JP4098779B2 - 音声による問い合わせの受付システム - Google Patents

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Description

本発明は、音声による問い合わせを受け付けるシステムに関する。
音声による問い合わせを受け付ける受付システムとして、消防署(電話番号:119番)や警察署(電話番号:110番)への通報システム、様々な問い合わせ者からの質問を受け付けるコールセンタ、住民等からの質問を受け付ける自治体ネットワークシステム等がある。
消防や警察への通報受付システムは、例えば、Fig.10に示すように構成されている。すなわち、キャリア網(電話網)に接続される緊急通報受付トランクと、これに接続された交換機が設置され、交換機に複数の受付台が接続されている。通報者から電話による通報があると、交換機を介して各受付台に通報者の着信が通知される。受付台の何れかが通報に応答すると、この受付台と通報者との間で通話(音声通信)が行われる。各受付台は、他の受付台における通話をモニタ(監視)したり、その通話に割り込んだりすることができる。
指令センタは、出張所と二つの専用回線を介して接続されている。一方の専用回線は、交換機に接続され、指令センタからの音声(受付台からの指令音声)等を出張所に伝達するための音声系回線として使用される。他方の専用回線は、指令センタにおける各受付台を収容するLAN(Local Area Network)にルータを介して接続され、出動車輌データ、災害現場地点等のデータ系の情報を出張所に伝達するためのデータ系回線として使用される。
Fig.10に示すシステムにおいて、各受付台が他の受付台における通話をモニタしたり、割り込んだりするためには、通話音声(通報者および受付者の各音声)を他の受付台に転送したり、割込音声を他の受付台に転送する必要がある。このようなモニタ機能や割込機能は、全て交換機により実現されている。
Fig.10に示すようなシステムでは、音声の転送処理が交換機により行われる。このため、音声の遅延がなく高品質である。但し、交換機(MDF(Main Distribution Frame:主配線盤)への接続端子を含む)が大きいため、設置スペースがかなり必要になるという短所がある。また、指令センタから各出張所に接続している指令回線として、データ系回線と音声系回線との二つの回線を専用線として使用している。このため、通信費(回線使用料)が高くなる。また、出張所等を新規に増設するなどの拡張が難しい。
上記した問題に鑑み、交換機システムの代わりに、IP(Internet Protocol)およびLANを用いることが考えられている。Fig.11は、交換機システムの代わりにIPシステムを受付システムに適用した例を示す図である。
Fig.11に示す受付システムは、Fig.10に示す緊急通報受付トランク、交換機および受付台の代わりに、キャリアの電話網に接続されるVoIPゲートウェイ装置と、受付台毎に用意され、VoIPゲートウェイ装置にLANを介して接続される受付台用のPC(パーソナルコンピュータ)で構成される。
Fig.11における各受付台では、Fig.10に示したシステムと同様に、通報の受付(応答)、通話のモニタ、割込等の機能を実現することができる。そして、上記した機能を実現するにあたって必要な音声(通話音声、モニタ用音声、割込音声)の伝送は、VoIP(Voice over IP)技術を用い、音声パケットをLANを介して転送することにより実現される。
したがって、受付台間は、データ系と音声系の双方について、LANを用いて通信を行うことができる。さらに、音声がVoIP技術によりIPデータとして扱われる。これによって、指令センタと出張所とをデータ系と音声VoIPとが統合された1つの専用回線で接続すれば、データと音声の双方を指令センタと出張所との間で送受信することができる。
Fig.11に示すシステムによれば、指令センタと出張所とを結ぶ指令回線が1回線となる。このため、通信費(回線使用料)を抑えることができる。また、各受付台の操作端末としてPCが用いられる。これによって、高度情報化社会が進むなかで高度なアプリケーションサービスの実現が容易で且つ拡張カードなどにより容易に機能を拡張することができる。また、交換機を用いたシステムに比べて、システムの構成機器が小さい。このため、設置スペースが少なくて済む。さらに、各装置間の接続もモジュラコネクタ同士の接続となる。したがって、MDFの設置スペースも不要となる。
なお、本願発明に関連する先行技術として、例えば、特許文献1に開示された電話回線装置がある。
特開2000−69512号公報
Fig.10に示す交換機を用いたシステムでは、交換機を導入するためのコストが高い。また、広い設置スペースが必要である。また、指令センタと出張所とを結ぶ回線の通信費がかかる。
一方、Fig.11に示すようなシステム構成では、次のような問題がある。第1に、Fig.11に示すシステムでは、指令センタにおける受付台間の通信(データ系および音声系の双方)が全てLANを介して行われる。例えば、或る受付台で他の受付台における通話をモニタする場合には、他の受付台のPCで通話音声を含む音声パケットが生成され、モニタを行う受付台のPCにLANを介して転送される。また、或る受付台での通話に他の受付台が割り込む場合には、割込先の受付台のPCに割込音声を含む音声パケットが転送される。このように、Fig.11に示すシステムでは、指令センタのLAN上で多数の音声パケットが伝送される。このため、LAN上のトラフィックが多大となり、輻輳が発生し、パケットの遅延を招来する可能性がある。音声通信は品質が重視されるため、このような可能性は回避する必要がある。
第2に、VoIP技術では、音声パケットの生成にあたり、音声データの圧縮符号化およびパケット化(音声パケットの生成)が必須である。このため、音声の転送には、遅延や揺らぎが発生する。したがって、或る受付台で隣接する受付台の音声をモニタする場合において、隣接受付台においてオペレータの声が発せられると、そのオペレータの声(LANを介して隣接受付台から転送されてきた音声)が当該受付台で遅れて出力されるといった現象が発生する可能性があった。この場合、モニタを行っているオペレータには、同じ声が時間をずらして聞こえるため、その内容を適正に聞き取れない可能性がある。消防や警察の指令センタでは、通話の内容が緊急性を要することが多い。このため、上記現象の発生は回避されなければならない。
本発明の目的は、音声の遅延を回避することができる音声による問い合わせの受付システムを提供することである。
また、本発明の目的は、受付台装置間を結ぶLANの輻輳の発生を抑えることができる受付システムを提供することである。
また、本発明の目的は、遠隔から受付システムにおける通話の監視や割込を可能とする受付システムを提供することである。
本発明は、上記目的を達成するため、以下の構成を採用する。
すなわち、本発明は、音声による問い合わせの受付システムであり、
問い合わせ者からの音声による問い合わせを受付可能な複数の受付台装置と、
前記複数の受付台装置とLANを介して接続され、前記問い合わせに応答した受付台装置の受付者と前記問い合わせ者との通話に係る音声データを含む音声パケットを当該受付台装置との間で前記LANを介して送受信するVoIPゲートウェイ装置と、
各受付台装置に入力された音声データを各受付台装置から受信して時分割多重し、各受付台装置に並列に分配する音声多重HUB装置と、を含む。
本発明によると、受付台装置に入力される音声データは、LANではなく音声多重HUB装置を介して他の受付台装置に分配される。これによって、LAN上を流れるパケットのデータ量を抑えることができる。また、各受付台装置に入力される音声データは、パケット化されることなく時分割多重されて他の受付台装置に分配される。これによって、音声の遅延を抑えることができる。
本発明は、各受付台装置が、制御装置と、音声ミキシング/分配装置と、音声出力部と、音声入力部とを含み、
前記制御装置は、前記VoIPゲートウェイ装置から受信する音声パケットに含まれた問い合わせ者の音声を前記音声ミキシング/分配装置に与えるとともに、前記問い合わせ者に送信すべき音声として前記音声ミキシング/分配装置から受け取る音声を含む音声パケットを生成して前記VoIPゲートウェイ装置に送信し、
前記音声ミキシング/分配装置が、
前記音声出力部から出力すべき音声として、前記問い合わせ者の音声に係る音声データと、前記音声多重HUB装置から入力される他の受付台装置の音声データとの少なくとも一方を選択して出力する受話音声選択手段と、
前記問い合わせ者に送信すべき音声として、前記音声入力部から入力される前記受付者の音声データと、前記音声多重HUB装置から入力される他の受付台装置の音声データとの少なくとも一方を選択して出力する送話音声選択手段と、
前記音声多重HUB装置へ送出すべき音声として、前記問い合わせ者の音声に係る音声データと、前記音声入力部から入力される前記受付者の音声データとの少なくとも一方を選択して出力する転送音声選択手段とを含む構成を適用することができる。
このような構成によれば、各受付台装置は、どの音声データを音声多重HUB装置に送出することができる。また、各受付台装置は、音声多重HUB装置を介して受信する複数の受付台装置の各音声から、所望の音声を選択して出力することができる。
また、本発明は、各受付台装置の制御装置が、前記受話音声選択手段,前記送話音声選択手段,および前記転送音声選択手段のそれぞれにおける音声データの選択および出力処理を制御する構成を適用することができる。
また、本発明は、各受付台装置の制御装置が、前記問い合わせ者からの着信に対する応答指示が入力された場合に、前記転送音声選択手段が前記問い合わせ者の音声に係る音声データ,および前記音声入力部から入力される前記受付者の音声データを選択して前記音声多重HUB装置に出力するように制御する構成を適用することができる。
このようにすると、各受付台装置において、問い合わせ者からの着信に対する応答を契機として、問い合わせ者と受付者との通話(会話)に係る音声を転送音声選択手段が音声多重HUB装置に送出し、他の受付台装置に転送することができる。
また、本発明は、各受付台装置の制御装置が、他の受付台装置に入力される音声の監視指示が入力された場合に、前記受話音声選択手段が前記音声多重HUB装置から受け取る当該他の受付台装置の音声データを選択して出力するように制御する構成を適用することができる。
このようにすると、各受付台装置は、監視指示を契機として、他の受付台装置の監視用の音声を受話音声選択手段で選択及び出力し、音声出力部から出力することが可能となる。
また、本発明は、各受付台装置の制御装置が、他の受付台装置における通話の一方に対する割込指示が入力された場合に、この他の受付台装置の制御装置に対し、割込に係る制御データを含むパケットを前記LANを介して送信し、
前記他の受付台装置の制御装置が、前記パケットに含まれた制御データに基づいて、当該他の受付台装置の受話音声選択手段が前記問い合わせ者の音声に係る音声データ,および前記音声多重HUB装置から受け取る割込元の受付台装置の音声データを選択して出力するように制御する構成を適用することができる。
