JP4089298B2 - 電子カメラ、および画像データファイルの副画像表示用プログラム - Google Patents

電子カメラ、および画像データファイルの副画像表示用プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置によって被写体像を撮像する電子カメラ、およびこの電子カメラで生成された画像データファイルの副画像を表示するプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
1撮影画面に収まらない被写体を電子カメラで複数の画像に分けてそれぞれ撮像し、撮像された複数の画像を結合し、1枚の画像として合成する画像合成装置が知られている。複数の画像は、画像間でオーバラップ領域を有するように撮像される。特開平9−322059公報には、たとえば、4枚の画像の上下左右の相対位置関係をユーザが指定すると、画像のオーバラップ部分を検出して画像合成する画像合成装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した装置では、ユーザが4枚の画像の上下左右の相対位置関係を指定する。画像に被写体の輪郭が含まれている場合には各画像の相対位置関係がわかりやすいが、画像に被写体の輪郭が含まれていない場合には各画像の相対位置関係がわからないことがある。
【0004】
本発明の目的は、接合する画像の位置関係がわかるように各画像のデータファイルを生成するようにした電子カメラ、およびこの電子カメラで生成された画像データファイルによる副画像を表示するプログラム提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1に記載の発明による電子カメラは、撮像装置と、撮像装置によって撮像される(N−1)コマ目の画像と結合するように撮像装置によって撮像されるNコマ目の画像についてN番目の画像データファイルを生成するデータファイル生成回路と、N番目の画像データファイルにNコマ目の画像の主画像データと、(N−1)コマ目およびNコマ目の画像を並べて生成した1つの副画像データとを含めるようにデータファイル生成回路を制御する制御回路とを備えることを特徴とする。
(2)請求項2に記載の発明による電子カメラは、撮像装置と、撮像装置によって撮像される(N−1)コマ目の画像と結合するように撮像装置によって撮像されるNコマ目の画像についてN番目の画像データファイルを生成するデータファイル生成回路と、N番目の画像データファイルにNコマ目の画像の主画像データと、1コマ目からNコマ目までの画像を並べて生成した1つの副画像データとを含めるようにデータファイル生成回路を制御する制御回路とを備えることを特徴とする。
(3)請求項1または2に記載の電子カメラはさらに、データファイル生成回路によって生成されるN個の画像データファイルを関連づけるファイル関連づけ手段を備えてもよい。この場合の制御回路は、N個の画像データファイルのそれぞれに関連づけを示す情報をさらに含めるようにデータファイル生成回路を制御することもできる。
(4)請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、制御回路は、副画像データに結合の位置を示す情報をさらに含めるようにデータファイル生成回路を制御することもできる。
(5)請求項3に記載の電子カメラにおいて、関連づけを示す情報は、関連づけられている画像データファイル数Nおよび結合の方向を示す情報を含むことが好ましい。
(6)請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の電子カメラはさらに、副画像データによる画像を表示装置に表示するための画像信号を生成する画像信号生成回路と、画像データファイルを選択するための操作部材と、操作部材によって選択された画像データファイルに含まれる副画像データを画像信号生成回路へ出力するとともに、当該副画像データの中で選択されている画像データファイルに対応する画像領域を示す情報を表示するように画像信号生成回路を制御する表示制御回路とを備えてもよい。
(7)請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、副画像は、主画像データよりデータサイズが小さい複数の縮小画像で構成されてもよい。
(8)請求項3または請求項5に記載の電子カメラにおいて、データファイル生成回路は、撮像ごとに関連づけを示す情報を更新することもできる。
(9)請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、副画像データは、(N−1)コマ目の画像およびNコマ目の画像の少なくとも一方にオーバラップ領域を有し、オーバラップ領域の方向に(N−1)コマ目の画像とNコマ目の画像とが結合されていることが好ましい。
(10)請求項10に記載の発明は、(N−1)コマ目の画像と結合するNコマ目の画像の主画像データと、(N−1)コマ目およびNコマ目の画像を並べて生成した1つの副画像データとをN番目の画像データファイルに含んだ画像データファイルによる副画像を表示装置に表示するための副画像表示用プログラムに適用される。そして、M個の画像データファイルの中からいずれか1つを選択する処理と、選択された画像データファイルに含まれる副画像データによる画像を表示装置に表示するための画像信号を生成する処理と、選択されている画像データファイルに対応する画像領域を他の画像データファイルに対応する画像領域と異なる態様で表示するための画像信号をさらに生成する処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
(11)請求項10に記載の副画像表示用プログラムにおいて、副画像データは、(N−1)コマ目の画像およびNコマ目の画像の少なくとも一方にオーバラップ領域を有し、オーバラップ領域の方向に(N−1)コマ目の画像とNコマ目の画像とが結合されていることが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第一の実施の形態)
