JP4092627B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、加熱用熱交換器を通過する空気とバイパスする空気との割合を調節するスライド式のエアミックスドアを備えた車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の車両用空調装置として、特開平10−35250号公報に示された技術が公知となっている。これは、ケース内に形成された空気流路に、エバポレータと、このエバポレータによって冷却された空気を再熱するヒータと、空気の流れ方向と直交する方向にスライドし、ヒータをバイパスする空気とヒータを通過する空気との量を調整するスライド式エアミックスダンパ(以下、単にエアミックスドアという)とを配設するようにしたもので、ヒータを通過した空気とバイパスした空気との流れ方向を変更する補助風向変更手段を設け、これにより、ヒータを通過した温風とバイパスした冷風との合流、混合を促進するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の構成においては、補助風向変更手段によって、温風と冷風との合流、混合が促進される利点はあるものの、図4の破線に示されるように、エアミックスドアがフルホット位置からフルクール側へ変位する初期の段階において、エアミックスドアの変位量に対する吹出温度の変化量が大きくなり、フルホット位置の近辺で吹出温度が制御しにくくなる不都合があった。
【0004】
このようなフルホット位置の近辺で吹出温度が急変する現象を解析するにあたり、エバポレータ4とヒータコア5との間に配されるエアミックスドア7を、エバポレータ4に対して平行に配置した図8で示す解析モデル(Model 1)を想定し、このようなモデルにおいて、フルホット位置からフルクール位置にかけてエアミックスドア7を等ピッチで10段階に変位させ(段階10のフルホット位置から段階1のフルクール位置にかけて等しい変位量で移動させて)、気流の変化を調べてみると、フルホット位置(段階10)からエアミックスドア7を徐々に変位させる初期において(図9の(a)で示す段階10から図9の(d)で示す段階7にかけて変位させた場合において)、図9に示されるように、エアミックスドア7に対して垂直にあたる風の位置(図中○印で示す風の分岐点)がエアミックスドア7の変位に伴い急激に下方へ変位し、エアミックスドア7を段階9よりもフルクール側へ変位させた時点で風の分岐点がエアミックスドア7の中央よりも下方へずれ、ヒータコアをバイパスする空気量がヒータコアを通過する空気量よりも多くなることが明らかとなった。これは、エアミックスドア7がフルホット位置からフルクール側へ移動すると、いままでヒータコア5を通過していた空気が、通気抵抗の小さいヒータコアをバイパスする通路側へ急激に流出することに起因しているものであるが、エアミックスドアをエバポレータと平行に配設した状態においては、このような現象が顕著に生じるためである。
【0005】
そこで、この発明においては、スライド式のエアミックスドアを有する車両用空調装置において、エアミックスドアがフルホット位置からフルクール側に向って変位する初期において、加熱用熱交換器をバイパスする空気量の急激な変化を抑え、吹出空気温度をできるだけ線形的に変化させて温度制御をし易くすることができる車両用空調装置を提供することを主たる課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、この発明に係る車両用空調装置は、内部に空気流路が形成された空調ケースと、前記空調ケース内に配されて前記空気流路に導入された空気を通過させる冷却用熱交換器と、前記空調ケース内に配されて前記冷却用熱交換器よりも下流側に配された加熱用熱交換器と、前記空気流路の一部を構成し、前記冷却用熱交換器を通過した空気を、前記加熱用熱交換器を通過させて下流側へ導く温風主流通路及び前記加熱用熱交換器をバイパスさせて下流側へ導く冷風主流通路と、前記冷却用熱交換器と前記加熱用熱交換器との間に配設され、前記冷風主流通路を流れる空気と前記温風主流通路を流