JP4089299B2 - 投影型ディスプレイ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロジェクタから放射した光線群をスクリーンに投影することによりスクリーンに映像情報を表示する投影型ディスプレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、現実世界に近い感覚を映像によって体感させることを目的とした各種のディスプレイが提案されている。この種のディスプレイでは、臨場感やスケール感を表現するために利用者の視野を広く覆うことが要求される。このような要求に対応した技術としては、利用者から離れて配置したスクリーンにプロジェクタによって映像情報を投影する技術、あるいはヘッドマウントディスプレイとして知られているように利用者の眼前にディスプレイを配置する技術が知られている。スクリーンを用いる技術では、映画のように大型の平面スクリーンを用いるほか、小型の平面スクリーンを組み合わせた多面体形状のスクリーンを用いることによって利用者の周囲を囲んだり、アーチ状や球面状などの曲面形状のスクリーンによって利用者の周囲を囲んだりすることが提案されている。また、利用者の眼前にディスプレイを配置する技術では、ディスプレイを装着することによる違和感があり、しかもスクリーンを用いる場合に比較すると現状技術では視野角は狭くなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、現実世界に近い感覚を映像によって体感させるために、各種形状のスクリーンとプロジェクタとを組み合わせて広視野角の映像情報を表示する技術が提案されているものの、1台のプロジェクタからの光線群で広視野角の映像情報をスクリーン上に投影しようとすれば利用者による影が生じて映像情報の一部が欠けるという問題が生じる。また、広視野角になると1台のプロジェクタによってスクリーンの全体に亘って均一な明るさを実現することは困難になる。多人数の利用者を対象とするような大型のディスプレイ装置では、大型のスクリーンを用い複数台のプロジェクタを組み合わせて映像情報をスクリーンに投影する技術も知られており、この技術を用いると利用者による影で映像情報の一部が欠ける問題やスクリーンの明るさが不均一になる問題を回避することが可能である。
【0004】
しかしながら、複数台のプロジェクタを組み合わせるにはプロジェクタ同士を同期させて動作させる必要があり、プロジェクタが複数台存在することによるコスト高に加えてプロジェクタを同期させるためのハードウェアに対するコストも発生するから、複数台のプロジェクタを用いる技術は非常に高価であって、この種の技術を少人数の利用者で用いるような小型のディスプレイ装置で採用するのは困難である。しかも、小型のディスプレイ装置では利用者の影の影響が一層大きくなるから、広視野角の映像情報を小型のディスプレイ装置で表示することは満足できる水準で実現されていないのが現状である。
【0005】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、多数台のプロジェクタを組み合わせることなく現実世界に近い感覚を体感できる広視野角の映像情報を表示することができ、しかも利用者による影の影響を防止することができる低コストの投影型ディスプレイを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、映像情報を含んだ光線群を放射するプロジェクタと、光線群が投影され見る位置としての利用位置を正面側に規定した半球面型のスクリーンと、プロジェクタから放射された光線群を複数に分割し分割された各光線群を異なる光路に誘導する分割光学系と、分割光学系により分割された各光線群を互いに異なる方向から前記利用位置を通過しないようにスクリーン上に誘導し各光線群に含まれる映像情報がスクリーン上で連結されるように合成する合成光学系と、プロジェクタから放射する光線群に含まれる映像情報に対してプロジェクタとスクリーンとの間に設けた分割光学系および合成光学系による歪みを相殺するように補正を加える補正手段とを備え、分割光学系は、スクリーンに対して利用位置とは反対側の空間に配置され、分割光学系は、プロジェクタから放射された光線群を映像情報における垂直方向と水平方向との少なくとも一方に2分割することを特徴とする。この構成によれば、プロジェクタからの光線群を分割光学系により一旦分割し、分割した光線群を合成光学系によってスクリーン上で合成することによってプロジェクタからの映像情報をスクリーン上に再現するのであって、プロジェクタから放射された光線群を利用位置を通過しないように誘導するから、利用位置に存在する利用者の影がスクリーンに投影されることがなく、利用者による影の影響を防止することができる。