このような構成では、各受付台装置は、他の受付台装置に対して、割込に係る制御データをLANを介して送信することができる。また、各受付台装置は、割込に係る制御データに基づいて、受話音声選択手段で割込音声を選択及び出力し、音声出力部から出力することができる。
また、本発明は、各受付台装置の制御装置が、他の受付台装置における通話の双方に対する割込指示が入力された場合に、この他の受付台装置の制御装置に対し、この割込に係る制御データを含むパケットを前記LANを介して送信し、
前記他の受付台装置の制御装置が、前記パケットに含まれた制御データに基づいて、当該他の受付台装置の受話音声選択手段が前記問い合わせ者の音声に係る音声データ,および前記音声多重HUB装置から受け取る割込元の受付台装置の音声データを選択して出力するように制御するとともに、当該他の受付台装置の送話音声選択手段が前記音声入力部から入力される音声データ,および前記音声多重HUB装置から受け取る割込元の受付台装置の音声データを選択して出力するように制御する構成を適用することができる。
このような構成では、各受付台装置は、他の受付台装置に対して、割込に係る制御データをLANを介して送信することができる。また、各受付台装置は、割込に係る制御データに基づいて、受話及び受話音声選択手段で割込音声を選択及び出力し、音声出力部から出力するとともに、問い合わせ者に伝達することができる。
また、本発明は、前記LANが、パケットを伝送可能なデータ系回線を介して前記受付台装置と同様の構成を持つ1以上の第2の受付台装置を収容する第2のLANに接続されており、
前記第2の受付台装置が、前記音声多重HUB装置からアナログ回線を通じて伝送される前記各受付台装置の音声データが時分割多重されたデータを受け取り、
前記各受付台装置の制御装置が、支援要求が入力された場合に、支援要求に係るデータを含むパケットを前記第2の受付台装置の制御装置に前記データ系回線を介して送信し、
前記第2の受付台装置の制御装置が、前記支援要求に対する応答指示が入力された場合に、当該第2の受付台装置の受話音声選択手段が前記時分割多重されたデータから支援要求元の受付台装置の音声データを選択して出力するように制御する構成を適用することができる。
このような構成では、第2の受付台装置は、受付台装置の遠隔に設置されていても、各受付台装置の音声を受け取り、監視することができる。また、各受付台装置の音声が、アナログ回線を介して第2の受付台装置に送信されるので、LANのパケットデータ量の増加が抑えられる。
また、本発明は、前記第2の受付台装置の制御装置が、支援先の受付台装置における通話の一方に対する割込指示が入力された場合に、この支援先の受付台装置の制御装置に対し、割込に係る制御データを含むパケットを前記データ系回線を介して送信し、
前記第2の受付台装置の音声ミキシング/分配装置は自身に入力された割込音声の音声データを出力し、この割込音声の音声データは前記アナログ回線を介して前記音声多重HUB装置に入力され、前記音声多重HUB装置はこの割込音声の音声データを前記支援先の受付台装置に入力し、
前記支援先の受付台装置の制御装置が、前記パケットに含まれた制御データに基づいて、当該支援先の受付台装置の受話音声選択手段が前記問い合わせ者の音声に係る音声データ,および前記音声多重HUB装置から受け取る前記割込音声の音声データを選択して出力するように制御する構成を適用することができる。
このような構成では、割込に係る制御データをデータ系の回線で支援先の受付台装置に送信することができる。また、割込音声はアナログ回線を介して支援先の受付台装置に転送することができる。
また、本発明は、前記第2の受付台装置の制御装置が、支援先の受付台装置における通話の双方に対する割込指示が入力された場合に、この支援先の受付台装置の制御装置に、割込に係る制御データを含むパケットを前記データ系回線を介して送信し、
前記第2の受付台装置の音声ミキシング/分配装置が、自身に入力された割込音声の音声データを出力し、この割込音声の音声データは、前記アナログ回線を介して前記音声多重HUB装置に入力され、前記音声多重HUB装置は、この割込音声の音声データを前記支援先の受付台装置に入力し、
前記支援先の受付台装置の制御装置が、前記パケットに含まれた制御データに基づいて、当該支援先の受付台装置の受話音声選択手段が前記問い合わせ者の音声に係る音声データ,および前記音声多重HUB装置から受け取る前記割込音声の音声データを選択して出力するように制御するとともに、当該支援先の受付台装置の送話音声選択手段が前記音声入力部から入力される音声データ,および前記音声多重HUB装置から受け取る前記割込音声の音声データを選択して出力するように制御する構成を適用することができる。
このような構成では、割込に係る制御データをデータ系の回線で支援先の受付台装置に送信することができる。また、割込音声はアナログ回線を介して支援先の受付台装置に転送することができる。また、問い合わせ者と受付者の双方に割込音声を伝達することができる。
また、本発明は、前記LANが、パケットを伝送可能なデータ系回線を介して前記受付台装置と同様の構成を持つ1以上の第2の受付台装置を収容する第2のLANに接続されており、
前記各受付台装置の制御装置が、支援要求が入力された場合に、支援要求に係るデータを含むパケットを前記第2の受付台装置の制御装置に前記データ系回線を介して送信するとともに、この支援要求に応答する第2の受付台装置へ監視対象の音声を含む音声パケットを前記データ系回線を通じて転送し、
前記第2の受付台装置が、前記支援要求に応答する場合には、この支援要求元の受付台装置から受信する音声パケットに含まれた監視対象の音声をこの第2の受付台装置に含まれる音声出力部から出力する構成を適用することができる。
このような構成では、第2の受付台装置は、受付台装置の遠隔に設置されていても、各受付台装置の音声を受け取り、監視することができる。また、監視用の音声は、LANを含むデータ系回線を用いて第2の受付台装置に転送される。このため、各受付台装置と第2の受付台装置とを結ぶ回線を、LANを含むデータ系回線のみで構成することができる(音声用の回線を別に用意しなくて済む)。
また、本発明は、前記第2の受付台装置が、支援先の受付台装置における通話の一方に対する割込指示が入力された場合に、この支援先の受付台装置の制御装置に対し、割込に係る制御データを含むパケットを前記データ系回線を介して送信し、この第2の受付台装置に含まれる音声入力部から入力される割込音声を含む音声パケットを前記データ系回線を介して前記支援先の受付台装置の制御装置に送信し、
前記支援先の受付台装置が、前記割込に係る制御データに基づいて、前記音声パケットに含まれた割込音声を音声出力部から出力する構成を適用することができる。
また、本発明は、前記第2の受付台装置が、支援先の受付台装置における通話の双方に対する割込指示が入力された場合に、この支援先の受付台装置の制御装置に、割込に係る制御データを含むパケットを前記データ系回線を介して送信し、この第2の受付台装置に含まれる音声入力部から入力される割込音声を含む音声パケットを前記データ系回線を介して前記支援先の受付台装置に送信し、
前記支援先の受付台装置が、前記割込に係る制御データに基づいて、前記音声パケットに含まれた割込音声を音声出力部から出力するとともに、割込音声を問い合わせ者へ向けて送信する構成を適用することができる。
また、本発明は、前記支援先の受付台装置の音声ミキシング/分配装置が、問い合わせ者の音声に係る音声データ,および受付者の音声データを選択して出力可能な第2の送話音声選択手段をさらに含み、
前記支援先の受付台装置の制御装置が、支援要求に対する応答を前記第2の受付台装置から受け取った場合に、前記第2の送話音声選択手段が問い合わせ者の音声データおよび受付者の音声データを選択して出力するように制御するとともに、当該音声ミキシング/分配装置から受け取る問い合わせ者の音声および/または受付者の音声を含む音声パケットを生成して前記第2の受付台装置に送信する、構成を適用することができる。
また、本発明は、前記支援先の受付台装置の音声ミキシング/分配装置が、前記第2の受付台装置からの音声パケットに含まれた割込音声の音声データが入力され、この割込音声の音声データを選択して出力可能な第2の受話音声選択手段をさらに含み、
前記支援先の受付台装置の制御装置が、前記割込に係る制御データを含むパケットを受信した場合に、この割込に係る制御データに基づいて、前記第2の受話音声選択手段が割込音声の音声データを選択して前記音声出力部へ出力するように制御する構成を適用することができる。
また、本発明は、前記支援先の受付台装置の音声ミキシング/分配装置が、前記第2の受付台装置からの音声パケットに含まれた割込音声の音声データが入力され、この割込音声の音声データを選択して出力可能な第2の受話音声選択手段をさらに含み、
前記支援先の受付台装置の制御装置が、前記割込に係る制御データを含むパケットを受信した場合に、この割込に係る制御データに基づいて、前記第2の受話音声選択手段が割込音声の音声データを選択して前記音声出力部へ出力するように制御するとともに、前記送話音声選択手段が自身に入力される割込音声の音声データを選択して出力するように制御する構成を適用することができる。
Fig.1は、本発明の実施例1に係る受付システムの構成例を示す図であり;
Fig.2は、Fig.1に示した受付台装置の構成例を示す図であり;
Fig.3は、Fig.1に示した受付台装置のLCD(受付操作部)の表示例を示す図であり;
Fig.4は、Fig.1に示した音声多重HUB装置の機能説明図(タイミングチャート)であり;
Fig.5A,5B,5C,5D,5Eは、Fig.1に示した音声ミキシング/分配装置のミキシング制御方式の例を示す説明図であり;
Fig.6は、実施例2のシステム構成例を示す図であり;
Fig.7は、実施例2における音声多重HUB装置の構成例を示す図であり;
Fig.8は、実施例3のシステム構成例を示す図であり;
Fig.9は、実施例3における受付台装置の構成例を示す図であり;
Fig.10は、従来技術の説明図であり;
Fig.11は、従来技術の説明図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。実施の形態の構成は例示であり、本発明は実施の形態の構成に限定されない。
〔概要〕
本発明の実施形態は、従来の問題点を解決する為、下記の仕組みを追加する。
(1)隣接する他受付台の通話モニタや通話割込の音声はLAN(VoIP)経由で行わず、音声遅延の無いTDM処理で行う仕組みを追加する。
(2)VoIPデータと時分割多重化(TDM:Time Division Multiplexing)したデータの音声を自由に合成(ミキシング/分配)できる仕組みを追加する。
(3)全受付台の音声データ(通話内容を含む)を多重化し、全受付台に多重化したTDMデータを並列に出力する仕組みを追加する。
(4)電話局(キャリア)経由の通話音声(VoIP)と制御データ(TDMミキシングポイント設定やキャリア網の呼接続データ)は高度なアプリケーションサービス(着信/応答/再呼/転送/保留/通話録音再生)を提供できるように、LAN経由で通信を行う仕組みを追加する。