れる空気との割合を調節するスライド式のエアミックスドアとを有し、前記エアミックスドアを、前記冷却用熱交換器に対して、前記冷風主流通路側が前記温風主流通路側よりも近接するように傾斜させ、前記加熱用熱交換器を、前記エアミックスドアに対して、前記冷風主流通路側へ向うほど近接させるようにし、前記空気流路は、前記冷却用熱交換器の下流側において、前記加熱用熱交換器を配設した側と反対側へ向うように形成されており、前記エアミックスドアを最も冷風主流通路側へ移動させた場合の該エアミックスドアと前記冷却用熱交換器との最短距離Hと、前記エアミックスドアの可動し得る最大領域の寸法Lと、前記エアミックスドアと前記冷却用熱交換器との傾斜角θとを
H≒L・sin θ/8
の関係を満たすように設定したことを特徴としている。
【0007】
したがって、エアミックスドアをフルホット位置からフルクール側へ徐々に変位させると、冷却用熱交換器を通過した空気は、通気抵抗の小さい冷風主流通路側へ流出しようとするが、エアミックスドアは冷風主流通路側を冷却用熱交換器に近接した状態で傾斜させているので、温風主流通路側へ流れ易くなる。このため、エアミックスドアに対して垂直に当る風の位置(風の分岐点)が、エアミックスドアの変位に伴い、急激に下方へ変位する不都合をなくすことが可能となり、冷風主流通路を流れる空気量の急激な変化を抑えることが可能となる。
【0008】
また、エアミックスドアに対して、加熱用熱交換器が冷風主流通路側を近接するように傾斜して配されるので、エアミックスドアの移動方向の寸法よりも加熱用熱交換器の同方向の寸法が大きくなるような場合に、加熱用熱交換器の全面に空気を行き渡らせることが可能となる。
【0009】
ここで、上述のような構成においては、温風主流通路を加熱用熱交換器の下流側において、冷風主流通路側へ回り込むように形成するとよい。
【0010】
ところで、エバポレータに対してエアミックスドアを傾斜させる上述の構成においては、エアミックスドアの位置に対する加熱用熱交換器の通過空気量を線形的に変化させると共に、エアミックスドアの組付け時におけるばらつき等を考慮すると、エアミックスドアを最も冷風主流通路側へ移動させた場合の該エアミックスドアと冷却用熱交換器との最短距離Hと、前記エアミックスドアの可動し得る最大領域の寸法Lと、前記エアミックスドアと前記冷却用熱交換器との傾斜角θとをH≒L・sin θ/8の関係を満たすように設定したことに特徴がある。
【0011】
また、前記エアミックスドアをスライドさせる駆動ギアを該エアミックスドアと冷却用熱交換器との間に配設する構成においては、空調装置のコンパクト化を図るために、駆動ギアの直径DをD≒(L/2)・sin θの関係を満たすように設定するとよい。
【0012】
さらに、加熱用熱交換器は、温風主流通路の通気抵抗を低減するために、エアミックスドアのスライド方向の寸法よりも長くすることが好ましい。しかしながら、このような構成においては、加熱用熱交換器の全体に空気を行き渡らせることが必要となる。このため、加熱用熱交換器がエアミックスドアのスライド方向の寸法よりも長く設定される場合には、エアミックスドアを最も温風主流通路側へ移動させた状態で、エアミックスドアの温風主流通路側の端部から加熱用熱交換器に下ろした垂線の長さVと前記垂線が加熱用熱交換器と交差する部位から加熱用熱交換器の温風主流通路側の先端部までの距離Wとをほぼ等しくすることが好ましい。
【0013】
また、加熱用熱交換器の下流側に補助加熱用熱交換器を配設する場合には、加熱用熱交換器に対して、補助加熱用熱交換器を冷風主流通路側へ向うほど近接させて傾斜させるようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面により説明する。図1において、車両のセンターコンソール部に搭載されるセンター置きタイプの空調装置1が示されている。この空調装置1は、エンジンルームと車室とを区画する仕切板よりも車室側に配設されているもので、空気流路2が内部に形成された空調ケース3を有し、この空調ケース3内に、エバポレータ4、ヒータコア5、及び電気ヒータ6を車幅方向にオフセットさせることなく前後方向にずらして収納し、図示しない送風機から供給される空気を空調ケース3の最上流側に設けられた空気導入口20を介して導入するようにしている。
