JP4098254B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング電源出力が地絡時に過電流が流れ発熱することを防止できるスイッチング電源装置に関するものである。
従来のスイッチング電源装置としては、2次側電圧を検出し、2次側電圧が所定電圧以下では、スイッチング動作を停止するというものがあった。
以下、特許文献1の「スイッチングレギュレータ」に関して、図4を参照しながら説明する。
図4は、従来のスイッチング電源装置の回路図であり、81は1つの基板上に形成される制御部、82は誤差増幅器、83はPWM比較器、84は発振器、85はAND回路、86は短絡検知用比較器、87は電流源、88はタイマー用比較器、89はフリップフロップ回路で構成されるラッチ回路、Tinは入力端子、Toutは出力端子、VBは高電位側電源電圧、GNDは低電位側電源電圧、Voutは出力電圧、Vccは制御部への電源入力、INは入力信号、OUTは出力信号、C1、C2はコンデンサ、R1、R2、R3は抵抗、Lはコイル、Tr1、Tr2、Tr5はNPNトランジスタ、Tr3、Tr4はPNPトランジスタ、VR1、VR2、VR3は基準電圧である。
まず、地絡状態ではない通常動作状態においては、出力端子Toutには電圧Voutとして、式(4)の電圧を出力する。
Vout=VR1×(R1+R2)/R2 ・・・ (4)
式(4)が成り立っている状態においては、VR2が誤差増幅器82の出力電圧よりも高くなるように設定されているため、Tr2のベースはH(ハイレベル)、Tr2のコレクタはL(ローレベル)になり、タイマー用比較器88の出力電圧はL、ラッチ回路89のQ出力はL、Tr5はオフ、Tr4もオフとなり、Tr3のベース電流はR3方向に流れることができ、Tr3はオンできるモードになる。
また、誤差増幅器82の出力電圧と発振器84の出力信号を比較することによるパルスがPWM比較器83の出力パルス信号となり、上記よりラッチ回路89からAND回路85への信号はHとなるため、Tr1ベースには、PWM比較器83の出力信号が、そのままの極性で入力され、Tr1のオン/オフ動作によりコイルLが駆動され、オン状態にあるTr3を経由して、出力端子ToutにはVoutとして、式(4)の電圧を発生する。
なお、高電位側電源の電圧VBが小さい程、誤差増幅器82の出力電圧は大きくなり、Tr1のオン期間が長くなることで、式(4)の関係を保つようになっている。
次に出力端子Toutが地絡した場合においては、入力信号INの電圧は、基準電圧VR1よりも低くなり、誤差増幅器82の出力電圧は、高い方向に振り切れ、基準電圧VR2よりも高くなるため、短絡検知用比較器86の出力はLとなり、その瞬間からコンデンサC2には、電流源87からの電流が充電されはじめ、基準電圧VR3の電圧に達するとタイマー用比較器88の出力がHに切換わる。そして、この切換りに連動して、ラッチ回路89のQ出力はHとなり、Tr5がオン、Tr4もオンし、また、ラッチ回路89からAND回路85への信号はLのため、Tr1はオフ状態となる。このため、コイルLの駆動は停止され、コイルLからTr1を経由したGNDへの過電流ルートもコイルLからTr3を経由したToutへの過電流ルートもなくなり、コイルLが磁気飽和することはなく、入力端子Tinから過電流が流れ続けることもなくなる。
特開平9−182277号公報
しかしながら、従来のスイッチング電源装置では、入力端子Tinへの電圧供給源として電圧変動が大きい電池などを使用した場合、電池寿命を長くするために高電位側電源電圧VBが極力低い電圧まで出力電圧Voutを発生させ、地絡保護機能も動作させる必要があるが、VBが極力低い電圧まで制御部81の地絡保護機能を含む全ての回路を正常動作させることは難しく、また、制御部81の回路電源となるVccが変動すると、制御部81の地絡保護機能を含む諸回路の特性が変動しやすく、また、セット機器の仕様として待機時(あるいは未使用時)にスイッチング動作を停止するスタンバイ状態がある場合は、入力端子Tinに接続される回路として地絡保護機能の回路が追加されるため、スタンバイ時における消費電流が増えることで、電池寿命が短くなり、また、電池の液漏れによるセット機器への悪影響が生じるといった問題があった。
