JP4087564B2 - Pll回路 - Google Patents

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    • G11B20/1024Improvement or modification of read or write signals clock-related aspects, e.g. phase or frequency adjustment or bit synchronisation wherein a phase-locked loop [PLL] is used

Description

本発明は、PLL回路(Phase−Locked Loop)に係わり、特に、MOディスク(光磁気ディスク)、CD(コンパクト・ディスク)、MD(ミニディスク)、HD(ハードディスク)等の記憶媒体から読み出された信号に対し、従来より誤ロックを少なくできる上に、早期にロック(同期)動作ができるようにしたPLL回路に関する。
従来のPLL回路を含んで構成される復号装置について、図10を参照して説明する。
この復号装置は、MO、CD、MD、HD等の読み出し信号を入力信号とし、この入力信号に対して所望の増幅動作を行うゲイン調整器10と、このゲイン調整器10の出力をフィルタリングするイコライズフィルタ20と、PLL回路100と、ビタビ復号結果を出力するビタビ復号回路80とを有している。
PLL回路100は、図10に示すように、イコライズフィルタ20の出力をアナログ・デジタル変換するA/D変換器30と、このA/D変換器30からの出力に基づいて位相誤差を求める位相誤差演算部40と、この位相誤差をデジタル・アナログ変換して出力するD/A変換器50と、D/A変換器50の出力を積分するループフィルタ60と、その積分された信号に応じたサンプリングクロックを生成するVCO(電圧制御発振器)70とを備えている。
このPLL回路100の各構成要素は全体としてPLLループを構成し、このPLLループによって、位相誤差演算部40で求められた位相誤差が「0」になるように位相引き込み動作が行われる。また、A/D変換器30のサンプリング動作は、VCO70から出力されるサンプリングクロックに同期して行われる。 次に、このような構成からなるPLL回路100の動作について、図面を参照して説明する。
A/D変換器30は、図11(a)に示すようなアナログ信号が入力されると、同図(b)に示すようなVCO70からのサンプリングクロックの立ち上がりに同期してそのアナログ信号をサンプリングしてサンプル値を生成し、このサンプル値を出力する。図11(a)の丸印はサンプリング点を示し、その数値は具体的なサンプル値を示している。位相誤差演算部40は、上記のように得られた4つのサンプル値に基づき、次の式(1)により上記の入力アナログ信号とサンプリングクロックとの位相誤差を求める。
位相誤差={Smpl+(−+)−Smpl+(+−)}+{Smpl−(−+)−Smpl−(+−)} …式(1)
ここで、式(1)において、Smpl+(−+)はデジタルサンプリング値が負(−)から正(+)に変化したときの正のサンプル値、Smpl+(+−)はサンプル値が正から負に変化したときの正のサンプル値、Smpl−(−+)はサンプル値が負から正に変化したときの負のサンプル値、Smpl−(+−)はサンプル値が正から負に変化したときの負のサンプル値である。
位相誤差演算部40は、サンプル値を2個新たに取り込むたびに、この新たな値を用いて式(1)により位相誤差を求め、位相誤差の値を順次更新していく。この求められた位相誤差は、D/A変換器50でデジタル・アナログ変換されてループフィルタ60で積分され、この積分された信号がVCO70の制御信号となり、この制御信号によりVCO70の発振周波数が随時制御される。
この時、A/D変換器30の入力アナログ信号とVCO70からのサンプリングクロックとの関係が図11に示すような場合には、式(1)による位相誤差は「0」となり、サンプリングクロックによるサンプリング動作は正確に行われている。
一方、入力アナログ信号とサンプリングクロックとの関係が図12に示すような場合には、式(1)による位相誤差を図中のサンプル値を用いて求めると、位相誤差=(7−3)+(−3−(−7))=8のように正の値となり、入力アナログ信号のサンプルタイミングが遅れた状態にある。このため、サンプリングクロック位相を進める方向の帰還動作が行われる。
また、入力アナログ信号とサンプリングクロックとの関係が図13に示すような場合には、式(1)による位相誤差を図中のサンプル値を用いて求めると、位相誤差=(3−7)+(−7−(−3))=−8のように負の値となり、入力アナログ信号のサンプルタイミングが進んだ状態となる。このため、サンプリングクロックの位相を遅らせる方向の帰還動作が行われる。このような帰還制御を行うと、最終的に式(1)位相誤差値が零となる様に帰還がかかり位相引き込み動作が完了して、ロック動作が行われることになる。
