JPH10114503A - ガス精製方法およびそれに用いる装置 - Google Patents

ガス精製方法およびそれに用いる装置

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JPH10114503A
JPH10114503A JP8267569A JP26756996A JPH10114503A JP H10114503 A JPH10114503 A JP H10114503A JP 8267569 A JP8267569 A JP 8267569A JP 26756996 A JP26756996 A JP 26756996A JP H10114503 A JPH10114503 A JP H10114503A
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low
adsorption tower
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Akira Yoshino
明 吉野
Hiromi Kiyama
洋実 木山
Atsushi Miyamoto
篤 宮本
Nobunao Kikuchi
延尚 菊地
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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体製造工場等で必要とされる超高純度(9
9.99999%程度)の水素を得ることのできるガス
精製方法を提供する。 【解決手段】H2 を含む混合ガスを脱湿工程に導入して
混合ガス中の水分を除去し、水分除去された混合ガスを
低温吸着工程に導入して混合ガス中の不純物を吸着除去
し、不純物を吸着除去された混合ガスを極低温吸着工程
に導入して混合ガス中の微小不純物を吸着除去して純化
するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体産業等で必
要とされる高純度水素を得ることのできるガス精製方法
およびそれに用いる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、化石燃料等を原料とする水素
(H2 )製造装置では、LPG,NG,ナフサ等の原料
を水蒸気改質工程やCO変成工程に通して、H2 ガス成
分が約46.2%(水分不含で約74%)含有された混
合ガスを生成し、そののち、この混合ガスを水素PSA
装置(複数の吸着塔を交互に運転〔吸着・再生〕し、吸
着塔に不純分を吸着させて水素を高純度化する装置)に
導入して99.9〜99.999%にまで高純度化して
いる。このようにして製造されたH2 ガスは、ボンベや
カードルに充填されユーザーに供給されている。ところ
が、半導体ユーザー等が使用するH2 ガスは、99.9
9999%程度にまで超高純度にする必要があるため、
上記製造H2 ガスを精製している。すなわち、上記半導
体製造工場等では、上記ボンベやカードル内のH2 ガス
を工場内の加工室,作業室等に供給するためのH2 供給
ラインの上流側に、精製装置を取着しており、この精製
装置に設けたPd透過膜や低温吸着手段を利用して、ボ
ンベやカードル内のH2 ガスを99.99999%程度
にまで超高純度化してから上記加工室等に供給してい
る。
【0003】しかしながら、上記方法では、H2 製造装
置の設置費用の他に、精製装置の取付費用やカードルの
運搬費用等が必要となり、非常にコスト高になるため、
2製造原単価が上昇する。また、精製後のH2 ガスの
収率は75%程度であり、これもH2 製造原単価が上昇
する原因となっている。そこで、水素PAS装置を削除
し、Pd透過膜や低温吸着手段により直接超高純度化さ
せることも考えられるが、Pd透過膜による場合には、
Pd膜が高価であり、かつ低収率であること、また、低
温吸着手段による場合には、装置が大規模となり、かつ
CO2 の固化による閉塞等の問題もあり、両方法ともに
実現されていないのが実情である。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、半導体製造工場等で必要とされる高純度(9
9.99999%程度)の水素を得ることのできるガス
