JP4095676B2 - 注意障害を治療するためのコリンエステラーゼ阻害剤の使用 - Google Patents

注意障害を治療するためのコリンエステラーゼ阻害剤の使用 Download PDF

Info

Publication number
JP4095676B2
JP4095676B2 JP53831598A JP53831598A JP4095676B2 JP 4095676 B2 JP4095676 B2 JP 4095676B2 JP 53831598 A JP53831598 A JP 53831598A JP 53831598 A JP53831598 A JP 53831598A JP 4095676 B2 JP4095676 B2 JP 4095676B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
attention
groups
lower alkyl
indanone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP53831598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001515480A5 (ja
JP2001515480A (ja
Inventor
ロジャース,エル,シャロン
フライドホフ,ローレンス,ティー
ティセオ,ポール,ジェイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eisai Co Ltd
Original Assignee
Eisai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eisai Co Ltd filed Critical Eisai Co Ltd
Publication of JP2001515480A publication Critical patent/JP2001515480A/ja
Publication of JP2001515480A5 publication Critical patent/JP2001515480A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4095676B2 publication Critical patent/JP4095676B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/435Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
    • A61K31/44Non condensed pyridines; Hydrogenated derivatives thereof
    • A61K31/445Non condensed piperidines, e.g. piperocaine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/28Drugs for disorders of the nervous system for treating neurodegenerative disorders of the central nervous system, e.g. nootropic agents, cognition enhancers, drugs for treating Alzheimer's disease or other forms of dementia

