JP3923334B2 - 施解錠装置を備える什器 - Google Patents

施解錠装置を備える什器 Download PDF

Info

Publication number
JP3923334B2
JP3923334B2 JP2002047623A JP2002047623A JP3923334B2 JP 3923334 B2 JP3923334 B2 JP 3923334B2 JP 2002047623 A JP2002047623 A JP 2002047623A JP 2002047623 A JP2002047623 A JP 2002047623A JP 3923334 B2 JP3923334 B2 JP 3923334B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking
antenna
plate
unlocking
fixture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002047623A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003249881A (ja
Inventor
務 鈴木
忠幸 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okamura Corp
Original Assignee
Okamura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okamura Corp filed Critical Okamura Corp
Priority to JP2002047623A priority Critical patent/JP3923334B2/ja
Publication of JP2003249881A publication Critical patent/JP2003249881A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3923334B2 publication Critical patent/JP3923334B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信機より送信される電波を受信することにより、什器本体に対して可動自在に設けられた可動体を施解錠する施解錠装置を備える什器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、主にオフィス等に設けられている什器には、機密性の高い書類等が収納されることがあるために、扉や引出し等の施解錠を行う施解錠装置が設けられているものがある。
【0003】
このような什器の施解錠は、一般的にキー操作を行うことにより出来るようになっているが、例えば複数の什器の施解錠を一括管理する場合等において、什器毎に施解錠を行うことは大変な労力を要するため、複数の什器の扉や引出し等を自動的に、かつ一斉に施解錠できるシステム等も開発されている。
【0004】
このようなシステムにおいては、各什器の施解錠装置にケーブル等を介して接続された制御装置により施解錠制御出来るようになっているが、このケーブルの配線作業が非常に煩雑になることから、前記什器の扉や引出し等の施解錠を、無線通信により遠方から制御可能な施解錠システムが、当出願人により特願2001−275004号として提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように無線通信による施解錠制御を実施する場合には、送信機等により遠方から送信される施解錠信号を受信しやすいように受信部(アンテナ部)を什器側に組み付ける必要があるが、アンテナ部を什器から大きく突出させて設けると、什器の配設時や使用時においてアンテナ部が邪魔になったり、外観体裁が損なわれることがある。
【0006】
そこで、アンテナ部が外部に大きく突出しないように什器に取付けることが好ましいが、例えばオフィス等において一般的に使用される什器類は、耐久性等の面から金属板により構成されていることが多く、このような場合、送信機から送信された施解錠信号の受信が金属板の影響により正常に行われず、扉や引出し等の施解錠が確実に行われなくなる恐れがあった。
【0007】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、送信機から送信される電波を良好に受信して、什器の可動体の施解錠が確実に行われるようにした施解錠装置を備える什器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の施解錠装置を備える什器は、送信機より送信される電波を受信することにより、什器本体に対して可動自在に設けられた可動体を施解錠する施解錠装置を備える什器において、前記電波を受信するアンテナ部は、前記什器の外面に露出するように設けられた合成樹脂部材の裏面に取付けられ、前記施解錠装置の施解錠部と、該施解錠部を駆動するための各要素部、及びアンテナ部を可動体側に設けたことを特徴としている。
