JP4090749B2 - イオン加工装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、イオン加工装置に関し、特に、高周波電力を用いてチャンバ内で発生させたプラズマを用いて基材をイオン加工するイオン加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のイオン加工装置として、例えばイオンプレーティング装置がある。このイオンプレーティング装置では、チャンバ内に基材ホルダが配置され、この基材ホルダを一端に取り付けた回転軸がチャンバの壁部を貫通するように配設され、この回転軸のチャンバの外部に突出した部分(以下、チャンバ外突出部と呼ぶ)に回転駆動装置が接続されている。そして、このチャンバ外突出部には高周波電源から供給される高周波電力を基材ホルダに伝達するように、高周波電源に接続されたブラシが直接接触するように配置されている。この回転軸のチャンバ外突出部は、ハウジングの有する回転軸を回動可能に支持する軸受けにより支持されている。そして、この回転軸のチャンバ外突出部、ブラシおよびハウジングは、高周波電力の漏れを防止するための専用カバー部材で覆われている。このような構造を有するイオンプレーティング装置では、ブラシがチャンバの外部に設けられているため、回転軸の回転によりブラシが損耗して削りかすが生じてもこの削りかすがチャンバ内部に排出されることはなく、よってブラシの削りかすが成膜特性に悪影響を及ぼすことはない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、回転軸のチャンバ外突出部、ブラシおよびハウジングが個々に分散して設けられていることから、カバー部材によってこれら全部を覆って高周波電力が漏れないように密閉を行うのは容易ではない。このため、カバー部材から外部に高周波電力が漏れるのを十分に防止することは困難であり、よって、高周波電力の伝達効率が低下する。
【0004】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、良好な成膜特性を実現するとともに漏れをなくして効率よく高周波電力を伝達することが可能なイオン加工装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るイオン加工装置は、その内部で高周波電力を用いて基材にイオン加工を行うためのチャンバと、前記チャンバ内に配設され上記基材が装着される導電性の基材ホルダと、前記チャンバの壁部を貫通するように配設され、前記チャンバ内部側の端に前記基材ホルダが取り付けられている導電性の回転軸と、前記回転軸と電気的に絶縁され、前記回転軸の前記チャンバ外部に突出した突出部を回転駆動する回転駆動装置と、前記回転軸の突出部に高周波電源から供給される高周波電力を伝達する電力伝達構造と、前記回転軸から電気的に絶縁され、前記回転軸を回動自在に支持する軸受けを有し、前記回転駆動装置を覆わず、かつ、前記電力伝達構造と、前記回転駆動装置と前記回転軸との接続部を除く前記回転軸の突出部とを覆うように形成されたハウジングとを備えたものである(請求項1)。
【0006】
かかる構成によれば、回転軸から電気的に絶縁されたハウジングにより、少なくとも、前記電力伝達構造と、前記回転駆動装置と前記回転軸との接続部を除く前記回転軸の突出部とが実質的に覆われるため、ハウジングの外部に高周波電力が漏れるのを抑制することができる。この場合、回転軸と回転駆動部とが電気的に絶縁されているため、回転駆動部を介して回転軸から外部に高周波電力が漏れるのを防止することが可能となる。したがって、効率よく高周波電力を回転軸に供給することが可能となる。また、この場合においては、回転軸を支持する軸受けを設けるために必要なハウジングを用いて高周波電力の漏れを抑制することができるため、従来のように高周波電力の漏れを抑制するためのカバー部材を別部材として設ける必要がない。したがって、装置の構成部材数を削減することが可能となり、装置の製造コストを低減化することが可能となるとともに装置の小型化が図られる。
【0007】
また、前記電力伝達構造は、前記回転軸に接するように配設され前記高周波電源に接続されたブラシが配設されてなってもよい(請求項2)。
【0008】
かかる構成によれば、簡単な構成で電力伝達構造を実現することが可能となる。
【0009】
また、前記チャンバの内部で前記高周波電力とともに直流電力を用いて前記イオン加工が行われてもよい(請求項3)。
【0010】