図1は、本発明の第一の実施の形態による電子カメラの概要を説明するブロック図である。電子カメラは、撮像素子11と、A/D変換回路12と、画像処理回路13と、タイミング発生回路14と、CPU15と、RAM16と、フラッシュメモリ17と、操作部材18と、表示回路20と、LCDモニタ21とを有する。記録媒体19は、メモリカードなどによって構成され、電子カメラに対して着脱可能にされている。
【0007】
CPU15は、電子カメラの動作を制御する。電子カメラは、撮影した画像データを記録媒体19に記録する撮影モードと、記録媒体19に記録されている画像データによる画像をLCDモニタ21に再生表示する再生モードとを有する。撮影モードおよび再生モードの切替えは、操作部材18のうちモード切替えスイッチ(不図示)の操作によって行う。
【0008】
−撮影モード−
撮影者がモード切替えスイッチを撮影モード側に操作すると、モード切替えスイッチからCPU15へモード切替え操作信号が送られる。CPU15は、電子カメラを撮影モードに切り替える。撮影者が操作部材18を構成するレリーズボタン(不図示)を操作すると、操作部材18がレリーズ操作信号をCPU15へ出力する。CPU15は、レリーズ操作信号が入力されると電子カメラに撮影動作を開始させる。撮像素子11は、撮像面上に結像された被写体像の明るさに応じて信号電荷を蓄積する。撮像素子11に蓄積された信号電荷は、タイミング発生回路14によるタイミング信号によって吐き出され、A/D変換回路12でアナログ撮像信号からディジタル信号に変換される。ディジタル変換された信号は画像処理回路13に導かれ、輪郭補償やガンマ補正、色温度調整などの所定の画像処理が行われる。画像処理後のデータは、RAM16に一時格納される。
【0009】
画像処理回路13は、RAM16に格納されている画像データをJPEGなどの方式で所定の比率にデータ圧縮し、主画像データを生成してRAM16に格納する。画像処理回路13はさらに、主画像データよりデータサイズが小さいサムネイル画像データを生成してRAM16に格納する。CPU15は、RAM16内の画像データおよび画像データの情報などをTIFF形式のファイルデータにフォーマット変換し、TIFF形式のデータおよびJPEG形式のデータをExifファイルとして記録媒体19へ記録する。画像データの情報には、当該画像の撮影日時、撮影位置、当該画像がパノラマ画像を構成するか否か、パノラマ画像を構成するコマ数、およびパノラマ画像における前コマからの移動方向について、それぞれを示す情報が含まれている。パノラマ画像については後述する。
【0010】
フラッシュメモリ17には、CPU15が実行するプログラムが格納される。フラッシュメモリ17に格納されるプログラムは、たとえば、アップグレードの場合に書き換え可能に構成されている。RAM16は、上述した画像データの一時的な格納や、CPU15による作業領域として使用される。
【0011】
パノラマ画像について説明する。パノラマ画像は、連続する複数の画像をシームレスにつないで1つの画像にしたものである。図2は、パノラマ画像を説明する図である。図2において、画像21〜画像23の3コマの画像でパノラマ画像24を構成する。撮影者が操作部材18のうちパノラマ撮影ボタン(不図示)を操作すると、CPU15は、再びパノラマ撮影ボタンが操作されるまでに撮影される複数コマの画像データを、パノラマ画像を構成する画像データとして取り扱う。
【0012】
CPU15は、撮影者によるレリーズ操作に応じて1コマ目の画像21、2コマ目の画像22、および3コマ目の画像23をそれぞれ撮影し、撮影した各コマに対応する画像データを上述したExifファイル形式で記録媒体19にそれぞれ記録する。撮影者は、記録媒体19内の画像21〜画像23に対応する画像データをパソコンなどに取り込み、周知のパノラマ画像合成プログラムを用いて画像21〜画像23に対する結合処理を施すことにより、1枚の画像に合成したパノラマ画像24を得る。
【0013】
本発明は、上述した電子カメラがパノラマ画像用の複数コマの撮影時に行う画像データファイルの生成に特徴を有する。第一の実施の形態では、パノラマ画像を構成する複数コマのうち、撮影したコマに対応するサムネイル画像と当該コマより1つ前のコマに対応するサムネイル画像とを並べて当該コマのサムネイル画像とする。
【0014】
図3は、CPU15によって行われるパノラマ撮影処理の流れを説明するフローチャートである。図3による処理は、電子カメラのメインスイッチがオンされ、撮影モードにされると繰り返し行われる。図3のステップS1において、CPU15は、パノラマ撮影モード開始か否かを判定する。CPU15は、操作部材18のうちパノラマ撮影ボタン(不図示)から操作信号が入力された場合にステップS1を肯定判定してステップS2へ進み、パノラマ撮影ボタンから操作信号が入力されない場合にステップS1を否定判定してステップS8へ進む。
【0015】
ステップS2へ進む場合はパノラマ画像用の撮影モード、すなわち、パノラマ撮影モードを開始する場合である。ステップS2において、CPU15は、撮影実施か否かを判定する。CPU15は、操作部材18のうちレリーズボタン(不図示)から操作信号が入力された場合にステップS2を肯定判定し、上述した撮影動作を開始させてステップS3へ進む。一方、CPU15は、レリーズボタンから操作信号が入力されない場合にステップS2を否定判定し、ステップS2の判定処理を繰り返す。
【0016】
ステップS3において、CPU15は、主画像データ生成処理を施してステップS4へ進む。ステップS4において、CPU15は、副画像データ生成処理を施してステップS5へ進む。図4は、主画像データおよび副画像データを説明する図である。画像41Pは、パノラマ撮影モードにおいて1コマ目の主画像を示す。画像42Pは、パノラマ撮影モードにおいて2コマ目の主画像を示す。同様に、画像43Pは、パノラマ撮影モードにおいて3コマ目の主画像を示す。画像41Sは、1コマ目の主画像41Pよりデータサイズが小さいサムネイル画像を示す。画像42Sは、2コマ目の主画像42Pよりデータサイズが小さいサムネイル画像を示す。画像43Sは、3コマ目の主画像43Pよりデータサイズが小さいサムネイル画像を示す。