この特徴によれば、アンテナ部が什器の外面に露出するように設けられた合成樹脂部材の裏面に取付けられているので、電波を受信しやすくなるとともに、什器が金属製である場合には、アンテナ部が金属部に直接接触して電波を正常に受信出来なくなったり、送信される電波が金属部に遮断されて受信出来なくなることがないので、什器の可動体の施解錠が確実に行われる。また施解錠部と、その駆動要素部と、アンテナ部とが可動体に設けられているので、配線を可動部側だけで簡素にまとめることができ、施解錠装置の組み付けやメンテナンスにおける作業性の向上が図れる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、まず図1には、収納庫であるキャビネットの斜視図が示されており、このキャビネット1には、可動体としての上下3段の引出し2が前後移動自在に収容されており、上段の引出し2aには、引出し2を施解錠する施解錠装置を構成する各要素部が設けられている。なお、特に図示しないが、下方の2段の引出し2は、引出し2aの施解錠装置による施解錠動作に連動して施解錠されるように構成されている。
【0016】
図2に示されるように、上段の引出し2aは、金属板からなる底板3、側板(側壁)4、4’、後板5、前板6とから上面が開口する箱状に構成されており、内部に形成された収納部7内に物品を収納出来るようになっている。
【0017】
側板4、4’の外面には、図2に示されるように、キャビネット1の本体1aの側板8、8’の内面に前後方向に向けて固設された断面内向きコ字形をなす固定レール9内を長手方向に移動自在に遊嵌される移動レール10が固設されている。
【0018】
移動レール10は、内部に後述する接続コード類を配線可能な配線空間部Sが引出し2aの前後方向にわたって形成されるように、板状の鋼板を折り曲げ加工することにより構成されており、その下端片の一部を側板4、4’の外面に溶接することにより側板4、4’の外面に固設されており、その後端部所定箇所には、合成樹脂材により略コ字状に形成された滑り部材11が取付けられている。
【0019】
これら固定レール9と移動レール10とにより、引出し2aをキャビネット1の本体1aに前後方向に移動自在に案内する案内レールが構成されており、移動レール10の下面所定箇所が、本体1aの側板8’内面前端部に回転自在に設けられた支持ローラ12により前後方向に移動自在に受支されるとともに、滑り部材11の上下面が固定レール9の上下内面に摺接して移動レール10の後端部の上下移動が固定レール9により規制されることで、引出し2aが前後方向に移動自在に案内されるようになっている。なお、中段、下段の引出し2本体は上記引出し2aと同様に構成されている。
【0020】
前板6の前面側には、中央部に取手13が形成される、合成樹脂材からなる外面板としての化粧板14が着脱自在に取付けられており、前板6の後面と化粧板14との間に形成された収容空間部S2内には施解錠部が収容されている。
【0021】
施解錠部は、収容空間部S2内における側板4側端部よりに、左右方向に移動自在に設けられる作動板16からなり、該作動板16は、外側端部が側板4の前端部に形成された挿通孔4aから突出して側板8内面前部に形成された施錠孔17内に嵌合することにより引出し2aの引出しを不能とする施錠位置と、施錠孔17内に嵌合された外側端部が側板4側に退避して引出し2aの引出しを可能とする解錠位置と、の間で移動自在に設けられている。この作動板16は、例えばラック・ピニオンギヤ等からなる変換機構(図示略)を介して駆動部としての減速機付きモータ18(以下減速モータと称する)が連係されており、この減速モータ18を駆動させて作動板16を前記施錠位置と解錠位置との間で移動させることにより引出し2aが施解錠されるようになっている。なお、図3(a)中の20は、作動板16を前記施錠位置、解錠位置それぞれにおいて検出する施解錠検出センサである。
【0022】
また、本実施例における作動板16には、適宜キーを差し込み可能なキー孔21が化粧板14の前面に望むように設けられたシリンダ錠22が連係されており、キー孔21にキーを差し込んで回転させることで、作動板16を手動操作で移動させて引出し2aを施解錠出来るようになっている。
【0023】
収容空間部S2内における取手13を挟んで施解錠部の反対側端部には、引出し2aが、作動板16が外方に移動した際に施錠孔17内に嵌合される適正な施錠可能位置にあるか否かを検出する検出スイッチ24が設けられているとともに、引出し2aの施解錠動作実施中において点灯するとともに、施解錠動作エラーが生じた際に点滅する報知LED23が化粧板14の前面に望むように設けられている。
