JP4087850B2 - 入力信号を出力信号にダウンミキシングする装置および方法 - Google Patents

入力信号を出力信号にダウンミキシングする装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、アナログまたはデジタル通信技術に関し、特に、入力信号をダウンミキシングする受信構造に関する。
例えば、移動無線通信で用いられる現在の通信技術で素早く配信することは、高周波レシーバ(RFレシーバ)の設計に大きな課題を与えている。一方では、低価格で効率的な受信構造に対する重要性が高まっている。好ましくはデジタル技術を用いて、これをますます小型化している移動受信部に使用することができる。このため、受信構造または受信構造の各部をそれぞれ、例えば、MOS技術(MOS=金属酸化物半導体)を用いて実現しようとすることが重要になっている。一方では、ますます高速化する通信速度に関して、このような通信信号を例えば、キャリア周波数が関連付けられているある周波数範囲から選択可能な中間周波数が関連付けられている別の周波数範囲に十分正確に変換する受信構造を用いることが重要になっている。従って、データを正確に復調し検出することは、特にビット誤り率を低くすることに関して好ましい。
例えばGSM規格またはUMTS規格といったまったく異なる移動無線規格が広く使用されるようになり、例えば、異なる移動無線規格に関連付けられているダウンミキシング受信信号の受信装置に用いることができるように、受信構造には柔軟性が必要である。このため、レシーバのコンセプトには、適したRFレシーバを用いることにより、できるだけ多くの規格を利用しやすくすることが必要である。このようなレシーバを設計するには、コスト、サイズおよび消費電力を別にして、集積のレベルと共にできるだけ早く各試作品の市場性のある地位(商品化までの期間)を得ることが決定的に重要である。
高周波信号をダウンミキシングする最も簡単なアプローチは、ホモダインレシーバ(ダイレクトダウンレシーバまたはゼロ中間周波数レシーバ)である。図1では、従来技術として周知のホモダインレシーバの基本構成が示されている。
図1に示すレシーバは、受信アンテナ101と、バンドパスフィルタ(RFバンドパス)103と、低雑音増幅器105(LNA)と、分岐点107と、いずれも制御可能な第1のミキサ109および第2のミキサ111と、第1のローパスフィルタ113と、第2のローパスフィルタ115と、復調器117とを含む。
アンテナ101を介して受信された入力信号はまず始めにバンドパスフィルタ103で濾波されて、LNA105に供給される。バンドパスフィルタで濾波されて増幅された受信信号は、分岐点107で、第1の部分受信信号と第2の部分受信信号とに分割される。第1の部分受信信号はミキサ109に供給され、第2の部分受信信号はミキサ111に供給される。ミキサ109は第1の制御信号cos(ωTt)を用いて制御され、第2のミキサ11は第2の制御信号sin(ωTt)を用いて制御される。ωTはここではキャリア周波数を表し、受信された高周波入力信号に関連付けられている。したがって、2つのミキサ109および111は受信信号をベースバンドミキシングする。ベースバンドミキシング後に得られるIおよびQの直交成分は、それに続く復調器117による復調を行う所望のチャネルを選択するために、ローパスフィルタ113および115にそれぞれ供給される。次に、直交成分が復調器117に供給されて、用いられる変調形式(例えば、直交振幅変調)にしたがって復調されるので、これに続いて、送信されたデータの検出が行われる。
図1に示すホモダインレシーバの欠点は、ミキサ109および111に必要な2つの制御信号を、ローカルオシレータで生成しなければならないことである。ローカルオシレータは、キャリア周波数と同じ振動周波数を含む。高周波数の可変オシレータ周波数を生成することは難しいことがわかる。また、I/Q変調信号をダウンミキシングするためには、非常に正確でなくてはならないだけでなく、位相が90度シフトした2つの出力信号を生成しなければならない。わずかな偏移(I/Q不整合、例えばQAM変調の場合(QAM=直交振幅変調)により、信号空間表示に歪みを引き起こすことになり、振幅および位相誤差が共に発生する。これにより、ビット誤り率(BER)が増加する。この不整合は、例えば、各ミキサ109またはミキサ111で発生する振幅または位相誤差により引き起こされる。
図2に示すホモダインレシーバのさらなる欠点は、ベースバンドミキシング後に、DC電圧比が干渉信号としてベースバンドに発生して、所望の信号に干渉するようになることである。しかしながら、これらのDC電圧比はキャパシタ(交流結合)を用いて除去することができるが、ここでは狭帯域の濾波が必要となり、長い整定時間がかかる。例えば、TDD信号(TDD=タイムドメインデュプレックス)を用いると、信号を時間に間に合うように受信できないということになる。
図1に示すホモダインレシーバの別の欠点は、ノイズが特に各ミキサ109、111の各出力で多段増幅されることである。ノイズを直接ベースバンドに変換することにより、この低周波数範囲ではノイズレベルが完全に1/fノイズで占められる。図1に示すようなホモダインレシーバを、MOS技術を用いて製造する場合、特にMOSトランジスタを用いると1/fノイズが強く作用して、例えば、ホモダインミキサを製造するためのCMOS技術を用いることができなくなってしまう可能性がある。
例えば、各ミキサ109または111を制御する際の誤差により、不整合が発生することがある。例えば、各ミキサ109および111内の各部分受信信号との乗算に用いられる2つの制御信号の間に位相差が存在すると、復調器117の入力に加えられる直交成分が互いに正確に90度位相シフトせず、ビット誤り率が増加することになる。オシレータ周波数がキャリア周波数から偏移すると、信号はさらにベースバンドに正確にシフトしないので、それに続く復調が複雑になり、ビット誤り率が増加することになる。
この他に、例えばGSMまたはUMTS受信信号の場合のように異なる対応キャリア周波数をそれぞれ有する受信信号をダウンミキシングする必要がある場合、図1に示すようなホモダインレシーバを用いることには問題があるというのは、ローカルオシレータは広い周波数範囲でそれぞれ同調可能である必要があるが、実際は低コストで実施することは困難である。
上述の問題のため、高周波信号をダウンミキシングするには、ヘテロダインレシーバが用いられることがある。図2は、従来技術で周知のヘテロダインレシーバを示す。これは、受信構造が「ハートレー構造」として周知のものである。
図1に示すホモダインレシーバとは異なり、図2に示すヘテロダインレシーバでは、分岐点107の後段で得られる2つの部分受信信号は、高周波受信信号のキャリア周波数とは異なるオシレータ回路周波数(ωLO)を有する制御信号によりそれぞれ制御されるミキサ109および111に供給される。この他に、図2に示すヘテロダインレシーバは、ミキサ111の出力に送られる信号が供給される位相シフタ201を含む。ミキサ109および位相シフタ201の出力信号は加算器203に供給され、加算器203の出力信号はさらに分岐点205で分岐されるので、第1の2051および第2の2053部分信号となる。第1の部分信号2051は第3のミキサ207に供給され、第2の部分受信信号2053は第4のミキサ209に供給される。第3のミキサ207はここでは制御信号cos(ωIFt)を用いて制御され、第4のミキサ209は制御信号−sin(ωIFt)を用いて制御される。ミキサ207および209の各出力となった部分受信信号は、それぞれローパスフィルタ113および115に供給されて、次に復調器117で復調される。
受信信号の2つの部分成分は、まず始めに第1のミキサ109および第2のミキサ111を用いて、2つの制御信号の周波数ωLOに依存する適切な中間周波数に変換される。アンギュラーオシレータ周波数がωLOであるローカルオシレータを用いて、2つの制御信号が生成される。ローカルオシレータ信号の周波数がすでにキャリア周波数に対応していないので、ミキサ109および111の出力において、混合成分が、図2に図示しない適切な濾波により除去されることになる。この他に、ミキサ109および111の出力において、オシレータ周波数fLO近傍の中間周波数を倍にすることにより、信号比が互いに分離することになる。チャネルを選択するためには、1つの信号比のみを選択する必要があるが、これはIF信号を単に濾波するだけでは不可能である。
