JP4087346B2 - Soiウェーハの評価方法 - Google Patents

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本発明は、SOIウェーハの評価方法に関し、より詳しくは、SOIウェーハのSOI層に存在する欠陥の評価方法に関する。
近年、電気的に絶縁性のあるシリコン酸化膜の上にSOI(Silicon On Insulator)層が形成されたSOI構造を有するSOIウェーハが、デバイスの高速性、低消費電力性、高耐圧性、耐環境性等に優れていることから、電子デバイス用の高性能LSIウェーハとして特に注目されている。これは、SOIウェーハでは支持層とSOI層の間にBOX(Buried Oxide)層と呼ばれるシリコン酸化膜が存在するため、SOI層に形成される電子デバイスは耐電圧が高く、α線のソフトエラー率も低くなるという大きな利点を有するためである。
このようなSOIウェーハは、大きく分けて以下の二種類の方法により製造される。
第一の方法は、シリコンウェーハの表層から酸素イオンを注入し、その後の熱処理にて二つのシリコン単結晶層(SOI層と支持層)の間にシリコン酸化膜(BOX層)を形成するSIMOX(Separation by Implanted Oxygen)法である。SIMOX法は、デバイス活性領域となるSOI層の膜厚を、酸素イオン打ち込み時の加速電圧で決定、制御できるために、薄層でかつ膜厚均一性の高いSOI層を容易に得る事ができる利点があるが、BOX層の信頼性や、SOI層の結晶性、1300℃以上の温度での熱処理が必要である等の問題がある。
そして、第二の方法は、シリコンウェーハに熱酸化等の方法で表面に酸化膜を形成し、その酸化膜を形成したウェーハと別途用意したシリコンウェーハを貼り合わせてSOI構造とする貼り合わせ法である。貼り合わせ法は、BOX層の信頼性が高くSOI層の結晶性も良好であるという利点があるが、機械的な加工により薄膜化する場合には、得られるSOI層の膜厚およびその均一性に限界がある。
そこで、この貼り合わせ法の1つとして、イオン注入剥離法があり、近年注目され始めている。これは、2枚のシリコンウェーハのうち、少なくとも一方に酸化膜(絶縁層)を形成すると共に、一方のシリコンウェーハの上面から水素イオンまたは希ガスイオンを注入し、シリコンウェーハ内部に微小気泡層(封入層)を形成させた後、イオンを注入した方の面を、酸化膜を介して他方のシリコンウェーハと密着させ、その後熱処理を加えて微小気泡層を剥離面として一方のウェーハを薄膜状に剥離し、さらに熱処理を加えて強固に結合し、SOIウェーハを製造するものである(例えば、特許文献1参照。)。このイオン注入剥離法によれば、剥離面が良好な鏡面であり、SOI層の膜厚の均一性が高いSOIウェーハを比較的容易に得ることができる。
近年の半導体デバイスの高集積化に伴い、低欠陥のSOIウェーハの製造が求められている。そのためには、SOIウェーハ、特にSOI層に存在する欠陥の評価を正確に行うことが重要であり、SOIウェーハの欠陥を低減するために、その結晶欠陥の実体を正確に把握し、それに対する適切な処置を施す必要がある。
ここで、シリコンウェーハの欠陥を評価する方法として、Cuデポジション法(もしくは、Cuデコレーション法)を用いた方法が知られている。具体的には、シリコンウェーハの表面に所定の厚さの絶縁膜(酸化膜)を形成し、シリコンウェーハの表層近くに存在する欠陥部位上の絶縁膜を破壊して欠陥部位にCuなどの電解物質を析出(デポジッション)し、これを観察することによってシリコンウェーハの欠陥を評価する。つまり、Cuデポジッション法は、ウェーハ背面の酸化膜を除去し、Cuイオンが溶存する溶液の中で背面側にマイナス電極を接続し、シリコンウェーハ表面に形成した酸化膜に電位を印加すると、酸化膜が劣化している部位に電流が流れ、CuイオンがCuとなって析出する事を利用した方法である。Cuデポジション法では、非常に微小な欠陥がCuの析出により拡大され、目視での観察も可能となる。そのため、観察に要する時間を短縮することができるという利点を有する。
そして、近年では、このようなCuデポジション法を用いてSOIウェーハを評価する試みもなされている。
しかし、通常のシリコンウェーハの欠陥を評価するのに用いるCuデポジション法をそのままSOIウェーハの評価、特にはSOI層の欠陥を評価するために適用することはできない。なぜなら、SOIウェーハでは、SOI層は厚いBOX層の存在により支持基板とは絶縁されるため、SOI層の表面にCuを析出するのに必要な電圧がかからず、SOI層の欠陥を評価することができないという問題があるからである。