【0017】
CPU15は、撮影したコマに対応するサムネイル画像と、当該コマの前のコマに対応するサムネイル画像とを並べて当該コマに対応する副画像を構成する。サムネイル画像を並べる向きは、後述する前コマからの移動方向とする。1コマ目に対応する副画像データは、前のコマに対応するサムネイル画像がないので、1コマ目に対応するサムネイル画像のみで構成する。
【0018】
ステップS5において、CPU15は、フォルダ生成処理を施してステップS6へ進む。図5は、フォルダ生成処理を説明するフローチャートである。ステップS51において、CPU15は、パノラマ撮影モードにおいて1コマ目の撮影か否かを判定する。CPU15は、1コマ目の撮影の場合にステップS51を肯定判定してステップS52へ進み、2コマ目以降の撮影の場合にステップS51を否定判定して図5による処理を終了し、図3のステップS6へ進む。ステップS52において、CPU15は、新規フォルダを生成して図5による処理を終了し、図3のステップS6へ進む。
【0019】
図6はデータファイルを記録するフォルダ構造を説明する図である。図6において、ルートディレクトリ「ROOT」の下に「DCIM」というフォルダが生成され、フォルダ「DCIM」の下に、たとえば、「100ABCDE」、「101ABCDE」、および「102ABCDE」という通常撮影用のフォルダが生成されている。通常撮影用のフォルダは、パノラマ撮影でない画像データフィルを記録するフォルダである。
【0020】
一方、フォルダ「DCIM」の下に、たとえば、「103PANOR」、ならびに「104PANOR」というパノラマ撮影用のフォルダが生成されている。パノラマ撮影用のフォルダは、パノラマ画像を構成する画像データファイルを記録するフォルダである。本実施の形態では、CPU15が1つのパノラマ画像に対して1つのフォルダを割り当てる。そこで、CPU15はパノラマ撮影モードにおいて1コマ目に新規フォルダを生成し、パノラマ画像用のフォルダとする。フォルダの名称は、パノラマ撮影を行うごとに名称「***PANOR」のうち「***」の数値を新しくする。
【0021】
図6のようなフォルダ構造は、DCF(Design rule for camera file system)により定められ、DOSと呼ばれるパソコンなどの記憶装置を扱うシステムで使用されている構造と一致している。これにより、電子カメラで撮影した画像データをパソコンなどに取り込んで、パソコンのモニタ画面に表示させることができる。
【0022】
図3のステップS6において、CPU15は、メモリカードなどの記録媒体19へ画像データファイルを記録する処理を施してステップS7へ進む。パノラマ撮影時の画像データファイルの記録では、ステップS5で生成したパノラマ撮影用フォルダの中に撮影した画像のデータファイルを記録する。画像データファイルには、上述した主画像データと、副画像データと、当該コマの画像の撮影日時の情報、撮影位置の情報(GPSによる位置情報)、パノラマ画像を示す情報、パノラマ画像を構成するコマ数の情報、およびパノラマ画像における前のコマから移動した方向の情報とを含める。
【0023】
撮影日時の情報は、CPU15に内蔵される時計によって生成する。撮影位置の情報は、不図示のGPS装置によって生成された位置情報を用いる。パノラマ撮影を示す情報は、たとえば、CPU15がステップS1を肯定判定した場合にセットするパノラマフラグ値を用いる。パノラマ画像を構成するコマ数の情報は、パノラマ撮影モードにおいて撮影したコマ数を示す。コマ数の情報は、パノラマ撮影モードで撮影するごとに、パノラマ画像を構成する同一フォルダ内の全ての画像データファイルについてそれぞれ更新記録する。たとえば、3コマ目の画像を撮影した場合、2コマ目の画像データファイル内のコマ数情報はもちろんこと、1コマ目の画像データファイルまで遡ってコマ数情報を更新する。パノラマ画像における前コマから移動した方向の情報は、撮影者によって指示された方向を示す情報を用いる。
【0024】
前コマからの移動方向について説明する。図2のパノラマ画像24は、それぞれ撮影時に被写界を右方向に移動して撮影した画像21〜画像23の3コマの画像で構成するものである。撮影者は、パノラマ撮影時に上述したパノラマ撮影ボタン(不図示)を操作すると、さらに十字スイッチ(不図示)を操作して前のコマに対する移動方向を指示する。操作部材18を構成する十字スイッチは、撮影者による操作に応じて上下左右の各方向を示す操作信号をそれぞれ出力するように構成されている。図2で例示した画像21〜画像23は、撮影者が十字スイッチを右方向に操作した後に撮影したものである。CPU15は、図3のステップS2による判定処理前に十字スイッチから入力される操作信号に対応する上下左右のいずれかの方向を、前コマからの移動方向とする。そして、この方向を示す情報を画像データファイルに含めて記録する。
【0025】
ステップS7において、CPU15は、パノラマ撮影モード終了か否かを判定する。CPU15は、操作部材18のうちパノラマ撮影ボタン(不図示)から再び操作信号が入力された場合にステップS7を肯定判定し、パノラマフラグをリセットして図3による処理を終了する。CPU15は、パノラマ撮影ボタンから操作信号が入力されない場合にステップS7を否定判定してステップS2へ戻る。ステップS2へ戻る場合は、パノラマ画像を構成する次コマの撮影を行う。
【0026】
上述したステップS1を否定判定してステップS8へ進む場合は、パノラマ撮影でなく通常撮影を行う場合である。ステップS8において、CPU15は、撮影実施か否かを判定する。CPU15は、操作部材18のうちレリーズボタン(不図示)から操作信号が入力された場合にステップS8を肯定判定し、上述した撮影動作を開始させてステップS9へ進む。一方、CPU15は、レリーズボタンから操作信号が入力されない場合にステップS8を否定判定し、図3による処理を終了する。