精製方法およびそれに用いる装置の提供をその目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、H2 を含む混合ガスを脱湿工程に導入し
て混合ガス中の水分を除去し、水分除去された混合ガス
を低温吸着工程に導入して混合ガス中の不純物を吸着除
去し、不純物を吸着除去された混合ガスを極低温吸着工
程に導入して混合ガス中の微小不純物を吸着除去して純
化するようにしたガス精製方法を第1の要旨とし、H2
を含む混合ガスの供給管と、上記供給管から供給される
混合ガス中の水分を除去する脱湿塔と、上記脱湿塔で水
分除去された混合ガスを導入し混合ガス中の不純物を吸
着除去する低温吸着塔と、上記低温吸着塔で不純物を吸
着除去された混合ガスを導入し混合ガス中の微小不純物
を吸着除去して純化する極低温吸着塔とを備えたガス精
製装置を第2の要旨とする。
【0006】すなわち、本発明のガス精製方法は、ま
ず、第1段階の脱湿工程ではH2 を含む混合ガスに含ま
れる水分の除去を行い、ついで、第2段階の低温吸着工
程では混合ガスに含まれるCH4 ,COおよびCO2
大部分を低温で(例えば、−70℃付近で)吸着除去
し、そののち、第3段階の極低温吸着工程では混合ガス
に極微量残存するCH4 ,COを極低温で(例えば、液
体窒素温度で)完全に吸着除去する。このように、本発
明の精製方法は、3段階の脱湿ないし吸着工程を行い、
かつ吸着工程では、低温吸着と極低温吸着とを組み合わ
せている。そのため、超高純度(99.99999%以
上の純度)のH2 を得ることができる。
【0007】このように、本発明のガス精製方法によれ
ば、99.99999%程度の超高純度のH2 を得るこ
とができるため、H2 製造装置の設置費用だけでよく、
精製装置の取付費用やカードルの運搬費用等が必要とな
らず、非常にコスト安である。このため、H2 製造原単
価が低下する。また、混合ガスからH2 を取り出すとき
のH2 ガスの収率は95%以上と高く、これもH2 製造
原単価が低下する原因となる。また、水素PAS装置を
削除してPd透過膜や低温吸着手段により直接高純度化
させる場合と比べて、Pd透過膜による場合よりも安価
で、高収率である。また、低温吸着手段による場合と比
べて、小規模となり、かつCO2 の固化による閉塞等の
問題がない。一方、本発明の装置では、上記の優れた方
法を簡単に実現することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図
面にもとづいて説明する。
【0009】図1は本発明の一実施の形態を示す構成図
である。図において、1は冷却器であり、混合ガス供給
管13から供給される混合ガス(350℃程度)を35
℃程度に冷却する作用をする。この混合ガスは、H2
46.2重量%(以下、%と略す),CO2 :12.7
%,CO:2.0%,CH4 :1.5%,H2 O:3
7.6%を含有する混合ガスであり、440Nm3 /h
の混合ガスが冷却器1に供給される。この混合ガスは、
つぎの2工程を経て改質された混合ガスである。すなわ
ち、LPG(プロパンガス)を水蒸気改質工程(LPG
を水蒸気と混合したのち所定温度で改質炉に導入し、こ
の改質炉の触媒によりCH4 とH2 Oを反応させ、H2
ガスを主成分とする合成ガスに改質する)およびCO変
成工程(水蒸気改質工程で改質された合成ガス中の残存
COをH2 Oと反応させてH2 に転化する)を経由させ
ることにより改質し、上記成分の混合ガスとしたもので
ある。
【0010】2,3は同一構造の脱湿塔であり、脱湿剤
として、活性アルミナが内蔵されている。この脱湿剤
は、冷却器1を経た混合ガス中のH2 Oを除去する作用
をする。これら両脱湿塔2,3には、その外側に、加熱
再生時に使用されるヒーター2a,3aが配設されてい
る。4は第1熱交換器であり、その内部に、脱湿塔2,
3を経由した混合ガスが通る混合ガス通路4aと、低温
吸着塔5,6内のGN2通路15,17を経由した液化
窒素ガス(GN2 )が通るGN2 通路4bと、低温吸着
塔5,6内のH2 通路16,18を経由したH2 が通る
2 通路4cが形成されている。そして、各通路4a〜
4cを通る混合ガス,GN2 ,H2 の熱交換により、混
合ガスを−40℃程度に降温させ、GN2 を30℃程度
に昇温させ、H2 を30℃程度に昇温させる作用をす
る。
【0011】5,6は同一構造の低温吸着塔であり、各
低温吸着塔5,6には、吸着剤5a,6aとして、合成