(5)上述した仕組みは、音声ミキシング/分配装置と音声多重HUB(TDM)装置と受付台(「指令台」ともいう)用のPCとLANで実現し、システム構成を簡素化して実現する。
Fig.1は、実施例1に係る受付システムの構成例を示す図である。Fig.1には、外部から電話網(キャリア網)を介して消防や警察等の緊急通報を受け付ける指令センタに設置される受付システムが示されている。
指令センタは、キャリア網から伝達される通報者からの音声通報を受け付けるための複数(n個(nは1以上の整数):Fig.1ではn=30(#1〜#30))の受付台を備えている。各受付台のオペレータは、通報者からの通報を受付者として受け付ける(応答する)ことができる。また、各受付台のオペレータは、他の受付台における通話をモニタしたり、その通話に割り込んだりすることができる。割込には、或る受付台のオペレータが他の受付台における通報者と受付者との通話に対し、受付者側にのみ割り込む「扱者割込(受付者割込)」と、通報者と受付者との双方に割り込む「両者割込」とがある。さらに、各受付台のオペレータは、指令センタとデータ系回線を通じて接続されている出張所に対し、通話に基づく指示等を連絡することもできる。
出張所は、指令センタのLAN11に接続されたルータ12と専用回線(データ,音声VoIP統合)13を介して接続されるルータ14と、ルータ14に接続される出張所用PC15と、出張所用PC15に接続されるLCD(受付操作部)16と、出張所PC15に接続されるアンプ17と、アンプ17に接続されるスピーカ18とを備えている。このような構成によって、出張所では、PC15が指令センタからの指示音声を含む音声パケットをルータ14を介して受信し、音声パケットに含まれた音声がアンプ17で増幅されスピーカ18から出力される。このようにして、出張所の署員は、指令センタからの指示を聞くことができる。
指令センタにおける受付システムは、キャリアの電話網に接続されるVoIPゲートウェイ装置(「VoIP−GW」とも表記)10と、受付台毎に用意された受付台装置20(20#1〜20#n)と、音声多重HUB装置(TDM)30とを備えている。
各受付台装置20は、それぞれ同様の構成を有している。各受付台装置20は、LAN11を介してVoIPゲートウェイ装置10に接続される制御装置としての受付台用のコンピュータ(受付台用PC)21(以下、「PC21」と表記)と、PC21に接続され受付操作部として機能する液晶ディスプレイ(LCD)22と、PC21および音声多重HUB装置30に接続される音声ミキシング/分配装置23と、音声ミキシング/分配装置30に接続されたブレスト(ヘッドセット)24とを備えている。
ブレスト24は、受付者(受付台のオペレータ)が通報者(問い合わせ者)等と会話を行うために頭部に装着する送受話器である。ブレスト24は、耳部に配置される受話部(スピーカ:音声出力部)24Aと、口部に配置される送話部(マイク:音声入力部)24Bとを有している。
音声ミキシング/分配装置23は、PC21からの制御情報に基づいて、ブレスト24からの音声(受付者等の音声),音声多重HUB装置30からの音声(他受付台の音声),PC21からの音声(通報者の音声)をミキシングおよび分配する。すなわち、音声ミキシング/分配装置23は、通報者(VoIP−GW10)の音声を受付者へ出力する。このとき、通報者の音声は、サウンドカード(PC21内蔵:Fig.2)→音声ミキシング分配装置23→ブレスト24のルートで伝達される。また、音声ミキシング/分配装置23は、受付者の音声を通報者へ出力する。このとき、受付者の音声は、ブレスト24→音声ミキシング/分配装置23→受付台用PC内蔵サウンドカード→VoIPゲートウェイ装置10のルートで伝達される。
音声多重HUB装置30は、各受付台の音声ミキシング/分配装置23から音声データをそれぞれ受信し、少なくともn個(全ての受付台分)用意されたタイムスロット(例えば、受付台毎に1ch(チャネル)が用意される)で、全受付台の音声データを時分割多重(TDM)する。また、音声多重HUB装置30は、時分割多重された音声データを全受付台の音声ミキシング/分配装置23へ並列に出力する。
PC21およびLCD22は、VoIP(通報者−受付者)で通信される通話音声と、音声ミキシング/分配装置23で音声加算される加算用の音声データとを制御する。また、PC21およびLCD22は、TCP/IPで制御通信される119番(消防署)や110番(警察署)への着信、応答、再呼、切断機能および釦操作情報の通知や釦表示を制御する機能も持つ。
VoIPゲートウェイ装置10は、キャリア網(電話網)と受付台用PC21のインターフェイス装置とを結び、キャリア網の緊急通報回線(119/110番等)への着信を検出し、全てのPC21へLAN11を通じて通知する。また、VoIPゲートウェイ装置10は、各受付台の再呼び出し(リダイヤル)機能(キャリアの加入者(通報者)が切断を行った場合、受付台からリンガー呼び出しを行う機能)/復旧操作によりキャリアの緊急通報回線に再呼/切断信号を送出する機能を有する。また、VoIPゲートウェイ装置10は、通報者からの音声に係る音声信号または音声データを受信してその音声を含む音声パケットを生成し特定の受付台にLAN11を介して転送する機能、LAN11から受信した音声パケットを音声データ又は音声信号に変換して通報者へ向けて送出する機能を持つ。
〔詳細構成〕
Fig.2は、Fig.1に示した受付台装置20の詳細な構成例を示す図である。Fig.2に示すように、PC21は、VoIPゲートウェイ装置10が接続されたLAN11を収容するLANインターフェイスと、LCD22と接続するためのインターフェイスとを有している。
PC21は、図示しないが、CPU等のプロセッサ、主記憶装置、補助記憶装置等を持つ。プロセッサが補助記憶装置に記憶された様々なプログラムを実行することによって、VoIP−GW10を介した通報者からの呼制御や、VoIP−GW10との間でLANを介して音声パケットを送受信する機能を実現する。
また、PC21は、LAN11からの音声パケットに含まれた音声データを音声信号(アナログ)に変換して出力したり、外部から入力される音声信号(アナログ)を音声データに変換したりするためのサウンドカード21Aを備えている。このように、PC21は、VoIP端末(IP電話端末)として機能する。
LCD22は、複数の釦を持つタッチパネルとして構成されており、呼制御、通話モニタ、割込等の機能を実現するための、Fig.3に示すようなユーザ・インターフェイスを実現する。
Fig.3に示す表示例では、LCD22は、ユーザ・インターフェイスとして、受付台(指令台)毎に用意されたモニタ釦と、「扱者割込」釦と、「両者割込」釦と、緊急番号(この例では119番)に対する複数の回線釦とを備えている。また、LCD22は、回線操作部として、「救援要求」釦と、「遠隔救援要求」釦と、「119番受付」釦と、「再呼び」釦と、「切断」釦とを備えている。各釦は、点灯、点滅、消灯、表示色等により、各釦に割り当てられた機能に係る状態を示すように構成されている。各釦の機能は次の通りである。
各モニタ釦は、他の受付台の通話のモニタ操作を行うための釦群である。各モニタ釦は、消灯状態で「未使用」(モニタされていない)状態を示す。点滅中(120INT)では、その釦に対応する受付台が救援を要求していること(「救援要求中」)を示す。点滅中に当該釦が押されると「モニタ中」を示す連続点灯状態となる。連続点灯状態で当該釦が押されると、「モニタ解除(未使用)」状態となり、消灯状態に戻る。
扱者割込釦は、他の受付台における通話の受付者側へ割り込むための釦である。扱者割込釦は、消灯状態で「未使用」を示す。「モニタ中」で当該釦が押されると、連続点灯状態に遷移する。この連続点灯状態は「扱者割込中」を示す。「扱者割込中」で当該釦が押されると、「扱者割込解除」となり、消灯状態に遷移する。
両者割込釦は、他の受付台における通話の双方へ割り込むための釦である。両者割込釦は、消灯状態で「未使用」を示す。「モニタ中」で当該釦が押されると、連続点灯状態に遷移する。この連続点灯状態は「両者割込中」を示す。「両者割込中」で当該釦が押されると、「両者割込解除」となり、消灯状態に遷移する。
各回線釦は、地域y(この例ではy=A〜G)毎に用意された複数の(m(m本の)回線(mは1以上の整数:この例ではm=1〜4)に対する緊急通報(119番)の着信に対する操作を行うための釦である。当該釦は、消灯状態で「空き(未着信)」を示す。当該釦が赤色点滅している状態は、その釦に対応する回線に通報が着信している状態(「119番着信中」)を示す。赤色点滅中の当該釦または119番受付釦が押されると、当該着信に応答したことになり、「通話中」を示す赤色連続点灯状態となる。赤色連続点灯状態で切断釦が押されると、「切断」となり消灯状態に遷移する。また、当該釦が黄色で点灯している状態は、他の受付台で通話中であることを示す。
救援要求釦は、指令センタ内の他の受付台に救援(支援)を求める場合に使用される。消灯状態で「未使用」を示す。消灯状態で当該釦が押されると、点灯状態に遷移する。点灯状態は「救援要求中」を示す。或る受付台で救援要求釦が点灯している間は、他の受付台のLCDにおいて、当該受付台に対応するモニタ釦が点滅状態となる。なお、他の受付台が救援要求を受け付けると、自動的に消灯する。
遠隔救援釦は、遠隔(指令センタ外)に存する他の受付台に救援(支援)を要求する場合に使用される。遠隔救援釦は、消灯状態で「未使用」を示す。消灯状態で当該釦が押されると、点灯状態となる。点灯状態は「救援要求中」を示す。このとき、遠隔に存する救援要求先の他の受付台(後述)のLCDにおいて、当該受付台に対応するモニタ釦が点滅状態となる。なお、他の受付台が救援要求を受け付けると、自動的に消灯する。
119番受付釦は、通報の着信に応答する(受け付ける)ための釦である。消灯状態で「未使用」を示す。点滅状態(120INT)は、点滅している回線釦に対応する回線に通報が着信していることを示す。点灯状態は、「通話中」を示す。なお、点灯状態で切断釦が押されると消灯状態に遷移する。
再呼び釦は、受付者が通報者を呼び出す場合に使用される。再呼び釦は、消灯状態で「未使用」を示す。通話を通報者よりも先に切断した場合において、当該釦が押されると、通報者に対する発信が行われ、通報者を呼び出すことができる。再呼び釦は、押している間のみ点灯し、押し下げを止めると消灯する。
切断釦は、通話を切断するために使用される。「通話中」において、切断釦が押されると、通報者との通話が受付者側から切断される。
なお、受付台装置を操作するための装置の構成は、既存の様々なものを適用することが可能である。
PC21(のプロセッサ)は、インターフェイスを介して音声ミキシング/分配装置23のマイクロコンピュータ(処理部:制御手段)48に接続されている。また、サウンドカード21Aの音声信号の入力部および出力部は、インターフェイスを介して音声ミキシング/分配装置23に接続されている。
音声ミキシング/分配装置23は、サウンドカード21Aの音声出力部とインターフェイスを介して接続されるA/D変換部(PCMコーデック)41と、A/D変換部41に接続される受話音声加算部42(受話音声選択手段)と、受話音声加算部42に接続されるA/D変換部(PCMコーデック)43とを備えており、A/D変換部43は、インターフェイスを介してブレスト24の受話部24Aに接続されている。