【0015】
エバポレータ4は、空調ケース3内において導入される全ての空気が通過するように空調ケース内の前方側(エンジンルーム側)に鉛直方向に立設して配置され、また、ヒータコア5は、エバポレータ4よりも下流側となる後方側(車室側)において空調ケース3の下部に立設されている。さらに、電気ヒータ6は、ヒータコア5よりも下流側となる後方側(車室側)に立設されている。
【0016】
このため、空調ケース3内には、エバポレータ4を通過した空気をヒータコア5及び電気ヒータ6を通過して下流側へ導く温風主流通路2aと、ヒータコア5及び電気ヒータ6をバイパスして下流側へ導く冷風主流通路2bとが形成され、温風主流通路2aを通過する空気と、冷風主流通路2bを通過する空気との割合が、エバポレータ4とヒータコア5との間に配設されたスライド式のエアミックスドア7によって調節されるようになっている。この構成例においては、冷風主流通路2bがヒータコア5及び電気ヒータ6の上方に形成され、温風主流通路2aが冷風主流通路2b側へ回り込むように形成され、空気流路2がエバポレータ4の下流側においてヒータコア5を配設した側と反対側へ向うように形成されている。
【0017】
ここで、前記エバポレータ4によって冷却用熱交換器が、ヒータコア5によって加熱用熱交換器が、電気ヒータ6によって補助加熱用熱交換器がそれぞれ構成されている。
【0018】
前記エアミックスドア7は、エバポレータ4の下流側において通風部分と対峙するよう設けられ、空調ケース3に設けられたガイドレール8に案内されて上下方向にスライド可能となっており、エバポレータ4と対峙する一方の表面にラック9を形成し、このラック9に空調ケース3の側壁に軸支された駆動ギア10を噛合させ、この駆動ギア10を図示しないアクチュエータによって回転させ、冷風主流通路2bを全閉にする位置から温風主流通路2aを全閉にする位置にかけて移動できるようになっている。尚、このエアミックスドア7は、冷風主流通路2bが全閉となる場合には温風主流通路2aが全開となり、温風主流通路2aが全閉になる場合には、冷風主流通路2bが全開となる大きさに設定されている。
【0019】
ヒータコア5及び電気ヒータ6の上方には、冷風主流通路2bを通過した空気と温風主流通路2aを通過した空気とを混合させる混合エリア2cが形成され、この混合エリア2cを介して、フロントガラスに向けて供給する空気を取り出すデフロスト開口部11、車室上方へ供給する空気を取り出すベント開口部12、及び車室下方へ供給する空気を取り出すフット開口部13が形成されている。
【0020】
デフロスト開口部11とベント開口部12とは、空気流路2の最下流端に位置する空調ケース3の上部に形成されているもので、デフロスト開口部11は、空調ケース3のベント開口部12よりも前方側に形成されており、混合エリア2cから前方側に形成されたデフロスト通路2dを介して空調空気が供給可能となっている。また、ベント開口部12は、空調ケース上部の後方側(車室側)に形成されており、混合エリア2cから後方側に形成されたベント通路2eを介して空調空気が供給可能となっている。さらに、フット開口部13は、空調ケース3の車室側に向けられた側壁の下端部に形成されており、空調ケース3の下部から立設された隔壁14によって画成されるフット通路2fを介して混合エリア2cの空気が供給可能となっている。
【0021】
そして、デフロスト開口部11の開度は、この開口部に臨むよう手前に設けられたデフロストドア15によって調節され、ベント開口部12の開度は、この開口部に臨むよう手前に設けられたベントドア16によって調節され、フット開口部13の開度は、この開口部の手前に設けられたフットドア17によって調節されるようになっている。
【0022】
したがって、空気導入口20から導入された空気は、エバポレータ4を通過する際に冷却され、エアミックスドア7の開度に応じて、温風主流通路2aを流れる空気と冷風主流通路2bを流れる空気との割合が調節され、これら通路を流れる空気が混合エリア2cで適宜混合された後に吹出モードに応じて開放された開口部から吹き出されるようになっている。