【0027】
ステップS9において、CPU15は、主画像データ生成処理を施してステップS10へ進む。ステップS10において、CPU15は、副画像データ生成処理を施してステップS11へ進む。この場合の副画像は、撮影したコマの主画像よりデータサイズが小さいサムネイル画像のみで構成する。
【0028】
ステップS11において、CPU15は、メモリカードなどの記録媒体19への画像データファイルを記録する処理を施して図3による処理を終了する。通常撮影時の画像データファイルの記録では、図3による処理とは別にあらかじめ生成された通常撮影用フォルダの中に画像データファイルを記録する。通常撮影用フォルダは、撮影者によりフォルダ生成操作が行われたとき、もしくはフォルダ内に記録された画像データファイル数が所定数を超えた場合に新たに生成される。画像データファイルには、上述した主画像データと、副画像データと、当該コマの画像の撮影日時の情報、撮影位置の情報(GPSによる位置情報)、およびパノラマ画像でないことを示す情報とを記録する。パノラマ画像でない情報は、未セットのパノラマフラグ値を用いる。なお、通常撮影用フォルダの生成処理、ならびに通常撮影用フォルダが複数存在する場合に画像データファイルを記録するフォルダを指定する処理は、あらかじめ図3による処理と別に行われる。
【0029】
−再生モード−
撮影者が操作部材を構成するモード切替えスイッチ(不図示)を再生モード側に操作すると、モード切替えスイッチからCPU15へモード切替え操作信号が送られる。CPU15は、電子カメラを再生モードに切り替え、記録媒体19に記録されている画像データファイルから副画像データを読出し、当該副画像をLCDモニタ21に表示するように表示回路20へ指令を出力する。表示回路20は、副画像データを用いてサムネイル表示用の画像信号を生成し、LCDモニタ21へ出力する。これにより、LCDモニタ21が図4で示した副画像を再生表示する。
【0030】
電子カメラが再生モードに切替え操作されてから最初にLCDモニタ21に表示する副画像は、記録媒体19に記録されている画像データファイルのうち、撮像日時が最新のコマに対応する副画像とする。表示する副画像のコマを切替えるには、撮影者が上述した十字スイッチ(不図示)を操作して選択する。CPU15は、十字スイッチが左向きに操作されると、現在表示中の副画像に対応するコマより1つ前のコマに対応する副画像をLCDモニタ21に表示させる。CPU15は、十字スイッチが右向きに操作されると、現在表示中の副画像に対応するコマより1つ後のコマに対応する副画像をLCDモニタ21に表示させる。
【0031】
CPU15は、十字スイッチで選択されたコマに対応する画像データファイルにパノラマ画像を示す情報が含まれているとき、当該コマに対応するサムネイル画像を他のサムネイル画像と異なる態様で表示するように表示回路20に指示する。表示回路20は、副画像を構成するサムネイル画像のうち、当該コマに対応するサムネイル画像を太い枠で囲むように画像信号を生成してLCDモニタ21へ出力する。図4の例では、十字スイッチによって1コマ目が選択されているとき、サムネイル画像41Sが太い枠で表示されることを示している。また、十字スイッチにより2コマ目が選択されているとき、サムネイル画像42Sがサムネイル画像41Sに比べて太い枠で表示されることを示している。同様に、十字スイッチにより3コマ目が選択されているとき、サムネイル画像42Sがサムネイル画像41Sに比べて太い枠で表示されることを示している。
【0032】
CPU15は、十字スイッチで選択されたコマの画像データファイルにパノラマ画像を示す情報が含まれていないとき、当該コマに対応するサムネイル画像を太い枠で囲む画像信号の生成を表示回路20に指示しない。
【0033】
以上説明した第一の実施の形態についてまとめる。
(1)電子カメラは撮影モード時に、主画像データと、主画像データよりデータサイズが小さい副画像データとを画像データファイルに記録する。パノラマ撮影時の副画像は、撮影したコマに対応するサムネイル画像と当該コマの1つ前のコマに対応するサムネイル画像とを並べて当該コマに対応する副画像とする。並べる方向は、前コマから移動した方向とする。したがって、画像データファイルに記録した画像データの中から副画像データを読み出せば、1つ前のコマの画像に対する当該コマの画像の相対位置関係を知ることができる。副画像を1コマ分のサムネイル画像だけで構成すると当該コマがパノラマ画像のどの部分に相当するかわからないが、本実施の形態のように前のコマのサムネイル画像と並べて副画像を構成することによって、前のコマの画像との位置関係がわかるようになる。図4の副画像の例では、2コマ目の画像を1コマ目の画像に対して右側に移動して撮影したことを示し、3コマ目の画像を2コマ目の画像に対してさらに右側に移動して撮影したことを示している。加えて、主画像データでなく副画像データを読み出すようにしたので、主画像データを読み出す場合に比べてデータ読出しに要する時間を短くできる。
(2)電子カメラは再生モード時に、副画像表示するコマの画像データファイルにパノラマ画像を示す情報が含まれているとき、副画像を構成する複数のサムネイル画像をLCDモニタ21に表示するとともに、当該コマに対応するサムネイル画像を太い枠で囲むようにした。この結果、たとえば、十字スイッチにより2コマ目を選択した場合に、図4で示されるようにサムネイル画像42Sがサムネイル画像41Sに比べて太い枠で表示されるので、前のコマの画像と当該コマの画像との相対位置関係をわかりやすく表示することができる。
【0034】
再生モード時に選択したコマに対応するサムネイル画像を太い枠で囲む代わりに、枠の色を変えて表示してもよい。
【0035】
