JP4098541B2 - 引出し式キャビネット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャビネット本体内に上下方向に多段状に設けられた複数の引出しを同時に引き出すことが出来ないようにして転倒を防止した引出し式キャビネットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のキャビネットとしては、例えば特開平10−327954号公報等に開示されている。
【0003】
このようなキャビネットにおいては、保管する書類の管理上の問題から引出しの施解錠装置が設けられていることが多い。このような施解錠装置としては、錠(キー)を使用して施解錠操作する手動式の施解錠装置が一般的であるが、オフィス等において多数のキャビネットの施解錠を一括管理する場合等においては、上記のように施解錠装置が手動式であると各キャビネット毎の施解錠に手間がかかるため、遠方からの施解錠操作により施解錠出来るような電気的施解錠装置もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、後者の電気的施解錠装置を使用して、遠方からの施解錠操作により引出しの施解錠が行われるようにする場合、例えば他の利用者により引出しが引き出されていたり、何らかの理由により引出しが完全に閉じられてされていない状態で施錠操作がなされると、その時点で引出しを利用している人が引出しを閉じることが出来なくなったり、施解錠装置に無理な負荷が加わって施解錠装置が故障することが考えられる。
【0005】
そこで、各引出しの開閉状態を検出するための検出手段等を設けることが考えられるが、各引出し毎に検出手段を複数設けることになると、検出手段の組み付けに手間がかかるばかりか、コストが嵩む恐れがあった。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、引出しの開閉状態に応じて施解錠が行われるとともに、複数の引出しの開閉状態を複数の検出手段等を設けることなく確認出来るようにした引出し式キャビネットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の引出し式キャビネットは、キャビネット本体内に複数の引出しが上下方向に多段状に設けられるとともに、前記キャビネットの側板所定箇所に上下動可能に設けられる移動部材と、該移動部材と前記引出しとの間に設けられ、いずれかの前記引出しの開閉動作に連係して前記移動部材を上下動させるとともに、前記移動部材の上下動により前記引出しの開放を規制し得る係脱手段と、により複数の引出しの同時開放を防止した引出し式キャビネットであって、
全ての引出しを一斉に施解錠させるために前記移動部材を上下動しうるように該移動部材に連係された施解錠部と、
前記移動部材の上下位置を検出可能な位置検出手段と、
送信機から送信される施錠信号または解錠信号を受信した場合において、前記位置検出手段による検出結果に応じて前記施解錠部の駆動制御を実施する制御部と、を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、制御部は施錠信号または解錠信号を受信した際に引出しの開閉状態に基づいて施解錠部による施解錠を制御するため、引出しが開放された状態での施錠や、解錠状態での解錠または施錠状態での施錠を防止することが出来るので、その時点で引出しを利用している利用者が引出しを閉じることが出来なくなったり、施解錠部に無理な負荷がかかって故障することがない。また、各引出し毎に引出しの開閉状態を検出する検出手段等を設けることなく引出しの開閉状態を認識することが出来るため、製造時の手間やコストを効果的に低減出来る。
【0008】
本発明の引出し式キャビネットは、前記位置検出手段は、前記移動部材の所定箇所に設けられた被検出部を非接触で検出出来る非接触センサであることが好ましい。
このようにすれば、引出しの開閉動作に連動して移動部材が頻繁に上下動しても、位置検出手段が摩擦等により劣化すること等がないので、メンテナンス性が向上する。
【0009】
本発明の引出し式キャビネットは、前記施解錠部を駆動するための各要素部が一体的に組み付けられたユニット部材を、前記キャビネットの側板に上下方向を向くように固設された補強支柱に固着したことが好ましい。
このようにすれば、各要素部を強度のある補強支柱に固着するので、ユニット部材のがたつきや落下等が確実に防止される。