また、起動・停止時などにおいては、コンデンサC2の端子間電圧が初期化されず、また、C2がL状態で起動する場合は、ラッチ回路89のS入力がLのため、Q出力が不定となり、不安定な起動になるといった問題があった。
また、一旦、地絡保護状態になると、出力端子Toutの地絡状態が解除されることで、入力端子Tinの高電位側電源電圧VBが上昇したり、なんらかの形で地絡状態が解除され、その後、入力端子Tinへの入力が、電池入力からACアダプタを1次側入力とするレギュレータ出力からの入力に切換るなどにより、入力端子Tinの電圧VBが上昇しても、ラッチ状態(地絡保護状態)を解除できず、再起動できないといった問題があった。
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、電源電圧供給源の電圧(VB)が変動しても特性が変動せず、電源電圧供給源の電圧が極力低い電圧まで正常動作する地絡保護機能を有するスイッチング電源装置を提供し、また、スタンバイ時の消費電流を小さくすることで電池寿命が長く、電池液漏れによるセット機器への悪影響もないスイッチング電源装置を提供し、また、起動・停止時などにおいても、安定に動作し、また、地絡状態が解除されることで、電源電圧供給源の電圧が所定電圧以上に上昇したり、地絡状態が解除され、その後、電源電圧供給源が、電池入力からACアダプタを1次側入力とするレギュレータ出力からの入力に切換るなどにより、電源電圧供給源の電圧が所定電圧以上に上昇した場合、ラッチ状態(地絡保護状態)を解除し、再起動できるスイッチング電源装置を提供することを目的としている。
本発明の第1のスイッチング電源装置は、電源電圧を供給する電源電圧供給源と、電源電圧供給源から供給される電圧を第1の設定電圧に変換して出力する第1のDC/DCコンバータと、電源電圧供給源から供給される電圧を第2の設定電圧に変換して出力する第2のDC/DCコンバータと、第1のDC/DCコンバータの出力電圧が第1の設定電圧より低い第1の所定電圧よりも低いときに地絡状態と判定して地絡検出信号を発する地絡検出回路と、地絡検出回路から地絡検出信号が発せられてから所定時間経過後に第1のDC/DCコンバータの動作を停止させる停止信号を出力するタイマー回路と、タイマー回路からの停止信号をラッチし、停止信号を第1のDC/DCコンバータへ出力するラッチ回路と、第2のDC/DCコンバータの出力電圧が第2の設定電圧より低い第2の所定電圧以下のときにラッチ回路のラッチ状態を初期化するDC/DCコンバータ出力検出回路と、を備えている。
この構成によれば、一旦、地絡保護状態になった後、地絡状態が解除された後、再起動が可能となる。
また、上記構成において、地絡検出回路およびタイマー回路の電源電圧として、第2のDC/DCコンバータの出力電圧を用いている。
この構成によれば、電源電圧供給源の電圧が大きく変動しても、地絡検出回路やタイマー回路の電源電圧として用いている第2のDC/DCコンバータの出力電圧の変動は小さいため、地絡検出回路やタイマー回路などから構成される地絡保護機能などの諸回路の特性変動を小さくすることができる。したがって、電源電圧供給源として電圧変動が大きい電池などを使用した場合でも、電源電圧供給源の電圧が低い電圧まで第1のDC/DCコンバータの出力電圧を発生させることができ、地絡検出回路やタイマー回路などから構成される地絡保護機能も正常に動作させることが可能になるため、電池寿命を長くすることができる。
また、本発明において、地絡検出回路は、第1のDC/DCコンバータの出力電圧が第1の所定電圧以上のときに、タイマー回路を初期化状態にすることを特徴とする。
