JP4097846B2 - 包装箱 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、包装箱に関するものであり、特に、段ボール製の中箱と段ボール又は紙質板材等でなる外箱とから組立で形成される包装箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特に、食器類やガラス製品などを販売する時に、それらの製品の包装用としては軽量で安価であるため、段ボール材を折曲して形成する組立式の箱が主に使用されている。
【0003】
この場合に、特に、結婚式の引き出物などの贈答用の化粧箱としてこれらを使用する場合には、カラーリングされた紙材を使用してカラフルな外観、或いは趣のある外観に仕上げて包装箱に形成して使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、そのような化粧箱においては、段ボール材の中芯方向が横方向であるため縦方向の強度が弱いものであった。また外観が平面的でのっぺらであるため、趣のあるものとすることが困難で、また花飾りやリボンなどの装飾を施すと高価でかさばりやすいものとなる虞があった。
【0005】
そこで、本発明は、元々の段ボール材の特徴である中芯を有しているところを利用して、該中芯を側壁の縦方向のリブとして又は装飾材として機能させることによって、縦方向の強度があり、また高級感があり趣のある包装箱とすることが可能であるとともに、安価でかさばらずにスッキリとした外観を呈した包装箱を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、片面段ボールを折曲によって略箱状に形成されるとともに、側壁面の外側を中芯側としている中箱で、2枚の片面段ボール材を略直交させて各々の略中央部で積重し、その状態から折曲されて形成されているとともに、その積重した部分に逃げ部を形成した中箱と、紙質材を折曲によって略袋状に形成して上記中箱を収納して被装する外箱と、を有するとともに、上記中箱の側壁面の中芯方向が全て縦方向であることを特徴とする。
【0007】
この第1の構成の包装箱においては、上記中箱の側壁面の中芯方向が全て縦方向であるため、該中芯を側壁の縦方向のリブとして機能させることができ、縦方向の強度が高いものとすることができる。また、上記中箱が、2枚の片面段ボール材を略直交させて各々の略中央部で積重し、その状態から折曲されて形成されているとともに、その積重した部分に逃げ部を形成しているため、上記片面段ボール材の隅部などが膨らんでしまうのを防止することが可能になる。
【0008】
また、第2には、片面段ボールを折曲によって略箱状に形成されるとともに、側壁面の外側を中芯側としている中箱で、2枚の片面段ボール材を略直交させて各々の略中央部で積重し、その状態から折曲されて形成されているとともに、その積重した部分に逃げ部を形成した中箱と、紙質材を折曲によって略袋状に形成して上記中箱を収納して被装する外箱と、を有するとともに、上記外箱に上記中箱を収納した状態において、上記中箱の中芯形状を外部に露出させる露出領域を上記外箱に形成したことを特徴とする。
【0009】
この第2の構成の包装箱においては、片面段ボールを折曲によって略箱状に形成するとともに、側壁面の外側を中芯側としている中箱と、紙質材を折曲によって略袋状に形成して上記中箱を収納して被装する外箱と、を有するとともに、上記外箱に上記中箱を収納した状態において、上記中箱の中芯形状を外部に露出させる開口部を上記外箱に形成している。従って、平面的な外観の上記外箱の開口部から、部分的に直線的で緻密なストライプ模様の上記中芯が露出するため、デザイン的にコントラストがあるとともに高級感があって趣のある包装箱とすることが可能であり、さらに安価でかさばらずにスッキリとした外観を呈した包装箱とすることが可能になる。また、上記中箱が、2枚の片面段ボール材を略直交させて各々の略中央部で積重し、その状態から折曲されて形成されているとともに、その積重した部分に逃げ部を形成しているため、上記片面段ボール材の隅部などが膨らんでしまうのを防止することが可能になる。
