JP2002009947A - 付加サービス機能を備えた交換システム及び交換装置 - Google Patents

付加サービス機能を備えた交換システム及び交換装置

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JP2002009947A
JP2002009947A JP2000183192A JP2000183192A JP2002009947A JP 2002009947 A JP2002009947 A JP 2002009947A JP 2000183192 A JP2000183192 A JP 2000183192A JP 2000183192 A JP2000183192 A JP 2000183192A JP 2002009947 A JP2002009947 A JP 2002009947A
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bus
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cti
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JP2000183192A
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Eiji Otsuka
英治 大塚
Hiroshi Mano
広 真野
Takashi Aoki
隆司 青木
Tsutomu Shibata
勉 柴田
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Toshiba Corp
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  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Exchange Systems With Centralized Control (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リアルタイム性が要求される交換処理にも十
分に対応できると共に、回線収容容量の増加要求にも容
易に対応でき、かつユーザのニーズに合った機能を提供
する。 【解決手段】 交換処理部10AとCTI処理部30A
とを独立して設け、かつ両者の間を互いに独立するPC
Iバス8とメディアストリーム・バス9を介して接続し
ている。そして、交換処理部10A及びCTI処理部3
0AにPCIインタフェース15,35を設けるととも
に、交換処理部10Aにメディアストリームインタフェ
ース23、CTI処理部30Aにリソース・ボード7A
を設け、これらのインタフェースにより制御データの転
送と音声データのリアルタイム転送をそれぞれ行うよう
にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、PBX(Privat
e Branch Exchange)を中心とする構内交換システムや
ボタン電話システム等の交換システムに係わり、特に交
換機能に加えてCTI機能のような付加サービス機能を
備えた交換システムと、また機能追加に伴い複数のタイ
ムスイッチを増設するようにした交換装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばコールセンタに代表される
ような、電話とパーソナル・コンピュータとを融合させ
てサービス機能を向上させたシステムが開発されてい
る。この種のシステムはCTI(Computer Telephony I
ntegration)と呼ばれ、オフィス等で使用する新たな交
換システムとして注目されている。
【0003】ところで、このCTI機能を備えた製品の
一つに、Un−PBXと呼ばれるものがある。Un−P
BXは、1台のパーソナル・コンピュータで交換処理と
CTI処理の両方を実現するもので、パーソナル・コン
ピュータ内に局線インタフェース処理や内線インタフェ
ース処理を行うための複数のインタフェースカードを収
容し、これらのインタフェースカードを内部バスを介し
てCPUに接続する。そして、CPUにおいてCTI処
理のためのCTIアプリケーション・プログラムを実行
することで、所望のサービスを実現する。
【0004】例えば、着信呼を複数の内線へ均等に分配
するACD(Automatic Call Distribution)を実現す
る場合には、網から到来した着信信号を局線インタフェ
ースカードで受信し、この着信信号を内部バスを介して
CPUに転送してここで着信呼の内容を解析する。そし
て、この解析結果に従い着信先を決定してその結果を内
部バスを介して内線インタフェースカードに転送し、こ
の内線インタフェースカードから着信先の内線端末に着
信させる。
【0005】ところが、このようなUn−PBXでは、
例えば音声信号のようなリアルタイム性が要求される信
号の交換処理には適さず、またパーソナル・コンピュー
タが持つ処理能力の関係から回線容量が限定されること
になり、システムの収容回線容量の増加要求に応じるこ
とができない。
【0006】また、交換機能とCTI機能とが1台のパ
ーソナル・コンピュータとして一体化されていることか
ら、交換処理と音声認識等の高付加処理とを1台のCP
Uが担うことになり、このため、CPUの処理負担が大
きくなって交換機能の制約を受け、さらに装置の小型化
及び低価格化を図る上で大きな障害となる。
【0007】また、Un−PBX以外の交換システムに
おいて、付加サービス機能を多く追加したい場合に、例
えばPBXとは別に専用ルータもしくは専用インタフェ
ースを設け、この専用ルータもしくは専用インタフェー
スを経由することでLAN(ローカル・エリア・ネット
ワーク)もしくはISDN(統合サービスディジタル
網)に接続されたパーソナル・コンピュータをPBXに
接続するようにしている。このため、LANもしくはI
SDNに接続するために専用ルータもしくは複数の専用
インタフェースを別途用意しなければならず、ユーザの
経済的負担が大きくなる。また、LANでは、データ衝
突方式を利用しているため、リアルタイム性が要求され
る音声データの伝送には適さない。
【0008】一方、交換システムにおいて、企業や事業
所の規模拡大や人員増加等に伴い、付加機能を追加した
い場合や交換容量を増設させたい場合が生じるが、この
場合、最初から大きな交換容量を備えた交換機を導入す
る必要があるため、初期投資が大きくなり、好適しな
い。そこで、従来では、図32に示すように、小さな容
量のタイムスイッチをマトリクス状に接続構成してい
る。
【0009】すなわち、交換装置1Fは、256×25
6型のタイムスイッチ100−7を水平方向に4個、垂
直方向に4個配置するようにして1024×1024型
のタイムスイッチを構成するようにしている。
【0010】また、タイムスイッチ100−7は、図3
3に示すように、入力ハイウェイ毎に設けられ、PCM
ハイウェイからのPCMデータをタイムスロット単位で
並列データに変換する直列/並列変換器101−7と、
これら直列/並列変換器101−7からの並列データを
多重化する多重化回路102−7と、多重化回路102
−7の多重化出力データを一時的に蓄積するものであっ
て、外部から与えられる出力タイミングに基づいて蓄積
データを読み出し出力するバッファメモリ(BM)10
3−7と、出力ハイウェイ毎に設けられ、バッファメモ
リ103−7から出力されたデータを直列データに変換
して出力する並列/直列変換器104−7と、バッファ
メモリ103−7に対し蓄積データの送出タイミングを
制御するコネクションメモリ(CM)105−7とによ
り構成されている。
【0011】しかしながら、上記のような従来の交換装
置1Fでは、回線数を2,3…N倍に増設すると、タイ
ムスイッチ100−7の個数がN×N倍となり、コスト
も指数的に増加してしまうことになる。すなわち、マト
リクス接続では、入力ハイウェイと出力ハイウェイとの
接続関係が固定されているため、タイムスイッチに空き
ハイウェイがあっても端末装置を接続することができな
い。このため、端末装置の追加に柔軟に対応することが
できないという問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
Un−PBXには次のような問題点があった。 (1) Un−PBXには一般に簡単な交換機能しかサポー
トされておらず、例えば音声信号のようなリアルタイム
性が要求される信号の交換処理には適さない。
【0013】(2) パーソナル・コンピュータが持つ処理
能力の関係から、交換処理が可能な回線容量は比較的小
容量に限定される。また、システムの収容回線容量の増
加要求があった場合には、通常内部バスにインタフェー
スユニットを追加することで対応するが、パーソナル・
コンピュータが装備するスロット数はそれほど多くない
ことから簡単に回線容量を増やすことができない。
【0014】(3) 交換機能とCTI機能とが1台のパー
ソナル・コンピュータとして一体化されて提供されるた
め、ユーザが交換機能だけを必要としている場合でもこ
のユーザはCTI機能も併せて購入しなければならず、
余計な出費を強いられる。また、交換装置を既に保有す
るユーザがこれにCTI機能を追加したい場合には、使
用中の交換装置を捨てて新たにUn−PBXを購入する
ことになり、多額の設備投資が必要になり不経済であ
る。
【0015】Un−PBX以外の交換システムにおい
て、付加サービス機能を多く追加したい場合に、LAN
もしくはISDN回線を収容するための専用ルータや複
数の専用インタフェースを別途設置する必要があるため
システムのコストアップを招くという問題を有してい
る。
【0016】さらに、交換容量を増設する場合には、回
線数N倍に対してタイムスイッチの個数がN×N倍必要
となり、このためコストが指数的に増加してしまうこと
になるという問題も有している。
【0017】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その第1の目的は、リアルタイム性が要求される
交換処理にも十分に対応できると共に、回線収容容量の
増加要求にも容易に対応でき、かつユーザのニーズに合
った機能を提供できる付加サービス機能を備えた交換シ
ステムを提供することである。
【0018】第2の目的は、システムのコストアップを
極力抑えた上で交換機能部に新たな機能を付加すること
を可能とし、かつ付加機能による交換機能の制約も受け
ない付加サービス機能を備えた交換システムを提供する
ことである。
【0019】第3の目的は、交換機能部に新たな複数の
機能を回路規模増大及びシステムのコストアップを極力
抑えた上で付加することを可能とし、しかも付加機能部
の動作異常に対し効果的に対処し得る付加サービス機能
を備えた交換システムを提供することである。
【0020】第4の目的は、通信回線を増設する場合
に、コストアップを極力抑えた上で増設可能な交換装置
を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るためにこの発明は、複数の通信チャネル間の交換処理
を統括する交換処理部と、コンピュータテレフォニ・ア
プリケーション機能を実行するCTI処理部とを互いに
独立して動作が可能となるように設け、かつこれらの交
換処理部とCTI処理部との間を、リアルタイム性が要
求される第1の信号を転送するための第1のバスと、上
記第1の信号に比べリアルタイム性が要求されない第2
の信号を転送するための第2のバスとで接続し、交換処
理部及びCTI処理部において、上記第1のバス用のイ
ンタフェース及び上記第2のバス用の第2のインタフェ
ースにより、相互間で第1及び第2の信号の送受信をそ
れぞれ行うようにしたものである。
【0022】従ってこの発明によれば、次のような作用
が呈せられる。 (1) 交換処理部がCTI処理部に対し独立して動作する
ように設けられており、しかも音声等のリアルタイム性
が要求される信号は制御信号等のリアルタイム性に余裕
がある信号とは別に専用のバスで転送される。このた
め、複雑な交換処理や音声信号等のリアルタイム性が要
求される信号の交換処理にも十分に対応できる。
【0023】(2) 交換処理部とCTI処理部とが独立し
て動作するため、1台のCPUにより交換処理とCTI
処理とをそれぞれ実行する場合に比べCPUの処理負担
が軽くなり、これによりシステムの回線収容容量の増加
要求にも容易に対応できる。
【0024】(3) 一般に各処理機能部は回路基板化又は
カード化されており、しかも本発明では交換処理部とC
TI処理部とが互いに独立して動作するようになってい
る。このため、交換処理部とCTI処理部は分離独立さ
せることが可能であり、これによってユーザは自身の希
望に従い交換処理部のみ或いはCTI処理部のみを購入
することができる。従って、ユーザの無駄な設備投資に
かかる費用は軽減される。
【0025】また、上記第2の目的を達成するためにこ
の発明の付加サービス機能を備えた交換システムは、そ
れぞれ内線端末を接続できる複数の通信回線間の交換処
理に係わる種々機能を有する交換処理部と、この交換処
理部に対し独立してコンピュータテレフォニ・アプリケ
ーション機能を実行し、かつ交換処理部による処理と同
じ処理を実行可能とする通信リソース・ボードを備えた
CTI処理部と、交換処理部とCTI処理部との間を接
続し、信号を転送するために使用される中継バスとを具
備し、交換処理部及びCTI処理部の各々は、中継バス
との間で信号の送受信を行なうインタフェースを備える
付加サービス機能を備えた交換システムであって、交換
処理部及びCTI処理部のうち少なくとも1つには、内