Description

発明の分野
本発明は注意欠陥症候群(Attention Deficit Disorder)(ADD)の如き注意障害(disorder of attention)の治療のためのコリンエステラーゼ阻害剤化合物の使用に関する。化合物は又患者がこれらの障害に対し自己投薬するのに一般に使用する他の物質に対する取換え品として有用である。
発明の背景
注意障害は顕著な公共的健康課題である。一次的注意欠陥症候群は学齢の子供の6乃至9パーセントに影響を及ぼしていると推定される(Anderson,J.C.等Arch. Gon. Psych. 44:69(1987);Safer,D.J.等JAMA 260:2256(1988))。良く設計された追跡研究はこの障害は幼年時代に限られず、子供として障害をもつ若い成人の50パーセントまでに存在することを示した(Mannuzza,S.等Arch. Gen. Psych.50:565;Willens,T.E.等In Nadeau, K.Ed.A Comprehensive Guide to Attention Deficit Disorder, Brunne/Mazel, Inc. New York(1993)。これは合衆国における成人の2乃至4パーセントまでが一次的注意欠陥症候群の徴候を示し得ることを示唆する。注意障害はしばしば学校及び仕事における貧弱な成果(パフォーマンス)へと導き、反社会的行動と関連付けられる。これらの行動は失われた時間及び努力において個人に対し高いコストをもたらし、又社会に直接のコストを課する。
注意障害は又間接的コストと組み合わされる。例えば注意障害をもつ患者はしばしば破滅的やり方で「自己投薬」する。これらの患者は喫煙及びアルコール中毒の平均より高い発生率を有する。彼等は不法なドラッグの使用の平均より高い発生率を有する(Barkley, R.A. In Attention Deficit Hyperactibity Disorder, Guilford Press, New York, (1990)4章, 106-129頁)。
かくして注意障害に対する有効な治療は又ある物質依存性に対する有効な治療でもあるだろう。
注意欠陥症候群に対する現行の賛成された治療は脳におけるアミン代謝に作用する薬に限定される(Spencer, T.等J.Am.Acad. Child Adolesc. Psych. 35:409(1996))。これらの薬は副作用及び乱用の潜在性を含めて顕著な制限を有し、現在利用し得る治療を異論のあるものとしている。かかる薬剤は興奮剤メチルフェニデート(methyl phenidate)及びデキストロアムフェタミン(dextroamphetamine)を含む。ペモリンは時々子供における注意欠陥症候群を治療するために用いられる他の興奮剤である。これらの刺激薬は心臓副作用を有し得るが、メチルフェニデートの場合には顕著性がより少ない。これらの興奮剤は子供に成長抑圧を惹起し得るし、又青年及び成人に対し潜在的に中毒性である。
注意障害の治療のための興奮剤に対する現行の代替物は三環の抗うつ薬及びクロニジン(clonidine)である。三環系抗うつ薬の使用は興奮剤の使用よりも子供に心臓の不整脈をより惹起し易い。併しながら、注意障害をもつ青少年及び成人による興奮剤の乱用の可能性のために、三環系抗うつ薬及びクロニジンはしばしば第一に試みられる(Maxmen,J.S.及びWard,N.G.Essential Psychopathology and Its Treatment, 443頁、第2版、Norton & Co., New York,(1995))。
最近の研究はニコチンが注意欠陥症候群に対する有効な治療であり得ることを示した(Levin,E.D.他Psychopharmacology 123;55(1996))。併しながら、ニコチンは体内の多数の薬理学的部位において作用し、中毒性であり得、且つ又望ましからざる副作用を有し、又その作用形態が未知である。例えば、ニコチンの薬理学的効果の中のどれがニコチンが投与された対象者により発揮される増大せる注意に対する原因であるかについて知られていない。
アルツハイマーの患者は典型的には注意を怠らないままでいるけれども、害された注意は又アルツハイマー疾患の一つの特性であり得るし(Coyle等, Alzheimer’s Disease:A Disorder of Cholinergic Innervation,Science 219:1184-90(1983))、又根底にある障害及び既知の治療は非常に異なる(Grady,C.L.等J.Clin. Exp. Neuropsychology 10:576(1988))。アルツハイマー疾患は記憶の進行性且つ完全な損失を包含し、コリン作動性シナプスに影響を及ぼす脳皮質のアセチルコリンにおける欠乏を包含すると仮定されている。この欠乏はアセチルコリン放出神経細胞の選択的変性により惹起されると考えられる(Coyle上掲)。注意障害及びADDは記憶とは反対の心的濃度に関するが、アセチルコリン欠乏により惹起されるとは考えられない。
脳のあるシナプスはアセチルコリンをコリン作用性レセプタへシナプスを横切ってメッセージを伝達するための中性の伝達物質として使用する。正常な伝達の間、アセチルコリンはシナプスギャップを横切って、メッセージをコリン作動性レセプタを刺激することにより運ぶ。記憶は少なくとも一部はシナプス後の変化に関連していると考えられ、これは学習の間のアセチルコリン刺激のタイミング及び強度の結果として起こり、ある経験は対応する神経通路を閉塞又は促進する傾向を示し、即ち将来の時点において同じシナプス後レセプタを刺激することを多少とも困難にする(Deutsch, The Cholinergic Synapse and the Site of Memory, Science 174:788-94(1971))。アセチルコリンは又酵素コリンエステラーゼにより急速に破壊される。かくして不充分なアセチルコリン又は過剰なコリンエステラーゼは余りに早くアセチルコリンメッセージを破壊することによりシナプス伝達に干渉し、記憶喪失として経験され得る弱いコリン作動性刺激を結果し得る。この条件が即ちアセチルコリン放出神経細胞の変性から慢性的である時は、アルツハイマーの症候群が発達し得る。この不均衡に対抗する1つの方法はコリンエステラーゼ阻害剤による治療による如く、アセチルコリンを変性するコリンエステラーゼの能力に干渉することによる(Sugimoto等,米国特許第4,895,841)。
注意は記憶に対する前提条件であることにおいて注意は記憶に関連する。注意或いは学習の障害は、ADDを含めて、典型的には記憶喪失を含まず、且つ運動不静止性、短い注意スパン、貧弱な集中及び組織技量、衝動的挙動及び仕事持続性の欠如の如き徴候により特徴づけられる。ADDの原因は未知である。いくつかの理論が提案され、現在の経験を加工し、且つそれらを記憶と一体化すべき前頭葉の損なわれた能力(前頭葉脱抑制)、並びに脳中のドパミン及びノルエピネフリンの1つ又はより多くにおける不正常又は不均衡(カテコラミン仮説)を含む。併しながら、動物及び人間の両者におけるこれらのカテコラミン、並びにセロトニンの如き神経伝達物質の研究はADDに対する生化学的基礎に関し一貫しない結果を生じた。ドパミン、ノルエピネフリン及びセレトニンの損なわれた使用はADDに関与しているけれども、その根底にある神経化学的機能障害がよく理解されないか、又はADDに対する満足な且つ良く認識された治療法が存在しない。
かくして注意障害を一般的に、且つADDを特に治療する追加的治療法に対する要求が存在する。注意喪失に対して特定的であり、且つ中毒性でなく、心臓の不安定を増加せず、且つ他の望ましからざる特性を有しない治療法が特に必要とされる。
発明の概要
今や驚くべきことにコリン作動性伝達の増大が注意欠陥症候群に対する有効な治療法であることが発見された。又本発明の化合物は注意欠陥症候群を含め、注意障害の治療に対し有用であることが発見された。
コリンエステラーゼ阻害剤はコリン作動性伝達を増加する一つの方法を提供する。それらは他の方法よりも少ない副作用と組み合わせられる傾向がある。何故ならそれらは直接に作用するよりもむしろ内因性アセチルコリンの効果を増加するからである。加うるに、コリンエステラーゼ阻害剤は内因性アセチルコリンが放出されている身体の場所に対しより特異的である。それらは急速に代謝されるニコチンよりもより長い作用の持続性を有する。ドネペジル(donepezil)塩酸塩及びその同属は脳内の酵素の主要な形であるアセチルコリンエステラーゼに対する特異性(specificity)という付加的利益を提供するコリンエステラーゼ阻害剤である。例えば、ドネペジル塩酸塩は脳及び中枢神経系の外側の最も一般的コリンエステラーゼであるブチリルコリンエステラーゼに比してアセチルコリンエステラーゼに対し約1200倍の特異性を有する。
本発明はコリンエステラーゼ阻害剤の有効量を投与することによる人間における注意障害を治療する新規な方法を提供する。より詳しくは、本発明はかかる治療を要する人間に対し次式の化合物の有効量を投与することによる注意障害を治療するための方法を提供する:
Figure 0004095676
式中Jは
(a) (1)フェニル、(2)ピリジル、(3)ピラジル、(4)キノリル、(5)シクロヘキシル、(6)キノザリル(quinozalyl)及び(7)フリル、からなる群から選ばれる、置換又は未置換の基;
(b) (1)インダニル、(2)インダノニル、(3)インデニル、(4)インデノニル、(5)インダンジオニル(indanedionyl)、(6)テトラノニル、(7)ベンゾスベロニル、(8)インダノリル及び(9)C6H5-CO-CH(CH3)-からなる群から選ばれ、その中でフェニルは置換基(単数又は複数)を有し得る、1価又は2価の基;
(c) 環状アミド化合物から誘導された1価の基;
(d) 低級アルキル又は
(e) R21-CH=CH-の基で、R21は水素又は低級アルコキシカルボニルであり、
Bは-(CHR22r-、-CO-(CHR22r-、-NR4-(CHR22r-、R4は水素、低級アルキル、アシル、低級アルキルスルホニル、フェニル、置換フェニル、ベンジル又は置換ベンジル、-CO-NR5-(CHR22r-、R5は水素、低級アルキル又はフェニル、-CH=CH-(CHR22r-、-OCOO-(CHR22r-、-OOC-NH-(CHR22r-、-NH-CO-(CHR22r-、-CH2-CO-NH-(CHR22r-、-(CH22-NH-(CHR22r-、-CH(OH)-(CHR22r-、rはゼロ又は1乃至10の整数、R22は水素又はメチルで、1つのアルキレン基はメチル分枝をもたないか又は1又はより多くのメチル分枝を有する、=(CH-CH=CH)b-、bは1乃至3の整数、=CH-(CH2c-、cはゼロ又は1乃至9の整数、=(CH-CH)d=、dはゼロ又は1乃至5の整数;-CO-CH=CH-CH2-、-CO-CH2-CH(OH)-CH2-、-CH(CH3)-CO-NH-CH2-、-CH=CH-CO-NH-(CH22-、-NH-、-O-、-S-、ジアルキルアミノアルキルカルボニル又は低級アルコキシカルボニルであり、
Tは窒素又は炭素であり;
Qは窒素、炭素又は
Figure 0004095676
であり;
且つqは1乃至3の整数である;
Kは水素、フェニル、置換フェニル、アリールアルキルでフェニルは置換基を有し得る、シンナミル、低級アルキル、ピリジルメチル、シクロアルキルアルキル、アダマンタンメチル、フリルメチル、シクロアルキル、低級アルコキシカルボニル又はアシル;且つ
Figure 0004095676
は単結合又は二重結合を示す。
式(XXV)を有する化合物において、Jは(a)又は(b)であるのが好ましい。定義(b)において、(2)、(3)及び(5)の1価の基及び(2)の2価の基が好ましい。Bの定義において、-(CHR22r-、=(CH-CH=CH)b-、=CH-(CH2c-及び=(CH-CH)d=が好ましい。(B)のこれらの好ましい基はJの(b)、特に(b)の(2)と結合され得る。
式(XXV)においてQが窒素であり、Tが炭素であり且つqが1又は3であること;Qが炭素であり、Tが窒素であり且つqが2であるのが好ましい。Qが窒素であり、Tが炭素であり且つqが2であるのが最も好ましい。
Kはフェニルアルキル又はフェニル上に置換基(単数又は複数)を有するフェニルアルキルであるのが好ましい。
好ましい化合物はJが(b)である上記に示した式を有する。基(b)は上記に示されるそれぞれの式を有する10個の基を包含する。Sは水素又は1乃至6の炭素原子を有する低級アルキル及び1乃至6の炭素原子を有する低級アルコキシの如き置換基であり、且つtは1乃至4の整数である。置換基の中では、メトキシが最も好ましい。フェニルは1乃至3のメトキシ基を有するのが最も好ましい。(S)tはフェニル基の2つの隣接炭素原子上にメチレンジオキシ基又はエチレンジオキシ基を形成し得る。
Bの好ましい定義は-(CHR22r-、-CO-(CHR22r-、=(CH-CH=CH)b-、=CH-(CH2c-及び=(CH-CH)d=を含む。R22が水素であり、且つrが1乃至3の整数である基-(CHR22r-及び次いで基=CH-(CH2cが最も好ましい。
本発明の方法の上記に規定された環状アミン化合物において、式中のJは1価又は2価の基である(b)であるのが好ましい。定義(b)において、インダノニル、インダンジオニル及びインデニルが最も好ましく、任意にフェニル上に1又はより多くの置換基を有する。
定義Bにおいて、-(CHR22r-及び=CH-(CH2c-が好ましい。
T及びQを含む環は5−、6−又は7−員環であり得る。Qが窒素であり、Tが炭素又は窒素であり、且つnが2である;Qが窒素であり、Tが炭素であり且つnが1又は3である;及びQが炭素であり、Tが窒素であり且つnが2であるのが好ましい。
定義Kにおいて、フェニル、アリールアルキル及びシンナミルが好ましく、任意にフェニル上に1又はより多くの置換基を有する。
Figure 0004095676
より好ましくは、方法は下記の群から選ばれた化合物の有効量を投与することにより注意の障害を治療することからなる:
1−ベンジル−4−((5,6−ジメトキシ−1−インダノン)−2−イル)メチルピペリジン
1−ベンジル−4−((5,6−ジメトキシ−1−インダノン)−2−イリデニル)メチルピペリジン
1−ベンジル−4−((5−メトキシ−1−インダノン)−2−イル)メチルピペリジン
1−ベンジル−4−((5,6−ジエトキシ−1−インダノン)−2−イル)メチルピペリジン
1−ベンジル−4−((5,6−メチレンジオキシ−1−インダノン)−2−イル)メチルピペリジン
1−(m−ニトロベンジル)−4−((5,6−ジメトキシ−1−インダノン)−2−イル)メチルピペリジン
1−シクロヘキシルメチル−4−((5,6−ジメトキシ−1−インダノン)−2−イル)メチルピペリジン
1−(m−フルオロベンジル)−4−((5,6−ジメトキシ−1−インダノン)−2−イル)メチルピペリジン
1−ベンジル−4−((5,6−ジメトキシ−1−インダノン)−2−イル)プロピルピペリジン
1−ベンジル−4−((5−イソプロポキシ−6−メトキシ−1−インダノン)−2−イル)メチルピペリジン及び
1−ベンジル−4−((5,6−ジメトキシ−1−オキソインダン)−2−イル)プロペニルピペリジン
最も好ましくは、方法は化合物
1−ベンジル−4−((5,6−ジメトキシ−1−インダノン)−2−イル)メチルピペリジン
Figure 0004095676
の有効量を投与することにより、注意の障害を治療することからなる。
発明の詳細な説明
発明は上に規定した環状アミン化合物の範囲内に入るピペリジン化合物に関して詳細に説明される。併しながらこの説明は注意障害の治療のための環状アミン化合物の全グループの使用に対し適合することが理解されるであろう。
本発明の方法のピペリジン化合物は式(I):
Figure 0004095676
により定義され、ここでR1は下記の置換又は非置換の基である:
1)フェニル基、2)ピリジル基、3)ピラジル基、4)キノリル基、5)インダニル基、6)シクロヘキシル基、7)キノキサリル基、又は8)フリル基;未置換又は置換のフェニル環を有するインダノンから誘導された1価又は2価の基;環状アミド化合物から誘導された1価の基;低級アルキル基又は式R3-CH=C-(ここでR3は水素原子又は低級アルコキシカルボニル基である)により表される基であり、
Xは次式により表される基から選ばれた1員
Figure 0004095676
ジアルキルアミノアルキルカルボニル基及び低級アルコキシカルボニル基であり、ここでR4は水素原子、低級アルキル基、アシル基、低級アルキルスルホニル基又は置換又は未置換のフェニル又はベンジルであり、R5は水素原子、低級アルキル基又はフェニル基であり、且つここでXの上記定義中のnはそれぞれ独立に0乃至6の整数である。
2は置換又は未置換のフェニル基、置換又は未置換のアリールアルキル基、シンナミル基、低級アルキル基、ピリジルメチル基、シクロアルキルアルキル基、アダマンタンメチル基、又はフロイルメチル基であり、且つ記号
Figure 0004095676
は単結合又は二重結合を意味する。
本発明の化合物(I)に関するR1、R2、R4及びR5の上記定義中に用いられる「低級アルキル基」という用語は1乃至6個の炭素原子を有する直鎖又は分枝アルキル基を意味するもので、その例はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、2級ブチル、3級ブチル、ペンチル(アミル)、イソペンチル、ネオペンチル、3級ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、1,2−ジメチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル及び1−エチル−2−メチルプロピル基を含む。これらの中で、メチル、エチル、プロピル及びイソプロピル基が好ましい。メチル基が最も好ましい。