【0010】
また、第3には、、上記第1又は2の構成において、上記中箱において、2枚の片面段ボールを積重した部分を上記中箱の底面とすることによって、該底面が二重底に形成されていることを特徴とする。
【0011】
この第3の構成の包装箱においては、上記中箱が、2枚の片面段ボール材を略直交させて各々の略中央部で積重し、その状態から折曲されて形成されているとともに、その積重した部分を上記中箱の底面とすることによって、該底面が二重底に形成されているため、上記中箱の剛性を高めることが可能になる。
【0014】
また、第には、上記第3の構成において、上記2枚の片面段ボール材を略直交させて各々の略中央部で積重した状態において、上記各々の片面段ボール材の中芯方向が略直交していることを特徴とする。よって、上記各々の片面段ボール材の中芯方向が略直交しているため、上記中箱の剛性をより高めることが可能になる。
【0015】
また、第には、上記第1又は2又は3又は4の構成において、上記中箱内に配設されて上記中箱内の間仕切りを行う仕切部材を有するとともに、該仕切部材の使用面側を中芯側として、上記中箱内に上記仕切部材を配設したときに、上記中箱の表面に露出する全ての面が中芯側となっていることを特徴とする。
【0016】
この第の構成の包装箱においては、上記中箱内に上記仕切部材を配設したときに、上記中箱の表面に露出する全ての面が中芯側となっているため、デザイン的に統一されてより独特な趣のある中箱とすることができるとともに、割れ物などの収納時において上記中芯が緩衝材として作用し緩衝性を高めることができ、収納物の破損を防止することが可能になる。
【0017】
また、第には、上記第1又は2又は3又は4又は5の構成において、上記外箱に形成されている蓋部側を、上記外箱の裏側方向に折曲して固定可能とすることによって、上記蓋部側を収納物のディスプレイ時の脚部として機能させるべくなしたことを特徴とする。
【0018】
この第の構成の包装箱においては、上記蓋部側を収納物のディスプレイ時の脚部として機能させることができるため、別途脚部材を設ける必要もなく、容易に収納物のディスプレイを行うことが可能になる。
【0019】
また、第には、上記第の構成において、上記外箱に形成されている蓋部を閉じた状態を保持するための保持手段と、該蓋部を裏側方向に折曲して脚部として機能させた際に該蓋部を保持するための保持手段とを有することを特徴とする。これにより、収納物を収納しておく際には、該蓋部を閉じた状態で保持しておくことができ、また、ディスプレイ時には、該蓋部を脚部とした状態を保持することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態としての実施例を図面を利用して説明する。本発明に基づく第1実施例の包装箱1は、図1に示されるように、中箱10と外箱20を有する箱体である。また、上記中箱10は、図2に示すように、片面段ボール材が略箱状に折曲されて、各面の外側に表出する部分が中芯側となるようになされている。
【0021】
また、上記中箱10は、図3及び図4に示すように、片面段ボール材を打ち抜いて形成した中箱片体14、及び中箱片体16から形成されており、図5(イ)、図5(ロ)に示すような断面を呈している。
【0022】
ここで、上記中箱片体14は、図3に示すように、中央板部14aと、側壁部14c、14dとを有している。この中央板部14aは、略鼓形状、すなわち、略四角形状の両側において略二等辺三角形状に切り欠いた形状を呈している。つまり、両側に逃げ部14bが形成されている。
【0023】
また、上記側壁部14cは、図3に示すように、該中央板部14aの上端から連設された略長方形状の側壁板部14f−1と、該側壁板部14f−1の両側から連設された略長方形状のフラップ14eと、該側壁板部14f−1の上端から連設された小幅板部14gと、該小幅板部14gの上端から連設された側壁板部14f−2と、該側壁板部14f−2の両側から連設された略長方形状のフラップ14eと、該側壁板部14f−2の上端から連設されたフラップ14eとを有している。なお、上記小幅板部14gは、略細長長方形状を呈している。また、側壁板部14f−1と側壁板部14f−2とは、略同大同形状であるが、側壁板部14f−2の長手方向の長さが、側壁板部14f−1の長手方向の長さよりも若干短くなっている。また、側壁板部14eの上端から連設されたフラップ14eの長手方向の長さは、側壁板部14f−2よりも若干短く、また、その幅は、小幅板部14gよりも若干大きく形成されている。