再生モード時に選択したコマに対応するサムネイル画像を太い枠で囲んで表示する代わりに、記録モード時に、並べた複数のサムネイル画像のうち選択されているコマに対応するサムネイル画像を太い枠で囲んだ上で副画像を生成してもよい。この場合には、再生時に選択したコマに対応するサムネイル画像を太い枠で囲む処理が不要になる。
【0036】
図4の副画像の例では、1コマ目に対して2コマ目の画像が右側に位置し、2コマ目に対して3コマ目の画像がさらに右側に位置する場合を例に説明した。この代わりに、1コマ目に対して2コマ目の画像が上側に位置し、2コマ目に対して3コマ目の画像がさらに上側に位置するようにパノラマ撮影してもよい。この場合の再生モード時にLCDモニタ21に表示される副画像は、1コマ目に対して2コマ目の画像が上側に位置し、2コマ目に対して3コマ目の画像がさらに上側に位置する。
【0037】
1コマ目に対して2コマ目の画像が左側に位置し、2コマ目に対して3コマ目の画像が上側に位置するようにパノラマ撮影してもよい。この場合の再生モード時にLCDモニタ21に表示される副画像は、1コマ目に対して2コマ目の画像が左側に位置し、2コマ目に対して3コマ目の画像が上側に位置する。
【0038】
以上の説明では、撮影したコマに対応するサムネイル画像と当該コマの1つ前のコマに対応するサムネイル画像とを並べて当該コマに対応する1つの副画像データを生成するようにした。この代わりに、撮影したコマに対応するサムネイル画像によって構成する第1の副画像データと、当該コマの1つ前のコマに対応するサムネイル画像によって構成する第2の副画像データとを別々に生成してもよい。この場合には、画像データファイルに複数の副画像データをそれぞれ記録する。
【0039】
また、撮影したコマに対応するサムネイル画像と当該コマの1つ前のコマに対応するサムネイル画像とで当該コマに対応する副画像データを生成する代わりに、撮影したコマに対応するサムネイル画像と、当該コマの1つ後のコマに対応するサムネイル画像とで当該コマに対応する副画像データを生成するようにしてもよい。この場合、パノラマ画像を構成する最終コマに対応する副画像データは、後のコマに対応するサムネイル画像がないので最終コマに対応するサムネイル画像のみで構成する。
【0040】
(第二の実施の形態)
第二の実施の形態では、パノラマ画像を構成する複数コマのうち、撮影したコマに対応するサムネイル画像と、当該コマより前のコマ全てに対応するサムネイル画像とで当該コマに対応するサムネイル画像とする。図7は、第二の実施の形態による主画像データおよび副画像データを説明する図である。画像71Pは、パノラマ撮影モードにおいて1コマ目の主画像を示す。画像72Pは、パノラマ撮影モードにおいて2コマ目の主画像を示す。同様に、画像73Pは、パノラマ撮影モードにおいて3コマ目の主画像を示す。画像71Sは、1コマ目の主画像71Pよりデータサイズが小さいサムネイル画像を示す。画像72Sは、2コマ目の主画像72Pよりデータサイズが小さいサムネイル画像を示す。画像73Sは、3コマ目の主画像73Pよりデータサイズが小さいサムネイル画像を示す。
【0041】
CPU15は、撮影したコマに対応するサムネイル画像と、当該コマより前のコマ全てに対応するサムネイル画像とを並べて当該コマに対応する副画像を構成する。なお、副画像の構成時にサムネイル画像を並べる向きは、第一の実施の形態と同様に行う。すなわち、CPU15は、図3のステップS2による判定処理前に十字スイッチから入力される上下左右のいずれかの方向を示す情報を用いて、前コマのサムネイル画像に対する当該コマのサムネイル画像を並べる向きを決定する。図7に例示した副画像は、2コマ目の画像を1コマ目の画像に対して右側に移動して撮影したことを示し、3コマ目の画像を2コマ目の画像に対してさらに右側に移動して撮影したことを示す。
【0042】
再生モード時にLCDモニタ21に再生表示する副画像は、画像データファイルに記録されている副画像データによる画像である。図7の例では、1コマ目に対して2コマ目の画像が右側に位置し、2コマ目に対して3コマ目の画像がさらに右側に位置するように、当該コマより前のコマ全てに対応するサムネイル画像を並べて表示する。表示回路20は、第一の実施の形態と同様に、副画像を構成するサムネイル画像のうち、当該コマに対応するサムネイル画像を太い枠で囲むように画像信号を生成する。
【0043】
以上説明した第二の実施の形態によれば、第一の実施の形態に加えて、撮影したコマに対応するサムネイル画像、および当該コマより前のコマ全てに対応するサムネイル画像を並べて当該コマに対応する副画像とした。これにより、画像データファイルに記録されているデータの中から副画像データを読み出せば、パノラマ画像を構成する当該コマより前のコマ全てに対する当該コマの位置関係を知ることができる。
【0044】
第二の実施の形態の説明では、撮影したコマに対応するサムネイル画像と、当該コマより前のコマ全てに対応するサムネイル画像とを並べて当該コマに対応する1つの副画像データを生成するようにした。この代わりに、撮影したコマに対応するサムネイル画像によって構成する第1の副画像データと、当該コマの1つ前のコマに対応するサムネイル画像によって構成する第2の副画像データと、さらに1つ前のコマに対応するサムネイル画像によって構成する第3の副画像データと、…というように副画像データを別々に生成してもよい。この場合には、画像データファイルに複数の副画像データをそれぞれ記録する。
【0045】
上述した第二の実施の形態では、パノラマ画像を構成する最終コマに対応する副画像データが他のコマに対応するサムネイル画像を1番多く含む。そこで、パノラマ画像を構成するコマの全てに対応する副画像データについて、パノラマ画像を構成する全てのコマに対応するサムネイル画像データを用いて生成してもよい。この場合には、パノラマ画像を構成するどのコマの副画像にもパノラマ画像全体のサムネイル画像を含めることができる。
【0046】
(第三の実施の形態)
