JP4093431B2 - 血管収縮性の置換2,3−ジヒドロ−1,4−ジオキシノピリジン - Google Patents

血管収縮性の置換2,3−ジヒドロ−1,4−ジオキシノピリジン Download PDF

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Description

本発明は、新規の置換2,3-ジヒドロ-1,4-ジオキシノピリジン、その製造法、それらを含む医薬組成物、および特に過剰な血管拡張が特徴である疾患、特に片頭痛の予防および処置のための医薬品としての使用に関する。
片頭痛は10人に1人が罹患している、致命的ではない疾患である。主症状は、頭痛であり;他の症状には嘔吐および羞光が含まれる。長年、片頭痛に最も広く使用された処置には、幾つかの悪い副作用を示すが、エルゴタルカロイドの投与を含む。最近、トリプタミン誘導体、すなわちスマトリプタンが、新しい抗片頭痛薬として導入された。出願人は今回、驚くべきことに本発明の新規置換2,3-ジヒドロ-1,4-ジオキシノピリジンが5-HT1様の作用薬活性を示し、そして過剰な血管拡張が特徴である疾患、特に片頭痛の処置に使用できることを見いだした。
1993年9月8日に公開された欧州特許出願公開第0,559,285号明細書は、1,4-ジオキシノ[2,3-b]ピリジン誘導体を、抗鬱剤または抗−不安剤として有用な5-HT1Aレセプターに親和性を持つ強いセロトニンリガンドとして開示する。
本発明は、式
Figure 0004093431
を有する化合物、そのN-オキシド形、医薬的に許容できる酸付加塩、および立体化学的異性体に関し、式中、
=a1-a2=a3-a4=は、式:
=N−CH=CH−CH= (a)
=CH−N=CH−CH= (b)
=CH−CH=N−CH= (c)
=CH−CH=CH−N= (d)
式中、1個または2個の水素原子がハロ、ヒドロキシ、C1-6アルキルまたはC1-6アルキルオキシにより置換されることができる;の二価の基であり、
1、R2およびR3は、それぞれ独立して水素またはC1-6アルキルであり;
Alk1はC1-5アルカンジイルであり;
Alk2はC2-15アルカンジイルであり;
Qは式
Figure 0004093431
式中、
4は水素、シアノ、アミノカルボニルまたはC1-6アルキルであり;
5は水素、C1-6アルキル、C3-6アルケニルまたはC3-6アルキニルであり;
6は水素またはC1-6アルキルであるか;あるいは
5およびR6は一緒に、式-(CH24-または-(CH25-の二価の基を形成してもよく;
7およびR8はそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、ハロ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、アリールオキシ、C1-6アルキルチオ、シアノ、アミノ、モノ−またはジ(C1-6アルキル)アミノ、モノ−またはジ(C3-6シクロアルキル)アミノ、アミノカルボニル、C1-6アルキルオキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、ピペリジニル、ピロリジニルであり;
9は水素、ヒドロキシ、ハロ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、アリールオキシ、C1-6アルキルチオ、シアノ、アミノ、モノ−もしくはジ(C1-6アルキル)アミノ、モノ−もしくはジ(C3-6シクロアルキル)アミノ、アミノカルボニル、C1-6アルキルオキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、ピペリジニル、ピロリジニルであり;
10は水素、C1-6アルキル、C1-6アルキルカルボニル、またはアリールC1-6アルキルであり;
11およびR12は水素であるか、またはそれらに結合している炭素原子と一緒にC(O)を形成し;
qは1または2であり;
13は水素、C1-6アルキル、C1-6アルキルカルボニル、またはアリールC1-6アルキルであり;
14は水素、ヒドロキシ、ハロ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、アリールオキシ、C1-6アルキルチオ、シアノ、アミノ、モノ−もしくはジ(C1-6アルキル)アミノ、モノ−もしくはジ(C3-6シクロアルキル)アミノ、アミノカルボニル、C1-6アルキルオキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、ピペリジニル、ピロリジニルであり;