そこで、例えば、SOIウェーハのSOI層を除去して埋め込み酸化膜(BOX層)を露出させ、BOX層が露出したウェーハにCuデポジション法を適用することにより、SOIウェーハの重要な品質の1つであるBOX層の評価を行う方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。すなわち、BOX層は、SOIウェーハの製造履歴を含む情報を持っており、製造方法による品質の違い、例えばSOI層の欠陥の履歴などを含んだ情報を持つため、BOX層を評価することでSOI層の品質及びSOIウェーハ全体の品質も間接的に評価できるというものである。しかし、この方法では、直接評価するのはあくまでBOX層であり、SOI層については間接的に評価できるにすぎないため、SOI層自体の欠陥を直接的に評価したい場合には、別手法による評価が必要とされるという問題がある。
また、SOIウェーハのSOI層をHF処理してSOI層の欠陥をBOX層に転写し、その後、Cuデポジション法を適用し、HF処理により生じたBOX層の凹部(SOI層の欠陥が転写されたもの)及びBOX層にもともとあった欠陥部分のそれぞれに対応するSOI層の表面上にCuを析出させ、そのCu析出部位を観察することにより、HF処理によりBOX層に転写したSOI層の欠陥及びHF処理の前からあったBOX層の欠陥を同時に評価する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。すなわち、SOI層がある面を銅イオンの入った溶液に浸し電圧をかけた時に、BOX層に欠陥があれば、その箇所周辺のSOI層が導通状態となり、溶液に浸されている面(SOI層の表面)の導通箇所に銅が析出する。そして、これを観察することにより、SOI層の欠陥とBOX層の欠陥を同時に評価することができるというものである。しかし、この方法では、SOI層の欠陥は検出されるものの、BOX層の欠陥と同時にしか検出できないためSOI層の欠陥のみを分離して評価することが困難である。したがって、この評価方法では、特にSOI層の欠陥を低減するためには、SOIウェーハの製造工程のうちどの点を改善すべきかの判断が難しくなる。
特開平5−211128号公報 特開2003−188363号公報 特開2002−231911号公報
本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、SOIウェーハのSOI層に存在する欠陥を、直接的に、そして正確かつ簡単に評価することができる方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、SOIウェーハのSOI層にある欠陥を評価する方法であって、少なくとも、SOI層の表面全体に酸化膜を形成した後、該SOI層表面の酸化膜の一部を除去することによりSOI層の露出部を形成し、該SOI層の露出部にカソード電極を接触させた前記SOIウェーハを溶液中に浸漬し、該SOIウェーハの前記酸化膜表面に対面させてアノード電極を配置し、両電極間に電圧を印加することにより電解物質を前記SOI層上の酸化膜表面に析出させた後、該析出物を観察することを特徴とするSOIウェーハの評価方法を提供する(請求項1)。
このように、本発明では、SOI層の表面全体に酸化膜を形成した後、該酸化膜の一部を除去することによりSOI層の露出部を形成し、該露出部にカソード電極を接触させて電圧を印加している。そのため、SOI層の欠陥部位で酸化膜の劣化している部分に十分な電流が流れ、その部分の酸化膜表面にSOI層の欠陥起因の析出物が析出する。しかも、この時、BOX層の欠陥等が起因の析出物は発生しない。したがって、SOIウェーハの評価にあたり、SOI層の欠陥起因の析出物のみを観察して、評価することができる。このように、本発明では、SOI層に存在する欠陥を、直接的に、そして正確かつ簡単に評価することができる。
この場合、前記SOIウェーハを浸漬する溶液が、メタノールであり、前記アノード電極が、銅であるのが好ましい(請求項2)。
このように、SOIウェーハを浸漬する溶液として、メタノールを用い、アノード電極として、銅を用いることで、アノード電極から溶出したCuを、SOI層の欠陥部位の酸化膜表面に析出させることができる。そして、酸化膜表面に析出させたCu析出物を観察することにより、SOI層の欠陥を直接的に評価することができる。
そして、前記SOIウェーハを浸漬する溶液が、さらに硫酸銅を含むものであるのが好ましい(請求項3)。
このようにSOIウェーハを浸漬する溶液中にさらに硫酸銅が含まれていれば、メタノール中のCuイオンを安定させることができる。
以上説明したように、本発明によれば、SOI層の表面全体に酸化膜を形成した後、該酸化膜の一部を除去することによりSOI層の露出部を形成し、該露出部にカソード電極を接触させて電圧を印加することで、SOI層の欠陥起因の析出物を酸化膜表面に生じさせている。そのため、この析出物を観察することで、SOI層の結晶欠陥を、直接的に、そして正確かつ簡単に評価することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明者は、例えばCuデポジション法のような電解物質を析出させる方法を用いて、SOIウェーハのSOI層の欠陥を直接的に評価できる方法を開発すべく検討を重ねた。