線端末を示す識別情報と、該内線端末から送信される信
号別に交換処理部で処理するか、もしくはCTI処理部
に転送して処理させるかを示す情報との対応関係を表す
データを記憶する処理情報記憶手段と、内線端末からの
信号受信時に、処理情報記憶手段に記憶されたデータに
基づき交換処理部で処理するか、またはCTI処理部に
転送して処理するかを判定し、この判定結果に基づき該
当する内線端末に対する信号処理を行なう信号処理制御
手段とを備えるようにしたものである。
【0026】また、処理情報記憶手段は、交換処理部に
設けられる場合に、受信信号毎にどの内線端末もしくは
どの交換処理部の機能に対応しているかを示す情報を記
憶しておくようにし、これに対し信号処理制御手段は、
CTI処理部から中継バスを介して信号が到来した場合
に、処理情報記憶手段を参照し、この参照結果に基づき
該当する内線端末に対する信号処理を行なうようにして
いる。また、処理情報記憶手段は、CTI処理部に設け
られる場合に、受信信号毎にCTI処理部のみで内線端
末に対する信号処理を実行するか、もしくは交換処理部
に中継バスを介して転送して処理させるかを示す情報を
記憶しておくようにし、これに対し信号処理制御手段
は、内線端末からの信号受信時に、処理情報記憶手段を
参照し、この参照結果に基づき該当する内線端末に対す
る信号処理を行なうようにもしている。
【0027】すなわちこの発明は、交換処理部内にCT
I処理部と接続するための中継バス接続用のインタフェ
ースを内蔵し、しかも内線端末からの信号別に自装置内
で処理するか、CTI処理部に転送して処理させるかを
示す情報を記憶したデータベースを設け、この交換処理
部に音声認識などのサービスの追加を行なう際に必要と
なる専用のリソース・ボードは、中継バスに接続される
CTI処理部に備えられているリソース・ボードにより
共用するようにしたものである。
【0028】従ってこの発明によれば、交換処理部とは
別に専用のリソース・ボードを設置する必要がなくな
り、しかもデータベースに従って交換処理部では発信、
通話などの基本的な交換処理を受け持ち、CTI処理部
では例えば音声認識といった高付加的な処理を受け持つ
ようにすることにより、交換処理部及びCTI処理部の
平行開発を行なうことができ、かつ交換処理部とCTI
処理部との間をバス接続しただけでなく、付加サービス
を実行するためのリソース・ボードがCTI処理部に設
けられているリソース・ボードと共用されることによ
り、付加機能を追加したことによる交換機能の制約も受
けずに済み、信頼度が高くかつ安価なシステムを提供す
ることができる。
【0029】また、上記構成では、CTI処理部の通信
リソース・ボードに、複数の内線端末の各々とこれらの
内線端末が使用可能な通信リソースとの対応関係を表す
データを記憶する通信リソースデータ記憶手段と、内線
端末からの信号受信時に、通信リソースデータ記憶手段
を参照し、この参照結果に基づき交換処理部への信号送
出を省略してCTI処理部のみで信号処理を行なう通信
リソース制御手段とをさらに設けておくようにもしてい
る。この構成によれば、CTI処理部において、交換処
理部に接続されている電話端末からの信号も処理しよう
とする場合に、この電話端末が使用可能な通信リソース
を記憶部から参照することにより、交換処理部による交
換処理を省略して電話端末に対する信号処理を行なうこ
とが可能になる。
【0030】また、上記構成では、さらに、交換処理部
に設けられた処理情報記憶手段に対する情報の書替設定
方式を表す情報を各内線端末毎に対応付けて記憶する書
替設定方式記憶手段と、システム稼動中における処理情
報記憶手段に対する情報書替を、書替設定方式記憶手段
を参照して、該当する書替設定方式により行なう書替設
定制御手段とを備えるようにしている。このように構成
することで、例えば各内線端末毎に、登録操作により音
声認識サービスを実施するか否かの情報書替を行なった
り、また特定の内線端末における登録操作により複数の
内線端末に対し音声認識サービスを実施するか否かの情
報書替を一括して行なったり、さらにはシステムの動作
状況に応じて該当する内線端末に対し音声認識サービス
を実施するか否かの情報書替を自動的に行なう等、各内
線端末毎にその使用状況に適した情報書替を行なうこと
ができる。
【0031】また、上記第3の目的を達成するためにこ
の発明の付加サービス機能を備えた交換システムは、複
数の通信チャネル間の交換処理に係わる種々機能を有す
る交換処理部と、この交換処理部の機能の一部を実行す
る複数のコンピュータと、交換処理部と複数のコンピュ
ータとの間を接続し、リアルタイム性が要求されるデー
タを転送するために使用される接続バスとを具備し、交
換処理部及び複数のコンピュータの各々は、接続バスと
の間でデータを送受信するデータ転送用インタフェース
を備えるようにしたものである。
【0032】また、上記構成では、接続バスを転送され
るデータは、音声データ及びCTI処理部で処理を行な
うデータと制御用データとを時間圧縮多重制御方式によ
り時分割多重したデータであり、コンピュータ側のデー
タ転送用インタフェースは、コンピュータ毎に決められ
たタイミングで接続バスで転送される制御データと音声
データとの分離もしくは合成を行なうようにしている。
【0033】すなわちこの発明は、交換処理部と複数の
コンピュータとの間をリアルタイム性が要求される音声
データ転送用の接続バスで接続し、かつ交換処理部及び
複数のコンピュータには接続バスとの間の汎用インタフ
ェース部のみを設け、交換処理部と複数のコンピュータ
との間で転送する音声データ及び制御データを各部に設
けられたインタフェース部により時間圧縮多重制御方式
を用いて時分割多重して転送し、また各コンピュータに
おいてインタフェース部により各コンピュータ毎に異な
るタイミングで音声データ及び制御データの分離もしく
は合成を行なうようにしたものである。
【0034】従ってこの発明によれば、交換処理部とは
別に複数のコンピュータを接続するための専用ルータも
しくは複数の専用インタフェースを設置する必要がなく
なり、しかも汎用インタフェース部は交換処理部内及び
複数のコンピュータ内に内蔵しただけでなく、接続バス
上で転送する音声データや制御データを時間圧縮多重制
御方式により時分割多重して転送するようにしたので、
接続バス上でのデータ衝突を防げるほか伝送効率及び信
頼度が高く簡易な構成で安価なシステムを提供すること
ができる。
【0035】また、上記構成による交換処理部のデータ
転送用インタフェースには、ハブが備えられているの
で、安価なインタフェースでハブを介して複数の接続バ
スまたは複数のコンピュータを接続できるようになる。
【0036】また、上記構成によるデータ転送用インタ
フェースは、コンピュータ内の異常を監視する異常監視
手段と、この異常監視手段による異常監視結果に基づい
て異常の状態を判定し、この判定結果に基づき必要に応
じてコンピュータを交換処理部から切り離す異常対応手
段とを備えることも特徴としている。
【0037】具体的には、異常監視手段は、交換処理部
から複数のコンピュータに対し、音声データ送受信の際
に送信する制御データに複数のコンピュータの動作状態
を問い合わせるための問い合わせ情報を挿入して送信
し、複数のコンピュータからの所定の応答情報が返送さ
れてくるか否かを検出し、異常対応手段は、異常監視手
段による検出結果に基づき複数のコンピュータからの所
定の応答情報が返送されない場合に、該当するコンピュ
ータを切り離すようにしている。
【0038】従ってこの構成によれば、コンピュータで
動作異常が発生すると、交換処理部からの問い合わせに
対し、コンピュータから交換処理部に例えば無応答や異
常なコマンドが返送されることになり、このような返送
が行われた場合に、交換処理部により該当するコンピュ
ータが切り離される。このため、コンピュータの動作異
常が交換処理部に波及する心配はなくなり、これにより
システムダウンの発生を未然に防ぐことができる。
【0039】また、上記第4の目的を達成するためにこ
の発明の交換装置は、それぞれNハイウェイ入力、Mハ
イウェイ出力(N、Mは2以上の任意の自然数)の回線
交換をスロット単位で行なう複数のタイムスイッチ部
と、これら複数のタイムスイッチ部相互間を接続し、音
声ハイウェイからのデータをスロット毎に多重化して転
送可能な拡張バスとを具備し、複数のタイムスイッチ部
の各々は、各入力ハイウェイ毎に設けられ、入力ハイウ
ェイからの直列データをスロット単位で並列データに変
換する直列/並列変換手段と、各入力ハイウェイ毎に設
けられ、直列/並列変換手段から出力される並列データ
を出力保持するものであって、外部から与えられるスロ
ット指定情報に基づいて並列データを拡張バス上のスロ
ットに挿入可能な入力データ保持手段と、入力データ保
持手段に対し、各タイムスイッチ部毎に予め決められた
拡張バス上のスロットの指定を行なうスロット指定制御
手段とを備えるようにしたものである。
【0040】また、上記構成では、複数のタイムスイッ
チ部の各々に、拡張バスを介して転送された並列データ
を出力保持するものであって、出力タイミングを外部か
ら与えられるスロット指定情報に基づいて制御可能な出
力データ保持手段と、各出力ハイウェイ毎に設けられ、
出力データ保持手段の出力データを直列データに変換し
て出力ハイウェイに送出する並列/直列変換手段とをさ
らに備え、スロット指定制御手段は、出力データ保持手
段に対し、拡張バスから取り込むべきスロットの指定を
行なうようにしている。
【0041】この構成によれば、それぞれNハイウェイ
入力、Mハイウェイ出力の複数のタイムスイッチ部が共
通の拡張バスにより接続され、各タイムスイッチ部は、
入力ハイウェイからの直列データをスロット単位で並列
データに変換した後、各入力ライン毎に設けられたバッ
ファメモリ及びラッチにより一時的に保持し、各タイム
スイッチ部毎に設けられたコネクションメモリから与え
られるスロット指定のアドレスにより各バッファメモリ
及びラッチに保持された並列データを各タイムスイッチ
部毎に決められた拡張バス上のスロットに挿入し、送出
先のコネクションメモリにより拡張バスのスロットから
並列データを抽出して送出先のバッファメモリに保持
し、直列データに変換して後音声ハイウェイに送出する
ことで回線交換を行なうようにしている。すなわち、拡
張バスを使用して複数のタイムスイッチ部をまたがる回
線交換を行なうようにしているので、タイムスイッチ部
の個数を、交換を行なうべき入力データの数及び出力デ
ータの数、各タイムスイッチ部の最大入力数及び最大出
力数に基づいて最少にすることができ、装置全体を最小
の回路規模に設計することが可能となる。
【0042】このため、タイムスイッチ部を増設して多
回線を取り扱う大容量の交換装置を構成する場合に、回
線増設の際に生じるコスト増加を回線増加数に比例させ
て変化させることができ、またタイムスイッチ部の個数
を少なくできることにより、小型化及び低コスト化に寄
与できる。また、拡張バスを介して回線交換が行なわれ
るので、タイムスイッチ部に空ラインがある限り、接続
回線の増加に容易に対応することができる。
【0043】また、この発明に係る交換装置は、それぞ
れNハイウェイ入力、Mハイウェイ出力(N、Mは2以
上の任意の自然数)の回線交換をスロット単位で行なう
複数のタイムスイッチ部と、これら複数のタイムスイッ
チ部相互間を接続し、入力ハイウェイからのデータをス
ロット毎に多重化して転送可能な拡張バスとを具備し、
複数のタイムスイッチ部の各々は、各入力ハイウェイ毎
に設けられ、入力ハイウェイからの直列データをスロッ
ト単位で並列データに変換し、各タイムスイッチ部で決
められたタイミングで拡張バス上のスロットに挿入する
直列/並列変換手段と、拡張バスを介して転送された並
列データを蓄積可能なバッファメモリを備え、このバッ
ファメモリの出力タイミングを外部から与えられるスロ
ット指定情報に基づいて制御可能な出力データ保持手段
と、各出力ハイウェイ毎に設けられ、出力データ保持手
段の出力データを直列データに変換して出力ハイウェイ
に送出する並列/直列変換手段と、バッファメモリに対
し、出力ハイウェイに出力すべきスロットの指定を行な
うスロット指定制御手段とを備えるようにしたものであ
る。
【0044】この構成によれば、入力データを保持する
複数のバッファメモリを必要とせず、コネクションメモ
リは出力データを保持する1個のバッファメモリの出力
タイミングを制御する構成であるので、メモリ及び信号
線の数の減少を図ることができ、実装基板の面積の削減
を図ることが可能となる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わる実施形態
を図面を参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は、この発明の第1の実施形態
に係わる交換システムの概略構成図であり、1Aは交換
装置を示している。
【0046】交換装置1Aには、交換処理部10AとC
TI処理部30Aがそれぞれ設けてある。これらの交換
処理部10A及びCTI処理部30Aはそれぞれ機能別
に複数枚の回路ボード或いはカードにより構成され、交
換装置1A内の所定のスロットに選択的に収容される。
【0047】交換処理部10Aには、各々内線を介して
複数の内線電話機(DKT)2が接続される。また、交
換処理部10Aは公衆網3に接続され、この公衆網3か
らさらにインターネット等のコンピュータ・ネットワー
クやイントラネット等の企業内ネットワークにも接続が
可能である。公衆網3は、アナログ公衆網(PST
N)、統合サービスディジタル網(ISDN)及び移動
通信網を含む。
【0048】一方CTI処理部30Aには、内線ユーザ
が保有するパーソナル・コンピュータ(以後クライアン
