JP4088550B2 - 自動巻線機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は高周波コイル等の電子部品の巻線を行う自動巻線機に係り、特に超小型の電子部品の巻線に適する自動巻線機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ノズルの孔からワイヤを供給してワーク(電子部品)への巻線を行う従来の自動巻線機としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。この自動巻線機は、特許文献1の図1に示されているように、ノズルから引き出したワイヤの端部を保持するワイヤ保持部とノズルを、移動自在なプレートに取付けた構造である。そして、端子へのワイヤの巻き付けを、巻き始め側はワイヤ保持部を回転させて行い、巻き終わり側はノズルを回転して行うものである。このような巻線動作によれば、図8に示すように、コイル18の両端末のワイヤ5がワーク10の端子12の根元側からボビン16方向に引き出された、ワイヤ5の緩みや断線の少ない電子部品を得られる利点がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−283066号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の従来の巻線機では、巻き始め側のワイヤ5を端子12に巻き付ける際、図9のようにチャック4で保持したワーク10の端子12の周りにワイヤ保持部8を回転させて行っている。ところが、ワイヤ保持部8の先端を細くするには構造的な限界がある。このため、一辺の長さが4mm以下程度にまでワーク10が小型化すると、ワイヤ保持部8がチャック4に当たってしまい、端子12の周りに回転させることが出来なくなる問題があった。
【0005】
また、巻線動作中はワイヤ5が緩まないように、適正なテンションをワイヤ5に付与しておく必要がある。図9に示すワイヤ保持部8のスプリング60は、巻線時にこのようなテンションをワイヤ5に与える作用をする。適正なテンションの値はワイヤ5の太さによって異なるので、太さの違うワイヤ5を使用する場合はスプリング60の強さを変える必要がある。しかし、スプリング60はワイヤ保持部8に内蔵されており、簡単に交換できない問題があった。
【0006】
【発明の目的】
本発明は、小型のワーク10であっても、コイル両端のワイヤ5を端子12の根元側から引き出すことが出来る自動巻線機を提供することを第1の目的とする。また、本発明はワイヤに与えるテンションの大きさを簡単に変更可能な自動巻線機を提供することを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ワイヤ供給用の孔を有するノズル6と、ノズル6の孔を通したワイヤ5の端部を保持するワイヤ保持部8と、ノズル6及びワイヤ保持部8を取付けた移動自在なプレート7とを備え、ボビン16及び第1、第2の端子12を有するワーク10に対して、ボビン16へのコイル18の巻回と、第1、第2の端子12へのコイル両端のワイヤ5の巻き付けを行う自動巻線機において、先端にフック92を有するワイヤガイド90をプレート7に固定して設け、ノズル6とワイヤ保持部8との間に張り渡された部分のワイヤ5をワイヤガイドのフック92で引っ掛けて保持し、第1の端子12の周りにワイヤガイド90を回転させることによって、コイル18の巻き始め側の端部のワイヤ5の巻き付けを行い、第2の端子12の周りにノズル6を回転させることによって、コイル18の巻き終わり側の端部のワイヤ5の巻き付けを行うことを特徴とする。
【0008】
また本発明は、ワイヤ供給用の上下に貫通した孔を有するノズル6と、ノズル6の孔を通したワイヤ5の端部を保持するワイヤ保持部8と、先端にフック92を有するワイヤガイド90と、ノズル6及びワイヤ保持部8、ワイヤガイド90を取付けた移動自在なプレート7とを備え、ノズル6とワイヤ保持部8との間に張り渡された部分のワイヤ5をワイヤガイドのフック92で引っ掛けて保持可能とするとともに、ワイヤ保持部8が、上下に貫通した第1の貫通孔22を有しプレートに固定されたホルダー20と、第1の貫通孔22の中を所定の範囲移動可能で第2の貫通孔を有するスリーブ30と、第2の貫通孔の中を移動可能で下端に押圧子42が設けられたクランパーピン40と、プレート7の上面から突出しクランパーピン40の上方まで延びている支柱85と、支柱85とクランパーピン40の間に取付けられクランパーピン40を上方に付勢する第1のスプリング80と、クランパーピン40とスリーブ30の間に取付けられ第1のスプリング80よりも強い第2のスプリング70とからなり、スリーブ30の下面と押圧子42との間でワイヤ5を挟持可能とした構成を特徴とする。
【0009】
【実施例】
図1及び図2は本発明の一実施例を示すものである。なお特許文献1の自動巻線機と共通な部分には、以下の図においても同一符号を付して説明する。
平板状のプレート7は、図示しないモーターに連結してあり、直交する3軸方向に移動自在になされている。このプレート7には、先細の円筒形のノズル6とワイヤ保持部8とワイヤガイド90を、互いに平行にプレート7の下方に突出させて取付けてある。ワイヤ保持部8は、プレート7に固定されたホルダー20と、ホルダー20の貫通孔22の中を上下方向に移動自在なほぼ円筒形のスリーブ30と、プレート7の孔7aとホルダー20の貫通孔22の中に挿入され、さらに下部がスリーブ30の貫通孔に挿入されたクランパーピン40を備えている。
【0010】
ホルダー20上部の貫通孔22内には円筒状のストッパー50を固定し、貫通孔22の途中には段部24を形成してある。スリーブ30の上部に設けた鍔32が、これらのストッパー50あるいは段部24に突き当たることによって、スリーブ30の移動範囲が制限される。クランパーピン40は、スリーブ30の貫通孔よりも直径の大きな押圧子42を下端に有し、上端には棒状のヘッド46を固定してある。プレート7の孔7aを通過しない大きさになされたヘッド46は、クランパーピン40が下降したときプレート7の上面に突き当たってストッパーの役目をする。
【0011】
図2に示すように、プレート7にはU字形の支柱85が取付けてある。支柱85はビス86によってプレート7に固定してあるが、ビス86を緩めて上下方向に移動できる。クランパーピン40は、この支柱85とヘッド46との間に取付けたスプリング80によって支持されている。支柱85の高さを変えることで、スプリング70がクランパーピン40を上方に付勢する力の強さが調整される。また、ヘッド46とスリーブ30の鍔32との間にスプリング70を取付け、押圧子42とスリーブ30の下面との間が閉じるように両者を付勢してある。図示しない巻枠から繰り出されるワイヤ5は、ノズル6の孔の中を通った後、押圧子42とスリーブ30の下面との間に挟んでスプリング70の力で保持されている。
【0012】
スプリング70としては、挟んだワイヤ5を引いても外れないような強いのものが選ばれる。一方、スプリング80は、スプリング70よりもはるかに小さな弾力のものにしてあり、押圧子42とスリーブ前面35との間で保持されるワイヤ5の引っ張り強度よりも小さな力で収縮する。したがって、挟んだワイヤ5に張力が作用した場合、スプリング80は縮むがスプリング70は変形しないので、押圧子42とスリーブ下面との間が閉じたまま、スリーブ30とクランパーピン40は共にホルダー20の貫通孔22内を下降することになる。
【0013】
ワイヤガイド90は、ノズル6とワイヤ保持部8との間に配置してある。ワイヤガイド90の下端にはワイヤ5に係合可能なフック92を設けてある。フック92は、図3の(イ)あるいは(ロ)のように、リングの一部を切断してその両端部92a、92bを内側に折り返した略ハート形の形状をしている。フック92は、リングの切断部分から矢印方向に挿入されたワイヤ5を係合して保持する役目をする。
【0014】
次に、高周波コイルのワーク10に巻線する場合を例にとり、この自動巻線機の動作を説明する。まず、図1の状態のプレート7を動かして、図4のようにノズル6とワイヤ保持部8との間に張り渡した部分のワイヤ5を、ワーク10のボビン16の下にくぐらせる。そして、ノズル6とワイヤ保持部8との間に張り渡された部分のワイヤ5をワイヤガイド90のフック92で引っ掛けて保持する。
【0015】
次いで図5のように、プレート7と共にワイヤガイド90を、チャック4に保持されたワーク10の端子12の周りに回転させる。ワイヤガイド90のフック92は、ワイヤ保持部8より大幅に小型化できるので、チャック4にぶつかることなくワイヤ5を保持したまま端子12の周りを回転できる。端子12にワイヤ5が巻き付く過程では、緊張したワイヤ5に引かれてスリーブ30とクランパーピン40がスプリング80を引き延ばしながら、ホルダー20の貫通孔22内を下降する。強い方のスプリング70で押し付けられているスリーブ30の下面と押圧子42との間は、このときも閉じたままワイヤ5を挟持している。
【0016】
端子12へのワイヤ5の巻き付けを終えて図6に示すようにプレート7を横方向に引くと、鍔32が段部24に突き当たったところでスリーブ30とクランパーピン40が停止してワイヤ5は端子12のところで切れる。この後、図7のようにスプリング70に抗してヘッド46を上方から強く押し下げて、スリーブ30の下面と押圧子42との間を開くことにより、ワイヤ保持部8に残った不要なワイヤ5cは取り除かれる。このようにして、コイルの巻き始め側の端部の端子12への巻き付けが終わる。
【0017】
ボビン16へのコイル18の巻線は、従来と同様にノズル6をボビン16上に移動して、ボビン16の端部を保持したチャック4(図5)を回転させて行う。コイル18の巻き終わり側の端部のワイヤ5の巻き付けも、従来と同様にノズル6を別の端子12の周りに回転させて行う。この後、ワイヤ5を切断する前に、ワイヤ保持部8でワイヤ5を取りにいき、スリーブ30の下面と押圧子42との間にワイヤ5を挟む。そして、プレート7を横方向に強く引くことによって、端子12の部分でワイヤ5を切断する。そうすると図1の状態に戻るので、以後は上述の操作を繰り返し行えばよい。
【0018】
【発明の効果】
本発明の自動巻線機は、コイルの巻き始め側のワイヤの端子への巻き付けをワイヤガイドで行うようにしたので、一辺が4mm以下の小型の電子部品であっても、コイル両端部のワイヤを端子の根元からボビン側に引き出した状態に巻線できる。また、ワイヤに与えるテンションの強さを、スプリング80を支持する支柱85の高さを変えるだけで調整できるので、ワイヤを太さの異なるものに交換した場合のテンション設定をきわめて簡単に行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自動巻線機の一実施例を示す部分断面正面図
【図2】 同自動巻線機の斜視図
【図3】 図1のA−A線拡大断面図
【図4】 巻線工程1の説明図
【図5】 巻線工程2の説明図
【図6】 巻線工程3の説明図
【図7】 巻線工程4の説明図
【図8】 高周波コイルの正面図
【図9】 従来の巻線工程を示す部分断面正面図
【符号の説明】
5 ワイヤ
6 ノズル
7 プレート
8 ワイヤ保持部
90 ワイヤガイド
92 フック

Claims (4)

  1. ワイヤ供給用の孔を有するノズルと、ノズルの孔を通したワイヤの端部を保持するワイヤ保持部と、該ノズル及びワイヤ保持部を取り付けた移動自在なプレートとを備え、ボビン及び第1、第2の端子を有するワークのボビンへのワイヤの巻回と、ボビンに巻回されたワイヤの両端の第1、第2の端子への巻き付けを行う自動巻線機において、
    先端にフックを有するワイヤガイドをプレートに固定して設け、ノズルとワイヤ保持部との間に張り渡された部分のワイヤをフックに引っ掛けて保持し、第1の端子の周りをワイヤガイドが回転して巻き始め側のワイヤの端部の巻き付けを行った後にプレートが移動してワイヤの切断を行い、
    ワークのボビンが回転してボビンへのワイヤの巻回を行い、
    第2の端子の周りをノズルが回転して巻き終わり側のワイヤの端部の巻き付けを行った後にワイヤ保持部で第2の端子とノズル間に張り渡されたワイヤを保持してプレートを移動させてワイヤの切断を行うことを特徴とする自動巻線機。
  2. ワイヤ供給用の上下に貫通した孔を有するノズルと、ノズルの孔を通したワイヤの端部を保持するワイヤ保持部と、ノズルとワイヤ保持部との間に張り渡された部分のワイヤを引っ掛けて保持するフックを先端に有するワイヤガイドと、該ノズル、ワイヤ保持部及びワイヤガイドを取付けた移動自在なプレートとを備え、
    ワイヤ保持部が、上下に貫通した第1の貫通孔を有するプレートに固定されたホルダーと、第1の貫通孔の中の所定の範囲移動可能で第2の貫通孔を有するスリーブと、第2の貫通孔の中を移動可能で下端に押圧子が設けられたクランパーピンと、プレートの上面から突出したクランパーピンの上方まで伸びている支柱と、該支柱とクランパーピンの間に取付けられたクランパーピンを上方に付勢する第1のスプリングと、クランパーピンとスリーブの間に取付けられ第1のスプリングよりも強い第2のスプリングとからなり、スリーブの下面と押圧子との間でワイヤを保持可能に構成した自動巻線機。
  3. 該支柱が、上下動自在でかつ任意の高さに固定可能にプレートに取付けられている請求項2の自動巻線機。
  4. ワイヤガイドの先端に設けられたフックが、リングの一部を切断しその両端部を内側に折り返した略ハート形の形状である請求項2の自動巻線機。
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