JP4090202B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、着用者の臀部に便が直接付着しないように配慮して臀部のスキントラブルの減少を企図した使い捨ておむつなどの吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
おむつかぶれの原因および発症機構に関し、皮膚臨床30の第949ページ〜第956ページ(1998年)に記載された山本一哉氏の「いわゆるおむつかぶれ」によると、▲1▼尿と便とが混ざるとアンモニアが発生し、▲2▼このアンモニアが環境をアルカリ性にし、▲3▼便中の酵素がアルカリ性雰囲気で強く活性化し、▲4▼この酵素およびアンモニアによって皮膚の弱った部分が炎症を起こし、おむつかぶれが発生することを述べている。皮膚の弱った部分が作り出される原因として、皮膚と接触するおむつ構成材料の肌触りなどの機械的刺激や、おむつ内の湿度が高いために皮膚がふやけた状態となるようなおむつ内側の環境なども指摘されている。
【0003】
上述したようなおむつかぶれの原因に対し、高分子吸収部材の技術進歩に伴う性能向上によって、例えば排尿後にこれを速やかに吸収してその浸透拡散を少なくすることで、排便があった場合でもこれと混ざりにくくすることが可能となっている。また、おむつ内側の環境に関しては、例えば通気性シートをおむつに使用することによって、おむつ内の蒸れ対策が可能となり、皮膚をふやけさせない効果をあげている。おむつかぶれに対する対策がこのように進んできたため、いわゆる使い捨ておむつなどの使用によって発生していたかぶれなどのスキントラブルも減少している。
【0004】
しかしながら、尿と便とがほぼ同時に排泄された場合や、軟便に対するかぶれ防止については、まだ対策が十分ではなかった。軟便の場合、尿と混ざらなくてもこれを放置すれば、皮膚への負担が大きくなる。軟便は、皮膚に当接するおむつのトップシートをほとんど通過しないので、水分の一部が吸収体に移行する以外、トップシートに残って着用者の臀部に付着することとなる。このため、皮膚にトラブルが発生しないとしても、おむつ替えの際に臀部に対する払拭作業が煩雑になる。
【0005】
このように、便と尿とが混ざり合ったり、便が臀部に付着するのを防止するため、例えばおむつのトップシートまたはスキンコンタクトシートに便を落とし込むための開口部を設け、尿と便とを分離できるようにした構造のおむつが提案されている。しかしながら、トップシートやスキンコンタクトシート自体は、おむつの着用状態においてその形状を維持する機能を有していないため、この開口部を解放状態に維持することが困難である。
【0006】
このような観点から、特開昭61−41304号公報,実開平6−5614号公報,実開平6−21623号公報,実開平6−11723号公報などにおいて尿と便とを分離できるおむつが提案されている。
【0007】
特開昭61−41304号公報に開示されたおむつは、トップシートの中央に長さ方向に長い開口部を設け、その開口部の周縁部に沿って弾性部材を取り付けることにより、トップシートにいわゆるコシを持たせて開口部が塞がれないように配慮したものである。また、実開平6−5614号公報に開示されたおむつは、表面シートに設けた開口部の下に延在する凹部と、この開口部の周囲から中央部に表面シートを延在させてなる弁部とを設け、開口部によって分離される便が逆戻りしないように配慮したものである。実開平6−21623号公報に開示されたおむつは、長さ方向および幅方向に延在する2組のフラップを重ね、これらの中央に開口を形成することにより、便を収納する開口部の面積を広く設定できるようにしたものである。実開平6−11723号公報に開示されたおむつは、第1の表面シートに第2の表面シートを重ね、この第2の表面シートの長さ方向中央領域に形成した開口部を横方向に拡開させるための複数の弾性部材を配置したものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
特開昭61−41304号公報および実開平6−5614号公報に開示されたおむつの場合、これを実際に着用した様子を観察すると、おむつの股下領域が着用者の両脚の太股によってその中央側に寄せられ、肌に密着せずに下方に垂れ下がったような状態となることが判明した。すなわち、これらのおむつはトップシートまたは表面シート(以下、これらをトップシートと総称する)の股下領域が着用者の股下に密着していないので、トップシートに設けられた開口部が意味をなさず、便がトップシートの上に広がってしまう不具合が生ずる。仮に、トップシートの開口部の位置と着用者の肛門の位置とが合致していたとしても、トップシートが着用者の股下に密着していないので、開口部が塞がった状態となり、開口部を介して便をトップシートとバックシートとの間に導くことができないことが予想される。
【0009】
また、実開平6−11723号公報に開示されたおむつの場合、開口部が幅方向にのみ拡開されているだけであり、着用状態によっては開口部がつぶされてしまい、先の従来例と同様に、開口部の機能を充分に発揮させることが基本的にできない。
【0010】
さらに、実開平6−21623号公報に開示されたおむつの場合、第2の表面シートに形成される開口部の面積を広く取ることによって、この開口部の位置を着用者の肛門の位置にほぼ確実に合致させることができるものの、逆に開口部の開口面積が大きすぎるため、この開口部を介して第2の表面シートと第1の表面シートとの間に導かれた便が再び開口部から第2の表面シートの上に戻ってしまい、着用者の臀部を汚してしまう可能性が高かった。
【0011】
【発明の目的】