【0023】
ところで、前記エアミックスドア7は、エバポレータ4に対して冷風主流通路側が温風主流通路側よりも近接するように傾斜して配設されている。即ち、エアミックスドア7を案内するガイドレール8が、上方へ向うほどエバポレータ4に近接するように設けられている。
【0024】
また、ヒータコア5は、冷風主流通路側2bへ向うほどエアミックスドア7に近接するように配設され、電気ヒータ6は、冷風主流通路側へ向うほどヒータコア5に近接するように配設されている。即ち、ヒータコア5は、エアミックスドア7に対して、上端部が近接し、下端部が離れるように傾斜され、電気ヒータ6は、ヒータコア5に対して、上端部が近接し、下端部が離れるように傾斜されている。
【0025】
したがって、エバポレータ4を基準にして見ると、エアミックスドア7は下端部を後方側へ離すように所定の角度で傾斜され、ヒータコア5は、このエアミックスドア7に対して傾斜していることから、エアミックスドア7よりも大きな傾斜角を有して傾斜している。また、電気ヒータ6は、ヒータコア5に対して傾斜していることから、エバポレータ4に対しては、ヒータコア5よりもさらに大きな傾斜角を有して傾斜している。
【0026】
したがって、エアミックスドア7が冷風主流通路2bを全閉にするフルホット位置の状態にあり、この状態から少しづつフルクール側(下方)へスライドさせた場合を想定すると、いままでヒータコア5を通過していた空気が、通気抵抗の小さい冷風主流通路側へ一気に流出しようとするが、エアミックスドア7はエバポレータ4に対して傾斜しているので、エバポレータ4を通過した空気を温風主流通路2a側へ導き易くすることが可能となる。
【0027】
この状態を解析するに当り、図2に示されるように、スライド式のエアミックスドア7をエバポレータ4に対して傾斜させ、さらに、ヒータコア5をエアミックスドア7に対して傾斜させた解析モデル(Model 2)を想定し、このようなモデルにおいて、フルホット位置からフルクール位置にかけてエアミックスドア7を等ピッチで10段階に変位させ(段階10のフルホット位置から段階1のフルクール位置にかけて等しい変位量で移動させ)、気流の変化を調べた。その結果、エアミックスドア7が冷風主流通路2bを全閉にするフルホット位置(段階10)での空気の流れと、この状態から少しづつ(全可動範囲の1/10づつ)フルクール側へ移動させた状態(段階9,8,7)での空気の流れを見ると、図3に示されるように、エアミックスドア7に対して垂直にあたる風の位置(図中○印で示す風の分岐点)がエアミックスドア7の変位に伴って下方へ変位するものの、段階7においても、風の分岐点がエアミックスドア7の中央よりも上方にあり、下方へのずれが緩慢となった。このため、段階7においても、ヒータコア5を通過する空気量はヒータコア5をバイパスする空気量よりも多くなっており、冷風主流通路2bへ急激に冷風が流出する不都合が低減され、図4の実線に示されるように、吹出空気温度をエアミックスドア7の動きに伴いほぼ線形的に変化させること可能となり、エアミックスドア7がフルホット位置の近辺にある場合でも精度よく温度制御を行うことが可能となる。
【0028】
また、エアミックスドア7に対して、ヒータコア5を冷風主流通路側へ向うほど近接させて傾斜させるようにしたので、温風主流通路2aが冷風主流通路2b側へ回り込むように形成されている上述の構成においては、ヒータコア5に対して垂直に近い方向から空気を流入させることが可能となり、温風主流通路2aの通気抵抗を低減することが可能となる。しかも、エアミックスドア7の移動方向(上下方向)の寸法よりもヒータコア5の同方向(上下方向)の寸法が大きい場合に、エバポレータ4を通過した空気をヒータコア5の全面に行き渡らせることが可能となり、ヒータコア5を最大限有効に使うことが可能となる。
【0029】
