JP4093166B2 - 浴室暖房乾燥機 - Google Patents

Description

本発明は、浴室内の暖房および浴室内に吊り下げた洗濯物等を乾燥せしめる浴室暖房乾燥機に関する。

従来、この種の浴室暖房乾燥機は、浴室暖房乾燥機本体にフロントカバー（グリルに相当）をビス（取付ねじに相当）により取り付けるものが知られている（例えば、特許文献１参照）。

以下、その浴室暖房乾燥機について図７および図８を参照しながら説明する。

図に示すように、熱交換器１０１および送風機１０２を収納した浴室暖房乾燥機本体１０３にビス固定部（雌ネジ孔）１０４を設け、吸い込み口１０５と吹き出し口１０６を設けたフロントカバー１０７にビス１０８を通す通孔１０９を設け、天井裏空間１１０に浴室暖房乾燥機本体１０３を配設し、天井パネル１１１を介して取り付けられるフロントカバー１０７を、フロントカバー１０７に設けた通孔１０９にビス１０８を通し、ビス１０８を浴室暖房乾燥機本体１０３に設けたビス固定部１０４に締め付けフロントカバー１０７を取り付けている。
特開２００１−２０８４１３号公報（[００３９]〜[００４２]図５、図１３）

このような従来の浴室暖房乾燥機では、フロントカバー１０７を取り付けるビス１０８はフロントカバー１０７の表面に露出し、見栄えが悪いという課題があり、見栄えを良くすることが要求されている。

また、フロントカバー１０７を取り付けるビス１０８の締め付け量が規制されていないため、フロントカバー１０７を樹脂で成形したり、薄肉で形成した場合には、ビス１０８の締め付け量が大きくなるとフロントカバー１０７が変形するという課題があり、フロントカバーの変形を防止することが要求されている。

本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、浴室暖房乾燥機を設置した状態の見栄えを良くすることができ、また、グリルの表面の変形を防止できる浴室暖房乾燥機を提供することを目的としている。

本発明は、グリルに設けられる吹出口をグリルの表面より内側に向いた傾斜凹面で形成し、傾斜凹面にグリルを取り付けるグリル取付用ねじ孔を設け、グリル取付用ねじ孔の設けられた傾斜凹面を閉鎖板で閉鎖し、前記閉鎖板と前記傾斜凹面との隙間を前記グリルの表面の屈曲点にでる構成としたものである。

この手段により、浴室暖房乾燥機を設置した状態の見栄えを良くすることができる浴室暖房乾燥機が得られる。

また、他の手段は、浴室の天井に当接してグリル取付用ねじの締め付けを規制する当接部を設けたものである。

この手段により、グリルの表面の変形を防止できる浴室暖房乾燥機が得られる。

本発明によれば設置した状態の見栄えが良くなる効果のある浴室暖房乾燥機を提供できる。

また、グリルの表面の変形を防止できる浴室暖房乾燥機を提供できる。

本発明の請求項１記載の発明は、下方に吸込開口と吹出開口を設け、内部に循環用ユニットを設けた循環部と、この循環部の下面に設けられる吸込口および吹出口を有したグリルとを備え、前記グリルに設けられる吹出口をグリルの表面より内側に向いた傾斜凹面で形成し、前記 傾斜凹面にグリルを取り付けるグリル取付用ねじ孔を設け、前記グリル
取付用ねじ孔の設けられた傾斜凹面を閉鎖板で閉鎖し、前記閉鎖板と前記傾斜凹面との隙間を前記グリルの表面の屈曲点にでたものであり、吹出口の表面に閉鎖板を設けた場合には、隙間や段差により意匠面が不連続となるためデザイン性が低下することとなるが、閉鎖板を傾斜凹面に設けた場合には隙間は表面からの屈曲点にでるため不連続には見えにくく見栄えが良くなる。

また、請求項２記載の発明は、グリルを取り付けるグリル取付用ねじの設けられる近傍に、前記グリル取付用ねじが所定の締め付け量となったときに浴室の天井に当接して前記グリル取付用ねじの締め付けを規制する当接部を設けたものであり、グリル取付用ねじのねじ締め付け量が大き過ぎた場合に、グリルは凹み変形することとなるが、グリルが変形する前に当接部が浴室の天井面に当接してグリル取付用ねじの締め付けが規制され、グリルの変形を防止することができる。