本発明の目的は、スキンコンタクトシートを用いておむつかぶれなどのスキントラブルの減少を企図した使い捨ておむつなどの吸収性物品の機能を充分に発揮させることができる改良した吸収性物品を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明による吸収性物品の第1の形態は、少なくとも、着用者の腰周りを覆う前後一対のサイドフラップが形成された液不透過性のバックシートと、このバックシート上に重ね合わされる吸収体とを有し、前記前後一対のサイドフラップの端縁部を相互に接合または重ね合わせることによって、ウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部とが形成される吸収性物品であって、少なくとも一方の前記ウエスト周り開口部に沿って前記吸収体側に形成された伸縮性帯部材と、前記吸収体面上に配置されたスキンコンタクトシートとを備え、ウエスト周り開口部に沿って配置され、その両端部が吸収体側に接合されたウエスト周り開口部に沿って伸縮性を有するエンドフラップによって伸縮性帯部材を形成し、このエンドフラップをウエスト周り開口部に沿って前後一対配置し、スキンコンタクトシートの長手方向端部を一対のエンドフラップに接合し、少なくともその前身頃領域を液透過性とし、その股下領域に開口部を形成し、一対のエンドフラップ間に位置するスキンコンタクトシートの長さ寸法を一対のエンドフラップ間の伸展寸法よりも短く設定し、前記スキンコンタクトシートに伸縮性を付与したことを特徴とするものである。
【0013】
本発明による吸収性物品を着用した場合、スキンコンタクトシートによって引っ張られる伸縮性帯部材の収縮力により、スキンコンタクトシートが常に着用者の肌に密着した状態に保持される。
【0014】
本発明による吸収性物品において、吸収体とスキンコンタクトシートの間に液透過性のトップシートを配置するようにしてもよい。
【0015】
本発明の第1の形態による吸収性物品において、スキンコンタクトシートの開口部が切欠であってよい。
【0016】
本発明による吸収性物品の第2の形態は、少なくとも、着用者の腰周りを覆う前後一対のサイドフラップが形成された液不透過性のバックシートと、このバックシート上に重ね合わされる吸収体とを有し、前記前後一対のサイドフラップの端縁部を相互に接合または重ね合わせることによって、ウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部とが形成される吸収性物品であって、少なくとも一方の前記ウエスト周り開口部に沿って前記吸収体側に形成された伸縮性帯部材と、前記吸収体面上に配置されたスキンコンタクトシートとを備え、ウエスト周り開口部に沿って配置され、その両端部が吸収体側に接合されたウエスト周り開口部に沿って伸縮性を有するエンドフラップにより伸縮性帯部材を形成し、このエンドフラップをウエスト周り開口部に沿って前後一対配置し、スキンコンタクトシートの長手方向両端部を一対のエンドフラップに接合し、その前身頃領域の幅方向中央部に切欠部を形成すると共にその股下領域に開口部を形成し、一対のエンドフラップ間に位置するスキンコンタクトシートの長さ寸法を一対のエンドフラップ間の伸展寸法よりも短く設定し、前記スキンコンタクトシートに伸縮性を付与したことを特徴とするものである
【0017】
本発明の第1または第2の形態による吸収性物品において、少なくともバックシートを吸収体側に折り返すことによって、エンドフラップを形成するようにしてもよい。この場合、エンドフラップがウエスト周り開口部に沿って伸長状態で配設される伸縮弾性部材を有するものであってよい。
【0019】
本発明による吸収性物品の第3の形態は、少なくとも、着用者の腰周りを覆う前後一対のサイドフラップが形成された液不透過性のバックシートと、このバックシート上に重ね合わされる吸収体とを有し、前記前後一対のサイドフラップの端縁部を相互に接合または重ね合わせることによって、ウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部とが形成される吸収性物品であって、少なくとも一方の前記ウエスト周り開口部に沿って前記吸収体側に形成された伸縮性帯部材と、前記吸収体面上に配置されたスキンコンタクトシートとを備え、ウエスト周り開口部に沿って前後一対のスリットを形成し、このスリットに沿って当該スリットを挟んで伸縮弾性部材を伸長状態で配設して伸縮性帯部材を形成し、スキンコンタクトシートの長手方向両端部を一対のスリットの近傍に接合し、少なくともその前身頃領域を液透過性とし、その股下領域に開口部を形成し、一対のスリット間に位置するスキンコンタクトシートの長さ寸法を一対のスリット間の伸展寸法よりも短く設定し、前記スキンコンタクトシートに伸縮性を付与したことを特徴とするものである。この場合、スキンコンタクトシートの開口部を切欠としてもよい。
【0020】
本発明による吸収性物品の第4の形態は、少なくとも、着用者の腰周りを覆う前後一対のサイドフラップが形成された液不透過性のバックシートと、このバックシート上に重ね合わされる吸収体とを有し、前記前後一対のサイドフラップの端縁部を相互に接合または重ね合わせることによって、ウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部とが形成される吸収性物品であって、少なくとも一方の前記ウエスト周り開口部に沿って前記吸収体側に形成された伸縮性帯部材と、前記吸収体面上に配置されたスキンコンタクトシートとを備え、ウエスト周り開口部に沿って前後一対のスリットを形成し、このスリットに沿って当該スリットを挟んで伸縮弾性部材を伸長状態で配設して伸縮性帯部材を形成し、スキンコンタクトシートの長手方向両端部を一対のスリットの近傍に接合し、その前身頃領域の幅方向中央部に切欠部を形成すると共にその股下領域に開口部を形成し、一対のスリット間に位置するスキンコンタクトシートの長さ寸法を一対のスリット間の伸展寸法よりも短く設定し、前記スキンコンタクトシートに伸縮性を付与したことを特徴とするものである
【0021】
本発明の第3または第4の形態による吸収性物品において、スキンコンタクトシートの長手方向両端部のうちの少なくとも一方を、スリットよりもウエスト周り開口部の開口端側、またはスリットよりも股下側に接合するようにしてもよい。
【0022】
ウエスト周り開口部に沿って吸収体に隣接する伸縮弾性部材をバックシートの前身頃および後身頃の少なくとも一部に伸長状態で配設するようにしてもよい。
【0023】