ところで、上述したものとは異なる従来の同期手法として、例えば、図11(a)に示す入力アナログ信号のゼロクロスポイント(信号が零になる点)に、サンプリングクロックのエッヂを対応させるようにサンプリングクロックを生成する手法が提案されている。ところが、この同期手法では、図10に示すようなPLLループではなく、いわゆるエッヂ引き込みタイプのPLL回路とする必要があると共に、遅延素子等の他の回路素子も必要となる。このタイプのPLL回路は、アナログ型PLL回路と称され、PRML(Partial Response Maximum Likelihood)方式のように信号をデジタル変換した後のデータに対して、位相引き込みを行う必要がある場合には、精度の良い引き込み動作が行えない。
さらに、この種の他の従来技術としては、位相(周波数を含む)引き込み時の高速化のために、図10に示したD/A変換器50、ループフィルタ60、およびVCO70を含むPLLループを2系統設け、一方のPLLのPLLループは引き込み時に可能な限りゲインを高く設定し、他方のPLLのPLLループは引き込み後にできるだけループを安定状態とするためにゲインを低く設定するもの等があった。
しかしながら、従来のPLL回路においては、以下に説明するような誤ロックが生じ、PLL回路の性能を著しく低下させていた。
図14に示すものは、入力信号の周波数は所望の値になっているがサンプリング点が所望の位置ではなく、Smpl−(+−)とSmpl−(−+)とが同一のサンプリング点に対応してしまい、式(1)の演算結果が「0」となり位相誤差が「0」になってしまう場合である。この場合には、本来安定してはならない状態でPLLループによるフィードバック制御状態が安定してしまい、誤ロック(第1の誤ロック)が発生することになる。
これと同様の事態について、図15を参照してより具体的に説明する。入力信号のサンプリング点が図15に示すようになった場合、従来はサンプリング点がゼロクロスの前後であることだけを判断し、サンプル値を式(1)の各項に割り当てるようにしていた。このため、図15に示す具体的な数値(サンプル値)により式(1)により位相誤差を求めると、位相誤差=(C−A)+(B−B)=(2−2)+(−6−(6))=0となる。このように、位相誤差が「0」になると、PLLループによるフィードバック制御が効かず、誤った位相で安定する可能性があった。
また、図16に示すものは、入力信号の周波数に対して、VCO70から出力されるサンプリングクロックの周波数が遅れた場合に発生する誤ロックである。図16(a)は、VCO70の発振周波数(fVCo)が入力信号に同期して正確なサンプリングが行われている場合である。図16(b)および図16(c)は、入力信号の周波数に対して、VCO70から出力されるサンプリングクロックの周波数が遅い場合(図16(b)では通常の2倍、図16(c)では通常の6倍)である。
この場合には、例えば、図16(b)に示すように、入力信号の正、負のピーク位置でデジタルサンプリングが行われると、Smpl−(+−)とSmpl−(−+)とが同一のサンプリング点に対応してしまい、式(1)の演算結果は「0」となり位相誤差が「0」になってしまう。したがって、これによっても誤ロック(第2の誤ロック)が発生することになる。
ところで、A/D変換器30への入力信号がオフセットを有するような場合もあり、このような場合には、サンプリング点がずれてしまい誤ロックが発生してしまう可能性があり、その入力信号のオフセットはできるだけ低減することが望まれる。
以上述べたような誤ロックの発生を防止するためには、PLLループによる引き込み動作が開始されるまでに、VCOの発振周波数を予想される入力信号の周波数に極力近づけるようにして引き込み動作を行うための回路や、オフセットを小さくするための回路を設ける必要がある。しかし、そのため回路系が複雑になってコスト上昇を招いたり、システム全体の能力を落とすような弊害が考えられる。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたもので、その第1の目的は、簡易な構成で上述の誤ロックを防止可能なPLL回路を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、簡易な構成で上述の誤ロックを防止可能な上に、入力信号のオフセットを低減化できるPLL回路を提供することにある。
本発明は、アナログ信号をサンプリングクロックに同期してサンプリングしてサンプル値を順次得るA/D変換器と、前記サンプル値に基づき、前記アナログ信号と前記サンプリングクロックとの間の位相誤差を求める位相誤差検出回路と、前記位相誤差を積分し該位相誤差に応じて前記サンプリングクロックのタイミングを制御する電圧制御発振器とを備え、前記位相誤差検出回路は、前記A/D変換器からの振幅と正負符号の2つの情報を持つサンプル値を順次記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶された所定個数の時系列の前記サンプル値の前記正負符号パターンを求め、該時系列の正負符号パターンに応じて、前記第1の記憶手段に保持された前記サンプル振幅値を第2の記憶手段に下記演算式に基づき位相誤差入力値として更新し、または更新しない処理を行う符号判定手段と、前記符号判定手段の決定に基づき前記演算式に従って前記位相誤差を求める演算手段と、から構成することを特徴とするPLL回路を提供する。
