JP4095910B2 - 二重壁を有する管部材の製造方法、金型セット、製造装置及び管部材 - Google Patents

二重壁を有する管部材の製造方法、金型セット、製造装置及び管部材 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二重壁を有する管部材を製造する方法と、この方法の実施に使用する金型セット及びこの金型セットを備えた液圧バルジ加工装置と、この装置を用いて前記本発明方法により製造した管部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車エンジンの排気ガスのコンヂットのような二重壁を有する管部材においては、内管と外管の間の隙間は単に最低値であるだけではなく、均一な隙間を有することが望まれる。
【0003】
このような二重壁を有する管部材を製造する方法として、外管に内管を挿入した後内管を拡径して外管に圧着させ、密着した外管及び内管を所定の形状に湾曲形成して湾曲二重管を形成し、その後、この湾曲二重管を構成する内管と外管との間、及び、内管に圧力流体を流入させることで、内管を拡管することなく外管のみを拡管させて内管と外管の間に隙間を形成する加工法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−52721号公報(第2頁、図7)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の加工法では、湾曲部分においては圧力流体の流入後に内管が曲げ外周部側に著しく偏り、湾曲部における内管と外管との隙間が、曲げ内周部側で広く、曲げ外周部側で狭くなるという不良現象が生じることが判明した。
【0006】
以下、図10〜図13を用い、上記不良現象のメカニズムを成形中の変形挙動と共に説明する。
図10は、外管2aの中に内管2bをセットした状態で曲げ加工を施した部材(以下、「二重素管2」と言う。)を、金型1に形成したキャビティ1a内にセットした状態を示した図である。
【0007】
図11〜図13は内管2bの内側及び外管2aと内管2bの間に流入させた流体の圧力を増加し、外管2aを膨出させていく途中段階を示した図である。ここで、流体は図示しない二重素管2の管端から、前述のように内管2bと外管2aの隙間3a及び内管2bの内側3bに流入される。この時、内管2bは管の内外から流体圧が作用するため流体圧によって変形することはない。
【0008】
二重素管2を金型1にセットした状態では、管の軸心はキャビティ1aにおける湾曲部1aa、直線部1abを問わず、図10に示したように、キャビティ1aの軸心と一致している。しかしながら、増圧初期においては、図11に示すように湾曲部1aaに位置する二重素管2が曲げ外周部側に移動する。その後は、図12に示すように直線部1abに位置する二重素管2の外管2aが拡管して、湾曲部の移動が拘束され、最後に図13に示したように湾曲部1aaに位置する二重素管2の外管2aが拡管する。
【0009】
図11の段階で湾曲部1aaに位置する外管2aが曲げ外周部側に移動するのは、管内に流体圧Pが付与された時、湾曲部の曲げ内周部側の投影面積をS1、曲げ外周部側の投影面積をS2としたとき、S2>S1であることから、単位面積当りの圧力をpとした場合、p(S2−S1)なる荷重が曲げ内周部側から曲げ外周部側に向けて生じるためである。
【0010】
この荷重は例えば外管2aの外径が21.6mm、湾曲半径が45mm、曲がり角度を90°としたとき、水圧がわずか100atm であっても600kgを超える荷重が発生するため、外管2aは曲げ外周部側に容易に移動することになるのである。
【0011】
図11の段階では、外管2aの移動に伴い、外管2aに当接する内管2bも曲げ外周部側に移動するが、図13の段階では、外管2aの拡管時には外管2aと内管2bは当接しないため、内管2bは移動することなく曲げ外周部側に位置したままとなる。従って、成形完了後は内管2bが湾曲部で曲げ外周部側に偏り、内管2bと外管2aの隙間は、曲げ内周部側が広く、曲げ外周部側が狭くなってしまうのである。
【0012】