スキンコンタクトシートに第2の吸収体を配置してもよい。この場合、第2の吸収体が高分子吸収部材とミクロフィブリルセルロースとの混合物を含み、スキンコンタクトシートに塗工形成されるものであってよい。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明におけるバックシートは、液不透過性のシートを単独で用いても良いし、これを複数の不織布と共に積層して用いても良い。液不透過性のシートとしては、液体不透過性のポリエチレンシート、好ましくは透湿性を持たせるための微孔を設けたポリエチレンシートや、熱可塑性樹脂にフィラーを加えて延伸したシートの如き、透湿性のある液体不透過性シートを用いることにより、蒸れを抑制して快適な使用感が得られる。また、バックシートの手触りを改善するため、その外側面に不織布を貼り付けるようにしても良い。この場合、不織布としてはポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステルなどの熱可塑性樹脂を原料とした合成繊維を用いることができ、これは液不透過性または液透過性の何れでも良い。
【0025】
トップシートとしては、液透過性の不織布または多数の小孔を形成した樹脂フィルムを用いることができる。不織布の場合、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステル,その他の熱可塑性樹脂から製造される合成繊維を単独で原料として用いたり、あるいはこの合成繊維とセルロースパルプ,レーヨン繊維などの親水性繊維とを混合したものを原料として用いた乾式不織布であってよく、液透過性を増すために親水化処理を必要に応じて施すことも有効である。多数の小孔を形成した樹脂フィルムの場合、ポリエチレン,ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂に多数の小孔を形成してメッシュ状にしたものであってよい。本発明においてトップシートを用いる理由は、吸収体成分の離脱や移動を防止するのが目的であるから、吸収体が成形シート状または安定化したシート状をなす場合には、液透過性を促進するためにトップシートを部分的に切り欠き、あるいはトップシートを省略し、この吸収体の上面をトップシートとして機能させることも可能である。
【0026】
吸収体は、木材パルプや非木材パルプを綿状にしたフラッフパルプを主材としたものに高分子吸収部材(SAP)を併用したものが好ましく、その他に吸収紙単独、または熱融着繊維などの混合物や積層物が用いられる。また、SAPの飛び出し防止のために全体をティシュで包み込んだ積層構造とすることが好ましい。吸収体は、このような構成のものの他に、高分子吸収部材とミクロフィブリルセルロースとをプロピレングリコールまたはメタノールの水溶液に分散した塗工液をスキンコンタクトシートに直接塗工するか、この塗工液をポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステル,その他の熱可塑性樹脂を原料とした合成繊維からなる不織布に塗工したものでも良い。
【0027】
なお、上述したミクロフィブリルセルロースは、木材パルプを高シェア下で開繊して得られる平均繊維長0.1mm以下の極微細繊維である。
【0028】
伸縮性帯部材としては、本発明の対象となる一般的なおむつにおいて使用される天然ゴム製のリボン状をなす平ゴム,ウレタン糸,糸ゴム,伸縮性のネット,伸縮性フィルムなどの伸縮弾性体をそのまま使用するか、あるいはバックシートまたはトップシートなどと同じシート材料にホットメルト接着剤やヒートシールなどの手段で伸長状態で接合して複合弾性体としたものを別体として貼合して使用することができ、任意の幅寸法および伸長倍率で使用できる。
【0029】
スキンコンタクトシートとしては、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステル,その他の熱可塑性樹脂を原料とした合成繊維などからなる不織布や、メッシュシート,フィルムなどが用いられる。おむつの後身頃領域を液不透過性の不織布またはフィルムとし、前身頃領域を液透過性の不織布,メッシュシートまたはフィルムとすることも可能である。スキンコンタクトシートそれ自体が伸縮性を具えたものであっても良い。例えば、米国コンウエッド社製のネット状弾性体構造物や、ポリウレタンフィラメントによる織物状構造を持った弾性シートを採用した場合には、より肌に密着した機能が与えられる。スキンコンタクトシート自体が吸収性能を具えていても良い。例えば、特開平10−168230号公報に記載された柔軟性に富むシート状吸収体をスキンコンタクトシートとして用いることにより、肌に密着した吸収層とすることもできる。特に、高吸収性樹脂からなる吸収体部分と、液拡散性,透過性を持った不織布部分とを交互に積層した構造を持つ特開2000−005674号公報の図13および図14に記載されたシート状吸収体をスキンコンタクトシートとして用いることにより、漏れにくくしかもコンパクトなおむつを得ることができる。
【0030】
本発明による吸収性物品は、前後一対のサイドフラップ部の端縁部を相互に重ね合わせてテープで止める展開型おむつに適用することも可能であり、あるいは前後一対のサイドフラップ部の端縁部を予め相互に融着接合したパンツ型おむつに適用することも可能である。
【0031】
【実施例】
本発明による吸収性物品をパンツ型おむつに応用した実施例について、図1〜図19を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこのような実施例に限らず、これらをさらに組み合わせたり、この明細書の特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるべき他の技術にも応用することができる。
【0032】
本実施例によるおむつの外観を図1に示し、その展開形状を図2に示し、そのバックシート側を展張した状態および展張していない状態のスキンコンタクトシート側の正面形状をそれぞれ図3および図4に示し、おむつの前身頃から後身頃に至る中央断面形状を図5に示す。すなわち、本実施例におけるおむつ10は、着用者の腰周りを覆う前後一対のサイドフラップ部11が形成された液不透過性のバックシート12と、このバックシート12に重ね合わされる液透過性のトップシート13と、これらバックシート12とトップシート13との間に配置されておむつ10の前身頃10Fから後身頃10Rに亙って延在するほぼ砂時計型輪郭のシート状をなす吸収体14とを有し、全体としてパンツ型をなすように前後一対のサイドフラップ部11の側端縁部が相互に融着されて接合部15を形成し、これによりおむつ10のウエスト周り開口部16と左右一対の脚周り開口部17とが同時に形成される。