A/D変換部41は、サウンドカード21Aからの音声信号(アナログ)をPCM(Pulse Code Modulation)データ(「音声データ」ともいう)に変換する。受話音声加算部42は、A/D変換部41から入力される音声データと、音声多重HUB装置30から入力される音声データとに対する加算処理(選択および出力)を行う。A/D変換部43は、受話音声加算部42からの音声データを音声信号(アナログ)に変換し、受話部24Aへ出力する。
以上の構成によって、PC21(VoIP−GW10)からの音声(通報者の音声)が上記した各部を通って受話部24Aから出力される。また、受話部24Aは、受話音声加算部42で加算される音声多重HUB装置30からの音声(他の受付台からのモニタ又は割込音声)を出力することもできる。
また、音声ミキシング/分配装置23は、ブレスト24の送話部24Bとインターフェイスを介して接続されるA/D変換部(PCMコーデック)44と、A/D変換部44に接続される送話音声加算部45(送話音声選択手段)と、送話音声加算部45に接続されるA/D変換部(PCMコーデック)46とを備えており、A/D変換部46は、インターフェイスを介してサウンドカード21Aの音声入力部に接続されている。
A/D変換部44は、送話部24Bから入力される音声信号(アナログ)をPCMデータ(音声データ)に変換する。送話音声加算部45は、A/D変換部44から入力される音声データと、音声多重HUB装置30から入力される音声データとに対する加算処理(選択および出力)を行う。A/D変換部46は、送話音声加算部45からPCMデータを音声信号(アナログ)に変換しサウンドカード21Aの音声入力部へ出力する。
これによって、送話部24Bから入力された音声(受付者の音声)は、上記の各部を通ってサウンドカード21Aに入力され、PC21において当該音声を含む音声パケットが生成され、LAN11を介してVoIP−GW10へ送出される。VoIP−GW10は、音声パケットを音声データに変換してキャリア網へ送出する。このようにして、受付者の音声が通報者へ伝達される。このとき、送話音声加算部45が音声多重HUB装置30からのPCM信号(他の受付台からの割り込み音声)を加算した場合には、この割り込み音声も受付者の音声と同様に通報者へ伝達される。
さらに、音声ミキシング/分配装置23は、A/D変換部41およびA/D変換部44からのPCM信号が入力されるHUB音声加算部47(転送音声選択手段)を備えている。HUB音声加算部47は、A/D変換部41およびA/D変換部44のそれぞれから入力されるPCM信号(音声データ)を入力順でそのまま(垂れ流しで)、音声多重HUB装置30に送出する。
音声多重HUB装置30は、各受付台の音声ミキシング/分配装置23とインターフェイスを介して接続されている。音声多重HUB装置30は、各音声ミキシング/分配装置23から出力される音声データ(PCM信号)を受信して時分割多重化する音声多重部31と、時分割多重化された音声データ(以下、「TDMデータ」と呼ぶこともある)を各音声ミキシング/分配装置23へ分配送出する分配部32とを備えている。
Fig.4は、音声多重HUB装置30の機能説明図である。Fig.4に示すように、音声多重HUB装置30は、少なくとも自身が収容する受付台装置毎(全受付台分)のチャネル(タイムスロット(TS))を用意している。音声多重部31は、各受付台の音声ミキシング/分配装置23から入力される音声データを、各受付台に割り当てられたタイムスロット(チャネル)にそれぞれ格納する。このようにして、音声多重部31は、各受付台からの音声データを時分割多重する。分配部32は、時分割多重された音声データ(TDMデータ)を全ての受付台に並列に出力する。各受付台へ分配されたTDMデータ(各受付台の音声データ)は、上述したように、受話音声加算部42および送話音声加算部45に入力される。このように、音声多重HUB装置30は、全受付台の音声データを時分割多重して各受付台装置20に並列に与える。これによって、各受付台装置20(の音声ミキシング/分配装置23)には、他の受付台からの音声データ(モニタまたは割込用の音声データ)が殆ど遅延無く与えられる。そして、音声ミキシング/分配装置23に入力される他の受付台からの音声に対する出力を制御することで、遅延無くモニタや割込用の音声をブレスト24から出力することができる。
また、音声ミキシング/分配装置23のマイクロコンピュータ48は、制御バスを介して受話音声加算部42,送話音声加算部45,HUB音声加算部47に接続されている。マイクロコンピュータ48は、PC21からの指示(制御情報)に従って、受話音声加算部42,送話音声加算部45における通報者の音声データ,受付者の音声データ,および音声多重HUB装置30からの音声データに対する加算処理(選択および出力)を制御する。また、マイクロコンピュータ48は、PC21からの指示(制御情報)に従って、HUB音声加算部47における加算処理(音声多重HUB装置30に対する音声データの送出処理)を制御する。
各受付台用PC21は、LCD22の操作内容に従って生成される音声ミキシング/分配装置23の制御データをマイクロコンピュータ48に与える。マイクロコンピュータ48は、制御情報に従って、加算処理を制御する。
具体的に説明すると、音声ミキシング/分配装置23は、例えば、Fig.5Aに示すような加算制御用のフラグ管理テーブルを有している。フラグ管理テーブルは、受付台毎に用意される小テーブルの集合で構成されている。各小テーブルは、当該受付台における送話音声加算部45,受話音声加算部42,およびHUB音声加算部47に対する通報者の音声データ,受付者の音声データ,および各受付台(#1〜#30)の音声データの加算/不可算(OFF(0または空欄)=不可算,ON(1または○)=加算)を示すフラグを格納する。但し、Fig.5において、斜線が引かれている部分は、該当するフラグがないことを示す。
例えば、Fig.5Aでは、受付台#1の小テーブルにおいて、HUB音声加算部47に対する受付者のフラグがオンとなっており、通報者のフラグがオフとなっている。これは、受付台#1のHUB音声加算部47が送話部24B(A/D変換部44)からの音声データを加算(音声多重HUB装置30へ出力)し、サウンドカード21A(A/D変換部41)からの音声データを加算しない(音声多重HUB装置30へ出力しない)ことを示す。
また、Fig.5Aでは、受付台#1の小テーブルにおいて、送話音声加算部45に対する通報者のフラグがオフとなっており、受話音声加算部42に対する通報者のフラグがオフになっている。これは、受話音声加算部42が通報者(サウンドカード21A)からの音声を加算しない(受話部24Aに出力しない)ことを示すとともに、送話音声加算部45が受付者(送話部24B)からの音声を加算しない(サウンドカード21Aに出力しない)ことを示す。
さらに、Fig.5Aでは、受付台#1の小テーブルにおいて、受話音声加算部42および送話音声加算部45に対する各受付台のフラグが全てオフとなっている。これは、受付台#1の受話音声加算部42および送話音声加算部45において、音声多重HUB装置30からの音声データ(割込音声)を加算しないことを示す。
これに対し、上述したフラグがオンになっている場合には、対応する加算部で、通報者,受付者,受付台の音声が加算される。
各PC21は、LCD22の操作に基づいて、通報者および受付者のフラグのオン/オフに係る制御情報(「加算情報」と表記することもある)を制御データとしてマイクロコンピュータ48に与える。また、各PC21は、送信側のLCD22の操作に基づく制御パケット(割込に係る制御データを含む)をLANを介して受信し、制御パケットに含まれた制御情報(加算情報)をマイクロコンピュータ48に与える。そして、マイクロコンピュータ48は、PC21から受信した制御情報に従ってフラグのオン/オフ制御、すなわち各加算部42,45,47による加算処理を制御する。
なお、上記したフラグのオン/オフ制御は、マイクロコンピュータ48で行うように構成することができる。或いは、マイクロコンピュータ48が制御情報を各加算部42,45,47に通知し、各加算部42,45,47が小テーブルに示すような状態となるように自身の加算処理を行うように構成することもできる。また、各受付台装置20は、上述した全ての受付台に係るフラグ管理テーブルを持つように構成することができる。或いは、自身に対応する小テーブルのみを有するように構成することもできる。もっとも、本発明において、上述したようなフラグ管理テーブルを持つことは必須の要件ではなく、フラグ管理テーブルに示されるような加算制御および処理が各受付台のPC21および音声ミキシング/分配装置23で実行されるように構成されていれば良い。
以上説明したように、各受付台装置20は、次のような機能を持つ。
〈1〉音声ミキシング/分配装置23の送話音声加算部45が、受付者の送話音声(送話部24Bからの音声)と、多重された他の受付台の通話内容(音声多重HUB装置30からの音声)を音声加算して、通報者側(PC21のサウンドカード21A)へ出力する。
〈2〉音声ミキシング/分配装置23の受話音声加算部42が、通報者側(PC21のサウンドカード21A)からの音声と、多重された他の受付台の通話内容(音声多重HUB装置30からの音声)とを音声加算し、受付者(受話部24A)へ出力する。
〈3〉音声ミキシング/分配装置23のHUB音声加算部47が、受付者の送話音声(送話部24Bからの音声)と、通報者側(PC21のサウンドカード21A)の音声に対する加算処理を行い、音声多重HUB装置30へ出力する。
〈4〉音声ミキシングにおいて、他受付台からの両者割込情報は、PC21がLAN経由で送受信し、受信側の受付台の音声ミキシング/分配装置23に内蔵されたマイクロコンピュータ48が、制御手段として、当該両者割込情報に基づいて送話音声加算部45を制御する。
〈5〉音声ミキシングにおいて、他受付台からの両者割込情報または受付者割込情報(受付者のみへの割込情報)は、受付台用PC21がLAN経由で送受信し、受信側の受付台の音声ミキシング/分配装置23に内蔵されたマイクロコンピュータ48が、制御手段として、当該割込情報に基づいて受話音声加算部42を制御する。
〈6〉音声ミキシングにおいて、音声ミキシング/分配装置23のマイクロコンピュータ48が、制御手段として、受付台用PC21からの制御情報に基づいてHUB音声加算部47を制御する。
〈7〉Fig.4のタイミングチャートに示すように、音声多重HUB装置30は、各受付台の音声(または通話音声)を音声ミキシング/分配装置23から受信したデータ(各受付台1ch)を時分割多重化する。
〈8〉Fig.4のタイミングチャートに示すように、音声多重HUB装置30は、n個の受付台分の音声データを時分割多重したTDMデータを全ての受付台の音声ミキシング分配装置へ並列に(パラレルで)出力する。
〔動作例〕
次に、実施例1における受付システムの動作例について説明する。
〈動作例1〉消防署(119番)への通報
動作例1として、通報者から消防署に対する緊急回線通報(緊急電話番号:119番)があり、例えば受付台#1で通報に応答する場合の動作例について説明する。なお、他の受付台で応答が行われる場合でも、同様の動作が行われる。