15およびR16はそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、ハロ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、アリールオキシ、C1-6アルキルチオ、シアノ、アミノ、モノ−もしくはジ(C1-6アルキル)アミノ、モノ−もしくはジ(C3-6シクロアルキル)アミノ、アミノカルボニル、C1-6アルキルオキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、ピペリジニル、ピロリジニルであり;
17およびR18はそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、ハロ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、アリールオキシ、C1-6アルキルチオ、シアノ、アミノ、モノ−もしくはジ(C1-6アルキル)アミノ、モノ−もしくはジ(C3-6シクロアルキル)アミノ、アミノカルボニル、C1-6アルキルオキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、ピペリジニル、ピロリジニルであり;
19およびR20はそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、ハロ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、アリールオキシ、C1-6アルキルチオ、シアノ、アミノ、モノ−もしくはジ(C1-6アルキル)アミノ、モノ−もしくはジ(C3-6シクロアルキル)アミノ、アミノカルボニル、C1-6アルキルオキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、ピペリジニル、ピロリジニルであり;
21およびR22はそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、ハロ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、アリールオキシ、C1-6アルキルチオ、シアノ、アミノ、モノ−もしくはジ(C1-6アルキル)アミノ、モノ−もしくはジ(C3-6シクロアルキル)アミノ、アミノカルボニル、C1-6アルキルオキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、ピペリジニル、ピロリジニルであり;
23およびR24はそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、ハロ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、アリールオキシ、C1-6アルキルチオ、シアノ、アミノ、モノ−もしくはジ(C1-6アルキル)アミノ、モノ−もしくはジ(C3-6シクロアルキル)アミノ、アミノカルボニル、C1-6アルキルオキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルアミノカルボニルアミノ、ピペリジニル、ピロリジニルであり;
rは1または2であり;
25およびR26は水素であるか、またはそれらに結合している炭素原子と一緒にC(O)を形成し;
27は水素、ハロまたはC1-6アルキルであり、そして
アリールは、場合によってはハロ、ヒドロキシ、C1-6アルキルまたはC1-6アルキルオキシで置換されてもよいフェニルである、
の基である。
そして式(I)の化合物の幾つかは、それらの互変異性体でも存在することができる。そのような形は、上記式中に明示しされていないが、本発明の範囲に含むことを意図する。
前述の定義に使用したところの、ハロはフルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードと定義し;C1-6アルキルは、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル等のような1−6個の炭素原子を有する直鎖および分枝鎖の飽和炭化水素基と定義し;C3-6アルケニルは、例えば2-プロペニル、3-ブテニル、2-ブテニル、2-ペンテニル、3-ペンテニル、3-メチル-2-ブテニル等のような1つの二重結合基を含み、そして3−6個の炭素原子を有する直鎖および分枝鎖の炭化水素基であると定義し;そして該C3-6アルケニルの炭素原子は、好ましくは飽和の窒素原子に連結し、C3-6アルキニルは、例えば2-プロピニル、3-ブチニル、2-ブチニル、2-ペンチニル、3-ペンチニル、3-ヘキシニル等のような1つの三重結合基を含み、そして3−6個の炭素原子を有する直鎖および分枝鎖の炭化水素基であると定義し;そして該C3-6アルキニル基の炭