また、上記第1、第2のスイッチング電源装置において、ラッチ回路は、電源電圧供給源から供給される電圧が上昇時に第3の所定電圧より大きくなるとラッチ状態が解除されるようにしたことを特徴とする。
これにより、一旦、地絡保護状態になった後、地絡状態が解除されることで、電源電圧供給源の電圧が上昇(復帰)したり、なんらかの形で地絡状態が解除され、その後、電源電圧供給源として消耗した電池入力からACアダプタを1次側入力とするレギュレータ(直流電源)出力からの入力に切換えた場合において、電源電圧供給源としての電圧が第3の所定電圧より上昇すると、ラッチ状態(地絡保護状態)を解除でき、再起動できるようになる。
また、上記第1、第2のスイッチング電源装置において、ラッチ回路がタイマー回路からの停止信号をラッチした状態になると、タイマー回路が初期状態に再設定されることを特徴とする。
本発明によれば、電源電圧供給源の電圧が大きく変動しても地絡検出回路やタイマー回路などから構成される地絡保護機能などの諸回路の特性変動を小さくすることができ、電源電圧供給源として電圧変動が大きい電池などを使用した場合、電源電圧供給源の電圧が低い電圧まで第1のDC/DCコンバータの出力電圧を発生させることができ、地絡検出回路やタイマー回路などから構成される地絡保護機能も正常に動作させることが可能になるため、電池寿命を長くすることができる。
また、起動・停止時などにおいて、タイマー回路を初期化でき、ラッチ回路の論理状態を確定できるため、安定な起動が可能となる。
また、一旦、地絡保護状態になった後、地絡状態が解除されることで、電源電圧供給源の電圧が上昇(復帰)したり、なんらかの形で地絡状態が解除され、その後、電源電圧供給源として消耗した電池入力からACアダプタを1次側入力とするレギュレータ(直流電源)出力からの入力に切換えた場合において、電源電圧供給源としての電圧が所定電圧より上昇すると、ラッチ状態(地絡保護状態)を解除でき、再起動できるようになる。
以下、本発明の実施形態に係るスイッチング電源装置について、図面を参照しながら説明する。
まず、DC/DCコンバータの出力端子が地絡された際に流れる過電流のメカニズムを、一例として、図3に示すような昇降圧DC/DCコンバータの場合について説明にする。
図3において、61は電源、62、63、64、65はNチャネルMOSトランジスタ、66はコイル、67は平滑コンデンサ、68はDC/DCコンバータ出力が地絡時を等価的にオンとみなすスイッチ、69は制御信号作成回路、70、71、72、73、74、75は信号である。なお、スイッチ68は前述のように地絡を想定したもので実在はしない。
図3における昇降圧DC/DCコンバータは、信号70と信号71の電圧関係より、昇圧DC/DCコンバータとして動作するか、降圧DC/DCコンバータとして動作するか、あるいは、両方が同時に動作するかが決まる。
信号70の電圧が信号71の電圧より低い場合の昇圧モードでは、信号72がHでNチャネルMOSトランジスタ62はオン、信号73がLでNチャネルMOSトランジスタ63はオフとなり、信号74と信号75は反転関係にあるパルスとなり、NチャネルMOSトランジスタ64とNチャネルMOSトランジスタ65が反転関係でオン/オフすることでコイル66を駆動し、信号71に所定の一定DC電圧を発生する。信号71の電圧は、制御信号作成回路69にフィードバックされるが、信号71の所定DC電圧より信号70の電圧が低い程、信号74のパルスのH期間が長くなることで(信号75のパルスのL期間は長くなる)、信号71のDC電圧は一定に保たれる。なお、NチャネルMOSトランジスタ64と65が同時にオンし貫通電流が流れることがないように、信号74と信号75の関係は、極性が切換る際に両方の信号がLとなる期間を設けている(目安として、約100kHzの周波数では約50nS程度)。