【0033】
本実施例におけるおむつ10は、ウエスト周り開口部16を構成するバックシート12およびトップシート13の先端部が内側(トップシート13側)に折り返され、ウエスト周り開口部16に沿って延在する前後一対のスリット18をこの折り返し部分に形成することにより、両端部が接合部15で止められた前後一対のエンドフラップ19が形成される。これらエンドフラップ19およびウエスト周り開口部16には、ウエスト周り開口部16に沿って伸長状態でトップシート13とバックシート12との間に保持される伸縮可能な複数本のエンドフラップ用弾性部材20およびウエスト周り弾性部材21が配設され、同様に、脚周り開口部17に沿って伸長状態でトップシート13とバックシート12との間に保持される伸縮可能な複数本の脚周り弾性部材22が配設されている。
【0034】
スキンコンタクトシート23は、トップシート13上に配置されておむつ10の前身頃10Fから後身頃10Rに亙って延在し、その長手方向両端部23Eが前後一対のエンドフラップ19に接合されている。スキンコンタクトシート23の長さは、展張状態における前後一対のスリット18の間隔よりも短く設定されており、従ってバックシート12およびトップシート13を展張した状態では、図3に示すようにエンドフラップ19が伸長してスリット18が大きく開口した状態となり、逆にスリット18を塞いだ状態にすると、図4に示すようにバックシート12およびトップシート13が弛んだ状態となる。このように、スキンコンタクトシート23の長さを展張状態における前期後一対のスリット18の間隔よりも短く設定することにより、おむつ10の着用時に肌に密着するスキンコンタクトシート23とバックシート12およびトップシート13との間に空隙24を形成することができる。
【0035】
スキンコンタクトシート23の股下領域には、便をスキンコンタクトシート23とトップシート13との間に形成される空隙24からトップシート13上に導くための楕円形をなす開口部29が形成されており、スキンコンタクトシート23の股下領域から後身頃領域に亙って液不透過性にすることにより、便と尿とが混ざり合ったとしても、これらと着用者の臀部とがスキンコンタクトシート23によって仕切られているため、着用者の臀部を清浄に保つことができる。
【0036】
つまり、尿はスキンコンタクトシート23を透過してトップシート13とバックシート12との間に保持された吸収体14に吸収される。また、便はスキンコンタクトシート23の股下領域に形成された開口部29からスキンコンタクトシート23とトップシート13との間の空隙24に導かれ、トップシート13上に保持される。このため、尿と便とが混ざり合うのを防止しておむつかぶれを抑制することができる。
【0037】
スキンコンタクトシート23のみを抽出して図6に示す。スキンコンタクトシート23には、その長手方向に沿って延在する第2の吸収体25を所定間隔で縞状に形成することも可能であり、これによって肌触りのドライ感を良好にすることができる。この第2の吸収体25は、SAPとミクロフィブリルセルロースとの混合物を含み、スキンコンタクトシート23に塗工形成することによって、その厚みを薄くし、着用時の違和感を緩和することができる。
【0038】
上述した実施例では、エンドフラップ19をウエスト周り開口部16の全域に亙って形成したが、スキンコンタクトシート23の長手方向両端部23Eの幅と同程度の幅を有していればよく、また前身頃および後身頃におけるウエスト周り開口部16近傍以外の領域にも弾性部材を配設することができる。
【0039】
このような本発明によるおむつの他の実施例において、その展開状態におけるバックシート側を展張していない状態のスキンコンタクトシート23側の正面形状を図7に示すが、先の実施例と同一機能の部材にはこれと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。すなわち、本実施例においては前身頃および後身頃におけるウエスト周り開口部16と脚周り開口部17との間のサイドフラップ部11を含む領域には、吸収体14に隣接して複数本の弾性部材32がウエスト周り開口部16に沿って伸長状態で配設されている。また、脚周り弾性部材22は、これら弾性部材32と直交するように、その長手方向両端部が前身頃側の弾性部材32と後身頃領域にある弾性部材32とに近接状態で配設されている。
【0040】
エンドフラップ19は、おむつ10の幅方向中央部分にのみ配設され、スリット18がウエスト周り開口部16に沿って形成されている。そして、このスリット18よりもそのウエスト周り開口部16側がトップシート13に一体的に接合され、自由状態にある股下領域側に複数本のエンドフラップ用弾性部材20が伸長状態で配設されている。スキンコンタクトシート23はその長手方向両端部23Eがスリット18よりも股下領域側のエンドフラップ19の部分に一体的に接合されている。本実施例においても、スキンコンタクトシート23の長さは、おむつ10の展張状態における前後一対のスリット18の間隔よりも短く設定されており、これによっておむつ10の着用時にスキンコンタクトシート23を着用者の肌に密着させることができる。
【0041】
上述した実施例では、スキンコンタクトシート23の少なくとも前身頃領域を液透過性とすることにより、尿がスキンコンタクトシート23を透過してトップシート13から吸収体14に吸収されるようにしたが、スキンコンタクトシート23の前身頃領域の幅方向中央部に切欠部を形成することにより、スキンコンタクトシート23を介さずに尿を直接トップシート13から吸収体14に吸収させることも可能である。
【0042】
このような本発明によるおむつの他の実施例の外観を図8に展開状態で示すが、先の実施例と同一機能の部材にはこれと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。すなわち、本実施例におけるスキンコンタクトシート23の前身頃領域の幅方向中央部には切欠部26が形成されており、これによって尿はスキンコンタクトシート23を介さずに直接トップシート13から吸収体14に吸収されることとなる。このため、スキンコンタクトシート23全体を液不透過性にすることも可能であり、これによって尿と便とが混ざり合うのをより確実に防止することができる。