【0024】
また、上記側壁部14dは、図3に示すように、該中央板部14aの下端から連設された略長方形状の側壁板部14f−1と、該側壁板部14f−1の両側から連設された略長方形状のフラップ14eと、該側壁板部14f−1の下端から連設された小幅板部14gと、該小幅板部14gの下端から連設された側壁板部14f−2と、該側壁板部14f−2の両側から連設された略長方形状のフラップ14eと、該側壁板部14f−2の下端から連設されたフラップ14eとを有している。なお、上記小幅板部14gは、略細長長方形状を呈している。また、側壁板部14f−1と側壁板部14f−2とは、略同大同形状であるが、側壁板部14f−2の長手方向の長さが、側壁板部14f−1の長手方向の長さよりも若干短くなっている。また、側壁板部14eの上端から連設されたフラップ14eの長手方向の長さは、側壁板部14f−2よりも若干短く、また、その幅は、小幅板部14gよりも若干大きく形成されている。
【0025】
また、中箱片体16は、図4に示すように、中央板部16aと、側壁部16b、16cを有している。この中央板部16aは、略長方形状を呈し、図4における縦方向の長さは、中箱片体14の図3における横方向の長さと略同一であり、また、該中央板部16aの図4における横方向の長さは、中箱片体14の図3における縦方向の長さと略同一となっている。また、上記側壁部16bは、図4に示すように、該中央板部16aの上端から連設された略長方形状の側壁板部16e−1と、該側壁板部16e−1の上端から連設された小幅板部16fと、該小幅板部16fの上端から連設された略長方形状の側壁板部16e−2と、該側壁板部16e−2の上端から連設された略細長長方形状のフラップ16dを有している。ここで、該側壁板部16e−1の縦方向、すなわち、短手方向の長さは、側壁板部16e−2の縦方向、すなわち、短手方向の長さと略同一であり、その長さは、側壁板部14f−1、14f−2とも略同一である。また、側壁板部16e−2の長手方向の長さは、側壁板部16e−1の長さよりも若干短くなっており、小幅板部16fは、細長の略台形形状を呈している。また、フラップ16dの長手方向の長さは、該側壁板部16e−2と略同一であり、その幅は、小幅板部16fよりも若干大きくなっている。
【0026】
また、上記側壁部16cは、図4に示すように、該中央板部16aの下端から連設された略長方形状の側壁板部16e−1と、該側壁板部16e−1の下端から連設された小幅板部16fと、該小幅板部16fの下端から連設された略長方形状の側壁板部16e−2と、該側壁板部16e−2の下端から連設された略細長長方形状のフラップ16dを有している。ここで、該側壁板部16e−1の縦方向、すなわち、短手方向の長さは、側壁板部16e−2の縦方向、すなわち、短手方向の長さと略同一であり、その長さは、側壁板部14f−1、14f−2とも略同一である。また、側壁板部16e−2の長手方向の長さは、側壁板部16e−1の長さよりも若干短くなっており、小幅板部16fは、細長の略台形形状を呈している。また、フラップ16dの長手方向の長さは、該側壁板部16e−2と略同一であり、その幅は、小幅板部16fよりも若干大きくなっている。
【0027】
また、図6に示すように、該中箱片体14と中箱片体16を略直交させて各々の中央板部14a、16aで積重し、その状態から折曲されて形成されている。つまり、2枚の片面段ボール材を略直交させて、各々の略中央部で積重した状態となっている。そのため、積重した部分が上記中箱10の底面となるため、上記中箱10が二重底に形成されることとなり、上記中箱10の剛性を高めることが可能になる。
【0028】