次に、信号70の電圧が信号71の電圧より高い場合の降圧モードでは、信号75がHでNチャネルMOSトランジスタ64はオン、信号74がLでNチャネルMOSトランジスタ65はオフとなり、信号72と信号73は反転関係にあるパルスとなり、NチャネルMOSトランジスタ62とNチャネルMOSトランジスタ63が反転関係でオン/オフすることでコイル66を駆動し、信号71に所定の一定DC電圧を発生する。信号71の電圧は、制御信号作成回路69にフィードバックされるが、信号71の所定DC電圧より信号70の電圧が高いほど、信号73のH期間が長くなることで(信号72のL期間が長くなる)、信号71のDC電圧は一定に保たれる。なお、NチャネルMOSトランジスタ62と63が同時にオンし貫通電流が流れることがないように、信号72と信号73の関係は、極性が切換る際に両方の信号がLとなる期間を設けている(目安として、約100kHzの周波数では約50nS程度)。
以上、昇圧モードと降圧モードについて説明したが、構成方法として、モードが切換る際にスムーズに切換るように、両モードが同時に動作する期間を設けている構成のものもある。
なお、図3の昇降圧DC/DCコンバータの起動方法としては、信号71の所定設定電圧の80%までは、信号74のH期間が25%で、信号75は信号74と反対の極性信号(上述と同様にNチャネルMOSトランジスタ64と65での貫通防止対策はなされている)を入力するものとする。
以上のような昇降圧DC/DCコンバータの出力となる信号71が、スイッチ68がオンすることで地絡を想定した場合、信号71の所定設定電圧の80%までは、信号74のH期間が25%となることで立上がろうとし、NチャネルMOSトランジスタ62はオン、NチャネルMOSトランジスタ63はオフであり、NチャネルMOSトランジスタ64と65での上述の貫通対策期間以外では、NチャネルMOSトランジスタ64と65のどちらかが必ずオンしていて、信号71もNチャネルMOSトランジスタ65のソースも接地状態にあるため、コイル66は磁気飽和し、電源61からNチャネルMOSトランジスタ62、コイル66を経由し、接地端子間に過電流が流れてしまう。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態のスイッチング電源装置の構成図であり、1は電源、2、3は基準電圧源、4はコンデンサ、5は電流源、6はNチャネルMOSトランジスタ、7は電源、8、9は比較器、10は第1のDC/DCコンバータ、11は第2のDC/DCコンバータ、12は地絡検出回路、13はタイマー回路、14、15、16、17、18、19は信号である。
基準電圧源2の電圧をV2、信号15の電圧をV15とすると、式(1)に示す関係にある時は、
V2≦V15 ・・・ (1)
地絡検出回路12では地絡状態でないと判定され、信号17はHとなり、タイマー回路13におけるNチャネルMOSトランジスタ6はオンし、信号18はLとなるため、比較器9の出力となる信号19はHとなる。なお、信号19がH時には第1のDC/DCコンバータ10は動作状態であるとする。
次に信号15が、式(2)に示す関係にある時は、
V2>V15 ・・・ (2)
地絡検出回路12では地絡状態と判定され、信号17はLとなり、タイマー回路13におけるNチャネルMOSトランジスタ6はオフし、NチャネルMOSトランジスタ6がオフした時からコンデンサ4に電流源5から電流が充電され始めるが、コンデンサ4の容量値をC4(F)、電流源5の電流値をI5(A)、基準電圧源3の電圧をV3(V)とすると、コンデンサ4に電流源5から充電され始めて、コンデンサ4の端子間電圧がV3になり比較器9の出力となる信号19がLに切換るまでの時間Ta(s)は、式(3)のようになる。
Ta=C4×V3/I5 ・・・ (3)
すなわち、信号15が地絡状態になって時間Ta後に信号19はLに切換り、第1のDC/DCコンバータ10は停止する。第1のDC/DCコンバータ10を停止させる方法としては、例えば、図3における昇降圧DC/DCコンバータの例では、信号72、73、74、75をLに落とす構成とすれば良い。