チャネルを濾波するためには、従来技術で周知のように、ミキシングする前にイメージ周波数除去フィルタを用いて受信信号が第1の中間周波数に濾波されることがある。しかしながら、このアプローチの欠点は、十分な品質のコイルを製造することが難しいために、MOS技術でこのようなフィルタを製造することが難しいことである。このため、このような要素は個別に構成される必要があるので、チップに集積されないようにしている。ここでは、例えばSAWフィルタ(SAW=表面弾性波)、セラミックまたは誘電体フィルタをフィルタとして用いることができる。イメージ周波数除去フィルタを用いる代わりに、図2に示すヘテロダインレシーバの場合のように、三角関数の定理を用いてイメージ周波数を除去することができる。ここでは、位相シフタ201を用いてミキサ111の出力信号がさらに90度位相シフトされるので、加算器203で加算された後で、イメージ周波数を除去することができる。その後、ミキサ207および209を用いて、第1の部分信号2051および第2の部分信号2053が、制御信号のアンギュラー周波数ωIFに依存する第2の中間周波数に変換される。ローパス113および115により低域濾波した後、直交成分が復調されて、復調されたデータが検出される。
加算器203に送られる信号の間で180度位相差を達成するために、別のミキサ対を用いて、ミキサ109および111の出力信号をさらに別の中間周波数に変換する場合には、図2に示す位相シフタ201を省略することができる。
図3は、従来技術で周知のヘテロダインレシーバの基本構成を示す。これは、D.ヴェルヴィエ(Verver)による文献:単側波帯信号の生成および検出を行う第3の方法(A third method of generation and detection of single sideband signals)”、Proc.IR
E、第44巻、1956年、から「ウィーバー構造」の名で周知のイメージ周波数除去レシーバである。
図2に示すヘテロダインレシーバとは異なり、図3に示す受信構造は、第5のミキサ301および第6のミキサ303を備える。ミキサ109および111は、それぞれ、制御信号cos(ωLO1t)および−sin(ωLO1t)を用いて制御されるので、各部分受信信号は第1の中間周波数に変換される。変換された部分受信信号は、ミキサ301および303でさらに第2の中間周波数に変換される。このために、ミキサ301および303は、それぞれ制御信号cos(ωLO2t)および−sin(ωLO2t)を用いて制御される。これにより、図3に図示しない可能な濾波を行った後で、ミキサ109および111の出力信号は第2の中間周波数に変換される。ミキサ301および303の出力信号を加算器203で加算しているため、信号比はすでにイメージ周波数を理想的に除去するようになっているので、加算器203の出力で1つの側波帯信号になる。
図2または図3に示すヘテロダインレシーバの1つの欠点は、ミキサ301の出力のI成分とミキサ303の出力のQ成分との間の不整合により、低いイメージ信号減衰となることである。例えば、製造上特有な部品の許容誤差に起因する、ミキサ301および303の出力における信号間のわずかな位相または振幅偏移が、イメージ周波数除去を低下させることになる。例えば、ミキサ109および111を制御する2つの制御信号が正確に互いに90度位相シフトしない場合には、位相または振幅偏移が発生する。ミキサ301および303を制御する2つの制御信号が、正確に90度に位相シフトしない場合にも、同じ問題が発生する。図2および図3に示すヘテロダインレシーバはアナログ設計なので、I成分とQ成分との間の不整合を除外することができない。
図2または図3に示すヘテロダインレシーバの別の欠点は、例えばマルチスタンダード受信の場合のように、異なるキャリア周波数が入力信号に関連付けられている場合には、例えば、高周波入力信号を第1の中間周波数に変換するのに十分な融通性を持っていないことである。このように融通性がない理由は、ローカルオシレータを用いた類推から各制御信号が生成されているからである。例えば、ミキサ109および111の出力において、それぞれ異なった関連するキャリアを有する異なる高周波受信信号を第1の中間周波数に変換するためには、ミキサ109および111に対し、2つの制御信号を生成するローカルオシレータが、十分正確に広い周波数範囲で同調可能である必要がある。ミキサ109および111の出力で得られる2つの信号が、2つの制御信号の間での不正確な90度シフトにより不整合になっている場合には、ミキサ301および303によるアナログ変換のために、得られるI成分およびQ成分の位相を補正できないので、この不整合が伝搬されてしまう。
図2および図3に示す従来技術によるヘテロダインレシーバの別の欠点は、アナログ構成要素が用いられているので、高価で集積することが難しいことである。この他に、アナログミキサ109、111、301、303、207および209が用いられているために、正確な乗算が不可能なので、各信号の正確な中間周波数変換が行えず、ビット誤り率が増加することになる。この他に、アナログ構成要素の非直線性のところでさらに相互変調周波数が発生し、これが干渉して、さらにビット誤り率を増加させることになる。この他に、位相または振幅に関して、加算器203の入力に送られる部分受信信号のわずかな偏移がイメージ周波数除去に大きく作用し、さらにビット誤り率を増加させることになる。このため、減衰に関して、2つの部分受信信号ができるだけ対称的に送信される経路を構成することと、ミキサの各制御信号を生成するのにできるだけ安定性のあるオシレータを用いることが必須である。これにより、このようなヘテロダイン構造ではコストが非常に増大することになる。用いるミキサをすべてアナログで実施しているため、ノイズ性能に関してミキサを最適化する必要がある。しかしながら、これは非常に費用がかかる。それぞれ異なるキャリア周波数を持つ受信信号をダウンミキシングする受信構造が用いられる場合には、動作範囲が広い帯域にわたるため、ミキサに対する要求が増すことになるからである。
本発明の目的は、受信信号をダウンミキシングする効率的なコンセプトを提供することである。
この目的は、請求項1に記載の入力信号をダウンミキシングする装置または請求項17に記載の入力信号をダウンミキシングする方法により達成される。
入力信号を出力信号にダウンミキシングする新規の装置は、第1の入力信号および第2の入力信号を第1の中間周波数で生成する手段であって、互いに所定の第1の位相関係で第1の受信信号および第2の受信信号を生成するために実行される生成手段と、第1の受信信号のデジタル表現を得るために第1の受信信号を第1の中間周波数でアナログ/デジタル変換し、第2の受信信号のデジタル表現を得るために第2の受信信号をアナログ/デジタル変換するコンバータ手段と、第1の受信信号のデジタル表現と第2の受信信号のデジタル表現との間の位相差を検出する位相検出手段と、第1の受信信号のデジタル表現を第2の中間周波数に変換する第1のミキサ手段と、第2の受信信号のデジタル表現を第2の中間周波数に変換する第2のミキサ手段と、第1のミキサ手段を第1の周波数を含む第1の制御信号で制御し、第2のミキサ手段を第2の周波数を含む第2の制御信号で制御するミキサ制御手段であって、第1および第2の制御信号が所定の位相差を含むミキサ制御手段と、第1のミキサ手段および第2のミキサ手段の出力信号を加算する加算手段と、を備え、生成手段および/またはミキサ制御手段を制御するために位相検出手段が実行されて、第1のミキサ手段および第2のミキサ手段の出力信号が互いに所定の位相関係になり、イメージ周波数除去を行う。
本発明は、ダウンミキシング装置の各部をデジタル的に実行する際に、ダウンミキシングで正確なイメージ周波数除去が行われるという知見に基づくものである。
本発明の利点は、第1の受信信号と第2の受信信号との間の可能な位相、周波数または振幅差を位相検出手段でデジタル的に検出することができるので、イメージ周波数除去を正確におこなうことができることである。よって、第1の中間周波数での可能な信号間の不整合および/または第2の中間周波数での可能な信号間の不整合を補正することができる。
本発明の別の利点は、新規の装置の性能決定部品を実行してデジタル信号処理を行うので、新規のダウンミキシング装置は基本的に集積可能である。その他に、これにより、製造コスト、消費電力および占有面積を低減することになる。
本発明の別の利点は、第1の受信信号および/または第2の受信信号の各デジタル表現の変換がデジタル的に行われることである。したがって、ダウンミキシングをデジタル乗算に緩和することができ、このことは効率的なデジタルアルゴリズムを用いてコスト効率よく実現できる。デジタルミキサ手段を制御するために、各制御信号がデジタル的に生成されるので、制御信号間の所望の周波数および位相シフトを正確に実行できる。このために、ローカルオシレータおよび位相シフタのどちらも用いる必要はない。これにより、一方では、製造コストが低くなり、他方では、各ミキサ入力信号を第2の中間周波数に正確に変換するようになるので、効率的なイメージ周波数除去を別にして、ビット誤り率と、それに続く復調および検出も低減する。
本発明の別の利点は、第1の受信信号および/または第2の受信信号のデジタル表現の周波数、位相および/または振幅を、適するように選択したアルゴリズム、例えばすでに述べたCORDICアルゴリズムで計算することができることである。これにより、可能な位相、周波数または振幅誤差エラーを正確に素早く計算して、次のステップで補正することができる。
