JP4091173B2 - ディスク積層方法 - Google Patents

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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハブが挿入される穴を中央に有した複数のディスクをセンタリングし、円筒状の間隔リングを介して同軸的に積層するディスク積層方法に関する。
【0002】
例えば、磁気ディスク装置においては、高記録密度化が進み、磁気ヘッドはサブミクロンオーダの位置決め精度を要求され、この位置決めの基準となるサーボ基準情報の書き込みには、トラックピッチの数分の1という非常に小さい送りピッチが要求される。
【0003】
【従来の技術】
磁気ディスク装置は、複数のディスクをスペーサを介して積層固定し、このディスク組立体をスピンドルモータで回転駆動するように構成されている。そして、通常は、複数のディスクの中の一枚に、サーボ基準情報が書き込まれ、他のディスクは、一般のデータのリード/ライト用ディスクとして用いられる。
【0004】
このサーボ基準情報のディスク面への書き込みは、ディスク組立体を磁気ディスク装置内に組み込んだ後、同じ磁気ディスク装置内の磁気ヘッドやアクチュエータを用いて行われる。
【0005】
しかし、この方法では、磁気ディスク装置一台毎に、一連のサーボ基準情報の書き込み作業を行わなければならず、サーボ基準情報の書き込みに多大の時間を要することになると共に、広大なクリーンルーム設備が必要になる。そこで、ディスクを磁気ディスク装置内に搭載する前に、サーボ基準情報をディスクに書き込むことが提案されている。
【0006】
この方法では、サーボ基準情報を書き込むべき複数のディスクを間隔リングを介して積層しておき、サーボ基準情報書き込み用ヘッドを複数搭載した外部の書き込み専用アクチュエータを用いて、同時に、サーボ基準情報を書き込む。
【0007】
図21はサーボ基準情報を書き込むべきディスクの積層状態の一例を示したもので、立設されたシャフト1に、ベアリング2,3を介してハブ4が回転可能に設けられている。図示しないが、このハブ4の内周面に、スピンドルモータのロータが設けられ、シャフト1には、スピンドルモータのステータが設けられている。ハブ4の外筒部の下部には、つば部4aが形成され、このつば部4a上に複数枚のディスク5が間隔リング6を介して積層配置されている。更に、ハブ4の上部には、クランプ7がボルト8を用いて取り付けられ、ディスク5及び間隔リング6をハブ4のつば部4aに押圧し、固定している。
【0008】
図21の状態のディスク組立体に対する書き込み後、サーボ基準情報を書き込んだディスクを一枚に分離し、それぞれを、一般のデータのリード/ライト用ディスクと組み合わせて各磁気ディスク装置内に搭載することになる。
【0009】
この場合、サーボ基準情報書き込み時でのディスク上の回転中心と、磁気ディスク装置内に搭載した時でのディスク上の回転中心とが一致しないと、サーボ基準情報が記録されたトラックが偏心した状態で回転することになる。その場合、偏心量が小さければ、サーボ機構により、サーボヘッドが容易にトラックに追従できるので問題はないが、偏心量が大きいと、サーボトラックにサーボヘッドが正確に追従できず、問題が生じる。
【0010】
この偏心をなくすには、例えば、サーボ基準情報を書き込むべきディスクの例えば内周部の中心軸とハブの外周面の中心軸とを合わせ込んだ後、サーボトラックライトを行い、その後、磁気ディスク装置に搭載する際にも、同様に、サーボ基準信号が書き込まれたディスクの内周部の中心軸とハブの外周面の中心軸を合わせるという方法がある。この場合、ディスクの内周部に対してサーボトラックライトがどれだけ正確になされたかが重要になる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
前述の通り、サーボ基準情報の書き込みは、積層された複数のディスクに対して書き込みが同時に行われるため、積層された各ディスクの内周部の中心軸がハブの外周部の中心軸と正確に一致していないと、サーボ基準情報が内周部の中心軸に対してずれて書き込まれたディスクが発生する。このようなディスクを用いた場合、磁気ディスク装置に搭載する際に、サーボ基準信号が書き込まれたディスクの内周部の中心軸とハブの外周面の中心軸とをいかに正確に合わせても、サーボ基準情報が記録されたトラックが偏心した状態で回転することになる。
【0012】
よって、複数のディスクを間隔リングを介して積層し、これらにサーボ基準情報を同時に書き込む場合は、その前工程として、各ディスクを内周部や外周部を基準にしてセンタリングし、このセンタリングした状態を保つようにして、ディスクを円筒状の間隔リングを介して同軸的に積層する必要がある。しかし、このような積層方法は知られていない。
【0013】