【0024】
本実施例における引出し2aの施解錠は、電波を送信可能な送信機としてのリモコンキー(図示略)を利用者が操作することで遠方から行えるようになっており、空間部S2内には、前記リモコンキーから送信される施解錠指令信号(電波)を受信する受信部としてのアンテナ25(アンテナ部)が設けられている。
【0025】
減速モータ18から延出されるモータケーブルK1、報知LED23から延出されるLEDケーブルK2、検出スイッチ24から延出される引出し閉検出ケーブルK3、検出センサ20から延出される施解錠検出ケーブルK4、アンテナ25を形成するアンテナケーブルK5は、前板6における側板4’側の移動レール10の前端に対向する箇所に形成されたケーブル挿通穴26を通して前記移動レール10内に形成された配線空間部S1内に挿通されている。
【0026】
一方、収納部7内後部には、施解錠指令信号の受信に基づいて作動板16を駆動する減速モータ18の駆動制御を実施するCPU等が制御基板に搭載されてなる制御装置27(制御部)、及び、減速モータ18等に給電するための電気供給部としてのバッテリ28が、後板5に沿うように配置されている。これら制御装置27及びバッテリ28は、底板3の上面に載置される載置板30の上面に載置されているとともに、載置された状態においてその上方及び前方がカバー体29により覆われて、外部からの埃、ゴミの進入や衝撃等から保護されるようになっている。
【0027】
カバー体29は、その下端片29aを載置板30の一端縁部と底板3との間に形成された隙間内に挿入し、かつ、上板29bの後端部を後板5の上部に形成された折曲げ片5a上に載置した状態で、上板29bに形成された挿通孔から取付けネジ31を挿通して折曲げ片5aに形成されたネジ孔内に螺入することで取付け出来るようになっている。よって、制御装置27やバッテリ28等のメンテナンスが必要な場合は、ネジ31を外してカバー体29を取り外すことで容易に行うことが出来る。
【0028】
制御装置27の制御基板27aには、前述した各種ケーブルK(K1〜K5)が接続されている。詳しくは、移動レール10の後端は後板5よりも後方まで延設されており、移動レール10における後板5よりも後方の配線空間部S1の内側は開放されているため、移動レール10と側板4’により囲まれる配線空間部S1内に配線されたケーブルKは、後板5の後方位置にて内向きに折り返され、後板5における側板4’寄りに形成された挿通穴32を挿通して制御基板27aに接続されている。
【0029】
このように本実施例における施解錠装置は、可動体としての引出し2aを収納位置にて引出し不能に施錠することが出来る施解錠部としての作動板16と、この作動板16を駆動するための各要素部である、駆動部としての減速モータ18、減速モータ18の駆動制御を実施する制御部としての制御装置27、減速モータ18や制御装置27等に電気を供給する電気供給部としてのバッテリ28等により構成されている。
【0030】
図3(a)に示されるように、前記駆動部や制御部等から延出されているケーブルK1〜K5は、化粧板14の裏面側に設けられているとともに、前記収容空間部S2の上部には、前記リモコンキーから送信された電波を受信するアンテナ25が、化粧板14の裏面に長手方向に延びるように設けられている。アンテナ25は、受信した電波を前記制御部へ送信するために同軸ケーブルと接続端子50により接続されて設けられている。アンテナ25は受信する電波の波長に合わせた長さの銅線により構成されており、その周囲は樹脂材により被覆されている。
【0031】
さらに具体的には、図3(b)に示されるように、収容空間部S2の最も前側、すなわち、什器であるキャビネット1の外面板を構成する合成樹脂材からなる化粧板14の裏面には、アンテナ25が化粧板14に沿うように固定用樹脂51により固定されている。このように、アンテナ25の前面(外面)側には電波の受信を妨害する金属板等の金属部が設けられていない状態となるため、前記リモコンキーから送信された電波を受信し易くなる。これにより、引出し2aの施解錠が確実に行われることになる。
【0032】
なお、アンテナ25以外の施解錠装置等の制御に用いられるケーブルであるケーブルK1、K4においても、アンテナ25と同様に固定樹脂51により固定されて設けられている。
【0033】
このように、電波を受信するアンテナ25は、キャビネット1の外面板の一部を構成するように、外面に露出するように設けられた合成樹脂部材としての化粧板14(外面板)の裏面に取付けられていることにより、その前面側には電波を遮る金属部等が存在しないことになるとともに、キャビネット1を構成する金属板からなる他の外面板等の金属部に直接接触しないように取付けられているため、電波を受信しやすくなり、ひいては引出し2aの施解錠が確実に行われるようになる。