しかも、スクリーン上には合成光学系によって複数方向から光線群が投影されるから、広視野角の映像情報を表示することができる。また、プロジェクタからの光線群を複数の光路に分割した後にスクリーン上で合成するから、スクリーンに対して複数方向から光線群を投影することで広視野角の映像情報を表示可能とする投影型ディスプレイを多数台のプロジェクタを用いることなく実現することができる。その上、分割光学系がスクリーンに対して利用位置とは反対側の空間に配置されているから、スクリーンに対して利用位置側の空間に配置される部材が少なくなる。加えて、映像情報を垂直方向に2分割すれば視野角を上下に拡げることが可能になり、映像情報を水平方向に2分割すれば視野角を左右に拡げることが可能になる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記合成光学系は、前記スクリーンと前記利用位置とを結ぶ方向において、前記利用位置に対して前記スクリーン側に配置され、前記分割光学系は、前記プロジェクタから放射された光線群を映像情報における垂直方向に2分割することを特徴とする。この構成によれば、映像情報を垂直方向に2分割しているから、視野角を上下に拡げることが可能になる。また、分割光学系および合成光学系が利用位置よりもスクリーン寄りに配置されているから、利用位置に対してスクリーンから離れた側を開放した形で利用することができる。その結果、展示会場のように人が往来するような場所での利用が容易になる。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記分割光学系は、前記プロジェクタから放射された光線群を映像情報における水平方向に2分割することを特徴とする。この構成によれば、映像情報を水平方向に2分割しているから、視野角を左右に拡げることが可能になる。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記分割光学系は、前記プロジェクタから放射された光線群を映像情報における垂直方向と水平方向とにそれぞれ2分割することを特徴とする。この構成によれば、映像情報を垂直方向と水平方向とにそれぞれ2分割しているから、視野角を上下および左右に拡げることが可能になる。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、前記スクリーンが裏面に投影された光線群による映像情報を前記利用位置から視認可能とする透過型スクリーンであることを特徴とする。この構成によれば、スクリーンに対して利用位置の反対側の空間から光線群を投影するから、分割光学系および合成光学系を用いることで広視野角を得るようにしながらも利用位置における利用者の影の影響を確実に防止することができる。
【0014】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、前記分割光学系および前記合成光学系が、前記プロジェクタから放射された光線群のうちの中央付近の光線群を前記スクリーンの周辺部に投影するとともに前記プロジェクタから放射された光線群のうち周辺部の光線群を前記スクリーンの中央付近に投影することを特徴とする。この構成では、プロジェクタから放射された光線群のうち中央部よりも暗くなりがちな周辺部の光線群をスクリーン上では中央部に集め、逆にプロジェクタから放射された光線群のうち周辺部よりも明るい中央部の光線群をスクリーン上では周辺部に発散させることによって、プロジェクタから放射された光線群の明るさのむらをスクリーン上で緩和することが可能になる。つまり、スクリーン上においてほぼ均一な明るさを得ることができる。
【0016】
請求項7の発明は、請求項1の発明において、前記プロジェクタから放射される光線群が前記スクリーンの特定範囲に投影される映像情報に重ね合わせる補助映像情報を一部に含み、前記分割光学系および前記合成光学系は補助映像情報をスクリーンの特定範囲に映像情報と重ねて投影することを特徴とする。この構成によれば、プロジェクタから放射される一部の光線群を補助映像情報としてスクリーンの特定範囲に映像情報と重ねて投影するから、スクリーン上の映像情報の輝度を補助映像情報によって補ったり、映像情報の内容を補助映像情報によって補間することにより映像情報の解像度を高めたりすることが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(参考例1)
