JP4095446B2 - 酵素ミエロペルオキシダーゼの阻害剤を検出するための検定 - Google Patents

酵素ミエロペルオキシダーゼの阻害剤を検出するための検定 Download PDF

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Description

微生物による感染に対する抵抗性は、非特異的機構とBおよびTリンパ球によって媒介される適応免疫応答との両方を包含する。酵素作用、pHおよび上皮組織分泌のような非特異的機構は、多くの生物による侵入を予防する。しかしながら、防御の第一線が破られるとき、食細胞は、感染因子を飲み込み、そしてそれらを処理してBおよびT細胞の刺激に導く。正常な個体に対して低病原性を有する微生物が、無効な食細胞系を有する個体においては再発性感染を引き起こすことができるので、食細胞系における欠損は、遺伝性であっても後天性であっても、重大な結果を有する。
多形核白血球(PMN)は、感染と戦うために特に重要である。これらの細胞は、十分に文書で証明された殺菌作用を有する酵素のミエロペルオキシダーゼを含有する。PMNは、食細胞活動によって非特異的に微生物を飲み込むように作用し、それらをファゴソームと呼ばれる液胞中に組み入れ、このファゴソームは、ミエロペルオキシダーゼを含有する顆粒と融合してファゴリソソームを形成する。ファゴリソソームにおいて、ミエロペルオキシダーゼの酵素活性は、有力な殺菌性化合物である次亜塩素酸の形成(過酸化水素および塩化物からの)を導く。次亜塩素酸は、本来酸化性であり、そしてチオールおよびチオエーテルと最も貪欲に反応するが、またアミンをクロラミンに変換し、そして芳香族アミノ酸を塩素化する。マクロファージは、PMNのように微生物を食菌することができる大きな食細胞である。マクロファージは、過酸化水素を発生させることができ、そして活性化したときまたミエロペルオキシダーゼを産生する。さらに、血漿中のミエロペルオキシダーゼは、マクロファージによって取り込まれる。
ミエロペルオキシダーゼ活性の疾患への連関は、アルツハイマー病、多発性硬化症、喘息、アテローム性動脈硬化症、癌、嚢胞性線維症、慢性閉塞性肺疾患、炎症性腸疾患、および慢性関節リウマチを包含する多くの炎症性疾患に関係があるとされてきた。ミエロペルオキシダーゼの阻害剤の確認のための同定は、このような疾患の病因論への次亜塩素酸の寄与を証明する際に、ならびに診断道具のために、非常に貴重であろう。それらはまた、ミエロペルオキシダーゼ−依存性組織損傷に対する有効な薬剤の開発のための基盤をも提供するであろう。MPO阻害剤に対する適当なスクリーニング検定は、現実的な生理学的条件下でのミエロペルオキシダーゼの塩素化活性を測定すべきである。それは、簡単で、感度が良く、そして着色または蛍光生成物を生成しなくてはならず、そしてそれは、MPOの活性をかき乱してはならない。検出体は、生成されるすべての次亜塩素酸を掃去するがしかし直接酵素と反応しないように、十分高い濃度で存在することが必要であろう。目下、最も普通に使用される検定は、次亜塩素酸およびタウリンからのタウリンクロラミンの一次形成を基にしている。ミエロペルオキシダーゼの活性を測定するためのこのタウリンクロラミン検定の改良形を使用するための以前の試みは、この酵素の可能性ある(potential)阻害剤をスクリーニングするためのその使用を否定する特定の問題を示した。主な問題は、試験化合物が最も好都合にそして普通に溶解させられる溶媒であるジメチルスルホキシド(DMSO)がこの検定を妨げ、そして試験化合物の多くが一般に使用される発色団と同一領域で吸収することである。
生理学的には、PMN−由来のミエロペルオキシダーゼは、第一に塩化物イオンのようなハロゲン化物の過酸化水素−依存性酸化を触媒するが、しかしその基質としてO−ジアニシジンのような電子供与体を使用する能力が、炎症性組織中のPMNを定量するための検定の基礎を形成する。細胞質型酵素、カタラーゼおよびグルタチオンペルオキシダーゼのような組織/血液成分、グルタチオンおよびアスコルビン酸のような還元基質、およびヘムタンパク質によって引き起こされる人為的影響を回避するためのこの方法の適応が記
載された[Grisham外、Methods in Enzymology、第186巻、編者Packer外、サンディエゴ:Academic Press、第729−742ページ(1990)]。しかしながら、他の内因性組織成分によって影響されない、より信頼性のある炎症性組織のPMN含量を定量する分析法が必要とされている。