かかる構成によれば、高周波電力によって発生したプラズマによって励起されたイオンを直流電力により基材に向かって加速させることが可能となる。それにより、基材の表面に衝突する際のイオンのエネルギーを大きくすることが可能となり、イオン加工の加工特性を向上させることが可能となる。
また、前記イオン加工装置は、その内部で高周波電力を用いて基材にイオン加工を行うためのチャンバと、前記チャンバ内に配設され上記基材が装着される導電性の基材ホルダと、前記チャンバの壁部を貫通するように配設され、前記チャンバ内部側の端に前記基材ホルダが取り付けられている導電性で、かつ、中空の回転軸と、前記回転軸と電気的に絶縁され、前記回転軸の前記チャンバ外部に突出した突出部を回転駆動する回転駆動装置と、前記回転軸の突出部に高周波電源から供給される高周波電力を伝達する電力伝達構造と、前記回転軸から電気的に絶縁され、前記回転軸を回動自在に支持する軸受けを有するハウジングと、前記イオン加工により前記基材の表面に形成された膜の膜厚を検出するための膜厚モニタと、を備え、前記ハウジングは、前記電力伝達構造と、前記回転駆動装置と前記回転軸との接続部及び前記回転軸の中空部を除く前記回転軸の突出部と、を覆うように形成されており、前記回転軸の中空部に前記膜厚モニタが配設されている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係るイオン加工装置の構成を模式的に示す断面図であり、図2は、図1のイオン加工装置の回転軸のチャンバ貫通部分の構造を模式的に示す部分断面図である。本実施の形態では、イオン加工装置として、無ガスイオンプレーティング装置を例示している。
【0012】
図1に示すように、無ガスイオンプレーティング装置は、導電性部材からなる真空チャンバ1内に、薄膜形成材料を蒸発させる蒸発源21が配設され、この蒸発源21に対向するように導電性の部材からなる基材ホルダ5が配置されている。蒸発源21は、ここでは薄膜形成材料を入れるボート2の外周に、加熱用電源4に接続された加熱用コイル3が配設されてなる。基材ホルダ5の背面中央部には、導電性の部材からなる回転軸6が真空チャンバ1の壁部を貫通して外部に延びるように配設されている。回転軸6のチャンバ壁部貫通部分から先端に至る部分(以下、突出部と呼ぶ)は、回転駆動伝達部12を介して回転駆動部たるモータ13に接続されており、モータ13は取り付け部材22によって真空チャンバ1の外壁面に取り付けられている。この回転駆動伝達部12と回転駆動部たるモータ13からなる回転駆動装置により、回転軸6が回転する。
【0013】
また、回転軸6の突出部の所定部分には回転軸6と直接接するように電力伝達構造たるブラシ9が配置され、このブラシ9と、回転駆動伝達部12と回転軸6との接続部を除く回転軸6の突出部の領域と、を覆うように導電性の部材からなるハウジング7が配設されている。ハウジング7は絶縁性の部材からなる軸受け8を有しており、軸受け8により回転軸6が回動可能に軸方向に支持されている。ハウジング7は真空チャンバ1により支持されている。また、ブラシ9は、ケーブル11を通じて、直流ブロッキングコンデンサCoおよびマッチング回路16を介して高周波電源15に接続されるとともに高周波ブロッキング用チョークコイルLoを介して直流電源17に接続されている。この高周波電源15、直流電源17および真空チャンバ1はそれぞれ接地されている。
【0014】
図2に示すように、真空チャンバ1の壁部には貫通穴1aが形成され、この貫通穴1aを通じて回転軸6の所定部分が真空チャンバ1の外部に突出している。回転軸6は中空の円筒状に形成されており、基端から一定長に渡って小径に形成されるとともに(以下、この部分を小径部61と呼ぶ)、小径部61に連続して大径の部分(以下、この部分を大径部62と呼ぶ)が形成されている。この小径部61と大径部62との段面がハウジング7の備える軸受け8に支持されている。大径部62では内周面にさらに段部が形成されており、この段部に配置されたシール部材25bを介して、後述するように回転軸6とハウジング7の蓋部7bとが嵌合されている。なお、ここでは図示を省略しているが、回転軸6の中空の内部には膜厚モニタが配設されている。
【0015】
外部に突出した回転軸6の大径部62の外周には、横置きされたモータ13のの回転駆動を回転軸6に伝達する回転駆動伝達部12たるモータ出力軸が接続されており、それにより、この回転駆動伝達部12を介してモータ13が回転軸6に接続されている。モータ出力軸は、ハウジング7の基体7aを貫通するように配置され、出力軸の先端にはかさ歯車が設けられている。この場合、回転軸6側のかさ歯車とモータ出力軸先端のかさ歯車との少なくともいずれか一方を絶縁性の部材から構成する。モータ出力軸が貫通したハウジング7の基体7aの貫通穴にはシール部材が設けられている。また、大径部62外周の回転駆動伝達部12接続部と対向する側には、ブラシ9が直接接触するように配設されている。