トPCと称する)6がLAN5を介して接続される。C
TI処理部30Aは、各種CTI機能を実現するために
複数種のリソース・ボード7Aを備えている。
【0049】図2は、上記交換装置1Aの構成を示す回
路ブロック図である。交換処理部10A及びCTI処理
部30Aは互いに独立して動作することが可能になって
いる。
【0050】すなわち、交換処理部10Aは、交換処理
エンジンとしてのメインCPU11Aを備えている。こ
のメインCPU11Aには、交換処理に必要なプログラ
ム及び制御データを格納したメモリ12Aと、LAN5
との間で通信を行うためのLANコントローラ13と、
保守管理用のパーソナル・コンピュータ20が接続され
るシリアル入出力ポート(SIO)14とが、内部バス
16を介してそれぞれ接続されている。
【0051】また、交換処理部10Aには、各内線に対
応して設けられた複数の内線インタフェース回路(DK
U)17と、公衆網3のディジタル加入者線(ISL)
及びアナログ加入者線(ASL)に各々対応して設けら
れた局線トランク回路(BRI,PRI)18,19と
を備えている。これらの内線インタフェース回路17及
び局線トランク回路18,19は、ディジタル音声信号
を転送するためのスピーチハイウエイ(PCMHW)2
5を介してタイムスイッチ(TSW)21に接続され、
また制御データを転送するためのデータハイウエイ(D
HW)26を介してサブCPU22に接続される。タイ
ムスイッチ21は、サブCPU22の制御の下、上記内
線インタフェース回路17相互間及び内線インタフェー
ス回路17と局線トランク回路18,19との間で音声
データの交換処理を行う。サブCPU22は、内部バス
16を介してメインCPU11Aとの間で制御データの
授受を行いながら、上記タイムスイッチ21の制御と、
上記内線インタフェース回路17及び局線トランク回路
18,19の制御を行う。
【0052】一方、CTI処理部30AはCTIエンジ
ンとしてのCTI−CPU31を備えている。このCT
I−CPU31は、Pentium(インテル社の商品
名)等の汎用CPUにWindowsNT(マイクロソ
フト社の商品名)等の汎用OS(Operating System)を
搭載したものである。
【0053】CTI−CPU31にはCTIアプリケー
ション・プログラム及び制御データを格納したメモリ3
2と、LAN5との間で通信を行うためのLANコント
ローラ33と、複数のリソース・ボード7Aとが接続さ
れる。リソース・ボード7Aは、CTIアプリケーショ
ン機能を実現するためのもので、例えばISDN回線ボ
ード71と、アナログ内線ボード72と、音声認識ボー
ド73と、テレフォニボード74とから構成される。こ
のうち音声認識ボード73は、例えばDSP(Digital
Signal Processor)等の音声処理デバイスを備えてお
り、この音声処理デバイスにより内線電話機2から送出
された音声の認識等を行う。テレフォニボード74は、
TCP/IPプロトコルに従いインターネット4等のコ
ンピュータ・ネットワークを介して音声通信を行う機能
を有する。
【0054】ところで、交換装置1はPCIバス8とメ
ディアストリーム・バス9という独立した二つのバスを
備え、これらのバス8,9を介して交換処理部10Aと
CTI処理部30Aとの間を接続している。このうちP
CIバス40は、制御信号のようなリアルタイム性がそ
れほど要求されない信号を伝送するためのもので、例え
ば33MHz/32bit の汎用バスにより構成される。
これに対しメディアストリーム・バス9は、リアルタイ
ム性が要求される音声データを伝送するためのもので、
例えばH.110で規定された汎用のデータバス(10
24タイムスロット×4)により構成される。
【0055】上記PCIバス8を使用するために、交換
処理部10A及びCTI処理部30AにはそれぞれPC
Iインタフェース(PCI IF)15,35が設けて
ある。これらのPCIインタフェース15は、例えば図
8に示す如くPCIコントローラ151,351と、デ
ュアルポート・メモリ(DPM)152或いは調停回路
352とを備え、メインCPU11AとCTI−CPU
31との間における制御信号の授受を制御する。
【0056】一方、上記メディアストリーム・バス9を
使用するために、交換処理部10Aにはメディアストリ
ーム・インタフェース23と、複数のタイムスイッチ2
1をメディアストリーム・インタフェース23にそれぞ
れ接続するための拡張バス24が設けてある。メディア
ストリーム・インタフェース23は、例えば図3に示す
ように並列直列変換回路(P−S)231と、タイムス
イッチ232と、セレクタ(SEL)233とを備えて
いる。
【0057】次に、以上のように構成されたシステムの
動作を、二つの場合を例にとって説明する。
【0058】先ず内線電話機2から音声により外線発信
した場合の動作を説明する。図4はそのシーケンスを示
す図である。内線電話機2において話者が外線発信する
際に、(1) に示すように例えば発信要求と相手先名を音
声により入力したとする。そうするとその音声データ
は、交換処理部10Aにおいて内線インタフェース回路
17からスピーチハイウエイ25を介してタイムスイッ
チ21に転送されたのち、このタイムスイッチ21から
拡張バス24を介してメディアストリーム・インタフェ
ース23に転送され、このメディアストリーム・インタ
フェース23から(2) に示すようにメディアストリーム
・バス9を介してCTI処理部30Aの音声認識ボード
73に転送される。
【0059】音声認識ボード73では、相手先名を表す
音声データが到来すると、この音声データは(3) に示す
ように例えばDSPを用いた音声認識デバイス732に
より音声認識される。そして、その認識データは、(4)
に示すようにCTI−CPU31に通知される。CTI
−CPU31は、メモリ32に格納されている名前と電
話番号との対応関係を記憶したデータテーブルを参照し
て、上記認識データの相手先名に対応する電話番号を検
索し、この電話番号の検索データを(5) のようにPCI
バス8を介して交換処理部10AのメインCPU11A
へ転送する。
【0060】メインCPU11Aは、この電話番号デー
タをあたかも内線電話機2から入力されたものであるか
のように取り扱い、この外線電話番号をサブCPU22
を介して局線トランク回路18に通知し、この局線トラ
ンク回路18から公衆網3へ発信を行う。そして、この
発信に対し相手端末ユーザが着信応答すると、この相手
端末が接続される局線トランク回路18と、発信元の内
線電話機2が接続された内線インタフェース回路17と
の間に、交換処理部10A内の拡張バス24を介して通
信リンクが形成され、以後この通信リンクを介して内線
電話機2と相手端末との間で通話が可能になる。
【0061】次に、内線電話機2からインターネット5
を介して外線発信する場合の動作について説明する。図
5はそのシーケンスを示す図である。内線電話機2にお
いて話者が外線発信する際に、(1) に示すように例えば
発信要求と相手先の電話番号をキー入力したとする。そ
うするとその電話番号データは交換処理部10Aにおい
て内線インタフェース回路17からデータハイウエイ2
6を介してサブCPU22に転送され、このサブCPU
22から内部バス16を介してメインCPU11Aに転
送される。
【0062】メインCPU11Aは、メモリ12Aに予
め格納されている最廉価ルート選択(LCR)用データ
ベースをもとに、上記電話番号データの相手先へ発信す
る場合に通信費用が最も安価になるルートを選択する。
例えば、いまインターネット4を経由するルートが最も
安価だったとすれば、このインターネット経由のルート
を選択する。そうするとメインCPU11Aは、上記電
話番号データを発信要求と共にPCIバス8を介して
(2) のようにCTI処理部30Aに通知する。CTI処
理部30Aは、上記インターネット発信のための制御デ
ータが通知されると、この制御データを(3) のようにイ
ンターネット電話用のテレフォニボード74に転送す
る。
【0063】また、上記発信元の内線電話機2の話者が
入力した通話音声データは、交換処理部10Aにおいて
内線インタフェース回路17からスピーチハイウエイ2
5を介してタイムスイッチ21に転送されたのち、この
タイムスイッチ21から拡張バス24を介してメディア
ストリーム・インタフェース23に転送され、このメデ
ィアストリーム・インタフェース23から(4) に示すよ
うにメディアストリーム・バス9を介してCTI処理部
30Aのテレフォニボード74に転送される。
【0064】テレフォニボード74は、CPU741に
加えスイッチ742と、インターネット・インタフェー
ス部743とを備える。そして、上記通話音声データを
インタフェース部743でIPパケット化して、このI
Pパケットをインターネット4ヘ送信する。なお、上記
IPパケットには上記電話番号データから変換したIP
アドレスが付加される。なお、受信したIPパケット化
された通信相手の通話音声データは逆の手順で受信され
る。
【0065】ところで、以上述べた各動作において、交
換処理部10AとCTI処理部30Aとの間における音
声データの転送動作は次のように行われる。すなわち、
例えば内線電話機2が送出した相手名を表す音声データ
を音声認識ボード73で認識する場合、当該音声データ
は内線インタフェース回路17からスピーチハイウエイ
25を介してタイムスイッチ21に転送され、このタイ
ムスイッチ21内の直列並列変換器(S−P)211で
スロット単位で並列データに変換されたのち、図6に示
すように拡張バス24上の予め決められたスロットに挿
入されてメディアストリーム・インタフェース23に転
送される。メディアストリーム・インタフェース23で
は、上記音声データが並列直列変換回路231で直列デ
ータに変換されたのちトランスペアレントにメディアス
トリーム・バス9へ送出される。このとき、メディアス
トリーム・バス9は1024タイムスロットを空間的に
4多重した4096タイムスロットの伝送路であり、こ
のうちのどの1024タイムスロットを使用するかは設
置時に固定的に設定される。
【0066】上記メディアストリーム・バス9を介して
転送された音声データは音声認識ボード73で受信され
る。このとき、交換処理部10Aからリソース・ボード
7Aへは、呼が発生するごとに1024タイムスロット
のうちのどのタイムスロットを使用するかを表すスロッ
ト指定情報がPCIバス8を介して通知される。このた
めリソース・ボード7は、この通知により指定されたタ
イムスロットから自己宛の音声データを受信する。
【0067】これに対し、例えばリソース・ボード7A
において生成された合成音声メッセージを内線電話機2
に転送して出力させる場合、当該合成音声メッセージは
リソース・ボード7Aからメディアストリーム・バス9
を介して交換処理部10Aのメディアストリーム・イン
タフェース23で受信される。メディアストリーム・イ
ンタフェース23は、上記合成音声メッセージをタイム
スイッチ232により拡張バス24上の空きスロットに
挿入する。例えば、各内線電話機2にはそれぞれ拡張バ
ス24のタイムスロットのうち2つのBチャネルが割り
当てられており、内線電話機2が電話機能のみを使用し
ている場合には後半のBチャネルが空チャネルとなって
いる。そこで、この空きとなっている後半のBチャネル
を使用して、合成音声メッセージをメディアストリーム
・インタフェース23からタイムスイッチ21に転送す
る。
【0068】タイムスイッチ21は、上記拡張バス24
を介して転送された合成音声メッセージを、図7に示す
ようにバッファメモリ212を介して並列直列変換器2
13に導き、ここで直列のPCMデータに変換する。こ
のPCMデータは、スピーチハイウエイ25を介して内
線インタフェース回路17に転送され、この内線インタ
フェース回路17から内線電話機2へ送られて拡声出力
される。
【0069】一方、交換処理部10AとCTI処理部3
0Aとの間における制御データの転送動作は次のように
行われる。すなわち、先ず交換処理部10AからCTI
処理部30Aへ制御データを送る場合には、図8に示す
如く交換処理部10AのメインCPU11Aは先ず(1)
のように制御データをデュアルポートメモリ152に書
き込み、続いて(2) に示すようにPCIインタフェース
15のPCIコントローラ151に対し割込信号の発生
を指示する。この指示を受けるとPCIコントローラ1
51では割込信号が発生され、この割込信号はPCIバ
ス8を介してCTI処理部30AのPCIインタフェー
ス35に転送されたのち、このPCIインタフェース3
5の調停回路352を介して(3) のようにCTI−CP
U31に転送される。
【0070】そうするとCTI−CPU31は、PCI
バス8を介して交換処理部10Aのデュアルポートメモ
リ152をアクセスし、このデュアルポートメモリ15
2から制御データを読み出す。そして、この制御データ
をPCIコントローラ151からPCIバス8を介して
CTI処理部30Aに転送したのち、そのPCIインタ
フェース35内のPCIコントローラ351を介して自
身に読み込む。かくして、交換処理部10AからCTI
処理部30Aへの制御データの転送がなされる。
【0071】一方、CTI処理部30Aから交換処理部
10Aへ制御データを送る場合には、図9に示す如くC
TI処理部30AのCTI−CPU31が制御データを
生成し、この制御データをPCIコントローラ351か
らPCIバス8を介して交換処理部10Aに転送する。
そして、この制御データを(1) に示すようにPCIイン
タフェース15内のデュアルポートメモリ152に書き
込む。次にCTI−CPU31は、PCIバス8を介し
て上記デュアルポートメモリ152の特定アドレスをア