本例は、図1に示すように、プロジェクタ1から放射された映像情報を含む光線群を後述する分割光学系2および合成光学系3を通して平面型のスクリーン4に投影するものである。本例では1台のプロジェクタ1を用いており、プロジェクタ1から放射する光線群に含まれる映像情報はコンピュータ装置からなる映像処理部5を通してプロジェクタ1に入力される。つまり、プロジェクタ1には映像情報を表示するための映像データが与えられる。映像処理部5は、入力された映像情報を蓄積する機能、映像情報を生成する機能、映像情報を変形させる機能などを有している。映像情報を変形させる機能は、後述するように分割光学系2および合成光学系3により生じる映像情報の歪みを補正する補正手段として用いられる。
【0018】
分割光学系2はプロジェクタ1からの光線群を複数に分割して異なる光路に誘導する機能を有し、本例ではプロジェクタ1から放射された光線群が照射される位置に配置したミラーを用いている。すなわち、本例の分割光学系2は、図1(b)に示すように、水平断面において2枚の平面ミラー2aの一端同士を所定の角度で突き合わせた形に形成されている。図示例ではプロジェクタ1からの光線群を水平方向において2等分するように、両平面ミラー2aにより形成される角をプロジェクタ1から放射された光線群の中心線上に位置させ、かつプロジェクタ1から放射された光線群の中心線に対する各平面ミラー2aの傾斜角度を等しく設定してある。このような分割光学系2を用いることによって、プロジェクタ1から放射された光線群は2分割され、分割光学系2の左右に誘導されることになる。
【0019】
分割光学系2により分割された光線群をスクリーン4に投影するには、分割された光線群をスクリーン4に向かって変向する手段が必要であって、光線群の変向のために合成光学系3を設けている。つまり、合成光学系3は分割光学系2により分割された各光線群の光路上にそれぞれ配置された2枚のミラー3aからなり、各ミラー3aで反射された光線群がスクリーン4に投影されるように各ミラー3aの向きが設定されている。ミラ−3aで反射された光線群による映像情報6はスクリーン4の上で合成されてつなぎ合わされる。スクリーン4の正面には映像情報を見る利用者Mの位置として利用位置Pmが設定される。
【0020】
上述のように、プロジェクタ1からの映像情報6は分割光学系2により一旦分割された後に合成光学系3によりスクリーン4の上で合成されるから、光線群が通る光路を自由に設定することができ、利用者Mがスクリーン4を見る位置としての利用位置Pmの後方(利用位置Pmに対してスクリーン4とは反対側)にプロジェクタ1を配置しながらも、プロジェクタ1からの光線群が利用位置Pmを迂回するように光路を設定することができる。その結果、利用者Mの影がスクリーン4に映り込むことが防止される。また、本例ではスクリーン4に対して2方向から光線群を投影しているから、広視野角の映像情報をスクリーン4に投影することができる。ここで、プロジェクタ1から放射された光線群の映像情報6は、分割光学系2と合成光学系3とを通ることによって非線形に変形される。たとえば、図2(b)に示すように長方形状の映像情報6をプロジェクタ1に入力すると、スクリーン4には図2(a)のように両端部の上下幅が広がるように変形した映像情報6が表示されることになる。そこで、プロジェクタ1から放射される光線群に含まれる映像情報6に対して分割光学系2および合成光学系3とにより生じる歪みを相殺するように映像処理部5で補正することにより、スクリーン4の上に歪みのない所望の映像情報6を表示することが可能になる。
【0021】
映像処理部5における補正手段としての処理手順を簡単に説明する。映像処理部5では、図3に示すように、映像情報を表示するための映像データが作成されると(S1)、映像データについてプロジェクタ1と分割光学系2と合成光学系3とスクリーン4と利用位置Pmとの位置関係に対応した幾何学的な変形を行う(S2)。また、合成光学系3によりスクリーン4の上で光線群を合成したときに、光線群の継ぎ目が目立たなくなるように光線群の一部に重なり部分を設けるとともに重なり部分の輝度を調節する(S3)。要するに、ステップS2,S3の処理が補正手段に相当する。このようにして生成された映像データによる映像情報がプロジェクタ1に入力される(S4)。ここにおいて、映像処理部5における処理対象となる映像データは、映像処理部5において作成されるか、あるいは映像処理部5に外部から入力される。
【0022】