【0034】
よって、主に金属板により構成されるキャビネット1にアンテナ25を設ける場合においても、キャビネット1の外面板の所定箇所に、予め外面に露出するように設けられる合成樹脂部材(ここでは化粧板14)を利用して、その裏面に取付けるようにすることにより、特別な絶縁処理等を行うことなく、金属部に接触しないようにアンテナ25を簡単に取付けることが出来る。
【0035】
(実施例2)
図4には、本発明の第2実施例の什器としてのキャビネット60が示されている。
【0036】
キャビネット60は、什器の筐体61と、筐体61の前面開口を開閉自在とするように枢着された可動体としての扉62と、から構成されている。扉62は、金属板により内部が中空に構成されており、その一方の扉の内部には、前記実施例1において説明した施解錠装置と同様に、施解錠の制御を行う制御部27や、該制御部27や駆動部に電力を供給するバッテリ28等が設けられている。また、右側の扉62のキャビネット60における中央部側には、上下方向に延びる連結棒63が軸心周りに回転自在に設けられており、連結棒63の上・下端部には、扉62を閉塞した際において筐体61側に設けられた係合部68に係合する係合片67が設けられている。
【0037】
また、扉62の長手方向略中央部には、特に図5(b)に示されるように、扉62を開閉する際に手を差し入れるための空間部を構成する合成樹脂材からなるカバー体64が、その少なくとも一部が外面板を構成する扉62の外面に露出するように設けられている。カバー体64により前面側に開放するように形成された凹部66内には、連結棒63に取付けられた把手65が設けられている。
【0038】
扉62の開閉時には、まずカバー体64内に手を差し入れ、把手65をつかむと把手65と連結されている連結棒63が図中矢印方向に回転し、これにより係合片67が連結棒63とともに回転し、係合部68との係合が解除されて扉62が開閉自在となるようになっている。
【0039】
また、扉62の施解錠は、前記実施例と同様にリモコンキーにより送信された電波(施解錠指令信号)が前記制御部27に接続されているアンテナ25’に受信されると、この信号の受信に基づき、施解錠部である作動棒70が移動して連結棒63の回転を規制するようになっており、これにより扉62が開放不能に施錠されるようになっている。
【0040】
また、本実施例における作動棒70には、適宜キーを差し込み可能なキー孔69が扉62の前面に望むように設けられたシリンダ錠22が連係されており、キー孔69にキーを差し込んで回転させることで、作動棒70を手動操作で移動させて扉62を施解錠出来るようになっている。
【0041】
アンテナ25’は、図5(b)に示されるように、キャビネット60の外面に露出するように設けられるカバー体64の裏面に、U字状に屈曲された状態でカバー体64裏面に沿うように取付けられている。このようにアンテナ25’は、一部が外面に露出するように予め扉62に設けられた合成樹脂部材としてのカバー体64の裏面に取付けられていることから、その前面側にはリモコンキーから送信される電波を遮る金属部が存在しないことになるため、前記リモコンキーから送信された電波は金属部等の影響を受けることなくアンテナ25’に受信されることになり、可動体としての扉62の施解錠が確実に行われることになる。
【0042】
また、アンテナ25’がカバー体64の裏面に設けられることにより、什器であるキャビネット60の外面にアンテナ25’が露出することがないので、キャビネット60の外観が損なわれることがない。
【0043】
このように、主に金属板により構成されるキャビネット60にアンテナ25’を設ける場合においても、キャビネット1の外面板である扉62の所定箇所に、予め外面に露出するように設けられる合成樹脂部材(ここでは把手部を構成するカバー体64)を利用して、その裏面に取付けるようにすることにより、特別な絶縁処理等を行うことなく、金属部に接触しないようにアンテナ25を簡単に取付けることが出来る。
【0044】
図6には、図4に示されるキャビネット60におけるアンテナ25’の配設位置の変形例が示されている。
【0045】
詳しくは、図6(b)に示されるように、扉62の上端部には、ベース部71aと、このベース部71aの上部に嵌合される蓋部71bと、から構成される樹脂材からなるアンテナ固定部材71が取付けられており、このアンテナ固定部材71の内部にアンテナ25’を設けることが出来るようになっている。よって、アンテナ25’は、金属板からなる扉62から離間するように、すなわち、金属部に対して非接触状態で、扉62の上端面に沿うように設けられることになる。
【0046】