本発明は、上記問題点を解消するためになされたもので、その目的は、複数のディスクを内周部や外周部を基準にしてセンタリングし、このセンタリングした状態を保つようにして、ディスクを円筒状の間隔リングを介して同軸的に積層できるディスク積層方法を実現することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する第1の発明は、ハブが挿入される穴を中央に有した複数のディスクをセンタリングし、円筒状の間隔リングを介して同軸的に積層するディスク積層方法であって、センタリング時には、前記複数のディスクの全てを前記間隔リングから浮かせると共に、ディスク面と平行な平面上での前記複数のディスクの移動を許容するように、前記複数のディスクの外周部付近の下面を支持部材で支え、前記ディスク面と平行な平面上で前記複数のディスクを移動させることにより前記複数のディスクのセンタリングを行い、その後、前記複数のディスクをその軸方向で且つ支持面方向に押し付けて、前記支持部材で支えられた状態の前記複数のディスクを前記支持部材と共に軸方向に移動させることにより、前記複数のディスクを前記間隔リングを介して積層し、この状態で、前記複数のディスク及び前記間隔リングを固定することを特徴とするものである。
【0015】
この発明では、センタリング時には、ディスクが間隔リングから浮き且つディスク面と平行な平面上で移動できる状態で支持部材にて支えられているので、間隔リングとは無関係に、センタリングのためにディスクを半径方向に移動させることができる。又、ディスクをその軸方向で且つ支持面方向に押し付けると、支持部材で支えられた状態のディスクを支持部材と共に軸方向に移動させることができ、ディスクを間隔リングを介して積層できる。
【0016】
上記課題を解決する2の発明は、ディスクを間隔リングから浮かせると共に、ディスク面と平行な平面上でのディスクの移動を許容するように、ディスクをガイドで支え、ディスク面と平行な平面上でディスクを移動させることによりディスクのセンタリングを行い、その後、ディスクの内周部近傍をその軸方向で且つ支持面方向に押し付けて、ディスクを弾性変形させることにより、ディスクを間隔リングを介して積層させ、この状態で、ディスク及び間隔リングを固定することを特徴とするものである。
【0017】
この発明でも、センタリング時には、ディスクが間隔リングから浮き且つディスク面と平行な平面上で移動できる状態でガイドにて支えられているので、間隔リングとは無関係に、センタリングのためにディスクを半径方向に移動させることができる。又、ディスクをその軸方向で且つ支持面方向に押し付け、ディスクを弾性変形させることにより、ディスクを軸方向に移動させることができ、ディスクを間隔リングを介して積層できる。
【0018】
上記課題を解決する3の発明は、センタリング時には、ディスクを間隔リングから浮かせ、且つ、ディスクと中心軸が一致する円錐状の溝が形成されたガイドの円錐状の溝の円錐面でディスクを支えることにより、ディスクのセンタリングを行い、その後、ディスクの内周部近傍をその軸方向で且つ円錐状溝の頂部方向に押し付けて、ディスクを弾性変形させることにより、ディスクを間隔リングを介して積層させ、この状態で、ディスク及び間隔リングを固定することを特徴とするものである。
【0019】
この発明では、ガイドの円錐状の溝の円錐面でディスクを支えるだけで、ディスクのセンタリングがなされる。又、ディスクの内周部近傍をその軸方向で且つ円錐状溝の頂部方向に押し付け、ディスクを弾性変形させることにより、ディスクを軸方向に移動させることができ、ディスクを間隔リングを介して積層できる。
【0020】
上記課題を解決する4の発明は、各ディスクのセンタリングは、ディスクの外周部上の周方向に等分割した位置を、同一ばね定数のばねの弾性力でもって、ディスクの外径の中心軸上の一点に向かう方向に押圧することにより行うことを特徴とするものである。
【0021】
この発明では、ばねの弾性力がバランスした位置にディスクが静止するが、各ばねが、ディスクの外周部上の周方向に等分割した位置をディスクの外径の中心軸上の一点に向かう方向に押圧し、且つ、同一ばね定数であるため、ディスクは外周部を基準に正確にセンタリングされることになる。
【0022】
上記課題を解決する5の発明は、各ディスクのセンタリングは、ディスクの内周部上の周方向に等分割した位置を、同一ばね定数のばねの弾性力でもって、ディスクの内径の中心軸上の一点から外方に向かう方向に押圧することにより行うことを特徴とするものである。
【0023】
この発明では、ばねの弾性力がバランスした位置にディスクが静止するが、各ばねが、ディスクの内周部上の周方向に等分割した位置をディスクの内径の中心軸上の一点から外方に向かう方向に押圧し、且つ、同一ばね定数であるため、ディスクは内周部を基準に正確にセンタリングされることになる。
【0024】
上記課題を解決する6の発明は、各ディスクのセンタリングは、外周面がディスクの内周部に対向し、内周面には、外周面の外径の中心軸との間隔が単調に増加或いは減少する同一の円弧面が繰り返して設けられた、弾性体でなるリングを用い、リングをディスクの内周部に嵌合させ、円弧面との摺接部を有するハブをリング内で回転させることにより、リングの外周面の複数箇所を半径方向に押し広げ、ディスクの内周部を押圧することにより行うことを特徴とするものである。