第三の実施の形態では、パノラマ画像を構成する複数コマのうち、撮影したコマが前のコマから移動した方向を示す情報を前のコマに対応するサムネイル画像に埋め込む。図8は、第三の実施の形態による主画像データおよび副画像データを説明する図である。画像81Pは、パノラマ撮影モードにおいて1コマ目の主画像を示す。画像82Pは、パノラマ撮影モードにおいて2コマ目の主画像を示す。同様に、画像83Pは、パノラマ撮影モードにおいて3コマ目の主画像を示す。画像81Sは、1コマ目の主画像81Pよりデータサイズが小さいサムネイル画像を示す。画像82Sは、2コマ目の主画像82Pよりデータサイズが小さいサムネイル画像を示す。画像83Sは、3コマ目の主画像83Pよりデータサイズが小さいサムネイル画像を示す。
【0047】
CPU15は、撮影したコマに対応するサムネイル画像、および当該コマより前のコマ全てに対応するサムネイル画像をそれぞれ並べて当該コマに対応する副画像を構成する。サムネイル画像を並べる向きは全て右向きとする。このとき、CPU15は、当該コマが1つ前のコマから移動した方向を示すマークを1つ前のコマのサムネイル画像に埋め込む。図8の例では、サムネイル画像81Sに矢印マーク82Aが、サムネイル画像82Sに矢印マーク83Aが、それぞれ埋め込まれる。矢印マーク82A、83Aが示す向きは、図3のステップS2による判定処理前に十字スイッチから入力される上下左右のいずれかの方向、すなわち、1つ前のコマに対する当該コマの移動方向と一致させる。矢印マーク82Aは、1コマ目に対して2コマ目の画像が右側に位置することを示し、矢印マーク83Aは、2コマ目に対して3コマ目の画像が上側に位置することを示す。
【0048】
再生モード時にLCDモニタ21に再生表示する副画像は、画像データファイルに記録されている右向きの横並びサムネイル画像である。CPU15が表示回路に副画像データによる画像表示を指示すると、図8による副画像がLCDモニタ21に表示される。このとき、表示回路20は第一の実施の形態および第二の実施の形態と同様に、副画像を構成するサムネイル画像のうち当該コマに対応するサムネイル画像を太い枠で囲むように画像信号を生成する。
【0049】
以上説明した第三の実施の形態によれば、第二の実施の形態と同様に、画像データファイルに記録されている画像データの中から副画像データを読み出せば、パノラマ画像を構成する当該コマより前のコマ全てに対する当該コマの位置関係を知ることができる。さらに、副画像を常に右向きの横並びサムネイル画像にすることができるので、パノラマ撮影時の撮影方向によらず副画像が並ぶ方向を揃えることができる。
【0050】
(第四の実施の形態)
図9は、第四の実施の形態による主画像データおよび副画像データを説明する図である。画像91Pは、パノラマ撮影モードにおいて1コマ目の主画像を示す。画像91Sは、1コマ目の主画像91Pよりデータサイズが小さいサムネイル画像を示す。
【0051】
CPU15は、撮影したコマに対応するサムネイル画像を当該コマに対応する副画像とする。このとき、CPU15は、当該サムネイル画像がパノラマ撮影において何コマ目であるかを示すコマ数をサムネイル画像に埋め込む。図9の例では、副画像91Sに1コマ目を示す「(1)」が埋め込まれている。
【0052】
再生モード時にLCDモニタ21に再生表示する副画像は、画像データファイルに記録されているサムネイル画像である。CPU15が表示回路20に副画像データによる画像表示を指示すると、図9によるサムネイル画像91SがLCDモニタ21に表示される。
【0053】
以上説明した第四の実施の形態によれば、画像データファイルに記録されている画像データの中から副画像データを読み出せば、当該コマがパノラマ撮影において何コマ目に撮影されたものかを知ることができる。
【0054】
サムネイル画像に埋め込むコマ数の代わりに、コマ数/総コマ数を埋め込んでもよい。たとえば、パノラマ画像を構成するコマ数(総コマ数)が3の場合、1コマ目のサムネイル画像には「(1/3)」を埋め込む。この場合には、パノラマ撮影モードで撮影するごとに、パノラマ画像を構成する同一フォルダ内の全ての画像データファイルについて、それぞれ埋め込み内容を更新記録する。たとえば、3コマ目の画像を撮影した場合、2コマ目の副画像はもちろんこと、1コマ目の副画像まで遡って埋め込み内容を更新する。コマ数/総コマ数を副画像に埋め込むことで、画像データファイルに記録されている画像データの中から副画像データを読み出せば、当該コマがパノラマ撮影の総コマ数に対して何コマ目に撮影されたものかを知ることができる。
【0055】
上述した第一の実施の形態および第二の実施の形態では、パノラマ撮影において「前のコマから移動した方向の情報」、すなわち、図3のステップS2による判定処理前に十字スイッチから入力される上下左右のいずれかの方向を示す情報に応じて、複数のサムネイル画像を並べて副画像を生成するようにした。サムネイル画像を並べる向きは十字スイッチによる入力情報が示す方向である。また、第三の実施の形態では、十字スイッチによる入力情報が示す方向の矢印マークを1つ前のコマのサムネイル画像に埋め込んで副画像を生成するようにした。このように、「前のコマから移動した方向の情報」を用いて副画像を生成する場合には、画像データファイル内に記録する画像データの情報から「前のコマから移動した方向の情報」を省略してもよい。
【0056】
(第五の実施の形態)
画像データの情報に「前のコマから移動した方向の情報」を記録する場合に、以下のようにしてもよい。記録モードにおいて、CPU15は、画像データファイル内に記録する画像データの情報に「前のコマから移動した方向の情報」を記録し、各画像データファイルの副画像データとして当該コマの主画像に対応するサムネイル画像のみを記録する。主画像データ、当該コマの画像の撮影日時の情報、撮影位置の情報(GPSによる位置情報)、パノラマ画像を示す情報、およびパノラマ画像を構成するコマ数の情報は、それぞれ上述した第一の実施の形態ないし第三の実施の形態と同様に記録する。
【0057】