位相誤差={Smpl+(−+)−Smpl+(+−)}+{Smpl−(−+)−Smpl−(+−)}
ここにおいて、Smpl+(−+)はデジタルサンプリング値が負(−)から正(+)に変化したときの正のサンプル値、Smpl+(+−)はサンプル値が正から負に変化したときの正のサンプル値、Smpl−(−+)はサンプル値が負から正に変化したときの負のサンプル値、Smpl−(+−)はサンプル値が正から負に変化したときの負のサンプル値である。
本発明のPLL回路の実施態様として、前記位相誤差検出回路は、前記正負符号パターンと前記演算式の入力値との関係を記述したテーブルを有し、前記正負符号パターンと前記テーブルを参照して前記演算式の入力値を決定するように成したPLL回路が挙げられる。
本発明のPLL回路の実施態様として、前記所定個数のサンプル値は、最新の所定個数のサンプル値とそれよりも過去のサンプル値であることを特徴とするPLL回路が挙げられる。
本発明のPLL回路の実施態様として、前記所定個数のサンプル値は最新時のものを含めて4個であり、前記過去のサンプル値の個数は最新の4個に連続する2個であるPLL回路が挙げられる。
本発明のPLL回路の実施態様として、前記位相誤差検出回路は、前記A/D変換器からのサンプル値を順次記憶する前記第1の記憶手段と第1の記憶手段に記憶されたサンプル値の前記正負符号パターンと状態値から次の状態値を決定して記憶する第3の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶された最新の所定個数のサンプル値の正負符号パターンと、前記第3の記憶手段に記憶された状態に応じて、前記演算式の入力値として前記第1の記憶手段に記憶された所定のサンプル値に更新、または更新しない処理を決定する符号判定部と、この符号判定部の決定に基づき前記演算式に従って前記位相誤差を求める演算部と、から構成することを特徴とするPLL回路が挙げられる。
本発明のPLL回路の実施態様として、前記第3の記憶手段に格納される状態は、前記正負符号パターンが正常であるという状態、該正負符号パターンが異常であるという状態、および該正負符号パターンが上記のいずれかで未定という状態のうちのいずれかであることを特徴とするPLL回路が挙げられる。
本発明のPLL回路の実施態様として、前記A/D変換器の入力アナログ信号が2Tパターンであることを特徴とするPLL回路が挙げられる。
本発明のPLL回路の実施態様として、前記正負符号パターンが、「+−+−」または「−+−+」のときには、サンプル値の符号の変化がある場合であっても、前記符号判定部は位相誤差の更新処理を行わない様に成したことを特徴とするPLL回路が挙げられる。
本発明のPLL回路の実施態様として、前記符号判定部は、前記正負符号パターンが予め定められたときにのみ、前記演算式の入力値を所定のサンプル値に更新することを特徴とするPLL回路が挙げられる。
本発明のPLL回路の実施態様として、前記正負符号パターンが「++−−」または「−−++」、さらに、該正負符号パターンと類似する正負符号パターンとみなせる「+−++」または「−+−−」、さらにこの類似パターンと位相がずれたパターンの時には、最新の2つのサンプル値の間で正負符号の変化がない場合であっても、前記演算式の入力値を予め定められたサンプル値に更新することを特徴とするPLL回路が挙げられる。
本発明のPLL回路の実施態様として、前記PLL回路と、前記A/D変器から順次出力される複数のサンプル値に対して前記演算式のSmpl+(−+)および{Smpl+(+−)を加算する第1の加算手段と、Smpl−(−+)およびSmpl−(+−)を減算する第2の加算手段からの出力を加算する第3の加算手段により演算をして、前記アナログ信号のオフセットを検出するオフセット検出手段と、このオフセット検出手段で検出したオフセットを相殺する信号を生成し、この信号を前記A/D変換器の入力側に供給するオフセット消去手段と、を備えたことを特徴とするPLL回路が挙げられる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るPLL回路の構成を示すブロック図である。このPLL回路は、図1に示すように、入力されるアナログ信号をアナログ・デジタル変換してデジタルサンプリングするA/D変換器30と、このA/D変換器30からの出力に基づいて後述のように位相誤差を求める位相誤差演算手段400と、この求められた位相誤差をデジタル・アナログ変換するD/A変換器50と、デジタル・アナログ変換された位相誤差を積分するループフィルタ60と、この積分値に応じてサンプリングクロックを生成するVCO(電圧制御発振器)70とを有している。位相誤差演算部400は、後述のような第1の記憶手段を構成するシフトレジスタ410と、符号判定部420と、演算部430とを有している。