指令センタの全受付台における各PC21は、通報者(VoIPゲートウェイ装置10)からの着信を検出すると、LCD22に対して着信表示(該当する回線釦の点滅表示)を行う。このとき、着信ブザーを鳴動させることもできる。
ここで、受付台#1のオペレータが受付者として着信に応答する場合を考える。受付台#1のオペレータは、着信中を示す(点滅している)回線釦を押下(指でタッチ)する。すると、受付台#1のPC21がVoIPゲートウェイ装置10に応答信号をLAN経由で通知する。これによって、通報者と受付台#1との間での通話呼が確立する。すると、受付台#1のLCD22の当該回線釦は、通話中表示(連続点灯)になる。一方、他の受付台のLCD22では、当該回線釦が黄色点灯状態(他の受付台で受付中)となる。
ところで、受付台#1の音声ミキシング/分配装置23の状態は、通報者からの着信に応答する以前では、Fig.5Aに示すような空き状態となっている。これに対し、オペレータの応答操作(回線釦の押し下げ)が行われると、これに対応する制御情報がPC21からマイクロコンピュータ48に与えられる。すると、マイクロコンピュータ48が、制御情報に基づいて、受付台#1の送話音声加算部45に対する受付者のフラグと、受話音声加算部42およびHUB音声加算部47に対する通報者の各フラグとをオンに切り替える(Fig.5B参照)。これによって、送話音声加算部45は、フラグの設定にしたがって、受付者の音声データのみを加算(選択及び出力)する状態となる。また、受話音声加算部42は、通報者の音声データのみを加算(選択及び出力)する状態となる。
したがって、通報者の音声を含む音声パケットがVoIPゲートウェイ装置10からLAN11を介して受付台#1のPC21で受信されると、通報者の音声がPC21から音声ミキシング/分配装置23に入力され、ブレスト24の受話部24Aから出力される。一方、ブレスト24の送話部24Bに入力される受付者の音声は、音声ミキシング/分配装置23を経てPC21に入力され、PC21で生成された音声パケットがLAN11を介してVoIPゲートウェイ装置10へ送信され、通報者に伝達される。このようにして、通報者と受付台#1の受付者との間で通話(音声通信)が行われる(Fig.1;〈E1〉参照)
また、HUB音声加算部47は、通報者の音声データを音声多重HUB装置30へ送出する状態となる。すなわち、他の受付台でいつでも受付台#1の通話モニタを開始できるように、受付者と通報者の音声を加算(ミキシング)し音声多重HUB装置30へ出力する。
なお、この例では、HUB音声多重部47に対する受付者のフラグは、常時(空き状態であっても)オンにセットされる。これによって、受付者の音声(送話部24Bからの音声)、音声多重HUB装置30へ常時送出されるように構成されている。
音声多重HUB装置30は、各受付台の音声データを時分割多重したTDMデータを全ての受付台にパラレルに出力する。これによって、受付台#1の通話音声(通報者および受付者の音声)は、他の受付台に分配される。
〈動作例2〉他の受付台より通話をモニタする場合
動作例2として、上述した受付台#1における通話を、例えば受付台#2でモニタ(監視)する場合の動作について説明する。
受付台#1の受付者は、通報者に適正な情報を与えるために、他の受付台のオペレータに支援(救援)を求める場合には、LCD22の救援要求釦を押す。すると、受付台#1のPC21から、救援要求を制御データとして含むパケットがLAN11から他の受付台のPC21へブロードキャストされる。
各他の受付台のPC21は、パケットに含まれた救援要求に基づいて、LCD22の対応モニタ釦(ここでは、受付台#1のモニタ釦)を点滅表示する。これによって、他の受付台のオペレータは、受付台#1のオペレータが支援を求めていることを知ることができる。
ここで、受付台#2のオペレータが受付台#1を支援する場合を考える。この場合、受付台#2のオペレータは、LCD22の対応するモニタ釦(「受付台#1モニタ」釦)を押下(タッチ)する。すると、タッチされたモニタ釦に応じた操作信号がPC21に入力され、PC21は対応する制御情報を生成してマイクロコンピュータ48に与える。
すると、マイクロコンピュータ48は、制御情報に基づいて、受付台#2の小テーブルにおける受話音声加算部42に対する受付台#1のフラグをオンに切り替える(Fig.5C参照)。これによって、受付台#2の音声ミキシング/分配装置23の受話音声加算部42は、音声多重HUB装置30から受信するTDMデータのうち、受付台#1に対応するチャネルの音声データを加算しブレスト24へ出力する。このようにして、受付台#2のオペレータは、受付台#1の通話モニタを行うことができる(図1;〈E2〉参照)。
なお、受付台#2以外の受付台がモニタを行う場合でも、上述した動作は変わらない。
なお、実施例1では、上述したように、モニタは救援要求を契機として行われるように構成されている。但し、各受付台が救援要求が無くても他台の通話をモニタできるように構成することができる。
〈動作例3〉他の受付台から通話に割り込む場合(受付者側への割込)
動作例3として、受付台#2のオペレータが受付台#1での通話に対し、受付者側にのみ割り込む場合の動作について説明する。動作例3に係る機能は、他の受付台からの後方支援等に利用される。
受付台#2のオペレータは、通話に「扱者割込」を行う場合には、LCD22の「扱者割込」釦を押下する。すると、LCD22から操作信号がPC21に与えられ、PC21は、扱者割込情報を制御データとして含む制御パケットを生成し、LAN経由で受付台#1のPC21に送信する。
受付台#1のPC21は、扱者割込情報を受信すると、音声ミキシング/分配装置23のマイクロコンピュータ48に受付台#2の扱者割込通知を制御情報として与える。
すると、受付台#1の音声ミキシング/分配装置23のマイクロコンピュータ48は、Fig.5Dに示すように、扱者割込通知(制御情報)に基づいて、受付台#1の小テーブルにおける受話音声加算部42に対する受付台#2のフラグをオンに切り替える。これによって、受付台#1の受話音声加算部42が、音声多重HUB装置30から受信するTDMデータのうち、受付台#2のチャネルの音声データを加算しブレスト24へ出力する状態となる。
このようにして、受付台#2のオペレータは、受付台#1での通話に対し、受付者側(扱者)のみに割り込むことができる。すなわち、受付台#2からの割込音声を受付台#1の受付者のみに伝達することができる。勿論、受付台#1の受付者は、通報者からの音声を聞くこともできる。
また、受付台#1のHUB音声加算部47は、いつでも通話割込ができるように、ブレスト24からの送話のみを加算して音声多重HUB装置30に出力する。
なお、動作例3における動作は、受付台#2以外の受付台が割込を行う場合でも同様に行われる。
〈動作例4〉他の受付台から通話に割り込む場合(両側への割込)
動作例4として、例えば、受付台#2のオペレータが、受付台#1の通話の双方側に割り込む場合の動作について説明する。動作例4に係る機能は、通話の内容が緊急を要し、他のオペレータが直接通話に割り込みたい場合等に利用される。
受付台#30のオペレータは、通話の双方に割り込みたい場合には、受付台#2のLCD22の「両者割込」釦を押下する。すると、押された釦に対応する操作信号が受付台#2のPC21に入力され、PC21は、両者割込情報を制御データとして含む制御パケットを生成し、LAN経由で受付台#1のPC21に送信する。
受付台#1のPC21は、両者割込情報を受信すると、受付台#1の音声ミキシング/分配装置23に対し、受付台#2の両者割込通知を制御情報として与える。すると、受付台#1の音声ミキシング/分配装置23のマイクロコンピュータ48は、Fig.5Eに示すように、制御情報にしたがって、受付台#1の小テーブルにおける送話音声加算部45および受話音声加算部42のそれぞれに対する受付台#2のフラグをオンに切り替える。
これによって、受付台#1の受話音声加算部42は、音声多重HUB装置30から受信するTDMデータのうち、受付台#2のチャネルの音声データを加算しブレスト24へ出力する状態となる。したがって、受付台#1のブレスト24の受話部24Aからは、通報者の音声と、受付台#2のオペレータの割込音声とが出力される状態となる。
これと同時に、受付台#1の送話音声加算部45は、音声多重HUB装置30から受信するTDMデータのうち、受付台#2のチャネルの音声データを加算して通報者側(受付台#1のサウンドカード21A)へ出力する状態となる。これによって、通報者は、受付台#1の受付者の音声と、受付台#2のオペレータの割込音声とを聞くことができる。
なお、Fig.1には、受付台#30のオペレータが受付台#1の通話に両者割込を行った場合における割込音声の経路が〈E3〉として示されている。
なお、上述した動作例1〜4において、通話、モニタ、割込を終了する場合には、該当する受付台のオペレータは、その受付台のLCD22に対して上述した所定の操作(切断操作、モニタ解除操作、割込解除操作)を行う。すると、所定の操作に応じた加算情報がPC21からマイクロコンピュータ48に与えられ、マイクロコンピュータ48が、対応するフラグをオンからオフに切り替える。これによって、フラグのオン時に対応する加算部で行われていた加算処理が停止する。
また、上述した動作例1〜4において、例えば、受付台#1の受付者は、LAN11および専用回線を通じて出張所に指令を伝達することができる。
〔効果〕
以上説明した実施例1によると、受付システムは、複数の受付台装置20を持ち、受付台装置20間で、通話のモニタや通話への割込が可能となっている。このとき、通話モニタ用の音声や割込音声の音声データは、音声多重HUB装置(TDM)30に送出され、音声多重HUB装置30で時分割多重され他の受付台装置20に分配される。
一方、モニタや割込に係る制御データは、通話に係る音声パケットを伝送するための各受付台装置とVoIPゲートウェイ装置10とを結ぶLANを介して受付台装置間で送受信される。
このような構成により、モニタや割込用の音声がLAN上を伝送されないので、LAN上のパケットデータ量を抑えることができ、LAN上のトラフィックを円滑な状態に保つことができる。したがって、輻輳の発生が抑えられる。これによって、パケットの遅延を回避することができる。このため、通報者からの着信通知等の呼制御に係る通信や、応答を行った受付台と通報者との間の音声データ通信等を、適正に行うことができる。
また、モニタや割込用の音声データは、VoIP処理(圧縮符号化、パケット化)されることなく他の受付台装置20へ分配される。したがって、VoIP処理による音声の遅延や揺らぎを回避することができる。これによって、隣接する受付台において、一方の受付台でオペレータが発した生の音声が他方の受付台においてブレスト24から遅れて聞こえることによる聞き取りにくさを解消することができる。
また、実施例1に係る受付システムは、以下の利点を持つ。
(1)コスト
実施例1に係る通報受付システムは、交換機を用いない。このため、システムの構築に必要な機器のコストを抑えることができる。また、Fig.10に示したような従来技術と異なり、指令センタと各出張所間をつなぐ指令回線を音声系と制御データ系とが統合された1回線で構成することができる。したがって、回線の通信費を抑えることが出来る。