上記のR1の定義における置換基(1)−(8)の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル及び3級ブチル基の如き1乃至6個の炭素原子を有する低級アルキル基;メトキシ及びエトキシ基の如き上述の低級アルキル基に対応する低級アルコキシ基;ニトロ基;塩素、臭素及びフッ素の如きハロゲン原子;カルボキシル基;メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル及びn−ブチロキシカルボニル基の如き上述の低級アルコキシ基に対応する低級アルコキシカルボニル基;アミノ基;低級モノアルキルアミノ基;低級ジアルキルアミノ基、カルバモイル基;アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ、イソブチリルアミノ、バレリルアミノ及びピバロイルアミノ基の如き1乃至6個の炭素原子を有する脂肪族飽和モノカルボン酸から誘導されたアシルアミノ基;シクロヘキシロキシカルボニル基の如きシクロアルキロキシカルボニル基;メチルアミノカルボニル及びエチルアミノカルボニル基の如き低級アルキルアミノカルボニル基;メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシ及びn−プロピルカルボニルオキシ基の如き上記規定の低級アルキル基に対応する低級アルキルカルボニルオキシ基;トリフルオロメチル基を含むハロゲン化低級アルキル基;ホルミル基;及びエトキシメチル、メトキシメチル及びメトキシエチル基の如き低級アルコキシ低級アルキル基を含む。置換基の上記記述中の「低級アルキル基」及び「低級アルコキシル基」は上述の基から誘導される凡ての基を包含する。置換基はそれらの1個乃至3個であり得て、それらは同一又は異なり得る。
置換基がフェニル基である時、次の基が置換されたフェニル基の範囲内に入る:
Figure 0004095676
ここでGは式-O-、CH2-O−、−CH2-SO2−、
Figure 0004095676
から選ばれた基及び式
Figure 0004095676
で表される基の一員であり、又Eは炭素又は窒素原子である。
フェニル基に対する置換基の好ましい例は低級アルキル、低級アルコキシ、ニトロ、ハロゲン化低級アルキル、低級アルコキシカルボニル、ホルミル、ヒドロキシル及び低級アルコキシ低級アルキル基、ハロゲン原子及びベンゾイル及びベンジルスルホニル基を含む。置換基はそれらの2個又はより多くであり得るし、又同一又は異なってよい。
ピリジル基に対する置換基の好ましい例は低級アルキル及びアミノ基及びハロゲン原子を含む。
ピラジル基に対する置換基の好ましい例は低級アルコキシカルボニル、カルボキシル、アシルアミノ、カルバモイル及びシクロアルキルオキシカルボニル基を含む。
1に関しては、ピリジル基は好ましくは2−ピリジル、3−ピリジル又は4−ピリジル基;ピラジル基は好ましくは2−ピラジニル基;キノリル基は好ましくは2−キノリル又は3−キノリル基;キノキサリニル(quinoxalinyl)基は好ましくは2−キノキサリニル又は3−キノキサリニル基;又フリル基は好ましくは2−フリル基である。
未置換又は置換フェニル環を有するインダノンから誘導される好ましい1価又は2価の基の特定の例は次の式(II)及び(III)により表されるものを含む:
Figure 0004095676
ここで各mは1乃至4の整数であり、各Aは、同一でも異なってもよいが、R1の定義の上記項目(1)乃至(8)中に述べられた置換基の1つ又は水素原子、好ましくは水素原子(即ち未置換)、低級アルキル基、又は低級アルコキシ基、そして最も好ましくはインダノン基は未置換であるか、又は1乃至3のメトキシ基で置換されている。
環状アミド化合物から誘導された1価の基の例はキナゾロン(quinazolone)、テトラヒドロキノリロン、テトラヒドロベンゾジアゼピノン及びヘキサヒドロベンザゾシノンである。併しながら、1価の基はその構造式中に環状アミド基を有する任意のものであることができ、上述の特定例のみに限定されない。環状アミド基は単環式又は縮合ヘテロ環式の環から誘導されたものであり得る。縮合ヘテロ環式環は好ましくはフェニル環との縮合により形成されたものである。この場合に、フェニル環は1乃至6個の炭素原子を有する低級アルキル基、好ましくはメチル基、又は1乃至6個の炭素原子を有する低級アルコキシ基、好ましくはメトキシ基で置換され得る。1価の基の好ましい例は次の基を含む:
Figure 0004095676
上記の式中、式(i)及び(l)中のYはそれぞれ水素原子又は低級アルキル基であり、式(k)中のVは水素原子又は低級アルコキシ基であり、式(m)及び(n)中のW1及びW2はそれぞれ水素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基であり、W3は水素原子又は低級アルキル基である。
式(j)及び(l)の各々の中の右手の環は7員環であり、一方、式(k)中の右手の環は8員環である。
上記規定のR1の最も好ましい例は未置換又は置換フェニル基を有するインダノンから誘導された1価の基及び環状アミド化合物から誘導された1価の基を含む。
上記規定のXの最も好ましい例は式-(CH2n-で表される基、アミド基を有する基及びnが2である上記の式により表される基を含む。それ故、式
Figure 0004095676
により表される基の任意の部分がカルボニル又はアミド基を有するのが最も好ましい。
2の上記定義中の「置換された又は未置換のフェニル基」及び「置換された又は未置換のアリールアルキル基」の表現中に含まれる置換基はR1に対する定義の上記項目(1)乃至(8)において述べたものと同一である。
「アリールアルキル基」の用語は未置換のベンジル又はフェネチル基等を意味することを企図する。
ピリジルメチル基の特定の例は2−ピリジルメチル、3−ピリジルメチル及び4−ピリジルメチル基を含む。
2の好ましい例はベンジル及びフェネチル基を含む。記号
Figure 0004095676
は単結合又は二重結合の何れかを意味する。この結合はR1が未置換の又は置換されたフェニル環を有するインダノンから誘導された上記の2価の基(III)である時のみ二重結合であり、一方、他の場合においては単結合である。
更に、本発明の化合物は置換基の種類に依存して不斉炭素原子を有し得て、それ故立体異性体を有し得る。勿論それらは本発明の範囲内である。
1がインダノン骨格を有する時、本発明の化合物は不斉炭素原子を有し、それ故立体異性体、光学異性体、ジアステレオマー、等を有し得る。これらの異性体の凡ては本発明の範囲内である。
本発明において、「薬理学的に許容される塩」の用語は塩酸塩、硫酸塩、臭化水素酸塩及びリン酸塩の如き無機酸のそれら、及びギ酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩及びトルエンスルホン酸塩の如き有機酸のそれらを含む。更に、ある種の置換基が選択される時、本発明の化合物は、例えばナトリウム又はカリウム塩の如きアルカリ金属塩、カルシウム又はマグネシウム塩の如きアルカリ土類金属塩、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、ジシクロヘキシルアミン、又はN,N’−ジベンジルエチレンジアミンとの塩の如き有機アミン塩を形成し得る。
本発明の方法を実施するに際して、本発明のアセチルコリンエステラーゼ阻害剤化合物は経口的に又は非経口的に投与され得る。一般にそれらは静脈内、皮下及び筋肉内注射の如き注射、坐薬又は舌下錠の形で非経口的に投与される。投与量は患者の症状、年令、性別、体重及び感受性、投与の方法、投与の時間及び間隔及び医薬組成物の性質、調剤及び種類、有効成分の種類等により変化するであろうし、それ故投与量に関しては特別な限界が存在しない。一般に化合物は患者当たり1日約0.1乃至300mg、好ましくは1乃至100mgの投与量で、通常1乃至4部に分けて投与される。
例えば注射、坐薬、舌下錠、錠剤及びカプセルの投薬形における医薬組成物は一般に当業界で受容されている方法により調製される。
注射薬を調製するには、有効成分がもし必要ならpH調整剤、緩衝剤、懸濁化剤、可溶化剤、安定化剤、等張化剤(tonicity agent)、保存剤等と混合され、次いで普通の方法により静脈内、皮下、又は筋肉内注射の調製を行う。この場合において、もし必要なら、これらの組成物を普通の方法により凍結乾燥することが可能である。
懸濁化剤の例はメチルセルロース、Polysorbate 80、ヒドロキシエチルセルロース、アカシア、粉末トラガントガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、及びポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートを含む。