ところで、上述のように合成光学系3からの光線群をスクリーン4に投影する際には、図4に斜線部として示すように、両光線群により得られる映像の一部を重ね合わせ部4cを設定しておくのが望ましい。図4において左右方向の中心線Lcよりも右側の重ね合わせ部4cは左側の映像が右側の映像に重ね合わされた部位であり、左側の重ね合わせ部4cは右側の映像が左側の映像に重ね合わされた部位である。このような重ね合わせ部4cを設定している場合に、他の部位と同輝度の光線群が重ね合わせ部4cにも投影されているとすれば、スクリーン4の上では重ね合わせ部4cにおける輝度が他の部位よりも高くなる。そこで、本例では図4(b)(c)のように重ね合わせ部4cに相当する部位の輝度を他の部位よりも低減させることによって、重ね合わせ部4cにおける輝度むらの発生を抑制している。ここに、図4(b)(c)は図4(a)の切断線Lsの位置における輝度分布を示し、左側の映像の輝度は重ね合わせ部4cにおいて右側ほど小さくなり、右側の映像の輝度は重ね合わせ部4cにおいて左側ほど小さくなるように設定してある。重ね合わせ部4cにおける輝度の変化は滑らかであればよく輝度の変化率は適宜に設定することができる。図4(b)では距離に対して線形に輝度を変化させ、図4(c)では距離に対して非線形(たとえば、正弦波的)に輝度を変化させた例を示している。いずれの例においても、重ね合わせ部4cではない部位の輝度を100%とするときに、重ね合わせ部4cにおいては重ね合わせた輝度が100%になるように設定してある。
【0023】
さらに、図4においては左右の映像のエッジを直線状としているが、図5(a)に示すように左右の映像のエッジをジグザグ状としたり、図5(b)に示すように左右の映像のエッジに適宜の図形パターンを用いるようにすれば、重ね合わせ部4cがより目立ちにくくなる。
【0024】
上述のように、1台のプロジェクタ1を用いながらもスクリーン4に対して2方向から光線群を投影するから広視野角を得ることができ、しかも、プロジェクタ1からの光線群の光路が利用者M(利用位置Pm)を迂回するように分割光学系2および合成光学系3を設けているから、利用者Mの影の影響が生じない。さらには、プロジェクタ1が1台であるから複数台のプロジェクタを同期させる必要もなく簡単な構成で広視野角の映像情報を表示することができる。また、2台のプロジェクタを用いることによって両眼視差を利用したステレオ表示を行う構成も簡単に実現できる。
【0025】
なお、本例では、分割光学系2および合成光学系3をミラーを用いた反射光学系により構成しているが、分割光学系にはプリズムのような屈折光学系を用いることが可能であり、またプロジェクタ1から放射された光線群を複数本の光ファイバの一端に導入し、利用位置を迂回するように光ファイバを引き回すとともに、光ファイバの他端からスクリーンに対して光線群を投影する構成を採用してもよい。この構成では光ファイバが分割光学系および合成光学系として機能することになる。
【0026】
(参考例2)
参考例1では、プロジェクタ1を利用位置Pmの後方に配置し、プロジェクタ1からの光線群が利用位置Pmに向かって放射される例を示したが、プロジェクタ1からの光線群を分割光学系2および合成光学系3により誘導するから、プロジェクタ1の配置や向きは比較的自由に設定することができる。
【0027】
本例では、図6に示すように、プロジェクタ1をスクリーン4の中心と利用者Mを結ぶ直線上ではなく天井付近とした例を示す。プロジェクタ1に対する分割光学系2および合成光学系3の相対的な配置は参考例1と同様であって、プロジェクタ1からの光線群を分割光学系2によって映像情報の水平方向に2分割し、合成光学系3によってスクリーン4の上で合成するようにしてある。ただし、本例の配置を採用すると合成光学系3からスクリーン4に入射する光線群の中心線がスクリーン4の法線方向に対して上下方向において傾斜するから、図7(b)に示すような長方形状の映像情報6は、図7(a)に示すように両端部が上下方向に広がるだけではなく下部が左右に離れるように変形するから、映像処理部5においてはこのような変形を相殺するように補正することが必要である。
【0028】
上述したように、プロジェクタ1を天井付近に設置することによって、利用者Mの背後の空間を有効利用することができ、たとえば動きを体感させるためのモーションベースのような大型の装置を利用者Mの背後に設置したり、スクリーン4に表示された映像情報を複数人で見たりすることが可能になる。他の構成および動作は参考例1と同様である。
【0029】
(参考例3)