しかし、上述のように、通常のシリコンウェーハの欠陥を評価するのに用いるCuデポジション法をSOIウェーハに適用しても、厚いBOX層の存在により絶縁され、BOX層に欠陥がある部分を除いてはSOI層の表面に必要な電圧がかからず、SOI層の欠陥を評価することができない。また、引用文献2に記載された方法では、直接評価するのはあくまでBOX層であり、SOI層については間接的にしか評価できない。また、引用文献3に記載された方法では、SOI層の欠陥は検出されるものの、BOX層の欠陥と同時に検出されるためSOI層の欠陥のみを分離して観察し、評価することが困難である。
このように、従来あるいずれの方法を用いたとしても、SOI層自体の欠陥を直接的に、そして正確かつ簡単に評価することができない。
そこで、本発明者は、例えばCuデポジション法のような電解物質を析出させる方法を用いて、SOI層の欠陥を直接的に評価できる方法を開発すべく、さらに検討を重ねた。その結果、SOI層の表面全体に酸化膜を形成した後、従来のように支持基板に電極を接触させるのではなく、形成した酸化膜を一部除去してSOI層を一部露出させ、その露出部に電極を接触させて電圧を印加することで、SOI層の欠陥起因の析出物を酸化膜表面に生じさせ、そして、この析出物を観察することで、SOI層の結晶欠陥を、直接的に、そして正確かつ簡単に評価できることに想到し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、SOIウェーハのSOI層にある欠陥を評価する方法であって、少なくとも、SOI層の表面全体に酸化膜を形成した後、該酸化膜の一部を除去することによりSOI層の露出部を形成し、該露出部にカソード電極を接触させた前記SOIウェーハを溶液中に浸漬し、該SOIウェーハの前記酸化膜表面に対面させてアノード電極を配置し、両電極間に電圧を印加することにより電解物質を前記SOI層上の酸化膜表面に析出させた後、該析出物を観察することを特徴とする。
このような、本発明のSOIウェーハの評価方法について図面を参照して説明する。
図1に本発明のSOIウェーハの評価方法の手順を示す。図1に示すように、本発明では、(a)酸化、(b)一部酸化膜除去、(c)電解物質析出処理、(d)観察という手順を経てSOIウェーハを評価する。以下、これらの手順について詳述する。
先ず、SOIウェーハを酸化し、SOI層の表面全体に酸化膜を形成する(図1(a))。酸化膜は、例えば、SOIウェーハを、熱酸化することにより形成すると良い。そして、形成する酸化膜の膜厚は、10nm〜50nmの範囲であるのが好ましい。この酸化膜を形成する時にSOI層の表面に欠陥部位があると、その欠陥部位に形成される酸化膜は劣化したものになる。
次に、SOI層の表面に形成した酸化膜の一部を除去することによりSOI層の露出部を形成する(図1(b))。例えば、図2に示すように、HFをしみこませた綿棒を、SOIウェーハ20のSOI層表面に形成した酸化膜21に接触させ、その後水洗することで、酸化膜の一部を除去することができる。綿棒にしみこませるHFの濃度は、40〜50%であるのが好ましい。また、HFをしみこませた綿棒は、酸化膜を除去するために、1〜3秒接触させるのが好ましい。また、酸化膜を除去したSOI層の露出部分には後にカソード電極を接触させるため、少なくともカソード電極をSOI層に接触させることができる程度の面積の酸化膜を除去する必要がある。
次に、電解物質をSOI層上の酸化膜表面に析出させる(図1(c))。これは、形成した酸化膜に電圧をかけると、SOI層にある欠陥に起因して酸化膜が劣化している部位に電流が流れ、その部位に電解物質が析出することを利用するものである。
この電解物質析出処理は、例えば、図3に示す装置を用いて行うことができる。
電解物質析出処理装置30は、溶液31を収容する処理容器32と、SOIウェーハ33のSOI層33aに接触させるカソード電極34と、アノード電極35と、両電極間に可変可能に電圧を印加する外部電源36を具備する。SOIウェーハ33は、酸化膜37の一部を除去することにより形成したSOI層33aの露出部にカソード電極34を接触させた状態で、電解物質析出処理装置30の処理容器32に収容した溶液31中に浸漬される。カソード電極34をSOI層33aの露出部に接触させるためには、例えば、図3(a)(b)に示すような、例えば、フッ素樹脂のように非導電性でウェーハに密着できる材質からなる配線治具38を用いると良い。このような配線治具38でカソード電極34の先端部分を上からおおうことにより、配線部の露出を防ぎつつSOI層と密着させることができる。そして、カソード電極34を接触させたSOIウェーハ33を溶液31中に浸漬したら、そのSOIウェーハ33に形成した酸化膜37の表面に対面させてアノード電極35を配置する。また、配線治具38をウェーハに十分に密着させるため、アノード電極で上から押さえつけてもよい。