可溶化剤の例はポリオキシエチレン水素化ひまし油、Polysorbate 80、ニコチンアミド、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、Macrogol及びひまし油脂肪酸のエチルエステルを含む。
安定剤の例は亜硫酸ナトリウム、メタ亜硫酸ナトリウム及びエーテルを含み、保存化剤の例はメチルヒドロキシベンゾエート、エチルp−ヒドロキシベンゾエート、ソルビン酸、フェノール、クレゾール及びクロロクレゾールを含む。
本発明の方法の化合物は各種のプロセスにより調製され得る。化合物1−ベンジル−4−[(5,6−ジメトキシ−1−インダノン)−2−イル]−メチルピペリジン塩酸塩の合成のための代表的プロセスは下記に例1として詳記される。本発明の方法に使用される化合物を製造するための他の代表的プロセスは米国特許第4,895,841中に見出され得るが、ここに引用によりその全体において組み入れられる。
例1:ドネペジル(Donepezil)塩酸塩の合成
1−ベンジル−4−((5,6−ジメトキシ−1−インダノン)−2−イル)メチルピペリジン
A.第1の前駆体の製造
次式を有する1−ベンジル−4−ピペリジン−カルボアルデヒド:
Figure 0004095676
が次の様にして製造された。
メトキシメチレントリフェニルホスホニウムクロリドの26グラムが無水エーテル中に懸濁された。n−ブチルリチウムのヘキサン中1.6M溶液が室温において懸濁液に対し滴下された。混合物は室温で30分間撹拌され、そして0℃へ冷却された。次いで1−ベンジル−4−ピペリドンの14.35gの無水エーテル中の溶液の30mlが混合物に対し添加された。室温で3時間撹拌され、そして不溶分を除くため濾過された。濾液は減圧において濃縮された。得られた濃縮物はエーテル中に溶解され、1N塩酸で抽出された。水酸化ナトリウムの水溶液が抽出物に対し添加されて、12のpH値を与え、次いで塩化メチレンでの抽出を行った。抽出物は硫酸マグネシウムで乾燥され、減圧において濃縮された。残渣はシリカゲルで充填されたカラムで精製され、33パーセントの収率で油5.50gを得た。
油はメタノール40ml中に組み入れられ、1N塩酸40mlが溶液に対し添加された。3時間還流する様加熱され、次いで減圧で濃縮された。残渣は水中に溶解された。水酸化ナトリウムの水溶液がその溶液に対し添加されて12のpH値を与え、溶液は塩化メチレンで抽出された。抽出物は飽和食塩水で洗浄され、硫酸マグネシウムで乾燥された。更に減圧において濃縮され、残渣はシリカゲルが仕込まれたカラム中において精製された。目的とする化合物の2.77gが54パーセントの収率で得られた。分析において、その分子式はC13H17NOであり、1H−NMR(CDCl3)δ, 1.40-2.40(7H,m), 2.78(2H,dt), 3.45(2H,S), 7.20(5H,S), 9.51(1H,d)であることが見出された。
この化合物は又(1)R.A.Kuroyan, A.I.Markosyan, G.M.Snkhchyan及びS.A.VartanganによるArm.Kim.Zh., 36(9),614-17(1983)及び(2)B.Hermans及びP.Van DaeleによるInd. Chim. Belge, 32, 64-5(1967)中に示された方法によっても又製造され得る。
B.第2の前駆体の製造
1−ベンジル−4−[(5,6−ジメトキシ−1−インダノン)−2−イリデニル−メチルピペリジン塩酸塩:
Figure 0004095676
がアルゴン雰囲気中で遂行された反応を経て製造された。
ジイソプロピルアミンの2.05mlが無水THFの1mlに対し添加され、続いてn−ブチルリチウムのヘキサン中1.6M溶液の9.12mlが0℃において添加された。混合物は0℃において10分間撹拌され、次いで−78℃へ冷却され、そして5,6−ジメトキシ−1−インダノンの2.55gの無水THF30ml中の溶液及びヘキサメチルホスホリックアミドの2.31mlが添加された。混合物は−78℃において15分間撹拌され、1−ベンジル−4−ピペリジンカルボアルデヒド2.70gの無水THF30ml中の溶液が添加された。混合物の温度は次第に室温へ上げられ、次いで2時間撹拌された。塩化アンモニウムの1%水溶液が添加され、有機層が分離された。水相は酢酸エチルで抽出され、有機相相互に組み合わされた。組み合わされた有機相は飽和食塩水で洗浄され、硫酸マグネシウム上で乾燥され、真空濃縮された。結果として得られた残渣はシリカゲルカラム(塩化メチレン:メタノール=500:1−100:1)上で精製された。溶出液は真空濃縮され、残渣は塩化メチレン中に溶解された。酢酸エチル中塩酸の10%溶液が得られた溶液に対し添加され、続いて真空濃縮された結晶を得て、これはメタノール/IPEから再結晶されて次の性質をもつ標題の化合物の3.40g(収率:62%)を得た:融点(℃):237−238℃. (dec.)元素分析:C24H7NO3.HCl. C(69.64%計算値;69.51%実測値)。H(6.82%計算値;6.78%実測値)。N(3.38%計算値;3.30%実測値)。
C.ドネペジル塩酸塩
1−ベンジル−4−[(5,6−ジメトキシ−1−インダノン)−2−イル]メチルピペリジン(ドネペジル塩酸塩):
Figure 0004095676
が次の如く前駆体から製造された。
1−ベンジル−4−[(5,6−ジメトキシ−1−インダノン)−2−イリデニル]メチルピペリジンの0.4gがTHF16ml中に溶解され、続いて10%パラジウム−炭素の0.04gが添加された。混合物は室温で大気圧下で6時間水素化された。触媒は濾過で除かれ、濾液は真空濃縮された。残渣はシリカゲルカラム(塩化メチレン:メタノール=50:1)を用いて精製された。溶出液は真空濃縮され、残渣は塩化メチレン中に溶解された。塩酸の酢酸エチル中の10%溶液が得られた溶液に対し添加され、続いて真空濃縮されて結晶を得て、これはメタノール/IPEから再結晶されて、次の性質を有する標題化合物0.36g(収率:82%)を得た:m.p.(℃):211−212℃(dec.)元素分析:C24H29NO3.HCl. C(69.30%計算値;69.33%実測値)。H(7.27%計算値;7.15%実測値)。N(3.37%計算値;3.22%実測値)。
例2−注意障害に対する有用性
アルツハイマー疾患をもつ患者の認知的作業に対するコリンエステラーゼ阻害剤ドネペジル塩酸塩の効果が458患者の15週、多センター、二重盲検、偽薬(プラシーボ)対照試験において評価された。この研究はドネペジル塩酸塩(5又は10mg)又は偽薬を患者に対し盲検のやり方で24週の期間投与し、続いて一重盲検の偽薬の3週間を行った。精神測定的評価が研究の間3週間の間隔で実施された。150人の患者が5mgの投与量を受け、156人が10mgの投与量を受け、そして156人が組合わせの偽薬を受けた。注意に対する効果はMini-Mental Status Examination(MMSE)の注意/計算要素(Attention/Calculation element)を用いて評価された。注意及び計算作業における改良は正の値により指示され、悪化は負の値により指示される。研究のこの領域の分析は表1に提示される。
Figure 0004095676
Figure 0004095676
458人の患者の30週の多センター、二重盲検、偽薬対照試験が又アルツハイマー疾患をもつ患者において実施された。第1の研究における如く、ドネペジル塩酸塩(5又は10mg)又は偽薬が患者に対し盲検のやり方で24週の期間投与され、続いて一重盲検の偽薬の6週間を行った。精神測定的評価が研究の間6週間の間隔で実施された。154人の患者が5mg投与量を受け、154人が10mgの投与量を受け、150人が組合わせの偽薬を受けた。注意に対する効果はMini-Mental Status Examination(MMSE)の注意/計算要素を用いて評価された。改善された注意及び計算作業は正の値により指示され、劣化は負の値により指示される。研究のこの領域の分析は表2中に提示される。
Figure 0004095676
Figure 0004095676
注意に対するドネペジル塩酸塩の有益な効果は又合計3週間一重の5又は10mgの毎日の投与量を受ける健康なボランティアの研究においても観察された。これらの対象者の1人は子供時代から注意の障害で悩んでいた。彼は治療後より良く集中することができたと報告した。彼の増大せる集中の結果として、彼は音楽的プロジェクトを完成することができ、これは普通は一気の仕事ではより多くの時間を必要としたであろう。第2のボランティアは彼はドネペジル塩酸塩による治療後注意散漫になることがより少なく且つ特定の仕事により長く集中することができたと報告した。これらの利益は治療が打ち切られた後は徐々に消滅した。
まとめると、これらの結果はコリンエステラーゼ阻害剤、特に本発明の化合物は、アルツハイマーの患者の如き損傷された記憶をもつ人間、作業する仕事を与えられた健康なボランティア及びADDの如き注意の障害に悩む人を含めて、人間における注意を驚くべきほど改善することを示す。