なお、信号16には第2のDC/DCコンバータ11により電源1から所定のDC電圧を発生するが、地絡検出回路12、タイマー回路13の電源は信号14ではなく、信号16で構成している。このため、電源1が電池などの場合で信号14(電圧)の変動が大きかったり、信号14に他の多くのデバイスが接続され、大きなノイズを発生していても、信号16の変動やノイズは小さいため、地絡検出回路12、タイマー回路13の特性変動は小さく、安定した特性が得られ、誤動作などが発生しにくくなる。
上記の地絡検出回路12、タイマー回路13の電源構成として、有効な箇所のみ信号16で構成し、他の箇所は信号14で構成しても良い。例えば、地絡検出回路12及びタイマー回路13を構成する複数のトランジスタの全てを信号16の電源供給で動作させるのではなく、複数のトランジスタの一部(図示せず)について、電源変動の大きな電源1の出力電圧(信号14)からバイアス供給して回路動作させても良い。更に具体的に云うと、比較器8,9を構成する入力比較部(図示せず)は信号16の電源供給によって動作させ、その出力部(図示せず)にあるスイッチング動作するトランジスタ(図示せず)は、電源変動の大きい信号14を用いて、第2のDC/DCコンバータ11の負荷電流を削減しても構わない。また、信号16から降圧あるいは昇圧して地絡検出回路12、タイマー回路13の電源としても良い。
以上、信号15が地絡状態になった時の保護動作を説明したが、信号16が地絡した場合については、第2のDC/DCコンバータ11の出力電流能力を小さい構成とすることで過電流を対策できる。例えば、第2のDC/DCコンバータ11を図3におけるような構成と考えた場合、NチャネルMOSトランジスタ62、63、64、65のオン抵抗を大きく設定したり、コイル66の抵抗成分を大きく設定することで、第2のDC/DCコンバータ11の出力となる信号16が地絡された場合の過電流を防止することができる。信号15は大きな負荷電流用として、信号16は小さな負荷電流用としての用途で使用すれば良い。
なお、第2のDC/DCコンバータ11の出力端には安定化された出力電圧(信号16)が出力され、接続される負荷を短絡される心配が無いことが発明の前提であり、第2のDC/DCコンバータ11から出力される信号16の電圧値については、絶対値を特定するものではない。2つのDC/DCコンバータ11から出力される信号15と信号16は同じ電圧値であっても良いし、異なる電圧値であっても良い。具体的な使い方としては、信号16を6Vを出力するように設定し、信号15を5Vに降圧しても良いし、信号15を8Vに昇圧して用いても良い。
また、セット機器の仕様として、電源1を印加した状態のまま、第1のDC/DCコンバータ10、第2のDC/DCコンバータ11を停止するようなスタンバイ状態を有する場合については、地絡検出回路12、タイマー回路13の電源が信号14ではなく、スタンバイ時は停止し電圧が低下している信号16で構成されているため、地絡検出回路12、タイマー回路13への電源1からの消費電流は発生せず、スタンバイ時消費電流を削減できる。したがって電源1が電池で構成されていてもその電池寿命を長くし、電池の液漏れによるセット機器への悪影響を軽減できる。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態のスイッチング電源装置の構成図であり、1は電源(電池)、25は電源(ACアダプタ)、2、3、26、27は基準電圧源、4はコンデンサ、5は電流源、6、39はNチャネルMOSトランジスタ、7、38は電源、8、9、40、41は比較器、10は第1のDC/DCコンバータ、11は第2のDC/DCコンバータ、12は地絡検出回路、46はタイマー回路、21、22、23、24は抵抗、28、29はスイッチ、34、35、36はインバータ、30、31はNOR回路、32、33はNAND回路、37はフリップフロップ回路、49はスイッチ28がオンしスイッチ29がオフ時に信号51の電圧から信号52の電圧を作るレギュレータ回路(直流電源回路)、42は電源25が印加されるとスイッチ28がオン状態でスイッチ29がオフ状態となり、電源25が印加されない時はスイッチ28がオフ状態でスイッチ29がオン状態となり、スイッチ28と29のオン/オフ状態が反対になるスイッチ回路、43は入力電圧検出回路、44は地絡以外の保護状態時(電池がなくなった時や信号51や52に過電圧が印加された時など)に信号53にHを出力する諸保護状態検出回路、45は第2のDC/DCコンバータ出力検出回路、47はラッチ回路、48はラッチ解除回路、15、16、17、19、51、52、53、54、55、56、57、58、59は信号である。