素原子は、好ましくは飽和の窒素原子に連結し;C3-6シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルの一般名であり;C1-5アルカンジイルは、例えばメチレン、1,2-エタンジイル、1,3-プロパンジイル、1,4-ブタンジイル、1,5-ペンタンジイルのような1−5個の炭素原子を有する二価の直鎖および分枝鎖の飽和炭化水素基、およびその分枝異性体と定義し;C2-15アルカンジイルは、例えば1,2-エタンジイル、1,3-プロパンジイル、1,4-ブタンジイル、1,5-ペンタンジイル、1,6-ヘキサンジイル、1,7-ヘプタンジイル、1,8-オクタンジイル、1,9-ノナンジイル、1,10-デカンジイル、1,11-ウンデカンジイル、1,12-ドデカンジイル、1,13-トリデカンジイル、1,14テトラデカンジイル、1,15-ペンタデカンジイルのような2−15個の炭素原子を有する二価の直鎖および分枝鎖の飽和炭化水素基、およびその分枝異性体と定義する。用語“C(O)”は、カルボニル基を言う。
上記に述べたような薬学的に許容できる酸付加塩は、式(I)の化合物の塩基形を、例えば塩酸または臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等のハロ化水素酸を初めとする無機酸;あるいは例えば酢酸、ヒドロキシ−酢酸、プロピオン酸、乳酸、ピルビン酸、蓚酸、マロン酸、スクシン酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p-アミノサリチル酸、パモイック(pamoic)酸等の有機酸のような適当な酸を用いて処理することにより都合よく得ることができる、酸付加塩を含んで成ることを意味する。逆に、該酸付加塩形を、適当な塩基を用いて処理することにより遊離塩基形に転換することができる。
用語、付加塩は式(I)の化合物が形成できる水和物および溶媒付加形も含んで成る。そのような形の例は、例えば水和物、アルコラート等である。
これまで使用したような用語“立体化学的異性体”は、式(I)の化合物が有することができる、すべての可能な異性体と定義する。特に言及または示さない限り、化合物の化学名は、すべての可能な立体化学的異性体の混合物を表し、該混合物は基本の分子構造のすべてのジアステレオマーおよび鏡像異性体を含む。より詳細には、立体中心はR−またはS−配置を有してよく;そしてC3-6アルケニル基は、E−またはZ−配置を有してよい。式(I)の化合物の立体化学的異性体は、本発明の範囲に包含されることを意図する。
基“=a1-a2=a3-a4=”は、適当には式(a)または(d)の基であり;
1は、適当にはメチルまたは水素、好ましくはR1は水素であり;
2は、適当にはメチルまたは水素、好ましくはR2は水素であり;
3は、適当にはメチルまたは水素、好ましくはR3は水素であり;
Alk1は適当にはC1-3アルカンジイル、好ましくはAlk1はメチレンであり;
Alk2は適当にはC2-6アルカンジイル、好ましくはAlk2は1,3-プロパンジイルであり;
Qは好ましくは式(bb)または(hh)の基であり;
7およびR8が、それぞれ独立して適当には水素、ヒドロキシ、ハロまたはメチルであり、そして好ましくはR7およびR8の両方が水素であり;
19およびR20が、それぞれ独立して適当には水素、ヒドロキシ、ハロまたメチルであり、そして好ましくR19が水素であり、そしてR20がクロロである。
興味深い化合物は、R1およびR2が両方とも水素である式(I)の化合物である。
また興味深い化合物は、=a1-a2=a3-a4=が式(a)の二価の基の式(I)の化合物である。
別の興味深い化合物の群は、=a1-a2=a3-a4=が式(d)の二価の基の式(I)の化合物である。
特別な化合物は、Qが式(bb)または(hh)の基であり、特に(bb)の基である、式(I)のこれらの興味深い化合物である。
特に興味深い化合物は、Qが式(bb)の基であり、R7およびR8が両方とも水素である、これらの興味深い化合物である。
好適な化合物は:
N-[(2,3-ジヒドロ-1,4-ジオキシノ[2,3-b]ピリジン-3-イル)メチル]-N’-2-ピリミジニル-1,3-プロパンジアミン;
N-[(2,3-ジヒドロ-1,4-ジオキシノ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メチル]-N’-2-ピリミジニル-1,3-プロパンジアミン;
N-(6-クロロ-3-ピリダジニル)-N’-[(2,3-ジヒドロ-1,4-ジオキシノ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メチル]-1,3-プロパンジアミン;その薬学的に許容できる酸付加塩または立体化学的異性体である。