【0025】
この発明では、ハブが回転することにより、弾性体でなるリングの外周部が、ディスクの内周部の等間隔で位置する複数箇所を押圧し、ディスクは内周部を基準に正確にセンタリングされることになる。
【0026】
上記課題を解決する7の発明は、各ディスクのセンタリングに際しては、先端のテーパ部がテーパ面方向に変位可能に形成された複数のテーパピンを、同一円周上に、テーパ面がこの円周の半径方向を向き且つテーパピンがこの円周の中心軸と平行になるように配置してなる位置決め具を用いると共に、ハブの外周面に、ハブの中心軸と平行で且つハブの中心軸との垂直距離が等しい複数の平面を、テーパピンとの対向位置に予め設けておき、ハブの平面とディスクの内周部との間に、位置決め具のテーパピンのテーパ部をディスクの軸方向から挿入することにより、各ディスクのセンタリングを行うことを特徴とするものである。
【0027】
この発明では、ハブの平面とディスクの内周部との間に、同一形状のテーパピンのテーパ部がディスクの軸方向から挿入されることにより、ハブの外周面に対してディスクの内周部が正確にセンタリングされる。
【0028】
上記課題を解決する8の発明は、先端のテーパ部がテーパ面方向に変位可能に形成された複数のテーパピンを、同一円周上に、テーパ面がこの円周の半径方向を向き且つテーパピンがこの円周の中心軸と平行になるように配置してなる位置決め具と、ディスクが軸方向に挿入される凹部を有し、この凹部の内周面に、この内周面の中心軸と平行で且つ内周面の中心軸との垂直距離が等しい複数の平面が設けられた筒状部材とを用い、ハブに対して位置決めされた筒状部材の凹部にディスクを入れ、筒状部材の平面とディスクの外周部との間に、位置決め具のテーパピンのテーパ部をディスクの軸方向から挿入することにより、ディスクのセンタリングを行うことを特徴とするものである。
【0029】
この発明では、筒状部材の平面とディスクの外周部との間に、同一形状のテーパピンのテーパ部がディスクの軸方向から挿入されることにより、筒状部材の内周面に対してディスクの外周部が位置決めされ、その結果、ハブに対してディスクが正確にセンタリングされる。
【0030】
【実施の形態】
(第1の形態例)
図1及び図2は1の発明の説明図で、図1は1の発明を実施する構成(主要部)の正面図、図2は1の発明を実施する構成の斜視図である。
【0031】
これらの図において、複数のディスク10はサーボ基準情報を書き込むべきもので、ハブ11の軸部を余裕をもって挿入できる直径の穴10aを中央に有している。又、図2の左右方向からディスク10に向けて、支持部材としてのサポートアーム12が延びている。このサポートアーム12の端部は、上方から見ると円弧状をしており、ディスク10の外周部付近の下面を支えている。
【0032】
サポートアーム12の他方の端部はベース13に固定され、これにより、サポートアーム12は、水平状態で且つ一定の間隔で、上下方向に配列されている。各サポートアーム12間の隙間は、ディスク10間に挿入される円筒状の間隔リング14の厚さよりも大きく選ばれている。又、サポートアーム12は板ばねで形成されており、その厚みは、各サポートアーム12間の隙間に容易に入れるように選択されている。尚、各間隔リング14の支持は、本形態例では、図1に示すように、下側のディスク10が行っている。
【0033】
このサポートアーム12は、ディスク10を間隔リング14からギャップGだけ浮かせると共に、ディスク面と平行な平面であるサポートアーム12上でのディスク10の摺動を許容することになる。従って、この状態において、サポートアーム12上でディスク10を移動させることにより、ディスク10のセンタリングを行うことができる。
【0034】
その後、ディスク10をその軸方向で且つサポートアーム12の支持面方向に押し付けて、サポートアーム12で支えられた状態のディスク10をサポートアーム12と共に軸方向(図1の下方)に移動させることにより、ディスク10を間隔リング14を介して積層でき、この状態で、ディスク10及び間隔リング14をクランプ15で固定することを特徴とするものである。
【0035】
この形態例では、センタリング時には、ディスク10が間隔リング14から浮き且つディスク面と平行な平面上で移動できる状態でサポートアーム12にて支えられているので、間隔リング14とは無関係に、センタリングのためにディスク10を半径方向に移動させることができる。又、ディスク10をその軸方向で且つ支持面方向に押し付けると、サポートアーム12で支えられた状態のディスクをサポートアーム12と共に軸方向に移動させることができ、ディスクを間隔リング14を介して積層できる。
【0036】
尚、この形態例では、サポートアーム12を180°の間隔をもって対向させているが、図3に示すように、120°ずつ離して三方からサポートアーム12を延出し、ディスク10を3箇所で支持するようにしてもよい。更に、三方よりも多い方向からサポートアーム12を延出し、ディスク10を支持するようにしてもよい。
【0037】