本発明の別の利点は、新規のダウンミキシング装置をマルチスタンダードレシーバに用いることができることである。マルチスタンダードレシーバは、それぞれ異なるキャリア周波数が関連付けられている受信信号を受信することに用いられるという事実により、特に際立っている。
本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照にして、以下により詳細に説明する。
図4では、入力信号をダウンミキシングする新規の装置の一実施の形態を示す。入力信号は、第1の中間周波数で第1の受信信号4011および第2の受信信号4013を生成する手段401に供給される。第1の受信信号4011および第2の受信信号4013は、コンバータ手段403で受信される。コンバータ手段403は、第1の受信信号4011のデジタル表現4031および第2の受信信号4013のデジタル表現4033を生成する。
第1の受信信号4011のデジタル表現4031は、位相検出手段405および第1のミキサ手段407に供給される。第2の受信信号4013のデジタル表現4033は、位相検出手段405および第2のミキサ手段409に供給される。図4に示す新規のダウンミキシング装置の実施の形態は、さらに、第1の制御信号4111を用いて第1のミキサ手段407を制御し、第2の制御信号4113を用いて第2のミキサ手段409を制御するミキサ制御手段411を含む。第1のミキサ手段407の出力信号および第2のミキサ手段409の出力信号は、第1および第2のミキサ手段の出力信号を加算する加算手段413に供給され、加算手段413は、出力信号を生成する。位相検出手段405は、さらに、ミキサ制御手段411を制御する第1の信号4051と、生成手段401を制御する第2の信号4053とを生成する。
以下に、図4に示す新規のダウンミキシング装置の本実施の形態の機能を説明する。
生成手段401が、高周波信号とすることができる入力信号を受信し、入力信号に基づいて、第1の中間周波数で第1の受信信号4011および第2の受信信号4011を生成する。ここでは、第1の受信信号4011および第2の受信信号は、互いに所定の第1の位相関係を有する。第1および第2の受信信号を生成するために、生成手段401は、例えば、関連するキャリア周波数を有する入力信号に基づく第1の中間周波数で第1および第2の受信信号を生成するバランスリング変調器を有することができる。しかしながら、生成手段401は、例えば、これにより2つの受信信号4011および4013を第1の中間周波数で生成することができる適切に制御されたアナログミキサ等の他の手段を備えることが考えられる。第1の受信信号4011および第2の受信信号4013が、同じ周波数で位相に関して90度ずれている場合には、これらの信号は直交信号であり、第1の受信信号4011が例えばI成分を表し、第2の受信信号4013がQ成分を表す。しかしながら、好ましくは、生成手段401により、第1の受信信号4011と第2の受信信号4013との間で所望の位相関係が形成されるので、所定の第1の位相関係が形成されることになる。2つの受信信号4011および4013は、次に、アナログ/デジタル変換するために第1の中間周波数でコンバータ手段403に供給される。コンバータ手段403は、例えば、経路ごとにそれぞれアナログ/デジタルコンバータを備えることができる。あるいは、しかしながら、このために適切にクロックされ制御されたアナログ/デジタルコンバータを用いてアナログ/デジタル変換が行われることが考えられる。2つのアナログ/デジタルコンバータを用いる場合には、サンプリング定理を保持して、第1の受信信号4011の1つのデジタル表現4031と、第2の受信信号4013の1つのデジタル表現4033とが、それぞれ生成される。例えば、アナログ/デジタルコンバータを1つだけ用いる場合には、例えば、第1の受信信号4011と第2の受信信号4013とを交互に用いて、アナログ/デジタルコンバータを制御することができる。例えばこれを、アナログマルチプレクサを用いて実施することができる。アナログ/デジタルコンバータが十分高いサンプリングレートを備えている場合、例えば、サンプリング定理を保持するのに必要なものの数倍のサンプリングレートを備えている場合には、アナログ/デジタルコンバータの出力において第1の受信信号4011のデジタル表現4031と第2の受信信号4013のデジタル表現4033とを常に得ることができる。
受信信号を第1の中間周波数に変換して、アナログ/デジタル変換を行った後、デジタル信号が存在しているので、位相検出手段405、第1のミキサ手段407、ミキサ制御手段411、第2のミキサ手段409および加算手段413をデジタル的に実行することができる。この場合、第1の受信信号4011のデジタル表現4031と第2の受信信号のデジタル表現4033とは、デジタルミキシングで第2の中間周波数に変換される。デジタルミキシングは、第1のミキサ手段407および第2のミキサ手段409で実行される。信号4031および4033を第2の中間周波数に変換するために、第1のミキサ手段407および第2のミキサ手段409は、デジタル制御信号4111および4113を用いてミキサ制御手段411により制御される。第1の制御信号4111および第2の制御信号4113がデジタルなので、第1の制御信号4111および第2の制御信号4113を含む第1の周波数を、ミキサ制御手段411で正確に設定することができる。この他に、正確に設定した所定の第1の位相差を含むように、制御信号4111および4113を、ミキサ制御手段411で生成することができる。信号4031および4033をデジタル変換して、第1のミキサ手段407および409をデジタル制御することにより、加算手段413が2つの出力信号を加算した後、正確なイメージ周波数除去を行う特性を有するように、2つのミキサ出力信号を常に生成することができる。しかしながら、この前提条件は、受信信号4011および受信信号4013間の不整合と第1の受信信号4011のデジタル表現4031および第2の受信信号4013のデジタル表現4033間の不整合とを低減することである。このことは特に、第1のミキサ手段407および第2のミキサ手段409の2つの出力信号が、互いに所定の第2の位相関係を有することを意味しているので、加算により最適なイメージ周波数除去が行われる。例えば、除去されるべきイメージ周波数信号比が互いに正確に180度シフトしていない場合には、加算手段413で加算した後でも完全に除去されないので、出力信号が干渉イメージ周波数信号比を含むことになる。
イメージ周波数比の除去に必要な第1のミキサ手段407および第2のミキサ手段409の出力信号の第2の位相関係を設定するために、まず始めに、ミキサ制御手段が生成した第1の制御信号4111および第2の制御信号4113の第1の位相差と第1の周波数とを共に、正確に設定することが必要である。2つのミキサ出力信号の所望の第1の位相関係を設定するために、位相検出手段405により、まず始めにデジタル信号4031および4033の位相が第1の中間周波数で検出される。しかしながら、2つのデジタル信号4031とデジタル信号4033との間の位相シフトが第1の中間周波数でアルゴリズム的に検出されるように、本発明の位相検出手段405を実行することができる。信号4031および/または4033の各位相あるいは2つの信号4031と4033との間の位相シフトのいずれかを検出するためには、例えば上述のCORDICアルゴリズムを用いることができる。CORDICアルゴリズムは、ベクトル回転を用いて計算すべき数値演算を行うことにより、例えば、除算、乗算または任意の三角関数の計算等、複数の数値演算の計算を行うことができる。
デジタル信号4031および4033の位相、またはそれら信号の位相シフトのそれぞれにより、本実施の形態ではアナログである第1の受信信号4011および第2の受信信号4013が互いに第1の位相関係を有するように、位相検出手段4033が生成手段401を制御するので、可能な実行時間差を考慮すると、イメージ周波数除去に必要なミキサ出力信号の第2の位相関係が達成されることになる。第1の制御信号4111および第2の制御信号4113の第1の周波数を共に正確に設定するために、位相検出手段405は、さらに、ミキサ制御手段411を制御するので、デジタル信号4031および4033は正確に第2の中間周波数に変換される。位相検出手段405は、さらに制御信号4111および4113が第1の位相差を含むように、ミキサ制御手段411を制御するので、2つのミキサ出力信号を加算した後、イメージ周波数除去を行うことができる。例えば、最適なイメージ周波数除去を行うために、第1の中間周波数でのデジタル信号4031および4033の位相シフトが低すぎる場合には、手段401は、第1の受信信号4011と第2の受信信号4013との間の位相シフトが増加するように、位相検出手段405で制御される。しかしながら、デジタル信号4031とデジタル信号4033との間の位相シフトが大きすぎる場合には、手段401は、第1の受信信号4011と第2の受信信号4013との間の位相シフトが少なくなるように制御される。