【0016】
回転駆動伝達部12の接続部を除く回転軸6の突出部とブラシ9とを覆うようにハウジング7が配設されている。ハウジング7は、回転軸6の突出部の側部外周を覆うように配設された円筒状の基体7aと、回転軸6の上端面に配設されシール部材25bを介して回転軸6の内周面に接するように設けられた蓋部7bとから構成される。なお、この場合、回転軸6は中空であり、先端の内周面が前述のように蓋部7bにより覆われていることから、回転軸6の突出部は実質的にハウジング7により覆われていると見なせる。基体7aは絶縁部材26を介して真空チャンバ1の上壁に載置され、ボルト等の固定部材(図示せず)により回転軸6に対し回転しないように真空チャンバ1に固定されている。また、蓋部7bはボルト等の固定部材(図示せず)により回転軸6に対し回転しないように基体7aに固定されている。基体7aと回転軸6の外周面との隙間は、回転軸6を回転自在な状態でシールする絶縁性のシール部材25aによりシールされている。また、蓋部7bと回転軸6の内周面との隙間は、回転軸6を回転自在な状態でシールする絶縁性のシール部材25bによりシールされている。このような構造により、真空チャンバ1の内部が外部からシールされている。なお、シール部材25a,25bとしては、例えば絶縁性のオイルシールが用いられる。
【0017】
ハウジング7の基体7aには貫通穴が形成されており、この貫通穴を通してハウジング7外部の回転駆動伝達部12がハウジング7内部の回転軸6に接続されている。また、この回転駆動伝達部12との接続部と対向する側の基体7aには、高周波電源15および直流電源17とブラシ9とを接続するケーブル11を通すための貫通穴が形成されるとともに、基体7aとケーブル11とを絶縁するようにこの貫通穴を埋めかつ基体7aとブラシ9とを絶縁するように絶縁部材10が配設されている。このように、ブラシ9とハウジング7とは絶縁部材10により絶縁されている。また、回転軸6とハウジング7とは絶縁性の部材からなる軸受け8およびシール部材25a,25bにより絶縁されている。また、回転駆動伝達部12たるモータ出力軸の回転軸側のかさ歯車および/または出力軸先端のかさ歯車が絶縁部材から構成されていることから、回転軸6とモータ13とが絶縁されている。さらに、ハウジング7と真空チャンバ1とは絶縁部材26により絶縁されている。
【0018】
次に、以上のように構成された無ガスイオンプレーティング装置の動作を説明する。
【0019】
図1および図2において、基材ホルダ5に基材を取り付け、モータ13を回転させる。すると、この回転が、歯車23a,23b,23cが介挿された回転駆動伝達構造12を介して回転軸6に伝達され、回転軸6とその一端に取り付けられた基材ホルダ5とが回転する。一方、高周波電源15および直流電源17を動作させる。すると、高周波電力および直流電力がケーブル11を介してブラシ9に供給され、さらにブラシ9に接触している回転軸6に伝達される。それにより、基材ホルダ5と真空チャンバ1との間に高周波電力および直流電流が与えられる。次いで、蒸発源21のボート2内に入れた薄膜形成材料を加熱用電源4により加熱溶融して蒸発させる。すると、蒸発した薄膜形成材料が高周波電力により発生したプラズマにより励起され、この励起された薄膜形成材料が、直流電流により加速され、基材の表面に衝突して付着する。それにより、基材の表面に緻密な薄膜が形成される。
【0020】
この際、回転軸6から電気的に絶縁されたハウジング7により回転軸6の突出部およびブラシ9が覆われているため、高周波電源15から供給されブラシ9から回転軸6に伝達される高周波電力の漏れを低減して効率よく高周波電力を伝達することが可能となる。また、この場合においては、回転軸6とモータ13とが絶縁されているため、高周波電力が回転軸6からモータ13へ伝達されモータ13から外部へ漏れることはない。よって、高周波電力の伝達効率がより向上する。また、このようにハウジング7が高周波電力の漏れを防止するカバー部材として機能するため、従来の装置のように専用のカバー部材を別部品として設ける必要がない。このため、装置の構成部材数を削減して装置の製造コストを低減化することが可能となるとともに、装置の小型化を図ることが可能となる。さらに、この装置においては、ブラシ9が真空チャンバ1の外部に配設されているため、回転軸6の回転によりブラシ9が損耗して削りかすが生じても、この削りかすが真空チャンバ1内に排出されることはない。したがって、ブラシ9の削りかすが成膜特性に悪影響を及ぼすことはなく、良好な成膜特性を実現することが可能となる。