図4は上記形態例の方法を採用するディスク組立体の製造装置を示す概略図である。この図において、ディスク積層部21は図2に示した構成と同様なものであり、ディスク10はサポートアーム12によって支えられている。ディスク積層部21へのディスク10の搬送は、レール22に案内されて移動する第1搬送部23に搭載されたリフトアーム部24によって行われる。
【0038】
同じくレール22に案内された第2搬送部は、ディスク積層部21内のディスク10のセンタリングをしたり、完成したディスク組立体の移送を行うアーム26を有している。ハブ挿入部27はディスク10の中央の穴にハブを挿入するもの、クランプ止め部28はセンタリングされたディスク10を下方に押し付けて積層させ、クランプにより固定するものである。コントローラ29は、上記の各部の駆動制御をおこなうものである。
【0039】
(第2の形態例)
本形態例は2の発明の形態例である。この形態例の第1の形態例との相違点は、弾性変形可能なサポートアーム12を用いる代わりに、サポートアーム12と形状は同様であるが、その厚みを増して剛体にしたガイドを用いた点である。
【0040】
即ち、ディスクを間隔リングから浮かせると共に、ディスク面と平行な平面上でのディスクの移動を許容するように、ディスクをガイドで支え、ディスク面と平行な平面上でディスクを移動させることによりディスクのセンタリングを行い、その後、ディスクの内周部近傍をその軸方向で且つ支持面方向に押し付ける。ここで、ガイドは剛体であることから変形しないため、ディスクが弾性変形する。この弾性変形の結果、ディスクは間隔リングを介して積層される。この状態で、ディスク及び間隔リングを固定する。
【0041】
この形態例でも、センタリング時には、ディスクが間隔リングから浮き且つディスク面と平行な平面上で移動できる状態でガイドにて支えられているので、間隔リングとは無関係に、センタリングのためにディスクを半径方向に移動させることができる。又、ディスクをその軸方向で且つ支持面方向に押し付け、ディスクを弾性変形させることにより、ディスクを軸方向に移動させることができ、ディスクを間隔リングを介して積層できる。
【0042】
(第3の形態例)
図5は3の発明を実施する構成の断面図である。この形態例における分離可能な半円筒状のガイド31,32には、それぞれ、円錐状の溝31a,32aが形成されており、円錐状の溝31a,32a内にディスク10を入れたり、ここからディスク10を取り出す時には、ガイド31,32を左右に分離するようになっている。両ガイド31,32を合わせた状態では、円錐状の溝31a,32aは連なり、円錐状の溝31a,32aの中心軸は一致する。即ち、水平断面が真円となり、完全な円錘状の溝を形成する。
【0043】
この円錐状の溝31a,32aにディスク10を入れた直後では、ガイド31とガイド32との間に隙間があるため、ガイド31,32の円錐状の溝31a,32aを合わせた全体の溝の水平断面は、真円ではなく、楕円に近い形状になっている。このため、この時点ではディスク10は円錐状の溝31a,32aの円錐面に当接しているが、必ずしも水平状態にはない。
【0044】
この状態で、両ガイド31,32を近づけていくと、円錐状の溝31a,32aを合わせた全体の溝の水平断面は、真円に近づいていき、傾斜していたディスク10の傾きも減少していく。そして、両ガイド31,32が当接した状態では、前述の通り、円錐状の溝31a,32aは連なり、円錐状の溝31a,32aを合わせた全体の溝の水平断面が、真円になる。
【0045】
この時、ディスク10も水平になり、ディスク10の中心軸はガイド31,32の中心軸と一致する。即ち、全ディスク10の中心軸がガイド31,32の中心軸と一致し、センタリングが自動的になされたことになる。尚、上記センタリング時には、各ディスク10は、間隔リング14から浮いている(ギャップG参照)。
【0046】
その後、ディスク10の内周部近傍をハブ11のフランジ部の方向(ディスク10の軸方向で且つ円錐状の溝31a,32aの頂部方向)に押し下げて、ディスク10を弾性変形させることにより、ディスク10は間隔リング14を介して積層される。そこで、この状態において、ディスク10及び間隔リング14をクランプを用いて固定する。
【0047】
このように、本形態例では、ガイド31,32の円錐状の溝31a,32aの円錐面でディスク10を支えるだけで、ディスク10のセンタリングがなされる。又、ディスク10の内周部近傍をその軸方向で且つ円錐状溝の頂部方向に押し付け、ディスク10を弾性変形させることにより、ディスク10を軸方向に移動させることができ、ディスク10を間隔リング14を介して積層できる。
【0048】
本形態例では、図5からわかるように、最上部のディスク10が最も変形するため、このディスク10の変形が許容量を超えない範囲でしか、ディスク10を積層できない。この問題を解決したのが図6の変形例である。ここで、図6は第3の形態例の変形例を説明するための図である。この変形例では、ディスク10の下側3枚については、円錐状の溝31a,32aとは逆向きの円錐状の溝31b,32bで支持するようにしている。尚、図示しないが、ディスク10の下側3枚については、これらに重力と逆方向の力が作用するように、各ディスク10の上面側にエアーの吸引手段等を配置している。