クセスすることにより、(2) に示すようにメインCPU
11Aに対する割込信号を発生させる。
【0072】メインCPU11Aは、割り込みがかかる
と上記デュアルポートメモリ152から(3) のように制
御データを読み出して取り込む。そしてメインCPU1
1Aは、(4) に示すようにPCIインタフェース15の
PCIコントローラ151に対し受信完了割込みの発生
を指示する。この指示を受けるとPCIコントローラ1
51は受信完了割込信号を発生する。この割込信号は、
PCIバス8を介してCTI処理部30AのPCIイン
タフェース35に転送されたのち、このPCIインタフ
ェース35の調停回路352を介して(5) のようにCT
I−CPU31に転送される。CTI−CPU31は、
この受信完了割込みを通知を受けると、以後次の手順に
移行する。
【0073】以上のように第1の実施形態では、交換処
理部10AとCTI処理部30Aとを独立して設け、か
つ両者の間を互いに独立するPCIバス8とメディアス
トリーム・バス9を介して接続している。そして、交換
処理部10A及びCTI処理部30AにPCIインタフ
ェース15,35を設けるとともに交換処理部10Aに
メディアストリームインタフェース23、CTI処理部
30Aにリソース・ボード7Aを設け、これらのインタ
フェースにより制御データの転送と音声データのリアル
タイム転送をそれぞれ行うようにしている。
【0074】したがって、交換処理部10AとCTI処
理部30Aの両者の独立性を維持しつつ、両者の機能を
効果的に融合し統合化することができ、これにより複雑
な交換処理や音声データ等のリアルタイム性が要求され
る信号の交換処理にも十分に対応することができる。
【0075】また、交換処理部10AとCTI処理部3
0Aとが独立して動作するため、1台のCPUにより交
換処理とCTI処理とをそれぞれ実行する場合に比べC
PUの処理負担を軽減でき、これによりシステムの回線
収容容量の増加要求にも容易に対応することができる。
【0076】さらに、各処理機能部は回路基板化されて
おり、しかも交換処理部10AとCTI処理部30Aは
機能的に互いに独立しているため、交換処理部10Aと
CTI処理部30Aとを容易に分離独立させることがで
きる。このため、ユーザは交換処理部10Aのみ又はC
TI処理部30Aのみを購入することで、自身の使用形
態に合ったシステムを構築することができ、これにより
ユーザの無駄な設備投資を抑制することができる。
【0077】(第2の実施形態)この発明に係わる第2
の実施形態は、交換システムにおいて、交換機能にCT
I機能を付加し、しかもこのCTI機能による交換機能
の制約を受けないように構成したものである。図10
は、この第2の実施形態に係わる交換システムの概略構
成を示すブロック図である。なお、図10において、上
記図2と同一部分には同一符号を付して詳しい説明を省
略する。また、1Bはこのシステムの中核となる交換装
置であり、この交換装置1Bに交換処理部10B及びC
TI処理部30Bが収容される。
【0078】すなわち、この第2の実施形態における交
換処理部10BのメインCPU11Bにはサービス制御
部111が設けられており、メモリ12Bにはデータベ
ース121が設けられている。このデータベース121
には、内線電話機に対応するサービスデータと、CTI
処理部30Bの音声認識状態データがそれぞれ記憶され
ている。
【0079】このうち、サービスデータは、例えば図1
1に示すように、交換処理部10Bに収容された内線電
話機T1〜Tnと、これら内線電話機T1〜Tnが実行
可能なサービス名との対応関係を表すデータである。ま
た、音声認識状態データは、例えば図12に示すよう
に、CTI処理部30BからPCIバス8を介して返送
される制御信号中に含まれる音声認識ボード73の状態
と、この状態に応じたサービス制御内容との対応関係を
表すデータである。
【0080】サービス制御部111は、内線電話機T1
〜Tnからの信号受信時に、データベース121に記憶
されたサービスデータに基づき交換処理部10Bで処理
するか、またはCTI処理部30Bに転送して処理させ
るかを判定し、この判定結果に基づき該当する内線電話
機T1〜Tnに対する信号処理を実行する。ここで、内
線電話機T1からの制御信号受信時には、サービス制御
部111は、データベース121から音声ダイヤル機能
に対応していることを確認し、CTI処理部30Bに対
しPCIバス8を介して制御信号を送出しCTI処理部
30Bで処理させる。また、内線電話機T2からの制御
信号受信時には、サービス制御部111は、データベー
ス121から交換機能に対応していることを確認し、交
換処理部10B内で処理を行なわせる。この場合、発
信、着信及び会議転送などの回線交換サービスの処理を
行なっている。
【0081】また、サービス制御部111は、CTI処
理部30BからPCIバス8を介して制御信号が到来し
た場合に、データベース121の音声認識状態データに
基づき該当する内線電話機に所定の制御信号を送出する
か、もしくは交換処理部10Bによる回線交換サービス
を実行するかの振り分け制御を実行する。ここで、CT
I処理部30Bから受付信号を受信した場合、サービス
制御部111は、データベース121から音声認識ボー
ド73が空きであることを確認し、サブCPU22に対
し起動指示を送出する。一方、CTI処理部30Bから
受付拒否を示す制御信号を受信した場合、サービス制御
部111は、データベース121から音声認識ボード7
3が塞がっていることを確認し、該当する内線電話機T
1に対し着側の電話機との通常の交換処理を実行する。
【0082】次に、以上のように構成されたシステムの
動作を説明する。ここでは、内線電話機T1がCTI処
理部30Bを利用して内線電話機T4と通話を行なう場
合について図13を参照して説明する。
【0083】まず、内線電話機T1でオフフックが行わ
れると、サブCPU22へオフフック信号が送出され
る。サブCPU22は、内線電話機T1のオフフックが
受付可能である場合、メインCPU11Bのサービス制
御部111に対して起動要求信号を送出する。そして、
サービス制御部111では、起動要求信号を受けて、デ
ータベース121を基に交換処理部10B内部のみで処
理を行なうか、CTI処理部30Bへ信号を送出するか
の判断を行なう。ここでは、オフフックがなされた内線
電話機T1が「音声ダイヤル機能」を使用するとデータ
ベース121に設定されていることにより、サービス制
御部111は、CTI処理部30Bへ音声認識ボード起
動の信号を送出する。この信号は、PCIバス8を介し
てPCIIF35に入力され、このPCIIF35によ
りCTI−CPU31に入力される。
【0084】ここで、CTI−CPU31は、リソース
・ボード7の音声認識ボード73の空き、塞がりを判断
し、空いている場合に、サービス制御部111に対して
受付信号を送出するとともに、音声認識ボード73を起
動させる。また、音声認識ボード35は、メディアスト
リームバス9を介して、交換処理部10B内のタイムス
イッチ21を通して内線電話機T1に接続される。
【0085】サービス制御部111は、PCIバス8及
びPCIIF15を介してCTI処理部30Bからの受
付信号を受信する。受付信号を受信すると、サービス制
御部111は、データベース121を参照し、この参照
結果からサブCPU22に対して起動指示の信号を送出
する。この一連の処理により、内線電話機T1をDT
(ダイヤルトーン)に接続され、このDTから音声認識
ボード73に接続される。
【0086】この後、内線電話機T1のユーザからの音
声ダイヤル(口頭でダイヤルを発する)をCTI処理部
30Bの音声認識ボード73が受信し、音声認識ボード
73は、CTI−CPU31に対して受信結果の信号を
送出する。これに対し、CTI−CPU31は、サービ
ス制御部111に対してダイヤル信号を送出する。そし
て、サービス制御部111からサブCPU22に対し
て、着信要求信号が送出され、サブCPU22から着側
の内線電話機T4に対して着信信号が送出されることに
より、着信動作が行なわれる。
【0087】また、この第2の実施形態では、システム
の稼動中に、交換処理部10Bのデータベース121の
情報書替を行なうこともできるようにしている。そこ
で、メモリ12Bには、データベース121に対する情
報の書替設定方式を表す情報を各内線電話機T1〜Tn
毎に対応付けて記憶する書替設定方式記憶部が備えられ
る。これに対し、メインCPU11Bには、システム稼
動中におけるデータベース121に対する情報書替を、
書替設定方式記憶部を参照して、該当する書替設定方式
により行なう書替設定制御機能が備えられる。
【0088】このように構成することで、例えば内線電
話機T1では、登録操作によりCTI処理部30Bの音
声認識サービスを実施するか否かの情報書替を行なうこ
とができ、また特定の内線電話機T5における登録操作
により該当する複数の内線電話機T2,T3,T6に対
し音声認識サービスを実施するか否かの情報書替を一括
して行なうことができ、さらにはシステムの動作状況に
応じて該当する内線電話機T1〜Tnに対し音声認識サ
ービスを実施するか否かの情報書替を自動的に行なう
等、各内線電話機T1〜Tn毎にその使用状況に適した
情報書替を行なうことができる。
【0089】さらに、この第2の実施形態では、CTI
処理部30BにISDN回線ボード71と、アナログ内
線ボード72と、テレフォニボード74とが設けられて
おり、各ボード71,72,74には内線電話機T1〜
Tnとこれら内線電話機T1〜Tnが使用可能な通信リ
ソースとの対応関係を表すデータを記憶した通信リソー
スデータ記憶部と、内線電話機T1〜Tnからの信号受
信時に、通信リソースデータ記憶部を参照し、この参照
結果に基づき交換処理部10Bへの信号送出を省略して
CTI処理部30Bのみで信号処理を行なう通信リソー
ス制御機能とが設けられている。
【0090】このような構成であるから、CTI処理部
30Bにおいて、交換処理部10Bに接続されている例
えば内線電話機T1単独からの信号も処理しようとする
場合に、アナログ内線ボード72にてこの内線電話機T
1が使用可能な通信リソースを通信リソースデータ記憶
部から参照することにより、交換処理部10Bによる交
換処理を省略して内線電話機T1に対する信号処理を行
なうことが可能になる。なお、内線電話機T1がデジタ
ルボタン電話機の場合には、ISDN回線ボード71も
しくはテレフォニボード74により信号処理が行なわれ
る。
【0091】以上述べたように第2の実施形態では、交
換処理部10B内にCTI処理部30BとPCIバス8
及びメディアストリームバス9を介して接続するための
PCIIF15及びメディアストリームIF23を内蔵
し、しかもメモリ12Bに内線電話機T1〜Tnからの
信号別に自装置内で処理するか、CTI処理部30Bに
転送して処理させるかを示す情報を記憶したデータベー
ス121を設け、この交換処理部10Bに音声認識など
のサービスの追加を行なう際に必要となる専用のリソー
ス・ボードを用いずに、PCIバス8及びメディアスト
リームバス9を介して接続されるCTI処理部30Aに
備えられているリソース・ボード7Bによって代用する
ようにしている。
【0092】従って、専用のリソース・ボードを交換処
理部10Bに設置する必要がなく音声認識といった付加
的なサービスを実行することができ、しかもデータベー
ス121の記憶内容に従って交換処理部10Bでは発
信、通話などの基本的な交換処理を受け持ち、CTI処
理部30Bでは例えば音声認識といった高付加的な処理
を受け持つようにすることにより、交換処理部10B及
びCTI処理部30Bの平行開発を行なうことができ
る。また、交換処理部10BとCTI処理部30Bとの
間をPCIバス8及びメディアストリームバス9により
バス接続しただけでなく、付加サービスを実行するため
のリソース・ボードをCTI処理部30Bに設けられて
いるリソース・ボード7Bと共用されることによって、
本来交換処理部10Bのメイン処理部11Bが担うべき
処理負担が軽減され、これにより付加機能を追加したこ
とによる交換機能の制約も受けずに済み、交換装置1B
を信頼度が高くかつ比較的簡単で安価に構成することが
できる。
【0093】また、CTI処理部30Bのリソース・ボ
ード7Bに、ISDN回線ボード71、アナログ内線ボ
ード72及びテレフォニボード74が備えられており、
各ボード71,72,74には内線電話機T1〜Tnと
これらの内線電話機T1〜Tnが使用可能な通信リソー
スとの対応関係を表すデータを記憶する通信リソースデ
ータ記憶部と、内線電話機T1〜Tnからの信号受信時
に、通信リソースデータ記憶部を参照し、この参照結果
に基づき交換処理部10Bへの信号送出を省略してCT
I処理部30Bのみで信号処理を行なう通信リソース制
御機能を設けている。
【0094】このため、CTI処理部30Bにおいて、
交換処理部10Bに接続されている内線電話機T1〜T
nからの信号も処理しようとする場合に、これら内線電
話機T1〜Tnが使用可能な通信リソースを記憶部から
参照することにより、交換処理部10Bによる交換処理
を省略して内線電話機T1〜Tnに対する信号処理を行
なうことが可能になる。
【0095】さらに第2の実施形態では、交換処理部1
0Bのメモリ12Bに、データベース121に対する情
報の書替設定方式を表す情報を各内線電話機T1〜Tn
毎に対応付けて記憶する書替設定方式記憶部を設け、メ
インCPU11Bにシステム稼動中におけるデータベー
ス121に対する情報書替を、書替設定方式記憶部を参
照して、該当する書替設定方式により行なう書替設定制
御機能を設けるようにしている。
【0096】従って、例えば各内線電話機T1〜Tn毎
