JP4095405B2 - 天井板の高さ調整方法及び高さ調整装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井板の高さ調整方法及び高さ調整装置に関し、詳しくは天井板にムクリを形成し、さらに形成されたムクリを調整する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図9(a)に示すように、天井形成用空間1のスパンが大きい場合は、天井形成用空間1の一側壁1aに設けた一方の天井板端部取付け部C(例えば壁際の梁4a)に天井板2の一端部2aを固定し、天井形成用空間1の上記一側壁1aと対向する他側壁1bに設けた他方の天井板端部取付け部C(例えば壁際の梁4a)に別の天井板2の一端部2aを固定し、天井形成用空間1の中間部に設けた中央の天井板端部取付け部B(例えば中央の梁4)に両方の天井板2の各他端部2bをそれぞれ固定している。このとき、両方の天井板2が平坦であるにもかかわらず、室内から見たときに天井板2の中央部分が垂れ下がって見える現象をなくす(ムクリを設ける)ために、天井板端部取付け部B,Cの中間位置Aをそれぞれ上方に持ち上げて、図9(b)に示すように、天井板2の中央部を両端部2a,2bよりもそれぞれh1だけ高いA’の高さまで上昇させて天井板2を湾曲させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−98692号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来では図9(b)に示すように、両方の天井板2の両端部2a,2bが同じ高さ位置に固定されており、且つ両方の天井板2の中央部が両端部2a,2bよりもそれぞれ高くなっているため、天井形成用空間1の中間部において天井板2の他端部2bの部分が下方に垂れ下がり、そのために天井面の外観が低下するといった問題があった。しかも従来では、天井板2の他端部2bは梁4に固定されており、そのために天井板2全体のムクリを調整できないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、天井板にムクリを形成し、さらにそのムクリの調整ができ、天井面の外観を容易に向上させることができる天井板の高さ調整方法及び高さ調整装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1記載の発明にあっては、天井形成用空間1の一側壁1aに設けた一方の天井板端部取付け部Cに天井板2の一端部2aを固定し、天井形成用空間1の上記一側壁1aと対向する他側壁1bに設けた他方の天井板端部取付け部Cに別の天井板2の一端部2aを固定し、天井形成用空間1の中間部に設けた中央の天井板端部取付け部Bに両方の天井板2の各他端部2bをそれぞれ高さ調整可能に取り付け、一方の天井板端部取付け部Cと中央の天井板端部取付け部Bとの中間位置及び他方の天井板端部取付け部Cと中央の天井板端部取付け部Bとの中間位置に設けた高さ調整可能な天井板中央取付け部Aに両方の天井板2の各中央部をそれぞれ取り付け、上記天井板中央取付け部Aの高さ調整によって天井板2の中央部がその両端部2a,2bよりも高くなるように天井板2を上方に湾曲させてムクリを形成し、その後、上記中央の天井板端部取付け部Bの高さ調整によって天井板2の他端部2bがその中央部よりも高くなるように天井板2を更に湾曲させてムクリを調整することを特徴としており、このように構成することで、天井板中央取付け部Aの高さ調整と中央の天井板端部取付け部Bの高さ調整とを順次行うことによって、天井板2にムクリを形成でき、さらにその形成したムクリを調整できるようになる。
【0007】
また請求項2記載の発明にあっては、一側壁1aに天井板2の一端部2aを固定するための一方の天井板端部取付け部C、他側壁1bに天井板2の他端部2bを固定するための他方の天井板端部取付け部Cがそれぞれ設けられた天井形成用空間1の中間部に、両方の天井板2の各他端部2bをそれぞれ高さ調整可能に取り付けるための中央の天井板端部取付け部Bが設けられ、一方の天井板端部取付け部Cと中央の天井板端部取付け部Bとの中間位置及び他方の天井板端部取付け部Cと中央の天井板端部取付け部Bとの中間位置に、両方の天井板2の各中央部を高さ調整可能に取り付けるための天井板中央取付け部Aがそれぞれ設けられた天井板の高さ調整装置であって、上記中央の天井板端部取付け部Bは、梁4の下部に固定される梁下金物5からなり、この梁下金物5は、梁4に固定される梁下金物本体6と、梁下金物本体6に高さ調整可能に取り付けられるU字状をした高さ調整部材7とからなり、高さ調整部材7の左右両側面には天井板2を支持する野縁3の端部を支持するための野縁ランナー8がそれぞれ設けられ、高さ調整部材7の内側には梁下金物本体6に螺合される調整用ボルト9が挿通するボルト取付片10が突設され、高さ調整部材7の底面7aには梁下金物5の外部下方から調整用ボルト9を回転操作できるムクリ調整用開口部11が設けられていることを特徴としており、このように構成することで、ムクリ調整用開口部11を利用して高さ調整部材7の内側の調整用ボルト9を回転操作できるので、ムクリ調整作業をきわめて容易に行うことができるものであり、そのうえ調整用ボルト9の回転操作だけで最適な高さ位置まで天井板2の他端部2bを上昇させることができる。
【0008】
また請求項3記載にあっては、請求項2において、一方の天井板端部取付け部Cと中央の天井板端部取付け部Bとの中間位置及び他方の天井板端部取付け部Cと中央の天井板端部取付け部Bとの中間位置には、両方の天井板2の各中央部を高さ調整可能に取り付けるための天井板中央取付け部Aがそれぞれ設けられ、この天井板中央取付け部Aは、吊木受け12に固定される吊金具13からなり、この吊金具13は、天井板2を支持する野縁3を吊り下げ支持するためのU字状の野縁吊下げ部14と、吊木受け12に高さ調整可能に取り付けられたムクリ形成用の高さ調整取付け部15とが一体に設けられていることを特徴とするのが好ましく、この場合、吊木受け12に高さ調整取付け部15を取り付ける際に高さ調整取付け部15の取り付け高さを変えるだけでムクリを容易に形成できるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0010】
図1は天井板2の施工状態の一例を示す側面図であり、図2(a)は天井形成用空間1の概略平面図であり、図2(b)は天井板2の概略側面図であり、図2(c)は天井面にムクリを設けた場合を説明する概略側面図であり、図2(d)はムクリを調整した後の概略側面図である。
【0011】
本実施形態の天井形成用空間1は、複数の天井板2を並設できる大きなスパンを有している。この天井形成用空間1の一側壁1aには、図2(a)に示すように、天井板2を支持する野縁3の一端部(天井板の一端部2a)を固定するための一方の天井板端部取付け部Cが設けられ、天井形成用空間1の上記一側壁1aと対向する他側壁1bには別の天井板2を支持する野縁3の一端部(天井板の一端部2a)を固定するための他方の天井板端部取付け部Cが設けられている。なお天井板2は石膏ボードで構成され、野縁3は断面ロ字状の鋼管で構成されているが、もちろん天井板2及び野縁3の材質はこれらに限定されるものではない。
【0012】
上記天井板2の高さ調整装置は、天井形成用空間1の中間部に設けられた中央の天井板端部取付け部Bと、一方の天井板端部取付け部Cと中央の天井板端部取付け部Bとの中間位置及び他方の天井板端部取付け部Cと中央の天井板端部取付け部Bとの中間位置に設けられた天井板中央取付け部Aとを備えている。
【0013】
ここで、上記一方の天井板端部取付け部C及び他方の天井板端部取付け部Cは、それぞれ、図7、図8に示すように、壁際の梁4aに固定される外壁用クリップ16にて構成されている。壁際においては、後述する吊金具13(図5)を使用できないため、外壁用クリップ16が用いられる。この外壁用クリップ16の下部には、野縁3の一端部が挿入されて支持される野縁ランナー8aがビス17にて固定されている。外壁用クリップ16の上部には、梁4aの下部フランジ4bに差し込まれる上下一対の差し込み片4cが設けられており、差し込み片4cを下部フランジ4bに差し込み、さらに野縁3の一端部を野縁ランナー8aに嵌め込むことによって、野縁3の端部を梁4aに対して固定できるようになっている。なお図7中の30はがたつき防止用の突起である。なお本例では野縁3の一端部を梁4aに固定した場合を説明したが、これに限らず、例えば外壁の上端部或いは間仕切り壁の上端部に固定してもよいものであり、壁際における野縁3の取り付け方法は適宜設計変更自在である。
【0014】
また、上記中央の天井板端部取付け部Bは、図3に示すように、梁4に固定される梁下金物5からなる。この梁下金物5は、野縁3の他端部(天井板の他端部2b)を梁4に固定する機能に加えて、天井板2の他端部2bがその中央部及び一端部よりも高くなるように天井板2を更に湾曲させてムクリを調整する機能を併せ持っている。本例の梁下金物5は、梁4の下部フランジ4bに固定される梁下金物本体6と、梁下金物本体6に高さ調整可能に取り付けられるU字状をした金属製の高さ調整部材7とで構成されている。梁下金物本体6は、断面略U字状の鋼管からなり、その左右両側の上端部には、それぞれ、左右一対の差し込み部18が設けられている。本例では、図3、図4に示すように、左右一対の差し込み部18は、それぞれ、前後方向にずれた上下一対の挟持片18a,18bからなり、梁4の下部フランジ4bの両片をそれぞれ挟持できるようにしている。各挟持片18a,18bの内面には防振ゴム19がそれぞれ貼着されている。また梁下金物本体6の底面の複数箇所には後述の調整用ボルト9が螺合するボルト螺合孔31が形成されている。
【0015】
また、上記梁下金物本体6の下部に装着される高さ調整部材7は、図3に示すように、上方に開口した断面略U字状の鋼管からなり、その左右両側面には野縁3の他端部を支持するための野縁ランナー8がビス20によりそれぞれ取り付けられている。野縁ランナー8は、略コ字状に形成され、その上横片8bが下方に向けて略く字状に屈曲しており、この上横片8bにて野縁3の上面を上から押さえ付けて保持できるようになっている。高さ調整部材7の内側には、高さ調整部材7の底面7aから上方に離して左右一対のボルト取付片10が水平に突設されている。各ボルト取付片10には、上記梁下金物本体6のボルト螺合孔31に螺合される調整用ボルト9が挿通しており、調整用ボルト9の頭部9aがボルト取付片10の下方に向けて配置されている。また、高さ調整部材7の底面7aにはボルト取付片10の下方に対向する位置に、それぞれ、ムクリ調整用開口部11が形成されている。各ムクリ調整用開口部11は上下方向に開口しており、梁下金物5の外部下方からムクリ調整用開口部11にドライバーなどの工具を挿入して調整用ボルト9を回転操作することにより天井板2の高さ調整(ムクリ調整)を行うものである。
【0016】
一方、天井板中央取付け部Aは、図5、図6に示すように、吊木受け12に高さ調整可能にビス固定される吊金具13により構成されている。この吊金具13は、野縁3の中央部を吊木受け12に吊り下げ支持する機能に加えて、天井板2の中央部がその両端部2a,2bよりも高くなるように天井板2を上方に湾曲させてムクリを形成する機能を併せ持っている。本例の吊金具13は、野縁3を吊り下げ支持するための略U字状の野縁吊下げ部14と、吊木受け12に対してビス固定される高さ調整取付け部15とが一体形成されている。野縁吊下げ部14は金属材を折り曲げ加工したものであり、吊木受け12に対するビス固定位置を上下方向にずらすことによって吊金具13の高さ調整が行われる。また、野縁吊下げ部14の上部には横方向に向けて開口した切り込み溝22が形成されており、切り込み溝22にL形の止め材23が嵌合されている。この止め材23は、野縁3を野縁吊下げ部14内部に固定する機能に加えて、野縁3の浮き上がりを防止する機能も有している。また止め材23は長尺に形成されており、隣り合う野縁3の吊金具13間に架け渡されて吊金具13の継ぎ材としての機能も有している。
【0017】
しかして、天井形成用空間1に天井板2を施工するにあたっては、天井形成用空間1の一側壁1aに設けられる外壁用クリップ16に天井板2の野縁3の一端部を取り付け、他側壁1bに設けられる外壁用クリップ16に別の天井板2の野縁3の一端部を取り付け、梁下金物5に設けた左右の野縁ランナー8に両方の野縁3の各他端部をそれぞれ挿入する。さらに、野縁3の中央部に吊金具13を取り付ける。このとき吊金具13をビス21(図5)により吊木受け12に取り付ける前の段階で、ムクリを形成する。本例では吊金具13の取り付け高さを変えることにより、図2(b)に示す状態から同(c)に示す状態とすることができる。つまり、天井板2の中央部Aがその両端部2a,2bよりもそれぞれh1だけ高くなってA’の高さまで上昇させることで両方の天井板2が上方にそれぞれ湾曲した状態となり、この状態で吊金具13を吊木受け12に対してビス固定する。これにより天井板2が平坦であるにもかかわらず、室内から見たときに天井板2の中央部分が垂れ下がって見える現象をなくす(ムクリを設ける)ことができる。なお野縁3を吊金具13に取り付けた後には野縁吊下げ部14の切り込み溝22に止め材23を金槌等で嵌入して、野縁3を吊金具13に対して固定しておく。
【0018】
その後、梁下金物5を上昇させてムクリ調整を行う。本例では、梁下金物5の外部下方から高さ調整部材7のムクリ調整用開口部11(図3)にドライバーを挿入して、高さ調整部材7の内側の調整用ボルト9を回転操作して、天井板2の他端部2bがその中央部よりも更に高くなるように、高さ調整部材7を梁下金物本体6に対して上昇させて、図2(c)に示す状態から同(d)に示すようにB→B’とする。これにより両方の天井板2の各他端部2bが一端部2aよりもh2だけ高くなり、天井板2の他端部2bが下方に垂れ下がった状態を修正でき、天井面全体の外観が向上するようにムクリの調整を容易に行うことができる。
【0019】
また本例では、吊木受け12に吊金具13をビス固定する際に吊金具13の取り付け高さを変えるだけで、ムクリ形成作業をきわめて容易に行うことができると共に、吊金具13に取り付けた止め材23によって野縁3の浮き上がりを防止しているので、天井板2を野縁3に取り付ける時に野縁3が上方に逃げるようなことがなく、天井板2の取り付け作業が速やかに行えるものである。
【0020】
また、ムクリ調整用開口部11を利用して高さ調整部材7の内側の調整用ボルト9を回転操作できるので、ムクリ調整作業をきわめて容易に行うことができると共に、調整用ボルト9の回転操作だけで最適な高さ位置まで天井板2の他端部2bを上昇させることができるので、高さ調整作業が一層はかどるという利点がある。
【0021】
しかも、梁下金物本体6に設けられる上下一対の挟持片18a,18bは、梁4の下部フランジ4bの前後2箇所を挟持しているので、バランス良く挟持できるものであり、また防振ゴム19を介在させることで、防振性も良くなる。さらに、天井板2の中央部が吊金具13を介して吊木受け12に支持され、天井板2の他端部2bは梁下金物5を介して梁4に支持されるため、施工後は天井板2の重量や振動等に対して強くなり、また野縁3が吊金具13から外れたり、浮き上がることもないので、施工後に天井板2にがたつきが発生したり、浮き上がったり、垂れ下がったりするといった問題もなく、振動に対してより強い構造とすることができ、施工の信頼性を飛躍的に向上させることができるものである。
【0022】
前記実施形態では、天井形成用空間1のスパンを2本の野縁3を直列に配置できる寸法としたが、もちろんこれに限定されるものではなく、例えば3本以上の野縁3を直列に配置できる寸法としてもよいものであり、この場合においても、隣り合う天井板2の突き合わせ側の端部を本発明の梁下金物5を用いて高さ調整可能に取り付けるようにすればよいものである。
【0023】
【発明の効果】
上述のように請求項1記載の発明に係る天井板の高さ調整方法は、天井形成用空間の一側壁に設けた一方の天井板端部取付け部に天井板の一端部を固定し、天井形成用空間の上記一側壁と対向する他側壁に設けた他方の天井板端部取付け部に別の天井板の一端部を固定し、天井形成用空間の中間部に設けた中央の天井板端部取付け部に両方の天井板の各他端部をそれぞれ高さ調整可能に取り付け、一方の天井板端部取付け部と中央の天井板端部取付け部との中間位置及び他方の天井板端部取付け部と中央の天井板端部取付け部との中間位置に設けた高さ調整可能な天井板中央取付け部に両方の天井板の各中央部をそれぞれ取り付け、上記天井板中央取付け部の高さ調整によって天井板の中央部がその両端部よりも高くなるように天井板を上方に湾曲させてムクリを形成し、その後、上記中央の天井板端部取付け部の高さ調整によって天井板の他端部がその中央部よりも高くなるように天井板を更に湾曲させてムクリを調整することを特徴とする。
【0024】
また請求項2記載の発明に係る天井板の高さ調整装置は、一側壁に天井板の一端部を固定するための一方の天井板端部取付け部、他側壁に天井板の他端部を固定するための他方の天井板端部取付け部がそれぞれ設けられた天井形成用空間の中間部に、両方の天井板の各他端部をそれぞれ高さ調整可能に取り付けるための中央の天井板端部取付け部が設けられ、一方の天井板端部取付け部と中央の天井板端部取付け部との中間位置及び他方の天井板端部取付け部と中央の天井板端部取付け部との中間位置に、両方の天井板の各中央部を高さ調整可能に取り付けるための天井板中央取付け部がそれぞれ設けられた天井板の高さ調整装置であって、上記中央の天井板端部取付け部は、梁の下部に固定される梁下金物からなり、この梁下金物は、梁に固定される梁下金物本体と、梁下金物本体に高さ調整可能に取り付けられるU字状をした高さ調整部材とからなり、高さ調整部材の左右両側面には天井板を支持する野縁の端部を支持するための野縁ランナーがそれぞれ設けられ、高さ調整部材の内側には梁下金物本体に螺合される調整用ボルトが挿通するボルト取付片が突設され、高さ調整部材の底面には梁下金物の外部下方から調整用ボルトを回転操作できるムクリ調整用開口部が設けられていることを特徴とする。
【0025】
このような請求項1の方法、請求項2の装置を採用することで、天井板中央取付け部の高さ調整と中央の天井板端部取付け部の高さ調整とを順次行うことによって、天井板にムクリを形成でき、さらにその形成したムクリを調整できるようになるので、従来のように天井形成用空間の中間部において天井板が下方に垂れ下がる現象をなくすことができ、天井面の外観向上を容易に図ることができる。
【0026】
また請求項2においては、ムクリ調整用開口部を利用して高さ調整部材の内側の調整用ボルトを回転操作できるので、ムクリ調整作業をきわめて容易に行うことができるものであり、そのうえ調整用ボルトの回転操作だけで最適な高さ位置まで天井板の他端部を上昇させることができるので、高さ調整作業が一層はかどるという利点がある。
【0027】
また請求項3記載の発明は、請求項2記載の効果に加えて、一方の天井板端部取付け部と中央の天井板端部取付け部との中間位置及び他方の天井板端部取付け部と中央の天井板端部取付け部との中間位置には、両方の天井板の各中央部を高さ調整可能に取り付けるための天井板中央取付け部がそれぞれ設けられ、この天井板中央取付け部は、吊木受けに固定される吊金具からなり、この吊金具は、天井板を支持する野縁を吊り下げ支持するためのU字状の野縁吊下げ部と、吊木受けに高さ調整可能に取り付けられたムクリ形成用の高さ調整取付け部とが一体に設けられているので、吊木受けに高さ調整取付け部を取り付ける際に高さ調整取付け部の取り付け高さを変えるだけでムクリを形成でき、作業性が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す側面図である。
【図2】(a)は同上の天井形成用空間の概略平面図、(b)、(c)は天井板にムクリを設ける場合の概略側面図、(d)はムクリを調整する場合の概略側面図である。
【図3】図1のイ部の拡大図である。
【図4】同上の梁下金物本体の斜視図である。
【図5】図1のロ図の拡大図である。
【図6】(a)は同上の吊金具の斜視図、(b)は止め材の斜視図である。
【図7】図1のハ部の拡大図である。
【図8】同上の外壁用クリップの斜視図である。
【図9】従来例を示し、(a)は天井形成用空間の概略平面図、(b)は天井板にムクリを設ける場合の概略側面図である。
【符号の説明】
1 天井形成用空間
1a 一側壁
1b 他側壁
2 天井板
2a 一端部
2b 他端部
3 野縁
4 梁
4b 下部フランジ
4a 壁の梁
5 梁下金物
6 梁下金物本体
7 高さ調整部材
8 野縁ランナー
9 調整用ボルト
10 ボルト取付片
11 ムクリ調整用開口部
12 吊木受け
13 吊金具
14 野縁吊下げ部
15 高さ調整取付け部
16 外壁用クリップ
A 天井板中央取付け部
B,C 天井板端部取付け部
Claims (3)
- 天井形成用空間の一側壁に設けた一方の天井板端部取付け部に天井板の一端部を固定し、天井形成用空間の上記一側壁と対向する他側壁に設けた他方の天井板端部取付け部に別の天井板の一端部を固定し、天井形成用空間の中間部に設けた中央の天井板端部取付け部に両方の天井板の各他端部をそれぞれ高さ調整可能に取り付け、一方の天井板端部取付け部と中央の天井板端部取付け部との中間位置及び他方の天井板端部取付け部と中央の天井板端部取付け部との中間位置に設けた高さ調整可能な天井板中央取付け部に両方の天井板の各中央部をそれぞれ取り付け、上記天井板中央取付け部の高さ調整によって天井板の中央部がその両端部よりも高くなるように天井板を上方に湾曲させてムクリを形成し、その後、上記中央の天井板端部取付け部の高さ調整によって天井板の他端部がその中央部よりも高くなるように天井板を更に湾曲させてムクリを調整することを特徴とする天井板の高さ調整方法。
- 一側壁に天井板の一端部を固定するための一方の天井板端部取付け部、他側壁に天井板の他端部を固定するための他方の天井板端部取付け部がそれぞれ設けられた天井形成用空間の中間部に、両方の天井板の各他端部をそれぞれ高さ調整可能に取り付けるための中央の天井板端部取付け部が設けられ、一方の天井板端部取付け部と中央の天井板端部取付け部との中間位置及び他方の天井板端部取付け部と中央の天井板端部取付け部との中間位置に、両方の天井板の各中央部を高さ調整可能に取り付けるための天井板中央取付け部がそれぞれ設けられた天井板の高さ調整装置であって、上記中央の天井板端部取付け部は、梁の下部に固定される梁下金物からなり、この梁下金物は、梁に固定される梁下金物本体と、梁下金物本体に高さ調整可能に取り付けられるU字状をした高さ調整部材とからなり、高さ調整部材の左右両側面には天井板を支持する野縁の他端部を支持するための野縁ランナーがそれぞれ設けられ、高さ調整部材の内側には梁下金物本体に螺合される調整用ボルトが挿通するボルト取付片が突設され、高さ調整部材の底面には梁下金物の外部下方から調整用ボルトを回転操作してムクリを調整するためのムクリ調整用開口部が設けられていることを特徴とする天井板の高さ調整装置。
- 一方の天井板端部取付け部と中央の天井板端部取付け部との中間位置及び他方の天井板端部取付け部と中央の天井板端部取付け部との中間位置には、両方の天井板の中央部を高さ調整可能に取り付けるための天井板中央取付け部がそれぞれ設けられ、この天井板中央取付け部は、吊木受けに固定される吊金具からなり、この吊金具は、天井板を支持する野縁を吊り下げ支持するためのU字状の野縁吊下げ部と、吊木受けに高さ調整可能に取り付けられたムクリ形成用の高さ調整取付け部とが一体に設けられていることを特徴とする請求項2記載の天井板の高さ調整装置。
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