【0010】
本発明の引出し式キャビネットは、前記制御部と、前記施解錠部を駆動させる駆動部に電気を供給するための電気供給部とを、前記補強支柱の長手方向左右側に分割して設けたことが好ましい。
このようにすれば、両者をバランスよく設けることが出来る。
【0011】
本発明の引出し式キャビネットは、前記制御部は、前記送信機から施錠信号を受信した際において、前記位置検出手段による検出結果に基づき、いずれかの前記引出しが開放状態であると判定した場合、前記施解錠部による施錠を実施しないように制御することが好ましい。
このようにすれば、引出しが開放された状態で施錠されることがないので、引出しの利用者が引出しを閉じることが出来なくなったり、施錠により施解錠部に無理な負荷がかかるのを防止出来る。
【0012】
本発明の引出し式キャビネットは、前記制御部には、前記送信機から施錠信号もしくは解錠信号を受信したにも関わらず前記施解錠部による施解錠を実施しなかった旨を外部に報知する報知手段が接続されていることが好ましい。
このようにすれば、引出しが開放されたまま放置されることを防止出来るため、管理性が高まる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示されるキャビネット1は、箱体2の内面に沿って設けられた前後方向を向く支持レール3によって支持された複数段の引出し4を備えている。箱体2の側板5の内壁5aと、引出し4の側面4aとの間の空間には、同時引き出し防止装置6が設けられている。
【0014】
図2及び図3に示すように、同時引き出し防止装置6は、いずれかの引出し4を1つ引き出したとき、その引出し4の側面4aに突設された突子7が、箱体2の側板5の内壁5aに設けられた基板8に枢着された回動カム板作動部材9に係合し、その回動カム板9を回動させ、回動カム板9の前方、すなわち、図2及び図3中右方を上下方向に通るように基板8の上下の端部間に張設されたワイヤである移動部材としての索条作動部材10の一部が前方へ押圧されて回動カム板9の上下に設けられたストッパ14、14間で撓ませられ、かつ索条10の上端10aが下方に引き寄せられ、それによって、回動カム板9のさらなる回動が許容され、その1つの引出し4を引き出せるようになっており、これら突子7及び回動カム板9とにより係脱手段が構成されている。なお、索条10には、ワイヤの他に紐等を用いてもよい。
【0015】
引き出された引出し4によって回動させられた回動カム板9は、図3に示すように、回動端9aが回動中心軸20より上方に位置するデットポイントを越えた状態になって、索条10の上端10aを引き下げた状態に保持する。また、回動カム板9がデットポイントを越えた状態になっているため、突子7が係合する切込21は、引き出された引出しを押込むとき、突子7を受け入れることができる向きに向いたまま保持されている。
【0016】
この状態で、他の引出し4を引き出そうとすると、その引出し4の突子7が、その引出し4に対応する回動カム板9を各々回動させて索条10を前方へ撓ませようとするが、索条10の上端10aの移動量が引出し4を1つ引き出したときの移動量よりも大となるため、基板8上のストッパー22にその上端10aが当接して回動カム板9のさらなる回動が阻止され、同時に2つ以上の引出し4を引き出せないようになっている。
【0017】
なお、索条10の上端10aは基板8上の枠体11内の上下動駒12に固着され、下端10bは基板8の下端部所定箇所に固着されている。上下動駒12は、枠体11内に上下動可能に設けられて、スプリング13によって常時上方に付勢されている。このため、索条10は常時上方に引っ張られた牽引状態にある。
【0018】
同時引き出し防止装置6は、箱体2の側板5の内壁5aと引出し4の側面4aとの間の狭い空間に設けられるため、回動カム板9は、支持レール3より上方の支持レール3の左右方向の厚みによって形成された空間内に収められている。
【0019】
枠体11内における上下動駒12の側方には、天板16の前部所定箇所に設けられる施解錠装置23に連係される施解錠駒24が上下動自在に設けられている。施解錠駒24は、特に図4(b)に示されるように、前面に突出片25が突設されるとともに、上下動駒12の側面に形成されたストッパ溝26に下方から挿入可能なストッパ片27が側面に突設されている。
【0020】