また、この場合に、上記中箱片体14と中箱片体16を略直交させて各々の中央板部で積重した状態において、上記中箱片体14と中箱片体16との各々の片面段ボール材の中芯方向が略直交するように、上記中箱片体14と中箱片体16との中芯の波目方向を設定する。そのため、上記中箱片体14と中箱片体16との片面段ボール材の中芯方向が略直交しているため、上記中箱10の剛性をより高めることが可能になる。
【0029】
そして、そのように中箱片体14と中箱片体16を略直交させて各々の中央板部14a、16aで積重した状態から、図3、図4、及び図5に示す折れ線(一点鎖線)に従って図7〜図9に示すように折曲して、図2に示す上記中箱10を組み立てて形成する。具体的には、上記中箱片体14の側壁部14c、14dを図7に示すように折曲して、それぞれ二重構造の側壁部とするとともに各面の外側に表出する部分が中芯側となるように折曲する。また同様に、上記中箱片体16の側壁部16b、16cを図8に示すように折曲して、それぞれ二重構造の側壁部とするとともに各面の外側に表出する部分が中芯側となるように折曲する。
【0030】
なお、この場合に、上記中箱片体14と中箱片体16との各々の片面段ボール材の中芯方向が略直交するように形成されているため、図2に示すように、上記中箱片体14の側壁部14c、14d、及び上記中箱片体16の側壁部16b、16cは、全て中芯方向が縦方向となるため、縦方向の強度が高いものとすることができる。
【0031】
また、上記中箱片体14と中箱片体16には、組立時に隣接する面部と一体化を保持すべく任意の位置、形状に、それぞれフラップ14e、16dが形成されており、図9に示すように、該フラップ14e、16dを隣接する部位に当接或いは挟み込んで、図2に示す完成状態に上記中箱10を組み立てる。このように形成された上記中箱10は、図2に示すように各面の外側に表出する部分が中芯側となっている。
【0032】
なお、この場合に、上述したように、上記フラップ14e、16dによって隣接する面部同士の一体化が保持されるため、接着剤などを用いなくとも上記中箱10の組立形状は好適に保持されている。また、上記中箱片体14には、図3に示すように、両辺部に略V字状に逃げ部14bが形成されており、組立時に上記中箱片体16の隅部などが膨らんでしまうのを防止すべくなされている。
【0033】
次に、上記外箱20について説明する。上記外箱20は、図10に示すように、両面段ボール材によって背面部22、一対の側壁部24、底面部26、前面部28、上面部30、蓋部32によって、上記中箱10を収納可能な大きさの略袋状に組立られて形成されており、また上記上面部30及び連接する上記蓋部32が回動自在に形成されて、該蓋部32の回動によって上記外箱20が開閉される。
【0034】
また、上記前面部28と上記蓋部32には、略円盤状の紙製のボタン28a、32aの中心部のみが固着されており、さらに上記ボタン32aには紐部材32bの一端が固着されている。このボタン28a、32aと紐部材32bは、上記保持手段として機能する。また、一対の上記側壁部24には、上記蓋部32側の端部が斜めにカットされて開口部24aがそれぞれ形成されており、使用時に該開口部24aの上部側が開口して、上記外箱20の内部側が露出するようになされている。この開口部24aが、上記露出領域として機能する。
【0035】
さらに、必要に応じて上記中箱10の内部に配設すべく、収納する物品の形状や個数に応じて仕切部材40が、図11に示すように、片面段ボール部材によって形成される。この図11に示す仕切部材40は、一対の水平板部42と、該水平板部42からそれぞれ連設された垂直板部44と、該垂直板部44から連設された小幅板部46とを有している。水平板部42、垂直板部44、小幅板部46は、ともに略長方形状を呈しており、特に、上記小幅板部46は、細長長方形状を呈している。この仕切部材40においては、一対の垂直板部44により二重の隔壁が形成される。この場合に、該仕切部材40は、好適には使用面側、つまり、露出面側を中芯側として折曲し、上記中箱10内に上記仕切部材40を配設したときに、上記中箱10の表面に露出する全ての面が中芯側となっているように形成するのが好ましい。このように構成すると、上記中箱10内に上記仕切部材40を配設したときに、上記中箱10の表面に露出する全ての面が中芯側となるため、デザイン的に統一されてより独特な趣のある中箱とすることができるとともに、割れ物などの収納時において上記中芯が緩衝材として作用し緩衝性を高めることができ、収納物の破損を防止することが可能になる。