式(I)の化合物は一般的に、式(II)のアミンを、式(III)の中間体(式中、W2は例えばハロゲン、メタンスルホニルオキシまたはトルエンスルホニルオキシのような反応性の遊離基である)を用いて、場合によっては例えば2-ブタノン、テトラヒドロフラン、トルエンまたはN,N-ジメチルホルムアミドのような適当な溶媒中でN-アルキル化することにより製造できる。
Figure 0004093431
撹拌および加熱は、反応速度を増大できる。場合によっては、反応途中に生成する酸を取り出すために、例えば炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムまたは炭酸水素カリウム、N,N-ジエチルエタンアミンまたはピリジンのような適当な塩基を加えてもよい。
式(I)の化合物は、式(IV)のジアミンを式(V)の試薬と反応させることにより製造することもできる。式(IV)、(V)および以下のすべての式において、変記号“=a1-a2=a3-a4=”、R1、R2、R3、Alk1、Alk2およびQは、式(I)下で定義した通りである。式(V)においてW1は、例えばハロゲン、メトキシ、エトキシ、フェノキシ、メチルチオ、エチルチオまたはベンゼンチオのような反応性の遊離基である。
Figure 0004093431
該反応は、式(IV)のジアミンと式(V)の試薬とを、場合によっては例えばエタノール、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、トルエンまたはその混合物のような適当な溶媒中で撹拌することにより行うことができる。場合によっては、反応途中に生成し得る酸を取り出すために、例えば炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムまたは炭酸水素カリウム、N,N-ジエチルエタンアミンまたはピリジンのような適当な塩基を加えてもよい。好ましくは反応は、反応混合物の還流温度で行う。
また式(I)の化合物は、式(VIII)のアミノ誘導体を、式(VII)の適切なアルデヒド(式中、Alk3は直接結合またはC1-4アルカンジイルである)を用いて、還元的N-アルキル化によっても製造できる。
Figure 0004093431
該反応は、反応物を、例えばエタノール、テトラヒドロフラン、トルエンまたはその混合物のような適当な溶媒中で撹拌することにより行う。場合によっては、分水器を反応途中で生成する水を除去するために使用できる。生成するイミンを次に、例えば硼水素化ナトリウムのような反応性の水素化物試薬により、または適当な触媒、例えば活性炭担持パラジウム、活性炭担持白金、ラニーニッケル等を用いた触媒的水素化により、例えばメタノール、テトラヒドロフラン、酢酸エチルまたは酢酸のような適当な溶媒中で還元することができる。場合によっては反応は、高温かつ/または加圧で行ってもよい。
式(VII)の中間体アルデヒドは、式(VI)のアシル誘導体(式中、Alk3は上記定義の通りであり、そしてYはハロである)を還元することにより製造できる。このアシルハリドは、式(VI)の酸(式中、YはOHである)を、塩化チオニル、三塩化リン、三臭化リン、オキサリルクロライド等のようなハロゲン化試薬と反応させることにより製造できる。後者の反応は、過剰なハロゲン化試薬中、または例えばジクロロメタン、トルエン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサンまたはN,N-ジメチルホルムアミドのような適当な溶媒中で行うことができる。撹拌および高温が、反応速度を増大するために適当であり得る。式(VI)のアシルハリドの該還元は、例えば活性炭担持パラジウム、硫酸バリウム担持パラジウム、活性炭担持白金等のような触媒を用いて、例えばテトラヒドロフランのような適当な溶媒中で、触媒的水素化により行うことができ;好ましくは例えばN,N-ジメチルホルムアミドのような二極性の非プロトン性溶媒との混合物中で行う。場合によっては、チオフェン、キノリン/硫黄等のような触媒毒を加えることができる。
式(VI)の中間体から始まり、そして式(I)の化合物を生成する一連の反応は、1−ポット法として行うことができる。
式(I)の化合物は、官能基転移により互いに転換することもできる。例えば、式(I)の化合物(式中、Qはピリミジル部分を表し、該化合物は式(IX)により表される)は、周知技術の触媒的水素化法に従い、式(X)のテトラヒドロ類似体に転換できる。
Figure 0004093431
さらに、C3-6アルキニル基またはC3-6アルケニル基を持つ式(I)の化合物を、周知技術の水素化法に従い、対応するC1-6アルキル基を持つ化合物に転換できる。