Claims (6)


  1. Figure 0004095676
    を有する有効量のコリンエステラーゼ阻害剤、その医薬的に許容可能な塩、及び/又はその立体異性体を含む、注意欠陥多動性障害治療剤。
  2. 前記コリンエステラーゼ阻害剤の医薬的に許容可能な塩が、式
    Figure 0004095676
    の化合物又はその立体異性体である、請求項1に記載の注意欠陥多動性障害治療剤。
  3. 0.1mgから100mgの毎日の用量で投与される、請求項1又は2に記載の注意欠陥多動性障害治療剤。
  4. 5mgから10mgの毎日の用量で投与される、請求項1又は2に記載の注意欠陥多動性障害治療剤。
  5. 経口的に投与される、請求項1からのいずれかに記載の注意欠陥多動性障害治療剤。
  6. 錠剤の形態で経口的に投与される、請求項1からのいずれかに記載の注意欠陥多動性障害治療剤。
JP53831598A 1997-03-03 1998-03-03 注意障害を治療するためのコリンエステラーゼ阻害剤の使用 Expired - Lifetime JP4095676B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US3983297P 1997-03-03 1997-03-03
US60/039,832 1997-03-03
PCT/IB1998/000508 WO1998039000A1 (en) 1997-03-03 1998-03-03 Use of cholinesterase inhibitors to treat disorders of attention