本例は、図8に示すように、半球面型のスクリーン4を用いた点が参考例1と異なる。つまり、半球面の内側面をスクリーン4として用いている。他の構成は参考例1と同様である。このような構成を採用すると、半球面型のスクリーン4を用いたことによって平面型のスクリーン4よりもよりも広視野角を得やすくなる。しかも、一般に半球面型のスクリーン4では平面型のスクリーンよりも光路の設定が難しいが、分割光学系2および合成光学系3を用いて光路を適正に設定することが可能になり、しかも利用者Mの影を生じることなく映像を表示することが可能になる。
【0030】
本例では、分割光学系2および合成光学系3を構成するミラー2a,3aとして平面ミラーを用いているが、スクリーン4への投影範囲に過不足が生じるような場合には円筒状など曲面状のミラーを用いることも可能である。なお、偏光の異なる2種類の映像情報をスクリーン4に投影し偏光フィルタを装着しためがね(いわゆる、偏光めがね)を用いてステレオ映像を実現しようとする場合にはプロジェクタ1(図1参照)からの偏光を乱さないために分割光学系2および合成光学系3には表面鏡を用いる。他の構成および動作は参考例1と同様である。
【0031】
(参考例4)
本例は、図9に示すように、プロジェクタ1(図1参照)からの光を分割光学系2により4分割した後、4枚のミラー3aからなる合成光学系3によって半球面型のスクリーン4の上で映像情報を合成するものである。この構成では左右方向だけではなく上下方向にも広視野角を得ることが可能になる。また、光路を4分割することによって光路設計の自由度を高くなる。他の構成および動作は参考例3と同様である。
【0032】
(第1の実施の形態)
上述した各構成例では、利用位置Pmの後方に分割光学系2および合成光学系3を配置しているものであったが、本実施形態では、図10に示すように、分割光学系2および合成光学系3を利用位置Pmの前方に配置している。とくに、分割光学系2についてはスクリーン4に対して利用位置Pmの反対側の空間に配置してあり、したがって図示していないがプロジェクタもスクリーン4に対して利用位置Pmの反対側の空間に配置される。また、分割光学系2はプロジェクタからの光線群を映像情報の垂直方向に2分割するように配置され、分割された各光線群をスクリーン4に投影するために、合成光学系3では分割された各光線群ごとに2枚ずつのミラー3b,3cを用いている。つまり、合成光学系3は分割光学系2により分割された光線群をスクリーン4の前方空間(利用位置Pm側の空間)に導くミラー3bと、ミラー3bにより導かれた光線群をスクリーン4に向かって反射させるミラー3cとを備える。また、本実施形態では、合成光学系3を構成する2枚のミラー3cの間に隙間が形成され、この隙間を通して利用者Mがスクリーン4をのぞき込むように構成されている。
【0033】
上述の構成によって、利用者Mの後方空間には映像情報の表示にかかわる部材が配置されず開放されているから、利用者Mの後方空間が狭い場合でも設置することができ、また展示会場のように人が往来するような場所に設置するのが容易になる。他の構成および動作は参考例1と同様である。
【0034】
(第2の実施の形態)
本実施形態は、図11および図12に示すように、プロジェクタ1からの光線群を映像情報の水平方向において2分割する分割光学系2をスクリーン4に対して利用位置Pmとは反対側の空間に設けたものである。第1の実施の形態と同様に、合成光学系3では分割光学系2により2分割された各光線群ごとに2枚ずつのミラー3b、3cを用いている。つまり、ミラー3bは分割された光線群をスクリーン4の前方に導くものであり、ミラー3cはミラー3bからの光線群をスクリーン4に投影するように変向する機能を有する。ただし、第1の実施の形態では、利用位置Pmとスクリーン4との間にミラー3cを配置していたが、本実施形態では利用位置Pmがスクリーン4とミラー3cとの間に位置している。つまり、光線群を垂直方向に分割した場合には下方からスクリーン4に導かれる光線群によって利用者Mの影が形成されるから、第1の実施の形態のように利用者Mの前方にミラー3cを配置する必要があるのに対して、本実施形態ではミラー3cを利用者Mの左右に配置していることによって利用者Mによる影が生じないから、利用者Mの後方にミラー3cを配置することによって広視野角を得やすくしてある。他の構成および動作は第1の実施の形態と同様である。
【0035】
(第3の実施の形態)