図4(a)に示されるように、この施解錠駒24と天板16の下面に左右方向に設けられる揺動板28とを連係する連結部材29は、突出片25が嵌入される下部貫通穴30が下部に形成されているとともに、揺動板28の端部に形成された係止片28aが遊嵌される上部貫通穴31が上部に形成されている。
【0021】
揺動板28は、図2〜図4に示されるように、その後端所定箇所に後ろ向きに形成された支持片28bを、天板16の下面に固着された左右方向に延びる支持部材32に形成された係止孔32a内に挿通することにより、その前端部が支持片28bを中心に上下方向に揺動自在に設けられているとともに、その前端部所定箇所に形成された横長の長孔33内には、施解錠装置23の後端から後向きに突設された施解錠部としての偏心軸34が挿通されている。
【0022】
施解錠装置23は、前面にキー35の差し込み口36aを備えるシリンダ錠36と、該シリンダ錠36の後方に連設されるとともに、減速機付きモータM及び該減速機付きモータMの駆動により回動する偏心軸34が内部に収容されたハウジング37と、から構成されている。
【0023】
前記減速機付きモータMは、詳しくは後述するが、送信機としての図示しないリモコンキーによる施解錠操作に基づいて駆動するようになっており、この減速機付きモータMの駆動により施解錠部としての偏心軸34が正逆回動して揺動板28の前端部を上下動させる。また、ハウジング37内には、図示しない連係機構が構成されており、差し込み口36a内にキー35を差し込んで回動操作することによっても偏心軸34を正逆回動させることが出来るようになっている。
【0024】
このように、施解錠装置23の偏心軸34と施解錠駒24とは、揺動板28及び連結部材29を介して連係されており、偏心軸34の回動に伴い揺動板28の前端部が上下動することにより施解錠駒24が枠体11内で上下方向に移動するようになっている。
【0025】
図2〜図4に示されるように、索条10における枠体11の下方所定箇所には、平面視略L字状に形成されたブラケット39aが、その前面側から索条10を挟み込むようにネジ固定される固定板39bにより取り付けられている。図6に示されるように、ブラケット39aの一端部は、内壁5aに形成されたスリット穴46を通して側板5内に形成された空間部内に入り込んでおり、その端部には被検出部としてのマグネット38が設けられている。よって、このマグネット38は、図2に示されるように全ての引出し4が閉塞された状態において位置する上限位置と、図3に示されるようにいずれかの引出し4が引き出された状態において位置する下限位置との間で上下動するようになっている。
【0026】
このマグネット38の上方には、後述する制御部に接続される位置検出手段としての近接スイッチ40が側板5の所定箇所に固設されており、マグネット38が前記上限位置まで上昇して近接した際にマグネット38が検出されるようになっている。つまり、マグネット38が検出された場合は全ての引出し4が閉塞されていることになる。
【0027】
前述した近接スイッチ40及び施解錠装置23内に設けられた減速機付きモータMは、図5に示されるように側板5内に設けられる制御装置41に図示しないケーブルを介して接続されている。制御装置41は、図5(a)に示されるように、側板5の外壁5bの内面にスポット溶接により固着された上下方向に延びる補強支柱43の上部にネジ47により固定されたユニット部材としての取付板45にネジ固定されている。
【0028】
取付板45は、補強支柱43を跨いでキャビネット1の前後方向に向けて延びるように形成されており、その後側には、制御装置41や前記減速機付きモータMや近接スイッチ40等に電力を供給するための電源供給部としてのバッテリ42がネジ固定されている。このように、制御装置41とバッテリ42とが、補強支柱43を挟んで前後方向に固定されていることにより、取付板45の前後の重量バランスが安定するとともに、バッテリ42に充電が必要となる場合において、充電時において放出される熱が補強支柱43により遮断されるため、制御装置41に影響が及ぶこと等がない。
【0029】
また、この制御装置41には、施解錠装置23による引出し4の施解錠操作を遠方から行うための図示しないリモコンキーから送信される電波を受信するためのアンテナ部44(図2、図3、図5(b)参照)や、後述するように施解錠装置23による施解錠が正常に行われなかった際にその旨を外部に報知する報知手段としての報知LED45が図示しないケーブルを介して電気的に接続されている。なお、前記アンテナ部44は、その周囲が樹脂コーティングされており、図5に示されるように、天板16の前端部下面に、金属板からなる天板16の内面に接触しないように設けられている。また、報知LED45は、図1に示されるように天板16の前端部におけるシリンダ錠36の側方に設けられている。