A/D変換器30は、アナログ信号が入力されると、このアナログ信号をVCO70からのサンプリングクロックに同期してサンプリングしてサンプル値を得るように構成されている。このサンプル値は、複数ビットから構成され、その大きさ(振幅値)と符号(正または負)の2つの情報を持っている。
シフトレジスタ410は、図1に示すように、A/D変換器30から出力される各サンプル値(サンプリングデータ)をそれぞれ保持(記憶)する6つの記憶素子S0〜S5から構成されている。そして、このシフトレジスタ410は、A/D変換器30からサンプル値が送られてくるたびに、サンプル値のシフト動作を行うようになっている。
ここで、シフトレジスタ410は、順次2つずつサンプリングデータをS1、S0に取り込んで行くと共に、既に保持されているサンプリングデータを順次2つ分シフトしていくようなものでも良い。この場合には、例えば、あるタイミングで2つのサンプリングデータがS1、S0として取り込まれると、既にS3、S2に保持されているサンプリングデータは、S5、S4にシフトされると共に、既にS1、S0に保持されているサンプリングデータは、S3、S2にシフトされるように、2つのサンプリング符号がA/D変換器30から送られてくる毎にシフト動作を行う。
演算部430は、Smpl+(−+)の値を保持する第2の記憶手段を構成するレジスタ431と、Smpl+(+−)の値を保持する同じく第2の記憶手段を構成するレジスタ432と、レジスタ431に保持された値とレジスタ432に保持された値に負の符号を付したものを加算する(減算する)加算器435と、Smpl−(−+)の値を保持する同じく第2の記憶手段を構成するレジスタ433と、Smpl−(+−)の値を保持する同じく第2の記憶手段を構成するレジスタ434と、レジスタ433に保持された値とレジスタ434に保持された値に負の符号を付したものを加算する(減算する)加算器436と、加算器435および加算器436の夫々の加算結果を加算する加算器437とを有している。
加算器435が、レジスタ431に保持された値とレジスタ432に保持された値に負の符号を付したものを加算すると共に、加算器436は、レジスタ433に保持された値とレジスタ434に保持された値に負の符号を付したものを加算し、さらに、加算器437が、両加算器435、436の夫々の加算結果を加算出力するので、「{Smpl+(−+)−Smpl+(+−)}+{Smpl−(−+)−Smpl−(+−)}」で求まる値が位相誤差として求められてD/A変換器50に送られる。
符号判定部420は、第1の記憶手段であるシフトレジスタ410の記憶素子S0〜S5に保持されているサンプル値の正負符号パターン(図4(b)に示すような時系列の符号パターン)を求め、この求めた符号パターンに応じて、シフトレジスタ410の記憶素子S0〜S3に保持されているサンプル値を所定のレジスタ431〜434に格納する処理を行う。
換言すると、この符号判定部420は、シフトレジスタ410がサンプル値を2つ取り込むたびに、上記の時系列の正負符号パターンを求め、この求めた正負符号パターンに応じてシフトレジスタ410の記憶素子S0〜S3に保持されているサンプル振幅値をレジスタ431〜434に割り当てる処理をする。ここで、符号判定部420が処理をする際に、シフトレジスタ410の記憶素子S0〜S3の内容が最新のサンプル値となり、記憶素子S4、S5のサンプル値が過去のサンプル値となる。なお、符号判定部420の処理は、シフトレジスタ410がサンプル値を1つ取り込むたびに行うようにしても良く、この場合は高速処理が可能である。図2は、上述の符号判定部420が上記の処理を行うためのテーブルの一例であり、シフトレジスタ410の記憶素子S5〜S0に保持されるデジタル値の正負符号パターン(図中の*は、いずれの符号でも良いことを意味する)と、その処理内容の関係が記述されている。
例えば、図2の符号A1で示すように、記憶素子S5〜S0までに保持されるデジタル値の符号パターンが「*++−++」ならば、符号判定部420は、記憶素子S1のサンプル値をレジスタ433に格納すると共に、記憶素子S0のサンプル値をレジスタ431に格納する。
一方、図2の符号B1で示すように、記憶素子S5〜S0までに保持されるデジタル値の符号パターンが「**+−+−」ならば、符号判定部420は、レジスタ431〜434の値の更新を行わず、したがって、演算部430で求められる位相誤差は更新されない(図中処理内容「−」で示す)。
演算部430により位相誤差が求められると、これがD/A変換器50によってデジタル・アナログ変換され、このアナログ変換値がループフィルタ60によって積分されて、さらに、VCO70は、この積分値に対応する周波数のサンプリングクロックをA/D変換器30に供給して、通常のPLL動作を行う。
この第1実施形態によれば、図2の符号A1〜A6やB1〜B4で示された、サンプル値の符号パターンに対する処理を行うことによって、前述した第1や第2の誤ロックの発生を防止することが可能になる。以下、この理由について説明する。