シアノ基を有する式(I)の化合物は、周知技術の水素化法に従い、アミノメチル置換基を持つ対応する化合物に転換できる。
アルキルオキシ置換基を持つ化合物は、アルキルオキシ化合物を、例えばハロ化水素酸(例えば臭化水素酸または三臭化硼素等)のような適当な酸性試薬を用いて処理することにより、ヒドロキシ基を持つ化合物に転換できる。
アミノ置換基を持つ化合物は、周知技術のN-アシル化法まはたN-アルキル化法に従い、N-アシル化またはN-アルキル化できる。
式(I)の化合物のN-オキシド形も、周知技術に従い製造できる。
式(III)の中間体(式中、“=a1-a2=a3-a4=”は、式(a)の二価の基である)は、欧州特許出願公開第0,559,285号明細書に記載された。
式(III)の中間体(式中、“=a1-a2=a3-a4=”は式(b)の二価の基であり、ここでピリジン部分の1個または2個の水素原子はハロ、ヒドロキシ、C1-6アルキルまたはC1-6アルキルオキシにより置換されることができ、該中間体は式(III−b)により表される)は、新規であると考えられる。
Figure 0004093431
式(III)の中間体(式中、“=a1-2=a3-a4=”は式(c)の二価の基であり、ここでピリジン部分の1個または2個の水素原子はハロ、ヒドロキシ、C1-6アルキルまたはC1-6アルキルオキシにより置換されることができ、該中間体は式(III−c)により表される)は、新規であると考えられる。
Figure 0004093431
式(III)の中間体(式中、“=a1-2=a3-a4=”は式(d)の二価の基である)は、Heterocycles,36(10),2327(1993)に記載された。
本発明の化合物の純粋な立体化学的異性体は、周知技術の応用により得ることができる。ジアステレオマーは、選択的結晶化法およびクロマトグラフィー法(例えば液体クロマトグラフィー)のような物理的分離法により得られる。鏡像異性体は、光学的に活性な酸を用いて、それらのジアステレオマー塩の選択的結晶化法により互いに分離できる。該純粋な立体化学的異性体は、反応が立体特異的に起これば、対応する適切な出発物質の純粋な立体化学的異性体から誘導することもできる。好ましくはもし特別な立体異性体を望むならば、該化合物は立体特異的製造法により合成されるだろう。これらの方法は、鏡像異性体的に純粋な出発物質に有利に採用される。式(I)の化合物の立体化学的異性体は、明らかに本発明の範囲内に含まれるものとする。
式(I)の化合物、その薬学的に許容できる酸付加塩、および立体化学的異性体は、それらが5HT1-様作用薬活性を表すという興味深い薬理学的特性を有する。本発明の化合物は、注目すべき血管収縮活性を有する。それらは、血管拡張に関連する症状を予防および処置するために有用である。例えばそれらは、群発性頭痛および血管の疾患に伴う頭痛、特に片頭痛のような頭痛を特徴とする症状、またはそれらに付随する症状を処置するのに有用である。またこれらの化合物は、静脈不全の処置および高血圧症に付随する症状の処置にも有用である。
式(I)の化合物の血管収縮活性は、アメリカン ジャーナル オブ フィジオロジー234(4)、H330-H337、1978の“イヌの皮静脈を対象とした、緩和な冷却により引き起こされるアルファ−アドレノレセプターアフィニティーの瞬時の変化(Instantaneous changes of alpha-adrenoreceptor affinity caused by moderate cooling in canine cutaneous veins)”に記載されているようなインビトロ−試験を使用して;あるいは本発明の化合物のセロトニン−様応答が、ブタの脳底動脈について試験されている薬理学的実施例に記載の試験で測定できる。
本発明の化合物の有用な薬理学的特性の観点において、本化合物は投与を目的とする種々の製剤形態に配合することができる。本発明の医薬組成物を調製するために、特定化合物の有効量が、有効成分として塩基形または酸付加塩の状態で、薬学的に許容できるキャリアーと完全な混合物に合わせられ、このキャリアーは投与に望ましい調製形態に応じて、広範囲な種々の形態をとることができる。これらの医薬的組成物は、好ましくは経口に、直腸に、経皮に、または非経口的注入に適する単位投与形態であることが望ましい。例えば経口投与形態の組成物の調製において、懸濁液、シロップ、エリキシルおよび溶剤のような経口液体調製物の場合には、例えば水、グリコール、油、アルコール等の任意の有用な医薬的媒質を使用でき;あるいは粒剤、ピル、カプセルおよび錠剤の場合には、澱粉、糖、カオリン、潤滑剤、結合剤、分解剤のような固体キャリアーを使用できる。投与の容易さから、錠剤およびカプセルは最も有利な経口投与単位形態を表し、この場合、固体の医薬用キャリアーが明らかに使用される。