【0043】
上述した実施例では、スキンコンタクトシート23の長手方向両端部23Eを伸縮可能なエンドフラップ19に接合するようにしたが、おむつ10の内側と外側とに貫通するスリットをウエスト周り開口部16に沿って形成し、このスリットよりもウエスト周り開口部の直近側にスキンコンタクトシート23の長手方向両端部23Eを接合するようにしてもよい。
【0044】
このような本発明によるおむつの別な実施例の外観を図9に展開状態で示すが、先の実施例と同一機能の部材にはこれと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。すなわち、本実施例におけるバックシート12は、その長手方向両端部がトップシート13側に折り返され、トップシート13と一体的に接合される折り返し部27を形成しており、この折り返し部27にはウエスト周り開口部16に沿って延在する前後一対のスリット28が形成されている。本実施例におけるスリット28は、おむつ10の内側から外側まで貫通し、従ってウエスト周り開口部16はおむつ10の前身頃および後身頃がテープ状となり、本実施例ではこの部分にスキンコンタクトシート23の長手方向両端部23Eが接合される。ウエスト周り弾性部材21は、スリット28を挟んで折り返し部27の全域に配設されており、本実施例においてもスキンコンタクトシート23の長手方向両端部23Eが接合される部分の前後の折り返し部27間の距離は、スキンコンタクトシート23の長さよりも長く設定されている。
【0045】
なお、本実施例におけるスキンコンタクトシート23の前身頃領域には、第2の吸収体25が配設され、さらに後身頃領域がネット状に形成されてこれが本発明の開口部を構成している。
【0046】
従って、おむつ10の着用時には、スキンコンタクトシート23に引っ張られてウエスト周り開口部16のテープ状となった部分が伸長し、スキンコンタクトシート23とバックシート12およびトップシート13との間に空隙が形成されるのは、先の実施例と同じであり、便はネット状をなすスキンコンタクトシート23の後身頃領域を通過してトップシート13上に保持される。
【0047】
上述したスキンコンタクトシート23に代え、図6に示したスキンコンタクトシート23を図10の実施例に示すように配設することも可能である。この場合には、尿がスキンコンタクトシート23の第2の吸収体25に保持されると共に便が開口部29を通ってトップシート13上に保持されるため、尿と便とをさらに混ざり合いにくくすることができる。
【0048】
また、図11に示すように、スキンコンタクトシート23の股下領域から後身頃領域に亙ってその幅方向中央部を切り欠いて開口部を形成することも可能である。本実施例では、テープ状となるスキンコンタクトシート23の後身頃領域に伸縮可能な弾性部材31を伸長状態で配設することにより、着用時においてスキンコンタクトシート23が確実に着用者の肌に密着するように配慮している。
【0049】
このように、スキンコンタクトシート23の構成は、必要に応じて任意に変更可能である。また、上述した図10,図11において、先の実施例と同一機能の部分にはこれと同一符号を記してある。
【0050】
本発明によるおむつのさらに他の実施例の外観を図12に展開状態で示し、そのバックシート側を展張した状態および展張していない状態のスキンコンタクトシート23側の正面形状をそれぞれ図13および図14に示し、おむつの前身頃から後身頃に至る中央断面形状を図15に示すが、先の実施例と同一機能の部材にはこれと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。すなわち、本実施例ではバックシート12とトップシート13とで挟まれたウエスト周り弾性部材21をおむつ10の内側と外側と達するスリット28によって分断し、おむつ10の前身頃および後身頃がテープ状となったウエスト周り開口部16にスキンコンタクトシート23の長手方向両端部23Eを接合したものである。従って、図9〜図11に示した実施例と同様に、着用時にはスキンコンタクトシート23に引っ張られてウエスト周り開口部16のテープ状となった部分が伸長し、スキンコンタクトシート23とバックシート12およびトップシート13との間に空隙24が形成される。
【0051】
上述した実施例では、エンドフラップ用弾性部材20やウエスト周り弾性部材21を利用して着用時におけるエンドフラップ19やテープ状をなすウエスト周り開口部16を伸長させるようにしたが、それ自体伸長する伸縮シートをエンドフラップとして利用することも可能である。
【0052】
このような本発明によるおむつのさらに別な実施例の外観を図16に展開状態で示すが、先の実施例と同一機能の部材にはこれと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。すなわち、本実施例におけるエンドフラップ19は、それ自体伸縮弾性を有する伸縮シートを用いており、ウエスト周り開口部16に沿って配設され、その両端部が接合部15に対して一体的に接合されている。本実施例においても、スキンコンタクトシート23の長手方向両端部23Eが接合されるエンドフラップ19の部分の前後の距離は、スキンコンタクトシート23の長さよりも長く設定されている。
【0053】
従って、着用時にはエンドフラップ19がスキンコンタクトシート23に引っ張られて内側に弾性変位し、スキンコンタクトシート23とバックシート12およびトップシート13との間に空隙が形成される。
【0054】
なお、本実施例においてエンドフラップ19として用いられる伸縮シートは、伸縮弾性を有する不織布などの他に、天然ゴム製のリボン状の平ゴム,ウレタン糸,糸ゴム,伸縮性ネット,伸縮性フィルムなどを不織布で挟持し、ホットメルト接着剤やヒートシールなどの手段で固定したものを用いることも可能である。
【0055】
