JP4088533B2 - 試料作製装置および試料作製方法 - Google Patents

試料作製装置および試料作製方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、試料作製方法及び装置、さらに詳しくは、半導体ウェーハや半導体デバイスチップ等からそれらの特定微小領域を含む微小試料をイオンビームを用いて分離摘出し、前記特定微小領域の観察,分析,計測を行なうための試料を作製する方法及びそのための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年半導体素子の微細化が急速に進み、これら半導体素子の構造解析には、通常の走査型電子顕微鏡(以下、SEMと略記する)の分解能では最早観察できない程の極微細構造の観察が要求されるようになってきており、前記のSEMに代えて、透過型電子顕微鏡(以下、TEMと略記する)による観察が不可欠となってきている。このTEM観察では観察対象を電子ビームが透過する膜厚、例えば100nm程度の厚さに加工する必要がある。このTEM試料作製法として、集束イオンビーム(以下、FIBと称する)加工を用いて試料基板の中の観察すべき部分のみを微小試料としてプローブで摘出する方法がある。この方法については、国際特許公開公報WO99/05506(公知例1)に開示されている。まず、最初に試料基板上の観察領域(TEM観察用薄膜形成領域)にFIB加工等を用いてマーキングを施しておく。次に、2個のマーク200、200’を結ぶ直線の延長上で、前記2個のマークの両外側にFIB201の照射により2個の矩形穴202、202’を設ける(図2(a))。次に、前記マーク200、200’間を結ぶ直線と平行に、かつ一端が矩形穴202’に達し他端が矩形穴202には僅かに達しないようにして、FIB走査によって細長い垂直溝203を形成する。一方の矩形穴202と垂直溝203との間に残された残存領域204は、後に、前記観察領域を含む微小試料を試料基板から分離する際、微小試料を仮保持しておくための支持部となる(図2(b))。前記の工程で水平に保たれていた試料基板面を傾斜させてから、前記マーク200、200’間を結ぶ直線と平行に、かつ、先に形成した垂直溝203とは反対の側に、FIB照射によって傾斜溝205を形成する。ここで、前記した2個のマーク200、200’間を結ぶ直線は試料台(図示省略)の傾斜軸と平行に設定されているので、垂直溝203側に対し傾斜溝205側が上となるように試料基板面を傾斜させる。傾斜溝205は、両矩形穴202、202’間を結んで形成する。傾斜溝205はその底部で先に形成した垂直溝203底部と交わり、その結果、マーク200、200’を含んだクサビ型の微小試料部206が、支持部204だけを残し、試料基板から分離され、支持部204によって片持ち支持された状態となる(図2(c))。次に、試料基板面を水平に戻してから、微小試料部206の支持部204とは反対側端部に試料移送装置のプローブ207の先端部を接触させる。次いで、微小試料部206にプローブ207先端部を固定接続するために、プローブ207先端部を含む領域に、デポジション用ガスを供給しながら、FIB201を照射(走査)して、該FIB照射領域にデポ膜208を形成する。このデポ膜208を介してプローブ207先端部と微小試料部206とが固定接続される(図2(d))。微小試料部206を試料基板から摘出するために、微小試料部206を仮保持している支持部204にFIB201を照射して、スパッタ加工により支持部204を除去して、微小試料部206を保持状態から開放させる(図2(e))。これにより、微小試料209は、試料基板から完全に分離摘出された状態となる(図2(f))。次いで、試料基板から分離摘出された微小試料209をプローブ207先端部に固定接続した状態で微小試料ホルダ210上に移動させる。試料台移動により、微小試料ホルダ210がFIB201の走査範囲内に入ったら、その位置で試料台の移動を停止してから、プローブ201を下方に押し下げ、微小試料209を微小試料ホルダ210上面へと接近させる(図2(g))。微小試料209が試料ホルダ210上面に接触したら、両者の接触部位にデポガスを導入しながらFIB201を照射してデポ膜211を形成し、このデポ膜211を介して微小試料209を微小試料ホルダ210上に固定接続する。形成されたデポ膜211は、その一部で微小試料ホルダ210上に、他の一部で微小試料209の側面に付着して、両者間を固定接続する(図2(h))。次に、前記したデポガスの供給を停止した後、プローブ207と微小試料209とを固定接続しているデポ膜208にFIBを照射して、該デポ膜208をスパッタ除去するか、またはプローブを切断することで、プローブ207を微小試料209から切り離す。これにより、微小試料209は微小試料ホルダ210上に固定保持されて、プローブ207からは完全に自立する(図2(i))。最後に、FIB照射によって、微小試料の観察所望領域が厚さ100nm以下程度の薄膜212になるように薄く仕上げ加工して、一連のTEM試料作製工程を完了する(図2(j))。従来は以上のような工程でTEM試料を作製していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記の公知例1においては、1〜2時間程度でTEM試料作製が可能である。しかし、半導体デバイス製造では、歩留りの向上が即利益の向上に結びつくため、より短TAT(Turn Around Time)での不良解析が望まれる。このため、このTEM試料作製も更なる短時間化が望まれている。前記試料作製工程の中で、FIBアシストデポジションを用いた微小試料の微小試料ホルダへの固定工程では、デポ膜形成のために15分程度の時間を要する。これに対し、TEM試料作製についての内容ではないが、デポを用いずに試料を基板に瞬間に固定できる方法として、アーク放電を用いる方法が特開平9−85437(公知例2)に記載されている。この方法について、図3を用いて説明する。マイクロプローブ301を対象となる金属微小物302の上方に移動する。