本実施形態は、図13に示すように、プロジェクタ(図示せず)からの光線群を水平方向と垂直方向とにそれぞれ2分割することによって光線群を4分割する分割光学系2を用いるものであって、分割光学系2はスクリーン4に対して利用位置Pmの反対側の空間に配置してある。分割光学系2が光線群を4分割するから、合成光学系3も4組必要になっている。すなわち、合成光学系3では分割光学系2により4分割された各光線群ごとに2枚ずつのミラー3b、3cを用いている。他の構成については第2の実施の形態と同様である。つまり、本実施形態においてもミラー3cは利用者Mの後方に配置される。本実施形態の構成では映像情報を水平方向と垂直方向とにそれぞれ2分割しているから、左右方向と上下方向とに広がった広視野角の映像情報を表示することができる。
【0036】
(第4の実施の形態)
本実施形態は、スクリーン4に対して利用位置Pmとは反対側の空間から投影された光線群による映像情報を利用位置Pmから視認可能とする透過型のスクリーン4を用いたものである。つまり、図14および図15に示すように、利用位置Pmから見てスクリーン4の背面側から光線群がスクリーン4に投影されるものである。本実施形態で用いる分割光学系2は分離された2枚のミラー2bにより構成され、両ミラー2bの間はプロジェクタ1からの光線群が通過するように離間している。つまり、分割光学系2はプロジェクタ1からの光線群を2個のミラー2bによって変向される2つの光路と、ミラー2bの間を通る光路との3つの光路に分割する機能を有する。ミラー2bの間を通った光線群はスクリーン4に直接投影される。また、ミラー2bによって変向された2つの光線群はそれぞれ合成光学系3を構成するミラー3dにより変向された後にスクリーン4に投影される。他の構成および動作は参考例1と同様であり、本実施形態においても1台のプロジェクタ1を用いるだけで左右方向において広視野角を得ることができる。しかも光路はスクリーン4に対して利用位置Pmとは反対側の空間にしか形成されないから、利用者Mの影がスクリーン4に形成されることはない。
【0037】
(第5の実施の形態)
本実施形態は、図16および図17に示すように、図11および図12に示した第3の実施の形態の変形例であって、合成光学系3では、分割光学系2により2分割された各光線群をそれぞれ3枚ずつのミラー3b,3c,3eを用いてスクリーン4に導くようにしてある。つまり、分割光学系2で分割された光線群をスクリーン4に対して利用位置Pm側の空間に導くミラー3bと、光線群をスクリーン4に投影するミラー3cとのほかに、ミラー3bからの光線群をミラー3cに導く中間のミラー3eを設けているものである。また、合成光学系3の構成の変更に伴ってミラー3b,3cの位置関係を第3の実施の形態とは異ならせてある。
【0038】
本実施形態における分割光学系2と合成光学系3との配置は、プロジェクタ1から放射された光線群のうち中央付近の光線群をスクリーン4の周辺部に投影し、プロジェクタ1の周辺部の光線群をスクリーン4の中央部に投影するための配置であって、分割光学系2では映像情報を水平方向において分割するから、長方形状の映像情報であれば、図18に示すように、長方形を縦割りに分割するとともに左右の各辺を背中合わせに配置した形の映像情報6になる。逆に言えば、図18に示す映像情報6をプロジェクタ1に与えることによって長方形状の映像情報をスクリーン4に投影することができる。他の構成および動作は第3の実施の形態と同様である。この構成では、プロジェクタ1から放射された光線群のうち中央付近の輝度の高い光線群をスクリーン4の周辺部に発散させ、プロジェクタ1から放射された光線群のうち周辺部の輝度の低い光線群をスクリーン4の中央部に集中させることによって、輝度むらを低減させることになる。
【0039】
(参考例5)
本例は、図19または図20に示す形状のスクリーン4を用いるものであって、どちらのスクリーン4も中央部において利用位置Pmに向かって凸出する凸曲面4aと周辺部において利用位置Pmから離れる向きに凹没する凹曲面4bとが滑らかに連続する形状に形成されている。図19に示すスクリーン4は左右方向においてのみ凸曲面4aの両側に凹曲面4bが形成されているものであり、図20に示すスクリーン4は凸曲面4aの周囲の全周に亘って凹曲面4bが形成されているものである。このような形状のスクリーン4を用いると、適宜方向から光線群を投影することによって浮遊感のある立体的な映像情報を表示することが可能になり、映像情報が立体的であることによって利用者Mは様々な向きから映像情報を見ることが可能になる。他の構成および動作は上述した他例と同様である。
【0040】
(第6の実施の形態)