伸縮シートがスキンコンタクトシート23の長手方向に沿って伸長し得るものであれば、これをウエスト周り開口部16の開口端に沿って接合することも可能であり、このような本発明によるおむつのさらに別な実施例の外観を図17に展開状態で示すが、先の実施例と同一機能の部材にはこれと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。すなわち、スキンコンタクトシート23の長手方向両端部23Eが接合される前後一対のエンドフラップ19は、縦伸びおよび横伸びが可能な伸縮シートを使用してウエスト周り開口部16に沿って配置され、ウエスト周り開口部16の開口端側がトップシート13側に一体的に接合されている。さらに、この接合部分にはバックシート12が折り返され、ウエスト周り弾性部材21が挟み込まれた状態となっている。従って、おむつ10の着用時にはスキンコンタクトシート23に引っ張られてエンドフラップ19が伸長し、着用者の肌にスキンコンタクトシート23が密着状態となる。
【0056】
上述した実施例では、スキンコンタクトシート23の股下領域に楕円形の開口部29を形成したが、開口部29の形状は適宜変更可能であり、図18に示すような切欠30であってもよい。図18は、本発明によるスキンコンタクトシート23の他の実施例の外観を表し、上述した第2の吸収体25がスキンコンタクトシート23の長手方向に沿って切欠30を挟んでほぼ平行に塗布されている。開口部29に代えて切欠30を形成した場合には、この切欠30からスキンコンタクトシート23とトップシート13との間の空隙に導かれる便の逆流を先の実施例よりも抑制することが可能であり、着用者の臀部をより清浄に保つことができる。
【0057】
上述した切欠30を図19に示すようにその後身頃領域の全体に亙ってその長手方向一端部23Eまで延在させ、これらの間隔を拡げてY字状にトップシート13側に配設するようにしてもよい。便はこの切欠30を通ってトップシート13上に導くことができる。
【0058】
【発明の効果】
本発明の吸収性物品の第1の形態によると、少なくとも一方のウエスト周り開口部に沿って吸収体側に伸縮性帯部材を形成すると共に吸収体面上にスキンコンタクトシートを配置し、ウエスト周り開口部に沿って配置され、その両端部が吸収体側に接合されたウエスト周り開口部に沿って伸縮性を有するエンドフラップによって伸縮性帯部材を形成し、このエンドフラップをウエスト周り開口部に沿って前後一対配置し、スキンコンタクトシートの長手方向両端部を一対のエンドフラップに接合し、少なくともその前身頃領域を液透過性とし、その股下領域に開口部を形成し、一対のエンドフラップ間に位置するスキンコンタクトシートの長さ寸法を一対のエンドフラップ間の伸展寸法よりも短く設定してスキンコンタクトシートに伸縮性を付与したので、スキンコンタクトシートによって引っ張られるエンドフラップの収縮力により、スキンコンタクトシートを着者に着状で当接し、バックシートとの間に空隙を形成することができる。また、便が開口部を通ってバックシート上に導かれ、スキンコンタクトシートを介して着用者の臀部と便とを隔離することができ、排泄後に着用者の動きや、便の流動性によりバックシート上で便の付着範囲が広がった場合でも、着用者の臀部を汚しにくくなり、結果的にスキントラブルが発生しにくい吸収性物品を提供することができる。
【0059】
吸収体とスキンコンタクトシートとの間に液透過性のトップシートを配置した場合には、尿が吸収体に吸収され易くなり、また、仮に着用者の肌がトップシートに触れることがあっても、濡れた吸収体に直接触れることを防止することが可能となる。
【0061】
スキンコンタクトシートの開口部が切欠の場合、この切欠からバックシート上に導かれた便の逆流が抑制される結果、着用者の臀部をより清浄に保つことができる。
【0062】
本発明の吸収性物品の第2の形態によると、少なくとも一方のウエスト周り開口部に沿って吸収体側に伸縮性帯部材を形成すると共に吸収体面上にスキンコンタクトシートを配置し、ウエスト周り開口部に沿って配置され、その両端部が吸収体側に接合されたウエスト周り開口部に沿って伸縮性を有するエンドフラップにより伸縮性帯部材を形成し、このエンドフラップをウエスト周り開口部に沿って前後一対配置し、スキンコンタクトシートの長手方向両端部を一対のエンドフラップに接合し、その前身頃領域の幅方向中央部に切欠部を形成すると共にその股下領域に開口部を形成し、一対のエンドフラップ間に位置するスキンコンタクトシートの長さ寸法を一対のエンドフラップ間の伸展寸法よりも短く設定してスキンコンタクトシートに伸縮性を付与しので、スキンコンタクトシートによって引っ張られるエンドフラップの収縮力により、スキンコンタクトシートを着用者に密着状態で当接し、バックシートとの間に空隙を形成することができる。また、尿がスキンコンタクトシートの切欠部から吸収体に迅速に吸収され、便がスキンコンタクトシートに形成された開口部からバックシート上に保持される結果、これらの混ざり合いを阻止することができる。
【0063】
少なくともバックシートを吸収体側に折り返すことによって、エンドフラップを形成した場合には、バックシートと同じ素材をエンドフラップとして使用することができるため、エンドフラップとして高価な弾性シートを使用する必要がなくなり、吸収性物品の製造コストを抑制することができる。
【0064】
エンドフラップがウエスト周り開口部に沿って伸長状態で配設される伸縮弾性部材を有する場合には、伸縮弾性部材として任意の素材をその要求に応じて使用することが可能であり、これにより着用者の肌に対するスキンコンタクトシートの当接強度を自由に設計することができる。
【0065】
本発明の吸収性物品の第3の形態によると、少なくとも一方のウエスト周り開口部に沿って吸収体側に伸縮性帯部材を形成すると共に吸収体面上にスキンコンタクトシートを配置し、ウエスト周り開口部に沿って前後一対のスリットを形成し、このスリットに沿って当該スリットを挟んで伸縮弾性部材を伸長状態で配設して伸縮性帯部材を形成し、スキンコンタクトシートの長手方向両端部を一対のスリットの近傍に接合し、少なくともその前身頃領域を液透過性とし、その股下領域に開口部を形成し、一対のスリット間に位置するスキンコンタクトシートの長さ寸法を一対のスリット間の伸展寸法よりも短く設定してスキンコンタクトシートに伸縮性を付与しので、スキンコンタクトシートによって引っ張られる伸縮性帯部材の収縮力により、スキンコンタクトシートを着用者に密着状態で当接し、バックシートとの間に空隙を形成することができる。また、尿が液透過性を有するスキンコンタクトシートの前身頃領域から吸収体に吸収され、便がスキンコンタクトシートに形成された開口部からバックシート上に保持される結果、これらの混ざり合いを阻止することができる。