この時の高電圧直流電源303によるマイクロプローブ301と導電性基板304との間の印加電圧は0Vである(図3(a))。次にマイクロプローブ301を金属微小物302に接触させ、電圧を数十V程度印加する。この印加電圧により静電気力が発生し、マイクロプローブ301の先端に金属微小物302を吸着する(図3(b))。この金属微小物302を引き上げ、導電性基板304の所定の位置の上方に移動する(図3(c))。その所定の位置に金属微小物302を接触させ(図3(d))、この状態で十kV程度の高電圧を印加して、導電性基板304と金属微小物302の間に発生させた接触アーク放電305により、金属微小物302を導電性基板304に接合する(図3(e))。この方法の場合は、アーク放電を用いるため、瞬間的に接合することができる。しかし、この方法をTEM観察試料作製に適用する場合、観察対象である微小試料に10kVもの高電圧を印加すること、微小試料自身がアーク溶接で溶融すること、微小試料に電流が流れることを考えると、不良解析すべき観察対象がこの接合時に変質してしまっている可能性を否定できない。このため、観察対象物の変質を起さない固定法が望ましい。
【0004】
また、前記公知例1や2のように微小試料自身を試料ホルダへ固定する場合、以下の理由で微小試料の高さを確保する必要がある。まず、公知例1のTEM試料の場合は、TEM観察時の微小試料周りは図4に示す通りである。すなわち、微小試料ホルダ210の端面に微小試料209が固定されており、電子線を矢印401のように微小試料209に照射し、透過させることで微小試料209の内部構造を観察する。これを矢印402の方向から見た電子線401が通る位置の断面図が図5(a)である。ここで薄膜212が観察すべき領域である。ここで、微小試料ホルダ210の微小試料209固定面は、できる限り平坦なものを使用するとはいえ、やはり若干の凹凸を有する。このため、微小試料の高さを低くした場合は図5(b)に示す通り、観察領域501を透過した電子線401が微小試料ホルダで遮蔽されてしまい、観察できない場合がある。
【0005】
また、TEM観察では、試料の結晶方向を電子線入射方向に合せたり、わざとずらしたりすることで、構造による像のコントラストを変えたり、格子像を観察しやすくしたりすることが一般に行われる。このため、電子線入射方向(矢印401の方向)に対して微小試料ホルダ210を図5(c)のように傾斜させる場合があるが、微小試料502の高さが小さい場合には観察領域501を透過した電子線401が微小試料ホルダで遮蔽されてしまい、観察できない場合がある。この傾斜角度は、一般には±15度程度以下である。微小試料ホルダ210は、強度等から取扱い易さを考えると30μm程度の厚みを有することが望まれる。この場合、例えば図5(c)のように微小試料502が微小試料ホルダ210の厚み方向の真中に設置されている場合は、15度微小試料ホルダ210を傾斜しても電子線が微小試料ホルダ201によって遮蔽されない領域は、約4μmより上の領域になる。このため、観察領域501の下に少なくとも4μm以上の高さが必要とされる。
【0006】
また、TEMで試料の元素分析を行うためにエネルギー分散型X線分光分析法(EDX)を使用する場合がある。これは、図5(d)に示すように観察領域501を電子線が矢印401の経路を透過する際に、試料内部の原子との相互作用により、原子種に対応したX線503が発生し、このX線をX線検出器504で検出することで試料の元素を同定する方法である。この場合、図5(d)に示すように微小試料502の高さが小さく観察領域501のすぐ近くに微小試料ホルダ210があると、観察試料で散乱された散乱電子505が微小試料ホルダ210にも照射されてしまい、微小試料ホルダ210からX線506が発生してしまい、X線検出器504で微小試料ホルダ210の構成物質がスペクトルとして検出されてしまうため、バックグラウンドノイズとなってしまうという問題が起こる。
【0007】
前記の傾斜観察やEDXの場合を考慮すると、微小試料209の観察領域501はできる限り微小試料ホルダ210から離すことが望まれる。現実的なサイズとしては微小試料209の高さが10μm〜15μm程度が望まれる。このようなサイズの微小試料209を作製する場合、図2の(b)(c)で加工される矩形穴202、202’と垂直溝203と傾斜溝205を含むFIBでの加工体積は約5000μm3と見積もられる。これは30keV、10nAのFIBで加工する場合は、試料がSiデバイスの場合には、30分程度の加工時間が必要である。もちろん、より切れ味がシャープなビームを使用するために、例えばビーム電流を5nAに小さくしたFIBを用いればFIBによる前記加工時間は倍の1時間程度を要する。試料作製時間を短縮するためには、この加工体積を小さくしたいわけであるが、微小試料高さの減少は、微小試料209の下辺を微小試料ホルダ210に固定する限り、前記のような問題を引き起こす。このため、試料作製時間を短縮することが難しかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
従って、本発明の目的は、上述したような従来方法における諸問題を解消できるよう改良された試料作製方法、およびその方法を実施するのに使用して好適な試料作製装置を提供することである。
すなわち、本発明の第1の目的は、微小試料を変質させる可能性が少なく、短時間で微小試料を試料ホルダに固定可能な試料作製装置を提供することである。
本発明の第2の目的は、微小試料の加工体積を小さくしてもTEM観察やEDX分析に問題がない試料作製装置を提供することである。
【0009】
本発明の第3の目的は、微小試料を変質させる可能性が少なく、短時間で微小試料を試料ホルダに固定可能な試料作製方法を提供することである。
本発明の第4の目的は、微小試料の加工体積を小さくしてもTEM観察やEDX分析に問題がない試料作製方法を提供することである。
前記した第1、2の目的を達成するため、本発明の試料作製装置においては、