非経口組成物には、キャリアーは通常、少なくとも大部分の滅菌水を含んで成るが、例えば溶解性を補助するために、、他の成分を含むこともできる。例えば注入用の溶剤を調製でき、その中のキャリアーは、塩溶液、グルコース溶液または塩水およびグルコース溶液の混合物を含んで成る。注入用の懸濁液も調製でき、この場合は適当な液体キャリアー、懸濁化剤等を使用できる。経皮的投与に適する組成物では、キャリアーは場合によっては、浸透増強剤および/または適当な湿潤剤を、場合によっては少ない比率の任意の種類の適切な添加剤と組み合わせて含んで成り、この添加剤は皮膚に対して重要な悪い作用を引き起こさない。該添加剤は皮膚への投与を容易にし、かつ/または所望の組成物の調製に役立つことができる。これらの組成物は例えば経皮的パッチとして、スポット−塗布(spot-on)として、軟膏として、種々の様式で投与できる。前述の医薬組成物は、投与の容易さ、および投与量の均一性のために、単位投与形態に配合することが特に有利である。本明細書および請求の範囲で使用する単位投与量形態は、単位投与量として適切な、物理的に分離された単位であり、各単位は必要とされる医薬キャリアーと共同して望ましい治療効果を生じると算出された、予め定めた量の有効成分を含む。そのような単位投与量形態は、錠剤(刻み目がついた、またはコート錠剤を含む)、カプセル、ピル、粒剤小包、カシェ剤、注入溶剤または懸濁剤、茶サジ山盛り一杯、大サジ山盛り一杯等、およびそれらの分離された集合(multiple)である。
したがって本発明の化合物は、血管拡張、より詳細には高血圧症、静脈不全症、そして特に中でも片頭痛のような頭痛に関連する症状に医薬品として使用できる。また本発明の化合物は、有効量の式(I)の化合物、その薬学的に許容できる酸付加塩または立体異性体を投与することにより、高血圧症、静脈不全症、そして特に頭痛、中でも片頭痛のような血管拡張に関連する症状に罹患している温血動物を処置するための方法を提供する。当業者は、これから与える試験結果から有効量を容易に決定できる。一般的に、1日の有効量は1μg/kg−1mg/kg体重、そして特に2μg/kg−200μg/kg体重である。必要な投与量を2、3、4またはそれ以上の副投与量として、適切な間隔で1日を通して投与することが適切であり得る。そのような副投与量は、単位投与形態あたり、例えば0.005−20mg、そして特に0.1mg−10mgの有効成分を含有する単位投与形態として配合できる。
以下の実施例は説明を意図し、そして本発明の範囲をどのような観点からも制限するものではない。
実施例の部
A)中間体の製造
実施例1
2-クロロ-ピリミジン(24.3g)を、数部に分けてトルエン(240mL)中の1,3-プロパンジアミン(85g)混合物に撹拌しながら還流温度で加えた。反応混合物を撹拌し、そして3時間還流した。反応混合物を冷却し、沈殿を濾過し、そして濾液を蒸発させた。残渣を真空で蒸留し、53g(65.7%)のN-2-ピリミジニル-1,3-プロパンジアミン(中間体I)を得た。
実施例2
3,6-ジクロロピリダジン(25g)、1,3-プロパンジアミン(62g)および炭酸ナトリウム(18g)の混合物(エタノール、500mL中)を、撹拌し、そして一晩還流した。反応混合物をデカライト上で濾過し、そして濾液を蒸発させた。残渣をアセトニトリルから晶出させた。結晶を濾過し、そして乾燥して、20.7gのN-(6-クロロ-3-ピリダジニル)-1,3-プロパンジアミンを得た;融点124.9℃(中間体2)。
実施例3
ジクロロメタン(10mL)中のメタンスルホニルクロライド(1.7mL)を、Heterocycles,36(10),2327(1993)に記載されたように製造した(±)-2-(ヒドロキシメチル)-2,3-ジヒドロ-1,4-ジオキシノ-[2,3-b]-ピリジン(2.4g)、およびジクロロメタン(45mL)中のN,N-ジエチルエタンアミン(4mL)の氷浴上で冷却した混合物に滴下し、そして混合物を5℃で1時間撹拌した。沈殿を濾過し、そして濾液を水で抽出した。有機層をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、そして蒸発させ、3.54gの(±)-2,3-ジヒドロ-1,4-ジオキシノ[2,3-b]ピリジン-2-メタノールメタンスルホン酸(エステル)(中間体3)を得た。
同様にして:
(±)-2,3-ジヒドロ-1,4-ジオキシノ[2,3-b]ピリジン-3-メタノールメタンスルホン酸(エステル)(中間体4)を製造した。
B)最終化合物の製造
実施例4