(2)大きさ
実施例1に係る通報受付システムでは、交換機を用いない。このため、システムがコンパクト(小型化)になる。また、VoIPゲートウェイ装置10と各PC21間は、LANケーブルを介したモジュラ接続で構成することができる。したがって、MDFが不要となるので、MDFの収容スペースも削減することができる。
(3)性能
実施例1に係る通報受付システムは、上述した交換機を用いないIPシステムとして構成されている。このような構成でも、上述したような音声の遅延による弊害を回避することができる。また、後述するように、遠隔での後方支援も可能となる。
Fig.6は、実施例2を示すシステム構成図である。Fig.6には、各地方のコールセンタ(Fig.6には1つだけ例示)と遠隔アドバイスセンタとを含む受付システムが示されている。Fig.6において、コールセンタにおける構成は、Fig.1に示した指令センタと同様の構成を持つ。
すなわち、コールセンタは、キャリア網(電話網)に接続されたVoIPゲートウェイ装置10と、複数(n個)の受付台装置20(Fig.6には、2つの受付台装置20を例示)と、音声多重HUB装置30とを含む。各受付台装置20は、コールセンタ内のLAN11を介してVoIPゲートウェイ装置10に接続されるPC21と、PC21に接続されるLCD22および音声ミキシング/分配装置23と、音声ミキシング/分配装置23に接続されるブレスト24とを含む。各音声ミキシング/分配装置23は、音声多重HUB装置30に接続されている。
遠隔アドバイスセンタは、VoIPゲートウェイ装置10がない点を除き、コールセンタと同様の構成を有している。すなわち、アドバイスセンタ内のLAN111を介して接続される1以上の受付台装置20Aと、音声多重HUB装置30Aとを含む。受付台装置20Aは、受付台装置20と同様に、LAN111に接続されるPC21Aと、PC21Aに接続されるLCD22Aおよび音声ミキシング/分配装置23Aと、音声ミキシング/分配装置23Aに接続されるブレスト24とを備え、音声ミキシング/分配装置23Aは、音声多重HUB装置30Aに接続されている。
Fig.6における各受付台装置20および20Aの機能は、Fig.1に示した受付台装置20とほぼ同様であるので、詳細な説明は省略する。但し、Fig.6に示すシステムは、次の点でFig.1に示したシステムと異なる。
第1に、コールセンタにおけるLAN11と、アドバイスセンタにおけるLAN111とは、それぞれルータ12,112を収容しており、これらのルータ12,112は、例えばADSL(データ系)回線を介して接続されている。これによって、アドバイスセンタにおける各PC21Aは、コールセンタの各PC21との間で、パケットを送受信することができる。例えば、アドバイスセンタの各PC21は、対応するLCD22の操作に応じて、割込に係る制御パケットをLAN111を介してコールセンタ内の所望のPC21へ送信することができる。
一方、コールセンタにおける音声多重HUB装置30とアドバイスセンタにおける音声多重HUB装置30Aとは、アナログ回線(例えばアナログ系のADSL回線)で結ばれている。各音声多重HUB装置30および30Aは、コールセンタおよびアドバイスセンタにおける全ての受付台の音声データが時分割多重されたTDMデータを自身が収容する各音声ミキシング/分配装置23(23A)に分配可能に構成されている。
すなわち、Fig.7に示すように、実施例2における音声多重HUB装置30は、アナログ回線が接続される電話機インターフェイス33を持ち、音声多重部31からのTDMデータが電話機インターフェイス33を介してアナログ回線に送出され、音声多重HUB装置30Aに送信される。
一方、音声多重HUB装置30AからのTDMデータは、電話機インターフェイス33を介して音声多重部31に入力されるように構成されている。そして、音声多重HUB装置30は、アドバイスセンタにおける各受付台に対応するチャネル(タイムスロット)をさらに用意しており、音声多重HUB装置30AからのTDMデータは、音声多重HUB装置30のTDMデータに含まれて、コールセンタ内の各受付台(音声ミキシング/分配装置23)に並列に渡される。
音声多重HUB装置30Aは、Fig.7に示した音声多重HUB装置30とほぼ同様の構成を有しており、音声多重HUB装置30から受信されるコールセンタ内の各受付台装置20からの音声データをアドバイスセンタ内の各受付台装置20Aに並列に分配可能に構成されている。
また、各音声ミキシング/分配装置23のマイクロプロセッサ48は、PC21からの制御データ(加算情報)にしたがって、音声多重HUB装置30から受信される各受付台#1,#2,#31および#32の音声データに対する各加算部42,45の加算/非加算(加算処理の実行/非実行)を、加算部毎に且つ受付台毎に制御可能に構成されている。
また、各音声ミキシング/分配装置23Aのマイクロプロセッサ48は、PC21Aからの制御情報(加算情報)にしたがって、音声多重HUB装置30Aから受信される各受付台#1,#2,#31,#32の音声データに対する各加算部42,45の加算/非加算を、加算部毎に且つ受付台毎に制御可能に構成されている。
以上の構成によって、アドバイスセンタ内の各受付台のオペレータは、コールセンタにおける所望の受付台における通話をモニタすることができ、また、必要に応じて割込(扱者割込、両者割込)を行うこともできる。
以上のように、実施例2では、コールセンタとアドバイスセンタとをデータ系のADSL回線とアナログ系のADSL回線とを用いて接続し、コールセンタに高度な質問(問い合わせ)が来た場合には、遠隔のアドバイスセンタで後方支援を行う機能を実現する。すなわち、ADSL回線等を利用し、音声系通信(モニタや割込に係る音声データの送受信)は、音声多重HUB装置30と30Aとを結ぶアナログ回線を用いて行う。一方、制御系通信(モニタや割込等に係る制御データの送受信)は、PC21と21Aとを結ぶデータ系回線(LAN11,ルータ12,ADSL回線,ルータ112,LAN111)を用いて行う。
実施例2の動作例について説明する。Fig.6において、コールセンタにおいて、例えば受付台#1のオペレータが受付者として問い合わせ者との間で通話を行っている場合を仮定する。
このとき、問い合わせ者から高度な質問が来た場合には、受付台#1の受付者は、LCD22の遠隔救援要求釦を押下する。すると、遠隔救援要求釦に応じた操作信号がPC21に与えられる。PC21は、遠隔救援要求釦を点灯させるとともに、救援要求情報を制御データとして含む制御パケットを生成し、データ系回線(LAN11−ルータ12−ADSL(データ系)−ルータ112−LAN111)を介してアドバイスセンタ内の各受付台のPC21Aに送信する。
制御パケットを受信した各PC21Aは、救援要求をLCD22に表示する(例えば、受付台#1のモニタ釦の点滅)。このとき、救援要求を知らせるブザーをサウンドカードから出力することもできる。
救援要求に対し、アドバイスセンタにおける或る受付台(例えば、受付台#31)のオペレータが、応答操作をLCD22に対して行う(受付台#1のモニタ釦を押す)ことを考える。すると、実施例1の動作例2で説明したようなモニタ開始時における受付台装置20と同様の動作(音声ミキシング/分配装置23Aの制御)が受付台#31の受付台装置20Aで行われる。
これによって、受付台#31の音声ミキシング/分配装置23Aの受話音声加算部42は、音声多重HUB装置30Aから入力される受付台#1の音声データを加算する状態となる。したがって、受付台#31のブレスト24の受話部24Aから、受付台#1における通話(問い合わせ者および受付者の音声)が出力され、受付台#31のオペレータは、通話の内容をモニタすることが可能となる(図6;〈E4〉参照)。なお、救援要求に対する応答操作により、受付台#31によるモニタを示す情報を含むパケットがデータ系回線を介して受付台#1のPC21に送信され、PC21がこのパケットを受信すると、遠隔救援要求釦を消灯させる。これによって、受付台#1のオペレータは、遠隔救援要求が受け付けられ、モニタが行われていることを知ることができる。
そして、受付台#31のオペレータは、後方支援として、助言(割込音声)を受付台#1の受付者に与えたり、受付者と問い合わせ者との双方に与えたりする場合には、受付台#31のLCD22を操作して、所望の割込に係る制御データを含む音声パケットをデータ系の通信回線を介して受付台#1のPC21に送信する。
すると、受付台#1では、動作例3または4に示したような割込に係る音声ミキシング/分配装置23の制御が行われ、受付台#31からの割込音声が、音声多重HUB装置30Aからアナログ系の回線を介して音声多重HUB装置30に送信され、音声多重HUB装置30から受付台#1の音声ミキシング/分配装置23に入力される。このとき、割込が「受付者割込」である場合には、受話音声加算部42による加算処理によって、割込音声が受付者のみに伝達され、「両者割込」である場合には、受話音声加算部42および送話音声加算部45による加算処理によって、割込音声が問い合わせ者および受付者に伝達される。
上記動作を実現するため、コールセンタの各受付台装置20は、受話音声加算部42および送話音声加算部45に対する受付台#31および#32に対するフラグをも有しており、割込時には、対応するこれらのフラグをオンに設定し、受話音声加算部42および送話音声加算部45が割込音声を選択して加算処理を行う。
なお、Fig.6には、両者割込の例として、アドバイスセンタの受付台#32におけるオペレータが受付台#1の通話に対して両者割込を行った場合における割込音声の音声データの伝達経路が示されている(図6;〈E5〉参照)。
実施例2によれば、コールセンタに対する後方支援をアドバイスセンタが遠隔から行うことができる。勿論、コールセンタでは、Fig.1に示した指令センタにおける受付システムと同様の作用および効果を得ることができる。
Fig.8は、実施例3を示すシステム構成図である。Fig.8に示す実施例3のシステム構成の大略は、Fig.6に示した実施例2と同様であり、コールセンタに高度な質問等が来た場合に、アドバイスセンタが後方支援を行うことを可能とする。但し、次の点で実施例2と異なっている。
Fig.8に示すように、コールセンタとアドバイスセンタとの間は、各センタのルータ12−ルータ112間が専用線等で接続されることによって結ばれている。専用線は、データ系回線とVoIP(音声パケット回線)とが統合された回線である。また、各センタの音声多重HUB装置は、実施例1で説明した音声多重HUB装置30が適用されており、実施例2のように、音声多重HUB装置間はアナログ回線で結ばれていない。
実施例3では、アドバイスセンタにおける1以上の受付台(Fig.8では、二つの受付台#31および#32を例示)におけるコールセンタ内の通話のモニタや割込に係る音声の通信は、コールセンタとアドバイスセンタとを結ぶデータ系回線(コールセンタのLAN11−ルータ12−専用線−ルータ112−アドバイスセンタのLAN111)を用いたVoIP通信(音声パケット通信)で行う。
このため、実施例3における各受付台装置20は、Fig.9に示すような構成を持つ。Fig.9は、実施例3における受付台装置30の構成例を示す図である。