図14に示す第1の誤ロックは、サンプリング周期の4倍の周波数の波形に同期を取る際に位相誤差が「0」になって安定してしまう場合である。この波形は、MOディスク(光磁気ディスク)の読み取り波形の先頭部分で「2Tパターン」と称されている。
符号の変化が「++−−」、「−−++」、「−++−」、「+−−+」である場合には、最新の入力符号だけを考慮していれば引き込み動作を行えたが、符号変化が「+−++」、「−+−−」、「−+++」、「+−−−」の繰り返しの場合に、従来方式による位相誤差計算を行うと、Smpl−(+−)とSmpl−(−+)(あるいはSmpl+(+−)とSmpl+(−+))が同じ値となって、その結果、位相誤差が「0」になり誤ロックする場合があった。
即ち、位相誤差が「{Smpl+(+−)−Smpl+(−+)}+{Smpl−(−+)−Smpl−(+−)}={Smpl+(+−)−Smpl+(−+)}」となり、Smpl+(+−)=Smpl+(−+)の場合には位相誤差が「0」になり誤ロックが発生していた。
これに対して、この第1実施形態によれば、最新のサンプル値の符号だけではなく、過去の符号変化のパターンを考慮することで、既知のパターンが入力されたと推定してその既知パターンに引き込むことが可能となる。
図3の模式的説明図は、図2の符号A1に対応する場合を示したもので、サンプリング点が矢印で図示する方向にずれるよう、フィードバックループが機能するように位相誤差が計算され、具体的には位相誤差は「{Smpl+(+−)−Smpl+(−+)}+{Smpl−(−+)−Smpl−(+−)}=(S3−S0)+(S1−S2)」となる。
このように、図2中の符号A1からA6に示すものは、従来方式によれば最新の2つのサンプル値の間では符号の変化がないのでこの2つのサンプル値を用いて位相誤差は更新されないが、第1実施形態によれば、最新サンプル以前のパターンも考慮して位相誤差が更新されて第1の誤ロックの発生を防止できる。なお、符号パターンから自動的に既知のパターンに引き込むことができ、外部から2Tパターンの開始と終了を指示しなくてもよいので、回路自体を小型化することも可能となる。
次に、同様な例を図4、図5、および図15を用い、具体的な数値を用いて説明する。
いま、入力信号のサンプリング点が図4に示すような場合とすると、従来の方法では上述のような理由により、位相誤差は「0」となる。図4の数値は、サンプリング点の具体的なサンプル振幅値である。
ところが、第1実施形態によれば、図2に従う処理がされ、この処理はシフトレジスタ410のサンプル値が2つ更新されるたびに行われるので、図4の場合には、図5(a)に示す場合と、それに対して位相がずれた同図(b)に示す場合の2つケースがある。
いま、例えば、シフトレジスタ410の記憶素子S3〜S0のサンプル値の符号パターンが「+++−」の場合には、図5(a)に示すように、図2の処理内容は同図の符号D1で示すものなる。また、その符号パターンが「++−+」の場合には、図5(b)に示すように、図2の処理内容は同図の符号A5で示すものなる。
このように図5(a)(b)に示す符号パターンに対応する処理内容がいずれの場合でも、図中のサンプル値を用いて位相誤差を求めると、位相誤差=(D−A)+(C−B)=8+8=16となる。
このように第1実施形態によれば、位相誤差が従来方式のように「0」となって安定することなくPLLループにおいてフィードバック制御がかかる。
また、図16を用いて説明した上記の第2の誤ロックは、安定していたVCOのクロック周波数が大幅に変化し、VCOの動作開始時にVCOが低い周波数で動作して符号変化が「+−」となるのを繰り返す場合であり、第1実施形態では、このような符号パターンは異常なものであると判定する。その理由は、前述の2Tパターンが、実際に入力される最高周波数パターンであるので、「+−+−」あるいは「−+−+」のような符号パターンはありえないからである。
そこで、第1実施形態では、「+−+−」、「−+−+」のような異常パターン、あるいは、異常パターンに類似したパターンを検出した場合には、そのサンプル値を用いた位相誤差計算を行わずに、それまでの位相誤差の値を用いることでPLLループを動作させる。
このような異常パターンあるいはこれに類似したパターンを図2中の符号B1〜B4に示し、このような正負符号パターンの時には位相誤差の更新を行わないので第2の誤ロックの発生を防止できる。
以上説明してきたように、この発明の第1実施形態によれば、従来発生していた誤ロックの発生を防止可能なPLL回路を簡易な構成で実現可能である。
次に、本発明の第2実施形態に係るPLL回路について、図6を参照して説明する。この第2実施形態は、図1の第1実施形態と同一符号を付した部分は基本的に同一の構成であるので、以下では同一部分については適宜その説明を省略し、その異なる部分について詳述する。
この第2実施形態にかかるPLL回路は、図6に示すように、A/D変換器30からのサンプル値を順次記憶するシフトレジスタ410Aと、このシフトレジスタ410Aに記憶されたサンプル値の正負符号パターンに応じた状態を記憶する状態レジスタ411と、シフトレジスタ410Aの記憶素子S0〜S3に記憶されたサンプル値の正負符号パターンと、状態レジスタ411に記憶された状態とに応じて、レジスタ410Aの記憶素子S0〜S3に保持されているサンプル値を所定のレジスタ431〜434に格納する処理を行う符号判定部420Aなどから構成されている。