中間体3(3.68g)および中間体2(6.22g)を、100℃で1時間撹拌した。混合物を最初に、シリカゲル上でオープンカラムクロマトグラフィーにより(溶出液:CH2Cl2/(CH3OH/NH3)96/4)、そして次にHPLC(溶出液:ヘキサン/CH2Cl2/(CH3OH/NH3)10/9/1)により精製した。純粋な画分を集め、蒸発させ、そして残渣をCH3CNから再結晶して、0.77g(12%)の(±)-N-(6-クロロ-3-ピリダジニル)-N’-[(2,3-ジヒドロ-1,4-ジオキシノ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メチル]-1,3-プロパンジアミンを得た(融点100.8℃;化合物1)。
実施例5
中間体4(1.98g)および中間体1(2.46g)を、100℃で1時間撹拌した。混合物を最初にシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより(溶出液:CH2Cl2/CH3OH 96/4、94/6および90/10)、そして次に別のフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:CH2Cl2/(CH3OH/NH3)96/4)により精製した。純粋な画分を集め、蒸発させ、そして残渣をエタノール中で蓚酸塩(1:1)に転換し、1.26g(40%)の(±)-N-[(2,3-ジヒドロ-1,4-ジオキシノ[2,3-b]ピリジン-3-イル)メチル]-N’-2-ピリミジニル-1,3-プロパンジアミン蓚酸塩(1:1)を得た(融点193.6℃;化合物2)。
同様にして:
(±)-N-[(2,3-ジヒドロ-1,4-ジオキシノ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メチル]-N’-2-ピリミジニル-1,3-プロパンジアミン蓚酸塩(1:1)を製造した(融点181.2℃;化合物3)。
薬理学的実施例
実施例6
ブタ(ペントバルビタールナトリウムで麻酔をかけた)から摘出した脳底動脈のセグメントを、器官浴中で等長張力を記録するために取り付けた。調製物を、Krebs-Hanseleit溶液に浸した。溶液を37℃に維持し、そして95%O2−5%CO2の混合物を通気した。調製物は2グラムの安定な基底張力が得られるまで伸ばした。
調製物は、セロトニン(3×10-7M)用いて収縮させた。セロトニンの添加に対する反応を測定し、そして続いてセロトニンを洗い流した。この手順を、安定な反応が得られるまで繰り返した。続いて試験化合物を器官浴に加え、そして調製物の収縮を測定した。この収縮反応は、すでに測定したセロトニンに対する割合で表した。最低の活性濃度は、セロトニンの反応に対して50%の反応が得られる濃度と定義した。
表1は、式(I)の化合物の最低活性濃度を表す。
Figure 0004093431
E.組成物実施例
この実施例を通して使用するような“有効成分”(Active ingredient:A.I.)は、式(I)の化合物、その薬学的に許容し得る酸付加塩または立体化学的異性体に関する。
実施例7:経口ドロップ
500グラムのA.I.を、0.5リットルの2-ヒドロキシプロピオン酸および1.5リットルのポリエチレングリコールに60−80℃の温度で溶解した。30−40℃に冷却した後、35リットルのポリエチレングリコールを加え、そして混合物をよく撹拌した。次に1750グラムのサッカリンナトリウム(2.5リットルの精製水中)水溶液を加え、そして撹拌しながら2.5リットルのカカオ香料を加え、そしてポリエチレングリコールを加えて50リットル容量とし、10mg/mlのA.I.を含んで成る経口ドロップ溶液を提供した。生成した溶液は、適当な容器に満たした。
実施例8:経口用溶剤
9グラムのメチル4-ヒドロキシベンゾエートおよび1グラムのプロピル4-ヒドロキシベンゾエートを、4リットルの沸騰精製水に溶解した。3リットルのこの溶液中に、初に10グラムの2,3-ジヒドロキシコハク酸に溶解し、その後に20グラムのA.I.を溶解した。後者の溶液を、残りの前者の溶液と合わせ、そして12リットルの1,2,3-プロパントリオールおよび3リットルのソルビトール70%溶液をそれに加えた。40グラムのサッカリンナトリウムを、0.5リットルの水に溶解し、そして2mlのキイチゴおよび2mlのスグリのエキスを加えた。後者の溶液を前者の溶液と合わせ、水を加えて20リットル容量とし、茶サジ山盛り一杯(5ml)あたり5mgの有効成分を含有する経口用溶剤を提供した。生成した溶剤を適当な容器に満たした。
実施例9:カプセル
20グラムのA.I.、6グラムのラウリル硫酸ナトリウム、56グラムの澱粉、56グラムのラクトース、0.8グラムのコロイド状二酸化珪素および1.2グラムのステアリン酸マグネシウムを、一緒に激しく撹拌した。生成した混合物を、続いて1000個の適当な硬化ゼラチンカプセルに満たし、各々が20mgの有効成分を含んで成った。
実施例10:フィルム−コート錠剤