ACアダプタあるいは電池で動作させることができる機器において、電源25はACアダプタの出力電圧を想定し、電源1は電池の電圧を想定し、スイッチ回路42において、電源25を印加時にはスイッチ28がオン、スイッチ29がオフする構成のため、信号51には電源25の電圧が印加され、信号51はレギュレータ49に入力されることにより、レギュレータ49の出力である信号52にはレギュレータ49での設定電圧が出力される。また、電源25を印加していない場合は、スイッチ28はオフ、スイッチ29はオンする構成のため、信号52には電源1の電圧が出力される。
以上のように電源25か電源1からの電圧により信号52に電圧が印加されると、第2のDC/DCコンバータ11が動作し始め、信号16の電圧が上昇するが、信号16の電圧が、第2のDC/DCコンバータ出力検出回路45で設定された電圧以下では、信号56はLとなるため、ラッチ回路47は初期化され信号19はHとなり、第1のDC/DCコンバータ10は動作状態となる。ラッチ回路47が一旦初期化されると信号16の電圧が上昇し、信号56がHとなっても、後述のように起動時においては信号55の電圧はLであり、信号57がHである限りは、信号19はHを保持する。
第1のDC/DCコンバータ10の出力となる信号15が上昇し始め、信号15の電圧が地絡検出回路12で設定された電圧以下では、信号17はHとなり、信号54はLでNチャネルMOSトランジスタ6がオフ、上述より信号19はHでNチャネルMOSトランジスタ39もオフのため、コンデンサ4には電流源5からの電流が充電されるが、信号15が基準電圧源2の電圧まで立上がる時間より信号55が基準電圧源3の電圧まで立上がる時間の方が充分長くなるようにコンデンサ4、電流源5を設定することにより、起動時において信号57がLに切換わることはなく、ラッチ回路47にてラッチがかかることもなく、信号19はHのままで、信号15の起動が停止されることもない。
次に上記状態から信号15が基準電圧源2の電圧を超えると信号17はL、信号54はHとなり、NチャネルMOSトランジスタ6がオンすることでタイマー回路46は初期化される。
なお、電池切れ時や信号51、信号52に過電圧が入力された際に信号53にHを出す諸保護状態検出回路44の出力信号は、保護が必要な状態でなければLである。
以上の過程を経た後、信号15は所定の設定電圧まで上昇する。
次に以上のような過程を経て信号15が所定の設定電圧にある状態にて信号15が地絡状態になった場合の動作を説明する。
信号15が地絡状態になると、地絡検出回路12の出力信号17はHとなるため、信号54はLとなり、この時、信号19はHのためコンデンサ4には電流源5から充電され始め、前述の式(3)に示す時間Ta後に比較器9の出力信号57はLに切換る。この時、ラッチ解除回路48におけるフリップフロップ37のQ出力である信号58はLにリセットがかかり、信号56はHのため、ラッチ回路47における出力となる信号19はLとなり、第1のDC/DCコンバータ10の動作を停止し、停止状態を保持する。なお、このようにラッチ回路47がラッチ状態になるとNチャネルMOSトランジスタ39をオンさせ、タイマー回路46を初期化する構成としている。
以上のように地絡保護機能が動作するが、信号15が地絡した状態のまま、電源25あるいは電源1により信号52に電圧が印加された場合も同様で、第2のDC/DCコンバータ11が立上がり、信号56がHとなり、タイマー回路46の出力である信号57がLとなることで、信号19はLとなり、第1のDC/DCコンバータ10は停止状態となる。