状態レジスタ411に格納される状態は、符号判定部420Aが前回の処理した際のシフトレジスタ410Aに記憶された過去のサンプル値の正負符号パターンが正常であるという状態(Valid)、その正負符号パターンが異常であるという状態(Cancel)、および、その正負符号パターンが上記のいずれか未定であるという状態(UnKnown)のうちのいずれかである。状態レジスタ411に「00」、「01」および「10」が設定されている場合、夫々「Valid」、「UnKnown」、「Cancel」に対応する。
この第2実施形態では、シフトレジスタ410Aが4つの記憶素子S0〜S3から構成されるとともに、符号判定部420Aは、状態レジスタ411の参照や該レジスタ411へのデータの設定も行うようになっている。
符号判定部420Aは、シフトレジスタ410Aがサンプル値を2つ取り込むたびに、シフトレジスタ410Aの記憶素子S0〜S3に記憶されたサンプル値の時系列の正負符号パターンを求め、この求めた正負符号パターンと、状態レジスタ411に記憶された状態とに応じて、レジスタ410Aの記憶素子S0〜S3に保持されているサンプル振幅値をレジスタ431〜434に割り当てる処理をする。
図7は、この符号判定部420Aが上記の処理を行うためのテーブルの一例であり、状態レジスタ411に保持されている状態(State)およびシフトレジスタ410Aの記憶素子S3〜S0に保持されるデジタル値の正負符号パターン(図中の*は、いずれの符号でも良いことを意味する)と、その処理内容の関係が記述されている。
例えば、図中の符号C1で示すように、状態レジスタ411の保持内容が「00」でかつシフトレジスタ410Aの記憶素子S3〜S0までのサンプル値の正負符号パターンが「+−++」ならば、符号判定部420Aは、記憶素子S1の値をレジスタ433に格納すると共に、記憶素子S0の値をレジスタ431に格納し、さらに、状態レジスタ411には「00(Valid)」を設定する。
一方、図7の符号C2で示すように、状態レジスタ411の保持内容が「01」でかつ記憶素子S3〜S0までのサンプル値の符号パターンが「−+−−」ならば、符号判定部420Aは、レジスタ431〜434の値の更新を行わず、したがって、演算部430で求められる位相誤差は更新されない(図中処理内容「−」で示す)。この時、符号判定部420Aは、状態レジスタ411に「00(Valid)」を設定する。
このように位相誤差が求められると、これがD/A変換器50によってデジタル・アナログ変換され、このアナログ変換値がループフィルタ60によって積分されて、さらに、VCO70は、この積分値に対応する周波数のサンプリングクロックをA/D変換器30に供給して、通常のPLL動作を行う。
以上のように、本発明の第2実施形態によれば、現在のサンプル値の符号パターンと、符号判定部420Aが前回の位相誤差を求める際に使用したサンプル値の符号パターンの状態をも考慮してPLL制御動作を行うようにしたので、第1実施形態と同様に誤ロックの発生を防止することが可能となる。
次に、本発明の第3実施形態に係るPLL回路について、図8を参照して説明する。
この第3実施形態に係るPLL回路は、図1に示した第1の実施形態に係るPLL回路に、さらに、A/D変換器30の入力信号のオフセットを検出し、この検出したオフセットを相殺する信号を生成し、その信号によりその入力信号のオフセットを消去するための手段を設けるようにしたものである。
従って、この第3実施形態は、第1の実施形態と共通する部分があるので、その共通部分については同一符号を付してその説明は適宜省略し、その構成が異なるオフセットの検出、消去に係る部分について以下に詳述する。
この第3実施形態は、A/D変換器30の入力信号のオフセットを、次の式(2)により求めるものである。
オフセット=Smpl+(−+)+Smpl+(+−)+Smpl−(−+)+Smpl−(+−) …式(2)
ここで、式(2)中の各項の意味は、式(1)と同様である。
この式(2)によりオフセットを求めるために、この第3実施形態では、図8に示すように、演算器430Aが、Smpl+(−+)を格納するレジスタ431の値とSmpl+(+−)を格納するレジスタ432の値とを加算する加算器441と、Smpl−(−+)を格納するレジスタ433の値とSmpl−(+−)を格納するレジスタ434の値とを加算する加算器442と、加算器441の加算結果と加算器442の加算結果とを加算する加算器443とを備えている。さらに、加算器443から得られるデジタル形態のオフセットが、D/A変換器110でデジタル・アナログ変換されてアナログ信号に変換され、この信号がローパスフィルタ120で平滑化され加算器130に帰還され、加算器130で入力信号と加算処理されるようになっている。