そして、電解物質を析出させるために、カソード電極34とアノード電極35に電圧を印加する。SOIウェーハ33に電解物質を析出させるためには、印加する電圧は、酸化膜37の厚さを考慮に入れて制御する必要がある。本発明では、従来のように厚いBOX層33bの下の支持層33cにカソード電極34を接触させるのではなく、BOX層33bの上のSOI層33aに電極を接触させるため、SOI層33aの表面に形成した酸化膜37に、電解物質を析出させるのに必要な電圧を簡単かつ均一に印加することができる。また、SOI層34の欠陥起因の析出物は析出するが、BOX層33bの欠陥等が起因の析出物は析出しないという利点がある。
この時、SOIウェーハを浸漬する溶液が、メタノールであり、前記アノード電極が、銅であるのが好ましい。これにより、アノード電極から溶出したCuを、SOI層の欠陥部位上の酸化膜表面に析出させることができる。また、メタノール中のCuイオンを安定させるため、硫酸銅等を添加してもよい。
なお、SOIウェーハに電解物質析出処理を行う前に、電極の清浄化等のためにダミーウェーハを用い、シーズニングを行なうと良い。
次に、SOI層上の酸化膜表面に析出させた析出物を観察する(図1(d))。析出物の観察は、目視や顕微鏡等で行うと良い。SOI層に存在する非常に微小な欠陥が電界物質の析出により拡大され、目視での観察も可能となる。そのため、観察に要する時間を短縮することができる。
このように、本発明では、SOI層にある欠陥を、直接的に、そして正確かつ簡単に評価することができる。
以下、実施例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
先ず、被検査SOIウェーハを、熱酸化することによりSOI層の表面全体に厚さ250Åの酸化膜を形成した。
次に、図2に示すように、40〜50%の濃度のHFをしみこませた綿棒を、SOI層表面に形成した酸化膜に1〜3秒間接触させ、その後5秒間水洗することで、酸化膜の一部を除去してSOI層の一部を露出させた。
次に、図3に示す装置を用いてCuデポジション処理を行った。すなわち、図3(a)(b)に示す配線治具38を用いてSOI層33aの露出部にカソード電極34を接触させて固定し、その状態で、処理容器32に収容した500mlのメタノール31中に浸漬した。そして、そのSOIウェーハ33の酸化膜37の表面に対面させて銅製のアノード電極35を配置した。そして、Cuを析出させるために、カソード電極34とアノード電極35の間に、15Vの電圧を5分間印加した。この時、SOIウェーハ33の表面に形成した酸化膜37の電圧をテスターにて測定したところ、11.8〜12.5Vであった。この結果より、酸化膜表面には、Cuを析出するのに十分な電圧がかかっていることがわかった。
次に、SOI層上の酸化膜表面に析出させた析出物を顕微鏡及び目視にて観察した。図4(a),(b)は、析出物の顕微鏡観察図であり、図4(c)は、ウェーハの全体撮影図である。図4(c)中、白点が、析出物である。このように、SOI層に存在する非常に微小な欠陥がCuの析出により拡大され、顕微鏡での直接観察が容易になるのは勿論、目視での観察も可能であることが判る。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
本発明のSOIウェーハの評価方法の手順を示すフロー図である。 酸化膜の一部を除去する手段の一例を示した説明図である。 電解物質析出処理装置の一例を示した概略図である。 析出物の顕微鏡観察図及びウェーハの全体撮影図である(実施例1)。
符号の説明
20,33…SOIウェーハ、 21,37…酸化膜、
30…電解物質析出処理装置、 31…溶液、 32…処理容器、
33a…SOI層、 33b…BOX層、 33c…支持層、
34…カソード電極、 35…アノード電極、 36…外部電源、 37…酸化膜、
38…配線治具。

Claims (3)

  1. SOIウェーハのSOI層にある欠陥を評価する方法であって、少なくとも、SOI層の表面全体に酸化膜を形成した後、該SOI層表面の酸化膜の一部を除去することによりSOI層の露出部を形成し、該SOI層の露出部にカソード電極を接触させた前記SOIウェーハを溶液中に浸漬し、該SOIウェーハの前記酸化膜表面に対面させてアノード電極を配置し、両電極間に電圧を印加することにより電解物質を前記SOI層上の酸化膜表面に析出させた後、該析出物を観察することを特徴とするSOIウェーハの評価方法。
  2. 前記SOIウェーハを浸漬する溶液が、メタノールであり、前記アノード電極が、銅であることを特徴とする請求項1に記載のSOIウェーハの評価方法。
  3. 前記SOIウェーハを浸漬する溶液が、さらに硫酸銅を含むものであることを特徴とする請求項2に記載のSOIウェーハの評価方法。
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