【0049】
この変形例によれば、最上部と最下部のディスク10の変形が許容量を超えない範囲まで、積層するディスク10の枚数を増やせる。即ち、図5の場合の2倍まで積層枚数を増やせる。
【0050】
(第4の形態例)
本形態例は、4の発明の形態例で、図7〜図9にその発明を実施する際に必要なセンタリング治具を示した。図7はセンタリングユニットの斜視図、図8はセンタリングユニットの水平断面図、図9は複数のセンタリングユニットを重ねた状態を示す図である。
【0051】
図において、外リング41の内周面上の周方向に等分割(本形態例では3分割)した位置には、同一ばね定数の棒状ばね42が、内側に渦巻状に突設するように、ビス43でもって固定されている。この外リング41とディスク(図示せず)との間には、内リング45が配置され、その棒状ばね42との対向位置には棒状ばね42との嵌合穴45aが穿設されている。棒状ばね42は、その先端が内リング45の内周面よりも内側に突出した状態で、中間部が嵌合穴45aの壁部で支えられている。
【0052】
ここで、外リング41を内リング45に対して相対的に図8における時計方向に回転させることにより、棒状ばね42の先端部をディスクの外周部に当接させ、棒状ばね42を弾性変形(湾曲)させると、この弾性変形により生じた弾性力によって、ディスクの外周部は、3点にて、最終的には、ディスクの外径の中心軸上の一点に向かう方向の押圧力を受けることになる。
【0053】
このとき、棒状ばね42の弾性力がバランスした位置にディスクは静止するが、各ばね42が、ディスクの外周部上の周方向に等分割した位置をディスクの外径の中心軸上の一点に向かう方向に押圧し、且つ、各ばね42が同一ばね定数であるため、ディスクは外周部を基準に正確にセンタリングされることになる。この形態例では、ディスクの外周部を、ディスクの外径の中心軸上の一点に向かう方向に押圧することを容易に実現できると共に、押圧力を容易に調整できる。
【0054】
尚、ディスクは複数積層されるため、図9に示すように、ディスク枚数に応じてセンタリングユニット40を重ねて使用することになる。
(第5の形態例)
本形態例は、4の発明の他の形態例で、図10及び図11にその発明を実施する際に必要なセンタリング治具を示した。図10はセンタリングユニットの平面図、図11は複数のセンタリングユニットを重ねた状態を示す図である。
【0055】
これらの図において、センタリングユニット50の十字状ばね51は、半径方向延出部51a,51bと周方向延出部51c,51dとから構成されている。この十字状ばね51は、外リング52の内周面上の周方向に等分割(この形態例では、3分割)した各位置に、半径方向延出部51aが一体に連結されている。内リング53は、この外リング52とディスク10との間に位置し、十字状ばね51の周方向延出部51c,51dと一体に連結されている。
【0056】
更に、十字状ばね51の半径方向延出部51bは、先端が周方向に折り曲げられた後、ディスク10の外周部に当接可能に配置されている。十字状ばね51はその十字部分を中心に回動できるもので、ばね定数は、半径方向延出部51a,51bや周方向延出部51c,51dの幅や厚さで決まる。本形態例では、外リング52や内リング53よりも薄く形成されている。
【0057】
この形態例において、外リング52を内リング53に対して相対的に図10における時計方向に回転させると、十字状ばね51の半径方向延出部51bの先端部がディスク10の外周部に当接し、十字状ばね51が弾性変形する。この弾性変形により生じた弾性力によって、ディスク10の外周部は、ディスク10の外径の中心軸上の一点に向かう方向に押圧され、センタリングがなされる。
【0058】
この形態例では、十字状ばね51と外リング52と内リング53とが一体に形成された治具を用いている。この治具はエッチング技術等を用いて容易に制作でき、センタリングユニット50を薄くできる。このため、多数のディスク10のサーボトラックライトを同時に行える。
【0059】
(第6の形態例)
図12〜図14は5の発明の形態例を説明する図で、図12はセンタリングユニットの全体図、図13は図12のセンタリングユニットの分解図、図14は図12のセンタリングユニットの水平断面図である。
【0060】
本形態例における各ディスクのセンタリングは、ディスクの内周部上の周方向に等分割した位置を、同一ばね定数のばねの弾性力でもって、ディスクの内径の中心軸上の一点から外方に向かう方向に押圧することにより行うものである。これにより、各ばねが、ディスクの内周部上の周方向に等分割した位置をディスクの内径の中心軸上の一点から外方に向かう方向に押圧し、且つ、同一ばね定数であるため、ディスクは内周部を基準に正確にセンタリングされることになる。
【0061】
図12〜図14において、内リング61の外周面上の周方向に等分割した位置には、同一ばね定数の棒状ばね62が、外側に渦巻状に突設されている。外リング63は、この内リング61とディスク10との間に位置し、棒状ばね62との対向位置には、棒状ばね62との嵌合穴63aが穿設されている。この外リング63は、棒状ばね62の先端が外周面よりも外側に突出した状態で棒状ばね62の中間部を嵌合穴63aの壁部で支える。