【0021】
なお、本実施の形態においてはモータ13が真空チャンバ1に固定されて支持されているが、例えばイオンプレーティング装置を設置する室内の壁にモータ13を固定して支持してもよい。
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2にかかるイオン加工装置の回転軸のチャンバ貫通部分の構造を模式的に示す部分断面図である。なお、真空チャンバ内の構造は図1に示す実施の形態1の無ガスイオンプレーティング装置の場合と同様である。
【0022】
図3に示すように、イオンプレーティング装置では、真空チャンバ1の壁部に貫通穴1aが形成され、この貫通穴1aを通して回転軸6aの所定部分が真空チャンバ1の外部に突出している。回転軸6aは中実の円柱状に形成されており、基端から一定長に渡って小径に形成されるとともに(以下、この部分を小径部61aと呼ぶ)、小径部61aに連続して大径の部分(以下、この部分を大径部62aと呼ぶ)が形成されている。この小径部61aと大径部62aとの段面がハウジング7’の備えた軸受け8に支持されている。
【0023】
外部に突出した回転軸6aの上には絶縁性のカップリング部材27が配設されており、このカップリング部材27を介して回転駆動伝達部12たるモータ出力軸が回転軸6aに接続され、それにより回転駆動伝達部12を介してモータ13が回転軸6aに接続されている。モータ出力軸はハウジング7’を貫通するように配置されており、この貫通部分には回転軸6aを回転自在な状態でシールする絶縁性のシール部材25cが設けられている。このような構造により、真空チャンバ1の内部が外部からシールされている。なお、シール部材25cとしては、例えば絶縁性のオイルシールが用いられる。また、大径部62外周の所定部分には、電気伝達構造であり高周波電源15および直流電源17に接続しているブラシ9が直接接触するように配設されている。
【0024】
回転駆動伝達部12との接続部となる領域を除いて回転軸6aの突出部の外周を覆いかつカップリング部材27を覆うようにハウジング7’が配設されている。ハウジング7’は絶縁部材26を介して真空チャンバ1の上壁に載置され、ボルト等の固定部材(図示せず)により回転軸6aに対し回転しないように真空チャンバ1に固定されている。
【0025】
また、ハウジング7’の所定部分には、高周波電源15および直流電源17とブラシ9とを接続するケーブル11を通すための貫通穴が形成されるとともに、ハウジング7’とケーブル11とを絶縁するようにこの貫通穴を埋めかつハウジング7’とブラシ9とを絶縁するように絶縁部材10が配設されている。このように、ブラシ9とハウジング7’とは絶縁部材10により絶縁されている。また、回転軸6aとハウジング7’とは絶縁性の部材からなる軸受け8により絶縁されている。また、回転軸6aとモータ13とは絶縁性のカップリング部材27により絶縁されている。さらに、ハウジング7’と真空チャンバ1とは絶縁部材26により絶縁されている。
【0026】
本実施の形態のイオンプレーティング装置においても、実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0027】
なお、実施の形態1および実施の形態2では、ハウジング7,7’が導電性である場合について説明したが、ハウジング7,7’は絶縁性であってもよい。この場合、軸受け部材8は導電性および絶縁性のいずれであってもよく、また、ハウジング7,7’と回転軸6,6aおよびハウジング7,7’と真空チャンバ1とを絶縁するための絶縁部材10,26を配設する必要はない。
【0028】
また、実施の形態1および実施の形態2では本発明を無ガスイオンプレーティング装置に適用する場合を説明したが、イオン加工には、PVD(Physical Vapor Deposition)の一種である上記無ガスイオンプレーティングの他、CVD(Chemical Vapor Deposition)やエッチングがある。CVDにおいては、加工物質たる薄膜生成用の原料ガスの反応を促進する目的で、高周波電力によって発生したプラズマにより原料ガスを励起して膜生成を行うことが知られている(プラズマCVD)。また、エッチングにおいては、エッチングの選択比を高める、あるいは異方性を得る等の目的で、基材と反応する、加工物質たる反応ガス(エッチングガス)をプラズマにより励起してエッチングを行うことが知られている(プラズマエッチング)。このように、かかる技術分野も、高周波電力を用いてプラズマを発生させ、その発生したプラズマを用いて基材を加工する点では、無ガスイオンプレーティングと異ならない。よって、かかる技術分野の装置にも、本発明を、無ガスイオンプレーティング装置の場合と同様に適用することができる。