さらに、ヒータコア5に対して、電気ヒータ6を冷風主流通路側へ向うほど近接させて傾斜させたので、電気ヒータ6を通過した空気を、大きく角度を変更することなく、混合エリア2cへ導くことが可能となり、冷風主流通路2bを通過した冷風と温風主流通路2aを通過した温風との良好なエアミックス状態を得ることが可能となる。
【0030】
ところで、上述した構成において、エバポレータ4に対するエアミックスドア7のレイアウトや傾斜角は、具体的には次のように設定することが好ましい。即ち、図5に示されるように、エアミックスドア7を最も冷風主流通路2b側へ移動させた場合のエアミックスドア7とエバポレータ4との最短距離(フルホット時のエバポレータ4とエアミックスドア7との最短距離)をH、エアミックスドア7を最も温風主流通路側へ移動させた場合のエアミックスドア7とエバポレータ4との最短距離(フルクール時のエバポレータとエアミックスドアとの最短距離)をC、エアミックスドア7の可動し得る最大領域の寸法をL、エアミックスドア7とエバポレータ4との傾斜角をθとすると、エアミックスドア7の位置に対するヒータコア5の通過空気量のリニアリティを得るためには、解析結果から
H≒0
であることが好ましいが、量産時における組付け時のバラツキ等と考慮すると、少なくとも
H≒C/5
のクリアランスを確保することが好ましい。
【0031】
また、図5に示す幾何学的関係から、
C−H=(L/2)・sin θ
となることから、HとLとの関係は、
H≒(L/8)・sin θ
となる。したがって、この関係式を満たすように、H、L、及びθを設定すれば、リニアリティを追求しつつ、組付け時のバラツキを考慮したレイアウトとすることが可能となる。
【0032】
さらに、駆動ギア10の直径をD、駆動ギア10とエバポレータ4との距離をGとすると、空調装置の小型化を図るためには、
G≒H
とすることが好ましいので、
D≒C−H≒(L/2)・sin θ
の関係を満たすように設定するとよい。
【0033】
ところで、ヒータコア5の高さKは、温風主流通路2aの通気抵抗を低減するためにエアミックスドア7のスライド方向の長さL/2よりも長くすることが好ましい(K>L/2)。上述した構成例においては、図6に示されるように、エアミックスドア7を最も温風主流通路側へ移動した状態、即ち、フルクール位置に移動した状態において、ヒータコア5の冷風主流通路側の端部(上端部)をエアミックスドア7の冷風主流通路側の端部(上端部)と対峙させ、ヒータコア5の温風主流通路側の端部(下端部)をエアミックスドア7の温風主流通路側の端部(下端部)よりも下方へ突出させるようにしている。
【0034】
また、この状態において、エアミックスドア7とヒータコア5との最短距離をY、エアミックスドア7の温風主流通路側の端部からヒータコア6に下ろした垂線の長さをV、この垂線からヒータコア5の温風主流通路側の先端部までの距離をWとすると、ヒータコア5はV>Yとなるように配設されているが、温風主流通路2aの通気抵抗を低減し、また、ヒータコア5の全体に空気を適切に行き渡らせるためには、
V≒W
となるように設定することが好ましい。
【0035】
尚、上述の構成例においては、特に、センター置きの車両用空調装置に採用した場合の例を示したが、エバポレータ4とヒータコア5との間にスライド式のエアミックスドア7を配設する他の空調装置においても、上流側のコンポーネントに対して下流側のコンポーネントを上述と同様に傾斜させることで同様の作用効果を得ることが可能となる。
【0036】
また、上述の構成においては、エバポレータ4を鉛直に立設し、これに対してエアミックスドア7やヒータコア5を順次傾斜させ、空気流路2をエバポレータ4の下流側において、ヒータコア5を配設した側と反対側(上方)に向って形成し、温風主流通路2aをヒータコア5の下流側において、冷風主流通路2b側へ回り込むように形成したが、このような構成に限らず、図7に示すような各種レイアウトに対して、エアミックスドア7をエバポレータ4に対して傾斜させ、ヒータコア5をエアミックスドア7に対してさらに傾斜させるようにしてもよい。
【0037】