上述した第1ないし第5の実施の形態においては半球面型のスクリーン4を用いているから、プロジェクタ1から放射される光線群の一般的な外形形状である矩形状(たとえば、縦横比が3:4になる)とはスクリーン4の外周形状が一致しないものである。つまり、図21(a)のように、スクリーン4の全面にプロジェクタ1からの光線群を投影しようとすれば、プロジェクタ1からの映像情報6を含む光線群のうち周辺部の光線群の一部はスクリーン4に投影されないから光線群の一部が利用されないことになる。本実施形態はこのように利用されていない光線群も利用してスクリーン4に投影される映像情報の質を高めようとするものである。
【0041】
すなわち、プロジェクタ1から放射される光線群がスクリーン4の特定範囲に投影されて映像情報の質を高めるための補助映像情報を含むように、プロジェクタ1に与える映像データを生成してあり、分割光学系2および合成光学系3については、補助映像情報に対応する光線群がスクリーン4の特定範囲において通常の映像情報に対応する光線群と重ねて投影されるように構成してある。たとえば、図21(b)のように補助映像情報6aをスクリーン4の周辺部の映像6bに重ねるようにすれば(図中の矢印は重ねる位置を示す)、スクリーン4の周辺部の輝度を高めて明るさの均一化を図ることができる。あるいはまた、図21(c)のように補助映像情報6aをスクリーン4の中央部の画像6bに重ねるようにすれば、補助映像情報6aによってスクリーン4の中央部の画像6bの解像度を高めることが可能になる。近年では、投影型ディスプレイにおいてプロジェクタとして液晶プロジェクタを用いることが多いから、ドットを単位とする画像が得られており、補助映像情報6aを用いるとドット間を補間することによって解像度を向上させることが可能になる。
【0042】
なお、スクリーン4の形状は半球面型だけではなく他の形状のスクリーン4を用いる場合もプロジェクタ1からの光線群の外形形状がスクリーン4の外形形状と異なる場合には本実施形態の構成を適用することが可能である。他の構成および動作は上述した他例と同様である。
【0043】
【発明の効果】
請求項1の発明の構成によれば、プロジェクタからの光線群を分割光学系により一旦分割し、分割した光線群を合成光学系によってスクリーン上で合成することによってプロジェクタからの映像情報をスクリーン上に再現するのであって、プロジェクタから放射された光線群を利用位置を通過しないように誘導するから、利用位置に存在する利用者の影がスクリーンに投影されることがなく、利用者による影の影響を防止することができるという利点がある。しかも、スクリーン上には合成光学系によって複数方向から光線群が投影されるから、広視野角の映像情報を表示することができる。また、プロジェクタからの光線群を複数の光路に分割した後にスクリーン上で合成するから、スクリーンに対して複数方向から光線群を投影することで広視野角の映像情報を表示可能とする投影型ディスプレイを多数台のプロジェクタを用いることなく実現することができる。その上、分割光学系がスクリーンに対して利用位置とは反対側の空間に配置されているから、スクリーンに対して利用位置側の空間に配置される部材が少なくなる。加えて、映像情報を垂直方向に2分割すれば視野角を上下に拡げることが可能になり、映像情報を水平方向に2分割すれば視野角を左右に拡げることが可能になる。
【0047】
請求項2の発明の構成によれば、映像情報を垂直方向に2分割しているから、視野角を上下に拡げることが可能になる。また、分割光学系および合成光学系が利用位置よりもスクリーン寄りに配置されているから、利用位置に対してスクリーンから離れた側を開放した形で利用することができる。その結果、展示会場のように人が往来するような場所での利用が容易になる。
【0048】
請求項3の発明の構成によれば、映像情報を水平方向に2分割しているから、視野角を左右に拡げることが可能になる。
【0049】
請求項4の発明の構成によれば、映像情報を垂直方向と水平方向とにそれぞれ2分割しているから、視野角を上下および左右に拡げることが可能になる。
【0050】
請求項5の発明の構成によれば、スクリーンに対して利用位置の反対側の空間から光線群を投影するから、分割光学系および合成光学系を用いることで広視野角を得るようにしながらも利用位置における利用者の影の影響を確実に防止することができる。
【0051】
請求項6の発明の構成によれば、プロジェクタから放射された光線群のうち中央部よりも暗くなりがちな周辺部の光線群をスクリーン上では中央部に集め、逆にプロジェクタから放射された光線群のうち周辺部よりも明るい中央部の光線群をスクリーン上では周辺部に発散させることによって、プロジェクタから放射された光線群の明るさのむらをスクリーン上で緩和することが可能になる。つまり、スクリーン上においてほぼ均一な明るさを得ることができる。
【0053】