【0036】
次に、本実施例の使用状態及び効果について説明する。まず、上述したように上記中箱10と外箱20を組立て、さらに、上記中箱10に上記仕切部材40を配設して、図12に示す状態とする。そして、その状態で上記中箱10内へ収納物を収納して、上記外箱20内へ挿入する。この場合に、上記収納物に上下がある場合には下側となる方から上記外箱20内へ挿入する。
【0037】
そして、上記外箱20の上記蓋部32を回動させて、上記中箱10の上部を封止して、上記蓋部32上部の上記ボタン32aに固着された上記紐部材32bを、上記蓋部32上部のボタン32aと上記前面部28上部のボタン28aを交互に巻装する。そのため、上記蓋部32と上記前面部28が上記紐部材32bによって接合され、上記外箱20が閉状態に保持される。また、上記紐部材32bの巻装を解くけば容易に上記蓋部32を開けることができ、上記外箱20を開放することができる。
【0038】
また、この場合に、上述したように上記外箱20を閉じたときに、上記開口部24aの上部側が開口しているため、上記外箱20の内部が露出するようになされている。そのため、平面的な外観の上記外箱20の開口部から、部分的に直線的で緻密なストライプ模様の上記中芯が露出するため、デザイン的にコントラストがあるとともに高級感があって趣のある包装箱1とすることが可能となる。さらに、花飾りやリボンなどの装飾を施す場合に比べて、元々の段ボール材の特徴である中芯を有しているところを利用して、該中芯を装飾材として機能させているため、安価でかさばらない形状であるとともにスッキリとした外観を呈した包装箱1とすることが可能になる。
【0039】
また、上記包装箱1を、収納品を展示するためのディスプレイ用に用いる場合には、図13に示すように、上記蓋部32を閉める場合とは逆に裏側方向へ折曲し上記外箱20の下側から上記紐部材32bを前方に出して、上記ボタン28aに巻装する。そのため、上記蓋部32及び上記上面部30が上記外箱20の脚部として機能するため、上記外箱20が傾斜状態で固定され、好適に収納品を展示するためのディスプレイ用に用いることが可能になる。そのため、上記蓋部32側を収納物のディスプレイ時の脚部として機能させることができるため、別途脚部材を設ける必要もなく、容易に収納物のディスプレイを行うことが可能になる。また、この場合に、上記蓋部32を閉める場合と同様に、上記開口部24aの上部側が開口しているため、デザイン的にコントラストがあるとともに高級感があって趣のあるディスプレイとすることが可能である。
【0040】
続いて第2実施例について図14〜図16を使用して説明する。第2実施例における包装箱1’は、上記第1実施例の包装箱と略同様の構成であるが、外箱20の構成が若干異なる。つまり、蓋部32の端部には、突出片部34が設けられ、外箱20の前面部28には、細長長方形状の開口部36が設けられ、該突出片部34が該開口部36に挿通できるようになっている。これにより、蓋部32を閉状態とする場合には、図14に示すように、この突出片部34をこの開口部36に挿通して、閉状態を保つようにする。また、該外箱20の背面部22の底面部26側の端部付近には、細長長方形状の開口部38が設けられ、該突出片部34が該開口部38に挿通できるようになっている。これにより、包装箱1’を収納品を展示するためのディスプレイ用に用いる場合には、図16に示すように、蓋部32を裏側に折曲し、該突出片部34を該開口部38に挿通して使用する。上記突出片部34と開口部36、38は上記保持手段として機能する。なお、中箱10の構成は上記第1実施例と同様である。
【0041】
このようにすることにより、ボタンや紐部材を用いる必要がないので、包装箱のリサイクルを容易とすることができる。なお、上記開口部34、36の代わりに、切り込みとしてもよい。
【0042】