ここで、アンテナを扉62の上部へ設ける方法としては、まず、ベース部71aの裏面を扉62の上面に貼り付け、アンテナ25’をその上に載置して、アンテナ25’が抜け落ちないようにその端部をベース部71a上に固定し、その上に蓋部71bを嵌め込むことで、アンテナ固定部材71が扉62の上部、すなわち、筐体61と扉62との間に形成されている隙間内に固定されるようになる。
【0047】
このように、アンテナ25’が扉62の上端部と筐体61の天板61aとの間に形成されている隙間内に収容されるように設けられることで、アンテナ25’の前面側には、筐体61や扉62の金属板が存在することがなくなるため、前記リモコンキーにより送信された電波を受信しやすくなる。また、樹脂材からなるアンテナ固定部材71内にアンテナ25’を設けることで、扉62や筐体61を構成する金属部がアンテナ部25’に接触しないため、電波を正常に受信出来るとともに、筐体61の外面からアンテナ25’を突出させることなく、外観体裁良く設けることが出来る。
【0048】
また、図4〜図6にて説明したように、アンテナ25’は、施解錠装置の施解錠部や、該施解錠部を駆動する各要素部としての制御部27やバッテリ28等が設けられる扉62側に設けられているため、アンテナ25’と該アンテナ25’が接続される各要素部との間の配線が複雑化することがない。詳しくは、筐体61と、筐体61に対して回動自在に枢着された可動体としての扉62との間で配線をする必要がないので、施解錠装置の組み付けやメンテナンスの作業性が向上するばかりか、扉62の開閉動作により配線が切断されたりすることがない。
【0049】
なお、本実施例においては、扉62の上端部と筐体61の天板61aとの間に形成されている隙間内に収容されるように設けられるアンテナ25’は、扉62側に取付けられているが、筐体側である天板61aの下面に取付けてもよい。なおこの場合、施解錠装置の施解錠部、及び該施解錠部を駆動する各要素部としての制御部27やバッテリ28等もアンテナ25’が設けられる天板61a側に設けるようにすることが好ましい。
【0050】
(実施例3)
図7には、本発明の第3実施例の什器としてのキャビネット80が示されている。
【0051】
キャビネット80は、筐体81と、筐体81に対して引出し自在に設けられた可動体としての複数の引出し82とから構成されており、それぞれは金属板によって構成されている。
【0052】
本実施例におけるキャビネット80には、従来公知の転倒防止機構が備えられており、一つの引出し82が開放されると、筐体81の側面に設けられている連結棒85が上昇することにより、該連結棒85に設けられた係止部材(図示略)が他の引出し82に係止されて、引出し82の引出しが規制されるようになっている。
【0053】
図8(a)、(b)に示されるように、筐体81の側板81b内部には、施解錠装置を駆動するための各要素部を構成する制御部27やバッテリ28が設けられている。制御部27から延びた同軸ケーブルの先に、図示しない接続端子を介し接続された施解錠装置の施解錠指令の電波を受信するアンテナ25’’は、筐体81の天板81aの前端面端部に設けられており、このアンテナ25’’の前面(外面)側はラベル83により隠蔽されている。
【0054】
このラベル83は、例えばその什器の使用上の注意等が記述されているラベルであり、一般的には什器であるキャビネット80の外面所定箇所に、使用者に対して視認可能に貼着されるものである。
【0055】
ラベル83は、図8(b)、(c)に示されるように、合成樹脂材からなるラベル貼着部材84の前面に貼着されるようになっている。このラベル貼着部材84の前面には、アンテナ25’’の外径寸法よりも若干長寸の深さを有する溝84aが横向きU字状に形成されており、アンテナ25’’を前面側から埋設することが出来るようになっており、アンテナ25’’を埋設した際にアンテナ25’’がラベル貼着部材84の前面から外方に突出しないように形成されている。また、溝84aは、その一端部のみが裏面側に貫通されており、埋設したアンテナ25’’の一端を、外部に露呈することなく天板81a側に引き出すことが出来るようになっている。
【0056】
上記のように構成されたラベル貼着部材84は、ラベル83を貼着する箇所、ここでは天板81aの前端面に接着剤等を介して取付けられる。アンテナ25’’は、このように天板81aに取付けられたラベル貼着部材84の前面に形成された溝84a内に埋設されることにより、筐体81の外面板としての天板81aの前端面所定箇所、すなわち、アンテナ25’’の外面側が金属部により遮られることがない箇所、特にこの場合は外面板としての天板81aの外表面に、ラベル貼着部材83を介して金属板からなる天板81aに直接接触することがないように設けられるため、電波を受信しやすくなる。
【0057】
また、アンテナ25’’が設けられたラベル貼着部材83の前面にラベル83が貼着されることにより、アンテナ25’’がラベル83により隠蔽されて外面に露出しないので、キャビネット81の外観体裁が損なわれることがない。