図7に示される各々のレイアウトは、図面上方を空調装置の上方に一致させて模式的に表したもので、図中の矢印は空気の流れを示す。ここで、図7(a)は、エバポレータ4を鉛直方向に立設させ、これに対してエアミックスドア7とヒータコア5とを、これらの上方に形成された冷風主流通路2bの側を近接させるように順次傾斜させ、エバポレータ4に水平方向から空気を流入し、エバポレータ4を通過した空気を冷風主流通路2b又は温風主流通路2aを介して図中上方へ導くようにした図1で示す構成例を示している。
【0038】
また、図7(b)は、エアミックスドア7を鉛直方向に立設させ、その風上側と風下側にエバポレータ4とヒータコア5とを、これらの上方に形成された冷風主流通路2bの側を近接するように傾斜させた状態を示している。さらに、図7(c)は、7(a)に対して、上下を逆にしたレイアウトとなっており、エバポレータ4に対してエアミックスドア7とヒータコア5とを、これらの下方に形成された冷風主流通路2bの側を近接させるように順次傾斜させ、エバポレータ4に水平方向から空気を流入し、このエバポレータ4を通過した空気を冷風主流通路2b又は温風主流通路2aを介して図中下方へ導く構成例を示している。
【0039】
これに対して、図7(d)は、エバポレータ4を水平方向に配置し、その上方にエアミックスドア7とヒータコア5とを、これらの側方に形成された冷風主流通路2bの側を近接するように順次傾斜させたもので、エバポレータ4に対して空気を下方から流入し、エバポレータ4を通過した空気を冷風主流通路2b又は温風主流通路2aを介して図中側方へ導くようにしている。また、図7(e)は、エバポレータ4を、図7(d)の状態に対して、温風主流通路2a側の端部を上方へ上げるように傾斜して配置し、その上方にエアミックスドア7とヒータコア5とをさらに順次傾斜させて配設するようにしたもので、エバポレータ4に対して斜め下方から空気を流入し、このエバポレータ4を通過した空気を冷風主流通路2b又は温風主流通路2aを介して図中側方又は斜め下方へ導くようにした構成例を示している。さらに、図7(f)は、エバポレータ4を、図7(d)の状態に対して、冷風主流通路2b側の端部を上方へ上げるように傾斜して配置し、その上方にエアミックスドア7とヒータコア5とをさらに順次傾斜させて配設するようにしたもので、エバポレータ4に対して斜め下方から空気を流入し、このエバポレータ4を通過した空気を冷風主流通路2b又は温風主流通路2aを介して図中側方又は斜め上方へ導くようにした構成例を示している。
【0040】
これらの構成においても、エアミックスドア7がフルホット位置からフルクール側に向って変位する初期において、ヒータコア5をバイパスする空気量の急激な変化を抑え、吹出空気温度をできるだけ線形的に変化させて温度制御をし易くすることが可能となる。
【0041】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、空調ケース内の冷却用熱交換器と加熱用熱交換器との間に配設され、冷風主流通路を流れる空気と温風主流通路を流れる空気との割合を調節するスライド式のエアミックスドアを備える車両用空調装置において、エアミックスドアを、冷却用熱交換器に対して、冷風主流通路側が温風主流通路側より近接するように傾斜させたので、エアミックスドアがフルホット位置からフルクール側へ向って変位する初期において、加熱用熱交換器をバイパスする空気量の急激な変化を抑えることが可能となり、吹出空気温度をほぼ線形的に変化させて温度制御をし易くすることが可能となる。
【0042】
また、エアミックスドアに対して、加熱用熱交換器を冷風主流通路側へ向うほど近接して配設するようにすれば、エアミックスドアの移動方向の寸法よりも加熱用熱交換器の同方向の寸法が大きくなるような場合において、上流側から送られた空気を加熱用熱交換器の全面に行き渡らせることが可能となる。
【0043】
ここで、空気流路を、冷却用熱交換器の下流側において加熱用熱交換器を配設した側と反対側へ向うように形成し、また、温風主流通路を、加熱用熱交換器の下流側において冷風主流通路側へ回り込むように形成する構成にあっては、加熱用熱交換器をエアミックスドアに対して上述のように傾斜させることで、温風主流通路の通気抵抗を小さくすることが可能となり、縦置型の車両用空調装置にスライド式エアミックスドアを採用する場合に適したものとなる。