デジタル信号4031とデジタル信号4033との間の位相シフトに基づいて、位相検出手段405は、さらに、第1の受信信号4011および第2の受信信号4013を第1の周波数に正確に変換するように、手段401を制御することができるので、周波数シフトは全く発生しない。受信信号4011および4013を、アナログ構成要素を用いて変換するので、第1の受信信号4011および第2の受信信号4013の互いの第1の位相関係を十分正確に設定することができない。この他に、第1の中間周波数を正しく維持することが不可能である。しかしながら、制御信号4111および4113が所望の第1の位相差および第1の周波数を有するように、ミキサ制御手段411を制御する位相検出手段405により、これらの不整合をデジタル的に補正することができるので、アナログ側での考えられる不整合は、ミキサ手段407および409の出力において補正される。
図4に示す新規のダウンミキシング装置の実施の形態では、理解しやすいように、第1のミキサ手段および第2のミキサ手段は、共に、第2の中間周波数での出力信号をさらに位相シフトさせないものとした。これ以外の場合では、本発明の位相検出手段405は、さらに、例えば、2つのミキサ出力信号の位相またはそれらの互いの位相シフトを検出することができる。これは、2つのミキサ出力信号がいずれにしろデジタルなので、低コストで実施することができる。第1のミキサ手段および/または第2のミキサ手段によりさらに位相シフトが発生する場合には、図4に示す実施の形態に図示されないさらなる手段を用いて、第1および第2のミキサ手段の出力信号の第2の位相関係を、正確にデジタル的に設定することができる。これは、2つのミキサ出力信号が適切に遅延しているという事実により、例えば、デジタル的に行うことができる。
図5では、本発明のダウンミキシング装置の別の実施の形態を示す。
第1の受信信号4011および第2の受信信号4013を第1の中間周波数で生成する手段401は、図5に示す実施の形態のアンテナ101を含み、その出力は、スイッチ501に接続される。スイッチ501は、それぞれバンドパスフィルタに接続した複数の出力を備える。図5に示す実施の形態では、スイッチ501の出力信号は、GSMバンドパスフィルタ503、DCSバンドパスフィルタ505、PCSバンドパスフィルタ507、超FDDバンドパスフィルタ509および超TDDバンドパスフィルタ511に供給される。バンドパスフィルタ503〜511の出力信号は、増幅ブロック513で増幅される。増幅ブロック513は、各フィルタ出力信号を増幅するLNA105をそれぞれ備える。LNA105の各出力は、バンドパスフィルタに接続される。ここでは、GSMバンドパスフィルタ503に関連付けられている分岐はバンドパスフィルタ50301に接続され、DCSバンドパスフィルタ505に関連付けられている分岐はバンドパスフィルタ50501に接続され、PCSバンドパスフィルタ507に関連付けられている分岐はバンドパスフィルタ50701に接続され、超FDDバンドパスフィルタ509に関連付けられている分岐はバンドパスフィルタ50901に接続され、超TDDバンドパスフィルタ511に関連付けられている分岐はバンドパスフィルタ51101に接続される。各バンドパスフィルタ50301〜51101の各出力は、互いに接続される。フィルタ出力信号は次に分岐されて、分岐信号は第3のミキサ手段515および第4のミキサ手段517に供給される。ミキサ手段515およびミキサ手段517は、図5に示す実施の形態のアナログミキサとして実施される。ミキサ515および517を制御するために、制御可能なローカルオシレータ519は、第3の制御信号5191および第4の制御信号5193の生成に用いられる。ミキサ515および517の出力信号は、ローパスフィルタ521で低域濾波されるので、各フィルタ出力において、第1の受信信号4011および第2の受信信号4013が、第1の中間周波数で表される。第1の受信信号4011は第1の増幅制御装置523に供給され、第2の受信信号4013は第2の増幅制御装置525に供給される。第1の増幅制御装置523(AGC=自動利得制御)の出力信号は第1のアナログ/デジタルコンバータ(ADC)527に供給される。第2の増幅制御装置525の出力信号は第2のアナログ/デジタルコンバータ529に供給される。第1のアナログ/デジタルコンバータ527が第1の受信信号4011のデジタル表現4031を形成し、第2のアナログ/デジタルコンバータ529が第2の受信信号4013のデジタル表現4033を形成する。デジタル信号4031は第1のミキサ手段407に供給され、デジタル信号4033は第2のミキサ手段409に供給される。第1のミキサ手段407および第2のミキサ手段409は、共に、図5に示す実施の形態のデジタルミキサとして実施される。デジタル信号4031および4033は、さらに位相検出手段(PDE)405に供給される。位相検出405の出力は、出力信号が制御可能なローカルオシレータ519を制御するアナログ/デジタルコンバータ531に接続される。位相検出手段405の別の出力は、本実施の形態ではこれをダイレクトデジタル周波数シンセサイザ(DDFS)として実施するミキサ制御手段411に接続される。DDFS411は、第1のミキサ手段407を制御する第1の制御信号4111と、第2のミキサ手段409を制御する第2の制御信号4113とを形成する。デジタルミキサ出力信号は、加算手段413に供給される。加算手段413の出力信号は、ローパスフィルタ533(LPF)を用いて低域濾波されて、復調器535に供給される。復調器535の出力信号は、ベースバンドブロック537に供給される。ベースバンドブロック537は、さらに、位相検出手段405と増幅ブロック513とスイッチ501とにより受信される制御信号5371を形成する。
以下では、本発明のダウンミキシング装置の図5に示す実施の形態の機能を説明する。
図5に示す実施の形態によれば、ここに記載のダウンミキシング装置は、マルチスタンダード受信信号を受信して処理するために実施される。GSM、DCSまたはPCS等の異なる規格は異なるキャリア周波数で示されているので、受信信号が図5に例示として考える移動無線規格の1つに対応する場合は、アンテナ101を介して受信された信号は、スイッチ501を用いてバンドパスフィルタ503〜511の1つに切り替えられる。例えば受信される信号がGSM信号ならば、アンテナ101を介して受信された信号がGSMバンドパスフィルタ503に切り替えられるように、スイッチ501はベースバンドブロック537で制御される。バンドパスフィルタされた信号は、次に、増幅ブロック513に供給され、LNA105で増幅される。それに続いてバンドパスフィルタ50301でバンドパスフィルタした後、そこから得られる信号は分岐され、ミキサ515および517を用いて第1の中間周波数に変換される。ローパスフィルタ521が信号を第1の中間周波数で通過させて、より高い周波数信号比を除去する。バンドパスフィルタ出力信号を変換するために、ミキサ515および517は第3の制御信号5191および第4の制御信号5193で制御される。振動周波数で求められる第2の周波数とは別に、ローカルオシレータ519で2つの制御信号が生成される。これらは、ローカルオシレータ519の一部とすることができ、図5に図示されていない制御可能な位相シフタを用いて設定することができる、第2の位相差を含む。フィルタ521で低域濾波した後で得られる第1の受信信号4011および第2の受信信号4013は、それぞれ第1のAGC523および第2のAGC525に供給される。増幅制御装置523および525は、振幅に関して第1の受信信号4011および第2の受信信号4013の不整合を補正するタスク、および/または、このような第1のアナログ/デジタルコンバータ527および第2のアナログ/デジタルコンバータ529を共に十分制御して、コンバータ入力信号をコンバータに合わせるように、2つの入力信号4011および4013を増幅するタスクを有する。コンバータ527および529でアナログ/デジタル変換を行った後、デジタル信号4031および4033は第1の中間周波数に生じる。第3の制御信号5191および第4の制御信号5193が第2の周波数および第2の位相差を含むように、ローカルオシレータ519を制御するために、位相検出手段405は、ここでは、デジタル信号4031および4033の位相またはこれら信号間の位相シフトのいずれかを検出する。よって、第1の受信信号4011および第2の受信信号4013は、互いに、最適なイメージ周波数除去に必要な第1の位相関係を含む。位相検出手段405が離散時間的な方法で構築されるので、ローカルオシレータ519を制御する出力信号はアナログ/デジタルコンバータ531を用いて連続時間範囲に送信される。
第1の受信信号4011および第2の受信信号4013の振幅を調整するために、位相検出手段405は、さらに、2つのデジタル信号4031および4033の振幅を検出し、振幅不整合を除去するように、この振幅検出に基づいて第1の増幅制御装置523および第2の増幅制御装置525を制御することができる。