ゼオライトが内蔵されているとともに、上記吸着剤5
a,6aを貫通するようにしてGN2 通路15,17お
よびH2 通路16,18が内蔵されている(図では、吸
着剤5a,6aが3分割された状態で示されているが、
実際には一体に形成されている)。そして、各吸着剤5
a,6aを通る混合ガスおよび各通路15〜18を通る
GN2 ,H2 により、混合ガスを−70℃程度に降温さ
せ、GN2 を−80℃程度に昇温させ、H2 を−80℃
程度に昇温させる作用をする。このような吸着剤5a,
6aは、−70℃程度の低温状態で、混合ガス中のC
O,CH4 およびCO2 の大部分を吸着除去する作用を
する。7は第2熱交換器であり、その内部に、低温吸着
塔5,6を経由した混合ガスが通る混合ガス通路7a
と、極低温吸着塔8,9の内塔10a,11aを経由し
た精製H 2 が通るH2 通路7bと、極低温吸着塔8,9
の外塔10b,11bで生じたGN2 が通るGN2 通路
7cが形成されている。そして、各通路7a〜7cを通
る混合ガス,GN2 ,H2 の熱交換により、混合ガスを
−180℃程度に降温させ、GN2 を−80℃程度に昇
温させ、H2 を−80℃程度に昇温させる作用をする。
【0012】8,9は同一構造の極低温吸着塔であり、
内筒10a,11aと外塔10b,11bとからなる二
重構造になっている。上記外塔10b,11bには、内
塔10a,11aを冷却して低温(−170〜−196
℃程度)に保持する液体窒素が充填されている。一方、
上記内塔10a,11aには、上記低温状態で混合ガス
中のCH4 ,CO(極微量不純物)を吸着除去する吸着
剤が内蔵されている。このような吸着剤としては、活性
炭が用いられている。12はLN2 貯槽であり、極低温
吸着塔8,9の外塔10b,11bに液体窒素(L
2 )を供給する。19は低温吸着塔5,6を通過した
精製H2 を製品水素として取り出す製品水素取出管であ
る。上記のような脱湿塔2,3では、混合ガス中のH2
O除去および脱湿剤の再生が交互に繰り返して行われ、
低温吸着塔5,6および極低温吸着塔8,9では、混合
ガス中の不純物吸着除去および吸着剤の再生が交互に繰
り返して行われる。図において、90はコールドボック
スであり、低温吸着塔5,6、第2熱交換器7および極
低温吸着塔8,9を内部に収納している。
【0013】一方、上記冷却器1と両脱湿塔2,3と
は、つぎのような配管類で連結している。すなわち、冷
却器1は第1脱湿塔2に配管20,開閉弁21a付き配
管21で連結し、第2脱湿塔3に配管20,開閉弁22
a付き配管22で連結している。そして、両配管21,
22が両開閉弁23a,23b付き配管23で連結し、
この配管23の両開閉弁23a,23b間の部分から燃
料再利用管24が延びている。
【0014】両脱湿塔2,3と第1熱交換器4とは、つ
ぎのような配管類で連結している。すなわち、第1熱交
換器4の混合ガス通路4aは第1脱湿塔2に開閉弁25
a付き配管25,配管26で連結し、第2脱湿塔3に開
閉弁27a付き配管27,配管26で連結している。2
8は両配管25,27を連結する開閉弁28a付き配管
である。
【0015】第1熱交換器4と両低温吸着塔5,6と
は、つぎのような配管類で連結している。すなわち、第
1熱交換器4の混合ガス通路4aは第1低温吸着塔5に
配管31,開閉弁29a付き配管29で連結し、第2低
温吸着塔6に配管31,開閉弁30a付き配管30で連
結している。これら両配管29,30は両開閉弁32
a,32b付き配管32で連結し、この配管32の両開
閉弁32a,32b間の部分から燃料再利用管44が延
びている。また、第1熱交換器4のGN2 通路4bは第
1低温吸着塔5内のGN2 通路15に配管33,開閉弁
34a付き配管34で連結し、第2低温吸着塔6内のG
2 通路17に配管33,開閉弁35a付き配管35で
連結している。36は第1熱交換器4のGN2 通路4b
から延びる開閉弁36a付きGN2 取出管である。3
7,38は配管34,35から延びる開閉弁37a,3
8a付きベント管である。また、第1熱交換器4のH2
通路4cは第1低温吸着塔5内のH2 通路16に配管3
9,開閉弁40a付き配管40で連結し、第2低温吸着
塔6内のH2 通路18に配管39,開閉弁41a付き配
管41で連結している。これら両配管40,41は両開
閉弁42a,42b付き配管42で連結し、この配管4