【0044】
尚、上述の構成において、エアミックスドアを最も冷風主流通路側へ移動させた場合のエアミックスドアと冷却用熱交換器との最短距離Hと、エアミックスドアの可動し得る最大領域の寸法Lと、エアミックスドアと冷却用熱交換器との傾斜角θとをH≒L・sin θ/8の関係を満たすように設定すれば、エアミックスドアの位置に対する加熱用熱交換器の通過空気量を線形的に変化させることができると共に、エアミックスドアの組付け時のばらつきを吸収することが可能となる。
【0045】
また、エアミックスドアをスライドさせる駆動ギアを該エアミックスドアとエバポレータとの間に配設する構成においては、この駆動ギアの直径DをD≒(L/2)・sin θの関係を満たすように設定することで、空調装置のコンパクト化を図ることが可能となる。
【0046】
さらに、加熱用熱交換器をエアミックスドアのスライド方向の寸法よりも長く設定する場合には、エアミックスドアを最も温風主流通路側へ移動させた状態で、エアミックスドアの温風主流通路側の端部から加熱用熱交換器に下ろした垂線の長さVとこの垂線が加熱用熱交換器と交差する部位から加熱用熱交換器の温風主流通路側の先端部までの距離Wとをほぼ等しく設定することで、温風主流通路の通気抵抗の低減を図りつつ、加熱用熱交換器の全体に空気を適切に行き渡らせることが可能となる。
【0047】
以上の点に加え、さらに、加熱用熱交換器の下流側に補助加熱用熱交換器を配設する場合に、加熱用熱交換器に対して、補助加熱用熱交換器を冷風主流通路側へ向うほど近接して配設すれば、補助加熱用熱交換器を通過した空気を、角度を大きく変更させることなく冷風主流通路側へ導くことが可能となり、冷風主流通路を通過した空気と温風主流通路を通過した空気との良好なエアミックス状態を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る車両用空調装置の構成例を示す断面図である。
【図2】図2は、図1に係る車両用空調装置の気流変化を解析するために用いられる解析モデル(Model 2)を示す図である。
【図3】図3は、図2に示す解析モデル(Model 2)を用いてエアミックスドアをフルホット位置から全変位量の1/10づつフルクール側へ移動させた場合の気流の変化を示す解析結果であり、(a)はフルホット位置での解析結果、(b)はフルホット位置から全変位量の1/10だけフルクール側へ移動させた場合の解析結果、(c)はフルホット位置から全変位量の2/10だけフルクール側へ移動させた場合の解析結果、(d)はフルホット位置から全変位量の3/10だけフルクール側へ移動させた場合の解析結果を示す。
【図4】図4は、エアミックスドア位置と吹出空気温度との関係を示す特性線図であり、破線は従来の空調装置の特性線を示し、実線は本発明に係る空調装置の特性線を示す。
【図5】図5は、エバポレータに対するエアミックスドアの角度やクリアランス、駆動ギアの径や駆動ギアとエバポレータとの間のクリアランス等の関係を説明する模式図である。
【図6】図6は、エアミックスドアに対するヒータコアの角度等を説明する模式図である。
【図7】図7は、空調ケース内に配設されるエバポレータ、エアミックスドア、ヒータコアイのレイアウトを示す図であり、図中の上方が実際の上方に対応している。
(a)は、図1に示されるように、エバポレータを鉛直方向に立設させ、これを基準にエバポレータとヒータコアとを順次傾斜させて配設したものである。
(b)は、エアミックスドアを鉛直方向に立設させ、その風上側と風下側にエバポレータとヒータコアとを傾斜させて配設した状態を示す図である。
(c)、エバポレータを鉛直方向に立設させ、(a)に対してエアミックスドアとヒータコアとを上下を逆に傾斜させて配設した状態を示す図である。
(d)は、エバポレータを水平方向に配し、その上方にエアミックスドアとヒータコアとを順次傾斜させて配設した状態を示す図である。
(e)は、エバポレータを温風主流通路側の端部を上方へ上げるように傾斜させて配置し、その上方にエアミックスドアとヒータコアとをさらに順次傾斜させて配設した状態を示す図である。