錠剤芯の調製
100グラムのA.I.、570グラムのラクトースおよび200グラムの澱粉混合物をよく混合し、そしてその後、5グラムのドデシル硫酸ナトリウムおよび10グラムのポリビニルピロリドン溶液(200mlの水中)を用いて湿潤化した。湿潤粉末混合物を、ふるいにかけ、乾燥し、そして再度ふるいにかけた。次に100グラムの微結晶化セルロースおよび15グラムの水素化植物油を加えた。全体をよく混合し、そして錠剤に圧縮し、10,000個の錠剤を生成し、各々10mgの有効成分を含んだ。
コーティング
10グラムのメチルセルロース溶液(75mlの変性エタノール中)に、5グラムのエチルセルロース(150mlのジクロロメタン中)を加えた。次に75mlのジクロロメタンおよび2.5mlの1,2,3-プロパントリオールを加えた。10グラムのポリエチレングリコールを溶融し、そして75mlのジクロロメタンに溶解した。後者の溶液を前者の溶液に加え、そして次に2.5グラムのオクタデカン酸マグネシウム、5グラムのポリビニルピロリドンおよび30mlの濃着色懸濁液を加え、そして全体を均一化した。錠剤芯を、このように得られた混合物を用いて、コーティング装置中で被覆した。
実施例11:注入用溶液
1.8グラムのメチル4-ヒドロキシベンゾエートおよび0.2グラムのプロピル4-ヒドロキシベンゾエートを、約0.5リットルの注入用の沸騰水に溶解した。約50℃に冷却した後、撹拌しながら4グラムの乳酸、0.05グラムのプロピレングリコールおよび4グラムのA.I.を加えた。この溶液を室温に冷却し、そして注入用の水を補充して1リットルとし、4mg/mlのA.I.を含んで成る溶液を生成した。この溶液を濾過により滅菌し(U.S.P.X VII p811)、そして滅菌容器に満たした。

Claims (7)


  1. Figure 0004093431
    式中、
    =a1-a2=a3-a4=は、式:
    =N−CH=CH−CH= (a)または
    =CH−CH=CH−N= (d)
    の二価の基であり、
    1、R2およびR3は、それぞれ独立して水素であり;
    Alk1はC1-5アルカンジイルであり;
    Alk2はC2-6アルカンジイルであり;そして
    Qは式
    Figure 0004093431
    式中、
    7およびR8は水素であり;
    19およびR20はそれぞれ独立して、水素またはハロである、で表される化合物、またはその薬学的に許容できる酸付加塩もしくは立体化学的異性体。
  2. Alk2が1,3-プロパンジイルである、請求項1に記載の化合物。
  3. 化合物が、
    N-[(2,3-ジヒドロ-1,4-ジオキシノ[2,3-b]ピリジン-3-イル)メチル]-
    N’-2-ピリミジニル-1,3-プロパンジアミン;
    N-[(2,3-ジヒドロ-1,4-ジオキシノ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メチル]-
    N’-2-ピリミジニル-1,3-プロパンジアミン;および
    N-(6-クロロ-3-ピリダジニル)-N’-[(2,3-ジヒドロ-1,4-ジオキシノ[2,3-b]ピリジン-2-イル)メチル]-1,3-プロパンジアミン、ならびにその医薬的に許容できる酸付加塩および立体化学的異性体からなる群より選ばれる、請求項1に記載の化合物。
  4. 医薬的に許容できるキャリアー、および有効成分として治療に有効量の請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化合物を含んで成る医薬組成物。
  5. 治療に有効な量の請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化合物を、医薬的に許容できるキャリアーと完全に混合することを特徴とする、請求項4に記載の医薬組成物の調製法。
  6. 医薬品として使用するための、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化合物。
  7. 請求項1に記載の化合物の製造方法であって、
    下記式(III)の中間体(式中、=a1-a2=a3-a4=、R3およびAlk1は請求項1に定義した通りであり、そしてW2はハロゲン、メタンスルホニルオキシおよびトルエンスルホニルオキシからなる群より選ばれる基である。)を、下記式(II)の中間体(式中、R1,R2、Alk2およびQは請求項1に定義した通りである。)と反応させることを特徴とする、上記製造方法:
    Figure 0004093431
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