本発明は、現在公知の検定に関連する主たる問題を回避し、そしてミエロペルオキシダーゼの阻害剤の同定に十分に適合する、簡単で、感度が良くそして確固とした検定を記載する。もう一つの観点において、本発明は、ミエロペルオキシダーゼに関連する特定の診断試験のために有用である。
第一の観点において、本発明は:
ミエロペルオキシダーゼの可能性ある阻害剤の存在においてミエロペルオキシダーゼを過酸化水素および塩化物源と反応させて、次亜塩素酸を発生させること;
いずれの形成される次亜塩素酸をも適当なアミンと反応させて、相当するクロラミンを形成させること;
場合によりいずれの未反応過酸化水素をも除去すること;
いずれの形成されるクロラミンをもヨウ化物の存在において適当な検出体分子と反応させて、酸化された検出体分子を形成させること;
適当な波長での吸光度または蛍光を測定することによって、形成される酸化された検出体分子の量を決定すること;
形成される酸化された検出体分子の量を減少させる化合物をミエロペルオキシダーゼの阻害剤として同定すること;
を含む、ミエロペルオキシダーゼ(MPO)の阻害剤を同定する方法を提供する。
上記発明の一つの態様においては、使用されるアミンは、次亜塩素酸によってタウリンクロラミンに変換されるタウリンである。適当なタウリンの濃度は、約5ないし10mMである。
もう一つの態様においては、いずれの未反応過酸化水素をも、カタラーゼを使用して除去する。適当なカタラーゼの濃度は、約10ないし20μMである。
塩化ナトリウムを、適当な塩化物源として、例えば約50ないし150mMの量で、使用することができる。
過酸化水素は、それ自体として加えることができるか、または、例えばグルコースオキシダーゼまたはキサンチンオキシダーゼのようなオキシダーゼによる過酸化水素の酵素による発生、を使用して、その場で発生させることができる。適当な過酸化水素の濃度は、例えば10ないし100μMである。
もう一つの態様においては、使用される検出体分子は、ベンジジン誘導体である。好ましいベンジジン誘導体は、3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジン(TMB)であり、そして形成される酸化された3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンを、645ないし650nMでの吸光度を測定することによって検定する。
別態様においては、検出体分子は、図1に示す分子のうちの1つのような蛍光プローブである。
例えば、ジヒドロローダミンを検出体分子として使用することができる。この非蛍光化合物は、ローダミンに酸化され、このローダミンは、500nmで励起されたとき536nmで蛍光を発する。
さらに特定すれば、本発明の方法は:
可能性あるミエロペルオキシダーゼ阻害剤の存在においてミエロペルオキシダーゼを過酸化水素と反応させて、次亜塩素酸を発生させ、そしていずれの形成される次亜塩素酸をも、塩化ナトリウムおよび10mMのタウリンを含有する適当な緩衝液中でタウリンと反応させて、タウリンクロラミンを形成させること;
場合によりカタラーゼを約20μg/mLまでの濃度まで加えて、いずれの残留過酸化水素をも分解すること;
いずれの形成されるタウリンクロラミンをも、3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンおよび10ないし20%ジメチルホルムアミドを含有する適当な緩衝剤中でヨウ化カリウムの存在において3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンと反応させて、酸化された3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンを形成させること;および
形成される酸化された3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンの量を測定すること;
を含む。
使用することができる緩衝剤には、pH5ないしpH8の適当な酢酸塩、クエン酸塩またはリン酸塩緩衝剤がある。緩衝剤は、少なくとも10mM、好ましくは少なくとも20mM、の濃度で存在すべきである。好ましくはヨウ化カリウムとの反応は、約pH5.4で実施される。
こうして、一つの特定の態様において、本発明の方法は:
可能性あるミエロペルオキシダーゼ阻害剤の存在(化合物溶媒、DMSO中、1%)においてミエロペルオキシダーゼ(2.5nM)を20mMのリン酸塩緩衝剤pH6.5中の過酸化水素(100μM)および塩化ナトリウム(140mM)と反応させて、次亜塩素酸を発生させ、そしていずれの形成される次亜塩素酸をも10mMのタウリンと反応させて、タウリンクロラミンを形成させること;