なお、本発明は、本実施例の態様のみに限定されるものではなく、多様な態様が可能である。例えば、本実施例では上記外箱20を閉じる場合にボタン28a、32aに紐部材32bを巻装して行ったり、又は、突出片部と開口部による構成としているが、それのみに限定されるものではなく、紐同士を結び付けて固着する構成、面ファスナーなどによって留める構成など任意でよい。
【0043】
また、上記中箱10及び上記外箱20は、特に、結婚式の引き出物などの贈答用の化粧箱としてこれらを使用する場合には、例えば、洋風のゴブレットなどを収納する場合にあっては、ピンクやホワイトなどにカラーリングされた紙材を使用してカラフルな外観に仕上げ、また和風の漆皿などを収納する場合には、黒系統にカラーリングされた紙材を使用して落ち着いた趣のある包装箱に形成して使用するのが好ましい。
【0044】
また、上記外箱20に形成した開口部24aにおいても、本実施例では上記外箱20の端部を斜めにカットしたものとしているが、それのみに限定されるものではなく、例えば、円形状や三角形状、或いは文字などを型どった形状などに開口させてもよく、上記中箱10の上記中芯形状を露出させることができるものであればよい。
【0045】
【発明の効果】
本発明に基づく請求項1に記載の包装箱によれば、上記中箱の側壁面の中芯方向が全て縦方向であるため、該中芯を側壁の縦方向のリブとして機能させることができ、縦方向の強度が高いものとすることができる。また、上記中箱が、2枚の片面段ボール材を略直交させて各々の略中央部で積重し、その状態から折曲されて形成されているとともに、その積重した部分に逃げ部を形成しているため、上記片面段ボール材の隅部などが膨らんでしまうのを防止することが可能になる。
【0046】
また、特に、請求項2に記載の包装箱によれば、片面段ボールを折曲によって略箱状に形成するるとともに、側壁面の外側を中芯側としている中箱と、紙質材を折曲によって略袋状に形成して上記中箱を収納して被装する外箱と、を有するとともに、上記外箱に上記中箱を収納した状態において、上記中箱の中芯形状を外部に露出させる露出領域を上記外箱に形成している。従って、平面的な外観の上記外箱の開口部から、部分的に直線的で緻密なストライプ模様の上記中芯が露出するため、デザイン的にコントラストがあるとともに高級感があって趣のある包装箱とすることが可能であり、さらに安価でかさばらずにスッキリとした外観を呈した包装箱とすることが可能になる。また、上記中箱が、2枚の片面段ボール材を略直交させて各々の略中央部で積重し、その状態から折曲されて形成されているとともに、その積重した部分に逃げ部を形成しているため、上記片面段ボール材の隅部などが膨らんでしまうのを防止することが可能になる。
【0047】
また、特に、請求項3に記載の包装箱によれば、上記中箱が、2枚の片面段ボール材を略直交させて各々の略中央部で積重し、その状態から折曲されて形成されているとともに、その積重した部分を上記中箱の底面とすることによって、該底面が二重底に形成されているため、上記中箱の剛性を高めることが可能になる。
【0049】
また、特に、請求項に記載の包装箱によれば、上記各々の片面段ボール材の中芯方向が略直交しているため、上記中箱の剛性をより高めることが可能になる。
【0050】
また、特に、請求項に記載の包装箱によれば、上記中箱内に上記仕切部材を配設したときに、上記中箱の表面に露出する全ての面が中芯側となっているため、デザイン的に統一されてより独特な趣のある中箱とすることができるとともに、割れ物などの収納時において上記中芯が緩衝材として作用し緩衝性を高めることができ、収納物の破損を防止することが可能になる。
【0051】
また、特に、請求項に記載の包装箱によれば、上記蓋部側を収納物のディスプレイ時の脚部として機能させることができるため、別途脚部材を設ける必要もなく、容易に収納物のディスプレイを行うことが可能になる。
【0052】
また、特に、請求項に記載の包装箱によれば、収納物を収納しておく際には、該蓋部を閉じた状態で保持しておくことができ、また、ディスプレイ時には、該蓋部を脚部とした状態を保持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に基づく包装箱を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例に基づく中箱を示す斜視図である。