【0029】
【発明の効果】
本発明は、以上に説明したような形態で実施され、以下のような効果を奏する。
(1)回転軸から電気的に絶縁されたハウジングにより、少なくとも、電力伝達構造と、回転駆動装置と回転軸との接続部を除く回転軸の突出部とを実質的に覆って外部に高周波電力が漏れるのを抑制することができるため、効率よく高周波電力を伝達することが可能となる。また、ハウジングを用いて高周波電力の漏れを抑制することができるため、従来のように高周波電力の漏れを抑制するための専用カバー部材を別部材として設ける必要がなく、よって、装置の部材数を削減して装置の製造コストを低減化することが可能となるとともに装置の小型化が図れる。
(2)電力伝達構造が、回転軸に接するように配設され高周波電源に接続されたブラシが配設されてなるとすると、簡単の構成により電気伝達構造を実現することが可能となる。
(3)チャンバの内部で前記高周波電力とともに直流電力を用いて前記イオン加工が行われるとすると、高周波電力によって発生したプラズマによって励起されたイオンを直流電力により基材に向かって加速させることが可能となるため、基材の表面に衝突する際のイオンのエネルギーを大きくすることが可能となり、イオン加工の加工特性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかるイオン加工装置の構成を模式的に示す断面図である。
【図2】図1のイオン加工装置の回転軸のチャンバ貫通部の構造を示す模式的な部分断面図である。
【図3】本発明の実施の形態2にかかるイオン加工装置の構成を模式的に示すな部分断面図である。
【符号の説明】
1 真空チャンバ
1a 貫通穴
2 ボート
3 加熱用コイル
4 加熱用電源
5 基材ホルダ
6,6a 回転軸
7,7’ ハウジング
8 軸受け
9 ブラシ
10,26絶縁部材
11 ケーブル
12 電力伝達構造
13 モータ
15 高周波電源
16 マッチング回路
17 直流電源
21 蒸発源
22 取り付け部材
25a〜25c シール部材
27 カップリング部材
Claims (4)
- その内部で高周波電力を用いて基材にイオン加工を行うためのチャンバと、
前記チャンバ内に配設され上記基材が装着される導電性の基材ホルダと、
前記チャンバの壁部を貫通するように配設され、前記チャンバ内部側の端に前記基材ホルダが取り付けられている導電性の回転軸と、
前記回転軸と電気的に絶縁され、前記回転軸の前記チャンバ外部に突出した突出部を回転駆動する回転駆動装置と、
前記回転軸の突出部に高周波電源から供給される高周波電力を伝達する電力伝達構造と、
前記回転軸から電気的に絶縁され、前記回転軸を回動自在に支持する軸受けを有し、前記回転駆動装置を覆わず、かつ、前記電力伝達構造と、前記回転駆動装置と前記回転軸との接続部を除く前記回転軸の突出部とを覆うように形成されたハウジングとを備えたことを特徴とするイオン加工装置。 - 前記電力伝達構造は、前記回転軸に接するように配設され前記高周波電源に接続されたブラシが配設されてなる請求項1記載のイオン加工装置。
- 前記チャンバの内部で前記高周波電力とともに直流電力を用いて前記イオン加工が行われる請求項1記載のイオン加工装置。
- その内部で高周波電力を用いて基材にイオン加工を行うためのチャンバと、
前記チャンバ内に配設され上記基材が装着される導電性の基材ホルダと、
前記チャンバの壁部を貫通するように配設され、前記チャンバ内部側の端に前記基材ホルダが取り付けられている導電性で、かつ、中空の回転軸と、
前記回転軸と電気的に絶縁され、前記回転軸の前記チャンバ外部に突出した突出部を回転駆動する回転駆動装置と、
前記回転軸の突出部に高周波電源から供給される高周波電力を伝達する電力伝達構造と、
前記回転軸から電気的に絶縁され、前記回転軸を回動自在に支持する軸受けを有するハウジングと、
前記イオン加工により前記基材の表面に形成された膜の膜厚を検出するための膜厚モニタと、を備え、
前記ハウジングは、前記電力伝達構造と、前記回転駆動装置と前記回転軸との接続部及び前記回転軸の中空部を除く前記回転軸の突出部と、を覆うように形成されており、前記回転軸の中空部に前記膜厚モニタが配設されていることを特徴とするイオン加工装置。
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