ミキサ407およびミキサ409を用いてデジタルミキシングを行うことにより、デジタル信号4031および4033は、第2の中間周波数に変換される。DDFS411は、ここでは、ミキサ407を制御する第1の制御信号4111と、第2のミキサ409を制御する第2の制御信号4113とをデジタル的に合成する。デジタル信号4031および4033の位相またはそれらの位相差に基づいて、位相検出手段405でミキサ制御手段411を制御することにより、制御信号4111および4113の第1の周波数および第1の位相差は共に設定される。これは、図4に示す実施の形態について説明したことである。ミキサ407およびミキサ409がデジタルミキサなので、制御信号4111および4113でデジタル乗算することにより、デジタル信号4031および4033は、第2の中間周波数に変換される。位相検出手段405がローカルオシレータ519およびミキサ制御手段411を共に制御するという事実から、ミキサ407およびミキサ409の出力信号の好ましくはデジタル的に行われる加算により、イメージ周波数比を除去することができる。フィルタ533で低域濾波した後、そこから得られる単側波帯信号は復調器535で復調され、ベースバンドブロック537でさらにベースバンド処理が行われる。ここでは、例えば、復調された信号を検出して復号化することができる。
デジタル信号処理の利点を利用できるようにするためには、非常に低い第1の中間周波数を得ることが望ましい。このことは、例えば、図3ですでに述べたウィーバー構造を用いることによって実現可能である。しかしながら、受信信号4011と受信信号4013との間の位相および振幅偏移の作用は、基本的に手間のかかる類推からしか低減されることができないものである。この問題は、新規のダウンミキシング装置の各部がデジタル的に実施されるという事実から、本発明により解決される。ここでは、巧みなアナログ/デジタルパーティションにより、さらに高精度のイメージ周波数除去を行う可能性が提供される。
信号のデジタル化は、ミキサ515、519および407および409の間で行われる。アナログ/デジタルコンバータを適切にアドレッシング可能にするために、自動利得制御装置が用いられる(AGC)。これらは、入力信号をコンバータに合わせるので、アナログ/デジタルコンバータは適切に制御される。これにより、入力範囲が低くなる。それに続くデジタル化では、低い中間周波数が必要となるので、サンプリング定理を保持して、受信信号4011および4013がサンプリングされることになる。好ましくは、第1の中間周波数は数メガヘルツを含む。しかしながら、非常に低い第1の中間周波数が考えられる。いずれの場合でも、受信信号4011および4013はオーバサンプリングされ、一方では受信フィルタで、他方では、例えば、この場合ではI成分およびQ成分と見なされる受信信号4011と受信信号4013との間の90度位相シフトを解決する必要がある。それに続く工程を、これからはデジタル的に行うことができる。これにより、デジタル信号4031および4033を第2の中間周波数に変換するのに必要である誤差のない乗算が可能となる。したがって、位相または振幅偏移は存在しない。さらに誤差のない処理の利点を別にして、すでに述べたCORDICアルゴリズム等の適切に選択したアルゴリズムを用いてデジタル信号4031および4033の振幅、位相および周波数の計算をデジタル的に行うことができる。これは、上記の誤差を再計算して補償できる決定的な利点である。
図5に示すダウンミキシング装置を用いて、マルチスタンダード信号を受信する場合は、次に処理する周波数範囲は、例えば890MHzから2480MHzにわたる。異なる受信帯域が選択できるように、ここでは好ましくは、スイッチ501(マルチプレクサ)は、アンテナ出力の後段に配置される。このためには、別のアプローチがある。スイッチ501を例えば従来のスイッチとして選択することができる。快適度と切り替え時間の仕様とを維持するために、例えば、以下の文献に開示されているように、いわゆるマイクロメカニカルスイッチを用いることが望ましい。C.グエン(Nguyen):小型化低電力通信用マイクロメカニカル構成部品(Micromechanical components for miniaturized low power communications)、IEEE MTT−S、1999年。また、このタスクのために、シャッタブルフィルタを選択することができる。スイッチ501を実施するいずれの可能性を考慮したとしても、好ましくは一度に1つの受信経路だけを確実に選択するようにする必要がある。2つの経路を並列で接続する場合には、電力が3db低下する。これは、移動無線の場合では許容できない。いくつかの経路を並列で接続する場合には、それでも電力損失を補うために、さらに適した増幅器を接続する必要がある。例えばLNA105の非直線性による調和振動を濾波するために、LNA105により増幅された信号が再びバンドパスフィルタで濾波される。次に、信号はダウンミキシングされ、ミキサ515および517は別のスペクトル範囲で実施される必要がある。これを低コストで行えない場合には、例えば、GSM周波数範囲と残りの帯域(1800MHzを超える)とを別々に処理することができる。
ミキサ407およびミキサ409によるデジタルミキシングを用いて、2つのデジタル信号4031および4033は制御信号4111および4113の第1の周波数に依存する第2の中間周波数に変換される。デジタル信号4031および4033がベースバンドにシフトしないように第2の中間周波数が選択される場合、加算手段413で加算された後、1つの側波帯信号はDC比を含まないようになる。あるいは、デジタルミキサ407および409を用いて、デジタル信号4031および4033をベースバンドに直接変換することができるので、すでに復調器535がベースバンド信号を利用できるようになっている。
図6では、本発明のダウンミキシング装置の別の実施の形態を示す。
図5に示す実施の形態とは異なり、第1の受信信号4011のデジタル表現4031が2つの経路に分かれている。第1の経路40311は第5のミキサ601に接続される。第2の経路40313は第6のミキサ603に接続される。第2の受信信号4013のデジタル表現4033も、2つの経路に分かれている。第3の経路40331は第7のミキサ605に接続される。第4の経路40333は第8のミキサ607に接続される。第5のミキサ601および第6のミキサ603は、第1のDDFS609で制御される。これにより、DDFS609は、ミキサ601を制御する第5の制御信号6091と、第6のミキサ603を制御する第6の制御信号6093とを生成する。第7のミキサ605および第8のミキサ607は、第2のDDFS611で制御される。これにより、第2のDDFS611は、第7のミキサ605を制御する第7の制御信号6111と、第8のミキサ607を制御する第8の制御信号6113とを生成する。第5のミキサ601および第7のミキサ605の出力信号は、第1の加算手段613を用いて加算される。第6のミキサおよび第8のミキサの出力信号は、第2の加算手段615を用いて加算される。加算手段613の出力信号および加算手段615の出力信号は、好ましくは同一の特性を持つローパスフィルタ(LPF)617を用いて濾波される。ローパスフィルタの各出力信号は復調器619に供給される。復調器619の出力信号はベースバンドブロック621に供給される。
以下に、図6に示すダウンミキシング装置の本実施の形態における機能を説明する。ここでは、図5に示す実施の形態で説明した機能については再び説明しない。
デジタル信号4031および4033は、ミキサ515および517が受信信号を変換したことで得られる第1の周波数の中間周波数信号である。本発明によれば、ミキサ601、603、605および607を用いてベースバンドにデジタルミキシングすることにより、デジタル信号が第1の中間周波数に変換されるので、情報を持つIベースバンド信号およびQベースバンド信号は直接出力される。デジタル信号4031を分岐した後、第1の経路40311はデジタルミキサ601につながれ、第2の経路40313はデジタルミキサ603につながれる。一対のミキサ(601、603)は、PDE405で制御可能な第1のDDFS609で制御される。DDFS609は、ここでは、第5の制御信号6091および第6の制御信号6093を生成し、制御信号6091および6093は、互いに特定の周波数および特定の位相差を持つ。ミキサ601および603の出力信号がそれぞれベースバンド内で信号比を含むように、制御信号6091および6093の周波数は選択される。デジタルミキサ601および603によるミキシングは、経路40311および経路40313に関連付けられているデジタル信号をデジタル制御信号6091および6093と乗算することにより、デジタル的に行われる。経路40331および40333に関連付けられている信号は、第7のミキサ605および第8のミキサ607を用いて類推から変換される。第7のミキサ605および第8のミキサ607は、それぞれ第7の制御信号6111および第8の制御信号6113で制御され、制御信号6111および6113は、DDFS611で生成される。