【図3】一方の中箱片体の形状を示す展開図である。
【図4】他方の中箱片体の形状を示す展開図である。
【図5】(イ)は図3におけるX−X断面図であり、(ロ)は図4におけるY−Y断面図である。
【図6】一方の中箱片体と他方の中箱片体を略直交させて略中央部で積重した状態を示す平面図である。
【図7】一方の中箱片体の側壁部の折曲状態を示す説明図ある。
【図8】他方の中箱片体の側壁部の折曲状態を示す説明図ある。
【図9】中箱の組立状態を示す説明図である。
【図10】本発明の実施例に基づく外箱の外観を示す斜視図である。
【図11】本発明の実施例に基づく仕切部材を示す斜視図である。
【図12】中箱に仕切部材を配設した状態を示す斜視図である。
【図13】包装箱をディスプレイ用に用いた状態を示す斜視図である。
【図14】本発明の他の実施例に基づく包装箱を示す斜視図である。
【図15】本発明の他の実施例に基づく外箱の外観を示す斜視図である。
【図16】本発明の他の実施例に基づく包装箱をディスプレイ用に用いた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、1’ 包装箱
10 中箱
14b 逃げ部
20 外箱
24a 開口部
28a、32a ボタン
32b 紐部材
32 蓋部
34 突出片部
36、38 開口部
40 仕切部材

Claims (7)

  1. 片面段ボールを折曲によって略箱状に形成されるとともに、側壁面の外側を中芯側としている中箱で、2枚の片面段ボール材を略直交させて各々の略中央部で積重し、その状態から折曲されて形成されているとともに、その積重した部分に逃げ部を形成した中箱と、
    紙質材を折曲によって略袋状に形成して上記中箱を収納して被装する外箱と、を有するとともに、
    上記中箱の側壁面の中芯方向が全て縦方向であることを特徴とする包装箱。
  2. 片面段ボールを折曲によって略箱状に形成されるとともに、側壁面の外側を中芯側としている中箱で、2枚の片面段ボール材を略直交させて各々の略中央部で積重し、その状態から折曲されて形成されているとともに、その積重した部分に逃げ部を形成した中箱と、
    紙質材を折曲によって略袋状に形成して上記中箱を収納して被装する外箱と、を有するとともに、
    上記外箱に上記中箱を収納した状態において、上記中箱の中芯形状を外部に露出させる露出領域を上記外箱に形成したことを特徴とする包装箱。
  3. 上記中箱において、2枚の片面段ボールを積重した部分を上記中箱の底面とすることによって、該底面が二重底に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装箱。
  4. 上記2枚の片面段ボール材を略直交させて各々の略中央部で積重した状態において、上記各々の片面段ボール材の中芯方向が略直交していることを特徴とする請求項3に記載の包装箱。
  5. 上記中箱内に配設されて上記中箱内の間仕切りを行う仕切部材を有するとともに、該仕切部材の使用面側を中芯側として、上記中箱内に上記仕切部材を配設したときに、上記中箱の表面に露出する全ての面が中芯側となっていることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の包装箱。
  6. 上記外箱に形成されている蓋部を、上記外箱の裏側方向に折曲して固定可能とすることによって、上記蓋部側を収納物のディスプレイ時の脚部として機能させるべくなしたことを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5に記載の包装箱。
  7. 上記外箱に形成されている蓋部を閉じた状態を保持するための保持手段と、該蓋部を裏側方向に折曲して脚部として機能させた際に該蓋部を保持するための保持手段とを有することを特徴とする請求項に記載の包装箱。
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