(1)試料基板を載置する可動の試料台と、試料基板の所望領域近傍に加工ビームを照射し試料基板の所望領域を含む微小試料を形成加工するエネルギービーム光学系と、基板の所望領域近傍に接触させるプローブと、プローブと基板の所望領域近傍部を接続するプローブ・基板接続手段と、微小試料を支持する微小試料ホルダを可動に保持する微小試料ホルダ保持具と、プローブと微小試料ホルダの間に電圧を印加してプローブと微小試料ホルダを通電溶接するプローブ通電回路と、プローブを駆動するプローブ駆動装置と、プローブ駆動装置を制御してプローブと微小試料ホルダを接近させるプローブ位置制御装置とを有する構成とすることで、微小試料変質を抑制し、短時間での微小試料固定が可能な装置となる。また、
(2)試料基板を載置する可動の試料台と、試料基板の所望領域近傍に加工ビームを照射し試料基板の所望領域を含む微小試料を形成加工するエネルギービーム光学系と、基板の所望領域近傍に接触させるプローブと、プローブと基板の所望領域近傍部を接続するプローブ・基板接続手段と、微小試料を支持する微小試料ホルダを可動に保持する微小試料ホルダ保持具と、プローブと微小試料ホルダの間に電圧を印加してプローブと微小試料ホルダを通電溶接するプローブ通電回路と、プローブを駆動するプローブ駆動装置と、プローブ通電回路のプローブと微小試料ホルダ間の電圧印加の後にプローブ駆動装置を駆動してプローブを試料ホルダに接近させるプローブ位置制御装置とを有する構成とすることで、溶接に必要な印加電圧を低く押さえることが可能となり、微小試料変質可能性を更に低減することが可能な装置となる。また、
(3)(1)(2)において、エネルギービーム光学系が、イオンビームを照射するイオンビーム光学系とすることにより、微細な微小試料を作製することが可能となる。また、
(4)(1)〜(3)において、プローブ通電回路がプローブと前記微小試料ホルダ間に掛ける印加電圧が200V以下である構成とすることで、微小試料変質可能性を更に低減することができる。また、
(5)(1)〜(4)において、プローブ・基板接続手段が、プローブと基板間への電圧印加により通電溶接する電圧印加回路を有することにより、更なる短時間化と汚染の少ない清浄な試料作製が可能である。
【0010】
また、 前記した第3、4の目的を達成するため、本発明の試料作製方法においては、
(6)試料基板の観察すべき領域の近傍部にプローブ先端部を固定接続するプローブ接続工程と、観察すべき領域を含む微小試料をプローブ先端部に固定接続された状態で試料基板から分離する微小試料分離工程と、微小試料の下面と微小試料ホルダの間を一定の間隙を持って固定する微小試料固定工程を含む方法とすることで、試料サイズを小さくすることが可能となり、短時間での微小試料作製が可能となる。また、
(7)試料基板の観察すべき領域の近傍部にプローブ先端部を固定接続するプローブ接続工程と、観察すべき領域を含む微小試料をプローブ先端部に固定接続された状態で試料基板から分離する微小試料分離工程と、プローブと微小試料ホルダを接合させるプローブ・微小試料ホルダ接合工程と、微小試料ホルダに固定接続された微小試料からプローブを切断するプローブ切断工程とを含む方法とすることで、試料サイズを小さくすることが可能となり、短時間での微小試料作製が可能となり、更にプローブで確実に微小試料を微小試料ホルダに固定することが可能となる。また、
(8)試料基板の観察すべき領域の近傍部にプローブ先端部を固定接続するプローブ接続工程と、観察すべき領域を含む微小試料をプローブ先端部に固定接続された状態で試料基板から分離する微小試料分離工程と、プローブと微小試料ホルダの間に電圧を印加する電圧印加工程と、プローブと微小試料ホルダを接近させるプローブ接近工程と、プローブと微小試料ホルダを通電溶接するプローブ・微小試料ホルダ溶接工程と、微小試料ホルダに固定接続された微小試料からプローブを切断するプローブ切断工程とを含む方法とすることで、微小試料変質を抑制し、短時間での微小試料固定が可能となる。また、
(9)(8)において、プローブと微小試料ホルダの接近は、電圧印加工程の後に行うことにより、溶接に必要な印加電圧を低く押さえることが可能となり、微小試料変質可能性を更に低減することが可能となる。また、
(10)試料基板の観察すべき領域の近傍部にプローブ先端部を固定接続するプローブ接続工程と、観察すべき領域を含む微小試料をプローブ先端部に固定接続された状態で試料基板から分離する微小試料分離工程と、プローブと微小試料ホルダの間に電圧を印加する電圧印加工程と、電圧印加工程の後に微小試料と微小試料ホルダを接近させる微小試料接近工程と、微小試料と微小試料ホルダを通電溶接する微小試料・微小試料ホルダ溶接工程と、微小試料ホルダに固定接続された微小試料からプローブを切断するプローブ切断工程とを含む方法とすることで、微小試料の微小試料ホルダへの短時間での固定が可能となる。また、
(11)(6)〜(10)において、微小試料分離工程にイオンビーム加工を使用することにより、微細な微小試料を作製することが可能となる。また、
(12)(6)〜(11)において、微小試料が透過型電子顕微鏡試料であることにより、0.1μmオーダの観察薄膜を作製する必要がある試料を従来と比較して充分に短時間で作製することが可能となる。また、
(13)(6)〜(12)において、微小試料が高さ5μm以下であることにより、微小試料を摘出するための周囲加工が必要な体積を従来と比較して減少させることができるため、短時間での試料作製が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。
<実施形態1>
本実施の形態では、本願による試料作製装置の一例について説明する。
【0012】