これにより、第7の制御信号6111および第8の制御信号6113が互いに所定の周波数および所定の位相差を含むので、ミキサ605およびミキサ607の出力信号はベースバンド内に信号比を含むことになる。第3の制御信号5191がコサイン信号で、第4の制御信号5193がサイン信号の場合には、受信信号4011のデジタル表現4031は第1の中間周波数のコサイン比を含み、第2の受信信号4013のデジタル表現4033は第1の中間周波数のサイン比を含む。デジタル信号4031および4033が互いに90度の位相シフトを有する場合には、ミキサ601,603,605,607は、それぞれやはり90度位相シフトした制御信号で制御される。ここでは、例えば、ミキサ601はコサイン信号で制御され、ミキサ603はサイン信号で制御されて、ミキサ605はサイン信号で制御され、ミキサ607はコサイン信号で制御される。加算手段613および615で加算した後、三角関数定理を用いてベースバンド直交信号が生成され、これにより、イメージ周波数が除去される。フィルタ617で低域濾波した後、復調器619で信号を復調することができるので、ベースバンドブロック621において、例えばそれに続く復号化と検出とを行うことができる。DDFS609および第2のDDFS611は共にPDE405で制御されるため、加算手段613および615の出力信号がイメージ周波数比のない直交信号となるように、制御信号6091、6093および6111および6113の位相を設定することができる。同様に、正確なベースバンドミキシングが行われるように、制御信号6091,6093および6111および6113の周波数を設定することができる。図6に示す新規のダウンミキシング装置の利点は、この構造の出力においてベースバンド信号として信号が存在するという事実により、復調の手間を減らすことである。このレシーバの別の利点は、I/O不整合のキャリブレーションを行なえることである。この他に、直交ベースバンド信号の差分計測により、イメージ周波数除去を行うために、さらにロックループが構成されるので、それに続く復調での誤差が低減される。制御信号6091、6093、6111および6113の周波数は、デジタル的に、またしたがって正確に設定されるので、特に、図6に示す構造は、広帯域受信に適している。これにより、その広帯域特性に対するローカルオシレータ519への要求を緩和することができる。
図7では、本発明のダウンミキシング装置の別の実施の形態を示す。図6に示す実施の形態とは異なり、GSM受信信号は別々に処理される。フィルタ50301でバンドパスフィルタした後、高周波GSM信号は分岐されて、分岐信号は、それぞれ第9のミキサ701および第10のミキサ703に供給される。ミキサ701および703は、第9の制御信号7051と第10の制御信号7053とを生成するローカルオシレータ705で制御される。ミキサ701および703の出力信号は、それぞれローパスフィルタ707に供給される。
他の規格に関連付けられている受信信号、例えばDCS、PCS、超FDDおよび超TDDは、図7のミキサ構成を用いて第1の中間周波数に変換される。ここでは、ローカルオシレータ519およびローカルオシレータ705は、共に、PDEで制御される。
以下に、図7に示す本発明の実施の形態のダウンミキシング装置の機能を説明する。
MOS技術を用いて図6に示すミキサ515および517を、広い周波数範囲で実施できない場合には、好ましくは、周波数範囲が例えば別々に実施されて、GSMにダウンミキシングされる。この実施の形態では、GSM信号が別々に処理される。というのは、GSMは935〜960MHzの周波数範囲にあり、例えば、DCS規格は1805〜8880MHzの周波数範囲にあるからである。GSM経路が別々に処理される場合には、ミキサ701および703をローカルオシレータ705が生成する制御信号7051および7053で制御することができる。ここでは、ローカルオシレータ704は、ローカルオシレータ519のオシレータ周波数から外れているオシレータ周波数を含むので、ローカルオシレータ705および519は広い帯域で実施される必要がなく、このことは、全マルチスタンダード信号に変換する必要がある。図7に示す受信構造を用いることによってローカルオシレータ705および519はもっと価格が下がりより安定するようになる。
GSM信号を受信しない場合には、ベースバンドブロック621は、フィルタ505、507、509および511が信号を全く受信しない一方で、アンテナ101を介して受信された信号がGSMフィルタ503に切り替えられるように、スイッチ501を制御する信号5371を生成する。LNA105で増幅して、バンドパスフィルタ50301でバンドパスフィルタした後、GSM受信信号はミキサ対701および703に供給される。第1の中間周波数にミキシングした後、増幅制御装置523および525の入力において、デジタル信号4011および4013を加えて、GSM受信信号のダウンミキシングが得られる。PDE405は、ここでは、図5または図6に示す実施の形態に関連してすでに説明した、制御信号5191および5193の位相および周波数を制御するように、制御信号7051および7053の位相および周波数を共にアナログ的に制御する。
GSM信号を全く受信しないが、例えば、DCS信号を受信する場合には、他のフィルタ503、507、509および511が信号を全く受信しない間に、アンテナ101を介して受信された信号がDCSバンドパスフィルタ505に供給されるように、信号5371でスイッチ501が制御される。GSM経路が別になっているため、DCS信号だけが第1の中間周波数に変換されるので、増幅制御装置523および525の入力において、DCS受信信号の各デジタル表現であるデジタル信号4011および4013が加えられる。
異なるマルチスタンダード信号のダウンミキシングを行い、これらの信号を第1の中間周波数に変換するために、例えば、オシレータ519のオシレータ周波数を変化させることができるので、受信信号を第1の中間周波数に変換して、例えば、固定することができる。このためには、所望のマルチスタンダード信号、例えば超TDD信号を受信する前に、オシレータ周波数を適切にキャリブレーションする必要がある。周波数を選択するために、すなわち、例えば図7に示すようにローカルオシレータ519で適した振動周波数に設定するために、信号を受信する前に、図7に示す受信構造をキャリブレーションすることができる。しかしながら、このキャリブレーションも空いているタイムスロットの間で行うことができ、常にTDMA動作(TDMA=時分割多元接続)に関連して得られる。
図8では、本発明の周波数選択手段の別の実施の形態を示す。この実施の形態の周波数選択手段は、第3のミキサ515および第4のミキサ517を含み、図7に示す実施の形態について述べたように、これらは第3の制御信号5191および第4の制御信号5193で制御される。ローカルオシレータ519は信号801で制御される。この他に、ローカルオシレータ519は、周波数デバイダ805に供給される周波数信号803を生成する。この他に、図8に示す周波数選択手段は、周波数デバイダ805の出力信号をミキサ515および517に切り替えるまたは切り替えないスイッチ807を備える。
以下は、図8に示す周波数選択手段の本実施の形態の機能を説明する。
制御信号801を用いて制御可能なローカルオシレータ519を制御する場合は、ローカルオシレータ519は、周波数信号803を生成し、その周波数は、オシレータ519の振動周波数に依存し、これを制御信号801が設定することができる。次に、周波数信号803は周波数デバイダ805に供給される。図8に示す実施の形態によれば、周波数デバイダ805は出力信号を生成し、その周波数は、周波数信号803の周波数よりも係数Nだけ低い。スイッチ807が閉じている場合には、周波数デバイダ805の出力信号はミキサ515および517に供給される。ミキサ515および517が制御信号5191および5193で制御されているので、周波数デバイダ805の出力信号を、第3の制御信号5191および第4の制御信号5193とミキシングする。ミキサ515および517は、ここでは、このミキシングから得られる出力信号809および811を生成する。周波数デバイダ805の出力信号の周波数が制御信号5191および5193の周波数より係数N低いという事実のため、ローカルオシレータ519を制御して、デバイダ比Nを選択することにより、受信信号が第1の中間周波数に変換されるように、ローカルオシレータ519の振動周波数を設定することができる。