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであり、直線部、湾曲部を問わず、内管と外管の間の隙間を均一とすることができる、二重壁を有する管部材の製造方法と、この方法の実施に使用する金型セット及びこの金型セットを備えた液体バルジ加工装置と、この装置を用いた前記本発明方法により製造した管部材を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明は、湾曲部を有し、内管と外管からなる二重素管の前記湾曲部において外管の曲げ外周部側の少なくとも一部が接する内面を有する第1金型と、二重素管を所望の形状に成形するための第2金型とからなる金型セットを備えた液圧バルジ加工装置を使用し、前記第1金型内に、前記二重素管を設置した後、内管の内側及び内管と外管の間に流体を導入し、前記湾曲部において、第1金型により外管を介して内管を固定し内管の曲げ外周部側に向かう移動を拘束しつつ、第1金型内で外管を膨出させた後、製品形状のキャビティ形状を有する第2金型内で前記外管を膨出させ、製品形状に成形することとしている。
【0014】
そして、このようにすることで、直線部、湾曲部を問わず、内管と外管の間の隙間が均一となる二重壁を有する管部材を製造することができるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明者らは、上記課題を解消すべく種々実験、検討した結果、ハイドロフォームの工程を2工程に分け、第1工程で内管の移動を拘束し、次いで、第2工程で金型のキャビティ形状を製品形状としてハイドロフォームによって外管に膨出加工を施せば、ハイドロフォーム中における外管と内管の間の隙間が偏ることがないことを知見した。
【0016】
本発明は、上記の知見に基づいてなされたもので、その要旨は以下の通りである。
本発明に係る二重壁を有する管部材の製造方法は、
湾曲部を有し、内管と外管からなる二重素管の前記湾曲部において、外管の曲げ外周部側の少なくとも一部が接する内面を有する第1金型と、二重素管を所望の形状に成形するための第2金型とからなる本発明に係る金型セットを備えた本発明に係る液圧バルジ加工装置を使用し、
前記二重素管を、金型内に設置した後、内管の内側及び内管と外管の間に流体を導入し、外管を拡管させて二重壁を有する管部材を製造する方法であって、
前記湾曲部において、第1金型により外管を介して内管を固定し、内管の曲げ外周部側に向かう移動を拘束しつつ、第1金型内で外管を膨出させた後(第1工程)、
製品形状のキャビティ形状を有する第2金型内で前記外管を膨出させ、製品形状に成形する(第2工程)ものである。
【0017】
上記本発明によれば、第1工程における増圧初期に、第1金型のキャビティにおける湾曲部に位置する二重素管が曲げ外周部側に移動するのを防止でき、二重壁を有する管部材のハイドロフォーム中における外管と内管との間の隙間の偏りを抑制できる。
【0018】
上記の本発明は、第1工程における外管の膨出の有無は問わず、かつ、第2工程において内管が移動するものをも含むものであるが、上記本発明に係る金型セットの、前記第1金型は、この第1金型により成形を完了した前記湾曲部における外管の曲げ外周部側の最膨出部位の外周面位置と、この外周面位置と相対する第2金型の内周面位置との間隔aが、前記最膨出部位の外周面位置と同一直径線上にある内周側の内周面位置と、この内周面位置と相対する内管の外周面位置との間隔bよりも小さくなるように形成したものを使用し、上記の本発明に係る二重壁を有する管部材の製造を行えば、
前記第2工程で内管の移動を拘束した状態で外管を膨出させ、製品形状に成形するようにした場合には、第2工程でも内管が移動しない状態で外管を膨出させるので、
また、前記第1工程で少なくとも曲げ外周部側に向けて外管を膨出させた場合には、第2工程における外管の膨出量が少なくなるので、
それぞれ製造する管部材の、ハイドロフォーム中における外管と内管との間の隙間の偏り抑制がより効果的に行えるようになる。
【0019】
上記の本発明において、図9に示したように、第1金型11により成形を完了した湾曲部における外管2aの曲げ外周部側の最膨出部位の外周面位置と、この外周面位置と相対する第2金型の内周面位置との間隔aが、前記最膨出部位の外周面位置と同一直径線上にある内周側の内周面位置と、この内周面位置と相対する内管2bの外周面位置との間隔bよりも小さくなるように形成した第1金型11を使用するのは、このような第1金型11を使用した場合、第2工程におけるハイドロフォーム時に、外管2aが曲げ外周側に移動しても、外管2aが内管2bに衝突して位置を拘束している内管2bを曲げ外周部側に移動させることがないからである。