(f)は、エバポレータを冷風主流通路側の端部を上方へ上げるように傾斜させて配置し、その上方にエアミックスドアとヒータコアとをさらに順次傾斜させて配設した状態を示す図である。
【図8】図8は、従来の車両用空調装置の気流変化を解析するために用いられた解析モデル(Model 1)を示す図である。
【図9】図9は、図8に示す解析モデル(Model 1)を用いてエアミックスドアをフルホット位置から全変位量の1/10づつフルクール側へ移動させた場合の気流の変化を示す解析結果であり、(a)はフルホット位置での解析結果、(b)はフルホット位置から全変位量の1/10だけフルクール側へ移動させた場合の解析結果、(c)はフルホット位置から全変位量の2/10だけフルクール側へ移動させた場合の解析結果、(d)はフルホット位置から全変位量の3/10だけフルクール側へ移動させた場合の解析結果を示す。
【符号の説明】
2 空気流路
2a 温風主流通路
2b 冷風主流通路
2c 混合エリア
3 空調ケース
4 エバポレータ
5 ヒータコア
6 電気ヒータ
7 エアミックスドア
Claims (5)
- 内部に空気流路が形成された空調ケースと、
前記空調ケース内に配されて前記空気流路に導入された空気を通過させる冷却用熱交換器と、
前記空調ケース内に配されて前記冷却用熱交換器よりも下流側に配された加熱用熱交換器と、
前記空気流路の一部を構成し、前記冷却用熱交換器を通過した空気を、前記加熱用熱交換器を通過させて下流側へ導く温風主流通路及び前記加熱用熱交換器をバイパスさせて下流側へ導く冷風主流通路と、
前記冷却用熱交換器と前記加熱用熱交換器との間に配設され、前記冷風主流通路を流れる空気と前記温風主流通路を流れる空気との割合を調節するスライド式のエアミックスドアとを有する車両用空調装置において、
前記エアミックスドアを、前記冷却用熱交換器に対して、前記冷風主流通路側が前記温風主流通路側よりも近接するように傾斜させ、
前記加熱用熱交換器を、前記エアミックスドアに対して、前記冷風主流通路側へ向うほど近接させるようにし、
前記空気流路は、前記冷却用熱交換器の下流側において、前記加熱用熱交換器を配設した側と反対側へ向うように形成されており、
前記エアミックスドアを最も冷風主流通路側へ移動させた場合の該エアミックスドアと前記冷却用熱交換器との最短距離Hと、前記エアミックスドアの可動し得る最大領域の寸法Lと、前記エアミックスドアと前記冷却用熱交換器との傾斜角θとを
H≒L・sin θ/8
の関係を満たすように設定したことを特徴とする車両用空調装置。 - 前記温風主流通路は前記加熱用熱交換器の下流側において、前記冷風主流通路側へ回り込むように形成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
- 前記エアミックスドアをスライドさせる駆動ギアを該エアミックスドアと前記冷却用熱交換器との間に配設し、この駆動ギアの直径Dを
D≒(L/2)・sin θ
の関係を満たすように設定したことを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。 - 前記加熱用熱交換器は前記エアミックスドアのスライド方向の寸法よりも長く設定され、前記エアミックスドアを最も温風主流通路側へ移動させた状態で、前記エアミックスドアの温風主流通路側の端部から前記加熱用熱交換器に下ろした垂線の長さVと前記垂線が前記加熱用熱交換器と交差する部位から前記加熱用熱交換器の温風主流通路側の先端部までの距離Wとをほぼ等しくなるようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用空調装置。
- 前記加熱用熱交換器の下流側に補助加熱用熱交換器を配設し、前記補助加熱用熱交換器を、前記加熱用熱交換器に対して前記冷風主流通路側へ向うほど近接させるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用空調装置。
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