に、登録操作により音声認識サービスを実施するか否か
の情報書替を行なったり、また特定の内線端末における
登録操作により複数の内線電話機T1〜Tnに対し音声
認識サービスを実施するか否かの情報書替を一括して行
なったり、さらにはシステムの動作状況に応じて該当す
る内線電話機に対し音声認識サービスを実施するか否か
の情報書替を自動的に行なう等、各内線電話機T1〜T
n毎にその使用状況に適した情報書替を行なうことがで
きる。
【0097】なお、この第2の実施形態では、交換処理
部10Bのメモリ12Bにデータベース121を設け、
メインCPU11Bにサービス制御部111を設ける例
について説明したが、CTI処理部30Bのメモリ32
に受信信号毎にCTI処理部30Bのみで内線電話機T
1〜Tnに対する信号処理を実行するか、もしくは交換
処理部10BにPCIバス8を介して転送して処理させ
るかを示す情報を記憶したデータベースを設けるように
してもよく、これに対しCTI−CPU31に内線電話
機T1〜Tnからの信号受信時に、データベースを参照
し、この参照結果に基づき該当する内線電話機に対する
信号処理を行なうサービス制御部を設けるようにしても
よい。この場合、例えば内線電話機T1からの制御信号
をPCIバス8を介してそのままCTI処理部30Bに
転送し、CTI処理部30Bにて信号処理の振り分けを
行なうことができるので、その分交換処理部10Bのメ
インCPU11Bの処理負担が軽減されることになる。
【0098】また、データベース121の記憶内容につ
いても、音声認識機能以外の付加的サービス機能を登録
しておくようにしてもよい。
【0099】(第3の実施形態)この発明に係わる第3
の実施形態は、交換システムにおいて、交換処理部に複
数の汎用のパーソナル・コンピュータを接続し、これに
より交換機能に複数の付加機能を回路規模増大及びコス
トアップを招くことなく追加できるようにしたものであ
る。
【0100】図14は、この第3の実施形態に係わる交
換システムの概略構成を示すブロック図である。1Cは
交換装置で、例えば電話機等を接続した内線相互間や内
線と外線との交換処理に係わる種々機能を有している。
この交換装置1Cは交換処理エンジンとしてのセンター
ユニット(CTU)11−3を有し、このCTU11−
3には図示しない内部バスを介してプログラムメモリや
I/Oポート等が接続され、さらにPCMハイウェイ及
び制御データハイウェイを介して図示しない内線及び局
線インタフェースやタイムスイッチ等が接続される。
【0101】CTU11−3には、メディアストリーム
バス9Cを接続し、このメディアストリームバス9Cと
の間でデータを送受信するための汎用インタフェース
(10BASE−T,100BASE−T,R485
等)からなるインタフェース部12−3が内蔵されてい
る。インタフェース部12−3は、メディアストリーム
バス9Cに接続され、このメディアストリームバス9C
を介してアプリエンジンとしてのCTI用パーソナル・
コンピュータPC1〜PCmとの間でデータ転送を行な
う。
【0102】例えばCTI用パーソナル・コンピュータ
PC1は既存のパーソナル・コンピュータにボイスメー
ル機能やサーバ機能を付加したものであり、CTI用パ
ーソナル・コンピュータPC2は既存のパーソナル・コ
ンピュータに音声認識機能を付加したものであり、CT
I用パーソナル・コンピュータPC3は既存のパーソナ
ル・コンピュータにインターネット電話ゲートウェイ機
能を付加し、カタログショッピングに適応できるように
したものである。
【0103】なお、この第3の実施形態では、既存設置
のPCメーカを問わないサーバへの機能追加によるCT
Iシステム構築を可能とすることと、音声データ及び制
御データを一括して伝送可能なメディアストリームバス
9Cを拡張性を持ちつつ安価で容易に構成できることが
重要となる。
【0104】そこで、この第3の実施形態では、複数の
CTI用パーソナル・コンピュータPC1〜PCmを互
いに同一のインタフェース部21−3によりメディアス
トリームバス9Cに接続してコスト低下を図るバス型接
続方式を採るようにしている。このバス型接続方式で
は、近年、時分割多重技術や伝送回路の発達に伴い容易
にインタフェースを作成できるようになっている。な
お、バス型では、例えばRS485方式がノイズへの強
さ、接続距離の長さ等で有力である。このような汎用イ
ンタフェースは、伝送速度や放射電波の削減など、年々
改良されたインタフェースが標準化されており、実現コ
スト及び接続距離等を任意に選定できる。
【0105】図15は、上記交換装置1Cのインタフェ
ース部12−3の要部構成を示す回路ブロック図であ
る。このインタフェース部12−3は、大別すると、メ
ディアストリームIF(インタフェース)121−3
と、伝送路インタフェースとしてのRS485IF(イ
ンタフェース)122−3とにより構成される。メディ
アストリームIF121−3は、図示しないタイムスイ
ッチ及びメインCPUに接続されており、RS485I
F122−3は、メディアストリームバス9Cに対する
I/Oポート(RJ45)123−3を介してメディア
ストリームバス9Cに接続される。また、メディアスト
リームIF121−3とRS485IF122−3との
間には、フォトカプラ124−3,125−3が介在さ
れる。
【0106】メディアストリームIF121−3は、4
B/5B変換器1211と、多重分離器1212と、C
LK(クロック)抽出・リカバリPC断検出器1213
と、ラッチ1214と、FIFO(ファースト・イン・
ファースト・アウト)1215とを備えている。
【0107】タイムスイッチから任意のCTI用パーソ
ナル・コンピュータPC1に向けて送出される音声デー
タ及びメインCPUから送出される制御データは、多重
分離器1212で多重され、4B/5B変換器1211
にてメディアストリームバス転送用の1.25倍の周波
数に変換された後、フォトカプラ124−3、RS48
5IF122−3、I/Oポート123−3及びメディ
アストリームバス9Cを介して宛先となるCTI用パー
ソナル・コンピュータPC1に転送される。
【0108】また、CTI用パーソナル・コンピュータ
PC1から交換装置1Cに向けて送出されるデータは、
I/Oポート123−3、RS485IF122−3及
びフォトカプラ125−3を介してラッチ1214によ
りCLK抽出・リカバリPC断検出器1213からのタ
イミングで保持出力された後、4B/5B変換器121
1にて交換処理用の周波数に変換され、多重分離器12
12で音声データと制御データとに分離されて、それぞ
れタイムスイッチ及びメインCPUに送出される。な
お、制御データについては、メインCPUに送出される
前に、FIFO1215によりCLK抽出・リカバリP
C断検出器1213からのタイミングで保持出力され
る。また、CLK抽出・リカバリPC断検出器1213
は、CTI用パーソナル・コンピュータPC1〜PCm
に転送すべき音声データ及び制御データの送出タイミン
グを、時間圧縮多重伝送方式つまりピンポン伝送方式に
より決定するものである。
【0109】図16は、上記CTI用パーソナル・コン
ピュータPC1〜PCmの各インタフェース部21−3
の要部構成を示す回路ブロック図である。このインタフ
ェース部21−3は、上記インタフェース部12−3と
同様に、メディアストリームIF(インタフェース)2
11−3と、伝送路インタフェースとしてのRS485
IF(インタフェース)212−3とにより構成され
る。メディアストリームIF211−3は、H100I
F213−3、FIFO214−3及びPCIIF21
5−3を介して図示しないPC制御部及びPCM処理部
に接続されており、RS485IF212−3は、メデ
ィアストリームバス9Cに対するI/Oポート(RJ4
5)216を介してメディアストリームバス9Cに接続
される。また、H100IF213−3とFIFO21
4−3及びPCIIF215−3との間には、ローカル
CPU217−3及びFIFO218−3が介在され
る。
【0110】メディアストリームIF211−3は、4
B/5B変換器2111と、多重分離器2112と、C
LK(クロック)抽出・リカバリPC断検出器2113
と、ラッチ2114とを備えている。
【0111】交換装置1Cからメディアストリームバス
9Cを介して転送されたデータは、I/Oポート216
−3、RS485IF212−3を介してラッチ211
4によりCLK抽出・リカバリPC断検出器2113か
らのタイミングで保持出力された後、4B/5B変換器
2111にてコンピュータ処理用の周波数に変換され、
多重分離器2112で音声データと制御データとに分離
されて、それぞれH100IF213−3及びPCII
F215−3を介してPC制御部及びPCM処理部に送
出される。なお、制御データについては、FIFO21
4−3に保持され、ローカルCPU217−3によりス
イッチ(SW)219−3で予め設定したカードのアド
レスを基に選択的に抽出される。
【0112】また、交換装置1Cに向けて送出される音
声データ及び制御データは、多重分離器2112で多重
され、4B/5B変換器2111にてメディアストリー
ムバス転送用の1.25倍の周波数に変換された後、R
S485IF122−3、I/Oポート123−3及び
メディアストリームバス9Cを介して交換装置1Cに転
送される。なお、制御データについては、FIFO21
4−3により一時的に保持され、ローカルCPU217
−3にてスイッチ219−3から読み取ったカードアド
レスを基に出力タイミングが制御される。
【0113】次に、メディアストリームバス9Cを転送
されるデータの多重化形式について図17を参照して説
明する。このメディアストリームバス9Cを転送される
データは、交換装置1CからCTI用パーソナル・コン
ピュータPC1〜PCmへの下りデータと、CTI用パ
ーソナル・コンピュータPC1〜PCmから交換装置1
Cへの上りデータとにより構成される。ここで、交換装
置1CからCTI用パーソナル・コンピュータPC1〜
PCmへの下りデータは1:n通信であるが、その逆の
上りデータは異なるCTI用パーソナル・コンピュータ
PC1〜PCmから交換装置1Cへの通信となり、互い
の送出時間差による衝突を防止する衝突マージンが必要
となる。
【0114】なお、下りについては、CTI用パーソナ
ル・コンピュータPC1〜PCm側に予めどのチャネル
を抽出するか等の設定を行なうので、32Bチャネルの
どのチャネルを取り出すかを制御するのが容易である。
【0115】そこで、この第3の実施形態では、上りに
ついては、各CTI用パーソナル・コンピュータPC1
〜PCmのインタフェース部21−3によりコンピュー
タデータ及び制御データを各CTI用パーソナル・コン
ピュータPC1〜PCm毎に決められたタイミングで合
成して送出するようにし、衝突防止を図るようにしてい
る。
【0116】さらに説明を加えると、フレーミングにお
いては、交換装置1CのPCM音声の基本サンプリング
周期の125μを示すために特定パターン送出等を行な
ったりする。なお、Dchは交換装置1Cの制御チャネ
ルを示し、「何番の電話機からの着信なのか」等の呼び
の情報が転送されるとともに、時間や細かなロケーショ
ン、ID等の様々な情報が転送するためのチャネルであ
る。
【0117】以上述べたように第3の実施形態では、交
換装置1CとCTI用パーソナル・コンピュータPC1
〜PCmとの間をリアルタイム性が要求される音声デー
タ転送用のメディアストリームバス9Cで接続し、かつ
交換装置1C及びCTI用パーソナル・コンピュータP
C1〜PCmにはメディアストリームバス9Cとの間の
汎用のインタフェース部12−3,21Cのみを設け、
交換装置1CとCTI用パーソナル・コンピュータPC
1〜PCmとの間で転送する音声データ及び制御データ
を各部に設けられたインタフェース部12−3,21C
によりピンポン伝送制御方式を用いて時分割多重して転
送し、また転送されたデータの分離もしくは合成を各C
TI用パーソナル・コンピュータPC1〜PCm毎に決
められたタイミング行なうようにしている。
【0118】従って、交換装置1Cに専用ルータもしく
は複数の専用インタフェースを設置する必要がなくな
り、しかもインタフェース部12−3,21Cを交換装
置1C及び各CTI用パーソナル・コンピュータPC1
〜PCmに内蔵しただけではなく、メディアストリーム
バス9C上で転送する音声データや制御データをピンポ
ン伝送制御方式により時分割多重して転送するようにし
たので、データ衝突を防止することができ、しかも伝送
効率及び信頼度を高めることができ、簡易な構成で安価
なシステムを構築することができる。
【0119】(第4の実施形態)この発明の第4の実施
形態は、交換装置において、インタフェース部にメディ
アストリームバスもしくはCTI用パーソナル・コンピ
ュータを複数収容できるようにしたハブを備えるように
したものである。
【0120】図18は、この第4の実施形態に係わる交
換システムの概略構成を示すブロック図である。交換装
置1Dのインタフェース部12−4には、ハブ13−4
が内蔵されている。このハブ13−4には、CTI用パ
ーソナル・コンピュータPC1〜PCmが別々のメディ
アストリームバス9D1〜9Dmを介して接続されてい
る。また、交換装置1Dのインタフェース部12−4及
び各CTI用パーソナル・コンピュータPC1〜PCm
のインタフェース部21−4には、10BASE−Tが
使用されている。
【0121】図19は、上記インタフェース部12−4
の要部構成を示す回路ブロック図である。
【0122】インタフェース部12−4は、伝送路側に
ハブ13−4とフィルタ・トランスモジュール131−
4とを備え、その他にPCMIF126−4と、通信プ