再生モードにおいて、CPU15は、LCDモニタ21に再生表示するタイミングで複数のサムネイル画像を並べ、LCDモニタ21の表示画像を生成する。図10は、CPU15で行う副画像表示処理の流れを説明するフローチャートである。図10の処理を行うプログラムは、電子カメラが再生モードに切替えられると起動する。ステップS101において、CPU15は、読込みコマ番号Nに撮像日時が最も新しいの最終コマ番号をセットしてステップS102へ進む。
【0058】
ステップS102において、CPU15は、記録媒体19に記録されているNコマ目の画像データファイルを開き、副画像データおよび「前のコマから移動した方向の情報」を読み出してステップS103へ進む。ステップS103において、CPU15は、1つ前の(N−1)コマ目の画像データファイルを開き、副画像データを読み出してステップS104へ進む。
【0059】
ステップS104において、CPU15は、(N−1)コマに対応するサムネイル画像とNコマに対応するサムネイル画像とを「前のコマから移動した方向の情報」に応じて並べて表示するように表示回路20に指示を出力し、ステップS105へ進む。ステップS105において、CPU15は、Nコマに対応するサムネイル画像を太い枠で囲むように表示回路20に指示を出力し、ステップS106へ進む。これにより、図4に例示した副画像がLCDモニタ21に表示される。
【0060】
ステップS106において、CPU15は、コマ指定があるか否かを判定する。CPU15は、操作部材18を構成する十字スイッチ(不図示)から左右を示す操作信号が入力された場合にステップS106を肯定判定してステップS108へ進み、十字スイッチ(不図示)から左右を示す操作信号が入力されない場合にステップS106を否定判定してステップS107へ進む。
【0061】
ステップS107において、CPU15は、図10による処理を終了するか否かを判定する。CPU15は、モード切替えスイッチから操作信号が入力された場合にステップS107を肯定判定して図10による処理を終了する。CPU15は、モード切替えスイッチから操作信号が入力されない場合にステップS107を否定判定し、ステップS106へ戻る。
【0062】
ステップS108において、CPU15は、読み込みコマ番号Nに指定されたコマ番号をセットする。CPU15は、十字スイッチによる操作信号が左方向を示す場合に操作信号に応じてNの値を1つずつ減算し、操作信号が右方向を示す場合に操作信号に応じてNの値を1つずつ加算する。CPU15は、Nの値をセットするとステップS102へ戻る。
【0063】
以上説明した第五の実施の形態についてまとめる。
(1)記録モード時、パノラマ撮影において画像データファイル内に主画像データ、副画像データ、当該コマの画像の撮影日時の情報、撮影位置の情報(GPSによる位置情報)、パノラマ画像を示す情報、パノラマ画像を構成するコマ数の情報、および前のコマから移動した方向の情報を含めて記録する。副画像データは、当該コマの主画像に対応するサムネイル画像のみを記録する。
(2)再生モード時、副画像表示するコマの画像データファイルにパノラマ画像を示す情報が含まれているとき、当該画像データファイルから当該コマの副画像データ、および前のコマから移動した方向の情報とを読み出し、当該コマより前のコマに対応する画像データファイルに記録されている副画像データをさらに読み出し、「前のコマから移動した方向の情報」にしたがって複数のサムネイル画像を並べてLCDモニタ21の表示画像を生成する。このように、再生表示するタイミングで複数のサムネイル画像を並べて表示画像を生成しても、パノラマ画像を構成するコマに関し、前のコマの画像と当該コマの画像との相対位置関係をわかりやすく表示できる。
【0064】
また、図7に例示した副画像表示を行うとき、ステップS103に代えて以下のようにすればよい。すなわち、CPU15は、当該コマより前のコマ全てに対応する画像データファイルを開き、それぞれ記録されている副画像データおよび「前のコマから移動した方向の情報」とを読み出す。CPU15は、複数のサムネイル画像を並べるとき、「前のコマから移動した方向の情報」にしたがってサムネイル画像を並べ、表示画像を生成する。
【0065】
さらにまた、図8に例示した副画像表示を行うとき、ステップS103に代えて以下のようにすればよい。すなわち、CPU15は、当該コマより前のコマ全てに対応する画像データファイルを開き、それぞれ記録されている副画像データおよび「前のコマから移動した方向の情報」とを読み出す。CPU15は、複数のサムネイル画像を右向きに並べ、「前のコマから移動した方向の情報」にしたがって矢印マークを1つ前のコマのサムネイル画像に重ねるように表示画像を生成する。
【0066】
以上の説明では、電子カメラについて説明したが、電子カメラの再生モード時の副画像表示をコンピュータなどで行うようにしてもよい。この場合には、画像データファイルに記録された副画像データによる画像を再生表示する副画像表示用プログラムを用意し、このプログラムをコンピュータ装置などに取込んで副画像表示装置として使用する。プログラムをコンピュータのデータストレージ装置にローディングした上で実行させることにより、副画像表示装置が提供される。プログラムのローディングは、プログラムが格納された記録媒体をセットして行ってもよいし、ネットワークを経由する方法でもよい。
【0067】
パノラマ画像24を構成する画像21〜画像23について、画像21および画像22がオーバラップ領域を有し、画像22および画像23がオーバラップ領域を有する例を示したが、オーバラップ領域は必ずしも必要でない。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、接合する画像の位置関係が1つの副画像から得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態による電子カメラの概要を説明するブロック図である。
【図2】パノラマ画像を説明する図である。
【図3】CPUによって行われるパノラマ撮影処理の流れを説明するフローチャートである。