請求項7の発明の構成によれば、プロジェクタから放射される一部の光線群を補助映像情報としてスクリーンの特定範囲に映像情報と重ねて投影するから、スクリーン上の映像情報の輝度を補助映像情報によって補ったり、映像情報の内容を補助映像情報によって補間することにより映像情報の解像度を高めたりすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は参考例1を示す斜視図、(b)は同上の平面図である。
【図2】 同上の動作説明図である。
【図3】 同上の動作説明図である。
【図4】 同上の動作説明図である。
【図5】 同上の動作説明図図である。
【図6】 本発明の参考例2を示す斜視図である。
【図7】 同上の動作説明図である。
【図8】 (a)は参考例3を示す斜視図、(b)は同上の背面図である。
【図9】 (a)は参考例4を示す斜視図、(b)は同上の背面図である。
【図10】 (a)は本発明の第1の実施の形態を示す斜視図、(b)は同上の背面図である。
【図11】 (a)は本発明の第2の実施の形態を示す斜視図、(b)は同上の背面図である。
【図12】 同上の平面図である。
【図13】 (a)は本発明の第3の実施の形態を示す斜視図、(b)は同上の背面図である。
【図14】 (a)は本発明の第4の実施の形態を示す斜視図、(b)は同上の背面図である。
【図15】 同上の平面図である。
【図16】 (a)は本発明の第5の実施の形態を示す斜視図、(b)は背面図である。
【図17】 同上の平面図である。
【図18】 同上の動作説明図である。
【図19】 (a)は参考例5を示す要部水平断面図、(b)は同上の背面図である。
【図20】 (a)は参考例5の他例を示す要部縦断面図、(b)は同上の背面図である。
【図21】 本発明の第6の実施の形態を示す動作説明図である。
【符号の説明】
1 プロジェクタ
2 分割光学系
3 合成光学系
4 スクリーン
4a 凸面部
4b 凹面部
4c 重ね合わせ部
5 映像処理部
6 映像情報
6a 補助映像情報
M 利用者
Pm 利用位置
Claims (7)
- 映像情報を含んだ光線群を放射するプロジェクタと、光線群が投影され見る位置としての利用位置を正面側に規定した半球面型のスクリーンと、プロジェクタから放射された光線群を複数に分割し分割された各光線群を異なる光路に誘導する分割光学系と、分割光学系により分割された各光線群を互いに異なる方向から前記利用位置を通過しないようにスクリーン上に誘導し各光線群に含まれる映像情報がスクリーン上で連結されるように合成する合成光学系と、プロジェクタから放射する光線群に含まれる映像情報に対してプロジェクタとスクリーンとの間に設けた分割光学系および合成光学系による歪みを相殺するように補正を加える補正手段とを備え、分割光学系は、スクリーンに対して利用位置とは反対側の空間に配置され、分割光学系は、プロジェクタから放射された光線群を映像情報における垂直方向と水平方向との少なくとも一方に2分割することを特徴とする投影型ディスプレイ。
- 前記合成光学系は、前記スクリーンと前記利用位置とを結ぶ方向において、前記利用位置に対して前記スクリーン側に配置され、前記分割光学系は、前記プロジェクタから放射された光線群を映像情報における垂直方向に2分割することを特徴とする請求項1記載の投影型ディスプレイ。
- 前記分割光学系は、前記プロジェクタから放射された光線群を映像情報における水平方向に2分割することを特徴とする請求項1記載の投影型ディスプレイ。
- 前記分割光学系は、前記プロジェクタから放射された光線群を映像情報における垂直方向と水平方向とにそれぞれ2分割することを特徴とする請求項1記載の投影型ディスプレイ。
- 前記スクリーンは裏面に投影された光線群による映像情報を前記利用位置から視認可能とする透過型スクリーンであることを特徴とする請求項1記載の投影型ディスプレイ。
- 前記分割光学系および前記合成光学系は、前記プロジェクタから放射された光線群のうちの中央付近の光線群を前記スクリーンの周辺部に投影するとともに前記プロジェクタから放射された光線群のうち周辺部の光線群を前記スクリーンの中央付近に投影することを特徴とする請求項1記載の投影型ディスプレイ。
- 前記プロジェクタから放射される光線群は前記スクリーンの特定範囲に投影される映像情報に重ね合わせる補助映像情報を一部に含み、前記分割光学系および前記合成光学系は補助映像情報をスクリーンの特定範囲に映像情報と重ねて投影することを特徴とする請求項1記載の投影型ディスプレイ。
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