図1に試料作製装置の構成を示す。試料作製装置は、半導体ウェーハ101等の試料基板を載置する可動の試料台102と、ウェーハ101の観察、加工位置を特定するため試料台102の位置を制御する試料位置制御装置103と、ウェーハ101にイオンビーム104を照射して加工を行うイオンビーム光学系105と、ウェーハ101の近傍を観察するための電子ビーム106を照射する電子ビーム光学系107と、ウェーハ101からの2次電子を検出する2次電子検出器108を有する。イオンビーム光学系105の構成は以下の通りである。イオンを発生するイオン源115は加速電源116により接地電位に対して加速電圧が印加される。イオン源115のイオン放出が不安定な場合には通電加熱電源117により通電加熱を行い、イオン源115の状態改善をする。イオンの引出し電界を形成する引き出し電極118は、引き出し電源119によりイオン源115に対して引出し電圧が印加される。これにより引き出されたイオンビームは、アパーチャ120によりビーム広がりが制限される。このアパーチャ120は、引き出し電極118と同電位である。このアパーチャ120を通過したイオンビームは、集束電源121により集束電圧を印加された集束レンズ122により集束される。集束されたイオンビームは、偏向電源123が印加される偏向器124により、走査、偏向が行われる。偏向されたイオンビームは、対物電源125により対物電圧を印加された対物レンズ126によりウェーハ101表面上に集束される。前記の加速電源116、引き出し電源119、集束電源121、偏向電源123、対物電源125は、イオンビーム光学系制御装置127により制御される。イオンビーム104により加工されたウェーハ101内の微小試料を摘出するプローブ128は、プローブ位置制御装置130で制御されるプローブ駆動装置129で駆動される。プローブ128と微小試料の固定等に使用されるイオンビームアシストデポジション膜を形成するためのデポジションガスを供給するデポジションガス源131はデポジションガス源制御装置132により、その位置、ヒータ温度、バルブ開閉等を制御される。摘出された微小試料を固定する微小試料ホルダ138を保持するための微小試料ホルダ保持具136は試料台102の脇に配置されている。また、プローブ通電回路139はプローブ128と微小試料ホルダ138間に電圧を印加する。本例の場合は、微小試料ホルダ138は導電性の微小試料ホルダ保持具136により固定され、更にこの微小試料ホルダ保持具136は導電性の試料台102上に設置されているため、プローブ通電回路139の配線は試料台102に接続されている。本実施例で用いたプローブ通電回路139の場合は、200V程度まで電圧印加が可能であり、過電流防止に20MΩ内部抵抗を有している。電子ビーム光学系107は電子ビーム光学系制御装置133により電子ビーム照射条件、位置等を制御される。イオンビーム光学系制御装置127、試料位置制御装置103、プローブ位置制御装置130、二次電子検出器108の検出情報を表示する表示装置134、プローブ通電回路139等は、中央処理装置135により制御される。試料台102、微小試料ホルダ保持具136、イオンビーム光学系105、電子ビーム光学系107、二次電子検出器108、プローブ128等は真空容器137内に配置される。
【0013】
ここで、微小試料の微小試料ホルダへの固定について説明する。この固定について特に重要な構成部だけを図1から抜粋した構成を図6に示す。ここでは、プローブ駆動装置129の先端のプローブ128に既に微小試料601が固定されている状態を示している。ここで、本来プローブ駆動機構は20〜30cm程度の大きさであり、微小試料ホルダ138は3mm程度の大きさである。ここでは分かりやすくするために微小試料601やその周りを拡大して描いており、2箇所に描かれているプローブ128は同一の物である。また、試料台102は模式図化している。プローブ通電回路139はプローブ128と微小試料ホルダ138間に電圧を印加できる回路である。但し、本実施例では前記の通り試料台102に電極を取りつけている。もちろんこの電極は、微小試料ホルダ保持具136や微小試料ホルダ138に直接取りつけても良い。このプローブ通電回路139とプローブ位置制御装置は中央処理装置135からの命令に基づいて制御される。即ち、プローブ通電回路139の電圧印加や、プローブ位置制御装置130によるプローブ128の微小試料ホルダ138への接近、接触等について、その順序、タイミング等を制御する。
【0014】
ここで、微小試料601の微小試料ホルダ138への固定時のプローブ位置制御装置130によるプローブ128移動制御について図7を用いて説明する。前記した従来例の場合は、微小試料601を試料ホルダに直接接触させ、FIBアシストデポジション(公知例1)や10kV程度の電圧印加によるアーク溶接(公知例2)により両者を固定していた。これに対して、本願の試料作製装置の場合は、微小試料601自体はプローブ128に支持されたままどこにも触れず、プローブ128が微小試料ホルダ138に接触するように、矢印701の方向にプローブ移動を制御する(図7(a))。ここで予めプローブ通電回路に139によりプローブ128と微小試料ホルダ138間に例えば150V程度の電圧を印加しておき、その状態でプローブ128を微小試料ホルダ138に接触させることで接触点702において溶接される(図7(b))。この溶接はもちろん瞬間であり、従来固定に用いていたFIBアシストデポジションの固定膜形成時間約15分に比べて、約15分の時間短縮となる。
【0015】
ここで、本試料作製装置での電流経路を図8を用いて説明する。経路801が電流経路を示している。当然のことながら、正確には電流は配線内を通るわけであるが、分かり易くする為に経路801は少しずらして描いている。即ち、プローブ通電回路139から接続された試料台102、微小試料ホルダ保持具136、微小試料ホルダ138を通り接触点702を通ってプローブ128からプローブ通電回路に戻る。この場合、電流は微小試料601を通らない。このため、この溶接により微小試料が変質する可能性はほとんどなく、信頼性の高いTEM観察試料を作製することができる。もちろんプローブ通電回路139を微小試料ホルダ保持具136や微小試料ホルダ138に直接接続している場合は、電流経路は図8の経路801とは異なるが、微小試料601に電流が流れないという意味においては同じである。
【0016】