【0020】
そして、本発明に係る金型セットにおける前記第1金型を、湾曲部における外管の曲げ外周部側が接しない金型内面の少なくとも一部が、第2金型の金型内面と同一形状であるようにした第1金型を使用した場合には、
前記第1工程における前記曲げ外周部側に向けた外管の膨出により、少なくとも外管の曲げ外周部側の一部を第2金型と同形状とすることができ、製造する管部材の、ハイドロフォーム中における外管と内管との間の隙間の偏りが完全に防止できるようになる。
【0021】
上記の本発明に係る金型セットを備えた本発明に係る液圧バルジ加工装置は、第1金型と第2金型を切替えて使用できるものに限らず、第1金型のみを設置した第1液圧バルジ加工装置と、第2金型のみを設置した第2液圧バルジ加工装置とからなるものでも良い。さらには同一液圧バルジ加工装置に第1金型と第2金型を設置させたものでもよい。
【0022】
以下、上記の本発明において、第1金型11及び第2金型12におけるキャビティ11a,12aの湾曲部を取り出した図面を参照しつつ、外管2aの曲げ外周部側が接しないキャビティ11a内面の少なくとも一部が、第2金型12のキャビティ12a内面と同一形状であるように形成した第1金型11を使用した本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明の第1工程に使用する第1金型におけるキャビティの湾曲部を示した図、図2は同じく製品形状である第2工程に使用する第2金型におけるキャビティの湾曲部を示した図である。
【0024】
本発明例では、前記第1金型11におけるキャビティ11aの湾曲部の外周側部分11aa(図1(a)における右下がり斜線部)を、第2工程で使用する第2金型12におけるキャビティ12aの湾曲部の外周側部分12aaと異ならせ、断面を異形形状となしている。
【0025】
例えば図1(b)に示すように第1金型11におけるキャビティ11aの湾曲部の断面は、
▲1▼ 曲げ外周側部分11aaの一部が、第2工程で使用する第2金型12の曲げ外周側部分12aaの形状と同一であり(図4及び図5の(b)参照)、
▲2▼ 二重素管2をセットした時点で曲がり中立線より曲げ外周部側で、第1金型11の一部が二重素管の外管の一部と当接する(図4(b)参照)
ように形成している。
【0026】
これら条件を満たせば、第1金型11の形状は如何なるものであっても良い。例えば第1金型11におけるキャビティ11aの湾曲部の形状としては、図3(a)〜(c)に示すような形状を採用することができる。図3(a)は曲げ外周部側(紙面上側)がテーパ状に欠けているもの、図3(b)は加工の容易さから楕円形状としたもの、図3(c)は曲げ外周部側(紙面上側)が円弧状に欠けているもので、第1工程にて外管2aを曲げ外周部側まで拡管させ、第2工程での外管の移動をさらに拘束するものである。
【0027】
これら第1金型11にセットされた二重素管2は図示しないシール工具にて管端をシールされて内管2bの内側及び外管2aと内管2bの間に流体を導入され、増圧することで第1金型11のキャビティ形状にハイドロフォームされる。
【0028】
以下、図4〜図7を用いて本発明における成形工程の一例について説明する。図4は第1金型11に二重素管2をセットした状態を説明する断面図、図5は第1金型11でハイドロフォームした状態を説明する断面図、図6は第2金型12に第1金型11で成形された二重素管2をセットした状態を説明する断面図、図7は第2金型12でハイドロフォームした状態を説明する断面図である。
【0029】
本発明では、第1工程を実施する第1金型11を前述したような形状に形成したので、図4(a)に示したように二重素管2をセットした状態からハイドロフォームしても、内管2bは第1金型11の前記外周側部分11aaによって、図4(b)に示したように外管2aを介して曲げ外周部側への移動が拘束される。従って、内管2bは前記セットした状態のハイドロフォーム前の位置から移動せず、図5(b)に示したように外管2aのみ第1金型11のキャビティ形状に液圧成形される。