ロセッサ127−4と、メモリ128−4と、FIFO
129−4とを備えている。
【0123】ここで、タイムスイッチからのPCMデー
タは、PCMIF126−4を介して通信プロセッサ1
27−4に入力され、メインCPUからの制御データは
FIFO129−4を介して通信プロセッサ127−4
に入力される。通信プロセッサ127−4は、メディア
アクセスコントロール方式として衝突制御方式を採って
おり、これによりPCMデータ及び制御データを図20
に示すような形式に置き換えるようにしている。
【0124】なお、送信先及び宛先には、各CTI用パ
ーソナル・コンピュータPC1〜PCmのノード番号が
記述されている。また、データ長は64kb/s伝送で
固定的に決定されており、データのパケット長は46〜
1500の間で決定されている。この第4の実施形態で
は、4FR(125μ×4)で伝送を完了するようにし
て、即時性とディレイ発生の削減に寄与している。
【0125】図21は、全体のデータ伝送の構成を示し
ている。下りについては、4ノード分のデータを一括し
て送出され、CTI用パーソナル・コンピュータPC1
〜PCm側で自分宛のデータであるかどうかの分離を行
なわれる。その後、規格通りの衝突マージンを持って、
CTI用パーソナル・コンピュータPC1〜PCm側は
上りデータを発生する。
【0126】次に、交換装置1Dのインタフェース部1
2−4におけるCTI用パーソナル・コンピュータPC
1〜PCmの異常対応処理について説明する。すなわ
ち、通信プロセッサ127−4は、CTI用パーソナル
・コンピュータPC1〜PCm内の異常を監視する異常
監視機能と、この異常監視機能による異常監視結果に基
づいて異常の状態を判定し、この判定結果に基づき必要
に応じてCTI用パーソナル・コンピュータPC1〜P
Cmを交換装置1Cから切り離す異常対応制御機能とを
備えている。
【0127】異常監視機能は、上記CTI用パーソナル
・コンピュータPC1〜PCmに対し、制御データに動
作状態を問い合わせるための問い合わせ要求を挿入して
送信し、各CTI用パーソナル・コンピュータPC1〜
PCmから所定の応答情報が返送されてくるか否かを検
出する。異常対応制御機能は、上記異常監視機能により
例えばCTI用パーソナル・コンピュータPC1からの
応答が無応答である場合に、異常があったと判断し、C
TI用パーソナル・コンピュータPC1を交換装置1D
から切り離す。この場合、図21に示すような上り1の
タイミングにデータが出ない、あるいは衝突タイミング
を侵食してしまったなどの動作異常が考えられる。
【0128】交換装置1Dのインタフェース部12−4
は、通信プロセッサ127−4において、メディアスト
リームバス9D1〜9Dmに送出すべきPCMデータと
制御データとの合成、もしくはメディアストリームバス
9D1〜9Dmから転送されたPCMデータと制御デー
タとの分離を行なう場合に、図22に示すように、メモ
リ128−4に分離もしくは合成すべきPCMデータ及
び制御データを蓄積しておくようにしている。
【0129】ここで、交換装置1Dから各CTI用パー
ソナル・コンピュータPC1〜PCmへデータを送出す
る場合に、通信プロセッサ127−4は、メモリ128
−4に蓄積されたPCMデータ及び制御データにプリア
ンブルやMACアドレス等を添付して宛先となる各CT
I用パーソナル・コンピュータPC1〜PCmに送出す
るようにしている。また、各CTI用パーソナル・コン
ピュータPC1〜PCmから交換装置1Dへデータが送
出される場合に、通信プロセッサ127−4は、受信し
たデータをPCMデータと制御データとに分離し、受信
した順番でメモリ128−4に蓄積する。例えばPC#
1が接続されていないときでは、そのタイミングに何も
帰ってこないので、所定時間例えば1μs等のレスポン
ス無しによる非接続検出が可能である。
【0130】また、この第4の実施形態では、各CTI
用パーソナル・コンピュータPC1〜PCmのインタフ
ェース部21−4においても、図23に示すような10
BASE−T構成とすることができる。
【0131】この場合、インタフェース部21−4は、
伝送路側にイーサIF(インタフェース)211−4と
フィルタ・トランスモジュール212−4とを備え、そ
の他にPCMIF213−4と、通信プロセッサ214
−4と、メモリ215−4と、FIFO216−4と、
H100IF217−4とを備えている。なお、各回路
の動作については、先の図19で示したインタフェース
部12−4の動作と同様であるので説明を省略する。
【0132】以上述べたようにこの第4の実施形態で
は、交換装置1Dのインタフェース部12−4にハブ1
3−4を設けるようにしたので、安価なインタフェース
でハブ13−4を介して複数のメディアストリームバス
9D1〜9Dmを接続できるようになる。また、ハブ1
3−4にCTI用パーソナル・コンピュータPC1〜P
Cmを直接接続することもできる。
【0133】さらに第4の実施形態では、CTI用パー
ソナル・コンピュータPC1で動作異常が発生すると、
交換装置1Dからの問い合わせに対し、CTI用パーソ
ナル・コンピュータPC1から交換装置1Dに例えば無
応答や異常なコマンドが返送されることになり、このよ
うな返送が行われた場合に、交換装置1Dにより該当す
るCTI用パーソナル・コンピュータPC1が切り離さ
れる。このため、CTI用パーソナル・コンピュータP
C1の動作異常が交換装置1Dに波及する心配はなくな
り、これによりシステムダウンの発生を未然に防ぐこと
ができる。
【0134】また、CTI用パーソナル・コンピュータ
PC1〜PCmは、異常が発生しても交換システム全体
に影響を与えないようにするために、高信頼設計された
サーバやファクトリコンピュータのような高価なコンピ
ュータを必要とせず、安価な汎用のパーソナル・コンピ
ュータを使用することができる。
【0135】(第5の実施形態)この発明の第5の実施
形態は、交換装置において、回線増設に伴い、複数のタ
イムスイッチを拡張バスを介して接続するように構成し
たものである。
【0136】図24は、この第5の実施形態に係わる交
換装置の要部構成を示すブロック図である。この交換装
置1Eは、それぞれ4スピーチハイウェイ(PCMH
W)入力、4スピーチハイウェイ(PCMHW)出力の
チャネル交換をタイムスロット単位で行なう複数のタイ
ムスイッチ部(TSW#1〜TSW#p)21−5と、
これらタイムスイッチ部(TSW#1〜TSW#p)2
1−5相互間を接続し、PCMハイウェイからのPCM
データをタイムスロット毎に多重化して転送可能な拡張
バス24−5とを備えている。
【0137】例えばタイムスイッチ部(TSW#1)2
1−5は、図25に示すように、入力側について、各入
力スピーチハイウェイ毎に設けられ、スピーチハイウェ
イからの直列データをタイムスロット単位で並列データ
に変換する直列/並列変換器(S−P#1〜S−P#
4)211−5と、各入力スピーチハイウェイ毎に設け
られ、直列/並列変換器(S−P#1〜S−P#4)2
11−5から出力される並列データを記憶し、時間軸を
入れ替えて送出するバッファメモリ(BM#1〜BM#
4)212−5と、このバッファメモリ(BM#1〜B
M#4)212−5からの出力を一時的に保持し、与え
れるスロット送出タイミングに基づいて並列データを拡
張バス24−5上のタイムスロットに挿入可能なラッチ
(LAT#1〜LAT#4)213−5と、各バッファ
メモリ(BM#1〜BM#8)212−5及びラッチ
(LAT#1〜LAT#4)213−5に対し、各タイ
ムスイッチ部(TSW#1〜TSW#p)21−5毎に
予め決められた拡張バス24−5上のタイムスロットの
指定を行なうコネクションメモリ(CM)214−5と
により構成されている。
【0138】また、出力側については、拡張バス24−
5を介して転送された並列データを一時的に保持するも
のであって、出力タイミングをコネクションメモリ21
4−5から与えられるスロット指定タイミングに基づい
て制御可能なバッファメモリ(BM)215−5と、各
出力スピーチハイウェイ毎に設けられ、バッファメモリ
215−5の出力データを一時的に保持するラッチ(L
AT#1〜LAT#4)216−5と、各ラッチ(LA
T#1〜LAT#4)216−5の出力データを直列デ
ータに変換して対応するスピーチハイウェイに送出する
並列/直列変換器(P−S#1〜P−S#4)217−
5とにより構成されている。
【0139】また、コネクションメモリ214−5と各
バッファメモリ(BM#1〜BM#8)212−5との
間が拡張バス218−5により接続され、さらに、各タ
イムスイッチ部(TSW#2〜TSW#p)21−5そ
れぞれのコネクションメモリ214−5相互間も拡張バ
ス218−5により接続されている。なお、この拡張バ
ス218−5は、各バッファメモリ(BM#1〜BM#
8)212−5に対しBMアドレスを送出するためのバ
スである。
【0140】次に、上記構成における動作について説明
する。すなわち、図26を参照して説明すると、スピー
チハイウェイ(HW#n)からのPCMデータは、直列
/並列変換器(S−P#n)211−5によりタイムス
ロット単位で並列データに変換された後、バッファメモ
リ(BM#n)212−5のアドレス(1〜32)に順
に書き込まれる。読み出しの際に、コネクションメモリ
214−5からのBMアドレスにより任意の並列データ
が読み出され、タイムスロットの時間が入れ替えられる
とともに、ラッチ(LAT#n)213−5に保持され
て、コネクションメモリ214−5により指定されたタ
イムスロットの送出タイミングに合わせて拡張バス24
−5の指定のタイムスロットに挿入される。
【0141】ここで、コネクションメモリ214−5に
は、図示しないCPUからの交換データが書き込まれて
いる。この交換データには、バッファメモリ(BM#
n)212−5の読み出しアドレスが記述されている。
この第5の実施形態では、バッファメモリ(BM#n)
212−5からの並列データの読み出しにより、バッフ
ァメモリ(BM#n)212−5に入ったタイムスロッ
トと読み出しタイムスロットとを入れ替えることで交換
が行なわれる原理であるが、アドレスが拡張バス218
−5を介して制御される。これは、各バッファメモリ2
12−5には各ハイウェイのPCMデータが入っている
が、どのハイウェイに送出するかが別のコネクションメ
モリにより制御されることとなり、このため、図27に
示すように、コネクションメモリ214−5を各タイム
スイッチ部21−5毎に分割して設置している。なお、
コネクションメモリ214−5におけるCM読み出しデ
ータが衝突しない理由としては、各タイムスイッチ部2
1−5毎にデバイス番号をもってタイミングを変えてい
るからである。
【0142】この様子を図28を参照して説明する。こ
こでは、各タイムスイッチ部21−5は例えば4ハイウ
ェイを持っており、8個分のタイムスイッチ部(TSW
#1〜TSW#8)21−5が用意されている。する
と、各タイムスイッチ部(TSW#1〜TSW#8)2
1−5における交換動作は32chに多重化したPCM
の各タイムスロットと同期することになり、また4ハイ
ウェイ分のBMアドレスはコネクションメモリ214−
5から各バッファメモリ(BM#1〜BM#4)212
−5もしくは別のコネクションメモリ214−5へ拡張
バス218−5を介して送出される。このBMアドレス
は、時分割で送出されるため、あたかも1つのコネクシ
ョンメモリ214−5から読み出しアドレスを指示され
ているように動作し、タイムスイッチ部21−5が分割
されても交換ができるようになっている。
【0143】次に、出力側における動作について図29
を参照して説明する。すなわち、拡張バス24−5を転
送される並列データは、例えば送出先のタイムスイッチ
部(TSW#3)21−5に属するバッファメモリ21
5−5に蓄積され、コネクションメモリ214−5によ
り与えられるタイミングでバッファメモリ215−5か
ら読み出され、以後並列/直列変換器(P−S#n)2
17−5で直列データに変換されて対応するスピーチハ
イウェイ(HW#n)に送出される。
【0144】以上述べたようにこの第5の実施形態で
は、それぞれ4ハイウェイ入力、4ハイウェイ出力の複
数のタイムスイッチ部(TSW#1〜TSW#p)21
−5が共通の拡張バス24−5により接続され、各タイ
ムスイッチ部(TSW#1〜TSW#p)21−5は、
入力側において、4本のスピーチハイウェイからのPC
Mデータを直列/並列変換器211−5によりタイムス
ロット単位で並列データに変換した後、各入力ハイウェ
イ毎に設けられたバッファメモリ212−5及びラッチ
213−5により一時的に保持し、各タイムスイッチ部
21−5毎に設けられたコネクションメモリ214−5
から与えられるスロット指定のアドレスにより各バッフ
ァメモリ212−5及びラッチ213−5に保持された
並列データを各タイムスイッチ部21−5毎に決められ
た拡張バス24−5上のタイムスロットに挿入するよう
にしている。そして、出力側において、送出先のコネク
ションメモリ214−5により拡張バス24−5のタイ
ムスロットから並列データを抽出して送出先のバッファ
メモリ215−5に保持し、並列/直列変換器217−
5により直列データに変換して後対応するスピーチハイ
ウェイに送出することでチャネル交換を行なうように構
成している。
【0145】すなわち、拡張バス24−5を使用して複
数のタイムスイッチ部(TSW#1〜TSW#p)21
−5をまたがるチャネル交換を実現するようにしている
ので、タイムスイッチ部21−5の個数を、交換を行な
うべき入力PCMデータの数及び出力PCMデータの
数、各タイムスイッチ部21−5の最大入力数及び最大
出力数に基づいて最少にすることができ、交換装置1D