最終濃度として氷酢酸(400mM)、ヨウ化カリウム(100μM)およびジメチルホルムアミド中の3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジン(10mM)を加えることによって検定を停止させそして顕色させること;および
形成される酸化された3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンの量を測定すること;
を含む。
もう一つの特定の態様において、本発明の方法は:
可能性あるミエロペルオキシダーゼ阻害剤の存在においてミエロペルオキシダーゼ(5ないし20nM)を過酸化水素(100μM)と反応させて、次亜塩素酸を発生させ、そしていずれの形成される次亜塩素酸をも、100mMの塩化ナトリウムおよび10mMのタウリンを含有する20mMのpH6.5リン酸塩緩衝剤中でタウリンと反応させて、タウリンクロラミンを形成させること;
カタラーゼを濃度20μg/mLまで加えて、いずれの残留過酸化水素をも分解すること;
いずれの形成されるタウリンクロラミンをも200μMのヨウ化カリウムの存在において、2mMの3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンを含有する200mMの酢酸ナトリウム緩衝剤pH5.4および10ないし20%ジメチルホルムアミド中で3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンと反応させて、酸化された3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンを形成させること;および
形成される酸化された3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンの量を測定すること;
を含む。
もう一つの特定の態様において、本発明の方法は:
可能性あるミエロペルオキシダーゼ阻害剤の存在においてミエロペルオキシダーゼ(2.7nM)を、140mMの塩化ナトリウムおよび10mMのタウリンを含有する20mMのリン酸塩緩衝剤pH6.5中で過酸化水素(50μM)と反応させ;次にこの検定溶液(150μL)を96ウェルプレートの各ウェルに加えること;
各ウェルにヨウ化ナトリウム(100μM)、酢酸(400mM)および50%ジメチルホルムアミド中の10mMのTMBを含む試薬50μLを加えることによって反応を停止させそして顕色させること;および
形成される酸化された3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンの量を測定すること;
を含む。
もう一つの特定の態様において、本発明の方法は、10mMのタウリンおよび100mMのNaClを含有する20mMのリン酸ナトリウム/カリウム緩衝剤pH6.5を含む検定緩衝剤、および20%DMFとともに2mMのTMB、200μMのKI、200mMの酢酸塩緩衝剤pH5.4を含む顕色試薬、を使用する。
さらに別の特定の態様は、下記の実施例の項に記載する。
本発明は、可能性ある酵素阻害剤に対するスクリーニングの方法としてのミエロペルオキシダーゼ活性を測定するための公知のタウリンクロラミン検定の使用を妨げた2つの特殊な問題を克服する。第一には、通常使用される溶媒、ジメチルスルホキシド、がこれらの検定を妨げ、そして第二には、多くの試験化合物が発色団と同一領域において光学的に吸収した。
本発明は、ジメチルスルホキシドによる妨害を最小にし、そして検出プロセスが試験化合物による光学的妨害を受けない改変されたタウリンクロラミン検定である。
試験化合物による精製ミエロペルオキシダーゼの阻害は、その改変検定が化合物のミエロペルオキシダーゼを阻害する能力を評価するために有用であることを確立している改変検定を使用して測定された。さらに、本発明は、高−処理量スクリーニング(HTS)のために必要な要求を満たす。さらにそのうえ、本発明は、MPO活性が関係する疾患に罹っている患者を治療するための潜在能力を有する化合物を同定するために有用な、ミエロペルオキシダーゼの阻害剤を検出する方法を提供する。
適当なpHでヨウ化物によって触媒される、タウリンクロラミンによる3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンのような適当な検出体分子の酸化は、ジメチルスルホキシド(DMSO)による受ける妨害が最小の検定を提供することが見出された。検出体分子が3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンであるとき、青色生成物が形成されて、約645nmに吸光度の最大値を有する。
本発明の検定は、敏感であり、そして次亜塩素酸、HOCl、を検出するための特定法である。それはまた、試験化合物のミエロペルオキシダーゼを阻害する能力を決定するためにも有用である。それは、ミエロペルオキシダーゼの阻害剤を確認するためのHTSのために特に有用である。
下記の実施例3で開示する特定の態様については、100mMの塩化ナトリウムおよび10mMのタウリン(RNH2)を含有する20mMのpH6.5リン酸塩緩衝剤(本明細書中で以後PBST)は、過酸化水素によるミエロペルオキシダーゼの阻害を最小にすることが発見され、そしてタウリン濃度10mMは、発生したすべての次亜塩素酸(HOCl)(下記反応1参照)をタウリンクロラミン(RNHCl)として捕捉する(下記反応2参照)ことを確実にするために十分であることがわかった。タウリンクロラミンは、室温で少なくとも1時間安定であることがわかった。そのため、試験化合物との反応による可能なタウリンクロラミンの消費を最小にするために、検定は、発生量が試験化合物の濃度よりも約5−10倍大きいように設計された。
反応1:MPOの存在におけるH22+Cl- → HOCl+H2
反応2:HOCl+RNH2 → RNHCl+H2
TMBを検出体分子として使用することができる。それは、最終濃度約1mMで使用され、その結果それは、オキシダントより大過剰に存在して、これがそのタウリンクロラミンとの反応のための1:1化学量論を確実にする。ヨウ化カリウムの添加は、それがタウリンクロラミンとTMBとの間の反応を触媒し、そしてヨウ化物の不在においては反応が起こらないので、必須である(下記反応3および4参照)。pH約5.4は、酸化されたTMBの安定性を保持し、タウリンクロラミンがヨウ化物を酸化することを許すために最適であることが見出された。これより低いpHでは、ヨウ化物の非特異的酸化が起こる可能性があり、そしてこれより高いpHでは、ヨウ化物の酸化は、ゆっくりであり、そして酸化されたTMBは、より不安定である。
反応3:RNHCl+I-+H2O+H+ → RNH2+HOI
反応4:HOI+TMB → TMBox+I-+H2
本発明のタウリンクロラミン検定は、2部分を含み、1は、タウリンクロラミンを発生させるプロセスであり、そして2は、TMBのような検出体分子を酸化するプロセスである。第一の反応において、ミエロペルオキシダーゼは、タウリンと反応してタウリンクロラミンとして捕捉される次亜塩素酸を形成する。第二の反応において、形成されたタウリンクロラミンは、定量的に、例えばTMBを酸化して酸化されたTMBを形成する、ために使用される。
上記検定を有効にする方法として、140mMの塩化ナトリウムを含有する10mMのリン酸塩緩衝剤pH7.4中の5.5mMのタウリンに試薬HOClを加えることによってタウリンクロラミンを発生させた。等体積の顕色試薬をタウリンクロラミンに加えたとき、溶液は、青色になった。生成物の吸収スペクトルは、645nmに最大値を有する500ないし700nmの間の広幅ピークを有する。吸光係数は、14,520±330M-1cm-1であることが決定された。645nmでの吸収は、PBSTに加えたHOClの濃度に直接比例することがわかった。
ヨウ化物の最適濃度は、0ないし1mMの濃度範囲のヨウ化物を使用することによって決定した。酸化されたTMBの最大形成は、10μMより大きなヨウ化物濃度で起こることがわかった。
pHを1まで低下させることによってTMBの酸化が促進されるとき、DMSOがタウリンクロラミン検定を妨げることは、公知である。そのため、本発明の検定におけるDMSOによるTMBの酸化の阻害を測定した。阻害を測定するために、56μMのHOClを加える前に、ある濃度範囲のDMSOをPBST(pH7.4)に加えた。反応を10
分間進行させた後、等体積の顕色試薬を加えた。DMSOの濃度がPBST中約1%未満であるという条件で、DMSOは、タウリンクロラミンの検出に関してささいな影響しかないことがわかった。
本発明のタウリンクロラミン検定は、精製したヒトミエロペルオキシダーゼによって発生させられたHOClを検出するために使用された。20nMのミエロペルオキシダーゼ、100mMのNaClおよび10mMのタウリンを含有する20mMのリン酸塩緩衝剤pH6.5に、過酸化水素(100μM)を加えた。混合物を室温で15分間インキュベートし、そしてカタラーゼ(10μg/ml)を加えることによって反応を停止させた。5分後に顕色試薬を加えて、発生したタウリンクロラミンを検出した。生成されたタウリンクロラミンの量を、100μMのHOClをPBSTに加えることによって形成されたものと比較した。HOCl標準との比較によって、100μMの過酸化水素が113μMのHOClに変換されたことが示された。そのため、実験誤差内で、すべての過酸化水素が、HOClに変換された後、タウリンクロラミンとして捕捉された。ストック(stock)の過酸化水素の濃度は、E24043.6M-1cm-1を使用して決定し、そしてストック(stock)の次亜塩素酸のそれは、E292350M-1cm-1を使用して決定した。
いずれかのTMBの酸化が塩化物の不在で起こるかどうかを決定するための研究が実施された。換言すれば、TMBの酸化が本来のHOClの形成に限定され、そしてそれが過酸化水素およびミエロペルオキシダーゼによる直接酸化によっては起こらないことを示すためである。TMBの酸化は、塩化物の不在では観察されず、そしてカタラーゼを用いたそれ以上の研究も、この観察を支持する。
種々の化合物の、ミエロペルオキシダーゼの塩素化活性に影響を与える能力は、本発明の検定がHOCl生成量を測定することであること、およびこの検定がこの酵素の可能性ある阻害剤を示すために適当であること、を確実にした。
時間経過実験について上記した条件下で10μMの試験化合物の不在または存在において、ミエロペルオキシダーゼによって次亜塩素酸を発生させた。反応を、過酸化水素を加えることによって開始させ、そしてカタラーゼを加えることによって5分後に停止させた。20μg/mlのカタラーゼの添加は、HOClの形成の90%阻害を達成した。
上記検定のすべてはまた、場合によりチロシンの存在において実施してもよい。適当なチロシンの濃度は、約5ないし20μMである。
時間経過実験は、過酸化水素がミエロペルオキシダーゼを阻害していたので、チロシンがHOClの生成を増大させたことを示した。この実験はまた、チロシンが過酸化活性に影響を与えないので、ミエロペルオキシダーゼの塩素化活性が測定されていることも示した。この結論は、ミエロペルオキシダーゼの塩素化活性を阻害するが過酸化活性を阻害しないことが公知であるダプソンの結果によって支持される。さらに別の実験は、ダプソン、ABAH、p−ブロモアニリン、およびジメトキシベンゼンが、ミエロペルオキシダーゼの塩素化活性についての他の検定において示されたのと同程度までHOClの生成を阻害したことを示した。こうして、本発明の検定は、ミエロペルオキシダーゼの阻害剤を示すために適当である。実験はまた、DMSOがHOClの検出に影響を与えないことをも示した。結果を表1に示す。
Figure 0004095446
別の観点においては、本発明は、特に生物学的流体中の、MPO活性水準を測定するための本質的に上記のとおりの検定法の使用に関する。ミエロペルオキシダーゼ活性は、アルツハイマー病、多発性硬化症、喘息、アテローム性動脈硬化症、癌、嚢胞性線維症、慢性閉塞性肺疾患、炎症性腸疾患、および慢性関節リウマチを包含する多くの炎症性疾患に関係があるとされてきた。本発明の検定は、こうして神経炎症性疾患を包含する広範囲の炎症性疾患における危険因子としてのMPOを探すために使用することができる。
好中球およびその他の食細胞は、NADPHを費やして酸素の一電子還元によってO2 -(超酸化物)を製造する。O2 -の大部分は、それ自体と反応して、H22(過酸化水素)を形成する。これらの因子から多くの高反応性殺菌性オキシダントが形成されるが、これには、ミエロペルオキシダーゼに触媒されたH22によるCl-の酸化によって生成されるHOCl(次亜塩素酸);Fe++またはCu+によるH22の還元によって生成されるOH(ヒドロキシルラジカル);O2 -とNOとの間の反応によって形成されるONOO-(ペルオキシニトライト);および多数のその他のもの;が包含される。これらの反応性オキシダントは、侵襲する微生物を殺す目的のために製造されるが、それらはまた、近くの組織にも損傷を負わせ、多くの疾患において病原として有意であると考えられる(B.M.Babior、Am.J.Med.、2000、109、33−44)。これらに包含されるのは、アルツハイマー病、多発性硬化症、喘息、アテローム性動脈硬化症、癌、嚢胞性線維症、慢性閉塞性肺疾患、炎症性腸疾患、慢性関節リウマチ、気腫、急性呼吸不全症候群、再潅流障害および悪性疾患である。
MPOはまた、冠状動脈疾患に関係があるとされる(Hazen外、JAMA、2001、286、2136−2142)。こうして、本発明の検定は、アテローム性動脈硬化症に対する危険因子としての末梢血好中球中のMPOを探すために使用することができる。
ミエロペルオキシダーゼの阻害剤の確認のための検定は、このような疾患の病因論への次亜塩素酸の寄与を証明する際に、ならびに診断道具として、非常に貴重であろう。それらはまた、ミエロペルオキシダーゼ−依存性組織損傷に対する有効な薬剤の開発のための基盤をも提供するであろう。
本発明を、ここで下記の実施例によって具体的に説明するが、これらは、限定的なものではない。
ここで本発明者らは、酵素活性の阻害を評価するために開発されたインビトロMPO検定を説明する。本質的にこのMPO検定は、インビボでこの酵素によって発生させられる重要な生理学的生成物である次亜塩素酸(HOCl)の生産量を測定するために設計された。この検定反応の概略を示す:
Figure 0004095446
20mMのリン酸緩衝剤pH6.5中の反応混合物は、2.5nMのMPO[プランタ(Planta)からの精製したヒト酵素]、100μMのH22、140mMのNaCl、10mMのタウリン、20μMのチロシンおよび化合物溶媒、DMSO、1%、を含有した。化合物を約15分間緩衝剤中でMPO酵素とともに予備インキュベートした後、H22との反応を開始させた。全反応を、96−ウェルプレート中で室温で10分間実施した。この反応を、それらの最終濃度で氷酢酸(400mM)、KI(100μM)およびジメチルホルムアミド中のTMB(10mM)から成る停止/顕色試薬によって終結させた。すべての試験濃度を、全く同一で、少なくとも2回の別々の測定により実施した(他に説明しないかぎりn=2)。化合物についての阻害濃度をpIC50(これは、−logIC50である)として表す。
種々の化合物をヒトMPOに対して試験した。ダプソンが、試験したスルホン/スルホンアミドの最も有力な阻害剤であることを知ることができた。インドールおよびその他の化合物もまた、ヒトMPOによるHOClの生成を遮断するのに有効であった。スルホン/スルホンアミド、インドールおよび雑多な化合物について得られたすべてのデータを各々表2、3および4に示す。
Figure 0004095446
Figure 0004095446
Figure 0004095446
ここで本発明者らは、HOClの生成に関するMPO阻害剤の効果を決定するための機能的ヒト好中球検定の使用を説明する。この検定は、刺激された(例えばPMA、LPS、fMLP、ザイモサン)ヒト好中球からのHOClの生成を検出する。ヒト好中球は、ポリモルフプレプ(Polymorphprep)[ニコメド(Nycomed)]上で
の密度遠心分離によって新鮮なヘパリン化した血液から精製された。これらの好中球を、精製後直ちに使用した。標準反応混合物は、以下のものを含有した:2×106好中球、140mM NaCl、5mM タウリン、0.5mM MgCl2、1mM CaCl2および1mg/ml グルコース。試験化合物は、DMSO中で作成して、最終DMSO濃度0.5%で細胞に加えた。試験化合物を好中球とともに37℃で15分間予備インキュベートした後、PMA刺激剤(1μg/ml)を添加した。その後この検定を37℃でさらに30分間進行させた。インキュベーションの終わりに、上澄みを遠心分離によって集めて、上記のとおりの停止/顕色試薬を使用することによってHOClについて検定した。すべての化合物を、全く同一で、二人の異なるドナーからの少なくとも2回の別々の測定を、n=2、により試験した。
これらの阻害剤のいくつかに対するデータを表5に示す。
Figure 0004095446
本発明者らはまた、使用した検定条件および阻害剤の濃度下では、ヒト好中球は、傷害された好中球からの乳酸デヒドロゲナーゼの放出によって評価したとき、細胞毒性によって影響されなかったことも示した。乳酸デヒドロゲナーゼ活性は、Boehringer
Mannheim GmbH、Sandhofer Strabe 116、D−68305 マンハイム、ドイツ国[細胞毒性検出キット(Cytotoxicity Detection Kit)−LDH−カタログ番号:第1644793号]によって記載されたように測定された。
この実施例においては、可能性あるミエロペルオキシダーゼ阻害剤の存在においてミエロペルオキシダーゼ(5ないし20nM)を過酸化水素(100μM)と反応させて、次亜塩素酸を発生させ、そしていずれの形成された次亜塩素酸をも、100mMの塩化ナトリウムおよび10mMのタウリンを含有する20mMのpH6.5リン酸塩緩衝剤中でタウリンと反応させて、タウリンクロラミンを形成させることによって、検定を実施した。次にカタラーゼを濃度20μg/mLまで加えて、いずれの残留過酸化水素をも分解した。次にほぼ等体積の、2mMのTMB、200μMのヨウ化カリウムおよび10ないし20%のジメチルホルムアミドを含有する200nMの酢酸ナトリウム緩衝剤pH5.4の
顕色試薬を加えた。次に約645nMでの吸光度スペクトロスコピーを使用して約5分後に、形成された酸化された3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンの量を測定した。
可能性あるミエロペルオキシダーゼ阻害剤の存在において140mMの塩化ナトリウムおよび10mMのタウリンを含有する20mMのリン酸塩緩衝剤pH6.5中でミエロペルオキシダーゼ(2.7nM)を過酸化水素(50μM)と反応させ;次にこの検定溶液(150μL)を96ウェルプレートの各ウェルに加えること;
各ウェルにヨウ化ナトリウム(100μM)、酢酸(400mM)および50%ジメチ
ルホルムアミド中の10mMのTMBを含む試薬50μLを加えることによって反応を停止させそして顕色させること;および
形成された酸化された3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンの量を測定すること;
を除き、本質的に実施例3に記載したとおりに検定を実施した。
実施例4に記載したとおりの検定の感度および安定性は、以下のようにして確立された。変化する濃度のHOClを、10mMのタウリンを含有する10mMのリン酸塩緩衝剤に加えて、タウリンクロラミンを発生させた。150μlのこの溶液を96ウェルプレートに加え、続いて50μlの顕色試薬を加えた。プレートを混合直後および1時間で再度読み(A650)、感度および生成物安定性を測定した。結果を図2に示す。
図2から、TMB検定は、96ウェルプレート中で実施したとき容易に100μMのHOClを検出できることを見ることができる。生成物は、非常に安定であって、室温で1時間後にすべての濃度で崩壊は10%未満であった。
MPOによるHOClの生成に対する時間経過を図3に示す。
図3から、H22のHOClへの変換は、上記の反応条件下で約30分かかったことが明らかである。プログレス曲線の形は、H22による阻害がほとんどなかったことを示した。図2と3とを比較することにより、MPOがすべてのH22をHOClに変換したことは、明白である。このため過剰のH22を除去するために全くカタラーゼを加える必要はなかった。
5分での反応に対する色収率(color yield)は、その後の1時間にわたって6%しか増大しなかった。このことは、顕色試薬の添加が、MPOがより多くのHOClを生成することおよびTMBを直接酸化することを妨げることを示す。
検定緩衝剤:10mMのタウリンおよび100mMのNaClを含有する20mMのリン酸ナトリウム/カリウム緩衝剤pH6.5。
顕色試薬:2mMのTMB、200μMのKI、20%DMFを含む200mMの酢酸塩緩衝剤pH5.4。
検定緩衝剤中に希釈した化合物10μlに、40μlのMPO(最終濃度2.5nM)を室温で10分間加えた。次に50μlのH22(最終濃度100μM)、または対照として検定緩衝剤単独、を室温で10分間加えた。10μlの0.2mg/mlカタラーゼ(最終濃度18μg/ml)を5分間加えることによって反応を停止させた後、100μlのTMB顕色試薬を加えた[20%ジメチルホルムアミド(DMF)および200μMのKIを含有する200mMの酢酸塩緩衝剤pH5.4中の2mMのTMB]。プレートを混合し、その後650nmで読んだ。
実施例5に記載したとおりの検定を使用すると、基準化合物ダプソンは、チロシンの不在で257±73nM、そして8μMのチロシンの存在で7120±610nMのIC50値を示した。さらに別の基準化合物、4−アミノ安息香酸ヒドラジド(ABAH)、は、チロシンの不在で86±6nM、そして8μMのチロシンの存在で118±8nMのIC50値を示した。
この実施例は、384ウェルプレートを使用する高処理量スクリーニング(HTS)の
ために適当である、検出体分子としてジヒドロローダミンを使用する検定を説明する。
検定構成
酵素溶液 110mlの200mM NaH2PO4 pH6.5 (20mM最終)
110mlの1.4M NaCl (140mM最終)
110mlの100mM タウリン (10mM最終)
2.75mlの10mM チロシン (25μM最終)
275μlの10μM MPO (25nM最終)
1100mlにする蒸留水
基質溶液 110mlの200mM NaH2PO4 pH6.5 (20mM最終)
110mlの1.4M NaCl (140mM最終)
110mlの100mM タウリン (10mM最終)
20μlの8.8M H22 (160μM最終)
1100mlにする蒸留水
検出溶液 110mlの200mM NaH2PO4 pH6.5 (20mM最終)
110mlの1.4M NaCl (140mM最終)
110mlの100mM タウリン (10mM最終)
220mlのDMSO (20%最終)
16.5mlの20mM KI (300μM最終)
8mlの72.5mM ジヒドロローダミン (527.3μM最終)
1100mlにする蒸留水
負の対照 20mlの10mM ダプソン (1mM最終)
200mlにする蒸留水
化合物の希釈物を、5%DMSO/H2Oを用いて調製して、5μl中110μMの化合物濃度を得た。
正および負の対照は、0.4μlのDMSO賦形剤を含有し、化合物を含むものと同様に希釈された。希釈したプレートが完成したら、5μlの1mM基準化合物ダプソンを負の対照ウェルに加えた。
手順
25μlの酵素溶液をプレート当たりのすべてのウェルに加え;
次にプレートを45分間予備インキュベートし:
25μlの基質溶液をプレート当たりのすべてのウェルに加え;
次にプレートを15分間インキュベートし:
25μlの検出溶液をプレート当たりのすべてのウェルに加え;
蛍光強度(励起485nm、発光530nm、二色505nm)を読むことによりプレートを計数した。
診断使用のための検定
MPO活性の検定はまた、血液、血液の細胞分画、痰または急性炎症をもつ分離組織のようなMPO含有組織に関して実施することもできた。この型の検定については、グルコースオキシダーゼを使用して過酸化水素を約10μM/分で発生させた後、5ないし10分後に顕色試薬を用いて反応を停止させることが好ましかった。こうしてこの検定は、簡単な診断試験を提供し、そしてこのようにして得られた情報は、多くの炎症性疾患における危険因子としてのMPOを評価するために広く使用することができる。
検出体分子として使用される蛍光プローブ示す。 ヨウ化物に触媒されたTMB検定を使用するHOClの検出のための標準曲線を示す。図中、(●)は混合直後の値の読みを、(■)は混合1時間後の値の読みを示す。 MPOによるHOClの生成に関する時間経過を示す。

Claims (5)

  1. ミエロペルオキシダーゼの可能性ある阻害剤の存在においてミエロペルオキシダーゼを過酸化水素および塩化物源と反応させて、次亜塩素酸を発生させること;
    いずれの形成される次亜塩素酸をもアミンと反応させて、相当するクロラミンを形成させること;
    いずれの形成されるクロラミンをもヨウ化物の存在において3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンと反応させて、酸化された3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンを形成させること;
    吸光度を測定することによって、形成される酸化された3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンの量を決定すること;
    形成される酸化された、3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンの量を減少させる化合物をミエロペルオキシダーゼの阻害剤として同定すること;
    を含む、ミエロペルオキシダーゼの阻害剤を同定する方法において、ミエロペルオキシダーゼの可能性ある阻害剤がジメチルスルホキシドに溶解され、該ジメチルスルホキシドが1%以下の濃度であることを特徴とする方法。
  2. アミンがタウリンである、請求項1に記載の方法。
  3. ヨウ化物の存在における、3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンとタウリンクロラミンとの反応をpH5.4で実施する、請求項2に記載の方法。
  4. いずれの未反応過酸化水素をも、カタラーゼを使用して除去する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 高処理量スクリーンとして実施する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
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