【0062】
本形態例において、内リング61を外リング63に対して相対的に図14における時計方向に回転させると、棒状ばね62の先端部がディスク10の内周部に当接し、棒状ばね62が弾性変形し湾曲する。この弾性変形により生じた弾性力によって、ディスク10の内周部は、ディスク10の内径の中心軸上の一点から外方に向かう方向の押圧力を受ける。
【0063】
この時、棒状ばね62の弾性力がバランスした位置にディスク10は静止するが、各ばね62が、ディスク10の内周部上の周方向に等分割した位置をディスク10の内径の中心軸上の一点から外方に向かう方向に押圧し、且つ、各ばね62が同一ばね定数であるため、ディスク10は内周部を基準に正確にセンタリングされることになる。
【0064】
尚、図示しないが、外リング63に対して内リング61を嵌合する際に、棒状ばね62が入り込めるように、外リング63に、縦方向の溝が切られている。又、本形態例では、ハブを外リング63として兼用している。
【0065】
この形態例では、外リング63を内リング61に対して相対的に回転させることにより、棒状ばね62の先端部をディスク10の内周部に当接させて棒状ばね62を弾性変形させ、この弾性変形により生じた弾性力によって、ディスク10の内周部を、ディスク10の内径の中心軸上の一点から外方に向かう方向に押圧するため、ディスク10の内周部上の周方向に等分割した位置をディスク10の内径の中心軸上の一点から外方に向かう方向に押圧することを容易に実現できると共に、押圧力を容易に調整できる。
【0066】
(第8の形態例)
図15〜図16は6の発明の形態例を説明するための図で、図15はリングの説明図、図16は図15のリングの装着状態を示す断面図である。これらの図において、リング71は弾性体でなり、外周面がディスク10の内周部に対向している。又、内周面には、外周面の外径の中心軸との間隔が単調に減少(図15における時計方向の場合)する同一の円弧面71a,71bが設けられている。
【0067】
一方、リング71内に配置されるハブ72の外周面には、リング71の円弧面と同数(本形態例では二つ)の平面が形成されている。このハブ72の平面の形成により生じたエッジ部72a,72bは、ハブ72を図15において時計方向に回転させると、円弧面71a,71b上の何れかの位置で接触する。この接触後、更に回転させると、リング71の外周面の2箇所を半径方向に押し広げ、ディスク10の内周部を押圧する。この押圧により、センタリングがなされることは、他の形態例の場合と同様である。センタリング後、ディスク10及び間隔リング14をクランプ15で固定する。
【0068】
尚、ハブ72の外周面に平面を設けず、エッジ部72a,72bの位置に突起を設けてもよい。又、二つのエッジ部72a,72bを設ける場合を示したが、三つ以上設けてもよい。更に、図17〜図18に示すように、リング71と間隔リング14とを一体にしたリング75を用いるようにしてもよい。ここで、図17は他のリングの説明図、図18は図17のリングの装着状態を示す断面図である。このリング75では、間隔リング部分にスリットを付けてその剛性を落とし、リング75の半径方向への弾性変形を容易にしている。
【0069】
(第9の形態例)
図19は7の発明を実施する構成の説明図である。この図において、テーパピン81は、先端が尖った半円錐状のテーパ部81aと、このテーパ部81aがテーパ面方向(この形態例では、円錐面方向)に変位可能になるように形成された薄肉部81bとから形成されている。同一形状の三つのテーパピン81は、位置決め具のワーク円板82の同一円周上に、テーパ面がこの円周(テーパピン81を通る円)の半径方向を向き且つテーパピン81がこの円周の中心軸と平行になるように固定されている。
【0070】
一方、ハブ83の外周面に、ハブ83の中心軸と平行で且つハブ83の中心軸との垂直距離(間隔)が等しい複数の平面83aが、テーパピン81との対向位置に設けられている。そして、この位置決め具を用いたセンタリング時には、ハブ83の平面83aとディスク10の内周部との間に、テーパピン81のテーパ部81aをディスク10の軸方向から挿入することにより、ディスク10のセンタリングを行う。
【0071】
この形態例では、ハブ83の平面83aとディスク10の内周部との間に、同一形状のテーパピン81のテーパ部81aがディスク10の軸方向から挿入されるだけで、ハブ83の外周面に対してディスク10の内周部が正確にセンタリングされる。尚、このような形態例では、ディスク10を一枚ずつ位置決めしながら積層することになる。
【0072】
(第10の形態例)
