備えたローラーウエイで支持し、前記摩擦駆動ローラー(摩擦駆動輪)の駆動により、支持している搬送用走行体を前進走行させるものであって、このパワーローラーベット形式の摩擦駆動搬送装置に本発明を適用する場合は、前記ローラーウエイが所定長さ(例えば、搬送用走行体の長さとほぼ等しい長さ)ごとに区画され、各区画ごとに設けられる駆動手段は、区画内に属する複数の摩擦駆動ローラー(摩擦駆動輪)と、これら区画内に属する複数の摩擦駆動ローラー(摩擦駆動輪)の全てを同時に駆動する1台のモーターと、区画内の搬送用走行体を検出するセンサーとから構成され、当該駆動手段の1台のモーターを各区画ごとに設けられた制御手段で制御するように構成される。
【0033】
【発明の効果】
本発明は以上のように実施し且つ使用することが出来るものであって、係る本発明の摩擦駆動搬送装置によれば、搬送用走行体の走行経路側に設定された各区画ごとに配設された各駆動手段の搬送用走行体検出センサーのON・OFF状態と、下手側区画の駆動手段の前記センサーのON・OFF状態とに基づいて、1つ下手側の区画の駆動手段(摩擦駆動輪)が空き状態になったときに搬送用走行体を前進させるように、各区画の駆動手段の摩擦駆動輪を制御するのであるが、故障などで或る区画の駆動手段が使用できなくなった場合、当該使用不可の駆動手段と対をなす制御手段に接続された下手側区画の制御手段からの制御ケーブルと上手側区画の制御手段への制御ケーブルとを、下手側から上手側へ制御信号を直接伝達できる直接接続状態に切り換えることによって、駆動手段が使用不可になった区画内で停止する搬送用走行体を、段落0027で説明したように、人手による送り出し作業又は後続搬送用走行体による後押し作用など適当な方法で1つ下手側の区画まで移動させるだけで、他の正常な駆動手段を備えた区画では、所期通りの自動制御により搬送用走行体を摩擦駆動走行させることができ、使用不可になった駆動手段を修理し終えるまで摩擦駆動走行経路の全域が使用できなくなるという、経済的ダメージの極めて大きな事態を生ぜしめないで済む。
【0034】
尚、請求項2に記載の構成によれば、使用不可になった駆動手段だけでなく、当該駆動手段と対をなす制御手段も一体に取り外し、点検修理することができる。従って、駆動手段が使用不可になった原因が制御手段側にある場合にも対処できると共に、駆動手段と制御手段の1セットがガイドレール側に対し一体に着脱できるように構成されている場合(例えば、1つの着脱自在な基板に駆動手段と制御手段とが取り付けられているような場合)に特に効果的である。
【0035】
又、上記とは逆に、請求項3に記載の構成によれば、駆動手段が使用不可になった原因が明らかに駆動手段側にあるような場合に、その駆動手段のみを取り外し、制御手段はそのまま残しておけるので、取り外し取り付け作業が容易且つ能率的に行える。この場合、実施形態でも説明したように、請求項2に記載の構成と組み合わせて実施することにより、一層効果的に運用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 A図は搬送用走行体の一例を示す側面図であり、B図はその搬送用走行体に対応した駆動手段を備えたガイドレール側の構成を示す側面図である。
【図2】 搬送用走行体とこれを支持案内するガイドレールとを示す概略縦断正面図である。
【図3】 駆動手段の一例を示す一部横断平面図である。
【図4】 A図はガイドレールユニットを示す側面図であり、B図は駆動手段及び制御手段に対する電気配線系の説明図である。
【図5】 摩擦駆動走行経路の構成と搬送用走行体側のロードバーとを示す模式図である。
【図6】 制御手段の制御を説明するフローチャートである。
【図7】 使用不可になった駆動手段と制御手段とが取り外された状態での電気配線系の説明図である。
【図8】 使用不可になった駆動手段と制御手段とが取り外された状態での摩擦駆動走行経路の構成と搬送用走行体側のロードバーとを示す模式図である。
【図9】 別の実施形態での制御手段の構成を説明する配線図である。
【符号の説明】
1 床上走行台車型の搬送用走行体
2 ガイドレール
3 ロードバー
5a〜5d トロリー
15 ロードバーの摩擦面
20 ヨーク
22 ケーブルラック
23 駆動手段
24 制御手段(制御BOX)
29 減速機(例えばサイクロ減速機)付きブレーキレスモーター
30 摩擦駆動輪
31 圧縮コイルスプリング
32 ロードバーセンサー
34 ガイドレールユニット
35 モーター用電源ケーブル
38 電源取り入れ用ケーブル
39 給電用ケーブル
40 ロードバーセンサーON・OFF信号取り入れ用ケーブル
41 起動信号送信用制御ケーブル
41a 雄型プラグ
41b 雌型プラグ
42a 雌型コネクター
42b 雄型コネクター
43 制御回路
44 切換回路
45 切換スイッチ

Claims (3)

  1. 搬送用走行体の走行経路が所定長さごとに区画され、各区画ごとに駆動手段と当該駆動手段と対をなす制御手段とが配設され、各駆動手段は、搬送用走行体の摩擦面に当接して回転する摩擦駆動輪、当該摩擦駆動輪を駆動するモーター、及び各区画ごとの搬送用走行体検出センサーを備え、各区画の制御手段間には、前記センサーのON・OFF状態に基づく制御信号を上手側区画の制御手段に送信するケーブルが張設され、各区画の制御手段は、対をなす駆動手段の前記センサーのON・OFF状態と、前記ケーブルを介して下手側区画の制御手段から与えられる制御信号とに基づいて、対をなす駆動手段の前記モーターを制御するようにした摩擦駆動搬送装置であって、各区画の制御手段に接続された下手側区画の制御手段からの前記ケーブルと上手側区画の制御手段への前記ケーブルとを、下手側から上手側へ制御信号を直接伝達できる直接接続状態に切り換える手段が設けられた、摩擦駆動搬送装置。
  2. 前記ケーブルは、制御手段に対して離脱自在に構成されると共に、制御手段から離脱された下手側区画の制御手段からの前記ケーブルと上手側区画の制御手段への前記ケーブルとを直接接続させる接続具を備えている、請求項1に記載の摩擦駆動搬送装置。
  3. 前記制御手段には、下手側区画の制御手段からの前記ケーブルの制御信号を制御回路に入力させると共に前記制御回路からの制御信号を上手側区画の制御手段への前記ケーブルに出力させる第一状態と、下手側区画の制御手段からの前記ケーブルの制御信号を制御回路に入力させないで上手側区画の制御手段への前記ケーブルに直接出力させる第二状態とに切り換える切換回路が設けられている、請求項1に記載の摩擦駆動搬送装置。
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