【図4】主画像データおよび副画像データを説明する図である。
【図5】フォルダ生成処理を説明するフローチャートである。
【図6】フォルダ構造を説明する図である。
【図7】第二の実施の形態による主画像データおよび副画像データを説明する図である。
【図8】第三の実施の形態による主画像データおよび副画像データを説明する図である。
【図9】第四の実施の形態による主画像データおよび副画像データを説明する図である。
【図10】副画像表示処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
11…撮像素子、 12…A/D変換回路、
13…画像処理回路、 14…タイミング発生回路、
15…CPU、 16…RAM、
17…フラッシュメモリ、 18…操作部材、
19…記録媒体、 20…表示回路、
21…LCDモニタ、 24…パノラマ画像、
41P〜43P、71P〜73P、81P〜83P、91P…主画像、
41S〜43S、71S〜73S、81S〜83S、91S…サムネイル画像

Claims (11)

  1. 撮像装置と、
    前記撮像装置によって撮像される(N−1)コマ目の画像と結合するように前記撮像装置によって撮像されるNコマ目の画像についてN番目の画像データファイルを生成するデータファイル生成回路と、
    前記N番目の画像データファイルに前記Nコマ目の画像の主画像データと、前記(N−1)コマ目および前記Nコマ目の画像を並べて生成した1つの副画像データとを含めるように前記データファイル生成回路を制御する制御回路とを備えることを特徴とする電子カメラ。
  2. 撮像装置と、
    前記撮像装置によって撮像される(N−1)コマ目の画像と結合するように前記撮像装置によって撮像されるNコマ目の画像についてN番目の画像データファイルを生成するデータファイル生成回路と、
    前記N番目の画像データファイルに前記Nコマ目の画像の主画像データと、1コマ目から前記Nコマ目までの画像を並べて生成した1つの副画像データとを含めるように前記データファイル生成回路を制御する制御回路とを備えることを特徴とする電子カメラ。
  3. 請求項1または2に記載の電子カメラにおいて、
    前記データファイル生成回路によって生成されるN個の画像データファイルを関連づけるファイル関連づけ手段をさらに備え、
    前記制御回路は、前記N個の画像データファイルのそれぞれに前記関連づけを示す情報をさらに含めるように前記データファイル生成回路を制御することを特徴とする電子カメラ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、
    前記制御回路は、前記副画像データに前記結合の位置を示す情報をさらに含めるように前記データファイル生成回路を制御することを特徴とする電子カメラ。
  5. 請求項3に記載の電子カメラにおいて、
    前記関連づけを示す情報は、前記関連づけられている画像データファイル数Nおよび前記結合の方向を示す情報を含むことを特徴とする電子カメラ。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、
    前記副画像データによる画像を表示装置に表示するための画像信号を生成する画像信号生成回路と、
    前記画像データファイルを選択するための操作部材と、
    前記操作部材によって選択された画像データファイルに含まれる副画像データを前記画像信号生成回路へ出力するとともに、当該副画像データの中で前記選択されている画像データファイルに対応する画像領域を示す情報を表示するように前記画像信号生成回路を制御する表示制御回路とをさらに備えることを特徴とする電子カメラ。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、
    前記副画像は、主画像データよりデータサイズが小さい複数の縮小画像で構成されることを特徴とする電子カメラ。
  8. 請求項3または請求項5に記載の電子カメラにおいて、
    前記データファイル生成回路は、撮像ごとに前記関連づけを示す情報を更新することを特徴とする電子カメラ。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の電子カメラにおいて、
    前記副画像データは、前記(N−1)コマ目の画像および前記Nコマ目の画像の少なくとも一方にオーバラップ領域を有し、前記オーバラップ領域の方向に前記(N−1)コマ目の画像と前記Nコマ目の画像とが結合されていることを特徴とする電子カメラ。
  10. (N−1)コマ目の画像と結合するNコマ目の画像の主画像データと、前記(N−1)コマ目および前記Nコマ目の画像を並べて生成した1つの副画像データとをN番目の画像データファイルに含んだ画像データファイルによる副画像を表示装置に表示するための副画像表示用プログラムにおいて、
    M個の前記画像データファイルの中からいずれか1つを選択する処理と、
    前記選択された画像データファイルに含まれる副画像データによる画像を前記表示装置に表示するための画像信号を生成する処理と、
    前記選択されている画像データファイルに対応する画像領域を他の画像データファイルに対応する画像領域と異なる態様で表示するための画像信号をさらに生成する処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする副画像表示用プログラム。
  11. 請求項10に記載の副画像表示用プログラムにおいて、
    前記副画像データは、前記(N−1)コマ目の画像および前記Nコマ目の画像の少なくとも一方にオーバラップ領域を有し、前記オーバラップ領域の方向に前記(N−1)コマ目の画像と前記Nコマ目の画像とが結合されていることを特徴とする副画像表示用プログラム。
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