図20は8の発明を実施する構成の説明図である。この図において、テーパピン91は、先端が尖った半円錐状のテーパ部91aと、このテーパ部91aがテーパ面方向に変位可能になるように形成された薄肉部91bとから形成されている。テーパ部91aの形状が共通する三つのテーパピン91は、位置決め具のワーク円板92の同一円周上に、テーパ面がこの円周の半径方向を向き且つテーパピン91がこの円周の中心軸と平行になるように固定されている。筒状部材93はハブ94に対して同軸的に配置されたもので、ディスク10が軸方向に挿入される凹部93aを有し、この凹部93aの内周面に、この内周面の中心軸と平行で且つ内周面の中心軸との垂直距離が等しい複数の平面93bが設けられている。そして、この位置決め具を用いたセンタリング時には、筒状部材93の平面93bとディスク10の外周部との間に、テーパピン91のテーパ部91aをディスク10の軸方向から挿入することにより、ディスク10のセンタリングを行う。
【0073】
この形態例では、筒状部材93の平面93bとディスク10の外周部との間に、同一形状のテーパピン91のテーパ部91aがディスク10の軸方向から挿入されるだけで、筒状部材93の内周面に対してディスク10の外周部が正確に位置決めされ、その結果、ハブ94に対してディスク10が正確にセンタリングされる。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、1の発明によれば、センタリング時には、ディスクが間隔リングから浮き且つディスク面と平行な平面上で移動できる状態で支持部材にて支えられているので、間隔リングとは無関係に、センタリングのためにディスクを半径方向に移動させることができる。又、ディスクをその軸方向で且つ支持面方向に押し付けると、支持部材で支えられた状態のディスクを支持部材と共に軸方向に移動させることができ、ディスクを間隔リングを介して積層できる。
【0075】
2の発明によれば、センタリング時には、ディスクが間隔リングから浮き且つディスク面と平行な平面上で移動できる状態でガイドにて支えられているので、間隔リングとは無関係に、センタリングのためにディスクを半径方向に移動させることができる。又、ディスクをその軸方向で且つ支持面方向に押し付け、ディスクを弾性変形させることにより、ディスクを軸方向に移動させることができ、ディスクを間隔リングを介して積層できる。
【0076】
3の発明によれば、ガイドの円錐状の溝の円錐面でディスクを支えるだけで、ディスクのセンタリングがなされる。又、ディスクの内周部近傍をその軸方向で且つ円錐状溝の頂部方向に押し付け、ディスクを弾性変形させることにより、ディスクを軸方向に移動させることができ、ディスクを間隔リングを介して積層できる。
【0077】
4の発明によれば、ばねの弾性力がバランスした位置にディスクが静止するが、各ばねが、ディスクの外周部上の周方向に等分割した位置をディスクの外径の中心軸上の一点に向かう方向に押圧し、且つ、同一ばね定数であるため、ディスクは外周部を基準に正確にセンタリングされることになる。
【0078】
5の発明によれば、ばねの弾性力がバランスした位置にディスクが静止するが、各ばねが、ディスクの内周部上の周方向に等分割した位置をディスクの内径の中心軸上の一点から外方に向かう方向に押圧し、且つ、同一ばね定数であるため、ディスクは内周部を基準に正確にセンタリングされることになる。
【0079】
6の発明によれば、ハブが回転することにより、弾性体でなるリングの外周部が、ディスクの内周部の等間隔で位置する複数箇所を押圧し、ディスクは内周部を基準に正確にセンタリングされることになる。
【0080】
7の発明によれば、ハブの平面とディスクの内周部との間に、同一形状のテーパピンのテーパ部がディスクの軸方向から挿入されることにより、ハブの外周面に対してディスクの内周部が正確にセンタリングされる。
【0081】
8の発明によれば、筒状部材の平面とディスクの外周部との間に、同一形状のテーパピンのテーパ部がディスクの軸方向から挿入されることにより、筒状部材の内周面に対してディスクの外周部が位置決めされ、その結果、ハブに対してディスクが正確にセンタリングされる。
【0082】
以上の説明に関して、更に、以下の項を開示する。
(1)4の発明において、内周面上の周方向に等分割した位置から、同一ばね定数の棒状ばねが、内側に渦巻状に突設された外リングと、この外リングと前記ディスクとの間に位置し、前記棒状ばねとの対向位置には前記棒状ばねとの嵌合穴が穿設され、前記棒状ばねの先端が内周面よりも内側に突出した状態で前記棒状ばねの中間部を前記嵌合穴の壁部で支える内リングとを用い、前記外リングを前記内リングに対して相対的に回転させることにより、前記棒状ばねの先端部を前記ディスクの外周部に当接させて前記棒状ばねを弾性変形させ、この弾性変形により生じた弾性力によって、前記ディスクの外周部を、前記ディスクの外径の中心軸上の一点に向かう方向に押圧することを特徴とするディスク積層方法。
【0083】
この方法によれば、外リングを内リングに対して相対的に回転させることにより、棒状ばねの先端部をディスクの外周部に当接させて棒状ばねを弾性変形させ、この弾性変形により生じた弾性力によって、ディスクの外周部を、ディスクの外径の中心軸上の一点に向かう方向に押圧するため、ディスクの外周部上の周方向に等分割した位置をディスクの外径の中心軸上の一点に向かう方向に押圧することを容易に実現できると共に、押圧力を容易に調整できる。
【0084】