【0030】
次に、施解錠装置23による引出し4の施解錠に伴う作用を図6に基づいて説明する。
【0031】
まず、施解錠装置23が解錠状態にあるときは、図6(a)に示されるように偏心軸34が下方に位置し、揺動板28の前端部が下方に傾いているため、連結部材29を介して揺動板28に連係している施解錠駒24は下限位置にある。よって上下動駒12は上下移動自在であるため、引出し4は開閉自在となる。
【0032】
施解錠装置23が施錠状態にあるときは、図6(b)に示されるように偏心軸34が上方に位置し、揺動板28が水平状態で保持されるため、連結部材29を介して揺動板28に連係している施解錠駒24は上限位置にある。この場合、施解錠駒24のストッパ片27が上限位置にある上下動駒12のストッパ溝26内に挿入されて上下動駒24の下方移動が、連結部材29及び揺動板28を介して偏心軸34により規制されることにより、全ての引出し4の開放が不能となって施錠される。
【0033】
このように本実施例における施解錠装置23による引出し4の施解錠は、リモコンキーにて施錠操作または解錠操作されるか、あるいは図6中2点鎖線で示されるキー35をシリンダ錠36の差し込み口36aに差し込むことによる手動操作のいずれかにより行われる。
【0034】
ここで、リモコンキーからの施解錠操作に基づいて制御装置41が行う施解錠処理内容を、図7に示されるフローチャートに基づいて説明する。
【0035】
まずS1においては、送信機から送信される施解錠信号の受信があるか否かを判定し、S1において信号を受信したと判定した場合はS2に進み、受信した信号は解錠信号であるか否かを判定する。ここで解錠信号であると判定した場合はS3に進み、施解錠装置23の減速機付きモータMを駆動させて、解錠動作、すなわち、偏心軸34を下方位置まで回動させるとともに、減速機付きモータMを駆動させている間報知LED45を点灯させて、解錠動作されている旨を外部に報知する。
【0036】
そして、S5において解錠動作が終了して解錠処理が終了したと判定した場合は点灯させていた報知LED45を消灯して(S6)解錠処理を終了し、再度S1に戻って信号受信の待機状態とする。
【0037】
S2において受信した信号は施錠信号であると判定した場合はS7に進み、近接スイッチ40がマグネット38を検出しているか否か、すなわち、いずれかの引出し4が開放されているか否かを判定する。ここで近接スイッチ40がマグネット38を検出していないと判定した場合は、全ての引出し4が閉塞された状態、すなわち施錠可能な状態であることになるため、S3に進んで施解錠装置23を駆動させて、施錠動作、すなわち、偏心軸34を上方位置まで回動させ、前述したS4〜S6のステップに基づいて施錠処理を行った後、再度S1に戻って信号受信の待機状態とする。
【0038】
S7において近接スイッチ40がマグネット38を検出している判定した場合は、いずれかの引出し4が開放された状態、すなわち、施錠不可能な状態であることになるため、S8に進んで報知LED45を点滅させて、施錠することが出来ない旨を外部に報知するとともに、制御装置41の内部に設けられた図示しないカウンタによりタイマカウントを開始する。そしてS9において、報知LED45の点滅を開始した時点から予め設定された所定時間(例えば5秒)が経過したか否かを判定し、所定時間である5秒が経過したと判定した場合はS10に進んで報知LED45を消灯して報知処理を終了し、再度S1に戻って信号受信の待機状態とする。
【0039】
このように本実施例における施解錠装置23は、リモコンキーから送信される施解錠信号に基づいて駆動して引出し4の施解錠を実施するとともに、キャビネット1の箱体2内に設けられて施解錠装置23の駆動制御を実施する制御装置41は、施錠信号または解錠信号を受信した際において、近接スイッチ40によるマグネット38の検出状況に基づいて、すなわち、引出し4の開閉状態を認識した上で施解錠装置23の駆動を制御して施解錠を行わせるため、いずれかの引出し4が開放された状態での施錠を防止することが出来、その時点で引出し4を利用している利用者が引出し4を閉じることが出来なくなったり、上下動駒12が下限位置にあるにも関わらず、施解錠装置23の減速機付きモータが駆動して偏心軸34を回動させてしまうこと等により、減速機付きモータに無理な負荷をかけて故障させることがない。