受信信号を周波数ホッピング方式を用いて符号化する際に、図8に示す構造は特に利点がある。周波数ホッピング方式では、送信信号のキャリア周波数が連続するタイムスロットで変更されるので、バンドスプレッド作用が得られ、レシーバのSN比が向上することになる。通信信号のキャリア周波数が変更された後で周波数プランがわかるので、好ましくは、受信側において、この周波数プランをフォローすることができ、これにより、受信信号は、今のキャリア周波数とは無関係に、例えば固定の第1の中間周波数に変換される。タイムスロットが空いている間は情報通信が全く行われないので、新規の周波数選択手段のキャリブレーションを、ここではタイムスロットが空いている間に行うことができる。例えば、出力信号809および811の周波数または位相を検出して、この検出に基づいてオシレータ519の振動周波数を追跡する際に、図8に図示しない手段、例えば、図7の位相検出手段405等を用いて、オシレータ519の振動周波数を追跡することができるので、空いているタイムスロットの終了時に、受信信号を第1の中間周波数に変換するのに必要なローカルオシレータ519の振動周波数が設定される。
新規のレシーバ構造の別の利点は、デジタル周波数の合成である。例えば、すでに述べたCORDICアルゴリズムで実現することができるデジタル周波数計測により、周波数をデジタル的にも類推からも調整することができる。マルチスタンダード構造では、周波数の生成が問題であるのは、すでに述べたように、例えば用いるローカルオシレータが必要とする広帯域性に基づいて、正確に振動周波数を設定することには問題が多いからである。この困難さを、新規のセミデジタル構造を用いて実質的に排除することができる。周波数をデジタル的に調整する必要がある場合は、狭い範囲だけを設定できる。例えば200kHzのGSMチャネルに関しては、これを実現することができ、またよい代替例を示すこともできる。
本発明によれば、アナログ部への帰還がさらに行われる。帰還アナログ信号は、例えば、電圧制御オシレータ(VCO)をアドレッシングすることができる。このVCOを、MOS技術により大きな部品許容誤差で実現することができる。これにより、約20%の周波数誤差が発生する。より高精度に周波数を設定できるようにするためには、作動させる前に、一度システム全体をキャリブレーションする必要がある。これは、図8に示す周波数選択手段を用いて実行することができる。計測した値は、次にメモリに格納されて、利用できるようにされる。この第1のキャリブレーションの後、例えば、変わる条件(温度ずれ、経年変化等)に合わせてレシーバを調節するために、さらにキャリブレーション手段が必要になる。これは、定義されたように加えられたテスト信号において、周波数を測定することにより可能である。このテスト信号は、図8(例えば、制御信号801)に示すように、回路自体により生成されるものである。高周波信号のサンプリングが、図7に示すようなアナログ/デジタルコンバータ527および529を用いることにより可能であるのは、高いアンダーサンプリングを実行することができるからである。得られるテスト信号、例えばミキサ515の出力信号809は、ある振幅で自由に設定可能であり、選択したアンダーサンプリングレートに基づいて、エイリアシングノイズに調整することができる。
オシレータ519により生成された信号を、係数Nで除算した、定義された部分信号または非部分信号とミキシングするために、TDMA動作(TDMA=時分割多元接続)において得られる空いているタイムスロットを本発明に基づいて用いることができる。キャリブレーションがレシーバの動作範囲で行われるように、デバイダ比Nにより、測定される周波数が設定される。例えばバースト受信ではクロストークによる統計的DC電圧比を、受信信号から測定および減算することができる。この構成では、クリスタルオシレータや温度補償を別に必要としない。このキャリブレーション周波数、すなわちこのような計測の周波数により、キャリブレーションに必要なエネルギー設定が可能になる。急激に変化する境界条件を、バーストクロックで補償することができる。
UMTSシステム(UMTS=ユニバーサル移動通信システム)では、例えば、CDMA(CDM=コード分割多重アクセス)を多重アクセス方法として用いる。この方法では、空いているタイムスロットを利用できない。そのため、マルチスタンダード動作を確実に行うようにし、連続した調整、例えば、周波数補正が必要である。例えば、UMTSように、温度補償クリスタルオシレータ(TCXO)を別に備える場合には、データ受信の間に自由に設定可能なデバイダでテスト信号について、キャリア周波数とは異なる別の周波数での周波数キャリブレーションを行うことができる。この定義されて選択された信号は、振幅において、大きく減衰するので、干渉が起きる。受信周波数やそれ以外の周波数がどのくらい離れているかにより、干渉が起きる。さらに、図7に示す増幅制御装置523および525が受信信号をブロックする。最後に述べた2つの欠点は、例えば、振幅減衰により防止することができる。
新規のダウンミキシング装置は、例えば図3に示すような形態の従来技術で周知のレシーバ構造を用いる場合よりも、より正確なイメージ周波数除去を行えるという事実により優れている。誤差の量を表すために、量IRR(イメージ除去率)が用いられる。この量は、dbで表されるイメージ周波数除去の単位である。このイメージ周波数除去比は、誤った振幅およびエラー位相をQ経路へ加算し、例えば、図3に示すウィーバー構造を解析的に計算することにより得られる。次の文献:J.Rodell:無線電話における1.9GHzワイドバンドIFダブル変換CMOSレシーバ(A 1.9 GHz wide band IF double conversion CMOS receiver for cordless telephone applications)では、これは従来のウィーバー構造のために計算されたものである。ここで変形構造には、新規の計算が必要である。得られるIRRの形式は次の通りである。
Figure 0004087850
ここでは、ΔGは振幅偏移を表し、ΔΦは角度での位相偏移を示す。図9では、アナログ受信ステージを用いたイメージ除去比のシミュレーション結果が示されている。このグラフには、例えば0.1度のわずかな位相偏移により、イメージ周波数除去が約37dBに低下していることが明らかに示されている。この値は従来のアナログ回路におけるものである。この不安定な位相をデジタル的に補償する場合は、例えば、1期間あたり3600のサンプルポイントの解像度が必要である。さらに、I経路およびQ経路を互いにシフトする可能性があるので、半分のサンプリングポイントでも十分である。このようなオーバーサンプリングは、アナログ/デジタルコンバータの要件を超える可能性がある。しかしながら、本発明によれば、絶対誤差を検出して補正することはできないが、アルゴリズム計算により差分誤差なら低速で行うことができる。ピタゴラスの幾何の公式が第1のアプローチである。
Figure 0004087850
和による積分を、デジタル的に置換する必要がある。この公式を計算する場合、すなわち、デジタル値の対を二乗し、次に加算して積算すると、積分値はゼロになり完全な調整が行われる。正のまたは負の各偏移は、この偏移の量の基準である。このデジタル単位は、類推から変換されて、例えば、バラクタ(電圧依存キャパシタ)を制御する差分電圧信号となる。このバラクタは、I成分とQ成分との間の位相シフタの成分である。しかしながら、このような計算の前提条件は、100%の振幅調整である。振幅計算をデジタル的に容易に行えるので、この調整を収束的に行われる。
新規の構造により、例えば、周波数プランニング等の問題といった周知の欠点をヘテロダインレシーバから基本的に除去することができる。新規の装置は、さらに、マルチスタンダード動作に対し十分融通性のある高価なヘテロダインレシーバを設計することを可能にする。アナログ/デジタルパーティションにより、さらに基本的なレシーバ要素を、例えば、チャネル選択フィルタ、ミキサ等のように、デジタル的に実施することができる。これは、要素をパラメータで制御して再構成するという、決定的な利点を有している。各レシーバの不完全なアナログ特性を新規に補正することにより、高い度合いの精度が得られる。したがって、特にイメージ周波数除去の分野では、従来技術構造の場合よりも大きな減衰になる。イメージ周波数除去を別にして、新規の構造を用いることにより、復調を困難にしたり復調速度を低下させたりするI/Q不整合等の、振幅および位相差を除去することができる。
条件によるが、入力信号を出力信号にダウンミキシングする新規の方法を、ハードウェアまたはソフトウェアで実行することができる。これは、プログラム可能なコンピュータシステムと協働する電子的に読み取り可能な制御信号を用いて、デジタル記憶媒体、特にフロッピー(登録商標)ディスクまたはCDで行うことができる。よって、対応する方法が実施される。一般に、本発明は、また、コンピュータプログラム製品をコンピュータで実行する際には、機械で読み取り可能なキャリアに保存されたプログラムコードを保存して新規の方法を実行するコンピュータプログラム製品からなる。つまり、本発明は、また、コンピュータプログラムをコンピュータで実施する際には、この方法を行うプログラムコードを有するコンピュータプログラムとして実施することができる。
図1は、ホモダインレシーバの基本構成を示す。 図2は、例示のハートレー構造に基づくヘテロダインレシーバの基本構成示す。 図3は、例示のウィーバー構造に基づくヘテロダインレシーバの概略構成を示す。 図4は、本発明のダウンミキシング装置の第1の実施の形態を示す。 図5は、本発明のダウンミキシング装置の別の実施の形態を示す。 図6は、本発明のダウンミキシング装置の別の実施の形態を示す。 図7は、本発明のダウンミキシング装置の別の実施の形態を示す。 図8は、本発明の周波数選択手段の一実施の形態を示す。 図9は、アナログ受信構造を用いる場合のイメージ除去率のシミュレーション結果を示す。

Claims (17)

  1. 第1の受信信号(4011)および第2の受信信号(4013)を第1の中間周波数で生成する手段(401)であって、互いに所定の第1の位相関係で第1の受信信号(4011)および第2の受信信号(4013)を生成するために実行される生成手段(401)と、
    第1の受信信号(4011)のデジタル表現(4031)を得るために第1の受信信号(4011)を第1の中間周波数でアナログ/デジタル変換して、第2の受信信号(4013)のデジタル表現(4033)を得るために第2の受信信号(4013)をアナログ/デジタル変換するコンバータ手段(403)と、
    第1の受信信号(4011)のデジタル表現(4031)と第2の受信信号のデジタル表現(4033)との間の位相差を検出する位相検出手段(405)と、
    第1の受信信号(4011)のデジタル表現(4031)を第2の中間周波数に変換する第1のミキサ手段(407)と、
    第2の受信信号(4013)のデジタル表現(4033)を第2の中間周波数に変換する第2のミキサ手段(409)と、
    第1のミキサ手段(407)を第1の周波数を含む第1の制御信号(4111)で制御し、第2のミキサ手段(409)を第1の周波数を含む第2の制御信号(4113)で制御し、第1および第2の制御信号(4111および4113)が所定の第1の位相差を含むミキサ制御手段(411)と、
    第1のミキサ手段(407)および第2のミキサ手段(409)の出力信号を加算する加算手段(413)と、を備え、
    第1の受信信号(4011)のデジタル表現(4031)と第2の受信信号のデジタル表現(4033)との間の不整合を減らすために生成手段(401)を制御し、および第1の受信信号(4011)のデジタル表現(4031)と第2の受信信号のデジタル表現(4033)との間に残る不整合をデジタル的に補正するためにミキサ制御手段(405)を制御するために位相検出手段(405)が実行されて、第1のミキサ手段(407)および第2のミキサ手段(409)の出力信号が互いに所定の位相関係になり、イメージ周波数除去を行う、入力信号を出力信号にダウンミキシングする装置。
  2. 第1の受信信号(4011)および/または第2の受信信号(4013)のデジタル表現の振幅および周波数をそれぞれ検出するために、位相検出手段(405)がさらに実行される、請求項1に記載の装置。
  3. 位相検出手段(405)が、生成手段(401)を制御する位相検出手段(405)によりそれぞれ検出された量からアナログ制御信号を生成するデジタル/アナログコンバータ(531)を備える、請求項2に記載の装置。
  4. 第1の受信信号(4011)および第2の受信信号(4013)を生成する手段(401)がさらに、
    受信信号を第1および第2の部分受信信号に分割する分岐手段と、
    第1の部分受信信号を第1の中間周波数に変換することにより第1の受信信号(4011)を生成する第3のミキサ手段(515)と、
    第2の部分受信信号を第1の中間周波数に変換することにより第2の受信信号(4013)を生成する第4のミキサ手段(517)と、
    第2の周波数を含む第3の制御信号(5191)を用いて第3のミキサ手段(515)を制御し、第2の周波数を含む第4の制御信号を用いて第4のミキサ手段(517)を制御し、第3の制御信号および第4の制御信号が所定の第2の位相差を含む別のミキサ制御手段と、を備える、請求項1〜3の1つに記載の装置。
  5. さらなるミキサ制御手段が、第3の制御信号(5191)および第4の制御信号(5193)を生成するローカルオシレータ(519)と、第3の制御信号と第4の制御信号との間の第2の位相差を設定する制御可能な位相シフタとを備え、
    位相シフタが位相検出手段(405)により制御される、請求項4に記載の装置。
  6. 第2の周波数を用いて第3の制御信号(5191)および第4の制御信号(5193)を生成するために、ローカルオシレータ(519)が、位相検出手段(405)により制御可能である、請求項5に記載の装置。
  7. 受信信号に関連付けられているキャリア周波数に基づいて第2の周波数を設定するために、生成手段(401)がさらに、周波数選択手段を備える、請求項6に記載の装置。
  8. コンバータ手段(403)が、第1の受信信号(4011)のデジタル表現を得る第1のアナログ/デジタルコンバータ(527)と、第2の受信信号(413)のデジタル表現を得る第2のアナログ/デジタルコンバータ(529)とを備える、請求項1〜7の1つに記載の装置。
  9. 第1および第2のアナログ/デジタルコンバータを制御するために、コンバータ手段(403)がさらに、第1の受信信号(4011)の振幅を設定する第1の制御可能な増幅制御装置(523)と、第2の受信信号(4013)の振幅を設定する第2の制御可能な増幅制御装置(529)とを備え、
    第1の受信信号(4011)および/または第2の受信信号(4013)のデジタル表現の検出された各振幅に基づいて、第1および第2の制御可能な増幅制御装置が位相検出手段(405)により制御される、請求項1に記載の装置。
  10. ミキサ制御手段(411)により生成された第1の制御信号(5191)および/または第2の制御信号(5193)がそれぞれデジタルである、請求項1〜9の1つに記載の装置。
  11. 第1および第2の制御信号間の第1の位相差がデジタル的に設定できる、請求項10に記載の装置。
  12. 第1のミキサ手段(407)および第2のミキサ手段(409)が、それぞれ、第1の受信信号(4011)のデジタル表現(4031)および第2の受信信号(4013)のデジタル表現(4033)を第2の中間周波数にデジタル的に変換するデジタルマルチプライヤを備える、請求項10〜11の1つに記載の装置。
  13. 第1の制御信号(4111)と第2の制御信号(4113)との間の第1の位相差を設定するために、ミキサ制御手段(411)が制御可能である、請求項10〜12の1つに記載の装置。
  14. 第1および第2の制御信号の周波数を制御するためにミキサ制御手段(411)がさらに実行され、第1および第2の制御信号の周波数がデジタル的に設定可能である、請求項10〜13の1つに記載の装置。
  15. 加算手段がデジタルである、請求項1〜14の1つに記載の装置。
  16. 第1の受信信号(4011)および第2の受信信号(4013)を第1の中間周波数で生成し、
    第1の受信信号(4011)と第2の受信信号(4013)との間に所定の第1の位相関係を生成し、
    第1の受信信号(4011)のデジタル表現(4031)を得るために、第1の受信信号(4011)を第1の中間周波数でアナログ/デジタル変換し、第2の受信信号(4013)のデジタル表現(4033)を得るために、第2の受信信号(4013)を第1の中間周波数でアナログ/デジタル変換し、
    第1の受信信号(4011)のデジタル表現(4031)と第2の受信信号(4013)のデジタル表現(4033)との間の位相差を検出し、
    第1の受信信号(4011)のデジタル表現(4031)と第2の受信信号(4013)のデジタル表現(4033)との間の不整合を減らすために第1の受信信号と第2の受信信号との間の位相関係を変更し、
    第1の受信信号(4011)のデジタル表現(4031)および第2の受信信号(4013)のデジタル表現(4033)を第2の中間周波数に変換する第1の制御信号(4111)および第2の制御信号(4113)を生成し、
    第2の中間周波数への変換における第1の受信信号(4011)のデジタル表現(4031)と第2の受信信号(4013)のデジタル表現(4033)との間に残る不整合を デジタル的に補正するために、第1の制御信号と第2の制御信号との間に所定の位相差を生成し、
    第1の受信信号(4011)のデジタル表現(4031)および第2の受信信号(4013)のデジタル表現(4033)を第2の中間周波数に変換して、
    1の受信信号(4011)の変換されたデジタル表現(4031)および第2の受信信号(4013)の変換されたデジタル表現(4033)が互いに所定の位相関係にな
    第1および第2の受信信号の変換されたデジタル表現を加算して、所定の位相関係に基づくイメージ周波数除去を行う、入力信号を出力信号にダウンミキシングする方法。
  17. コンピュータプログラムをコンピュータで実行する際に、請求項16に記載の方法を実行するプログラムコードを有するコンピュータプログラム。
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