全体を最小の回路規模に設計することが可能となる。
【0146】このため、タイムスイッチ部21−5を増
設して多回線を取り扱う大容量の交換装置1Eを構成す
る場合に、回線増設の際に生じるコスト増加を回線増加
数に比例させて変化させることができ、またタイムスイ
ッチ部21−5の個数を従来のマトリクス接続に比して
格段と少なくできることにより、小型化及び低コスト化
に寄与できる。また、拡張バス24−5を介してチャネ
ル交換が行なわれるので、タイムスイッチ部21−5に
空ラインがある場合に、接続回線の増加に容易に対応す
ることができる。
【0147】なお、上記第5の実施形態では、4ハイウ
ェイ入力、4ハイウェイ出力のタイムスイッチ部21−
5を複数個拡張バス24−5に接続する例について説明
したが、タイムスイッチ部それぞれの入力ハイウェイ
数、出力ハイウェイ数は2以上の任意の自然数であって
もよい。
【0148】(第6の実施形態)この発明に係わる第6
の実施形態は、タイムスイッチ部において、上記第5の
実施形態のタイムスイッチ部より拡張バスの本数を減ら
す構成を実現するものである。図30は、この第6の実
施形態におけるタイムスイッチ部の要部構成を示すブロ
ック図である。ここでは、タイムスイッチ部21−6
は、拡張バス24―6により複数個接続されている。
【0149】このタイムスイッチ部21−6は、各入力
ハイウェイ(図30では4ハイウェイ)毎に設けられ、
スピーチハイウェイからのPCMデータをタイムスロッ
ト単位で並列データに変換する直列/並列変換器(S−
P#1〜S−P#4)211−6と、これら直列/並列
変換器(S−P#1〜S−P#4)211−6からの並
列データを一時的に保持し、各タイムスイッチ部21−
6で決められたタイミングで拡張バス24−6上のタイ
ムスロットに挿入するラッチ(LAT#1〜LAT#
4)212−6と、拡張バス24−6で転送された並列
データを蓄積可能で出力タイミングを外部から与えられ
るスロット指定情報に基づいて制御可能なバッファメモ
リ213−6と、各出力ハイウェイ毎に設けられ、バッ
ファメモリ213−6の出力データを一時的に保持する
ラッチ(LAT#1〜LAT#4)214−6と、この
ラッチ(LAT#1〜LAT#4)214−6の出力を
直列データに変換してPCMハイウェイに送出する並列
/直列変換器(P−S#1〜P−S#4)215−6
と、バッファメモリ213−6に対し、任意のスピーチ
ハイウェイに出力すべきタイムスロットの指定を行なう
コネクションメモリ216−6とを備えている。
【0150】次に上記構成における動作について説明す
る。スピーチハイウェイ(HWi1〜HWi4)からの
PCMデータは、直列/並列変換器(S−P#1〜S−
P#4)211−6によりタイムスロット単位で並列デ
ータに変換された後、ラッチ(LAT#1〜LAT#
4)213−6に保持される。これらラッチ(LAT#
1〜LAT#4)213−6に保持された並列データ
は、タイムスイッチ部21−6毎に決められたバス送出
タイミングで、拡張バス24−6上のタイムスロットに
挿入される。
【0151】拡張バス24−5を転送される並列データ
は、送出先のタイムスイッチ部21−6に属するバッフ
ァメモリ214に蓄積され、コネクションメモリ216
−6により与えられるタイミングで読み出され、以後送
出先となる並列/直列変換器(P−S#2)215−6
で直列データに変換されて対応するスピーチハイウェイ
に送出される。
【0152】なお、コネクションメモリ216−6に
は、図31に示すように、送出すべきデータのハイウェ
イとタイムスロットを指定するための交換データが図示
しないCPUにより書き込まれている。
【0153】このように第6の実施形態であれば、先の
第5の実施形態のように、入力データを保持する複数の
バッファメモリ212−5を必要とせず、コネクション
メモリ216−6は出力データを保持する1個のバッフ
ァメモリ213−6の出力タイミングを制御する構成で
あるので、メモリ及び信号線の数の減少を図ることがで
き、実装基板の面積の削減を図ることが可能となる。
【0154】(その他の実施形態)この発明は上記各実
施形態に限定されるものではない。例えば交換装置をボ
タン電話システムにおけるボタン電話主装置に代えてこ
の発明を実施するようにしてもよい。その他、内線電話
機の種類や交換処理部の構成、CTI処理部の構成、タ
イムスイッチ部の構成、交換処理部とCTI処理部もし
くはコンピュータとの接続構成等についても、この発明
の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0155】
【発明の効果】以上詳述したようにこの第1の発明で
は、交換処理部とCTI処理部との間を、音声等のリア
ルタイム性が要求される信号を転送するための第1のバ
スと、制御信号等のリアルタイム性に余裕がある信号を
転送するための第2のバスとにより接続し、しかも交換
処理部及びCTI処理部それぞれに、第1のバスとの間
で信号の送受信を行なう第1のインタフェースと、第2
のバスとの間で信号の送受信を行なう第2のインタフェ
ースを内蔵するように構成している。
【0156】従ってこの第1の発明によれば、リアルタ
イム性が要求される交換処理にも十分に対応できると共
に、回線収容容量の増加要求にも容易に対応でき、かつ
ユーザのニーズに合った機能を提供できる付加サービス
機能を備えた交換システムを提供することができる。
【0157】また、第2の発明では、交換処理部内にC
TI処理部と接続するための中継バス接続用のインタフ
ェースを内蔵し、しかも内線端末からの信号別に自装置
内で処理するか、CTI処理部に転送して処理させるか
を示す情報を記憶したデータベースを設け、この交換処
理部に音声認識などのサービスの追加を行なう際に必要
となる専用のリソース・ボードは、中継バスに接続され
るCTI処理部に備えられているリソース・ボードによ
り共用するように構成している。
【0158】従ってこの第2の発明によれば、交換処理
部とは別に専用のリソース・ボードを設置する必要がな
くなり、しかもデータベースに従って交換処理部では発
信、通話などの基本的な交換処理を受け持ち、CTI処
理部では例えば音声認識といった高付加的な処理を受け
持つようにすることにより、交換処理部及びCTI処理
部の平行開発を行なうことができ、かつ交換処理部とC
TI処理部との間をバス接続しただけでなく、付加サー
ビスを実行するためのリソース・ボードがCTI処理部
に設けられているリソース・ボードと共用されることに
より、付加機能を追加したことによる交換機能の制約も
受けずに済み、信頼度が高くかつ安価なシステムを提供
することができる。
【0159】また第3の発明では、交換装置と複数のコ
ンピュータとの間をリアルタイム性が要求される音声デ
ータ転送用の接続バスで接続し、かつ交換装置及び複数
のコンピュータには接続バスとの間の汎用インタフェー
ス部のみを設け、交換装置と複数のコンピュータとの間
で転送する音声データ及び制御データを各部に設けられ
たインタフェース部によりピンポン伝送制御方式を用い
て時分割多重して転送し、また各コンピュータにおいて
インタフェース部により各コンピュータ毎に異なるタイ
ミングで音声データ及び制御データの分離もしくは合成
を行なうように構成している。
【0160】従ってこの第3の発明によれば、交換装置
とは別に複数のコンピュータを接続するための専用ルー
タもしくは複数の専用インタフェースを設置する必要が
なくなり、しかも汎用インタフェース部は交換装置内及
び複数のコンピュータ内に内蔵しただけでなく、接続バ
ス上で転送する音声データや制御データをピンポン伝送
制御方式により時分割多重して転送するようにしたの
で、接続バス上でのデータ衝突を防げるほか伝送効率及
び信頼度が高く簡易な構成で安価なシステムを提供する
ことができる。また、コンピュータで動作異常が発生す
ると、コンピュータから交換装置に例えば無応答や異常
なコマンドが返送されることになり、このような返送が
行われた場合に、交換装置により該当するコンピュータ
が切り離されため、コンピュータの動作異常が交換装置
に波及する心配はなくなり、これによりシステムダウン
の発生を未然に防ぐことができる。
【0161】また第4の発明では、拡張バスを使用して
複数のタイムスイッチ部をまたがるチャネル交換を行な
うようにしているので、タイムスイッチ部の個数を、交
換を行なうべき入力データの数及び出力データの数、各
タイムスイッチ部の最大入力数及び最大出力数に基づい
て最少にすることができ、装置全体を最小の回路規模に
設計することが可能となる。
【0162】このため、タイムスイッチ部を増設して多
回線を取り扱う大容量の交換装置を構成する場合に、回
線増設の際に生じるコスト増加を回線増加数に比例させ
て変化させることができ、またタイムスイッチ部の個数
を少なくできることにより、交換装置全体の小型化及び
低コスト化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わるCTI機能を備えた交換シ
ステムの第1の実施形態を示す概略構成図。
【図2】 図1に示した交換システムにおける交換装置
の構成を示す回路ブロック図。
【図3】 図2に示した交換処理部におけるタイムスイ
ッチ及びメディアストリーム・インタフェースの構成を
示す回路ブロック図。
【図4】 CTI機能を使用して内線電話機から音声で
外線発信する場合の動作を説明するための図。
【図5】 CTI機能を使用して内線電話機からインタ
ーネット経由で外線発信する場合の動作を説明するため
の図。
【図6】 メディアストリーム・バスへの音声データの
送出動作を説明するための図。
【図7】 メディアストリーム・バスからの音声データ
の受信動作を説明するための図。
【図8】 PCIバスを使用して交換処理部からCTI
処理部へ制御データを転送する動作を説明するための
図。
【図9】 PCIバスを使用してCTI処理部から交換
処理部へ制御データを転送する動作を説明するための
図。
【図10】 この発明の第2の実施形態に係わるCTI
機能を備えた交換システムの概略構成図。
【図11】 上記図10に示した交換処理部内のデータ
ベースに記憶された内線電話機とこの内線電話機が実行
可能なサービス名との対応関係の一例を示す図。
【図12】 上記図10に示した交換処理部内のデータ
ベースに記憶された音声認識ボードの状態と、この状態
に応じたサービス制御内容との対応関係の一例を示す
図。
【図13】 音声認識サービスを利用した端末同士の接
続動作を説明するために示すシーケンス図。
【図14】 この発明の第3の実施形態に係わる交換シ
ステムの概略構成図。
【図15】 上記図14に示した交換装置内のインタフ
ェース部の要部構成を示す回路ブロック図。
【図16】 上記図14に示したCTI用パーソナル・
コンピュータ内のインタフェース部の要部構成を示す回
路ブロック図。
【図17】 メディアストリームバスを転送されるデー
タの多重化構造を示す図。
【図18】 この発明の第4の実施形態に係わる交換シ
ステムの概略構成図。
【図19】 上記図18に示した交換装置内のインタフ
ェース部の要部構成を示す回路ブロック図。
【図20】 この第4の実施形態で取り扱う音声データ
及び制御データの構造を示す図。
【図21】 4ノード分のデータ伝送の構造を示す図。
【図22】 上記図18に示した交換装置内のインタフ
ェース部によるPCMデータと制御データとの分離及び
合成動作を説明するために示す図。
【図23】 第4の実施形態で適用されるCTI用パー
ソナル・コンピュータ内のインタフェース部の要部構成
を示す回路ブロック図。
【図24】 この発明の第5の実施形態に係わる交換装
置の要部構成を示すブロック図。
【図25】 上記図24に示したタイムスイッチ部の要
部構成を示す回路ブロック図。
【図26】 上記図25に示したタイムスイッチ部にお
けるPCMハイウェイから拡張バスへのデータ送出動作
を示す図。
【図27】 上記図25に示したコネクションメモリの
構成を示す図。
【図28】 上記図25に示したタイムスイッチ部にお
ける拡張バスからPCMハイウェイへのデータ送出動作
を示す図。
【図29】 上記図25に示した拡張バスを転送される
データの多重化構造を示す図。
【図30】 この発明の第6の実施形態におけるタイム
スイッチ部の要部構成を示すブロック図。
【図31】 上記図30に示したコネクションメモリの
記憶内容を示す図。
【図32】 従来のタイムスイッチのマトリクス接続構
成を示す図。
【図33】 上記図32に示したタイムスイッチの要部
構成を示す回路ブロック図。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1D,1E,1F…交換装置、 2…内線電話機(DKT)、 3…公衆網、 4…インターネット、 5…LAN、 6…クライアントPC、 7A,7B…リソース・ボード、 8…PCIバス、 9,9C,9D1〜9Dm…メディアストリームバス、 10A,10B…交換処理部、 11A,11B…メインCPU、 12A,12B,32…メモリ、 15…PCIIF、 21…タイムスイッチ(TSW)、 21−5,21−6…タイムスイッチ部(TSW#1〜
TSW#p)、 22…サブCPU、 23…メディアストリームIF、 24,24−5,24−6…拡張バス、 25…スピーチハイウェイ(PCMHW)、 26…制御データハイウェイ(DHW)、 30A,30B…CTI処理部、 31…CTI−CPU、 71…ISDN回線ボード、 72…アナログ内線ボード、 73…音声認識ボード、 74…テレフォニボード、 111…サービス制御部、 121…データベース、 12−3,21−3…インタフェース部、 121−3,211−3…メディアストリームIF、 122−3,212−3…RS485IF、 12−4,21−4…インタフェース部、 13−4…ハブ、 127−4,214−4…通信プロセッサ、 211−5,211−6…直列/並列変換器(S−P#