以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。

(実施の形態１)
図１〜図６に示すように、内部に循環用モータ１と循環用ファン２および循環用構成部材３と温水を通し温水熱を利用して加熱する熱交換器４とを一体的に形成した循環用ユニット５を外装ケース６に組み込み下方に吸込開口７と吹出開口８を形成した循環部９を設け、循環部９の下面には吸込口１０と吹出口１１を有したグリル１２を設け、グリル１２に設けられる吹出口１１をグリル１２の表面１３より内側に向いた傾斜凹面１４で形成し、傾斜凹面１４にグリル１２を取り付けるグリル取付用ねじ１５の設けられるグリル取付用ねじ孔１６を設け、グリル取付用ねじ孔１６の設けられた傾斜凹面１４を閉鎖板１７で閉鎖できるように設ける。

また、グリル１２にはグリル取付用ねじ１５の設けられる近傍にグリル取付用ねじ１５が所定の締め付け量となったときに、浴室の天井１８に当接してグリル取付用ねじ１５の締め付けを規制する当接部１９を設け構成する。

上記構成において、浴室暖房乾燥機を浴室に設置するときは、浴室の天井１８の上面側に循環部９を設け、循環部９の下面側にグリル１２をグリル取付用ねじ１５で取り付ける。

そして、吹出口１１を形成する傾斜凹面１４に設けたグリル取付用ねじ孔１６を介して取り付けられ、グリル取付用ねじ１５の頭部側が閉鎖されるように傾斜凹面１４を閉鎖板１７で閉鎖する。

また、グリル取付用ねじ１５を締めて行くと、グリル１２に設けた当接部１９が浴室の天井１８の下面に当接し、グリル取付用ねじ１５の締め付けが規制される。

次に、浴室の天井１８に設けた浴室暖房乾燥機を運転すると、グリル１２の吸込口１０より吸い込まれた空気は、吸込開口７より循環部９内に吸い込まれ、循環用ファン２より送られた空気は、温水により加熱されている熱交換器４により加熱され温風となって吹出開口８よりグリル１２の吹出口１１より浴室内に送風されて浴室の暖房または浴室内に吊り下げられた洗濯物の乾燥が行われることとなる。

なお、実施の形態１では、循環部９を浴室の天井１８の上面側に設けたのち、グリル１２を取り付けるようにしたが、循環部９にグリル１２を取り付けたのち、浴室の天井１８に設置するようにしても良いことは言うまでもない。

傾斜凹面と閉鎖板を用いることにより容易に見栄えを良くすることができるので、天井面に設けられる熱交換形換気装置にも適用することができる。

本発明の実施の形態１の浴室暖房乾燥機のグリルの平面図 同浴室暖房乾燥機の設置状態を示す断面図 同浴室暖房乾燥機の循環ユニットの斜視図 同浴室暖房乾燥機のグリルの吹出部分の構成を示す断面図 同浴室暖房乾燥機の当接部の構成を示す断面図 同浴室暖房乾燥機のグリルの背面を示す斜視図 従来の浴室暖房乾燥機の設置前の断面図 同浴室暖房乾燥機の設置状態を示す断面図

符号の説明

５ 循環用ユニット
７ 吸込開口
８ 吹出開口
９ 循環部
１０ 吸込口
１１ 吹出口
１２ グリル
１３ 表面
１４ 傾斜凹面
１５ グリル取付用ねじ
１６ グリル取付用ねじ孔
１７ 閉鎖板
１８ 浴室の天井
１９ 当接部

Claims (2)

1. 下方に吸込開口と吹出開口を設け、内部に循環用ユニットを設けた循環部と、この循環部の下面に設けられる吸込口および吹出口を有したグリルとを備え、前記グリルに設けられる吹出口をグリルの表面より内側に向いた傾斜凹面で形成し、前記傾斜凹面にグリルを取り付けるグリル取付用ねじ孔を設け、前記グリル取付用ねじ孔の設けられた傾斜凹面を閉鎖板で閉鎖し、前記閉鎖板と前記傾斜凹面との隙間を前記グリルの表面の屈曲点にでる構成とした浴室暖房乾燥機。
2. グリルを取り付けるグリル取付用ねじの設けられる近傍に、前記グリル取付用ねじが所定の締め付け量となったときに、浴室の天井に当接して前期グリル取付用ねじの締め付けを規制する当接部を設けた請求項１記載の浴室暖房乾燥機。

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