2の両開閉弁42a,42b間の部分から燃料再利用管
43が延びている。
【0016】両低温吸着塔5,6と第2熱交換器7と
は、つぎのような配管類で連結している。すなわち、第
2熱交換器7の混合ガス通路7aは第1低温吸着塔5に
開閉弁45a付き配管45,配管46で連結し、第2低
温吸着塔6に開閉弁47a付き配管47,配管46で連
結している。また、第2熱交換器7のH2 通路7bは第
1低温吸着塔5内のH2 通路16に開閉弁48a付き配
管48,配管49で連結し、第2低温吸着塔6内のH2
通路18に開閉弁50a付き配管50,配管49で連結
している。また、第2熱交換器7のGN2 通路7cは第
1低温吸着塔5内のGN2 通路15に開閉弁51a付き
配管51,配管52で連結し、第2低温吸着塔6内のG
2 通路17に開閉弁53a付き配管53,配管52で
連結している。
【0017】第2熱交換器7と両極低温吸着塔8,9と
は、つぎのような配管類で連結している。すなわち、第
2熱交換器7の混合ガス通路7aは第1極低温吸着塔8
の内筒10aに配管55,開閉弁56a付き配管56で
連結し、第2極低温吸着塔9の内筒11aに配管55,
開閉弁57a付き配管57で連結している。また、第2
熱交換器7のH2 通路7bは第1極低温吸着塔8の内筒
10aに開閉弁58a付き配管58,配管59で連結
し、第2極低温吸着塔9の内筒11aに開閉弁60a付
き配管60,配管59で連結している。また、第2熱交
換器7のGN2 通路7cは第1極低温吸着塔8の外筒1
0bに開閉弁61a付き配管61,配管62で連結し、
第2極低温吸着塔9の外筒11bに開閉弁63a付き配
管63,配管62で連結している。64は配管56,5
7を連結する両開閉弁64a,64b付き配管であり、
この配管64の両開閉弁64a,64b間の部分から燃
料再利用管65が延びている。
【0018】また、GN2 取出管36は第1極低温吸着
塔8の内筒10aから延びる配管58に開閉弁66a付
き配管66,配管67で連結し、第2極低温吸着塔9の
内筒11aから延びる配管60に開閉弁68a付き配管
68,配管67で連結している。また、上記配管67は
第1低温吸着塔5内のGN2 通路15から延びる配管5
1に開閉弁69a付き配管69,配管70で連結し、第
2低温吸着塔6内のGN2 通路17から延びる配管53
に開閉弁71a付き配管71,配管70で連結してい
る。一方、製品水素取出管19は上記配管45に開閉弁
72a付き配管72,配管73で連結し、上記配管47
に開閉弁74a付き配管74,配管73で連結してい
る。75は配管48,50を連結する両開閉弁75a,
75b付き配管であり、両開閉弁75a,75b間から
延びる配管76が配管72に連結している。
【0019】両極低温吸着塔8,9とLN2 貯槽12と
は、つぎのような配管類で連結している。すなわち、L
2 貯槽12は第1極低温吸着塔8の外筒10bに開閉
弁80a付き配管80,配管81で連結し、第2極低温
吸着塔9の外筒11bに開閉弁82a付き配管82,配
管81で連結している。83,84は各外筒10b,1
1bの逃がし弁である。
【0020】上記の装置において、第1脱湿塔2、第1
低温吸着塔5および第1極低温吸着塔8を再生工程で用
い、第2脱湿塔3、第2低温吸着塔6および第2極低温
吸着塔9を不純物等除去工程で用いる場合の作用を、図
2〜図4にもとづいて説明する。図2〜図4において、
開閉弁が開弁状態にあることを、矢印で示し、開閉弁が
閉弁状態にあることを、バルブを黒く塗りつぶすことで
示す。不純物等除去工程では、まず、LN2 貯槽12か
らLN2 を第2極低温吸着塔9の外塔11bに配管8
1,82を介して導入し供給しておく。ついで、混合ガ
ス供給管13から供給される混合ガスを冷却器1で冷却
し、つぎに、配管20,22を介して第2脱湿塔3に導
入し、ここで混合ガス中のH2 Oを除去したのち、配管
27,26を介して第1熱交換器4の混合ガス通路4a
に導入する。この第1熱交換器4で、第2低温吸着塔6
を経たH2 ,GN2 と熱交換して降温したのち、配管3
1,30を介して第2低温吸着塔6に導入し、ここで混
合ガス中のCO,CH4 およびCO2 の大部分を吸着除
去する。つぎに、第2低温吸着塔6を経た混合ガスを配
管47,46を介して第2熱交換器7の混合ガス通路7
aに導入し、ここで第2極低温吸着塔9の内塔11aを
経たH2 ,第2極低温吸着塔9の外塔11bから送給さ