次に、このような構成からなる第3実施形態に係るPLL回路の動作について説明する。1 いま、A/D変換器30の入力信号とそのサンプリング点の関係が図9(a)に示すような場合には、オフセットを式(2)により図中のサンプル値を用いて求めると、{7+7+(−7)+(−7)}=0となる。
次に、A/D変換器30の入力信号にオフセットがあり、その入力信号とそのサンプリング点の関係が図9(b)に示すような場合には、オフセットを図中のサンプル値を用いて求めると、{3+3+(−10)+(−10)}=−14となる。このときには、現在の入力信号が負(−)の方向にずれているので、それを正(+)の方向に持ち上げる必要がある。そこで、その求めたオフセットをD/A変換器110、ローパスフィルタ120を経由して加算器130に帰還させ、これにより現在の入力信号のオフセットを軽減できる。
さらに、A/D変換器30の入力信号にオフセットがあり、その入力信号とそのサンプリング点の関係が図9(c)に示すような場合には、オフセットを図中のサンプル値を用いて求めると、{10+10+(−3)+(−3)}=+14となる。このときには、現在の入力信号が正の方向にずれているので、それを負の方向に下げる必要がある。そこで、その求めたオフセットをD/A変換器110、ローパスフィルタ120を経由して加算器130に帰還させて、現在の入力信号のオフセットを軽減できる。
以上の説明は、図9からも明らかなように、A/D変換器30の入力信号とVCO70のサンプリングクロックとの位相誤差が「0」の場合である。しかし、この第3実施形態は、入力信号とそのサンプリング点が図4(a)に示すような場合にもその入力信号のオフセットを確実に求めることができ、この求めたオフセットを軽減できる動作を行うことができる。
すなわち、図4(a)中のサンプル値を用いてこの場合のオフセットを計算すると、オフセット=D+A+C+B=10+2+2−6=8となり、現在の入力信号を負の方向に下げる方向にフィードバック制御が正しく作用する。
以上述べたように、第3実施形態では、A/D変換器30の入力信号のオフセットを検出し、この検出したオフセットを相殺する信号を生成し、その信号によりその入力信号のオフセットを消去するための手段を設けるようにしたので、誤ロックを防止できる上に、入力信号のオフセットを低減化できる。
なお、第3実施形態は、第1実施形態にさらに上記のような入力信号のオフセットを軽減化させる手段を設けたものである。しかし、その手段は第2実施形態に設けることも可能であり、この場合には第3実施形態と同様に動作し、同様の作用効果を得ることができる。
なおまた、第3実施形態では、3つの加算器441〜443を用いてオフセットを求めるようにしているが、1つ加算器で求めるようにしてもよい。さらに、第3実施形態では、加算器443からのオフセットをD/A変換器110、ローパスフィタ120を介して加算器130に帰還する構成とした。しかし、これに代えて、ローパスフィルタ120をデジタルフィルタで構成してD/A変換器110の入力側に配置し、このD/A変換器110の出力を加算器130に供給するようにしても良い。また、D/A変換器110、ローパスフィルタ120、および加算器130を省略し、上記デジタルフィルタの出力を用いて、A/D変換器30から出力されるサンプリングデータに含まれるオフセットを直接キャンセルするようにしても良い。
以上説明したように、本発明によれば、入力信号のサンプル値の正負符号パターンを求め、この求めた正負符号パターンに応じて位相誤差を求める演算式の入力値を決定するようにしたので、簡易な構成で正確な位相誤差を検出できるPLL回路が提供できる。
また、本発明によれば、入力信号のオフセットを検出し、この検出したオフセットを相殺する信号を生成し、その信号によりその入力信号のオフセットを消去するようにしたので、正確な位相誤差を検出できる上に、入力信号のオフセットを低減化できる。
本発明の第1実施形態に係るPLL回路の構成を示すブロック図である。 符号処理判定部が処理を行う際のテーブルの一例を示す図である。 第1実施形態の動作を説明する図である。 第1実施形態の他の動作を説明する図である。 図4における符号パターンに対する処理内容を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係るPLL回路の構成を示すブロック図である。 符号処理判定部が処理を行う際のテーブルの一例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るPLL回路の構成を示すブロック図である。 第3実施形態の動作を説明する波形図である。 従来のPLL回路のブロック図である。 PLL回路の動作を説明する波形図である。 同じくその波形図である。 同じくその波形図である。 従来技術の問題点(第1の誤ロック)の説明図である。 従来技術の問題点の説明図である。 従来技術の問題点(第2の誤ロック)の説明図である。

Claims (11)

  1. アナログ信号をサンプリングクロックに同期してサンプリングしてサンプル値を順次得るA/D変換器と、
    前記サンプル値に基づき、前記アナログ信号と前記サンプリングクロックとの間の位相誤差を求める位相誤差検出回路と、