Fig.9に示す受付台装置20は、Fig.2に示した受付台装置20と次のように異なっている。すなわち、PC21は、アドバイスセンタの受付台装置20Aとの間で送受信される音声パケットに係る音声用のサウンドカード121Aを備えている。
また、音声ミキシング/分配装置23は、Fig.1に示した構成要素に加えて、サウンドカード121Aの音声出力部にインターフェイスを介して接続されるA/D変換部(PCMコーデック)141と、A/D変換部141に接続される第2受話音声加算部142と、第2受話音声加算部142に接続されるとともに、ブレスト24の受話部24Aにインターフェイスを介して接続されるA/D変換部(PCMコーデック)143と、ブレスト24の送話部24Bにインターフェイスを介して接続されるA/D変換部(PCMコーデック)144と、A/D変換部144に接続される第2送話音声加算部145と、第2送話音声加算部145に接続されるとともに、サウンドカード121Aの音声入力部にインターフェイスを介して接続されるA/D変換部(PCMコーデック)146とを備えている。
各A/D変換部141,143,144,146の各機能は、各A/D変換部41,43,44,46と同様である。また、第2受話音声加算部142および第2送話音声加算部145のそれぞれは、マイクロコンピュータ48と制御線を介して接続されており、自身に入力される音声データをマイクロコンピュータ48による制御にしたがって選択・出力する点で、受話音声加算部42および送話音声加算部45と同様の構成を持つ。
また、第2送話音声加算部45は、A/D変換部41から音声データを受け取るように構成されている。また、送話音声加算部45は、A/D変換部141から音声データを受け取るように構成されている。
実施例3における動作例は、次の通りである。コールセンタにおいて、或る受付台(例えば、受付台#1)のオペレータ(受付者)が問い合わせ者との間で通話を行っており、受付者が問い合わせ者から高度な質問を受け取った場合を仮定する。
この場合には、受付者は、LCD22の遠隔救援要求釦を押す。すると、受付台#1のPC21が救援要求に係る制御データを含むパケットを生成し、上記したデータ系回線を用いてアドバイスセンタの各受付台#31,#32のPC21Aに送信する。
各PC21Aは、LCD22Aに遠隔救援要求を表示する。各受付台#31,#32のオペレータは、LCD22Aの操作により当該救援要求に応答することができる。このとき、例えば、受付台#31のオペレータが応答した場合を仮定する。
すると、受付台#31のPC21Aは、受付台#1の通話のモニタを示す制御データを含むパケットを受付台#1のPC21へデータ系回線を通じて送信する。PC21は、パケットを受信すると、音声ミキシング/分配装置43のマイクロコンピュータ48に対し、モニタに係る制御情報を与える。
マイクロコンピュータ48は、制御情報にしたがって、次のような制御を行う。すなわち、マイクロコンピュータ48は、第2送話音声加算部45に対し、受付者の音声データ,および問い合わせ者の音声データを加算処理(選択および出力)するような設定を施す。
上記設定によって、サウンドカード21Aから出力される問い合わせ者の音声は、A/D変換部41,受話音声加算部42,A/D変換部43を経てブレスト24の受話部24Aから出力される。このとき、A/D変換部41から出力された音声データは、第2送話音声加算部145にも入力される。第2送話音声加算部145は上記設定にしたがって、入力された音声データをA/D変換部146へ出力する。出力された音声データは、A/D変換部146で音声信号に変換されてサウンドカード121Aに入力される。そして、PC21において、サウンドカード121Aに入力された音声を含む音声パケットが生成され、受付台#31のPC21A宛でLAN11に送出される。
また、受付台#1のブレスト24の送話部24Bから入力される音声は、A/D変換部44,送話音声加算部45,A/D変換部46を経てサウンドカード21Aに入力され、問い合わせ者に送られる。一方、送話部24Bから入力される音声は、A/D変換部144にも入力され、ここで音声データに変換され、第2送話音声加算部145に入力される。第2送話音声加算部145は、上記設定にしたがって、入力された音声データをA/D変換部146へ出力する。出力された音声データは、A/D変換部146で音声信号に変換されてサウンドカード121Aに入力される。そして、PC21において、サウンドカード121Aに入力された音声を含む音声パケットが生成され、受付台#31のPC21A宛でLAN11に送出される。
以上のようにして、受付台#1の通話がモニタされる場合には、その受付台装置20において、通話音声(問い合わせ者の音声および/または受付者の音声)を含む音声パケットが生成され、アドバイスセンタにおける救援(支援)元の受付台のPC21A(受付台#31のPC21A)へ送信される。
受付台#31の受付台装置20Aは、音声パケットを受信し、これに含まれた音声をブレスト24の受話部24Aから出力する。これによって、受付台#31のオペレータは、モニタ対象の通話を聞くことができる。
その後、受付台#31のオペレータ(支援者)は、受付者割込または両者割込を行う場合には、LCD22Aの対応釦を押す。すると、受付台#31のPC21Aが、割込情報(受付者割込情報または両者割込情報)を制御データとして含むパケットを生成し、データ系回線を介して受付台#1のPC21宛に送信する。
受付台#1のPC21は、パケットを受信すると、これに含まれた割込情報を制御情報として音声ミキシング/分配装置23のマイクロコンピュータ48に与える。マイクロコンピュータ48は、割込情報に基づいて次に示す制御を行う。すなわち、マイクロコンピュータ48は、第2受話音声加算部142に対し、支援者の音声データ(受付台#31の音声データ)を加算(選択および出力)する設定を施す。このとき、割込情報が両者割込情報であれば、マイクロコンピュータ48は、送話音声加算部45に対し、支援者の音声データ(受付台#31の音声データ)を加算(選択および出力)する設定を施す。
その後、受付台#31において、ブレスト24の送話部24Bから支援者の音声(割込音声)が入力されると、PC21Aにおいて割込音声を含む音声パケットが生成され、データ系回線を通じて受付台#1のPC21へ送信される。PC21は、例えば、音声パケットの送信元アドレスからこの音声パケットが割込音声のパケットであることを認識し、音声パケットに含まれた割込音声をサウンドカード121Aに渡す。サウンドカード121Aは、割込音声を音声ミキシング/分配装置23のA/D変換部141に渡す。
すると、割込音声は、A/D変換部141,第2受話音声加算部142,A/D変換部143を経てブレスト24の受話部24Aから出力される。このようにして、受付者割込が実現される。
ところで、A/D変換部141から出力される割込音声の音声データは、第2受話音声加算部142に入力されるとともに、送話音声加算部45にも入力される。このとき、割込が両者割込であれば、送話音声加算部45は、自身に施されている設定にしたがって割込音声の音声データを加算し、A/D変換部46に出力する。これに対し、割込が受付者割込であれば、送話音声加算部45には割込音声の音声データを加算する設定が施されていない。このため、送話音声加算部45は、割込音声の音声データをA/D変換部46に出力しない。
A/D変換部46に入力された割込音声の音声データは、音声信号に変換されサウンドカード21Aに入力される。そして、PC21が割込音声を含む音声パケットを生成してVoIPゲートウェイ装置10(問い合わせ者)に送信する。このようにして、両者割込が実現される。
なお、Fig.8には、両者割込の例として、アドバイスセンタの受付台#32におけるオペレータ(支援者)が受付台#1の通話に対して両者割込を行った場合における割込音声の伝達経路が示されている。
実施例3によれば、コールセンタに対する後方支援をアドバイスセンタが遠隔から行うことができる。勿論、コールセンタでは、Fig.1に示した指令センタにおける受付システムと同様の効果を得ることができる。
実施例3は、実施例2と異なり、音声データ用のアナログ回線が不要となる。このため、Fig.7に示したような音声多重HUB装置30の変形は不要となる。但し、実施例3では、モニタおよび割込に係る音声データがデータ系回線(LAN)上を転送される。このため、実施例2よりもコールセンタのLAN上のトラフィックが増加することが考えられる。もっとも、後方支援に係るモニタや割込は、定常的に行われるものではない。したがって、LAN上のトラフィックの増加は、一時的なものにとどまる。
また、モニタ用の音声がデータ系回線を通じて遠隔の受付台に伝送される構成となっているが、音声の宛先は遠隔地であるので、実施例1で説明したような音声の遅延や揺らぎによる弊害はない。
なお、本発明は、次のように特定することもできる。
(1) 第1音声データ(例えば、問い合わせ者の音声)と、第2音声データ(例えば、他の受付台からの音声)とのうちの少なくとも一方を選択して出力する第1出力手段(例えば、受話音声加算部)と、第3音声データ(例えば、受付者の音声)と第2音声データとのうちの少なくとも一方を選択して出力する第2出力手段(例えば、送話音声加算部)と、第1音声データと第2音声データとの少なくとも一方を選択して出力する第3出力手段(例えば、HUB音声加算部)と、前記第1、第2、第3出力手段の選択および出力動作を制御する制御手段(例えば、マイクロコンピュータ)とを備える音声選択出力装置。
(2) 前記第1および第2出力手段は、時分割多重された複数の第3音声データのうちの少なくとも一つを選択して出力する上記(1)記載の音声選択出力装置。
(3) 前記第1および第2出力手段は、複数の音声選択出力装置の第3出力手段からそれぞれ出力される第1および/または第2音声データを第3音声データとして時分割多重する時分割多重装置(例えば、音声多重HUB装置)から時分割多重された複数の第3音声データを受け取る上記(2)記載の音声選択出力装置。
(4) 第1音声データと、第3音声データとの少なくとも一方を選択して出力可能な第4出力手段(例えば、第2送話音声加算部)をさらに備え、前記制御手段は前記第4出力手段の選択および出力動作を制御する上記(1)〜(3)のいずれかに記載の音声選択出力装置。
(5) 第4音声データ(例えば、遠隔の支援者の音声)を選択して出力可能な第5出力手段(例えば、第2受話音声加算部)をさらに備え、前記第2出力手段は、さらに第4音声データを選択して出力可能であり、前記制御手段は、前記第4および第5出力手段の選択および出力動作を制御する上記(4)記載の音声選択出力装置。
本発明は、警察や消防等の電話による緊急通報の受付システム、問い合わせ者からの電話質問を受け付けるコールセンタ,住民等からの質問をうけつける自治体ネットワーク等の、電話等の音声による問い合わせを受け付ける様々な受付システムに適用可能である。

Claims (16)

  1. 問い合わせ者からの音声による問い合わせを受付可能な複数の受付台装置と、