れたGN2 と熱交換して降温したのち、配管55,57
を介して第2極低温吸着塔9の内塔11aに導入し、こ
こで混合ガス中の極微量不純物CH4 ,COを吸着除去
する。つぎに、第2極低温吸着塔9の内塔11aを経た
精製H2を、配管60,59,第2熱交換器7のH2
路7b,配管49,50,第2低温吸着塔6のH2 通路
18,配管41,39,第1熱交換器4のH2 通路4c
に通し、製品水素取出管19から取り出す。このとき、
第2熱交換器7,第2低温吸着塔6,第1熱交換器4の
各通路7b,18,4cで熱交換作用をする。このよう
にして、製品水素取出管19から取り出された製品H2
は、99.99999%程度にまで超高純度化されてお
り、170Nm3 /hの製造量がある。
【0021】一方、再生工程では、第1脱湿塔2の脱湿
剤を、つぎのようにして再生する。この再生に際して
は、配管28の開閉弁28aを開弁しておく。ついで、
第1ヒーター2aを200℃程度に昇温させてこの高温
で第1脱湿塔2を加熱し、第1脱湿塔2内の吸着剤に吸
着されたH2 Oを脱着させる。つぎに、第2脱湿塔3で
水分を吸着除去した混合ガスを配管28を介して第1脱
湿塔2に導入し、この混合ガスで第1脱湿塔2内の湿気
を取り除いて乾燥させ、第1脱湿塔2から排出する。こ
の排出した混合ガスを燃料再利用管24に供給し、再利
用する。これにより、第1脱湿塔2の脱湿剤が再生され
る。
【0022】また、第1低温吸着塔5の吸着剤5aは、
つぎのようにして再生される。すなわち、まず、第1低
温吸着塔5のGN2 通路15に第2極低温吸着塔9の外
筒11bで生じたGN2 を、配管63,62,第2熱交
換器7のGN2 通路7c,配管52,53,第2低温吸
着塔6のGN2 通路17,配管35,33,第1熱交換
器4のGN2 通路4b,配管36,67,70,69を
介して導入する(導入時にGN2 は常温になってい
る)。一方、第1低温吸着塔5のH2 通路16に製品水
素取出管19を通る常温の製品H2 を配管73,72,
76,75を介して導入する。これらGN2 ,H2 の導
入により、第1低温吸着塔5内を20℃程度に加温し、
そののち、第1低温吸着塔5内に製品水素取出管19を
通る常温の製品H2 を配管73,72,45を介して導
入する。これにより、吸着剤5aに吸着されたCO,C
4 およびCO2 が吸着剤5aから脱着され、製品H2
で第1低温吸着塔5から排出される。この排出された製
品H2 は配管29,32,燃料再利用管44を経て、再
利用される。これにより、第1低温吸着塔5の吸着剤5
aが再生される。
【0023】また、第1極低温吸着塔8の内塔10aの
吸着剤は、つぎのようにして再生される。まず、開閉弁
83を開弁して、外塔10b内のLN2 を全て排出して
おく。ついで、第1極低温吸着塔8の内塔10aに第2
極低温吸着塔9の外筒11bで生じたGN2 を、配管6
3,62,第2熱交換器7のGN2 通路7c,配管5
2,53,第2低温吸着塔6のGN2 通路17,配管3
5,33,第1熱交換器4のGN2 通路4b,配管3
6,67,66,58を介して導入し(導入時にGN2
は常温になっている)、内塔10aを20℃程度に加温
したのち、このGN 2 を導入し続ける。そして、吸着剤
に吸着されたCO,CH4 を吸着剤から脱着し、第1極
低温吸着塔8の内塔10aから排出する。この排出した
GN2 は配管56,64,燃料再利用管65を経て、再
利用される。
【0024】また、上記装置において、第1脱湿塔2、
第1低温吸着塔5および第1極低温吸着塔8を不純物等
除去工程で用い、第2脱湿塔3、第2低温吸着塔6およ
び第2極低温吸着塔9を再生工程で用いる場合には、各
開閉弁の開閉を図2に示す状態とは逆にすることが行わ
れる。ただし、開閉弁28aは開弁し、開閉弁36aは
閉弁する。
【0025】上記のように、この実施の形態では、改質
ガスから99.99999%以上の純度を有するH2
得ることができる。したがって、従来例の精製装置の取
付費用やカードルの運搬費用等を省略することができ、
安価である。特に、オンサイト方式(メーカー側がユー
ザーの工場敷地内にH2 製造装置を設置し、この設置費
用をメーカー側が負担する方式)では、設備費が必要で
なくなる。このため、H2 製造原単価が低下する。ま
た、H2 ガスの収率は95%以上と高く、これもH2
造原単価が低下する原因となる。