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001515480A JP2001515480A (ja) 2001-09-18
JP2001515480A5 JP2001515480A5 (ja) 2004-07-15
JP4095676B2 true JP4095676B2 (ja) 2008-06-04

Family

ID=21907565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP53831598A Expired - Lifetime JP4095676B2 (ja) 1997-03-03 1998-03-03 注意障害を治療するためのコリンエステラーゼ阻害剤の使用

Country Status (12)

Country Link
US (2) US6455544B1 (ja)
EP (1) EP0971713B1 (ja)
JP (1) JP4095676B2 (ja)
AT (1) ATE241358T1 (ja)
AU (1) AU743609B2 (ja)
CA (1) CA2282654C (ja)
DE (1) DE69815090T2 (ja)
DK (1) DK0971713T3 (ja)
ES (1) ES2200313T3 (ja)
NZ (1) NZ337515A (ja)
PT (1) PT971713E (ja)
WO (1) WO1998039000A1 (ja)

Families Citing this family (49)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0971713B1 (en) * 1997-03-03 2003-05-28 Eisai Co., Ltd. Use of cholinesterase inhibitors to treat disorders of attention
GB9716879D0 (en) * 1997-08-08 1997-10-15 Shire Int Licensing Bv Treatment of attention deficit disorders
US6429207B1 (en) 1997-11-21 2002-08-06 Nps Pharmaceuticals, Inc. Metabotropic glutamate receptor antagonists and their use for treating central nervous system diseases
US20060183776A9 (en) * 2000-03-03 2006-08-17 Eisai Co., Ltd. Liquid dosage formulations of donepezil
DE60124730T2 (de) 2000-03-03 2007-10-04 Eisai R&D Management Co., Ltd. Neue methoden unter verwendung von cholinesteraseinhibitoren
EP1764101A1 (en) * 2000-03-03 2007-03-21 Eisai R&D Management Co., Ltd. Use of a cholinesterase inhibitor for the treatment of dementia and cognitive impairments
US20030153598A1 (en) * 2000-07-25 2003-08-14 Raymond Pratt Methods for treating Parkinson's disease with cholinesterase inhibitors
JP2006516948A (ja) * 2000-11-14 2006-07-13 ニュー リバー ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド 硫酸アバカビルを含有する新規な薬剤化合物および同化合物の製造ならびに使用方法
US20070053976A1 (en) * 2002-05-17 2007-03-08 Eisai R & D Management Co., Ltd. Novel combination of drugs as antidepressant
AU2003298514A1 (en) * 2002-05-17 2004-05-04 Eisai Co., Ltd. Methods and compositions using cholinesterase inhibitors
US7589199B2 (en) * 2002-06-12 2009-09-15 Chemocentryx, Inc. Substituted piperazines
US7842693B2 (en) 2002-06-12 2010-11-30 Chemocentryx, Inc. Substituted piperazines
US20050256130A1 (en) * 2002-06-12 2005-11-17 Chemocentryx, Inc. Substituted piperazines
CN1867336B (zh) * 2002-06-12 2010-05-12 凯莫森特里克斯股份有限公司 1-芳基-4-取代的哌嗪衍生物及其制药用途
US20050232990A1 (en) * 2003-12-31 2005-10-20 Garth Boehm Donepezil formulations
CA2558211C (en) * 2004-03-03 2013-09-03 Chemocentryx, Inc. Bicyclic and bridged nitrogen heterocycles
US7435831B2 (en) * 2004-03-03 2008-10-14 Chemocentryx, Inc. Bicyclic and bridged nitrogen heterocycles
US7795438B2 (en) 2004-04-28 2010-09-14 Eisai R&D Management Co., Ltd Processes for producing 1-benzyl-4-[(5,6-dimethoxy-1indanon)-2-yl]methylpiperidine and hydrochloride
WO2006037047A2 (en) * 2004-09-27 2006-04-06 Bridge Pharma, Inc. The r-isomer of 2-{2-[n-(2-indanyl)-n-phenylamino]ethyl}piperidine and other dermal anesthetic agents
US7718674B2 (en) * 2004-09-27 2010-05-18 Bridge Pharma, Inc. Methods of relieving neuropathic pain with the S-isomer of 2-{2[N-(2-indanyl)-N-phenylamino]ethyl}piperidine
ATE523199T1 (de) 2004-11-02 2011-09-15 Univ Northwestern Pyridazinverbindungen und verfahren
CA2595607C (en) * 2005-01-25 2014-07-15 Epix Delaware, Inc. Substituted arylamine compounds and their use as 5-ht6 modulators
JP2008537552A (ja) * 2005-04-04 2008-09-18 エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 ジヒドロピリジン化合物および頭痛用組成物
AU2006300492B2 (en) * 2005-10-14 2011-08-25 Eisai R & D Management Co., Ltd. Process for producing 1-benzyl-4-[(5,6-dimethoxy-1indanon)-2-yl]methylpiperidine or hydrochloride thereof
US20090253746A1 (en) * 2005-11-14 2009-10-08 Nuria Soldevilla Madrid Synthesis and Preparations of Intermediates and New Polymorphs Thereof Useful For The Preparation Of Donepezil Hydrochlcoride
EP2015750A2 (en) 2006-04-28 2009-01-21 Northwestern University Compositions and treatments using pyridazine compounds and cholinesterase inhibitors
US7592458B2 (en) * 2006-07-21 2009-09-22 Wright George E Dermal anesthetic compounds and pharmaceutical compositions for inducing local anesthesia and mitigating neuropathic pain
KR101408454B1 (ko) * 2006-12-01 2014-06-17 닛토덴코 가부시키가이샤 도네페질 함유 접착 제제의 착색을 억제하는 방법 및 도네페질의 친척 물질의 생성량을 감소시키는 방법
BRPI0719306A2 (pt) * 2006-12-01 2014-02-04 Nitto Denko Corp Preparação percutaneamente absorvível.
WO2008111590A2 (en) * 2007-03-05 2008-09-18 Eisai R & D Management Co., Ltd. Ampa and nmda receptor antagonists for neurodegenerative diseases
WO2008139984A1 (en) * 2007-04-26 2008-11-20 Eisai R & D Management Co., Ltd. Cinnamide compounds for dementia
KR100914691B1 (ko) * 2007-08-10 2009-08-28 주식회사유한양행 도네페질 또는 그의 제조용 중간체의 제조방법
CA2724502A1 (en) * 2008-05-30 2009-12-03 Nitto Denko Corporation Adhesive preparation containing donepezil, and package of the same
BRPI0912099A2 (pt) * 2008-05-30 2015-10-06 Eisai R&D Man Co Ltd preparação percutaneamente absorvível
CN109662964A (zh) 2010-02-09 2019-04-23 约翰斯.霍普金斯大学 用于改善认知功能的方法和组合物
JP5951625B2 (ja) 2010-11-24 2016-07-13 ザ・トラスティーズ・オブ・コランビア・ユニバーシティー・イン・ザ・シティー・オブ・ニューヨークThe Trustees Of Columbia University In The City Of New York 加齢性黄斑変性症およびシュタルガルト病の処置のための非レチノイドrbp4アンタゴニスト
US9333202B2 (en) 2012-05-01 2016-05-10 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Non-retinoid antagonists for treatment of age-related macular degeneration and stargardt disease
EP3610890A1 (en) 2012-11-14 2020-02-19 The Johns Hopkins University Methods and compositions for treating schizophrenia
US9265458B2 (en) 2012-12-04 2016-02-23 Sync-Think, Inc. Application of smooth pursuit cognitive testing paradigms to clinical drug development
US9380976B2 (en) 2013-03-11 2016-07-05 Sync-Think, Inc. Optical neuroinformatics
US9944644B2 (en) 2013-03-14 2018-04-17 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Octahydropyrrolopyrroles their preparation and use
EP2968303B1 (en) 2013-03-14 2018-07-04 The Trustees of Columbia University in the City of New York Octahydrocyclopentapyrroles, their preparation and use
WO2014151959A1 (en) 2013-03-14 2014-09-25 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York N-alkyl-2-phenoxyethanamines, their preparation and use
ES2705247T3 (es) 2013-03-14 2019-03-22 Univ Columbia 4-fenilpiperidinas, su preparación y uso
EP3827820A1 (en) 2013-03-15 2021-06-02 The Johns Hopkins University Brivaracetam for improving cognitive function
DK2968220T3 (da) 2013-03-15 2021-06-14 Agenebio Inc Fremgangsmåder og sammensætninger til forbedring af kognitiv funktion
BR112016025356B1 (pt) 2014-04-30 2023-04-18 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Compostos de 4-fenilpiperidinas substituídas, composições e seus usos
KR101732776B1 (ko) * 2014-10-08 2017-05-04 영남대학교 산학협력단 신규한 인데노 피리디니움 유도체 화합물 및 이의 제조방법
CN107810002B (zh) 2015-05-22 2021-01-05 艾吉因生物股份有限公司 左乙拉西坦的延时释放药物组合物