    前記複数の受付台装置とLANを介して接続され、前記問い合わせに応答した受付台装置の受付者と前記問い合わせ者との通話に係る音声データを含む音声パケットを当該受付台装置との間で前記LANを介して送受信するVoIPゲートウェイ装置と、
    各受付台装置に入力された音声データを各受付台装置から受信して時分割多重し、各受付台装置に並列に分配する音声多重HUB装置と
    を含む音声による問い合わせの受付システム。
  2. 前記各受付台装置は、制御装置と、音声ミキシング/分配装置と、音声出力部と、音声入力部とを含み、
    前記制御装置は、前記VoIPゲートウェイ装置から受信する音声パケットに含まれた問い合わせ者の音声を前記音声ミキシング/分配装置に与えるとともに、前記問い合わせ者に送信すべき音声として前記音声ミキシング/分配装置から受け取る音声を含む音声パケットを生成して前記VoIPゲートウェイ装置に送信し、
    前記音声ミキシング/分配装置は、
    前記音声出力部から出力すべき音声として、前記問い合わせ者の音声に係る音声データと、前記音声多重HUB装置から入力される他の受付台装置の音声データとの少なくとも一方を選択して出力する受話音声選択手段と、
    前記問い合わせ者に送信すべき音声として、前記音声入力部から入力される前記受付者の音声データと、前記音声多重HUB装置から入力される他の受付台装置の音声データとの少なくとも一方を選択して出力する送話音声選択手段と、
    前記音声多重HUB装置へ送出すべき音声として、前記問い合わせ者の音声に係る音声データと、前記音声入力部から入力される前記受付者の音声データとの少なくとも一方を選択して出力する転送音声選択手段とを含む
    請求項1記載の音声による問い合わせの受付システム。
  3. 前記制御装置は、前記受話音声選択手段,前記送話音声選択手段,および前記転送音声選択手段のそれぞれにおける音声データの選択および出力処理を制御する
    請求項2記載の音声による問い合わせの受付システム。
  4. 各受付台装置の制御装置は、前記問い合わせ者からの着信に対する応答指示が入力された場合に、前記転送音声選択手段が前記問い合わせ者の音声に係る音声データ,および前記音声入力部から入力される前記受付者の音声データを選択して前記音声多重HUB装置に出力するように制御する
    請求項3記載の音声による問い合わせの受付システム。
  5. 各受付台装置の制御装置は、他の受付台装置に入力される音声の監視指示が入力された場合に、前記受話音声選択手段が前記音声多重HUB装置から受け取る当該他の受付台装置の音声データを選択して出力するように制御する
    請求項4記載の音声による問い合わせの受付システム。
  6. 各受付台装置の制御装置は、他の受付台装置における通話の一方に対する割込指示が入力された場合に、この他の受付台装置の制御装置に対し、割込に係る制御データを含むパケットを前記LANを介して送信し、
    前記他の受付台装置の制御装置は、前記パケットに含まれた制御データに基づいて、当該他の受付台装置の受話音声選択手段が前記問い合わせ者の音声に係る音声データ,および前記音声多重HUB装置から受け取る割込元の受付台装置の音声データを選択して出力するように制御する
    請求項4または5記載の音声による問い合わせの受付システム。
  7. 各受付台装置の制御装置は、他の受付台装置における通話の双方に対する割込指示が入力された場合に、この他の受付台装置の制御装置に対し、この割込に係る制御データを含むパケットを前記LANを介して送信し、
    前記他の受付台装置の制御装置は、前記パケットに含まれた制御データに基づいて、当該他の受付台装置の受話音声選択手段が前記問い合わせ者の音声に係る音声データ,および前記音声多重HUB装置から受け取る割込元の受付台装置の音声データを選択して出力するように制御するとともに、当該他の受付台装置の送話音声選択手段が前記音声入力部から入力される音声データ,および前記音声多重HUB装置から受け取る割込元の受付台装置の音声データを選択して出力するように制御する
    請求項4または5記載の音声による問い合わせの受付システム。
  8. 前記LANは、パケットを伝送可能なデータ系回線を介して前記受付台装置と同様の構成を持つ1以上の第2の受付台装置を収容する第2のLANに接続されており、
    前記第2の受付台装置は、前記音声多重HUB装置からアナログ回線を通じて伝送される前記各受付台装置の音声データが時分割多重されたデータを受け取り、
    前記各受付台装置の制御装置は、支援要求が入力された場合に、支援要求に係るデータを含むパケットを前記第2の受付台装置の制御装置に前記データ系回線を介して送信し、
    前記第2の受付台装置の制御装置は、前記支援要求に対する応答指示が入力された場合に、当該第2の受付台装置の受話音声選択手段が前記時分割多重されたデータから支援要求元の受付台装置の音声データを選択して出力するように制御する
    請求項4記載の音声による問い合わせの受付システム。
  9. 前記第2の受付台装置の制御装置は、支援先の受付台装置における通話の一方に対する割込指示が入力された場合に、この支援先の受付台装置の制御装置に対し、割込に係る制御データを含むパケットを前記データ系回線を介して送信し、
    前記第2の受付台装置の音声ミキシング/分配装置は自身に入力された割込音声の音声データを出力し、この割込音声の音声データは前記アナログ回線を介して前記音声多重HUB装置に入力され、前記音声多重HUB装置はこの割込音声の音声データを前記支援先の受付台装置に入力し、
    前記支援先の受付台装置の制御装置は、前記パケットに含まれた制御データに基づいて、当該支援先の受付台装置の受話音声選択手段が前記問い合わせ者の音声に係る音声データ,および前記音声多重HUB装置から受け取る前記割込音声の音声データを選択して出力するようにを制御する
    請求項8記載の音声による問い合わせの受付システム。
  10. 前記第2の受付台装置の制御装置は、支援先の受付台装置における通話の双方に対する割込指示が入力された場合に、この支援先の受付台装置の制御装置に、割込に係る制御データを含むパケットを前記データ系回線を介して送信し、
    前記第2の受付台装置の音声ミキシング/分配装置は、自身に入力された割込音声の音声データを出力し、この割込音声の音声データは、前記アナログ回線を介して前記音声多重HUB装置に入力され、前記音声多重HUB装置は、この割込音声の音声データを前記支援先の受付台装置に入力し、
    前記支援先の受付台装置の制御装置は、前記パケットに含まれた制御データに基づいて、当該支援先の受付台装置の受話音声選択手段が前記問い合わせ者の音声に係る音声データ,および前記音声多重HUB装置から受け取る前記割込音声の音声データを選択して出力するように制御するとともに、当該支援先の受付台装置の送話音声選択手段が前記音声入力部から入力される音声データ,および前記音声多重HUB装置から受け取る前記割込音声の音声データを選択して出力するように制御する
    請求項8記載の音声による問い合わせの受付システム。
  11. 前記LANは、パケットを伝送可能なデータ系回線を介して前記受付台装置と同様の構成を持つ1以上の第2の受付台装置を収容する第2のLANに接続されており、
    前記各受付台装置の制御装置は、支援要求が入力された場合に、支援要求に係るデータを含むパケットを前記第2の受付台装置の制御装置に前記データ系回線を介して送信するとともに、この支援要求に応答する第2の受付台装置へ監視対象の音声を含む音声パケットを前記データ系回線を通じて転送し、
    前記第2の受付台装置は、前記支援要求に応答する場合には、この支援要求元の受付台装置から受信する音声パケットに含まれた監視対象の音声をこの第2の受付台装置に含まれる音声出力部から出力する
    請求項4記載の音声による問い合わせの受付システム。
  12. 前記第2の受付台装置は、支援先の受付台装置における通話の一方に対する割込指示が入力された場合に、この支援先の受付台装置の制御装置に対し、割込に係る制御データを含むパケットを前記データ系回線を介して送信し、この第2の受付台装置に含まれる音声入力部から入力される割込音声を含む音声パケットを前記データ系回線を介して前記支援先の受付台装置の制御装置に送信し、
    前記支援先の受付台装置は、前記割込に係る制御データに基づいて、前記音声パケットに含まれた割込音声を音声出力部から出力する
    請求項11記載の音声による問い合わせの受付システム。
  13. 前記第2の受付台装置は、支援先の受付台装置における通話の双方に対する割込指示が入力された場合に、この支援先の受付台装置の制御装置に、割込に係る制御データを含むパケットを前記データ系回線を介して送信し、この第2の受付台装置に含まれる音声入力部から入力される割込音声を含む音声パケットを前記データ系回線を介して前記支援先の受付台装置に送信し、
    前記支援先の受付台装置は、前記割込に係る制御データに基づいて、前記音声パケットに含まれた割込音声を音声出力部から出力するとともに、割込音声を問い合わせ者へ向けて送信する
    請求項11記載の音声による問い合わせの受付システム。
  14. 前記支援先の受付台装置の音声ミキシング/分配装置は、問い合わせ者の音声に係る音声データ,および受付者の音声データを選択して出力可能な第2の送話音声選択手段をさらに含み、
    前記支援先の受付台装置の制御装置は、支援要求に対する応答を前記第2の受付台装置から受け取った場合に、前記第2の送話音声選択手段が問い合わせ者の音声データおよび受付者の音声データを選択して出力するように制御するとともに、当該音声ミキシング/分配装置から受け取る問い合わせ者の音声および/または受付者の音声を含む音声パケットを生成して前記第2の受付台装置に送信する、
    請求項11記載の音声による問い合わせの受付システム。
  15. 前記支援先の受付台装置の音声ミキシング/分配装置は、前記第2の受付台装置からの音声パケットに含まれた割込音声の音声データが入力され、この割込音声の音声データを選択して出力可能な第2の受話音声選択手段をさらに含み、
    前記支援先の受付台装置の制御装置は、前記割込に係る制御データを含むパケットを受信した場合に、この割込に係る制御データに基づいて、前記第2の受話音声選択手段が割込音声の音声データを選択して前記音声出力部へ出力するように制御する
    請求項12記載の音声による問い合わせの受付システム。
  16. 前記支援先の受付台装置の音声ミキシング/分配装置は、前記第2の受付台装置からの音声パケットに含まれた割込音声の音声データが入力され、この割込音声の音声データを選択して出力可能な第2の受話音声選択手段をさらに含み、
    前記支援先の受付台装置の制御装置は、前記割込に係る制御データを含むパケットを受信した場合に、この割込に係る制御データに基づいて、前記第2の受話音声選択手段が割込音声の音声データを選択して前記音声出力部へ出力するように制御するとともに、前記送話音声選択手段が自身に入力される割込音声の音声データを選択して出力するように制御する
    請求項13記載の音声による問い合わせの受付システム。
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