また、信号15が地絡時以外に、電池がなくなったり、信号51や信号52に過電圧が印加されるなどの状態時に諸保護状態検出回路44が動作し、信号53がHになった場合も同様に、信号57がL、信号19がLとなり、第1のDC/DCコンバータ10を停止する。
以上のように、地絡検出回路12や諸保護状態検出回路44が動作すると第1のDC/DCコンバータ10は停止するが、信号15の地絡状態により信号19がLとなった場合については、電源1として電池を使用していた場合などでなんらかの形で地絡状態が解除され信号52の電圧が上昇(復帰)した場合や、電源1として電池を使用していて地絡保護状態となり、その後、なんらかの形で地絡が解除された後、電源25にACアダプタの出力電圧が入力され信号52の電圧が上昇した場合に、入力電圧検出回路43での設定電圧を信号52が超えると、出力信号59がLからHに切換り、このクロック信号により、フリップフロップ37のQ出力である信号58はLからHに切換り,ラッチ回路47の出力信号19はHとなり、第1のDC/DCコンバータ10は動作状態に復帰することができる。また、電池切れなどにより諸保護状態検出回路44の出力信号53がHとなり信号19がLとなった場合についても、その後、電源25としてACアダプタの出力電圧を入力することで信号52の電圧が入力電圧検出回路43の設定電圧よりも上昇すると、信号19はHとなり、第1のDC/DCコンバータ10を動作状態に復帰させることができ、電池がなくなった後、ACアダプタを挿入することでセット機器を引き続き利用することができるようになる。
なお、前述のようにラッチ回路47にてラッチがかかり、信号19がLになると、NチャネルMOSトランジスタ39により、タイマー回路46を初期化している理由は、たとえば、電源1での電池がなくなり、信号53がH、信号19がLとなった状態で、電源25にACアダプタの出力電圧を入力した際に、信号55がHのままでは、信号58がHとなっても、信号57はLのため、すぐに信号58はL、信号19もLとなり、第1のDC/DCコンバータ10を再起動できないためである。
また、電源1として電池を使用時に、信号15の地絡により、信号19がLになった後、電源25としてACアダプタの出力電圧を入力することで、信号59がLからHに切換り、ラッチ回路47のラッチ状態が解除され信号19がHになっても、信号15が地絡状態を保持していれば、再度、タイマー回路46での信号55がHとなり、再度、ラッチ回路47にてラッチがかかり、第1のDC/DCコンバータ10を停止することができ、色々な使用パターンにおいて、安全性を確保することができる。
なお、第2の実施形態において、第1の実施形態と同様の効果が得られることは言うまでもない。
第2の実施形態において、信号16、信号52を電源電圧として使用する個所については、基本的には、回路動作電圧の精度を必要とされる地絡検出回路12、タイマー回路46の電源供給は信号16を用いて行い、電源電圧変動の影響を受けにくいロジック回路、例えばラッチ回路47及びラッチ解除回路48の電源供給は信号52から行っても良い。このように構成すると、第2のDC/DCコンバータ11の負荷電流を削減することができ、装置全体の電源効率を改善することができる。更に云うと、特に動作精度を必要とする比較器8,9を構成する入力比較部(図示せず)の電源供給のみを信号16から行って、その他の回路部分の電源供給を信号52で行っても構わない。
以上説明したように、本発明は、スイッチング電源装置の出力の地絡保護方法に有用である。
本発明の第1の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成図。 本発明の第2の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成図。 昇降圧DC/DCコンバータにおける出力端子が地絡された際に流れる過電流を説明するためのスイッチング電源装置の構成図。 従来のスイッチング電源装置の構成図。
