JP4089222B2 - エンジン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエンジンに関し、より詳しくはシリンダボアにおける上方部の変形を抑制できるように構成したエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エンジンとして、シリンダボアを囲繞して上面に開口するウォータジャケットを有するシリンダブロックと、上記シリンダブロックに連結されるシリンダヘッドと、上記シリンダブロックの上面とシリンダヘッドの下面との間に介在されて、それらの間のシールを維持するシリンダヘッドガスケットとを備えたものは公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のエンジンにおいて、ウォータジャケットをシリンダブロックの上面に開口させたものは、一般にオープンジャケットと称されている。このようなオープンジャケットは上述したようにシリンダボアを囲繞してシリンダブロックの上面に開口しているので、燃焼圧力や熱の影響によってシリンダボアの上方部が不均一に拡径し、シリンダボア上方部の真円度が悪化しやすいという欠点があった。
このようにシリンダボア上方部の真円度が悪化すると、エンジンオイルの消費量が増大したり、シリンダボア内に嵌合したピストンの焼き付きが発生する虞があった。
なお、従来、ウォータジャケットの改良技術として、例えば特開平11−294254号が提案されている。この公報の連結構造では、ガスケットに下方へ向けて突出する絞り部を形成し、その絞り部をウォータジャケット内に上方から挿入するようにしている。しかしながら、上記公報に開示されているような構成であっても、上記絞り部はウォータジャケットの両壁面と密着していないので、シリンダボアの上方部が不均一に拡径し、真円度が悪化するのを抑制することが困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述した事情に鑑み、請求項1の発明は、シリンダボアを囲繞して上面に開口するウォータジャケットを有するシリンダブロックと、上記シリンダブロックに連結されるシリンダヘッドと、上記シリンダブロックの上面とシリンダヘッドの下面との間に介在されて、それらの間のシールを維持するシリンダヘッドガスケットとを備えたエンジンにおいて、
上記シリンダブロックにおけるシリンダボアの上方部の位置で、かつ上記ウォータジャケットよりもシリンダボア側となる位置に、上記シリンダボアを囲繞して本来のシリンダブロックの上面よりも高さを低くした環状に連続する支持面を形成し、この支持面に、上記ウォータジャケットの外側の壁面よりもシリンダボア側において、シリンダボアの上方部が拡径するのを抑制する補強リングを設けたものである。
【0005】
このような構成によれば、シリンダボアの上方部が燃焼圧力や熱によって拡径しようとする際に、シリンダボアの上方部が不均一に拡径し、真円度が悪化するのを補強リングによって抑制することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1〜図3において、1は自動車用エンジンのシリンダブロックである。このシリンダブロック1の上面1Aに薄板状のシリンダヘッドガスケット2を載置し、さらにその上方からシリンダヘッド3を載置して、その状態のシリンダブロック1とシリンダヘッド3とを複数の連結ボルトによって連結するようにしている。このようにシリンダブロック1の上面1Aとシリンダヘッドの下面3Aとの間にシリンダヘッドガスケット2を介在させることにより、シリンダブロック1の上面1Aとシリンダヘッド3の下面3Aとの間の気密を保持するようにしている。
上記シリンダブロック1はアルミニウム合金からなり、図1に平面図で示すように、一直線上の3箇所の位置に等間隔でシリンダボア4を穿設している。そして、これら3箇所に設けたシリンダボア4の全体を囲繞して、シリンダブロック1の上面1Aに無端状のウォータジャケット5を形成している。本実施例におけるウォータジャケット5は、上方開口部5Aがシリンダブロック1の上面1Aに開口した『オープンジャケット』と称されるものである。図3に示すように、シリンダヘッドガスケット2を介在させた状態でシリンダブロック1とシリンダヘッド2とを連結した状態において、ウォータジャケット5の上方開口部5Aはシリンダヘッドガスケット2によって完全に覆われるようになっており、その状態のウォータジャケット5内に冷却水を流通させることにより、シリンダブロック1およびシリンダヘッド3を冷却できるようになっている。
上記ウォータジャケット5の近接外方位置となるシリンダブロック1の上面1Aには、8箇所のボルト孔6を形成してあり、また、シリンダブロック1の所要箇所にブローバイ孔7および油孔8を形成している。
上記シリンダブロック1は、図1にEXを付した箇所がエキゾーストマニホールド側となり、INを付した箇所がインテークマニホールド側となる。
シリンダヘッドガスケット2は薄板状の鉄からなり、図2に示すように、上記シリンダブロック1のシリンダボア4の位置にあわせて3箇所の燃焼室孔11を穿設している。また、このシリンダヘッドガスケット2には上記シリンダブロック1側のボルト孔6の位置にあわせてボルト孔12を穿設してあり、さらに、同様に油孔13およびブローバイ孔14を穿設している。また、シリンダヘッドガスケット2には、各燃焼室孔11を囲繞して断面円弧状で下方へ向けて膨出する従来公知のビード部2Aを形成している。
シリンダヘッド2はアルミニウム合金からなり、図3に示すように、従来公知のものと同様に、シリンダブロック1側のシリンダボア4の位置にあわせて円形の凹部3Bを形成している。
以上のように本実施例の自動車用のエンジンは、シリンダヘッド3、シリンダヘッドガスケット2およびシリンダブロック1とを備えている。
【0007】
しかして、本実施例は上記シリンダブロック1におけるシリンダボア4の上方部の位置に、そのシリンダボア4の上方部が拡径するのを抑制する抑制手段10を設けたものである。
すなわち、図1および図3に示すように、上記ウォータジャケット5よりも内方側(シリンダボア4側)となるシリンダボア4の上方部は、本来の上面1Aよりも所定寸法だけ高さを低くしている。それによって、円周方向に連続する環状の支持面1Cを形成してあり、また、この支持面1Cを形成したことに伴い、図1における中央側のシリンダボア4の上方縁部に一対の円弧状の位置決め段部1Dを形成してあり、また、図1における両側のシリンダボア4の位置にそれぞれ1箇所の位置決め段部1Dを形成している。
本実施例においては、上記位置決め段部1Dに外周部を係合させて位置決めしてから、上記各支持面1C上にそれぞれ補強リング15を取り付けている。
補強リング15は剛性と強度を有し、かつアルミニウムに対して熱膨張率が小さな鉄系材料あるいはSUS材によって製造している。この補強リング15の内径はシリンダボア4の直径と同じ寸法に設定している。また、図3に示すように、補強リング15の外径は、該補強リング15を支持面1C上に取り付けた状態において、補強リング15の外周面がウォータジャケット5の内方側の壁面5Bと同一面となる寸法に設定している。つまり、補強リング15の内周面は、実質的にシリンダボア4の上端部を構成し、また補強リング15の外周面は、実質的にウォータジャケット5の内方側の壁面5Bを構成している。
また、補強リング15の厚さ(軸方向寸法)は、上記支持面1Cと本来の上面1Aとの高さの違いに相当する寸法に設定している。
さらに、補強リング15の上面15aは平坦面としてあり、この上面15aに上記シリンダヘッドガスケット2のビード部2Aを載置するようにしている。他方、補強リング15の下面(底面)には、円周方向に連続する環状溝15Aを同心状に2箇所形成している。これらの環状溝15Aの断面は三角形にしてあり、同一寸法に設定している。
【0008】
一方、シリンダブロック1側の支持面1Cには、円周方向に連続する環状突起1Eを同心状に2箇所形成している。これらの環状突起1Eの断面形状及び寸法と半径方向の設置位置は、上記補強リング15側に形成した2箇所の環状溝15Aと一致するように調整している。
この補強リング15の外周部を位置決め段部1Dに係合させ、かつ下面の環状溝15Aに接着シール剤18を塗布してそこに支持面1C側の環状突起1Eを係合させてあり、それによって、補強リング15の底面を支持面1Cに取り付けている。
このようにして支持面1C上に補強リング15を装着すると。上記環状溝15Aと環状突起1Eとが接着シール剤18により接合されるとともに、それらの間のシールが維持されるようになっている。つまり、接着シール剤18がシール手段として機能して、補強リング15の下面と支持面1Cとの間のシールを維持することができるようになっている。また、支持面1Cに装着した補強リング15は、その上面15aが、シリンダブロック1の上面1Aと同一平面となるように軸方向寸法を調整している。また、補強リング15の内周面は、本来のシリンダボア4の周面と同一面となる。つまり、補強リング15の内周面は、シリンダボア4の上端を構成する。また、補強リング15の外周面は、ウォータジャケット5の内方側の壁面5Bと同一面となり、該壁面5Bの一部を構成するようになっている。なお、この補強リング15の外周面は、必要に応じてウォータジャケット5側に張り出すように構成してもよい。
上述した説明から理解できるように、本実施例では上記補強リング15とその環状溝15A、および支持面1Cとその環状突起1Eによってシリンダボア4の上部が拡径するのを抑制する抑制手段10を構成している。このように、本実施例においては、ウォータジャケット5の内方側(シリンダボア4側)の位置で、かつ、各シリンダボア4における上方部に抑制手段10を設けている。
3箇所の支持面1Cにそれぞれ補強リング15を装着した上記構成のシリンダブロック1に、上述したように連結ボルトでシリンダヘッド3を連結すると、補強リング15は、上記支持面1Cとシリンダヘッド2の下面3Aとにより上下方向から強く挟持される。そのため、支持面1Cの環状突起1Eと補強リング15の環状溝15Aとは上記接着シール剤18を介してさらに強く密着する。そして、支持面1Cと補強リング15の下面との間のシールは、接着シール剤18によって維持される。また、補強リング15の上面15aとシリンダヘッド3の下面3Aとによってシリンダヘッドガスケット2が強く挟持されるので、該シリンダヘッドガスケット2のビード部2Aが補強リング15の上面15aに密着すると同時に、シリンダヘッド3の下面3Aとシリンダヘッドガスケット2の上面とが密着する。そのため、シリンダヘッドガスケット2によってシリンダヘッド3の下面3Aとシリンダブロック1および補強リング15の上面15aとの間のシールが維持されるようになっている。
なお、環状溝15Aおよび環状突起1Eの形状、数、大きさは、適用するエンジンの条件に応じて適宜設定すればよい。
【0009】
以上のように、本実施例においては、シリンダブロック1におけるシリンダボア4の上方部の位置に抑制手段10を設けている。そのため、オープンジャケットと称される上面1Aに開口するウォータジャケット5を備えたシリンダブロック1でありながら、シリンダブロック1及びシリンダヘッド3が加圧されたり、加熱されて高温となった際に、圧力や熱の影響によってシリンダボア4の上方部が図1のEX側およびIN側へ不均一に拡径して真円度が悪化することを上記抑制手段10によって抑制することができる。より詳細には、剛性を有する補強リング15を支持面1Cに取り付けているので、シリンダボア4の上方部が熱によって拡径しようとした際に、補強リング15によってシリンダボア4の上方部が拡径することを抑制することができる。発明者が行なった実験によれば、上記抑制手段10を設けた本実施例においては、このような抑制手段10を設けていない従来のシリンダブロック1と比較すると、50%ほどシリンダボア4の上端部が拡径することを抑制することができた。
図4に示したものは、補強リングを設けていない従来のエンジンの断面を示したものである。この図4に示すように、ウォータジャケット5の上方開口部5Aはシリンダブロック1の上面1Aに開口しているため、従来のものでは、想像線で示すように、シリンダボア4の上方部が燃焼圧力や熱によってウォータジャケット5側へ拡径する欠点があった。このようにシリンダボア4の上方部が拡径すると、エンジンオイルの消費量が増大するとともに、シリンダボア4内でピストンが焼き付く虞があった。
このような従来のシリンダブロックに対して、上記本実施例においては、抑制手段10を設けたことにより、シリンダボア4の拡径量を50%程度抑制することができる。したがって、本実施例においては、図4に示した従来のものと比較してエンジンオイルの消費量の増大を抑制することができ、シリンダボア4の拡径が原因でピストンが焼き付く虞を減少させることができる。
【0010】
-------(第2実施例)
次に、図5は本発明の第2実施例を示したものであり、この第2実施例においては、上記第1実施例における断面三角形の環状突起1Eと環状溝15Aを省略し、その代わりに断面方形の環状凹部1E’とそれに係合する断面方形の環状突起15Aを設けたものである。環状凹部1E’は、ウォータジャケット5における壁面5Bの隣接上方位置に設けてあり、この環状凹部1E’の寸法と配置位置にあわせて、補強リング15の下面外周部に環状突起15Aを突設している。
そして、環状凹部1E’に接着シール剤18を塗布してからそこに環状突起15Aを係合させるとともに、本来の支持面1C上に本来の補強リング15の下面を載置している。
その他の構成は、上述した第1実施例のものと同じであり、したがって、上記第1実施例と同一部分の説明は省略する。
このような第2実施例によれば、補強リング15の厚さ(軸方向寸法)自体は上記第1実施例と同等であっても、環状突起15Aの軸方向寸法を長くすることができる。つまり、シリンダボア4に嵌合される図示しないピストンあるいはピストンリングとの干渉を防止するために、実質的なシリンダボア4上端となる補強リング15における内周面の軸方向寸法を長く取ることはできないが、外周部側下面に環状突起15Aが存在するので、上述した第1実施例よりも優れた作用効果を得ることができる。
【0011】
-------(第3実施例)
次に図6は本発明の第3実施例を示したものであり、この第3実施例においては、環状凹部1E’および環状突起15Aを設ける位置を上記第2実施例よりもシリンダボア4側に移動させたものである。すなわち、環状凹部1E’は、ウォータジャケット5の内方側の壁面5Bとシリンダボア4との間の中間位置に設けている。この環状凹部1E’の幅(半径方向寸法)と、それによって形成される隣接位置の環状突起の幅はほぼ同じ寸法に設定している。
補強リング15の下面に、上記環状凹部1E’の寸法と配置位置にあわせて、環状突起15Aを形成している。
そして、支持面1Cの環状凹部1E’に接着シール剤18を塗布してから、そこに補強リング15の環状突起15Aを係合させると同時に、支持面1Cに補強リング15の下面を当接させている。その他の構成は上記第2実施例と同じであり、同一部分についての説明は省略する。
このような第3実施例の構成であっても、上述した第2実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0012】
-------(第4実施例)
次に図7及び図8は本発明の第4実施例を示したものである。
この第4実施例では、支持面1Cにおける円周方向の所定位置に複数の係合凸部1Fを形成する一方、補強リング15に上記係合凸部1Fと係合する複数の係合孔15Bを穿設したものである。
より詳細には、補強リング15は、断面を横長の長方形に形成してあり、この補強リング15の円周方向等間隔位置に上下方向の係合孔15Bを穿設している。一方、支持面1Cには、上記補強リング15の係合孔15Bの寸法と配置位置に合わせて複数の円柱状の係合凸部1Fを形成している。そして、支持面1Cに接着シール剤18を塗布してから係合凸部1Fを補強リング15の係合孔15Bに係合させると同時に、補強リング15の下面を支持面1Cに当接させている。そのため、接着シール剤18によって支持面1Cと補強リング15の下面が接合されてそれらの間のシールが維持されている。また、補強リング15の上面および係合凸部1Fの上端面は、本来のシリンダブロック1の上面1Aと同一平面上に位置するようになっている。その他の構成は上記第1実施例と同じであり、同一部分の説明は省略する。
このような第4実施例の構成によれば、上述した第1実施例と同様の作用効果を得ることができるとともに、補強リング15を支持面1Cに対してより強固に結合することができる。
なお、上記補強リング15は、シリンダブロック1を鋳造する時に鋳込むようにしても良い。
【0013】
-------(第5実施例)
次に図9は本発明の第5実施例を示したものである。上記図5に示した第2実施例においては、シリンダブロック1の本来の上面1Aよりも高さを低くした支持面1Cを形成し、そこに環状凹部1E’を形成していたが、この図9に示す第5実施例においては、本来のシリンダブロック1の上面1Aにおけるウォータジャケット5の隣接位置に環状凹部1E’を形成し、そこに接着シール剤18を塗布してから断面長方形の補強リング15を係合させたものである。
環状凹部1E’の幅(半径方向寸法)は、シリンダボア4とウォータジャケット5の内方側の壁面5Bとが半径方向において隔てた寸法の半分以上の寸法に設定している。補強リング15の寸法は上記環状凹部1E’の寸法に合わせてあり、軸方向寸法は厚さの2倍程度の寸法となっている。
したがって、補強リング15を環状凹部1E’に嵌合した状態では、補強リング15の上面は、シリンダブロック1の上面1Aと同一平面となり、補強リング15の外周面は、ウォータジャケット5における内方側の壁面5Bの一部を構成している。
このような第5実施例の構成によれば、上述した第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。しかも、上述した各実施例とは異なり、この第5実施例では、補強リング15の内周面はシリンダボア4の一部を構成しないので、図示しないピストン及びピストンリングとの干渉を考慮することなく補強リング15の軸方向寸法を長く取ることができる。
【0014】
--------(第6実施例)
次に図10は本発明の第6実施例を示したものであり、この第6実施例は、上記図3の第1実施例における環状溝15Aと環状突起1Eとの代わりに、相互に係合するテーパ面を形成したものである。すなわち、補強リング15の底面は、図において右方側の端部の高さが左方側の端部よりも高さが低くなる第1テーパ面15Fとしている。他方、シリンダブロック1の支持面1Cは、内周部側(左方側の)の高さが外周部側(右方側)の高さよりも高くなる第2テーパ面としている。そして、第2テーパ面としての支持面1Cに接着シール剤18を塗布してからそこに補強リング15の第1テーパ面15Fを係合させている。このように両部材を係合させた状態においては、補強リング15の上面15aは、本来のシリンダブロック1の上面1Aと同一平面となっている。その他の構成は、上記第1実施例のものと同じであり、同一部分の説明は省略する。
この第6実施例においては、補強リング15の第1テーパ面15Fがシリンダボア4側に面するように形成して、接着シール剤18を介して支持面1C(第2テーパ面)と係合している。そのため、この第6実施例においても、上記第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0015】
-----------(第7実施例)
次に、図11から図20は、シリンダボア4の上部に補強リング15を設けたものにおいて、支持面1Cと補強リング15との間のシールを維持するシール手段についての実施例を示したものである。
すなわち、図11は本発明の第7実施例を示したものである。シリンダボア4の上方部は、本来の上面1Aよりも所定寸法だけ高さを低くしてあり、それによって、円周方向に連続する平坦な支持面1Cを形成している。
補強リング15は断面が横長の長方形となるように構成してあり、補強リング15の内径はシリンダボア4の直径と同じ寸法に設定している。また、補強リング15の外径は、該補強リング15を支持面1C上に取り付けた状態において、補強リング15の外周面がウォータジャケット5の内方側の壁面5Bと同一面となる寸法に設定している。つまり、補強リング15の内周面は、実質的にシリンダボア4の上端部を構成し、また補強リング15の外周面は、実質的にウォータジャケット5の内方側の壁面5Bを構成している。
また、補強リング15の厚さ(軸方向寸法)は、上記支持面1Cと本来の上面1Aとの高さの違いに相当する寸法に設定している。
補強リング15の上面15aは平坦面としているが、補強リング15の下面には、円周方向に連続する環状噛み込み部15Gを同心状に4箇所形成している。これらの環状噛み込み部15Gの断面は、下方が尖った三角形にしてあり、同一寸法に設定している。
そして、上記補強リング15の外周部を上述したシリンダブロック1の位置決め段部1D(図1参照)に係合させて位置決めしてから、補強リング15を下方に向けて強く押圧するようにしている。これにより、補強リング15の下面に設けた環状噛み込み部15Gが平坦な支持面1Cに噛み込むとともに、補強リング15の下面と支持面1Cとが密着するようになっている。
これによって、補強リング15が支持面1C上に固定されて、該補強リング15はシリンダボア4の上端部を構成している。また、上記複数の環状噛み込み部15Gによって、補強リング15の下面と支持面1Cとの間のシールを維持するシール手段を構成している。また、この実施例では補強リング15と支持面1Cとによってシリンダボア4の上方部が拡径するのを抑制する抑制手段10を構成している。この図11に示す連結状態において、補強リング15の上面は、本来のシリンダブロック1の上面1Aよりも僅かに高さが高くなっている。そして、この補強リング15の上面にシリンダヘッドガスケット2のビード部2Aが密着するようになっている。
補強リング15の内周面は、シリンダボア4の上端を構成するとともに、補強リング15の外周面は、ウォータジャケット5の内方側の壁面5Bと同一面となり、該壁面5Bの一部を構成するようになっている。
以上のように、この第7実施例においては、支持面1Cに補強リング15を設けているので、上記第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。また、補強リング15に設けた複数の環状噛み込み部15Gが支持面1Cに噛み込んでいるので、補強リング15の下面と支持面1Cとの間のシールを確実に維持することができる。
【0016】
-------(第8実施例)
次に、図12は本発明の第8実施例を示したものである。上記図11第7実施例においては、補強リング15の環状噛み込み部15Gをシリンダブロック1の平坦な支持面1Cに噛み込ませることにより、補強リング15の下面と支持面1Cの間のシールを維持するようにしていた。これに対して、この第8実施例においては、上記環状噛み込み部15Gを省略して補強リング15の下面を平坦面とし、この平坦面である補強リング15の下面と支持面1Cとを接着シール剤18によって接合したものである。つまり、この第8実施例では、接着シール剤18によってシール手段を構成するとともに、補強リング15と接着シール剤18とによって、シリンダボア4の上方部が拡径するのを抑制する抑制手段10を構成している。この他の構成は、上記第7実施例と同じである。
この第8実施例においては、補強リング15の下面と支持面1Cとを上記接着シール剤18で固着しているので、上述した第7実施例と同様に補強リング15の下面とシリンダブロック1の支持面1Cとの間のシールを確実に維持することができる。しかも、上記第7実施例における環状噛み込み部15Gを省略した分だけ、補強リング15の製造コストを低減させることができる。
なお、この第8実施例において、補強リング15の下面および支持面1Cの全域を粗面として、上記接着シール剤18によってそれらを接合するようにしても良い。この場合においては、補強リング15の下面および支持面1Cを粗面としたことにより、接着シール剤18によるそれらの固着力がより一層強固なものとなる。
【0017】
-------(第9実施例)
次に図13は本発明の第9実施例を示したものである。この実施例においては、図5と同様に支持面1Cに幅広の環状溝1E’を形成する一方、補強リング15の下面に上記環状溝1E’に係合可能な環状突起15Aを形成したものである。環状溝1E’の幅(半径方向寸法)は、支持面1Cの幅(半径方向寸法)の約半分程度の寸法に設定している。
このように構成した補強リング15の下面及び環状突起15Aの全域に接着シール剤18を塗布した上で、上記環状溝1E’に環状突起15Aを係合させている。これにより、補強リング15が支持面1Cの位置に確実に固着されるとともに、接着シール剤18によって補強リング15の下面とシリンダブロックの支持面1Cとの間のシールを維持するようにしている。この実施例においては、接着シール剤18によってシール手段を構成するとともに、補強リング15と支持面1Cとによって上記抑制手段10を構成している。
このような構成の第9実施例であっても、上記第7実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0018】
-------(第10実施例)
次に図14は本発明の第10実施例を示したものであり、この実施例は、図13第9実施例の構成において、接着シール剤18の代わりに、環状をした2本の弾性シール部材19を用いたものである。
すなわち、支持面1Cにおける環状溝1E’の内外の隣接位置にそれぞれ同じ厚さの弾性シール部材19を装着し、その状態において、補強リング15の環状突起15Aを上方から環状溝1E’に係合させると同時に、この補強リング15Bの下面と支持面1Cとによって2つの弾性シール部材19を挟持している。これらの弾性シール部材19によって、補強リング15の下面と支持面1Cとの間のシールを維持するシール手段を構成している。その他の構成は、上記第9実施例と同じである。
このような第10実施例であっても上記第9実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0019】
-------(第11実施例)
次に図15は本発明の第11実施例を示したものである。この実施例は、上記図13第9実施例において、接着シール剤18の代わりに単一の弾性シール部材19を用いたものである。
すなわち、支持面1Cの環状溝1E’の内部に該環状溝1E’の幅に合わせた弾性シール部材19を嵌合し、その状態において、上方側から環状溝1E’に補強リング15の環状突起15Aを嵌合させている。これにより、支持面1Cと補強リング15の下面とが当接し、かつ上記弾性シール部材19が環状溝1E’と環状突起15Aの下面とによって強く挟持されるようになっている。この実施例では弾性シール部材19によってシール手段を構成している。その他の構成は、図13に示した第9実施例と同じである。
このような第11実施例であっても、上記第9実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0020】
-------(第12実施例)
次に図16は本発明の第12実施例を示したものである。この実施例は、上記図15第11実施例において、補強リング15の下面における環状突起15Aの内外の位置に円周方向に連続する環状噛み込み部15Gをそれぞれ設けて、それら環状噛み込み部15Gを支持面1Cに噛み込ませたものである。また、上記第11実施例と同様に、環状溝1E’内に弾性シール部材19を装着し、環状溝1E’と環状突起15Aの下面とにより弾性シール部材19を挟持している。この実施例においては、環状噛み込み部15G、弾性シール部材19によって、補強リング15の下面と支持面1Cとの間のシールを維持するシール手段を構成している。その他の構成は、上記第11実施例と同じである。
このような第12実施例であっても、上記第11実施例と同様の作用効果を得ることができる。また、上記環状噛み込み部15Gを設けた分だけ、この第12実施例は第11実施例よりもより一層のシール効果が向上する。
【0021】
-------(第13実施例)
次に図17は本発明の第13実施例を示したものである。この実施例においては、支持面1Cにおけるシリンダボア4と隣接する位置に環状凹部1E’を形成してあり、他方、補強リング15には、上記環状凹部1E’の大きさに合わせて環状突起15Aを形成している。そして、本来の補強リング15の下面および上記環状突起15Aの下面に、円周方向に連続する環状噛み込み部15Gを形成している。この環状噛み込み部15Gの断面は、下方側が尖った三角形に形成している。
そして、内方側の環状噛み込み部15Gを環状凹部E’の底面に噛み込ませるとともに、外側の環状噛み込み部15Gを本来の支持面1Cに噛み込ませている。そしてさらに、環状凹部1E’の底面と環状突起15Aの下面とを当接させるとともに、補強リング15の下面と支持面1Cとを当接させている。この実施例においては、環状噛み込み部15Gによって上記シール手段を構成している。また、この実施例では、補強リング15と支持面1C及び環状凹部1E’によって、シリンダボア4の上方部が拡径するのを抑制する抑制手段10を構成している。
また、このような第13実施例においても、上記図11第7実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0022】
-------(第14実施例)
次に図18は本発明の第14実施例を示したものである。この実施例は、上記図11第7実施例における左から第2番目及び第3番目の環状噛み込み部15Gを省略し、その代わりに補強リング15の下面に同心状に環状溝15Hを形成し、かつそれらの環状溝15Hに断面円形の弾性シール部材19を装着している。その他の構成は上記図11第7実施例と同じである。
この第14実施例では、補強リング15を平坦な支持面1Cに強く押圧することで、環状噛み込み部15Gが支持面1Cに噛み込むとともに本来の補強リング15の下面が支持面1Cに当接し、さらに両弾性シール部材19が支持面1Cに密着するようになっている。つまり、この実施例では、両環状噛み込み部15Gおよび両弾性シール部材19によって、上記シール手段を構成している。また、補強リング15と支持面1Cとによってシリンダボア4の上方部が拡径するのを抑制する抑制手段10を構成している。
このような第14実施例の構成であっても、上記第7実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0023】
-------(第15実施例)
次に図19は本発明の第15実施例を示したものであり、この実施例は、円筒状のシリンダライナー17の内周部によってシリンダボア4を構成したシリンダブロック1に本発明を適用したものである。すなわち、シリンダブロック1の貫通孔1Jに円筒状のシリンダライナー17を嵌着してあり、その内周面をシリンダボア4としている。
そして、支持面1Cよりもシリンダライナー17の上端は上方に位置させてあり、支持面1C及びシリンダライナ17の上端部を覆って補強リング15を取り付けている。
この補強リング15の下面には、円周方向に連続する環状噛み込み部15Gを形成してあり、それを図11と同様に支持面1Cに噛み込ませている。また、補強リング15の下面は支持面1Cに当接させてあり、補強リング15に設けた環状凹部15Jをシリンダライナ17の上端部に隙間なく係合させている。
この第15実施例においては、環状噛み込み部15Gによって支持面1Cと補強リング15の下面との間のシールを維持するシール手段を構成している。また、補強リング15と支持面1Cとでシリンダボア4の上方部が拡径するのを抑制する抑制手段10を構成している。その他の構成は、図11に示した第7実施例と同じである。
このような第15実施例であっても上述した第7実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0024】
-------(第16実施例)
次に図20は本発明の第16実施例を示したものである。この実施例も図19第15実施例と同様に、シリンダブロック1の貫通孔1Jに円筒状のシリンダライナー17を嵌着したものを前提としている。この実施例では、シリンダライナー17の上端部を支持面1Cよりも低い位置に位置させている。これに伴い、補強リング15の内周部に上記シリンダライナ17の厚さに合わせた筒状部15Kを形成し、それを貫通孔1Jに上方から嵌着し、かつ筒状部15Kの下端部をシリンダライナ17の上端に当接させている。その他の構成は、上記第15実施例と同じである。
このような構成の第16実施例であっても、上記図19第15実施例と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上記図11図14図20に示した各実施例において、補強リング15の下面と支持面1Cに接着シール剤を塗布しても良いことは勿論である。
【0025】
次に図21から図23は本発明の第17実施例及び第18実施例を示したものであり、これらの実施例においては、補強リング15にウォータジャケット5と連通する冷却水通路21を形成したものである。
図21ないし図22に示す第17実施例は、図6に示した第3実施例に冷却水通路21を形成したものである。すなわち、補強リング15の内部に円周方向に連続する環状連通孔15Lを形成するとともに、その環状連通孔15Lから連続して外周面に開口する複数の半径方向孔15Mを形成している。そして、これら環状連通孔15Lおよび半径方向孔15Mによって冷却水通路21を構成している。この冷却水通路21内にウォータジャケット5内の冷却水が流通して、補強リング15とその周辺を冷却できるようにしている。その他の構成は、図6に示した第3実施例と同じである。
このように構成した第17実施例によれば、上記第3実施例と同様の作用効果を得ることができる。
また、補強リング15の冷却水通路21にはウォータジャケット5からの冷却水が流通するようになっているので、補強リング15自体の過熱による変形を効果的に防ぐことができる。
なお、この第17実施例では、環状連通孔15Lと半径方向孔15Mとによって冷却水通路21を構成しているが、上記半径方向孔15Mの代わりに複数のスリットを形成しても良い。
【0026】
次に図23は本発明の第18実施例を示したものであり、この実施例は、上記図6の補強リング15の外周面に円周方向に連続するスリット15Lを形成して、そのスリット15Lの内部空間によって冷却水通路21を構成したものである。その他の構成は、図6に示した実施例と同じである。
このような第18実施例であっても、上記図21に示した第17実施例と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上記図21および図23に示した各実施例においては、補強リング15の上面15aとシリンダブロック1の上面1Aの高さが同一となるように構成しているが、補強リング15の上面15aをシリンダブロック1の上面1Aよりも所定量だけ高さが高くなるように構成しても良い。そのように構成することで、エンジンの組み立て時にシリンダヘッド3とシリンダブロック1とを連結ボルトで締め付ける際に、シリンダボア4の周辺に連結ボルトの荷重を集中させる。それにより、シリンダヘッドガスケット2によるシール性能が向上するといった効果を得ることができる。
【0027】
次に図24から図28はさらに本発明の異なる実施例を示したものである。既に説明した上記各実施例においては、補強リング15の上面15aを平坦面としていたが、図24から図28に示す各実施例においては、補強リング15の上面に環状溝15N(15P)を形成したものである。
---------(第19実施例)
図24は本発明の第19実施例を示したものであり、この実施例は、上記図6に示した第3実施例の改良である。すなわち、補強リング15の上面15aは、本来のシリンダブロック1の上面1Aよりも高さが高くなるようにしてあり、さらにこの上面15aには、円周方向に連続する深さが浅い環状溝15Nを形成している。
環状溝15Nの深さは、シリンダヘッドガスケット2が下方へ膨出する膨出量の半分程度の寸法に設定している。また、環状溝15Nの幅(半径方向寸法)は、ビード部2Aの幅(半径方向寸法)とほぼ同じ寸法に設定している。このように形成した補強リング15の環状溝15Nは、その底面の高さがシリンダブロック1の上面1Aよりも高くなるように構成している。
そして、本実施例においては、環状溝15Nを形成する位置はシリンダヘッドガスケット2側のビード部2Aの位置に合わせてあるので、ビード部2Aの頂部とその隣接部分が環状溝15N内に収容され、かつビード部2Aの頂部が環状溝15Nの底面と当接するようになっている。その他の構成は、図6の第3実施例と同じである。
【0028】
以上のように構成した第19実施例によれば、上述した第3実施例と同様の作用効果を得ることができる。
また、補強リング15を設けることによって、シリンダヘッドガスケット2のビード部2Aがシリンダブロック1と直接接触することがなくなるので、シリンダブロック1が摩耗や座屈によって損傷するのを防ぐことが可能となる。
さらに、補強リング15の上面15aの位置をシリンダブロック1の上面1Aの位置よりも所定量高くしてあるので、エンジンの組み立て時に、シリンダヘッド3とシリンダブロック1とが連結ボルトによって締め付けられる際に、シリンダボア4の周囲に荷重が集中するようになるので、高いエンジンのシール性能を得られる。
また、補強リング15の環状溝15Nにガスケット2のビード部2Aが収容されるため、エンジンの組み立て時にビード部2Aに過大な荷重がかかることがなく、したがってビード部2Aが損傷するのを防ぐことができる。
また、環状溝15Nの深さは補強リング15の加工時に変化させることができるので、ビード部2Aの変形量を調節することができ、ビード部2Aの耐久性やシール性を考慮して環状溝15Nの深さを最適な値にすればよい。
さらに、従来の公知のものようにシリンダブロック1の上面1Aに直接溝部を形成する場合とは異なり、予め補強リング15に環状溝15Nを加工することができるので、環状溝15Nを高精度に加工するのために加工時の手間が掛からない。
【0029】
-----------(第20実施例)
次に図25第20実施例を示したものであり、この実施例は、上記図24の補強リング15における外周面に円周方向に連続するスリットを形成してあり、その内部空間を冷却水通路21としたものである。このスリットからなる冷却水通路21は、ウォータージャケット5内に開口するので、ウォータジャケット5内の冷却水が冷却水通路21内にも導入されるようになっている。
上記スリットからなる冷却水通路21を設けたことにより、補強リング15は上下方向に対する弾性を備えており、補強リング15はシリンダヘッド3の下面3Aおよびシリンダブロック1の支持面1Cの変位に対する追従性が良好になっている。その他の構成は、図24第19実施例と同じである。
このような第20実施例においても、図24に示した第19実施例と同様の作用効果を得ることができる。しかも、補強リング15の弾性変形とシリンダヘッドガスケット2におけるビード部2Aの弾性変形とによって、上記第19実施例よりもさらに優れたシール性を得ることができる。また、冷却水通路21に導入される冷却水によってシール部分の温度を下げることができるので、シール部分の耐久信頼性を向上させることができる。
【0030】
--------------(第21実施例)
次に図26第21実施例を示したものである。この実施例は、上記図25の実施例において、冷却水通路21を構成するスリット内に、断面S字形をしたリング状の板ばね21を挿入したものである。その他の構成は上記第20実施例と同じである。
このような構成にすれば、上記第20実施例の補強リング15よりも更に上下方向に対する弾性を得ることができる。そのため、補強リング15はシリンダヘッド3とシリンダブロック1の変位に対する追従性が向上し、上記第20実施例よりも一層シール性が良好となる。
【0031】
-------------(第22実施例)
次に図27は本発明の第22実施例を示したものである。この実施例は、上記補強リング15の外径を大きくするとともに、上面15aに第1の環状溝15Nと第2の環状溝15Pを形成したものである。
外径を大きくしたことに伴い、補強リング15の外周面は、ウォータージャケット5の幅方向の中央位置まで突出している。
また、補強リング15の上面15aはシリンダブロック1の上面1Aに対して所定量だけ上方に位置させてあり、シリンダヘッドガスケット2における上記第19〜第21実施例における燃焼室孔11に該当する孔となる部分は、補強リング15の外周面に当接させている。
また、補強リング15の上面15aには円周方向に連続する上記第1の環状溝15Nを形成している。この実施例の環状溝15Nの深さは、上述した第19〜第21実施例のものよりも深くしてあり、この環状溝15Nの底面の位置はシリンダブロック1における上面1Aの位置よりも低くなるようにしている。
そして、環状溝15N内に円周方向に連続する第1シール部材としてのCリング23を収納してあり、このCリング23における上部は上面15aよりも上方まで突出させてシリンダヘッド3の下面3Aと当接するようになっている。この実施例においては、補強リング15の下面およびシリンダブロック1の支持面1Cは平坦面としてあり、それらを接着シール剤18により接合している。また、補強リング15の外周面には冷却通路となるスリットや溝は設けていない。
このような第22実施例によれば、上記第19実施例から第21実施例よりも補強リング15の強度を上げることができる。そのため、より確実にシリンダボア4の上部の拡径を抑制することができ、シリンダブロック1が摩耗や座屈によって損傷するのを防止することが可能となる。
また、この実施例では先の3つの実施例におけるビード部2Aの代わりにCリング23を設けているので、このCリング23によりシリンダヘッド3と補強リング15およびシリンダブロック1の上面1Aとの間のシールを良好に維持することができる。
さらに、この実施例においては、環状溝15Nの加工が容易であるので、その深さを調整することによりCリング23の損傷を防ぎ、なおかつ最適なシール性を得ることができる。
上面15aに形成した第2の環状溝15Pは、第1の環状溝15Nよりも深さを浅くしてあり、この環状溝15P内に樹脂製のOリング24を挿入している。このOリング24の上部も上面15aよりも上方まで突出させて、シリンダヘッド3の下面3Aと当接させるようにしている。
この実施例では、Cリング23とOリング24とにより、半径方向において二重のシール部材を配置したことになるので、良好なシール性を得ることができる。しかも、各環状溝15N、15Pの深さを調整することでCリング23とOリング24との損傷を防止しつつ、最適なシール性を得ることができる。
【0032】
なお、上記第22実施例においては、平坦面とした補強リング15の下面と支持面1Cとを接着シール剤18で接合しているが、上述した第19実施例のように、補強リング15の底面と支持面1Cとを凹凸で係合させるようにしても良い。
さらに、上記シール部材としてのCリングおよびOリングに限定されるものではない。
【0033】
--------(第23実施例)
次に図28はさらに本発明の第23実施例を示したものである。この実施例は、上記図27第22実施例における環状溝15NとCリング23を省略して、その省略した箇所より外方側となる上面を内方側よりも高さを低く形成している。その他の構成は、上記図27第22実施例と同じである。
この実施例では、上面15aにおける内方側の部分がシリンダヘッド3の下面3Aと当接し、環状溝15Pに装着したOリング24が下面3Aと密着するようになっている。
【0034】
-----------(第24実施例)
次に図29は本発明の第24実施例を示したものである。上述した各実施例は、補強リング15を有する抑制手段10を設けていたが、この図29に示す第24実施例は、抑制手段10(補強リング15)を設けるだけでなく、シリンダボア4の上方部を加熱あるいは冷却する温度調節手段27を設けたものである。
より詳細には、この第24実施例は、上記図3に示した第1実施例において、補強リング15における外周部の上端に半径方向外方に伸びるフランジ部15Cを形成したものである。この第24実施例では、フランジ部15Cによりウォータジャケット5の上方開口部5Aを全て覆うようになっている。
その他の構成は、図3に示した第1実施例と同じである。上記フランジ部15Cには必要に応じて水孔及びボルト孔を形成するようにしている。
なお、このフランジ部15Cの外径と厚さに合わせて、シリンダブロック1の上面1Aに底が浅い環状凹部を形成してもよい。この場合、補強リング15を支持面1Cの位置に取り付けた状態では、フランジ部15Cも環状凹部に係合されるように構成する。
このような第24実施例の構成であっても、上述した第1実施例と同様の作用効果を得ることができるとともに、図示しないヘッドボルトなどによってフランジ部15Cをシリンダブロック1の上面1Aに固定することも可能となる。
さらに第24実施例は、上記支持面1Cの上方に位置する補強リング15の本体部分内に、円周方向に連続する環状のペルチェ素子28を埋設したものである。このペルチェ素子28は特殊な半導体素子であり、その極性を切り換えることによって、補強リング15を介してその周辺のシリンダブロック1及びシリンダヘッド3を加熱あるいは冷却することができるようになっている。このペルチェ素子28によって、補強リング15を介してその周辺のシリンダブロック1及びシリンダヘッド3を加熱あるいは冷却する温度調節手段27を構成している。
ペルチェ素子28用の電線は本体部分からフランジ部15C内を貫通させてあり、この電線に接続したコネクタ29を図示しない電源に接続している。そして、所要時に上記ペルチェ素子28に電圧を印加して、極性を切り換えることにより、補強リング15を加熱し、あるいは冷却することができるようになっている。
【0035】
このように構成した第24実施例において、外気が冷えている状況においてエンジンを暖機運転する場合には、先ず上記温度調節手段27としてのペルチェ素子28によって補強リング15及びその周辺となるシリンダブロック1及びシリンダヘッド3を加熱する。そのように加熱した状態において、エンジンを始動して所要時間だけ暖機運転を行なう。
この第24実施例では、上記温度調節手段27としてのペルチェ素子28によって補強リング15とその周辺が加熱されているので、外気が冷えているにも拘らず、シリンダボア4内での燃料の霧化が効率的に行なわれ、その燃焼効率も良好となる。そのため、暖機運転の際にシリンダボア4内への燃料の供給量を通常運転時よりも多くしていたとしても、温度調節手段27を備えていない従来のエンジンよりも燃料の消費量が少なくなり、したがって、従来と比較してエンジンの燃費が良好になる。
しかも、外気が冷えている状態で暖機運転から通常運転に移行した状態において上記温度調節手段27による補強リング15の加熱状態を維持することにより、シリンダボア4の壁面に近い領域のシリンダボア4内においても燃料の霧化を促進できるので、燃料の燃焼効率を良くすることができる。そのため、従来に比較して排気ガスの発生量を抑制することができ、かつ燃費も良好となる。
【0036】
一方、通常運転時にエンジンが過熱された場合には、上記温度調節手段27としてのペルチェ素子28の極性を切り換えて、該ペルチェ素子12によって補強リング15とその周辺を冷却するようにしている。
このように補強リング15とその周辺となるシリンダブロック1を冷却することにより、エンジンオイルの劣化を抑制することができ、また、シリンダボア4の上方部の変形を抑制することができる。そのため、エンジンオイルの消費量の増加を抑制することができる。また、補強リング15とその周辺のシリンダブロック1を冷却することでノッキングの発生を抑制することができる。
なお、この第24実施例においては、温度調節手段27としてペルチェ素子28を用いていたが、温度調節手段27はペルチェ素子28に限定されるものではなく、その他の電気式の冷却手段あるいは加熱手段(例えば電熱線等)を設けても良い。
また、上記第24実施例はフランジ部15Cを有する補強リング15にペルチェ素子28を設けた場合について説明したが、上述した他の各実施例における補強リング15内にペルチェ素子を設けても良いことは勿論である。
【0037】
-----------(第25実施例)
次に図30は本発明の第25実施例を示したものである。上述した図1から図28までの各実施例においては、補強リング15を有する抑制手段10を設けていたが、この図30に示した第25実施例は、補強リング15を有する抑制手段10を設けるとともに、補強リング15を各種センサーの取り付け部材として兼用したものである。
すなわち、図30において、シリンダブロック1は、その貫通孔1Kにシリンダ壁材として円筒状のシリンダライナー17を嵌着している。このシリンダライナ−17の内周面をシリンダボア4としてあり、そこにピストン31を摺動自在に嵌合している。
このシリンダライナー17の上端面を支持面1Cとしてあり、この支持面1Cを上記第24実施例と同様の断面形状に形成するとともに、そこに第24実施例と同じ補強リング15を接着シール剤18によって接合している。また、補強リング15のフランジ部15Cによってウォータジャケット5の上方開口部5Aを完全に覆っている。
また、上記補強リング15の上面の形状に合わせた薄板状のカバー32を用意して、そのカバー32を補強リング15の上面に載置している。したがって、この実施例では、カバー32上にシリンダヘッドガスケット2を載置するようにしている。
この実施例においては、補強リング15と支持面1Cとによってシリンダボア4(シリンダーライナー17)の上部が拡径するのを抑制する抑制手段10を構成している。
【0038】
さらに、補強リング15の所定位置に第1温度センサー33、第2温度センサー34、第3温度センサー35および燃焼圧センサー36を取付けている。この実施例では、カバー32と補強リング15とによって各種センサーを取り付けるための取り付け手段を構成している。カバー32は省略しても良い。
補強リング15の本体部分となる内周側に第1温度センサー33および燃焼圧力センサー36を設けてあり、それらのセンサ−33,36の先端部は燃焼室B内に直接臨ませている。第1温度センサー33によって燃焼室B内の温度を測定できるようになっており、燃焼圧センサー36によって燃焼室B内の燃焼ガスの圧力を測定できるようになっている。
第2温度センサー34は補強リング15の本体部分に上下方向に埋設してあり、この第2温度センサー34によって補強リング15の温度、シリンダライナー17の上部の温度(すなわち燃焼室の温度)を測定できるようにしている。
【0039】
第3温度センサー35は、補強リング15のフランジ部15Cに下方を向けて取り付けてあり、かつ、その下方部はウォータージャケット5内の冷却水中に挿入している。この第3温度センサー35によってウォータジャケット5内を流通する水温を測定できるようになっている。
上記各センサー33〜36のリード線は、補強リング15の内部及び上面の溝を介して外部のコネクタ37に接続している。上面の溝にリード線を収納したので、カバー32と補強リング15の上面との間でリード線が押しつぶされることはない。本実施例においては、カバー32の下面と補強リング15の上面との間にも接着シール剤18を塗布してあり、それにより両部材間のシールを維持している。
また、この実施例においては、この図30に示すように、ピストン31が上死点となった際に、その外周部に取り付けたピストンリング38が補強リング15の内周面と接触しないようになっている。これにより、ピストンリング38が支持面1Cと補強リング15の底面との境界部分に引っかかって破損するのを防止している。
【0040】
以上のように構成した第25実施例によれば、各センサー33〜36を補強リング15の所要位置に取付けて精度の高い温度測定等ができる。そのため、燃費の向上や排気ガスの低減を図ることができるとともに、オーバーヒートの防止やノッキング防止等のための測定データの信頼性を向上することができる。
また、各センサー33〜36を補強リング15に組付けてからシリンダブロック1に取り付ければよい。そのため、シリンダブロック1にセンサーを取付けるための加工を施す場合に比較して加工コストを低減することができるとともに、センサーの取付け作業を容易に行うことができる。
【0041】
さらに、この第25実施例では、オープンタイプのウォータージャケット5内の水温を第3温度センサー35によって測定するようにしていたが、これに限定されるものではなく、通常のウォータージャケット内の水温を測定するようにしてもよい。
また、この第25実施例では、1つの燃焼室Bに対して4個のセンサー33〜36を配置していたがこれに限定されるものではなく、センサーの数は必要に応じて増減させればよい。なお、上記第1温度センサー33については、燃焼室Bの円周方向等間隔位置に複数配置するのが望ましい。
また、上記第25実施例では、同一直線状に4つのセンサー33〜36を配置していたがこれに限定されるものではなく、必ずしも同一直線状でなくともよい。
この第25実施例によれば、従来に比較してセンサーの測定精度を向上させることができるので、燃費の向上や排気ガスの低減を図ることができるとともに、オーバーヒートの防止やノッキング防止等のために必要な測定データの信頼性を向上させることができることができる。
【0042】
なお、上述した実施例のうち補強リング15を設けるものにあっては、シリンダヘッドガスケット2と補強リング15とを分離して設けていたが、補強リング15をシリンダヘッドガスケット2の底面に一体に連結するようにしても良い。
また、上述した補強リング15を支持面1Cに接合するために、シリンダブロック鋳造時に補強リング15を同時に鋳込む等の手法を用いても良い。
【0043】
【発明の効果】
以上のように本発明よれば、シリンダボアの上方部が不均一に拡径し、真円度が悪化することを抑制できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるシリンダブロック1の平面図
【図2】 本発明の一実施例であるシリンダヘッドガスケット2の平面図
【図3】 図1のIII−IIIに沿う断面図
【図4】 従来技術を示す断面図
【図5】 本発明の第2実施例を示す断面図
【図6】 本発明の第3実施例を示す断面図
【図7】 本発明の第4実施例を示す断面図
【図8】 図7の要部を示す斜視図
【図9】 本発明の第5実施例を示す断面図
【図10】 本発明の第6実施例を示す断面図
【図11】 本発明の第7実施例を示す断面図
【図12】 本発明の第8実施例を示す断面図
【図13】 本発明の第9実施例を示す断面図
【図14】 本発明の第10実施例を示す断面図
【図15】 本発明の第11実施例を示す断面図
【図16】 本発明の第12実施例を示す断面図
【図17】 本発明の第13実施例を示す断面図
【図18】 本発明の第14実施例を示す断面図
【図19】 本発明の第15実施例を示す断面図
【図20】 本発明の第16実施例を示す断面図
【図21】 本発明の第17実施例を示す断面図
【図22】 図21の要部の平面図
【図23】 本発明の第18実施例を示す断面図
【図24】 本発明の第19実施例を示す断面図
【図25】 本発明の第20実施例を示す断面図
【図26】 本発明の第21実施例を示す断面図
【図27】 本発明の第22実施例を示す断面図
【図28】 本発明の第23実施例を示す断面図
【図29】 本発明の第24実施例を示す断面図
【図30】 本発明の第25実施例を示す断面図
【符号の説明】
1 シリンダブロック 2 シリンダヘッドガスケット
3 シリンダヘッド 4 シリンダボア
5 ウォータジャケット 10 抑制手段
15 補強リング

Claims (8)

  1. シリンダボアを囲繞して上面に開口するウォータジャケットを有するシリンダブロックと、上記シリンダブロックに連結されるシリンダヘッドと、上記シリンダブロックの上面とシリンダヘッドの下面との間に介在されて、それらの間のシールを維持するシリンダヘッドガスケットとを備えたエンジンにおいて、
    上記シリンダブロックにおけるシリンダボアの上方部の位置で、かつ上記ウォータジャケットよりもシリンダボア側となる位置に、上記シリンダボアを囲繞して本来のシリンダブロックの上面よりも高さを低くした環状に連続する支持面を形成し、この支持面に、上記ウォータジャケットの外側の壁面よりもシリンダボア側において、シリンダボアの上方部が拡径するのを抑制する補強リングを設けたことを特徴とするエンジン。
  2. 上記補強リングの下面に下方へ向けて突出する環状の噛み込み部を形成し、この噛み込み部を上記支持面に噛み込ませたことを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  3. 上記補強リングの上面に円周方向に連続する環状溝を形成し、この環状溝内に環状シール部材あるいは上記シリンダヘッドガスケットのビード部を収容したことを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  4. 上記補強リングに該補強リングとその周辺部分を加熱あるいは冷却する加熱冷却手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  5. 上記補強リングを、所要のセンサーを取り付ける取り付け部材として兼用したことを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  6. 上記補強リングの底面に凹凸からなる第1係合部を形成し、上記支持面に上記第1係合部と係合する第2係合部を形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のエンジン。
  7. 上記補強リングの底面と支持面とを接着シール部材で接合したことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のエンジン。
  8. シリンダボアを囲繞して上面に開口するウォータジャケットを有するシリンダブロックと、上記シリンダブロックに連結されるシリンダヘッドと、上記シリンダブロックの上面とシリンダヘッドの下面との間に介在されて、それらの間のシールを維持するシリンダヘッドガスケットとを備えたエンジンにおいて、
    上記シリンダブロックにおけるシリンダボアの上方部の位置で、かつ上記ウォータジャケットよりもシリンダボア側となる位置に、上記シリンダボアを囲繞して本来のシリンダブロックの上面よりも高さを低くした環状に連続する支持面を形成し、この支持面に、シリンダボアの上方部が拡径するのを抑制する補強リングを設け、
    さらに上記補強リングに半径方向外方へ伸びるフランジ部を設けて該フランジ部によって上記ウォータジェットの開口部を覆わせ、さらに上記補強リングに、該補強リングとその周辺部分を加熱あるいは冷却する加熱冷却手段、又は所要のセンサーを取り付け、その線を上記フランジ部内を貫通させて、又は補強リングに形成した溝を介して外部のコネクタに接続したことを特徴とするエンジン。
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