JP4092671B2 - オゾン吸脱着装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、発生したオゾンを吸着して蓄積し、この蓄積したオゾンを脱着して放出するオゾン吸脱着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙やパルプ等の漂白用として環境への悪影響がないオゾンの使用が広まってきている。オゾンは放電や紫外線照射、または電気分解などの方法により、酸素を原料としてオゾン発生機によって生成される。このようにして生成したオゾンは一旦吸着塔に吸着させて蓄積し濃縮される。吸着は9〜10ata(絶対気圧)で−60〜−30℃で行われる。次に供給先への供給を行うため、加熱して脱着させ、窒素や乾燥空気などのキャリアガスとともに供給先に送られる。脱着は1〜9ataで−60〜0℃で行われる。吸着反応は発熱を伴うため冷却する必要があり、脱着反応は吸熱を伴うため加熱する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
複数の吸着塔を有するプラントではそれぞれオゾンの吸着や脱着を単独で行っている。オゾン吸着には、発熱反応のため、吸着剤温度を一定に保つ冷却が必要となり、オゾン脱着には、吸熱反応のため加熱が必要となるが、それぞれ冷却装置と加熱装置とから冷却、加熱をしていた。
【0004】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、複数の吸着塔でオゾン吸着と脱着を同時に行う場合、吸着時に発生する熱を脱着時に用いるようにしたオゾン吸脱着装置を提供することを目的する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1の発明では、冷却しながらオゾンを供給するとオゾンを吸着し、加熱すると吸着したオゾンを脱着するオゾン吸脱着剤を充填した第1容器と第2容器を並べ、冷却装置より第1容器、第2容器を通り冷却装置に戻る伝熱管を設け、伝熱管に伝熱媒体の流れる方向を第1容器から第2容器に流れるようにして、第1容器でオゾンを吸着して第2容器でオゾンを脱着する場合、または伝熱管に伝熱媒体の流れる方向を第2容器から第1容器に流れるようにして、第2容器でオゾンを吸着して第1容器でオゾンを脱着する場合、のいずれかにより吸脱着を行う。
【0006】
オゾンを吸着する方の容器に冷却装置より冷却した伝熱媒体を流して、吸着反応により発生する熱を吸収し、この熱をオゾンを脱着する方の容器に伝達して脱着反応に必要な熱とする。このように吸着時の発熱、脱着時の吸熱を互いに相殺することにより伝熱媒体の冷却・加熱における熱負荷を低減できる。
【0007】
請求項2の発明では、冷却しながらオゾンを供給するとオゾンを吸着し、加熱すると吸着したオゾンを脱着するオゾン吸脱着剤を充填した第1容器と第2容器と第3容器と第4容器を並べ、冷却装置より第1容器、第2容器、第3容器、第4容器を通り冷却装置に戻る伝熱管を設け、伝熱管に伝熱媒体の流れる方向を第1容器から第4容器に流れるようにしたときは、第2容器でオゾンを吸着して第4容器でオゾンを脱着する場合、第1容器でオゾンを吸着して第3容器でオゾンを脱着する場合、のいずれか、伝熱管に伝熱媒体の流れる方向を第4容器から第1容器に流れるようにしたときは、第4容器でオゾンを吸着して第2容器でオゾンを脱着する場合、第3容器でオゾンを吸着して第1容器でオゾンを脱着する場合、のいずれかにより吸脱着を行う。
【0008】
4個並んだ容器の内一つ置きに2個の容器を選び、オゾン吸着を行う容器からオゾン脱着を行う容器に冷却した伝熱媒体が流れるようにすることにより、オゾン吸着時の発熱、オゾン脱着時の吸熱を互いに相殺することができ伝熱媒体の冷却・加熱における熱負荷を低減できる。なお、オゾン吸着と脱着を行わない容器は次のオゾン吸着と脱着に備えて冷却または加熱されることになる。