    前記位相誤差を積分し該位相誤差に応じて前記サンプリングクロックのタイミングを制御する電圧制御発振器と、を備え、
    前記位相誤差検出回路は、前記A/D変換器からの振幅と正負符号の2つの情報を持つサンプル値を順次記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段に記憶された所定個数の時系列の前記サンプル値の前記正負符号パターンを求め、該時系列の正負符号パターンに応じて、前記第1の記憶手段に保持された前記サンプル振幅値を第2の記憶手段に下記演算式に基づき位相誤差入力値として更新し、または更新しない処理を行う符号判定手段と、
    前記符号判定手段の決定に基づき前記演算式に従って前記位相誤差を求める演算手段と、から構成することを特徴とするPLL回路。
    位相誤差={Smpl+(−+)−Smpl+(+−)}+{Smpl−(−+)−Smpl−(+−)}
    ここにおいて、Smpl+(−+)はデジタルサンプリング値が負(−)から正(+)に変化したときの正のサンプル値、Smpl+(+−)はサンプル値が正から負に変化したときの正のサンプル値、Smpl−(−+)はサンプル値が負から正に変化したときの負のサンプル値、Smpl−(+−)はサンプル値が正から負に変化したときの負のサンプル値である。
  2. 前記位相誤差検出回路は、
    前記正負符号パターンと前記演算式の入力値との関係を記述したテーブルを有し、
    前記正負符号パターンと前記テーブルを参照して前記演算式の入力値を決定するように成したことを特徴とする請求の範囲第1項記載のPLL回路。
  3. 前記所定個数のサンプル値は、最新の所定個数のサンプル値とそれよりも過去のサンプル値であることを特徴とする請求の範囲第1項または第2項記載のPLL回路。
  4. 前記所定個数のサンプル値は最新時のものを含めて4個であり、前記過去のサンプル値の個数は最新の4個に連続する2個であることを特徴する請求の範囲第項に記載のPLL回路。
  5. 前記位相誤差検出回路は、前記A/D変換器からのサンプル値を順次記憶する前記第1の記憶手段と
    前記第1の記憶手段に記憶されたサンプル値の前記正負符号パターンと状態値から次の状態値を決定して記憶する第3の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段に記憶された最新の所定個数のサンプル値の正負符号パターンと、
    前記第3の記憶手段に記憶された状態に応じて、前記演算式の入力値として前記第1の記憶手段に記憶された所定のサンプル値に更新、または更新しない処理を決定する符号判定部と、
    前記符号判定部の決定に基づき前記演算式に従って前記位相誤差を求める演算部と、
    から構成することを特徴とする請求の範囲第1項に記載のPLL回路。
  6. 前記第3記憶手段に格納される状態は、前記正負符号パターンが正常であるという状態、該正負符号パターンが異常であるという状態、および該正負符号パターンが上記のいずれか未定であるという状態のうちのいずれかであることを特徴とする請求の範囲第5項に記載のPLL回路。
  7. 前記A/D変換器の入力アナログ信号が2Tパターンであることを特徴とする請求の範囲第1項から第6項のうちのいずれ1の項に記載のPLL回路。
  8. 前記正負符号パターンが、「+−+−」または「−+−+」のときには、サンプル値の符号の変化がある場合であっても、前記符号判定部は位相誤差の更新処理を行わない様に成したことを特徴とする請求の範囲第項に記載のPLL回路。
  9. 前記符号判定部は、前記正負符号パターンが予め定められたときにのみ、前記演算式の入力値を所定のサンプル値に更新することを特徴とする請求の範囲第8項に記載のPLL回路。
  10. 前記正負符号パターンが「++−−」または「−−++」、さらに、該正負符号パターンと類似する正負符号パターンとみなせる「+−++」または「−+−−」、さらにこの類似パターンと位相がずれたパターンの時には、最新の2つのサンプル値の間で正負符号の変化がない場合であっても、前記演算式の入力値を予め定められたサンプル値に更新することを特徴とする請求の範囲第9項に記載のPLL回路。
  11. 前記PLL回路と、
    前記A/D変換器から順次出力される複数のサンプル値に対して前記演算式のSmpl+(−+)および{Smpl+(+−)を加算する第1の加算手段と、Smpl−(−+)およびSmpl−(+−)を加算する第2の加算手段からの出力を加算する第3の加算手段による演算をして、前記アナログ信号のオフセットを検出するオフセット検出手段と、
    前記オフセット検出手段で検出したオフセットを相殺する信号を生成し、この信号を前記A/D変換器の入力側に供給するオフセット消去手段と、
    を備えたことを特徴とする請求の範囲第1乃至第10項のいずれか1項に記載のPLL回路。
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