【0030】
次に、前記二重素管2を第2工程を実施する第2金型12にセットした図6に示した状態では、外管2aの曲げ外周部側の一部はB部で第2金型12と当接しており、内管2bは前記第1金型11にセットした状態のハイドロフォーム前と同じく、第2金型12のキャビティ12aの軸心に位置する。従って、その後ハイドロフォームを行っても、図7に示したように外管2aは一部が第2金型12と当接しているため、成形中に曲げ外周部側に移動することができず、外管2aが曲げ外周部側に動けないので内管2bは前記セット状態から移動することはない。
【0031】
本発明は上記の請求項6を引用する請求項7に記載の金型セットを備えた請求項8に記載の液圧バルジ加工装置を使用して、請求項4記載の方法で請求項9記載の管部材を製造する場合に限らず、他の請求項に記載の本発明であっても、夫々その技術的思想が備えた上記の作用効果を奏するものであることは言うまでもない。
【0032】
【実施例】
以下、本発明の効果を確認するための行った試験結果について説明する。
試験に用いた二重素管は、内管は外径が19.0mm、肉厚が1.0mm、長さが210mm、外管は外径が21.6mm、肉厚が1.2mm、長さが250mmのもので、材質はどちらもSUS304Lステンレス鋼であった。
【0033】
試験は以下の手順で実施した。
先ず、外管の中に内管を通し、内管の片方の管端を外管とスポット溶接してベンダにて半径が45mm、角度は90°に湾曲させた。次に、湾曲部の加工硬化を軟化させるため1050℃で溶体化処理を行った。
【0034】
ハイドロフォームに用いた金型のキャビィティ形状を図8(a)に示す。図8(b)は第1工程で使用する第1金型における図8(a)のA−A断面図、図8(c)は第2工程で使用する第2金型における図8(a)のA−A断面図である。図8(a)中の寸法はRが45mm、D1が21.6mm、D2が26.4mm、Lが100mmである。
【0035】
ハイドロフォームは、第1工程、第2工程共に、内管と外管の間及び内管の内側に注水し、軸押しを行わずに内圧を200MPaまで上昇させて行った。
比較のため、同じ条件で第2工程のみでハイドロフォームしたもの(従来品)も製作した。
【0036】
本発明により成形した発明品と、第2工程のみで成形した従来品における内管と外管の間の隙間を測定したところ、従来品では内管が曲げ外周部側に偏芯しており内管と外管の隙間は、曲げ外周部側で0.3mm、曲げ内周部側で4.7mmあったのに対し、発明品では内管が偏芯することなく曲げ外周部側、曲げ内周部側ともに2.5mmであった。
なお、測定は、内管と外管の間に樹脂を流し込んで内管と外管を固定した後に湾曲部を切断して行った。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、直線部のみならず湾曲部においても、内管と外管の間の隙間が均一となる二重壁を有する部材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1工程における第1金型の湾曲部の上面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図2】(a)は製品形状である第2工程における第2金型の湾曲部の上面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図3】本発明の第1金型の断面形状を示す図で、(a)は曲げ外周部側がテーパ状に欠けているもの、(b)は楕円形状のもの、(c)は曲げ外周部側が円弧状に欠けているものである。
【図4】(a)は第1金型に二重素管をセットした状態を説明する図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図5】(a)は第1金型でハイドロフォームした状態を説明する図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図6】(a)は第2金型に第1金型で成形された二重素管をセットした状態を説明する図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図7】(a)は第2金型でハイドロフォームした状態を説明する図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図8】(a)は実施例で用いた金型の形状を説明する図、(b)は、(c)はである。