【0009】
請求項3の発明では、冷却しながらオゾンを供給するとオゾンを吸着し、加熱すると吸着したオゾンを脱着するオゾン吸脱着剤を充填した第1容器と第2容器と第3容器とを配置し、冷却装置より第2容器、第1容器を通り冷却装置に戻り、この順に伝熱媒体が流れる第1伝熱管と、冷却装置より第3容器、第2容器を通り冷却装置に戻り、この順に伝熱媒体が流れる第2伝熱管と、冷却装置より第1容器、第3容器を通り冷却装置に戻り、この順に伝熱媒体が流れる第3伝熱管と、を設け、第2容器でオゾンを脱着して第3容器でオゾンを吸着する場合、第3容器でオゾンを脱着して第1容器でオゾンを吸着する場合、第1容器でオゾンを脱着して第2容器でオゾンを吸着する場合、のいずれかにより吸脱着を行う。
【0010】
3つの容器のうち1つをオゾン吸着、1つをオゾン脱着、1つを冷却するのみとし、オゾン吸着をする容器からオゾン脱着をする容器に冷却した伝熱媒体が流れ、冷却をする容器からオゾン吸着をする容器に冷却した伝熱媒体が流れるようにする。これによりオゾン吸着時の発熱、オゾン脱着時の吸熱を互いに相殺することができ、伝熱媒体の冷却・加熱における熱負荷を低減できる。なお、冷却される容器は次のオゾン吸着に備えて冷却され、オゾン吸着した容器は次にオゾン脱着され、オゾン脱着した容器は次に冷却されることになる。
【0011】
請求項4の発明では、冷却しながらオゾンを供給するとオゾンを吸着し、加熱すると吸着したオゾンを脱着するオゾン吸脱着材を充填した第1容器と第2容器と第3容器と第4容器を配置し、冷却装置より第2容器、第1容器を通り冷却装置に戻り、この順に伝熱媒体が流れる第1伝熱管と、冷却装置より第3容器、第2容器を通り冷却装置に戻り、この順に伝熱媒体が流れる第2伝熱管と、冷却装置より第4容器、第3容器を通り冷却装置に戻り、この順に伝熱媒体が流れる第3伝熱管と、冷却装置より第1容器、第4容器を通り冷却装置に戻り、この順に伝熱媒体が流れる第4伝熱管と、を設け、第2容器でオゾンを脱着して第4容器でオゾンを吸着する場合、第3容器でオゾンを脱着して第1容器でオゾンを吸着する場合、第4容器でオゾンを脱着して第2容器でオゾンを吸着する場合、第1容器でオゾンを脱着して第3容器でオゾンを吸着する場合、のいずれかにより吸脱着を行う。
【0012】
4つの容器のうち1つを冷却、1つをオゾン脱着、1つを昇温、1つをオゾン吸着とし、冷却装置より、昇温する容器からオゾン脱着する容器に伝熱媒体が流れ、オゾン吸着する容器から昇温する容器に伝熱媒体が流れ、冷却する容器からオゾン吸着する容器に冷却した伝熱媒体が流れるようにする。これによりオゾン吸着時の発熱は昇温する容器を経由してオゾン脱着する容器に伝達され、オゾン脱着時の吸熱と互いに相殺することができ、伝熱媒体の冷却・加熱における熱負荷を低減できる。なお、冷却される容器は次のオゾン吸着に備えて冷却され、昇温される容器は次のオゾン脱着に備えて加熱される。冷却した容器は次にオゾン吸着され、オゾン脱着した容器は次に冷却され、昇温した容器は次にオゾン脱着され、オゾン吸着した容器は次に昇温される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は第1実施形態のオゾン吸脱着装置の構成を示す図である。本実施形態は第1オゾン吸脱着塔1と第2オゾン吸脱着塔2と冷却装置4より構成され、第1,2オゾン吸脱着塔1,2にはシリカゲル等のオゾン吸着剤3が充填され、冷却装置4から伝熱管5が両塔1,2を通り、冷却装置4に戻るように設けられている。オゾン吸脱着塔1,2はオゾン吸着時発熱反応をするので、冷却しながらオゾンを供給して吸着させる。またオゾン脱着時吸熱反応をするので、加熱することによりオゾンを脱着させる。冷却装置4は伝熱媒体によりオゾン吸脱着塔1,2の温度制御を行う。
【0014】
図1(A)は第1オゾン吸脱着塔1でオゾン吸着を行い、第2オゾン吸脱着塔2でオゾン脱着を同時に行う場合を示す。この場合、伝熱管5を流れる冷却された伝熱媒体は先ず第1オゾン吸脱着塔1で熱交換し、次に第2オゾン吸脱着塔2で熱交換して、冷却装置4に戻る。これにより第1オゾン吸脱着塔1のオゾン吸着による発熱反応で発生した熱を第2オゾン吸脱着塔2のオゾン脱着による吸熱反応に与えることができ、吸着時の発熱と脱着時の吸収熱を互いに相殺することにより、伝熱媒体の冷却・加熱における熱負荷を低減できる。
【0015】
図1(B)は第2オゾン吸脱着塔2でオゾン吸着を行い、第1オゾン吸脱着塔1でオゾン脱着を同時に行う場合を示す。この場合、伝熱管5を流れる冷却された伝熱媒体は先ず第2オゾン吸脱着塔2で熱交換し、次に第1オゾン吸脱着塔1で熱交換して、冷却装置4に戻る。これにより第2オゾン吸脱着塔2のオゾン吸着による発熱反応で発生した熱を第1オゾン吸脱着塔1のオゾン脱着による吸熱反応に与えることができ、吸着時の発熱と脱着時の吸収熱を互いに相殺することにより、伝熱媒体の冷却・加熱における熱負荷を低減できる。
【0016】
図2は第2実施形態のオゾン吸脱着装置の構成を示す。本実施形態は第1オゾン吸脱着塔11と、第2オゾン吸脱着塔12と、第3オゾン吸脱着塔13と、第4オゾン吸脱着塔14と、冷却装置4より構成され、第1〜4オゾン吸脱着塔11〜14にはシリカゲル等のオゾン吸着剤3が充填され、冷却装置4から伝熱管5が各塔11〜14を通り、冷却装置4に戻るように設けられている。オゾン吸脱着塔11〜14と冷却装置4は第1実施形態と同じである。
【0017】
図2(A)は第1オゾン吸脱着塔11では冷却のみ行い、第2オゾン吸脱着塔12ではオゾン吸着を行い、第3オゾン吸脱着塔13では昇温のみ行い、第4オゾン吸脱着塔14ではオゾン脱着を行う場合を示す。冷却された伝熱媒体は、冷却装置4より第1オゾン吸脱着塔11、第2オゾン吸脱着塔12、第3オゾン吸脱着塔13、第4オゾン吸脱着塔14を経て冷却装置4に戻る。
【0018】
これにより、第1オゾン吸脱着塔11では次のオゾン吸着に備えて冷却が行われ、第2オゾン吸脱着塔12ではオゾン吸着による発熱を伝熱媒体に与えて冷却され、第3オゾン吸脱着塔13では吸収した発熱により次のオゾン脱着に備えて昇温のみ行い、第4オゾン吸脱着塔14ではオゾン脱着反応による吸熱を伝熱媒体が吸収した発熱量により相殺する。このように、吸着時の発熱と脱着時の吸収熱を互いに相殺することにより、伝熱媒体の冷却・加熱における熱負荷を低減できる。
【0019】
図2(B)は第1オゾン吸脱着塔11ではオゾン吸着、第2オゾン吸脱着塔12では昇温、第3オゾン吸脱着塔13ではオゾン脱着、第4オゾン吸脱着塔14では冷却を行う場合を示す。冷却された伝熱媒体は、冷却装置4より第1オゾン吸脱着塔11、第2オゾン吸脱着塔12、第3オゾン吸脱着塔13、第4オゾン吸脱着塔14を経て冷却装置4に戻る。各装置の動作は(A)の場合と同様である。
【0020】
図2(C)は第1オゾン吸脱着塔11では冷却、第2オゾン吸脱着塔12ではオゾン脱着、第3オゾン吸脱着塔13では昇温、第4オゾン吸脱着塔14ではオゾン吸着を行う場合を示す。冷却された伝熱媒体は、冷却装置4より第4オゾン吸脱着塔14、第3オゾン吸脱着塔13、第2オゾン吸脱着塔12、第1オゾン吸脱着塔11を経て冷却装置4に戻る。吸着塔から脱着塔に伝熱媒体が流れるのは(A)の場合と同じであり、各装置の動作は(A)の場合と同様である。
【0021】
図2(D)は第1オゾン吸脱着塔11ではオゾン脱着、第2オゾン吸脱着塔12では昇温、第3オゾン吸脱着塔13ではオゾン吸着、第4オゾン吸脱着塔14では冷却を行う場合を示す。冷却された伝熱媒体は、冷却装置4より第4オゾン吸脱着塔14、第3オゾン吸脱着塔13、第2オゾン吸脱着塔12、第1オゾン吸脱着塔11を経て冷却装置4に戻る。吸着塔から脱着塔に伝熱媒体が流れるのは(A)の場合と同じであり、各装置の動作は(A)の場合と同様である。
【0022】
以上(A)〜(D)に示すように、各オゾン吸脱着塔は、冷却,吸着,昇温,脱着を繰り返すので、各塔が均等に動作することができる。
【0023】
図3は第3実施形態を示す。本実施形態は第1オゾン吸脱着塔21と、第2オゾン吸脱着塔22と、第3オゾン吸脱着塔23と、冷却装置24より構成され、第1〜3オゾン吸脱着塔21〜23にはシリカゲル等のオゾン吸着剤3が充填され、冷却装置24には、伝熱管5内を伝熱媒体が第2オゾン吸脱着塔22より第1オゾン吸脱着塔21に流れる第1ループ25と、伝熱管5内を伝熱媒体が第3オゾン吸脱着塔23より第2オゾン吸脱着塔22に流れる第2ループ26と、伝熱管5内を伝熱媒体が第1オゾン吸脱着塔21より第3オゾン吸脱着塔23に流れる第3ループ27と、が設けられている。
【0024】
図3(A)は第1オゾン吸脱着塔21では冷却のみ行い、第2オゾン吸脱着塔22ではオゾン脱着を行い、第3オゾン吸脱着塔23ではオゾン吸着を行う場合を示す。第3ループ27により第1オゾン吸脱着塔21は冷却され、第3オゾン吸脱着塔23はオゾン吸着反応に必要な冷却を受ける。第2ループ26により第3オゾン吸脱着塔23はオゾン吸着反応で発生する熱を除去され、第2オゾン吸脱着塔22はオゾン脱着反応に必要な加熱を受ける。このように、吸着時の発熱と脱着時の吸収熱を互いに相殺することにより、伝熱媒体の冷却・加熱における熱負荷を低減できる。
【0025】
図3(B)は第1オゾン吸脱着塔21ではオゾン吸着を行い、第2オゾン吸脱着塔22では冷却を行い、第3オゾン吸脱着塔23ではオゾン脱着を行う場合を示す。第1ループ25により第2オゾン吸脱着塔22は冷却され、第1オゾン吸脱着塔21はオゾン吸着反応に必要な冷却を受ける。第3ループ27により第1オゾン吸脱着塔21はオゾン吸着反応で発生する熱を除去され、第3オゾン吸脱着塔23はオゾン脱着反応に必要な加熱を受ける。このように、吸着時の発熱と脱着時の吸収熱を互いに相殺することにより、伝熱媒体の冷却・加熱における熱負荷を低減できる。
【0026】
図3(C)は第1オゾン吸脱着塔21ではオゾン脱着を行い、第2オゾン吸脱着塔22ではオゾン吸着を行い、第3オゾン吸脱着塔23では冷却を行う場合を示す。第2ループ26により第3オゾン吸脱着塔23は冷却され、第2オゾン吸脱着塔22はオゾン吸着反応に必要な冷却を受ける。第1ループ25により第2オゾン吸脱着塔22はオゾン吸着反応で発生する熱を除去され、第1オゾン吸脱着塔21はオゾン脱着反応に必要な加熱を受ける。このように、吸着時の発熱と脱着時の吸収熱を互いに相殺することにより、伝熱媒体の冷却・加熱における熱負荷を低減できる。
【0027】
以上(A)〜(C)に示すように、各オゾン吸脱着塔は、冷却,吸着,脱着を繰り返すので、各塔が均等に動作することができる。
【0028】
図4は第4実施形態を示す。本実施形態は第1オゾン吸脱着塔31と、第2オゾン吸脱着塔32と、第3オゾン吸脱着塔33と、第4オゾン吸脱着塔34と、冷却装置35より構成され、第1〜4オゾン吸脱着塔31〜34にはシリカゲル等のオゾン吸着剤3が充填され、冷却装置35には、伝熱管5内を伝熱媒体が第2オゾン吸脱着塔32より第1オゾン吸脱着塔31に流れる第1ループ36と、伝熱管5内を伝熱媒体が第3オゾン吸脱着塔33より第2オゾン吸脱着塔32に流れる第2ループ37と、伝熱管5内を伝熱媒体が第4オゾン吸脱着塔34より第3オゾン吸脱着塔33に流れる第3ループ38と、伝熱管5内を伝熱媒体が第1オゾン吸脱着塔31より第4オゾン吸脱着塔34に流れる第4ループ39と、が設けられている。
【0029】
図4(A)は第1オゾン吸脱着塔31では冷却のみ行い、第2オゾン吸脱着塔32ではオゾン脱着を行い、第3オゾン吸脱着塔33では昇温を行い、第4オゾン吸脱着塔34ではオゾン吸着を行う場合を示す。第4ループ39により第1オゾン吸脱着塔31は冷却され、第4オゾン吸脱着塔34はオゾン吸着反応に必要な冷却を受ける。第3ループ38により第4オゾン吸脱着塔34はオゾン吸着反応で発生する熱を除去され、第3オゾン吸脱着塔33は除去された熱で昇温され次のオゾン脱着に備える。第2ループ37により第3オゾン吸脱着塔33では昇温した熱量の一部を吸収し、第2オゾン吸脱着塔32のオゾン脱着反応による吸熱を伝熱媒体が吸収した発熱量により相殺する。このように、吸着時の発熱と脱着時の吸収熱を互いに相殺することにより、伝熱媒体の冷却・加熱における熱負荷を低減できる。
【0030】
図4(B)は第1オゾン吸脱着塔31ではオゾン吸着を行い、第2オゾン吸脱着塔32では冷却を行い、第3オゾン吸脱着塔33ではオゾン脱着を行い、第4オゾン吸脱着塔34では昇温を行う場合を示す。第1ループ36により第2オゾン吸脱着塔32は冷却され、第1オゾン吸脱着塔31はオゾン吸着反応に必要な冷却を受ける。第4ループ39により第1オゾン吸脱着塔31はオゾン吸着反応で発生する熱を除去され、第4オゾン吸脱着塔34は除去された熱で昇温され次のオゾン脱着に備える。第3ループ38により第4オゾン吸脱着塔34では昇温した熱量の一部を吸収し、第3オゾン吸脱着塔33のオゾン脱着反応による吸熱を伝熱媒体が吸収した発熱量により相殺する。このように、吸着時の発熱と脱着時の吸収熱を互いに相殺することにより、伝熱媒体の冷却・加熱における熱負荷を低減できる。
【0031】
図4(C)は第1オゾン吸脱着塔31では昇温を行い、第2オゾン吸脱着塔32ではオゾン吸着を行い、第3オゾン吸脱着塔33では冷却を行い、第4オゾン吸脱着塔34ではオゾン脱着を行う場合を示す。第2ループ37により第3オゾン吸脱着塔33は冷却され、第2オゾン吸脱着塔32はオゾン吸着反応に必要な冷却を受ける。第1ループ36により第2オゾン吸脱着塔32はオゾン吸着反応で発生する熱を除去され、第1オゾン吸脱着塔31は除去された熱で昇温され次のオゾン脱着に備える。第4ループ39により第1オゾン吸脱着塔31では昇温した熱量の一部を吸収し、第4オゾン吸脱着塔34のオゾン脱着反応による吸熱を伝熱媒体が吸収した発熱量により相殺する。このように、吸着時の発熱と脱着時の吸収熱を互いに相殺することにより、伝熱媒体の冷却・加熱における熱負荷を低減できる。
【0032】
図4(D)は第1オゾン吸脱着塔31ではオゾン脱着を行い、第2オゾン吸脱着塔32では昇温を行い、第3オゾン吸脱着塔33ではオゾン吸着を行い、第4オゾン吸脱着塔34では冷却を行う場合を示す。第3ループ38により第4オゾン吸脱着塔34は冷却され、第3オゾン吸脱着塔33はオゾン吸着反応に必要な冷却を受ける。第2ループ37により第3オゾン吸脱着塔33はオゾン吸着反応で発生する熱を除去され、第2オゾン吸脱着塔32は除去された熱で昇温され次のオゾン脱着に備える。第1ループ36により第2オゾン吸脱着塔32では昇温した熱量の一部を吸収し、第1オゾン吸脱着塔31のオゾン脱着反応による吸熱を伝熱媒体が吸収した発熱量により相殺する。このように、吸着時の発熱と脱着時の吸収熱を互いに相殺することにより、伝熱媒体の冷却・加熱における熱負荷を低減できる。
【0033】
以上(A)〜(D)に示すように、各オゾン吸脱着塔は、冷却,吸着,昇温,脱着を繰り返すので、各塔が均等に動作することができる。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明は、オゾン吸着と脱着を同時に行いオゾン吸着で発生する発熱量をオゾン脱着に必要となる加熱に用いることにより、吸着時の発熱と脱着時の吸熱を相殺するので、オゾン吸脱着に必要な冷却・加熱の熱負荷を低減できる。また複数のオゾン吸脱着塔の冷却、加熱を少数の冷却装置で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の構成を示す図である。
【図2】本発明の第2実施形態の構成を示す図である。
【図3】本発明の第3実施形態の構成を示す図である。
【図4】本発明の第4実施形態の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 第1オゾン吸脱着塔
2 第2オゾン吸脱着塔
3 オゾン吸着剤
4 冷却装置
5 伝熱管器
11 第1オゾン吸脱着塔
12 第2オゾン吸脱着塔
13 第3オゾン吸脱着塔
14 第4オゾン吸脱着塔
21 第1オゾン吸脱着塔
22 第2オゾン吸脱着塔
23 第3オゾン吸脱着塔
24 冷却装置
25 第1ループ
26 第2ループ
27 第3ループ
31 第1オゾン吸脱着塔
32 第2オゾン吸脱着塔
33 第3オゾン吸脱着塔
34 第4オゾン吸脱着塔
35 冷却装置
36 第1ループ
37 第2ループ
38 第3ループ
39 第4ループ
Claims (4)
- 冷却しながらオゾンを供給するとオゾンを吸着し、加熱すると吸着したオゾンを脱着するオゾン吸脱着剤を充填した第1容器と第2容器を並べ、冷却装置より第1容器、第2容器を通り冷却装置に戻る伝熱管を設け、伝熱管に伝熱媒体の流れる方向を第1容器から第2容器に流れるようにして、第1容器でオゾンを吸着して第2容器でオゾンを脱着する場合、または伝熱管に伝熱媒体の流れる方向を第2容器から第1容器に流れるようにして、第2容器でオゾンを吸着して第1容器でオゾンを脱着する場合、のいずれかにより吸脱着を行うことを特徴とするオゾン吸脱着装置。
- 冷却しながらオゾンを供給するとオゾンを吸着し、加熱すると吸着したオゾンを脱着するオゾン吸脱着剤を充填した第1容器と第2容器と第3容器と第4容器を並べ、冷却装置より第1容器、第2容器、第3容器、第4容器を通り冷却装置に戻る伝熱管を設け、伝熱管に伝熱媒体の流れる方向を第1容器から第4容器に流れるようにしたときは、第2容器でオゾンを吸着して第4容器でオゾンを脱着する場合、第1容器でオゾンを吸着して第3容器でオゾンを脱着する場合、のいずれか、伝熱管に伝熱媒体の流れる方向を第4容器から第1容器に流れるようにしたときは、第4容器でオゾンを吸着して第2容器でオゾンを脱着する場合、第3容器でオゾンを吸着して第1容器でオゾンを脱着する場合、のいずれかにより吸脱着を行うことを特徴とするオゾン吸脱着装置。
- 冷却しながらオゾンを供給するとオゾンを吸着し、加熱すると吸着したオゾンを脱着するオゾン吸脱着剤を充填した第1容器と第2容器と第3容器とを配置し、冷却装置より第2容器、第1容器を通り冷却装置に戻り、この順に伝熱媒体が流れる第1伝熱管と、冷却装置より第3容器、第2容器を通り冷却装置に戻り、この順に伝熱媒体が流れる第2伝熱管と、冷却装置より第1容器、第3容器を通り冷却装置に戻り、この順に伝熱媒体が流れる第3伝熱管と、を設け、第2容器でオゾンを脱着して第3容器でオゾンを吸着する場合、第3容器でオゾンを脱着して第1容器でオゾンを吸着する場合、第1容器でオゾンを脱着して第2容器でオゾンを吸着する場合、のいずれかにより吸脱着を行うことを特徴とするオゾン吸脱着装置。
- 冷却しながらオゾンを供給するとオゾンを吸着し、加熱すると吸着したオゾンを脱着するオゾン吸脱着剤を充填した第1容器と第2容器と第3容器と第4容器を配置し、冷却装置より第2容器、第1容器を通り冷却装置に戻り、この順に伝熱媒体が流れる第1伝熱管と、冷却装置より第3容器、第2容器を通り冷却装置に戻り、この順に伝熱媒体が流れる第2伝熱管と、冷却装置より第4容器、第3容器を通り冷却装置に戻り、この順に伝熱媒体が流れる第3伝熱管と、冷却装置より第1容器、第4容器を通り冷却装置に戻り、この順に伝熱媒体が流れる第4伝熱管と、を設け、第2容器でオゾンを脱着して第4容器でオゾンを吸着する場合、第3容器でオゾンを脱着して第1容器でオゾンを吸着する場合、第4容器でオゾンを脱着して第2容器でオゾンを吸着する場合、第1容器でオゾンを脱着して第3容器でオゾンを吸着する場合、のいずれかにより吸脱着を行うことを特徴とするオゾン吸脱着装置。
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