【0066】
本発明の吸収性物品の第4の形態によると、少なくとも一方のウエスト周り開口部に沿って吸収体側に伸縮性帯部材を形成すると共に吸収体面上にスキンコンタクトシートを配置し、ウエスト周り開口部に沿って前後一対のスリットを形成し、このスリットに沿って当該スリットを挟んで伸縮弾性部材を伸長状態で配設して伸縮性帯部材を形成し、スキンコンタクトシートの長手方向両端部を一対のスリットの近傍に接合し、その前身頃領域の幅方向中央部に切欠部を形成すると共にその股下領域に開口部を形成し、一対のスリット間に位置するスキンコンタクトシートの長さ寸法を一対のスリット間の伸展寸法よりも短く設定してスキンコンタクトシートに伸縮性を付与しので、スキンコンタクトシートによって引っ張られる伸縮性帯部材の収縮力により、スキンコンタクトシートを着用者に密着状態で当接し、バックシートとの間に空隙を形成することができる。また、尿がスキンコンタクトシートの切欠部から吸収体に吸収され、便がスキンコンタクトシートに形成された開口部からバックシート上に保持される結果、これらの混ざり合いを阻止することができる。
【0067】
スキンコンタクトシートの長手方向両端部のうちの少なくとも一方を、スリットよりもウエスト周り開口部の開口端側、またはスリットよりも股下側に接合した場合には、スリットを形成していない伸縮性帯部材と比較して伸縮性が改善されるため、着用者の動きに対するスキンコンタクトシートの追従性を向上させることができる。
【0068】
ウエスト周り開口部に沿って吸収体に隣接する伸縮弾性部材をバックシートの前身頃および後身頃の少なくとも一部に伸長状態で配設した場合には、吸収体を不必要に変形させることなく、着用者のウエスト周りに対する吸収性物品のフィット性を高めることができる。
【0069】
スキンコンタクトシートに第2の吸収体を配した場合、特に第2の吸収体が高分子吸収部材とミクロフィブリルセルロースとの混合物を含み、スキンコンタクトシートに塗工形成した場合には、着用者の肌に触れるスキンコンタクトシートが濡れてもそのドライ感を保つことができる上、第2の吸収体の厚みを薄くすることが可能であり、着用時の違和感を少なくすることができる。
また、尿がスキンコンタクトシートの切欠部からトップシートを通って吸収体に迅速に吸収され、便がスキンコンタクトシートに保持される結果、これらの混ざり合いを阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるおむつの一実施例の外観を表す斜視図である。
【図2】図1に示した実施例のおむつを展開した状態において、その内側から見た斜視図である。
【図3】図2に示したおむつのバックシート側を展張した状態におけるスキンコンタクトシート側の正面図である。
【図4】図2に示したおむつのバックシート側を展張していない状態におけるスキンコンタクトシート側の正面図である。
【図5】図1に示したおむつの前身頃から後身頃に至る中央断面図である。
【図6】本発明で用いられるスキンコンタクトシートの一例を表す正面図である。
【図7】本発明によるおむつの他の実施例を展開してバックシート側を展張していない状態におけるスキンコンタクトシート側の正面図である。
【図8】本発明によるおむつの別な実施例を展開した状態において、その内側から見た斜視図である。
【図9】本発明によるおむつの他の実施例を展開した状態において、その内側から見た斜視図である。
【図10】本発明によるおむつのさらに他の実施例を展開した状態において、その内側から見た斜視図である。
【図11】本発明によるおむつのさらに別な実施例を展開した状態において、その内側から見た斜視図である。
【図12】本発明によるおむつの異なる実施例を展開した状態において、その内側から見た斜視図である。
【図13】図12に示したおむつのバックシート側を展張した状態におけるスキンコンタクトシート側の正面図である。
【図14】図12に示したおむつのバックシート側を展張していない状態におけるスキンコンタクトシート側の正面図である。
【図15】図12に示したおむつの前身頃から後身頃に至る中央断面図である。
【図16】本発明によるおむつの異なる他の実施例を展開した状態において、その内側から見た斜視図である。
【図17】本発明によるおむつの異なる別な実施例を展開した状態において、その内側から見た斜視図である。
【図18】本発明で用いられるスキンコンタクトシートの他の実施例の正面図である。
【図19】本発明で用いられるスキンコンタクトシートの別な実施例の正面図である。
【符号の説明】
10 おむつ
10F おむつの前身頃
10R おむつの後身頃
11 サイドフラップ部
12 バックシート
13 トップシート
14 吸収体
15 接合部
16 ウエスト周り開口部
17 脚周り開口部
18 スリット
19 エンドフラップ
20 エンドフラップ用弾性部材
21 ウエスト周り弾性部材
22 脚周り弾性部材
23 スキンコンタクトシート
23E スキンコンタクトシートの長手方向両端部
24 空隙
25 第2の吸収体
26 切欠部
27 折り返し部
28 スリット
29 開口部
30 切欠
31,32 弾性部材

Claims (13)

  1. 少なくとも液不透過性のバックシートと、このバックシート上に重ね合わされる吸収体とを有し、前記バックシートは着用者の腰周りを覆う前後一対のサイドフラップが形成され、前記前後一対のサイドフラップ部の端縁部を相互に接合または重ね合わせることによって、ウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部とが形成される吸収性物品であって、
    少なくとも一方の前記ウエスト周り開口部に沿って前記吸収体側に形成された伸縮性帯部材と、前記吸収体面上に配置されたスキンコンタクトシートとを備え、
    前記伸縮性帯部材は、前記ウエスト周り開口部に沿って配置され、その両端部が前記吸収体側に接合されている前記ウエスト周り開口部に沿って伸縮性を有するエンドフラップによって形成されており、
    前記エンドフラップは、前記ウエスト周り開口部に沿って前後一対配置されており、
    前記スキンコンタクトシートは、長手方向端部が前記一対のエンドフラップに接合され少なくともその前身頃領域が液透過性であり、その股下領域に開口部が形成されており、