【0026】なお、上記実施の形態では、脱湿塔2,3
の脱湿剤として、活性アルミナを用いているが、これに
限定するものではなく、合成ゼオライトを用いてもよ
い。また、低温吸着塔5,6の吸着剤として、合成ゼオ
ライトを用いているが、これに限定するものではなく、
活性炭を用いてもよい。また、極低温吸着塔8,9の吸
着剤として、活性炭を用いているが、これに限定するも
のではなく、合成ゼオライトを用いてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明の精製方法によれ
ば、3段階の脱湿ないし吸着工程を行い、かつ吸着工程
では、低温吸着と極低温吸着を組み合わせているため、
超高純度(99.99999%以上の純度)のH2 を得
ることができる。したがって、H2 製造装置の設置費用
だけでよく、精製装置の取付費用やカードルの運搬費用
等が必要とならず、非常にコスト安である。このため、
2 製造原単価が低下する。また、H2 ガスの収率は9
5%以上と高く、これもH2 製造原単価が低下する原因
となる。また、水素PAS装置を削除してPd透過膜や
低温吸着手段により直接超高純度化させる場合と比べ
て、Pd透過膜による場合よりも安価で、高収率であ
る。また、低温吸着手段による場合と比べて、小規模と
なり、かつCO 2 の固化による閉塞等の問題がない。一
方、本発明の装置では、上記の優れた方法を簡単に実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のガス精製装置を示す構
成図である。
【図2】上記ガス精製装置の作用を示す拡大部分構成図
である。
【図3】上記ガス精製装置の作用を示す拡大部分構成図
である。
【図4】上記ガス精製装置の作用を示す拡大部分構成図
である。
【符号の説明】 1 冷却器 2,3 脱湿塔 4 第1熱交換器 5,6 低温吸着塔 7 第2熱交換器 8,9 極低温吸着塔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 延尚 大阪府堺市築港新町2丁6番地40 大同ほ くさん株式会社堺工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 H2 を含む混合ガスを脱湿工程に導入し
    て混合ガス中の水分を除去し、水分除去された混合ガス
    を低温吸着工程に導入して混合ガス中の不純物を吸着除
    去し、不純物を吸着除去された混合ガスを極低温吸着工
    程に導入して混合ガス中の微小不純物を吸着除去して純
    化するようにしたことを特徴とするガス精製方法。
  2. 【請求項2】 脱湿工程が、活性アルミナを内蔵する脱
    湿塔で行われる請求項1記載のガス精製方法。
  3. 【請求項3】 低温吸着工程が、合成ゼオライトを内蔵
    する低温吸着塔で行われる請求項1記載のガス精製方
    法。
  4. 【請求項4】 極低温吸着工程が、活性炭を内蔵する内
    塔と、液体窒素を収容する外塔とからなる極低温吸着塔
    で行われる請求項1記載のガス精製方法。
  5. 【請求項5】 H2 を含む混合ガスの供給管と、上記供
    給管から供給される混合ガス中の水分を除去する脱湿塔
    と、上記脱湿塔で水分除去された混合ガスを導入し混合
    ガス中の不純物を吸着除去する低温吸着塔と、上記低温
    吸着塔で不純物を吸着除去された混合ガスを導入し混合
    ガス中の微小不純物を吸着除去して純化する極低温吸着
    塔とを備えたことを特徴とするガス精製装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005509582A (ja) * 2001-11-22 2005-04-14 レール・リキード−ソシエテ・アノニム・ア・ディレクトワール・エ・コンセイユ・ドゥ・スールベイランス・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード 水素製造装置及びその使用方法
JP2010208913A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Kawasaki Heavy Ind Ltd ハイブリッド水素供給ステーション

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