【0040】
なお、図7に示される本実施例における制御装置41の施解錠制御処理においては、リモコンキーから施錠信号を受信した際において、近接スイッチ40によるマグネット38の検出状況に基づいていずれかの引出し4が開放状態であると判定した場合にのみ施錠動作を実施しないような制御とされているが、例えば、リモコンキーから施錠信号を受信した際において既に施錠されている場合や、リモコンキーから解錠信号を受信した際において既に解錠されている場合において、施錠動作もしくは解錠動作を実施しないようにしてもよい。
【0041】
また、リモコンキーから施錠信号を受信したにも関わらず施解錠装置23による施解錠を実施しなかった旨を外部に報知する報知手段としての報知LED45が天板16の前端面に設けられているため、リモコンキーの操作者が施錠操作したつもりでも実際には施錠が実施されず、引出し4が開放されたまま放置されることを防止出来るため、管理性が高まる。
【0042】
なお、このような報知手段は上記報知LED45のような表示装置のみに限定されるものではなく、例えばエラー音等を発生させることが出来るスピーカ等の音出力装置でも同様の作用、効果が得られる。
【0043】
また、各引出し4の開閉動作に連係して上下動する索条10に設けたマグネット38を近接スイッチ40により検出することにより、引出し4の開閉状態を検出するようになっているため、各引出し4毎に引出し4の開閉状態を検出する検出手段等を設けなくて済むため、製造時の手間やコストを効果的に低減出来る。
【0044】
また、本実施例においては位置検出手段として、被検出部としてのマグネット38を非接触で検出する近接スイッチ40が適用されているため、引出し4の開閉動作に連動して索条10が頻繁に上下動しても、位置検出手段が摩擦等により劣化したりすること等がないので、メンテナンス性が向上する。
【0045】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0046】
施解錠部としての偏心軸34を駆動させるための各要素部は、上記実施例に記載した減速機付きモータM(駆動部)、制御装置41(制御部)、バッテリ42(電気供給部)のみに限定されるものではなく、例えば施解錠状態を検出する近接スイッチ40、アンテナ部44、報知LED45等、施解錠部の施解錠に関連して設けられる種々の要素部が含まれる。
【0047】
また、上記実施例においては、施解錠装置による施解錠操作を行う操作部が電波を送信可能なリモコンキーにより構成され、リモコンキーから送信された電波の受信に基づいて施解錠が行われるようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、施解錠操作を行う操作部が引出しに備えられる施解錠装置にケーブル等により接続されているもの、例えば施解錠装置に接続されたパソコン等により施解錠操作が行えるようになっているものも含まれる。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0049】
(a)請求項1に記載の発明によれば、制御部は施錠信号または解錠信号を受信した際に引出しの開閉状態に基づいて施解錠部による施解錠を制御するため、引出しが開放された状態での施錠や、解錠状態での解錠または施錠状態での施錠を防止することが出来るので、その時点で引出しを利用している利用者が引出しを閉じることが出来なくなったり、施解錠部に無理な負荷がかかって故障することがない。また、各引出し毎に引出しの開閉状態を検出する検出手段等を設けることなく引出しの開閉状態を認識することが出来るため、製造時の手間やコストを効果的に低減出来る。
【0050】
(b)請求項2に記載の発明によれば、引出しの開閉動作に連動して移動部材が頻繁に上下動しても、位置検出手段が摩擦等により劣化すること等がないので、メンテナンス性が向上する。
【0051】
(c)請求項3に記載の発明によれば、各要素部を強度のある補強支柱に固着するので、ユニット部材のがたつきや落下等が確実に防止される。
【0052】
(d)請求項4に記載の発明によれば、両者をバランスよく設けることが出来る。
【0053】
(e)請求項5に記載の発明によれば、引出しが開放された状態で施錠されることがないので、引出しの利用者が引出しを閉じることが出来なくなったり、施錠により施解錠部に無理な負荷がかかるのを防止出来る。
【0054】
(f)請求項6に記載の発明によれば、引出しが開放されたまま放置されることを防止出来るため、管理性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としての電気的施解錠装置を備えるキャビネットを示す斜視図である。
【図2】全ての引出しが閉塞された状態における同時引出し防止装置を示す概略図である。
【図3】いずれかの引出しが開放された状態における同時引出し防止装置を示す概略図である。
【図4】(a)は同時引出し防止装置と施解錠装置との連係構造を示す分解斜視図であり、(b)は(a)の要部拡大斜視図である。
【図5】(a)は(b)のA−A断面図であり、(b)は側板の上部の内部構成を示す図である。
【図6】(a)は施解錠装置により引出しが解錠された状態の側板上部の構造を示す図であり、(b)は施解錠装置により引出しが施錠された状態の側板上部の構造を示す図である。
【図7】制御装置が行う施解錠制御処理の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 キャビネット
2 箱体
3 支持レール
4 引出し
4a 側面
5 側板
5a 内壁
5b 外壁
6 同時引出し防止装置
7 突子(係脱手段)
8 基板
9 回動カム板(係脱手段)
9a 回動端
10 索条(移動部材)
10a 上端
10b 下端
11 枠体
12 上下動駒
13 スプリング
14 ストッパ
16 天板
20 回動中心軸
21 切込
22 ストッパー
23 施解錠装置
24 上下動駒
24 施解錠駒
25 突出片
26 ストッパ溝
27 ストッパ片
28 揺動板
28a 係止片
28b 支持片
29 連結部材
30 下部貫通穴
31 上部貫通穴
32a 係止孔
32 支持部材
33 長孔
34 偏心軸(施解錠部)
35 キー
36 シリンダ錠
36a 差し込み口
37 ハウジング
38 マグネット(被検出部)
39a ブラケット
39b 固定板
40 近接スイッチ(位置検出手段)
41 制御装置(制御部)
42 バッテリ(電気供給部)
43 補強支柱
44 アンテナ部
45 取付板
46 スリット穴
47 ネジ
M 減速機付きモータ(駆動部)

Claims (6)

  1. キャビネット本体内に複数の引出しが上下方向に多段状に設けられるとともに、前記キャビネットの側板所定箇所に上下動可能に設けられる移動部材と、該移動部材と前記引出しとの間に設けられ、いずれかの前記引出しの開閉動作に連係して前記移動部材を上下動させるとともに、前記移動部材の上下動により前記引出しの開放を規制し得る係脱手段と、により複数の引出しの同時開放を防止した引出し式キャビネットであって、
    全ての引出しを一斉に施解錠させるために前記移動部材を上下動しうるように該移動部材に連係された施解錠部と、
    前記移動部材の上下位置を検出可能な位置検出手段と、
    送信機から送信される施錠信号または解錠信号を受信した場合において、前記位置検出手段による検出結果に応じて前記施解錠部の駆動制御を実施する制御部と、を備えることを特徴とする引出し式キャビネット。
  2. 前記位置検出手段は、前記移動部材の所定箇所に設けられた被検出部を非接触で検出出来る非接触センサである請求項1に記載の引出し式キャビネット。
  3. 前記施解錠部を駆動するための各要素部が一体的に組み付けられたユニット部材を、前記キャビネットの側板に上下方向を向くように固設された補強支柱に固着した請求項1または2に記載の引出し式キャビネット。
  4. 前記制御部と、前記施解錠部を駆動させる駆動部に電気を供給するための電気供給部とを、前記補強支柱の長手方向左右側に分割して設けた請求項3に記載の引出し式キャビネット。
  5. 前記制御部は、前記送信機から施錠信号を受信した際において、前記位置検出手段による検出結果に基づき、いずれかの前記引出しが開放状態であると判定した場合、前記施解錠部による施錠を実施しないように制御する請求項1〜4のいずれかに記載の引出し式キャビネット。
  6. 前記制御部には、前記送信機から施錠信号もしくは解錠信号を受信したにも関わらず前記施解錠部による施解錠を実施しなかった旨を外部に報知する報知手段が接続されている請求項1〜5のいずれかに記載の引出し式キャビネット。
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