【0058】
なお、本実施例におけるラベル83は、什器の使用上の注意事項等が記載されたものであったが、アンテナを隠蔽するためのラベルの種類等は特に上記のようなラベルに限定されるものではなく、什器の所定箇所に、使用者に対して視認可能に取付けられるラベルであれば、例えば、商品名や製造会社名、あるいは製造番号等が記載されたラベル等でもよい。
【0059】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0060】
例えば、上記各実施例において、送信機としてのリモコンキーから送信される施解錠信号(電波)を受信するアンテナ部(アンテナ25〜25’’)は、可動体である引出し2a、引出し82や扉62が設けられている什器の前面側、すなわち、これら可動体が引き出されたり開成されることがあることから他の什器が設置されたり壁により塞がれること等がない箇所に設けられているため、電波を良好に受信することが出来るようになっているが、配設位置は什器の前面側に限定されるものではなく、外面板を構成する側板、背板、上板等に設けてもよい。
【0061】
また、本発明の什器は、什器本体と、この本体に対して可動自在に設けられた可動体と、からなり、この可動体を施解錠可能な施解錠装置を備える什器であれば、上記実施例に記載したものに限定されるものではなく、種々の形態の什器が含まれる。
【0062】
また、本発明の請求項中に記載の「什器の外面に露出するように設けられる合成樹脂部材」は、上記第1、第2実施例にて説明したような、引出しの前面を装飾する化粧板14や把手部空間を構成するカバー体64等に限定されるものではなく、機能的もしくはデザイン的に予め什器に設けられる合成樹脂部材であればその種類は問われるものではない。
【0064】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0065】
請求項1項の発明によれば、アンテナ部が什器の外面に露出するように設けられた合成樹脂部材の裏面に取付けられているので、電波を受信しやすくなるとともに、什器が金属製である場合には、アンテナ部が金属部に直接接触して電波を正常に受信出来なくなったり、送信される電波が金属部に遮断されて受信出来なくなることがないので、什器の可動体の施解錠が確実に行われる。また施解錠部と、その駆動要素部と、アンテナ部とが可動体に設けられているので、配線を可動部側だけで簡素にまとめることができ、施解錠装置の組み付けやメンテナンスにおける作業性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の什器の第1実施例としてのキャビネットを示す斜視図である。
【図2】(a)は(b)のA−A断面図であり、(b)はキャビネットの横断面図である。
【図3】(a)は図1のキャビネットの引出し部の正面図であり、(b)は図2(a)の要部拡大図である。
【図4】本発明の什器の第2実施例としてのキャビネットを示す斜視図である。
【図5】(a)は図4のキャビネットの扉部分の拡大図であり、(b)は(a)のB−B断面図である。
【図6】(a)は図4のキャビネットのアンテナの配置位置の変形例を示す図であり、(b)は(a)のC−C断面図である。
【図7】本発明の什器の第3実施例としてのキャビネットを示す斜視図である。
【図8】(a)は図7のキャビネットの平面及び側面の要部拡大図であり、(b)はラベル貼着部材の取付け位置と構造を示す図であり、(c)は(b)のD−D断面図である。
【符号の説明】
1 キャビネット(什器)
1a 本体
2、2a 引出し(可動体)
3 底板
4 側板
4a 挿通孔
5 後板
5a 折曲げ片
6 前板
7 収納部
8 側板
9 固定レール
10 移動レール
11 滑り部材
12 支持ローラ
13 取手
14 化粧板(合成樹脂部材)
16 作動板
17 施錠孔
18 減速モータ
19 変換機構
20 検出センサ
21 キー孔
22 シリンダ錠
23 報知LED
24 検出スイッチ
25、25’、25’’ アンテナ(アンテナ部)
26 ケーブル挿通穴
27 制御装置
27a 制御基板
28 バッテリ
29、29’ カバー体
29a 下端片
29b 上板
30 載置板
31 ネジ
32 挿通穴
50 接続端子
51 固着用樹脂
60 両開きキャビネット(什器)
61 筐体(本体)
61a 天板(外面板)
62 扉(可動体)
63 連結棒
64 カバー体(合成樹脂部材)
65 把手
66 凹部
67 係合片
68 係合部
69 キー孔
70 作動棒
71 アンテナ固定部材
71a ベース部
71b 蓋部
80 キャビネット(什器)
81 筐体(本体)
81a 天板(外面板)
82 引出し(可動体)
83 ラベル
84 ラベル貼着部材
84a 溝
85 連結棒
K1〜K5 ケーブル
S1 配線空間部
S2 収容空間部