    前記一対のエンドフラップ間に位置する前記スキンコンタクトシートの長さ寸法は、前記一対のエンドフラップ間の伸展寸法よりも短く設定され、前記スキンコンタクトシートに伸縮性を付与したことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記スキンコンタクトシートの開口部が切欠であることを特徴とする請求項に記載の吸収性物品。
  3. 少なくとも液不透過性のバックシートと、このバックシート上に重ね合わされる吸収体とを有し、前記バックシートは着用者の腰周りを覆う前後一対のサイドフラップが形成され、前記前後一対のサイドフラップ部の端縁部を相互に接合または重ね合わせることによって、ウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部とが形成される吸収性物品であって、
    少なくとも一方の前記ウエスト周り開口部に沿って前記吸収体側に形成された伸縮性帯部材と、前記吸収体面上に配置されたスキンコンタクトシートとを備え、
    前記伸縮性帯部材は、前記ウエスト周り開口部に沿って配置され、その両端部が前記吸収体側に接合されている前記ウエスト周り開口部に沿って伸縮性を有するエンドフラップによって形成されており、
    前記エンドフラップは、前記ウエスト周り開口部に沿って前後一対配置されており、
    前記スキンコンタクトシートは、長手方向両端部が前記一対のエンドフラップに接合され、その前身頃領域の幅方向中央部に切欠部が形成されると共にその股下領域に開口部が形成されており、
    前記一対のエンドフラップ間に位置する前記スキンコンタクトシートの長さ寸法は、前記一対のエンドフラップ間の伸展寸法よりも短く設定され、前記スキンコンタクトシートに伸縮性を付与したことを特徴とする吸収性物品。
  4. 前記エンドフラップは、少なくとも前記バックシートを前記吸収体側に折り返すことにより形成されていることを特徴とする請求項1から請求項の何れかに記載の吸収性物品。
  5. 前記エンドフラップは、前記ウエスト周り開口部に沿って伸長状態で配設される伸縮弾性部材を有することを特徴とする請求項に記載の吸収性物品。
  6. 少なくとも液不透過性のバックシートと、このバックシート上に重ね合わされる吸収体とを有し、前記バックシートは着用者の腰周りを覆う前後一対のサイドフラップが形成され、前記前後一対のサイドフラップ部の端縁部を相互に接合または重ね合わせることによって、ウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部とが形成される吸収性物品であって、
    少なくとも一方の前記ウエスト周り開口部に沿って前記吸収体側に形成された伸縮性帯部材と、前記吸収体面上に配置されたスキンコンタクトシートとを備え、
    前記伸縮性帯部材は、前記ウエスト周り開口部に沿ってスリットを形成し、前記スリットに沿って前記スリットを挟んで伸縮弾性部材を伸長状態で配設して形成されており、
    前記スリットは前記ウエスト周り開口部に沿って前後一対形成されており、
    前記スキンコンタクトシートは、長手方向両端部が前記一対のスリットの近傍に接合され、少なくともその前身頃領域が液透過性であり、その股下領域に開口部が形成されており、
    前記一対のスリット間に位置する前記スキンコンタクトシートの長さ寸法は、前記一対のスリット間の伸展寸法よりも短く設定され、前記スキンコンタクトシートに伸縮性を付与したことを特徴とする吸収性物品。
  7. 前記スキンコンタクトシートの開口部が切欠であることを特徴とする請求項に記載の吸収性物品。
  8. 少なくとも液不透過性のバックシートと、このバックシート上に重ね合わされる吸収体とを有し、前記バックシートは着用者の腰周りを覆う前後一対のサイドフラップが形成され、前記前後一対のサイドフラップ部の端縁部を相互に接合または重ね合わせることによって、ウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部とが形成される吸収性物品であって、
    少なくとも一方の前記ウエスト周り開口部に沿って前記吸収体側に形成された伸縮性帯部材と、前記吸収体面上に配置されたスキンコンタクトシートとを備え、
    前記伸縮性帯部材は、前記ウエスト周り開口部に沿ってスリットを形成し、前記スリットに沿って前記スリットを挟んで伸縮弾性部材を伸長状態で配設して形成されており、
    前記スリットは前記ウエスト周り開口部に沿って前後一対形成されており、
    前記スキンコンタクトシートは、長手方向両端部が前記一対のスリットの近傍に接合され、その前身頃領域の幅方向中央部に切欠部が形成されると共にその股下領域に開口部が形成されており、
    前記一対のスリット間に位置する前記スキンコンタクトシートの長さ寸法は、前記一対のスリット間の伸展寸法よりも短く設定され、前記スキンコンタクトシートに伸縮性を付与したことを特徴とする吸収性物品。
  9. 前記吸収体と前記スキンコンタクトシートの間に液透過性のトップシートが配置されていることを特徴とする請求項1から請求項8の何れかに記載の吸収性物品。
  10. 前記スキンコンタクトシートの長手方向両端部のうちの少なくとも一方が、前記スリットよりも前記ウエスト周り開口部の開口端側、または前記スリットよりも股下側に接合されていることを特徴とする請求項から請求項の何れかに記載の吸収性物品。
  11. 前記バックシートの前身頃と後身頃の少なくとも一部には、前記ウエスト周り開口部に沿って、前記吸収体に隣接して、伸縮弾性部材が伸長状態で配設されていることを特徴とする請求項1から請求項1の何れかに記載の吸収性物品。
  12. 前記スキンコンタクトシートには、第2の吸収体が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項1の何れかに記載の吸収性物品。
  13. 前記第2の吸収体は、高分子吸収部材とミクロフィブリルセルロースとの混合物を含み、前記スキンコンタクトシートに塗工形成されていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
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