JP4093921B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、一般的には洗濯乾燥機に関し、特定的には洗いから、すすぎ、脱水、乾燥までを行なうドラム式洗濯乾燥機に関するものであり、より特定的には、いわゆる横型の回転ドラムを備えたドラム式洗濯乾燥機に好適な乾燥性能の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
横型の回転ドラムを備えたドラム式洗濯乾燥機は、従来から多く提案されており、広く使用されるようになってきている。この種のドラム式洗濯乾燥機は、回転ドラムを低速で回転させて洗い工程とすすぎ工程を行ない、高速で回転させて脱水工程を行なった後、同じ回転ドラムを用いて、さらに回転ドラム内へ熱風を供給することによって乾燥工程を行なうものである。
【0003】
従来のドラム式洗濯乾燥機では、たとえば実開昭58−794号公報(特許文献1)に記載されているように、供給する熱風を洗濯物に確実に接触させ、乾燥性能の向上を図るために熱風を回転ドラム内部に吹込む手段として、ドアガラス端面に傾斜を持たせたものが示されている。
【0004】
また、たとえば特開昭64−15093号公報(特許文献2)に記載されているように、回転ドラム内に温風を吹込むための温風吹込み経路の改良としてドラム内への均等な温風吹込みを行なうために、正面扉の蓋部に形成されたリング状突部を風路の温風吹出し端と連通するように継合したドラム式洗濯乾燥機が示されている。
【0005】
さらに、たとえば特開平4−240482号公報(特許文献3)に記載されているように、直接衣類に熱風が当たるようにドラム内への熱風の吹き出しを配慮した従来のドラム式洗濯乾燥機として、水槽前部に設けられドラムと連通するドーナツ状のダクトの下部にドラムと連通する送風吹き出し孔を設けたものが示されている。
【0006】
従来の衣類乾燥機では、たとえば特開昭58−192592号公報(特許文献4)に記載されているように、回転ドラムの内壁に沿い、しかも内壁から離間してネットを配することにより、熱風を衣類全体に効率良く当て、乾燥性能の向上を図り、併せて、しわの発生を抑えたものが示されている。
【0007】
【特許文献1】
実開昭58−794号公報
【特許文献2】
特開昭64−15093号公報
【特許文献3】
特開平4−240482号公報
【特許文献4】
特開昭58−192592号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実開昭58−794号公報に開示された従来のドラム式洗濯乾燥機では、乾燥される衣類の量が多い場合には、その作用効果が低減する。すなわち、乾燥される衣類の量が多い場合には、衣類がドアガラスに押し付けられ、衣類の捩れが生じる等の問題がある。また、ドアガラス付近に位置する衣類によって熱風の流れが阻害されるという問題、水槽と回転ドラムとの間の隙間に熱風が流れやすく、衣類を乾燥させるための熱風が有効に利用されていないという問題は解決されない。
【0009】
また、特開昭64−15093号公報や特開平4−240482号公報に開示されている構造を採用しても、水槽と回転ドラムとの間の隙間に熱風または温風が流れやすいという問題は解決されない。したがって、乾燥用の熱風または温風を効率よく利用するという問題は未解決のままである。
【0010】
なお、特開昭58−192592号公報に開示された従来の衣類乾燥機においては、熱風を衣類全体に効率良く当て乾燥性能の向上を図るためにネットが利用されている。しかしながら、このような改善を高速の脱水工程を行なわない乾燥専用機に適用することができたとしても、一連の工程において高速回転の脱水工程が終了した状態のままで連続して乾燥工程が行なわれる洗濯乾燥機に導入することは困難である。また、上記の公報に開示されたネットをドラム式洗濯乾燥機に適用すると、脱水工程における高速回転に耐えるだけの強度を保持することが困難であり、糸屑等が堆積するという問題もある。
【0011】
そこで、この発明の目的は、洗濯性能を維持するとともに、乾燥性能を向上させることが可能な洗濯乾燥機を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に従った洗濯乾燥機は、水槽と、この水槽内で回転して内部で洗濯物の洗い、すすぎ、脱水および乾燥を行なう回転ドラムと、この回転ドラムの内部に風を送るための送風路とを備える。回転ドラムは開口端部を有し、水槽は回転ドラムの開口端部の外周面の外側で、回転ドラムの開口端部の外周面に対向する側に開口端部を有する。さらに、洗濯乾燥機は、回転ドラムの開口端部と水槽の開口端部との間の隙間に配置された風量制御部材と、回転ドラムから排出された温風の温度を検知する排気センサとを備える。
【0013】
この発明に従った洗濯乾燥機においては、風量制御部材が回転ドラムの開口端部と水槽の開口端部との間の隙間に配置されている。この風量制御部材は、乾燥工程において送風路を通じて回転ドラム内に供給される熱風または温風が回転ドラムの開口端部と水槽の開口端部との間の隙間に流れ込もうとするのを妨げる。これにより、その隙間に流れ込む熱風または温風の量または割合を減少させることができる。したがって、送風路を通じて回転ドラム内に供給される熱風または温風のうち、回転ドラム内の洗濯物に接触する熱風または温風の割合が増加することによって、乾燥効率を向上させることができるので、省エネルギ効果を得ることができる。
【0014】
また、回転ドラムを通じて水槽から排出される温風のうち、上記の隙間を通過して洗濯物に接触しないままで排出される温風の割合を減少させることができるので、乾燥工程の終了を判定するために設けられた各箇所の温度センサ等の検知動作が安定し、誤差の少ない乾燥工程の終了判定が可能となる。
【0015】
この発明に従った洗濯乾燥機においては、風量制御部材は、回転ドラムの開口端部の外周面を囲むように円筒形状に形成され、回転ドラムの開口端部の外周面に対向する凹部を有する。
【0016】
このようにすることにより、風量制御部材の凹部が回転ドラムの開口端部と水槽の開口端部との間の隙間に流れ込もうとする熱風または温風を効果的に受け止めることができるので、乾燥効率をより高めることができ、乾燥工程の終了判定の誤差をより少なくすることができる。
【0017】
この発明に従った洗濯乾燥機は、開口部を有する外箱をさらに備え、水槽は外箱の内部に配置され、外箱の開口部と水槽の開口端部とを接合する封止部材が設けられていてもよい。風量制御部材は封止部材に沿って配置されているのが好ましい。
【0018】
この場合、熱風または温風が回転ドラムの開口端部と水槽の開口端部との間の隙間に流れ込もうとするのを風量制御部材は封止部材と協働してより効果的に妨げることができる。
【0019】
また、風量制御部材は封止部材と一体に形成されていてもよい。この場合、組み立て工数を削減することができるので、製造コストの低減を図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0023】
図1と図2は、この発明の一つの実施の形態としてドラム式洗濯乾燥機の概略的な構造を示す断面図である。図1と図2に示すように、洗濯乾燥機1は、本体10と、本体10の内部に取り付けられた水槽40と、水槽40の内部で回転可能に支持された回転ドラム50とを備える。
【0024】
本体10の前面には開閉扉11が取り付けられている。開閉扉11を開くことによって本体10の前面に設けられた洗濯物投入口20を通じて洗濯物を回転ドラム50に投入、または回転ドラム50から取り出すことができ、開閉扉11を閉じることによって洗濯物投入口20を塞ぐことができる。
【0025】
開閉扉11の内側にはガラス窓31または32が取り付けられている。ガラス窓31または32は透明ガラスで作られており、中央が凹んだ器形状、いわゆる底部を有する洗面器形状を有している。回転ドラム50の内部はガラス窓31または32を通じて見ることができるようになっている。図1に示すようにガラス窓31の底部を形成する面が中央に向かうにつれて回転ドラム50に接近するように凸形状の傾斜面または曲面を有しているのが好ましい。あるいは、図2に示すようにガラス窓32の底部を形成する面が中央に向かうにつれて回転ドラム50から離れるように凹形状の傾斜面または曲面を有しているのが好ましい。いずれにしても、ガラス窓の底部を形成する面が周縁から中央に向かって傾斜するように変化している傾斜面または曲面であるのが好ましい。
【0026】
洗濯物投入口20の内壁にはゴム等の弾性体からなるドアパッキン80が嵌め込まれて固着されている。開閉扉11を閉じたときにドアパッキン80がガラス窓30の周縁に密着して密閉されるようになっている。
【0027】
回転ドラム50は、水槽40の内部で軸部60を中心に回転するように支持されている。このようにしてドラム式洗濯乾燥機1は、水槽40と回転ドラム50とから構成された二重構造を有する。回転ドラム50は、回転軸線方向の中央に内周壁面を形成するドラム胴52と、一方端に開口部55を形成するドラム蓋53と、他方端に内底壁面を形成するドラム底51とから構成され、一般的にステンレス鋼板から作られている。ドラム底51には、軸部60等の構造部品を取り付けかつ所望の荷重を支持するためにリブ等の凹凸面がプレス加工によって形成され、底壁面の強度の向上が図られている。回転ドラム50の周壁と底部には給水、排水および通気のための多数の小孔54が設けられている。回転ドラム50の内周壁面であるドラム胴52の内周面には、回転ドラム50の径方向に突出するように複数個のバッフル57が取り付けられている。バッフル57は、開口部55とドラム底51との間で回転ドラム50の回転軸線方向に延び、開口部55側に一方端とドラム底51側に他方端とを有し、ドラム蓋53とドラム底51の間でほぼ中央に位置するように設けられている。開口部55は、回転ドラム50の内周壁面の内径よりも小さな内径の内壁面を有し、ドラム蓋53を構成している。ドラム蓋53の外周縁部には回転時の振動防止のために流体バランサ56が固着されている。軸部60は、回転ドラム50を回転させるためのドラム回転駆動モータ70のシャフトを備えている。ドラム回転駆動モータ70は、インバータ回路により回転が制御される。
【0028】
水槽40の上部はコイルばね(図示せず)で支持され、下部は防振ダンパー(図示せず)で支持されている。このようにして水槽40は本体10の内部で弾力的に支持されている。水槽40の底部には排水装置120が設けられ、排水装置120によって洗濯液等が水槽40から本体10の外に排水できるようになっている。また、水槽40の底壁面と排水口との接続部42には、排水口に向かって外方に突出した壁面が形成されている。
【0029】
水槽40の上部には、乾燥ヒータ140を収納したヒータケース150が設けられている。ヒータケース150の一方端はドアパッキン80に接続され、他方端は送風機160の吐出口に接続されている。水槽40の下部には排気口170が設けられている。排気口170と送風機160との間には除湿用熱交換器180が設けられている。除湿用熱交換器180の上部には除湿用冷却水を散布するための冷却水用ノズル190が設けられている。送風機駆動用モータ200は送風機160を駆動するためのモータであり、インバータ制御等によって任意の回転数に制御される。乾燥ヒータ140で加熱された熱風は、送風機160により回転ドラム50内に吹き込まれ、洗濯物に接触した後、小孔54を通じて水槽40の排気口170から、除湿用熱交換器180を経て送風機160に戻る。このとき、開かれた乾燥用給水弁を通じて冷却水用ノズル190から散布された水が温風と接触して熱交換が行なわれる。このサイクルを繰り返すことによって乾燥工程が行なわれる。
【0030】
この発明の一つの実施の形態では、回転ドラム50の内部に風を送るために図1にて矢印で示されるような送風路を備えている。回転ドラム50は開口部55の端部を有し、水槽40は回転ドラム50の開口部55の端部の外側に開口端部を有する。回転ドラム50の開口部55の端部と水槽40の開口端部との間の隙間には、風量制御部材として円筒状リップ41が配置されている。円筒状リップ41は、回転ドラム50の開口部55の端部の外周面を囲むように円筒形状に形成され、回転ドラム50の開口部55の端部の外周面に対向する凹部を有する。本体1の開口部である洗濯物投入口20と水槽40の開口端部とを接合する封止部材としてドアパッキン80が設けられている。円筒状リップ41はドアパッキン80に沿って配置されている。円筒状リップ41はドアパッキン80と一体に形成されていてもよい。この実施の形態では、円筒状リップ41は水槽40の開口端部に取り付けられている。
【0031】
図3は、上述のように構成された洗濯乾燥機1の制御システムの概略的な構成の一例を示す図である。図3に示すように、本体の前面上部には操作部と表示部を備えた操作パネル90が設けられている。操作パネル90の裏側には洗濯乾燥機1の運転を制御する制御部100が配置されている。本体の上部に配された給水パイプは給水弁110を介して水道管に接続されている。給水弁110は、洗剤収納室と漂白剤収納室に給水する洗濯用給水弁#1と、柔軟仕上剤収納室に給水する洗濯用給水弁#2と、水冷除湿用の冷却水を供給する乾燥用給水弁とから構成されている。洗濯用給水弁が開かれると、水道管からの水道水は洗剤ケースに供給される。洗剤ケースの内部は、洗剤を収納する洗剤収納室と、漂白剤を収納する漂白剤収納室と、柔軟仕上剤を収納する柔軟仕上剤収納室に分離されている。洗濯用給水弁#1を開くと、洗剤収納室と漂白剤収納室に給水され、洗剤と漂白剤とを含んだ水が回転ドラム50内に供給される。同様に洗濯用給水弁#2を開くと、柔軟仕上剤を含んだ水が供給される。
【0032】
水槽40の下部には水温センサ130が設けられている。水温センサ130は熱交換後の除湿用冷却水の水温を検知する。吸気センサ210は、ヒータケース150の端部とドアパッキン80との接続部に取り付けられ、乾燥ヒータ140によって加熱された熱風の温度を検知する。排気センサ220は、水槽40の排気口170の近傍、または、水槽40の排気口170と除湿用熱交換器180との接続部の近傍に取り付けられ、回転ドラム50から排出された温風の温度を検知する。湿度の検知を行なう場合には、排気センサ220の近傍に湿度センサを設ける。温風センサ230は、除湿用熱交換器180と送風機160との間に設けられ、除湿後の温風の温度を検知する。
【0033】
以上のように構成された洗濯乾燥機1を用いて行なわれる洗い工程、すすぎ工程、脱水工程および乾燥工程について、以下、工程順に説明する。
【0034】
まず、開閉扉11を開き、洗濯物投入口20から洗濯物を投入した後、開閉扉11を閉じる。洗剤ケースに洗剤を入れて操作パネル90を操作する。これにより、開閉扉11がロックされるとともに、洗濯用給水弁#1が開かれ、洗剤を含んだ水が洗剤ケースを経て水槽40と回転ドラム50に供給される。水槽40内の水位が所定の水位に達すると、水位センサが動作して水位が所定値になったことが検知され、洗濯用給水弁#1が閉じられるとともに、回転ドラム50が洗い工程用の回転チャートに従ってドラム回転駆動モータ70によって回転させられる。このようにして洗い工程が開始される。
【0035】
なお、回転ドラム50の回転は、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程の工程別に、あるいは、洗濯物の種類やコースに応じて、回転速度、回転周期、反転周期等が異なる複数の回転チャートが予め設定されている。回転チャートは、使用者によって選択され、または自動的に選択されるようにプログラムされている。
【0036】
洗い工程が終了すると、排水装置120によって洗濯液が本体10の外に排出される。排水が終了すると、回転ドラム50は脱水工程用の回転チャートで高速回転し、中間脱水工程が行なわれる。洗濯物に含まれた洗濯液は回転ドラム50の回転による遠心力によって回転ドラム50の周壁に設けられた小孔54を通じて水槽40の内壁面へ吐出される。洗濯液は水槽40の内壁面を伝って下方に流下し、排水装置120を介して本体10の外に排出される。
【0037】
中間脱水工程が終了すると、プログラムはすすぎ工程に移行する。排水装置120が停止された後、洗濯用給水弁#1が開かれ、水が洗剤ケースを経て水槽40と回転ドラム50に供給される。水槽40内の水位が所定の水位に達すると、水位センサが動作して水位が所定の値になったことが検知され、洗濯用給水弁#1が閉じられるとともに、回転ドラム50がすすぎ工程用の回転チャートに従ってドラム回転駆動モータ70によって回転させられる。このようにしてすすぎ工程が開始される。すすぎ工程は複数回繰り返され、最終のすすぎ工程では洗濯用給水弁#2が開かれて、柔軟仕上剤を含んだ水が水槽40と回転ドラム50に供給される。
【0038】
すすぎ工程が終了すると、排水装置120によってすすぎ液が本体10の外に排出される。排水が終了すると、回転ドラム50は脱水工程用の回転チャートに従って高速回転し、最終脱水工程が行なわれる。洗濯物に含まれたすすぎ液が回転ドラム50の回転による遠心力により、回転ドラム50の周壁に設けられた小孔54を通じて水槽40の内壁面に吐出されるのは、洗濯工程の後の中間脱水工程と同様である。
【0039】
最終脱水工程が終了すると、乾燥工程に移行する。乾燥工程では、送風機160が送風機駆動用モータ200により駆動され、乾燥ヒータ140に通電されて、熱風が、図1にて矢印で示されるように、水槽40と回転ドラム50の内部に送り込まれる。この熱風は、回転ドラム50の内部で脱水後の水分を含んだ洗濯物と接触し、水分を蒸発させて水蒸気を含んだ高湿の温風となって、回転ドラム50と水槽40から排出される。この高温高湿の温風は、図1にて矢印で示されるように、水槽40の下部に設けられた排気口170から除湿用熱交換器180に入り、冷却水用ノズル190から散布される冷却水と熱交換が行なわれて除湿され、乾燥されて送風機160に戻る。この温風は、乾燥ヒータ140で再び加熱されて水槽40と回転ドラム50の内部に吹き込まれる。この動作を繰り返すことによって乾燥工程が行なわれる。
【0040】
回転ドラム50の内部の湿度または温度、あるいは、回転ドラム50から排出された温風の湿度または温度を湿度センサ等で検知する。その検知された値が所定の値を超えると、乾燥ヒータ140への通電を停止する。その後、所定の時間が経過するまで送風運転を行ない、乾燥工程を終了する。あるいは、排気センサ220によって検知される水槽40からの排気温度が所定の値以下になるまで送風運転を行い、送風運転を行ない、乾燥工程を終了する。
【0041】
乾燥工程において除湿され、凝縮された水分は除湿用熱交換器180を流下して、水槽40の下部に設けられた排水装置120によって本体10の外に排出される。乾燥工程が行なわれている間、回転ドラム50は乾燥工程用の回転チャートに従って回転させられる。この回転チャートは、乾燥開始から終了に至るまで、複数の回転速度、反転周期および休止時間を有し、洗濯物の量や種類に応じて使用者によって選択され、あるいは自動的に選択される。
【0042】
上記の乾燥工程では、熱風が水槽40と回転ドラム50の内部に送り込まれ、脱水後の水分を含んだ洗濯物と接触し、水分を蒸発させて水蒸気を含んだ高湿の温風となって、回転ドラム50と水槽40から排出される。乾燥工程では、洗濯物を乾燥するために供給される熱風は、回転ドラム50内の洗濯物に接触し、洗濯物中の水分を蒸発させるために用いられることが重要である。
【0043】
この発明の実施の形態では、図1と図2に示されるように、回転ドラム50の開口部55の端部と水槽40の開口端部との間の隙間には、風量制御部材として円筒状リップ41が配置されている。円筒状リップ41は、乾燥工程において送風路を通じて回転ドラム50内に供給される熱風が回転ドラム50の開口部55の端部と水槽40の開口端部との間の隙間に流れ込もうとするのを妨げる。これにより、その隙間に流れ込む熱風の量または割合を減少させることができる。したがって、送風路を通じて回転ドラム50内に供給される熱風のうち、回転ドラム内の洗濯物に接触する熱風の割合が増加することによって、乾燥効率を向上させることができるので、省エネルギ効果を得ることができる。
【0044】
また、回転ドラム50を通じて水槽40の排気口170から排出される温風のうち、上記の隙間を通過して洗濯物に接触しないままで排出される温風の割合を減少させることができるので、乾燥工程の終了を判定するために設けられた吸気センサ210、排気センサ220および温風センサ230の検知動作が安定し、特に排気センサ220の検知動作が安定し、誤差の少ない乾燥工程の終了判定が可能となる。
【0045】
上記の実施の形態においては、風量制御部材として円筒状リップ41は、回転ドラム50の開口部55の端部の外周面を囲むように円筒形状に形成され、回転ドラム50の開口部55の端部の外周面に対向する凹部を有している。このような風量制御部材の形状と配置の作用として、円筒状リップ41の凹部は上記の隙間に流れ込もうとする熱風を効果的に受け止めることができるので、乾燥効率をより高めることができ、乾燥工程の終了判定の誤差をより少なくすることができる。
【0046】
また、上記の実施の形態では、風量制御部材として円筒状リップ41はドアパッキン80に沿って配置されている。円筒状リップ41はドアパッキン80と一体に形成されていてもよい。この配置により、熱風が上記の隙間に流れ込もうとするのを円筒状リップ41はドアパッキン80と協働してより効果的に妨げることができる。
【0047】
なお、上記の実施の形態では風量制御部材として図1と図2に示されるような形状の円筒状リップ41を用いているが、少なくとも回転ドラム50の開口部55の端部と水槽40の開口端部との間の隙間に配置され、その隙間に流れ込む熱風または温風の流れを妨げるものであれば、形状は限定されるものではない。
【0048】
この発明の実施の形態では、水槽40の底壁面と排水口との接続部42には、排水口に向かって外方に突出した壁面が形成されているので、水槽40内の水を底部に滞留させることなく、円滑に機外に排出することができる。これにより、洗い工程、すすぎ工程および脱水工程における廃水だけでなく、乾燥工程において用いられる熱交換用冷却水や除湿されて凝縮された水分を速やかに機外に排出することができる。結果として、乾燥工程を制御するために用いられ、水槽40の下部に設けられる水温センサ130の検知動作が安定し、洗濯物の乾燥状態を安定させることができる。
【0049】
接続部42は、図1と図2においては、階段状に排水口に向かって外方に突出した壁面を採用しているが、これに限定されることなく、排水口に向かって外方に突出するように傾斜した壁面でもよく、その傾斜角度が排水口に向かうにつれて徐々に大きくなっていてもよい。あるいは、接続部42は、複数の階段状に形成されていてもよい。
【0050】
なお、乾燥工程では、回転ドラム50内の洗濯物は、回転ドラム50の回転による遠心力とバッフル57とによって回転ドラム50内で一番高い位置にある内周壁面付近まで持ち上げられた後、自重により一番低い位置にある内周壁面に落下する、というタンブリング動作を繰り返す。このタンブリング動作中において、特に洗濯物が持ち上げられて落下するまでの間に洗濯物は熱風に接触することによって、洗濯物中の水分が蒸発させられ、乾燥する。したがって、乾燥工程では、洗濯物がタンブリング動作によって常に回転ドラム50内を移動していることが重要である。
【0051】
上記の実施の形態において、図1と図2に示すようにガラス窓31または32の底部を形成する面が周縁から中央に向かって傾斜するように変化している傾斜面または曲面である。したがって、洗濯物がタンブリング動作している間にガラス窓31または32の中央の面に接触する場合があっても、強固に接触することがない。その結果、ガラス窓との接触によって引き起こされる洗濯物の捩れ、または洗濯物同士の絡みつきを防止することができ、洗濯物の損傷、しわを低減することができる。また、図1に示すようにガラス窓31の底部を形成する面が中央に向かって凸形状になるように傾斜面または曲面を有している場合、ガラス窓を製造する際の成形性を向上させることができる。
【0052】
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正や変形を含むものである。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、乾燥工程において乾燥用の熱風または温風を有効に利用することができるので、乾燥効率を向上させることができ、省エネルギ効果を得ることができる。また、乾燥工程の制御のためのセンサの検知動作が安定し、誤差の少ない乾燥工程の終了判定が可能となり、または洗濯物の乾燥状態を安定させることができる。したがって、洗濯乾燥機において乾燥性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一つの実施の形態としてドラム式洗濯乾燥機の概略的な構造を示す断面図である。
【図2】 この発明のもう一つの実施の形態としてドラム式洗濯乾燥機の概略的な構造を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態として洗濯乾燥機の制御システムの概略的な構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
1:洗濯乾燥機、10:本体、40:水槽、41:円筒状リップ、42:接続部、50:回転ドラム、55:開口部、80:ドアパッキン、120:排水装置。

Claims (2)

  1. 水槽と、前記水槽内で回転して内部で洗濯物の洗い、すすぎ、脱水および乾燥を行なう回転ドラムと、前記回転ドラムの内部に風を送るための送風路とを備え、
    前記回転ドラムは開口端部を有し、前記水槽は前記回転ドラムの開口端部の外周面の外側で、前記回転ドラムの開口端部の外周面に対向する側に開口端部を有し、さらに、
    前記回転ドラムの開口端部と前記水槽の開口端部との間の隙間に配置された風量制御部材と、
    前記回転ドラムから排出された温風の温度を検知する排気センサとを備え、
    前記風量制御部材は、前記回転ドラムの開口端部の外周面を囲むように円筒形状に形成され、前記回転ドラムの開口端部の外周面に対向する凹部を有する、洗濯乾燥機。
  2. 当該洗濯乾燥機は開口部を有する外箱をさらに備え、前記水槽は前記外箱の内部に配置され、前記外箱の開口部と前記水槽の開口端部とを接合する封止部材が設けられており、前記風量制御部材は前記封止部材に沿って配置されている、請求項1に記載の洗濯乾燥機。
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