Claims (1)

  1. 送信機より送信される電波を受信することにより、什器本体に対して可動自在に設けられた可動体を施解錠する施解錠装置を備える什器において、前記電波を受信するアンテナ部は、前記什器の外面に露出するように設けられた合成樹脂部材の裏面に取付けられ、前記施解錠装置の施解錠部と、該施解錠部を駆動するための各要素部、及びアンテナ部を可動体側に設けたことを特徴とする施解錠装置を備える什器。
JP2002047623A 2002-02-25 2002-02-25 施解錠装置を備える什器 Expired - Fee Related JP3923334B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002047623A JP3923334B2 (ja) 2002-02-25 2002-02-25 施解錠装置を備える什器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002047623A JP3923334B2 (ja) 2002-02-25 2002-02-25 施解錠装置を備える什器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003249881A JP2003249881A (ja) 2003-09-05
JP3923334B2 true JP3923334B2 (ja) 2007-05-30

Family

ID=28660636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002047623A Expired - Fee Related JP3923334B2 (ja) 2002-02-25 2002-02-25 施解錠装置を備える什器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3923334B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4950578B2 (ja) * 2006-07-04 2012-06-13 株式会社内田洋行 電子錠式収納庫及び電子錠式収納システム
JP7096027B2 (ja) * 2018-03-26 2022-07-05 株式会社カネカ 蓄電システム
CN116526350B (zh) * 2023-05-20 2023-12-22 深圳市广思德科技有限公司 一种智能电网用综合控制柜

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003249881A (ja) 2003-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB2349171B (en) Vehicle door latch device with double action mechanism
US8443638B2 (en) Method and mechanism for attaching a locking mechanism to a pick-up truck tailgate
GB2350644B (en) Vehicle door latch device with block type anti-theft mechanism
JP3923334B2 (ja) 施解錠装置を備える什器
KR101145971B1 (ko) 창호용 디지털 잠금장치
JP2006257822A (ja) 錠装置
US7748167B2 (en) Drive device
JP4098541B2 (ja) 引出し式キャビネット
KR200465862Y1 (ko) 문 자동잠금장치
JP2003219925A (ja) 電気的施解錠装置を備える引出し式キャビネット
KR200460624Y1 (ko) 강화유리문 잠금장치
KR101849097B1 (ko) 미닫이 창호용 안전 크리센트
CN210918558U (zh) 一种智能门锁的机械芯传动结构及应用其的智能门锁
JP2004027563A (ja) テールゲートの構造
KR20090094193A (ko) 강화도어 잠금장치
JP2007092407A (ja) 開閉ドア
KR102133350B1 (ko) 돌출형 손잡이가 구비된 디지털 잠금장치
CN111293604A (zh) 一种电气箱的开门机构
CN102162315B (zh) 隐形附加门闩装置
GB0104428D0 (en) Vehicle door latch device with double action mechanism
JP4972800B2 (ja) 車両用スライドドアの自動開閉装置
JP2009101876A (ja) キャンバストップ構造
US20100050707A1 (en) Frameless glass door lock
CN211422106U (zh) 一种执手装置及门扇
JP3167721U (ja) 防水装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060822

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3923334

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100302

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110302

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110302

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120302

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120302

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130302

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130302

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140302

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees