JPH10194704A - 水素ガス精製方法及びその装置 - Google Patents

水素ガス精製方法及びその装置

Info

Publication number
JPH10194704A
JPH10194704A JP35778296A JP35778296A JPH10194704A JP H10194704 A JPH10194704 A JP H10194704A JP 35778296 A JP35778296 A JP 35778296A JP 35778296 A JP35778296 A JP 35778296A JP H10194704 A JPH10194704 A JP H10194704A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogen
gas
dehumidifying
hydrogen gas
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35778296A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Sato
幸雄 佐藤
Masakazu Sato
将一 佐藤
Harunobu Takeda
晴信 竹田
Yuichi Wakizaka
裕一 脇坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Steel Works Ltd filed Critical Japan Steel Works Ltd
Priority to JP35778296A priority Critical patent/JPH10194704A/ja
Publication of JPH10194704A publication Critical patent/JPH10194704A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被毒性ガスである水分が水素吸蔵合金に結合
するため、水素吸蔵能力が次第に低下する。 【解決手段】 水素源1,1”から排出される不純ガス
を含む水素ガスを、第1除湿剤Aが充填された第1除湿
容器2に通して除湿を行つて水素ガス処理装置4に導
き、水素吸蔵合金Mに水素を吸蔵させ、その後、水素吸
蔵合金Mを加熱させ、放出された比較的高温の水素ガス
を第2除湿剤Bが充填された第2除湿容器3に通して第
2除湿剤Bの再生を行い、水素ガスを水素回収装置1,
1’に回収させ、次に、水素源1,1”から排出される
不純ガスを含む水素ガスを、第2除湿剤Bが充填された
第2除湿容器3に通して除湿を行つて水素ガス処理装置
4に導き、水素吸蔵合金Mに水素を吸蔵させ、その後、
水素吸蔵合金Mを加熱させ、放出された比較的高温の水
素ガスを第1除湿剤Aが充填された第1除湿容器2に通
して第1除湿剤Aの再生を行い、水素ガスを水素回収装
置1,1’に回収させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水素源から排出さ
れる不純ガスを含む水素ガスから水分を除去して水素吸
蔵合金に導くようにした水素ガス精製方法及びその装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来の水素ガス精製装置と
して、例えば特開平3−271101号公報に記載され
るものが知られている。この公報に記載される水素ガス
精製装置は、水素利用装置と、水素吸蔵合金を内蔵して
加熱装置及び冷却装置を付属する水素ガス処理装置とを
圧力調節バルブを有する吸収用ガスラインにて接続する
と共に、バルブを有する製品ガスラインを該水素ガス処
理装置に接続することを特徴としている。
【0003】この水素ガス精製装置によれば、圧力調節
バルブの設定圧を調節し、製品ガスラインのバルブを閉
じた状態で、水素利用装置内の不純ガスを含む水素を冷
却した水素ガス処理装置に導入して吸蔵させ、また、水
素ガス処理装置に吸蔵させた高純度の水素は、水素ガス
処理装置を加熱すると共に、製品ガスラインのバルブを
開いて製品ガスラインから水素利用装置に還流させる。
【0004】しかしながら、このような従来の水素ガス
精製装置にあつては、水素利用装置からの不純ガスを含
む水素ガスをそのまま水素ガス処理装置に導入している
ため、水素ガス処理装置の耐久性に劣るという技術的課
題がある。すなわち、水素利用装置からの不純ガスに
は、水素吸蔵合金に対する被毒性ガスが含まれている。
この種の被毒性ガスとして、例えば水分が知られ、水素
ガス処理装置内の冷却装置によつて冷却された水素吸蔵
合金に水素ガスを吸蔵させる際、水分が水素吸蔵合金に
結合するため、水素吸蔵合金に水素の吸蔵・放出を繰り
返し行なつた場合、水素吸蔵能力が次第に低下する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は次の通りである。請求項1の発明は、水素源1,1”
から排出される不純ガスを含む水素ガスを、第1除湿剤
Aが充填された第1除湿容器2に通して除湿を行い、水
分が除去されて第1除湿容器2から流出する水素ガスを
水素ガス処理装置4に導き、該水素ガス処理装置4内の
冷却させた水素吸蔵合金Mに水素を吸蔵させ、その後、
該水素ガス処理装置4内の水素吸蔵合金Mを加熱させ、
該水素吸蔵合金Mに吸蔵させた水素を放出させ、この放
出された低露点の水素ガスを第2除湿剤Bが充填された
第2除湿容器3に通して第2除湿剤Bの再生を行い、第
2除湿容器3から流出する水素ガスを水素回収装置1,
1’に回収させ、次に、水素源1,1”から排出される
不純ガスを含む水素ガスを、第2除湿剤Bが充填された
第2除湿容器3に通して除湿を行い、水分が除去されて
第2除湿容器3から流出する水素ガスを水素ガス処理装
置4に導き、該水素ガス処理装置4内の冷却させた水素
吸蔵合金Mに水素を吸蔵させ、その後、該水素ガス処理
装置4内の水素吸蔵合金Mを加熱させ、該水素吸蔵合金
Mに吸蔵させた水素を放出させ、この放出された低露点
の水素ガスを第1除湿剤Aが充填された第1除湿容器2
に通して第1除湿剤Aの再生を行い、第1除湿容器2か
ら流出する水素ガスを水素回収装置1,1’に回収させ
ることを特徴とする水素ガス精製方法である。請求項2
の発明は、不純ガスを含む水素ガスを排出する水素源
1,1”と、除湿剤A,Bがそれぞれ充填され、水素源
1,1”に吸収用ガスライン8a,8b,8cを介して
選択的に接続可能に配置されると共に、水素回収装置
1,1’に製品ガスライン9a,9b,9cを介して選
択的に接続可能に配置される第1除湿容器2及び第2除
湿容器3と、第1除湿容器2及び第2除湿容器3にそれ
ぞれ配管10,11を介して接続され、加熱装置5及び
冷却装置6を付属すると共に水素吸蔵合金Mを収容する
水素ガス処理装置4とを備え、水素源1,1”から排出
される不純ガスを含む水素ガスを、吸収用ガスライン8
a,8b,8cを介して第1除湿容器2及び第2除湿容
器3のいずれかを通した後に、配管10,11を介して
水素ガス処理装置4に導き、水素ガス処理装置4から流
出する高純度の水素ガスを、配管11,10を介して第
1除湿容器2及び第2除湿容器3のいずれかを通した後
に、製品ガスライン9a,9b,9cを介して水素回収
装置1,1’に導くことを特徴とする水素ガス精製装置
である。請求項3の発明は、水素ガス処理装置4に、開
閉機能を有するパージ弁AV3を付属するパージガスラ
イン12が接続され、水素ガス処理装置4から流出する
不純ガスを比較的多量に含むパージガスを該パージガス
ライン12から外部に放出させることを特徴とする請求
項2の水素ガス精製装置である。請求項4の発明は、第
1除湿容器2及び第2除湿容器3のそれぞれに、開閉機
能を有するパージ弁AV3A,AV3Bを付属するパー
ジガスライン13,14が接続され、水素ガス処理装置
4から流出する不純ガスを比較的多量に含むパージガス
を第1除湿容器(2)及び第2除湿容器(3)のいずれ
かに通した後に、該パージガスライン13,14から外
部に放出させることを特徴とする請求項2の水素ガス精
製装置である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の1実施の
形態に係る水素ガス精製装置を示す。図中において符号
1は水素源である水素利用装置であり、高純度の水素ガ
スを使用し、使用後に精製すべき不純水素ガスを排出す
る。水素利用装置1から排出される不純水素ガスには水
分が含まれている。この水素利用装置1には、水素利用
装置1に選択的に接続可能に配置される第1除湿容器2
及び第2除湿容器3と、第1除湿容器2及び第2除湿容
器3にそれぞれ接続され、加熱装置5及び冷却装置6を
付属すると共に水素吸蔵合金Mを収容するMH容器から
なる水素ガス処理装置4とを備える。
【0007】除湿容器2,3は、それぞれ密閉された容
器本体2a,3a内の上下両部を通気性を有するフィル
タ20,21,30,31によつて区画して、上空間2
b,3b及び下空間2c,3cを形成してある。この両
フィルタ20,21,30,31間には除湿機能を有す
る第1除湿剤A,第2除湿剤Bをそれぞれ充填してあ
る。第1,第2除湿剤A,Bは、水分を凝着させる例え
ば活性炭、アルミナ等である。
【0008】水素利用装置1の水素出口1aは、第1除
湿容器2の上空間2bに配管8a,8bによつて接続さ
れ、配管8bには、開閉機能を有する第1弁AV1Aが
備えられている。また、水素利用装置1の水素出口1a
は、第2除湿容器3の上空間3bに配管8a,8cによ
つて接続され、配管8cには、開閉機能を有する第2弁
AV1Bが備えられている。しかして、第1,第2弁A
V1A,AV1Bの一方を開き、他方を閉じることによ
り、水素利用装置1の水素出口1aが第1,第2除湿容
器2,3のいずれか一方に選択的に接続される。この配
管8a,8b,8cは、水素利用装置1の水素出口1a
から排出される不純ガスを含む水素ガスを第1,第2除
湿容器2,3に導く吸収用ガスラインを形成している。
【0009】更に、水素利用装置1の水素入口1bは、
第1除湿容器2の上空間2bに配管9a,9bによつて
接続され、配管9bには、開閉機能を有する第3弁AV
2Aが備えられている。また、水素利用装置1の水素入
口1bは、第2除湿容器3の上空間3bに配管9a,9
cによつて接続され、配管9cには、開閉機能を有する
第4弁AV2Bが備えられている。しかして、第3,第
4弁AV2A,AV2Bの一方を開き、他方を閉じるこ
とにより、第1,第2除湿容器2,3のいずれか一方が
水素利用装置1の水素入口1bに選択的に接続される。
この配管9a,9b,9cは、第1,第2除湿容器2,
3から流出する精製後の高純度の水素ガスを水素利用装
置1の水素入口1bに導く製品ガスラインを形成してい
る。
【0010】水素吸蔵合金Mを利用する水素ガス処理装
置4は、処理容器4a内に水素吸蔵合金M(金属水素化
物)を収容し、水素吸蔵合金Mの全体を加熱する加熱装
置5及び冷却する冷却装置6をそれぞれ備える。加熱装
置5は、通常、熱媒体通路に温水を導入して構成され、
冷却装置6は、通常、熱媒体通路に冷水を導入して構成
される。水素吸蔵合金Mは、水素ガスと反応し、可逆的
に水素ガスを吸蔵又は放出するが、この反応はプラトー
領域における水素平衡圧力−温度特性(P−T特性)に
基づいて行われ、水素平衡圧力における温度条件から、
冷却装置6によつて低温度に冷却すれば水素ガスを吸蔵
し、加熱装置5によつて高温度に加熱すれば水素ガスを
放出する。
【0011】この水素ガス処理装置4の一方の水素出入
口4bは、第1除湿容器2の下空間2cに配管10によ
つて接続され、水素ガス処理装置4の他方の水素出入口
4cは、第2除湿容器3の下空間3cに配管11によつ
て接続される。また、水素ガス処理装置4の他方の水素
出入口4cは、開閉機能を有するパージ弁AV3を備え
るパージガスライン12によつて大気に開放されてい
る。パージガスライン12は、水素ガス処理装置4にお
ける処理によつて分離された不純ガスを比較的多量に含
むパージガスを外部に放出させる機能を有する。
【0012】次に、作用について説明する。いま、第1
除湿容器2の第1除湿剤Aは再生されて水分が凝着して
おらず、第2除湿容器3の第2除湿剤Bは水分が凝着し
た状態にあるものとする。この状態から、水素利用装置
1内の水素に水分を含む不純水素ガスが生じたなら、第
1段階としての除湿運転(水素吸蔵合金Mへの吸収工
程)を行なう。先ず、第1弁AV1Aを開き、他の第2
〜第4弁AV1B,AV2A,AV2B及びパージ弁A
V3を全て閉じる。
【0013】これにより、水素利用装置1内の不純水素
ガスが配管8a,8b及び第1弁AV1Aを通つて第1
除湿容器2の上空間2bに導かれ、第1除湿剤Aに接し
て水分が凝着除去される。水分が除去された不純水素ガ
スは、下空間2cから配管10を通つて水素ガス処理装
置4に流入する。このとき、冷却装置6を作動させて水
素吸蔵合金Mを冷却することにより、水素が水素吸蔵合
金Mに吸蔵され、不純ガスが水素吸蔵合金Mの周囲の空
隙部に次第に溜まる。なお、水素ガス処理装置4に流入
する水素ガスの湿度は、図外の露点検出器によつて検出
することができる。配管10を流れる水素ガスの湿度
が、露点検出器によつて高まつたことが検出された場合
には、速やかに除湿運転を終了し、後記する再生運転に
移行することが望まれる。
【0014】このようにして、不純ガスを含む水素ガス
は、除湿容器2での除湿運転によつて所定湿度に除湿さ
れた状態で水素ガス処理装置4に導入される。そして、
水素ガス処理装置4では、冷却装置6によつて冷却した
状態で水素が水素吸蔵合金Mに吸蔵され、水分を除いた
窒素、二酸化炭素等の不純ガス分が分離される。かくし
て、被毒性ガスである水分が水素吸蔵合金Mに触れて水
素吸蔵合金Mの水素吸蔵能力が次第に低下することが良
好に防止され、水素ガス処理装置4の安定的な水素吸蔵
作用が確保され、水素ガス処理装置4の性能低下をもた
らし難い。なお、水素利用装置1と第1除湿容器2との
間に脱酸塔を備えさせ、水素吸蔵合金Mにとつて被毒性
ガスである酸素を脱酸塔において取り除くことも可能で
ある。
【0015】このような除湿運転(水素吸蔵合金Mへの
吸収工程)が行われ、水素吸蔵合金Mに所定量の水素が
吸蔵されたなら、第1弁AV1Aを閉じた後に第1段階
としての再生運転(水素吸蔵合金Mからの放出工程)に
移行する。先ず、加熱装置5を作動させて水素ガス処理
装置4内の水素吸蔵合金Mを所定温度に加熱すると共
に、パージ弁AV3を瞬時開く。これにより、水素吸蔵
合金Mから水素が放出され、この放出の初期に、水素吸
蔵合金Mの周囲に吸蔵されずに溜まつていた不純ガスを
比較的多量に含むパージガスがパージガスライン12か
ら大気に放出される。
【0016】不純ガスがパージガスライン12から放出
されたなら、パージ弁AV3を閉じると共に第4弁AV
2Bを開き、水素ガス処理装置4内の水素吸蔵合金Mか
ら放出される高純度の水素ガスを配管11を通じて第2
除湿容器3に導く。第2除湿容器3に導かれた水素ガス
は、下空間3cから容器本体3a内に入り、第2除湿剤
Bに接触する。第2除湿剤Bには予め水分が凝着してい
るので、加熱装置5によつて加熱されて比較的高温度と
なり、かつ、低露点となつた状態の水素ガスにより、第
2除湿剤Bから水分が解離され、第2除湿剤Bが再生さ
れる。
【0017】第2除湿剤Bを通過した水素ガスは、上空
間3b、配管9c,9a及び第4弁AV2Bを通り、水
素利用装置1に還流する。このように、水素利用装置1
から排出された水素ガスを精製後に元の水素利用装置1
に還流させることができることは勿論、配管9aに接続
させた配管9dを通じて精製後の水素ガスを別の水素利
用装置1’に還流させることもできる。更に、水分を含
む不純ガスを有する水素ガスは、水素利用装置1に代え
てその他の水素源である原料ガス供給装置1”から導く
ことも可能である。
【0018】このようにして、不純水素ガスの精製を行
い、第2除湿容器3の第2除湿剤Bの再生がなされ、第
1除湿容器2の第1除湿剤Aに水分が凝着したなら、第
1,第2除湿容器2,3による除湿/再生の切替えを行
なう。この切替えによる第2段階としての除湿運転及び
再生運転は、第1,第2弁AV1A,AV1B及び第
3,第4弁AV2A,AV2Bの開操作を逆として、ほ
ぼ同様に行なうことができる。かくして、第1,第2段
階としての除湿運転及び再生運転を交互に繰り返すこと
により、水分が除去された不純水素ガスを水素吸蔵合金
Mに連続的に吸蔵させることができる。この第1,第2
除湿容器2,3による除湿/再生の切替えは、除湿運転
に切替えられる第1,第2除湿剤A,Bに除湿能力があ
る限りは任意時期に行なうことが可能であるが、通常
は、一方の除湿容器2,3の再生が終了したとき、又は
他方の除湿容器3,2の除湿剤B,Aの水分が飽和状態
に近づいたときに行なえばよい。
【0019】なお、除湿容器2,3には、ヒータ、循環
ポンプ、冷却凝縮装置等が不要であり、その分だけ構造
及び運転操作が簡素であり、設備、エネルギコストが共
に安いのみならず、故障も少なくなつて信頼性が向上
し、また、メンテナンスコストも低減する。
【0020】ところで、水素ガス処理装置4に接続させ
たパージ弁AV3を備えるパージガスライン12に代え
て、図2に示すように開閉機能を有するパージ弁AV3
Aを備えるパージガスライン13を第1除湿容器2の上
空間2bに接続させ、また、開閉機能を有するパージ弁
AV3Bを備えるパージガスライン14を第2除湿容器
3の上空間3bに接続させることも可能である。
【0021】この構造例によれば、除湿運転(水素吸蔵
合金Mへの吸収工程)が行われ、水素吸蔵合金Mに所定
量の水素が吸蔵されたなら、第1弁AV1Aを閉じた後
に第1段階としての再生運転(水素吸蔵合金Mからの放
出工程)に移行する。先ず、加熱装置5を作動させて水
素ガス処理装置4内の水素吸蔵合金Mを所定温度に加熱
すると共に、パージ弁AV3Bを瞬時開く。これによ
り、水素吸蔵合金Mから水素が放出され、この放出の初
期に、水素吸蔵合金Mの周囲に吸蔵されずに溜まつてい
た不純ガスを比較的多量に含むパージガスが配管11か
ら第2除湿容器3に入り、第2除湿剤Bを通つた後にパ
ージガスライン14から大気に放出される。このパージ
ガスは、加熱装置5によつて加熱されて比較的高温度と
なり、かつ、低露点となつた状態にあるので、第2除湿
剤Bから水分が解離され、第2除湿剤Bが再生される。
また、第2段階としての再生運転は、パージ弁AV3B
に代えてパージ弁AV3Aを瞬時開いてほぼ同様に行な
うことができる。
【0022】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係る水素ガス精製方法及びその装置によれば、
次の効果を奏することができる。水素源と水素ガス処理
装置との間に前処理装置として2塔の除湿容器を配置
し、いずれか1塔の除湿容器を水素ガス処理装置の水素
ガスの入口側に位置させて除湿用とし、他の1塔の除湿
容器を水素ガス処理装置の水素ガスの出口側に位置させ
て再生用とし、水素吸蔵合金からの放出時に加熱され、
かつ、除湿用の除湿容器を通つて予め除湿されて低露点
の精製水素ガスで再生用の除湿容器の除湿剤を再生す
る。そして、再生用の除湿容器の除湿剤が適度に再生さ
れた後に2塔の除湿容器の除湿と再生を交換する。しか
して、簡単な装置及び運転方法により、水素ガス処理装
置の水素吸蔵合金にとつての被毒性ガスである水分が予
め良好に除去され、水素吸蔵合金に低露点の水素ガスを
連続的に供給することができるので、水素ガス処理装置
の耐久性が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施の形態に係る水素ガス精製装
置を示す概略図。
【図2】 同じく他の構造例に係る水素ガス精製装置を
示す概略図。
【符号の説明】
1,1’:水素利用装置(水素源、水素回収装置)、
1”:原料ガス供給装置(水素源)、2:第1除湿容
器、2a:容器本体、3:第2除湿容器、3a:容器本
体、4:水素ガス処理装置、5:加熱装置、6:冷却装
置、8a,8b,8c:配管(吸収用ガスライン)、9
a,9b,9c:配管(製品ガスライン)、10,1
1:配管、12,13,14:パージガスライン、A:
第1除湿剤、B:第2除湿剤、AV1A:第1弁、AV
1B:第2弁、AV2A:第3弁、AV2B:第4弁、
AV3,AV3A,AV3B:パージ弁、M:水素吸蔵
合金。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 脇坂 裕一 北海道室蘭市茶津町4番地 株式会社日本 製鋼所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素源(1,1”)から排出される不純
    ガスを含む水素ガスを、第1除湿剤(A)が充填された
    第1除湿容器(2)に通して除湿を行い、水分が除去さ
    れて第1除湿容器(2)から流出する水素ガスを水素ガ
    ス処理装置(4)に導き、該水素ガス処理装置(4)内
    の冷却させた水素吸蔵合金(M)に水素を吸蔵させ、そ
    の後、該水素ガス処理装置(4)内の水素吸蔵合金
    (M)を加熱させ、該水素吸蔵合金(M)に吸蔵させた
    水素を放出させ、この放出された低露点の水素ガスを第
    2除湿剤(B)が充填された第2除湿容器(3)に通し
    て第2除湿剤(B)の再生を行い、第2除湿容器(3)
    から流出する水素ガスを水素回収装置(1,1’)に回
    収させ、次に、水素源(1,1”)から排出される不純
    ガスを含む水素ガスを、第2除湿剤(B)が充填された
    第2除湿容器(3)に通して除湿を行い、水分が除去さ
    れて第2除湿容器(3)から流出する水素ガスを水素ガ
    ス処理装置(4)に導き、該水素ガス処理装置(4)内
    の冷却させた水素吸蔵合金(M)に水素を吸蔵させ、そ
    の後、該水素ガス処理装置(4)内の水素吸蔵合金
    (M)を加熱させ、該水素吸蔵合金(M)に吸蔵させた
    水素を放出させ、この放出された低露点の水素ガスを第
    1除湿剤(A)が充填された第1除湿容器(2)に通し
    て第1除湿剤(A)の再生を行い、第1除湿容器(2)
    から流出する水素ガスを水素回収装置(1,1’)に回
    収させることを特徴とする水素ガス精製方法。
  2. 【請求項2】 不純ガスを含む水素ガスを排出する水素
    源(1,1”)と、除湿剤(A,B)がそれぞれ充填さ
    れ、水素源(1,1”)に吸収用ガスライン(8a,8
    b,8c)を介して選択的に接続可能に配置されると共
    に、水素回収装置(1,1’)に製品ガスライン(9
    a,9b,9c)を介して選択的に接続可能に配置され
    る第1除湿容器(2)及び第2除湿容器(3)と、第1
    除湿容器(2)及び第2除湿容器(3)にそれぞれ配管
    (10,11)を介して接続され、加熱装置(5)及び
    冷却装置(6)を付属すると共に水素吸蔵合金(M)を
    収容する水素ガス処理装置(4)とを備え、水素源
    (1,1”)から排出される不純ガスを含む水素ガス
    を、吸収用ガスライン(8a,8b,8c)を介して第
    1除湿容器(2)及び第2除湿容器(3)のいずれかを
    通した後に、配管(10,11)を介して水素ガス処理
    装置(4)に導き、水素ガス処理装置(4)から流出す
    る高純度の水素ガスを、配管(11,10)を介して第
    1除湿容器(2)及び第2除湿容器(3)のいずれかを
    通した後に、製品ガスライン(9a,9b,9c)を介
    して水素回収装置(1,1’)に導くことを特徴とする
    水素ガス精製装置。
  3. 【請求項3】 水素ガス処理装置(4)に、開閉機能を
    有するパージ弁(AV3)を付属するパージガスライン
    (12)が接続され、水素ガス処理装置(4)から流出
    する不純ガスを比較的多量に含むパージガスを該パージ
    ガスライン(12)から外部に放出させることを特徴と
    する請求項2の水素ガス精製装置。
  4. 【請求項4】 第1除湿容器(2)及び第2除湿容器
    (3)のそれぞれに、開閉機能を有するパージ弁(AV
    3A,AV3B)を付属するパージガスライン(13,
    14)が接続され、水素ガス処理装置(4)から流出す
    る不純ガスを比較的多量に含むパージガスを第1除湿容
    器(2)及び第2除湿容器(3)のいずれかに通した後
    に、該パージガスライン(13,14)から外部に放出
    させることを特徴とする請求項2の水素ガス精製装置。
JP35778296A 1996-12-27 1996-12-27 水素ガス精製方法及びその装置 Pending JPH10194704A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35778296A JPH10194704A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 水素ガス精製方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35778296A JPH10194704A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 水素ガス精製方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10194704A true JPH10194704A (ja) 1998-07-28

Family

ID=18455896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35778296A Pending JPH10194704A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 水素ガス精製方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10194704A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002146449A (ja) * 2000-11-02 2002-05-22 Toyota Motor Corp 水素吸蔵合金の再生方法
JP2004307328A (ja) * 2003-03-25 2004-11-04 Sanyo Electric Co Ltd 水素製造方法、水素製造装置およびこれを備えた発動機
CN115571856A (zh) * 2022-10-10 2023-01-06 中国电建集团成都勘测设计研究院有限公司 氢气纯化系统

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002146449A (ja) * 2000-11-02 2002-05-22 Toyota Motor Corp 水素吸蔵合金の再生方法
JP2004307328A (ja) * 2003-03-25 2004-11-04 Sanyo Electric Co Ltd 水素製造方法、水素製造装置およびこれを備えた発動機
CN115571856A (zh) * 2022-10-10 2023-01-06 中国电建集团成都勘测设计研究院有限公司 氢气纯化系统
CN115571856B (zh) * 2022-10-10 2024-05-28 中国电建集团成都勘测设计研究院有限公司 氢气纯化系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100192697B1 (ko) 고체 흡착제를 사용한 기체 정제법
US4579723A (en) Methods for purifying inert gas streams
JPH0568833A (ja) 水蒸気と二酸化炭素からなるガス状不純物を空気から除去するための圧力スウイング吸着プロセス
EP1101732B1 (en) Method and apparatus for continuously generating highly concentrated ozone gas
US4054428A (en) Method and apparatus for removing carbon monoxide from compressed air
JPS6391120A (ja) 圧力切換装置
JPH10194704A (ja) 水素ガス精製方法及びその装置
JP3710520B2 (ja) 水素ガスからの不純物除去装置及びその運転方法
EP0921097B1 (en) Method for the purification of hydrogen
JPH01126203A (ja) 高純度水素ガスの製造方法
JP3172886B2 (ja) ヘリウムガス精製装置及びその運転方法
JP3181686B2 (ja) 水素回収精製装置
JP3544860B2 (ja) 空気分離装置における前処理装置
US5543129A (en) Non-cryogenic method and apparatus for producing pure nitrogen
JP4313882B2 (ja) クローズドtsa法によるメタノール分解ガス中の有機不純物の除去方法
JP2923454B2 (ja) 水素精製方法およびこれに用いる装置
JP3300896B2 (ja) 微量酸素の除去方法
JPH0692605A (ja) 水素回収精製方法及びその装置
JP3213851B2 (ja) 不活性ガス中の一酸化炭素の除去方法
JPS58170518A (ja) 吸着塔の運転方法
JPH06254395A (ja) Co2回収のための圧力スイング吸着における吸着剤の再生法
JP3181706B2 (ja) 水素回収精製装置の再生方法及び水素回収精製装置
CN115382389A (zh) 尾气处理方法和系统
JP2000279740A (ja) 水及び二酸化炭素の含有量を低減した空気を製造する方法、及び、そのための装置、並びに、吸着剤の再生方法
JPS6244973Y2 (ja)