符号の説明
1、25、61 電源
2、3、26、27 基準電圧源
4 コンデンサ
5 電流源
6、39 NチャネルMOSトランジスタ
7、38 電源
8、9、40、41 比較器
10 第1のDC/DCコンバータ
11 第2のDC/DCコンバータ
12 地絡検出回路
13、46 タイマー回路
14、15、16、17、18、19、51、52、53、54、55、56、57、58、59、70、71、72、73、74、75 信号
21、22、23、24 抵抗
28、29 スイッチ
30、31 NOR回路
32、33 NAND回路
34、35、36 インバータ
37 フリップフロップ
42 スイッチ回路
43 入力電圧検出回路
44 諸保護状態検出回路
45 第2のDC/DCコンバータ出力検出回路
47 ラッチ回路
48 ラッチ解除回路
49 レギュレータ
62、63、64、65 パワーNチャネルMOSトランジスタ
66 コイル
67 平滑コンデンサ
68 地絡想定用スイッチ
69 制御信号作成回路
81 1つの基板上に形成される制御部
82 誤差増幅器
83 PWM比較器
84 発振器
85 NAND回路
86 短絡検知用比較器
87 電流源
88 タイマー用比較器
89 フリップフロップ回路で構成されるラッチ回路
Tin 入力端子
Tout 出力端子
VB 高電位側電源電圧
GND 低電位側電源電圧
Vout 出力電圧
Vcc 制御部への電源入力
IN 入力信号
OUT 出力信号
C1、C2 コンデンサ
R1、R2、R3 抵抗
L コイル
Tr1、Tr2、Tr5 NPNトランジスタ
Tr3、Tr4 PNPトランジスタ
VR1、VR2、VR3 基準電圧

Claims (5)

  1. 電源電圧を供給する電源電圧供給源と、
    前記電源電圧供給源から供給される電圧を第1の設定電圧に変換して出力する第1のDC/DCコンバータと、
    前記電源電圧供給源から供給される電圧を第2の設定電圧に変換して出力する第2のDC/DCコンバータと、
    前記第1のDC/DCコンバータの出力電圧が前記第1の設定電圧より低い第1の所定電圧よりも低いときに地絡状態と判定して地絡検出信号を発する地絡検出回路と、
    前記地絡検出回路から地絡検出信号が発せられてから所定時間経過後に前記第1のDC/DCコンバータの動作を停止させる停止信号を出力するタイマー回路と、
    前記タイマー回路からの前記停止信号をラッチし、前記停止信号を前記第1のDC/DCコンバータへ出力するラッチ回路と、
    前記第2のDC/DCコンバータの出力電圧が前記第2の設定電圧より低い第2の所定電圧以下のときに前記ラッチ回路のラッチ状態を初期化するDC/DCコンバータ出力検出回路と、を備えたスイッチング電源装置。
  2. 前記地絡検出回路および前記タイマー回路の電源電圧として、前記第2のDC/DCコンバータの出力電圧を用いた請求項1記載のスイッチング電源装置
  3. 前記地絡検出回路は、前記第1のDC/DCコンバータの出力電圧が前記第1の所定電圧以上のときに、前記タイマー回路を初期化状態にすることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記電源電圧供給源から供給される電圧が上昇して第3の所定電圧より大きくなると前記ラッチ回路のラッチ状態が解除されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記ラッチ回路が前記タイマー回路からの前記停止信号をラッチした状態になると、前記タイマー回路が初期状態に再設定されることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
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