また、本実施例の装置では、試料加工に集束イオンビームを用いるため、サブミクロンサイズの加工も可能であり、精密な試料作製が可能である。但し、ミクロン〜数十ミクロンサイズの試料を作製する場合には、レーザビームを使用することも可能であり、この場合には大気中で本試料作製を実行することも可能である。この場合、プローブ通電回路139による通電溶接も大気中で行うことが可能である。
【0017】
本試料作製装置を用いることで、短時間で、信頼性のある観察用試料作製が可能となる。
<実施形態2>
本実施例では本発明による試料作製方法の詳細について説明する。
【0018】
図9は本試料作製方法の一連のフローを示す図である。ここでは試料としてウェーハを想定して説明する。まず、最初にウェーハ上の観察領域(TEM観察用薄膜形成領域)にイオンビーム加工等を用いてマーキングを施しておく。次に、前記2個のマーク900,900’を結ぶ直線の延長上で、前記2個のマークの両外側にイオンビーム104の照射により2個の矩形穴902,902’を設ける(図9(a))。次に、前記マーク900,900’間を結ぶ直線と平行に、かつ一端が矩形穴902’に達し他端が矩形穴902には僅かに達しないようにして、イオンビーム走査によって細長い垂直溝903を形成する。一方の矩形穴902と垂直溝903との間に残された残存領域904は、後に、前記観察領域を含む微小試料部906をウェーハ101から分離する際、微小試料部906を仮保持しておくための支持部となる(図9(b))。前記の工程で水平に保たれていたウェーハ面を傾斜させてから、前記マーク900、900’間を結ぶ直線と平行に、かつ、先に形成した垂直溝903とは反対の側に、イオンビーム照射によって傾斜溝905を形成する。ここで、前記した2個のマーク900、900’間を結ぶ直線は試料台102(図示省略)の傾斜軸と平行に設定されているので、垂直溝903側に対し傾斜溝905側が上となるようにウェーハ面を傾斜させる。傾斜溝905は、両矩形穴902、902’間を結んで形成する。傾斜溝905はその底部で先に形成した垂直溝903底部と交わり、その結果、マーク900、900’を含んだクサビ型微小試料部906が、支持部904だけを残し、ウェーハ101から分離され、支持部904によって片持ち支持された状態となる(図9(c))。次に、ウェーハ面を水平に戻してから、微小試料部906の支持部904とは反対側端部に試料移送装置のプローブ128の先端部を接触させる。次いで、微小試料部906にプローブ128先端部を固定接続するために、プローブ128先端部を含む領域に、デポジション用ガスを供給しながら、イオンビーム104を照射(走査)して、該イオンビーム照射領域にデポ膜908を形成する。このデポ膜908を介してプローブ128先端部と微小試料部906とが固定接続される(図9(d),(e))。微小試料128をウェーハ101から摘出するために、微小試料部906を仮保持している支持部904にイオンビーム104を照射して、スパッタ加工により支持部904を除去して、微小試料部906を仮保持状態から開放させる。これにより、微小試料601は、ウェーハ101から完全に分離摘出された状態となる(図9(e),(f))。次いで、ウェーハ101から分離摘出された微小試料601をプローブ128先端部に固定接続した状態で微小試料ホルダ138上に移動させる(図9(f),(g))。試料台移動により、微小試料ホルダ138の耳部端面がイオンビーム104の走査範囲内に入ったら、その位置で試料台の移動を停止してから、プローブ128を水平に移動させ、プローブの先端から5μm程度根元側の部分が、水平位置で微小試料ホルダ138の耳部端面から15μm程度離れた位置で停止する。この位置でプローブ通電回路139(図示せず)によりプローブ128と微小試料ホルダ138の間に、例えば150V程度の電圧を印加する。この状態でプローブ128を微小試料ホルダ138の耳部端面に向かって接近させる。(図9(g))。すると、通電溶接によりプローブ128と微小試料ホルダ138が接合点910において固定される。次にプローブ128の接合点910よりも根元側にイオンビーム104を照射してスパッタ加工することによりプローブ128を分離する。(図2(h))。これにより、微小試料601はプローブ128の先端を介して微小試料ホルダ138に固定保持されて、完全に自立する(図9(i))。最後に、イオンビーム104照射によって、微小試料601の観察所望領域が厚さ100nm以下程度の薄膜909になるように薄く仕上げ加工して、一連のTEM試料作製工程を完了する(図9(j))。
【0019】
このように微小試料の固定にプローブと微小試料ホルダ間の通電溶接を使用するため、従来FIBアシストデポジション膜で固定する場合(公知例1)は15分程度必要であったが、本手法では瞬間で完了できるため試料作製時間を短縮することが可能である。
【0020】
こうして作製された微小試料は、図5を用いて説明したような従来例(公知例1)の問題点を回避することができる。即ち、この微小試料601はプローブ128に吊り下げられた状態で空中に存在するわけであり、薄膜909よりも下の領域は基本的には不要であるため試料高さを小さくすることができる。図10に本手法で高さが小さい微小試料を作製した場合の図5に対応するTEM観察状態を説明する。ここでは微小試料ホルダは観察対象である微小試料601から充分離れており、TEM観察には関係無いため図示していない。図5(a)は傾斜観察をする場合であり、電子線経路1001を遮るものは無いため問題無い。また、図5(b)はEDX分析を行う場合であるが、散乱電子1004が試料以外のものに衝突する可能性は小さく、分析対象である薄膜909からのX線1002のみがX線検出器1003に取りこまれるため、ノイズが小さい正確な分析を行うことができる。実際は散乱電子がプローブ128に衝突してX線を発生する可能性もあるが、プローブ128は太さがサブミクロンから3μm程度であり、従来例で問題となる微小試料ホルダは厚さ50μmで幅は3mmと大きく、散乱電子の衝突可能性から判断してもプローブが問題となる可能性は従来例よりも充分小さい。