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI95572C (fi) * 1987-06-22 1996-02-26 Eisai Co Ltd Menetelmä lääkeaineena käyttökelpoisen piperidiinijohdannaisten tai sen farmaseuttisen suolan valmistamiseksi
US5064858A (en) * 1988-08-17 1991-11-12 Spectrum Pharmaceutical Corporation Protected complex of procaine for the treatment of symptoms from narcotics addiction, tinnitus and Alzheimer's disease
JPH11509226A (ja) * 1995-07-14 1999-08-17 メデバ・ユアラプ・リミテッド D−トレオ−メチルフェニデートおよびもうひとつの医薬を含む組成物
AU731282B2 (en) 1996-06-07 2001-03-29 Eisai Co. Ltd. Polymorphs of donepezil hydrochloride and process for production
EP0971713B1 (en) * 1997-03-03 2003-05-28 Eisai Co., Ltd. Use of cholinesterase inhibitors to treat disorders of attention

Also Published As

Publication number Publication date
CA2282654A1 (en) 1998-09-11
WO1998039000A1 (en) 1998-09-11
ATE241358T1 (de) 2003-06-15
PT971713E (pt) 2003-09-30
DE69815090T2 (de) 2004-02-19
DK0971713T3 (da) 2003-09-22
CA2282654C (en) 2009-02-03
AU743609B2 (en) 2002-01-31
EP0971713B1 (en) 2003-05-28
NZ337515A (en) 2002-07-26
AU7321598A (en) 1998-09-22
US20030055040A1 (en) 2003-03-20
ES2200313T3 (es) 2004-03-01
EP0971713A1 (en) 2000-01-19
JP2001515480A (ja) 2001-09-18
US7105540B2 (en) 2006-09-12
DE69815090D1 (de) 2003-07-03
US6455544B1 (en) 2002-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4095676B2 (ja) 注意障害を治療するためのコリンエステラーゼ阻害剤の使用
JP2578475B2 (ja) 環状アミン誘導体
JP3861250B2 (ja) 5−ht2拮抗剤による強迫性障害処置剤
DE60318306T2 (de) (1-indanon)-(1,2,3,6-tetrahydropyridin)derivat
JP2010520299A (ja) 3−アリール−3−ヒドロキシ−2−アミノ−プロピオン酸アミド、3−ヘテロアリール−3−ヒドロキシ−2−アミノ−プロピオン酸アミドおよび関連化合物を使用する認知障害の処置方法
US6022877A (en) Use of (+)-α-(2,3-dimethoxyphenyl-1-[2-(4-fluorophenyl)ethyl]-4-piperidin emethanol in treating depressive disorders and bipolar disorders
JP3075566B2 (ja) 光学活性インダノン誘導体
JP2006077006A (ja) 加齢に伴う過活動膀胱治療薬
US5652249A (en) Method of treating depression
JPH10259126A (ja) アルツハイマー病治療・予防剤
KR100764532B1 (ko) R(+)-α-(2,3-디메톡시페닐)-1-[2-(4-플루오로페닐)에틸]-4-피페리딘메탄올의 수면 장애 치료용 약제학적 조성물
JP2004292316A (ja) アルツハイマー型痴呆の日常生活動作能力改善剤
BG65206B1 (bg) Естери на (+)-алфа-(2,3-диметоксифенил)-1-[2-(4-флуорoфенил)етил]-4- пиперидинметанол, метод за тяхното получаване и приложението им като предшественици на 5ht2a рецепторния антагонист mdl 110,907
HUT73242A (en) N-substituted piperidine carboxylic acids and esters thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070515

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070717

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070827

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071009

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080310

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314

Year of fee payment: 3

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120314

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120314

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130314

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130314

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140314

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term