(2)4の発明において、複数のディスクをセンタリングし、円筒状の間隔リングを介して同軸的に積層するディスク積層方法であって、半径方向延出部と周方向延出部とでなる十字状ばねと、内周面上の周方向に等分割した各位置に前記十字状ばねの一方の半径方向延出部が一体に連結された外リングと、この外リングと前記ディスクとの間に位置し、前記十字状ばねの周方向延出部が一体に連結された内リングとからなるセンタリング用の治具を用い、前記外リングを前記内リングに対して相対的に回転させることにより、前記十字状ばねの他方の半径方向延出部を前記ディスクの外周部に当接させて前記十字状ばねを弾性変形させ、この弾性変形により生じた弾性力によって、前記ディスクの外周部を、前記ディスクの外径の中心軸上の一点に向かう方向に押圧することを特徴とするディスク積層方法。
【0085】
この方法によれば、十字状ばねと外リングと内リングとが一体に形成された薄いセンタリングユニットを用いるため、多数のディスクのサーボトラックライトを同時に行える。
【0086】
(3)5の発明において、外周面上の周方向に等分割した位置から、同一ばね定数の棒状ばねが、外側に渦巻状に突設された内リングと、この内リングと前記ディスクとの間に位置し、前記棒状ばねとの対向位置には前記棒状ばねとの嵌合穴が穿設され、前記棒状ばねの先端が外周面よりも外側に突出した状態で前記棒状ばねの中間部を前記嵌合穴の壁部で支える外リングとを用い、前記内リングを前記外リングに対して相対的に回転させることにより、前記棒状ばねの先端部を前記ディスクの内周部に当接させて前記棒状ばねを弾性変形させ、この弾性変形により生じた弾性力によって、前記ディスクの内周部を、前記ディスクの内径の中心軸上の一点から外方に向かう方向に押圧することを特徴とするディスク積層方法。
【0087】
この方法によれば、外リングを内リングに対して相対的に回転させることにより、棒状ばねの先端部をディスクの内周部に当接させて棒状ばねを弾性変形させ、この弾性変形により生じた弾性力によって、ディスクの内周部を、ディスクの内径の中心軸上の一点から外方に向かう方向に押圧するため、ディスクの内周部上の周方向に等分割した位置をディスクの内径の中心軸上の一点から外方に向かう方向に押圧することを容易に実現できると共に、押圧力を容易に調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 1の発明を実施する構成(主要部)の正面図である。
【図2】 1の発明を実施する構成の斜視図である。
【図3】 第1の形態例の変形例を説明するための図である。
【図4】 ディスク組立体の製造装置を示す概略図である。
【図5】 3の発明を実施する構成の断面図である。
【図6】 第3の形態例の変形例を説明するための図である。
【図7】 センタリングユニットの斜視図である。
【図8】 図7のセンタリングユニットの水平断面図である。
【図9】 図7のセンタリングユニットを重ねた状態を示す図である。
【図10】 他のセンタリングユニットの平面図である。
【図11】 図10のセンタリングユニットを重ねた状態を示す図である。
【図12】 他のセンタリングユニットの全体図である。
【図13】 図12のセンタリングユニットの分解図である。
【図14】 図12のセンタリングユニットの水平断面図である。
【図15】 リングの説明図である。
【図16】 図15のリングの装着状態を示す断面図である。
【図17】 他のリングの説明図である。
【図18】 図17のリングの装着状態を示す断面図である。
【図19】 7の発明を実施する構成の説明図である。
【図20】 8の発明を実施する構成の説明図である。
【図21】 ディスクの積層状態の一例を示す図である。
【符号の説明】
10:ディスク
11:ハブ
12:サポートアーム
14:間隔リング
15:クランプ
31,32:ガイド
41,52,63:外リング
42:棒状ばね
45,53,61:内リング
51:十字状ばね
71,75:リング
71a,71b:円弧面
81,91:テーパピン
81a,91a:テーパ部
83a,93b:平面
93:筒状部材

Claims (1)

  1. ハブが挿入される穴を中央に有した複数のディスクをセンタリングし、円筒状の間隔リングを介して同軸的に積層するディスク積層方法であって、
    センタリング時には、前記複数のディスクの全てを前記間隔リングから浮かせると共に、ディスク面と平行な平面上での前記複数のディスクの移動を許容するように、前記複数のディスクの外周部付近の下面を支持部材で支え、前記ディスク面と平行な平面上で前記複数のディスクを移動させることにより前記複数のディスクのセンタリングを行い、
    その後、前記複数のディスクをその軸方向で且つ支持面方向に押し付けて、前記支持部材で支えられた状態の前記複数のディスクを前記支持部材と共に軸方向に移動させることにより、前記複数のディスクを前記間隔リングを介して積層し、この状態で、前記複数のディスク及び前記間隔リングを固定するディスク積層方法。
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