1〜S−P#4)、 212−5,215−5,213−6…バッファメモリ
(BM#1〜BM#4)、 213−5,216−5,212−6…ラッチ(LAT
#1〜LAT#4)、 214−5,216−6…コネクションメモリ(C
M)、 217−5…並列/直列変換器(P−S#1〜P−S#
4)、 24−5,24−6…拡張バス、 PC1〜PCm…CTI用パーソナル・コンピュータ。
フロントページの続き (72)発明者 青木 隆司 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 (72)発明者 柴田 勉 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 Fターム(参考) 5K015 AA01 AA02 AA06 AA07 AA12 AB04 5K024 AA72 AA74 AA75 AA76 BB01 BB02 BB04 BB06 BB10 CC03 CC04 CC05 CC08 CC09 CC10 DD01 DD04 5K026 AA01 BB02 CC02 CC03 DD03 EE01 EE05 EE06 FF02 FF03 FF04 FF07 FF08 FF09 FF10 FF14 FF15 FF16 FF17 GG01 GG15 GG17 HH01 HH02 HH03 HH04 HH05 5K049 AA01 BB01 BB02 BB04 BB13 BB15 BB19 BB22 BB23 BB24 CC03 CC05 CC06 CC08 CC10 CC11 EE01 EE02 EE11 EE12 FF11 FF12 FF15 FF16 FF17

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の通信チャネル間の交換処理を統括
    する交換処理部と、 この交換処理部に対し独立してコンピュータテレフォニ
    ・アプリケーション機能を実行するCTI処理部と、 前記交換処理部とCTI処理部との間を接続し、リアル
    タイム性が要求される第1の信号を転送するために使用
    される第1のバスと、 この第1のバスとは独立して前記交換処理部とCTI処
    理部との間を接続し、前記第1の信号に比べてリアルタ
    イム性が要求されない第2の信号を転送するために使用
    される第2のバスとを具備し、 前記CTI処理部及び交換処理部の各々は、前記第1の
    バスとの間で第1の信号を送受信する第1のインタフェ
    ースと、前記第2のバスとの間で第2の信号を送受信す
    る第2のインタフェースとを備えたことを特徴とする付
    加サービス機能を備えた交換システム。
  2. 【請求項2】 前記第1のインタフェースは、交換処理
    部から第1のバスへ第1の信号を送信する場合には交換
    処理を省略して送信を行い、第1のバスを介して転送さ
    れた第1の信号を交換処理部で受信する場合には交換処
    理部が管理している空きスロットを使用することを特徴
    とする請求項1記載の付加サービス機能を備えた交換シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 それぞれ内線端末を接続できる複数の通
    信回線間の交換に係わる種々機能を有する交換処理部
    と、この交換処理部に対し独立してコンピュータテレフ
    ォニ・アプリケーション機能を実行し、かつ前記交換処
    理部による処理と同じ処理を実行可能とする通信リソー
    ス・ボードを備えたCTI処理部と、前記交換処理部と
    前記CTI処理部との間を接続し、前記交換処理部と前
    記CTI処理部との間で転送される信号を中継する中継
    バスとを具備し、前記交換処理部及び前記CTI処理部
    の各々は、前記中継バスとの間で信号の送受信を行なう
    インタフェースを備える付加サービス機能を備えた交換
    システムであって、 前記交換処理部には、 前記内線端末を示す識別情報と、該内線端末から送信さ
    れる信号別に前記交換処理部で処理するか、もしくは前
    記CTI処理部に転送して処理させるかを示す情報との
    対応関係を表すデータを記憶する処理情報記憶手段と、 前記内線端末からの信号受信時に、前記処理情報記憶手
    段に記憶されたデータに基づき前記交換処理部で処理す
    るか、または前記CTI処理部に転送して処理するかを
    判定し、この判定結果に基づき該当する内線端末に対す
    る信号処理を行なう信号処理制御手段とを備えることを
    特徴とする付加サービス機能を備えた交換システム。
  4. 【請求項4】 前記処理情報記憶手段は、前記CTI処
    理部から到来する信号毎にどの内線端末もしくはどの交
    換処理部の機能に対応しているかを示す情報を記憶して
    おり、 前記信号処理制御手段は、前記CTI処理部から前記中
    継バスを介して信号が到来した場合に、前記処理情報記
    憶手段を参照し、この参照結果に基づき該当する内線端
    末もしくは交換処理部の機能に対する信号処理を行なう
    ことを特徴とする請求項3記載の付加サービス機能を備
    えた交換システム。
  5. 【請求項5】 さらに、前記交換処理部に設けられた処
    理情報記憶手段に対する情報の書替設定方式を表す情報
    を各内線端末に対応付けて記憶する書替設定方式記憶手
    段と、 システム稼動中における前記処理情報記憶手段に対する
    情報書替を、前記書替設定方式記憶手段を参照して、該
    当する書替設定方式により行なう書替設定制御手段とを
    備えたことを特徴とする請求項3記載の付加サービス機
    能を備えた交換システム。
  6. 【請求項6】 前記処理情報記憶手段は、前記CTI処
    理部に設けられる場合に、受信信号毎に前記CTI処理
    部のみで内線端末に対する信号処理を実行するか、もし
    くは前記交換処理部に前記中継バスを介して転送して処
    理させるかを示す情報を記憶しており、 前記信号処理制御手段は、前記内線端末からの信号受信
    時に、前記処理情報記憶手段を参照し、この参照結果に
    基づき該当する内線端末に対する信号処理を行なうこと
    を特徴とする請求項3記載の付加サービス機能を備えた
    交換システム。
  7. 【請求項7】 前記CTI処理部の通信リソース・ボー
    ドは、前記複数の内線端末の各々とこれらの内線端末が
    使用可能な通信リソースとの対応関係を表すデータを記
    憶する通信リソースデータ記憶手段と、 前記内線端末からの信号受信時に、前記通信リソースデ
    ータ記憶手段を参照し、この参照結果に基づき前記交換
    処理部への信号送出を省略して前記CTI処理部のみで
    信号処理を行なう通信リソース制御手段とをさらに備え
    てなることを特徴とする請求項3記載の付加サービス機
    能を備えた交換システム。
  8. 【請求項8】 複数の通信チャネル間の交換処理に係わ
    る種々機能を有する交換処理部と、 この交換処理部の機能の一部を実行する複数のコンピュ
    ータと、 前記交換処理部と前記複数のコンピュータとの間を接続
    し、リアルタイム性が要求されるデータを転送するため
    に使用される接続バスとを具備し、 前記交換処理部及び前記複数のコンピュータの各々は、
    前記接続バスとの間でデータを送受信するデータ転送用
    インタフェースを備えたことを特徴とする付加サービス
    機能を備えた交換システム。
  9. 【請求項9】 前記交換処理部のデータ転送用インタフ
    ェースは、前記接続バスもしくは前記コンピュータを複
    数収容するためのハブを内蔵することを特徴とする請求
    項8記載の付加サービス機能を備えた交換システム。
  10. 【請求項10】 前記接続バスを転送されるデータは、
    音声データ及び前記コンピュータで処理を行なうデータ
    と制御用データとを時間圧縮多重制御方式により時分割
    多重したデータであることを特徴とする請求項8記載の
    付加サービス機能を備えた交換システム。
  11. 【請求項11】 前記データ転送用インタフェースは、
    前記コンピュータ内の異常を監視する異常監視手段と、
    この異常監視手段による異常監視結果に基づいて異常の
    状態を判定し、この判定結果に基づき必要に応じて前記
    コンピュータを前記交換処理部もしくは前記接続バスか
    ら切り離す異常対応手段とを備えたことを特徴とする請
    求項8記載の付加サービス機能を備えた交換システム。
  12. 【請求項12】 前記異常監視手段は、前記交換処理部
    から前記複数のコンピュータに対し、音声データ送受信
    の際に送信する制御データに前記複数のコンピュータの
    動作状態を問い合わせるための問い合わせ情報を挿入し
    て送信し、前記複数のコンピュータからの所定の応答情
    報が返送されてくるか否かを検出し、 前記異常対応手段は、前記複数のコンピュータから所定
    の応答情報が返送されない場合に、該当するコンピュー
    タを切り離すことを特徴とする請求項10または11記
    載の付加サービス機能を備えた交換システム。
  13. 【請求項13】 前記コンピュータ側のデータ転送用イ
    ンタフェースは、各コンピュータ毎に決められたタイミ
    ングで前記接続バスで転送される制御データと音声デー
    タもしくは前記コンピュータで処理するデータとの分離
    もしくは合成を行なうことを特徴とする請求項8または
    10記載の付加サービス機能を備えた交換システム。
  14. 【請求項14】 それぞれNハイウェイ入力、Mハイウ
    ェイ出力(N、Mは2以上の任意の自然数)の回線交換
    をスロット単位で行なう複数のタイムスイッチ部と、 これら複数のタイムスイッチ部相互間を接続し、入力ハ
    イウェイからのデータをスロット毎に多重化して転送可
    能な拡張バスとを具備し、 前記複数のタイムスイッチ部の各々は、 各入力ハイウェイ毎に設けられ、入力ハイウェイからの
    直列データを前記スロット単位で並列データに変換する
    直列/並列変換手段と、 各入力ハイウェイ毎に設けられ、前記直列/並列変換手
    段から出力される並列データを出力保持するものであっ
    て、外部から与えられるスロット指定情報に基づいて前
    記並列データを前記拡張バス上のスロットに挿入可能な
    入力データ保持手段と、 前記入力データ保持手段に対し、各タイムスイッチ部毎
    に決められた拡張バス上のスロットの指定を行なうスロ
    ット指定制御手段とを備えるようにしたことを特徴とす
    る交換装置。
  15. 【請求項15】 前記複数のタイムスイッチ部の各々
    は、 前記拡張バスを介して転送された並列データを出力保持
    するものであって、出力タイミングを外部から与えられ
    るスロット指定情報に基づいて制御可能な出力データ保
    持手段と、 各出力ハイウェイ毎に設けられ、前記出力データ保持手
    段の出力データを直列データに変換して前記出力ハイウ
    ェイに送出する並列/直列変換手段とをさらに備え、 前記スロット指定制御手段は、前記出力データ保持手段
    に対し、前記拡張バスから取り込むべきスロットの指定
    を行なうことを特徴とする請求項14記載の交換装置。
  16. 【請求項16】 それぞれNハイウェイ入力、Mハイウ
    ェイ出力(N、Mは2以上の任意の自然数)の回線交換
    をスロット単位で行なう複数のタイムスイッチ部と、 これら複数のタイムスイッチ部相互間を接続し、入力ハ
    イウェイからのデータをスロット毎に多重化して転送可
    能な拡張バスとを具備し、 前記複数のタイムスイッチ部の各々は、 各入力ハイウェイ毎に設けられ、入力ハイウェイからの
    直列データを前記スロット単位で並列データに変換し、
    各タイムスイッチ部で決められたタイミングで前記拡張
    バス上のスロットに挿入する直列/並列変換手段と、 前記拡張バスを介して転送された並列データを蓄積可能
    なバッファメモリを備え、このバッファメモリの出力タ
    イミングを外部から与えられるスロット指定情報に基づ
    いて制御可能な出力データ保持手段と、 各出力ハイウェイ毎に設けられ、前記出力データ保持手
    段の出力データを直列データに変換して前記出力ハイウ
    ェイに送出する並列/直列変換手段と、 前記バッファメモリに対し、前記出力ハイウェイに出力
    すべきスロットの指定を行なうスロット指定制御手段と
    を備えるようにしたことを特徴とする交換装置。
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WO2004075520A1 (ja) * 2003-02-24 2004-09-02 Fujitsu Limited 音声による問い合わせの受付システム

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000106565A (ja) * 1998-07-31 2000-04-11 Nec Eng Ltd バス接続拡張方式におけるネットワーク同期および無瞬断クロック切替方式

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