【図9】第1金型におけるキャビティの湾曲部の形状を説明する図である。
【図10】(a)は従来の二重素管のハイドロフォームでの金型へのセット状態を説明する図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図11】(a)は従来の二重素管のハイドロフォームでの曲がり部の変形挙動の第1段階を説明する図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図12】(a)は従来の二重素管のハイドロフォームでの曲がり部の変形挙動の第2段階を説明する図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図13】(a)は従来の二重素管のハイドロフォームでの曲がり部の変形挙動の第3段階を説明する図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【符号の説明】
2 二重素管
2a 外管
2b 内管
11 第1金型
11a キャビティ
11aa 外周側部分
12 第2金型
12a キャビティ
12aa 外周側部分

Claims (9)

  1. 湾曲部を有し、内管と外管からなる二重素管を金型内に設置した後、内管の内側及び内管と外管の間に流体を導入し、外管を拡管させて二重壁を有する管部材を製造する方法であって、
    前記湾曲部において、第1金型により外管を介して内管を固定し、内管の曲げ外周部側に向かう移動を拘束しつつ、第1金型内で外管を膨出させた後(第1工程)、
    製品形状のキャビティ形状を有する第2金型内で前記外管を膨出させ、製品形状に成形する(第2工程)ことを特徴とする二重壁を有する管部材の製造方法。
  2. 請求項1記載の製造方法であって、
    前記第2工程では内管が移動しない状態で外管を膨出させ、製品形状に成形することを特徴とする二重壁を有する管部材の製造方法。
  3. 請求項1又は2記載の製造方法であって、
    前記第1工程では少なくとも曲げ外周部側に向けて外管を膨出させることを特徴とする二重壁を有する管部材の製造方法。
  4. 請求項3記載の製造方法であって、
    前記第1工程における前記曲げ外周部側に向けた外管の膨出により、少なくとも外管の曲げ外周部側の一部を第2金型と同形状とすることを特徴とする二重壁を有する管部材の製造方法。
  5. 湾曲部を有し、内管と外管からなる二重素管を、液圧バルジ加工により所望の形状を有する管部材に製造するための第1金型と第2金型とからなる金型セットであって、
    前記湾曲部において、外管を介して内管を固定し、内管の曲げ外周部側に向かう移動を拘束すべく、外管の曲げ外周部側の少なくとも一部が接する内面を有する第1金型と、
    二重素管を所望の形状に成形するための第2金型とからなることを特徴とする金型セット。
  6. 請求項5記載の金型セットであって、
    前記第1金型は、この第1金型により成形を完了した前記湾曲部における外管の曲げ外周部側の最膨出部位の外周面位置と、この外周面位置と相対する第2金型の内周面位置との間隔aが、前記最膨出部位の外周面位置と同一直径線上にある内周側の内周面位置と、この内周面位置と相対する内管の外周面位置との間隔bよりも小さくなるように形成したことを特徴とする金型セット。
  7. 請求項5又は6記載の金型セットであって、
    前記第1金型は、前記湾曲部における外管の曲げ外周部側が接しない金型内面の少なくとも一部が、第2金型の金型内面と同一形状であることを特徴とする金型セット。
  8. 請求項5〜7の何れか記載の金型セットを備えたことを特徴とする液圧バルジ加工装置。
  9. 請求項5〜7の何れか記載の金型セットを備えた請求項8記載の液圧バルジ加工装置を使用し、請求項1〜4の何れか記載の方法で直線部及び湾曲部における内管と外管の間の隙間が均一な製品形状に成形したことを特徴とする二重壁を有する管部材。
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