【0021】
以上のように、プローブと微小試料ホルダを固定する本手法では微小試料サイズを小さくすることが可能である。微小試料を小さくする場合の図9とは異なるイオンビーム加工法を説明する。もともと図9で矩形穴902、902’をある程度の大きさ確保する必要があったのは以下の通りである。垂直溝903や傾斜溝905はアスペクト比が高く、イオンビームスパッタ加工で深く掘ろうとすると、スパッタされた元試料を構成する粒子が壁面に付着し、加工効率が急激に落ちることになる。即ちこのスパッタ粒子の逃げ道を確保することで、深い溝を形成することができる。この逃げ道を確保するためにある程度の大きさの矩形穴902、902’が必要であったわけである。ところが、本発明の手法の場合には、前記の通り深い微小試料である必要は無い。このため、例えば従来15〜18μm程度深く掘っていたところを、本発明では7μm程度掘れば良いことになる。この場合、スパッタ粒子の逃げ道である矩形穴も必要が無くなる。このため、図11や図12のような加工が可能となる。図11は直接観察用薄膜1103を形成する場合である。図11(a)の階段穴1101は後に斜めから薄膜1103の周りをイオンビームで切り込むための覗き角を確保するために、階段形状にしている。垂直溝1102は7μm程度の深さで良い。この試料を傾斜させる。図11(b)ではイオンビーム104の方を傾斜させて記載しているが、実際は試料台を傾斜させている。こうしてイオンビーム104で薄膜1103の周りを切り落とすことで薄膜1103をプローブ128で摘出することができる。図11は概念図として書いているが、正確に方法を記載するならば以下の通りである。図11(b)で薄膜1103の周りをイオンビーム104で切り落とす際に、側面の一部のみを支持部として少し残しておいて、試料台傾斜を戻し、プローブ128を固定した後に試料表面に垂直な方向から支持部をイオンビーム104で除去することで薄膜1103を摘出することができる。この加工法の場合は薄膜1103のみを取り出す方法であるが、図9で説明したような微小試料ホルダに固定した後に薄膜加工を行う場合でも、矩形穴を作製しない方法が可能である。これについて図12を用いて説明する。図12(a)で階段穴1201と垂直溝1202の加工は図11の場合と同じである。但し、微小試料1203の部分は1μm程度の厚さを残すようにしておく。次の図12(b)のイオンビーム104による斜め加工とプローブ128固定も微小試料1203の厚みが厚い以外は図11(b)と同じである。以上の工程で図12(c)のように微小試料を摘出できる。こうして摘出した微小試料1203は図9(g)〜(i)のようにプローブ128と微小試料ホルダの通電溶接とプローブ128切断により微小試料ホルダに固定される。その後、イオンビーム104加工により観察領域を薄膜1204として形成することでTEM試料作製が完了する。この図11や図12の加工の場合には、大体積である矩形穴加工が不要であるため従来例(公知例1)の図2の加工体積と比較してほぼ1桁小さな加工体積で済む。このため例えば標準的な加工の場合、イオンビームスパッタによる微小試料形成加工工程が50分程度から15分程度へと短縮できる。
【0022】
また、この実施例ではTEM試料作製の場合で説明したが、薄膜化工程を片面の断面作製工程とすれば走査型電子顕微鏡試料やその他2次イオン質量分析法やオージェ電子分光法等様々な観察分析用の試料とすることもできる。
【0023】
また、ここではプローブ128と微小試料ホルダ138の固定を通電固定としたが、瞬間接着剤等による固定でも、微小試料601をプローブ128先端に保持された状態で空中に固定することが可能であるため同様の効果が得られる。
【0024】
以上のように本試料作製法を用いることで、微小試料ホルダへの固定時間と、微小試料形成のイオンビームスパッタ加工時間の両方において短時間化が可能であり、不良解析の効率を高めることができる。
<実施形態3>
本実施例では、従来の微小試料底辺のFIBアシストデポジション膜による固定での特長の1つである、1つの微小試料ホルダへの複数微小試料の固定を、プローブを固定する本発明において実現する方法について説明する。
【0025】
前記の通り、従来の微小試料固定法(公知例1)の場合、図13(a)に示すとおり、複数の微小試料1301、1302、1303を固定することができる。本例では半分くらいまで耳部がある微小試料ホルダ210を描いているが、実際は耳部はもっと小さくても良く極端に言えば耳部は必要無い。標準的なTEMホルダはφ3mmの微小試料ホルダが載置可能であるから、10〜15μm程度の長さの微小試料であれば、100個程度固定することも可能である。この場合、1度TEMに導入すれば、連続しての観察が可能であり、観察時間の短縮に繋がる。ところがこれに対し、図13(b)に示すような微小試料ホルダ138を使用する場合、微小試料1304、1305、1306を縦に複数個固定することは可能である。ところが、例えば微小試料1304をイオンビーム104で薄膜加工試料とした場合、このイオンビーム104が微小試料1305や1306に照射されてしまう可能性があり得る。この場合、せっかく作製した微小試料1305や1306が破壊されてしまう可能性があり問題となる。
【0026】
これを解決する微小試料ホルダ形状として図14に示すような微小試料ホルダ1401を使用する。この場合、微小試料1402、1404、1406はプローブ1403、1405、1407で固定されるわけであるが、このプローブ1403、1405、1407が溶接される微小試料ホルダ1401の耳部はそれぞれイオンビーム104から見てずれた位置にあるため観察もし易く、更に微小試料1402の加工時に他の微小試料1405や1406に影響を及ぼすことも無い。ここでは微小試料ホルダ1401の段数を3段で記載しているが、例えば50μm毎に段差を設ければ、数10個の微小試料の固定も可能である。
【0027】
本実施例で説明したような微小試料ホルダを使用することにより、複数個の微小試料を1つの微小試料ホルダに固定できるため、効率的な不良解析が可能になる。
<実施形態4>
本実施例では、通電溶接を用いて微小試料底辺と微小試料ホルダを固定する方法について説明する。
【0028】
従来例で説明した金属微小物をアーク放電を用いて導電性基板に接続す方法(公知例2)では、両者を予め接触させた状態で10kV程度の電圧を印加することにより溶接を行う。しかし、これに対して本発明の目的はTEM観察試料を作製することであり、10kV程度が印加され溶接されることにより、観察すべき微小試料が変質してしまう可能性が否定できない。このため、より低エネルギーでの溶接が望まれる。これを実現する方法を図15を用いて説明する。本実施例の場合はプローブ通電回路139を図15(a)に示すように電源1501と保護抵抗1502とスイッチ1503で構成している。まず微小試料601やプローブ128が微小試料ホルダ138に接触していない状態でスイッチ153を入れ、微小試料601と微小試料ホルダ138間に電圧を印加する。この電圧は例えば150V程度と従来例の場合と比較して2桁ほど小さい。この状態でプローブ128を駆動し、微小試料の底辺を微小試料ホルダに接近させる(図15(b))。すると、通電溶接により微小試料601の底辺と微小試料ホルダ138が接合点1504において固定される(図15(c))。ここで、スイッチ1503を切り電圧印加を停止する。そののちプローブ128をイオンビーム加工で切断し、退避することで微小試料601が微小試料ホルダ138上に自立した状態にすることができる(図15(d))。図15ではスイッチ1503で印加電圧のオン、オフを制御する場合を説明したが、電源1501を可変電圧にして制御してももちろん良い。
【0029】
以上のように本手法の場合は、通電溶接を用いるため、FIBアシストデポジション膜で固定する従来例(公知例1)に比べて短時間での試料作製が可能であり、更に本手法は150V程度電圧印加後に接近させることにより溶接可能であることから、接触状態からの10kV印加により溶接する従来例(公知例2)と比べて試料変質の危険性を抑制することが可能である。
<実施形態5>
本実施例では、プローブと微小試料ホルダを接触状態から溶接する方法について説明する。
【0030】
前記実施形態1、2の場合にはプローブ通電回路によるプローブと微小試料ホルダ間の電圧印加後にプローブを移動させて溶接する場合を説明したが、溶接点の位置を確実に制御したいという場合は、やはり予め接触させた状態で溶接できた方が有利である。この場合には図16に示すようにプローブ通電回路139をパルス発生器1601を用いて構成する。まずパルス発生回路がパルスを発生させない状態でプローブ移動によりプローブ128と微小試料ホルダ138を接合したい点1602にて接触させる(図16(a))。この状態でパルス発生器1601でパルス電圧をプローブ128、微小試料ホルダ138間に印加することにより接触点1602にて両者が溶接される。本手法の場合は、図8の場合と同様に微小試料601には電流が流れないため、従来例(公知例2)のように対象物自身を溶接する場合と比較して試料が変質することもない。この後、プローブ128をイオンビームで切断すれば微小試料ホルダへの固定は完了する。
【0031】
本手法を用いることにより、確実な位置での微小試料ホルダへのプローブ固定が可能となる。
<実施形態6>
本実施例では、プローブと微小試料の固定にも通電溶接を使用する装置について説明する。
【0032】
実施形態2では図9(d)で説明したようにプローブ128と微小試料部906の固定にはFIBアシストデポジション膜を908使用したが、この形成にも数分を要する。ところで、前記実施形態では、微小試料ホルダへ固定する場合に通電溶接を利用する場合について説明したが、この通電溶接はその前工程である微小試料とプローブの固定にも利用できる。この構成を図17に示す。ウェーハ101は試料台102と電気的にも導通が取れている。このため、プローブ通電回路139による電圧印加は、プローブ128とウェーハ101間にかかることになる。ここで、電圧をかけた状態でプローブ128先端を微小試料部906に接近させると通電溶接により両者が接合される。また、実施形態5で説明したように先に微小試料部906にプローブ128先端に接触させた状態でパルス電圧を印加しても溶接することが可能である。また、この溶接を利用する方法の場合は、FIBアシストデポジションの場合のように、ウェーハ101を含む試料を汚染する可能性がほとんど無いという特徴もある。
【0033】
以上のように、微小試料のプローブへの固定にも通電溶接を用いることにより、更なる短時間化が可能であり、更に清浄な試料作製も実現できる。
【0034】
【発明の効果】
本発明の試料作製装置と試料作製方法を用いることで、解析対象である微小試料の微小試料ホルダへの固定時間と、微小試料形成のためのスパッタ加工時間の両方において短時間化が可能であり、解析試料作製の高速化が実現でき、不良解析の効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願による試料作製装置の1実施の形態を示す全体構成図。
【図2】従来の試料作製法(公知例1)を示す図。
【図3】従来の金属微小物溶接法(公知例2)を示す図。
【図4】TEM観察時の微小試料と電子線経路の位置関係を示す図。
【図5】微小試料サイズ縮小による観察、分析への影響を示す図。
【図6】プローブと微小試料ホルダの溶接に主要な構成部を示す図。
【図7】溶接のためのプローブ駆動を示す図。
【図8】溶接時の電流経路を示す図。
【図9】本願による試料作製方法の1実施の形態を示すフロー図。
【図10】本願の微小試料の観察状態を示す図。
【図11】浅い微小試料の加工法(薄膜のみ形成)を示す図。
【図12】浅い微小試料の加工法(後に薄膜加工)を示す図。
【図13】1微小試料ホルダへの複数微小試料の固定法を示す図。
【図14】本願手法での1微小試料ホルダへの複数微小試料の固定法を示す図。
【図15】微小試料を微小試料ホルダに溶接するフローを示す図。
【図16】プローブと微小試料ホルダを接触後に溶接する手法を示す図。
【図17】プローブと微小試料部を溶接する構成を示す図。
【符号の説明】
101…ウェーハ、102…試料台、103…試料位置制御装置、104…イオンビーム、105…イオンビーム光学系、106…電子ビーム、107…電子ビーム光学系、108…二次電子検出器、115…イオン源、116…加速電源、117…通電加熱電源、118…引き出し電極、119…引き出し電源、120…アパーチャ、121…集束電源、122…集束レンズ、123…偏向電源、124…偏向器、125…対物電源、126…対物レンズ、127…イオンビーム光学系制御装置、128…プローブ、129…プローブ駆動装置、130…プローブ位置制御装置、131…デポジションガス源、132…デポジションガス源制御装置、133…電子ビーム光学系制御装置、134…表示装置、135…中央処理装置、137…真空容器、138…微小試料ホルダ、139…プローブ通電回路、200、200’…マーク、201…FIB、202、202’…矩形穴、203…垂直溝、204…支持部、205…傾斜溝、206…微小試料部、207…プローブ、208…デポ膜、209…微小試料、210…微小試料ホルダ、211…デポ膜、212…薄膜、301…マイクロプローブ、302…金属微小物、303…高電圧直流電源、304…導電性基板、305…アーク放電、401…電子線、402…矢印、501…観察領域、502…微小試料、503…X線、504…X線検出器、505…散乱電子、506…X線、601…微小試料、701…矢印、702…接触点、801…経路、900、900’…マーク、902、902’…矩形穴、903…垂直溝、904…支持部、905…傾斜溝、906…微小試料部、908…デポ膜、909…薄膜、1001…電子線経路、1002…X線、1003…X線検出器、1004…散乱電子、1101…階段穴、1102…垂直溝、1103…薄膜、1201…階段穴、1202…垂直溝、1203…微小試料、1204…薄膜、1301、1302、1303…微小試料、1304、1305、1306…微小試料、1401…微小試料ホルダ、1402、1403、1404…微小試料、1405、1406、1407…プローブ、1501…電源、1502…保護抵抗、1503…スイッチ、1504…接合点、1601…パルス発生器、1602…接触点。

Claims (13)

  1. 試料基板を載置する可動の試料台と、前記試料基板の所望領域近傍に加工ビームを照射し前記試料基板の所望領域を含む微小試料を切り出すためのエネルギービーム光学系と、前記基板の所望領域近傍にその一部を接触させるためのプローブと、前記プローブと前記基板の所望領域近傍部を固定するためのプローブ・基板接続手段と、前記微小試料を支持する微小試料ホルダを可動に保持する微小試料ホルダ保持具と、前記プローブと微小試料ホルダの間に電圧を印加して前記プローブと前記微小試料ホルダを通電溶接するプローブ通電回路と、前記プローブを駆動するプローブ駆動装置と、前記プローブ駆動装置を制御してプローブと微小試料ホルダを接近させるプローブ位置制御装置とを有することを特徴とする試料作製装置。
  2. 前記プローブ位置制御装置は、前記プローブと前記微小試料ホルダ間に電圧印加した後に前記プローブ駆動装置を駆動してプローブを試料ホルダに接近させるものであることを特徴とする請求項1記載の特徴とする試料作製装置。
  3. 前記エネルギービーム光学系が、イオンビームを照射するイオンビーム光学系であることを特徴とする請求項1記載の試料作製装置。
  4. 前記プローブ通電回路を用い、かつ、前記プローブと前記微小試料ホルダ間の印加電圧が200V以下であることを特徴とする請求項1記載の試料作製装置。
  5. 前記プローブ・基板接続手段が、前記プローブと前記基板間への電圧印加により通電溶接する電圧印加回路を有することを特徴とする請求項1記載の試料作製装置。
  6. 試料基板の所望領域にプローブ先端部を固定するプローブ・試料固定工程と、その固定状態を保ったままで、前記基板から前記所望領域を切り出し、前記所望領域を前記試料基板から分離する微小試料分離工程と、前記微小試料を微小試料ホルダの所望位置上へ移動させ、前記プローブと前記微小試料ホルダの固定により前記微小試料を前記微小試料ホルダ固定し、その後に前記微小試料の固定された前記プローブのうちその先端部分近傍で前記プローブを切断する工程とを有することを特徴とする試料作製方法。
  7. 前記微小試料の下面と前記微小試料ホルダの間を一定の間隙を保って両者を固定することを特徴とする請求項6記載の試料作製方法。
  8. 前記プローブと前記微小試料ホルダを通電溶接するプローブ・微小試料ホルダ溶接工程有することを特徴とする請求項6記載の試料作製方法。
  9. 前記プローブと前記微小試料ホルダの接近は、前記通電溶接のための電圧印加工程の後に行うことを特徴とする請求項8記載の試料作製方法。
  10. 試料基板の観察すべき領域の近傍部にプローブ先端部を固定するプローブ固定工程と、前記観察すべき領域を含む微小試料を前記プローブ先端部に固定された状態で前記試料基板から分離する微小試料分離工程と、前記プローブと微小試料ホルダの間に電圧を印加する電圧印加工程と、前記電圧印加工程の後に前記微小試料と前記微小試料ホルダを接近させる微小試料接近工程と、前記微小試料と前記微小試料ホルダを通電溶接して固定する微小試料・微小試料ホルダ溶接工程と、前記微小試料ホルダに固定接続された前記微小試料から前記プローブを切断するプローブ切断工程とを有することを特徴とする試料作製方法。
  11. 前記微小試料分離工程にイオンビーム加工を使用することを特徴とする請求項10記載の試料作製方法。
  12. 前記微小試料が透過型電子顕微鏡用試料であることを特徴とする請求項10記載の試料作製方法。
  13. 前記微小試料の高さは5μm以下であることを特徴とする請求項10記載の試料作製方法。
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